JPH09236588A - 空所内検査装置のコード連結部 - Google Patents

空所内検査装置のコード連結部

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JPH09236588A
JPH09236588A JP8065165A JP6516596A JPH09236588A JP H09236588 A JPH09236588 A JP H09236588A JP 8065165 A JP8065165 A JP 8065165A JP 6516596 A JP6516596 A JP 6516596A JP H09236588 A JPH09236588 A JP H09236588A
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JP
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ring
arc
angle
connection
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Application number
JP8065165A
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English (en)
Inventor
Kenji Abe
健治 阿部
Mitsuo Kondo
光夫 近藤
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Fujinon Corp
Original Assignee
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軟性部側及びアングル部側の連結用のリング
の少なくとも一方側から円弧状連結部片を延在させて、
相手方のリングまたはそれから延在させた円弧状連結部
片と嵌合乃至接合状態にして、ストッパ壁と、このスト
ッパ壁間に設けられる接続保持部材とによって、引っ張
り方向,曲げ方向及び圧縮方向に所定の強度を持つよう
にして確実に連結できるようにする。 【構成】 連結リング30及びアングルリング31のリ
ング状本体部30a,31aに、軸線方向に所定の幅の
切り欠きを設けて、この切り欠き間の部位が円弧状連結
部片30b,31bとし、各円弧状連結部片30b,3
1bの先端部にストッパ壁32a,33aを構成する円
弧状の突条32,33を形成し、相互の円弧状連結部片
30b,31bが相手方の切り欠き部内に係入されて、
その側面部及び先端部が相手方の切り欠き部の内面に接
合され、その間に隙間が生じない状態に組み付けられ
る。さらに、接続保持部材34を突条32,33間に嵌
合させて接着剤等を用いて固着させている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡や超音波検
査装置等、体腔その他の空所に挿入され、先端に所定の
検査機構を設けた挿入部を有する空所内検査装置におけ
るコード部材を他のコード部材等に連結するためのコー
ド連結部に関するものである。
【0002】
【従来の技術】体腔や機械装置等の内部に挿入されて、
所定の検査を行うための空所内検査装置の一例として内
視鏡がある。内視鏡は、一般に、図5に示したように、
本体操作部1を有し、この本体操作部1には挿入部2を
連設すると共に、光源装置等に着脱可能に接続されるユ
ニバーサルコード3を引き出す構成としたものである。
そして、これら挿入部2及びユニバーサルコード3は、
その大半の長さ部分は可撓性を有するコード部材となっ
ている。
【0003】コード部材を構成する挿入部2は、その先
端側から、先端部本体2a,アングル部2b及び軟性部
2cから構成される。先端部本体2aには、少なくとも
空所内に照明光を照射するための照明窓及びこの照明光
の照射下で空所の内部を観察するための観察窓が設けら
れる。また、これら照明窓及び観察窓に加えて、鉗子等
の処置具を導出するための処置具挿通チャンネルが開口
している。アングル部2bは、先端部本体2aを所望の
方向に向けるために、湾曲可能な構成となっている。こ
のアングル部2bの湾曲操作は本体操作部1に設けたア
ングルノブ4を手指で回動操作することにより行われ
る。さらに、軟性部2cは挿入経路に沿って任意の方向
に曲がるものである。
【0004】アングル部2bと軟性部2cとは機能の点
で異なることから、構造上の差異がある。即ち、図6に
示したように、アングル部2bは、アングルリング10
を順次枢着することにより構造体を形成し、このアング
ルリング10の上にはネット11が被着され、さらに最
外側層は軟性の樹脂やゴムで形成した外皮層12となっ
ている。これに対して、軟性部2cは、構造体として金
属帯片を2重の螺旋状に巻回した螺旋管20を有し、こ
の螺旋管20を構成する内側螺旋部と外側螺旋部とは、
相互に反対方向に巻回したものである。また、螺旋管2
0にはネット21及び軟性樹脂等で形成した外皮層22
が積層される。そして、アングル部2b及び軟性部2c
におけるアングルリング10及び軟性部2cにおける螺
旋管20内には、図示は省略するが、照明光を伝送する
ライトガイドや、被写体の光学像を伝送するイメージガ
イドまたは観察窓に固体撮像素子が設けられている場合
には信号ケーブル、処置具挿通チャンネル及び送気チュ
ーブ,送水チューブ等が挿通されている。
【0005】アングル部2bの基端部と軟性部2cの先
端部とが連結されるが、この連結部の構成としては、次
のようになっている。即ち、アングル部2bにおける最
基端部のアングルリング10aを連結用のリングとして
機能させるようになし、また軟性部2c側においては、
その螺旋管20の先端部に連結リング23を挿嵌させて
固着し、この連結リング23の先端側における所定の長
さ分をアングルリング10aに挿嵌させ、両者が重なり
合う部分において、アングルリング10aの周胴部に半
田付け用の開口24を1乃至複数箇所設けて、これら開
口24に半田25を流し込むことによって、両者を連結
状態に固定する。そして、アングル部2b側の外皮層1
2を所定の位置まで延在させて、糸巻きを行った上で、
接着剤が塗布される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで、アングル部2
bと軟性部2cとの連結部分の強度は、実質的に半田2
5により得られる。即ち、半田25を開口24内に充填
すると、連結リング23とアングルリング10aとの接
合面間に入り込んで、この接合面における開口24の周
囲に広がり、これにより半田25の連結リング23の表
面への固着面積が広くなって、強固な連結状態となる。
【0007】半田25に必要な強度を持たせるために
は、この半田25は連結リング23とアングルリング1
0aとの間の隙間において、適正な面積にわたって浸透
させる必要がある。ここで、連結リング23とアングル
リング10aと接合部分における隙間が一定であれば、
半田の浸透度合いを一定にすることもある程度は可能で
ある。しかしながら、これら連結リング23及びアング
ルリング10aには公差等があるから、その間の隙間は
一定ではく、ほぼ密着している状態もあり、また比較的
広い隙間が生じている場合もある。このために、半田2
5の浸透度合いを制御するのは困難であり、このことが
原因となってアングル部2bと軟性部2cとの間の連結
強度にばらつきが生じる。ここで、半田25を長時間加
熱状態に保持すれば、連結リング23とアングルリング
10aとの隙間の広い面積にわたって浸透させることが
できる。ただし、アングル部2b及び軟性部2cの外皮
層12,22に熱の影響を与えることになる等の不都合
があり、半田を連結リング23とアングルリング10a
との間の隙間に浸透させるのに、あまり長い時間にわた
って熱をかけるのは好ましくはない。
【0008】以上のことから、半田25の浸透度合いが
不足して、連結強度が劣るものもあり、製品の歩留が悪
くなる。アングル部2bと軟性部2cとの間の連結強度
が不足すると、内視鏡を使用するに当り、挿入経路にお
ける急激に曲がった部位や狭所を通過させたり、ガーゼ
等で挿入部2をしごくようにして洗浄乃至乾燥をする等
の際に、挿入部2に軸線方向に引っ張り力が加わると、
アングル部2bと軟性部2cとの連結部分における半田
25が剥離するおそれがある。一方、半田25による連
結強度が強くなりすぎるのも好ましくはない。即ち、挿
入部2内には内部に各種の部材が挿通されており、これ
ら挿通部材の修理・点検等を行う際に、挿入部2を分解
する必要があり、アングル部2bと軟性部2cとを分離
しなければならないことがある。半田25により連結部
分が過剰な強度を持っていると、連結リング23及びア
ングルリング10aを分離する際に、それらが変形した
り、また損傷したりするおそれがある。要するに、アン
グル部と軟性部との連結部分には、その強度にばらつき
がないようにしなければならない。
【0009】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、アングル部と軟性部
との連結部を含み、連結用のリングを用いたコード部材
の連結部において、リングを一定の強度で確実に連結で
き、使用中にアングル部と軟性部とが分離するようなこ
とがなく、またメンテナンス時等においては、アングル
部と軟性部とを容易に分離できるようにすることにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、空所内への挿入部を有する空所内検
査装置を構成する少なくとも一つのコード部材、例えば
挿入部の軟性部に連結用のリングを設け、このコード部
材が連結される相手方部材として、例えばアングル部に
も連結用のリングを設けて、これら両リングにより連結
する構造であって、これら両リングのうちの少なくとも
一方のリングを軸線方向に所定の長さだけ切り欠くこと
により、相手方のリングに所定の長さにわたって嵌合ま
たは係入される円弧状連結部片を1または複数箇所設
け、この円弧状連結部片の先端側の部位と相手方のリン
グまたはこの相手方のリングから延在させた円弧状連結
部片の先端側の部位とに、それぞれの基端側に向く円周
方向のストッパ壁を設けて、これらストッパ壁間の部位
に接続保持部材を固定して設ける構成としたことをその
特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】コード部材の連結部として、例え
ば軟性部をアングル部に連結するに当っては、その連結
部に引っ張り強度と曲げ強度とを十分に持たせ、また耐
圧縮性も必要とする。さらに、できるだけ内径が制約さ
れず、また外径も膨出しないようにする必要がある。こ
こで、アングル部側のリングと軟性部側のリングとを連
結するに当っては、両リングを完全な円筒形状を保った
状態で一方を他方に嵌合しなければならないものではな
い。ただし、連結部においても、内部に挿通部材の通路
が形成されていなければならず、しかもこの通路の内壁
は凹凸がないようにする必要がある。
【0012】リングを構成する円筒体の一端側から軸線
方向に所定の長さにわたって切り欠きを設けると、残り
の部分が円弧状連結部片が構成される。この円弧状連結
部片を相手方のリングに嵌合させるか、または相手方の
リングにも同様の切り欠きを設けて、円弧状連結部片を
形成し、一方の円弧状連結部片を相手方の切り欠き部分
に挿入するようにして、両側の円弧状連結部片を接合状
態にする。これによって、内径が一定となった円筒状の
連結部を形成できる。
【0013】この際、両リングが軸線方向にみだりに動
かないように規制する必要がある。円弧状連結部片の嵌
合長または係入長を規制することによって、両リングの
相互に押し込む方向への動きは規制される。また、両リ
ングを引き離す方向への規制を行うために、円弧状連結
部片を含むリングの嵌合部分または接合部分のそれぞれ
の先端側の部位に、基端側に向けたストッパ壁を設け
る。このストッパ壁は両リングに円周方向に形成して円
弧状とする。そして、両側のストッパ壁間の部位に接続
保持部材を介装させる。これによって、両リングに対し
て相互に反対方向に向けて軸線方向に引っ張り力を加え
ても、接続保持部材が両ストッパ壁に圧接され、両リン
グが分離するのを防止でき、引っ張り強度が良好にな
る。ここで、ストッパ壁は円弧状連結部片を含むリング
の外周面に段差壁で構成される。例えば、表面から所定
の高さ突出する突条で形成しても良いし、また肉厚に変
化を持たせるようにすることも可能である。また、接続
保持部材はステンレス等の線材を用いて連結部に巻き付
けることもできる。
【0014】円弧状連結部片は、リング状に形成した部
材に比較すると、曲げ方向及び圧縮方向の強度は低い。
しかしながら、円弧状連結部片に接続保持部材を囲繞さ
せ、またさらにこの円弧状連結部片に固着すると、相隣
接する円弧状連結部片相互間が掛け渡された状態にな
り、実質的にリング状に形成したのとほぼ同じ強度が得
られる。従って、この接続保持部材により曲げ及び伸縮
方向の強度が向上する。ここで、強度をより向上させる
には、接続保持部材の幅方向の寸法をできるだけ広くす
る。接続保持部材は、両リングに固着される関係から、
必ずしも必須ではないが、装着状態では両リングのスト
ッパ壁に当接させるのが好ましい。従って、接続保持部
材の幅とストッパ壁の間隔とは実質的に同じ寸法とす
る。接続保持部材はリング状の部材で形成するが、それ
をストッパ壁間に装着できるようにするために、C字状
または切れ目の入った円環状の弾性板体、または半円状
にした一対の円弧状板体で形成でき、またステンレス等
の線材であっても良い。
【0015】両リングに円弧状連結部片を設けて、その
円弧状連結部片を相手方の切り欠き部に係入させて、円
弧状連結部片同士が相手方の切り欠き部の端面に当接し
た状態に組み込むと、両リングの連結部は、円弧状連結
部片とそれに嵌合される接続保持部材との2層構造にな
るから、円筒状のリングを嵌合させる場合と比較して、
連結部の厚み寸法が大きくなることはない。また、一方
側のリングにのみ円弧状連結部片を設けて、相手方のリ
ングに嵌合する場合には、この円弧状連結部片の先端が
当接することにより嵌合長を規制する規制壁をこの相手
方のリングに設ける。そして、この場合には、円弧状連
結部片とリングとの嵌合部分に加えて接続保持部材から
なる3層構造となるので、耐圧縮力が向上するものの、
連結部はある程度厚肉化する。円弧状連結部片及び相手
方のリングにおけるこの円弧状連結部片が嵌合される部
位を他の部分の半分の厚みとすれば、実質的に連結部の
厚み寸法が大きくなることはない。
【0016】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。まず、図1乃至図3は本発明の第1の実施例を示
し、また図4は第2の実施例を示す。なお、これらの図
において、前述した従来技術と同一または均等な部材に
ついては、同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0017】まず、第1の実施例において、図1にアン
グル部2bと軟性部2cとの連結部の構成を示す。この
図から明らかなように、アングル部2b及び軟性部2c
は、それぞれ構造体としてのアングルリング10及び螺
旋管20を有し、これらアングルリング10及び螺旋管
20には、ネット11,21及び外皮層12,22が装
着されている点については、前述した従来技術のものと
同様である。また、螺旋管20には連結リング30が連
結されており、この連結リング30をアングル部2b側
における最基端部のアングルリング31とを連結させた
状態で、アングル部2b側及び軟性部2c側のネット1
1,21と、外皮層12,22を所定の位置まで延在さ
せて、糸巻きを行った上で、接着剤が塗布されることに
よって、アングル部2bと軟性部2cとが連結される。
この点についても、基本的には、従来技術のものと格別
の差異はない。
【0018】本発明では、連結リング30とアングルリ
ング31との連結部の構成は、図2及び図3に示したよ
うになっている。即ち、連結リング30及びアングルリ
ング31はリング状本体部30a,31aを有し、それ
ぞれ相対向する部位において、軸線方向に向けて所定の
長さ分だけ均等な幅の切り欠きを設けて、この切り欠き
間の部位が円弧状連結部片30b,31bとなる。ここ
で、連結リング30側の円弧状連結部片30aとアング
ルリング31側の円弧状連結部片31aとは、その幅方
向の寸法は、強度のバランスの観点からは、同一の幅寸
法とするのが好ましい。例えば、連結リング30及びア
ングルリング31に円周方向に45°毎に45°の範囲
の切り欠きを形成すれば、それぞれ4本の円弧状連結部
片30a,31aを延在させることができる。
【0019】各円弧状連結部片30b,31bの先端部
における外周面には円弧状の突条32,33が形成され
ており、これら突条32,33は各円弧状連結部片30
b,31bの外周面から90°立ち上がるストッパ壁3
2a,33aを形成し、これらストッパ壁32a,33
aはそれぞれ連結リング30,アングルリング31の他
端側に向いた面である。ここで、突条32,33の高さ
は同じであり、かつ円弧状連結部片30b,31bの厚
み寸法ともほぼ同じ程度とするのが好ましい。そして、
連結リング30とアングルリング31とは、相互の円弧
状連結部片30b,31bが相手方の切り欠き部内に係
入されて、その側面部及び先端部が相手方の切り欠き部
の内面に当接され、その間に隙間が生じない状態に組み
付けられる。
【0020】ここで、円弧状連結部片30b,31bの
内径側及び外径側の円弧はリング状本体部30a,31
aと同じであっても良いが、連結部分の外径寸法を小さ
くするためには、円弧状連結部片30b,31bを絞る
ように縮径させる方が好ましい。これによって、ネット
11,21と、外皮層12,22の端部を被覆後、糸巻
き及び接着剤の塗布に必要な厚み分が確保されて、この
連結部分の外径を従来と変えずにすむ。また、円弧状連
結部片30b,31bの厚み寸法はリング状本体部30
a,31aと必ずしも同じにする必要はなく、図示のよ
うに、円弧状連結部片30b,31bの厚みと突条3
2,33の厚みとの合計の厚みがリング状本体部30
a,31bの厚みを同じ寸法に設定することで、連結外
径寸法を小さくおさえられる。
【0021】34は接続保持部材であって、この接続保
持部材34は弾性を有する金属リングから構成される。
そして、この接続保持部材34は、その1箇所だけ幅方
向に切断部を設けた切れ目34aを有するものであり、
従ってそれを外向きに引っ張ると、切れ目34aが離間
して、内径を大きくできるようになっている。接続保持
部材34の厚みは、突条32,33の高さ方向の寸法と
ほぼ同じであり、また幅方向の寸法は、連結リング30
とアングルリング31とを組み付けた状態で、両突条3
2,33のストッパ壁32a,33a間の間隔とほぼ同
じか、それより僅かに小さくして、その端面がストッパ
壁32a,33aに当接する状態に組み付けるようにす
る。そして、連結リング30とアングルリング31とを
組み込んだ状態で、接続保持部材34を両円弧状連結部
片30b,31bの突条32,33間に嵌合させて、円
弧状連結部片30b,31bの外周面に対して接着剤等
を用いて固着させている。なお、接続保持部材34の固
着は、半田付けやスポット溶接等の手段でも行うことが
できるが、アングル部2bと軟性部2cの修理性も考慮
すると、接着剤を用いるのが好ましい。
【0022】以上のように構成することによって、アン
グル部2b側のアングルリング31は、それから延在さ
せた円弧状連結部片31bを、連結相手方である軟性部
2c側の連結リング30から延在させた円弧状連結部片
30b間の切り欠きの部位に係入されて、これら両円弧
状連結部片30b,31bの先端が相手方のリングにお
ける切り欠き部の端面に当接し、かつ両円弧状連結部片
30b,31b間に隙間が生じないように組み合わせ
る。そして、接続保持部材34を両円弧状連結部片30
b,31bに形成した突条32,33間の部位に嵌合さ
せて、接着剤により固着する。さらに、この状態でネッ
ト11,21と、外皮層12,22を図1に示すとおり
被覆し、両外皮層12,22にわたる範囲で糸巻きし、
その上接着剤を塗布することによって、アングル部2b
と軟性部2cとを連結する。
【0023】これにより、連結リング30とアングルリ
ング31とは相互に押し込む方向及び相対回動する方向
の動きが規制される。また、接続保持部材34の両端面
はそれぞれ突条32,33のストッパ壁32a,33a
に当接しているから、相互に引っ張る方向への動きも規
制され、アングル部2bと軟性部2cとの間における軸
線方向の動きを完全に規制できる。このように、部材間
の面接触により軸線方向の動きを規制することは、強度
が著しく安定し、また接触面をできるだけ大きく取るこ
とによって、この連結部の強度を確保する。また、接続
保持部材34は、複数設けられている円弧状連結部片3
0b及び31bを円周方向に掛け渡すようにして固着さ
れている、このアングル部2bと軟性部2cとの連結部
における曲げ方向及び圧縮方向における強度も良好にな
る。特に、接続保持部材34の幅寸法を大きくすれば、
それだけ曲げ方向及び圧縮方向の強度が向上する。勿
論、両円弧状連結部片30b,31b間の組み合わせ部
分には、ほぼ隙間がなく、内面がほぼ均等な曲面状態を
得ることができ、挿入部2内に挿通されるライトガイド
や、イメージガイドまたは信号ケーブル、さらには処置
具挿通チャンネルや送気チューブ,送水チューブ等の挿
通部材を円滑に挿通させることができる。
【0024】次に、図4は本発明の第2の実施例を示す
ものであり、この実施例においては、軟性部2c側の連
結リング40は、前述した第1の実施例における連結リ
ング30と同様に、リング状本体部40aに円周方向に
所定ピッチ間隔で円弧状連結部片40bが延在させて設
けられ、またこの円弧状連結部片40bの先端にはスト
ッパ壁41aを構成する突条41が設けられている。こ
れに対して、アングル部2b側のアングルリング42に
は、リング状本体部42aから連結部42bを延在させ
ているが、この連結部42bは円環状に形成されてい
る。そして、この連結部42bには、その外周面に先端
側から連結リング40の円弧状連結部片40bの幅及び
長さに相当する部位にまで円弧状凹部43が設けられて
いる。
【0025】連結リング40における円弧状連結部片4
0bは絞られて、ネット11,21及び外皮層12,2
2の端部に糸巻き及び接着剤の塗布を行うのに必要な厚
みに相当する寸法分だけ突条41がリング状本体部40
aより内側に位置するように縮径されている。また、ア
ングルリング42における連結部42bもリング状本体
部42aより縮径された状態になっている。しかも、こ
の連結部42bにおける円弧状凹部43の厚みは、この
円弧状凹部43が形成されていない部位の厚みの半分と
なっている。また、円弧状連結部片40bは円弧状凹部
43の深さ寸法とほぼ同じであって、この円弧状連結部
片40bは、内面側が薄肉化されている。従って、アン
グル部2bと軟性部2cとは、連結リング40側の円弧
状連結部片40bをアングルリング42側の連結部42
bにおける円弧状凹部43内に挿入するようにして連結
される。これによって連結リング40とアングルリング
42とは、相互に押し込む方向及び相対回動する方向の
動きが規制される。アングルリング42における連結部
42bの先端部分にも、円弧状凹部43を避けた位置に
突条44が円弧状に形成されており、この突条44の基
端側の面がストッパ壁44aとなっている。
【0026】45は接続保持部材を示し、この接続保持
部材45は一対の半円形状に曲成した金属板体45a,
45aからなり、前述のようにして連結リング40とア
ングルリング42とを連結した状態に保持して、引っ張
りに対し、相互に分離しないようにする。この接続保持
部材45は、円弧状連結部片40bに設けた突条41に
おけるストッパ壁41aとに当接し、かつアングルリン
グ42の連結部42bにおける突条44のストッパ壁4
4aと当接する状態にして装着されて、接着剤やスポッ
ト溶接、半田付け等の手段で固着される。これにより曲
げ方向及び圧縮方向の強度を持たせることができる。こ
こで、スポット溶接や半田付けを行う場合には、接続保
持部材45を円弧状連結部片40bや連結部42bに対
してあまり強力に固着させる必要はない。むしろ、メン
テナンスを行うために、しかも連結リング40及びアン
グルリング42を損傷させることなく取り外すことがで
きる程度とする。
【0027】以上のように構成することで、前述した第
1の実施例と同様に、アングル部2bと軟性部2cとの
間の連結状態が極めて強固になり、相互に反対方向の引
っ張り力が作用しても、連結リング40とアングルリン
グ42とが分離することがなく、また曲げ方向及び圧縮
方向にも十分な強度を保持する。なお、連結リング40
とアングルリング42とを組み合わせた状態での外観構
造は、図3と実質的に同じものとなるから、この第2の
実施例における組み合わせ状態の図面は省略する。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、連結用
のリングを用いて、コード部材を相手方部材に連結する
に当って、半田を用いて連結するのではなく、少なくと
も一方側から円弧状連結部片を延在させて、相手方のリ
ングまたはそれから延在させた円弧状連結部片と嵌合乃
至接合状態にして、この円弧状連結部片の先端側の部位
と相手方のリングまたはこの相手方のリングから延在さ
せた円弧状連結部片の先端側の部位とに、それぞれ円周
方向のストッパ壁を相対向する状態に設けて、これらス
トッパ壁間の部位に、両ストッパ壁間の幅にほぼ一致す
る接続保持部材を固定的に設けるように構成したので、
両部材を連結するリングを引っ張り方向,曲げ方向及び
圧縮方向において、所定の強度を持つようにして確実に
連結でき、挿入部としての品質の向上及び安定が図ら
れ、またメンテナンス時等においては、接続保持部材を
両リング間から脱着することによって、両部材を容易に
分離できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す挿入部の軟性部と
アングル部との連結部分の構成説明図である。
【図2】連結リングとアングルリングとの連結部分を分
離した状態の斜視図である。
【図3】連結リングとアングルリングとを組み合わせた
状態の斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施例を示す連結リングとアン
グルリングとの連結部分を分離した状態の斜視図であ
る。
【図5】空所内検査装置の一例としての内視鏡の全体構
成図である。
【図6】従来技術による軟性部とアングル部との連結部
分の構成説明図である。
【符号の説明】
2 挿入部 2a 先端部本体 2b アングル部 2c 軟性部 30,40 連結リング 31,42 アングルリング 30a,31a,40a,42a リング状本体 30b,31b,40b 円弧状連結部片 32,33,41,44 突条 32a,33a,41a,44a ストッパ壁 34,45 接続保持部材 42b 連結部 43 円弧状凹部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空所内への挿入部を有する空所内検査装
    置を構成する少なくとも一つのコード部材に連結用のリ
    ングを設け、このコード部材が連結される相手方部材に
    も連結用のリングを設けて、これら両リングにより連結
    する構造において、これら両リングのうちの少なくとも
    一方のリングを軸線方向に所定の長さだけ切り欠くこと
    により、相手方のリングに所定の長さにわたって嵌合ま
    たは係入される円弧状連結部片を1または複数箇所設
    け、この円弧状連結部片の先端側の部位と相手方のリン
    グまたはこの相手方のリングから延在させた円弧状連結
    部片の先端側の部位とに、それぞれの基端側に向く円周
    方向のストッパ壁を設けて、これらストッパ壁間の部位
    に接続保持部材を固定して設ける構成としたことを特徴
    とする空所内検査装置のコード連結部。
  2. 【請求項2】 前記両リングに、それぞれ相手方の切り
    欠き部に挿入される1または複数の円弧状連結部片を設
    けて、これら両側の円弧状連結部片を相手方の切り欠き
    部に、その先端面が切り欠き部の端面と接合させる状態
    にまで係入させることにより円環状の連結部を形成し、
    これら両側の円弧状連結部片の先端部に円周方向にスト
    ッパ壁を設けて、この両ストッパ壁にほぼ当接する状態
    に接続保持部材を装着する構成としたことを特徴とする
    請求項1記載の空所内検査装置のコード連結部。
  3. 【請求項3】 前記両リングのいずれか一方には、相手
    方のリングに嵌合される円弧状連結部片を延在させて設
    け、また相手方のリングにはこの円弧状連結部片の嵌合
    長を規制する規制壁を設け、かつ円弧状連結部片の先端
    側の部位と相手方のリングにおける円弧状連結部片の嵌
    合部間の部位の先端側の部位とに円周方向のストッパ壁
    を設けて、これら両ストッパ壁にほぼ当接する状態に接
    続保持部材を装着する構成としたことを特徴とする請求
    項1記載の空所内検査装置のコード連結部。
  4. 【請求項4】 前記接続保持部材は、C字状または切れ
    目の入った円環状の弾性板体、または半円状にした一対
    の円弧状板体からなり、前記軟性部側の連結リング及び
    アングル部側のリングとの連結部におけるストッパ壁間
    の部位に装着した状態に固着する構成としたことを特徴
    とする請求項1記載の空所内検査装置の挿入部。
  5. 【請求項5】 前記コード部材は、前記挿入部を構成す
    る軟性部であり、前記相手方部材は、挿入部を構成する
    アングル部であり、またこの相手方部材の連結用のリン
    グは最基端側のアングルリングまたはこのアングルリン
    グに連結される連結用リングであることを特徴とする請
    求項1記載の空所内検査装置のコード連結部。
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