JPH09234870A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH09234870A
JPH09234870A JP4480396A JP4480396A JPH09234870A JP H09234870 A JPH09234870 A JP H09234870A JP 4480396 A JP4480396 A JP 4480396A JP 4480396 A JP4480396 A JP 4480396A JP H09234870 A JPH09234870 A JP H09234870A
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Naoaki Ide
直朗 井出
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弘二 谷本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】隣接する記録電極での電界の干渉を防止し、常
に安定したインクの飛翔が得られ、記録速度と解像度を
低下させることなく、画素のピッチずれを防止すること
ができるインクジェット記録装置を提供する。 【解決手段】帯電された色剤粒子を絶縁性液体中に分散
させてなるインクを、ライン状に並設された複数の記録
電極11へそれぞれ導き、これら複数の記録電極11に
対し選択的に所定の記録電圧VEを印加することによ
り、記録電極11から対向電極2に向かって静電気力に
より上記インクを飛翔させ、対向電極2の前に配設され
た用紙上に画像を記録するインクジェット記録装置にお
いて、複数の記録電極11の各間にそれぞれ対向電極2
への電界により複数の記録電極11の各間に電界の障壁
を形成する障壁電極20を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、帯電さ
れた色剤粒子(トナー粒子)を絶縁性液体中(液体キャ
リア)に分散させてなるインクを用い、静電気力を作用
させてインク滴を生成し、この生成したインク滴を静電
気力で記録媒体上に飛翔させて画像を記録するインクジ
ェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、たとえば、パーソナルプリンタの
分野では、記録媒体上にインク滴を飛翔させることによ
り、記録媒体上に所望の画像を記録するインクジェット
記録装置と称されるプリンタが広く普及している。
【0003】このようなインクジェット記録装置の1つ
として、たとえば、WO93/11866号公報には、
絶縁性液体中に荷電性の着色粒子を分散してなるインク
を用いた記録装置が開示されている。この記録装置で
は、記録電極にインクを供給し、この記録電極と記録媒
体との間に所定の電界を形成することにより、荷電性の
着色粒子を絶縁性液体から分離吐出させて記録を行なっ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなイ
ンクジェット記録装置では、高速記録を行なうために、
記録電極をライン状に配列した構成とするが、その場
合、記録電極を高密度で配置すると、記録画素に対応す
る記録電極のインク飛翔電界が隣接する記録電極の電界
により影響を受け、インクの飛翔方向が変化するという
欠点がある。この欠点を解決するためには、記録電極の
間隔を広く取る必要があり、そうすると解像度を高くで
きない。あるいは、記録電極は高解像度に形成してお
き、数個の記録電極おきに数回記録を行なうことで、1
ラインの画像を形成するようにした場合、記録速度が著
しく遅くなるという欠点がある。
【0005】また、インクを記録電極の先端から吐出さ
せるためには、記録電極と対向電極との間の電位差が3
キロボルト(kV)程度必要であり、そのために高電圧
のスイッチング回路が必要となるが、市販されているエ
レクトロルミネッセンス(EL)パネルやプラズマディ
スプレイパネルなどの高耐圧駆動用IC回路(耐圧が最
大300V程度)では、耐圧が低いために使用ができ
ず、駆動回路の小形化が難しいという欠点があった。こ
のため、マルチヘッド化は難しいという問題があった。
【0006】また、隣接する記録電極の電界の影響を受
けることで、プリンタなどでは、インクが正規な位置に
飛翔できず、画素ピッチ間がずれ、画質の低下および高
解像度化が難しいという問題があった。
【0007】そこで、本発明は、隣接する記録電極での
電界の干渉を防止し、常に安定したインクの飛翔が得ら
れ、記録速度と解像度を低下させることなく、画素のピ
ッチずれを防止することができるインクジェット記録装
置を提供することを目的とする。
【0008】また、本発明は、従来のような高電圧駆動
ではなく、低電圧駆動で記録が行なえ、小形、高解像度
化が可能なインクジェット記録装置を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
記録装置は、帯電された色剤粒子を絶縁性液体中に分散
させてなるインクを、ライン状に並設された複数の記録
電極へそれぞれ導き、これら複数の記録電極に対し選択
的に所定の記録電圧を印加することにより、前記記録電
極から対向電極に向かって静電気力により前記色剤粒子
を飛翔させ、前記対向電極の前に配設された記録媒体に
画像を記録するインクジェット記録装置において、前記
複数の記録電極の各間にそれぞれ位置し、前記対向電極
への電界により前記複数の記録電極の各間に電界の障壁
を形成する障壁手段を設けたことを特徴とする。
【0010】また、本発明のインクジェット記録装置
は、帯電された色剤粒子を絶縁性液体中に分散させてな
るインクを、ライン状に並設された複数の記録電極へそ
れぞれ導き、これら複数の記録電極に対し選択的に所定
の記録電圧を印加することにより、前記記録電極から対
向電極に向かって静電気力により前記色剤粒子を飛翔さ
せ、前記対向電極の前に配設された記録媒体に画像を記
録するインクジェット記録装置において、前記複数の記
録電極と前記対向電極との間に位置し、前記複数の記録
電極の各間での電界の干渉を防止する干渉防止手段を設
けたことを特徴とする。
【0011】また、本発明のインクジェット記録装置
は、ライン状に並設された複数の記録電極と、この複数
の記録電極の各先端と対向する部位に設けられ、前記複
数の記録電極との間に電界を形成する対向電極と、帯電
された色剤粒子を絶縁性液体中に分散させてなるインク
を前記複数の記録電極の各先端方向に静電気力により誘
導するためのバイアス電圧を前記複数の記録電極に印加
するバイアス電圧印加手段と、前記複数の記録電極の各
先端から静電気力により前記色剤粒子を前記対向電極に
向かって飛翔させるための所定の記録電圧を前記複数の
記録電極に対して選択的に印加する記録電圧印加手段
と、前記複数の記録電極の各間にそれぞれ設けられ、か
つ、それぞれ所定の電圧が印加され、前記対向電極への
電界により前記複数の記録電極の各間に電界の障壁を形
成する複数の障壁電極とを具備している。
【0012】また、本発明のインクジェット記録装置
は、ライン状に並設された複数の記録電極と、この複数
の記録電極の各先端と対向する部位に設けられ、前記複
数の記録電極との間に電界を形成する対向電極と、帯電
された色剤粒子を絶縁性液体中に分散させてなるインク
を前記複数の記録電極の各先端方向に静電気力により誘
導するためのバイアス電圧を前記複数の記録電極に印加
するバイアス電圧印加手段と、前記複数の記録電極の各
先端から静電気力により前記色剤粒子を前記対向電極に
向かって飛翔させるための所定の記録電圧を前記複数の
記録電極に対して選択的に印加する記録電圧印加手段
と、前記複数の記録電極と前記対向電極との間に設けら
れ、かつ、所定の電圧が印加され、前記複数の記録電極
の各間での電界の干渉を防止するグリッド電極とを具備
している。
【0013】また、本発明のインクジェット記録装置
は、ライン状に並設された複数の記録電極と、この複数
の記録電極の各先端と対向する部位に設けられ、前記複
数の記録電極との間に電界を形成する対向電極と、帯電
された色剤粒子を絶縁性液体中に分散させてなるインク
を前記複数の記録電極の各先端方向に静電気力により誘
導するためのバイアス電圧を前記複数の記録電極に印加
するバイアス電圧印加手段と、前記複数の記録電極の各
先端から静電気力により前記色剤粒子を前記対向電極に
向かって飛翔させるための所定の記録電圧を前記複数の
記録電極に対して選択的に印加する記録電圧印加手段
と、この記録電圧印加手段による前記複数の記録電極へ
の記録電圧の印加タイミングと印加時間をそれぞれ制御
する制御手段とを具備している。
【0014】また、本発明のインクジェット記録装置
は、ライン状に並設された複数の記録電極と、この複数
の記録電極の各先端とそれぞれ対向する部位に設けら
れ、前記複数の記録電極との各間にそれぞれ電界を形成
する複数の対向電極と、帯電された色剤粒子を絶縁性液
体中に分散させてなるインクを前記複数の記録電極の各
先端方向に静電気力により誘導するためのバイアス電圧
を前記複数の記録電極に印加するバイアス電圧印加手段
と、前記複数の記録電極の各先端から静電気力により前
記色剤粒子を前記複数の対向電極に向かって飛翔させる
ための所定の記録電圧を前記複数の記録電極に対して選
択的に印加する記録電圧印加手段とを具備している。
【0015】さらに、本発明のインクジェット記録装置
は、ライン状に並設された複数の記録電極と、この複数
の記録電極の各先端と対向する部位に設けられ、前記複
数の記録電極との間に電界を形成する対向電極と、帯電
された色剤粒子を絶縁性液体中に分散させてなるインク
を前記複数の記録電極の各先端方向に静電気力により誘
導するための電圧を前記複数の記録電極に印加する第1
の電圧印加手段と、前記複数の記録電極と前記対向電極
との各間にそれぞれ設けられた複数のグリッド電極と、
前記複数の記録電極の各先端から静電気力により前記色
剤粒子を前記対向電極に向かって飛翔させるための所定
の電圧を前記複数のグリッド電極に対して選択的に印加
する第2の電圧印加手段とを具備している。
【0016】本発明によれば、各記録電極間にそれぞれ
障壁電極を設けることにより、この障壁電極と対向電極
との間の電界により、インクが飛翔し易くなり、かつ、
隣接する記録電極間の電界の相互干渉を防止し、記録時
間および解像度を低下させることなく、インクの飛翔経
路を安定化できる。よって、従来の駆動回路などを変更
することなく、画素のピッチずれを防止できる。
【0017】また、本発明によれば、記録電極と対向電
極との間にグリッド電極を設け、このグリッド電極に所
定の電圧を印加することで、隣接する記録電極間の電界
の相互干渉を防止し、インクの飛翔経路を安定化する。
よって、低電圧制御で画素のピッチずれを防止できる。
【0018】また、本発明によれば、記録電極に印加す
る記録電圧の印加タイミングと印加時間を制御すること
で、記録速度および解像度を低下させることなく、隣接
する記録電極間の電界の相互干渉を防止し、インクの飛
翔経路を安定化できる。よって、画素のピッチずれを防
止できる。
【0019】また、本発明によれば、記録電極に一対一
に対応した対向電極を設けることで、画素ごとの独立し
た電界が形成でき、隣接する記録電極間の電界の相互干
渉を防止し、インクの飛翔経路を安定化できる。よっ
て、記録速度および解像度を低下させることなく、高解
像度に正確な画素ピッチが形成できる。
【0020】また、本発明によれば、記録電極と対向電
極との間に各記録電極と対応したグリッド電極を設け、
この各グリッド電極の印加電圧を記録電極ごとに制御す
ることで、従来のように記録電極を高電圧で制御するこ
となく、グリッド電極により低電圧で制御できる。よっ
て、小形、高解像度化が可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態に係
るインクジェット記録装置の作像部を概略的に示すもの
である。すなわち、インクジェット記録ヘッド(以後、
単に記録ヘッドと称す)1は、記録する画像情報に応じ
てインクを吐出する複数の記録電極を備えており、これ
ら複数の記録電極は、記録媒体としての用紙の幅分ライ
ン状に一定間隔で配設されている。対向電極を兼ねた導
電性部材からなる搬送ドラム2は、記録ヘッド1の先端
と対向する部位に所定間隔おいて配設されている。記録
媒体としての用紙3は、図示しない給紙部から給紙ロー
ラ4により供給され、搬送ドラム2のサイドに配置され
た搬送ガイド5により搬送ドラム2に押圧されながら、
一定速度で回転している搬送ドラム2により搬送され、
排紙される。なお、記録電極が用紙サイズの幅分(記録
画素分)あるため、ラインごとに記録が可能であり、高
速記録が可能である。
【0022】画像記録時には、搬送ドラム2上を一定速
度で用紙3が搬送され、用紙3が記録ヘッド1を通過す
る際に、記録ヘッド1は外部からの画像情報に応じて、
1ラインごとにインクを対向電極(搬送ドラム)2に向
かって吐出し、対向電極2上の用紙3に画像を形成す
る。
【0023】このように、いわゆるマルチ電極の記録ヘ
ッドを用いる場合には、インクジェット記録方式がイン
クを吐出(飛翔)させ、直接、用紙上に記録している方
式のため、インクの濃度、インクの吐出量、インクの吐
出方向が画質に影響を与える。また、この記録ヘッドを
複数用い、カラープリンタとして、色重ねを行なった場
合には、インクの吐出方向(画素位置)が安定していな
いと、各色の画素が正規の位置に形成されず、濃度むら
や色合いの異なりなどの問題が発生するため、インクの
吐出方向を常に安定させることが必要である。
【0024】さらに、マルチ電極の記録ヘッドでは、記
録電極分のスイッチング回路が必要となる。たとえば、
300dpi、A4サイズの記録ヘッドでは、2560
画素分の記録電極が必要であり、その分のスイッチング
回路も必要となる。インクジェット記録方式は、高電圧
を記録に必要とするため、高電圧のスイッチング回路を
用いるが、高電圧のスイッチング回路では集積化ができ
ず、大規模なスイッチング回路となる。記録装置の小形
化を行なうためには、スイッチング回路の小形化が必要
となる。
【0025】次に、記録ヘッド1およびその周辺部の構
成について、図2を参照して説明する。図2において、
11は記録電極で、導電性部材からなる注射針状の電極
であり、内部はインク12が通過するため中空となって
いる。インク12は、インク容器13に収容されてお
り、中空の絶縁性部材14を介して記録電極11に供給
されている。
【0026】また、記録電極11は、記録時には、記録
電極用電源15から供給されている記録電圧VEが印加
され、非記録時には、バイアス用電源16から供給され
ているバイアス電圧VBが印加されている。記録電圧V
Eが印加されると、記録電極11と対向電極2との間に
強い電界が形成され、この電界によりインク12が飛翔
する。また、バイアス電圧VBが印加されることで、記
録電極11と対向電極2との間に弱い電界が形成され、
この電界によりインク12が記録電極11の先端部へ静
電誘導されており、インク12の供給を行なっている。
この記録電圧VEとバイアス電圧VBの切換えは、駆動
部17が外部から供給される記録信号に応じて制御して
いる。対向電極2は、記録電極11に対向する位置に配
設されており、対向電極用電源18から供給される電圧
VOが印加されている。
【0027】次に、図3を用いて記録ヘッド1における
インク12の飛翔原理について簡単に説明する。記録電
極に対向電極よりも電位の高い電圧を印加すると、記録
電極の先端のインクメニスカスに不整電界の効果により
強い電界が作用し、表面電荷密度(インク中のイオンの
移動など)が高まる。これに作用する静電気力がインク
の表面張力よりも大きくなると、インクメニスカスの一
部からインクが引き出され、対向電極に向かって飛翔す
る。
【0028】具体的には、記録電極11内のインク12
は、記録電極11に電圧が印加されることで、その電界
により、インク12(帯電したトナー粒子Tを含むキャ
リア液体)は静電誘導により、記録電極11の先端に誘
導され、テーラーコーンを形成する。記録電極11の先
端では、強電界によりトナー粒子濃度を高くした凝集体
が形成され、さらに時間が経過すると、強電界により凝
集体が糸状に対向電極2に向かって延び、さらに時間が
経過すると、凝集体は分裂、飛翔し、対向電極2上の用
紙3に付着する。このような原理でインクは飛翔してい
る。
【0029】図4は、インクの飛翔過程の一例を示して
いる。たとえば、先端角が30度、先端半径が100μ
mの記録電極に直流1.5キロボルト(kV)のバイア
ス電圧を与え、これに1.2kVの記録電圧、周波数が
600Hzで、幅が500μsのパルスを重畳させた場
合の、インクの飛翔過程を示す。なお、対向電極の電圧
は0Vとする。本実施の形態では、直流バイアス電圧に
記録電圧を重畳させる方法をとっている。これは、あら
かじめ、バイアス電圧によってインクメニスカスの表面
電荷密度を高め、記録時の電荷蓄積時間をできるだけ縮
めようとするものである。
【0030】図4(a)は、パルス印加直後の様子であ
り、インク12の動きはなく、記録電極11に沿ったイ
ンク12の形状が見られるだけである。図4(b)で
は、インク12が盛り上がり、200μs経ってテーラ
ーコーンが形成される。図4(c)では、テーラーコー
ンの先端から糸状のジェット12aが発生し、250μ
s後にはその長さは300〜500μm程度になる。図
4(d)では、ジェット12aは370μm時にその根
元から分裂する。図4(e)では、分裂したジェット1
2aは急速に縮んで小滴となり、対向電極2へ向かって
飛翔し、他方、テーラーコーンも消滅して元の形状に戻
る。ここまで400μsが経過している。この場合のイ
ンク小滴の大きさは、インクの電荷量を左右する原因、
すなわち、記録電圧および印加パルス幅により決まって
くる。
【0031】次に、図5に示す、複数の記録電極11を
水平方向にライン状に並べ、マルチチャンネル化した場
合のヘッド上面から見た模式図を用い、マルチヘッドに
おける電界の影響について説明する。図4で説明したよ
うに、記録電極11と対向電極2との間の電界によりイ
ンクが飛翔していることから、水平方向に記録電極11
が一列に並んだ場合、隣接する記録電極の印加電圧によ
り、隣接する記録電極との間にも電界が発生し、記録画
素に対応する記録電極に悪影響が発生する。高解像度化
が進む程、隣接する記録電極との距離が縮まるから、こ
の傾向は強くなる。
【0032】たとえば、図5には、記録電極111 ,1
12 ,11nに記録電圧VEが、記録電極113 にバイ
アス電圧VBが、駆動部17の制御で印加された場合を
示す。記録電極111 ,11nは、隣接する記録電極に
記録電圧が印加されているので、隣接する記録電極とは
同電位であり、そのため、対向電極2に向かう電気力線
19がどちらかの電極側へ片寄ることはない。
【0033】記録電極112 は、隣接する記録電極11
1 側に対しては、同電位であるので、電気力線19の方
向は影響を受けない。しかし、もう一方の隣接する記録
電極113 側に対しては、記録電極113 側の電位が低
いことから、対向電極2へ向かう電界と記録電極113
側へ向かう電界が生じ、電気力線19は記録電極113
側に片寄ってしまう。すなわち、記録電極112 から飛
翔したインクは記録電極113 側に片寄って用紙3に記
録される。
【0034】以下、第1の実施の形態に係る記録ヘッド
1およびその周辺部について具体的に説明する。図6
(a)は、各記録電極間に障壁電極を配設した記録ヘッ
ド1およびその周辺部を上面から見た模式図、図6
(b)は、記録ヘッド1を正面から見た模式図である。
図6において、水平方向に一列に配設された複数の記録
電極11の端面側と各電極間に、隣接する記録電極間の
電界による相互干渉を防ぐために、記録電極間に電界の
壁を設け、隣接する記録電極のオン,オフにかかわらず
安定した電界を形成するための複数の障壁電極(障壁手
段)20が配設されている。
【0035】記録電極11には、記録信号に応じて動作
する駆動部17で制御される、記録電圧VEとバイアス
電圧VBが印加されている。また、対向電極2は接地さ
れている(すなわち、VO=0V)。障壁電極20は、
導電性部材で形成されていて、障壁電極用電源21から
供給される所定の電圧VWが印加されている。
【0036】なお、障壁電極20の先端へインクの流入
はない構造のため、記録電圧が印加されても、障壁電極
20からインクが吐出するようなことはない。具体的に
は、たとえば、記録電極111 ,112 ,11nに記録
電圧VEを印加し、記録電極113 にバイアス電圧VB
を印加した場合について説明する。記録電極112 と対
向電極2との間の電界は、図5においては隣接する記録
電極113 への電界の影響で、インク12の吐出方向が
曲がっていた。
【0037】しかし、本実施の形態では、障壁電極20
を設けたことで、障壁電極203 と対向電極2との間に
強い電界が形成され、電気力線19に示すように、障壁
電極203 の電界は記録電極113 の影響で記録電極1
13 側に片寄るものの、記録電極112 と対向電極2と
で形成される電界には影響を与えない。障壁電極20は
全ての記録電極11の両隣にあるため、障壁電極20が
記録電極11に与える影響は等しく、記録電極11と対
向電極2との間の電界の方向に影響は与えず、方向性の
よい電界が形成できる。
【0038】また、図8に示す記録電極11と障壁電極
20の概略電位分布と電気力線から、障壁電極20の電
圧VWと記録電極11の電圧VEについて、下記の関係
が成り立つ。ただし、記録電圧VEとバイアス電圧VB
との関係は、VE>VBとする。
【0039】VW≧VEの場合、図8(a)に示すよう
に、記録電極11から対向電極2へ向かう電気力線19
は、障壁電極20の電界により記録電極11の中心線に
向かう力が働き、中心線付近に集中する。すなわち、中
心線付近の電界が強くなり、隣接する記録電極の影響を
受けず、障壁電極20の効果が高い。
【0040】VW<VEの場合、図8(b)に示すよう
に、記録電極11から対向電極2へ向かう電気力線19
は、障壁電極20の電圧が低いために、障壁電極20側
に向かう力が働き、両側に広がる。すなわち、記録電極
11の中心部の電界が弱くなることで、対向電極2に向
かう力に対して隣接する記録電極から受ける電界の力の
割合が強くなり、隣接する記録電極の影響を受け易い。
【0041】なお、上記第1の実施の形態では、複数の
障壁電極20を複数の記録電極11間に配設した場合に
ついて説明を行なったが、たとえば、図7に示すよう
に、複数の記録電極11を囲むように一体的に形成され
た単一の障壁電極20であっも同様な効果が得られる。
【0042】次に、第2の実施の形態に係る記録ヘッド
1およびその周辺部について具体的に説明する。図9
(a)は、グリッド電極を配設した記録ヘッド1および
その周辺部を上面から見た模式図、図9(b)は、記録
ヘッド1を正面から見た模式図である。図9において、
水平方向に一列に配設された複数の記録電極11と対向
電極2との間に、隣接する記録電極間の電界による相互
干渉を防ぐために、記録電極11の電界を集中させ、隣
接する記録電極のオン,オフにかかわらず安定した電界
を形成するためのグリッド電極(干渉防止手段)22が
配設されている。
【0043】グリッド電極22は、複数の記録電極11
と同一ピッチでインク通過窓231,232 ,233 ,
…23nが設けられている。記録電極11には、記録信
号に応じて動作する駆動部17で制御される、記録電圧
VEとバイアス電圧VBが印加されている。また、対向
電極2は接地されている(すなわち、VO=0V)。グ
リッド電極22は、導電性部材で形成されていて、グリ
ッド電極用電源24から供給される所定の電圧VGが印
加されている。
【0044】具体的には、たとえば、記録電極111 ,
112 ,11nに記録電圧VEを印加し、記録電極11
3 にバイアス電圧VBを印加した場合について説明す
る。記録電極112 と対向電極2との間の電界は、図5
においては隣接する記録電極113 cへの電界の影響
で、インク12の吐出方向が曲がっていた。
【0045】しかし、本実施の形態では、グリッド電極
22を設けたことで、記録電極11とグリッド電極22
との間に強い電界が形成され、記録電極11から吐出し
たインク12はグリッド電極22の中心部に向かい、さ
らに、グリッド電極22と対向電極2との間の電界によ
り記録電極11の中心線に沿って対向電極2へ向かって
飛翔する。
【0046】たとえば、記録電極112 の場合、インク
吐出時に記録電極113 寄りに飛翔するが、グリッド電
極22との電界により中心部へ引き戻され、記録電極1
1、グリッド電極22、対向電極2で形成される強い電
界により、方向性のよい飛翔状態となる。
【0047】また、図10に示すグリッド電極22の位
置とグリッド電圧VGとの関係のグラフから、グリッド
電圧VGは、グリッド電極22の位置(記録電極11と
対向電極2との間)により決定される。なぜならば、グ
リッド電圧VGが記録電極11と対向電極2との間で形
成される電位よりも高い場合には、記録電極11とグリ
ッド電極22との間の電界よりも、記録電極11と対向
電極2との間の電界が強くなり、グリッド電極22の効
果が発揮できない。
【0048】逆に、グリッド電位が低い場合(図10の
斜線エリア)には、記録電極11とグリッド電極22と
の間で、記録電極11と対向電極2との間よりも強い電
界が形成できるため、グリッド電極22の効果が高い。
したがって、図10に示すように、本実施の形態におい
て、対向電極2とグリッド電極22との間の距離L1
と、対向電極2と記録電極11との間の距離Lと、記録
電極11の電圧VEと、対向電極2の電圧VOと、グリ
ッド電極22の電圧VGとの間には下記の関係が成り立
つ。
【0049】 VO<VG<{L1(VE−VO)/L}+VO≦VE 次に、第3の実施の形態に係る記録ヘッド1およびその
周辺部について具体的に説明する。
【0050】図11は、画像データ変換部を持った記録
ヘッド1を上面から見た模式図である。図11におい
て、複数の記録電極11は、水平方向に一列に配設され
ている。また、複数の記録電極11の両端部には、各記
録電極11を同じ条件にするための補助電極25a,2
5bが配設されている。各記録電極11は、駆動部17
で記録信号に応じてオン(記録電圧VE印加)、オフ
(バイアス電圧VB印加)制御される。補助電極25
a,25bは、記録電圧VEが印加されている。
【0051】また、外部装置31から転送されてきた記
録信号(記録画素の隣接非記録画素の信号)は、画像デ
ータ変換部32およびパルス幅変調部33でパルス幅変
調されたタイミング信号に変換される。パルス幅変調さ
れた信号を図12に示す。
【0052】図4で述べたように、インク12を吐出さ
せるためには、記録電極11に記録電圧を印加してか
ら、テーラーコーンが形成され、次にインク12が糸状
に延びて、分裂し、インク12が飛翔する。このような
過程でインク12が飛翔することから、インク12が分
裂するのまでの時間であれば、記録電圧VEを印加して
もインク12が飛翔することはない。したがって、記録
画素の記録電極11からインク12が吐出するとき、非
記録画素にインク12が飛翔しない時間、記録電圧VE
を印加することで、記録画素と非記録画素の記録電極1
1と対向電極2との間で形成される電界は等しくなる。
よって、隣接する記録電極のオン,オフにかかわらず、
インク吐出時には一様な電界が形成できる。
【0053】画像データ変換部32の構成を図13に示
す。画像データ変換部32は、1画素シフト回路34、
2画素シフト回路35、反転回路36、オア回路37、
および、アンド回路38によって構成され、1ライン分
の画像データを画素シフトおよび論理和、論理積をとる
ことで実現している。
【0054】すなわち、ある記録電極の両隣の記録電極
のデータを検出するために、1画素シフトしたデータを
基準とし、元のデータと2画素シフトしたデータとから
基準および両隣のデータを作成する。さらに、上記基準
および両隣のデータと基準データとから記録データの両
隣のデータを作成している。パルス幅変調部33は、こ
のデータを元にパルス幅変調を行ない、駆動部17で記
録ヘッド1を駆動する。
【0055】図14に、たとえば、8チャンネルの記録
ヘッドに、8ビットの記録データ“11000101
B”、“01010011B”“11000101B”
が3ライン分転送された例を示す。たとえば、図14の
1ライン目の記録信号の場合、1ライン8ドット記録の
8チャンネル記録ヘッドであるので、1ライン分のデー
タ“11000101B”が1画素シフト(基準画素)
され、記録部のデータとしてパルス幅変調部33へ入力
される。
【0056】一方、記録画素の隣接画素がオフ状態のと
きのみ、単パルスを与えるために、そのタイミングを形
成する。8ビットデータ(基準の隣接画素)と2画素シ
フト(基準のもう一方の隣接画素)した8ビットデータ
との論理和をとり、その結果と1画素シフトした8ビッ
トデータの反転値(非記録データ)との論理積をとり、
“00101010”となる。この値が記録画素の隣接
画素のデータとなる。その詳細を下記数1に示す。
【0057】
【数1】
【0058】さらに、図15に、非記録画素に常にパル
ス幅変調されたパルスを印加しておくことで、図13と
同様な効果が得られる方法のブロック図を示す。この場
合には、記録画素の隣の画素が非記録画素の場合だけで
なく、全ての非記録画素に対して、インク12が吐出し
ない時間、パルスを印加するものである。
【0059】画像データ変換部32では、オン,オフの
データから、オンデータは100%パルス幅のデータ
に、オフデータはインク12が吐出しない時間のパルス
幅のデータに変換している。また、そのときのタイミン
グチャートを図16に示す。この場合、図11に示した
回路よりも更に簡単な回路で構成できる。
【0060】次に、第4の実施の形態に係る記録ヘッド
1およびその周辺部について具体的に説明する。図17
は、複数の記録電極に一対一で対応した複数の対向電極
を持つ記録ヘッド1およびその周辺部を上面から見た模
式図である。図17において、水平方向に一列に配設さ
れた複数の記録電極11および補助電極25a,25b
から、たとえば1mm程離れた位置に、各電極111 ,
112 ,113 ,…11n,25a,25bと一対一に
対応して対向電極20 ,21 ,22 ,23 ,…2n,2
n+1 が平行に配設されている。
【0061】記録電極111 ,112 ,113 ,…11
nには、記録時、記録電圧VEとして1500V程度、
非記録時、バイアス電圧VBとして1000V程度印加
されており、対向電極20 ,21 ,22 ,23 ,…2
n,2n+1 は接地されている(VO=0V)。この記録
電極111 ,112 ,113 ,…11nと対向電極2
1,22 ,23 ,…2nとの電位差により、両電極間に
電界が形成され、この電界によりインク12が飛翔す
る。
【0062】この場合、対向電極21 ,22 ,23 ,…
2nが記録電極111 ,112 ,113 ,…11nに一
対一に対応していることから、記録電極111 ,112
,113 ,…11nと対向電極21 ,22 ,23 ,…
2nとの間の電界はチャンネルごとに独立し、隣接する
記録電極の影響を受けにくい。
【0063】このことは、たとえば、図18(a)に示
す点電極41と平板電極42との間の電界と、図18
(b)に示す点電極43と点電極44との間の電界の様
子からわかるように、点電極41から平板電極42に向
かう電気力線は広がっており、点電極41直下の電気力
線の面積密度が低いことから、ここの電界は弱い。ま
た、点電極43から点電極44に向かう電気力線は点電
極44に集中しており、電気力線の面積密度が高いこと
から、点電極43直下の電界は強い。
【0064】図19には、たとえば、記録信号“10
1”で記録ヘッド1を駆動したときの、記録電極11の
電位に対する対向電極2の電位の関係を示している。非
記録画素(記録信号“0”)では、電位差が(VB−V
O)となっており、記録画素(記録信号“1”)では、
電位差が(VE−VO)になっていることがわかる。
【0065】次に、第5の実施の形態に係る記録ヘッド
1およびその周辺部について具体的に説明する。図20
は、複数の記録電極に一対一で対応した複数の対向電極
を制御する制御部を持つ記録ヘッド1およびその周辺部
を上面から見た模式図である。図20において、水平方
向に一列に配設された複数の記録電極11および補助電
極25a,25bから、たとえば1mm程離れた位置
に、各電極111 ,112 ,113,…11n,25
a,25bと一対一に対応して対向電極20 ,21 ,2
2 ,23 ,…2n,2n+1 が平行に配設されていて、こ
れら対向電極20 ,21 ,22,23 ,…2n,2n+1
は、対向電極制御部26により電圧印加制御される。
【0066】記録電極111 ,112 ,113 ,…11
nには、記録時、記録電圧VEとして1500V程度、
非記録時、バイアス電圧VBとして1000V程度印加
されており、対向電極21 ,22 ,23 ,…2nには、
対向電極制御部26の制御により、記録時0V程度、非
記録時1000V程度が印加される。なお、対向電極2
0 ,2n+1 は、常時電圧VO(0V)が印加されてい
る。
【0067】具体的には、たとえば、記録電極111 ,
112 ,11nに記録電圧VEを印加し(オン状態)、
記録電極113 にバイアス電圧VBを印加した(オフ状
態)場合について説明する。記録電極112 と対向電極
22 との間の電界は、図5においては隣接する記録電極
113 への電界の影響で、インク12の吐出方向が曲が
っていた。
【0068】しかし、本実施の形態では、独立した複数
の対向電極2を複数の記録電極11の数量分設けたこと
で、記録電極111 ,112 と対向電極21 ,22 との
電位差により両電極間に電界が形成され、この電界によ
りインク12が飛翔する。また、対向電極2は、記録位
置では0V、非記録位置では1000Vあるから、非記
録位置の対向電極23 から記録位置の対向電極22 への
電界が発生し、この電界により、記録電極112 から吐
出したインク12は非記録位置の対向電極23へは行き
にくい。故に、インク12は目的とする位置に飛翔し易
くなる。
【0069】図21には、たとえば、記録信号“10
1”で記録ヘッド1を駆動したときの、記録電極11の
電位に対する対向電極2の電位の関係を示している。非
記録画素(記録信号“0”)では、記録電極11と対向
電極2とが同電位となっており、記録画素(記録信号
“1”)では、電位差が(VE−VO)になっているこ
とがわかる。
【0070】以上説明したような構成の記録ヘッド1お
よびその周辺部を図1に示したような構成のインクジェ
ット記録装置の記録部として用いることにより、画素の
ピッチが正確で、むらのない良好な画像を得ることがで
きる。
【0071】次に、第6の実施の形態に係る記録ヘッド
1およびその周辺部について具体的に説明する。図22
(a)は、複数の記録電極に一対一で対応した複数のグ
リッド電極とグリッド制御部を設けた記録ヘッド1およ
びその周辺部を上面から見た模式図、図22(b)は、
記録ヘッド1を正面から見た模式図である。図22にお
いて、水平方向に一列に配設された複数の記録電極11
と対向電極2との間に、隣接する記録電極間の電界によ
る相互干渉を防ぐために、記録電極11の電界を集中さ
せ、隣接する記録電極のオン,オフにかかわらず安定し
た電界を形成するための複数のグリッド電極221 ,2
22 ,223 ,…22nが各記録電極111 ,112 ,
113 ,…11nと一対一に対応して配設されている。
【0072】複数のグリッド電極221 ,222 ,22
3 ,…22nは、記録信号に応じてグリッド制御部27
で選択的にオン,オフ制御される。すなわち、グリッド
電極22にグリッド電極用電源24からグリッド電圧V
G′が印加されると、記録電極11とグリッド電極22
との間に電界が発生し、図3で述べた飛翔原理によりイ
ンク12が飛翔する。グリッド電極22をオープン(フ
ローティング状態)にすると、インク12は飛翔しな
い。
【0073】具体的には、たとえば、複数の記録電極1
1にそれぞれ記録電圧VE′を印加し、グリッド電極2
21 ,222 ,22nをオン(グリッド電圧VG′印
加)、グリッド電極223 をオフ(フローティング状
態)した場合について説明する。記録電極11は、記録
電圧VE′として常時1000V程度が印加されてお
り、グリッド電極221 ,222 ,22nにはグリッド
電圧VG′として数十V程度、グリッド電極223 はオ
ープンとなるように、それぞれグリッド制御部27で制
御されている。
【0074】オン状態では、記録電極111 ,112 ,
11nとグリッド電極221 ,222 ,22nとの間の
強電界によりインク12が飛翔し、オフ状態では、グリ
ッド電位がオープンになっているため、インク12に作
用する力は、記録電極113と対向電極23 との間の弱
電界となる。弱電界では、インク12は吐出できないよ
うな電位差の設定とする。このときのグリッド電圧V
G′の設定について、図23を用い説明する。
【0075】図23は、対向電極2の電位と位置を原点
とした、対向電極2と記録電極11との間の位置と電位
の関係を示すグラフである。図23の実線aは、今まで
述べてきた記録ヘッド1のグラフであり、記録電極11
と対向電極2は距離L離れて配設されている。この距離
において、記録電極11の電位VEと対向電極2の電位
VOとの電位差によりインク22が飛翔する。インク2
2が飛翔するためには、距離lに対して電位差Vl以上
が必要である。
【0076】また、インク12が飛翔するときの距離L
1の位置でのグリッド電位をVGとする。図23の破線
bは、対向電極2の電位VOを変えずに、記録電極11
の電位VEをVE′まで下げた場合である。この場合に
は、距離lに対して電位差がVl未満となるため、イン
ク12は飛翔しない。
【0077】しかし、図23に一点鎖線cで示すよう
に、記録電極11の電位はVE′のままで、インク12
が飛翔する電位差(実線aと同様な傾き)とすれば、イ
ンク12は飛翔する。ただし、その場合には、対向電極
2の電位も同様に低くする必要があるが、グリッド電極
22を設けることで、記録電極11とグリッド電極22
との間の電位差をVl/lに設定できるため、対向電極
2の電位は下げる必要はない。図23では、距離L1の
位置に、グリッド電極22を配設したときの電位をV
G′で示す。この電位VG′以下の電位であれば、イン
ク12が飛翔する電位差が確保できる。
【0078】したがって、記録電極11と対向電極2と
の電位差でインク12を飛翔させるのではなく、記録電
極11とグリッド電極22との間の電位差でインク12
を飛翔させることが可能となる。故に、グリッド電圧V
G′とグリッド電極22の位置を、図23の斜線領域内
に設定しておけば、グリッド電圧VG′を制御すること
で、インク12の飛翔が制御できる。
【0079】したがって、この記録ヘッド1を記録信号
により制御するには、高電圧のかかっている記録電極1
1を制御する必要はなく、低電圧のグリッド電極22を
制御すれば、従来と同様な記録制御が低電圧で行なうこ
とが可能となる。実際のグリッド電極22の制御の様子
の一例を図24に示す。
【0080】図4で述べたように、インク12を飛翔さ
せるためには、記録電極11の記録電圧VEは2.7k
V必要であり、1.5kVのバイアス電圧VBにより、
インク12を記録電極11の先端に静電誘導し、インク
12の濃縮を行なっている。さらに、記録信号の入力に
応じて、記録電極11をオン(1.2kV印加)/オフ
(0V印加)制御している。このときの電位勾配は、図
24の実線dで示される。
【0081】本実施の形態では、記録電極11の電位V
E′を1.5kV、グリッド電極22の電位VG′を0
V、対向電極2の電位VOを0Vに設定する。この場
合、記録信号に応じてオンするには、グリッド電極22
の電位VG′を0Vにする(図24の実線e上のオン点
ONで示す。図23で説明したように、図24の一点鎖
線fの下側の部分にグリッド電圧VG′があればインク
12が飛翔する)。
【0082】すると、図24の実線eで示すように、記
録電極11とグリッド電極22との電位勾配は急にな
り、電界が強くなることから、インク12が飛翔する。
オフするには、グリッド電極22には電圧を印加せず
に、グリッド電極22をオープン状態にする。オープン
状態では、図23で説明したように、図24の破線g上
のオフ点OFFの電位(960V)となっており、記録
電極11とグリッド電極22との間の電位勾配は緩やか
であり、電界が弱いことから、インク12は飛翔しな
い。
【0083】以上述べたように、グリッド電極22の電
位を0Vとオープンとにすることで、インク12の飛翔
制御ができる。以上説明したような構成の記録ヘッド1
およびその周辺部を図1に示したような構成のインクジ
ェット記録装置の記録部として用いることにより、記録
制御電圧が数十V程度と低くなるため、市販の駆動用I
C回路などが容易に使用可能となり、記録ヘッドの小形
化ができ、インクジェット記録装置自体の小形化も可能
となる。また、駆動回路が小形化されることで、記録ヘ
ッドへの高密度実装が可能となり、高解像度の記録ヘッ
ドにも駆動回路が実装可能となり、高解像度なインクジ
ェット記録装置が実現できる。
【0084】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、各
記録電極間にそれぞれ障壁電極を設けることにより、こ
の障壁電極と対向電極との間の電界により、インクが飛
翔し易くなり、かつ、隣接する記録電極間の電界の相互
干渉を防止し、記録時間および解像度を低下させること
なく、インクの飛翔経路を安定化できる。よって、従来
の駆動回路などを変更することなく、画素のピッチずれ
を防止できる。
【0085】また、本発明によれば、記録電極と対向電
極との間にグリッド電極を設け、このグリッド電極に所
定の電圧を印加することで、隣接する記録電極間の電界
の相互干渉を防止し、インクの飛翔経路を安定化する。
よって、低電圧制御で画素のピッチずれを防止できる。
【0086】また、本発明によれば、記録電極に印加す
る記録電圧の印加タイミングと印加時間を制御すること
で、記録速度および解像度を低下させることなく、隣接
する記録電極間の電界の相互干渉を防止し、インクの飛
翔経路を安定化できる。よって、画素のピッチずれを防
止できる。
【0087】また、本発明によれば、記録電極に一対一
に対応した対向電極を設けることで、画素ごとの独立し
た電界が形成でき、隣接する記録電極間の電界の相互干
渉を防止し、インクの飛翔経路を安定化できる。よっ
て、記録速度および解像度を低下させることなく、高解
像度に正確な画素ピッチが形成できる。
【0088】また、本発明によれば、記録電極と対向電
極との間に各記録電極と対応したグリッド電極を設け、
この各グリッド電極の印加電圧を記録電極ごとに制御す
ることで、従来のように記録電極を高電圧で制御するこ
となく、グリッド電極により低電圧で制御できる。よっ
て、小形、高解像度化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るインクジェット記録
装置の作像部を概略的に示す構成図。
【図2】記録ヘッドおよびその周辺部の構成を模式的に
示すブロック図。
【図3】記録電極からインクが飛翔する原理を説明する
説明図。
【図4】インクの飛翔過程の一例を示す図。
【図5】記録ヘッドをマルチチャンネル化した場合の問
題点を説明する記録ヘッドおよびその周辺部を上面から
見た模式図。
【図6】第1の実施の形態に係る記録ヘッドおよびその
周辺部について具体的に説明するためのもので、(a)
は障壁電極を配設した場合の記録ヘッドおよびその周辺
部を上面から見た模式図、(b)は記録ヘッドを正面か
ら見た模式図。
【図7】第1の実施の形態に係る記録ヘッドの変形例を
説明する正面図。
【図8】記録電極と障壁電極の概略電位分布と電気力線
を示す図。
【図9】第2の実施の形態に係る記録ヘッドおよびその
周辺部について具体的に説明するためのもので、(a)
はグリッド電極を配設した場合の記録ヘッドおよびその
周辺部を上面から見た模式図、(b)は記録ヘッドを正
面から見た模式図。
【図10】グリッド電極の電圧と配置位置との関係を示
す図。
【図11】第3の実施の形態に係る記録ヘッドおよびそ
の周辺部について具体的に説明するためのもので、画像
データ変換部とパルス幅変調部を持った記録ヘッドおよ
びその周辺部を上面から見た模式図。
【図12】画像データ変換部とパルス幅変調部を持った
記録ヘッドの動作を説明する要部信号波形図。
【図13】画像データ変換部の構成を示すブロック図。
【図14】画像データ変換部とパルス幅変調部を持った
記録ヘッドの動作を説明するタイミングチャート。
【図15】第3の実施の形態に係る変形例を説明するブ
ロック図。
【図16】第3の実施の形態に係る変形例の動作を説明
するタイミングチャート。
【図17】第4の実施の形態に係る記録ヘッドおよびそ
の周辺部について具体的に説明するためのもので、記録
電極に一対一で対応した対向電極を持った記録ヘッドお
よびその周辺部を上面から見た模式図。
【図18】点電極と平板電極および点電極と点電極の各
電気力線を示す図。
【図19】記録電極に一対一で対応した対向電極を持っ
た記録ヘッドの動作を説明する要部信号波形図。
【図20】第5の実施の形態に係る記録ヘッドおよびそ
の周辺部について具体的に説明するためのもので、記録
電極に一対一で対応した対向電極を制御する制御部を持
った記録ヘッドおよびその周辺部を上面から見た模式
図。
【図21】記録電極に一対一で対応した対向電極を制御
する制御部を持った記録ヘッドの動作を説明する要部信
号波形図。
【図22】第6の実施の形態に係る記録ヘッドおよびそ
の周辺部について具体的に説明するためのもので、
(a)は記録電極に一対一で対応したグリッド電極を配
設した場合の記録ヘッドおよびその周辺部を上面から見
た模式図、(b)は記録ヘッドを正面から見た模式図。
【図23】対向電極の電位と位置を原点とした対向電極
と記録電極との間の位置と電位の関係を示すグラフ。
【図24】実際のグリッド電極の制御の様子の一例を示
す図。
【符号の説明】
1……記録ヘッド、2……対向電極、3……用紙(記録
媒体)、11……記録電極、12……インク、15……
記録電極用電源、16……バイアス用電源、17……駆
動部、18……対向電極用電源、20……障壁電極(障
壁手段)、21……障壁電極用電源、22……グリッド
電極(干渉防止手段)、24……グリッド電極用電源、
26……対向電極制御部、27……グリッド制御部、3
1……外部装置、32……画像データ変換部、33……
パルス幅変調部。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電された色剤粒子を絶縁性液体中に分
    散させてなるインクを、ライン状に並設された複数の記
    録電極へそれぞれ導き、これら複数の記録電極に対し選
    択的に所定の記録電圧を印加することにより、前記記録
    電極から対向電極に向かって静電気力により前記色剤粒
    子を飛翔させ、前記対向電極の前に配設された記録媒体
    に画像を記録するインクジェット記録装置において、 前記複数の記録電極の各間にそれぞれ位置し、前記対向
    電極への電界により前記複数の記録電極の各間に電界の
    障壁を形成する障壁手段を設けたことを特徴とするイン
    クジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 帯電された色剤粒子を絶縁性液体中に分
    散させてなるインクを、ライン状に並設された複数の記
    録電極へそれぞれ導き、これら複数の記録電極に対し選
    択的に所定の記録電圧を印加することにより、前記記録
    電極から対向電極に向かって静電気力により前記色剤粒
    子を飛翔させ、前記対向電極の前に配設された記録媒体
    に画像を記録するインクジェット記録装置において、 前記複数の記録電極と前記対向電極との間に位置し、前
    記複数の記録電極の各間での電界の干渉を防止する干渉
    防止手段を設けたことを特徴とするインクジェット記録
    装置。
  3. 【請求項3】 ライン状に並設された複数の記録電極
    と、 この複数の記録電極の各先端と対向する部位に設けら
    れ、前記複数の記録電極との間に電界を形成する対向電
    極と、 帯電された色剤粒子を絶縁性液体中に分散させてなるイ
    ンクを前記複数の記録電極の各先端方向に静電気力によ
    り誘導するためのバイアス電圧を前記複数の記録電極に
    印加するバイアス電圧印加手段と、 前記複数の記録電極の各先端から静電気力により前記色
    剤粒子を前記対向電極に向かって飛翔させるための所定
    の記録電圧を前記複数の記録電極に対して選択的に印加
    する記録電圧印加手段と、 前記複数の記録電極の各間にそれぞれ設けられ、かつ、
    それぞれ所定の電圧が印加され、前記対向電極への電界
    により前記複数の記録電極の各間に電界の障壁を形成す
    る複数の障壁電極と、 を具備したことを特徴とするインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 記録電極に印加される記録電圧をVE、
    障壁電極に印加される電圧をVWとすると、両者の間に
    [VE≦VW]の関係が成立することを特徴とする請求
    項3記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 ライン状に並設された複数の記録電極
    と、 この複数の記録電極の各先端と対向する部位に設けら
    れ、前記複数の記録電極との間に電界を形成する対向電
    極と、 帯電された色剤粒子を絶縁性液体中に分散させてなるイ
    ンクを前記複数の記録電極の各先端方向に静電気力によ
    り誘導するためのバイアス電圧を前記複数の記録電極に
    印加するバイアス電圧印加手段と、 前記複数の記録電極の各先端から静電気力により前記色
    剤粒子を前記対向電極に向かって飛翔させるための所定
    の記録電圧を前記複数の記録電極に対して選択的に印加
    する記録電圧印加手段と、 前記複数の記録電極と前記対向電極との間に設けられ、
    かつ、所定の電圧が印加され、前記複数の記録電極の各
    間での電界の干渉を防止するグリッド電極と、 を具備したことを特徴とするインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 対向電極とグリッド電極との間の距離を
    L1、対向電極と記録電極との間の距離をL、記録電極
    に印加される記録電圧をVE、対向電極に印加される電
    圧をVO、グリッド電極に印加される電圧をVGとする
    と、これらの間に[VO<VG<{L1(VE−VO)
    /L}+VO≦VE]の関係が成立することを特徴とす
    る請求項5記載のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 ライン状に並設された複数の記録電極
    と、 この複数の記録電極の各先端と対向する部位に設けら
    れ、前記複数の記録電極との間に電界を形成する対向電
    極と、 帯電された色剤粒子を絶縁性液体中に分散させてなるイ
    ンクを前記複数の記録電極の各先端方向に静電気力によ
    り誘導するためのバイアス電圧を前記複数の記録電極に
    印加するバイアス電圧印加手段と、 前記複数の記録電極の各先端から静電気力により前記色
    剤粒子を前記対向電極に向かって飛翔させるための所定
    の記録電圧を前記複数の記録電極に対して選択的に印加
    する記録電圧印加手段と、 この記録電圧印加手段による前記複数の記録電極への記
    録電圧の印加タイミングと印加時間をそれぞれ制御する
    制御手段と、 を具備したことを特徴とするインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 記録画素に対応する記録電極からインク
    が吐出する瞬間は、非記録画素に対応する記録電極にも
    記録電圧が印加されることを特徴とする請求項7記載の
    インクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 ライン状に並設された複数の記録電極
    と、 この複数の記録電極の各先端とそれぞれ対向する部位に
    設けられ、前記複数の記録電極との各間にそれぞれ電界
    を形成する複数の対向電極と、 帯電された色剤粒子を絶縁性液体中に分散させてなるイ
    ンクを前記複数の記録電極の各先端方向に静電気力によ
    り誘導するためのバイアス電圧を前記複数の記録電極に
    印加するバイアス電圧印加手段と、 前記複数の記録電極の各先端から静電気力により前記色
    剤粒子を前記複数の対向電極に向かって飛翔させるため
    の所定の記録電圧を前記複数の記録電極に対して選択的
    に印加する記録電圧印加手段と、 を具備したことを特徴とするインクジェット記録装置。
  10. 【請求項10】 複数の対向電極に対して、前記記録電
    圧印加手段による複数の記録電極に対する記録電圧の印
    加に同期して所定の電圧を選択的に印加する対向電極制
    御手段を更に具備したことを特徴とする請求項9記載の
    インクジェット記録装置。
  11. 【請求項11】 ライン状に並設された複数の記録電極
    と、 この複数の記録電極の各先端と対向する部位に設けら
    れ、前記複数の記録電極との間に電界を形成する対向電
    極と、 帯電された色剤粒子を絶縁性液体中に分散させてなるイ
    ンクを前記複数の記録電極の各先端方向に静電気力によ
    り誘導するための電圧を前記複数の記録電極に印加する
    第1の電圧印加手段と、 前記複数の記録電極と前記対向電極との各間にそれぞれ
    設けられた複数のグリッド電極と、 前記複数の記録電極の各先端から静電気力により前記色
    剤粒子を前記対向電極に向かって飛翔させるための所定
    の電圧を前記複数のグリッド電極に対して選択的に印加
    する第2の電圧印加手段と、 を具備したことを特徴とするインクジェット記録装置。
  12. 【請求項12】 第2の電圧印加手段は、電圧を印加し
    ないグリッド電極をフローティング状態に制御すること
    を特徴とする請求項11記載のインクジェット記録装
    置。
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