JP2012162036A - インクジェット記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】
インク粒子のドットで印字し文字を形成するインクジェット記録装置において、高速印字の場合、印字する先頭のインク粒子と次の印字するインク粒子が連続するとき、先頭のインク粒子がより大きい空気抵抗を受け易く、次の印字するインク粒子との間隔が狭くなりクーロン反発力によりその粒子の間隔が大きくなり、その結果印字歪が生じ、印字品質の低下を招いていた。
【解決手段】
上記の印字する先頭のインク粒子と次の印字するインク粒子が連続する場合は、先頭のインク粒子と次のインク粒子との間に印字しない無帯電粒子を挟むように設定し、先頭の印字するインク粒子がより大きい空気抵抗を受けてもクーロン反発力の影響を受けないで印字することにより印字歪を低減し、印字品質を向上したことを特徴とする。
【選択図】 図5
インク粒子のドットで印字し文字を形成するインクジェット記録装置において、高速印字の場合、印字する先頭のインク粒子と次の印字するインク粒子が連続するとき、先頭のインク粒子がより大きい空気抵抗を受け易く、次の印字するインク粒子との間隔が狭くなりクーロン反発力によりその粒子の間隔が大きくなり、その結果印字歪が生じ、印字品質の低下を招いていた。
【解決手段】
上記の印字する先頭のインク粒子と次の印字するインク粒子が連続する場合は、先頭のインク粒子と次のインク粒子との間に印字しない無帯電粒子を挟むように設定し、先頭の印字するインク粒子がより大きい空気抵抗を受けてもクーロン反発力の影響を受けないで印字することにより印字歪を低減し、印字品質を向上したことを特徴とする。
【選択図】 図5
Description
本発明は、ノズルより粒子化するインクを連続的に噴出するインクジェット記録装置の帯電方法に関する。
一般にノズルより粒子化するインクを連続的に噴出するインクジェット記録装置は、ノズルを備える印字ヘッドと、インクを貯留するインク容器とインクを加圧する供給ポンプを有する本体と、印字ヘッドと本体とをつなぎインク搬送用のチューブが設けられた印字ヘッドケーブルとを有する。
インク容器に貯留されたインクは、本体内部の供給ポンプにより加圧され、印字ヘッドに供給される。印字ヘッドに供給されたインクは、装置運転中連続的に印字ヘッドに設けられたノズルから噴出する。噴出するにあたり、一定周期で加振されたインクは粒子化(滴化)する。
粒子化したインクに、粒子化の周期に同期した階段波状の帯電信号(以下、階段波という)を帯電電極に印加して、インク粒子を負に帯電させる。そして、一定の電圧が印加された偏向電極の中を、その帯電した粒子が通ることによって、インク粒子は帯電量の大きさによって偏向され飛翔する。ノズルから噴出されたインク粒子のうち、印字に使用されるもの(帯電粒子)に対しては帯電・偏向が行われ、それらのインク粒子は被印字物へ飛翔する。そして被印字物表面に付着したインク粒子の集まりは、ドット文字を形成する。一方、ノズルから噴出されたインク粒子のうち、印字に使用されないもの(無帯電粒子)に対しては帯電・偏向が行われず、それらのインク粒子は回収経路に接続するガターへと進入する。
インクジェット記録装置において、装置の使用者にとって最適な印字を行うためには、より速い印字速度・より良い印字品質が求められる。印字品質悪化の原因として、帯電した粒子が連続し、帯電粒子間の距離が小さくなるほどクーロン力を受け反発することが挙げられる。帯電粒子の反発の低減を図る方法として、インク粒子の粒子化同期を作る信号をカウンターなどにより1分周、2分周、3分周・・・n分周とすることで、印字に使用するインク粒子の間に(n−1)個の無帯電のインク粒子をはさんで、帯電されたインク粒子の相互間の距離をn倍化させ、印字を安定化させている。しかし、このとき、印字に使用されない無帯電のインク粒子が挿入されることによりインク使用率が1/n倍化されるため、印字速度が1/n倍化されてしまう。インク粒子の使用率を小さくすることによって印字に使用される粒子の間隔を広くするほど、印字歪は低減するが、印字速度は低速になってしまう。
そこで、特許文献1(特開2002−1960)は、印字速度を低下させることなく、印字歪を軽減するインクジェット記録装置において、インク粒子が偏向される方向に沿って縦に並ぶドットの縦配列データを各列毎に把握し、縦配列データに基づいて各列毎にノズルより噴射されるインク粒子のドットで印字に用いられるドット数及び印字に用いられるドットが連続して帯電されるところがあるか否かを算定し、連続して帯電される連続帯電ドットがあるときは同じ列中の印字に用いられないドットを連続帯電ドットの間に介在したことが記載されている。
上記特許文献1においては、粒子使用率を下げることなく、連続する粒子の歪が発生し易い部分の帯電粒子間距離を大きくすることができ、印字の高速高品位化が可能になる。
しかし、同じ列中の粒子が、全て印字に用いられる帯電する粒子の場合は、印字に用いられない無帯電粒子が存在せず上記技術を適用することができない。このパターンは、最も粒子が連続するパターンであり、印字歪が大きくなりやすいパターンである。
本発明の目的は、同じ列中の粒子が、全て印字に用いられる帯電する粒子であっても、印字歪を低減することができるインクジェット記録装置を提供するものである。特に、連続して帯電する粒子の中でも最初に飛翔する粒子は、空気抵抗力を受けやすいため、減速して後方にある粒子に近づいてクーロン力を受けて反発し、本来到達すべき位置から離れた位置に印字されてしまうという場合の印字歪を低減するものである。
前記目的を達成するため本発明は、ノズルから噴出したインク粒子により被印加物上にドットマトリクス状の文字を並列印字するインクジェット記録装置であって、前記ノズルから噴出されたインク粒子を帯電させるための帯電電極と、前記帯電電極により帯電されたインク粒子を偏向させる偏向電極と、入力された印字する文字データ及びドットマトリクスの印字制御情報に基づいて、前記帯電電極が前記インク粒子に印加する帯電電圧を制御する制御手段と、を備え、前記インク粒子が偏向される方向に沿って縦に並ぶドットの縦配列に無帯電インク粒子を付加し、先頭の印字する帯電インク粒子と次の印字する帯電インク粒子が連続して存在する場合、該先頭の印字する帯電インク粒子と次の印字する帯電インク粒子の間に前記無帯電インク粒子を介在させることを特徴とする。
本発明によれば、印字歪が発生しやすい粒子のパターンにおいて帯電粒子間距離を大きくすることができ、高速時でも印字歪が低減されたより高品質なインクジェット記録装置を提供することができる。
以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。
[実施例1]
図1に本発明のインクジェット記録装置の外観図を示す。
[実施例1]
図1に本発明のインクジェット記録装置の外観図を示す。
図1において、10はインクジェット記録装置本体、20は印字ヘッド、30は記録装置本体と印字ヘッドを結ぶケーブルである。
インクジェット記録装置本体10は、MPU(マイクロプロセッシング ユニット)を内蔵し、印字する文字データの入力装置や出力装置、及び印字を制御する制御装置などを格納している。印字ヘッド20はインクを噴出しインク粒子を作成するノズル、インク粒子を帯電する帯電電極、及び帯電したインク粒子を偏向する偏向電極などを収納し、被印刷物に文字等を印字する。
図2は、本発明のインクジェット記録装置の構成を示す。
図2において、101はインクジェット記録装置全体を制御するMPU、102はデータを一時的に記憶する書き換え可能なRAM(ランダム アクセス メモリ)、103は必要なプログラムやデータを予め記憶しておくROM(リード オンリー メモリ)、104は印字する内容等を表示する表示装置、105はパネルインターフェース、106はパネルである。107は被印字物検知回路、108はインクジェット記録装置の印字動作を制御する印字制御装置、109はインク粒子に帯電させるビデオデータを記憶しておくビデオRAM,110はビデオデータを帯電信号にする文字信号発生回路、111はインクを噴出するノズル、112はノズル111より噴出したインクが粒子となり、そのインク粒子に電荷を加える帯電電極、113は帯電したインク粒子をプラス側に偏向するプラス偏向電極、114は帯電したインク粒をマイナス側に偏向するマイナス偏向電極、このプラス偏向電極113とマイナス偏向電極114がインク粒子を偏向させるための電界を形成する。115は印字に使用しないインク粒子を回収するガター、116はガター115より回収したインクを再びノズルへ供給するポンプ、117は被印字物を検知するセンサー、118は被印字物を搬送するコンベア、119は印字の対象となる被印字物である。
次に印字方法について説明する。
先ず、パネルインターフェース105を介してパネル106で印字する内容の情報を入力すると、MPU101はROM103に記憶されているプログラムによりインク粒子へ帯電させるビデオデータを印字情報に応じて作成し、バスライン120を介してビデオRAM109へ格納する。
被印字物センサー117が被印字物119を検知すると、被印字物検知回路107を通じて、MPU101へ印字開始の指令が届く。MPU101は、ビデオRAM109に記憶しているビデオデータをバスライン120を介して文字信号発生回路110へ送る。
文字信号発生回路110は、送られてきたビデオデータを帯電信号に変更する。
文字信号発生回路110は、送られてきたビデオデータを帯電信号に変更する。
印字制御回路108は、バスライン120を介してこの帯電信号を帯電電極112へ送出するタイミングをコントロールする。
ノズル111より噴出されたインクは、帯電電極112内で粒子化し、電荷を受け、プラス偏向電極113とマイナス偏向電極114によって形成される電界を飛行通過することにより偏向され、被印字物119へとインク粒子が飛行、付着し印字される。
図3は、図1,2の印字ヘッドの構成を示す斜視図である。図3において、120はガター115で、回収されたインクを貯めるインク容器である。
インクジェット記録装置において、ドットマトリクス上の文字を形成するのに文字情報に応じて各々のインク粒子に与える電荷量が決められる。最下位に位置する最下位粒子には低い電荷を、最上位に位置する最上位粒子には高い電荷を与える。電荷を帯びたインク粒子は偏向電極間を通過することにより、その電荷量に比例して偏向される。このインク粒子の偏向方向がドットマトリクスの縦方向、コンベア118の被印字物を搬送する方向がドットマトリクスの横方向となり文字を形成する。
図4は、高速で印字する場合の印字品質の低下についての説明のための図を示す。印字する文字が例えば“0”の場合について説明する。“0”をドットマトリクスで表すと図5(a)のように5×7ドットマトリクスとなり、印字する順序は図5(a)の左側縦列の下側より、即ち図5(B)に示した、インク粒子(1),(2),‥‥(7)(ここで、(1)、(2)‥(7)の表示は、図において丸内に記載された数字に対応するもので、以下の説明も同様である。)とインク粒子を飛行させ、印字する。ここで、インク粒子(1)とインク粒子(7)は無帯電粒子で印字されずにガター115で回収される。印字は、インク粒子(2)(3)(4)(5)(6)によって“0”の左側の縦線が形成されることになる。
先ず、インク粒子(2)が偏向電極113,114により偏向され飛行し、次にインク粒子(3)が偏向電極113,114により偏向され飛行する場合を図4に示す。
図4において、インク粒子(2)は先頭であるため最も空気抵抗を受け易い。従って、インク粒子(2)は次のインク粒子(3)との間隔が狭くなる。その結果、インク粒子(2)とインク粒子(3)は粒子間に働くクーロン反発力が大きくなる。
一般に、クーロン力Fは、F=K・Q1Q2/r2(N)で表される。ここで、Q1,Q2は粒子の帯電量、rは粒子の距離、Kは定数を示し、クーロン力は距離の自乗に反比例する。
従って、インク粒子(2)は、インク粒子(3)より反発を受け、正規の間隔より大きくなり、図4に示すインク粒子の理想粒子130より下側に印字され、印字歪が生じ印字品質が低下する。
また、インク粒子(3)とインク粒子(4)について、インク粒子(3)は飛行の際、空気抵抗を受けるが先頭でないため、インク粒子(2)より空気抵抗値は小さく、インク粒子(3)とインク粒子(4)との間隔は大きく狭まることはない。従って、インク粒子(3)とインク粒子(4)には大きな印字歪は生じない。
このインク粒子同士の反発力が大きく働き印字歪が生じる場合は、印字する粒子が先頭で、次のインク粒子も印字する場合ですなわち連続して印字する場合が挙げられる。
本発明の印字方法を図5(c)を用いて説明する。図5(c)は、印字するインク粒子(図では黒丸で表示)を、インク粒子(2)でなくインク粒子(1)とし、即ち無帯電粒子(1)を帯電させ、印字するインク粒子として、次の帯電粒子(2)を無帯電粒子として、偏向電極より偏向させ、飛行する。図5(b)と(c)のインク粒子の配列をみると、図5(c)はインク粒子(1)とインク粒子(2)とを入れ替えた構成となっている。インク粒子(3)以降はそのままで配列の変化はない。
このような印字方法によると、先頭の印字するインク粒子(1)は、飛行時大きな空気抵抗を受けるが、次のインク粒子(2)は無帯電粒子でガターに回収されるため、先頭のインク粒子(1)の後には印字するインク粒子(3)が続く。そして、インク粒子(3)と先頭のインク粒子(1)との間隔はインク粒子(2)がない分大きくなっている。論理的にはノズルより等間隔でインク粒子を噴出しているため図5(b)の場合より2倍程度間隔は大きくなるが、空気抵抗よりその間隔は狭くなるが図5(b)の場合より間隔は大きい。従って、この状態において、インク粒子(1)とインク粒子(3)にはクーロン反発力は働くが、図5(c)の配列の場合は図5(b)の配列の場合よりその力は小さい。印字した結果は図6に示す通りである。
図6(a)は図5(b)の従来の印字方法で印字した“0”の左側縦列を示し、図6(b)は図5(c)の本発明の印字方法で印字した場合を示している。図6(a)で先頭の印字ドット(最下段のドット)と次の印字ドット(下から2番目の印字ドット)との間隔l2は、2番目以降の印字ドットの間隔l1より大きく印字される。理由は上述のとおり、先頭の印字のインク粒子の空気抵抗及び2番目のインク粒子とのクーロン反発力によるものである。
これに対し、本発明の印字方法は図6(b)に示すように、先頭の印字するインク粒子は空気抵抗を受けるが、次のインク粒子が無帯電粒子であるため、3番目の印字するインク粒子とはクーロン反発力が小さく、印字したドットはほぼ等間隔l1となる。よって、印字歪は大幅に低減できる。
[実施例2]
次に、印字する文字“0”を図7(a)のような文字パターンにした場合について説明する。実施例1と異なるのは、5×7ドットマトリクスで各コーナをドット印字した“0”の印字パターンの場合である。
これに対し、本発明の印字方法は図6(b)に示すように、先頭の印字するインク粒子は空気抵抗を受けるが、次のインク粒子が無帯電粒子であるため、3番目の印字するインク粒子とはクーロン反発力が小さく、印字したドットはほぼ等間隔l1となる。よって、印字歪は大幅に低減できる。
[実施例2]
次に、印字する文字“0”を図7(a)のような文字パターンにした場合について説明する。実施例1と異なるのは、5×7ドットマトリクスで各コーナをドット印字した“0”の印字パターンの場合である。
図7(a)は、5×7ドットマトリクスの枠の下側からドット印字する場合である。この場合、印字は先頭の印字するインク粒子に続き、2番目の印字するインク粒子となるため、印字歪を生じる。この対策として、本発明は図7(b)及び(c)に示すように5×7ドットマトリクス枠の下側の枠外に仮想的に無帯電粒子の枠を1段設け、印字するものである。すなわち、5×7ドットマトリクス枠の最下段の印字するインク粒子の前に全て無帯電インク粒子を設け、印字する。その印字方法は図7(c)の通りで、先頭の印字するインク粒子(1)と無帯電インク粒子(2)とを入れ替えて飛行させ、印字する。そして3番目の印字するインク粒子(3)は通常飛行し、印字を行う。このような印字方法であれば、先頭の印字するインク粒子(1)と次の印字する(3)とは連続しないため、先頭のインク粒子が空気抵抗を受け、インク粒子(3)との間隔が狭くなっても、無帯電粒子(2)のため当初の印字するインク粒子が連続する間隔より大きいためクーロン反発力の影響は小さい。
従って、印字の結果は、図6(b)のようなほぼ等間隔のドット印字を得る。
[実施例3]
次に、ドットマトリクスの中で連続するインク粒子の下の枠が空いていない場合について説明する。図3は、5×7ドットマトリクスで“1”を印字する場合を示す。
[実施例3]
次に、ドットマトリクスの中で連続するインク粒子の下の枠が空いていない場合について説明する。図3は、5×7ドットマトリクスで“1”を印字する場合を示す。
実施例3の場合は、図8(a)に示すようにドットマトリクスの枠外にスキャン間隔を広げるために無帯電粒子(文字幅)を必ず付加する構成である。この“1”を印字する構成において、従来の印字方法は図8(b)に示すように印字するインク粒子(1)の後は無帯電粒子(2)であるため印字歪は生じないが、印字するインク粒子(9)と印字するインク粒子(10)が連続しているので、インク粒子(9)が空気抵抗を受け、インク粒子(10)との間隔が狭くなりクーロン反発力が働いて図6(a)のような印字歪を生じる。
従って、本発明は、最下段枠ドットの連続した帯電粒子の先頭のインク粒子(9)とスキャン間隔を司る無帯電粒子(8)(文字幅分の粒子)との配列を入れ替えて配列し、飛行させ印字する。このような構成であれば、インク粒子(8)とインク粒子(10)の間に無帯電粒子(9)を挟む構成となり、印字歪は低減する。
[実施例4]
次に、1スキャン内にすなわちドットマトリクスの縦のラインに、複数の連続する印字のインク粒子が存在する場合について説明する。図9(a)は、飛行するインク粒子(1)が無帯電粒子、次のインク粒子(2)が印字する帯電粒子、さらに次のインク粒子(3)が印字する帯電粒子、その次のインク粒子(4)が印字しない無帯電粒子、その次のインク粒子(5)が印字する帯電粒子、その次のインク粒子(6)が印字する帯電粒子、その次のインク粒子(7)が印字する帯電粒子を示している。
[実施例4]
次に、1スキャン内にすなわちドットマトリクスの縦のラインに、複数の連続する印字のインク粒子が存在する場合について説明する。図9(a)は、飛行するインク粒子(1)が無帯電粒子、次のインク粒子(2)が印字する帯電粒子、さらに次のインク粒子(3)が印字する帯電粒子、その次のインク粒子(4)が印字しない無帯電粒子、その次のインク粒子(5)が印字する帯電粒子、その次のインク粒子(6)が印字する帯電粒子、その次のインク粒子(7)が印字する帯電粒子を示している。
図9(a)に示した配列での印字は、印字したドット(2)と印字したドット(3)は印字歪があり、また印字したドット(5)と印字したドット(6)においても印字歪を生じる。印字歪を生じる理由は、印字するインク粒子(2)及びインク粒子(5)が先頭のためより大きい空気抵抗を受け、次の印字するインク粒子(3)及びインク粒子(6)との間隔が狭くなりクーロン反発力が働くためである。
実施例4の発明はこれらを解消するもので、その配列を図9(b)に示す。図9(b)の配列は、図9(a)の配列401のインク粒子(1)とインク粒子(2)とを入れ替え、また、インク粒子(4)とインク粒子(5)とを入れ替え、配列402のようにする。配列402の構成では、連続する印字のインク粒子の先頭がより大きい空気抵抗を受けても、その次に無帯電粒子がくるので間隔が狭くなることはなく印字歪は生じ難い。
以上の実施の形態によれば、高品質な印字を行うインクジェット記録装置を提供することができる。
10‥インクジェット記録装置、 20‥印字ヘッド、 101‥MPU
103‥ROM、 110‥文字信号発生装置、 111‥ノズル、
112‥帯電電極、 113,114‥偏向電極、 115‥ガター
116‥ポンプ、 119‥被印字物
103‥ROM、 110‥文字信号発生装置、 111‥ノズル、
112‥帯電電極、 113,114‥偏向電極、 115‥ガター
116‥ポンプ、 119‥被印字物
Claims (5)
- ノズルから噴出したインク粒子により被印加物上にドットマトリクス状の文字を並列印字するインクジェット記録装置であって、
前記ノズルから噴出されたインク粒子を帯電させるための帯電電極と、
前記帯電電極により帯電されたインク粒子を偏向させる偏向電極と、
入力された印字する文字データ及びドットマトリクスの印字制御情報に基づいて、前記帯電電極が前記インク粒子に印加する帯電電圧を制御する制御手段と、
を備え、
前記インク粒子が偏向される方向に沿って縦に並ぶドットの縦配列に無帯電インク粒子を付加し、
先頭の印字する帯電インク粒子と次の印字する帯電インク粒子が連続して存在する場合、該先頭の印字する帯電インク粒子と次の印字する帯電インク粒子の間に前記無帯電インク粒子を介在させることを特徴とするインクジェット記録装置。 - 請求項1記載のインクジェット記録装置において、
前記連続する帯電インク粒子のうち先頭の帯電インク粒子の前方に無帯電インク粒子が存在する場合、前記連続する帯電インク粒子のうち先頭の帯電インク粒子と前記無帯電インク粒子を入れ替えることを特徴とするインクジェット記録装置。 - 請求項1記載のインクジェット記録装置において、
文字幅調節用の無帯電インク粒子をドットマトリクスの枠外に設け、少なくとも1個以上連続する帯電インク粒子の間に介在させることを特徴とするインクジェット記録装置。 - ノズルから噴出したインク粒子により被印加物上にドットマトリクス状の文字を並列印字するインクジェット記録装置であって、
前記ノズルから噴出されたインク粒子を帯電させるための帯電電極と、
前記帯電電極により帯電されたインク粒子を偏向させる偏向電極と、
入力された印字する文字データ及びドットマトリクスの印字制御情報に基づいて、前記帯電電極が前記インク粒子に印加する帯電電圧を制御する制御手段と、
を備え、
前記インク粒子が偏向される方向に沿って縦に並ぶドットの縦配列に無帯電インク粒子を付加し、
前記縦配列中において、印字する帯電インク粒子と次の印字する帯電インク粒子が連続して存在するケースが複数する場合、該印字する帯電インク粒子と次の印字する帯電インク粒子の間に前記無帯電インク粒子を介在させることを特徴とするインクジェット記録装置。 - ノズルから噴出したインク粒子により被印加物上にドットマトリクス状の文字を並列印字するインクジェット記録装置であって、
前記ノズルから噴出されたインク粒子を帯電させるための帯電電極と、
前記帯電電極により帯電されたインク粒子を偏向させる偏向電極と、
入力された印字する文字データ及びドットマトリクスの印字制御情報に基づいて、前記帯電電極が前記インク粒子に印加する帯電電圧を制御する制御手段と、
を備え、
前記ドットマトリクスの中で連続する帯電インク粒子の下側の枠がない場合、仮想的に無帯電インク粒子枠を設けたことを特徴とするインクジェット記録装置。
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- 2011-02-08 JP JP2011025287A patent/JP2012162036A/ja active Pending
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Legal Events
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A977 | Report on retrieval |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140401 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20140826 |