JPH02246920A

JPH02246920A - 医療用チューブ

Info

Publication number: JPH02246920A
Application number: JP1068557A
Authority: JP
Inventors: Takeshi Yokoi; 武司横井
Original assignee: Olympus Optical Co Ltd
Current assignee: Olympus Corp
Priority date: 1989-03-20
Filing date: 1989-03-20
Publication date: 1990-10-02

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、たとえば内視鏡の挿入部などに用いられる医
療用チューブに関する。

［従来の技術］近年、医学の進歩により膵胆管や尿管あるいは血管等、
人体深奥部の細い管腔に内視鏡を挿入し、診断、治療す
ることが可能になった。このような内視鏡においては、
その外径をφ約３　ｍｍ以下に制限する必要があり、通
常の太い内視鏡のように、湾曲部に多数の節輪を回動自
在に連結してなる湾曲管を使用することは困難である。

そこで、特開昭５２−５２８６７や特開昭６１−１０２
４６４号公報に示されるように、いイっゆるマルチルー
メンタイプの樹脂製チューブ（蓮根状に複数の孔をもっ
たもの）を挿入部に用い、そのチューブの外周部に設け
られた貫通孔に湾曲操作ワイヤまたはコイルを挿入し、
ワイヤの先端をチューブの先端部に接着剤等により固定
して、ワイヤの後端を押引きすることで、挿入部を湾曲
させるようにしたものが提案されている。

［発明が解決しようとする課題］ところで、上記挿入部にマルチルーメンチューブを用い
た内視鏡において、チューブの先端に口金を円管し、こ
の口金にワイヤを固定しようとすると、直接チューブに
ワイヤを固定する場合に比べ、外径が太くなってしまう
。そのため、チューブの先端に直接ワイヤを接着剤等に
より固定することになるが、チューブは接着性が悪く、
繰返し湾曲操作を行なうとワイヤが外れやすくなり、ま
た接着剤の流入量を一定に保持することが難しく、曲が
り初めが規定しにくく引張り強度および作業性が悪いと
いう欠点があった。

本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的
とするところは、マルチルーメンチューブからなる挿入
部にたとえば湾曲操作ワイヤの先端を簡１１１な方法で
外径を太らせることなく確実に固定することで、外部か
らの遠隔操作で確実に湾曲する細径の医療用チューブを
提供しようとするものである。

［課題を解決するための手段および作用］上記目的を達
成するために、本発明の医療用チューブにおいては、そ
のチューブ本体をたとえば熱収縮チューブや形状記憶樹
脂（ゴム）などの温度変化により収縮する材質で形成す
るとともに、湾曲操作ワイヤ等の線状部材の先端に突起
を有する固定部を設け、チューブ本体の孔に線状部材を
挿入した後、たとえばチューブ本体を加熱して収縮させ
ることで、孔の内壁に固定部の突起を食付かせて固定す
る。

［実施例］以下、本発明の第１の実施例につき第１図ないし第４図
を参照して説明する。

第３図は内視鏡の挿入部として用いられる中空円筒状の
マルチルーメンチューブ１を示し、そのチューブ本体２
は熱収縮性を有する材質からなる実質部３の外周部に、
上下のほぼ対称位置にその全長にわたって貫通孔４．４
を穿設してなる。チューブ本体２の材質としては、ここ
では熱収縮ＥＰＲチューブが使用されている。これはＥ
ＰＲ（エチレン−プロピレンゴム）を主成分とした熱収
縮性チューブで、その加熱によって直径が原形のおよそ
１／２に収縮する特性をもっている。また、チューブ本
体２の後端は内視鏡の図示しない操作部に接続されてい
る。

一方、５は湾曲操作ワイヤであり、このワイヤ５の先端
には各貫通孔４．４にスムーズに挿入可能な最大径のい
ぼ状の突起６・・・を有する固定部７が半田付は等によ
り強固に固定されている。また、ワイヤ５の後端側は操
作部に設けられた湾曲ノブに動力伝達機構（いずれも図
示せず）を介して連結されている。なお、チューブ本体
２の中空部８にはイメージガイドファイバや対物レンズ
等からなる観察光学系、ライトガイドファイバ等からな
る照明光学系およびガイドワイヤや処置具等を通すチャ
ンネル（いずれも図示せず）などが内蔵されており、こ
れ自体で極細径の内視鏡を構成している。また、貫通孔
４の先端部には図示しないシール部材が埋め込まれ、水
密性が確保されている。

しかして、チューブ本体２の貫通孔４に湾曲操作ワイヤ
５を挿入し、第１図に示すように、ワイヤ５の固定部７
がチューブ本体１の先端部に達したならば、たとえば高
温ドライヤ９等の加熱手段で実質部３を加熱する。する
と、実質部３全体が径方向に収縮し、したがって貫通孔
４の内径も縮小する。これにより、固定部７の突起６・
・・が貫通孔４の内壁に食付き、強固に固定され、ワイ
ヤ５に押引き力を加えても簡単には抜けなくなる。この
とき、固定部７の外周面に予め接着剤を塗布しておけば
、より強固に固定できるものである。また、湾曲操作ワ
イヤ５の外径は固定部７の突起６を含まない外径よりも
細いので、実質部３の収縮後、固定部７の突起６が食付
いた後も、貫通孔４とワイヤ５との間にはある程度のク
リアランスＣが確保される。そして、操作部の湾曲ノブ
を回動操作することで、湾曲操作ワイヤ５の一方を引張
るとともに、他方を押出し、第４図に示すようにチュー
ブ本体２が所望の方向へ弓なりに湾曲するようになって
いる。

このような構成のマルチルーメンチューブ１によれば、
チューブ本体２の実質部３を熱収縮性チューブで形成し
、組立前は大径状態にある貫通孔４に湾曲操作ワイヤ５
の固定部７を容易に挿入し、その後、実質部３を加熱す
ることでこれを収縮させ、固定部７の突起６・・・を貫
通孔４の内壁に食付かせるようにしたので、細径のチュ
ーブ本体２の貫通孔４に、その外径を大きくすることな
く、簡単にワイヤ５の固定部７を貫通孔４の内壁へ確実
。

強固に固定することができる。したがって、繰返し湾曲
操作を行なってもワイヤ５が外れることを防止でき、操
作部からの遠隔操作で確実に湾曲させることができる。

第５図ないし第１０図は本発明の第２の実施例を示す。

この実施例は上記第１の実施例において、チューブ本体
２の可撓性を段階的に変化させたものである。すなわち
、中空円筒状で熱収縮性材料からなるチューブ本体２の
実質部３の外周部に、中心軸に対してほぼ対称位置に４
組の貫通孔１１・・・がほぼ４５″おきに穿設されてお
り、上下の貫通孔１１ａ、ｌｌａには、第９図に示すよ
うに湾曲操作ワイヤ５が挿入され、左右の貫通孔１１ｂ
１１１ｂには第１の補強用ワイヤ１２．１２が挿入され
、残りの貫通孔１１ｃ・・・には第２の補強用ワイヤ１
３・・・が挿入されている。そして、湾曲操作ワイヤ５
の先端の固定部７．７は、第６図に示すように上下の貫
通孔１１ａ、ｌｌａの先端部内壁に固定され、第１の補
強用ワイヤ１２．１２の先端の固定部１４．１４は、第
７図に示すように、左右の貫通孔１１ｂ１１１ｂのうち
、湾曲させたくない任意の位ｉｉ！（チューブ本体２の
先端からＩＩｌだけ離れた部位）に固定され、第２の補
強用ワイヤ１３・・・の先端の固定部１５・・・は、第
８図に示すように、残りの貫通孔１１Ｃ・・・のうち、
チューブ本体２の可撓性を硬く変えたい任意の位置（チ
ューブ本体２の先端からｆＩ２だけ離れた部位）に固定
されている。そして、チューブ本体２の１１の部分が湾
曲部２１、第１の補強用ワイヤ１２のみが設けられた部
分が軟性部２２、第１および第２の補強用ワイヤ１２．
１３が設けられた部分が構成部２３として形成されてい
る。

各固定部７．１４．１５の固定方法は、第１の実施例と
同じくチューブ本体２の各貫通孔１１・・・に湾曲操作
ワイヤ５、第１および第２の補強用ワイヤ１２．１３を
挿入した後、実質部３を熱風や温水等で加熱してチュー
ブ本体２を収縮させることで、貫通孔１１・・・の内壁
に固定部７．１４．１５の突起６・・・を食付かせ固定
する。また、第１および第２の補強用ワイヤ１２．１３
の後端側はチューブ本体２の後端部で切断されている。

さらに、チューブ本体２の中空部８には観察光学系とし
てのイメージガイドファイババンドル１６や対物レンズ
１７、照明光学系としてのライトガイドファイバ１８お
よびガイドワイヤや処置具等を通すチャンネル１９など
が内蔵されている。なお、その他の基本構成は第１の実
施例と同様である。

しかして、第１の実施例と同じく操作部の湾曲ノブを回
動操作することで、湾曲操作ワイヤ５を押引きし、第１
０図に示すようにチューブ本体２の湾曲部２１を所望の
方向へ小さく湾曲させることができる。また、軟性部２
２の可撓性よりも硬性部２３の可撓性の方が第２の補強
用ワイヤ１３を設けた分硬くなっている。

このような構成のマルチルーメンチューブ１によれば、
その外径を太くすることなく、湾曲部の範囲を制限でき
、より小さな曲率半径で湾曲させることができる。した
がって、その湾曲操作性が向上する。また、湾曲操作ワ
イヤ５と同様に第１および第２の補強用ワイヤ１２．１
３の固定部１４．１５を貫通孔１１ｂ１１１ｃに固定す
ることができ、容易に貫通孔１１・・・の途中の任意位
置でチューブ本体２の可撓性を段階的に変えることがで
きる。

なお、本発明は上記第１および第２の実施例に限定され
るものではなく、たとえばチューブ本体２の材質として
は、医療用として使用できる安全な材質で、熱収縮性の
あるものならば何でもよい。

また、固定部７の突起６としては、ねじ溝やあや目ロー
レット等、チューブ本体２に食付くような形状になって
いればよく、また固定部７と湾曲操作ワイヤ５との固定
は半田付けでなくともスェージングやかしめ付けあるい
はろう付け、接着等でも強固に接続できるものであれば
何でもよい。さらに、湾曲操作部材はワイヤでなくとも
密着コイルあるいは形状記憶合金製のコイル等であって
もよい。加えて、第２の実施例において、第１およびｆ
ＸＳ２の補強用ワイヤ１２．１３の本数は所望の硬さを
得るために多くしてもよく、また可撓性の変化部分を何
段に変えてもよい他、必ずしも中心軸に対して対称位置
に設けなくともよい。

〔発明の効果］以上説明したように、本発明の医療用チューブによれば
、細径のチューブ本体の孔に、その外径を大きくするこ
となく、簡単に湾曲操作ワイヤや補強用ワイヤといった
線状部材の固定部を孔の内壁へ確実１強固に固定するこ
とができる。したがって、たとえば繰返し湾曲操作を行
なっても上記線状部材が外れることを防止でき、外部か
らの遠隔操作で確実に湾曲させることができるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図は本発明の第１の実施例を示し、第
１図は変形前のマルチルーメンチューブの先端部分を示
す側断面図、第２図はその変形後の側断面図、第３図は
マルチルーメンチューブの斜視図、第４図はマルチルー
メンチューブの湾曲状態を示す側面図、第５図ないし第
１０図は本発明の第２の実施例を示し、第５図はマルチ
ルーメンチューブの先端部分の斜視図、第６図は第５図
中Ｖｌ−Ｖｌ線に沿う断面図、第７図は同じく第５図中
■−■線に沿う断面図、第８図は同じく第５図中■−■
線に沿う断面図、第９図は同じく第５図中ＩＸ−ＩＸ線
に沿う断面図、第１０図はマルチルーメンチューブの湾
曲状態を示す側面図である。２・・・チューブ本体、４，１１・・・貫通孔、５・・
・湾曲操作ワイヤ、６・・・突起、７．１４．１５・・
・固定部、１２・・・第１の補強用ワイヤ、１３・・第
２の補強用ワイヤ。出願人代理人　弁理士　坪井　　淳

Claims

【特許請求の範囲】

チューブ本体の外周部に孔を設け、この孔に線状部材を
挿入してその先端を孔の内壁に固定する医療用チューブ
において、上記チューブ本体を温度変化により収縮する
材質で形成するとともに、線状部材の先端に突起を有す
る固定部を設け、チューブ本体の孔に線状部材を挿入し
た後、チューブ本体を収縮させることで、孔の内壁に固
定部の突起を係止したことを特徴とする医療用チューブ
。