JPH09234238A - 電解消毒装置 - Google Patents

電解消毒装置

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JPH09234238A
JPH09234238A JP8071162A JP7116296A JPH09234238A JP H09234238 A JPH09234238 A JP H09234238A JP 8071162 A JP8071162 A JP 8071162A JP 7116296 A JP7116296 A JP 7116296A JP H09234238 A JPH09234238 A JP H09234238A
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JP
Japan
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cleaning
disinfecting
water
water supply
disinfecting water
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JP8071162A
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English (en)
Inventor
Yoshitane Tamura
善胤 田村
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Osaki Electric Co Ltd
Original Assignee
Osaki Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塩化物イオンを含有する洗浄水を電解した洗
浄消毒水を使用して、被消毒物を洗浄と同時に消毒でき
る電解消毒装置を提供する。 【解決手段】 塩化物イオンを含有する洗浄水を電解し
て消毒力のある洗浄消毒水を造る無隔膜式の電解手段12
と、この電解手段12の近傍に設けられ且つ該電解手段12
で電解後の洗浄消毒水を給水する消毒水給水手段19と、
消毒水給水手段19からの洗浄消毒水の給水時に、電解手
段12が塩化物イオンを含有する洗浄水を電解するよう
に、電解手段12と消毒水給水手段19との何れか一方の操
作に連動して他方を制御する制御手段77とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塩化物イオンを含
有する洗浄水を電解した洗浄消毒水を使用して被消毒物
を消毒する電解消毒装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】病院等において、手指等を消毒する場合
の消毒法には、浸漬法と擦り込み式法とがある。浸漬法
は一般に広く採用されている消毒方法であって、フェノ
ール系消毒液、ヨード系消毒液、クレゾール等の消毒液
を容器に溜めておき、水道水で手指等を洗浄した後、容
器内の消毒液に手指等を漬けて消毒する方法である。擦
り込み式法は浸漬法とは異なって、噴霧器により消毒液
を手指等に霧状に吹き付けたり、軟膏状の消毒剤を手指
等に塗り付けたりした後、その消毒液又は消毒剤を手指
等に擦り込んで消毒する方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の消毒方法は、浸
漬法及び擦り込み法の何れの場合にも、特別な消毒液又
は消毒剤を使用するため、消毒コストが嵩み経済性に欠
ける欠点がある。また浸漬法では、多量の消毒液を容器
に入れて使用するため、使用後の消毒液の処理が問題で
あり、特にフェノール系の消毒液を使用する場合には排
水処理規制を受け、消毒液を希釈処理する等、その排水
処理に多大の費用を必要とする欠点がある。
【0004】しかも、容器の消毒液の中に手指等を浸漬
するため、複数人が共通して使用した場合には、その消
毒液を介して病原菌が感染する液感染、又は二次感染の
問題がある。擦り込み法は、水道水で手指等を洗浄した
後の手段であるが、消毒力のある洗浄水で手洗いを行う
のと違い、不完全な場合には病原微生物の残滓、その他
の汚染有害物質を手指等に擦り込むことになり、除去で
きない問題がある。
【0005】更に、消毒液、消毒剤を多用すると、手指
等の肌が荒れる等の問題もある。また多種、多量の消毒
液、消毒薬を使用する場合、その薬品管理の問題も生じ
てくる。本発明は、かかる従来の課題に鑑み、塩化物イ
オンを含有する洗浄水を電解した洗浄消毒水を使用し
て、被消毒物を洗浄と同時に消毒できる電解消毒装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、塩化物イオンを含有する洗浄水を電解して消毒力の
ある洗浄消毒水を造る無隔膜式の電解手段12と、この電
解手段12の近傍に設けられ且つ該電解手段12で電解後の
洗浄消毒水を給水する消毒水給水手段19と、消毒水給水
手段19からの洗浄消毒水の給水時に、電解手段12が塩化
物イオンを含有する洗浄水を電解するように、電解手段
12と消毒水給水手段19との何れか一方の操作に連動して
他方を制御する制御手段77とを設けたものである。
【0007】請求項2に記載の本発明は、塩化物イオン
を含有する洗浄水を電解して消毒力のある洗浄消毒水を
造る無隔膜式の電解手段12と、この電解手段12の近傍に
設けられ且つ該電解手段12で電解後の洗浄消毒水を給水
する消毒水給水手段19と、制御スイッチ17と、この制御
スイッチ17の作動に連動して、消毒水給水手段19からの
洗浄消毒水の給水時に、電解手段12が塩化物イオンを含
有する洗浄水を電解するように電解手段12及び消毒水給
水手段19を制御する制御手段77とを設けたものである。
【0008】請求項3に記載の本発明は、請求項1又は
2に記載の発明において、消毒水給水手段19を開閉する
ための給水スイッチ17を設け、この給水スイッチ17が作
動した時に、電解手段12と消毒水給水手段19とを作動さ
せる制御手段77を設けたものである。
【0009】請求項4に記載の本発明は、請求項1又は
2に記載の発明において、消毒水給水手段19の近傍に被
消毒物が接近したことを検出する近接スイッチ96を設
け、この近接スイッチ96が被消毒物を検出した時に、電
解手段12と消毒水給水手段19とを作動させる制御手段77
を設けたものである。
【0010】請求項5に記載の本発明は、請求項1、
2、3又は4に記載の発明において、洗浄消毒水の給水
時に、洗浄消毒水の流量が一定となる定流量型の消毒水
給水手段19を用いたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1乃至図12は壁掛け型の
電解消毒装置の第1の実施形態を例示する。図1におい
て、1 は病院、その他の建物の壁、2 はその床である。
3 は電解消毒装置で、この電解消毒装置3 は壁1 の上下
に装着された電解消毒ユニット4 と洗浄ユニット5 とに
より構成されている。
【0012】電解消毒ユニット4 は、前側が開放するユ
ニットケース6 と、このユニットケース6 の前側に開閉
自在に枢着された上部扉7 及び下部扉8 と、ユニットケ
ース6 の一側部に配置し装着された乾燥空気吹き出し手
段9 とを備えている。ユニットケース6 の上部側には電
気系統が組み込まれ、また下部側には図2に示す濾過手
段10、塩化物イオン補充手段11、無隔膜式の電解手段1
2、加温手段13及び給水電磁弁14等の所要機器が組み込
まれている。
【0013】上部扉7 には、電源スイッチ15と、自動・
手動のモード切り換えスイッチ16と、消毒水の給水・停
止用の給水スイッチ17とが設けられると共に、電源ラン
プ、電流計、電圧計、その他の表示ランプ類等が設けら
れている。
【0014】ユニットケース6 の下側には、電解消毒ユ
ニット4 側に水道水を洗浄水として供給するように、濾
過手段10等を水道の給水系に接続する給水配管18と、電
解手段12の下流側近傍で且つ電解後の洗浄消毒水を洗浄
ユニット5 側に給水する消毒水給水手段19と、洗浄消毒
水を外部に分配するための分配弁20付きの消毒水分配手
段21とが設けられている。
【0015】洗浄ユニット5 は、図2及び図3に示すよ
うに、洗浄・消毒用の洗浄バス22と、この洗浄バス22内
の洗浄消毒水を超音波振動させるための超音波発生手段
23とを備えている。洗浄バス22は上側が開放した平面視
略矩形状であって、電解消毒ユニット4 の下方で壁1 に
装着されている。この洗浄バス22には、底壁部24に排水
口25が、側壁部26の中間よりも上部側に溢流口27が夫々
設けられている。排水口25には排水管28が接続され、ま
た溢流口27には排水管28に連通する溢流管29が接続され
ている。
【0016】なお、排水管28には、その一部をループ状
に湾曲させた封水部30が設けられている。超音波発生手
段23は、洗浄バス22内の洗浄消毒水をその底壁部24を介
して振動させるように、洗浄バス22の底壁部24の下側に
装着された超音波振動子31を備え、その超音波振動子31
が保護カバー32により下側から保護されている。
【0017】ユニットケース6 内の濾過手段10、塩化物
イオン補充手段11、電解手段12、加温手段13及び給水電
磁弁14は、図2に示すように、濾過手段10が上流側とな
り、給水電磁弁14が下流側となるように、この順番で直
列に接続されている。
【0018】濾過手段10は、洗浄水を濾過して夾雑物を
除去するためのもので、図2に示すように、給水配管18
を介して水道の給水系33に接続されており、また給水配
管18には給水元弁34が介在されている。なお、給水元弁
34は常時開状態か、又は必要時に自動的に開状態になる
ように構成されている。
【0019】電解手段12は、塩化物イオンを含有する洗
浄水を電解して消毒力のある洗浄消毒水を造るためのも
のであって、図4乃至図7に示すように、密閉容器35内
に電極ユニット36と整流手段37とを上下に備えている。
【0020】密閉容器35は、上下に長い偏平矩形状の容
器本体38と、この容器本体38の開口側にボルト39等で着
脱自在に装着された上蓋40とを備え、容器本体38の下部
に、洗浄水の流入口41と自動ドレーン手段42とが設けら
れ、上蓋40に洗浄消毒水の流出口43が設けられている。
自動ドレーン手段42は、密閉容器35内での洗浄水の流れ
が止まった時に自動的に作動して、密閉容器35内の洗浄
水を外部に排水するためのものである。
【0021】電極ユニット36は、2mm程度の間隔を置
いて略平行に配置された複数枚、例えば3枚の電極44
と、この各電極44間に介在された合成樹脂製の極間保持
材、例えば絶縁ネット44a とを備え、容器本体38内に挿
入されている。電極ユニット36は、両側の電極44がプラ
ス側のターミナル部45に、中央の電極44がマイナス側の
ターミナル部46に夫々接続されており、各ターミナル部
45,46 を介して各電極44間に直流電圧を印加して、各電
極44間を下から上に流れる洗浄水を電解して、洗浄水内
に次亜塩素酸HclO、次亜塩素イオンclO- 等の有効塩
素を生成させると共に、微量の電解オゾンO3 を副次的
に生成させるようになっている。
【0022】整流手段37は、流入口41から密閉容器35内
に入った洗浄水を電極ユニット36の各電極44間に満遍な
く均等に流すためのもので、電極ユニット36の下側で密
閉容器35内に組み込まれている。
【0023】塩化物イオン補充手段11は、洗浄水内の塩
化物イオン濃度が低い場合等に洗浄水に塩化物イオンを
補充するためのものであって、図8に示すように、下部
の簀の子47上に塩化物58を入れる塩化物容器48と、この
塩化物容器48の上部に貫通状に設けられ且つ洗浄水の一
部を塩化物容器48内に滴下させる小孔49を有する通水管
50と、この通水管50内を流れる洗浄水の流速を利用し
て、塩化物容器48内の塩化物イオン溶液を簀の子47の下
側から通水管50内に汲み上げる汲み上げ管51とを備えて
いる。
【0024】塩化物イオン補充手段11の通水管50の両端
は、図2に示すように、開閉弁52,53 を解して濾過手段
10と電解手段12とに接続され、この開閉弁52,53 を含む
塩化物イオン補充手段11に対して並列に、開閉弁54を有
するバイパス路55が接続されている。
【0025】従って、水道水中の塩化物イオン濃度が低
い場合には、開閉弁54を閉じて開閉弁52,53 を開けれ
ば、塩化物イオン補充手段11により洗浄水に塩化物イオ
ンを補充でき、また塩化物イオン濃度が十分な場合に
は、開閉弁52,53 を閉じて開閉弁54を開ければ、バイパ
ス路55を経由して水道水を直接電解手段12に供給でき
る。なお、塩化物容器48の蓋56には、エアー抜き弁57が
設けられている。
【0026】加温手段13は、電解手段12で電解後の洗浄
消毒水を必要に応じて適宜加温するためのもので、管路
59を経て供給される加温流体により洗浄消毒水を加温す
るようになっている。なお、管路59には開閉弁60が設け
られている。
【0027】消毒水給水手段19は、L字状に屈曲する蛇
口等により構成されており、先端にシャワーノズル61が
下向きに設けられている。消毒水給水手段19は、ユニッ
トケース6 内の給水用の給水電磁弁14を介して加温手段
13に接続されている。給水電磁弁14は、消毒水給水手段
19から出る洗浄消毒水の流量が一定となるように、通電
時に一定開度となるように開く定流量型のものが用いら
れている。
【0028】消毒水分配手段21は、ホースユニオン等に
より構成されており、洗浄消毒水をホース等を介して外
部の可搬式の消毒水タンク62に分配し得るようになって
いる。消毒水タンク62には、図9及び図10に示すよう
に、上部側に蓋63付きの受水口64と提手65とが設けられ
ると共に、下部側に消毒水取り出し用の電磁弁付きの蛇
口66と、被消毒物の接近を検出する近接スイッチ67とが
設けられている。近接スイッチ67は、被消毒物が蛇口66
の近傍に接近した時に、それを検出して蛇口66から消毒
水が出るように電磁弁を制御するためのものである。
【0029】乾燥空気吹き出し手段9 は、洗浄し消毒後
の被消毒物を乾燥させる所謂エアータオルとしてのもの
であって、図11に示すように、空気吸い込み口68と空
気吹き出し口69と整流板70を備えたケース71内に、空気
フィルター72と空気吸い込みファン73と滅菌手段74と加
熱手段75とを備えている。空気フィルター72はケースの
空気吸い込み口68に着脱自在に設けられ、空気吸い込み
ファン73により空気吸い込み口68から吸い込まれる空気
を浄化するようになっている。
【0030】ケース71は前側に開閉部71a を有し、滅菌
手段74、加熱手段75等の点検時には、この開閉部71a を
ヒンジ71b 廻りに上方へと回動させるようになってい
る。空気フィルター72は、汚れた時に容易に交換できる
ように、ケース71の側面に形成された挿脱口から挿脱自
在に挿入されている。
【0031】滅菌手段74は紫外線ランプ又はオゾナイザ
ー等により構成され、空気吸い込み口68から空気吹き出
し口69へと移動する間に空気を殺菌消毒するようになっ
ている。加熱手段75は電熱型であって、空気吹き出し口
69から吹き出される空気を加熱し乾燥させるようになっ
ている。
【0032】乾燥空気吹き出し手段9 には、被消毒物を
検出する近接スイッチ76が設けられている。近接スイッ
チ76は、被消毒物が乾燥空気吹き出し手段9 の空気吹き
出し口69近傍に接近した時に、それを検出して空気吹き
出し口69から乾燥空気が吹き出すように、空気吸い込み
ファン73及び加熱手段75を制御するためのものである。
【0033】図12は制御系のブロック図である。図1
2において、77は制御手段で、モード切り換えスイッチ
16の操作に応じて自動モード、手動モードに切り換える
機能を有する他に、第1制御部78と第2制御部79と備え
ている。第1制御部78は、給水スイッチ17のオン期間
中、弁駆動手段99を介して消毒水給水手段19の給水電磁
弁14を開状態に制御する給水制御機能と、自動モードの
時に給水スイッチ17のオン期間中、電源供給手段80、極
性反転制御手段81を介して電解手段12を制御する電解制
御機能と、自動モードの時に給水スイッチ17のオン後に
タイマー手段82、超音波駆動手段83を介して超音波発生
手段23を制御する超音波制御機能とを備えている。
【0034】電源供給手段80は、第1制御部78からの制
御信号により電極ユニット36に直流電源を供給するため
のもので、必要とする消毒力に応じて任意の電圧に設定
し得るように構成されている。電源供給手段80には、手
動モードの時に手動操作で電極ユニット36に直流電源を
供給できるように手動スイッチが設けられている。極性
反転制御手段81は、電源供給手段80から電極ユニット36
に印加する電圧の極性を一定の時間間隔で切り換えて、
各電極44のスケールの発生を極力防止するためのもので
ある。
【0035】タイマー手段82は、給水スイッチ17をオン
した時に第1制御部78からの制御信号により計時動作を
開始し、洗浄バス22に所定レベルまで洗浄消毒水が溜ま
るに必要な設定時間が経過した時に、超音波駆動手段83
を介して超音波発生手段23を駆動し、給水スイッチ17を
オフした時に超音波駆動手段83を介して超音波発生手段
23を停止させるようになっている。なお、超音波駆動手
段83には、手動モードの時に手動操作で超音波発生手段
23を作動させ得るように手動スイッチが設けられてい
る。
【0036】この電解消毒装置3 によれば、好んで手指
の洗浄に使用される水道水を洗浄水として利用しなが
ら、手指等の洗浄と消毒とを同時に行うことが可能であ
る。モード切り換えスイッチ16を自動モード側に操作す
ると、制御手段77が自動モードになる。そこで、モード
切り換えスイッチ16を自動モードにした後、給水スイッ
チ17を適宜操作すれば、各部が自動的に作動して消毒水
給水手段19から洗浄消毒水が出るので、その洗浄消毒水
により手指等の被消毒物を洗浄し消毒することができ
る。
【0037】即ち、給水スイッチ17を操作しオンする
と、制御手段77の第1制御部78が働き、給水スイッチ17
がオン状態にある間、消毒水給水手段19の給水電磁弁14
が開状態になる。このため、水道の給水系33からの水道
水を使用する洗浄水が濾過手段10を通って濾過された
後、バイパス路55を経由して電解手段12側へと送られ、
密閉容器35内の電極ユニット36の電極44間の間隙を下か
ら上へと流れて行く。
【0038】一方、第1制御部78の制御信号によって電
源供給手段80が作動し、極性反転制御手段81を介して電
極ユニット36の各電極44間に直流電源を供給するため、
各電極44間に流れる直流電流により、塩化物イオンを含
有する洗浄水を電解して、自動連続的に消毒力のある洗
浄消毒水を生成できる。
【0039】洗浄水として利用する水道水は水源側で滅
菌消毒されており、通常、一定量の塩化物イオンを含有
しているので、この塩化物イオンを含有する洗浄水を電
解手段12の各電極44間に通水して電解すると、例えば塩
化カルシウムCaclの電解によりCa+ が陰極側に、cl-
陽極側に夫々分離すると共に、水H2O の電解によりH+
が陰極側に、O - が陽極側に夫々分離するため、これら
によって洗浄水中に次亜塩素酸HclO、次亜塩素イオンcl
O - 等の有効塩素が生成し含有することになり、水道水
を使用した洗浄水から、消毒力のある洗浄消毒水を生成
できる。
【0040】特に、次亜塩素酸HclOは、不安定で分解し
易いが、酸化力が強く漂白、殺菌性が大であるため、そ
の濃度を適宜決定することによって洗浄消毒水の消毒力
を十分に強化できる。また各電極44間の洗浄水中に電解
オゾンO3も副次的に発生するので、電解オゾンO3の殺菌
力によっても洗浄消毒水の消毒力を強化できる。
【0041】電解手段12を通過した洗浄消毒水は、給水
電磁弁14を経て消毒水給水手段19のシャワーノズル61か
ら洗浄バス22内に流下する。この時、洗浄バス22の排水
口25を適宜絞っておくか、又は洗浄消毒水の供給量に比
して排水口25からの排水量を少なくしておけば、洗浄消
毒水が洗浄バス22内に順次溜まって行く。
【0042】給水スイッチ17の操作と同時に第1制御部
78からの制御信号によってタイマー手段82が作動して、
洗浄バス22に所定レベルまで洗浄消毒水が溜まる時間に
合わせて設定された設定時間を計時する。そして設定時
間が経過すると、タイマー手段82からの信号により超音
波駆動手段83を介して超音波発生手段23が作動し、洗浄
バス22内の洗浄消毒水に対して下側から超音波を発生さ
せる。
【0043】従って、給水スイッチ17をオン側に操作す
るだけで、消毒水給水手段19の給水電磁弁14、電解手段
12及び超音波発生手段23が作動するため、洗浄、消毒前
の操作が非常に容易であり、給水スイッチ17の操作後、
直ちに洗浄、消毒に移行できる。
【0044】医療現場等で手指を消毒する際には、消毒
水給水手段19から流下する洗浄消毒水、又は洗浄バス22
内の洗浄消毒水で手指等を洗浄する。すると手指の洗浄
と同時に、その洗浄消毒水の消毒力によって、手指等に
付着する病原菌、ウイルス等の微生物を殺菌し消毒でき
る。
【0045】因みに有効塩素濃度が5ppm 程度の低濃度
含有の場合でも、5秒程度の短時間で殆どの病原菌やウ
イルス等の微生物を完全に殺菌することが可能である。
しかも、流水状態の洗浄消毒水で手指等を洗浄し消毒で
きる。即ち、洗浄消毒水は消毒水給水手段19から洗浄バ
ス22内に流下しており、また場内の洗浄消毒水は、排水
口25を経て排水管28側へと排水されると共に、所定レベ
ルまで溜まれば、溢流口27を経て溢流管29側へと溢流し
ているため、常に流水状態にある洗浄消毒水で手指等を
洗浄し消毒できる。
【0046】そして、手指等の一応の洗浄と消毒が終わ
れば、消毒水給水手段19から流下する洗浄消毒水又は洗
浄バス22内の上層の洗浄消毒水で仕上げ消毒をすること
が可能である。従って、常に流水状態にある洗浄消毒水
で手指等を洗浄し消毒した上で、仕上げ消毒が可能であ
るため、消毒時における液感染、二次感染の発生を防止
できる。
【0047】また洗浄水に水道水を用いており、消毒コ
ストを大幅に低減できると同時に、その洗浄水を電解手
段12で電解して得た洗浄消毒水も水道水であって、中性
であるため、手指等の肌荒れの問題もなく、水道水と同
様に使用し処分できる。
【0048】電解手段12で電解直後の洗浄消毒水を、そ
の近傍の消毒水給水手段19から給水して手指等を洗浄し
消毒するため、消毒力が強い反面、不安定で変化し易い
次亜塩素酸を利用して消毒力を持たせているにも拘ら
ず、次亜塩素酸の消滅による洗浄消毒水の消毒力の低下
を防止できる。しかも洗浄消毒水には次亜塩素酸による
有効塩素の他に、適量の電解オゾンを副次的に同伴させ
ることもでき、その消毒作用も活用できる。
【0049】洗浄バス22内の洗浄消毒水で手指等を洗浄
し消毒する場合、給水スイッチ17の操作から設定時間が
経過して、洗浄バス22内の洗浄消毒水による手指等の被
洗浄物の洗浄が可能になれば、超音波発生手段23が作動
して洗浄バス22内の洗浄消毒水を超音波によって振動さ
せる。
【0050】このため、洗浄バス22内の流水状態の洗浄
消毒水に浸漬して手指等の被洗浄物を洗浄すると、その
被洗浄物に強固に付着する汚れ等を容易に洗浄し除去で
きると共に、洗浄消毒水を細かい部分まで浸透させて被
洗浄物を確実に消毒できる。つまり、洗浄消毒水の超音
波振動によって消毒作用を促進できる。
【0051】なお、流水状態の洗浄消毒水で洗浄し消毒
するため、被洗浄物から除去された汚れ、又は消毒され
た微生物等は、洗浄バス22の排水口25、溢流口27から洗
浄バス22の外部に排出されて行く。
【0052】手指を洗浄し消毒した後、給水スイッチ17
をオフ側に操作すると、制御手段77の第1制御部78が作
動終了の処理を行い、消毒水給水手段19の給水電磁弁14
が閉じて洗浄消毒水の供給を停止すると共に、電源供給
手段80が電解手段12への電源の供給を停止するので、電
解手段12による洗浄水の電解を終了する。このため、洗
浄バス22内の洗浄消毒水は、排水口25から速やかに排水
されて行く。同時に超音波発生手段23が停止する。従っ
て、消毒後の終了操作が容易である。
【0053】消毒後の手指等を乾燥空気吹き出し手段9
の空気吹き出し口69に接近させると、近接スイッチ76が
その手指等を検出して制御手段77の第2制御部79が働
き、乾燥空気吹き出し手段9 の空気吸い込みファン73、
滅菌手段74及び加熱手段75が作動する。乾燥空気吹き出
し手段9 では、空気吸い込みファン73が空気フィルター
72を介して外部の空気を吸い込み、その空気を滅菌手段
74の紫外線又はオゾンにより滅菌処理をし、加熱手段75
で適宜温度に加温した後、空気吹き出し口69から殺菌状
態の乾燥空気を吹き出す。
【0054】従って、手指等を空気吹き出し口69に接近
させれば、空気吹き出し口69から乾燥空気によって、洗
浄し消毒後の手指等を心地良く乾燥でき、しかもペーパ
ータオルを使用する場合に比較して、廃棄物を少なくで
きる効果がある。乾燥後、手指等を空気吹き出し口69か
ら離すと、第2制御部79を介して乾燥空気吹き出し手段
9 が停止して全てが終了する。
【0055】水道水中の塩化物イオンの濃度が十分でな
い場合、或いは有効塩素濃度含有率を1000ppm 程度
まで上げて消毒力を強化する場合には、バイパス路55の
開閉弁54を閉じて開閉弁52,53 を開け、濾過手段10から
の洗浄水を一旦塩化物イオン補充手段11に通水して、所
定の塩化物イオン濃度となるように洗浄水内に塩化物イ
オンを専用ユニットにより自動連続的補充する。
【0056】即ち、濾過手段10からの洗浄水を通水管50
に通すと、その洗浄水の一部が小孔49から塩化物容器48
内に入り、この塩化物容器48内の食塩等の塩化物を溶解
する。一方、洗浄水が所定の流速で通水管50内を通過す
るので、汲み上げ管51を経て簀の子47の下側の塩化物溶
液( 30%濃度の飽和食塩水) を汲み上げて行き、その塩
化物溶液、即ち、塩化物イオンを洗浄水に補充できる。
従って、水道水中の塩化物イオンの濃度が十分でない場
合でも、所定の消毒力を確保でき、また消毒力を必要に
応じて強化できる。
【0057】洗浄バス22の設置箇所以外で洗浄消毒水を
使用する場合には、消毒水分配手段21にホースを接続す
る等の方法で、電解手段12で電解後の洗浄消毒水を外部
の可搬式の消毒水タンク62に分配する。そして、この消
毒水タンク62を必要箇所に設置すれば、その箇所で洗浄
消毒水による消毒と洗浄とが可能である。
【0058】消毒水タンク62を必要箇所に設置した場合
には、その設置後に蛇口66の電磁弁を開閉する駆動系の
電源を入れておく。すると必要に応じて手指等を蛇口の
近傍に接近させた時に、近接スイッチ67が手指等の接近
を検出して給水電磁弁14が開放するので、蛇口66から洗
浄消毒水を自動的に取り出して、その洗浄消毒水により
手指等を洗浄し消毒できる。
【0059】図13乃至図15は本発明の第2の実施形
態を例示し、洗浄ユニット5 を壁1に装着すると共に、
この洗浄ユニット5 の上側で壁1 に、乾燥空気吹き出し
手段9 と操作ユニット84とを一体化して装着し、洗浄ユ
ニット5 の下側に収納庫85を設け、その収納庫85内に濾
過手段10、塩化物イオン補充手段11及び電解手段12等を
配置したものである。
【0060】洗浄ユニット5 の洗浄バス22には、通常の
水道水を給水する給水栓86と、消毒水給水手段19とが左
右に並設されており、水道水と洗浄消毒水とを任意に取
り出し得るようになっている。給水栓86は給水管87、給
水元弁88を介して水道の給水系33に接続されている。
【0061】消毒水給水手段19は、洗浄消毒水を下側に
取り出す下向き給水口89と上側に取り出す上向きノズル
90とが設けられると共に、切り換えレバー91が設けられ
ている。そして、消毒水給水手段19は、通常、洗浄消毒
水を下向き給水口89から取り出すようになっており、切
り換えレバー91を操作した時に、洗浄消毒水を上向きノ
ズル90から取り出すことができ、また洗浄消毒水が止ま
れば切り換えレバー91が戻るようになっている。
【0062】消毒水給水手段19には、洗浄バス22の下側
で給水管87と平行に上下方向に配置された配管が接続さ
れ、この配管の途中に給水元弁34、濾過手段10、塩化物
イオン補充手段11、電解手段12及び給水電磁弁14が直列
に介在されている。洗浄バス22の下側には超音波発生手
段23が設けられている。
【0063】収納庫85は、洗浄バス22の下側に設けられ
た左右一対の側板92と、この左右の側板92間の前側に設
けられた観音開き型の開閉扉93と、左右の側板92間に支
架された底板92a とを備え、排水管28、給水管87、電解
手段12等を取り囲むように設けられている。従って、電
解手段12、塩化物イオン補充手段11等のメンテナンス
は、開閉扉93を開放すれば容易に行える。
【0064】操作ユニット84には制御手段77、近接スイ
ッチ類、表示ランプ類が設けられている。そして、弁駆
動手段99、電源供給手段80、超音波駆動手段83等は、収
納庫85内の制御ボックス101 内に組み込まれている。
【0065】この実施形態の場合にも、前述と同様に手
指等の被洗浄物を洗浄し消毒できる。しかも、消毒水給
水手段19に上向きノズル90があり、この上向きノズル90
から上向きに洗浄消毒水を給水できるため、口腔、鼻
腔、目等の洗浄、消毒が可能である。
【0066】図16及び図17は本発明の第3の実施形
態を例示し、装置本体94を載置台100 上に載置して据え
付けるようにしたものである。装置本体94は縦長の箱状
であって、内部は上下に区画されており、その上側には
電気系統が組み込まれ、また下部側には濾過手段10、塩
化物イオン補充手段11、電解手段12、加温手段13及び給
水電磁弁14等の所要機器が組み込まれている。
【0067】装置本体94の前面には乾燥空気吹き出し手
段9 、消毒水給水手段19、洗浄バス22が上下に配置され
ると共に、洗浄時に手元を照明する照明灯95が設けられ
ている。乾燥空気吹き出し手段9 と消毒水給水手段19と
の近傍には、夫々近接スイッチ76,96 が設けられてい
る。近接スイッチ76は、被消毒物が空気吹き出し口69に
接近した時にそれを検出して、第2制御部79を介して乾
燥空気吹き出し手段9 を作動させるためのものであり、
近接スイッチ96は、被消毒物が消毒水給水手段19に接近
した時にそれを検出して、第1制御部78を介して電解手
段12及び給水電磁弁14を制御するためのものである。
【0068】なお、装置本体94の前面には、その他の表
示ランプ類、スイッチ類が設けられている。このように
電解消毒装置3 を据え付け型とし、壁1 等の近傍に置い
た載置台100 上に据え付けるようにしても良い。この場
合には、壁1 側の工事が不要であり、容易に施工でき
る。また近接スイッチ76,96 を使用しており、被消毒物
が接近すれば、乾燥空気吹き出し手段9 、電解手段12、
給水電磁弁14が自動的に作動するため、特別な操作が不
要であり容易に取り扱い得る。
【0069】図18は本発明の第4の実施形態を例示
し、洗浄バス22の底壁部24に形成した排水口25に、小孔
状の排水孔97を有する排水栓98を着脱自在に設けると共
に、超音波発生手段23の超音波振動子31を洗浄バス22内
に設けたものである。
【0070】洗浄バス22の底壁部24には大きな排水口25
が形成され、この排水口25に、小孔状の排水孔97を有す
る排水栓98が上側から着脱自在に挿入されている。この
ため洗浄バス22内に洗浄消毒水を溜めて洗浄する場合に
は、排水口25に排水栓98を挿入して、洗浄バス22内の洗
浄消毒水を小さい排水孔97から僅かづつ排水するように
使用でき、また洗浄後に排水する場合には、排水栓98を
抜き取って大きな排水口25から一挙に排水するように使
用できる。
【0071】超音波振動子31は洗浄バス22内の側壁部26
に複数個あり、水平方向に超音波を発信するようになっ
ている。従って、超音波振動子31からの超音波によっ
て、洗浄バス22内の洗浄消毒水を直接振動させることが
可能である。以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。
【0072】例えば、実施形態では、消毒水給水手段19
の給水電磁弁14を開閉させるための給水スイッチ17を設
け、この給水スイッチ17の操作により第1制御部78を介
して電解手段12を作動させるようにしているが、給水ス
イッチ17を単なる制御スイッチとして、この制御スイッ
チを操作した時に、第1制御部78を介して消毒水給水手
段19と電解手段12とが作動するようにしても良い。
【0073】この場合には、洗浄、消毒前の操作を無接
触で行える利点がある。但し、第1制御部78にはタイマ
ー機能を持たせて、手指等の被洗浄物が消毒水給水手段
19から離れた時には、それから一定時間の後に自動的に
停止させるようにする必要がある。
【0074】また電解手段12用の電解スイッチを設け、
この電解スイッチを操作した時に制御手段77を介して給
水電磁弁14が作動するようにしても良い。給水スイッチ
17にフートスイッチを用いても良い。加温手段13は省略
しても良い。給電方式は、バイポーラ給電、モノポーラ
給電の何れを採用しても良い。
【0075】電解消毒装置3 が据え付け型の場合、箱状
の装置本体94内に電解手段12等を組み込むと共に、その
装置本体94の下部側に洗浄バス22を格納可能に設け、必
要に応じて前後又は左右に引き出して使用するようにし
ても良い。この電解消毒装置3 は、汚物処理室や厨房で
の機材、食材等の洗浄、消毒等にも利用可能である。
【0076】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明によれば、塩化
物イオンを含有する洗浄水を電解して消毒力のある洗浄
消毒水を造る無隔膜式の電解手段12と、この電解手段12
の近傍に設けられ且つ該電解手段12で電解後の洗浄消毒
水を給水する消毒水給水手段19と、消毒水給水手段19か
らの洗浄消毒水の給水時に、電解手段12が塩化物イオン
を含有する洗浄水を電解するように、電解手段12と消毒
水給水手段19との何れか一方の操作に連動して他方を制
御する制御手段77とを設けているので、次のような効果
を奏する。
【0077】 塩化物イオンを含有する洗浄水を電解
手段12で電解して消毒力のある洗浄消毒水を造り、この
洗浄消毒水を消毒水給水手段19から供給して被洗浄物を
洗浄するようにしているため、被消毒物の洗浄時に、被
消毒物の病原菌、ウイルス等の微生物を殺菌し消毒でき
る。
【0078】 塩化物イオンを含有する洗浄水を電解
手段12で電解して得た洗浄消毒水が被洗浄物を洗浄し消
毒するため、特別な消毒液、消毒剤等が不要であり、消
毒コストを大幅に低減できる。
【0079】 塩化物イオンを含有する洗浄水を電解
した洗浄消毒水を使用しており、消毒コストを低減でき
るため、落下水又は流水中で被消毒物を消毒することが
可能であり、液感染、二次感染の問題も防止でき、また
病原微生物の残滓等の問題を防止できる。
【0080】 塩化物イオンを含有する洗浄水を電解
した洗浄消毒水を利用しており、洗浄、消毒自体が非常
に安全であり、また消毒後の排水処理の問題も生じ得
ず、管理等も容易である。
【0081】 電解手段12と消毒水給水手段19とが近
傍にあるので、電解直後の洗浄消毒水を消毒水給水手段
19から給水できる。従って、電解手段12で次亜塩素酸を
生成して消毒力を強化する場合にも、その消毒力が低下
する前に消毒水給水手段19から被洗浄物に給水でき、洗
浄消毒水により被洗浄物を安全且つ確実に消毒できる。
【0082】 消毒水給水手段19からの洗浄消毒水の
給水時に、電解手段12が塩化物イオンを含有する洗浄水
を電解するように、制御手段77で電解手段12と消毒水給
水手段19との何れか一方の操作に連動して他方を制御し
ているので、電解手段12で電解した後の洗浄消毒水を貯
留しておく必要がなく、貯留タンク等が不要で装置全体
を小型化できると同時に、洗浄消毒水の貯留に伴う消毒
力の低下を未然に防止できる。
【0083】請求項2に記載の本発明によれば、塩化物
イオンを含有する洗浄水を電解して消毒力のある洗浄消
毒水を造る無隔膜式の電解手段12と、この電解手段12の
近傍に設けられ且つ該電解手段12で電解後の洗浄消毒水
を給水する消毒水給水手段19と、制御スイッチ17と、こ
の制御スイッチ17の作動に連動して、消毒水給水手段19
からの洗浄消毒水の給水時に、電解手段12が塩化物イオ
ンを含有する洗浄水を電解するように電解手段12及び消
毒水給水手段19を制御する制御手段77とを設けているの
で、次のような効果を奏する。
【0084】 塩化物イオンを含有する洗浄水を電解
手段12で電解して消毒力のある洗浄消毒水を造り、この
洗浄消毒水を消毒水給水手段19から供給して被洗浄物を
洗浄するようにしているため、被消毒物の洗浄時に、被
消毒物の病原菌、ウイルス等の微生物を殺菌し消毒でき
る。
【0085】 塩化物イオンを含有する洗浄水を電解
手段12で電解して得た洗浄消毒水が被洗浄物を洗浄し消
毒するため、特別な消毒液、消毒剤等が不要であり、消
毒コストを大幅に低減できる。
【0086】 塩化物イオンを含有する洗浄水を電解
した洗浄消毒水を使用しており、消毒コストを低減でき
るため、落下水又は流水中で被消毒物を消毒することが
可能であり、液感染、二次感染の問題も防止でき、また
病原微生物の残滓等の問題を防止できる。
【0087】 塩化物イオンを含有する洗浄水を電解
した洗浄消毒水を利用しており、洗浄、消毒自体が非常
に安全であり、また消毒後の排水処理の問題も生じ得
ず、管理等も容易である。
【0088】 電解手段12と消毒水給水手段19とが近
傍にあるので、電解直後の洗浄消毒水を消毒水給水手段
19から給水できる。従って、電解手段12で次亜塩素酸を
生成して消毒力を強化する場合にも、その消毒力が低下
する前に消毒水給水手段19から被洗浄物に給水でき、洗
浄消毒水により被洗浄物を安全且つ確実に消毒できる。
【0089】 制御スイッチ17と、この制御スイッチ
17の作動に連動して、消毒水給水手段19からの洗浄消毒
水の給水時に、電解手段12が塩化物イオンを含有する洗
浄水を電解するように電解手段12及び消毒水給水手段19
を制御する制御手段77とを設けているため、制御スイッ
チ17により制御手段77を介して電解手段12及び消毒水給
水手段19を制御でき、使用時の取り扱いが容易である。
【0090】 消毒水給水手段19からの洗浄消毒水の
給水時に、電解手段12が塩化物イオンを含有する洗浄水
を電解するように、制御手段77で電解手段12と消毒水給
水手段19とを制御するため、電解手段12で電解した後の
洗浄消毒水を貯留しておく必要がなく、貯留タンク等が
不要で装置全体を小型化できると同時に、洗浄消毒水の
貯留に伴う消毒力の低下を未然に防止できる。
【0091】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
1又は2に記載の発明において、消毒水給水手段19を開
閉するための給水スイッチ17を設け、この給水スイッチ
17が作動した時に、電解手段12と消毒水給水手段19とを
作動させる制御手段77を設けているので、次のような効
果を奏する。
【0092】 給水スイッチ17の操作によって電解手
段12と消毒水給水手段19とが作動し、使用時の操作が容
易である。
【0093】請求項4に記載の本発明によれば、請求項
1又は2に記載の発明において、消毒水給水手段19の近
傍に被消毒物が接近したことを検出する近接スイッチ96
を設け、この近接スイッチ96が被消毒物を検出した時
に、電解手段12と消毒水給水手段19とを作動させる制御
手段77を設けているので、次のような効果を奏する。
【0094】 近接スイッチ96が被洗浄物を検出して
自動的に運転でき、洗浄、消毒に際しての特別な操作が
不要である。
【0095】請求項5に記載の本発明によれば、請求項
1、2、3又は4に記載の発明において、洗浄消毒水の
給水時に、洗浄消毒水の流量が一定となる定流量型の消
毒水給水手段19を用いているので、次のような効果を奏
する。
【0096】 消毒水給水手段19が定流量型であるた
め、電解手段12での電解が安定し、洗浄消毒水の消毒力
を一定に維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す電解消毒装置の
斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態を示す電解消毒装置の
構成図である。
【図3】本発明の第1の実施形態を示す洗浄バスの断面
図である。
【図4】本発明の第1の実施形態を示す電解手段の正面
断面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態を示す電解手段の側面
断面図である。
【図6】本発明の第1の実施形態を示す電解手段の平面
図である。
【図7】本発明の第1の実施形態を示す電解手段の平面
断面図である。
【図8】本発明の第1の実施形態を示す塩化物イオン補
充手段の断面図である。
【図9】本発明の第1の実施形態を示す消毒水タンクの
正面図である。
【図10】本発明の第1の実施形態を示す消毒水タンク
の側面図である。
【図11】本発明の第1の実施形態を示す乾燥空気吹き
出し手段の断面図である。
【図12】本発明の第1の実施形態を示す制御系のブロ
ック図である。
【図13】本発明の第2の実施形態を示す電解消毒装置
の正面図である。
【図14】本発明の第2の実施形態を示す電解消毒装置
の側面断面図である。
【図15】本発明の第2の実施形態を示す電解消毒装置
の正面断面図である。
【図16】本発明の第3の実施形態を示す電解消毒装置
の正面図である。
【図17】本発明の第3の実施形態を示す電解消毒装置
の側面図である。
【図18】本発明の第4の実施形態を示す洗浄バスの断
面図である。
【符号の説明】
12 電解手段 17 給水スイッチ(制御スイッチ) 19 消毒水給水手段 77 制御手段 96 近接スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C02F 1/50 550 C02F 1/50 550L 560 560F

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化物イオンを含有する洗浄水を電解し
    て消毒力のある洗浄消毒水を造る無隔膜式の電解手段(1
    2)と、この電解手段(12)の近傍に設けられ且つ該電解手
    段(12)で電解後の洗浄消毒水を給水する消毒水給水手段
    (19)と、消毒水給水手段(19)からの洗浄消毒水の給水時
    に、電解手段(12)が塩化物イオンを含有する洗浄水を電
    解するように、電解手段(12)と消毒水給水手段(19)との
    何れか一方の操作に連動して他方を制御する制御手段(7
    7)とを設けたことを特徴とする電解消毒装置。
  2. 【請求項2】 塩化物イオンを含有する洗浄水を電解し
    て消毒力のある洗浄消毒水を造る無隔膜式の電解手段(1
    2)と、この電解手段(12)の近傍に設けられ且つ該電解手
    段(12)で電解後の洗浄消毒水を給水する消毒水給水手段
    (19)と、制御スイッチ(17)と、この制御スイッチ(17)の
    作動に連動して、消毒水給水手段(19)からの洗浄消毒水
    の給水時に、電解手段(12)が塩化物イオンを含有する洗
    浄水を電解するように電解手段(12)及び消毒水給水手段
    (19)を制御する制御手段(77)とを設けたことを特徴とす
    る電解消毒装置。
  3. 【請求項3】 消毒水給水手段(19)を開閉するための給
    水スイッチ(17)を設け、この給水スイッチ(17)が作動し
    た時に、電解手段(12)と消毒水給水手段(19)とを作動さ
    せる制御手段(77)を設けたことを特徴とする請求項1又
    は2に記載の電解消毒装置。
  4. 【請求項4】 消毒水給水手段(19)の近傍に被消毒物が
    接近したことを検出する近接スイッチ(96)を設け、この
    近接スイッチ(96)が被消毒物を検出した時に、電解手段
    (12)と消毒水給水手段(19)とを作動させる制御手段(77)
    を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の電解
    消毒装置。
  5. 【請求項5】 洗浄消毒水の給水時に、洗浄消毒水の流
    量が一定となる定流量型の消毒水給水手段(19)を用いた
    ことを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の電解
    消毒装置。
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