JP2001029309A

JP2001029309A - 浴室清掃機

Info

Publication number: JP2001029309A
Application number: JP11206550A
Authority: JP
Inventors: Yasuhiro Kumamoto; 保弘熊本; Hiroyuki Seki; 裕之関
Original assignee: Toto Ltd
Current assignee: Toto Ltd
Priority date: 1999-07-21
Filing date: 1999-07-21
Publication date: 2001-02-06

Abstract

(57)【要約】【課題】従来の浴室の洗浄装置として、浴室の壁や浴
槽部に洗剤や殺菌水の吐出部等の機能部を固定組み込み
にし、洗剤等を浴室内の床や壁、浴槽内に散布、洗浄す
るものが有ったが、装置の組み込み工事等で高額な費用
や工事中は浴室が使えない等の不都合が有り、また浴室
内に散布するだけの清掃方法であるので、未清掃部が残
ったり、洗浄力が不充分で有るなどの不具合が有った。【解決手段】本発明は、殺菌水の貯留部や、原水に処
理を施すことにより殺菌水を生成する殺菌水生成部と、
殺菌水噴出部、及びブラッシング部やスポンジ等の拭清
部を備えた、さらに洗剤吐出部による洗浄力向上、温風
吹き出し部による浴室内乾燥での防かび性向上を図った
浴室清掃機により、上記課題の不具合を改善した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は浴室清掃装置に関
し、特に、浴室、浴槽の全体または必要な部分だけの洗
浄、殺菌、カビ防止等を、大がかりな設備を必要とせ
ず、簡単清掃を可能とした可搬可能な浴室清掃機に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】本分野に属する従来例としては、「特開
平９-２２０２７３」や「特開平１１-９４８１」のよう
に、浴室の壁や浴槽部に殺菌水の吐水部を含む機能部を
固定組み込みし、殺菌水を浴室内の床や壁、浴槽内に散
布することにより、浴室内の洗浄を行うものが有った。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来のように、浴室等
に殺菌水の吐水部等の機能部を固定組み込みにし、殺菌
水を浴室内に散布する方法では、清掃装置を組み込む為
に浴室改修工事が必要になり、高額な費用や、工事中は
浴室が使えない等の不都合が発生した。また、殺菌水を
散布するだけの清掃なので充分な清浄力が期待できない
し、未清掃部が残る等の不具合が有った。本発明は、上
記課題を解決するためになされたもので、本発明の目的
は、装置の組み込み工事が不要で、浴室内清掃の清掃労
力低減や清浄力の向上を可能とする浴室清掃機を提供す
ることにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為に
成された本発明による浴室清掃装置は、原水給水手段か
ら給水された原水より、次亜塩素酸含有水や金属イオン
水、オゾン含有水などの殺菌水、さらにはＰＨ値調整さ
れた殺菌水を生成する殺菌水生成手段や殺菌水貯留手段
と、殺菌水噴出手段、及びブラッシング手段または拭清
手段を備え、携帯可能であることを特徴とする。原水給
水手段としては、水道水直結や原水供給タンク以外に、
浴槽水の残り湯利用も可能とすることも特徴とする。さ
らには、原水の浄化フィルターを備え、殺菌水の殺菌力
の安定化を図った。さらには、洗剤貯留手段や洗剤吐出
手段を備え、洗浄力の向上を図った。さらには、温風乾
燥手段を備え、防かび能力を向上した。

【０００５】

【発明の実施の形態】本発明に係る浴室清掃装置の１実
施例を、図１に示す。また、図１に示した実施例の機能
ブロック図を図２に示す。本実施例の浴室清掃機は、殺
菌水噴出部１０及びブラッシング部１１を備えた清掃ノ
ズル部１と、殺菌水生成部６や制御部７等を内蔵した機
能部２と原水給水部４、及び本装置の操作表示部５、本
装置の持ち運びや清掃作業用の取っ手部３等で構成され
る。なお、本装置の動作に必要な電源は、電源コード
（図示しない）によるAC100V供給や機能部２内に内蔵さ
れた電池（図示しない）もしくは蓄電池（図示しない）
のどちらによっても構わない。

【０００６】本装置の動作例を次に示す。浴室清掃の実
施者は、本装置の取っ手部３を持ち、浴槽内の清掃した
い部分、例えば、床面や壁面へ清掃ノズル部１の殺菌水
吐出側を密着させ、操作・表示部５の開始スイッチ（図
示しない）ONにより水が原水給水部４より機能部２内へ
給水され、機能部２内の殺菌水生成部６により、殺菌水
処理される。殺菌水処理された殺菌水は清掃ノズル部１
より浴室内の壁面などへ吐出される。

【０００７】図３には、清掃ノズル部１の殺菌水吐出側
の拡大図を示すが、殺菌水は噴出ノズル１０より吐出さ
れ、同時に噴出ノズル１０の周囲に設けられた駆動モー
ター（図示しない）などにより、回転駆動可能なブラッ
シング部１１が回転運動することにより、壁面の汚れを
除去する。

【０００８】なお、殺菌水の噴出は原水給水部４からの
給水圧、または図４に示す機能部２内の圧送ポンプ１５
の圧力の力によりなされる。浴室清掃実施者は、本装置
の取っ手部３を持ちながら、浴室の壁面などに沿って清
掃ノズル部１を密着移動させるだけで、浴室内の殺菌洗
浄ができる。上記回転駆動可能なブラッシング部１１
は、回転駆動させなくても汚れの除去は可能である。ブ
ラッシング部１１には、タワシを使えば良い。ブラッシ
ング部１１の代わりにスポンジなどの拭清手段（図示し
ない）を用いても良い。

【０００９】また、上記実施例においては、機能部２に
内蔵された殺菌水生成部６により、殺菌水を生成する例
を示したが、別体の殺菌水生成装置（図示しない）にて
殺菌水を生成した後、図５のブロック図に示す機能部２
内の殺菌水貯留部２０に殺菌水を給水・貯留し、圧送ポ
ンプ１５により殺菌水清掃ノズル部１より噴出させても
良い。殺菌水としては、塩素イオン含有水を電気分解し
た遊離塩素含有水を用いても良い。塩素イオン含有水と
しては、水道水に元来含まれている塩素イオンをそのま
ま利用しても良いし、水道水に食塩を添加、溶融させれ
ば、塩素イオン濃度が増した塩素イオン含有水が得ら
れ、より殺菌力大な殺菌水が得られる。

【００１０】その他の殺菌水としては、金属電極間への
通電により金属イオンを原水に溶出させた金属イオン含
有水を用いても良い。上記金属としては、銀、銅、亜鉛
等が考えられる。さらにその他の殺菌水としては、空気
中放電によりオゾンガスを発生させ、それを水道水に溶
解させたオゾン含有水を用いても良い。また、殺菌水と
して殺菌薬液もしくは殺菌薬液を原水にて希薄したもの
を用いても良く、そうすれば装置の簡略化が図れる。上
記殺菌水を図１１の機能部２内のPH値調整部６４により
酸性値に調整すれば、浴室内に付着した金属石鹸の除去
が可能になる。

【００１１】原水給水部４としては、図６に示すように
本装置１００と水道水栓３０を直接接続する通水ホース
３１によってもよいし、図７，８に示すように本装置１
００の給水ホース４１の末端部を浴槽３５の残り湯中へ
投入し、圧送ポンプ１５等により、残り湯を吸水、圧送
して給水するようにしても良い。なお、上記通水ホース
３１の末端部や機能部２内の通水路中に浄化フィルター
４２を設ければ、安定的な殺菌水噴出や本装置内への異
物混入を防げる。

【００１２】また、別の給水手段４として図９，１０に
示すように、本装置１００と給水タンク５１を接続する
通水ホース３１を設け、圧送ポンプ１５により吸水、圧
送して給水するようにしても良い。給水タンク５１に
は、あらかじめ水道水等を注入、貯留しておく。なお、
上記実施例で、殺菌水として遊離塩素水を利用する場合
において、機能部２内に水道水や浴槽残り湯に食塩を添
加する手段（図示しない）を設ければ、殺菌水の殺菌力
が向上する。

【００１３】別の実施例として、本装置１００に図１１
に示す洗剤の注入・貯留部６１を設け、殺菌水洗浄前に
清掃ノズル部１より洗剤を圧送、吐出し、回転駆動ブラ
ッシング部１１により、浴室の壁面や床面をブラッシン
グすれば、さらに浴室の清掃レベルを向上できる。な
お、上記ブラッシング部１１の代わりにスポンジ等によ
り拭っても同様の効果が得られる。

【００１４】さらに、図１１に示すヒーター部６２とフ
ァン部６３を機能部２に内蔵し、浴室内の洗浄後、清掃
ノズル部１の温風吐出部６５より壁面や床面に対して温
風を吹き出すことにより、浴室内を乾燥させれば、浴室
内の防かび性を向上させることが可能である。なお、上
記実施例では、浴室内の床や壁への洗浄について説明し
たが、浴室内の天井や浴槽内外についても同様の効果が
得られる。

【００１５】

【発明の効果】本発明では、水道水等の原水への処理、
すなわち、塩素イオン含有水の電解、または金属電極、
例えば銀極間通電による原水への銀イオン溶出、または
放電により発生したオゾンガスの原水への溶解等による
殺菌水の吐出部とブラッシング部または拭清部を持っ
た、可搬移動可能な小型の浴室清掃機を提供することに
より、浴室の清掃者は本装置を持ち、浴室内の壁面や床
面に清掃ノズル部を接面させ、清浄したい部分に沿って
移動させるだけで、浴室内や浴槽の殺菌洗浄ができるの
で、清掃に要する労力が軽微で清掃残り部も無く、清浄
能力の向上を図ることができ、浴室内の防かびや細菌に
起因する汚れやヌルヌル等の発生を防ぐことができる。

【００１６】また、殺菌水のＰＨ値を酸性値に調整して
吐水することにより、浴室内の床面等に付着した浴槽水
成分と人体の汚れの脂肪成分より生じる金属石鹸の汚れ
を取り除くことができる。使用する原水としては、水栓
より水道水を直接給水してもよいが、浴槽水の残り湯を
利用できるようにもしたので、洗浄水の節水を図ること
もできる。さらに、洗剤を本装置より吐出できるように
した為、浴室内の殺菌洗浄前に洗剤洗いを行えば、より
洗浄力の向上を図れる。さらには、乾燥用の温風吹き出
しを可能にしたので、浴室洗浄後に温風吹き出しによ
り、浴室内を乾燥させれば、防かび性をさらに向上させ
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の浴室清掃機の１実施例の概略図。

【図２】図１の実施例における機能ブロック図。

【図３】清掃ノズル部１の清掃面側の実施例の概略図。

【図４】図１の実施例における図２とは別の例の機能ブ
ロック図。

【図５】図１の実施例における図２とは別の例の機能ブ
ロック図。

【図６】原水給水手段の１実施例を示す概略図。

【図７】原水給水手段の図６とは別の例を示す概略図。

【図８】図７の実施例における機能ブロック図。

【図９】原水給水手段の図７とは別の例を示す概略図。

【図１０】図９の実施例における機能ブロック図。

【図１１】図１の実施例における図５とは別の例の機能
ブロック図。

【符号の説明】

１００…浴室清掃機１…清掃ノズル部２…機能部３…取っ手部４…原水給水部５…操作・表示部６…殺菌水生成部７…制御部１０…噴出ノズル１１…ブラッシング部１５…圧送ポンプ２０…殺菌水貯留部３０…水道水栓３１…通水ホース３５…浴槽４２…浄化フィルター５１…給水タンク６１…洗剤注入・貯留部６２…ヒーター部６３…ファン部６４…ＰＨ値調整部６５…温風吐出部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】原水給水手段と殺菌水生成手段と殺菌水
吐出手段とブラッシング手段を備えた可搬可能な浴室清
掃機。
【請求項２】原水給水手段と殺菌水生成手段と殺菌水
吐出手段と拭清手段を備えた可搬可能な浴室清掃機。
【請求項３】圧送手段を備えたことを特徴とする、請
求項１，２に記載の浴室清掃機。
【請求項４】殺菌水貯留手段と圧送手段と殺菌水吐出
手段とブラッシング手段を備えた可搬可能な浴室清掃
機。
【請求項５】殺菌水貯留手段と圧送手段と殺菌水吐出
手段と拭清手段を備えた可搬可能な浴室清掃機。
【請求項６】殺菌水として、塩素イオン含有水を電気
分解して得られる遊離塩素含有水を用いることを特徴と
する、請求項１〜５に記載の浴室清掃機。
【請求項７】上記塩素イオン含有水として、原水に食
塩を添加した溶液を用いることを特徴とする、請求項６
に記載の浴室清掃機。
【請求項８】殺菌水として、複数の金属板間に電流通
電し、金属イオンを溶出させた金属イオン含有水を用い
ることを特徴とする、請求項１〜５に記載の浴室清掃
機。
【請求項９】殺菌水として、オゾン発生手段により生
成したオゾンを原水に溶解させた、オゾン含有水を用い
ることを特徴とする、請求項１〜５に記載の浴室清掃
機。
【請求項１０】ＰＨ値を調整した殺菌水を用いること
を特徴とする、請求項１〜９に記載の浴室清掃機。
【請求項１１】原水給水手段として、水道水栓より直
結して給水することを特徴とする、請求項１〜１０に記
載の浴室清掃機。
【請求項１２】原水給水手段として、浴槽水を利用す
ることを特徴とする、請求項１〜１０に記載の浴室清掃
機。
【請求項１３】原水給水手段として、貯留タンクを用
いることを特徴とする、請求項１〜１０に記載の浴室清
掃機。
【請求項１４】原水の浄化フィルターを設けたことを
特徴とする、請求項１〜１３に記載の浴室清掃機。
【請求項１５】洗剤貯留手段と洗剤吐出手段を備えた
ことを特徴とする、請求項１〜１４に記載の浴室清掃
機。
【請求項１６】温風乾燥手段を備えたことを特徴とす
る、請求項１〜１５に記載の浴室清掃機。