JP3302295B2 - 記録ユニット - Google Patents
記録ユニットInfo
- Publication number
- JP3302295B2 JP3302295B2 JP13417997A JP13417997A JP3302295B2 JP 3302295 B2 JP3302295 B2 JP 3302295B2 JP 13417997 A JP13417997 A JP 13417997A JP 13417997 A JP13417997 A JP 13417997A JP 3302295 B2 JP3302295 B2 JP 3302295B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- counter electrode
- recording
- electrode
- photoconductive film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高品質画像の高
速出力が要求される印刷業界から、オフィス、パーソナ
ルな要求に基づくプリンタ業界、多種多様な被記録媒体
を用いる低価格な汎用出力機器等を求める民生品業界ま
での広範なニーズに対応可能な記録装置並びに当該記録
装置に用いる記録ユニット及び記録ヘッドに関する。
速出力が要求される印刷業界から、オフィス、パーソナ
ルな要求に基づくプリンタ業界、多種多様な被記録媒体
を用いる低価格な汎用出力機器等を求める民生品業界ま
での広範なニーズに対応可能な記録装置並びに当該記録
装置に用いる記録ユニット及び記録ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のインクジェット記録における静電
吸引方式の一種であるスリットジェット方式(一之瀬
進ほか:「スリットジェット記録方式」、第1回ノンイ
ンパクトプリンティング技術シンポジウム論文集、P1
19−124、1984)では、図12に示すように、
スリット状に形成されたインク噴出口101と、当該イ
ンク噴出口101を形成する上板102及び下板103
と、当該下板103上に記録画素単位に配置された記録
電極104と、当該インク噴出口101に対向して配置
された対向電極105と、当該対向電極105に沿って
移動する被記録媒体110と、当該記録電極104と当
該対向電極105間に高電圧を供給する駆動電源106
とを有する記録ヘッドにて、前記インク噴出口101内
にインク108を充満し、前記記録電極104と対向電
極105間に電圧パルス107を印加することにより、
前記インク108を噴射させ、飛翔インク109が被記
録媒体110上に付着して、浸透することにより所望の
出力印字あるいは画像が得られることになる。
吸引方式の一種であるスリットジェット方式(一之瀬
進ほか:「スリットジェット記録方式」、第1回ノンイ
ンパクトプリンティング技術シンポジウム論文集、P1
19−124、1984)では、図12に示すように、
スリット状に形成されたインク噴出口101と、当該イ
ンク噴出口101を形成する上板102及び下板103
と、当該下板103上に記録画素単位に配置された記録
電極104と、当該インク噴出口101に対向して配置
された対向電極105と、当該対向電極105に沿って
移動する被記録媒体110と、当該記録電極104と当
該対向電極105間に高電圧を供給する駆動電源106
とを有する記録ヘッドにて、前記インク噴出口101内
にインク108を充満し、前記記録電極104と対向電
極105間に電圧パルス107を印加することにより、
前記インク108を噴射させ、飛翔インク109が被記
録媒体110上に付着して、浸透することにより所望の
出力印字あるいは画像が得られることになる。
【0003】このような従来のスリットジェット方式
は、インクジェット記録に用いるノズルの代わりに細長
いスリット状の前記インク噴出口101に置き換えるこ
とによりノズルによる解像度の制約を受けない。さらに
スリットジェット方式は、前記インク噴出口101を複
数個使用し、各インク噴出口101内に異なる色の前記
インク108を注入することによりカラー出力印字を容
易に得ることが可能である。
は、インクジェット記録に用いるノズルの代わりに細長
いスリット状の前記インク噴出口101に置き換えるこ
とによりノズルによる解像度の制約を受けない。さらに
スリットジェット方式は、前記インク噴出口101を複
数個使用し、各インク噴出口101内に異なる色の前記
インク108を注入することによりカラー出力印字を容
易に得ることが可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のインクジェット
記録方式においては、下記の課題があった。 (1) インク噴出のためにノズルを使用するため解像
度を向上させることが難しい。 (2) インクジェット記録方式においてコンティニュ
アス型とオンデマンド型に分かれているが、コンティニ
ュアス型は記録速度の点では高速だが不要インクの回収
等のために装置を簡略化するのが難しく、オンデマンド
型は装置構成の観点からは簡略化されているという特徴
があるが、記録速度を高速化することが難しい。
記録方式においては、下記の課題があった。 (1) インク噴出のためにノズルを使用するため解像
度を向上させることが難しい。 (2) インクジェット記録方式においてコンティニュ
アス型とオンデマンド型に分かれているが、コンティニ
ュアス型は記録速度の点では高速だが不要インクの回収
等のために装置を簡略化するのが難しく、オンデマンド
型は装置構成の観点からは簡略化されているという特徴
があるが、記録速度を高速化することが難しい。
【0005】上記のインクジェット記録方式の課題を解
決するためのスリットジェット方式においても、飛翔す
るインクのドットピッチは個々の記録電極のピッチに等
しくなって解像度がこの電極ピッチによって決定され、
解像度を向上させることが難しいという課題があった。
また、上記の従来のインクジェット記録方式またはスリ
ットジェット方式には以下のような共通した課題があっ
た。 (1)対向電極の面積がヘッドの吐出面の面積と同じか
それ以上の面積を持つために記録装置全体の小型化の障
害になる。 (2)被記録媒体が静電吸引力で対向電極に吸着し易
く、スムーズな紙送りを妨げてしまう。 (3)対向電極の導電部が露出しており、印字中に誤っ
て対向電極に触れた場合、かなりの高電圧が掛かるとい
う危険性がある。
決するためのスリットジェット方式においても、飛翔す
るインクのドットピッチは個々の記録電極のピッチに等
しくなって解像度がこの電極ピッチによって決定され、
解像度を向上させることが難しいという課題があった。
また、上記の従来のインクジェット記録方式またはスリ
ットジェット方式には以下のような共通した課題があっ
た。 (1)対向電極の面積がヘッドの吐出面の面積と同じか
それ以上の面積を持つために記録装置全体の小型化の障
害になる。 (2)被記録媒体が静電吸引力で対向電極に吸着し易
く、スムーズな紙送りを妨げてしまう。 (3)対向電極の導電部が露出しており、印字中に誤っ
て対向電極に触れた場合、かなりの高電圧が掛かるとい
う危険性がある。
【0006】そこで本発明においては、高精細で高品質
な印字が高速に行われ、かつ、被記録媒体の形状を選ば
ずに非接触にて出力印字が可能で、装置の小型化と安全
性を両立させた記録ユニットまたはその記録ユニットを
用いた記録装置並びに当該記録ユニットに用いられる記
録ヘッドを提供することを課題としている。
な印字が高速に行われ、かつ、被記録媒体の形状を選ば
ずに非接触にて出力印字が可能で、装置の小型化と安全
性を両立させた記録ユニットまたはその記録ユニットを
用いた記録装置並びに当該記録ユニットに用いられる記
録ヘッドを提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明の記録ヘッドは、基板上に形成された透
明電極と、当該透明電極上に形成された光導電膜と、前
記光導電膜上にインクを供給する手段と、対向電極とを
この順に有し、前記インクを供給する手段と前記対向電
極とは被記録媒体を入れるのに充分な隙間を持って配置
され、前記透明電極と前記対向電極間に電圧を印加する
電源と、所望の画素に対応する光をパルス的に前記光導
電膜に照射する光照射手段とを少なくとも有する構成と
なっている。
めに、この発明の記録ヘッドは、基板上に形成された透
明電極と、当該透明電極上に形成された光導電膜と、前
記光導電膜上にインクを供給する手段と、対向電極とを
この順に有し、前記インクを供給する手段と前記対向電
極とは被記録媒体を入れるのに充分な隙間を持って配置
され、前記透明電極と前記対向電極間に電圧を印加する
電源と、所望の画素に対応する光をパルス的に前記光導
電膜に照射する光照射手段とを少なくとも有する構成と
なっている。
【0008】また、対向電極の形状として平板電極では
なく、導電性ワイヤや、基板上に形成された細線パター
ン、あるいはインク飛翔面が凸になった導電体などを採
用することによって、ヘッドと対向電極間の電場ベクト
ルを集中させるように構成している。そして、対向電極
の表面に誘電体絶縁膜を形成するか、対向電極のインク
飛翔面側に絶縁フィルムを設けた構成をとっているさら
に、この発明の記録ユニットは、上記記録ヘッドのイン
ク供給手段と対向電極の間に被記録媒体を供給する紙送
り手段を備え、上記記録ヘッドによる1ライン分または
1画面分の印字が終わることと同期して被記録媒体を所
定量搬送するように構成している。
なく、導電性ワイヤや、基板上に形成された細線パター
ン、あるいはインク飛翔面が凸になった導電体などを採
用することによって、ヘッドと対向電極間の電場ベクト
ルを集中させるように構成している。そして、対向電極
の表面に誘電体絶縁膜を形成するか、対向電極のインク
飛翔面側に絶縁フィルムを設けた構成をとっているさら
に、この発明の記録ユニットは、上記記録ヘッドのイン
ク供給手段と対向電極の間に被記録媒体を供給する紙送
り手段を備え、上記記録ヘッドによる1ライン分または
1画面分の印字が終わることと同期して被記録媒体を所
定量搬送するように構成している。
【0009】さらにまた、この発明の記録装置は、記録
信号に応じて前記被記録媒体へのインクの付着量を制御
し、被記録媒体上に画素を記録する記録装置であって、
上記記載の記録ヘッド及び記録ユニットを具備する構成
となっている。
信号に応じて前記被記録媒体へのインクの付着量を制御
し、被記録媒体上に画素を記録する記録装置であって、
上記記載の記録ヘッド及び記録ユニットを具備する構成
となっている。
【0010】
【発明の実施の形態】この発明の記録ヘッドの第1構成
として、基板上に形成された透明電極と、当該透明電極
上に形成された光導電膜と、前記光導電膜上にインクを
供給する手段と、対向電極とをこの順に有し、前記イン
クを供給する手段と前記対向電極とは被記録媒体を入れ
るのに充分な隙間を持って配置され、前記透明電極と前
記対向電極間に電圧を印加する電源と、所望の画素に対
応する光を前記光導電膜にパルス的に照射する光照射手
段とを有する構成とした。
として、基板上に形成された透明電極と、当該透明電極
上に形成された光導電膜と、前記光導電膜上にインクを
供給する手段と、対向電極とをこの順に有し、前記イン
クを供給する手段と前記対向電極とは被記録媒体を入れ
るのに充分な隙間を持って配置され、前記透明電極と前
記対向電極間に電圧を印加する電源と、所望の画素に対
応する光を前記光導電膜にパルス的に照射する光照射手
段とを有する構成とした。
【0011】一方で対向電極の形態としては、直径が数
十μmから数mmの導電体ないし半導電体のワイヤを1
本主走査方向に張ったものや同じ様な導電体ないし半導
電体ワイヤを主走査方向あるいは副走査方向に複数本張
ったものや、絶縁基板の表面に数mm幅の主走査方向に
伸びる導電体ないし半導電体からなるパターンを1本な
いしは複数本形成したもの、薄い導電体ないし半導電体
にエッチングなどの方法で細かいメッシュを形成したも
の、ヘッドのインク吐出面に対向する部分のみ主走査方
向に凸形状に成形した導電体ないし半導電体を用いる構
成など、ヘッドと対向電極の間に生じる飛翔電界が、副
走査方向に幅の狭い範囲に限定して集中できる形態に
し、しかも、被記録媒体と該対向電極とが接触しない
か、接触したとしても接触面積を極力抑え、被記録媒体
と対向電極の間に作用する静電吸引力を最小化した構成
になっている。
十μmから数mmの導電体ないし半導電体のワイヤを1
本主走査方向に張ったものや同じ様な導電体ないし半導
電体ワイヤを主走査方向あるいは副走査方向に複数本張
ったものや、絶縁基板の表面に数mm幅の主走査方向に
伸びる導電体ないし半導電体からなるパターンを1本な
いしは複数本形成したもの、薄い導電体ないし半導電体
にエッチングなどの方法で細かいメッシュを形成したも
の、ヘッドのインク吐出面に対向する部分のみ主走査方
向に凸形状に成形した導電体ないし半導電体を用いる構
成など、ヘッドと対向電極の間に生じる飛翔電界が、副
走査方向に幅の狭い範囲に限定して集中できる形態に
し、しかも、被記録媒体と該対向電極とが接触しない
か、接触したとしても接触面積を極力抑え、被記録媒体
と対向電極の間に作用する静電吸引力を最小化した構成
になっている。
【0012】また前述の直径が数十μmから数mmの導
電体ないし半導電体のワイヤ表面や、前述の数mm幅の
導電性ないし半導電性材料からなるパターンを1本ない
しは複数本形成した絶縁基板表面や、さらに、前述のエ
ッチングなどの方法で細かいメッシュを形成した薄い導
電体ないし半導電体の表面や、断面を凸形状に成形した
導電体ないし半導電体電極の表面に、誘電体絶縁膜を積
層して形成したり、ポリエチレンテレフタレートやポリ
フッ化ビニリデンなどからなるフィルム状のシートを別
途具備した構成とした。
電体ないし半導電体のワイヤ表面や、前述の数mm幅の
導電性ないし半導電性材料からなるパターンを1本ない
しは複数本形成した絶縁基板表面や、さらに、前述のエ
ッチングなどの方法で細かいメッシュを形成した薄い導
電体ないし半導電体の表面や、断面を凸形状に成形した
導電体ないし半導電体電極の表面に、誘電体絶縁膜を積
層して形成したり、ポリエチレンテレフタレートやポリ
フッ化ビニリデンなどからなるフィルム状のシートを別
途具備した構成とした。
【0013】上記の第1の構成の記録ヘッドは以下のよ
うに動作する。透明電極と対向電極間に、電源にて高電
圧を印加した状態にして、当該透明電極側から光照射手
段を用いて光導電膜に光を照射することにより照射領域
の光導電膜は抵抗値が低下し、その照射領域に光電流が
流れる。その後、前記光導電膜の照射領域はインクと透
明電極間とが通電された状態となり、前記光導電膜上の
インク内に電荷がチャージされ、当該インクはクーロン
力を受けて前記対向電極側に向けて飛翔する。
うに動作する。透明電極と対向電極間に、電源にて高電
圧を印加した状態にして、当該透明電極側から光照射手
段を用いて光導電膜に光を照射することにより照射領域
の光導電膜は抵抗値が低下し、その照射領域に光電流が
流れる。その後、前記光導電膜の照射領域はインクと透
明電極間とが通電された状態となり、前記光導電膜上の
インク内に電荷がチャージされ、当該インクはクーロン
力を受けて前記対向電極側に向けて飛翔する。
【0014】この発明の記録ユニットの第1構成とし
て、基板上に形成された透明電極と、当該透明電極上に
形成された光導電膜と、前記光導電膜上にインクを供給
する手段と、対向電極とをこの順に有し、前記インクを
供給する手段と前記対向電極とは被記録媒体を入れるの
に充分な隙間を持って配置され、前記インク供給手段と
対向電極との間に、当該インク供給手段に接触させずに
被記録媒体を供給する紙送り手段と、前記透明電極と前
記対向電極間に電圧を印加する電源と、所望の画素に対
応する光を前記光導電膜にパルス的に照射する光照射手
段とを有する構成とした。
て、基板上に形成された透明電極と、当該透明電極上に
形成された光導電膜と、前記光導電膜上にインクを供給
する手段と、対向電極とをこの順に有し、前記インクを
供給する手段と前記対向電極とは被記録媒体を入れるの
に充分な隙間を持って配置され、前記インク供給手段と
対向電極との間に、当該インク供給手段に接触させずに
被記録媒体を供給する紙送り手段と、前記透明電極と前
記対向電極間に電圧を印加する電源と、所望の画素に対
応する光を前記光導電膜にパルス的に照射する光照射手
段とを有する構成とした。
【0015】一方で対向電極の形態としては、直径が数
十μmから数mmの導電体ないし半導電体のワイヤを1
本主走査方向に張ったものや同じ様な導電体ないし半導
電体ワイヤを主走査方向あるいは副走査方向に複数本張
ったものや、絶縁基板の表面に数mm幅の主走査方向に
伸びる導電体ないし半導電体からなるパターンを1本な
いしは複数本形成したもの、薄い導電体ないし半導電体
にエッチングなどの方法で細かいメッシュを形成したも
の、ヘッドのインク吐出面に対向する部分のみ主走査方
向に凸形状に成形した導電体ないし半導電体を用いる方
法など、ヘッドと対向電極の間に生じる飛翔電界が、副
走査方向に幅の狭い範囲に限定して集中できる形態に
し、しかも、被記録媒体と該対向電極とが接触しない
か、接触したとしても接触面積を極力抑え、被記録媒体
と対向電極の間に作用する静電吸引力を最小化した構成
になっている。
十μmから数mmの導電体ないし半導電体のワイヤを1
本主走査方向に張ったものや同じ様な導電体ないし半導
電体ワイヤを主走査方向あるいは副走査方向に複数本張
ったものや、絶縁基板の表面に数mm幅の主走査方向に
伸びる導電体ないし半導電体からなるパターンを1本な
いしは複数本形成したもの、薄い導電体ないし半導電体
にエッチングなどの方法で細かいメッシュを形成したも
の、ヘッドのインク吐出面に対向する部分のみ主走査方
向に凸形状に成形した導電体ないし半導電体を用いる方
法など、ヘッドと対向電極の間に生じる飛翔電界が、副
走査方向に幅の狭い範囲に限定して集中できる形態に
し、しかも、被記録媒体と該対向電極とが接触しない
か、接触したとしても接触面積を極力抑え、被記録媒体
と対向電極の間に作用する静電吸引力を最小化した構成
になっている。
【0016】また前述の直径が数十μmから数mmの導
電体ないし半導電体のワイヤ表面や、前述の数mm幅の
導電性ないし半導電性材料からなるパターンを1本ない
しは複数本形成した絶縁基板表面や、さらに、前述のエ
ッチングなどの方法で細かいメッシュを形成した薄い導
電体ないし半導電体の表面や、断面を凸形状に成形した
導電体ないし半導電体電極の表面に、誘電体絶縁膜を積
層して形成したり、ポリエチレンテレフタレートやポリ
フッ化ビニリデンなどからなるフィルム状のシートを別
途具備した構成とした。
電体ないし半導電体のワイヤ表面や、前述の数mm幅の
導電性ないし半導電性材料からなるパターンを1本ない
しは複数本形成した絶縁基板表面や、さらに、前述のエ
ッチングなどの方法で細かいメッシュを形成した薄い導
電体ないし半導電体の表面や、断面を凸形状に成形した
導電体ないし半導電体電極の表面に、誘電体絶縁膜を積
層して形成したり、ポリエチレンテレフタレートやポリ
フッ化ビニリデンなどからなるフィルム状のシートを別
途具備した構成とした。
【0017】上記の第1構成の記録ユニットは以下のよ
うに動作する。透明電極と対向電極間に、電源にて高電
圧を印加した状態にして、当該透明電極側から光照射手
段を用いて光導電膜に光を照射することにより照射領域
の光導電膜は抵抗値が低下し、その照射領域に光電流が
流れる。その後、前記光導電膜の照射領域はインクと透
明電極間とが通電された状態となり、前記光導電膜上の
インク内に電荷がチャージされ、当該インクはクーロン
力を受けて前記対向電極側に向けて飛翔し、前記対向電
極上の被記録媒体に飛翔されたインクが移動し、浸透し
て付着するので、所望の画素を被記録媒体に得られるこ
ととなる。
うに動作する。透明電極と対向電極間に、電源にて高電
圧を印加した状態にして、当該透明電極側から光照射手
段を用いて光導電膜に光を照射することにより照射領域
の光導電膜は抵抗値が低下し、その照射領域に光電流が
流れる。その後、前記光導電膜の照射領域はインクと透
明電極間とが通電された状態となり、前記光導電膜上の
インク内に電荷がチャージされ、当該インクはクーロン
力を受けて前記対向電極側に向けて飛翔し、前記対向電
極上の被記録媒体に飛翔されたインクが移動し、浸透し
て付着するので、所望の画素を被記録媒体に得られるこ
ととなる。
【0018】紙送り手段は、記録ヘッドが所定の主走査
方向の印字を終えたあと、被記録媒体を副走査方向に所
定量だけ搬送し、次の主走査方向の印字に備える。そし
て、主走査方向の印字を行い、これが終わるとまた被記
録媒体を副走査方向に所定量だけ紙送りする。これを繰
り返して1画像分の記録が終了する。また本発明の記録
ヘッドの第2構成として、基板上に形成された透明電極
と、当該透明電極の上に形成された光導電膜と、光導電
膜上にインクを供給する手段と、インクの噴出を制御す
るスリットが設けられたスリット板と、対向電極とをこ
の順に有し、前記スリットと前記対向電極とは被記録媒
体を入れるのに充分な隙間を持って配置され、前記透明
電極と前記対向電極間に電圧を印加する電源と、所望の
画素に対応する光を前記光導電膜にパルス的に照射する
光照射手段とを有する構成とした。
方向の印字を終えたあと、被記録媒体を副走査方向に所
定量だけ搬送し、次の主走査方向の印字に備える。そし
て、主走査方向の印字を行い、これが終わるとまた被記
録媒体を副走査方向に所定量だけ紙送りする。これを繰
り返して1画像分の記録が終了する。また本発明の記録
ヘッドの第2構成として、基板上に形成された透明電極
と、当該透明電極の上に形成された光導電膜と、光導電
膜上にインクを供給する手段と、インクの噴出を制御す
るスリットが設けられたスリット板と、対向電極とをこ
の順に有し、前記スリットと前記対向電極とは被記録媒
体を入れるのに充分な隙間を持って配置され、前記透明
電極と前記対向電極間に電圧を印加する電源と、所望の
画素に対応する光を前記光導電膜にパルス的に照射する
光照射手段とを有する構成とした。
【0019】一方で対向電極の形態としては、直径が数
十μmから数mmの導電体ないし半導電体のワイヤを1
本主走査方向に張ったものや同じ様な導電体ないし半導
電体ワイヤを主走査方向あるいは副走査方向に複数本張
ったものや、絶縁基板の表面に数mm幅の主走査方向に
伸びる導電体ないし半導電体からなるパターンを1本な
いしは複数本形成したもの、薄い導電体ないし半導電体
にエッチングなどの方法で細かいメッシュを形成したも
の、ヘッドのインク吐出面に対向する部分のみ主走査方
向に凸形状に成形した導電体ないし半導電体を用いる方
法など、ヘッドと対向電極の間に生じる飛翔電界が、副
走査方向に幅の狭い範囲に限定して集中できる形態に
し、しかも、被記録媒体と該対向電極とが接触しない
か、接触したとしても接触面積を極力抑え、被記録媒体
と対向電極の間に作用する静電吸引力を最小化した構成
になっている。
十μmから数mmの導電体ないし半導電体のワイヤを1
本主走査方向に張ったものや同じ様な導電体ないし半導
電体ワイヤを主走査方向あるいは副走査方向に複数本張
ったものや、絶縁基板の表面に数mm幅の主走査方向に
伸びる導電体ないし半導電体からなるパターンを1本な
いしは複数本形成したもの、薄い導電体ないし半導電体
にエッチングなどの方法で細かいメッシュを形成したも
の、ヘッドのインク吐出面に対向する部分のみ主走査方
向に凸形状に成形した導電体ないし半導電体を用いる方
法など、ヘッドと対向電極の間に生じる飛翔電界が、副
走査方向に幅の狭い範囲に限定して集中できる形態に
し、しかも、被記録媒体と該対向電極とが接触しない
か、接触したとしても接触面積を極力抑え、被記録媒体
と対向電極の間に作用する静電吸引力を最小化した構成
になっている。
【0020】また前述の直径が数十μmから数mmの導
電体ないし半導電体のワイヤ表面や、前述の数mm幅の
導電性ないし半導電性材料からなるパターンを1本ない
しは複数本形成した絶縁基板表面や、さらに、前述のエ
ッチングなどの方法で細かいメッシュを形成した薄い導
電体ないし半導電体の表面や、断面を凸形状に成形した
導電体ないし半導電体電極の表面に、誘電体絶縁膜を積
層して形成したり、ポリエチレンテレフタレートやポリ
フッ化ビニリデンなどからなるフィルム状のシートを別
途具備した構成とした。
電体ないし半導電体のワイヤ表面や、前述の数mm幅の
導電性ないし半導電性材料からなるパターンを1本ない
しは複数本形成した絶縁基板表面や、さらに、前述のエ
ッチングなどの方法で細かいメッシュを形成した薄い導
電体ないし半導電体の表面や、断面を凸形状に成形した
導電体ないし半導電体電極の表面に、誘電体絶縁膜を積
層して形成したり、ポリエチレンテレフタレートやポリ
フッ化ビニリデンなどからなるフィルム状のシートを別
途具備した構成とした。
【0021】上記の第2構成の記録ヘッドは以下のよう
に動作する。透明電極と対向電極間に、電源にて高電圧
を印加した状態にして、当該透明電極側から光照射手段
を用いて光導電膜に光を照射することにより照射領域の
光導電膜は抵抗値が低下し、その照射領域に光電流が流
れる。その後、前記光導電膜の照射領域はインクと透明
電極間とが通電された状態となり、前記光導電膜上のイ
ンク内に電荷がチャージされ、当該インクは前記スリッ
ト板によりインク量及び方向性が管理されクーロン力を
受けて前記対向電極側に向けて飛翔する。
に動作する。透明電極と対向電極間に、電源にて高電圧
を印加した状態にして、当該透明電極側から光照射手段
を用いて光導電膜に光を照射することにより照射領域の
光導電膜は抵抗値が低下し、その照射領域に光電流が流
れる。その後、前記光導電膜の照射領域はインクと透明
電極間とが通電された状態となり、前記光導電膜上のイ
ンク内に電荷がチャージされ、当該インクは前記スリッ
ト板によりインク量及び方向性が管理されクーロン力を
受けて前記対向電極側に向けて飛翔する。
【0022】また本発明の記録ユニットの第2の構成と
して、基板上に形成された透明電極と、当該透明電極の
上に形成された光導電膜と、光導電膜上にインクを供給
する手段と、インクの噴出を制御するスリットが設けら
れたスリット板と、対向電極とをこの順に有し、前記ス
リットと前記対向電極とは被記録媒体を入れるのに充分
な隙間を持って配置され、前記スリット板と対向電極と
の間に、当該スリット板に接触させずに被記録媒体を供
給する紙送り手段と、前記透明電極と前記対向電極間に
電圧を印加する電源と、所望の画素に対応する光を前記
光導電膜にパルス的に照射する光照射手段とを有する構
成とした。
して、基板上に形成された透明電極と、当該透明電極の
上に形成された光導電膜と、光導電膜上にインクを供給
する手段と、インクの噴出を制御するスリットが設けら
れたスリット板と、対向電極とをこの順に有し、前記ス
リットと前記対向電極とは被記録媒体を入れるのに充分
な隙間を持って配置され、前記スリット板と対向電極と
の間に、当該スリット板に接触させずに被記録媒体を供
給する紙送り手段と、前記透明電極と前記対向電極間に
電圧を印加する電源と、所望の画素に対応する光を前記
光導電膜にパルス的に照射する光照射手段とを有する構
成とした。
【0023】一方で対向電極の形態としては、直径が数
十μmから数mmの導電体ないし半導電体のワイヤを1
本主走査方向に張ったものや同じ様な導電体ないし半導
電体ワイヤを主走査方向あるいは副走査方向に複数本張
ったものや、絶縁基板の表面に数mm幅の主走査方向に
伸びる導電体ないし半導電体からなるパターンを1本な
いしは複数本形成したもの、薄い導電体ないし半導電体
にエッチングなどの方法で細かいメッシュを形成したも
の、ヘッドのインク吐出面に対向する部分のみ主走査方
向に凸形状に成形した導電体ないし半導電体を用いる方
法など、ヘッドと対向電極の間に生じる飛翔電界が、副
走査方向に幅の狭い範囲に限定して集中できる形態に
し、しかも、被記録媒体と該対向電極とが接触しない
か、接触したとしても接触面積を極力抑え、被記録媒体
と対向電極の間に作用する静電吸引力を最小化した構成
になっている。
十μmから数mmの導電体ないし半導電体のワイヤを1
本主走査方向に張ったものや同じ様な導電体ないし半導
電体ワイヤを主走査方向あるいは副走査方向に複数本張
ったものや、絶縁基板の表面に数mm幅の主走査方向に
伸びる導電体ないし半導電体からなるパターンを1本な
いしは複数本形成したもの、薄い導電体ないし半導電体
にエッチングなどの方法で細かいメッシュを形成したも
の、ヘッドのインク吐出面に対向する部分のみ主走査方
向に凸形状に成形した導電体ないし半導電体を用いる方
法など、ヘッドと対向電極の間に生じる飛翔電界が、副
走査方向に幅の狭い範囲に限定して集中できる形態に
し、しかも、被記録媒体と該対向電極とが接触しない
か、接触したとしても接触面積を極力抑え、被記録媒体
と対向電極の間に作用する静電吸引力を最小化した構成
になっている。
【0024】また前述の直径が数十μmから数mmの導
電体ないし半導電体のワイヤ表面や、前述の数mm幅の
導電性ないし半導電性材料からなるパターンを1本ない
しは複数本形成した絶縁基板表面や、さらに、前述のエ
ッチングなどの方法で細かいメッシュを形成した薄い導
電体ないし半導電体の表面や、断面を凸形状に成形した
導電体ないし半導電体電極の表面に、誘電体絶縁膜を積
層して形成したり、ポリエチレンテレフタレートやポリ
フッ化ビニリデンなどからなるフィルム状のシートを別
途具備した構成とした。
電体ないし半導電体のワイヤ表面や、前述の数mm幅の
導電性ないし半導電性材料からなるパターンを1本ない
しは複数本形成した絶縁基板表面や、さらに、前述のエ
ッチングなどの方法で細かいメッシュを形成した薄い導
電体ないし半導電体の表面や、断面を凸形状に成形した
導電体ないし半導電体電極の表面に、誘電体絶縁膜を積
層して形成したり、ポリエチレンテレフタレートやポリ
フッ化ビニリデンなどからなるフィルム状のシートを別
途具備した構成とした。
【0025】上記の第2構成の記録ユニットは以下のよ
うに動作する。透明電極と対向電極間に、電源にて高電
圧を印加した状態にして、当該透明電極側から光照射手
段を用いて光導電膜に光を照射することにより照射領域
の光導電膜は抵抗値が低下し、その照射領域に光電流が
流れる。その後、前記光導電膜の照射領域はインクと透
明電極間とが通電された状態となり、前記光導電膜上の
インク内に電荷がチャージされ、当該インクは前記スリ
ット板によりインク量及び方向性が管理されクーロン力
を受けて前記対向電極側に向けて飛翔し、前記対向電極
上の被記録媒体に飛翔されたインクが移動し、浸透して
付着するので、所望の画素を被記録媒体に得られること
となる。紙送り手段は、すでに説明したものと同じであ
るので、これ以降説明を省略するさらにまた、この発明
の記録ヘッドの第3の構成として、基板上に形成された
透明電極と、当該透明電極上にインクの噴出を制御する
突起を有する光導電膜と、当該光導電膜上にインク供給
する手段と、対向電極とをこの順に有し、前記インクを
供給する手段と前記対向電極とは被記録媒体を入れるの
に充分な隙間を持って配置され、前記透明電極と前記対
向電極間に電圧を印加する電源と、所望の画素に対応す
る光を光導電膜に照射する光照射手段とを有する構成と
した。
うに動作する。透明電極と対向電極間に、電源にて高電
圧を印加した状態にして、当該透明電極側から光照射手
段を用いて光導電膜に光を照射することにより照射領域
の光導電膜は抵抗値が低下し、その照射領域に光電流が
流れる。その後、前記光導電膜の照射領域はインクと透
明電極間とが通電された状態となり、前記光導電膜上の
インク内に電荷がチャージされ、当該インクは前記スリ
ット板によりインク量及び方向性が管理されクーロン力
を受けて前記対向電極側に向けて飛翔し、前記対向電極
上の被記録媒体に飛翔されたインクが移動し、浸透して
付着するので、所望の画素を被記録媒体に得られること
となる。紙送り手段は、すでに説明したものと同じであ
るので、これ以降説明を省略するさらにまた、この発明
の記録ヘッドの第3の構成として、基板上に形成された
透明電極と、当該透明電極上にインクの噴出を制御する
突起を有する光導電膜と、当該光導電膜上にインク供給
する手段と、対向電極とをこの順に有し、前記インクを
供給する手段と前記対向電極とは被記録媒体を入れるの
に充分な隙間を持って配置され、前記透明電極と前記対
向電極間に電圧を印加する電源と、所望の画素に対応す
る光を光導電膜に照射する光照射手段とを有する構成と
した。
【0026】一方で対向電極としては、直径が数十μm
から数mmの導電体ないし半導電体のワイヤを1本主走
査方向に張ったもの,同じ様な導電体ないし半導電体ワ
イヤを主走査方向あるいは副走査方向に複数本張ったも
の、あるいは絶縁基板の表面に数mm幅の主走査方向に
伸びる導電体ないし半導電体からなるパターンを1本な
いしは複数本形成したもの、薄い導電体ないし半導電体
にエッチングなどの方法で細かいメッシュを形成したも
の、さらにはヘッドのインク吐出面に対向する部分のみ
主走査方向に凸形状に成形した導電体ないし半導電体を
用いる方法など、ヘッドと対向電極の間に生じる飛翔電
界が、副走査方向に幅の狭い範囲に限定して集中できる
形態にし、しかも、被記録媒体と該対向電極とが接触し
ないか、接触したとしても接触面積を極力抑え、被記録
媒体と対向電極の間に作用する静電吸引力を最小限に抑
えた構成になっている。
から数mmの導電体ないし半導電体のワイヤを1本主走
査方向に張ったもの,同じ様な導電体ないし半導電体ワ
イヤを主走査方向あるいは副走査方向に複数本張ったも
の、あるいは絶縁基板の表面に数mm幅の主走査方向に
伸びる導電体ないし半導電体からなるパターンを1本な
いしは複数本形成したもの、薄い導電体ないし半導電体
にエッチングなどの方法で細かいメッシュを形成したも
の、さらにはヘッドのインク吐出面に対向する部分のみ
主走査方向に凸形状に成形した導電体ないし半導電体を
用いる方法など、ヘッドと対向電極の間に生じる飛翔電
界が、副走査方向に幅の狭い範囲に限定して集中できる
形態にし、しかも、被記録媒体と該対向電極とが接触し
ないか、接触したとしても接触面積を極力抑え、被記録
媒体と対向電極の間に作用する静電吸引力を最小限に抑
えた構成になっている。
【0027】また前述の,直径が数十μmから数mmの
導電体ないし半導電体のワイヤの表面や、数mm幅の導
電性ないし半導電性材料からなるパターンを1本ないし
は複数本形成した絶縁基板表面や、さらに、エッチング
などの方法で細かいメッシュを形成した薄い導電体ない
し半導電体の表面や、断面を凸形状に成形した導電体な
いし半導電体電極の表面に、誘電体絶縁膜を積層して形
成したり、ポリエチレンテレフタレートやポリフッ化ビ
ニリデンなどからなるフィルム状のシートを該表面に直
接あるいは多少空隙を設けて別途具備した構成とした。
導電体ないし半導電体のワイヤの表面や、数mm幅の導
電性ないし半導電性材料からなるパターンを1本ないし
は複数本形成した絶縁基板表面や、さらに、エッチング
などの方法で細かいメッシュを形成した薄い導電体ない
し半導電体の表面や、断面を凸形状に成形した導電体な
いし半導電体電極の表面に、誘電体絶縁膜を積層して形
成したり、ポリエチレンテレフタレートやポリフッ化ビ
ニリデンなどからなるフィルム状のシートを該表面に直
接あるいは多少空隙を設けて別途具備した構成とした。
【0028】上記の第3構成の記録ヘッドは以下のよう
に動作する。透明電極と対向電極間に、電源にて高電圧
を印加した状態にして、当該透明電極側から光照射手段
を用いて突起を有する光導電膜の突起に対応する位置に
光を照射することにより照射領域の突起を有する光導電
膜は抵抗値が低下し、その照射領域に光電流が流れる。
その後、前記突起を有する光導電膜の照射領域はインク
と透明電極間とが通電された状態となり、前記突起を有
する光導電膜上の突起内にあるインク内に電荷がチャー
ジされ、当該インクは前記光導電膜上の突起によりイン
ク量及び方向性が管理されクーロン力を受けて前記対向
電極側に向けて飛翔する。
に動作する。透明電極と対向電極間に、電源にて高電圧
を印加した状態にして、当該透明電極側から光照射手段
を用いて突起を有する光導電膜の突起に対応する位置に
光を照射することにより照射領域の突起を有する光導電
膜は抵抗値が低下し、その照射領域に光電流が流れる。
その後、前記突起を有する光導電膜の照射領域はインク
と透明電極間とが通電された状態となり、前記突起を有
する光導電膜上の突起内にあるインク内に電荷がチャー
ジされ、当該インクは前記光導電膜上の突起によりイン
ク量及び方向性が管理されクーロン力を受けて前記対向
電極側に向けて飛翔する。
【0029】さらにまた、この発明の記録ユニットの第
3の構成として、基板上に形成された透明電極と、当該
透明電極上にインクの噴出を制御する突起を有する光導
電膜と、当該光導電膜上にインク供給する手段と、対向
電極とをこの順に有し、前記インクを供給する手段と前
記対向電極とは被記録媒体を入れるのに充分な隙間を持
って配置され、前記光導電膜上に形成された突起と対向
電極との間に当該光導電膜上に形成された突起に接触さ
せずに被記録媒体を供給する紙送り手段と、前記透明電
極と前記対向電極間に電圧を印加する電源と、所望の画
素に対応する光を光導電膜に照射する光照射手段とを有
する構成とした。
3の構成として、基板上に形成された透明電極と、当該
透明電極上にインクの噴出を制御する突起を有する光導
電膜と、当該光導電膜上にインク供給する手段と、対向
電極とをこの順に有し、前記インクを供給する手段と前
記対向電極とは被記録媒体を入れるのに充分な隙間を持
って配置され、前記光導電膜上に形成された突起と対向
電極との間に当該光導電膜上に形成された突起に接触さ
せずに被記録媒体を供給する紙送り手段と、前記透明電
極と前記対向電極間に電圧を印加する電源と、所望の画
素に対応する光を光導電膜に照射する光照射手段とを有
する構成とした。
【0030】一方で対向電極としては、直径が数十μm
から数mmの導電体ないし半導電体のワイヤを1本主走
査方向に張ったもの,同じ様な導電体ないし半導電体ワ
イヤを主走査方向あるいは副走査方向に複数本張ったも
の、あるいは絶縁基板の表面に数mm幅の主走査方向に
伸びる導電体ないし半導電体からなるパターンを1本な
いしは複数本形成したもの、薄い導電体ないし半導電体
にエッチングなどの方法で細かいメッシュを形成したも
の、さらにはヘッドのインク吐出面に対向する部分のみ
主走査方向に凸形状に成形した導電体ないし半導電体を
用いる方法など、ヘッドと対向電極の間に生じる飛翔電
界が、副走査方向に幅の狭い範囲に限定して集中できる
形態にし、しかも、被記録媒体と該対向電極とが接触し
ないか、接触したとしても接触面積を極力抑え、被記録
媒体と対向電極の間に作用する静電吸引力を最小限に抑
えた構成になっている。
から数mmの導電体ないし半導電体のワイヤを1本主走
査方向に張ったもの,同じ様な導電体ないし半導電体ワ
イヤを主走査方向あるいは副走査方向に複数本張ったも
の、あるいは絶縁基板の表面に数mm幅の主走査方向に
伸びる導電体ないし半導電体からなるパターンを1本な
いしは複数本形成したもの、薄い導電体ないし半導電体
にエッチングなどの方法で細かいメッシュを形成したも
の、さらにはヘッドのインク吐出面に対向する部分のみ
主走査方向に凸形状に成形した導電体ないし半導電体を
用いる方法など、ヘッドと対向電極の間に生じる飛翔電
界が、副走査方向に幅の狭い範囲に限定して集中できる
形態にし、しかも、被記録媒体と該対向電極とが接触し
ないか、接触したとしても接触面積を極力抑え、被記録
媒体と対向電極の間に作用する静電吸引力を最小限に抑
えた構成になっている。
【0031】また前述の,直径が数十μmから数mmの
導電体ないし半導電体のワイヤの表面や、数mm幅の導
電性ないし半導電性材料からなるパターンを1本ないし
は複数本形成した絶縁基板表面や、さらに、エッチング
などの方法で細かいメッシュを形成した薄い導電体ない
し半導電体の表面や、断面を凸形状に成形した導電体な
いし半導電体電極の表面に、誘電体絶縁膜を積層して形
成したり、ポリエチレンテレフタレートやポリフッ化ビ
ニリデンなどからなるフィルム状のシートを該表面に直
接あるいは多少空隙を設けて別途具備した構成とした。
導電体ないし半導電体のワイヤの表面や、数mm幅の導
電性ないし半導電性材料からなるパターンを1本ないし
は複数本形成した絶縁基板表面や、さらに、エッチング
などの方法で細かいメッシュを形成した薄い導電体ない
し半導電体の表面や、断面を凸形状に成形した導電体な
いし半導電体電極の表面に、誘電体絶縁膜を積層して形
成したり、ポリエチレンテレフタレートやポリフッ化ビ
ニリデンなどからなるフィルム状のシートを該表面に直
接あるいは多少空隙を設けて別途具備した構成とした。
【0032】上記の第3の構成の記録ユニットは以下の
ように動作する。透明電極と対向電極間に、電源にて高
電圧を印加した状態にして、当該透明電極側から光照射
手段を用いて突起を有する光導電膜の突起に対応する位
置に光を照射することにより照射領域の突起を有する光
導電膜は抵抗値が低下し、その照射領域に光電流が流れ
る。その後、前記突起を有する光導電膜の照射領域はイ
ンクと透明電極間とが通電された状態となり、前記突起
を有する光導電膜上の突起内にあるインク内に電荷がチ
ャージされ、当該インクは前記光導電膜上の突起により
インク量及び方向性が管理されクーロン力を受けて前記
対向電極側に向けて飛翔し、前記対向電極上の被記録媒
体に飛翔されたインクが移動し、浸透して付着するの
で、所望の画素を被記録媒体に得られることとなる。
ように動作する。透明電極と対向電極間に、電源にて高
電圧を印加した状態にして、当該透明電極側から光照射
手段を用いて突起を有する光導電膜の突起に対応する位
置に光を照射することにより照射領域の突起を有する光
導電膜は抵抗値が低下し、その照射領域に光電流が流れ
る。その後、前記突起を有する光導電膜の照射領域はイ
ンクと透明電極間とが通電された状態となり、前記突起
を有する光導電膜上の突起内にあるインク内に電荷がチ
ャージされ、当該インクは前記光導電膜上の突起により
インク量及び方向性が管理されクーロン力を受けて前記
対向電極側に向けて飛翔し、前記対向電極上の被記録媒
体に飛翔されたインクが移動し、浸透して付着するの
で、所望の画素を被記録媒体に得られることとなる。
【0033】さらにまた、この発明の記録ヘッドの第4
構成として、前記第1または第2または第3の構成の記
録ヘッドに、本構成の記録ヘッドはさらに飛翔したイン
クを加速させるインク加速手段を有する構成とした。ま
た、この発明の記録ユニットの第4構成として、前記記
録ユニット第1または第2または第3構成の記録ユニッ
トの記録ヘッドを、前記第4構成の記録ヘッドとする構
成とした。
構成として、前記第1または第2または第3の構成の記
録ヘッドに、本構成の記録ヘッドはさらに飛翔したイン
クを加速させるインク加速手段を有する構成とした。ま
た、この発明の記録ユニットの第4構成として、前記記
録ユニット第1または第2または第3構成の記録ユニッ
トの記録ヘッドを、前記第4構成の記録ヘッドとする構
成とした。
【0034】一方で対向電極としては、直径が数十μm
から数mmの導電体ないし半導電体のワイヤを1本主走
査方向に張ったもの,同じ様な導電体ないし半導電体ワ
イヤを主走査方向あるいは副走査方向に複数本張ったも
の、あるいは絶縁基板の表面に数mm幅の主走査方向に
伸びる導電体ないし半導電体からなるパターンを1本な
いしは複数本形成したもの、薄い導電体ないし半導電体
にエッチングなどの方法で細かいメッシュを形成したも
の、さらにはヘッドのインク吐出面に対向する部分のみ
主走査方向に凸形状に成形した導電体ないし半導電体を
用いる方法など、ヘッドと対向電極の間に生じる飛翔電
界が、副走査方向に幅の狭い範囲に限定して集中できる
形態にし、しかも、被記録媒体と該対向電極とが接触し
ないか、接触したとしても接触面積を極力抑え、被記録
媒体と対向電極の間に作用する静電吸引力を最小限に抑
えた構成になっている。
から数mmの導電体ないし半導電体のワイヤを1本主走
査方向に張ったもの,同じ様な導電体ないし半導電体ワ
イヤを主走査方向あるいは副走査方向に複数本張ったも
の、あるいは絶縁基板の表面に数mm幅の主走査方向に
伸びる導電体ないし半導電体からなるパターンを1本な
いしは複数本形成したもの、薄い導電体ないし半導電体
にエッチングなどの方法で細かいメッシュを形成したも
の、さらにはヘッドのインク吐出面に対向する部分のみ
主走査方向に凸形状に成形した導電体ないし半導電体を
用いる方法など、ヘッドと対向電極の間に生じる飛翔電
界が、副走査方向に幅の狭い範囲に限定して集中できる
形態にし、しかも、被記録媒体と該対向電極とが接触し
ないか、接触したとしても接触面積を極力抑え、被記録
媒体と対向電極の間に作用する静電吸引力を最小限に抑
えた構成になっている。
【0035】また前述の,直径が数十μmから数mmの
導電体、ないし半導電体のワイヤの表面や、数mm幅の
導電性ないし半導電性材料からなるパターンを1本ない
しは複数本形成した絶縁基板表面や、さらに、エッチン
グなどの方法で細かいメッシュを形成した薄い導電体な
いし半導電体の表面や、断面を凸形状に成形した導電体
ないし半導電体電極の表面に、誘電体絶縁膜を積層して
形成したり、ポリエチレンテレフタレートやポリフッ化
ビニリデンなどからなるフィルム状のシートを該表面に
直接あるいは多少空隙を設けて別途具備した構成とし
た。
導電体、ないし半導電体のワイヤの表面や、数mm幅の
導電性ないし半導電性材料からなるパターンを1本ない
しは複数本形成した絶縁基板表面や、さらに、エッチン
グなどの方法で細かいメッシュを形成した薄い導電体な
いし半導電体の表面や、断面を凸形状に成形した導電体
ないし半導電体電極の表面に、誘電体絶縁膜を積層して
形成したり、ポリエチレンテレフタレートやポリフッ化
ビニリデンなどからなるフィルム状のシートを該表面に
直接あるいは多少空隙を設けて別途具備した構成とし
た。
【0036】上記の第4構成の記録ヘッド及び記録ユニ
ットは以下のように動作する。透明電極と対向電極間
に、電源により高電圧を印加した状態にして、当該透明
電極側から光照射手段を用いて光導電膜に光を照射する
ことにより照射領域の光導電膜は抵抗値が低下し、その
照射領域に光電流が流れる。その後、前記光導電膜の照
射領域はインクと透明電極間とが通電された状態とな
り、前記光導電膜上のインク内に電荷がチャージされ、
当該インクはクーロン力を受けて前記対向電極側に飛翔
し、加速手段により飛翔インクがさらに加速され、前記
対向電極と加速手段との間に前記紙送り手段から被記録
媒体を挿入することにより、当該飛翔インクは前記被記
録媒体に移動し、浸透して付着するので、所望の印字あ
るいは画像が被記録媒体に得られることとなる。
ットは以下のように動作する。透明電極と対向電極間
に、電源により高電圧を印加した状態にして、当該透明
電極側から光照射手段を用いて光導電膜に光を照射する
ことにより照射領域の光導電膜は抵抗値が低下し、その
照射領域に光電流が流れる。その後、前記光導電膜の照
射領域はインクと透明電極間とが通電された状態とな
り、前記光導電膜上のインク内に電荷がチャージされ、
当該インクはクーロン力を受けて前記対向電極側に飛翔
し、加速手段により飛翔インクがさらに加速され、前記
対向電極と加速手段との間に前記紙送り手段から被記録
媒体を挿入することにより、当該飛翔インクは前記被記
録媒体に移動し、浸透して付着するので、所望の印字あ
るいは画像が被記録媒体に得られることとなる。
【0037】さらにまた、この発明の記録ヘッドの第5
の構成として、前記第1または第2または第3または第
4の構成の記録ヘッドであって、当該記録ヘッドはさら
に被記録媒体の印字幅に対応したライン形状にて構成し
た。一方で対向電極としては、直径が数十μmから数m
mの導電体ないし半導電体のワイヤを1本主走査方向に
張ったもの,同じ様な導電体ないし半導電体ワイヤを主
走査方向あるいは副走査方向に複数本張ったもの、ある
いは絶縁基板の表面に数mm幅の主走査方向に伸びる導
電体ないし半導電体からなるパターンを1本ないしは複
数本形成したもの、薄い導電体ないし半導電体にエッチ
ングなどの方法で細かいメッシュを形成したもの、さら
にはヘッドのインク吐出面に対向する部分のみ主走査方
向に凸形状に成形した導電体ないし半導電体を用いる方
法など、ヘッドと対向電極の間に生じる飛翔電界が、副
走査方向に幅の狭い範囲に限定して集中できる形態に
し、しかも、被記録媒体と該対向電極とが接触しない
か、接触したとしても接触面積を極力抑え、被記録媒体
と対向電極の間に作用する静電吸引力を最小限に抑えた
構成になっている。
の構成として、前記第1または第2または第3または第
4の構成の記録ヘッドであって、当該記録ヘッドはさら
に被記録媒体の印字幅に対応したライン形状にて構成し
た。一方で対向電極としては、直径が数十μmから数m
mの導電体ないし半導電体のワイヤを1本主走査方向に
張ったもの,同じ様な導電体ないし半導電体ワイヤを主
走査方向あるいは副走査方向に複数本張ったもの、ある
いは絶縁基板の表面に数mm幅の主走査方向に伸びる導
電体ないし半導電体からなるパターンを1本ないしは複
数本形成したもの、薄い導電体ないし半導電体にエッチ
ングなどの方法で細かいメッシュを形成したもの、さら
にはヘッドのインク吐出面に対向する部分のみ主走査方
向に凸形状に成形した導電体ないし半導電体を用いる方
法など、ヘッドと対向電極の間に生じる飛翔電界が、副
走査方向に幅の狭い範囲に限定して集中できる形態に
し、しかも、被記録媒体と該対向電極とが接触しない
か、接触したとしても接触面積を極力抑え、被記録媒体
と対向電極の間に作用する静電吸引力を最小限に抑えた
構成になっている。
【0038】また前述の,直径が数十μmから数mmの
導電体、ないし半導電体のワイヤの表面や、数mm幅の
導電性ないし半導電性材料からなるパターンを1本ない
しは複数本形成した絶縁基板表面や、さらに、エッチン
グなどの方法で細かいメッシュを形成した薄い導電体な
いし半導電体の表面や、断面を凸形状に成形した導電体
ないし半導電体電極の表面に、誘電体絶縁膜を積層して
形成したり、ポリエチレンテレフタレートやポリフッ化
ビニリデンなどからなるフィルム状のシートを該表面に
直接あるいは多少空隙を設けて別途具備した構成とし
た。
導電体、ないし半導電体のワイヤの表面や、数mm幅の
導電性ないし半導電性材料からなるパターンを1本ない
しは複数本形成した絶縁基板表面や、さらに、エッチン
グなどの方法で細かいメッシュを形成した薄い導電体な
いし半導電体の表面や、断面を凸形状に成形した導電体
ないし半導電体電極の表面に、誘電体絶縁膜を積層して
形成したり、ポリエチレンテレフタレートやポリフッ化
ビニリデンなどからなるフィルム状のシートを該表面に
直接あるいは多少空隙を設けて別途具備した構成とし
た。
【0039】また、この発明の記録ユニットの第5構成
として、前記記録ユニット第1から第4の構成の記録ユ
ニットの記録ヘッドを、前記第5構成の記録ヘッドとす
る構成とした。上記の第5の構成の記録ヘッドまたは記
録ユニットは以下のように動作する。透明電極と対向電
極間に、電源にて高電圧を印加させた状態にして、当該
記録ユニットの前記透明電極側から光照射手段により光
導電膜にライン状に光を照射することにより照射領域の
光導電膜は抵抗値が低下し、その照射領域に光電流が流
れる。その後、前記光導電膜の照射領域は前記インクと
透明電極間とが通電された状態となり、前記光導電膜上
のインク内に電荷がチャージされ、当該インクはクーロ
ン力を受けて前記対向電極側に向けて飛翔し、前記対向
電極上の被記録媒体に飛翔されたインクが移動し、浸透
して付着するので、所望の画素を一ライン領域被記録媒
体に得られることとなる。もちろん、インク加速手段を
有する構成では飛翔したインクは加速されて被記録媒体
に到達する。
として、前記記録ユニット第1から第4の構成の記録ユ
ニットの記録ヘッドを、前記第5構成の記録ヘッドとす
る構成とした。上記の第5の構成の記録ヘッドまたは記
録ユニットは以下のように動作する。透明電極と対向電
極間に、電源にて高電圧を印加させた状態にして、当該
記録ユニットの前記透明電極側から光照射手段により光
導電膜にライン状に光を照射することにより照射領域の
光導電膜は抵抗値が低下し、その照射領域に光電流が流
れる。その後、前記光導電膜の照射領域は前記インクと
透明電極間とが通電された状態となり、前記光導電膜上
のインク内に電荷がチャージされ、当該インクはクーロ
ン力を受けて前記対向電極側に向けて飛翔し、前記対向
電極上の被記録媒体に飛翔されたインクが移動し、浸透
して付着するので、所望の画素を一ライン領域被記録媒
体に得られることとなる。もちろん、インク加速手段を
有する構成では飛翔したインクは加速されて被記録媒体
に到達する。
【0040】さらにまた、この発明の記録ユニットの第
6構成として、前記第1または第2または第3または第
4または第5の構成の記録ヘッドを複数個使用し、各記
録ヘッドに異なる色のインクを供給する手段を有する構
成とした。一方で対向電極としては、直径が数十μmか
ら数mmの導電体ないし半導電体のワイヤを1本主走査
方向に張ったもの,同じ様な導電体ないし半導電体ワイ
ヤを主走査方向あるいは副走査方向に複数本張ったも
の、あるいは絶縁基板の表面に数mm幅の主走査方向に
伸びる導電体ないし半導電体からなるパターンを1本な
いしは複数本形成したもの、薄い導電体ないし半導電体
にエッチングなどの方法で細かいメッシュを形成したも
の、さらにはヘッドのインク吐出面に対向する部分のみ
主走査方向に凸形状に成形した導電体ないし半導電体を
用いる方法など、ヘッドと対向電極の間に生じる飛翔電
界が、副走査方向に幅の狭い範囲に限定して集中できる
形態にし、しかも、被記録媒体と該対向電極とが接触し
ないか、接触したとしても接触面積を極力抑え、被記録
媒体と対向電極の間に作用する静電吸引力を最小限に抑
えた構成になっている。
6構成として、前記第1または第2または第3または第
4または第5の構成の記録ヘッドを複数個使用し、各記
録ヘッドに異なる色のインクを供給する手段を有する構
成とした。一方で対向電極としては、直径が数十μmか
ら数mmの導電体ないし半導電体のワイヤを1本主走査
方向に張ったもの,同じ様な導電体ないし半導電体ワイ
ヤを主走査方向あるいは副走査方向に複数本張ったも
の、あるいは絶縁基板の表面に数mm幅の主走査方向に
伸びる導電体ないし半導電体からなるパターンを1本な
いしは複数本形成したもの、薄い導電体ないし半導電体
にエッチングなどの方法で細かいメッシュを形成したも
の、さらにはヘッドのインク吐出面に対向する部分のみ
主走査方向に凸形状に成形した導電体ないし半導電体を
用いる方法など、ヘッドと対向電極の間に生じる飛翔電
界が、副走査方向に幅の狭い範囲に限定して集中できる
形態にし、しかも、被記録媒体と該対向電極とが接触し
ないか、接触したとしても接触面積を極力抑え、被記録
媒体と対向電極の間に作用する静電吸引力を最小限に抑
えた構成になっている。
【0041】また前述の,直径が数十μmから数mmの
導電体、ないし半導電体のワイヤの表面や、数mm幅の
導電性ないし半導電性材料からなるパターンを1本ない
しは複数本形成した絶縁基板表面や、さらに、エッチン
グなどの方法で細かいメッシュを形成した薄い導電体な
いし半導電体の表面や、断面を凸形状に成形した導電体
ないし半導電体電極の表面に、誘電体絶縁膜を積層して
形成したり、ポリエチレンテレフタレートやポリフッ化
ビニリデンなどからなるフィルム状のシートを該表面に
直接あるいは多少空隙を設けて別途具備した構成とし
た。
導電体、ないし半導電体のワイヤの表面や、数mm幅の
導電性ないし半導電性材料からなるパターンを1本ない
しは複数本形成した絶縁基板表面や、さらに、エッチン
グなどの方法で細かいメッシュを形成した薄い導電体な
いし半導電体の表面や、断面を凸形状に成形した導電体
ないし半導電体電極の表面に、誘電体絶縁膜を積層して
形成したり、ポリエチレンテレフタレートやポリフッ化
ビニリデンなどからなるフィルム状のシートを該表面に
直接あるいは多少空隙を設けて別途具備した構成とし
た。
【0042】上記の第6の構成の記録ユニットは以下の
ように動作する。個々の透明電極と対向電極間に、電源
により高電圧を印加させた状態にして、当該記録ユニッ
トの前記透明電極側から光照射手段により光導電膜に光
を照射することにより照射領域の光導電膜は抵抗値が低
下し、その照射領域に光電流が流れる。その後、前記光
導電膜の照射領域はインクと透明電極間とが通電された
状態となり、前記光導電膜上のインク内に電荷がチャー
ジされ、当該インクはクーロン力を受けて前記対向電極
側に向けて飛翔し、前記対向電極上の被記録媒体に飛翔
されたインクが移動し、浸透して付着するので、所望の
画素を1ドットまたは1ラインまたは1画面領域被記録
媒体に得られることとなる。上記の過程を各色毎の前記
記録ヘッドにて繰り返すことにより前記被記録媒体上に
所望のカラー印字あるいはカラー画像が得られることと
なる。
ように動作する。個々の透明電極と対向電極間に、電源
により高電圧を印加させた状態にして、当該記録ユニッ
トの前記透明電極側から光照射手段により光導電膜に光
を照射することにより照射領域の光導電膜は抵抗値が低
下し、その照射領域に光電流が流れる。その後、前記光
導電膜の照射領域はインクと透明電極間とが通電された
状態となり、前記光導電膜上のインク内に電荷がチャー
ジされ、当該インクはクーロン力を受けて前記対向電極
側に向けて飛翔し、前記対向電極上の被記録媒体に飛翔
されたインクが移動し、浸透して付着するので、所望の
画素を1ドットまたは1ラインまたは1画面領域被記録
媒体に得られることとなる。上記の過程を各色毎の前記
記録ヘッドにて繰り返すことにより前記被記録媒体上に
所望のカラー印字あるいはカラー画像が得られることと
なる。
【0043】さらにまた、この発明の記録ヘッドの第6
構成として、前記第1または第2または第3または第4
の構成の記録ヘッドであって、当該記録ヘッドはさらに
シリアル形状にて、分割された透明電極上に異なる色の
インクを供給する手段を有する構成とした。また、この
発明の記録ユニットの第7構成として、前記記録ユニッ
ト第1から第4の構成の記録ユニットであって、前記第
6構成の記録ヘッドを有した構成とした。
構成として、前記第1または第2または第3または第4
の構成の記録ヘッドであって、当該記録ヘッドはさらに
シリアル形状にて、分割された透明電極上に異なる色の
インクを供給する手段を有する構成とした。また、この
発明の記録ユニットの第7構成として、前記記録ユニッ
ト第1から第4の構成の記録ユニットであって、前記第
6構成の記録ヘッドを有した構成とした。
【0044】一方で対向電極としては、直径が数十μm
から数mmの導電体ないし半導電体のワイヤを1本主走
査方向に張ったもの,同じ様な導電体ないし半導電体ワ
イヤを主走査方向あるいは副走査方向に複数本張ったも
の、あるいは絶縁基板の表面に数mm幅の主走査方向に
伸びる導電体ないし半導電体からなるパターンを1本な
いしは複数本形成したもの、薄い導電体ないし半導電体
にエッチングなどの方法で細かいメッシュを形成したも
の、さらにはヘッドのインク吐出面に対向する部分のみ
主走査方向に凸形状に成形した導電体ないし半導電体を
用いる方法など、ヘッドと対向電極の間に生じる飛翔電
界が、副走査方向に幅の狭い範囲に限定して集中できる
形態にし、しかも、被記録媒体と該対向電極とが接触し
ないか、接触したとしても接触面積を極力抑え、被記録
媒体と対向電極の間に作用する静電吸引力を最小限に抑
えた構成になっている。
から数mmの導電体ないし半導電体のワイヤを1本主走
査方向に張ったもの,同じ様な導電体ないし半導電体ワ
イヤを主走査方向あるいは副走査方向に複数本張ったも
の、あるいは絶縁基板の表面に数mm幅の主走査方向に
伸びる導電体ないし半導電体からなるパターンを1本な
いしは複数本形成したもの、薄い導電体ないし半導電体
にエッチングなどの方法で細かいメッシュを形成したも
の、さらにはヘッドのインク吐出面に対向する部分のみ
主走査方向に凸形状に成形した導電体ないし半導電体を
用いる方法など、ヘッドと対向電極の間に生じる飛翔電
界が、副走査方向に幅の狭い範囲に限定して集中できる
形態にし、しかも、被記録媒体と該対向電極とが接触し
ないか、接触したとしても接触面積を極力抑え、被記録
媒体と対向電極の間に作用する静電吸引力を最小限に抑
えた構成になっている。
【0045】また前述の,直径が数十μmから数mmの
導電体、ないし半導電体のワイヤの表面や、数mm幅の
導電性ないし半導電性材料からなるパターンを1本ない
しは複数本形成した絶縁基板表面や、さらに、エッチン
グなどの方法で細かいメッシュを形成した薄い導電体な
いし半導電体の表面や、断面を凸形状に成形した導電体
ないし半導電体電極の表面に、誘電体絶縁膜を積層して
形成したり、ポリエチレンテレフタレートやポリフッ化
ビニリデンなどからなるフィルム状のシートを該表面に
直接あるいは多少空隙を設けて別途具備した構成とし
た。
導電体、ないし半導電体のワイヤの表面や、数mm幅の
導電性ないし半導電性材料からなるパターンを1本ない
しは複数本形成した絶縁基板表面や、さらに、エッチン
グなどの方法で細かいメッシュを形成した薄い導電体な
いし半導電体の表面や、断面を凸形状に成形した導電体
ないし半導電体電極の表面に、誘電体絶縁膜を積層して
形成したり、ポリエチレンテレフタレートやポリフッ化
ビニリデンなどからなるフィルム状のシートを該表面に
直接あるいは多少空隙を設けて別途具備した構成とし
た。
【0046】上記の第7構成の記録ユニットは以下のよ
うに動作する。個々の透明電極と対向電極間に、電源に
て高電圧を印加させた状態にして、各色インク領域の当
該透明電極側から光照射手段により光導電膜に光を照射
することにより照射領域の光導電膜は抵抗値が低下し、
その照射領域に光電流が流れる。その後、前記光導電膜
の照射領域はインクと透明電極間とが通電された状態と
なり、前記光導電膜上のインク内に電荷がチャージさ
れ、当該インクはクーロン力を受けて前記対向電極側に
向けて飛翔し、前記対向電極上の被記録媒体に飛翔され
たインクが移動し、浸透して付着するので、所望の画素
を被記録媒体に得られることとなる。上記の過程を各色
毎の分割領域にて繰り返すことにより前記被記録媒体上
に所望のカラー印字あるいはカラー画像が得られること
となる。
うに動作する。個々の透明電極と対向電極間に、電源に
て高電圧を印加させた状態にして、各色インク領域の当
該透明電極側から光照射手段により光導電膜に光を照射
することにより照射領域の光導電膜は抵抗値が低下し、
その照射領域に光電流が流れる。その後、前記光導電膜
の照射領域はインクと透明電極間とが通電された状態と
なり、前記光導電膜上のインク内に電荷がチャージさ
れ、当該インクはクーロン力を受けて前記対向電極側に
向けて飛翔し、前記対向電極上の被記録媒体に飛翔され
たインクが移動し、浸透して付着するので、所望の画素
を被記録媒体に得られることとなる。上記の過程を各色
毎の分割領域にて繰り返すことにより前記被記録媒体上
に所望のカラー印字あるいはカラー画像が得られること
となる。
【0047】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の実施例を説明す
る。 (実施例1)図1は本発明における記録ヘッド(実施の
形態の第1構成)の説明図である。図1に於いて、透明
電極2とワイヤ電極201間に、電源3にて高電圧を印
加した状態にして透明電極2側から光照射手段5を用い
て光導電膜4に矢印7方向から光を照射することにより
照射領域の光導電膜4は抵抗値が低下し、その照射領域
に光電流が流れる。その後、光導電膜4の照射領域はイ
ンク6と透明電極2間とが通電された状態となり、光導
電膜4の照射領域上のインク6内に電荷がチャージさ
れ、透明電極2とワイヤ電極201間の電界の作用によ
り、当該インク6はクーロン力を受けてワイヤ電極20
1側に向けて飛翔する。ワイヤ電極201は、タングス
テンやステンレスなどの線径が数十μmから数mmの導
電性金属ワイヤの表面に誘電体絶縁膜202を形成した
ものである。ワイヤの材質は必ずしも金属である必要は
なく、表面抵抗値が1011Ω以下の半導電性の材料でも
構わない。電界を印加するという目的からは誘電体絶縁
膜202は必ずしも必要でないが、使用上の安全性を考
慮すると設けることが好ましい。
る。 (実施例1)図1は本発明における記録ヘッド(実施の
形態の第1構成)の説明図である。図1に於いて、透明
電極2とワイヤ電極201間に、電源3にて高電圧を印
加した状態にして透明電極2側から光照射手段5を用い
て光導電膜4に矢印7方向から光を照射することにより
照射領域の光導電膜4は抵抗値が低下し、その照射領域
に光電流が流れる。その後、光導電膜4の照射領域はイ
ンク6と透明電極2間とが通電された状態となり、光導
電膜4の照射領域上のインク6内に電荷がチャージさ
れ、透明電極2とワイヤ電極201間の電界の作用によ
り、当該インク6はクーロン力を受けてワイヤ電極20
1側に向けて飛翔する。ワイヤ電極201は、タングス
テンやステンレスなどの線径が数十μmから数mmの導
電性金属ワイヤの表面に誘電体絶縁膜202を形成した
ものである。ワイヤの材質は必ずしも金属である必要は
なく、表面抵抗値が1011Ω以下の半導電性の材料でも
構わない。電界を印加するという目的からは誘電体絶縁
膜202は必ずしも必要でないが、使用上の安全性を考
慮すると設けることが好ましい。
【0048】なお、図1では1本のワイヤ電極201を
紙面に垂直な方向に張架した場合を示しているが、図2
に示すようにワイヤ電極201を複数本用いて、これら
をほぼ並行に紙面に垂直に配設した場合も同様の機能を
発揮する。またワイヤ電極201のヘッドに対する配置
方向としては、図1、2では光照射手段5による走査方
向(紙面に垂直な方向)に一致させるようにワイヤ電極
201を配置しているが、図3に示すように主走査方向
に直交する方向(紙面に平行な方向)に向けても構わな
い。
紙面に垂直な方向に張架した場合を示しているが、図2
に示すようにワイヤ電極201を複数本用いて、これら
をほぼ並行に紙面に垂直に配設した場合も同様の機能を
発揮する。またワイヤ電極201のヘッドに対する配置
方向としては、図1、2では光照射手段5による走査方
向(紙面に垂直な方向)に一致させるようにワイヤ電極
201を配置しているが、図3に示すように主走査方向
に直交する方向(紙面に平行な方向)に向けても構わな
い。
【0049】対向電極の構造については、図4に示すよ
うに厚みが0.1〜3mm程のステンレス薄板208
に、エッチングやプレス加工などによって微細な開口部
209をたくさん設けたものでも構わない。このような
対向電極を用いると、製造コストや組立時の取扱いが簡
単になる。さらに、ワイヤ電極201の場合(図1〜
3)と同様に、図7に示すように薄板電極204の表面
に誘電体絶縁膜205を形成したり、図8に示すように
薄板電極204の表面からある程度の空隙を確保してP
ETフィルム212を配置しても構わない。
うに厚みが0.1〜3mm程のステンレス薄板208
に、エッチングやプレス加工などによって微細な開口部
209をたくさん設けたものでも構わない。このような
対向電極を用いると、製造コストや組立時の取扱いが簡
単になる。さらに、ワイヤ電極201の場合(図1〜
3)と同様に、図7に示すように薄板電極204の表面
に誘電体絶縁膜205を形成したり、図8に示すように
薄板電極204の表面からある程度の空隙を確保してP
ETフィルム212を配置しても構わない。
【0050】さらに対向電極の別の構造としては、図5
に示すように絶縁基板211上にエッチングなどによっ
て、水平方向に伸びる細線状の導電性パターン210を
設けたものでも同じような効果が得られる。図5は導電
性パターン210を1本だけ設けた場合であるが、図6
に示すように2本ないしそれ以上の本数の導電性パター
ン210を設けても同様の効果を奏する。また、形成す
る細線状の導電性パターンの方向は、水平方向に限定さ
れない。
に示すように絶縁基板211上にエッチングなどによっ
て、水平方向に伸びる細線状の導電性パターン210を
設けたものでも同じような効果が得られる。図5は導電
性パターン210を1本だけ設けた場合であるが、図6
に示すように2本ないしそれ以上の本数の導電性パター
ン210を設けても同様の効果を奏する。また、形成す
る細線状の導電性パターンの方向は、水平方向に限定さ
れない。
【0051】さらに別の対向電極の構造としては図9に
示すように、金属などの導電性材料、あるいは半導電性
材料によって形成された凸電極206と、その周囲を樹
脂モールド207で覆ったものでも構わない。この樹脂
モールド207は必ずしも必要なものではないが、取り
扱い上の安全性から設けることが好ましい。この凸電極
206を用いた対向電極でも、他の構造の対向電極と同
じように、図10に示すように凸電極206の表面から
ある程度の空隙を確保してPETフィルム212を配置
した場合や、図11に示すように凸電極206の表面に
誘電体絶縁膜205を形成した場合でも同じような効果
を奏する。
示すように、金属などの導電性材料、あるいは半導電性
材料によって形成された凸電極206と、その周囲を樹
脂モールド207で覆ったものでも構わない。この樹脂
モールド207は必ずしも必要なものではないが、取り
扱い上の安全性から設けることが好ましい。この凸電極
206を用いた対向電極でも、他の構造の対向電極と同
じように、図10に示すように凸電極206の表面から
ある程度の空隙を確保してPETフィルム212を配置
した場合や、図11に示すように凸電極206の表面に
誘電体絶縁膜205を形成した場合でも同じような効果
を奏する。
【0052】上記の構成の対向電極は、以下に説明する
本発明の記録ヘッド、記録ユニット及び記録装置に適宜
使用できる。しかし、以下の各実施例においては、説明
を煩雑にしないためにこの対向電極の説明を省略する。
本発明の光導電膜4としては、Se系、CdS系、Zn
O系、BSO(Bi12SiO20)光導電性単結晶材料など
の無機光導電体またはi型、pi型、pin型などの水
素化アモファスシリコン、またはCTL/CGLなどの
積層型有機光導電体などを用いることができる。光導電
膜4としては、光導電性が重要であり、光減衰による表
面電位の電位差が大きいことが望ましい。前記無機光導
電体、有機光導電体の暗抵抗としては1013〜1014Ω
・cmであり、光導電膜4に光照射することによって1
010〜1011Ω・cmに抵抗値が低下することにより照
射領域に光電流が流れる状態になる。また、前記光導電
膜4の膜厚に関しては10〜20μmが好ましく、電気
的特性としては、暗所での抵抗値が大きく、高感度であ
り、光応答性が速いことが要求されるが、前記の光導電
体により可能である。
本発明の記録ヘッド、記録ユニット及び記録装置に適宜
使用できる。しかし、以下の各実施例においては、説明
を煩雑にしないためにこの対向電極の説明を省略する。
本発明の光導電膜4としては、Se系、CdS系、Zn
O系、BSO(Bi12SiO20)光導電性単結晶材料など
の無機光導電体またはi型、pi型、pin型などの水
素化アモファスシリコン、またはCTL/CGLなどの
積層型有機光導電体などを用いることができる。光導電
膜4としては、光導電性が重要であり、光減衰による表
面電位の電位差が大きいことが望ましい。前記無機光導
電体、有機光導電体の暗抵抗としては1013〜1014Ω
・cmであり、光導電膜4に光照射することによって1
010〜1011Ω・cmに抵抗値が低下することにより照
射領域に光電流が流れる状態になる。また、前記光導電
膜4の膜厚に関しては10〜20μmが好ましく、電気
的特性としては、暗所での抵抗値が大きく、高感度であ
り、光応答性が速いことが要求されるが、前記の光導電
体により可能である。
【0053】さらに光導電膜4としてアモファスシリコ
ンを使用した場合、暗抵抗としては、109〜1011Ω
・cmであり、当該光導電膜4に光照射することによっ
て104〜106Ω・cmにまで抵抗値を低下させること
が可能となり表面電位差を大きく確保することが可能で
ある。また、前記光導電膜の膜厚としては大きいほど暗
抵抗値が増すことは言うまでもないが、20〜100μ
m以上においては解像度が劣化するため膜厚としては2
0μm以下が好ましく、より好ましくは10μm程度が
最適である。
ンを使用した場合、暗抵抗としては、109〜1011Ω
・cmであり、当該光導電膜4に光照射することによっ
て104〜106Ω・cmにまで抵抗値を低下させること
が可能となり表面電位差を大きく確保することが可能で
ある。また、前記光導電膜の膜厚としては大きいほど暗
抵抗値が増すことは言うまでもないが、20〜100μ
m以上においては解像度が劣化するため膜厚としては2
0μm以下が好ましく、より好ましくは10μm程度が
最適である。
【0054】また、暗抵抗値を高くすると同時に膜面方
向に電荷の広がりを最小源に抑えて高い解像度を持った
インクの飛翔を実現するためには、不純物元素を除去し
たi型の水素アモルファスシリコンを用いることが好ま
しい。本発明の光照射手段5として、半導体レーザが使
用でき、前記光導電膜4上の所望の画素に対応する位置
に、当該光照射手段5からレーザ光を矢印7方向に照射
する。前記光導電膜4上では、照射された所望の画素領
域のみ抵抗値が低下することとなる。ここでレーザ光の
発振波長と前記光導電膜4のその発振波長に対する吸収
係数とを整合させて前記光導電膜4の光減衰率を向上さ
せることにより光感度を向上させることができる。ま
た、レーザ光7は、半導体レーザ等のレーザ発振装置か
ら照射されたレーザ光を当該光照射手段5で光学レンズ
等により照射光強度や結像光スポット形状等の最適化が
行われると供にポリゴンミラー等から構成されるレーザ
光走査機構から構成することができる。本発明の記録ヘ
ッドでは、前記光照射手段5からレーザ光を照射するの
で、非接触でかつ高速に、所望の画素に対応した位置の
前記光導電膜4に画像を形成することができる。本実施
例では光照射手段5の発光源として半導体レーザを用い
ているが、これに限定されるものでなく、He−Neレ
ーザまたは半導体レーザアレイまたはLEDアレイまた
はハロゲンランプ等を発光源として十分に使用できる。
また、前記レーザ走査光学系の代わりに光シャッタアレ
イや液晶テレビを用いても良いことは言うまでもない。
向に電荷の広がりを最小源に抑えて高い解像度を持った
インクの飛翔を実現するためには、不純物元素を除去し
たi型の水素アモルファスシリコンを用いることが好ま
しい。本発明の光照射手段5として、半導体レーザが使
用でき、前記光導電膜4上の所望の画素に対応する位置
に、当該光照射手段5からレーザ光を矢印7方向に照射
する。前記光導電膜4上では、照射された所望の画素領
域のみ抵抗値が低下することとなる。ここでレーザ光の
発振波長と前記光導電膜4のその発振波長に対する吸収
係数とを整合させて前記光導電膜4の光減衰率を向上さ
せることにより光感度を向上させることができる。ま
た、レーザ光7は、半導体レーザ等のレーザ発振装置か
ら照射されたレーザ光を当該光照射手段5で光学レンズ
等により照射光強度や結像光スポット形状等の最適化が
行われると供にポリゴンミラー等から構成されるレーザ
光走査機構から構成することができる。本発明の記録ヘ
ッドでは、前記光照射手段5からレーザ光を照射するの
で、非接触でかつ高速に、所望の画素に対応した位置の
前記光導電膜4に画像を形成することができる。本実施
例では光照射手段5の発光源として半導体レーザを用い
ているが、これに限定されるものでなく、He−Neレ
ーザまたは半導体レーザアレイまたはLEDアレイまた
はハロゲンランプ等を発光源として十分に使用できる。
また、前記レーザ走査光学系の代わりに光シャッタアレ
イや液晶テレビを用いても良いことは言うまでもない。
【0055】本実施例では、図1、2、3、7,8、
9,10,11で共通して、前記光導電膜4上に光照射
することによりインク6内に電荷をチャージさせるが、
この電荷のチャージ量は、上記光照射手段5によるレー
ザ光のスポット径及び照射光強度及び照射パルス幅によ
って決定される。レーザスポット径が大きい程前記光導
電膜4の照射領域が大きくなり、チャージ量が増える、
また照射光強度を増やすことにより前記光導電膜4内の
抵抗値の低下が大きくなり光電流が流れ易く前記インク
6内にチャージされる量も増加する、これは照射パルス
幅を可変した場合も同様である。本発明の記録ユニット
では、前記インク6にチャージされる電荷量をコントロ
ールすることにより、インク飛翔速度が高速でかつ記録
対象物に対応して可変することができる。本発明の透明
電極2として、ITO(Indium−Tin−Oxi
de)または、導電性高分子材料、光を通過するに充分
な薄さを持った金属薄膜(例えば膜厚0.03μmのA
l薄膜等)、さらにまたZnOまたはSnO2またはこ
れらの化合物が使用できる。
9,10,11で共通して、前記光導電膜4上に光照射
することによりインク6内に電荷をチャージさせるが、
この電荷のチャージ量は、上記光照射手段5によるレー
ザ光のスポット径及び照射光強度及び照射パルス幅によ
って決定される。レーザスポット径が大きい程前記光導
電膜4の照射領域が大きくなり、チャージ量が増える、
また照射光強度を増やすことにより前記光導電膜4内の
抵抗値の低下が大きくなり光電流が流れ易く前記インク
6内にチャージされる量も増加する、これは照射パルス
幅を可変した場合も同様である。本発明の記録ユニット
では、前記インク6にチャージされる電荷量をコントロ
ールすることにより、インク飛翔速度が高速でかつ記録
対象物に対応して可変することができる。本発明の透明
電極2として、ITO(Indium−Tin−Oxi
de)または、導電性高分子材料、光を通過するに充分
な薄さを持った金属薄膜(例えば膜厚0.03μmのA
l薄膜等)、さらにまたZnOまたはSnO2またはこ
れらの化合物が使用できる。
【0056】本発明の透明電極2と対向電極1との間に
印加する電源電圧値としては、500V〜4kVであ
り、これは前記インク6の導電率また前記光導電膜4の
材質により変化する。この当該電源3の極性は、インク
6が正負のどちらに帯電しやすいかによって適宜変更す
ればよく、原理的にはまったく影響がないことは言うま
でもない。
印加する電源電圧値としては、500V〜4kVであ
り、これは前記インク6の導電率また前記光導電膜4の
材質により変化する。この当該電源3の極性は、インク
6が正負のどちらに帯電しやすいかによって適宜変更す
ればよく、原理的にはまったく影響がないことは言うま
でもない。
【0057】記録ヘッドおよび対向電極への電圧の印加
方法として、図11のように対向電極に凸電極206を
用いて、さらにインクが正帯電の場合を例にとって説明
すると、まず図13に示すように凸電極206を接地
し、ヘッドの透明電極2に高電圧を印加する方法が考え
られる。この場合、印加する高電圧の値としては、イン
クが飛翔するのに必要な電界強度を発生できるような値
が必要であり、たとえばヘッドと対向電極との空隙距離
が0.6〜1mmの場合には、+3500V程度の電圧
を印加すればよい。この場合、透明電極2側から光照射
手段5を用いて光導電膜4に矢印7方向から、時間tの
間、光を照射することにより照射領域の光導電膜4は抵
抗値が低下し、その照射領域に光電流が流れる。その
後、光導電膜4の照射領域はインク6と透明電極2間と
が通電された状態となり、光導電膜4の照射領域上のイ
ンク6内に正電荷がチャージされ、透明電極2から凸電
極206に向かう電界の作用により、当該正帯電インク
12はクーロン力を受けて凸電極206側に向けて飛翔
する。
方法として、図11のように対向電極に凸電極206を
用いて、さらにインクが正帯電の場合を例にとって説明
すると、まず図13に示すように凸電極206を接地
し、ヘッドの透明電極2に高電圧を印加する方法が考え
られる。この場合、印加する高電圧の値としては、イン
クが飛翔するのに必要な電界強度を発生できるような値
が必要であり、たとえばヘッドと対向電極との空隙距離
が0.6〜1mmの場合には、+3500V程度の電圧
を印加すればよい。この場合、透明電極2側から光照射
手段5を用いて光導電膜4に矢印7方向から、時間tの
間、光を照射することにより照射領域の光導電膜4は抵
抗値が低下し、その照射領域に光電流が流れる。その
後、光導電膜4の照射領域はインク6と透明電極2間と
が通電された状態となり、光導電膜4の照射領域上のイ
ンク6内に正電荷がチャージされ、透明電極2から凸電
極206に向かう電界の作用により、当該正帯電インク
12はクーロン力を受けて凸電極206側に向けて飛翔
する。
【0058】また、記録ヘッドおよび対向電極への別の
電圧印加方法として、図14に示すように、凸電極20
6に負電圧(−3000V)を印加し、透明電極2に+
500Vを加える方法でもよい。この場合も、透明電極
2側から光照射手段5を用いて光導電膜4に矢印7方向
から、時間tの間、光を照射することにより照射領域の
光導電膜4は抵抗値が低下し、その照射領域に光電流が
流れる。その後、光導電膜4の照射領域はインク6と透
明電極2間とが通電された状態となり、光導電膜4の照
射領域上のインク6内に正電荷がチャージされ、透明電
極2から凸電極206に向かう電界の作用により、当該
正帯電インク12はクーロン力を受けて凸電極206側
に向けて飛翔する。図14の場合は、凸電極206と透
明電極2の間に作用する電界に関しては、その向きと大
きさは図13の場合と同じであるが、光導電膜4に作用
する電圧が+3500Vから+500Vに軽減されてお
り、ヘッドにかかるストレスという点では、図14の方
が好ましい。
電圧印加方法として、図14に示すように、凸電極20
6に負電圧(−3000V)を印加し、透明電極2に+
500Vを加える方法でもよい。この場合も、透明電極
2側から光照射手段5を用いて光導電膜4に矢印7方向
から、時間tの間、光を照射することにより照射領域の
光導電膜4は抵抗値が低下し、その照射領域に光電流が
流れる。その後、光導電膜4の照射領域はインク6と透
明電極2間とが通電された状態となり、光導電膜4の照
射領域上のインク6内に正電荷がチャージされ、透明電
極2から凸電極206に向かう電界の作用により、当該
正帯電インク12はクーロン力を受けて凸電極206側
に向けて飛翔する。図14の場合は、凸電極206と透
明電極2の間に作用する電界に関しては、その向きと大
きさは図13の場合と同じであるが、光導電膜4に作用
する電圧が+3500Vから+500Vに軽減されてお
り、ヘッドにかかるストレスという点では、図14の方
が好ましい。
【0059】上で述べた電圧印加法は、以下に説明する
本発明の記録ヘッド、記録ユニット及び記録装置に適宜
使用できる。しかし、以下の各実施例においては、説明
を煩雑にしないためにこの電圧印加方法の説明を省略す
る。本発明のインク6の物性としてインク飛翔に影響す
るものとしては、表面張力、粘度、導電率などが挙げら
れる。表面張力と対向電極に飛翔されるインク6の最大
間隔(以下最大記録間隔とする)との関係は、導電率と
粘度を一定と考えた場合、最大記録間隔は、表面張力が
20〜50dyn/cmの範囲では表面張力の減少に従
って増加する。よって、表面張力が小さい程、インク噴
出過程における抵抗力が小さくなり、弱い電界でもイン
ク噴出が可能なため、最大記録間隔を大きくすることが
できる。表面張力は一般に水性インクの方が高く純水で
72.8dyn/cm(20℃)であるが、有機溶剤は
20dyn/cmから35dyn/cmであるから、本
発明のインク6としては、有機溶剤に染料を溶解したイ
ンクを用いることができる。また、上記インク6に界面
活性剤としてアニオン界面活性剤、カチオン界面活性
剤、非イオン界面活性剤などを溶解して表面張力を改善
することにより前記最大記録間隔を増加させることも可
能である。
本発明の記録ヘッド、記録ユニット及び記録装置に適宜
使用できる。しかし、以下の各実施例においては、説明
を煩雑にしないためにこの電圧印加方法の説明を省略す
る。本発明のインク6の物性としてインク飛翔に影響す
るものとしては、表面張力、粘度、導電率などが挙げら
れる。表面張力と対向電極に飛翔されるインク6の最大
間隔(以下最大記録間隔とする)との関係は、導電率と
粘度を一定と考えた場合、最大記録間隔は、表面張力が
20〜50dyn/cmの範囲では表面張力の減少に従
って増加する。よって、表面張力が小さい程、インク噴
出過程における抵抗力が小さくなり、弱い電界でもイン
ク噴出が可能なため、最大記録間隔を大きくすることが
できる。表面張力は一般に水性インクの方が高く純水で
72.8dyn/cm(20℃)であるが、有機溶剤は
20dyn/cmから35dyn/cmであるから、本
発明のインク6としては、有機溶剤に染料を溶解したイ
ンクを用いることができる。また、上記インク6に界面
活性剤としてアニオン界面活性剤、カチオン界面活性
剤、非イオン界面活性剤などを溶解して表面張力を改善
することにより前記最大記録間隔を増加させることも可
能である。
【0060】前記インク溶剤の粘度は広い範囲にて選択
できるが、粘度が低い溶剤は揮発性が高いため、インク
6の保存性が悪くなり、保存性を確保するために沸点が
200℃程度以上である範囲の溶剤を選択する。粘度と
最大記録間隔との関係は、表面張力と導電率を一定と考
えた場合、最大記録間隔は粘度の減少とともに増加す
る。よって、表面張力の場合と同様に粘度の低いときは
インク噴出過程における抵抗力が小さくなり最大記録間
隔を大きくすることができる。
できるが、粘度が低い溶剤は揮発性が高いため、インク
6の保存性が悪くなり、保存性を確保するために沸点が
200℃程度以上である範囲の溶剤を選択する。粘度と
最大記録間隔との関係は、表面張力と導電率を一定と考
えた場合、最大記録間隔は粘度の減少とともに増加す
る。よって、表面張力の場合と同様に粘度の低いときは
インク噴出過程における抵抗力が小さくなり最大記録間
隔を大きくすることができる。
【0061】前記インク6が噴出するためには、前記光
導電膜4からインク6に電荷のチャージが必要なため、
導電率としては低いことが望ましいが、導電率が低過ぎ
る場合には当該インク6にチャージされた電荷がインク
メニスカス先端に到達する前に、当該インク6内で電荷
が拡散されてしまうためにインク噴出は生じなくなる。
よって、本発明におけるインクの体積抵抗値の適切な範
囲としては5×106Ωcm以上にする。
導電膜4からインク6に電荷のチャージが必要なため、
導電率としては低いことが望ましいが、導電率が低過ぎ
る場合には当該インク6にチャージされた電荷がインク
メニスカス先端に到達する前に、当該インク6内で電荷
が拡散されてしまうためにインク噴出は生じなくなる。
よって、本発明におけるインクの体積抵抗値の適切な範
囲としては5×106Ωcm以上にする。
【0062】尚、上記のインク特性設定値に関しては、
前記光照射手段5の光源条件または前記透明電極2と対
向電極との間に供給する電圧値、または前記透明電極と
前記対向電極との空隙距離、以下に記載するスリット板
8のスリット幅等にインク飛翔の可否が依存されるた
め、最適な表面張力、粘度、導電率等の特性範囲は必ず
しも上記値に限定されないことは言うまでもない。
前記光照射手段5の光源条件または前記透明電極2と対
向電極との間に供給する電圧値、または前記透明電極と
前記対向電極との空隙距離、以下に記載するスリット板
8のスリット幅等にインク飛翔の可否が依存されるた
め、最適な表面張力、粘度、導電率等の特性範囲は必ず
しも上記値に限定されないことは言うまでもない。
【0063】(実施例2)図15は本発明における記録
ヘッド(実施の形態の第2構成)の説明図である。図1
5に於いて、透明電極2とワイヤ電極201間に、電源
3により高電圧を印加した状態にして、当該透明電極2
側から前記光照射手段5を用いて前記光導電膜4に矢印
7方向から光を照射することにより照射領域の光導電膜
4は抵抗値が低下し、その照射領域に光電流が流れる。
その後、前記光導電膜4の照射領域は前記インク6と透
明電極2間とが通電された状態となり、前記光導電膜4
上のインク6内に電荷がチャージされ、当該インク6は
スリット板8によりインク量及び方向性が管理されクー
ロン力を受けて前記ワイヤ電極201側に向けて飛翔す
る。この時、前記スリット板8に設けられたスリットの
幅は、インク噴出口におけるインク静圧の最大値を決定
し、静圧を受けた前記インク6はインク噴出口に半月状
の突面、すなわちメニスカスを形成しインク供給量を決
定する。さらに、前記スリット幅が小さい程インクメニ
スカスの曲率を小さくすることが可能となり、前記イン
ク6を噴出させるクーロン力を大きくできるため、前記
スリット幅が小さい程記録特性は向上する。よって、前
記スリット板8に設けられたスリットの幅としては、前
記インク6の供給に支障をきたさない50〜150μm
程度が好ましい。
ヘッド(実施の形態の第2構成)の説明図である。図1
5に於いて、透明電極2とワイヤ電極201間に、電源
3により高電圧を印加した状態にして、当該透明電極2
側から前記光照射手段5を用いて前記光導電膜4に矢印
7方向から光を照射することにより照射領域の光導電膜
4は抵抗値が低下し、その照射領域に光電流が流れる。
その後、前記光導電膜4の照射領域は前記インク6と透
明電極2間とが通電された状態となり、前記光導電膜4
上のインク6内に電荷がチャージされ、当該インク6は
スリット板8によりインク量及び方向性が管理されクー
ロン力を受けて前記ワイヤ電極201側に向けて飛翔す
る。この時、前記スリット板8に設けられたスリットの
幅は、インク噴出口におけるインク静圧の最大値を決定
し、静圧を受けた前記インク6はインク噴出口に半月状
の突面、すなわちメニスカスを形成しインク供給量を決
定する。さらに、前記スリット幅が小さい程インクメニ
スカスの曲率を小さくすることが可能となり、前記イン
ク6を噴出させるクーロン力を大きくできるため、前記
スリット幅が小さい程記録特性は向上する。よって、前
記スリット板8に設けられたスリットの幅としては、前
記インク6の供給に支障をきたさない50〜150μm
程度が好ましい。
【0064】また、前記スリット板8に前記インク6が
流出した場合、当該インク6が前記ワイヤ電極201側
に向かって飛翔してしまい所望の画素の継続が難しい。
したがって、前記スリット板8の材質としては、前記イ
ンク6に対する接触角が大きくかつ絶縁性の材質を用い
る必要があり、たとえば、フッ素樹脂等を用いたり、ガ
ラスやセラミックスなどの絶縁材料で作製されたスリッ
ト板8の表面をシランカップリング剤などを用いて処理
する事により接触角を確保し、適切な前記インク6の静
圧であれば上記の不安定現象を解除できる。
流出した場合、当該インク6が前記ワイヤ電極201側
に向かって飛翔してしまい所望の画素の継続が難しい。
したがって、前記スリット板8の材質としては、前記イ
ンク6に対する接触角が大きくかつ絶縁性の材質を用い
る必要があり、たとえば、フッ素樹脂等を用いたり、ガ
ラスやセラミックスなどの絶縁材料で作製されたスリッ
ト板8の表面をシランカップリング剤などを用いて処理
する事により接触角を確保し、適切な前記インク6の静
圧であれば上記の不安定現象を解除できる。
【0065】さらにまた、前記スリット板8を用いるこ
とにより前記インク6の飛翔方向が管理され、前記ワイ
ヤ電極201とスリット8との間の距離に対するインク
噴出量・速度が安定し、さらにインクメニスカスの曲線
を管理する事により、前記インク6の集中効率が高まり
インク飛翔に対するエネルギーを減少させることができ
る。
とにより前記インク6の飛翔方向が管理され、前記ワイ
ヤ電極201とスリット8との間の距離に対するインク
噴出量・速度が安定し、さらにインクメニスカスの曲線
を管理する事により、前記インク6の集中効率が高まり
インク飛翔に対するエネルギーを減少させることができ
る。
【0066】(実施例3)図16は本発明における記録
ヘッド(実施の形態の第3構成)の説明図である。図1
6に於いて、透明電極2とワイヤ電極201間に、電源
3にて高電圧を印加した状態にして、当該透明電極2側
から前記光照射手段5を用いて突起を有する光導電膜9
の突起上に矢印7方向から光を照射することにより照射
領域の突起を有した光導電膜9は抵抗値が低下し、その
照射領域に光電流が流れる。その後、前記突起を有する
光導電膜9の照射領域は前記インク6と透明電極2間と
が通電された状態となり、前記突起を有する光導電膜9
上の突起内にあるインク6内に電荷がチャージされ、当
該インク6は前記光導電膜9上の突起によりインク量及
び方向性が管理されクーロン力を受けて前記ワイヤ電極
201側に向けて飛翔する。この時、突起を有した光導
電膜9上の突起物の役割としては、上記の第2構成の記
録ヘッドと同様であり、前記光導電膜4上に突起物を一
体的に形成することにより前記第2構成の記録ヘッドに
おけるスリット板8の機能を持たせる事ができ、コスト
ダウン及びコンパクト化することができる。尚、当該光
導電膜上の突起物としては、前記スリット板8同様に絶
縁体で形成することが好ましい。
ヘッド(実施の形態の第3構成)の説明図である。図1
6に於いて、透明電極2とワイヤ電極201間に、電源
3にて高電圧を印加した状態にして、当該透明電極2側
から前記光照射手段5を用いて突起を有する光導電膜9
の突起上に矢印7方向から光を照射することにより照射
領域の突起を有した光導電膜9は抵抗値が低下し、その
照射領域に光電流が流れる。その後、前記突起を有する
光導電膜9の照射領域は前記インク6と透明電極2間と
が通電された状態となり、前記突起を有する光導電膜9
上の突起内にあるインク6内に電荷がチャージされ、当
該インク6は前記光導電膜9上の突起によりインク量及
び方向性が管理されクーロン力を受けて前記ワイヤ電極
201側に向けて飛翔する。この時、突起を有した光導
電膜9上の突起物の役割としては、上記の第2構成の記
録ヘッドと同様であり、前記光導電膜4上に突起物を一
体的に形成することにより前記第2構成の記録ヘッドに
おけるスリット板8の機能を持たせる事ができ、コスト
ダウン及びコンパクト化することができる。尚、当該光
導電膜上の突起物としては、前記スリット板8同様に絶
縁体で形成することが好ましい。
【0067】(実施例4)図17は本発明の記録ヘッド
の第1構成を用いた記録ユニット(実施の形態の第1構
成)の説明図である。図17に於いて、透明電極2とワ
イヤ電極201との間に、電源3にて高電圧を印加した
状態にして、当該透明電極2側から光照射手段5を用い
て光導電膜4に矢印7方向から光を照射することにより
照射領域の光導電膜4は抵抗値が低下し、その照射領域
に光電流が流れる。その後、前記光導電膜4の照射領域
は前記インク6と透明電極2間とが通電された状態とな
り、前記光導電膜4上のインク6内に電荷がチャージさ
れ、当該インクはクーロン力を受けて前記ワイヤ電極2
01側の矢印13方向に飛翔し、前記ワイヤ電極201
と前記インク6との間に紙送り手段11から被記録媒体
10を挿入することにより、飛翔インク12は前記被記
録媒体10に移動し、浸透して付着するので、所望の印
字あるいは画像が前記被記録媒体10に得られることと
なる。この時、前記被記録媒体10に転写されたドット
サイズは、前記被記録媒体10と記録ヘッド間の距離ま
た前記透明電極2とワイヤ電極201間に印加する電圧
値かつ飛翔インク12量にて決定される。飛翔インク1
2の質量に関しては、前記光照射手段5から前記光導電
膜4に与えられる光エネルギー量にて決定される。前記
被記録媒体10と前記インク6間の距離に関しては、短
すぎると前記被記録媒体10の挿入及びシワによる接触
などの問題が発生しやすくなり、長すぎると前記飛翔イ
ンク12が重力のため降下してしまい所望の画素を形成
することが困難になる。
の第1構成を用いた記録ユニット(実施の形態の第1構
成)の説明図である。図17に於いて、透明電極2とワ
イヤ電極201との間に、電源3にて高電圧を印加した
状態にして、当該透明電極2側から光照射手段5を用い
て光導電膜4に矢印7方向から光を照射することにより
照射領域の光導電膜4は抵抗値が低下し、その照射領域
に光電流が流れる。その後、前記光導電膜4の照射領域
は前記インク6と透明電極2間とが通電された状態とな
り、前記光導電膜4上のインク6内に電荷がチャージさ
れ、当該インクはクーロン力を受けて前記ワイヤ電極2
01側の矢印13方向に飛翔し、前記ワイヤ電極201
と前記インク6との間に紙送り手段11から被記録媒体
10を挿入することにより、飛翔インク12は前記被記
録媒体10に移動し、浸透して付着するので、所望の印
字あるいは画像が前記被記録媒体10に得られることと
なる。この時、前記被記録媒体10に転写されたドット
サイズは、前記被記録媒体10と記録ヘッド間の距離ま
た前記透明電極2とワイヤ電極201間に印加する電圧
値かつ飛翔インク12量にて決定される。飛翔インク1
2の質量に関しては、前記光照射手段5から前記光導電
膜4に与えられる光エネルギー量にて決定される。前記
被記録媒体10と前記インク6間の距離に関しては、短
すぎると前記被記録媒体10の挿入及びシワによる接触
などの問題が発生しやすくなり、長すぎると前記飛翔イ
ンク12が重力のため降下してしまい所望の画素を形成
することが困難になる。
【0068】従って本実施例の前記被記録媒体10とイ
ンク6間の距離は0.2〜1mm程度が好ましく、望ま
れる距離としては、0.8mm程度とするのが良い。 (実施例5)図18は本発明の記録ヘッドの第2構成を
用いた記録ユニット(実施の形態の第2構成)の説明図
である。図18に於いて、透明電極2とワイヤ電極20
1との間に、電源3にて高電圧を印加した状態にして、
当該透明電極2側から光照射手段5を用いて光導電膜4
に矢印7方向から光を照射することにより照射領域の光
導電膜4は抵抗値が低下し、その照射領域に光電流が流
れる。その後、前記光導電膜4の照射領域は前記インク
6と透明電極2間とが通電された状態となり、前記光導
電膜4上の前記インク6内に電荷がチャージされ、当該
インク6はスリット板8によりインク量及び方向性が管
理されクーロン力を受けて前記ワイヤ電極201側の矢
印13方向に飛翔し、前記ワイヤ電極201とスリット
板8との間に紙送り手段11により被記録媒体10を挿
入することにより、飛翔インク12は前記被記録媒体1
0に移動し、浸透して付着するので、所望の印字あるい
は画像が前記被記録媒体10に得られることとなる。こ
の時、前記被記録媒体10に転写されたドットサイズ
は、前記被記録媒体10と記録ヘッド間の距離また前記
透明電極2とワイヤ電極201間に印加する電圧値かつ
飛翔インク12量にて決定される。飛翔インク12の質
量に関しては、前記光照射手段5から前記光導電膜4に
与えられる光エネルギー量と前記スリット板8の形状に
て決定される。前記被記録媒体10と前記インク6間の
距離に関しては、短すぎると当該被記録媒体10の挿入
及びシワによる接触などの問題が発生しやすくなり、長
すぎると飛翔インク12が重力により降下してしまい所
望の画素を形成することが困難となる。
ンク6間の距離は0.2〜1mm程度が好ましく、望ま
れる距離としては、0.8mm程度とするのが良い。 (実施例5)図18は本発明の記録ヘッドの第2構成を
用いた記録ユニット(実施の形態の第2構成)の説明図
である。図18に於いて、透明電極2とワイヤ電極20
1との間に、電源3にて高電圧を印加した状態にして、
当該透明電極2側から光照射手段5を用いて光導電膜4
に矢印7方向から光を照射することにより照射領域の光
導電膜4は抵抗値が低下し、その照射領域に光電流が流
れる。その後、前記光導電膜4の照射領域は前記インク
6と透明電極2間とが通電された状態となり、前記光導
電膜4上の前記インク6内に電荷がチャージされ、当該
インク6はスリット板8によりインク量及び方向性が管
理されクーロン力を受けて前記ワイヤ電極201側の矢
印13方向に飛翔し、前記ワイヤ電極201とスリット
板8との間に紙送り手段11により被記録媒体10を挿
入することにより、飛翔インク12は前記被記録媒体1
0に移動し、浸透して付着するので、所望の印字あるい
は画像が前記被記録媒体10に得られることとなる。こ
の時、前記被記録媒体10に転写されたドットサイズ
は、前記被記録媒体10と記録ヘッド間の距離また前記
透明電極2とワイヤ電極201間に印加する電圧値かつ
飛翔インク12量にて決定される。飛翔インク12の質
量に関しては、前記光照射手段5から前記光導電膜4に
与えられる光エネルギー量と前記スリット板8の形状に
て決定される。前記被記録媒体10と前記インク6間の
距離に関しては、短すぎると当該被記録媒体10の挿入
及びシワによる接触などの問題が発生しやすくなり、長
すぎると飛翔インク12が重力により降下してしまい所
望の画素を形成することが困難となる。
【0069】従って本実施例の前記被記録媒体10とイ
ンク6間の距離は0.2〜1mm程度が好ましく、望ま
れる距離としては、0.8mm程度とするのが良い。 (実施例6)図19は本発明の記録ヘッド(実施の形態
の第4構成)を用いた記録ユニット(実施の形態の第4
構成)の説明図である。図19に於いて、透明電極2と
ワイヤ電極201間に、電源3を用いて高電圧を印加し
た状態にして、当該透明電極2側から光照射手段5を用
いて光導電膜4に矢印7方向から光を照射することによ
り照射領域の光導電膜4は抵抗値が低下し、その照射領
域に光電流が流れる。その後、前記光導電膜4の照射領
域は前記インク6と透明電極2間とが通電された状態と
なり、前記光導電膜4上のインク6内に電荷がチャージ
され、当該インク6はクーロン力を受けて前記ワイヤ電
極201側の矢印13方向に飛翔し、加速手段14によ
り飛翔インク12が加速され、前記ワイヤ電極201と
加速手段14との間に紙送り手段11から被記録媒体1
0を挿入することにより、当該飛翔インク12は前記被
記録媒体10に移動し、浸透して付着するので、所望の
印字あるいは画像が被記録媒体10に得られることとな
る。この時、当該被記録媒体10に転写されたドットサ
イズは、前記被記録媒体10と記録ユニット間の距離ま
た前記透明電極2とワイヤ電極201間に印加する電圧
値かつ飛翔インク12量にて決定される。前記飛翔イン
ク12の質量に関しては、前記光照射手段5から前記光
導電膜4に与える光エネルギー量により決定される。
ンク6間の距離は0.2〜1mm程度が好ましく、望ま
れる距離としては、0.8mm程度とするのが良い。 (実施例6)図19は本発明の記録ヘッド(実施の形態
の第4構成)を用いた記録ユニット(実施の形態の第4
構成)の説明図である。図19に於いて、透明電極2と
ワイヤ電極201間に、電源3を用いて高電圧を印加し
た状態にして、当該透明電極2側から光照射手段5を用
いて光導電膜4に矢印7方向から光を照射することによ
り照射領域の光導電膜4は抵抗値が低下し、その照射領
域に光電流が流れる。その後、前記光導電膜4の照射領
域は前記インク6と透明電極2間とが通電された状態と
なり、前記光導電膜4上のインク6内に電荷がチャージ
され、当該インク6はクーロン力を受けて前記ワイヤ電
極201側の矢印13方向に飛翔し、加速手段14によ
り飛翔インク12が加速され、前記ワイヤ電極201と
加速手段14との間に紙送り手段11から被記録媒体1
0を挿入することにより、当該飛翔インク12は前記被
記録媒体10に移動し、浸透して付着するので、所望の
印字あるいは画像が被記録媒体10に得られることとな
る。この時、当該被記録媒体10に転写されたドットサ
イズは、前記被記録媒体10と記録ユニット間の距離ま
た前記透明電極2とワイヤ電極201間に印加する電圧
値かつ飛翔インク12量にて決定される。前記飛翔イン
ク12の質量に関しては、前記光照射手段5から前記光
導電膜4に与える光エネルギー量により決定される。
【0070】従って本実施例の前記被記録媒体10と加
速手段14間の距離は0.2〜1mm程度が好ましく、
望まれる距離としては、0.8mm程度とするのが良
い。本構成の記録ヘッドが、スリット板を有する構成の
記録ヘッドや突起を有する光導電膜を持つ記録ヘッドで
あってもよいことは言うまでもない。本実施例の前記加
速手段14により、前記飛翔インク12の速度が高速に
なりかつ前記インク6の飛翔に対する印加電圧値及び前
記光照射手段5から与える光エネルギーを制御すること
により前記光導電膜4に供給するエネルギー量を減少さ
せることができる。また、前記加速手段14としては、
アルミ、銅、金などによる導電性の良い材料で作製さ
れ、また1組の平板で作製されたコンデンサでも良い
し、また円筒などの閉じた管の形状とした物などを使用
することができる。
速手段14間の距離は0.2〜1mm程度が好ましく、
望まれる距離としては、0.8mm程度とするのが良
い。本構成の記録ヘッドが、スリット板を有する構成の
記録ヘッドや突起を有する光導電膜を持つ記録ヘッドで
あってもよいことは言うまでもない。本実施例の前記加
速手段14により、前記飛翔インク12の速度が高速に
なりかつ前記インク6の飛翔に対する印加電圧値及び前
記光照射手段5から与える光エネルギーを制御すること
により前記光導電膜4に供給するエネルギー量を減少さ
せることができる。また、前記加速手段14としては、
アルミ、銅、金などによる導電性の良い材料で作製さ
れ、また1組の平板で作製されたコンデンサでも良い
し、また円筒などの閉じた管の形状とした物などを使用
することができる。
【0071】本実施例では、加速手段14は電源3の透
明電極2側の電極から抵抗を介して電圧が与えられてい
る。しかし、加速手段14への電位の印加はこれに限定
されず、たとえば透明電極2とワイヤ電極201との間
の電界強度よりも、透明電極2と加速手段14との間の
電界強度の方を大きくすることも可能である。これは、
飛翔インク12の量や加速手段14とインク6の表面の
距離などで決められる。
明電極2側の電極から抵抗を介して電圧が与えられてい
る。しかし、加速手段14への電位の印加はこれに限定
されず、たとえば透明電極2とワイヤ電極201との間
の電界強度よりも、透明電極2と加速手段14との間の
電界強度の方を大きくすることも可能である。これは、
飛翔インク12の量や加速手段14とインク6の表面の
距離などで決められる。
【0072】(実施例7)図20は本発明の記録ユニッ
ト(実施の形態の第6構成)にてカラーインクを被記録
媒体に転写する説明図である。図20に於いて、前記被
記録媒体10の印字幅に対応したライン形状の記録ヘッ
ドを4個垂直に重ねて構成しており、個々の記録ヘッド
には上部からイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(B)のインク6が供給されている。
記録手順として、個々の透明電極2とワイヤ電極201
間に、電源3にて高電圧を印加させた状態にして、イエ
ローインク記録ヘッドの前記透明電極2側から前記光照
射手段5により前記光導電膜4に矢印7方向から光を照
射することにより照射領域の光導電膜4は抵抗値が低下
し、その照射領域に光電流が流れる。その後、前記光導
電膜4の照射領域は前記インク6と透明電極2間とが通
電された状態となり、前記光導電膜4上のイエローイン
ク内に電荷がチャージされ、当該イエローインクはクー
ロン力を受けて前記ワイヤ電極201側に向けて飛翔
し、前記ワイヤ電極201上の被記録媒体10に飛翔さ
れたイエローインクが移動し、浸透して付着するので、
所望の画素のイエローインクが1ライン領域被記録媒体
10に得られることとなる。次に、前記イエローインク
記録ユニットを矢印17方向に駆動させ、マゼンタイン
ク記録ヘッドにて前記記録手順により所望の画素のマゼ
ンタインクが1ライン領域被記録媒体10に得られる。
次に、前記マゼンタインク記録ヘッドを矢印17方向に
駆動させ、シアンインク記録ヘッドにて前記記録手順に
より所望の画素のシアンインクが1ライン領域被記録媒
体10に得られる。次に、前記シアンインク記録ヘッド
を矢印17方向に駆動させ、ブラックインク記録ヘッド
にて前記記録手順により所望の画素のブラックインクが
1ライン領域被記録媒体10に得られる。その後、紙送
り手段11により前記被記録媒体10を1ライン矢印1
8方向に駆動させ、4個の記録ヘッドを矢印18方向に
駆動させてホームポジションに戻し、上記の過程を繰り
返して、一画像毎の所望のカラー画素が前記被記録媒体
10に得られることとなる。
ト(実施の形態の第6構成)にてカラーインクを被記録
媒体に転写する説明図である。図20に於いて、前記被
記録媒体10の印字幅に対応したライン形状の記録ヘッ
ドを4個垂直に重ねて構成しており、個々の記録ヘッド
には上部からイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(B)のインク6が供給されている。
記録手順として、個々の透明電極2とワイヤ電極201
間に、電源3にて高電圧を印加させた状態にして、イエ
ローインク記録ヘッドの前記透明電極2側から前記光照
射手段5により前記光導電膜4に矢印7方向から光を照
射することにより照射領域の光導電膜4は抵抗値が低下
し、その照射領域に光電流が流れる。その後、前記光導
電膜4の照射領域は前記インク6と透明電極2間とが通
電された状態となり、前記光導電膜4上のイエローイン
ク内に電荷がチャージされ、当該イエローインクはクー
ロン力を受けて前記ワイヤ電極201側に向けて飛翔
し、前記ワイヤ電極201上の被記録媒体10に飛翔さ
れたイエローインクが移動し、浸透して付着するので、
所望の画素のイエローインクが1ライン領域被記録媒体
10に得られることとなる。次に、前記イエローインク
記録ユニットを矢印17方向に駆動させ、マゼンタイン
ク記録ヘッドにて前記記録手順により所望の画素のマゼ
ンタインクが1ライン領域被記録媒体10に得られる。
次に、前記マゼンタインク記録ヘッドを矢印17方向に
駆動させ、シアンインク記録ヘッドにて前記記録手順に
より所望の画素のシアンインクが1ライン領域被記録媒
体10に得られる。次に、前記シアンインク記録ヘッド
を矢印17方向に駆動させ、ブラックインク記録ヘッド
にて前記記録手順により所望の画素のブラックインクが
1ライン領域被記録媒体10に得られる。その後、紙送
り手段11により前記被記録媒体10を1ライン矢印1
8方向に駆動させ、4個の記録ヘッドを矢印18方向に
駆動させてホームポジションに戻し、上記の過程を繰り
返して、一画像毎の所望のカラー画素が前記被記録媒体
10に得られることとなる。
【0073】本実施例では、前記インク6構成が4種類
であるが、前記記録ヘッド数を増やし個々に多色のイン
ク6を供給することにより印字色に制限が無いフルカラ
ーな高精細出力印字や画像が得られることになる。さら
に本実施例では、本発明の記録ヘッドを用いてYMCB
各色を前記被記録媒体10に転写する度に駆動させる方
式について説明したが、前記光照射手段5内にYMCB
各画素情報を同時にアクセスする構造を設ける事によ
り、YMCB各色の記録画素情報を同時に前記光導電膜
4上に照射することが可能であることは言うまでもな
い。
であるが、前記記録ヘッド数を増やし個々に多色のイン
ク6を供給することにより印字色に制限が無いフルカラ
ーな高精細出力印字や画像が得られることになる。さら
に本実施例では、本発明の記録ヘッドを用いてYMCB
各色を前記被記録媒体10に転写する度に駆動させる方
式について説明したが、前記光照射手段5内にYMCB
各画素情報を同時にアクセスする構造を設ける事によ
り、YMCB各色の記録画素情報を同時に前記光導電膜
4上に照射することが可能であることは言うまでもな
い。
【0074】(実施例8)図21は本発明の記録ヘッド
(実施の形態の第6構成)を用いた記録ユニット(実施
の形態の第7構成)の説明図である。図21に於いて、
前記記録ヘッドは4分割にて構成されており、4分割さ
れた透明電極2上に光導電膜4が形成され、当該光導電
膜4上に左上からイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シ
アン(C)、ブラック(Bk)のインク6が供給されて
いる。記録手順として、透明電極2とワイヤ電極201
間に、電源3にて高電圧を印加させた状態にして、イエ
ローインク領域の当該透明電極2側から前記光照射手段
5により前記光導電膜4に矢印7方向から光を照射する
ことにより照射領域の光導電膜4は抵抗値が低下し、そ
の照射領域に光電流が流れる。その後、前記光導電膜4
の照射領域は前記インク6と透明電極2間とが通電され
た状態となり、前記光導電膜4上のイエローインク内に
電荷がチャージされ、当該イエローインクはクーロン力
を受けて前記ワイヤ電極201側に向けて飛翔し、前記
ワイヤ電極201上の被記録媒体10に飛翔イエローイ
ンクが移動し、浸透して付着するので、所望の画素のイ
エローインクが前記被記録媒体10に得られることとな
る。次に、前記記録ヘッドをイエローインク領域から矢
印20のa方向に駆動させ、マゼンタインク領域にて前
記記録手順により所望の画素のマゼンタインクが前記被
記録媒体10に得られる。次に、前記記録ヘッドをマゼ
ンタインク領域から矢印21のb方向および矢印20の
−a方向に駆動させ、シアンインク領域にて前記記録手
順により所望の画素のシアンインクが前記被記録媒体1
0に得られる。次に、前記記録ヘッドをシアンインク領
域から矢印20のa方向に駆動させ、ブラックインク領
域にて前記記録手順により所望の画素のブラックインク
が前記被記録媒体10に得られる。その後、前記記録ヘ
ッドを矢印20の−a方向に駆動させ、上記の過程を繰
り返して、1ライン領域の所望のカラー画素が前記被記
録媒体10に得られることとなる。
(実施の形態の第6構成)を用いた記録ユニット(実施
の形態の第7構成)の説明図である。図21に於いて、
前記記録ヘッドは4分割にて構成されており、4分割さ
れた透明電極2上に光導電膜4が形成され、当該光導電
膜4上に左上からイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シ
アン(C)、ブラック(Bk)のインク6が供給されて
いる。記録手順として、透明電極2とワイヤ電極201
間に、電源3にて高電圧を印加させた状態にして、イエ
ローインク領域の当該透明電極2側から前記光照射手段
5により前記光導電膜4に矢印7方向から光を照射する
ことにより照射領域の光導電膜4は抵抗値が低下し、そ
の照射領域に光電流が流れる。その後、前記光導電膜4
の照射領域は前記インク6と透明電極2間とが通電され
た状態となり、前記光導電膜4上のイエローインク内に
電荷がチャージされ、当該イエローインクはクーロン力
を受けて前記ワイヤ電極201側に向けて飛翔し、前記
ワイヤ電極201上の被記録媒体10に飛翔イエローイ
ンクが移動し、浸透して付着するので、所望の画素のイ
エローインクが前記被記録媒体10に得られることとな
る。次に、前記記録ヘッドをイエローインク領域から矢
印20のa方向に駆動させ、マゼンタインク領域にて前
記記録手順により所望の画素のマゼンタインクが前記被
記録媒体10に得られる。次に、前記記録ヘッドをマゼ
ンタインク領域から矢印21のb方向および矢印20の
−a方向に駆動させ、シアンインク領域にて前記記録手
順により所望の画素のシアンインクが前記被記録媒体1
0に得られる。次に、前記記録ヘッドをシアンインク領
域から矢印20のa方向に駆動させ、ブラックインク領
域にて前記記録手順により所望の画素のブラックインク
が前記被記録媒体10に得られる。その後、前記記録ヘ
ッドを矢印20の−a方向に駆動させ、上記の過程を繰
り返して、1ライン領域の所望のカラー画素が前記被記
録媒体10に得られることとなる。
【0075】その後、前記紙送り手段により前記被記録
媒体10を1ライン矢印21のb方向に移動させ、さら
に前記記録ヘッドを矢印21の−b方向に駆動させホー
ムポジションに戻して、上記の過程を繰り返して、一画
像毎の所望のカラー画素が前記被記録媒体10に得られ
ることとなる。本実施例では、インク6構成が4種類で
あるが、前記記録ヘッドの分割数を増やし個々に多色の
インクを供給することによりフルカラーな高精細出力印
字や画像が得られることになる。また、本発明の記録ヘ
ッドとして、前記スリット板8を使用したタイプを用い
た場合には、当該スリット板8が4分割された状態にな
っていることは言うまでもない。さらにまた本発明の実
施例により、本発明の記録ヘッドをシリアル形状にてフ
ルカラー印字が行えるためサイズがコンパクト化でき
る。
媒体10を1ライン矢印21のb方向に移動させ、さら
に前記記録ヘッドを矢印21の−b方向に駆動させホー
ムポジションに戻して、上記の過程を繰り返して、一画
像毎の所望のカラー画素が前記被記録媒体10に得られ
ることとなる。本実施例では、インク6構成が4種類で
あるが、前記記録ヘッドの分割数を増やし個々に多色の
インクを供給することによりフルカラーな高精細出力印
字や画像が得られることになる。また、本発明の記録ヘ
ッドとして、前記スリット板8を使用したタイプを用い
た場合には、当該スリット板8が4分割された状態にな
っていることは言うまでもない。さらにまた本発明の実
施例により、本発明の記録ヘッドをシリアル形状にてフ
ルカラー印字が行えるためサイズがコンパクト化でき
る。
【0076】(実施例9)図22は、本発明の第1から
8の実施例に記載の記録ユニットを用いる記録装置の構
成を示す説明図である。図22において、記録装置30
は、外部装置28より画像データ29を入力し画像処理
回路25にて、画像修正処理またはパターン認識を行
い、画素ごとのデータ変換を行って画素データ31を出
力する。当該画素データ31はコントローラ26からの
トリガ信号36に同期して記録ユニット24内に転送さ
れ、記録ユニット24から画素データ31に対応した飛
翔インク32が被記録媒体10に付着し転写される。こ
の時、コントローラ26から紙送り手段11に制御信号
33を出力することにより飛翔インク32と前記被記録
媒体10との同期を行う。また、前記記録ユニット24
内の電圧値34は、当該コントローラ26から電源ユニ
ット27に設定され、当該電源ユニット27から記録ユ
ニット24に電圧35を供給する。さらにまた、前記記
録ユニット24内の光源照射光強度、及び照射パルス幅
の光制御信号37または光学部品等の駆動処理信号38
の出力は前記コントローラ26にて制御し、当該被記録
媒体10上に形成されるドットを管理する。上記の過程
を行うことにより本発明の記録ユニット24は記録装置
30として、高精細で高品質な印字が高速に行え、かつ
非接触にて記録媒体の形状を選ばない出力印字を提供す
ることができる。
8の実施例に記載の記録ユニットを用いる記録装置の構
成を示す説明図である。図22において、記録装置30
は、外部装置28より画像データ29を入力し画像処理
回路25にて、画像修正処理またはパターン認識を行
い、画素ごとのデータ変換を行って画素データ31を出
力する。当該画素データ31はコントローラ26からの
トリガ信号36に同期して記録ユニット24内に転送さ
れ、記録ユニット24から画素データ31に対応した飛
翔インク32が被記録媒体10に付着し転写される。こ
の時、コントローラ26から紙送り手段11に制御信号
33を出力することにより飛翔インク32と前記被記録
媒体10との同期を行う。また、前記記録ユニット24
内の電圧値34は、当該コントローラ26から電源ユニ
ット27に設定され、当該電源ユニット27から記録ユ
ニット24に電圧35を供給する。さらにまた、前記記
録ユニット24内の光源照射光強度、及び照射パルス幅
の光制御信号37または光学部品等の駆動処理信号38
の出力は前記コントローラ26にて制御し、当該被記録
媒体10上に形成されるドットを管理する。上記の過程
を行うことにより本発明の記録ユニット24は記録装置
30として、高精細で高品質な印字が高速に行え、かつ
非接触にて記録媒体の形状を選ばない出力印字を提供す
ることができる。
【0077】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように記録ヘ
ッドの構成として、基板上に形成された透明電極と、当
該透明電極上に形成された光導電膜と、前記光導電膜上
にインクを供給する手段と、対向電極とをこの順に有
し、前記インクを供給する手段と前記対向電極とは被記
録媒体を入れるのに充分な隙間を持って配置され、前記
透明電極と前記対向電極間に電圧を印加する電源と、所
望の画素に対応する光を前記光導電膜に照射する光照射
手段とを有する構成にしたことにより、以下の効果があ
る。
ッドの構成として、基板上に形成された透明電極と、当
該透明電極上に形成された光導電膜と、前記光導電膜上
にインクを供給する手段と、対向電極とをこの順に有
し、前記インクを供給する手段と前記対向電極とは被記
録媒体を入れるのに充分な隙間を持って配置され、前記
透明電極と前記対向電極間に電圧を印加する電源と、所
望の画素に対応する光を前記光導電膜に照射する光照射
手段とを有する構成にしたことにより、以下の効果があ
る。
【0078】(1) 光照射手段から光を光導電膜上に
照射するので、記録プロセスが非接触でかつ高速に処理
される。 (2) インク内にチャージさせる電荷量は光照射手段
から与えられる光エネルギーによって制御できるので、
被記録媒体の特性に合わせたインクの飛翔が可能とな
る。
照射するので、記録プロセスが非接触でかつ高速に処理
される。 (2) インク内にチャージさせる電荷量は光照射手段
から与えられる光エネルギーによって制御できるので、
被記録媒体の特性に合わせたインクの飛翔が可能とな
る。
【0079】次に、記録ヘッドの構成として、基板上に
形成された透明電極と、当該透明電極の上に形成された
光導電膜と、光導電膜上にインクを供給する手段と、イ
ンクの噴出を制御するスリットが設けられたスリット板
と、対向電極とをこの順に有し、前記スリットと前記対
向電極とは被記録媒体を入れるのに充分な隙間を持って
配置され、前記透明電極と前記対向電極間に電圧を印加
する電源と、所望の画素に対応する光を前記光導電膜に
照射する光照射手段とを有する構成にしたことにより、
以下の効果がある。
形成された透明電極と、当該透明電極の上に形成された
光導電膜と、光導電膜上にインクを供給する手段と、イ
ンクの噴出を制御するスリットが設けられたスリット板
と、対向電極とをこの順に有し、前記スリットと前記対
向電極とは被記録媒体を入れるのに充分な隙間を持って
配置され、前記透明電極と前記対向電極間に電圧を印加
する電源と、所望の画素に対応する光を前記光導電膜に
照射する光照射手段とを有する構成にしたことにより、
以下の効果がある。
【0080】(3) 記録ヘッド内に画素ごとのノズル
を必要とせず、スリット板によるスリット構成によって
高解像化また低コスト化が容易に行える。 (4) スリット板を設けることによりインクの飛翔方
向が管理され、対向電極との距離に対するインク噴出量
または飛翔速度が安定し、さらにインクメニスカスの曲
線を管理することにより、インクへの電解の集中効率が
高まりインクの飛翔に対するエネルギーを減少させるこ
とができる。
を必要とせず、スリット板によるスリット構成によって
高解像化また低コスト化が容易に行える。 (4) スリット板を設けることによりインクの飛翔方
向が管理され、対向電極との距離に対するインク噴出量
または飛翔速度が安定し、さらにインクメニスカスの曲
線を管理することにより、インクへの電解の集中効率が
高まりインクの飛翔に対するエネルギーを減少させるこ
とができる。
【0081】次に、記録ヘッドの構成として、基板上に
形成された透明電極と、当該透明電極上にインクの噴出
を制御する壁である突起を有する光導電膜と、当該光導
電膜上にインク供給する手段と、対向電極とをこの順に
有し、前記インクを供給する手段と前記対向電極とは被
記録媒体を入れるのに充分な隙間を持って配置され、前
記透明電極と前記対向電極間に電圧を印加する電源と、
所望の画素に対応する光を光導電膜に照射する光照射手
段とを有する構成としたことにより、以下の効果があ
る。
形成された透明電極と、当該透明電極上にインクの噴出
を制御する壁である突起を有する光導電膜と、当該光導
電膜上にインク供給する手段と、対向電極とをこの順に
有し、前記インクを供給する手段と前記対向電極とは被
記録媒体を入れるのに充分な隙間を持って配置され、前
記透明電極と前記対向電極間に電圧を印加する電源と、
所望の画素に対応する光を光導電膜に照射する光照射手
段とを有する構成としたことにより、以下の効果があ
る。
【0082】(5) 光導電膜に突起物として壁を設け
てスリット板の機能を持たせインクの噴出量を制御する
ことにより、高解像度化及び低コスト化が行える。次
に、記録ヘッドの構成として、記録ヘッドに飛翔したイ
ンクを加速させるインク加速手段を有する構成としたこ
とにより、以下の効果がある。 (6) 加速手段により飛翔インク速度が高速化され、
高速印字が行える。
てスリット板の機能を持たせインクの噴出量を制御する
ことにより、高解像度化及び低コスト化が行える。次
に、記録ヘッドの構成として、記録ヘッドに飛翔したイ
ンクを加速させるインク加速手段を有する構成としたこ
とにより、以下の効果がある。 (6) 加速手段により飛翔インク速度が高速化され、
高速印字が行える。
【0083】(7) 加速手段のみにてインクを飛翔さ
せることも可能であり、装置構成がコンパクト化され
る。次に、記録ヘッドの構成として、被記録媒体の印字
幅に対応したライン形状にすることにより、以下の効果
がある。 (8) 記録ヘッドを垂直に重ねた構成にすることによ
り複数の記録ユニットが使用可能となり即ち印字色の制
限が無くフルカラーにて高精細な出力印字が得られる。
せることも可能であり、装置構成がコンパクト化され
る。次に、記録ヘッドの構成として、被記録媒体の印字
幅に対応したライン形状にすることにより、以下の効果
がある。 (8) 記録ヘッドを垂直に重ねた構成にすることによ
り複数の記録ユニットが使用可能となり即ち印字色の制
限が無くフルカラーにて高精細な出力印字が得られる。
【0084】(9) 記録ヘッドがライン形状に構成さ
れていることにより、被記録媒体の印字範囲に対応させ
たヘッドを構成することが可能となる。次に、記録ヘッ
ドの構成として、シリアル形状にすることにより、以下
の効果がある。 (10) 記録ヘッドの分割数を増やし個々に多色のイ
ンクを供給することによりフルカラーな高精細な出力印
字が得られる。
れていることにより、被記録媒体の印字範囲に対応させ
たヘッドを構成することが可能となる。次に、記録ヘッ
ドの構成として、シリアル形状にすることにより、以下
の効果がある。 (10) 記録ヘッドの分割数を増やし個々に多色のイ
ンクを供給することによりフルカラーな高精細な出力印
字が得られる。
【0085】(11) 記録ヘッドがシリアル形状に構
成されていることにより、記録ヘッドがコンパクトに構
成できる。次に、記録装置の構成として、記録ユニット
と、外部装置より画像データを取り込み処理する画像処
理回路と、被記録媒体と、被記録媒体を記録ユニット内
の両電極間に被記録媒体を送出させる紙送り手段と、電
源ユニットと、前記各機能を制御するコントローラとを
有する構成としたことにより、以下の効果がある。
成されていることにより、記録ヘッドがコンパクトに構
成できる。次に、記録装置の構成として、記録ユニット
と、外部装置より画像データを取り込み処理する画像処
理回路と、被記録媒体と、被記録媒体を記録ユニット内
の両電極間に被記録媒体を送出させる紙送り手段と、電
源ユニットと、前記各機能を制御するコントローラとを
有する構成としたことにより、以下の効果がある。
【0086】(12) 光供給手段のスポット径にて解
像度が制約できるため電子写真並の高解像度化が行え
る。 (13) 電子写真方式と比べて、装置構成が簡略化に
て低コストである。次に対向電極として、導電性ないし
半導電性のワイヤ、メッシュ状の金属板、絶縁基板上に
形成した細線パターン、凸断面の電極などを用いたこと
により、以下の効果がある。
像度が制約できるため電子写真並の高解像度化が行え
る。 (13) 電子写真方式と比べて、装置構成が簡略化に
て低コストである。次に対向電極として、導電性ないし
半導電性のワイヤ、メッシュ状の金属板、絶縁基板上に
形成した細線パターン、凸断面の電極などを用いたこと
により、以下の効果がある。
【0087】(14)ヘッド内の透明電極から伸びる電
気力線が、上記対向電極に集中し、インクの飛翔効率が
向上する。 (15)被記録媒体には対向電極側に向かう静電吸引力
が作用するが、該被記録媒体と対向電極との接触面積が
小さいので、この静電吸引力を最小限に抑えることがで
き、紙送りの際のトラブルを未然に防ぐことが可能とな
る。
気力線が、上記対向電極に集中し、インクの飛翔効率が
向上する。 (15)被記録媒体には対向電極側に向かう静電吸引力
が作用するが、該被記録媒体と対向電極との接触面積が
小さいので、この静電吸引力を最小限に抑えることがで
き、紙送りの際のトラブルを未然に防ぐことが可能とな
る。
【図1】本発明の第1の実施例における記録ヘッドを示
す説明図である。
す説明図である。
【図2】本発明の第1の実施例における対向電極の第2
の構成を示す説明図である。
の構成を示す説明図である。
【図3】本発明の第1の実施例における対向電極の第3
の構成を示す説明図である。
の構成を示す説明図である。
【図4】本発明の第1の実施例における対向電極の第4
の構成を示す説明図である。
の構成を示す説明図である。
【図5】本発明の第1の実施例における対向電極の第5
の構成を示す説明図である。
の構成を示す説明図である。
【図6】本発明の第1の実施例における対向電極の第6
の構成を示す説明図である。
の構成を示す説明図である。
【図7】本発明の第1の実施例における対向電極の第7
の構成を示す説明図である。
の構成を示す説明図である。
【図8】本発明の第1の実施例における対向電極の第8
の構成を示す説明図である。
の構成を示す説明図である。
【図9】本発明の第1の実施例における対向電極の第9
の構成を示す説明図である。
の構成を示す説明図である。
【図10】本発明の第1の実施例における対向電極の第
10の構成を示す説明図である。
10の構成を示す説明図である。
【図11】本発明の第1の実施例における対向電極の第
11の構成を示す説明図である。
11の構成を示す説明図である。
【図12】従来の記録ヘッドを示す説明図である。
【図13】本発明の第1の実施例における電圧印加方法
の例を示す説明図である。
の例を示す説明図である。
【図14】本発明の第1の実施例における電圧印加方法
の別の例を示す説明図である。
の別の例を示す説明図である。
【図15】本発明の第2の実施例における記録ヘッドの
第2構成を示す説明図である。
第2構成を示す説明図である。
【図16】本発明の第3の実施例における記録ヘッドの
第3構成を示す説明図である。
第3構成を示す説明図である。
【図17】本発明の第1構成記録ヘッドを用いた記録ユ
ニットの第1構成を示す説明図である。
ニットの第1構成を示す説明図である。
【図18】本発明の第2構成記録ヘッドを用いた記録ユ
ニットの第2構成を示す説明図である。
ニットの第2構成を示す説明図である。
【図19】本発明の第4構成記録ヘッドを用いた記録ユ
ニットの第4構成を示す説明図である。
ニットの第4構成を示す説明図である。
【図20】本発明の記録ユニットの第6構成にてカラー
画像を被記録媒体に転写する説明図である。
画像を被記録媒体に転写する説明図である。
【図21】本発明の第6構成記録ヘッドを用いた記録ユ
ニットの第7構成を示す説明図である。
ニットの第7構成を示す説明図である。
【図22】本発明の第1から9の実施例に記載の記録ユ
ニットを用いる記録装置の構成を示す説明図である。
ニットを用いる記録装置の構成を示す説明図である。
2 透明電極 3 電源 4 光導電膜 5 光照射手段 6 インク 8 スリット板 9 突起を有する光導電膜 10 被記録媒体 11 紙送り手段 12 飛躍インク 14 加速手段 24 記録ユニット 25 画像処理回路 26 コントローラ 27 電源ユニット 28 外部装置 29 画像データ 101 インク噴出口 102 上板 103 下板 104 記録電極 105 対向電極 106 駆動電源 107 電圧パルス 108 インク 109 飛翔インク 110 被記録媒体 201 ワイヤ電極 202 誘電体絶縁膜 204 薄板電極 205 誘電体絶縁膜 206 凸電極 207 樹脂モールド 208 ステンレス板 209 開口部 210 導電性パターン 211 絶縁基板 212 PETフィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川口 幸治 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セイコー電子工業株式会社内 (72)発明者 桑原 誠治 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 株式会社エスアイアイ・アールディセン ター内 (72)発明者 岡野 宏 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セイコー電子工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−95356(JP,A) 特開 平9−123460(JP,A) 特開 平4−173336(JP,A) 特開 昭60−234852(JP,A) 特開 平5−193135(JP,A) 特開 平4−246542(JP,A) 実開 昭57−88563(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/06 B41J 2/21
Claims (2)
- 【請求項1】 基板上に形成された透明電極と、該透明
電極上に形成された光導電膜と、該光導電膜上にインク
を供給する手段と、対向電極とをこの順に有し、前記透
明電極と前記対向電極間に電圧を印加する電源と、所望
の画素に対応する光を前記光導電膜に照射する光照射手
段とを少なくとも有し、 前記対向電極は、1本ないし複数本の導電性ないし半導
電性のワイヤを一定の張力を与えた状態で保持したも
の、あるいは基板上に形成された1本ないし複数本の導
電性ないし半導電性パターンであり、前記インクを供給
する手段と前記対向電極の間に生じる飛翔電界が、副走
査方向に幅の狭い範囲に限定して集中することにより、
被記録媒体と前記対向電極の間に作用する静電吸引力を
最小限に抑えていることを特徴とする記録ヘッドを用い
た記録ユニット。 - 【請求項2】 基板上に形成された透明電極と、該透明
電極上に形成された光導電膜と、該光導電膜上に体積抵
抗値が5×10 6 Ωcm以上のインクを供給する手段
と、対向電極とをこの順に有し、前記透明電極と前記対
向電極間に電圧を印加する電源と、所望の画素に対応す
る光を前記光導電膜に照射する光照射手段とを少なくと
も有し、 前記対向電極は1本ないし複数本の導電性ないし半導電
性のワイヤ、あるいは基板上に形成された1本ないし複
数本の導電性ないし半導電性パターンであり、前記イン
クを供給する手段と前記対向電極の間に生じる飛翔電界
が、副走査方向に幅の狭い範囲に限定して集中すること
により、被記録媒体と前記対向電極の間に作用する静電
吸引力を最小限に抑えていることを特徴とする記録ヘッ
ドを用いた記録ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13417997A JP3302295B2 (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | 記録ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13417997A JP3302295B2 (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | 記録ユニット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10324005A JPH10324005A (ja) | 1998-12-08 |
JP3302295B2 true JP3302295B2 (ja) | 2002-07-15 |
Family
ID=15122299
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13417997A Expired - Fee Related JP3302295B2 (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | 記録ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3302295B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000117967A (ja) * | 1998-10-16 | 2000-04-25 | Fuji Photo Film Co Ltd | インクジェット記録方法 |
-
1997
- 1997-05-23 JP JP13417997A patent/JP3302295B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10324005A (ja) | 1998-12-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5838349A (en) | Electrohydrodynamic ink jet printer and printing method | |
JP3302295B2 (ja) | 記録ユニット | |
WO2001047713A1 (fr) | Imprimante a jet d'encre de type a balayage en ligne | |
JP3377181B2 (ja) | 画像記録装置 | |
JPH106506A (ja) | 記録装置並びに該装置に用いる記録ユニット及び記録ヘッド | |
US6003979A (en) | Gray scale printing with high resolution array ink jet | |
JP2008000975A (ja) | 画像形成装置およびデータ生成方法 | |
JPH10235868A (ja) | 記録ヘッド | |
US6116708A (en) | Recording systems and recording units employed in the recording systems | |
JP2012162036A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP3694086B2 (ja) | インクジェット記録装置 | |
JPH11192708A (ja) | 静電インク滴偏向機能を備えたコンティニュアス・インクジェットプリンタ | |
JPH04246542A (ja) | 光書込み式インクジェットプリンタ | |
JPH10202882A (ja) | 記録ヘッド | |
JP2001277520A (ja) | 記録ヘッド並びに該記録ヘッドを用いた画像記録装置 | |
JPS62240559A (ja) | インクジエツト記録装置 | |
JPH10193619A (ja) | 記録装置並びに該装置に用いる記録ユニット及び記録ヘッド | |
JP2001113708A (ja) | 記録ヘッド並びに該記録ヘッドを用いた画像記録装置 | |
Chang et al. | Printers PT Krein and KS Robinson | |
JPH10175300A (ja) | 記録ヘッド | |
JP3749339B2 (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP3226882B2 (ja) | 記録ヘッド並びに該記録ヘッドを用いた画像記録装置 | |
KR900000609B1 (ko) | 음극선관을 이용한 프린터의 주사장치 | |
JP2001191534A (ja) | 記録装置 | |
JPS5849271A (ja) | インクジエツトプリンタ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |