WO2005041736A1

WO2005041736A1 - 電気掃除機

Info

Publication number: WO2005041736A1
Application number: PCT/JP2004/009555
Authority: WO
Inventors: Yasuhiro Oka
Original assignee: Sharp Kabushiki Kaisha
Priority date: 2003-10-31
Filing date: 2004-07-06
Publication date: 2005-05-12

Abstract

　床面に対して抗菌物質を付与する付与手段を電気掃除機に設ける。抗菌物質としては、抗菌性を有する金属イオンである銀イオンや亜鉛イオンを考えることができる。付与手段は、例えば、溶媒タンク（２３）と、溶媒タンク（２３）から供給される溶媒を床面に吹き付ける吹付部（１６）と、抗菌物質を発生させ、吹付部（１６）から床面に吹き付けられる溶媒に抗菌物質を添加する添加部（イオン発生部（２５））とを有して構成される。付与手段が床面に対して抗菌物質を付与することにより、床面が抗菌処理される。また、電動送風機（２１）の運転により、床面上の空気とともに、床面に供給された溶媒（抗菌物質を含む）が吸引され、蓄積部であるサイクロン集塵機（２２）に蓄積される。したがって、蓄積部内には、抗菌物質が添加された溶媒が少なくとも蓄積されるので、蓄積部内での菌の繁殖が上記抗菌物質により抑えられ、蓄積部内での臭気の発生が抑えられる。

Description

技術分野

[0001] 本発明は、被清掃面 (床面）を清掃する電気掃除機に関するものである。

背景技術

[0002] 従来から、床面を清掃する電気掃除機として、床面に洗浄液を吹き付けて床面を洗浄するものが種々提案されている。その中でも、例えば特許文献 1には、床面上の明

ゴミの吸引回収動作と床面への洗浄液の噴出動作とを 1つのポンプで行い、しかも、田

洗浄液を床面に対して霧状に噴射する洗浄清掃機が開示されている。また、特許文献 2には、洗浄後の汚水を濾過して再び使用する循環式の床面洗浄清掃機が開示されている。

[0003] 一方、床面の洗浄以外にも、殺菌を目的とする掃除機も種々提案されている。例えば、特許文献 3には、電解水生成装置での水の電気分解により、アルカリイオン水と酸性イオン水とを生成し、酸性イオン水を噴霧することによって床面を殺菌するようにした電気掃除機が開示されている。また、特許文献 4には、ハロゲンイオンを有する用水を電気分解して生成された殺菌水（次亜ハロゲン酸を含む殺菌水）を床面に噴射することで、床面を殺菌するようにした洗浄装置が開示されてレ、る。

特許文献 1：日本国公開特許公報『特開平 10 - 66669号公報』

特許文献 2 :日本国公開特許公報『特開 2001 - 95737号公報』

特許文献 3 :日本国公開特許公報『特開平 10-57282号公報 (段落〔0019〕参照)』特許文献 4 :日本国公開特許公報『特開 2000 - 107090号公報』

発明の開示発明が解決しょうとする課題

[0004] ところ力上述した従来技術は、いずれも、床面の洗浄または殺菌を目的とするもので、そのときの瞬間的な効果 (洗浄効果、殺菌効果)を狙うものである。したがって、将来的に床面に付着してくる菌に対しては、何ら効果が得られるわけではない。つまり、上述した従来技術では、床面を将来に向かってクリーンに持続するということができないという問題が生ずる。

[0005] また、床面に洗浄液を吹き付けて床面を洗浄し、汚水をタンクに回収する電気掃除機では、床面から回収された汚水がタンク内に蓄積され、放置されると、タンク内では、汚水中のゴミゃ水の腐敗によって臭気が発生する。これは、吸引した空気中に含まれる菌やタンク内に存在する菌の繁殖が原因となるものである。しかし、従来は、臭気の発生（菌の繁殖）を抑える対策については何ら講じられておらず、タンクを本体力外して汚水を捨てるときに、臭気が外部の空間に放散され、使用者が不快な思レ、をするという問題が生ずる。

[0006] なお、特許文献 3および 4では、殺菌水の作用により、床面に付着している菌を瞬間的に殺菌することはできる。しかし、その効果は、あくまでも床面に付着している菌に対して瞬間的に得られるだけで、床面から殺菌水を汚水としてタンクに回収したとしても、その殺菌水が、吸引した空気中に含まれる菌ゃ、元々タンク内に存在する菌に対してまで有効に働くわけではなレ、。したがって、床面から殺菌水を汚水としてタンクに回収する特許文献 3および 4の構成であっても、タンク内での水等の腐敗による臭気の発生を抑えることができないとレ、う事情は同じである。

[0007] 本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであって、その主な目的は、床

面などの被清掃面において将来的な殺菌効果である抗菌効果を得ることができ、衛生面に優れたクリーンな環境を持続して得ることができる電気掃除機を提供することにある。また、本発明の他の目的は、床面から回収した汚水を蓄積する蓄積部での菌の繁殖を抑えることにより、蓄積部での臭気の発生を抑え、これによつて、蓄積部内の汚水の廃棄時における使用者の不快を低減することができる電気掃除機を提供することにある。

課題を解決するための手段

[0008] (1)本発明の電気掃除機は、被清掃面を清掃する電気掃除機であって、上記被清掃面に対して抗菌物質を付与する付与手段を含んでレ、ることを特徴としてレ、る。

[0009] 上記の抗菌物質としては、例えば、抗菌性を有する金属イオンである銀イオンや亜鉛イオンを考えることができる。上記構成によれば、付与手段がこのような抗菌物質を被清掃面に付与するので、被清掃面において、抗菌物質による抗菌効果、すなわち、瞬間的な殺菌効果ではなぐ将来的な殺菌効果を得ることができ、衛生面に優れたクリーンな環境を持続して得ることができる。

[0010] なお、上記付与手段としては、例えば、溶媒を貯留する貯留部と、貯留部から供給される溶媒を上記被清掃面に吹き付けるための吹付部と、上記抗菌物質を発生させ、上記吹付部から上記被清掃面に吹き付けられる溶媒に上記抗菌物質を添加する添加部 (イオン発生部）とを考えることができる。このような構成により、上記の付与手段を確実に実現することができ、被清掃面にて抗菌効果を確実に得ることができる。

[0011] (2)本発明の電気掃除機は、被清掃面を洗浄するための溶媒を上記被清掃面に供給する溶媒供給手段と、（上記溶媒供給手段によって上記被清掃面に供給される )上記溶媒に抗菌物質を添加する添加部と、（上記溶媒供給手段によって)上記被清掃面に供給され、（上記添加部によって）上記抗菌物質の添加された溶媒（の一部）を、電動送風機の運転によって上記被清掃面上の空気とともに吸引し、蓄積する蓄積部とを含んでレ、ることを特徴としてレ、る。

[0012] (3)本発明の電気掃除機は、被清掃面を洗浄するための溶媒を上記被清掃面に供給する溶媒供給手段と、（上記溶媒供給手段によって)上記被清掃面に供給された溶媒（の一部）を、電動送風機の運転によって上記被清掃面上の空気とともに吸引し、蓄積する蓄積部と、上記蓄積部内で、当該蓄積部に蓄積された溶媒に抗菌物質を添加する添加部とを含んでレ、ることを特徴としてレヽる。

[0013] ここで、上記の抗菌物質としては、例えば抗菌性を有する金属イオンである銀ィォンゃ亜鉛イオンを考えることができる。なお、抗菌とは、瞬間的な殺菌、除菌ではなく、将来的な殺菌、抗菌（将来発生する菌に対する殺菌、除菌）のことを言う。また、上記の蓄積部は、例えば、サイクロン集塵機や回収タンクを考えることができる。なお、サイクロン集塵機は、吸引した空気を旋回させて上記空気中の塵埃を分離し、当該塵埃と吸引した溶媒とをダストカップに集積するものである。回収タンクは、吸引した空気中に含まれる塵埃と、吸引した溶媒とを単に回収するだけのタンクである。

[0014] 上記（2)の電気掃除機の構成によれば、溶媒供給手段によって被清掃面に供給され、添加部（例えばイオン発生部）によって抗菌物質が添加された溶媒（の一部）が、電動送風機の運転によって被清掃面上の空気とともに吸引され、蓄積部に蓄積される。したがって、蓄積部内には、抗菌物質が添加された溶媒が少なくとも蓄積される。これにより、吸引した空気中に含まれる菌ゃ蓄積部内に元々存在する菌の蓄積部内での将来的な繁殖を、上記の抗菌物質により抑えることができ、蓄積部内での臭気の発生を抑えることができる。その結果、蓄積部内の汚水 (溶媒）の廃棄時における使用者の不快を低減することがで

きる。

[0015] 上記（3)の電気掃除機の構成によれば、溶媒供給手段によって被清掃面に供給された溶媒 (の一部）が、電動送風機の運転によって被清掃面上の空気とともに吸引され、蓄積部に蓄積される。そして、蓄積部内で、その蓄積部に蓄積されている溶媒に対して、添加部（例えばイオン発生部）により抗菌物質が添加される。したがって、蓄積部内には、抗菌物質が添加された溶媒が少なくとも蓄積される。これにより、吸引した空気中に含まれる菌ゃ蓄積部内に元々存在する菌の蓄積部内での将来的な繁殖を、上記の抗菌物質により抑えることができ、蓄積部内での臭気の発生を抑えることができる。その結果、蓄積部内の汚水（溶媒）の廃棄時における使用者の不快を低減すること力できる。

発明の効果

[0016] 本発明によれば、被清掃面において抗菌効果を得ることができ、衛生面に優れたクリーンな環境を持続して得ることができる。また、蓄積部（サイクロン集塵機、回収タンク）内の溶媒に抗菌物質が存在するので、蓄積部内に存在する菌の将来的な繁殖を抗菌物質により抑えることができる。これにより、蓄積部内での菌の繁殖による臭気の発生を抑え、蓄積部内の汚水 (溶媒)の廃棄時における使用者の不快を低減することができる。

図面の簡単な説明

[0017] [図 1]本発明の実施の一形態に係る電気掃除機の正面から見たときの概略の構成を示す断面図である。

[図 2]上記電気掃除機の外観構成を示す正面図である。

[図 3]上記電気掃除機の正面から向かって左側から見たときの断面図である。 [図 4]上記電気掃除機の正面から向かって右側から見たときの断面図である。

[図 5]上記電気掃除機が備えるイオン発生部の駆動回路の概略の構成を示すブロック図である。

[図 6]本発明の他の実施の形態の電気掃除機の正面から見たときの概略の構成を示す断面図である。

[図 7]上記電気掃除機が備える給水ホースに設置されるイオン発生部の概略の構成を示す断面図である。

[図 8]本発明のさらに他の実施の形態に係る電気掃除機の概略の構成を示す正面図である。

[図 9]上記電気掃除機のさらに他の構成を示す正面図である。

[図 10]上記電気掃除機のさらに他の構成を示す正面図である。

[図 11]本発明のさらに他の実施の形態に係る電気掃除機の概略の構成を示す側面図である。

符号の説明

3a 設定部

16 吹付部 (付与手段、噴霧部、溶媒供給手段）

21

22 サイクロン集塵機 (蓄積部）

22a ダストカップ

23 溶媒タンク (貯留部、付与手段、溶媒供給手段）

23a 供給口

23b 水位センサ（水位検知部）

25 イオン発生部（添加部、付与手段）

25a 電極

32 制御部（金属イオン溶出制御部、溶出停止制御部）

41 給水ホース

42 蛇口

43 流水検知部 51

61 回収タンク (蓄積部）

発明を実施するための最良の形態

[0019] 〔実施の形態 1〕

本発明の実施の一形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである

[0020] (1.全体構成）

図 2は、本実施形態の電気掃除機の外観構成を示す正面図である。本電気掃除機は、被清掃面を清掃するものであり、吸込口体 1と、掃除機本体 2と、操作ハンドル部 3とを有している。上記の被清掃面とは、本電気掃除機の清掃対象を指しており、例えば、絨毯、畳、フローリングなどの床面を考えることができる。以下では、被清掃面のことを単に床面と称することにする。

[0021] 吸込口体 1は、電動送風機 21 (図 1参照）の運転により、吸込口 15 (図 1参照）を介して、塵埃を含む空気を吸引するものである。掃除機本体 2は、吸込口体 1に対して回動自在に設けられており、上記の電動送風機 21などを内蔵している。

[0022] 操作ハンドル部 3は、電気掃除機の使用者によって握持されるものであり、設定部 3 a (図 5参照）を有している。設定部 3aは、電動送風機 21の〇NZ〇FF、床面の種類に応じた動作パターンや吸引力、後述するポンプ 24 (図 1参照）やイオン発生部 25 ( 図 1参照）の動作モード（ON/OFF)等を設定するための各種ボタンで構成されている。以下、吸込口体 1および掃除機本体 2の内部の詳細な構成について説明する

[0023] (2.吸込口体の詳細な構成）

図 1、図 3および図 4は、本電気掃除機を正面、正面から向かって左側および右側力、らそれぞれ見たときの当該電気掃除機の断面図である。以下、これらの図面に基づいて、吸込口体 1の詳細な構成について説明する。

[0024] 吸込口体 1は、回転ブラシ 11を有している。回転ブラシ 11は、床面と水平な軸を中心に回転可能に軸受部 12を介して吸込口体 1に設けられている。回転ブラシ 11の回転軸と、掃除機本体 2の電動送風機 21の回転軸とは、ベルト 13で張架されており、電動送風機 21の運転時には回転ブラシ 11が回転し、吸込口体 1の底板 14に設けられた開口部である吸込口 15にて、床面上の塵埃ゃゴミが搔き上げられるようになつている。

[0025] また、吸込口体 1は、吹付部 16を有している。この吹付部 16は、掃除機本体 2の溶媒タンク 23から供給される溶媒を床面に吹き付けるものである。吹付部 16の一端は、溶媒タンク 23から溶媒を吸い出すポンプ 24と連通路 17を介して連通しており、他端は、吸込口体 1の上面に沿って吸込口 15の前方の床面との対向位置まで延びている。このとき、吹付部 16は、吸込口 15の前方に向かうにつれて回転ブラシ 11の軸方向に広がり、その先端部（上記の対向位置）では、吸込口体 1における回転ブラシ 11の軸方向全域にわたって広がっている。

[0026] また、吹付部 16の先端は、上記溶媒を霧状にして床面に噴射できる霧化構造となつているが、この理由については、後述の効果の欄で述べることにする。

[0027] (3.掃除機本体の詳細な構成）

次に、掃除機本体 2の詳細な構成について説明する。掃除機本体 2は、電動送風機 21

と、サイクロン集塵機 22と、溶媒タンク 23と、ポンプ 24と、イオン発生部 25とを有している。本発明の電気掃除機は、このイオン発生部 25を有している点に最も大きな特徴がある。

[0028] (3-1.電動送風機）

電動送風機 21は、ベルト 13を介して回転ブラシ 11を回転させるとともに、吸込口体

1 (吸込口 15)から塵埃を含む空気を吸引するものである。吸込口体 1にて吸引された空気は、吸込路 26を介してサイクロン集塵機 22に送られる。

[0029] (3-2.サイクロン集塵機）

サイクロン集塵機 22は、電動送風機 21の運転によって吸込口体 1から吸引した空気を高速旋回させ、上記空気に含まれる塵埃を遠心分離するものである。遠心分離された塵埃は、ダストカップ 22aに集積される。

[0030] ここで、本実施形態では、吹付部 16によって床面に溶媒が吹き付けられるので、床面に付着した溶媒の一部（全部ではない）は、電動送風機 21の運転時に吸込口体 1 力吸引される空気とともに吸引され、サイクロン集塵機 22に導かれることになる。したがって、サイクロン集塵機 22内では、吸引された空気と溶媒とが高速旋回され、遠心分離された塵埃と上記溶媒とがダストカップ 22aに集積されることになる。

[0031] 本実施形態では、後述するように床面に吹き付ける溶媒に抗菌物質 (例えば後述する銀イオン)を添加しているため、サイクロン集塵機 22は、床面に供給され、上記抗菌物質の添加された溶媒を、電動送風機 21の運転によって床面上の空気とともに吸引し、（ダストカップ 22aに）蓄積する蓄積部を構成することになる。本発明は、サイクロン集塵機 22内（ダストカップ 22a内）での臭気の発生を抑えるベぐ床面に供給された上記溶媒を電動送風機 21の運転によってサイクロン集塵機 22に回収することにより、サイクロン集塵機 22内（ダストカップ 22a内）に抗菌物質を含む溶媒を蓄積させる点にも大きな特徴がある。

[0032] また、サイクロン集塵機 22には、掃除機本体 2を倒しても、ダストカップ 22a内に溜まっている溶媒が逆流しないように溶媒を堰き止める逆流防止弁（図示せず）が設けられている。

[0033] (3-3.溶媒タンク）

溶媒タンク 23は、床面に吹き付ける溶媒を貯留する貯留部である。溶媒タンク 23の最下部には、溶媒タンク 23内の溶媒をポンプ 24を介して吹付部 16に供給するための供給口 23aが設けられている。また、溶媒タンク 23内には、溶媒タンク 23内の溶媒の水位を検知する水位検知部としての水位センサ 23b (図 5参照）が設けられている

[0034] ここで、上記の溶媒としては、例えば、水道水、洗剤を水に混合させた洗浄水、揮発性の液体 (例えばアルコールと水との混合液）など、床面を洗浄できる液体であれば何であっても構わなレ、。

[0035] (3-4.ポンプ）

ポンプ 24は、溶媒タンク 23内に蓄積された溶媒を吸い出して、連通路 17を介して吹付部 16に供給するものである。このポンプ 24の動作の ON/OFFは、設定部 3a によって設定可能である。

[0036] (3-5.イオン発生部）イオン発生部 25は、床面を洗浄する溶媒に抗菌物質 (例えば後述する銀イオン)を添

加する添加部である。より詳細には、イオン発生部 25は、抗菌物質を発生させ、吹付部 16から床面に吹き付けられる溶媒に上記抗菌物質を添加する。なお、ここで言う抗菌とは、瞬間的な殺菌、除菌ではなぐ将来床面に付着してくる菌に対する殺菌、除菌のことを考えることができる。イオン発生部 25は、電極 25aと駆動回路 25bとを含んで構成されており、この電極 25aと駆動回路 25bとは、被覆電線 25cを介して電気的に接続されている。以下、電極 25aおよび駆動回路 25bについて詳細に説明する

[0037] (3-5-1.電極）

電極 25aは、抗菌性を有する金属イオンを溶出する金属で構成され、例えば一対（ 2枚）用意されている。このような金属としては、例えば銀や亜鉛を考えることができる力本実施形態では、電極 25aとして銀を用いている。したがって、本実施形態では、上記の抗菌物質とは、銀電極から溶出される銀イオンのことを指す。銀電極の場合、陽極側の電極 25aにおいて、 Ag→Ag+ + e—の反応が起こり、溶媒中に銀イオン (A g⁺)が溶出されることになる。

[0038] なお、他の金属イオンである銅イオンは、防カビ効果に優れてレ、ることから、電極 2 5aを銀と銅との合金で構成することも可能である。この場合、銀イオンによる抗菌効果と銅イオンによる防カビ効果とを両方得ることができる。また、電極 25aは、必ずしも 2枚である必要はなぐ例えば 3枚以上の複数枚で構成されてもよい。さらに、 2枚の電極 25aの両方を同じ金属で構成する必要は必ずしもなぐまた、片方の電極 25aを不溶性の電極 (例えばチタン)や炭素電極で構成するようにしてもよい。

[0039] 上記した電極 25aは、本実施形態では、溶媒タンク 23内に設けられている。これにより、溶媒タンク 23内の溶媒に対して銀イオンを添加することができるので、銀イオンを含む溶媒（以下、銀イオン水と称する）を吹付部 16により床面に吹き付けることができる。

[0040] このとき、電極 25aは、溶媒タンク 23内にて、吹付部 16への溶媒の供給口 23aに設けられていることが好ましい。この場合、溶媒タンク 23内で溶出された銀イオンを、吹付部 16に供給される溶媒に効率的に混合させることができ、床面に供給しょうとする銀イオン水の銀イオン濃度の低下を極力抑えることができる。

[0041] また、供給口 23aは、溶媒タンク 23内の最下部に設けられているので、例えば、低い場所の清掃時など、吸込口体 1に対して掃除機本体 2を回動させ、溶媒タンク 23を傾けた場合でも、供給口 23a付近は確実に溶媒に浸かる。したがって、供給口 23a に電極 25aを設ければ、供給口 23a付近の溶媒に電極 25aをほぼ確実に浸からせることができる。よって、掃除機本体 2を傾けて清掃作業を行う場合でも、溶媒タンク 23 内の溶媒に確実に銀イオンを溶出させて、銀イオン水を確実に床面に吹き付けることができる。

[0042] また、電極 25aは、溶媒タンク 23から吹付部 16への溶媒の供給経路内（例えばポンプ 24と吹付部 16との間の供給経路）に設けられていてもよい。溶媒タンク 23内の壁面は、溶媒によって次第に汚れてくるので、溶媒タンク 23を定期的に洗浄することが望ましい。電極 25aが上記供給経路内に設けられていれば、掃除機本体 2からの溶媒タンク 23の取り外しを楽に行うことができるので、そのような洗浄作業も確実に行うことができる。

[0043] (3-5-2.駆動回路）

次に、駆動回路 25bについて説明する。図 5は、イオン発生部 25および駆動回路 2 5bの概略の構成を示すブロック図である。駆動回路 25bは、電圧印加部 31と、制御部 32とを有している。

[0044] 電圧印加部 31は、制御部 32の制御のもとで、電極 25aに所定の電圧を印加し、電極 25aから金属イオンである銀イオンを溶出させる。制御部 32は、操作ハンドル部 3 ( 図 1参照）の設定部 3aおよび水位センサ 23bからの信号に基づいて、電圧印加部 31 を制御し、電極 25aからの銀イオンの溶出を制御してレ、る。

[0045] より具体的には、制御部 32は、設定部 3aによって設定されたイオン発生部 25の動作モードに応じて、金属イオン (銀イオン）の溶出を制御する金属イオン溶出制御部として機能している。例えば、設定部 3aにより、イオン発生部 25の動作モードが〇N に設定されたときには、制御部 32は、電圧印加部 31により電極 25aに電圧を印加させ、電極 25aから銀イオンを溶出させる。一方、設定部 3aにより、イオン発生部 25の動作モードが OFFに設定されたときには、制御部 32は、電圧印加部 31による電極 2 5_aへの電圧印加を停止させ、電極 25aからの銀イオンの溶出を停止させる。

[0046] このような制御により、床面に吹き付ける溶媒に銀イオンを混入させるか否かを、設定部 3aを操作する電気掃除機の使用者の意思に基づいて決めることができ、電気掃除機の利便性を高めることができる。

[0047] また、制御部 32は、溶媒タンク 23内での溶媒の水位が電極 25aの最上部よりも低下したことを水位センサ 23bが検知した場合に、金属イオン (銀イオン）の溶出を停止させる溶出停止制御部としても機能している。溶媒タンク 23内での溶媒の水位が電極 25aの最上部よりも低下した場合、銀イオンの溶出は、電極 25aにおいて溶媒に浸力、つている部分でのみ行われるため、溶出される銀イオン量が低下する。したがって、銀イオン水の銀イオン濃度が低下し、銀イオン水を床面に吹き付けたとしても、床面において所望の抗菌効果を得ることができない。

[0048] しかし、そのように溶媒の水位が低下した場合には、制御部 32が電極 25aからの銀イオンの溶出を停止させるので、銀イオン量が不足した状態で床面に銀イオン水が吹き付けられ、所望の抗菌効果が得られない状態で床面が放置されるのを回避すること力 Sできる。

[0049] また、溶媒タンク 23内での溶媒の水位が電極 25aの最上部よりも低下している状態で、電極 25aに一定の電圧を印加し続けても、上記電圧に応じた量の銀イオンが溶出されず、このまま電圧を印加し続けても無駄な電力を消費することとなる。しかし、上記水位が電極最上部よりも低下してレ、る場合には、制御部 32が電極 25aからの銀イオンの溶出を停止させるので、無駄な電力消費を抑えることができる。

[0050] (4.動作）

次に、上記構成の電気掃除機の動作について説明する。

[0051] まず、使用者は、操作ハンドル部 3の設定部 3aにおいて、電動送風機 21の運転〇 N、イオン発生部 25の動作〇Nなどを設定し、電気掃除機の運転を開始させる。すると、溶媒タンク 23内では、イオン発生部 25の制御部 32の制御の下で、電圧印加部 3 1により電極 25aに電圧が印加され、電極 25aから銀イオンが溶出される。そして、この銀イオンが溶媒タンク 23内の溶媒に添加される。銀イオンの添加された溶媒、すなわち、銀イオン水は、ポンプ 24により、溶媒タンク 23の供給口 23aから吸い出され、連通路 17を介して吹付部 16に供給される。吹付部 16では、その先端力床面に向力て銀イオン水が噴霧される。

[0052] このように、溶媒タンク 23内に貯留された溶媒に銀イオンが添加され、この溶媒を床面に噴霧することにより、抗菌物質である銀イオンが床面に付与される。このこと力、ら、溶媒タンク 23と、ポンプ 24と、イオン発生部 25と、連通路 17と、吹付部 16とは、被清掃面である床面に対して抗菌物質 (銀イオン)を付与する付与手段を構成していると言うことができる。また、溶媒タンク 23内の溶媒は、ポンプ 24、連通路 17および吹付部 16を介して被清掃面である床面に供給されることから、溶媒タンク 23、ポンプ 24、連通路 17および吹付部 16は、床面を洗浄するための溶媒を床面に供給する溶媒供給手段を構成していると言うことができる。

[0053] 床面に噴霧された銀イオン水は、やがて乾燥し、床面上では銀イオンが銀化合物などの結晶となって析出する。そして、この結晶が次に水分に触れたときに、銀イオンが再び溶出し、この銀イオンがこれから付着してくる菌に対して殺菌作用を及ぼすことになる。

[0054] 例えば、フローリングの上に銀イオン水が噴霧されたとする。そのフローリングの上を裸足で歩いた場合、足の裏に付着している菌（例えば臭いの元になる菌）が足の裏の水分や汗と同時にフローリング表面に付着した場合には、その水分や汗によつてフローリング表面に残存する結晶から銀イオンが溶出する。そして、この銀イオンによって上記臭いの元になる菌が殺菌されることとなる。

[0055] また、例えば、絨毯に銀イオン水が噴霧された場合、絨毯上に寝転がつたりしたときに、服に付着している菌が汗とともに絨毯に滲み込むと、その汗と絨毯上の結晶とが反応して銀イオンが溶出し、この銀イオンによって上記の菌が殺菌されることとなる。

[0056] 一方、電動送風機 21の運転開始により、回転ブラシ 11が回転し、床面上のゴミゃ塵埃を搔き上げるとともに、吸込口体 1の吸込口 15から空気が吸引される。このとき、床面に吹き付けられた銀イオン水の一部も、電動送風機 21の運転による吸引力によつて、その空気とともに吸込口 15から吸引される。吸引された空気および銀イオン水は、吸込路 26を介してサイクロン集塵機 22に送られる。サイクロン集塵機 22では、吸引された空気と銀イオン水とが高速旋回されることで、当該空気から塵埃が遠心分離され、その塵埃と銀イオン水とがダストカップ 22aに集積される。

[0057] したがって、ダストカップ 22a内では、銀イオン水に含まれる銀イオンの作用により、ダストカップ 22a内での菌の繁殖が抑えられ、ダストカップ 22a内での菌の繁殖による臭気の発生が抑えられることになる。

[0058] (5.効果）

(5-1.床面の抗菌効果について）

以上のように、本実施形態の電気掃除機は、床面を清掃する電気掃除機において、床面に対して抗菌物質 (銀イオン)を付与する付与手段を備えている構成である。これにより、床面において、抗菌物質による抗菌効果、すなわち、瞬間的な殺菌効果ではなぐ将来的な殺菌効果を得ることができ、衛生面に優れたクリーンな環境を持続して得ること力 Sでさる。

[0059] また、上記の電気掃除機は、床面上の空気を（吸込口体 1を介して）吸引するための電動送風機 21をさらに備えている構成である。これにより、付与手段によって床面に抗菌物質を付与し、床面を抗菌処理しながら、電動送風機 21の運転により、床面上の空気を吸引して床面を清掃することができる。

[0060] また、上記の付与手段は、溶媒を貯留する溶媒タンク 23と、溶媒タンク 23から供給される溶媒を床面に吹き付けるための吹付部 16と、抗菌物質を発生させ、吹付部 16 か

ら床面に吹き付けられる溶媒に上記抗菌物質を添加する添加部（イオン発生部 25) とを有している構成である。これにより、溶媒タンク 23内の溶媒に添加部が抗菌物質を添加したものを、吹付部 16から確実に床面に吹き付けることができ、床面を確実に抗菌処理することができる。

[0061] また、上記抗菌物質は、金属イオンであるので、例えば電極に電圧を印加することで電極構成金属のイオンを溶出させるという簡単な構成で、抗菌物質を容易に得ることができ、これによつて床面の抗菌処理を容易に実現することができる。特に、上記の金属イオンは抗菌性を有する銀イオンであるので、銀イオンによって床面を確実に抗菌処理することができる。 [0062] ところで、上記の添加部としては、例えばカートリッジ内に金属イオン溶出材 (銀溶出材であれば硫化銀など）を装填し、カートリッジ内に溶媒を通すだけで (電圧を印カロしないで)金属イオンを溶出するもので構成することもできる。しかし、この構成では、カートリッジ内を溶媒が流れる限り、溶媒には必ず金属イオンが添加される。

[0063] そこで、上記の添加部を、本実施形態のように、上記金属イオンを溶出する電極 25 aを有するイオン発生部 25で構成することで、電極 25aへの電圧印加の有無に応じて、金属イオンの溶出を制御することができる。したがって、使用者の意思に応じて抗菌処理の実行を選択できる、利便性に優れた電気掃除機を実現することができる

[0064] また、本実施形態では、吹付部 16を吸込口体 1に設けているので、清掃時の通常の動作である吸込口体 1の移動とともに、床面に銀イオン水を吹き付けることができる。これにより、床面を隅々まで抗菌処理することができる。

[0065] また、吹付部 16は、床面に対して上記溶媒を霧状に噴射する噴霧部で構成されている。これにより、溶媒の粒径を極力小さくできるので、溶媒に含まれる銀イオンが結晶（銀化合物）となって析出したときに、その表面積を極力大きくできる。その結果、次にこの結晶が水分に触れて銀イオンが溶出したときの銀イオンによる抗菌効果を効果的に得ることができる。

[0066] また、吹付部 16を噴霧部で構成することで、床面に対して均一に溶媒を噴霧することができ、さらには、床面に吹き付ける溶媒の粒径が小さくなるので、溶媒に速乾性を持たせることもできる。このこと力ら、吹付部 16は、速乾性を有するように溶媒を均一に床面に吹き付ける吹付手段であるとも言うことができる。

[0067] ところで、本実施形態では、床面に対して抗菌効果を付与すベぐ金属イオンである銀イオンを溶媒に添加して床面に吹き付けるようにしているため、上記溶媒にはァルコールが含まれてレ、ることが望ましレ、。その理由は以下の通りである。

[0068] まず、アルコールには殺菌効果があるため、最初にアルコールで床面上の菌を除去することができ、その後の銀イオンによる抗菌効果を高めることができる。また、溶媒の揮発速度が早いと、銀イオンが金属化合物となって析出する微粉末 (結晶）の粒径が小さくなり、表面積が大きくなる。これにより、金属化合物から溶け出す銀イオンによる抗菌作用を効果的に得ることができる。また、アルコールには、界面活性作用があり、油などの洗浄力にも優れている。したがって、床面に付着した油脂を効果的に除去することができる。

[0069] また、本実施形態の電気掃除機は、電動送風機 21の運転によって（吸込口体 1から）吸引した空気を旋回させ、上記空気に含まれる塵埃を分離するサイクロン集塵機 22をさ

らに備えている構成である。これにより、サイクロン集塵方式の電気掃除機において、上述した本発明の効果を得ることができる。

[0070] なお、本実施形態では、吹付部 16による銀イオン水の床面への吹き付けと、電動送風機 21の運転による空気の吸引（床面に吹き付けられた銀イオン水の回収を含む )とを両方行っているが、床面の抗菌処理のみを目的とする場合は、後者は必ずしも行う必要はなレ、。例えば、既に床面の清掃が終わっているとき、あるいは、床面上にゴミがないと一見して判断できるときは、電動送風機 21の運転を OFFして、銀イオン水の床面への吹き付けだけを行うようにすることもできる。

[0071] (5-2.脱臭効果について）

本実施形態の電気掃除機は、床面を洗浄するための溶媒を床面に供給する溶媒供給手段と、上記溶媒に抗菌物質 (例えば銀イオン)を添加する添加部 (イオン発生部 25)と、床面に供給され、上記抗菌物質の添加された溶媒を、電動送風機 21の運転によって床面上の空気とともに吸引し、蓄積する蓄積部（サイクロン集塵機 22)とを備えている構成である。これにより、蓄積部内（特にサイクロン集塵機 22のダストカツプ 22a内）には、抗菌物質が添加された溶媒が少なくとも蓄積されるので、吸引した空気中に含まれる菌ゃ蓄積部内に元々存在する菌の蓄積部内での将来的な繁殖を、上記抗菌物質によって抑えることができる。したがって、蓄積部内での臭気の発生を抑えることができ、蓄積部内の汚水 (塵埃を含む溶媒）の廃棄時における使用者の不快を低減することができる。

[0072] より具体的には、蓄積部（サイクロン集塵方式の場合はダストカップ 22a)内には、吸引した空気から遠心分離した塵埃と、床面から回収した溶媒が集積される。（なお、このとき、床面に吹き付けられた溶媒の全部が回収されるわけではなぐレ、くらかは床面に残っている。したがって、床面に残った溶媒中の銀イオンにより、床面の抗菌効果が失われることはない。 )

ここで、床面に付与する溶媒に銀イオンが含まれていない場合、サイクロン集塵機 2 2のダストカップ 22a内の水が捨てられずに長期間放置されると、その水は腐って臭気を放つ場合がある。しかも、その水は、同じくダストカップ 22a内に溜められる塵埃と混合されてレ、るので、時には強レ、臭気となる場合もある。

[0073] しかし、本実施形態では、床面に付与する溶媒に銀イオンが含まれてレ、るので、床面から銀イオン水の一部を回収してダストカップ 22aに集積したときに、その銀イオンがダストカップ 22a内の臭気の元となる菌と反応し、その臭気を抑える。したがって、例えば、ダストカップ 22a内の汚水を捨てるベぐサイクロン集塵機 22の本体力ダストカップ 22aを取り外した場合でも、周りに臭気が漂うのを抑えることができ、使用者が不快に感じるのを低減することができる。

[0074] つまり、サイクロン集塵機 22は、吹付部 16から床面に吹き付けられた抗菌物質を含む溶媒 (銀イオン水）の一部を上記空気とともに回収し、旋回によって空気と分離された塵埃と上記溶媒とをダストカップ 22aに集積する構成であるので、回収した溶媒中の銀イオンにより、ダストカップ 22a内の臭気を抑えるという上記の効果を得ることができる。

[0075] また、本実施形態では、特に、上記蓄積部が、吸引した空気を旋回させて上記空気中の塵埃を分離し、当該塵埃と吸引した溶媒 (抗菌物質を含む溶媒)とをダスト力ップ 22aに集積するサイクロン集塵機 22で構成されているので、サイクロン集塵方式と、床面を溶媒で洗浄して汚水を回収する構成とを組み合わせた電気掃除機におレヽて、上述の効果を確実に得ることができる。

[0076] また、上記の溶媒供給手段は、床面を洗浄するための溶媒を貯留する溶媒タンク 2 3と、溶媒タンク 23から供給される溶媒を床面に吹き付けるための吹付部 16とを少なくとも有しているので、吹付部 16から吹き付けられる溶媒を用いて、床面の洗浄を確実に行うことができる。

[0077] また、上記抗菌物質は、金属イオンであるので、例えば電極に電圧を印加することで電極構成金属のイオンを溶出させるという簡単な構成で、抗菌物質を容易に得ること力 Sできる。これにより、上記抗菌物質を用いた床面の抗菌処理および溶媒回収後のサイクロン集塵機 22内の脱臭を容易に実現することができる。特に、上記の金属ィオンは抗菌性を有する銀イオンであるので、床面の抗菌処理とサイクロン集塵機 22 内の脱臭とを、銀イオンの抗菌作用によって確実かつ容易に実現することができる。

[0078] ところで、上記の添加部としては、例えばカートリッジ内に金属イオン溶出材 (銀溶出材であれば硫化銀など）を装填し、カートリッジ内に溶媒を通すだけで (電圧を印カロしないで)金属イオンを溶出するもので構成することもできる。しかし、この構成では、カートリッジ内を溶媒が流れる限り、溶媒には必ず金属イオンが添加される。

[0079] そこで、上記の添加部を、本実施形態のように、上記金属イオンを溶出する電極 25 aを有するイオン発生部 25で構成することで、電極 25aへの電圧印加の有無に応じて、金属イオンの溶出を制御することができる。したがって、使用者の意思に応じて抗菌処理およびサイクロン集塵機 22内の脱臭処理の実行を選択できる、利便性に優れた電気掃除機を実現することができる。

[0080] また、本実施形態の電気掃除機では、床面に吹き付けた銀イオン水が電動送風機 21の運転により回収されるときに、その銀イオン水が吸込口体 1の底板 14や回転ブラシ 1 1にもいくらか付着する。しかし、付着している液体が銀イオン水であるため、その抗菌効果により、その付着している部分にて発生する臭いを抑えることもできる。したがって、本発明は、特に乾湿両用の電気掃除機において効果があるとも言える。

[0081] (6.その他）

以上では、サイクロン集塵方式の電気掃除機について説明したが、本発明は、このサイクロン集塵方式に限定されるわけではない。例えば、電動送風機 21の運転により、吸引した空気 (塵埃、ゴミを含む）および床面に付着した銀イオン水の一部を、回収タンクに直接回収する構成であっても構わない。特に、回収タンク内の脱臭を目的とする構成については、後述の実施の形態 3で説明する。

[0082] また、本実施形態では、銀イオン水の噴射量を一定としている力例えば、床面の種類 (絨毯、畳、フローリングなど）に応じて上記噴射量を可変とすることもできる。この構成は、例えば床面の種類を検知する床面検知手段を設け、制御部 32が床面検知手段での検知結果に応じてポンプ 24の吸い出し量を調整することで実現可能である。この構成によれば、床面の種類に応じた量の銀イオン水で、床面に応じた抗菌処理をすること力 Sできる。

[0083] また、本実施形態では、銀イオン水の銀イオン濃度の調整は特に行っていないが、床面の種類 (絨毯、畳、フローリングなど）に応じて上記銀イオン濃度を可変とすることもできる。この構成は、例えば床面の種類を検知する床面検知手段を設け、制御部 32が床面検知手段での検知結果に応じて電極 25aに印加する電圧を変化させるように電圧印加部 31を制御することで実現可能である。この構成によれば、床面の種類に応じた量の銀イオンを含む銀イオン水で床面を適切に抗菌処理することができ、抗菌処理に必要な銀イオンの過不足を無くす、つまり、銀イオンを有効利用することができる。

[0084] 〔実施の形態 2〕

本発明の他の実施の形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、実施の形態 1と同一の構成には同一の部材番号を付記し、その説明を省略する。

[0085] 図 6は、本実施形態の電気掃除機を正面から見たときの当該電気掃除機の断面図を示している。本電気掃除機は、実施の形態 1の電気掃除機において、給水ホース 4 1をさらに備え、溶媒タンク 23が給水ホース 41との接続部 51を有している。

[0086] 給水ホース 41は、水道の蛇口 42と接続されるものである。したがって、蛇口 42に給水ホース 41の一端を接続し、他端を接続部 51と接続することで、蛇口 42と溶媒タンク 23とが、給水ホース 41を介して連通接続される。この構成により、以下の作用効果を得ること力 Sできる。

[0087] 電気掃除機の溶媒タンク 23の溶媒の収容可能容量は、有限 (例えば 2リットル)であるため、例えば工場の床面や体育館の床面など、占有面積の広い床面を抗菌処理する場合には、溶媒タンク 23への溶媒の 1回の充填だけでは床面全体を抗菌処理することができず、途中で電気掃除機の運転を止めて溶媒タンク 23への溶媒の補給が必要となる。

[0088] しかし、本実施形態の電気掃除機では、溶媒タンク 23と蛇口 42とを給水ホース 41 で連結することができ、これによつて、蛇口 42から常時、水道水を溶媒として溶媒タンク 23に供給することができる。これにより、床面面積の大小に関係なぐ作業を途中で止めることなしに、床面の抗菌処理を連続して行うことができ、その作業性を向上させること力 Sできる。

[0089] ところで、本実施形態のように、電気掃除機が給水ホース 41を有している場合、図 7に示すように、イオン発生部 25の電極 25aは、給水ホース 41内に設けられる構成であってもよい。この場合、イオン発生部 25 (駆動回路 25bも含む）は、同図に示すように、給水ホース 41の外面に設けられる構成が考えられる。

[0090] この場合、イオン発生部 25の電極 25aから銀イオンを溶出した場合に、その銀ィォンを給水ホース 41の内部を流れる溶媒に対して確実に添加することができる。したがつて、銀イオン水自体を溶媒タンク 23に供給して、当該銀イオン水による床面の抗菌処理を行うことができる。

[0091] また、給水ホース 41内には、給水ホース 41内の流水の有無を検知する流水検知部 43を設けてもよい。このような流水検知部 43は、流水の有無を直接検知するセンサで構成されてもよいし、水が流れることによって回転する羽根車と、その羽根車の回転を検知するセンサとで構成されてもよい。この場合、イオン発生部 25の制御部 3 2は、給水ホース 41内を水が流れていないことを流水検知部 43が検知した場合に、金属イオンである銀イオンの溶出を停止させる溶出停止制御部として機能してもよい

[0092] 給水ホース 41内を水道水が流れてレ、なレ、場合には、電極 25aにレ、くら電圧を印加しても電極 25aから銀イオンは溶出されなレ、。したがって、この場合に制御部 32が電圧印加部 31を制御して電極 25aへの電圧印加を停止させ、電極 25aからの銀イオンの溶出を停止させることにより、無駄な電力消費を無くすことができる。

[0093] 〔実施の形態 3〕

本発明のさらに他の実施の形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、実施の形態 1または 2と同一の構成には同一の部材番号を付記し、その説明を

省略する。

[0094] サイクロン集塵機 22内の脱臭を目的とする場合、図 8に示すように、イオン発生部 2 5の電極 25aを、溶媒タンク 23内とサイクロン集塵機 22内（ダストカップ 22a内）との両方に設ける構成であってもよい。または、イオン発生部 25の電極 25aを、サイクロン集塵機 22内（ダストカップ 22a内）にのみ設ける構成としてもよい。

[0095] なお、これらの場合は、ダストカップ 22a内の汚水を廃棄できるようにするため、ダストカップ 22a内の電極 25aと、駆動回路 25bと電気的に接続される被覆電線 25cとは、ダストカップ 22aを掃除機本体 2にセットしたときには電気的に接続される一方、ダストカップ 22aを掃除機本体 2から離脱させたときは、その電気的接続が解除される構成とする必要がある。

[0096] このように少なくともサイクロン集塵機 22内に電極 25aを設けることにより、サイクロン集塵機 22のダストカップ 22a内に溶媒を回収したときには、その溶媒内で直接抗菌物質である銀イオンを溶出させることができる。したがって、サイクロン集塵機 22内 (ダストカップ 22a内）での菌の繁殖を、銀イオンにより効果的に抑えて、臭気の発生を効果的に抑えることができ、この構成でも本発明の目的を十分に達成することができる。

[0097] このこと力、本発明の電気掃除機は、以下の構成であってもよいと言える。すなわち、本発明の電気掃除機は、被清掃面である床面を洗浄するための溶媒を床面に供給する溶媒供給手段と、床面に供給された溶媒を、電動送風機 21の運転によって床面上の空気とともに吸引し、蓄積する蓄積部 (サイクロン集塵機 22)と、上記蓄積部内で、当該蓄積部に蓄積された溶媒に抗菌物質を添加する添加部 (イオン発生部 25)とを備えている構成である。

[0098] また、以上では、サイクロン集塵方式の電気掃除機について説明したが、本発明は、このサイクロン集塵方式に限定されるわけではない。

[0099] 例えば図 9に示すように、図 1で示した構成において、サイクロン集塵機 22の代わりに回収タンク 61を設けるようにしてもよい。この回収タンク 61は、電動送風機 21の運転により、吸引した空気中に含まれる塵埃と、吸引した溶媒とを単に回収して蓄積するだけのタンクである。

[0100] このような回収タンク 61を用いた電気掃除機であっても、回収タンク 61内には、床面から回収した溶媒であって抗菌物質が添加された溶媒が少なくとも蓄積されるので、吸引した空気中に含まれる菌ゃ回収タンク 61内に元々存在する菌の回収タンク 61 内での将来的な繁殖を、上記抗菌物質によって抑えることができる。したがって、回収タンク 61内での臭気の発生を抑えて汚水の廃棄時における使用者の不快を低減できるとレ、う効果が得られることに変わりはなレ、。

[0101] よって、このタイプの電気掃除機であっても、回収タンク 61は、図 1のサイクロン集塵機 22と同様に、床面に供給され、抗菌物質の添加された溶媒を、電動送風機 21 の運転によって床面上の空気とともに吸引し、蓄積する蓄積部を構成していると言うこと力 Sできる。

[0102] また、回収タンク 61を用いる電気掃除機であっても、図 10に示すように、イオン発生部 25の電極 25aを、溶媒タンク 23内と回収タンク 61内との両方に設ける構成としてもよレ、し、回収タンク 61にのみ設ける構成としてもよレ、。なお、この場合は、回収タンク 61内の汚水を廃棄できるようにするため、回収タンク 61内の電極 25aと、駆動回路 25bと電気的に接続される被覆電線 25cとは、回収タンク 61を掃除機本体 2にセットしたときには電気的に接続される一方、回収タンク 61を掃除機本体 2から離脱させたときは、その電気的接続が解除される構成とする必要がある。

[0103] このように少なくとも回収タンク 61内に電極 25aを設けることにより、回収タンク 61内に溶媒を回収したときには、その溶媒内で直接抗菌物質である銀イオンを溶出させること力 Sできる。したがって、回収タンク 61内での菌の繁殖を上記の銀イオンにより効果的に抑えて、臭気の発生を効果的に抑えることができ、この構成でも本発明の目的を十分に達成することができる。

[0104] よって、このタイプの電気掃除機では、回収タンク 61は、被清掃面である床面に供給された溶媒を、電動送風機 21の運転によって床面上の空気とともに吸引し、蓄積する蓄積部を構成し、イオン発生部 25は、上記蓄積部としての回収タンク 61に蓄積された溶媒に抗菌物質 (銀イオン)を添加する添加部を構成していると言うことができる。

[0105] 〔実施の形態 4〕

本発明のさらに他の実施の形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、実施の形態 1ないし 3と同一の構成には同一の部材番号を付記し、その説明を省略する。

[0106] 以上の各実施の形態では、吸込口体 1と掃除機本体 2とを同時に動かす、いわゆるアップライト型の電気掃除機について説明したが、本発明はこれに限定されるわけではない。例えば、図 11に示すように、吸込口体 1と掃除機本体 2とを、継ぎ手管 4、手元ハンドル部 5および接続ホース 6を介して接続した、レ、わゆるキヤニスター型の電気掃除機にも、実施の形態 1ないし 3の構成を適用することは勿論可能である。

[0107] このタイプの電気掃除機では、例えば手元ハンドル部 5に溶媒タンク 23およびポンプ 24を、継ぎ手管 4に連通路 17を、吸込口体 1に吹付部（吹付部 16に相当）を、掃除機本体 2にサイクロン集塵機 22 (または回収タンク 61)を取り付けることで、本発明を実現することが可能である。

[0108] なお、本発明の電気掃除機は、以下のように表現することもできる。

[0109] 本発明の電気掃除機は、被清掃面である床面を洗浄するための溶媒を床面に供給する溶媒供給手段と、上記溶媒に抗菌物質 (銀イオン)を添加する添加部 (イオン発生部 25)と、床面に供給され、上記抗菌物質の添加された溶媒を、電動送風機 21 の運転によって床面上の空気とともに吸引して旋回させ、上記空気から分離された塵埃とともにダストカップ 22aに集積するサイクロン集塵機 22とを備えている構成である

[0110] 本発明の電気掃除機は、被清掃面である床面を洗浄するための溶媒を床面に供給する溶媒供給手段と、床面に供給された溶媒を、電動送風機 21の運転によって床面上の空気とともに吸引して旋回させ、上記空気から分離された塵埃とともにダスト力ップ 22aに集積するサイクロン集塵機 22と、サイクロン集塵機 22内で、ダストカップ 2 2aに集積された溶媒に抗菌物質 (銀イオン)を添加する添加部 (イオン発生部 25)とを備えている構成である。

[0111] 本発明の電気掃除機は、被清掃面である床面を洗浄するための溶媒を床面に供給する溶媒供給手段と、上記溶媒に抗菌物質 (銀イオン)を添加する添加部 (イオン発生部 25)と、床面に供給され、上記抗菌物質の添加された溶媒を、電動送風機 21 の運転によって

床面上の空気とともに吸引して回収する回収タンク 61とを備えてレ、る構成である。 [0112] 本発明の電気掃除機は、被清掃面である床面を洗浄するための溶媒を床面に供給する溶媒供給手段と、床面に供給された溶媒を、電動送風機 21の運転によって床面上の空気とともに吸引して回収する回収タンク 61と、回収タンク 61内で、回収タンク 61に蓄積された溶媒に抗菌物質 (銀イオン)を添加する添加部 (イオン発生部 25) とを備えている構成である。

産業上の利用可能性

[0113] 本発明の電気掃除機は、床面に溶媒を吹き付けて床面を洗浄する電気掃除機として利用可能である。

Claims

請求の範囲

[1] 被清掃面を清掃する電気掃除機であって、

上記被清掃面に対して抗菌物質を付与する付与手段を含んでいることを特徴とする電気掃除機。

[2] 被清掃面上の空気を吸引するための電動送風機をさらに含んでいることを特徴とする請求項 1に記載の電気掃除機。

[3] 上記付与手段は、

溶媒を貯留する貯留部と、

上記貯留部から供給される溶媒を上記被清掃面に吹き付けるための吹付部と、上記抗菌物質を発生させ、上記吹付部から上記被清掃面に吹き付けられる溶媒に上記抗菌物質を添加する添加部とを含んでレヽることを特徴とする請求項 1に記載の

[4] 上記抗菌物質は、金属イオンであることを特徴とする請求項 1に記載の電気掃除機

[5] 上記金属イオンは、銀イオンであることを特徴とする請求項 4に記載の電気掃除機

[6] 上記添加部は、上記金属イオンを溶出する電極を有するイオン発生部で構成されていることを特徴とする請求項 4に記載の電気掃除機。

[7] 上記電極は、上記貯留部内に設けられていることを特徴とする請求項 6に記載の電気掃除機。

[8] 上記電極は、上記貯留部内の上記吹付部への溶媒の供給口に設けられていることを特徴とする請求項 7に記載の電気掃除機。

[9] 上記電極は、上記貯留部から上記吹付部への溶媒の供給経路内に設けられていることを特徴とする請求項 6に記載の電気掃除機。

[10] 上記イオン発生部の動作モードを設定するための設定部をさらに含み、

上記イオン発生部は、上記設定部によって設定された動作モードに応じて、金属ィオンの溶出を制御する金属イオン溶出制御部を含んでいることを特徴とする請求項 6 に記載の電気掃除機。

[11] 上記貯留部内での溶媒の水位を検知する水位検知部をさらに含み、上記イオン発生部は、上記貯留部内での溶媒の水位が上記電極の最上部よりも低下したことを上記水位検知部が検知した場合に、金属イオンの溶出を停止させる溶出停止制御部を含んでいることを特徴とする請求項 6に記載の電気掃除機。

[12] 上記吹付部は、上記被清掃面に対して上記溶媒を霧状に噴射する噴霧部で構成されていることを特徴とする請求項 3に記載の電気掃除機。

[13] 水道の蛇口と連通される給水ホースをさらに含み、

上記貯留部は、上記給水ホースとの接続部を含んでレ、ることを特徴とする請求項 6 に記載の電気掃除機。

[14] 上記電極は、上記給水ホース内に設けられていることを特徴とする請求項 13に記載の電気掃除機。

[15] 上記給水ホース内の流水の有無を検知する流水検知部をさらに含み、

上記イオン発生部は、上記給水ホース内を水が流れていないことを上記流水検知部が検知した場合に、金属イオンの溶出を停止させる溶出停止制御部を含んでレ、ることを特徴とする請求項 14に記載の電気掃除機。

[16] 上記電動送風機の運転によって吸引した空気を旋回させ、上記空気に含まれる塵埃を分離するサイクロン集塵機をさらに含んでいることを特徴とする請求項 2に記載の電気掃除機。

[17] 上記電動送風機の運転によって吸引した空気を旋回させ、上記空気に含まれる塵埃を分離するサイクロン集塵機をさらに含み、

上記付与手段は、

溶媒を貯留する貯留部と、

上記貯留部から供給される溶媒を上記被清掃面に吹き付けるための吹付部と、上記抗菌物質を発生させ、上記吹付部から上記被清掃面に吹き付けられる溶媒に上記抗菌物質を添加する添加部とを含み、

上記サイクロン集塵機は、上記吹付部から上記被清掃面に吹き付けられた抗菌物質を含む溶媒の一部を上記空気とともに回収し、旋回によって空気と分離された塵埃と上記溶媒とをダストカップに集積することを特徴とする請求項 2に記載の電気掃除機。

[18] 被清掃面を洗浄するための溶媒を上記被清掃面に供給する溶媒供給手段と、上記溶媒に抗菌物質を添加する添加部と、

上記被清掃面に供給され、上記抗菌物質の添加された溶媒を、電動送風機の運転によって上記被清掃面上の空気とともに吸引し、蓄積する蓄積部とを含んでいることを特徴とする電気掃除機。

[19] 上記蓄積部は、吸引した空気を旋回させて上記空気中の塵埃を分離し、当該塵埃と吸引した溶媒とをダストカップに集積するサイクロン集塵機で構成されていることを特徴とする請求項 18に記載の電気掃除機。

[20] 上記蓄積部は、吸引した空気中に含まれる塵埃と、吸引した溶媒とを回収する回収タンクで構成されていることを特徴とする請求項 18に記載の電気掃除機。

[21] 上記抗菌物質は、金属イオンであることを特徴とする請求項 18に記載の電気掃除機。

[22] 上記金属イオンは、銀イオンであることを特徴とする請求項 21に記載の電気掃除機。

[23] 上記添加部は、上記金属イオンを溶出する電極を有するイオン発生部で構成されていることを特徴とする請求項 21に記載の電気掃除機。

[24] 被清掃面を洗浄するための溶媒を上記被清掃面に供給する溶媒供給手段と、上記被清掃面に供給された溶媒を、電動送風機の運転によって上記被清掃面上の空気とともに吸引し、蓄積する蓄積部と、

上記蓄積部内で、当該蓄積部に蓄積された溶媒に抗菌物質を添加する添加部とを含んでいることを特徴とする電気掃除機。

[25] 上記蓄積部は、吸引した空気を旋回させて上記空気中の塵埃を分離し、当該塵埃と吸引した溶媒とをダストカップに集積するサイクロン集塵機で構成されていることを特徴とする請求項 24に記載の電気掃除機。

[26] 上記蓄積部は、吸引した空気中に含まれる塵埃と、吸引した溶媒とを回収する回収タンクで構成されていることを特徴とする請求項 24に記載の電気掃除機。

[27] 上記抗菌物質は、金属イオンであることを特徴とする請求項 24に記載の電気掃除機。

[28] 上記金属イオンは、銀イオンであることを特徴とする請求項 27に記載の電気掃除機。

[29] 上記添加部は、上記金属イオンを溶出する電極を有するイオン発生部で構成されていることを特徴とする請求項 27に記載の電気掃除機。