JPH11336169A - 便器洗浄方法 - Google Patents

便器洗浄方法

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JPH11336169A
JPH11336169A JP11100847A JP10084799A JPH11336169A JP H11336169 A JPH11336169 A JP H11336169A JP 11100847 A JP11100847 A JP 11100847A JP 10084799 A JP10084799 A JP 10084799A JP H11336169 A JPH11336169 A JP H11336169A
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Shuhei Kono
秀平 河野
Nobuhiro Shono
信浩 庄野
Kenji Tabata
研二 田端
Masakatsu Kiyohara
正勝 清原
Makoto Hayakawa
信 早川
Mitsumasa Sugano
充誠 菅野
Nobuhiko Kanekuni
伸彦 兼国
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  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)
  • Bidet-Like Cleaning Device And Other Flush Toilet Accessories (AREA)
  • Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の酸性物質を添加する方法と比較して、
メインテナンスの必要性がなく、また、使用者にとって
安全であるとともに、便器の汚れ発生を効果的に防止で
き、且つアンモニアの生成を充分に抑制して充分な異臭
対策をなすことの可能な便器の洗浄方法及び便器洗浄装
置を提供する。 【解決手段】 少なくとも一対の電極と、電極間に形成
された流路と、流路に連通する液体流入口と液体流出口
とを有する連続式電気分解槽1を、便器A1に設ける。
水道水は連続式電気分解槽1により電気分解され、遊離
塩素を生成する。生成された遊離塩素を含む水が便器A
1内に流されると、遊離塩素を含む水は便器内を殺菌
し、細菌が有する酵素ウレアーゼによる尿素の分解作用
を抑える。これにより、便器表面及び便器トラップの尿
石付着、着色及び異臭発生を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、便器洗浄方法及び
便器洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】便器の着色汚れの主原因に尿石の付着が
ある。尿石の付着は次のようなプロセスで生じると考え
られている。すなわち、細菌に含まれる酵素ウレアーゼ
により尿中の尿素が分解されてアンモニアを生成し、こ
れにより尿と洗浄水からなる混合排水のpHが上昇す
る。pHが高くなると、尿中に含有されるカルシウムイ
オンとリン酸イオンが反応して生成するリン酸カルシウ
ムの溶解度が低下し、リン酸カルシウムが有機成分とと
もに便器内等に析出する。これが尿石である。
【0003】そこで従来は、リン酸カルシウムの析出し
にくいpH、すなわち低pHに混合排水のpHを維持す
る方法がとられてきた。
【0004】例えば、特公平5−57312では、酸性
物質を添加して尿又は尿と洗浄水との混合排水のpHを
5〜7.5にする方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
酸性物質を添加する方法では、アンモニアの生成を充分
に抑制することができず、異臭対策として充分とは言え
なかった。
【0006】また、便器下流の配管が腐食する場合があ
るという問題があった。
【0007】更に、酸性物質を補給するメインテナンス
が必要であり、且つ補給作業に危険が伴う場合があっ
た。
【0008】本発明は上記問題に鑑みてなされたもので
あり、便器の汚れ発生を効果的に防止でき、且つアンモ
ニアの生成を充分に抑制して充分な異臭対策をなすこと
の可能な便器の洗浄方法を提供することを主目的とす
る。
【0009】更には、従来の酸性物質を添加する方法と
比較して、メインテナンスの必要性がなく、また、使用
者にとって安全な便器洗浄装置も提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決すべく、第一発明として、ウレアーゼを含む細菌を殺
菌する工程と、ウレアーゼを便器外に除去する工程とを
有することを特徴とする便器の洗浄方法を提供する。
【0011】本発明では、上記課題を解決すべく、第二
発明として、ウレアーゼの酵素作用を阻害する工程を有
することを特徴とする便器の洗浄方法を提供する。
【0012】本発明の第二発明の好ましい態様において
は、ウレアーゼの酵素作用を阻害する工程と、ウレアー
ゼを便器外に除去する工程とを有するようにする。
【0013】本発明の好ましい態様においては、ウレア
ーゼを含む細菌を殺菌する工程と、ウレアーゼの酵素作
用を阻害する工程とを有するようにする。
【0014】本発明の好ましい態様においては、ウレア
ーゼを含む細菌を殺菌し且つウレアーゼの酵素作用を阻
害する工程を有するようにする。
【0015】本発明の別の好ましい態様においては、ウ
レアーゼを含む細菌を殺菌する工程と、ウレアーゼの酵
素作用を阻害する工程と、ウレアーゼを便器外に除去す
る工程とを有するようにする。
【0016】本発明の別の好ましい態様においては、ウ
レアーゼを含む細菌を殺菌し且つウレアーゼの酵素作用
を阻害する工程と、ウレアーゼを便器外に除去する工程
とを有するようにする。
【0017】本発明の第一発明の好ましい態様において
は、ウレアーゼを含む細菌を殺菌する工程が、殺菌性を
有する物質又はイオンを便器に接触させる工程であるよ
うにする。
【0018】本発明の第一発明の別の好ましい態様にお
いては、ウレアーゼを含む細菌を殺菌する工程が、殺菌
性を有する物質又はイオンを含む液体を便器に接触させ
る工程であるようにする。
【0019】本発明の第一発明の好ましい態様において
は、ウレアーゼを便器外に除去する工程が、洗浄水とと
もに細菌を便器外に除去する工程であるようにする。
【0020】本発明の第一発明の別の好ましい態様にお
いては、ウレアーゼを便器外に除去する工程が、殺菌性
を有する物質又はイオンを含む液体とともに細菌を便器
外に除去する工程であるようにする。
【0021】本発明の第一発明の別の好ましい態様にお
いては、殺菌性を有する物質又はイオンを含む液体に、
ウレアーゼの酵素作用を阻害する物質が含有されている
ようにする。
【0022】本発明の第一発明の別の好ましい態様にお
いては、殺菌性を有する物質又はイオンを含む液体のp
Hが5.5以下であるようにする。
【0023】本発明の好ましい態様においては、殺菌性
を有する物質又はイオンを含む液体が、遊離塩素を含む
液体であるようにする。
【0024】本発明の別の好ましい態様においては、殺
菌性を有する物質又はイオンを含む液体が、結合塩素を
含む液体であるようにする。
【0025】本発明の別の好ましい態様においては、殺
菌性を有する物質又はイオンを含む液体が、オゾン含有
水であるようにする。
【0026】本発明の別の好ましい態様においては、殺
菌性を有する物質又はイオンを含む液体が、抗菌性金属
イオンを含む液体であるようにする。
【0027】更に好ましい態様においては、遊離塩素の
濃度が0.1mg/リットル以上であるようにする。
【0028】更に好ましい態様においては、遊離塩素の
濃度が0.5mg/リットル以上であるようにする。
【0029】本発明の別の好ましい態様においては、遊
離塩素が、塩素イオン含有水を電気分解して得た遊離塩
素であるようにする。
【0030】本発明の別の好ましい態様においては、殺
菌性を有する物質又はイオンを含む液体が、遊離塩素を
含む酸性液体であるようにする。
【0031】本発明の第一発明の好ましい態様において
は、オゾン含有水中のオゾン濃度が0.01mg/リッ
トル以上であるようにする。
【0032】更に好ましい態様においては、オゾン含有
水中のオゾン濃度が0.05mg/リットル以上である
ようにする。
【0033】本発明の第一発明の別の好ましい態様にお
いては、オゾン含有水が、無声放電による生成オゾンの
水への溶解或いは水の電気分解による水中でのオゾン生
成により得られたオゾン含有水であるようにする。
【0034】本発明の第一発明の別の好ましい態様にお
いては、抗菌性金属イオンを含む液体が、銀イオン濃度
1μg/リットル以上の液体であるようにする。
【0035】更に好ましい態様においては、抗菌性金属
イオンを含む液体が、銀イオン濃度10μg/リットル
以上の液体であるようにする。
【0036】本発明の第一発明の別の好ましい態様にお
いては、抗菌性金属イオンを含む液体が、抗菌性金属イ
オン担持体により放出された抗菌性金属イオンを含む液
体であるようにする。
【0037】本発明の第一発明の別の好ましい態様にお
いては、抗菌性金属イオン担持体を、滞留水が貯留され
る便器のトラップ部に配するようにする。
【0038】本発明の第一発明の別の好ましい態様にお
いては、殺菌性を有する物質又はイオンを含む液体を、
所定の時間間隔で便器に流すようにする。
【0039】本発明の第一発明の別の好ましい態様にお
いては、殺菌性を有する物質又はイオンを含む液体を、
夜間にのみ便器に流すようにする。
【0040】本発明の第一発明の別の好ましい態様にお
いては、殺菌性を有する物質又はイオンを含む液体を、
夜間にのみ所定の時間間隔で便器に流すようにする。
【0041】本発明の第一発明の別の好ましい態様にお
いては、殺菌性を有する物質又はイオンを含む液体を、
便器使用後一定時間以内に便器が使用されない場合に便
器に流すようにする。
【0042】本発明の第一発明の別の好ましい態様にお
いては、殺菌性を有する物質又はイオンを含む液体を、
便器使用後一定時間以内に便器が使用されない場合に、
所定の時間間隔で便器に流すようにする。
【0043】本発明の第一発明の別の好ましい態様にお
いては、殺菌性を有する物質又はイオンを含む液体を、
便器使用後の便器洗浄の度毎に便器に流すようにする。
【0044】本発明の第一発明の別の好ましい態様にお
いては、殺菌性を有する物質又はイオンを含む液体を、
便器使用後の便器洗浄の終了間際又は終了直後に便器に
流すようにする。
【0045】本発明の第一発明の別の好ましい態様にお
いては、抗菌性金属イオンを含む液体を、夜間にのみ便
器の滞留水として貯留するようにする。
【0046】本発明の第一発明の別の好ましい態様にお
いては、抗菌性金属イオンを含む液体を、便器使用後一
定時間以内に便器が使用されない場合に、便器の滞留水
として貯留するようにする。
【0047】本発明の別の態様においては、遊離塩素の
濃度が0.2μg/リットル以上の遊離塩素含有水を便
器に流すようにする。
【0048】更に好ましい態様においては、遊離塩素の
濃度が0.02mg/リットル以上の遊離塩素含有水を
便器に流すようにする。
【0049】本発明の別の態様においては、便器滞留水
中の細菌数を常に1×10CFU/ミリリットル未満
に維持するようにする。
【0050】本発明の別の好ましい態様においては、殺
菌性物質又はイオンを含む液体を便器に流して、便器滞
留水中の細菌数を常に1×10CFU/ミリリットル
未満に維持するようにする。
【0051】本発明の別の好ましい態様においては、前
記殺菌性物質又はイオンを含む液体を常時便器に流すよ
うにする。
【0052】本発明の別の好ましい態様においては、前
記殺菌性物質又はイオンを含む液体を、通常の便器洗浄
により便器滞留水を置換した後に流すようにする。
【0053】本発明の別の好ましい態様においては、前
記常時便器に流す殺菌性物質又はイオンを含む液体は、
遊離塩素濃度0.2μg/リットル以上の遊離塩素含有
水であるようにする。
【0054】本発明の別の好ましい態様においては、殺
菌性物質又はイオンを含む液体を、便器使用後の便器洗
浄の後、所定時間便器が使用されないときに流すように
するとともに、その時に最初に便器に流す殺菌性物質又
はイオンを含む液体は遊離塩素濃度が0.1mg/リッ
トル以上の遊離塩素含有水であるようにする。
【0055】本発明の別の好ましい態様においては、殺
菌性物質又はイオンを含む液体を夜間にのみ便器に流す
ようにするとともに、夜間に最初に便器に流す殺菌性物
質又はイオンを含む液体は遊離塩素濃度が0.1mg/
リットル以上の遊離塩素含有水であるようにする。
【0056】本発明の別の好ましい態様においては、前
記通常の便器洗浄により便器滞留水を置換した後に便器
に流す殺菌性物質又はイオンを含む液体は、遊離塩素濃
度が0.02mg/リットル以上の遊離塩素含有水であ
るようにする。
【0057】本発明においては、少なくとも1対の電極
と、電極間に形成された流路と、流路に連通する液体流
入口と液体流出口を有する連続式電気分解槽と、便器洗
浄用給水管の給水弁よりも上流位置と連続式電気分解槽
の液体流入口とを接続する第一分岐管と、便器洗浄用給
水管の給水弁よりも下流位置と連続式電気分解槽の液体
流出口とを接続する第二分岐管と、第一分岐管の途上に
配設された開閉弁と、開閉弁を開くと共に電極間に電圧
を印加する手段を有する制御装置とを備えることを特徴
とする便器の洗浄装置を提供する。
【0058】上記制御装置は、開閉弁を所定時間間隔で
開くようにしてもよい。さらに、上記制御装置は便器洗
浄により便器滞留水を置換した後に開閉弁を開くように
してもよい。
【0059】また、上記制御装置は、開閉弁を夜間にの
み開くようにしてもよい。さらに、上記制御装置は便器
洗浄により便器滞留水を置換した後に開閉弁を開くよう
にしてもよい。
【0060】また、上記制御装置は、開閉弁を、便器使
用後一定時間以内に便器が使用されない場合に開くよう
にしてもよい。さらに、上記制御装置は便器洗浄により
便器滞留水を置換した後に開閉弁を開くようにしてもよ
い。
【0061】また、上記制御装置は、開閉弁を、便器使
用後の便器洗浄の度毎に開くようにしてもよい。さら
に、上記制御装置は便器洗浄により便器滞留水を置換し
た後に開閉弁を開くようにしてもよい。
【0062】また、上記制御装置は、開閉弁を、便器使
用後の便器洗浄の終了間際又は終了直後に開くようにし
てもよい。
【0063】本発明においては、少なくとも1対の電極
と、電極間に形成された流路と、流路に連通する液体流
入口と液体流出口を有する連続式電気分解槽と、便器洗
浄用給水管の給水弁よりも上流位置と連続式電気分解槽
の液体流入口とを接続する第一分岐管と、便器洗浄用給
水管の給水弁よりも下流位置と連続式電気分解槽の液体
流出口とを接続する第二分岐管と、第一分岐管の途上に
配設された流量制御弁と、流量制御弁を開くと共に電極
間に電圧を印加する手段を有する制御装置とを備えるこ
とを特徴とする便器の洗浄装置を提供する。
【0064】上記制御装置は、流量制御弁を所定時間間
隔で開くようにしてもよい。さらに、上記制御装置は便
器洗浄により便器滞留水を置換した後に流量制御弁を開
くようにしてもよい。
【0065】また、上記制御装置は、流量制御弁を夜間
にのみ開くようにしてもよい。さらに、上記制御装置は
便器洗浄により便器滞留水を置換した後に流量制御弁を
開くようにしてもよい。
【0066】また、上記制御装置は、流量制御弁を、便
器使用後一定時間以内に便器が使用されない場合に開く
ようにしてもよい。さらに、上記制御装置は便器洗浄に
より便器滞留水を置換した後に流量制御弁を開くように
してもよい。
【0067】また、上記制御装置は、流量制御弁を、便
器使用後の便器洗浄の度毎に開くようにしてもよい。さ
らに、上記制御装置は便器洗浄により便器滞留水を置換
した後に流量制御弁を開くようにしてもよい。
【0068】また、上記制御装置は、流量制御弁を、便
器使用後の便器洗浄の終了間際又は終了直後に開くよう
にしてもよい。
【0069】本発明においては、少なくとも1対の電極
と、電極間に形成された流路と、流路に連通する液体流
入口と液体流出口を有する連続式電気分解槽と、便器洗
浄用給水管の給水弁よりも上流位置と連続式電気分解槽
の液体流入口とを接続する第一分岐管と、便器のトラッ
プと連続式電気分解槽の液体流出口とを接続する第二分
岐管と、第一分岐管の途上に配設された開閉弁と、開閉
弁を開くと共に電極間に電圧を印加する手段を有する制
御装置とを備えることを特徴とする便器の洗浄装置を提
供する。
【0070】上記制御装置は、開閉弁を所定時間間隔で
開くようにしてもよい。さらに、上記制御装置は便器洗
浄により便器滞留水を置換した後に開閉弁を開くように
してもよい。
【0071】また、上記制御装置は、開閉弁を夜間にの
み開くようにしてもよい。さらに、上記制御装置は便器
洗浄により便器滞留水を置換した後に開閉弁を開くよう
にしてもよい。
【0072】また、上記制御装置は、開閉弁を、便器使
用後一定時間以内に便器が使用されない場合に開くよう
にしてもよい。さらに、上記制御装置は便器洗浄により
便器滞留水を置換した後に開閉弁を開くようにしてもよ
い。
【0073】また、上記制御装置は、開閉弁を、便器使
用後の便器洗浄の度毎に開くようにしてもよい。さら
に、上記制御装置は便器洗浄により便器滞留水を置換し
た後に開閉弁を開くようにしてもよい。
【0074】また、上記制御装置は、開閉弁を、便器使
用後の便器洗浄の終了間際又は終了直後に開くようにし
てもよい。
【0075】本発明においては、少なくとも1対の電極
と、電極間に形成された流路と、流路に連通する液体流
入口と液体流出口を有する連続式電気分解槽と、便器洗
浄用給水管の給水弁よりも上流位置と連続式電気分解槽
の液体流入口とを接続する第一分岐管と、便器のトラッ
プと連続式電気分解槽の液体流出口とを接続する第二分
岐管と、第一分岐管の途上に配設された流量制御弁と、
流量制御弁を開くと共に電極間に電圧を印加する手段を
有する制御装置とを備えることを特徴とする便器の洗浄
装置を提供する。
【0076】上記制御装置は、流量制御弁を所定時間間
隔で開くようにしてもよい。さらに、上記制御装置は便
器洗浄により便器滞留水を置換した後に流量制御弁を開
くようにしてもよい。
【0077】また、上記制御装置は、流量制御弁を夜間
にのみ開くようにしてもよい。さらに、上記制御装置は
便器洗浄により便器滞留水を置換した後に流量制御弁を
開くようにしてもよい。
【0078】また、上記制御装置は、流量制御弁を、便
器使用後一定時間以内に便器が使用されない場合に開く
ようにしてもよい。さらに、上記制御装置は便器洗浄に
より便器滞留水を置換した後に流量制御弁を開くように
してもよい。
【0079】また、上記制御装置は、流量制御弁を、便
器使用後の便器洗浄の度毎に開くようにしてもよい。さ
らに、上記制御装置は便器洗浄により便器滞留水を置換
した後に流量制御弁を開くようにしてもよい。
【0080】また、上記制御装置は、流量制御弁を、便
器使用後の便器洗浄の終了間際又は終了直後に開くよう
にしてもよい。
【0081】本発明においては、便器洗浄用給水管の給
水弁よりも下流の途上に配設され、少なくとも1対の電
極と、電極間に形成された流路と、流路に連通する液体
流入口と液体流出口を有する連続式電気分解槽と、給水
弁が開いた時に電極間に電圧を印加する手段を有する制
御装置とを備えることを特徴とする便器の洗浄装置を提
供する。
【0082】本発明においては、便器洗浄用給水管の給
水弁よりも下流の途上に配設され、少なくとも1対の電
極と、電極間に形成された流路と、流路に連通する液体
流入口と液体流出口を有する連続式電気分解槽と、給水
弁が開いた後やや遅延させて電極間に電圧を印加する手
段を有する制御装置とを備えることを特徴とする便器の
洗浄装置を提供する。
【0083】上記遅延の程度は便器洗浄により便器滞留
水が置換された後に殺菌水が便器に流れることが好まし
い。この際便器表面が便器洗浄水により濡れている状態
にある程度のタイミングで便器に流れるようにしてもよ
い。
【0084】本発明の好ましい態様においては、連続式
電気分解槽は無隔膜型の連続式電気分解槽であるように
する。
【0085】本発明においては、少なくとも1対の電極
を有する貯水式電気分解槽と、便器洗浄用給水管の給水
弁よりも上流位置と貯水式電気分解槽とを接続する第一
分岐管と、便器洗浄用給水管の給水弁よりも下流位置と
貯水式電気分解槽とを接続する第二分岐管と、第一分岐
管の途上に配設された開閉弁と、第二分岐管の途上に配
設された開閉弁と、電極が水没している場合にのみ電極
間に電圧を印加する手段と、貯水式電気分解槽内の水位
が所定値に達した時に第二分岐管の途上に配設された開
閉弁を開く手段とを有する制御装置とを備えることを特
徴とする便器の洗浄装置を提供する。
【0086】上記制御装置は、第一分岐管の途上に配設
された開閉弁を所定時間間隔で開くようにしてもよい。
さらに、上記制御装置は便器洗浄により便器滞留水を置
換した後に第二分岐管の途上に配設された開閉弁を開く
ようにしてもよい。
【0087】また、上記制御装置は、第一分岐管の途上
に配設された開閉弁を夜間にのみ開くようにしてもよ
い。さらに、上記制御装置は便器洗浄により便器滞留水
を置換した後に第二分岐管の途上に配設された開閉弁を
開くようにしてもよい。
【0088】また、上記制御装置は、第一分岐管の途上
に配設された開閉弁を、便器使用後一定時間以内に便器
が使用されない場合に開くようにしてもよい。さらに、
上記制御装置は便器洗浄により便器滞留水を置換した後
に第二分岐管の途上に配設された開閉弁を開くようにし
てもよい。
【0089】また、上記制御装置は、第一分岐管の途上
に配設された開閉弁を、便器使用後の便器洗浄の度毎に
開くようにしてもよい。さらに、上記制御装置は便器洗
浄により便器滞留水を置換した後に第二分岐管の途上に
配設された開閉弁を開くようにしてもよい。
【0090】本発明においては、少なくとも1対の電極
を有する貯水式電気分解槽と、便器洗浄用給水管の給水
弁よりも上流位置と貯水式電気分解槽とを接続する第一
分岐管と、便器洗浄用給水管の給水弁よりも下流位置と
貯水式電気分解槽とを接続する第二分岐管と、第一分岐
管の途上に配設された流量制御弁と、第二分岐管の途上
に配設された開閉弁と、電極が水没している場合にのみ
電極間に電圧を印加する手段と、貯水式電気分解槽内の
水位が所定値に達した時に開閉弁を開く手段とを有する
制御装置とを備えることを特徴とする便器の洗浄装置を
提供する。
【0091】本発明においては、少なくとも1対の電極
を有する貯水式電気分解槽と、便器洗浄用給水管の給水
弁よりも上流位置と貯水式電気分解槽とを接続する第一
分岐管と、便器洗浄用給水管の給水弁よりも下流位置と
貯水式電気分解槽とを接続する第二分岐管と、第一分岐
管の途上に配設された開閉弁と、第二分岐管の途上に配
設された開閉弁と、貯水式電気分解槽内の水位が所定値
に達した時に第一分岐管の途上に配設された開閉弁を閉
じる手段と、電極が水没している場合にのみ電極間に電
圧を印加する手段と、貯水式電気分解槽内の水位が所定
値に達している時に第二分岐管の途上に配設された開閉
弁を開く手段とを有する制御装置とを備えることを特徴
とする便器の洗浄装置を提供する。
【0092】上記制御装置は、第二分岐管の途上に配設
された開閉弁を、貯水式電気分解槽内の水位が所定値に
達している時に所定時間間隔で開くようにしてもよい。
さらに、上記制御装置は便器洗浄により便器滞留水を置
換した後に第二分岐管の途上に配設された開閉弁を開く
ようにしてもよい。
【0093】また、上記制御装置は、第二分岐管の途上
に配設された開閉弁を、貯水式電気分解槽内の水位が所
定値に達している時に夜間にのみ開くようにしてもよ
い。さらに、上記制御装置は便器洗浄により便器滞留水
を置換した後に第二分岐管の途上に配設された開閉弁を
開くようにしてもよい。
【0094】また、上記制御装置は、第二分岐管の途上
に配設された開閉弁を、貯水式電気分解槽内の水位が所
定値に達している時に便器使用後一定時間以内に便器が
使用されない場合に開くようにしてもよい。さらに、上
記制御装置は便器洗浄により便器滞留水を置換した後に
第二分岐管の途上に配設された開閉弁を開くようにして
もよい。
【0095】また、上記制御装置は、第二分岐管の途上
に配設された開閉弁を、貯水式電気分解槽内の水位が所
定値に達している時に便器使用後の便器洗浄の度毎に開
くようにしてもよい。さらに、上記制御装置は便器洗浄
により便器滞留水を置換した後に第二分岐管の途上に配
設された開閉弁を開くようにしてもよい。
【0096】また、上記制御装置は、第二分岐管の途上
に配設された開閉弁を、貯水式電気分解槽内の水位が所
定値に達している時に便器使用後の便器洗浄の終了間際
又は終了直後に開くようにしてもよい。
【0097】本発明においては、少なくとも1対の電極
を有する貯水式電気分解槽と、便器洗浄用給水管の給水
弁よりも上流位置と貯水式電気分解槽とを接続する第一
分岐管と、便器洗浄用給水管の給水弁よりも下流位置と
貯水式電気分解槽とを接続する第二分岐管と、第一分岐
管の途上に配設された開閉弁と、第二分岐管の途上に配
設された開閉弁と、貯水式電気分解槽内の水位が所定値
に達した時に第一分岐管の途上に配設された開閉弁を閉
じる手段と、貯水式電気分解槽内の水位が所定値に達し
ている時であって、所定時間帯に電極間に電圧を印加す
る手段と、電極間に電圧が印加され始めた時点から所定
時間後に第二分岐管の途上に配設された開閉弁を開く手
段とを有する制御装置とを備えることを特徴とする便器
の洗浄装置を提供する。
【0098】上記制御装置は、第二分岐管の途上に配設
された開閉弁を所定時間間隔で開くようにしてもよい。
さらに、上記制御装置は便器洗浄により便器滞留水を置
換した後に第二分岐管の途上に配設された開閉弁を開く
ようにしてもよい。
【0099】また、上記制御装置は、第二分岐管の途上
に配設された開閉弁を夜間にのみ開くようにしてもよ
い。さらに、上記制御装置は便器洗浄により便器滞留水
を置換した後に第二分岐管の途上に配設された開閉弁を
開くようにしてもよい。
【0100】また、上記制御装置は、第二分岐管の途上
に配設された開閉弁を、便器使用後一定時間以内に便器
が使用されない場合に開くようにしてもよい。さらに、
上記制御装置は便器洗浄により便器滞留水を置換した後
に第二分岐管の途上に配設された開閉弁を開くようにし
てもよい。
【0101】また、上記制御装置は、第二分岐管の途上
に配設された開閉弁を、便器使用後の便器洗浄の度毎に
開くようにしてもよい。さらに、上記制御装置は便器洗
浄により便器滞留水を置換した後に第二分岐管の途上に
配設された開閉弁を開くようにしてもよい。
【0102】また、上記制御装置は、第二分岐管の途上
に配設された開閉弁を、便器使用後の便器洗浄の終了間
際又は終了直後に開くようにしてもよい。
【0103】本発明においては、少なくとも1対の電極
を有する貯水式電気分解槽と、便器洗浄用給水管の給水
弁よりも上流位置と貯水式電気分解槽とを接続する第一
分岐管と、便器洗浄用給水管の給水弁よりも下流位置と
貯水式電気分解槽とを接続する第二分岐管と、第一分岐
管の途上に配設された開閉弁及び流量制御弁と、第二分
岐管の途上に配設された開閉弁と、電極が水没している
場合にのみ電極間に電圧を印加する手段と、貯水式電気
分解槽内の水位が所定値に達した時に第二分岐管の途上
に配設された開閉弁を開く手段とを有する制御装置とを
備えることを特徴とする便器の洗浄装置を提供する。
【0104】上記制御装置は、第一分岐管の途上に配設
された開閉弁を所定時間間隔で開くようにしてもよい。
さらに、上記制御装置は便器洗浄により便器滞留水を置
換した後に第二分岐管の途上に配設された開閉弁を開く
ようにしてもよい。
【0105】また、上記制御装置は、第一分岐管の途上
に配設された開閉弁を夜間にのみ開くようにしてもよ
い。さらに、上記制御装置は便器洗浄により便器滞留水
を置換した後に第二分岐管の途上に配設された開閉弁を
開くようにしてもよい。
【0106】また、上記制御装置は、第一分岐管の途上
に配設された開閉弁を、便器使用後一定時間以内に便器
が使用されない場合に開くようにしてもよい。さらに、
上記制御装置は便器洗浄により便器滞留水を置換した後
に第二分岐管の途上に配設された開閉弁を開くようにし
てもよい。
【0107】また、上記制御装置は、第一分岐管の途上
に配設された開閉弁を、便器使用後の便器洗浄の度毎に
開くようにしてもよい。さらに、上記制御装置は便器洗
浄により便器滞留水を置換した後に第二分岐管の途上に
配設された開閉弁を開くようにしてもよい。
【0108】本発明においては、少なくとも1対の電極
を有する貯水式電気分解槽と、便器洗浄用給水管の給水
弁よりも上流位置と貯水式電気分解槽とを接続する第一
分岐管と、便器のトラップと貯水式電気分解槽とを接続
する第二分岐管と、第一分岐管の途上に配設された流量
制御弁と、第二分岐管の途上に配設された開閉弁と、電
極が水没している場合にのみ電極間に電圧を印加する手
段と、貯水式電気分解槽内の水位が所定値に達した時に
開閉弁を開く手段とを有する制御装置とを備えることを
特徴とする便器の洗浄装置を提供する。
【0109】本発明においては、少なくとも1対の電極
を有する貯水式電気分解槽と、便器洗浄用給水管の給水
弁よりも上流位置と貯水式電気分解槽とを接続する第一
分岐管と、便器のトラップと貯水式電気分解槽とを接続
する第二分岐管と、第一分岐管の途上に配設された開閉
弁と、第二分岐管の途上に配設された開閉弁と、貯水式
電気分解槽内の水位が所定値に達した時に第一分岐管の
途上に配設された開閉弁を閉じる手段と、電極が水没し
ている場合にのみ電極間に電圧を印加する手段と、貯水
式電気分解槽内の水位が所定値に達している時に第二分
岐管の途上に配設された開閉弁を開く手段とを有する制
御装置とを備えることを特徴とする便器の洗浄装置を提
供する。
【0110】上記制御装置は、第二分岐管の途上に配設
された開閉弁を、貯水式電気分解槽内の水位が所定値に
達している時に所定時間間隔で開くようにしてもよい。
さらに、上記制御装置は便器洗浄により便器滞留水を置
換した後に第二分岐管の途上に配設された開閉弁を開く
ようにしてもよい。
【0111】また、上記制御装置は、第二分岐管の途上
に配設された開閉弁を、貯水式電気分解槽内の水位が所
定値に達している時に夜間にのみ開くようにしてもよ
い。さらに、上記制御装置は便器洗浄により便器滞留水
を置換した後に第二分岐管の途上に配設された開閉弁を
開くようにしてもよい。
【0112】また、上記制御装置は、第二分岐管の途上
に配設された開閉弁を、貯水式電気分解槽内の水位が所
定値に達している時に便器使用後一定時間以内に便器が
使用されない場合に開くようにしてもよい。さらに、上
記制御装置は便器洗浄により便器滞留水を置換した後に
第二分岐管の途上に配設された開閉弁を開くようにして
もよい。
【0113】また、上記制御装置は、第二分岐管の途上
に配設された開閉弁を、貯水式電気分解槽内の水位が所
定値に達している時に便器使用後の便器洗浄の度毎に開
くようにしてもよい。さらに、上記制御装置は便器洗浄
により便器滞留水を置換した後に第二分岐管の途上に配
設された開閉弁を開くようにしてもよい。
【0114】また、上記制御装置は、第二分岐管の途上
に配設された開閉弁を、貯水式電気分解槽内の水位が所
定値に達している時に便器使用後の便器洗浄の終了間際
又は終了直後に開くようにしてもよい。
【0115】本発明においては、少なくとも1対の電極
を有する貯水式電気分解槽と、便器洗浄用給水管の給水
弁よりも上流位置と貯水式電気分解槽とを接続する第一
分岐管と、便器のトラップと貯水式電気分解槽とを接続
する第二分岐管と、第一分岐管の途上に配設された開閉
弁と、第二分岐管の途上に配設された開閉弁と、電極が
水没している場合にのみ電極間に電圧を印加する手段
と、貯水式電気分解槽内の水位が所定値に達した時に第
一分岐管の途上に配設された開閉弁を閉じる手段と、貯
水式電気分解槽内の水位が所定値に達している時であっ
て、所定時間帯に電極間に電圧を印加する手段と、電極
間に電圧が印加され始めた時点から所定時間後に第二分
岐管の途上に配設された開閉弁を開く手段とを有する制
御装置とを備えることを特徴とする便器の洗浄装置を提
供する。
【0116】上記制御装置は、第二分岐管の途上に配設
された開閉弁を所定時間間隔で開くようにしてもよい。
さらに、上記制御装置は便器洗浄により便器滞留水を置
換した後に第二分岐管の途上に配設された開閉弁を開く
ようにしてもよい。
【0117】また、上記制御装置は、第二分岐管の途上
に配設された開閉弁を夜間にのみ開くようにしてもよ
い。さらに、上記制御装置は便器洗浄により便器滞留水
を置換した後に第二分岐管の途上に配設された開閉弁を
開くようにしてもよい。
【0118】また、上記制御装置は、第二分岐管の途上
に配設された開閉弁を、便器使用後一定時間以内に便器
が使用されない場合に開くようにしてもよい。さらに、
上記制御装置は便器洗浄により便器滞留水を置換した後
に第二分岐管の途上に配設された開閉弁を開くようにし
てもよい。
【0119】また、上記制御装置は、第二分岐管の途上
に配設された開閉弁を、便器使用後の便器洗浄の度毎に
開くようにしてもよい。さらに、上記制御装置は便器洗
浄により便器滞留水を置換した後に第二分岐管の途上に
配設された開閉弁を開くようにしてもよい。
【0120】また、上記制御装置は、第二分岐管の途上
に配設された開閉弁を、便器使用後の便器洗浄の終了間
際又は終了直後に開くようにしてもよい。
【0121】本発明においては、少なくとも1対の電極
を有する貯水式電気分解槽と、便器洗浄用給水管の給水
弁よりも上流位置と貯水式電気分解槽とを接続する第一
分岐管と、便器のトラップと貯水式電気分解槽とを接続
する第二分岐管と、第一分岐管の途上に配設された開閉
弁及び流量制御弁と、第二分岐管の途上に配設された開
閉弁と、電極が水没している場合にのみ電極間に電圧を
印加する手段と、貯水式電気分解槽内の水位が所定値に
達した時に第二分岐管の途上に配設された開閉弁を開く
手段とを有する制御装置とを備えることを特徴とする便
器の洗浄装置を提供する。
【0122】上記制御装置は、第一分岐管の途上に配設
された開閉弁を所定時間間隔で開くようにしてもよい。
さらに、上記制御装置は便器洗浄により便器滞留水を置
換した後に第二分岐管の途上に配設された開閉弁を開く
ようにしてもよい。
【0123】また、上記制御装置は、第一分岐管の途上
に配設された開閉弁を夜間にのみ開くようにしてもよ
い。さらに、上記制御装置は便器洗浄により便器滞留水
を置換した後に第二分岐管の途上に配設された開閉弁を
開くようにしてもよい。
【0124】また、上記制御装置は、第一分岐管の途上
に配設された開閉弁を、便器使用後一定時間以内に便器
が使用されない場合に開くようにしてもよい。さらに、
上記制御装置は便器洗浄により便器滞留水を置換した後
に第二分岐管の途上に配設された開閉弁を開くようにし
てもよい。
【0125】また、上記制御装置は、第一分岐管の途上
に配設された開閉弁を、便器使用後の便器洗浄の度毎に
開くようにしてもよい。さらに、上記制御装置は便器洗
浄により便器滞留水を置換した後に第二分岐管の途上に
配設された開閉弁を開くようにしてもよい。
【0126】本発明の好ましい態様においては、電極が
水没している場合にのみ電極間に電圧を印加する手段
は、第一分岐管の途上に配設された開閉弁又は流量制御
弁が開かれた後第一所定時間経過後に電極間に電圧を印
加する手段であり、貯水式電気分解槽内の水位が所定値
に達した時に第二分岐管の開閉弁を開く手段は、第一分
岐管の開閉弁又は第二分岐管の開閉弁が開かれた後第一
所定時間よりも長い第二所定時間経過後に第二分岐管の
途上に配設された開閉弁を開く手段であるようにする。
【0127】本発明においては、便器洗浄タンク内に配
設された少なくとも1対の電極と、電極が水没している
場合にのみ電極間に電圧を印加する手段とを有する制御
装置とを備えることを特徴とする便器の洗浄装置を提供
する。
【0128】本発明の好ましい態様においては、電極が
水没している場合にのみ電極間に電圧を印加する手段
は、便器洗浄タンクが有する排水用の開閉弁が開かれた
後、所定時間経過後に電極間に電圧を印加する手段であ
るようにする。
【0129】本発明においては、少なくとも1対の電極
と、電極間に形成された流路と、流路に連通する液体流
入口と液体流出口とを有する連続式電気分解槽と、液体
流出口から流出した電気分解により生成した液体を貯留
するための液溜め部と、便器洗浄用給水管の給水弁より
も上流位置と連続式電気分解槽の液体流入口とを接続す
る第一分岐管と、便器洗浄用給水管の給水弁よりも下流
位置と液溜め部とを接続する第二分岐管と、第一分岐管
の途上に配設された開閉弁と、第二分岐管の途上に配設
された開閉弁と、第二分岐管の開閉弁を適宜開くととも
に電極間に電圧を印加する手段を有する制御装置とを備
えることを特徴とする便器洗浄装置を提供する。
【0130】上記制御装置は、第二分岐管の途上に配設
された開閉弁を、液溜め部内の水位が所定値に達してい
る時に所定時間間隔で開くようにしてもよい。さらに、
上記制御装置は便器洗浄により便器滞留水を置換した後
に第二分岐管の途上に配設された開閉弁を開くようにし
てもよい。
【0131】また、上記制御装置は、第二分岐管の途上
に配設された開閉弁を、液溜め部内の水位が所定値に達
している時に夜間にのみ開くようにしてもよい。さら
に、上記制御装置は便器洗浄により便器滞留水を置換し
た後に第二分岐管の途上に配設された開閉弁を開くよう
にしてもよい。
【0132】また、上記制御装置は、第二分岐管の途上
に配設された開閉弁を、液溜め部内の水位が所定値に達
している時に便器使用後一定時間以内に便器が使用され
ない場合に開くようにしてもよい。さらに、上記制御装
置は便器洗浄により便器滞留水を置換した後に第二分岐
管の途上に配設された開閉弁を開くようにしてもよい。
【0133】また、上記制御装置は、第二分岐管の途上
に配設された開閉弁を、液溜め部内の水位が所定値に達
している時に便器使用後の便器洗浄の度毎に開くように
してもよい。さらに、上記制御装置は便器洗浄により便
器滞留水を置換した後に第二分岐管の途上に配設された
開閉弁を開くようにしてもよい。
【0134】また、上記制御装置は、第二分岐管の途上
に配設された開閉弁を、液溜め部内の水位が所定値に達
している時に便器使用後の便器洗浄の終了間際又は終了
直後に開くようにしてもよい。
【0135】本発明においては、少なくとも1対の電極
と、電極間に形成された流路と、流路に連通する液体流
入口と液体流出口とを有する連続式電気分解槽と、液体
流出口から流出した電気分解により生成した液体を貯留
するための液溜め部と、便器洗浄用給水管の給水弁より
も上流位置と連続式電気分解槽の液体流入口とを接続す
る第一分岐管と、便器洗浄用給水管の給水弁よりも下流
位置と液溜め部とを接続する第二分岐管と、第一分岐管
の途上に配設された流量制御弁と、第二分岐管の途上に
配設された開閉弁と、適宜開閉弁を開くとともに電極間
に電圧を印加する手段を有する制御装置とを備えること
を特徴とする便器洗浄装置を提供する。
【0136】上記制御装置は、第二分岐管の途上に配設
された開閉弁を、液溜め部内の水位が所定値に達してい
る時に所定時間間隔で開くようにしてもよい。さらに、
上記制御装置は便器洗浄により便器滞留水を置換した後
に第二分岐管の途上に配設された開閉弁を開くようにし
てもよい。
【0137】また、上記制御装置は、第二分岐管の途上
に配設された開閉弁を、液溜め部内の水位が所定値に達
している時に夜間にのみ開くようにしてもよい。さら
に、上記制御装置は便器洗浄により便器滞留水を置換し
た後に第二分岐管の途上に配設された開閉弁を開くよう
にしてもよい。
【0138】また、上記制御装置は、第二分岐管の途上
に配設された開閉弁を、液溜め部内の水位が所定値に達
している時に便器使用後一定時間以内に便器が使用され
ない場合に開くようにしてもよい。さらに、上記制御装
置は便器洗浄により便器滞留水を置換した後に第二分岐
管の途上に配設された開閉弁を開くようにしてもよい。
【0139】また、上記制御装置は、第二分岐管の途上
に配設された開閉弁を、液溜め部内の水位が所定値に達
している時に便器使用後の便器洗浄の度毎に開くように
してもよい。さらに、上記制御装置は便器洗浄により便
器滞留水を置換した後に第二分岐管の途上に配設された
開閉弁を開くようにしてもよい。
【0140】また、上記制御装置は、第二分岐管の途上
に配設された開閉弁を、液溜め部内の水位が所定値に達
している時に便器使用後の便器洗浄の終了間際又は終了
直後に開くようにしてもよい。
【0141】なお、以上の本発明の好ましい態様におい
ては、電極は塩素発生用電極であるようにする。
【0142】本発明においては、便器洗浄用給水管の給
水弁よりも上流位置とオゾン含有水生成器とを接続する
第一分岐管と、便器洗浄用給水管の給水弁よりも下流位
置とオゾン含有水生成器とを接続する第二分岐管と、第
一分岐管の途上に配設された開閉弁と、開閉弁を開く制
御装置とを備えることを特徴とする便器の洗浄装置を提
供する。
【0143】上記制御装置は、第一分岐管の途上に配設
された開閉弁を、所定時間間隔で開くようにしてもよ
い。さらに、上記制御装置は便器洗浄により便器滞留水
を置換した後に開閉弁を開くようにしてもよい。
【0144】また、上記制御装置は、第一分岐管の途上
に配設された開閉弁を、夜間にのみ開くようにしてもよ
い。さらに、上記制御装置は便器洗浄により便器滞留水
を置換した後に開閉弁を開くようにしてもよい。
【0145】また、上記制御装置は、第一分岐管の途上
に配設された開閉弁を、便器使用後一定時間以内に便器
が使用されない場合に開くようにしてもよい。さらに、
上記制御装置は便器洗浄により便器滞留水を置換した後
に開閉弁を開くようにしてもよい。
【0146】また、上記制御装置は、第一分岐管の途上
に配設された開閉弁を、便器使用後の便器洗浄の度毎に
開くようにしてもよい。さらに、上記制御装置は便器洗
浄により便器滞留水を置換した後に開閉弁を開くように
してもよい。
【0147】また、上記制御装置は、第一分岐管の途上
に配設された開閉弁を、便器使用後の便器洗浄の終了間
際又は終了直後に開くようにしてもよい。
【0148】本発明においては、便器洗浄用給水管の給
水弁よりも上流位置とオゾン含有水生成器とを接続する
第一分岐管と、便器トラップとオゾン含有水生成器とを
接続する第二分岐管と、第一分岐管の途上に配設された
開閉弁と、開閉弁を開く制御装置とを備えることを特徴
とする便器の洗浄装置を提供する。
【0149】上記制御装置は、第一分岐管の途上に配設
された開閉弁を所定時間間隔で開くようにしてもよい。
さらに、上記制御装置は便器洗浄により便器滞留水を置
換した後に開閉弁を開くようにしてもよい。
【0150】また、上記制御装置は、第一分岐管の途上
に配設された開閉弁を夜間にのみ開くようにしてもよ
い。さらに、上記制御装置は便器洗浄により便器滞留水
を置換した後に開閉弁を開くようにしてもよい。
【0151】また、上記制御装置は、第一分岐管の途上
に配設された開閉弁を、便器使用後一定時間以内に便器
が使用されない場合に開くようにしてもよい。さらに、
上記制御装置は便器洗浄により便器滞留水を置換した後
に開閉弁を開くようにしてもよい。
【0152】また、上記制御装置は、第一分岐管の途上
に配設された開閉弁を、便器使用後の便器洗浄の度毎に
開くようにしてもよい。さらに、上記制御装置は便器洗
浄により便器滞留水を置換した後に開閉弁を開くように
してもよい。
【0153】また、上記制御装置は、第一分岐管の途上
に配設された開閉弁を、便器使用後の便器洗浄の終了間
際又は終了直後に開くようにしてもよい。
【0154】本発明においては、便器洗浄用給水管の給
水弁よりも下流の途上に配設されたオゾン含有水生成器
と、給水弁が開いた時に、オゾン含有水生成器のオゾン
含有水生成開始を指示する手段を有する制御装置とを備
えることを特徴とする便器の洗浄装置を提供する。
【0155】本発明においては、便器洗浄用給水管の給
水弁よりも下流の途上に配設されたオゾン含有水生成器
と、給水弁が開いた時に、オゾン含有水生成器のオゾン
含有水生成開始を指示する手段と、給水弁が開いた後や
や遅延させてオゾン含有水生成器のオゾン含有水生成開
始を指示する手段を有する制御装置を備えることを特徴
とする便器の洗浄装置を提供する。
【0156】上記遅延の程度は便器洗浄により便器滞留
水が置換された後に殺菌水が便器に流れることが好まし
い。この際便器表面が便器洗浄水により濡れている状態
にある程度のタイミングで便器に流れるようにしてもよ
い。
【0157】本発明においては、便器洗浄用給水管の給
水弁よりも上流位置とオゾン含有水生成器とを接続する
第一分岐管と、便器洗浄用給水管の給水弁よりも下流位
置とオゾン含有水生成器とを接続する第二分岐管と、第
一分岐管の途上に配設された流量制御弁と、第二分岐管
の途上に配設された開閉弁と、流量制御弁を開く手段
と、オゾン含有水生成器の水位が所定値に達した時に流
量制御弁を閉じる手段と、流量制御弁を閉じた後オゾン
含有水生成器のオゾン含有水生成開始を指示する手段
と、オゾン含有水を生成した後開閉弁を開く手段とを有
する制御装置を備えることを特徴とする便器の洗浄装置
を提供する。
【0158】上記制御装置は、第一分岐管の途上に配設
された流量制御弁を所定時間間隔で開くようにしてもよ
い。さらに、上記制御装置は便器洗浄により便器滞留水
を置換した後に開閉弁を開くようにしてもよい。
【0159】また、上記制御装置は、第一分岐管の途上
に配設された流量制御弁を夜間にのみ開くようにしても
よい。さらに、上記制御装置は便器洗浄により便器滞留
水を置換した後に開閉弁を開くようにしてもよい。
【0160】また、上記制御装置は、第一分岐管の途上
に配設された流量制御弁を、便器使用後一定時間以内に
便器が使用されない場合に開くようにしてもよい。さら
に、上記制御装置は便器洗浄により便器滞留水を置換し
た後に開閉弁を開くようにしてもよい。
【0161】また、上記制御装置は、第一分岐管の途上
に配設された流量制御弁を、便器使用後の便器洗浄の度
毎に開くようにしてもよい。さらに、上記制御装置は便
器洗浄により便器滞留水を置換した後に開閉弁を開くよ
うにしてもよい。
【0162】本発明においては、便器洗浄用給水管の給
水弁よりも上流位置とオゾン含有水生成器とを接続する
第一分岐管と、便器洗浄用給水管の給水弁よりも下流位
置とオゾン含有水生成器とを接続する第二分岐管と、第
一分岐管の途上に配設された開閉弁と、第二分岐管の途
上に配設された開閉弁と、オゾン含有水生成器の水位が
所定値に達していない時に第一分岐管の途上に配設され
た開閉弁を開き、オゾン含有水生成器の水位が所定値に
達した時に第一分岐管の途上に配設された開閉弁を閉じ
る手段と、第一分岐管の途上に配設された開閉弁を閉じ
た後オゾン含有水生成器のオゾン含有水生成開始を指示
する手段と、オゾン含有水を生成した後第二分岐管の途
上に配設された開閉弁を開く手段とを有する制御装置を
備えることを特徴とする便器の洗浄装置を提供する。
【0163】上記制御装置のオゾン含有水生成開始を指
示する手段は、第一分岐管の途上に配設された開閉弁を
閉じた後所定時間間隔でオゾン含有水生成器にオゾン含
有水生成開始を指示するようにしてもよい。さらに、上
記制御装置は便器洗浄により便器滞留水を置換した後に
第二分岐管の途上に配設された開閉弁を開くようにして
もよい。
【0164】また、上記制御装置のオゾン含有水生成開
始を指示する手段は、第一分岐管の途上に配設された開
閉弁を閉じた後夜間にのみオゾン含有水生成器にオゾン
含有水生成開始を指示するようにしてもよい。さらに、
上記制御装置は便器洗浄により便器滞留水を置換した後
に第二分岐管の途上に配設された開閉弁を開くようにし
てもよい。
【0165】また、上記制御装置のオゾン含有水生成開
始を指示する手段は、第一分岐管の途上に配設された開
閉弁を閉じた後便器使用後一定時間以内に便器が使用さ
れない場合にオゾン含有水生成器にオゾン含有水生成開
始を指示するようにしてもよい。さらに、上記制御装置
は便器洗浄により便器滞留水を置換した後に第二分岐管
の途上に配設された開閉弁を開くようにしてもよい。
【0166】また、上記制御装置のオゾン含有水生成開
始を指示する手段は、第一分岐管の途上に配設された開
閉弁を閉じた後便器使用後の便器洗浄の度毎にオゾン含
有水生成器にオゾン含有水生成開始を指示するようにし
てもよい。さらに、上記制御装置は便器洗浄により便器
滞留水を置換した後に第二分岐管の途上に配設された開
閉弁を開くようにしてもよい。
【0167】本発明においては、便器洗浄用給水管の給
水弁よりも上流位置とオゾン含有水生成器とを接続する
第一分岐管と、便器のトラップとオゾン含有水生成器と
を接続する第二分岐管と、第一分岐管の途上に配設され
た流量制御弁と、第二分岐管の途上に配設された開閉弁
と、流量制御弁を開く手段と、オゾン含有水生成器の水
位が所定値に達した時に流量制御弁を閉じる手段と、流
量制御弁を閉じた後オゾン含有水生成器のオゾン含有水
生成開始を指示する手段と、オゾン含有水を生成した後
開閉弁を開く手段とを有する制御装置を備えることを特
徴とする便器の洗浄装置を提供する。
【0168】上記流量制御弁を開く手段は、第一分岐管
の途上に配設された流量制御弁を所定時間間隔で開くよ
うにしてもよい。さらに、上記制御装置は便器洗浄によ
り便器滞留水を置換した後に開閉弁を開くようにしても
よい。
【0169】また、上記流量制御弁を開く手段は、第一
分岐管の途上に配設された流量制御弁を夜間にのみ開く
ようにしてもよい。さらに、上記制御装置は便器洗浄に
より便器滞留水を置換した後に開閉弁を開くようにして
もよい。
【0170】また、上記流量制御弁を開く手段は、第一
分岐管の途上に配設された流量制御弁を、便器使用後一
定時間以内に便器が使用されない場合に開くようにして
もよい。さらに、上記制御装置は便器洗浄により便器滞
留水を置換した後に開閉弁を開くようにしてもよい。
【0171】また、上記流量制御弁を開く手段は、第一
分岐管の途上に配設された流量制御弁を、便器使用後の
便器洗浄の度毎に開くようにしてもよい。さらに、上記
制御装置は便器洗浄により便器滞留水を置換した後に開
閉弁を開くようにしてもよい。
【0172】本発明においては、便器洗浄用給水管の給
水弁よりも上流位置とオゾン含有水生成器とを接続する
第一分岐管と、便器のトラップとオゾン含有水生成器と
を接続する第二分岐管と、第一分岐管の途上に配設され
た開閉弁と、第二分岐管の途上に配設された開閉弁と、
オゾン含有水生成器の水位が所定値に達していない時に
第一分岐管の途上に配設された開閉弁を開き、オゾン含
有水生成器の水位が所定値に達した時に第一分岐管の途
上に配設された開閉弁を閉じる手段と、第一分岐管の途
上に配設された開閉弁を閉じた後オゾン含有水生成器の
オゾン含有水生成開始を指示する手段と、オゾン含有水
を生成した後第二分岐管の途上に配設された開閉弁を開
く手段とを有する制御装置を備えることを特徴とする便
器の洗浄装置を提供する。
【0173】上記制御装置のオゾン含有水生成開始を指
示する手段は、第一分岐管の途上に配設された開閉弁を
閉じた後所定時間間隔でオゾン含有水生成器にオゾン含
有水生成開始を指示するようにしてもよい。さらに、上
記制御装置は便器洗浄により便器滞留水を置換した後に
第二分岐管の途上に配設された開閉弁を開くようにして
もよい。
【0174】また、上記制御装置のオゾン含有水生成開
始を指示する手段は、第一分岐管の途上に配設された開
閉弁を閉じた後夜間にのみオゾン含有水生成器にオゾン
含有水生成開始を指示するようにしてもよい。さらに、
上記制御装置は便器洗浄により便器滞留水を置換した後
に第二分岐管の途上に配設された開閉弁を開くようにし
てもよい。
【0175】また、上記制御装置のオゾン含有水生成開
始を指示する手段は、第一分岐管の途上に配設された開
閉弁を閉じた後便器使用後一定時間以内に便器が使用さ
れない場合にオゾン含有水生成器にオゾン含有水生成開
始を指示するようにしてもよい。さらに、上記制御装置
は便器洗浄により便器滞留水を置換した後に第二分岐管
の途上に配設された開閉弁を開くようにしてもよい。
【0176】また、上記制御装置のオゾン含有水生成開
始を指示する手段は、第一分岐管の途上に配設された開
閉弁を閉じた後便器使用後の便器洗浄の度毎にオゾン含
有水生成器にオゾン含有水生成開始を指示するようにし
てもよい。さらに、上記制御装置は便器洗浄により便器
滞留水を置換した後に第二分岐管の途上に配設された開
閉弁を開くようにしてもよい。
【0177】本発明においては、少なくとも1対の電極
と、電極間に形成された流路と、流路に連通する液体流
入口と液体流出口とを有する連続式電気分解槽と、液体
流出口から流出した電気分解により生成した液体を貯留
するための液溜め部と、便器洗浄用給水管の給水弁より
も上流位置と連続式電気分解槽の液体流入口とを接続す
る第一分岐管と、便器洗浄用給水管の給水弁よりも下流
位置と液溜め部とを接続する第二分岐管と、第一分岐管
の途上に配設された流量制御弁と、第二分岐管途上に配
設された開閉弁と、適宜開閉弁を開閉するとともに電極
間に電圧を印加する手段を有する制御装置とを備えるこ
とを特徴とする便器の洗浄装置を提供する。
【0178】本発明においては、少なくとも1対の電極
と、電極間に形成された流路と、流路に連通する液体流
入口と液体流出口とを有する連続式電気分解槽と、液体
流出口から流出した電気分解により生成した液体を貯留
するための液溜め部と、便器洗浄用給水管の給水弁より
も上流位置と連続式電気分解槽の液体流入口とを接続す
る第一分岐管と、便器洗浄用給水管の給水弁よりも下流
位置と液溜め部とを接続する第二分岐管と、第一分岐管
の途上に配設された開閉弁と、第二分岐管途上に配設さ
れた開閉弁と、第一分岐管及び第二分岐管の開閉弁を適
宜開閉するとともに電極間に電圧を印加する手段を有す
る制御装置とを備えることを特徴とする便器の洗浄装置
を提供する。
【0179】本発明においては、少なくとも1対の電極
と、電極間に形成された流路と、流路に連通する液体流
入口と液体流出口とを有する連続式電気分解槽と、液体
流出口から流出した電気分解により生成した液体を貯留
するための液溜め部と、便器洗浄用給水管の給水弁より
も上流位置と連続式電気分解槽の液体流入口とを接続す
る第一分岐管と、便器洗浄用給水管の給水弁よりも下流
位置と液溜め部とを接続する第二分岐管と、第一分岐管
の途上に配設された開閉弁及び流量制御弁と、第二分岐
管途上に配設された開閉弁と、第一分岐管及び第二分岐
管の開閉弁を適宜開閉するとともに電極間に電圧を印加
する手段を有する制御装置とを備えることを特徴とする
便器の洗浄装置を提供する。
【0180】便器に尿をすると、便器表面に尿が付着
し、便器内の滞留水に尿が滞留する。一般に便器には桿
菌等の細菌が存在する。尿には多量の尿素が含有されて
いるが、便器表面や便器内の滞留水に細菌が存在する
と、尿素は細菌の有する酵素ウレアーゼの作用によりア
ンモニアと二酸化炭素に分解される。このとき生成する
アンモニア量が多いと異臭の一因となる。またアンモニ
アが生成すると、便器表面に付着した液体や便器内の滞
留水に溶解し、その液体のpHが上昇する。pHが上昇
すると、便器表面に付着した液体や便器内の滞留水に含
まれるカルシウムイオンが炭酸塩やリン酸塩へと形態変
化して析出し、尿石として便器に付着して着色汚れの原
因となる。
【0181】従来の酸性物質を添加する方法では、pH
の上昇を抑制することにより尿石の付着を防止してい
た。そのため、アンモニアの生成自体は充分に抑制する
ことができず、異臭対策として満足すべきものではなか
った。
【0182】それに対し、本発明では酵素ウレアーゼを
有効に便器外へ除去し、又は酵素ウレアーゼの作用を阻
害することにより、アンモニアの生成自体を抑制するの
で、アンモニアの溶解によるpHの上昇を抑制して尿石
の付着を防止するとともに、異臭の一因をも防止できる
のである。
【0183】ウレアーゼを含む細菌を殺菌する工程と、
ウレアーゼを便器外に除去する工程を有するようにする
と、以下の理由により酵素ウレアーゼを有効に便器外へ
除去することができる。
【0184】酵素ウレアーゼは、人の尿中にも存する
が、桿菌等の細菌に最も多く分布する。従って、便器表
面や便器内の滞留水に存在する細菌が増殖すれば酵素ウ
レアーゼ量も増加するし、細菌が便器に強固に付着すれ
ば酵素ウレアーゼも便器に強固に固定されることにな
る。
【0185】そのため、ウレアーゼを含む細菌を殺菌
し、生菌数を減少させれば、酵素ウレアーゼ量の増加を
抑制することができるとともに、細菌の生命活動により
生成する粘着性有機物により生菌とともに便器表面に強
固に固定される酵素ウレアーゼ量も低減できる。
【0186】このように生菌数、粘着性有機物或いは酵
素ウレアーゼの量が減少すると、水洗程度で酵素ウレア
ーゼを便器外に除去できるようになるので、アンモニア
の生成が抑制され、アンモニアの溶解によるpHの上昇
が抑制されて尿石の付着が防止されるとともに、異臭の
一因も防止される。
【0187】ウレアーゼを有する細菌を殺菌するのでは
なく、ウレアーゼの酵素作用を阻害する工程によって
も、アンモニアの生成が抑制され、アンモニアの溶解に
よるpHの上昇が抑制されて尿石の付着が防止されると
ともに、異臭の一因も防止される。
【0188】ウレアーゼの酵素作用を阻害する工程とし
ては、例えば重金属塩類、ハロゲン、ホウ酸、キノン、
過酸化水素等のウレアーゼの酵素作用を阻害する物質を
便器に接触させる工程が好適に利用できる。
【0189】ウレアーゼの酵素作用を阻害する工程と、
ウレアーゼを便器外に除去する工程を有するようにする
と、ウレアーゼ酵素作用の阻害とウレアーゼの除去の2
つの独立な方法により、アンモニアの生成が抑制される
ことになる。従って、より一層アンモニアの生成が抑制
され、アンモニアの溶解によるpHの上昇が抑制されて
尿石の付着が防止されるとともに、異臭の一因も防止さ
れる。
【0190】ウレアーゼを含む細菌を殺菌する工程と、
ウレアーゼの酵素作用を阻害する工程とを有するように
すると、生菌によるウレアーゼの増加、固着効果が抑制
されるとともに、残存した細菌が有するウレアーゼによ
る酵素作用の阻害効果と相まって、より一層アンモニア
の生成が抑制される。これにより、アンモニアの溶解に
よるpHの上昇が抑制されて尿石の付着が防止されると
ともに、異臭の一因も防止される。
【0191】ウレアーゼを含む細菌を殺菌し且つウレア
ーゼの酵素作用を阻害する工程を有するようにすると、
生菌によるウレアーゼの増加、固着効果が抑制されると
ともに、残存した細菌が有するウレアーゼによる酵素作
用の阻害効果と相まって、より一層アンモニアの生成が
抑制される。これにより、アンモニアの溶解によるpH
の上昇が抑制されて尿石の付着が防止されるとともに、
異臭の一因も防止される。
【0192】ウレアーゼを含む細菌を殺菌する工程と、
ウレアーゼの酵素作用を阻害する工程と、ウレアーゼを
便器外に除去する工程を有するようにすると、生菌によ
るウレアーゼの増加、固着効果が抑制され、更にウレア
ーゼ酵素作用の阻害とウレアーゼの除去の2つの独立な
方法により、アンモニアの生成が抑制されることにな
る。従って、より一層アンモニアの生成が抑制され、ア
ンモニアの溶解によるpHの上昇が抑制されて尿石の付
着が防止されるとともに、異臭の一因も防止される。
【0193】ウレアーゼを含む細菌を殺菌し且つウレア
ーゼの酵素作用を阻害する工程と、ウレアーゼを便器外
に除去する工程を有するようにすると、生菌によるウレ
アーゼの増加、固着効果の抑制と、ウレアーゼ酵素作用
に伴うアンモニアの生成の抑制を同時に行うことがで
き、更に固着が抑制されたウレアーゼが除去されること
になるので、より一層アンモニアの生成が抑制され、ア
ンモニアの溶解によるpHの上昇が抑制されて尿石の付
着が防止されるとともに、異臭の一因も防止される。
【0194】ウレアーゼを含む細菌を殺菌する工程は、
殺菌性を有する物質又はイオンを、便器に接触させる工
程であるようにすると、紫外線照射等の方法と比較して
安全であり、加熱等の方法と比較して雰囲気温度の変化
がなく、使用時の不快感がないので好ましい。
【0195】ここで、殺菌性を有する物質又はイオンを
便器に接触させる工程には、殺菌性を有する物質又はイ
オンを含む液体を便器に流す方法、殺菌性を有する物質
又はイオン若しくはそれらを含む物質を便器表面(例え
ば釉薬中等)に固定しておく方法等が好適に利用でき
る。
【0196】ウレアーゼを含む細菌を殺菌する工程は、
殺菌性を有する物質又はイオンを含む液体を便器に接触
させる工程であるようにすると、既設の便器を交換する
ことなく、例えば、上流配管に殺菌性を有する物質又は
イオンを含む液体を生成する手段や貯蔵するタンク等を
設けるのみで、尿石の付着及び異臭が改善されるので好
ましい。
【0197】ウレアーゼを便器外に除去する工程は、洗
浄水とともに細菌を便器外に除去する工程であるように
すると、既設の水洗設備にて当該工程を実現できるので
好ましい。
【0198】ウレアーゼを便器外に除去する工程は、殺
菌性を有する物質又はイオンを含む液体とともに細菌を
便器外に除去する工程であるようにすると、殺菌性を有
する物質又はイオンを含む液体を、上流配管から流し、
下流配管から排出するのみで、ウレアーゼを含む細菌を
殺菌する工程とウレアーゼを便器外に除去する工程を同
時に実現できるので、簡便であり好ましい。
【0199】殺菌性を有する物質又はイオンを含む液体
には、ウレアーゼの酵素作用を阻害する物質が含有され
ているようにする、或いは殺菌性を有し且つウレアーゼ
の酵素作用を阻害する物質が含有されているようにする
ことにより、生菌によるウレアーゼの増加、固着効果が
抑制され、更にウレアーゼ酵素作用の阻害とウレアーゼ
の除去の2つの独立な方法により、アンモニアの生成が
抑制されることになる。従って、より一層アンモニアの
生成が抑制され、アンモニアの溶解によるpHの上昇が
抑制されて尿石の付着が防止されるとともに、異臭の一
因も防止される。更に、液体で接触させるので、既設の
便器を交換することなく、例えば、上流配管に殺菌性を
有する物質又はイオンを含む液体を貯蔵するタンク等を
設けるのみで、尿石の付着及び異臭が改善されるので好
ましい。
【0200】殺菌性を有する物質又はイオンを含む液体
のpHは5.5以下であると、上記効果以外に以下に示
す2つの効果が生じ、尿石の付着及びアンモニアの生成
が生じにくくなる。
【0201】(1)リン酸カルシウムの溶解度はpHが
8以上で非常に低くなるが、pHを5.5以下とするこ
とにより、リン酸カルシウムの溶解度が高くなり、尿石
の付着が生じにくい。
【0202】(2)酵素ウレアーゼの最適活性pHは大
体7程度であると言われている。pHを5.5以下にす
ることにより酵素ウレアーゼの活性が大きく下がり、ア
ンモニアの生成が生じにくい。
【0203】ただし、酸性が強いと配管が腐食する場合
があるので、pH3以上であることが好ましい。
【0204】殺菌性を有する物質又はイオンを含む液体
は、遊離塩素を含む液体であるようにすると、遊離塩素
は少量で高い殺菌力を有し、且つウレアーゼの酵素作用
を阻害する効果も有するので、より一層アンモニアの生
成が抑制され、アンモニアの溶解によるpHの上昇が抑
制されて尿石の付着が防止されるとともに、異臭の一因
も防止される。また、液体で接触させるので、既設の便
器を交換することなく、例えば、上流配管に殺菌性を有
する物質又はイオンを含む液体を貯蔵するタンク等を設
けるのみで、尿石の付着及び異臭が改善されるので好ま
しい。
【0205】更に、水道水等の塩素を含む水の電気分解
のみで生成するので、電気分解装置を配管上流に配する
のみで生成し、タンク等を設ける必要が必ずしもないの
で場所をとらず、また従来の酸性物質を添加する洗浄方
法と比較して、タンク中の液体の交換等のメインテナン
スの必要性が少なく、使用者にとってより安全である。
【0206】殺菌性を有する物質又はイオンを含む液体
は、結合塩素を含む液体であるようにすると、結合塩素
は殺菌力を有し、且つウレアーゼの酵素作用を阻害する
効果も有するので、より一層アンモニアの生成が抑制さ
れ、アンモニアの溶解によるpHの上昇が抑制されて尿
石の付着が防止されるとともに、異臭の一因も防止され
る。また、液体で接触させるので、既設の便器を交換す
ることなく、例えば、上流配管に殺菌性を有する物質又
はイオンを含む液体を貯蔵するタンク等を設けるのみ
で、尿石の付着及び異臭が改善されるので好ましい。
【0207】更に、中水、井戸水等の塩素と有機窒素を
含む水の電気分解のみで生成するので、電気分解装置を
配管上流に配するのみで生成し、タンク等を設ける必要
が必ずしもないので場所をとらず、タンク中の液体の交
換等のメインテナンスの必要性も低減する。そして、中
水を原料水として用いることができるため、水を再生利
用している高層ビル、工場等の場合に対応しやすい。ま
た、結合塩素は遊離塩素に比べて自然分解しにくいた
め、残留性がよいという特長を有する。更に、5分程度
の作用時間(滞留時間)で細菌を全滅させることができ
るという強力な殺菌力を有する。これについては、後述
の実施例11において詳しく説明する。
【0208】殺菌性を有する物質又はイオンを含む液体
は、オゾン含有水であるようにすると、オゾン含有水は
殺菌力を有し、且つアンモニアを酸化する作用があるの
で、ウレアーゼによるアンモニアの生成が抑制され、ア
ンモニアの溶解によるpHの上昇が抑制されて尿石の付
着が防止されるとともに、異臭の一因も防止される。ま
た、液体で接触させるので、既設の便器を交換すること
なく、例えば、上流配管に殺菌性を有する物質又はイオ
ンを含む液体を貯蔵するタンク等を設けるのみで、尿石
の付着及び異臭が改善されるので好ましい。
【0209】更に、無声放電による生成オゾンの水への
溶解或いは水の電気分解のみで得られるので、かかる反
応を生じさせるオゾン発生ユニットさえ配管上流に配す
れば、タンク等を設ける必要がないので場所をとらず、
タンク中の液体の交換等のメインテナンスの必要性も低
減する。
【0210】殺菌性を有する物質又はイオンを含む液体
は、抗菌性金属イオンを含む液体であるようにすると、
抗菌性金属イオンは殺菌力を有するので、ウレアーゼに
よるアンモニアの生成が抑制され、アンモニアの溶解に
よるpHの上昇が抑制されて尿石の付着が防止されると
ともに、異臭の一因も防止される。また、液体で接触さ
せるので、既設の便器を交換することなく、例えば、上
流配管に殺菌性を有する物質又はイオンを含む液体を貯
蔵するタンク等を設けるのみで、尿石の付着及び異臭が
改善されるので好ましい。
【0211】遊離塩素の濃度は、0.1mg/リットル
以上、好ましくは0.5mg/リットル以上であるよう
にすると、便器内の滞留水や便器表面が充分に殺菌され
る。従って、生菌の作用に基づくウレアーゼの増加、固
着効果が有効に抑制され、アンモニアの溶解によるpH
の上昇が抑制されて尿石の付着が防止されるとともに、
異臭の一因も防止される。
【0212】遊離塩素は、塩素イオン含有水を電気分解
して得た遊離塩素であるようにすることにより、水道水
等の塩素を含む水の電気分解のみで生成するので、電気
分解装置を配管上流に配するのみで生成し、タンク等を
設ける必要が必ずしもないので場所をとらず、また従来
の酸性物質を添加する洗浄方法と比較して、タンク中の
液体の交換等のメインテナンスの必要性が少なく、使用
者にとってより安全である。
【0213】殺菌性を有する物質又はイオンを含む液体
は、遊離塩素を含む酸性液体であるようにすると、以下
の作用により、より尿石の付着及び異臭が改善される。
【0214】(1)遊離塩素は少量で高い殺菌力を有
し、且つウレアーゼの酵素作用を阻害する効果も有す
る。
【0215】(2)pHが8以上になりにくいので、リ
ン酸カルシウム等からなる尿石が付着しにくい。
【0216】(3)遊離塩素は、酸性では次亜塩素酸
(HClO)として存在する。かかる形態では、アルカ
リ性での存在形態である次亜塩素酸イオン(ClO
と比較して約10倍殺菌力が強い。従って、アンモニア
の生成が抑制され、アンモニアの溶解によるpHの上昇
が抑制されて尿石の付着が防止されるとともに、異臭の
一因も防止される。
【0217】オゾン含有水中のオゾン濃度は、0.01
mg/リットル以上、好ましくは0.05mg/リット
ル以上であるようにすると、便器内の滞留水や便器表面
が充分に殺菌される。従って、生菌の作用に基づくウレ
アーゼの増加、固着効果が有効に抑制され、アンモニア
の溶解によるpHの上昇が抑制されて尿石の付着が防止
されるとともに、異臭の一因も防止される。
【0218】オゾン含有水は、無声放電による生成オゾ
ンの水への溶解或いは水の電気分解による水中でのオゾ
ン生成により得られたオゾン含有水であるようにする
と、無声放電型オゾン生成器又は電気分解装置を配管上
流に配するのみでオゾン含有水が生成するので、タンク
等を設ける必要が必ずしもないので場所をとらず、ま
た、従来の酸性物質を添加する洗浄方法と比較して、タ
ンク中の液体の交換等のメインテナンスの必要性が少な
く、使用者にとってより安全である。
【0219】抗菌性金属イオンが銀イオンである場合に
おいて、銀イオン濃度を1μg/リットル以上、好まし
くは10μg/リットル以上とすると、便器内の滞留水
に銀イオンを含む液体を混合し、所定時間維持すること
により、便器内の滞留水が有効に殺菌される。従って、
生菌の作用に基づくウレアーゼの増加、固着効果が有効
に抑制され、アンモニアの溶解によるpHの上昇が抑制
されて尿石の付着が防止されるとともに、異臭の一因も
防止される。
【0220】ここで、抗菌性金属イオンは、遊離塩素や
オゾンと比較して、瞬時の接触による殺菌能力は低い
が、抗菌寿命が長く、作用時間を長くかけることにより
優れた抗菌性を有する。従って、便器内の滞留水に所定
時間維持する等の態様で使用すれば、少量で生菌が減少
し、尿石の付着等が防止されるのである。
【0221】抗菌性金属イオンを含む液体は、抗菌性金
属イオン担持体により放出された抗菌性金属イオンを含
む液体であるようにすると、メインテナンスが抗菌性金
属イオン担持体の交換のみによりなされるので、より安
全であり、好ましい。
【0222】抗菌性金属イオン担持体を滞留水が貯留さ
れる便器のトラップ部に配するようにすると、滞留水に
抗菌性金属イオンが放出されることにより滞留水が殺菌
され、生菌の作用に基づくウレアーゼの増加、固着効果
が有効に抑制され、アンモニアの溶解によるpHの上昇
が抑制されて尿石の付着が防止されるとともに、異臭の
一因も防止される。
【0223】ここで、抗菌性金属イオンは、遊離塩素や
オゾンと比較して、瞬時の接触による殺菌能力は低い
が、抗菌寿命が長く、作用時間を長くかけることにより
優れた抗菌性を有するので、かかる便器内の滞留水に所
定時間維持する態様で使用すれば少量で生菌が減少し、
尿石の付着等が防止されるので好ましい。
【0224】殺菌性を有する物質又はイオンを含む液体
を、所定の時間間隔で便器に流すようにすることによ
り、生菌を断続的に死滅させ、除去することになるの
で、外気等から便器に付着する生菌の増殖及び固着を有
効に防ぐことができる。従って、生菌の作用に基づくウ
レアーゼの増加、固着効果が有効に抑制され、アンモニ
アの溶解によるpHの上昇が抑制されて尿石の付着が防
止されるとともに、異臭の一因も防止される。
【0225】殺菌性を有する物質又はイオンを含む液体
を、夜間にのみ便器に流すようにすることにより、例え
ば、オフィスビル、デパート、駅構内、展示場、観光施
設内、昼間のみ運行する乗物等のトイレに設置された便
器のように、昼間のみ使用され夜間は殆ど使用されない
便器において、夜間の便器不使用時に便器内の滞留水中
で細菌が増殖し、ウレアーゼが増加して便器表面に固着
するという事態が防止され、ひいては尿石の付着が防止
されるとともに、異臭の一因も防止される。昼間は便器
使用の度毎に或いは所定時間間隔で、通常の便器洗浄に
より便器内の滞留水が入れ替わるので、滞留水中で細菌
が繁殖するには至らず、ウレアーゼも増加しない。
【0226】このように、殺菌性を有する物質又はイオ
ンを含む液体を夜間にのみ流す場合、まず、便器に洗浄
水を流して便器内の滞留水を置換した後、殺菌性を有す
る物質又はイオンを含む液体を便器に流すようにすると
よい。便器の洗浄においては、通常、滞留水の99%が
新しい水に置換されるように設計されているため、大部
分の細菌は洗浄により便器外に排除される。従って、そ
の後に殺菌性を有する物質又はイオンを含む液体を便器
に流すことにより、残留した細菌が充分に殺菌される。
【0227】また、このように殺菌性を有する物質又は
イオンを含む液体を夜間にのみ流す場合、夜間の最初に
流す際のみ高濃度で流し或いは大量に流し、その夜間の
2回目以降はそれよりも低濃度又は少量の殺菌性を有す
る物質又はイオンを含む液体を流すようにしてもよい。
昼間は徐々に菌数が増加するため、夜間の最初は滞留水
中の菌の数は最大となっている。従って、最初だけは高
濃度又は大量の殺菌性を有する物質又はイオンを含む液
体で充分な殺菌を行なう必要がある。しかし、夜間は細
菌の増殖速度は低いため、このように最初に充分な殺菌
を行なった後は、低濃度又は少量の殺菌性を有する物質
又はイオンを含む液体を流すだけで充分な殺菌を行なう
ことができる。
【0228】殺菌性を有する物質又はイオンを含む液体
を、夜間にのみ所定の時間間隔で便器に流すようにする
ことにより、例えば、オフィスビル、デパート、駅構
内、展示場、観光施設内、昼間のみ運行する乗物等のト
イレに設置された便器のように、昼間のみ使用され夜間
は殆ど使用されない便器において、夜間の便器不使用時
に便器内の滞留水中で細菌が増殖し、ウレアーゼが増加
して便器表面に固着するという事態が防止され、ひいて
は尿石の付着が防止されるとともに、異臭の一因も防止
される。更に、断続的に流すことにより、殺菌性を有す
る物質又はイオンを含む液体等を節約することができ
る。
【0229】この場合も上記同様、まず、便器に洗浄水
を流して便器内の滞留水を置換した後、殺菌性を有する
物質又はイオンを含む液体を便器に流すようにするとよ
い。また、夜間の最初に流す際のみ高濃度で流し、その
夜間の2回目以降はそれよりも低濃度の殺菌性を有する
物質又はイオンを流すようにしてもよい。
【0230】殺菌性を有する物質又はイオンを含む液体
を、便器使用後一定時間以内に便器が使用されない場合
に便器に流すようにすることにより、便器不使用時に便
器内の滞留水中で細菌が増殖し、ウレアーゼが増加して
便器表面に固着するという事態が防止され、ひいては尿
石の付着が防止されるとともに、異臭の一因も防止され
る。便器が比較的高頻度で使用される場合には、便器使
用の度毎に(或いは所定時間間隔で)通常の便器洗浄に
より便器内の滞留水が入れ替わるので、滞留水中で細菌
が増殖する事態には至らず、ウレアーゼも増加しない。
【0231】殺菌性を有する物質又はイオンを含む液体
を、便器使用後一定時間以内に便器が使用されない場合
に、所定の時間間隔で便器に流すようにすることによ
り、便器不使用時に便器内の滞留水中で細菌が増殖し、
ウレアーゼが増加して便器表面に固着するという事態が
防止され、ひいては尿石の付着が防止されるとともに、
異臭の一因も防止される。更に、断続的に流すことによ
り、殺菌性を有する物質又はイオンを含む液体等を節約
することができる。
【0232】殺菌性を有する物質又はイオンを含む液体
を、便器使用後の便器洗浄の度毎に便器に流すようにす
ることにより、便器内の滞留水や便器表面に尿が滞留す
ることなく、なお且つ細菌の増殖が防止されウレアーゼ
が増加しないので、アンモニアの生成が有効に抑制さ
れ、ひいては尿石の付着が防止されるとともに、異臭の
一因も防止される。
【0233】殺菌性を有する物質又はイオンを含む液体
を、便器使用後の便器洗浄の終了間際又は終了直後に便
器に流すようにすることにより、便器使用後の便器洗浄
によって濡れた便器表面に殺菌性を有する物質又はイオ
ンが広く拡散する。この結果、効果的に便器表面が殺菌
されて、ウレアーゼの増加が防止され、アンモニアの生
成が有効に抑制され、ひいては尿石の付着が防止される
とともに、異臭の一因も防止される。
【0234】殺菌性を有する物質又はイオンを含む液体
を、直前に便器トラップ部の滞留水を便器洗浄水で置換
した後に便器に流すようにすると、滞留水中の菌を減少
させてから殺菌性を有する物質又はイオンを含む液体を
作用させることになるので、少量の殺菌性を有する物質
で効果的に便器表面が殺菌されて、ウレアーゼの増加が
防止され、アンモニアの生成が有効に抑制され、ひいて
は尿石の付着が防止されるとともに、異臭の一因も防止
される。
【0235】抗菌性金属イオンを含む液体を、夜間にの
み便器の滞留水として貯留するようにすると、抗菌性金
属イオンは、遊離塩素やオゾンと比較して、瞬時の接触
による殺菌能力は低いが、抗菌寿命が長く、作用時間を
長くかけることにより優れた抗菌性を有するので、かか
る便器内の滞留水に所定時間維持する態様で使用すれば
少量で生菌が減少し、ウレアーゼの増加が防止され、ア
ンモニアの生成が有効に抑制され、ひいては尿石の付着
が防止されるとともに、異臭の一因も防止される。
【0236】抗菌性金属イオンを含む液体を、便器使用
後一定時間以内に便器が使用されない場合に、便器の滞
留水として貯留するようにすると、抗菌性金属イオン
は、遊離塩素やオゾンと比較して、瞬時の接触による殺
菌能力は低いが、抗菌寿命が長く、作用時間を長くかけ
ることにより優れた抗菌性を有するので、かかる便器内
の滞留水に所定時間維持する態様で使用すれば少量で生
菌が減少し、ウレアーゼの増加が防止され、アンモニア
の生成が有効に抑制され、ひいては尿石の付着が防止さ
れるとともに、異臭の一因も防止される。
【0237】便器に流す遊離塩素含有水の遊離塩素濃度
を0.2μg/リットル以上、好ましくは0.02mg
/リットル以上であるようにすると、便器内の滞留水や
便器表面が充分に殺菌される。従って、生菌の作用に基
づくウレアーゼの増加、固着効果が有効に抑制され、ア
ンモニアの溶解によるpHの上昇が抑制されて尿石の付
着が防止されるとともに、異臭の一因も防止される。
【0238】便器滞留水中の細菌数が増加すると前記プ
ロセスにより便器に尿石が付着するが、この尿石はポー
ラスなものであるため、その細孔中において水が滞留し
やすく、細菌が増殖しやすい。このように、細菌数が増
加すると更に細菌数増加のための環境が形成されるとい
う悪循環を生じる。しかし、便器滞留水中の細菌数を常
に1×10CFU/ミリリットル未満に維持すること
により、このような悪循環を断ち切り、便器に尿石が付
着しない状態を維持することができる。従って、殺菌性
物質又はイオンを含む液体を便器に流す場合には、便器
滞留水中の細菌数を常に1×10CFU/ミリリット
ル未満に維持することを目標とすることが望ましい。こ
のためには、殺菌性物質又はイオンを含む液体を常時便
器に流すようにしてもよいし、或いは、通常の便器洗浄
により便器滞留水を置換した後に流すようにしてもよ
い。殺菌性物質又はイオンを含む液体を常時便器に流す
場合には、遊離塩素濃度を0.2μg/リットル以上と
することにより、上記細菌数の目標を達成することがで
きる。また、通常の便器洗浄により便器滞留水を置換し
た後に殺菌性物質又はイオンを含む液体を便器に流す場
合は、遊離塩素濃度を0.02mg/リットル以上とす
ることにより、上記細菌数の目標を達成することができ
る。なお、便器表面の洗浄についても、上記の条件を満
たせば十分な洗浄が達成される。なぜなら、便器におい
て最も菌が繁殖しやすい場所は便器滞留水中であり、そ
この細菌数を常に目標値以下に維持するように細菌性物
質又はイオンを含む液体を便器に流せば、便器滞留水よ
りも細菌数が少ない便器表面においても当然に目標を達
成できるからである。
【0239】殺菌性物質又はイオンを含む液体を、便器
使用後の便器洗浄の後、所定時間便器が使用されないと
きに流すようにするとともに、その時に最初に便器に流
す殺菌性物質又はイオンを含む液体は遊離塩素濃度が
0.1mg/リットル以上の遊離塩素含有水であるよう
にしても、上記細菌数の目標を達成することができる。
【0240】また、殺菌性物質又はイオンを含む液体を
夜間にのみ便器に流すようにするとともに、夜間に最初
に便器に流す殺菌性物質又はイオンを含む液体は遊離塩
素濃度が0.1mg/リットル以上の遊離塩素含有水で
あるようにしても、上記細菌数の目標を達成することが
できる。
【0241】従来より便器使用後に通常に行なわれてい
る洗浄では、便器のトラップ部の滞留水が99%以上置
換される。しかし、従来の洗浄では殺菌は行なわれない
ため、便器の表面又は滞留水中に存在する菌は徐々に増
殖する。例えばオフィスビルの場合、前日午前3時に遊
離塩素含有水を流し、菌の数を0にした後、通常の洗浄
のみを午後10時まで続け、その間、適当に使用される
ようにすると、菌の数は時間とともに増加し、最大で滞
留水中の菌数は1×10CFU/ミリリットル程度ま
で増加する。このように、便器が比較的高頻度で使用さ
れる間は菌数が増加するため、便器が使用されなくなっ
た最初の洗浄時に最も菌数が多いということになる。従
って、この時には0.1mg/リットル以上というやや
高い濃度の遊離塩素含有水を流すことにより、充分な殺
菌を行なう。しかし、便器が使用されない間の菌の増殖
スピードは低いため、その後はそれより低い濃度の遊離
塩素含有水を流すのみで充分である。これにより、電気
分解のための消費電力が低減できるとともに、電極の寿
命を延長することができる。
【0242】
【発明の実施の形態及び発明の効果】以下に、本発明の
具体的構成について説明する。
【0243】ウレアーゼを含む細菌とは、ウレアーゼを
体内に有する細菌のことであり、一般細菌は基本的に全
て該当する。そのうち、便器において特に顕著に生息が
認められるのは桿菌である。
【0244】細菌を殺菌する工程は、例えば便器表面を
対象とした場合には、便器表面を加熱して殺菌する方
法、便器表面に紫外線照射手段を設けて紫外線により殺
菌する方法、化学的に殺菌する方法、便器表面の材料の
改質により殺菌する方法等が利用できる。
【0245】また、便器の滞留水が接触するサナ部及び
トラップ部を対象とした場合には、加熱して殺菌する方
法、トラップ部等の表面に紫外線照射手段を設けて紫外
線により殺菌する方法、化学的に殺菌する方法、トラッ
プ部等の表面の材料の改質により殺菌する方法等が利用
できる。
【0246】ここで、便器表面を加熱して殺菌する方法
は、基本的には便器表面にヒーターを設けて加熱するこ
とになる。釉薬により施した便器の意匠性を損なわない
ためには、釉薬表面に透明電極を配するのが好ましい。
透明電極には例えば酸化スズ電極が好適に利用できる。
【0247】この場合において、透明電極は釉薬層の上
に塗布後、釉薬の軟化する温度で酸化スズを加熱固定す
る方法や、透明電極シートを釉薬層の上に貼着する方法
等により得ることができる。
【0248】サナ部、トラップ部の殺菌についても同様
の手法が利用できる。
【0249】便器表面を紫外線により殺菌する方法は、
基本的には便器表面に紫外線照射手段を設けて紫外線を
照射することになる。紫外線照射手段には殺菌灯(波長
250nm程度)が比較的弱い照度でも殺菌できること
から好ましい。紫外線照射手段としては、場所を取ら
ず、外観の意匠性を損なわず、且つ貼着、接着等により
簡単に固定できることから、パネル状の紫外線照射手段
が好ましい。また安全性の観点から、便器使用時には殺
菌動作をしないようにする制御手段を設けるのが好まし
い。更に、小便器の場合にはリム部又は淀掛け部に紫外
線照射手段を配するようにすれば、誤動作の際にも使用
者の目に紫外線が直接入ることがないので、より安全で
ある。
【0250】サナ部、トラップ部の殺菌についても同様
の手法が利用できる。
【0251】便器表面を紫外線により殺菌する方法で
は、更に、便器表面に光触媒が固定されているようにす
ると、太陽光、蛍光灯、室内照明等の微弱な紫外線でも
殺菌されるようになるので好ましい。便器表面に光触媒
を固定するには、釉薬層の上に光触媒を塗布後、釉薬の
軟化する温度で固定する方法、無機バインダー等の光耐
蝕性材料と混合して固定する方法、光触媒シートを形成
し貼着する方法等がある。いずれの方法においても、釉
薬による意匠性を損なわないためには光触媒固定層は透
明であることが好ましい。そのためには、光触媒固定層
における粒子及び気孔の大きさ或いは固定層の厚さは、
可視光の波長の1/2以下、すなわち0.2μm以下に
なるようにするとよい。また、光触媒は光半導体のみで
はなく、光子により光半導体上で電子と正孔が生じたと
きに電子を捕捉しうる金属をともに添加しておくと、電
子との再結合による正孔の消滅を低減でき、殺菌は主と
して正孔と水酸化イオン等との反応により生成する活性
酸素によるので、より強い殺菌力を有することになり、
好ましい。電子を捕捉しうる金属には、白金、金、銀、
銅等があるが、銀又は銅を利用すると、それ自体オリゴ
マー効果による殺菌力を有するので、暗時にも抗菌性を
発揮するようになり、好ましい。
【0252】小便器の場合にはリム部又は淀掛け部に紫
外線照射手段を配するようにし、それに対向するように
光触媒固定層を設けるようにすれば、室内照明より強い
紫外線照度を便器表面に作用させることができるので、
殺菌力がより向上し、また、誤動作の際にも使用者の目
に紫外線が直接入ることがないので、より安全である。
【0253】サナ部、トラップ部の殺菌についても、紫
外線照射手段を配すれば、同様の手法が利用できる。
【0254】便器表面を化学的に殺菌する方法は、基本
的には、殺菌性を有する物質を便器表面に接触させる方
法である。その態様としては、例えば、便器配管上流に
殺菌液供給手段を設けて適宜便器に流す方法、殺菌塗布
液を便器表面にスプレーする方法、便器表面に殺菌性の
気体を吹き付ける方法等がある。
【0255】ここで、便器配管上流に殺菌液供給手段を
設けて適宜便器に流す方法とは、具体的には、便器の上
流側に殺菌液を溜めたタンクや電気分解装置等の殺菌液
を生成する手段等を設け、適宜便器に流して生菌数の増
加を防止する方法である。
【0256】ここで、殺菌性を有する物質には、遊離塩
素、抗菌性金属又はそのイオン、オゾン、オゾン含有
水、結合塩素、有機塩素系消毒液、有機リン酸系消毒
液、ベルオクソ炭酸イオン又はその塩、アルコール系消
毒液等が挙げられる。
【0257】このうち、遊離塩素、結合塩素、オゾン、
オゾン含有水は、有機塩素系消毒液、有機リン酸系消毒
液等と比較して、その水中での存在寿命はせいぜい数週
間程度と短いので、水質汚染等のおそれがなく、好まし
い。
【0258】更に、遊離塩素、結合塩素、オゾン含有水
は、水道水等の配管から供給される水の電気分解のみに
より生成できるので、メインテナンスの必要性も少な
い。
【0259】また、抗菌性金属又はそのイオンは、原子
又はイオンの大きさが小さいので、有機物や比較的大き
な陰イオンに取り囲まれると抗菌寿命が尽きる。しか
し、その作用時間が遊離塩素、結合塩素、オゾン、オゾ
ン含有水等と比較して長いという長所がある。従って、
滞留水中であれば、抗菌性金属又はそのイオンを含む物
質をトラップ部に配するだけで、かなり長期間新たな殺
菌成分を供給しなくても優れた殺菌性を有し、好まし
い。
【0260】便器表面の材料の改質により殺菌する方法
は、基本的には、殺菌性を有する物質を便器表面に塗布
又は混入しておく等の方法による。
【0261】便器表面に塗布又は混入するのに優れた殺
菌性を有する物質は、便器製造の容易性の観点から耐熱
性のある物質が好ましく、抗菌性金属又はそのイオンを
含む物質が好適である。
【0262】ここで、抗菌性金属又はそのイオンを含む
物質には、抗菌性金属又はそのイオン自体及び抗菌性金
属又はそのイオンを含む化合物若しくは抗菌性金属又は
そのイオンを担持した物質が挙げられる。
【0263】抗菌性金属には銀、銅、亜鉛等があり、抗
菌性金属又はそのイオンの担持体としては、釉薬、ガラ
ス、溶解性ガラス、層状ケイ酸塩、層状アルミノケイ酸
塩、アパタイト、リン酸カルシウム、リン酸アルミニウ
ム、ゼオライト、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化チタン等が利
用できる。
【0264】このうち、衛生陶器の焼成温度においても
耐熱性を有することから、釉薬、ガラス、アパタイト、
リン酸カルシウム、リン酸アルミニウム、酸化亜鉛、酸
化鉄、酸化チタンが特に好ましい。
【0265】ウレアーゼを便器外に除去する工程は、便
器表面に付着又は滞留水中に存在するウレアーゼ又はウ
レアーゼを保有する菌を便器外に除去する工程のことで
ある。具体的な方法としては、水、洗浄水、殺菌性を有
する液体等とともに便器外へ流す方法、ウレアーゼを化
学的方法、熱的方法等により分解する方法がある。ウレ
アーゼは酵素としてかなり安定な物質であるので、この
うち水、洗浄水、殺菌性を有する液体等とともに便器外
へ流す方法が好ましい。
【0266】ウレアーゼの酵素作用を阻害する工程と
は、ウレアーゼの酵素としての働きを阻止又は鈍化させ
る工程をいう。より具体的には、ウレアーゼの酵素作用
を阻害する物質を、便器表面に付着し又は滞留水中に存
在するウレアーゼ又はウレアーゼを保有する菌に接触さ
せる。
【0267】ウレアーゼの酵素作用を阻害する物質に
は、重金属を含む物質、ハロゲン、ホウ酸、キノン、過
酸化水素等が利用できる。
【0268】ウレアーゼの酵素作用を阻害する物質を、
便器表面に付着し又は滞留水中に存在するウレアーゼ又
はウレアーゼを保有する菌に接触させるには、重金属塩
類、ハロゲン、ホウ酸、キノン、過酸化水素等を含む液
体を便器に流すか、便器表面又は便器トラップ部等の表
面に重金属塩、ハロゲン化物、ホウ酸塩等を固定して付
着した菌に付随して存在するウレアーゼに接触させる。
【0269】また、便器トラップ部においては、重金属
塩、ハロゲン化物、ホウ酸塩等を固定した固形物を配し
て、滞留水中の菌に付随して存在するウレアーゼに接触
させるようにしてもよい。
【0270】細菌を殺菌し且つウレアーゼの酵素作用を
阻害する工程とは、殺菌と、ウレアーゼの酵素としての
働きの阻止又は鈍化とを同時に行う工程をいう。より具
体的には、殺菌とウレアーゼの酵素としての働きの阻止
又は鈍化とを同時に行う物質を、便器表面に付着し又は
滞留水中に存在するウレアーゼを保有する菌に接触させ
る。
【0271】殺菌とウレアーゼの酵素としての働きの阻
止又は鈍化とを同時に行う物質には銀、銅、亜鉛又はそ
のイオンを含む物質、遊離塩素、結合塩素等が利用でき
る。
【0272】殺菌とウレアーゼの酵素としての働きの阻
止又は鈍化とを同時に行う物質を、便器表面に付着し又
は滞留水中に存在するウレアーゼ又はウレアーゼを保有
する菌に接触させるには、銀、銅、亜鉛又はそのイオン
を含む物質、遊離塩素、結合塩素等を含む液体を便器に
流すか、便器表面又は便器トラップ部等の表面に銀、
銅、亜鉛又はそのイオンを含む物質を固定して付着した
菌に接触させる。
【0273】また、便器トラップ部においては、銀、
銅、亜鉛又はそのイオンを含む物質を固定した固形物を
配して滞留水中の菌に付随して存在するウレアーゼに接
触させるようにしてもよい。
【0274】ここで、遊離塩素とは、次亜塩素酸及び次
亜塩素酸イオンをいう。また、結合塩素とは、モノクロ
ラミン、ジクロラミン、トリクロラミン等をいい、この
うちモノクロラミン、ジクロラミンには殺菌力があるこ
とが知られている。
【0275】遊離塩素を含む液体を利用する場合は、水
道水、中水、井戸水、工業用水等の塩素を含む水を電気
分解して供給するのが好ましい。遊離塩素を含む液体は
放置すると遊離塩素量が徐々に減少するので貯蔵に適さ
ないからである。
【0276】当該電気分解装置は陽極と陰極との間を隔
膜を隔てて、アルカリ水と酸性水に別けて取り出し、酸
性水のみ便器に流す方法と、無隔膜型にして電気分解し
た全ての液体を便器に流す方法がある。
【0277】無隔膜型にして電気分解した全ての液体を
便器に流す方法は、複数の便器を連立させた便器ユニッ
トのように、一度に大量の洗浄水を要する場合には好ま
しい。
【0278】逆に陽極と陰極との間を隔膜で隔てて、ア
ルカリ水と酸性水に別けて取り出す方法は、一般家庭等
において上水配管上流に配置し、アルカリ水は飲料用に
供し、遊離塩素を含む酸性水を便器に流す等の他用途と
の組合せに適している。
【0279】なお、遊離塩素は酸性溶液中では殺菌性の
より強い次亜塩素酸(HClO)の形態で存在する。
【0280】塩素イオン含有水を電気分解する方法は、
塩素生成反応を酸素生成反応より優勢にして遊離塩素の
発生効率を向上させるべく、少なくとも陽極の電極には
塩素発生用電極を用いた電気分解装置を用いる。
【0281】ここで塩素発生用電極とは、塩素生成反応
を惹起しうる電極であり、その基本構造は、導電性基材
に塩素発生用触媒を担持したものか、塩素発生用触媒か
らなる導電性材料からなる。
【0282】塩素発生用触媒の種類により、例えば、フ
ェライト等の鉄系電極、パラジウム系電極、ルテニウム
系電極、イリジウム系電極、白金系電極、ルテニウム−
スズ系電極、パラジウム−白金系電極、イリジウム−白
金系電極、ルテニウム−白金系電極、イリジウム−白金
−タンタル系電極等がある。
【0283】導電性基材に塩素発生用触媒を担持したも
のは、構造を担う基材部を安価なチタン、ステンレス等
の材料で構成できるので、製造コスト上有利である。
【0284】また、特に、塩素イオン含有水中の塩素イ
オン含有量が3〜40ppm程度しかない水道水を利用
する場合、遊離塩素の発生効率を向上させることはウレ
アーゼを含む菌を充分に殺菌する上で非常に重要であ
る。その観点から、イリジウム系電極、イリジウム−白
金系電極、イリジウム−白金−タンタル系電極等が好適
である。
【0285】また、電極の寿命を向上させるには、導電
性基材に塩素発生用触媒を担持したものを利用する場
合、白金を含むほうが基材への固定がよく、脱離しにく
く好ましい。
【0286】電気分解槽内の電極に印加する電圧は、直
流電圧でも交流電圧でもよい。電極に印加する電圧が交
流電圧の場合には、両極ともに塩素発生用電極を用いる
のが望ましい。
【0287】上記以外の場合は、陰極の電極は基本的に
導電性材料であれば何でもよい。例えば、鉄、ステンレ
ス鋼等の安価な材料を用いれば、製造コスト上有利であ
る。
【0288】
【実施例】以下に本発明に係る便器洗浄装置について説
明する。なお、以下においては主として小便器を対象に
記載するが、大便器における黄ばみ汚れ防止にも同様の
構成及び洗浄方法で対処可能である。
【0289】図1は本発明に係る便器洗浄装置の一実施
例であり、少なくとも一対の電極と、電極間に形成され
た流路と、流路に連通する液体流入口と液体流出口とを
有する連続式電気分解槽1が、第一分岐管2を介して、
便器洗浄用給水管3のフラッシュバルブ等からなる給水
弁4よりも上流位置に接続されている。電磁弁等からな
る開閉弁5が第一分岐管2の途上に配設されている。連
続式電気分解槽1は、第二分岐管6を介して、便器洗浄
用給水管3の給水弁4よりも下流位置に接続されてい
る。第二分岐管6が接続された便器洗浄用給水管3は、
小便器A1に接続されている。タイマーを内蔵する制御
装置7が、電気分解槽1と開閉弁5とに接続されてい
る。給水弁4は公知の便器自動洗浄システムB1に接続
されている。
【0290】本便器洗浄装置においては、タイマーの指
示に基づき、制御装置7により適宜開閉弁5が開かれ、
給水弁4よりも上流の便器洗浄用給水管3から第一分岐
管2を通って、水道水が連続式電気分解槽1の電極間に
形成された流路へ流入する。開閉弁5が開かれるのと同
時又は少し遅延させて、制御装置7により電極間に電圧
が印加されて、連続式電気分解槽1の電極間に形成され
た流路を流れる水道水が電気分解され、遊離塩素含有水
が生成される。生成された遊離塩素含有水は、第二分岐
管6を通って給水弁4よりも下流位置の便器洗浄用給水
管3へ流入し、小便器A1に流される。これにより、便
器A1が適宜殺菌され、菌に含有されるウレアーゼは菌
とともに小便器A1の外に流されることになるので、尿
石の析出が防止され、小便器A1の汚れ発生が防止され
る。
【0291】本便器洗浄装置の作動とは別個独立に、便
器自動洗浄システムB1の作動により、或いは手動によ
り、使用の度毎に小便器A1に水道水が流され、小便器
A1の表面が水洗され、便器トラップの滞留水が置換さ
れる。
【0292】本便器洗浄装置においては、便器洗浄液で
ある遊離塩素含有水を水道水の電気分解によって生成さ
せるので、本便器洗浄装置は、従来の化学薬品を洗浄水
に混入させる洗浄装置に比べてメインテナンスの必要性
が少なく、また使用者にとって安全である。
【0293】本便器洗浄装置において、タイマーの指示
に基づき、制御装置7により所定時間間隔で開閉弁5が
開かれ、開閉弁5が開かれるのと同時又は少し遅延させ
て、制御装置7により電極間に電圧が印加されて、連続
式電気分解槽1の電極間に形成された流路を流れる水道
水が電気分解され、遊離塩素含有水が生成されるように
すると、生菌を断続的に死滅、除去することになるの
で、外気等から便器に付着する生菌の増殖及び固着を有
効に防ぐことができる。従って、生菌の作用に基づくウ
レアーゼの増加、固着効果が有効に抑制され、アンモニ
アの溶解によるpHの上昇が抑制されて尿石の付着が防
止されるとともに、異臭の一因も防止される。また、断
続的に電気分解することにより、電気分解装置における
電極の寿命が向上し、メインテナンスの必要性をより軽
減することができる。更に、常時流す場合と比較して水
道と電気の量が節約されるので、省資源、省エネルギー
である。
【0294】遊離塩素含有水を所定時間間隔で便器に流
す場合の時間間隔は、所定濃度の遊離塩素が消費される
時間よりも短い時間間隔にするのがよい。遊離塩素が無
くなると外来菌が殺菌されなくなり、菌の増殖、ひいて
はウレアーゼの増加につながるからである。図26の実
線部に、遊離塩素含有水の添加時間間隔と遊離塩素濃度
との関係を示す。所定濃度の遊離塩素含有水を便器に流
す時間間隔は、この図の実線よりも左、すなわち短い時
間間隔で流せばよいことになる。
【0295】本便器洗浄装置において、タイマーの指示
に基づき、制御装置7により夜間にのみ開閉弁5が開か
れ、開閉弁5が開かれるのと同時又は少し遅延させて、
制御装置7により電極間に電圧が印加されて、連続式電
気分解槽1の電極間に形成された流路を流れる水道水が
電気分解され、遊離塩素含有水が生成されるようにする
と、例えば、オフィスビル、デパート、駅構内、展示
場、観光施設内、昼間のみ運行する乗物等のトイレに設
置された便器のように、昼間のみ使用され夜間は殆ど使
用されない便器において、夜間の便器不使用時に便器内
の滞留水中で細菌が繁殖し、ウレアーゼが増加して便器
表面に固着するという事態が防止され、ひいては尿石の
付着が防止されるとともに、異臭の一因も防止される。
昼間は便器使用の度毎に或いは所定時間間隔で、本便器
洗浄装置の作動とは別個独立に、便器自動洗浄システム
B1の作動により、或いは手動により、小便器A1に水
道水が流され、小便器A1の表面が水洗され、便器トラ
ップの滞留水が置換されるので、滞留水中で細菌が繁殖
するには至らず、ウレアーゼも増加しない。
【0296】この場合において、タイマーの指示に基づ
き、制御装置7により夜間にのみ所定時間間隔で開閉弁
5が開かれ、開閉弁5が開かれるのと同時又は少し遅延
させて、制御装置7により電極間に電圧が印加されて、
連続式電気分解槽1の電極間に形成された流路を流れる
水道水が電気分解され、遊離塩素含有水が生成されるよ
うにすると、電気分解装置における電極の寿命が更に向
上し、メインテナンスの必要性をより軽減することがで
きる。更に、常時流す場合と比較して水道と電気の量が
節約されるので、省資源、省エネルギーであり、好まし
い。
【0297】本便器洗浄装置において、次のようにして
もよい。制御装置7を便器自動洗浄システムB1に接続
し、制御装置7からの信号により便器自動洗浄システム
B1が通常の便器の洗浄を行ない得るようにする。そし
て、上記のように夜間にのみ遊離塩素含有水を流す場
合、まず、制御装置7は便器自動洗浄システムB1に洗
浄信号を送り、便器に洗浄水を流す。これにより便器内
の滞留水が置換され(これにより滞留水の約99%が新
しい水に置換される)、大部分の細菌が便器外に排除さ
れる。その後、制御装置7が上記のように開閉弁5を開
き、それと同時又は少し遅延させて、電極間に電圧を印
加する。すると、連続式電気分解槽1の電極間に形成さ
れた流路を流れる水道水が電気分解され、遊離塩素含有
水が生成されて便器A1に流される。これにより、残留
した細菌が充分に殺菌される。
【0298】本便器洗浄装置において、制御装置7を更
に便器自動洗浄システムB1にも接続し、便器自動洗浄
システムB1の作動信号を制御装置7へ入力し、便器自
動洗浄システムB1の作動信号により制御装置7のタイ
マーが始動するようにして、制御装置7により便器使用
後一定時間以内に便器が使用されない場合、すなわち小
便器A1が使用され便器自動洗浄システムB1の作動信
号が出力された後所定時間以内に便器自動洗浄システム
B1の作動信号が出力されない場合に、タイマーの指示
に基づき、開閉弁5が開かれ、開閉弁5が開かれるのと
同時又は少し遅延させて、制御装置7により電極間に電
圧が印加されて、連続式電気分解槽1の電極間に形成さ
れた流路を流れる水道水が電気分解され、遊離塩素含有
水が生成されるようにしても上記と同様の効果が得られ
るので好ましい。この方式では省資源、省エネルギーの
効果が最も大である。
【0299】本便器洗浄装置において、制御装置7を便
器自動洗浄システムB1にも接続し、便器自動洗浄シス
テムB1の作動信号を制御装置7へ入力し、便器自動洗
浄システムB1の作動信号により、制御装置7により便
器使用後の便器洗浄の度毎に、すなわち小便器A1が使
用され便器自動洗浄システムB1の作動信号が出力され
る度毎に、開閉弁5が開かれ、開閉弁5が開かれるのと
同時又はタイマーの指示により少し遅延させて、制御装
置7により電極間に電圧が印加されて、連続式電気分解
槽1の電極間に形成された流路を流れる水道水が電気分
解され、遊離塩素含有水が生成されるようにすると、尿
素の供給とともに殺菌及びウレアーゼの酵素作用の阻害
がなされるので、アンモニアの生成が有効に抑制され、
ひいては尿石の付着が防止されるとともに、異臭の一因
も防止される。
【0300】また常時流す場合と比較して、電気分解装
置における電極の寿命が向上し、メインテナンスの必要
性をより軽減することができるとともに、水道と電気の
量が節約されるので、省資源、省エネルギーとなり、好
ましい。
【0301】本便器洗浄装置において、制御装置7を便
器自動洗浄システムB1にも接続し、便器自動洗浄シス
テムB1の作動信号を制御装置7へ入力し、便器自動洗
浄システムB1の作動信号により制御装置7のタイマー
が始動するようにして、制御装置7により便器使用後の
便器洗浄の終了間際又は終了直後に、すなわち小便器A
1が使用され便器自動洗浄システムB1の作動信号が出
力されてから、やや遅延させて、タイマーの指示に基づ
き開閉弁5が開かれ、開閉弁5が開かれる度毎に制御装
置7により電極間に電圧が印加されて、連続式電気分解
槽1の電極間に形成された流路を流れる水道水が電気分
解され、遊離塩素含有水が生成されるようにしても、便
器使用後の便器洗浄の終了間際又は終了直後に、遊離塩
素含有水が便器に流されるようになるので、同様に便器
自動洗浄システムB1による便器洗浄により濡れた便器
表面に遊離塩素含有水が広く拡散する。この結果、効果
的に便器表面が殺菌されて、ウレアーゼの増加が防止さ
れるので、アンモニアの生成が有効に抑制され、ひいて
は尿石の付着が防止されるとともに、異臭の一因も防止
されることになる。
【0302】なお、本便器洗浄装置において、第一分岐
管2の途上に開閉弁5の代わりに流量制御弁を配設して
もよい。制御装置7は所定の時間に流量制御弁を開き、
所定の開度にこれを設定する。流量制御弁の開度を大き
くすれば単位時間に連続式電気分解槽1へ流入する水道
水の量も大きくなって電気分解により生成される遊離塩
素の濃度は低くなり、開度を小さくすれば水道水の流入
量も小さくなって遊離塩素の濃度は高くなる。このよう
に、開閉弁5の代わりに流量制御弁を用いると、流量制
御の手法により遊離塩素の濃度を調節することができ
る。
【0303】図2は本発明に係る便器洗浄装置の他の実
施例であり、少なくとも一対の電極と、電極間に形成さ
れた流路と、流路に連通する液体流入口と液体流出口と
を有する連続式電気分解槽11が、第一分岐管12を介
して、便器洗浄用給水管13のフラッシュバルブ等から
なる給水弁14よりも上流位置に接続されている。電磁
弁等からなる開閉弁15が第一分岐管12の途上に配設
されている。連続式電気分解槽11は、第二分岐管16
を介して、便器トラップA12に接続されている。便器
洗浄用給水管13は、小便器A11に接続されている。
タイマーを内蔵する制御装置17が、連続式電気分解槽
11と開閉弁15とに接続されている。給水弁14は公
知の便器自動洗浄システムB11に接続されている。
【0304】本便器洗浄装置においては、タイマーの指
示に基づき、制御装置17により適宜開閉弁15が開か
れ、給水弁14よりも上流の便器洗浄用給水管13から
第一分岐管12を通って、水道水が連続式電気分解槽1
1の電極間に形成された流路へ流入する。開閉弁15が
開かれるのと同時又は少し遅延させて、制御装置17に
より電極間に電圧が印加されて、連続式電気分解槽11
の電極間に形成された流路を流れる水道水が電気分解さ
れ、遊離塩素含有水が生成される。生成された遊離塩素
含有水は、第二分岐管16を通って便器トラップA12
へ流入する。これにより、便器A11の滞留水が適宜殺
菌され、菌に含有されるウレアーゼは菌とともに小便器
A11の外に流されることになるので、最も黄ばみ汚れ
の付着しやすい部位である便器トラップA12において
尿石の析出が防止され、黄ばみ汚れの発生が防止され
る。
【0305】本便器洗浄装置の作動とは別個独立に、便
器自動洗浄システムB11の作動により、或いは手動に
より、使用の度毎に小便器A11に水道水が流され、小
便器A11の表面が水洗され、便器トラップA12の滞
留水が置換される。
【0306】本便器洗浄装置においては、便器洗浄液で
ある遊離塩素含有水を水道水の電気分解によって生成さ
せるので、本便器洗浄装置は、従来の化学薬品を洗浄水
に混入させる洗浄装置に比べてメインテナンスの必要性
が少なく、また使用者にとって安全である。
【0307】本便器洗浄装置において、タイマーの指示
に基づき、制御装置17により所定時間間隔で開閉弁1
5が開かれ、開閉弁15が開かれるのと同時又は少し遅
延させて、制御装置17により電極間に電圧が印加され
て、連続式電気分解槽11の電極間に形成された流路を
流れる水道水が電気分解され、遊離塩素含有水が生成さ
れるようにすると、生菌を断続的に死滅させ、除去する
ことになるので、外気等から便器トラップA12の滞留
水に流入する生菌の増殖及び便器トラップA12への固
着を有効に防ぐことができる。従って、生菌の作用に基
づくウレアーゼの増加、固着効果が有効に抑制され、ア
ンモニアの溶解によるpHの上昇が抑制されて尿石の付
着が防止されるとともに、異臭の一因も防止される。ま
た、断続的に電気分解することにより、電気分解装置に
おける電極の寿命が向上し、メインテナンスの必要性を
より軽減することができる。更に、常時流す場合と比較
して水道と電気の量が節約されるので、省資源、省エネ
ルギーである。
【0308】本便器洗浄装置において、タイマーの指示
に基づき、制御装置17により夜間にのみ開閉弁15が
開かれ、開閉弁15が開かれるのと同時又は少し遅延さ
せて、制御装置17により電極間に電圧が印加されて、
連続式電気分解槽11の電極間に形成された流路を流れ
る水道水が電気分解され、遊離塩素含有水が生成される
ようにすると、例えば、オフィスビル、デパート、駅構
内、展示場、観光施設内、昼間のみ運行する乗物等のト
イレに設置された便器のように、昼間のみ使用され夜間
は殆ど使用されない便器において、夜間の便器不使用時
に便器内の滞留水中で細菌が繁殖し、ウレアーゼが増加
して便器表面に固着するという事態が防止され、ひいて
は尿石の付着が防止されるとともに、異臭の一因も防止
される。昼間は便器使用の度毎に或いは所定時間間隔
で、本便器洗浄装置の作動とは別個独立に、便器自動洗
浄システムB11の作動により、或いは手動により、小
便器A11に水道水が流され、小便器A11の表面が水
洗され、便器トラップA12の滞留水が置換されるの
で、滞留水中で細菌が繁殖するには至らず、ウレアーゼ
も増加しない。
【0309】この場合において、タイマーの指示に基づ
き、制御装置17により夜間にのみ所定時間間隔で開閉
弁15が開かれ、開閉弁15が開かれるのと同時又は少
し遅延させて、制御装置17により電極間に電圧が印加
されて、連続式電気分解槽11の電極間に形成された流
路を流れる水道水が電気分解され、遊離塩素含有水が生
成されるようにすると、電気分解装置における電極の寿
命が更に向上し、メインテナンスの必要性をより軽減す
ることができる。更に、常時流す場合と比較して水道と
電気の量が節約されるので、省資源、省エネルギーであ
り、好ましい。
【0310】本便器洗浄装置において、次のようにして
もよい。制御装置17を便器自動洗浄システムB11に
接続し、制御装置17からの信号により便器自動洗浄シ
ステムB11が通常の便器の洗浄を行ない得るようにす
る。そして、上記のように夜間にのみ遊離塩素含有水を
流す場合、まず、制御装置17は便器自動洗浄システム
B11に洗浄信号を送り、便器に洗浄水を流す。これに
より便器内の滞留水が置換され(これにより滞留水の約
99%が新しい水に置換される)、大部分の細菌が便器
外に排除される。その後、制御装置17が上記のように
開閉弁15を開き、それと同時又は少し遅延させて、電
極間に電圧を印加する。すると、連続式電気分解槽11
の電極間に形成された流路を流れる水道水が電気分解さ
れ、遊離塩素含有水が生成されて便器トラップA12に
流される。これにより、残留した細菌が充分に殺菌され
る。
【0311】本便器洗浄装置において、制御装置17を
更に便器自動洗浄システムB11にも接続し、便器自動
洗浄システムB11の作動信号を制御装置17へ入力
し、便器自動洗浄システムB11の作動信号により制御
装置17のタイマーが始動するようにして、制御装置1
7により便器使用後一定時間以内に便器が使用されない
場合、すなわち小便器A11が使用され便器自動洗浄シ
ステムB11の作動信号が出力された後所定時間以内に
便器自動洗浄システムB11の作動信号が出力されない
場合に、タイマーの指示に基づき開閉弁15が開かれ、
開閉弁15が開かれるのと同時又は少し遅延させて制御
装置17により電極間に電圧が印加されて、連続式電気
分解槽11の電極間に形成された流路を流れる水道水が
電気分解され、遊離塩素含有水が生成されるようにして
も上記と同様の効果が得られるので好ましい。この方式
では省資源、省エネルギーの効果が最も大である。
【0312】本便器洗浄装置において、制御装置17を
便器自動洗浄システムB11にも接続し、便器自動洗浄
システムB11の作動信号を制御装置17へ入力し、便
器自動洗浄システムB11の作動信号により、制御装置
17により便器使用後の便器洗浄の度毎に、すなわち小
便器A11が使用され便器自動洗浄システムB1の作動
信号が出力される度毎に、開閉弁15が開かれ、開閉弁
15が開かれるのと同時又はタイマーの指示により少し
遅延させて、制御装置17により電極間に電圧が印加さ
れて、連続式電気分解槽11の電極間に形成された流路
を流れる水道水が電気分解され、遊離塩素含有水が生成
されるようにすると、尿素の供給とともに殺菌及びウレ
アーゼの酵素阻害がなされるので、アンモニアの生成が
有効に抑制され、ひいては尿石の付着が防止されるとと
もに、異臭の一因も防止される。
【0313】また、常時流す場合と比較して、電気分解
装置における電極の寿命が向上し、メインテナンスの必
要性をより軽減することができるとともに、水道と電気
の量が節約されるので、省資源、省エネルギーとなり、
好ましい。
【0314】なお、本便器洗浄装置において、第一分岐
管12の途上に開閉弁15の代わりに流量制御弁を配設
してもよい。制御装置17は所定の時間に流量制御弁を
開き、所定の開度にこれを設定する。流量制御弁の開度
を大きくすれば単位時間に連続式電気分解槽11へ流入
する水道水の量も大きくなって電気分解により生成され
る遊離塩素の濃度は低くなり、開度を小さくすれば水道
水の流入量も小さくなって遊離塩素の濃度は高くなる。
このように、開閉弁15の代わりに流量制御弁を用いる
と、流量制御の手法により遊離塩素の濃度を調節するこ
とができる。
【0315】図3は本発明に係る便器洗浄装置の他の実
施例であり、少なくとも1対の電極と、電極間に形成さ
れた流路と、流路に連通する液体流入口と液体流出口と
を有する連続式電気分解槽21が、便器洗浄用給水管2
3のフラッシュバルブ等からなる給水弁24よりも下流
の途上に配設されている。制御装置27が連続式電気分
解槽21に接続されている。給水弁24は公知の便器自
動洗浄システムB21に接続されている。便器洗浄用給
水管23は小便器A21に接続されている。
【0316】本便器洗浄装置においては、便器自動洗浄
システムB21の作動により給水弁24が開き、便器洗
浄用給水管23を通って、水道水が連続式電気分解槽2
1の電極間に形成された流路へ流入する。給水弁24へ
の制御信号は、便器自動洗浄システムB21から制御装
置27へも送られる。該信号を受けた制御装置27によ
り、電極間に電圧が印加され、連続式電気分解槽21の
電極間に形成された流路を流れる水道水が電気分解され
る。電気分解によって生成された遊離塩素含有水は、便
器洗浄用給水管23を通って小便器A21に流される。
【0317】これにより、便器A21において使用の度
毎に遊離塩素含有水が便器に流されるようになるので、
尿素の供給とともに殺菌及びウレアーゼの酵素阻害がな
され、アンモニアの生成が有効に抑制され、ひいては尿
石の付着が防止されるとともに、異臭の一因も防止され
る。
【0318】本便器洗浄装置も、従来の化学薬品を洗浄
水に混入させる洗浄装置に比べてメインテナンスの必要
性が少なく、また使用者にとって安全である。
【0319】本便器洗浄装置において、更に、制御装置
27にタイマーを配設し、制御装置27が給水弁24へ
の制御信号を便器自動洗浄システムB21から受けた
後、給水弁24が開いている時間の終了間際に、電極間
に電圧が印加され、連続式電気分解槽21の電極間に形
成された流路を流れる水道水が電気分解されるようにし
てもよい。
【0320】便器使用後の便器洗浄の終了間際又は終了
直後に、遊離塩素含有水が便器に流されるようになるの
で、便器自動洗浄システムB21による便器洗浄により
濡れた便器表面に遊離塩素含有水が広く拡散する。この
結果、効果的に便器表面が殺菌され、ウレアーゼの増加
が防止されるので、アンモニアの生成が有効に抑制さ
れ、ひいては尿石の付着が防止されるとともに、異臭の
一因も防止されることになる。
【0321】上記図1〜図3の実施例で示した便器洗浄
装置は、すべて連続式電気分解槽を備えた構成となって
いる。連続式電気分解槽はどのような構造であってもよ
いが、ただし、塩素イオンを含有する水道水を、貯留し
た状態ではなく、流水の状態で効率よく電気分解できる
ことが必要である。また、省エネルギーの観点からは、
電極間に隔膜が介在しない無隔膜型の電気分解槽が望ま
しい。無隔膜型の電気分解槽にあっては、電極間隔を狭
めて、電気分解に要する電力を低減させることができ
る。また、電極間隔を狭められるので、電気分解槽の小
型化、コンパクト化を容易に図ることができるようにな
る。
【0322】以上のような特徴を有する電気分解槽とし
ては、例えば、PCT/JP95/01036に開示さ
れている電気分解法、すなわち、互いに0.2mm以上
の間隔を隔てた少なくとも一対の電極板の間に水道水の
流路を設け、電極板に300〜1100A/mの直流
電流を流すという方法、より好ましくは、電極の間隔を
0.4mm以上に、直流電圧を400〜600A/m
に設定するという方法、を利用した電気分解槽が好適に
利用できる。
【0323】図4は本発明に係る便器洗浄装置の他の実
施例であり、少なくとも1対の電極とフロートセンサー
38とを有する貯水式電気分解槽31が、第一分岐管3
2を介して、便器洗浄用給水管33のフラッシュバルブ
等からなる給水弁34よりも上流位置に接続されてい
る。流量制御弁35が第一分岐管32の途上に配設され
ている。貯水式電気分解槽31は、第二分岐管36を介
して、便器洗浄用給水管33の給水弁34よりも下流位
置に接続されている。開閉弁39が第二分岐管36の途
上に配設されている。第二分岐管36が接続された便器
洗浄用給水管33は、小便器A31に接続されている。
制御装置37が貯水式電気分解槽31の電極とフロート
センサー38、及び開閉弁39に接続されている。
【0324】本便器洗浄装置においては、給水弁34よ
りも上流の便器洗浄用給水管33から第一分岐管32と
流量制御弁35とを通って、常時小流量の水道水が貯水
式電気分解槽31へ流入する。貯水式電気分解槽31内
の水位はフロートセンサー38により検知される。貯水
式電気分解槽31内の水位が電極の頂部の高さに到達す
ると、フロートセンサー38からの検知信号を受けた制
御装置37により、電極間に電圧が印加され、貯水式電
気分解槽31内の貯留水が電気分解される。貯水式電気
分解槽31内の水位が電極の頂部の高さより高い所定値
に達すると、フロートセンサー38からの検知信号を受
けた制御装置37により、開閉弁39が開かれ、電気分
解によって生成された遊離塩素含有水が、開閉弁39と
第二分岐管36とを通って、給水弁34よりも下流の便
器洗浄用給水管33へ流入し、小便器A31に流され
る。
【0325】ここで電極が水没する時点、貯水式電気分
解槽の水位が所定値に達する時点は、上記の通りフロー
トセンサーにより直接水位を計測することによって検知
してもよく、或いは、開閉弁が開いた時点からの時間経
過を計測することにより検知してもよい。
【0326】本便器洗浄装置の作動とは別個独立に、便
器自動洗浄システムB31の作動により、或いは手動に
より、使用の度毎に小便器A31に水道水が流され、小
便器A31の表面が水洗され、便器トラップ内の滞留水
が置換される。
【0327】本便器洗浄装置も、図1〜図3の便器洗浄
装置と同様、従来の化学薬品を洗浄水に混入させる洗浄
装置に比べてメインテナンスの必要性が少なく、また使
用者にとって安全である。
【0328】上記装置では、流量制御弁35の流速を適
切に設定することにより、小便器A31に所定時間間隔
で遊離塩素含有水が流されるようになる。従って、生菌
の作用に基づくウレアーゼの増加、固着効果が有効に抑
制され、アンモニアの溶解によるpHの上昇が抑制され
て尿石の付着が防止されるとともに、異臭の一因も防止
される。また、断続的に電気分解することにより、電気
分解装置における電極の寿命が向上し、メインテナンス
の必要性をより軽減することができる。更に、常時流す
場合と比較して水道と電気の量が節約されるので、省資
源、省エネルギーである。
【0329】図4の便器洗浄装置において、次のように
してもよい。制御装置37と流量制御弁35を接続し、
制御装置37にタイマーを配設する。制御装置37によ
り適宜流量制御弁35を開き、所定流速に調整されるよ
うにした後、給水弁34よりも上流の便器洗浄用給水管
33から第一分岐管32と流量制御弁35とを通って、
常時小流量の水道水が貯水式電気分解槽31へ流入する
ようにする。制御装置37により開閉弁39が開かれる
と、電気分解によって生成された遊離塩素含有水が、開
閉弁39と第二分岐管36とを通って、便器洗浄用給水
管33の給水弁34よりも下流位置へ流入し、小便器A
31に流される。貯水式電気分解槽31内の水位が電極
の頂部の高さよりも低い所定値に達したときに開閉弁3
9が閉じられ、更にそれと同時又は少し遅延させて流量
制御弁35が閉じられるようにする。
【0330】この場合において、給水弁34よりも上流
の便器洗浄用給水管33から第一分岐管32と流量制御
弁35とを通って、常時小流量の水道水が貯水式電気分
解槽31へ流入後、開閉弁39が開かれる。電気分解に
よって生成された遊離塩素含有水が、開閉弁39と第二
分岐管36とを通って、便器洗浄用給水管33の給水弁
34よりも下流位置へ流入し、小便器A31に流される
間の作動は、上記と同様である。すなわち、貯水式電気
分解槽31内の水位はフロートセンサー38により検知
され、貯水式電気分解槽31内の水位が電極の頂部の高
さに到達すると、フロートセンサー38からの検知信号
を受けた制御装置37により、電極間に電圧が印加さ
れ、貯水式電気分解槽31内の貯留水が電気分解され
る。貯水式電気分解槽31内の水位が電極の頂部の高さ
より高い所定値に達すると、フロートセンサー38から
の検知信号を受けた制御装置37により、開閉弁39が
開かれる。
【0331】このようにすることにより、タイマーの指
示により必要なときにのみ流量制御弁35を開き、遊離
塩素含有水を小便器A31に流すことができるので、電
気分解装置における電極の寿命が向上し、メインテナン
スの必要性をより軽減することができる。更に、常時流
す場合と比較して水道と電気の量が節約されるので、省
資源、省エネルギーであり、好ましい。
【0332】図4の便器洗浄装置において、次のように
してもよい。制御装置37と流量制御弁35を接続し、
制御装置37にタイマーを配設し、夜間にのみ流量制御
弁35を開き、所定流速に調整されるようにする。給水
弁34よりも上流の便器洗浄用給水管33から第一分岐
管32と流量制御弁35とを通って、常時小流量の水道
水が貯水式電気分解槽31へ流入する。貯水式電気分解
槽31内の水位はフロートセンサー38により検知さ
れ、貯水式電気分解槽31内の水位が電極の頂部の高さ
に到達すると、フロートセンサー38からの検知信号を
受けた制御装置37により、電極間に電圧が印加され、
貯水式電気分解槽31内の貯留水が電気分解される。貯
水式電気分解槽31内の水位が電極の頂部の高さより高
い所定値に達すると、フロートセンサー38からの検知
信号を受けた制御装置37により、開閉弁39が開か
れ、電気分解によって生成された遊離塩素含有水が、開
閉弁39と第二分岐管36とを通って、便器洗浄用給水
管33の給水弁34よりも下流位置へ流入し、小便器A
31に流される。貯水式電気分解槽31内の水位が電極
の頂部の高さよりも低い所定値に達したときに開閉弁3
9が閉じられ、更にそれと同時又は少し遅延させて流量
制御弁35が閉じられる。
【0333】このようにすると、遊離塩素含有水が夜間
にのみ便器A31に流されるようになるので、例えば、
オフィスビル、デパート、駅構内、展示場、観光施設
内、昼間のみ運行する乗物等のトイレに設置された便器
のように、昼間のみ使用され夜間は殆ど使用されない便
器において、夜間の便器不使用時に便器内の滞留水中で
細菌が繁殖し、ウレアーゼが増加して便器表面に固着す
るという事態が防止され、ひいては尿石の付着が防止さ
れるとともに、異臭の一因も防止される。昼間は便器使
用の度毎に或いは所定時間間隔で、本便器洗浄装置の作
動とは別個独立に、便器自動洗浄システムB31の作動
により、或いは手動により、小便器A31に水道水が流
され、小便器A31の表面が水洗され、便器トラップの
滞留水が置換されるので、滞留水中で細菌が繁殖するに
は至らず、ウレアーゼも増加しない。
【0334】本便器洗浄装置において、次のようにして
もよい。制御装置37を便器自動洗浄システムB31に
接続し、制御装置37からの信号により便器自動洗浄シ
ステムB31が通常の便器の洗浄を行ない得るようにす
る。そして、上記のように夜間にのみ遊離塩素含有水を
流す場合、まず、制御装置37は便器自動洗浄システム
B31に洗浄信号を送り、便器に洗浄水を流す。これに
より便器内の滞留水が置換され(これにより滞留水の約
99%が新しい水に置換される)、大部分の細菌が便器
外に排除される。その後、制御装置37が上記のように
流量制御弁35を開く。これにより上記の通り遊離塩素
含有水が生成されて便器A31に流され、残留した細菌
が充分に殺菌される。
【0335】また、このように夜間にのみ遊離塩素含有
水を流す場合、夜間の最初に流す際のみ高濃度又は大量
に流し、その夜間の2回目以降はそれよりも低濃度又は
少量の遊離塩素含有水を流すようにしてもよい。遊離塩
素含有水を高濃度にするためには、流量制御弁35の開
度を小さくするか、電極間に流す電流を増加させればよ
い。低濃度にするには、その逆に、流量制御弁35の開
度を大きくするか、電極間に流す電流を減少させればよ
い。また、大量の遊離塩素含有水を便器に流すために
は、上記の「電極の頂部の高さより高い所定水位」を高
めに設定すればよく、少量とするためには、その所定水
位を低めに設定すればよい。
【0336】図4の便器洗浄装置において、次のように
してもよい。制御装置37と流量制御弁35を接続し、
制御装置37にタイマーを配設する。制御装置37を更
に便器自動洗浄システムB31にも接続し、便器自動洗
浄システムB31の作動信号を制御装置37へも入力す
る。便器自動洗浄システムB31の作動信号により制御
装置37のタイマーが始動するようにして、制御装置3
7により便器使用後一定時間以内に便器が使用されない
場合、すなわち小便器A31が使用され便器自動洗浄シ
ステムB31の作動信号が出力された後所定時間以内に
便器自動洗浄システムB31の作動信号が出力されない
場合に、タイマーの指示に基づき、制御装置37が流量
制御弁35を開き、所定流速に調整されるようにする。
給水弁34よりも上流の便器洗浄用給水管33から第一
分岐管32と流量制御弁35とを通って、常時小流量の
水道水が貯水式電気分解槽31へ流入する。貯水式電気
分解槽31内の水位はフロートセンサー38により検知
され、貯水式電気分解槽31内の水位が電極の頂部の高
さに到達すると、フロートセンサー38からの検知信号
を受けた制御装置37により、電極間に電圧が印加さ
れ、貯水式電気分解槽31内の貯留水が電気分解され
る。貯水式電気分解槽31内の水位が電極の頂部の高さ
より高い所定値に達すると、フロートセンサー38から
の検知信号を受けた制御装置37により、開閉弁39が
開かれ、電気分解によって生成された遊離塩素含有水
が、開閉弁39と第二分岐管36とを通って、便器洗浄
用給水管33の給水弁34よりも下流位置へ流入し、小
便器A31に流される。貯水式電気分解槽31内の水位
が電極の頂部の高さよりも低い所定値に達したときに開
閉弁39が閉じられ、更にそれと同時又は少し遅延させ
て流量制御弁35が閉じられる。
【0337】このようにすると、遊離塩素含有水が便器
使用後一定時間以内に便器が使用されない場合にのみ便
器A31に流されるようになるので、便器不使用時に便
器内の滞留水中で細菌が繁殖し、ウレアーゼが増加して
便器表面に固着するという事態が防止され、ひいては尿
石の付着が防止されるとともに、異臭の一因も防止され
る。
【0338】図4の便器洗浄装置において、次のように
してもよい。制御装置37と流量制御弁35を接続し、
制御装置37にタイマーを配設する。制御装置37を便
器自動洗浄システムB31にも接続し、便器自動洗浄シ
ステムB31の作動信号を制御装置37へも入力する。
便器自動洗浄システムB31の作動信号により、制御装
置37により便器使用後の便器洗浄の度毎に、すなわち
小便器A31が使用され便器自動洗浄システムB31の
作動信号が出力される度毎に、流量制御弁35を開き、
所定流速に調整されるようにする。給水弁34よりも上
流の便器洗浄用給水管33から第一分岐管32と流量制
御弁35とを通って、常時小流量の水道水が貯水式電気
分解槽31へ流入する。貯水式電気分解槽31内の水位
はフロートセンサー38により検知され、貯水式電気分
解槽31内の水位が電極の頂部の高さに到達すると、フ
ロートセンサー38からの検知信号を受けた制御装置3
7により、電極間に電圧が印加され、貯水式電気分解槽
31内の貯留水が電気分解される。貯水式電気分解槽3
1内の水位が電極の頂部の高さより高い所定値に達する
と、フロートセンサー38からの検知信号を受けた制御
装置37により開閉弁39が開かれ、電気分解によって
生成された遊離塩素含有水が開閉弁39と第二分岐管3
6とを通って、便器洗浄用給水管33の給水弁34より
も下流位置へ流入し、小便器A31に流される。貯水式
電気分解槽31内の水位が電極の頂部の高さよりも低い
所定値に達したときに開閉弁39が閉じられ、更にそれ
と同時又は少し遅延させて流量制御弁35が閉じられ
る。
【0339】このようにすると、遊離塩素含有水を便器
使用後の便器自動洗浄システムB31による便器洗浄の
後、便器表面が濡れている間に便器に流すことができる
ので、便器洗浄により濡れた便器表面に遊離塩素含有水
が広く拡散する。この結果、効果的に便器表面が殺菌さ
れて、ウレアーゼの増加が防止されるので、アンモニア
の生成が有効に抑制され、ひいては尿石の付着が防止さ
れるとともに、異臭の一因も防止される。
【0340】図4の便器洗浄装置において、次のように
してもよい。流量制御弁35よりも上流側の第一分岐管
32に開閉弁Cを配設し、制御装置37を開閉弁Cに接
続し、制御装置37にタイマーを配設する。流量制御弁
35は常に所定流量流れるように調整しておく。適宜開
閉弁Cを開き、給水弁34よりも上流の便器洗浄用給水
管33から第一分岐管32、開閉弁C及び流量制御弁3
5を通って、常時小流量の水道水が貯水式電気分解槽3
1へ流入するようにする。開閉弁39が開かれると、電
気分解によって生成された遊離塩素含有水が開閉弁39
と第二分岐管36とを通って、便器洗浄用給水管33の
給水弁34よりも下流位置へ流入し、小便器A31に流
される。貯水式電気分解槽31内の水位が電極の頂部の
高さよりも低い所定値に達したときに開閉弁39が閉じ
られ、更にそれと同時又は少し遅延させて開閉弁Cが閉
じられる。
【0341】この場合において、給水弁34よりも上流
の便器洗浄用給水管33から第一分岐管32と開閉弁C
及び流量制御弁35とを通って、常時小流量の水道水が
貯水式電気分解槽31へ流入した後、開閉弁39が開か
れ、電気分解によって生成された遊離塩素含有水が、開
閉弁39と第二分岐管36とを通って、便器洗浄用給水
管33の給水弁34よりも下流位置へ流入し、小便器A
31に流される間の作動は、上記と同様にすればよい。
すなわち、貯水式電気分解槽31内の水位はフロートセ
ンサー38により検知され、貯水式電気分解槽31内の
水位が電極の頂部の高さに到達すると、フロートセンサ
ー38からの検知信号を受けた制御装置37により、電
極間に電圧が印加され、貯水式電気分解槽31内の貯留
水が電気分解される。貯水式電気分解槽31内の水位が
電極の頂部の高さより高い所定値に達すると、フロート
センサー38からの検知信号を受けた制御装置37によ
り、開閉弁39が開かれる。
【0342】このようにすることにより、タイマーの指
示により必要なときにのみ開閉弁Cを開き、遊離塩素含
有水を小便器A31に流すことができるので、電気分解
装置における電極の寿命が向上し、メインテナンスの必
要性をより軽減することができる。更に、常時流す場合
と比較して水道と電気の量が節約されるので、省資源、
省エネルギーである。
【0343】また、開閉弁Cを設けることにより、開閉
毎の流量制御が不要になり、制御装置に流量制御機構を
設ける必要もなくなる。
【0344】図4の便器洗浄装置において、次のように
してもよい。流量制御弁35よりも上流側の第一分岐管
32に開閉弁Cを配設し、制御装置37を開閉弁Cに接
続し、制御装置37にタイマーを配設する。流量制御弁
35は常に所定流量流れるように調整しておく。夜間に
のみ開閉弁Cを開く。給水弁34よりも上流の便器洗浄
用給水管33から第一分岐管32と開閉弁C及び流量制
御弁35とを通って、常時小流量の水道水が貯水式電気
分解槽31へ流入する。貯水式電気分解槽31内の水位
はフロートセンサー38により検知され、貯水式電気分
解槽31内の水位が電極の頂部の高さに到達すると、フ
ロートセンサー38からの検知信号を受けた制御装置3
7により、電極間に電圧が印加され、貯水式電気分解槽
31内の貯留水が電気分解される。貯水式電気分解槽3
1内の水位が電極の頂部の高さより高い所定値に達する
と、フロートセンサー38からの検知信号を受けた制御
装置37により、開閉弁39が開かれ、電気分解によっ
て生成された遊離塩素含有水が、開閉弁39と第二分岐
管36とを通って、便器洗浄用給水管33の給水弁34
よりも下流位置へ流入し、小便器A31に流される。貯
水式電気分解槽31内の水位が電極の頂部の高さよりも
低い所定値に達したときに開閉弁39が閉じられ、更に
それと同時又は少し遅延させて開閉弁Cが閉じられる。
【0345】このようにすると、遊離塩素含有水が夜間
にのみ便器A31に流されるようになるので、例えば、
オフィスビル、デパート、駅構内、展示場、観光施設
内、昼間のみ運行する乗物等のトイレに設置された便器
のように、昼間のみ使用され夜間は殆ど使用されない便
器において、夜間の便器不使用時に便器内の滞留水中で
細菌が繁殖し、ウレアーゼが増加して便器表面に固着す
るという事態が防止され、ひいては尿石の付着が防止さ
れるとともに、異臭の一因も防止される。昼間は便器使
用の度毎に或いは所定時間間隔で、本便器洗浄装置の作
動とは別個独立に、便器自動洗浄システムB31の作動
により、或いは手動により、小便器A31に水道水が流
され、小便器A31の表面が水洗され、便器トラップの
滞留水が置換されるので、滞留水中で細菌が繁殖するに
は至らず、ウレアーゼも増加しない。また、開閉弁Cを
設けることにより、開閉毎の流量制御が不要になり、制
御装置に流量制御機構を設ける必要もなくなる。
【0346】図4の便器洗浄装置において、次のように
してもよい。流量制御弁35よりも上流側の第一分岐管
32に開閉弁Cを配設し、制御装置37を開閉弁Cに接
続する。流量制御弁35は常に所定流量流れるように調
整しておく。制御装置37にタイマーを配設し、制御装
置37は更に便器自動洗浄システムB31にも接続し、
便器自動洗浄システムB31の作動信号を制御装置37
へも入力する。便器自動洗浄システムB31の作動信号
により制御装置37のタイマーが始動するようにして、
制御装置37により便器使用後一定時間以内に便器が使
用されない場合、すなわち小便器A31が使用され便器
自動洗浄システムB31の作動信号が出力された後所定
時間以内に便器自動洗浄システムB31の作動信号が出
力されない場合に、タイマーの指示に基づき、開閉弁C
を開く。給水弁34よりも上流の便器洗浄用給水管33
から第一分岐管32と開閉弁C及び流量制御弁35とを
通って、常時小流量の水道水が貯水式電気分解槽31へ
流入する。貯水式電気分解槽31内の水位はフロートセ
ンサー38により検知され、貯水式電気分解槽31内の
水位が電極の頂部の高さに到達すると、フロートセンサ
ー38からの検知信号を受けた制御装置37により、電
極間に電圧が印加され、貯水式電気分解槽31内の貯留
水が電気分解される。貯水式電気分解槽31内の水位が
電極の頂部の高さより高い所定値に達すると、フロート
センサー38からの検知信号を受けた制御装置37によ
り、開閉弁39が開かれ、電気分解によって生成された
遊離塩素含有水が、開閉弁39と第二分岐管36とを通
って、便器洗浄用給水管33の給水弁34よりも下流位
置へ流入し、小便器A31に流される。貯水式電気分解
槽31内の水位が電極の頂部の高さよりも低い所定値に
達したときに開閉弁39が閉じられ、更にそれと同時又
は少し遅延させて開閉弁Cが閉じられる。
【0347】このようにすると、遊離塩素含有水が便器
使用後一定時間以内に便器が使用されない場合にのみ便
器A31に流されるようになるので、便器不使用時に便
器内の滞留水中で細菌が繁殖し、ウレアーゼが増加して
便器表面に固着するという事態が防止され、ひいては尿
石の付着が防止されるとともに、異臭の一因も防止され
る。また、開閉弁Cを設けることにより、開閉毎の流量
制御が不要になり、制御装置に流量制御機構を設ける必
要もなくなる。
【0348】図4の便器洗浄装置において、次のように
してもよい。流量制御弁35よりも上流側の第一分岐管
32に開閉弁Cを配設し、制御装置37を開閉弁Cに接
続する。流量制御弁35は常に所定流量流れるように調
整しておく。制御装置37にタイマーを配設し、制御装
置37を便器自動洗浄システムB31にも接続し、便器
自動洗浄システムB31の作動信号を制御装置37へも
入力するようにする。便器自動洗浄システムB31の作
動信号により、便器使用後の便器洗浄の度毎に、すなわ
ち小便器A31が使用され便器自動洗浄システムB31
の作動信号が出力される度毎に、制御装置37により開
閉弁Cを開く。給水弁34よりも上流の便器洗浄用給水
管33から第一分岐管32と開閉弁C及び流量制御弁3
5とを通って、常時小流量の水道水が貯水式電気分解槽
31へ流入する。貯水式電気分解槽31内の水位はフロ
ートセンサー38により検知され、貯水式電気分解槽3
1内の水位が電極の頂部の高さに到達すると、フロート
センサー38からの検知信号を受けた制御装置37によ
り、電極間に電圧が印加され、貯水式電気分解槽31内
の貯留水が電気分解される。貯水式電気分解槽31内の
水位が電極の頂部の高さより高い所定値に達すると、フ
ロートセンサー38からの検知信号を受けた制御装置3
7により開閉弁39が開かれ、電気分解によって生成さ
れた遊離塩素含有水が開閉弁39と第二分岐管36とを
通って、便器洗浄用給水管33の給水弁34よりも下流
位置へ流入し、小便器A31に流される。貯水式電気分
解槽31内の水位が電極の頂部の高さよりも低い所定値
に達したときに開閉弁39が閉じられ、更にそれと同時
又は少し遅延させて開閉弁Cが閉じられる。
【0349】このようにすると、遊離塩素含有水を便器
使用後の便器自動洗浄システムB31による便器洗浄の
後、便器表面が濡れている間に便器に流すことができる
ので、便器洗浄により濡れた便器表面に遊離塩素含有水
が広く拡散する。この結果、効果的に便器表面が殺菌さ
れて、ウレアーゼの増加が防止されるので、アンモニア
の生成が有効に抑制され、ひいては尿石の付着が防止さ
れるとともに、異臭の一因も防止される。
【0350】図5は本発明に係る便器洗浄装置の他の実
施例であり、少なくとも1対の電極とフロートセンサー
48とを有する貯水式電気分解槽41が、第一分岐管4
2を介して、便器洗浄用給水管43のフラッシュバルブ
等からなる給水弁44よりも上流位置に接続されてい
る。開閉弁45が第一分岐管42の途上に配設されてい
る。貯水式電気分解槽41は、第二分岐管46を介し
て、便器洗浄用給水管43の給水弁44よりも下流位置
に接続されている。開閉弁49が第二分岐管46の途上
に配設されている。第二分岐管46が接続された便器洗
浄用給水管43は、小便器A41に接続されている。制
御装置47が貯水式電気分解槽41の電極、フロートセ
ンサー48、開閉弁45及び49に接続されている。
【0351】本便器洗浄装置においては、給水弁44よ
りも上流の便器洗浄用給水管43から第一分岐管42と
開閉弁45を通って、水道水が貯水式電気分解槽41に
流入する。貯水式電気分解槽41内の水位はフロートセ
ンサー48により検知される。貯水式電気分解槽41内
の水位が電極の頂部より高い所定値に達すると、フロー
トセンサー48からの検知信号を受けた制御装置47に
より、開閉弁45が閉じられる。制御装置47にはタイ
マーが配設されており、所定時間帯において、貯水式電
気分解槽41の電極間に、貯水式電気分解槽41内の水
位が電極の頂部より高い所定値に達している場合にの
み、電圧が印加され、貯水式電気分解槽41内の貯留水
が電気分解される。貯水式電気分解槽41内の貯留水が
電気分解された後、制御装置47による指示で速やかに
開閉弁49が開かれ、電気分解によって生成された遊離
塩素含有水が開閉弁49と第二分岐管46とを通って、
便器洗浄用給水管43の給水弁44よりも下流位置に流
入し、小便器A41に流される。
【0352】本便器洗浄装置とは別個独立に、便器自動
洗浄システムB41の作動により、或いは手動により、
使用の度毎に小便器A41に水道水が流され、小便器A
41の表面が水洗され、便器トラップ内の滞留水が置換
される。
【0353】本便器洗浄装置も、図1〜図4の便器洗浄
装置と同様に、従来の化学薬品を洗浄水に混入させる洗
浄装置に比べてメインテナンスの必要性が少なく、また
使用者にとって安全である。
【0354】上記装置では、タイマーの指示により適宜
貯水式電気分解槽41内の電極に電圧が印加されて、小
便器A41に遊離塩素含有水が流されるようになる。従
って、生菌の作用に基づくウレアーゼの増加、固着効果
が有効に抑制され、アンモニアの溶解によるpHの上昇
が抑制されて尿石の付着が防止されるとともに、異臭の
一因も防止される。
【0355】上記便器洗浄装置において、タイマーの指
示により所定時間間隔で、貯水式電気分解槽41の電極
間に電圧が印加されうる時間帯が設けられるようにして
もよい。このようにすると、所定時間間隔で便器A41
に遊離塩素含有水が流されるようになるので、断続的に
電気分解されることになり、電気分解装置における電極
の寿命が向上し、メインテナンスの必要性をより軽減す
ることができる。更に、常時便器に流す場合と比較して
水道と電気の量が節約されるので、省資源、省エネルギ
ーである。
【0356】上記便器洗浄装置において、タイマーの指
示により夜間にのみ貯水式電気分解槽41の電極間に電
圧が印加されうる時間帯が設けられるようにしてもよ
い。このようにすると、遊離塩素含有水が夜間にのみ便
器A41に流されるようになるので、例えば、オフィス
ビル、デパート、駅構内、展示場、観光施設内、昼間の
み運行する乗物等のトイレに設置された便器のように、
昼間のみ使用され夜間は殆ど使用されない便器におい
て、夜間の便器不使用時に便器内の滞留水中で細菌が繁
殖し、ウレアーゼが増加して便器表面に固着するという
事態が防止され、ひいては尿石の付着が防止されるとと
もに、異臭の一因も防止される。昼間は便器使用の度毎
に或いは所定時間間隔で、本便器洗浄装置の作動とは別
個独立に、便器自動洗浄システムB41の作動により、
或いは手動により、小便器A41に水道水が流され、小
便器A41の表面が水洗され、便器トラップの滞留水が
置換されるので、滞留水中で細菌が繁殖するには至ら
ず、ウレアーゼも増加しない。また、常時便器に流す場
合と比較して水道と電気の量が節約されるので、省資
源、省エネルギーである。
【0357】本便器洗浄装置において、次のようにして
もよい。制御装置47を便器自動洗浄システムB41に
接続し、制御装置47からの信号により便器自動洗浄シ
ステムB41が通常の便器の洗浄を行ない得るようにす
る。そして、上記のように夜間にのみ遊離塩素含有水を
流す場合、まず、制御装置47は便器自動洗浄システム
B41に洗浄信号を送り、便器に洗浄水を流す。これに
より便器内の滞留水が置換され(これにより滞留水の約
99%が新しい水に置換される)、大部分の細菌が便器
外に排除される。その後、制御装置47が上記のように
開閉弁45を開く。これにより上記の通り遊離塩素含有
水が生成されて便器A41に流され、残留した細菌が充
分に殺菌される。
【0358】また、このように夜間にのみ遊離塩素含有
水を流す場合、夜間の最初に流す際のみ高濃度又は大量
に流し、その夜間の2回目以降はそれよりも低濃度又は
少量の遊離塩素含有水を流すようにしてもよい。遊離塩
素含有水を高濃度にするためには、電極間に流す電流を
増加させればよく、低濃度にするには、その逆に電極間
に流す電流を減少させればよい。また、大量の遊離塩素
含有水を便器に流すためには、上記の「電極の頂部の高
さより高い所定水位」を高めに設定すればよく、少量と
するためには、その所定水位を低めに設定すればよい。
【0359】上記便器洗浄装置において、次のようにし
てもよい。制御装置47を更に便器自動洗浄システムB
41にも接続し、便器自動洗浄システムB41の作動信
号を制御装置47へも入力する。便器自動洗浄システム
B41の作動信号により制御装置47のタイマーが始動
するようにして、制御装置47により便器使用後一定時
間以内に便器が使用されない場合、すなわち小便器A4
1が使用され便器自動洗浄システムB41の作動信号が
出力された後所定時間以内に便器自動洗浄システムB4
1の作動信号が出力されない場合に、タイマーの指示に
基づき、貯水式電気分解槽41の電極間に電圧が印加さ
れうる時間帯が設けられるようにする。すると、遊離塩
素含有水が便器使用後一定時間以内に便器が使用されな
い場合にのみ便器A41に流されるようになるので、便
器不使用時に便器内の滞留水中で細菌が繁殖し、ウレア
ーゼが増加して便器表面に固着するという事態が防止さ
れ、ひいては尿石の付着が防止されるとともに、異臭の
一因も防止される。また、常時便器に流す場合と比較し
て水道と電気の量が節約されるので、省資源、省エネル
ギーである。
【0360】上記便器洗浄装置において、次のようにし
てもよい。制御装置47を便器自動洗浄システムB41
にも接続し、便器自動洗浄システムB41の作動信号を
制御装置47へも入力する。便器自動洗浄システムB4
1の作動信号により、制御装置47により便器使用後の
便器洗浄の度毎に、すなわち小便器A41が使用され便
器自動洗浄システムB41の作動信号が出力される度毎
に、タイマーの指示に基づき、貯水式電気分解槽41の
電極間に電圧が印加されうる時間帯が設けられるように
する。すると、遊離塩素含有水を便器使用後の便器自動
洗浄システムB41による便器洗浄の後、便器表面が濡
れている間に便器に流すことができるので、便器洗浄に
より濡れた便器表面に遊離塩素含有水が広く拡散する。
この結果、効果的に便器表面が殺菌されて、ウレアーゼ
の増加が防止されるので、アンモニアの生成が有効に抑
制され、ひいては尿石の付着が防止されるとともに、異
臭の一因も防止される。
【0361】図6(a)は本発明に係る便器洗浄装置の
他の実施例であり、少なくとも1対の電極とフロートセ
ンサー58とを有する貯水式電気分解槽51が、第一分
岐管52を介して、便器洗浄用給水管53のフラッシュ
バルブ等からなる給水弁54よりも上流位置に接続され
ている。流量制御弁55が第一分岐管52の途上に配設
されている。貯水式電気分解槽51は、第二分岐管56
を介して、便器トラップA52に接続されている。開閉
弁59が第二分岐管56の途上に配設されている。制御
装置57が貯水式電気分解槽51の電極とフロートセン
サー58及び開閉弁59に接続されている。
【0362】本便器洗浄装置においては、給水弁54よ
りも上流の便器洗浄用給水管53から第一分岐管52と
流量制御弁55とを通って、常時小流量の水道水が貯水
式電気分解槽51へ流入する。貯水式電気分解槽51内
の水位はフロートセンサー58により検知される。貯水
式電気分解槽51内の水位が電極の頂部の高さに到達す
ると、フロートセンサー58からの検知信号を受けた制
御装置57により、電極間に電圧が印加され、貯水式電
気分解槽51内の貯留水が電気分解される。貯水式電気
分解槽51内の水位が電極の頂部の高さよりも高い所定
値に達すると、フロートセンサー58からの検知信号を
受けた制御装置57により、開閉弁59が開かれ、電気
分解によって生成された遊離塩素含有水が、開閉弁59
と第二分岐管56とを通って、便器トラップA52に流
される。これにより、便器A51の滞留水が適宜殺菌さ
れ、菌に含有されるウレアーゼは菌とともに便器A51
の外に流されることになるので、最も黄ばみ汚れの付着
しやすい部位である便器トラップA52において尿石の
析出が防止され、黄ばみ汚れ発生が防止される。
【0363】本便器洗浄装置の作動とは別個独立に、便
器自動洗浄システムB51の作動により、或いは手動に
より、使用の度毎に小便器A51に水道水が流され、小
便器A51の表面が水洗され、便器トラップA52内の
滞留水が置換される。
【0364】本便器洗浄装置においても、図1〜図5の
便器洗浄器と同様、便器洗浄液である遊離塩素含有水を
水道水の電気分解によって生成させるので、従来の化学
薬品を洗浄水に混入させる洗浄装置に比べてメインテナ
ンスの必要性が少なく、また使用者にとって安全であ
る。
【0365】上記装置では、流量制御弁55の流速を適
切に設定することにより、小便器A51に所定時間間隔
で遊離塩素含有水が流されるようになる。従って、生菌
の作用に基づくウレアーゼの増加、固着効果が有効に抑
制され、アンモニアの分解によるpHの上昇が抑制され
て尿石の付着が防止されるとともに、異臭の一因も防止
される。また断続的に電気分解することにより、電気分
解装置における電極の寿命が向上し、メインテナンスの
必要性をより軽減することができる。更に、常時流す場
合と比較して水道と電気の量が節約されるので、省資
源、省エネルギーである。
【0366】図6(a)の便器洗浄装置において、次の
ようにしてもよい。制御装置57と流量制御弁55を接
続し、制御装置57にタイマーを配設する。適宜流量制
御弁55を開き、所定流速に調整されるようにする。給
水弁54よりも上流の便器洗浄用給水管53から第一分
岐管52と流量制御弁55とを通って、常時小流量の水
道水が貯水式電気分解槽51へ流入する。開閉弁59を
開いて、電気分解によって生成された遊離塩素含有水
が、開閉弁59と第二分岐管56とを通って、便器トラ
ップA52へ流される。貯水式電気分解槽51内の水位
が電極の頂部の高さよりも低い所定値に達したときに開
閉弁59が閉じられ、更にそれと同時又は少し遅延させ
て流量制御弁55が閉じられるようにする。
【0367】この場合において、給水弁54よりも上流
の便器洗浄用給水管53から第一分岐管52と流量制御
弁55とを通って、常時小流量の水道水が貯水式電気分
解槽51へ流入後、開閉弁59が開かれ、電気分解によ
って生成された遊離塩素含有水が、開閉弁59と第二分
岐管56とを通って、便器トラップA52へ流される間
の作動は、上記と同様にすればよい。すなわち、貯水式
電気分解槽51内の水位はフロートセンサー58により
検知され、貯水式電気分解槽51内の水位が電極の頂部
の高さに到達すると、フロートセンサー58からの検知
信号を受けた制御装置57により、電極間に電圧が印加
され、貯水式電気分解槽51内の貯留水が電気分解され
る。貯水式電気分解槽51内の水位が電極の頂部の高さ
よりも高い所定値に達すると、フロートセンサー58か
らの検知信号を受けた制御装置57により、開閉弁59
が開かれる。
【0368】このようにすることにより、タイマーの指
示により必要なときにのみ流量制御弁55を開き、遊離
塩素含有水を便器トラップA52に流すことができるの
で、電気分解装置における電極の寿命が向上し、メイン
テナンスの必要性をより軽減することができる。更に、
常時流す場合と比較して水道と電気の量が節約されるの
で、省資源、省エネルギーである。
【0369】図6(a)の便器洗浄装置において、次の
ようにしてもよい。制御装置57と流量制御弁55を接
続し、制御装置57にタイマーを配設する。夜間にのみ
流量制御弁55を開き、所定流速に調整されるようにす
る。すると、給水弁54よりも上流の便器洗浄用給水管
53から第一分岐管52と流量制御弁55とを通って、
常時小流量の水道水が貯水式電気分解槽51へ流入す
る。貯水式電気分解槽51内の水位はフロートセンサー
58により検知され、貯水式電気分解槽51内の水位が
電極の頂部の高さに到達すると、フロートセンサー58
からの検知信号を受けた制御装置57により、電極間に
電圧が印加され、貯水式電気分解槽51内の貯留水が電
気分解される。貯水式電気分解槽51内の水位が電極の
頂部の高さよりも高い所定値に達すると、フロートセン
サー58からの検知信号を受けた制御装置57により、
開閉弁59が開かれ、電気分解によって生成された遊離
塩素含有水が、開閉弁59と第二分岐管56とを通っ
て、便器トラップA52へ流される。貯水式電気分解槽
51内の水位が電極の頂部の高さよりも低い所定値に達
したときに開閉弁59が閉じられ、更にそれと同時又は
少し遅延させて流量制御弁55が閉じられる。
【0370】このようにすると、遊離塩素含有水が夜間
にのみ便器トラップA52に流されるようになるので、
例えば、オフィスビル、デパート、駅構内、展示場、観
光施設内、昼間のみ運行する乗物等のトイレに設置され
た便器のように、昼間のみ使用され夜間は殆ど使用され
ない便器において、夜間の便器不使用時に便器内の滞留
水中で細菌が繁殖し、ウレアーゼが増加して便器表面に
固着するという事態が防止され、ひいては尿石の付着が
防止されるとともに、異臭の一因も防止される。昼間は
便器使用の度毎に或いは所定時間間隔で、本便器洗浄装
置の作動とは別個独立に、便器自動洗浄システムB51
の作動により、或いは手動により、小便器A51に水道
水が流され、小便器A51の表面が水洗され、便器トラ
ップA52の滞留水が置換されるので、滞留水中で細菌
が繁殖するには至らず、ウレアーゼも増加しない。
【0371】図6(a)の便器洗浄装置において、次の
ようにしてもよい。制御装置57と流量制御弁55を接
続し、制御装置57にタイマーを配設する。制御装置5
7を更に便器自動洗浄システムB51にも接続し、便器
自動洗浄システムB51の作動信号を制御装置57へも
入力する。便器自動洗浄システムB51の作動信号によ
り制御装置57のタイマーが始動するようにして、制御
装置57により便器使用後一定時間以内に便器が使用さ
れない場合、すなわち小便器A51が使用され便器自動
洗浄システムB51の作動信号が出力された後所定時間
以内に便器自動洗浄システムB51の作動信号が出力さ
れない場合に、タイマーの指示に基づき、流量制御弁5
5を開き、所定流速に調整されるようにする。これによ
り、給水弁54よりも上流の便器洗浄用給水管53から
第一分岐管52と流量制御弁55とを通って、常時小流
量の水道水が貯水式電気分解槽51へ流入する。貯水式
電気分解槽51内の水位はフロートセンサー58により
検知され、貯水式電気分解槽51内の水位が電極の頂部
の高さに到達すると、フロートセンサー58からの検知
信号を受けた制御装置57により、電極間に電圧が印加
され、貯水式電気分解槽51内の貯留水が電気分解され
る。貯水式電気分解槽51内の水位が電極の頂部の高さ
よりも高い所定値に達すると、フロートセンサー58か
らの検知信号を受けた制御装置57により、開閉弁59
が開かれ、電気分解によって生成された遊離塩素含有水
が、開閉弁59と第二分岐管56とを通って、便器トラ
ップA52へ流される。貯水式電気分解槽51内の水位
が電極の頂部の高さよりも低い所定値に達したときに開
閉弁59が閉じられ、更にそれと同時又は少し遅延させ
て流量制御弁55が閉じられるようにする。
【0372】このようにすると、遊離塩素含有水が便器
使用後一定時間以内に便器が使用されない場合にのみ便
器トラップA52に流されるようになるので、便器不使
用時に便器内の滞留水中で細菌が繁殖し、ウレアーゼが
増加して便器表面に固着するという事態が防止され、ひ
いては尿石の付着が防止されるとともに、異臭の一因も
防止される。
【0373】図6(a)の便器洗浄装置において、次の
ようにしてもよい。制御装置57と流量制御弁55を接
続し、制御装置57にタイマーを配設する。制御装置5
7を更に便器自動洗浄システムB51にも接続し、便器
自動洗浄システムB51の作動信号を制御装置57へも
入力する。便器自動洗浄システムB51の作動信号によ
り、制御装置57により便器使用後の便器洗浄の度毎
に、すなわち小便器A51が使用され便器自動洗浄シス
テムB51の作動信号が出力される度毎に、流量制御弁
55を開き、所定流速に調整されるようにする。これに
より、給水弁54よりも上流の便器洗浄用給水管53か
ら第一分岐管52と流量制御弁55とを通って、常時小
流量の水道水が貯水式電気分解槽51へ流入する。貯水
式電気分解槽51内の水位はフロートセンサー58によ
り検知され、貯水式電気分解槽51内の水位が電極の頂
部の高さに到達すると、フロートセンサー58からの検
知信号を受けた制御装置57により、電極間に電圧が印
加され、貯水式電気分解槽51内の貯留水が電気分解さ
れる。貯水式電気分解槽51内の水位が電極の頂部の高
さよりも高い所定値に達すると、フロートセンサー58
からの検知信号を受けた制御装置57により、開閉弁5
9が開かれ、電気分解によって生成された遊離塩素含有
水が、開閉弁59と第二分岐管56とを通って、便器ト
ラップA52へ流される。貯水式電気分解槽51内の水
位が電極の頂部の高さよりも低い所定値に達したときに
開閉弁59が閉じられ、更にそれと同時又は少し遅延さ
せて流量制御弁55が閉じられる。
【0374】図6(a)の便器洗浄装置において、次の
ようにしてもよい。流量制御弁55よりも上流側の第一
分岐管52に開閉弁Dを配設し、制御装置57を開閉弁
Dに接続する。制御装置57にタイマーを配設する。流
量制御弁55は常に所定流量流れるように調整してお
き、適宜開閉弁Dを開いて、給水弁54よりも上流の便
器洗浄用給水管53から第一分岐管52と開閉弁D及び
流量制御弁55とを通って、常時小流量の水道水が貯水
式電気分解槽51へ流入するようにする。更に開閉弁5
9が開かれ、電気分解によって生成された遊離塩素含有
水が、開閉弁59と第二分岐管56とを通って、便器ト
ラップA52へ流される。貯水式電気分解槽51内の水
位が電極の頂部の高さよりも低い所定値に達したときに
開閉弁59が閉じられ、更にそれと同時又は少し遅延さ
せて開閉弁Dが閉じられる。
【0375】この場合において、給水弁54よりも上流
の便器洗浄用給水管53から第一分岐管52と開閉弁D
及び流量制御弁55とを通って、常時小流量の水道水が
貯水式電気分解槽51へ流入後、開閉弁59が開かれ、
電気分解によって生成された遊離塩素含有水が、開閉弁
59と第二分岐管56とを通って、便器トラップA52
へ流される間の作動は、上記と同様にすればよい。すな
わち、貯水式電気分解槽51内の水位はフロートセンサ
ー58により検知され、貯水式電気分解槽51内の水位
が電極の頂部の高さに到達すると、フロートセンサー5
8からの検知信号を受けた制御装置57により、電極間
に電圧が印加され、貯水式電気分解槽51内の貯留水が
電気分解される。貯水式電気分解槽51内の水位が電極
の頂部の高さよりも高い所定値に達すると、フロートセ
ンサー58からの検知信号を受けた制御装置57によ
り、開閉弁59が開かれる。
【0376】このようにすることにより、タイマーの指
示により必要なときにのみ開閉弁Dを開き、遊離塩素含
有水を便器トラップA52に流すことができるので、電
気分解装置における電極の寿命が向上し、メインテナン
スの必要性をより軽減することができる。更に、常時流
す場合と比較して水道と電気の量が節約されるので、省
資源、省エネルギーである。
【0377】また、開閉弁Dを設けることにより、開閉
毎の流量制御が不要になり、制御装置に流量制御機構を
設ける必要もなくなる。
【0378】図6(a)の便器洗浄装置において、次の
ようにしてもよい。流量制御弁55よりも上流側の第一
分岐管52に開閉弁Dを配設し、制御装置57を開閉弁
Dに接続する。制御装置57にタイマーを配設する。流
量制御弁55は常に所定流量流れるように調整してお
き、夜間にのみ開閉弁Dを開く。給水弁54よりも上流
の便器洗浄用給水管53から第一分岐管52と開閉弁D
及び流量制御弁55とを通って、常時小流量の水道水が
貯水式電気分解槽51へ流入する。貯水式電気分解槽5
1内の水位はフロートセンサー58により検知され、貯
水式電気分解槽51内の水位が電極の頂部の高さに到達
すると、フロートセンサー58からの検知信号を受けた
制御装置57により、電極間に電圧が印加され、貯水式
電気分解槽51内の貯留水が電気分解される。貯水式電
気分解槽51内の水位が電極の頂部の高さより高い所定
値に達すると、フロートセンサー58からの検知信号を
受けた制御装置57により、開閉弁59が開かれ、電気
分解によって生成された遊離塩素含有水が、開閉弁59
と第二分岐管56とを通って、便器トラップA52に流
される。貯水式電気分解槽51内の水位が電極の頂部の
高さよりも低い所定値に達したときに開閉弁59が閉じ
られ、更にそれと同時又は少し遅延させて開閉弁Dが閉
じられる。
【0379】このようにすると、遊離塩素含有水が夜間
にのみ便器トラップA52に流されるようになるので、
例えば、オフィスビル、デパート、駅構内、展示場、観
光施設内、昼間のみ運行する乗物等のトイレに設置され
た便器のように、昼間のみ使用され夜間は殆ど使用され
ない便器において、夜間の便器不使用時に便器内の滞留
水中で細菌が繁殖し、ウレアーゼが増加して便器表面に
固着するという事態が防止され、ひいては尿石の付着が
防止されるとともに、異臭の一因も防止される。昼間
は、便器使用の度毎に或いは所定時間間隔で、本便器洗
浄装置の作動とは別個独立に、便器自動洗浄システムB
51の作動により、或いは手動により、小便器A51に
水道水が流され、小便器A51の表面が水洗され、便器
トラップA52の滞留水が置換されるので、滞留水中で
細菌が繁殖するには至らず、ウレアーゼも増加しない。
また、開閉弁Dを設けることにより、開閉毎の流量制御
が不要になり、制御装置に流量制御機構を設ける必要も
なくなる。
【0380】図6(a)の便器洗浄装置において、次の
ようにしてもよい。流量制御弁55よりも上流側の第一
分岐管52に開閉弁Dを配設し、制御装置57を開閉弁
Dに接続する。流量制御弁55は常に所定流量流れるよ
うに調整しておく。制御装置57にタイマーを配設す
る。制御装置57は更に便器自動洗浄システムB51に
も接続し、便器自動洗浄システムB51の作動信号を制
御装置57へも入力する。便器自動洗浄システムB51
の作動信号により制御装置57のタイマーが始動するよ
うにして、制御装置57により便器使用後一定時間以内
に便器が使用されない場合、すなわち小便器A51が使
用され便器自動洗浄システムB51の作動信号が出力さ
れた後所定時間以内に便器自動洗浄システムB51の作
動信号が出力されない場合に、タイマーの指示に基づ
き、開閉弁Dを開く。これにより、給水弁54よりも上
流の便器洗浄用給水管53から第一分岐管52と開閉弁
D及び流量制御弁55とを通って、常時小流量の水道水
が貯水式電気分解槽51へ流入する。貯水式電気分解槽
51内の水位はフロートセンサー58により検知され、
貯水式電気分解槽51内の水位が電極の頂部の高さに到
達すると、フロートセンサー58からの検知信号を受け
た制御装置57により、電極間に電圧が印加され、貯水
式電気分解槽51内の貯留水が電気分解される。貯水式
電気分解槽51内の水位が電極の頂部の高さより高い所
定値に達すると、フロートセンサー58からの検知信号
を受けた制御装置57により、開閉弁59が開かれ、電
気分解によって生成された遊離塩素含有水が、開閉弁5
9と第二分岐管56とを通って、便器トラップA52に
流される。貯水式電気分解槽51内の水位が電極の頂部
の高さよりも低い所定値に達したときに開閉弁59が閉
じられ、更にそれと同時又は少し遅延させて開閉弁Dが
閉じられる。
【0381】このようにすると、遊離塩素含有水が、便
器使用後一定時間以内に便器が使用されない場合にのみ
便器トラップA52に流されるようになるので、便器不
使用時に便器内の滞留水中で細菌が繁殖し、ウレアーゼ
が増加して便器表面に固着するという事態が防止され、
ひいては尿石の付着が防止されるとともに、異臭の一因
も防止される。また、開閉弁Dを設けることにより、開
閉毎の流量制御が不要になり、制御装置に流量制御機構
を設ける必要もなくなる。
【0382】図6(a)の便器洗浄装置において、次の
ようにしてもよい。流量制御弁55よりも上流側の第一
分岐管52に開閉弁Dを配設し、制御装置57を開閉弁
Dに接続する。流量制御弁55は常に所定流量流れるよ
うに調整しておく。制御装置57にタイマーを配設す
る。制御装置57を便器自動洗浄システムB51にも接
続し、便器自動洗浄システムB51の作動信号を制御装
置57へも入力する。便器自動洗浄システムB51の作
動信号により、便器使用後の便器洗浄の度毎に、すなわ
ち小便器A51が使用され便器自動洗浄システムB51
の作動信号が出力される度毎に、制御装置57により開
閉弁Dを開く。これにより、給水弁54よりも上流の便
器洗浄用給水管53から第一分岐管52と開閉弁D及び
流量制御弁55とを通って、常時小流量の水道水が貯水
式電気分解槽51へ流入する。貯水式電気分解槽51内
の水位はフロートセンサー58により検知され、貯水式
電気分解槽51内の水位が電極の頂部の高さに到達する
と、フロートセンサー58からの検知信号を受けた制御
装置57により、電極間に電圧が印加され、貯水式電気
分解槽51内の貯留水が電気分解される。貯水式電気分
解槽51内の水位が電極の頂部の高さより高い所定値に
達すると、フロートセンサー58からの検知信号を受け
た制御装置57により、開閉弁59が開かれ、電気分解
によって生成された遊離塩素含有水が、開閉弁59と第
二分岐管56とを通って、便器トラップA52に流され
る。貯水式電気分解槽51内の水位が電極の頂部の高さ
よりも低い所定値に達したときに開閉弁59が閉じら
れ、更にそれと同時又は少し遅延させて開閉弁Dが閉じ
られる。
【0383】図6(b)は本発明に係る便器洗浄装置の
他の実施例であり、少なくとも1対の電極とフロートセ
ンサー68とを有する貯水式電気分解槽61が、第一分
岐管62を介して、便器洗浄用給水管63のフラッシュ
バルブ等からなる給水弁64よりも上流位置に接続され
ている。開閉弁65が第一分岐管62の途上に配設され
ている。貯水式電気分解槽61は、第二分岐管66を介
して、便器トラップA62に接続されている。開閉弁6
9が第二分岐管66の途上に配設されている。制御装置
67が貯水式電気分解槽61の電極、フロートセンサー
68、開閉弁65及び69に接続されている。
【0384】本便器洗浄装置においては、給水弁64よ
りも上流の便器洗浄用給水管63から第一分岐管62と
開閉弁65を通って、水道水が貯水式電気分解槽61に
流入する。貯水式電気分解槽61内の水位はフロートセ
ンサー68により検知される。貯水式電気分解槽61内
の水位が電極の頂部より高い所定値に達すると、フロー
トセンサー68からの検知信号を受けた制御装置67に
より、開閉弁65が閉じられる。制御装置67にはタイ
マーが配設されており、所定時間帯において、貯水式電
気分解槽61の電極間に、貯水式電気分解槽61内の水
位が電極の頂部より高い所定値に達している場合にの
み、電圧が印加され、貯水式電気分解槽61内の貯留水
が電気分解される。貯水式電気分解槽61内の貯留水が
電気分解された後、制御装置67による指示で速やかに
開閉弁69が開かれ、電気分解によって生成された遊離
塩素含有水が開閉弁69と第二分岐管66とを通って、
便器トラップA62に流される。これにより、便器A6
1の滞留水が適宜殺菌され、菌に含有されるウレアーゼ
は菌とともに便器A61の外に流れることになるので、
最も黄ばみ汚れの付着しやすい部位である便器トラップ
A62において尿石の析出が防止され、黄ばみ汚れ発生
が防止される。
【0385】本便器洗浄装置とは別個独立に、便器自動
洗浄システムB61の作動により、或いは手動により、
使用の度毎に小便器A61に水道水が流され、小便器A
61の表面が水洗され、便器トラップA62内の滞留水
が置換される。
【0386】本便器洗浄装置も、図1〜図6(a)の便
器洗浄装置と同様に、従来の化学薬品を洗浄水に混入さ
せる洗浄装置に比べてメインテナンスの必要性が少な
く、また使用者にとって安全である。
【0387】上記装置では、タイマーの指示により適宜
貯水式電気分解槽61内の電極に電圧が印加されて、便
器トラップA62に遊離塩素含有水が流されるようにな
る。従って、生菌の作用に基づくウレアーゼの増加、固
着効果が有効に抑制され、アンモニアの溶解によるpH
の上昇が抑制されて尿石の付着が防止されるとともに、
異臭の一因も防止される。
【0388】上記便器洗浄装置において、タイマーの指
示により所定時間間隔で、貯水式電気分解槽61の電極
間に電圧が印加されうる時間帯が設けられるようにして
もよい。このようにすると、所定時間間隔で便器トラッ
プA62に遊離塩素含有水が流されるようになるので、
断続的に電気分解されることになり、電気分解装置にお
ける電極の寿命が向上し、メインテナンスの必要性をよ
り軽減することができる。更に、常時便器に流す場合と
比較して水道と電気の量が節約されるので、省資源、省
エネルギーである。
【0389】上記便器洗浄装置において、タイマーの指
示により夜間にのみ貯水式電気分解槽61の電極間に電
圧が印加されうる時間帯が設けられるようにしてもよ
い。このようにすると、遊離塩素含有水が夜間にのみ便
器トラップA62に流されるようになるので、例えば、
オフィスビル、デパート、駅構内、展示場、観光施設
内、昼間のみ運行する乗物等のトイレに設置された便器
のように、昼間のみ使用され夜間は殆ど使用されない便
器において、夜間の便器不使用時に便器内の滞留水中で
細菌が繁殖し、ウレアーゼが増加して便器表面に固着す
るという事態が防止され、ひいては尿石の付着が防止さ
れるとともに、異臭の一因も防止される。昼間は、便器
使用の度毎に或いは所定時間間隔で、本便器洗浄装置の
作動とは別個独立に、便器自動洗浄システムB61の作
動により、或いは手動により、小便器A61に水道水が
流され、小便器A61の表面が水洗され、便器トラップ
A62の滞留水が置換されるので、滞留水中で細菌が繁
殖するには至らず、ウレアーゼも増加しない。また、常
時便器に流す場合と比較して水道と電気の量が節約され
るので、省資源、省エネルギーである。
【0390】上記便器洗浄装置において、次のようにし
てもよい。制御装置67を更に便器自動洗浄システムB
61にも接続し、便器自動洗浄システムB61の作動信
号を制御装置67へも入力する。便器自動洗浄システム
B61の作動信号により制御装置67のタイマーが始動
するようにして、制御装置67により便器使用後一定時
間以内に便器が使用されない場合、すなわち小便器A6
1が使用され便器自動洗浄システムB61の作動信号が
出力された後所定時間以内に便器自動洗浄システムB6
1の作動信号が出力されない場合に、タイマーの指示に
基づき、貯水式電気分解槽61の電極間に電圧が印加さ
れうる時間帯が設けられるようにする。すると、遊離塩
素含有水が、便器使用後一定時間以内に便器が使用され
ない場合にのみ便器A61に流されるようになるので、
便器不使用時に便器内の滞留水中で細菌が繁殖し、ウレ
アーゼが増加して便器表面に固着するという事態が防止
され、ひいては尿石の付着が防止されるとともに、異臭
の一因も防止される。また、常時便器に流す場合と比較
して水道と電気の量が節約されるので、省資源、省エネ
ルギーである。
【0391】上記便器洗浄装置において、次のようにし
てもよい。制御装置67を便器自動洗浄システムB61
にも接続し、便器自動洗浄システムB61の作動信号を
制御装置67へも入力する。便器自動洗浄システムB6
1の作動信号により、便器使用後の便器洗浄の度毎に、
すなわち小便器A61が使用され便器自動洗浄システム
B61の作動信号が出力される度毎に、タイマーの指示
に基づき、制御装置67により貯水式電気分解槽61の
電極間に電圧が印加されうる時間帯が設けられるように
してもよい。
【0392】図7は本発明に係る便器洗浄装置の他の実
施例であり、便器洗浄タンクE内に少なくとも1対の電
極71とフロートセンサー72とが配設されている。制
御装置77が便器洗浄タンクEに取り付けられている。
制御装置77は、電極71とフロートセンサー72とに
接続されている。
【0393】本便器洗浄装置においては、便器洗浄タン
クE内の水位がフロートセンサー72により検知され
る。便器洗浄タンクE内の水位が電極71の頂部の高さ
に到達すると、フロートセンサー72からの検知信号を
受けた制御装置77より、電極71間に電圧が印加さ
れ、便器洗浄タンクE内の水道水の滞留水が電気分解さ
れる。図示しない便器自動洗浄システムの作動により、
或いは手動により、便器洗浄タンクEに取り付けられた
開閉弁Fが開き、電気分解によって生成された遊離塩素
含有水が便器洗浄タンクEから図示しない便器に流され
る。
【0394】本便器洗浄装置においては、便器の使用の
度毎に、便器表面が殺菌されて、ウレアーゼの増加が防
止されるので、アンモニアの生成が有効に抑制され、ひ
いては尿石の付着が防止されるとともに、異臭の一因も
防止される。また図1〜図6(b)に係る便器洗浄装置
と同様、従来の化学薬品を洗浄水に混入させる洗浄装置
に比べてメインテナンスの必要性が少なく、また使用者
にとって安全である。
【0395】図7の本便器洗浄装置においては、制御装
置77にタイマーを配設し、所定時間帯において、便器
洗浄タンクE内の水位が電極71の頂部の高さ以上に達
している場合のみ、便器洗浄タンクE内の水道水の滞留
水が電気分解されるようにしてもよい。このようにする
と、便器の使用頻度にかかわらず、所定時間間隔で電気
分解によって生成された遊離塩素含有水が便器洗浄タン
クEから図示しない便器に流されるので、水道と電気を
節約でき、省資源、省エネルギーになる。
【0396】図8は本発明に係る便器洗浄装置の他の実
施例であり、少なくとも一対の電極と、電極間に形成さ
れた流路と、流路に連通する液体流入口と液体流出口と
を有する連続式電気分解槽181が、第一分岐管182
を介して、便器洗浄用給水管183のフラッシュバルブ
等からなる給水弁184よりも上流位置に接続されてい
る。電磁弁等からなる開閉弁185が第一分岐管182
の途上に配設されている。連続式電気分解槽181の下
流には、連続式電気分解槽181において電気分解によ
り生成された遊離塩素を含有する水を貯留するための液
溜め部188が設けられている。液溜め部188は、第
二分岐管186を介して、便器洗浄用給水管183の給
水弁184よりも下流位置に接続されている。第二分岐
管186が接続された便器洗浄用給水管183は、小便
器A181に接続されている。タイマーを内蔵する制御
装置187が、電気分解槽181と第二分岐管186の
途上に配設された開閉弁189とに接続されている。給
水弁184は公知の便器自動洗浄システムB181に接
続されている。
【0397】本便器洗浄装置においては、給水弁184
よりも上流の便器洗浄用給水管183から第一分岐管1
82と開閉弁185とを通って水道水が連続式電気分解
槽181へ流入する。水道水はここで電気分解され、遊
離塩素含有水が生成される。遊離塩素含有水は液溜め部
188に貯留される。制御装置187により、適宜開閉
弁189が開かれ、電気分解によって生成された遊離塩
素含有水が、開閉弁189と第二分岐管186とを通っ
て、給水弁184よりも下流の便器洗浄用給水管183
へ流入し、小便器A181に流される。
【0398】本便器洗浄装置の作動とは別個独立に、便
器自動洗浄システムB181の作動により、或いは手動
により、使用の度毎に小便器A181に水道水が流さ
れ、小便器A181の表面が水洗され、便器トラップA
182内の滞留水が置換される。
【0399】上記装置では、開閉弁189の開閉タイミ
ングを適切に制御することにより、所定のタイミングで
小便器A181に遊離塩素含有水が流されるようにな
る。従って、生菌の作用に基づくウレアーゼの増加、固
着効果が有効に抑制され、アンモニアの溶解によるpH
の上昇が抑制されて尿石の付着が防止されるとともに、
異臭の一因も防止される。
【0400】本便器洗浄装置では、液溜め部188を設
けることにより、遊離塩素の濃度を所定濃度に維持しつ
つ、しかも大流量の遊離塩素含有水を一時に便器に流す
ことができる。なお、このために、液溜め部188と便
器A181との間に圧送ポンプを設け、液溜め部188
に貯留された遊離塩素含有水を更に強く便器A181の
送るようにしてもよい。連続式電気分解槽内で生成され
る遊離塩素含有水中の遊離塩素濃度は、単位時間当たり
の通過流量が少ないほど、また、電気分解条件の設定電
流密度が高いほど、高くなるが、上記液溜め部188を
設けることにより、単位時間当たりの流量を変化させる
ことなく、また、電気分解条件の設定電流密度を高める
ことなく、大流量の所定濃度の遊離塩素含有水を一時に
便器に流すことが可能となる。従って、電気分解装置の
電極等の寿命を低下させることなく、メインテナンスの
必要性を低減することができる。
【0401】上記便器洗浄装置において、第一分岐管1
82には、開閉弁185の代わりに流量制御弁を設けて
もよい。また、開閉弁185と流量制御弁とを直列に設
けてもよい。流量制御弁を配設することで連続式電気分
解槽181へ流入する水道水の流量を安定化させること
ができる。また、流量制御により所望の濃度の遊離塩素
含有水を電気分解により生成することができるようにな
る。なお、第二分岐管186を便器A181のトラップ
部A182に接続し、液溜め部188に溜めた遊離塩素
含有水をトラップ部A182に流すようにしてもよい。
これらの場合における制御装置187による開閉弁及び
流量制御弁の開閉制御及び開度制御、及び各場合におけ
る作用及び効果は、前記図4及び図5について説明した
ものと同様である。
【0402】上記便器洗浄装置では、遊離塩素含有水を
生成する電気分解槽181を設けたが、これを結合塩素
含有水を生成する装置或いは後述のオゾン含有水を生成
する装置に代えてもよい。
【0403】図9は本発明に係る便器洗浄装置の他の実
施例であり、オゾン含有水生成器81が、第一分岐管8
2を介して、フラッシュバルブ等からなる給水弁84よ
りも上流位置の便器洗浄用給水管83に接続されてい
る。電磁弁等の開閉弁85が第一分岐管82の途上に配
設されている。オゾン含有水生成器81は、第二分岐管
86を介して、フラッシュバルブ等からなる給水弁84
よりも下流位置の便器洗浄用給水管83に接続されてい
る。第二分岐管86が接続された便器洗浄用給水管83
は、小便器A81に接続されている。タイマーを内蔵す
る制御装置87が、オゾン含有水生成器81と開閉弁8
5とに接続されている。フラッシュバルブ等からなる給
水弁84は公知の便器自動洗浄システムB81に接続さ
れている。
【0404】本便器洗浄装置においては、タイマーの指
示に基づき、制御装置87により適宜開閉弁85が開か
れ、給水弁84よりも上流の便器洗浄用給水管83から
第一分岐管82を通って、水道水がオゾン含有水生成器
81へ流入する。開閉弁85が開かれるのと同時又は少
し遅延させて、制御装置87によりオゾン含有水生成器
81でオゾン含有水が生成される。生成されたオゾン含
有水は、第二分岐管86を通って、便器洗浄用給水管8
3の給水弁84よりも下流位置へ流入し、小便器A81
に流される。これにより、便器A81が適宜殺菌され、
菌に含有されるウレアーゼは菌とともに便器A81の外
に流されることになるので尿石の析出が防止され、便器
A81の汚れ発生が防止される。
【0405】本便器洗浄装置の作動とは別個独立に、便
器自動洗浄システムB81の作動により、或いは手動に
より、使用の度毎に便器A81に水道水が流され、便器
A81の表面が水洗され、便器トラップ内の滞留水が置
換される。本便器洗浄装置においては、便器洗浄液であ
るオゾン含有水を、オゾン含有水生成器により無声放電
利用や水の電気分解による電気的処理で生成させるの
で、本便器洗浄装置は、従来の化学薬品を洗浄水に混入
させる洗浄装置に比べてメインテナンスの必要性が少な
く、また使用者にとって安全である。
【0406】本便器洗浄装置において、タイマーの指示
に基づき、制御装置87により所定時間間隔で開閉弁8
5が開かれ、開閉弁85が開かれるのと同時又は少し遅
延させて、制御装置87によりオゾン含有水生成器81
によるオゾン含有水の生成が開始されるようにすると、
生菌を断続的に死滅、除去することになるので、外気等
から便器に付着する生菌の増殖及び固着を有効に防ぐこ
とができる。従って、生菌の作用に基づくウレアーゼの
増加、固着効果が有効に抑制され、アンモニアの溶解に
よるpHの上昇が抑制されて尿石の付着が防止されると
ともに、異臭の一因も防止される。
【0407】本便器洗浄装置において、タイマーの指示
に基づき、制御装置87により夜間にのみ開閉弁85が
開かれ、開閉弁85が開かれるのと同時又は少し遅延さ
せて、制御装置87によりオゾン含有水生成器81によ
るオゾン含有水の生成が開始されるようにすると、例え
ば、オフィスビル、デパート、駅構内、展示場、観光施
設内、昼間のみ運行される乗物等のトイレに設置された
便器のように、昼間のみ使用され夜間は殆ど使用されな
い便器において、夜間の便器不使用時に便器内の滞留水
中で細菌が繁殖し、ウレアーゼが増加して便器表面に固
着するという事態が防止され、ひいては尿石の付着が防
止されるとともに、異臭の一因も防止される。昼間は、
便器使用の度毎に或いは所定時間間隔で、本便器洗浄装
置の作動とは独立別個に、便器自動洗浄システムB81
の作動により、或いは手動により、小便器A81に水道
水が流され、小便器A81の表面が水洗され、便器トラ
ップの滞留水が置換されるので、滞留水中で細菌が繁殖
するには至らず、ウレアーゼも増加しない。
【0408】この場合において、タイマーの指示に基づ
き、制御装置87により夜間にのみ所定時間間隔で開閉
弁85が開かれ、開閉弁85が開かれるのと同時又は少
し遅延させて、制御装置87によりオゾン含有水生成器
81によるオゾン含有水の生成が開始されるようにする
と、水道と電気の量が節約されるので、省資源、省エネ
ルギーとなり、好ましい。
【0409】本便器洗浄装置において、次のようにして
もよい。制御装置87を更に便器自動洗浄システムB8
1にも接続し、便器自動洗浄システムB81の作動信号
を制御装置87にも入力する。便器自動洗浄システムB
81の作動信号により制御装置87のタイマーが始動す
るようにして、便器使用後一定時間以内に便器が使用さ
れない場合、すなわち小便器A81が使用され便器自動
洗浄システムB81の作動信号が出力された後、所定時
間以内に便器が使用されない場合に、タイマーの指示に
基づき、制御装置87により開閉弁85が開かれる。開
閉弁85が開かれるのと同時又は少し遅延させて、制御
装置87によりオゾン含有水生成器81によるオゾン含
有水の生成が開始されるようにする。これによっても、
上記と同様に、便器不使用時に便器内の滞留水中で細菌
が繁殖し、ウレアーゼが増加して便器表面に固着すると
いう事態が防止され、ひいては尿石の付着が防止される
とともに、異臭の一因も防止される。便器使用時には便
器使用の度毎に、本便器洗浄装置の作動とは独立別個
に、便器自動洗浄システムB81の作動により、或いは
手動により、小便器A81に水道水が流され、小便器A
81の表面が水洗され、便器トラップの滞留水が置換さ
れるので、滞留水中で細菌が繁殖するには至らず、ウレ
アーゼも増加しない。
【0410】本便器洗浄装置において、次のようにして
もよい。制御装置87を更に便器自動洗浄システムB8
1にも接続し、便器自動洗浄システムB81の作動信号
を制御装置87にも入力する。便器自動洗浄システムB
81の作動信号により、便器使用後の便器洗浄の度毎
に、すなわち小便器A81が使用され便器自動洗浄シス
テムB81の作動信号が出力される度毎に、制御装置8
7により開閉弁85が開かれる。開閉弁85が開かれる
のと同時又は少し遅延させて、制御装置87によりオゾ
ン含有水生成器81によるオゾン含有水の生成が開始さ
れるようにする。これにより、尿素の供給とともにオゾ
ン含有水が便器に流されることにより殺菌されるので、
アンモニアの生成が有効に抑制され、ひいては尿石の付
着が防止されるとともに、異臭の一因も防止される。
【0411】また少し遅延させて開閉弁85が開かれる
ようにすると、便器使用後の便器洗浄の終了間際又は終
了直後に、オゾン含有水が便器に流されるようになるの
で、便器自動洗浄システムB81による便器洗浄により
濡れた便器表面にオゾン含有水が広く拡散する。この結
果、効果的に便器表面が殺菌されて、ウレアーゼの増加
が防止されるので、アンモニアの生成が有効に抑制さ
れ、ひいては尿石の付着が防止されるとともに、異臭の
一因も防止される。
【0412】本便器洗浄装置において、次のようにして
もよい。制御装置87を更に便器自動洗浄システムB8
1にも接続し、便器自動洗浄システムB81の作動信号
を制御装置87にも入力する。便器自動洗浄システムB
81の作動信号により制御装置87のタイマーが始動す
るようにして、便器使用後の便器洗浄の終了間際又は終
了直後に、すなわち小便器A81が使用され便器自動洗
浄システムB81の作動信号が出力されてから、やや遅
延させて、タイマーの指示に基づき、開閉弁85が開か
れる。開閉弁85が開かれるのと同時又は少し遅延させ
て、制御装置87によりオゾン含有水生成器81による
オゾン含有水の生成が開始されるようにする。これによ
り同様に、便器自動洗浄システムB81による便器洗浄
により濡れた便器表面にオゾン含有水が広く拡散する。
この結果、効果的に便器表面が殺菌されて、ウレアーゼ
の増加が防止されるので、アンモニアの生成が有効に抑
制され、ひいては尿石の付着が防止されるとともに、異
臭の一因も防止される。
【0413】図10は本発明に係る便器洗浄装置の他の
実施例であり、オゾン含有水生成器91が、第一分岐管
92を介して、フラッシュバルブ等からなる給水弁94
よりも上流位置の便器洗浄用給水管93に接続されてい
る。電磁弁等の開閉弁95が第一分岐管92の途上に配
設されている。オゾン含有水生成器91は、第二分岐管
96を介して、便器トラップA92に接続されている。
タイマーを内蔵する制御装置97が、オゾン含有水生成
器91と開閉弁95とに接続されている。フラッシュバ
ルブ等からなる給水弁94は公知の便器自動洗浄システ
ムB91に接続されている。
【0414】本便器洗浄装置においては、タイマーの指
示に基づき、制御装置97により適宜開閉弁95が開か
れ、給水弁94よりも上流の便器洗浄用給水管93から
第一分岐管92を通って、水道水がオゾン含有水生成器
91へ流入する。開閉弁95が開かれるのと同時又は少
し遅延させて、制御装置97によりオゾン含有水生成器
91でオゾン含有水が生成される。生成されたオゾン含
有水は、第二分岐管96を通って便器トラップA92へ
流入する。これにより、便器A91の滞留水が適宜殺菌
され、菌に含有されるウレアーゼは菌とともに便器A9
1の外に流されることになるので、最も黄ばみ汚れの付
着しやすい部位である便器トラップA92において尿石
の析出が防止され、黄ばみ汚れ発生が防止される。
【0415】本便器洗浄装置の作動とは別個独立に、便
器自動洗浄システムB91の作動により、或いは手動に
より、使用の度毎に便器A91に水道水が流され、便器
A91の表面が水洗され、便器トラップA92内の滞留
水が置換される。本便器洗浄装置においては、便器洗浄
液であるオゾン含有水を、オゾン含有水生成器により無
声放電利用や水の電気分解による電気的処理で生成させ
るので、本便器洗浄装置は、従来の化学薬品を洗浄水に
混入させる洗浄装置に比べてメインテナンスの必要性が
少なく、また使用者にとって安全である。
【0416】本便器洗浄装置において、次のようにして
もよい。タイマーの指示に基づき、制御装置97により
所定時間間隔で開閉弁95が開かれ、開閉弁95が開か
れるのと同時又は少し遅延させて、制御装置97により
オゾン含有水生成器91によるオゾン含有水の生成が開
始されるようにする。これにより、生菌を断続的に死
滅、除去することになるので、外気等から滞留水に流入
する生菌の増殖及び便器トラップA92への固着を有効
に防ぐことができる。従って、生菌の作用に基づくウレ
アーゼの増加、固着効果が有効に抑制され、アンモニア
の溶解によるpHの上昇が抑制されて尿石の付着が防止
されるとともに、異臭の一因も防止される。
【0417】本便器洗浄装置において、次のようにして
もよい。タイマーの指示に基づき、制御装置97により
夜間にのみ開閉弁95が開かれ、開閉弁95が開かれる
のと同時又は少し遅延させて、制御装置97によりオゾ
ン含有水生成器91によるオゾン含有水の生成が開始さ
れるようにする。これにより、例えば、オフィスビル、
デパート、駅構内、展示場、観光施設内、昼間のみ運行
される乗物等のトイレに設置された便器のように、昼間
のみ使用され夜間は殆ど使用されない便器において、夜
間の便器不使用時に便器内の滞留水中で細菌が繁殖し、
ウレアーゼが増加して便器表面に固着するという事態が
防止され、ひいては尿石の付着が防止されるとともに、
異臭の一因も防止される。昼間は、便器使用の度毎に或
いは所定時間間隔で、本便器洗浄装置の作動とは独立別
個に、便器自動洗浄システムB91の作動により、或い
は手動により、小便器A91に水道水が流され、小便器
A91の表面が水洗され、便器トラップA92の滞留水
が置換されるので、滞留水中で細菌が繁殖するには至ら
ず、ウレアーゼも増加しない。
【0418】この場合において、タイマーの指示に基づ
き、制御装置97により夜間にのみ所定時間間隔で開閉
弁95が開かれ、開閉弁95が開かれるのと同時又は少
し遅延させて、制御装置97によりオゾン含有水生成器
91によるオゾン含有水の生成が開始されるようにする
と、水道と電気の量が節約されるので、省資源、省エネ
ルギーとなり、好ましい。
【0419】本便器洗浄装置において、次のようにして
もよい。制御装置97を更に便器自動洗浄システムB9
1にも接続し、便器自動洗浄システムB91の作動信号
を制御装置97にも入力する。便器自動洗浄システムB
91の作動信号により制御装置97のタイマーが始動す
るようにして、便器使用後一定時間以内に便器が使用さ
れない場合、すなわち小便器A91が使用され便器自動
洗浄システムB91の作動信号が出力された後、所定時
間以内に便器が使用されない場合に、タイマーの指示に
基づき、制御装置97により開閉弁95が開かれる。開
閉弁95が開かれるのと同時又は少し遅延させて、制御
装置97によりオゾン含有水生成器91によるオゾン含
有水の生成が開始されるようにする。これによっても上
記と同様に、便器不使用時に便器内の滞留水中で細菌が
繁殖し、ウレアーゼが増加して便器表面に固着するとい
う事態が防止され、ひいては尿石の付着が防止されると
ともに、異臭の一因も防止される。便器使用時には便器
使用の度毎に、本便器洗浄装置の作動とは独立別個に、
便器自動洗浄システムB91の作動により、或いは手動
により、小便器A91に水道水が流され、小便器A91
の表面が水洗され、便器トラップA92の滞留水が置換
されるので、滞留水中で細菌が繁殖するには至らず、ウ
レアーゼも増加しない。
【0420】本便器洗浄装置において、次のようにして
もよい。制御装置97を更に便器自動洗浄システムB9
1にも接続し、便器自動洗浄システムB91の作動信号
を制御装置97にも入力する。便器自動洗浄システムB
91の作動信号により、制御装置97により便器使用後
の便器洗浄の度毎に、すなわち小便器A91が使用され
便器自動洗浄システムB91の作動信号が出力される度
毎に、開閉弁95が開かれる。開閉弁95が開かれるの
と同時又は少し遅延させて、制御装置97によりオゾン
含有水生成器91によるオゾン含有水の生成が開始され
るようにする。これにより、尿素の供給とともにオゾン
含有水が便器に流されることにより殺菌されるので、ア
ンモニアの生成が有効に抑制され、ひいては尿石の付着
が防止されるとともに、異臭の一因も防止される。
【0421】図11は本発明に係る便器洗浄装置の他の
実施例であり、オゾン含有水生成器101が、フラッシ
ュバルブ等からなる給水弁104よりも下流位置の便器
洗浄用給水管103の途上に配設されている。制御装置
107がオゾン含有水生成器101に接続されている。
給水弁104は公知の便器自動洗浄システムB101に
接続されている。便器洗浄用給水管103は小便器A1
01に接続されている。
【0422】本便器洗浄装置においては、便器自動洗浄
システムB101の作動により給水弁104が開き、便
器洗浄用給水管103を通って、水道水がオゾン含有水
生成器101に流入する。給水弁104への制御信号が
便器自動洗浄システムB101から制御装置107へ送
られる。該信号を受けた制御装置107より、オゾン含
有水生成器101へ作動の信号が届き、流入水よりオゾ
ン含有水が生成される。生成されたオゾン含有水は、便
器洗浄用給水管103を通って便器A101に流され
る。
【0423】これにより、便器A101が使用の度毎に
オゾン含有水が流されるようになるので、尿素の供給と
ともに殺菌がなされ、アンモニアの生成が有効に抑制さ
れ、ひいては尿石の付着が防止されるとともに、異臭の
一因も防止される。
【0424】本便器洗浄装置も、従来の化学薬品を洗浄
水に混入させる洗浄装置に比べてメインテナンスの必要
性が少なく、また使用者にとって安全である。
【0425】本便器洗浄装置において、更に制御装置1
07にタイマーを配設し、制御装置107が給水弁10
4への制御信号を便器自動洗浄システムB101から受
けた後、給水弁104が開いている時間の終了間際にオ
ゾン含有水生成器101によるオゾン含有水の生成が開
始され、便器A101に流されるようにしてもよい。こ
れにより、便器使用後の便器洗浄の終了間際又は終了直
後に、オゾン含有水が便器A101に流されるようにな
るので、便器自動洗浄システムB101による便器洗浄
により濡れた便器表面にオゾン含有水が広く拡散する。
この結果、効果的に便器表面が殺菌されて、ウレアーゼ
の増加が防止されるので、アンモニアの生成が有効に抑
制され、ひいては尿石の付着が防止されるとともに、異
臭の一因も防止される。
【0426】図12は本発明に係る便器洗浄装置の他の
実施例であり、オゾン含有水生成器111が、第一分岐
管112を介して、フラッシュバルブ等からなる給水弁
114よりも上流位置の便器洗浄用給水管113に接続
されている。流量制御弁115が第一分岐管112の途
上に配設されている。オゾン含有水生成器111は、第
二分岐管116を介して、便器洗浄用給水管113の給
水弁114よりも下流位置に接続されている。開閉弁1
19が第二分岐管116の途上に配設されている。第二
分岐管116が接続された便器洗浄用給水管113は、
小便器A111に接続されている。制御装置117がオ
ゾン含有水生成器111のフロートセンサー118と流
量制御弁115と開閉弁119とに接続されている。
【0427】本便器洗浄装置においては、給水弁114
よりも上流の便器洗浄用給水管113から第一分岐管1
12と流量制御弁115とを通って、常時小流量の水道
水がオゾン含有水生成器111へ流入する。オゾン含有
水生成器111内の水位はフロートセンサー118によ
り検知される。オゾン含有水生成器111内の水位が所
定位置に到達すると、フロートセンサー118からの検
知信号を受けた制御装置117により、流量制御弁11
5が閉じられ、オゾン含有水生成器111内の貯留水は
オゾン含有水に生成される。オゾン含有水が生成された
後、制御装置117により、開閉弁119が開かれ、生
成されたオゾン含有水が、開閉弁119と第二分岐管1
16とを通って、給水弁114よりも下流の便器洗浄用
給水管113へ流入し、小便器A111に流される。
【0428】ここでオゾン含有水生成器内の水位が所定
位置に到達する時点は、上述のようにフロートセンサー
118により直接水位を計測することによって検知して
もよく、或いは、開閉弁が開いた時点からの時間経過を
計測することによって検知してもよい。
【0429】本便器洗浄装置の作動とは別個独立に、便
器自動洗浄システムB111の作動により、或いは手動
により、使用の度毎に便器A111に水道水が流され、
便器A111の表面が水洗され、便器トラップ内の滞留
水が置換される。
【0430】本便器洗浄装置においても、便器洗浄液で
あるオゾン含有水を、オゾン含有水生成器により無声放
電利用や水の電気分解による電気的処理で生成させるの
で、本便器洗浄装置は、従来の化学薬品を洗浄水に混入
させる洗浄装置に比べてメインテナンスの必要性が少な
く、また使用者にとって安全である。
【0431】上記装置では、流量制御弁115の流速を
適切に設定することにより、便器A111に所定時間間
隔でオゾン含有水が流されるようになる。従って、生菌
の作用に基づくウレアーゼの増加、固着効果が有効に抑
制され、アンモニアの溶解によるpHの上昇が抑制され
て尿石の付着が防止されるとともに、異臭の一因も防止
される。また、オゾン含有水の生成を断続的に行うこと
により、常時流す場合と比較して水道と電気の量が節約
されるので、省資源、省エネルギーである。
【0432】図12の便器洗浄装置において、次のよう
にしてもよい。流量制御弁115に接続された制御装置
117に、タイマーを配設する。適宜流量制御弁115
を開き、所定流速に調節されるようにする。これによ
り、給水弁114よりも上流の便器洗浄用給水管113
から第一分岐管112と流量制御弁115とを通って、
常時小流量の水道水がオゾン含有水生成器111へ流入
するようになる。更に開閉弁119が開かれると、生成
されたオゾン含有水が、開閉弁119と第二分岐管11
6とを通って、給水弁114よりも下流の便器洗浄用給
水管113へ流入し、便器A111に流される。オゾン
含有水生成器111内の水位が低めに設定された所定値
に達したときに開閉弁119が閉じられ、更に、それと
同時又は少し遅延させて流量制御弁115が閉じられる
ようにする。
【0433】この場合において、給水弁114よりも上
流の便器洗浄用給水管113から第一分岐管112と流
量制御弁115とを通って、常時小流量の水道水がオゾ
ン含有水生成器111へ流入後、開閉弁119が開か
れ、生成されたオゾン含有水が、開閉弁119と第二分
岐管116とを通って、給水弁114よりも下流の便器
洗浄用給水管113へ流入し、便器A111に流される
間の作動は、上記と同様にすればよい。すなわち、オゾ
ン含有水生成器111内の水位はフロートセンサー11
8により検知され、オゾン含有水生成器111内の水位
が所定位置に到達すると、フロートセンサー118から
の検知信号を受けた制御装置117により、流量制御弁
115が閉じられる。オゾン含有水生成器111内の貯
留水はオゾン含有水に生成される。オゾン含有水が生成
された後、制御装置117により、開閉弁119が開か
れるようにする。
【0434】このようにすることにより、タイマーの指
示により必要なときにのみ流量制御弁115を開き、オ
ゾン含有水を便器A111に流すことができるので、常
時流す場合と比較して水道と電気の量が節約されるの
で、省資源、省エネルギーである。
【0435】図12の便器洗浄装置において、次のよう
にしてもよい。制御装置117と流量制御弁115をも
接続し、制御装置117にタイマーを配設し、夜間にの
み流量制御弁115を開き、所定流速に調節されるよう
にする。給水弁114よりも上流の便器洗浄用給水管1
13から第一分岐管112と流量制御弁115とを通っ
て、常時小流量の水道水がオゾン含有水生成器111へ
流入する。更に開閉弁119が開かれ、生成されたオゾ
ン含有水が、開閉弁119と第二分岐管116とを通っ
て、給水弁114よりも下流の便器洗浄用給水管113
へ流入し、便器A111に流される。オゾン含有水生成
器111内の水位が低めに設定された所定値に達したと
きに開閉弁119が閉じられ、更にそれと同時又は少し
遅延させて流量制御弁115が閉じられる。
【0436】このようにすると、オゾン含有水が夜間に
のみ便器A111に流されるようになるので、例えば、
オフィスビル、デパート、駅構内、展示場、観光施設
内、昼間のみ運行される乗物等のトイレに設置された便
器のように、昼間のみ使用され夜間は殆ど使用されない
便器において、夜間の便器不使用時に便器内の滞留水中
で細菌が繁殖し、ウレアーゼが増加して便器表面に固着
するという事態が防止され、ひいては尿石の付着が防止
されるとともに、異臭の一因も防止される。昼間は、便
器使用の度毎に或いは所定時間間隔で、本便器洗浄装置
の作動とは独立別個に、便器自動洗浄システムB111
の作動により、或いは手動により、小便器A111に水
道水が流され、小便器A111の表面が水洗され、便器
トラップの滞留水が置換されるので、滞留水中で細菌が
繁殖するには至らず、ウレアーゼも増加しない。
【0437】図12の便器洗浄装置において、次のよう
にしてもよい。制御装置117と流量制御弁115をも
接続し、制御装置117にタイマーを配設する。制御装
置117を更に便器自動洗浄システムB111にも接続
し、便器自動洗浄システムB111の作動信号を制御装
置117へも入力する。便器自動洗浄システムB111
の作動信号により制御装置117のタイマーが始動する
ようにして、便器使用後一定時間以内に便器が使用され
ない場合、すなわち便器A111が使用され便器自動洗
浄システムB111の作動信号が出力された後所定時間
以内に便器自動洗浄システムB111の作動信号が出力
されない場合に、タイマーの指示に基づき、制御装置1
17により流量制御弁115を開き、所定流速に調節さ
れるようにする。これにより、給水弁114よりも上流
の便器洗浄用給水管113から第一分岐管112と流量
制御弁115とを通って、常時小流量の水道水がオゾン
含有水生成器111へ流入する。更に開閉弁119が開
かれ、生成されたオゾン含有水が、開閉弁119と第二
分岐管116とを通って、給水弁114よりも下流の便
器洗浄用給水管113へ流入し、便器A111に流され
る。オゾン含有水生成器111内の水位が低めに設定さ
れた所定値に達したときに開閉弁119が閉じられ、更
にそれと同時又は少し遅延させて流量制御弁115が閉
じられる。
【0438】このようにすると、便器不使用時に便器内
の滞留水中で細菌が繁殖し、ウレアーゼが増加して便器
表面に固着するという事態が防止され、ひいては尿石の
付着が防止されるとともに、異臭の一因も防止される。
便器使用時には便器使用の度毎に、本便器洗浄装置の作
動とは独立別個に、便器自動洗浄システムB111の作
動により、或いは手動により、小便器A111に水道水
が流され、小便器A111の表面が水洗され、便器トラ
ップの滞留水が置換されるので、滞留水中で細菌が繁殖
するには至らず、ウレアーゼも増加しない。
【0439】図12の便器洗浄装置において、次のよう
にしてもよい。制御装置117と流量制御弁115をも
接続し、制御装置117にタイマーを配設する。制御装
置117を更に便器自動洗浄システムB111にも接続
し、便器自動洗浄システムB111の作動信号を制御装
置117へも入力する。便器自動洗浄システムB111
の作動信号により、便器使用後の便器洗浄の度毎に、す
なわち便器A111が使用され便器自動洗浄システムB
111の作動信号が出力される度毎に、制御装置117
により流量制御弁115を開き、所定流速に調節される
ようにする。これにより、給水弁114よりも上流の便
器洗浄用給水管113から第一分岐管112と流量制御
弁115とを通って、常時小流量の水道水がオゾン含有
水生成器111へ流入する。更に開閉弁119が開か
れ、生成されたオゾン含有水が、開閉弁119と第二分
岐管116とを通って、給水弁114よりも下流の便器
洗浄用給水管113へ流入し、便器A111に流され
る。オゾン含有水生成器111内の水位が低めに設定さ
れた所定値に達したときに開閉弁119が閉じられ、更
にそれと同時又は少し遅延させて流量制御弁115が閉
じられる。
【0440】このようにすると、便器使用後の便器自動
洗浄システムB111による便器洗浄の後、便器表面が
濡れている間にオゾン含有水を便器に流すことができる
ので、便器洗浄により濡れた便器表面にオゾン含有水が
広く拡散する。この結果、効果的に便器表面が殺菌され
て、ウレアーゼの増加が防止されるので、アンモニアの
生成が有効に抑制され、ひいては尿石の付着が防止され
るとともに、異臭の一因も防止される。
【0441】図12の便器洗浄装置において、次のよう
にしてもよい。流量制御弁115よりも上流側の第一分
岐管112に開閉弁Gを配設する。制御装置117を開
閉弁Gに接続し、制御装置117にタイマーを配設す
る。流量制御弁115は常に所定流量流れるように調整
しておき、適宜開閉弁Gを開き、給水弁114よりも上
流の便器洗浄用給水管113から第一分岐管112と流
量制御弁115とを通って、常時小流量の水道水がオゾ
ン含有水生成器111へ流入するようにする。更に開閉
弁119が開かれ、生成されたオゾン含有水が、開閉弁
119と第二分岐管116とを通って、給水弁114よ
りも下流の便器洗浄用給水管113へ流入し、便器A1
11に流される。オゾン含有水生成器111内の水位が
低めに設定された所定値に達したときに開閉弁119が
閉じられ、更にそれと同時又は少し遅延させて開閉弁G
が閉じられる。
【0442】この場合において、給水弁114よりも上
流の便器洗浄用給水管113から第一分岐管112と開
閉弁G及び流量制御弁115とを通って、常時小流量の
水道水がオゾン含有水生成器111へ流入した後、開閉
弁119が開かれ、生成されたオゾン含有水が、開閉弁
119と第二分岐管116とを通って、給水弁114よ
りも下流の便器洗浄用給水管113へ流入し、便器A1
11に流される間の作動は、上記と同様にすればよい。
すなわち、オゾン含有水生成器111内の水位はフロー
トセンサー118により検知され、オゾン含有水生成器
111内の水位が所定位置に到達すると、フロートセン
サー118からの検知信号を受けた制御装置117によ
り、開閉弁Gが閉じられる。オゾン含有水生成器111
内の貯留水はオゾン含有水に生成され、オゾン含有水が
生成された後、制御装置117により、開閉弁119が
開かれる。
【0443】このようにすることにより、タイマーの指
示により必要なときにのみ開閉弁Gを開き、オゾン含有
水を便器A111に流すことができるので、常時流す場
合と比較して水道と電気の量が節約されるので、省資
源、省エネルギーである。
【0444】また、開閉弁Gを設けることにより、開閉
毎の流量制御が不要になり、制御装置に流量制御機構を
設ける必要もなくなる。
【0445】図12の便器洗浄装置において、次のよう
にすることもできる。流量制御弁115よりも上流側の
第一分岐管112に開閉弁Gを配設する。制御装置11
7を開閉弁Gに接続し、制御装置117にタイマーを配
設する。流量制御弁115は常に所定流量流れるように
調整しておき、夜間にのみ開閉弁Gを開き、給水弁11
4よりも上流の便器洗浄用給水管113から第一分岐管
112、開閉弁G及び流量制御弁115とを通って、常
時小流量の水道水がオゾン含有水生成器111へ流入す
るようにする。更に開閉弁119が開かれ、生成された
オゾン含有水が、開閉弁119と第二分岐管116とを
通って、給水弁114よりも下流の便器洗浄用給水管1
13へ流入し、便器A111に流される。オゾン含有水
生成器111内の水位が低めに設定された所定値に達し
たときに開閉弁119が閉じられ、更にそれと同時又は
少し遅延させて開閉弁Gが閉じられる。
【0446】このようにすると、例えば、オフィスビ
ル、デパート、駅構内、展示場、観光施設内、昼間のみ
運行される乗物等のトイレに設置された便器のように、
昼間のみ使用され夜間は殆ど使用されない便器におい
て、夜間の便器不使用時に便器内の滞留水中で細菌が繁
殖し、ウレアーゼが増加して便器表面に固着するという
事態が防止され、ひいては尿石の付着が防止されるとと
もに、異臭の一因も防止される。昼間は、便器使用の度
毎に或いは所定時間間隔で、本便器洗浄装置の作動とは
独立別個に、便器自動洗浄システムB111の作動によ
り、或いは手動により、小便器A111に水道水が流さ
れ、小便器A111の表面が水洗され、便器トラップの
滞留水が置換されるので、滞留水中で細菌が繁殖するに
は至らず、ウレアーゼも増加しない。また、開閉弁Gを
設けることにより、開閉毎の流量制御が不要になり、制
御装置に流量制御機構を設ける必要もなくなる。
【0447】図12の便器洗浄装置において、次のよう
にしてもよい。流量制御弁115よりも上流側の第一分
岐管112に開閉弁Gを配設し、制御装置117を開閉
弁Gに接続する。流量制御弁115は常に所定流量流れ
るように調整しておく。制御装置117にタイマーを配
設する。制御装置117は更に便器自動洗浄システムB
111にも接続し、便器自動洗浄システムB111の作
動信号を制御装置117へも入力する。便器自動洗浄シ
ステムB111の作動信号により制御装置117のタイ
マーが始動するようにして、便器使用後一定時間以内に
便器が使用されない場合、すなわち便器A111が使用
され便器自動洗浄システムB111の作動信号が出力さ
れた後所定時間以内に便器自動洗浄システムB111の
作動信号が出力されない場合に、タイマーの指示に基づ
き、制御装置117により開閉弁Gを開く。これによ
り、給水弁114よりも上流の便器洗浄用給水管113
から第一分岐管112、開閉弁G及び流量制御弁115
とを通って、常時小流量の水道水がオゾン含有水生成器
111へ流入する。更に開閉弁119が開かれ、生成さ
れたオゾン含有水が、開閉弁119と第二分岐管116
とを通って、給水弁114よりも下流の便器洗浄用給水
管113へ流入し、便器A111に流される。オゾン含
有水生成器111内の水位が低めに設定された所定値に
達したときに開閉弁119が閉じられ、更にそれと同時
又は少し遅延させて開閉弁Gが閉じられる。
【0448】このようにすると、便器不使用時に便器内
の滞留水中で細菌が繁殖し、ウレアーゼが増加して便器
表面に固着するという事態が防止され、ひいては尿石の
付着が防止されるとともに、異臭の一因も防止される。
便器使用時には便器使用の度毎に、本便器洗浄装置の作
動とは独立別個に、便器自動洗浄システムB111の作
動により、或いは手動により、小便器A111に水道水
が流され、小便器A111の表面が水洗され、便器トラ
ップの滞留水が置換されるので、滞留水中で細菌が繁殖
するには至らず、ウレアーゼも増加しない。また、開閉
弁Gを設けることにより、開閉毎の流量制御が不要にな
り、制御装置に流量制御機構を設ける必要もなくなる。
【0449】図12の便器洗浄装置において、次のよう
にしてもよい。流量制御弁115の上流側の第一分岐管
112に開閉弁Gを配設し、制御装置117を開閉弁G
に接続する。流量制御弁115は常に所定流量流れるよ
うに調整しておく。制御装置117にタイマーを配設
し、制御装置117は更に便器自動洗浄システムB11
1にも接続し、便器自動洗浄システムB111の作動信
号を制御装置117へ入力するようにする。便器自動洗
浄システムB111の作動信号により、便器使用後の便
器洗浄の度毎に、すなわち便器A111が使用され便器
自動洗浄システムB111の作動信号が出力される毎
に、制御装置117により開閉弁Gを開き、給水弁11
4よりも上流の便器洗浄用給水管113から第一分岐管
112、開閉弁G及び流量制御弁115とを通って、常
時小流量の水道水がオゾン含有水生成器111へ流入す
るようにする。開閉弁119が開かれると、生成された
オゾン含有水が、開閉弁119と第二分岐管116とを
通って、給水弁114よりも下流の便器洗浄用給水管1
13へ流入し、便器A111に流される。オゾン含有水
生成器111内の水位が低めに設定された所定値に達し
たときに開閉弁119が閉じられ、更にそれと同時また
は少し遅延させて開閉弁Gが閉じられる。
【0450】このようにすると、オゾン含有水を便器使
用後の便器自動洗浄システムB111による便器洗浄の
後、便器表面が濡れている間に便器に流すことができる
ので、便器洗浄により濡れた便器表面にオゾン含有水が
広く拡散する。この結果、効果的に便器表面が殺菌され
て、ウレアーゼの増加が防止されるので、アンモニアの
生成が有効に抑制され、ひいては尿石の付着が防止され
るとともに、異臭の一因も防止される。また、開閉弁G
を設けることにより、開閉毎の流量制御が不要になり、
制御装置に流量制御機構を設ける必要もなくなる。
【0451】図13は本発明に係る便器洗浄装置の他の
実施例であり、フロートセンサー128を有するオゾン
含有水生成器121が、第一分岐管122を介して、便
器洗浄用給水管123のフラッシュバルブ等からなる給
水弁124よりも上流位置に接続されている。開閉弁1
25が第一分岐管122の途上に配設されている。オゾ
ン含有水生成器121は、第二分岐管126を介して、
便器洗浄用給水管123の給水弁124よりも下流位置
に接続されている。開閉弁129が第二分岐管126の
途上に配設されている。第二分岐管126が接続された
便器洗浄用給水管123は、便器A121に接続されて
いる。制御装置127がオゾン含有水生成器121に接
続されている。
【0452】本便器洗浄装置においては、給水弁124
よりも上流の便器洗浄用給水管123から第一分岐管1
22と開閉弁125を通って、水道水がオゾン含有水生
成器121に流入する。オゾン含有水生成器内の水位は
フロートセンサー128により検知される。オゾン含有
水生成器121内の水位が所定位置に到達すると、フロ
ートセンサー128からの検知信号を受けた制御装置1
27により、開閉弁125が閉じられる。制御装置12
7にはタイマーが配設されており、所定時間帯におい
て、オゾン含有水生成器121内に貯留水が所定値以上
ある場合のみオゾン含有水が生成される。オゾン含有水
が生成された後、制御装置127による指示で速やかに
開閉弁129が開かれ、生成されたオゾン含有水が、開
閉弁129と第二分岐管126とを通って、給水弁12
4よりも下流の便器洗浄用給水管123へ流入し、小便
器A121に流される。
【0453】ここで、オゾン含有水生成器内の水位が所
定位置に到達する時点は、上記フロートセンサー128
によって直接水位を計測することによって検知してもよ
く、或いは、第一分岐管122の開閉弁125又は第二
分岐管126の開閉弁129が開いた時点からの時間経
過を計測することによって検知してもよい。
【0454】本便器洗浄装置の作動とは別個独立に、便
器自動洗浄システムB121の作動により、或いは手動
により、使用の度毎に便器A121に水道水が流され、
便器A121の表面が水洗され、便器トラップ内の滞留
水が置換される。
【0455】本便器洗浄装置においても、便器洗浄液で
あるオゾン含有水をオゾン含有水生成器により無声放電
利用や水の電気分解による電気的処理で生成させるの
で、本便器洗浄装置は、従来の化学薬品を洗浄水に混入
させる洗浄装置に比べてメインテナンスの必要性が少な
く、また使用者にとって安全である。
【0456】上記装置では、タイマーの指示により適宜
オゾン含有水が生成され、便器A121に流される。従
って、生菌の作用に基づくウレアーゼの増加、固着効果
が有効に抑制され、アンモニアの溶解によるpHの上昇
が抑制されて尿石の付着が防止されるとともに、異臭の
一因も防止される。
【0457】上記便器洗浄装置において、タイマーの指
示により所定時間間隔で、オゾン含有水が生成される時
間帯が設けられるようにしてもよい。このようにする
と、所定時間間隔で便器A121にオゾン含有水が流さ
れるようになるので、常時流す場合と比較して水道と電
気が節約され、省資源、省エネルギーである。
【0458】上記便器洗浄装置において、タイマーの指
示により夜間にのみオゾン含有水が生成される時間帯が
設けられるようにしてもよい。このようにすると、夜間
にのみ便器A121にオゾン含有水が流されるようにな
るので、例えば、オフィスビル、デパート、駅構内、展
示場、観光施設内、昼間のみ運行される乗物等のトイレ
に設置された便器のように、昼間のみ使用され夜間は殆
ど使用されない便器において、夜間の便器不使用時に便
器内の滞留水中で細菌が繁殖し、ウレアーゼが増加して
便器表面に固着するという事態が防止され、ひいては尿
石の付着が防止されるとともに、異臭の一因も防止され
る。昼間は、便器使用の度毎に或いは所定時間間隔で、
本便器洗浄装置の作動とは独立別個に、便器自動洗浄シ
ステムB121の作動により、或いは手動により、小便
器A121に水道水が流され、小便器A121の表面が
水洗され、便器トラップの滞留水が置換されるので、滞
留水中で細菌が繁殖するには至らず、ウレアーゼも増加
しない。
【0459】上記便器洗浄装置において、次のようにし
てもよい。制御装置127を更に便器自動洗浄システム
B121にも接続し、便器自動洗浄システムB121の
作動信号を制御装置127へ入力する。便器自動洗浄シ
ステムB121の作動信号により制御装置127のタイ
マーが始動するようにして、便器使用後一定時間以内に
便器が使用されない場合、すなわち便器A121が使用
され便器自動洗浄システムB121の作動信号が出力さ
れた後所定時間以内に便器自動洗浄システムB121の
作動信号が出力されない場合に、タイマーの指示に基づ
き、制御装置127によりオゾン含有水が生成される時
間帯が設けられるようにする。このようにすると、便器
使用後一定時間以内に便器が使用されない場合にのみオ
ゾン含有水が便器A121に流されるようになるので、
便器不使用時に便器内の滞留水中で細菌が繁殖し、ウレ
アーゼが増加して便器表面に固着するという事態が防止
され、ひいては尿石の付着が防止されるとともに、異臭
の一因も防止される。便器使用時には、本便器洗浄装置
の作動とは独立別個に、便器自動洗浄システムB121
の作動により、或いは手動により、便器使用の度毎に小
便器A121に水道水が流され、小便器A121の表面
が水洗され、便器トラップの滞留水が置換されるので、
滞留水中で細菌が繁殖するには至らず、ウレアーゼも増
加しない。
【0460】上記便器洗浄装置において、次のようにし
てもよい。制御装置127を更に便器自動洗浄システム
B121にも接続し、便器自動洗浄システムB121の
作動信号を制御装置127へ入力する。便器自動洗浄シ
ステムB121の作動信号により、便器使用後の便器洗
浄の度毎に、すなわち便器A121が使用され便器自動
洗浄システムB121の作動信号が出力される毎に、制
御装置127によりオゾン含有水が生成される時間帯が
設けられるようにする。このようにすると、オゾン含有
水が便器使用後の便器洗浄の度毎に流されるようになる
ので、オゾン含有水を便器使用後の便器自動洗浄システ
ムB121のよる便器洗浄の後、便器表面が濡れている
間に便器に流すことができるので、便器洗浄により濡れ
た便器表面にオゾン含有水が広く拡散する。この結果、
効果的に便器表面が殺菌されて、ウレアーゼの増加が防
止されるので、アンモニアの生成が有効に抑制され、ひ
いては尿石の付着が防止されるとともに、異臭の一因も
防止される。
【0461】図14は本発明に係る便器洗浄装置の他の
実施例であり、オゾン含有水生成器131が、第一分岐
管132を介して、便器洗浄用給水管133のフラッシ
ュバルブ等からなる給水弁134よりも上流位置に接続
されている。流量制御弁135が第一分岐管132の途
上に配設されている。オゾン含有水生成器131は、第
二分岐管136を介して、便器トラップA132に接続
されている。開閉弁139が第二分岐管136の途上に
配設されている。制御装置137がオゾン含有水生成器
131のフロートセンサー138と流量制御弁135と
開閉弁139に接続されている。
【0462】本便器洗浄装置においては、給水弁134
よりも上流の便器洗浄用給水管133から第一分岐管1
32と流量制御弁135とを通って、常時小流量の水道
水がオゾン含有水生成器131へ流入する。オゾン含有
水生成器131内の水位はフロートセンサー138によ
り検知される。オゾン含有水生成器131内の水位が所
定位置に到達すると、フロートセンサー138からの検
知信号を受けた制御装置137により、流量制御弁13
5が閉じられ、オゾン含有水生成器131内の貯留水は
オゾン含有水に生成される。オゾン含有水が生成された
後、制御装置137により開閉弁139が開かれ、生成
されたオゾン含有水が、開閉弁139と第二分岐管13
6とを通って、便器トラップA132に流される。これ
により、便器A131の滞留水が適宜殺菌され、菌に含
有されるウレアーゼは菌とともに便器A131の外に流
されることになるので、最も黄ばみ汚れの付着しやすい
部位である便器トラップA132において尿石の析出が
防止され、黄ばみ汚れ発生が防止される。
【0463】ここで、オゾン含有水生成器内の水位が所
定位置に到達する時点は、上記フロートセンサー138
によって直接水位を計測することによって検知してもよ
く、或いは、第二分岐管の開閉弁139が開いた時点か
らの時間経過を計測することによって検知してもよい。
【0464】本便器洗浄装置の作動とは別個独立に、便
器自動洗浄システムB131の作動により、或いは手動
により、使用の度毎に便器A131に水道水が流され、
便器A131の表面が水洗され、便器トラップA132
内の滞留水が置換される。
【0465】本便器洗浄装置においても、便器洗浄液で
あるオゾン含有水をオゾン含有水生成器により無声放電
利用や水の電気分解による電気的処理で生成させるの
で、本便器洗浄装置は、従来の化学薬品を洗浄水に混入
させる洗浄装置に比べてメインテナンスの必要性が少な
く、また使用者にとって安全である。
【0466】上記装置では、流量制御弁135の流速を
適切に設定することにより、便器トラップA132に所
定時間間隔でオゾン含有水が流されるようになる。従っ
て、生菌の作用に基づくウレアーゼの増加、固着効果が
有効に抑制され、アンモニアの溶解によるpHの上昇が
抑制されて尿石の付着が防止されるとともに、異臭の一
因も防止される。またオゾン含有水の生成を断続的に行
うことにより、常時流す場合と比較して水道と電気の量
が節約されるので、省資源、省エネルギーである。
【0467】図14の便器洗浄装置において、次のよう
にしてもよい。制御装置137を流量制御弁135にも
接続し、制御装置137にタイマーを配設する。流量制
御弁135を適宜の開度で開き、所定流速に調節される
ようにした後、給水弁134よりも上流の便器洗浄用給
水管133から第一分岐管132と流量制御弁135と
を通って、常時小流量の水道水がオゾン含有水生成器1
31へ流入するようにする。開閉弁139が開かれる
と、生成されたオゾン含有水が、開閉弁139と第二分
岐管136とを通って、便器トラップA132に流され
る。オゾン含有水生成器131内の水位が低めに設定さ
れた所定値に達したときに開閉弁139が閉じられ、更
にそれと同時または少し遅延させて流量制御弁135が
閉じられる。
【0468】この場合において、給水弁134よりも上
流の便器洗浄用給水管133から第一分岐管132と流
量制御弁135とを通って、常時小流量の水道水がオゾ
ン含有水生成器131へ流入した後、開閉弁139が開
かれ、生成されたオゾン含有水が、開閉弁139と第二
分岐管136とを通って、便器トラップA132に流さ
れる間の作動は、上記と同様にすればよい。すなわち、
オゾン含有水生成器131内の水位をフロートセンサー
138により検知し、オゾン含有水生成器131内の水
位が所定位置に到達すると、フロートセンサー138か
らの検知信号を受けた制御装置137により、流量制御
弁135が閉じられ、オゾン含有水生成器131内の貯
留水はオゾン含有水に生成され、オゾン含有水が生成さ
れた後、制御装置137により、開閉弁139が開かれ
るようにすればよい。
【0469】このようにすることにより、タイマーの指
示により必要なときにのみ流量制御弁135を開き、オ
ゾン含有水を便器トラップA132に流すことができる
ので、常時流す場合と比較して水道と電気の量が節約さ
れるので、省資源、省エネルギーである。
【0470】図14の便器洗浄装置において、次のよう
にしてもよい。制御装置137を流量制御弁135にも
接続し、制御装置137にタイマーを配設して、夜間に
のみ流量制御弁135を開き、所定流速に調節されるよ
うにする。これにより、給水弁134よりも上流の便器
洗浄用給水管133から第一分岐管132と流量制御弁
135とを通って、常時小流量の水道水がオゾン含有水
生成器131へ流入するようになる。開閉弁139が開
かれると、生成されたオゾン含有水が開閉弁139と第
二分岐管136とを通って、便器トラップA132に流
される。オゾン含有水生成器131内の水位が低めに設
定された所定値に達したときに開閉弁139が閉じら
れ、更に、それと同時または少し遅延させて流量制御弁
135が閉じられるようにする。
【0471】このようにすると、オゾン含有水が夜間に
のみ便器トラップA132に流されるようになるので、
例えば、オフィスビル、デパート、駅構内、展示場、観
光施設内、昼間のみ運行される乗物等のトイレに設置さ
れた便器のように、昼間のみ使用され夜間は殆ど使用さ
れない便器において、夜間の便器不使用時に便器内の滞
留水中で細菌が繁殖し、ウレアーゼが増加して便器表面
に固着するという事態が防止され、ひいては尿石の付着
が防止されるとともに、異臭の一因も防止される。昼間
は、便器使用の度毎に或いは所定時間間隔で、本便器洗
浄装置の作動とは独立別個に、便器自動洗浄システムB
131の作動により、或いは手動により小便器A131
に水道水が流され、小便器A131の表面が水洗され、
便器トラップA132の滞留水が置換されるので、滞留
水中で細菌が繁殖するには至らず、ウレアーゼも増加し
ない。
【0472】図14の便器洗浄装置において、次のよう
にしてもよい。流量制御弁135に接続した制御装置1
37に、タイマーを配設する。制御装置137を更に便
器自動洗浄システムB131にも接続し、便器自動洗浄
システムB131の作動信号を制御装置137へ入力す
る。便器自動洗浄システムB131の作動信号により制
御装置137のタイマーが始動するようにして、便器使
用後一定時間以内に便器が使用されない場合、すなわち
便器A131が使用され便器自動洗浄システムB131
の作動信号が出力された後所定時間以内に便器自動洗浄
システムB131の作動信号が出力されない場合に、タ
イマーの指示に基づき、制御装置137により流量制御
弁135を開き、所定流速に調節されるようにする。こ
れにより、給水弁134よりも上流の便器洗浄用給水管
133から第一分岐管132と流量制御弁135とを通
って、常時小流量の水道水がオゾン含有水生成器131
へ流入するようになる。開閉弁139が開かれると、生
成されたオゾン含有水が、開閉弁139と第二分岐管1
36とを通って、便器トラップA132に流され、オゾ
ン含有水生成器131内の水位が低めに設定された所定
値に達したときに第二分岐管139の開閉弁139が閉
じられる。更に、それと同時または少し遅延させて、第
一分岐管133の流量制御弁135が閉じられるように
してもよい。
【0473】このようにすると、便器不使用時に便器内
の滞留水中で細菌が繁殖し、ウレアーゼが増加して便器
表面に固着するという事態が防止され、ひいては尿石の
付着が防止されるとともに、異臭の一因も防止される。
便器使用時には、本便器洗浄装置の作動とは独立別個
に、便器自動洗浄システムB131の作動により、或い
は手動により、使用の度毎に小便器A131に水道水が
流され、小便器A131の表面が水洗され、便器トラッ
プA132の滞留水が置換されるので、滞留水中で細菌
が繁殖するには至らず、ウレアーゼも増加しない。
【0474】図14の便器洗浄装置において、次のよう
にしてもよい。流量制御弁135の上流側の第一分岐管
132に開閉弁Hを配設し、制御装置137を開閉弁H
に接続する。制御装置137にタイマーを配設する。流
量制御弁135は常に所定流量流れるように調整してお
き、適宜開閉弁Hを開く。すると、給水弁134よりも
上流の便器洗浄用給水管133から第一分岐管132、
開閉弁H及び流量制御弁135とを通って、常時小流量
の水道水がオゾン含有水生成器131へ流入するように
なる。開閉弁139が開かれると、生成されたオゾン含
有水が、開閉弁139と第二分岐管136とを通って、
便器トラップA132に流される。オゾン含有水生成器
131内の水位が低めに設定された所定値に達したとき
に開閉弁139が閉じられ、更に、それと同時または少
し遅延させて開閉弁Hが閉じられるようにする。
【0475】この場合において、給水弁134よりも上
流の便器洗浄用給水管133から第一分岐管132と開
閉弁H及び流量制御弁135とを通って、常時小流量の
水道水がオゾン含有水生成器131へ流入後、開閉弁1
39が開かれ、生成されたオゾン含有水が、開閉弁13
9と第二分岐管136とを通って、便器トラップA13
2に流される間の作動は、上記と同様になる。すなわ
ち、オゾン含有水生成器131内の水位はフロートセン
サー138により検知され、オゾン含有水生成器131
内の水位が所定位置に到達すると、フロートセンサー1
38からの検知信号を受けた制御装置137により、開
閉弁Hが閉じられる。オゾン含有水生成器131内の貯
留水はオゾン含有水に生成され、オゾン含有水が生成さ
れた後、制御装置137により、開閉弁139が開かれ
る。
【0476】このようにすることにより、タイマーの指
示により必要なときにのみ開閉弁Hを開き、オゾン含有
水を便器トラップA132に流すことができるので、常
時流す場合と比較して水道と電気の量が節約されるの
で、省資源、省エネルギーである。
【0477】また、開閉弁Hを設けることにより、開閉
毎の流量制御が不要になり、制御装置に流量制御機構を
設ける必要もなくなる。
【0478】図14の便器洗浄装置において、次のよう
にしてもよい。流量制御弁135の上流側の第一分岐管
132に開閉弁Hを配設する。制御装置137を開閉弁
Hに接続し、制御装置137にタイマーを配設する。流
量制御弁135は常に所定流量流れるように調整してお
き、夜間にのみ開閉弁Hを開く。これにより、給水弁1
34よりも上流の便器洗浄用給水管133から第一分岐
管132、開閉弁H及び流量制御弁135とを通って、
常時小流量の水道水がオゾン含有水生成器131へ流入
するようになる。開閉弁139が開かれると、生成され
たオゾン含有水が、開閉弁139と第二分岐管136と
を通って、便器トラップA132に流される。オゾン含
有水生成器131内の水位が低めに設定された所定値に
達したときに開閉弁139が閉じられ、更に、それと同
時または少し遅延させて開閉弁Hが閉じられる。
【0479】このようにすると、例えば、オフィスビ
ル、デパート、駅構内、展示場、観光施設内、昼間のみ
運行される乗物等のトイレに設置された便器のように、
昼間のみ使用され夜間は殆ど使用されない便器におい
て、夜間の便器不使用時に便器内の滞留水中で細菌が繁
殖し、ウレアーゼが増加して便器表面に固着するという
事態が防止され、ひいては尿石の付着が防止されるとと
もに、異臭の一因も防止される。昼間は、便器使用の度
毎に或いは所定時間間隔で、本便器洗浄装置の作動とは
独立別個に、便器自動洗浄システムB131の作動によ
り、或いは手動により、小便器A131に水道水が流さ
れ、小便器A131の表面が水洗され、便器トラップA
132の滞留水が置換されるので、滞留水中で細菌が繁
殖するには至らず、ウレアーゼも増加しない。また、開
閉弁Hを設けることにより、開閉毎の流量制御が不要に
なり、制御装置に流量制御機構を設ける必要もなくな
る。
【0480】図14の便器洗浄装置において、次のよう
にしてもよい。流量制御弁135の上流側の第一分岐管
132に開閉弁Hを配設し、制御装置137を開閉弁H
に接続する。流量制御弁135は常に所定流量流れるよ
うに調整しておく。制御装置137にタイマーを配設す
る。制御装置137は更に便器自動洗浄システムB13
1にも接続し、便器自動洗浄システムB131の作動信
号を制御装置137へ入力する。便器自動洗浄システム
B131の作動信号により制御装置137のタイマーが
始動するようにして、便器使用後一定時間以内に便器が
使用されない場合、すなわち便器A131が使用され便
器自動洗浄システムB131の作動信号が出力された後
所定時間以内に便器自動洗浄システムB131の作動信
号が出力されない場合に、タイマーの指示に基づき、制
御装置137により開閉弁Hを開く。これにより、給水
弁134よりも上流の便器洗浄用給水管133から第一
分岐管132、開閉弁H及び流量制御弁135とを通っ
て、常時小流量の水道水がオゾン含有水生成器131へ
流入するようになる。開閉弁139が開かれると、生成
されたオゾン含有水が、開閉弁139と第二分岐管13
6とを通って、便器トラップA132に流される。オゾ
ン含有水生成器131内の水位が低めに設定された所定
値に達したときに開閉弁139が閉じられ、更に、それ
と同時または少し遅延させて開閉弁Hが閉じられる。
【0481】このようにすると、便器不使用時に便器内
の滞留水中で細菌が繁殖し、ウレアーゼが増加して便器
表面に固着するという事態が防止され、ひいては尿石の
付着が防止されるとともに、異臭の一因も防止される。
便器使用時には、本便器洗浄装置の作動とは独立別個
に、便器自動洗浄システムB131の作動により、或い
は手動により、使用の度毎に小便器A131に水道水が
流され、小便器A131の表面が水洗され、便器トラッ
プA132の滞留水が置換されるので、滞留水中で細菌
が繁殖するには至らず、ウレアーゼも増加しない。ま
た、開閉弁Hを設けることにより、開閉毎の流量制御が
不要になり、制御装置に流量制御機構を設ける必要もな
くなる。
【0482】図15は本発明に係る便器洗浄装置の他の
実施例であり、フロートセンサー148を有するオゾン
含有水生成器141が、第一分岐管142を介して、便
器洗浄用給水管143のフラッシュバルブ等からなる給
水弁144よりも上流位置に接続されている。開閉弁1
45が第一分岐管142の途上に配設されている。オゾ
ン含有水生成器141は、第二分岐管146を介して、
便器トラップA142に接続されている。開閉弁149
が第二分岐管146の途上に配設されている。制御装置
142がオゾン含有水生成器141、開閉弁145及び
149に接続されている。
【0483】本便器洗浄装置においては、給水弁144
よりも上流の便器洗浄用給水管143から第一分岐管1
42と開閉弁145を通って、水道水がオゾン含有水生
成器141に流入する。オゾン含有水生成器内の水位は
フロートセンサー148により検知される。オゾン含有
水生成器141内の水位が所定位置に到達すると、フロ
ートセンサー148からの検知信号を受けた制御装置1
47により、開閉弁145が閉じられる。制御装置14
7にはタイマーが配設されており、所定時間帯におい
て、オゾン含有水生成器141内に貯留水が所定値以上
ある場合のみオゾン含有水が生成される。オゾン含有水
が生成された後、制御装置147による指示で速やかに
開閉弁149が開かれ、生成されたオゾン含有水が、開
閉弁149と第二分岐管146とを通って、小便器トラ
ップA142に流される。
【0484】ここでオゾン含有水生成器内の水位が所定
位置に到達する時点は、上記の通りフロートセンサー1
48により直接水位を計測することによって検知しても
よく、或いは、第一分岐管142の開閉弁145又は第
二分岐管146の開閉弁149が開いた時点からの時間
経過を計測することによって検知してもよい。
【0485】本便器洗浄装置の作動とは別個独立に、便
器自動洗浄システムB141の作動により、或いは手動
により、使用の度毎に便器A141に水道水が流され、
便器A141の表面が水洗され、便器トラップA142
内の滞留水が置換される。
【0486】本便器洗浄装置においても、便器洗浄液で
あるオゾン含有水をオゾン含有水生成器により無声放電
利用や水の電気分解による電気的処理で生成させるの
で、本便器洗浄装置は、従来の化学薬品を洗浄水に混入
させる洗浄装置に比べてメインテナンスの必要性が少な
く、また使用者にとって安全である。
【0487】上記装置では、タイマーの指示により適宜
オゾン含有水が生成され、便器トラップA142に流さ
れる。従って、生菌の作用に基づくウレアーゼの増加、
固着効果が有効に抑制され、アンモニアの溶解によるp
Hの上昇が抑制されて尿石の付着が防止されるととも
に、異臭の一因も防止される。
【0488】上記便器洗浄装置において、タイマーの指
示により所定時間間隔で、オゾン含有水が生成される時
間帯が設けられるようにしてもよい。このようにする
と、所定時間間隔で便器トラップA142にオゾン含有
水が流されるようになるので、常時流す場合と比較して
水道と電気が節約され、省資源、省エネルギーである。
【0489】上記便器洗浄装置において、タイマーの指
示により夜間にのみオゾン含有水が生成される時間帯が
設けられるようにしてもよい。このようにすると、夜間
にのみ便器トラップA142にオゾン含有水が流される
ようになるので、例えば、オフィスビル、デパート、駅
構内、展示場、観光施設内、昼間のみ運行される乗物等
のトイレに設置された便器のように、昼間のみ使用され
夜間は殆ど使用されない便器において、夜間の便器不使
用時に便器内の滞留水中で細菌が繁殖し、ウレアーゼが
増加して便器表面に固着するという事態が防止され、ひ
いては尿石の付着が防止されるとともに、異臭の一因も
防止される。昼間は、便器使用の度毎に或いは所定時間
間隔で、本便器洗浄装置の作動とは独立別個に、便器自
動洗浄システムB141の作動により、或いは手動によ
り、小便器A141に水道水が流され、小便器A141
の表面が水洗され、便器トラップA142の滞留水が置
換されるので、滞留水中で細菌が繁殖するには至らず、
ウレアーゼも増加しない。
【0490】上記便器洗浄装置において、次のようにし
てもよい。制御装置147を更に便器自動洗浄システム
B141にも接続し、便器自動洗浄システムB141の
作動信号を制御装置147へ入力する。便器自動洗浄シ
ステムB141の作動信号により制御装置147のタイ
マーが始動するようにして、便器使用後一定時間以内に
便器が使用されない場合、すなわち便器A141が使用
され便器自動洗浄システムB141の作動信号が出力さ
れた後所定時間以内に便器自動洗浄システムB141の
作動信号が出力されない場合に、タイマーの指示に基づ
き、制御装置147によりオゾン含有水が生成される時
間帯が設けられるようにする。このようにすると、オゾ
ン含有水が便器使用後一定時間以内に便器が使用されな
い場合にのみ便器トラップA142に流されるようにな
るので、便器不使用時に便器内の滞留水中で細菌が繁殖
し、ウレアーゼが増加して便器表面に固着するという事
態が防止され、ひいては尿石の付着が防止されるととも
に、異臭の一因も防止される。便器使用時には、本便器
洗浄装置の作動とは独立別個に、便器自動洗浄システム
B141の作動により、或いは手動により、使用の度毎
に小便器A141に水道水が流され、小便器A141の
表面が水洗され、便器トラップA142の滞留水が置換
されるので、滞留水中で細菌が繁殖するには至らず、ウ
レアーゼも増加しない。
【0491】(実施例1) 図16に示すように、平板
状の電極を有する無隔膜型の連続式電気分解槽に水道水
を導き、チタン板上に酸化イリジウム−白金系触媒を被
覆した塩素発生用電極を用いて水道水を電気分解し、小
便器の洗浄配管系とは別の配管を介して、電気分解によ
り生成した遊離塩素含有水を小便器に流し、小便器トラ
ップ滞留水中の細菌数、小便器トラップ滞留水のpH、
小便器トラップの表面汚れ等を調査する効果確認試験を
行った。
【0492】試験は、図16の小便器〜に対して
は、濃度の異なる遊離塩素含有水を異なる流水頻度で流
し、小便器に対しては、遊離塩素含有水による洗浄を
行わなかった。小便器〜共に、使用の度毎に通常の
水洗は行った。試験条件を表1に示す。なお本小便器は
社内に設置されている関係上、夜間にはほとんど使用さ
れることはない。
【0493】
【表1】
【0494】試験開始後0.5か月の時点での小便器ト
ラップ滞留水中の細菌数を表2に、小便器トラップ滞留
水のpHを図17に示す。
【0495】
【表2】
【0496】表2、図17の小便器のデータから、小
便器が使用されて通常の水洗が行われ、小便器トラップ
内の滞留水が置換する昼間に比べて、小便器が使用され
ず、従って通常の水洗が行われず、小便器トラップ内の
滞留水が置換しない夜間に、小便器トラップ滞留水中の
細菌数が増殖し、ウレアーゼが増加して小便器トラップ
滞留水中のpHが上昇することがわかる。従って、小便
器への尿石の付着も、夜間に進行するものと考えられ
る。
【0497】表2、図17の小便器〜のデータか
ら、水道水を電気分解することにより得られた遊離塩素
濃度(塩素原子換算の重量濃度)が0.1〜3mg/リ
ットルの遊離塩素含有水を小便器に流すことにより、小
便器トラップ滞留水が滅菌され、小便器トラップ滞留水
のpHが低下することが分かる。
【0498】また表1の試験を1か月継続した後、小便
器〜のトラップを取り出して、表面を観察した結
果、小便器では着色汚れ、尿石の付着が観察されたの
に対し、小便器〜では着色汚れ、尿石の付着は観察
されなかった。
【0499】また、小便器、、において小便器ト
ラップ滞留水が滅菌され、小便器トラップ滞留水のpH
が低下し、黄ばみ汚れが観察されないことから、小便器
が使用されず、通常の水洗が行われず、小便器トラップ
内の滞留水が置換しない夜間に小便器に遊離塩素含有水
を流すことにより、小便器トラップ滞留水中の細菌の増
殖、すなわちウレアーゼの増加を阻止し、小便器トラッ
プ滞留水のpHの上昇、ひいては小便器への尿石の付着
を抑制できると考えられる。
【0500】表2、図17の小便器、のデータか
ら、昼間は、使用後の通常の水洗により小便器トラップ
内の滞留水が置換されて、小便器トラップ滞留水中の細
菌の増殖が抑制されるので、遊離塩素含有水を小便器に
流しても流さなくても、小便器トラップ滞留水中の細菌
数、小便器トラップ滞留水のpHに差異がないことが分
かる。従って、便器の使用される昼間に遊離塩素含有水
を小便器に流す必要性は低いと考えられる。
【0501】表2、図17の小便器、、のデータ
から、遊離塩素濃度が3mg/リットルの遊離塩素含有
水と遊離塩素濃度が0.5mg/リットルの遊離塩素含
有水との間に、小便器トラップ滞留水中の細菌に対する
殺菌効果、小便器トラップ滞留水のpH上昇抑制効果の
点で殆ど差が無いことが分かる。更に、遊離塩素濃度が
3mg/リットルの遊離塩素含有水と遊離塩素濃度が
0.1mg/リットルの遊離塩素含有水との間に、小便
器トラップ滞留水中の細菌に対する殺菌効果、小便器ト
ラップ滞留水のpH上昇抑制効果の点で大きな差が無い
ことが分かる。
【0502】従って、遊離塩素濃度が0.1mg/リッ
トルの遊離塩素含有水を便器に流せば、小便器への尿石
の付着を抑制できると考えられる。
【0503】(実施例2) 図16に示すように、平板
状の電極を有する無隔膜型の連続式電気分解槽に水道水
を導き、チタン板上に酸化イリジウム−白金系触媒を被
覆した塩素発生用電極を用いて水道水を電気分解し、小
便器の洗浄配管系とは別の配管を介して、電気分解によ
り生成した遊離塩素含有水を小便器に流し、小便器トラ
ップ滞留水中の細菌数、小便器トラップ滞留水のpH、
小便器トラップの表面汚れ等を調査する効果確認試験を
行った。
【0504】但し、前記実施例1では電気分解により生
成した遊離塩素含有水をいきなり小便器に流したのに対
し、今回はその直前に、強制的に小便器自動洗浄装置に
より滞留水が一旦置換されるようにしてから、電気分解
により生成した遊離塩素含有水を小便器に流すようにし
た。
【0505】試験は、図16の小便器〜を用いて行
なわれ、小便器〜に対しては、濃度の異なる遊離塩
素含有水を異なる時間間隔で流し、小便器に対して
は、遊離塩素含有水による洗浄を行わなかった。小便器
〜共に、使用の度毎に通常の水洗は行った。試験条
件を表3に示す。なお本小便器は社内に設置されている
関係上、夜間にはほとんど使用されることはない。
【0506】
【表3】
【0507】試験開始後0.5か月の時点での小便器ト
ラップ滞留水中の細菌数を表4に、小便器トラップ滞留
水のpHを図18に示す。なお、小便器トラップ滞留水
中の細菌数は午前7時40分に測定している。
【0508】
【表4】
【0509】表4、図18の小便器〜のデータか
ら、水道水を電気分解することにより得られた遊離塩素
濃度(塩素原子換算の重量濃度)が0.02〜0.5m
g/リットルの遊離塩素含有水を小便器に流すことによ
り、小便器トラップ滞留水が滅菌され、小便器トラップ
滞留水のpHが低下することが分かる。
【0510】また表3の試験を1か月継続した後、小便
器〜のトラップを取り出して、表面を観察した結
果、小便器では着色汚れ、尿石の付着が観察されたの
に対し、小便器〜では着色汚れ、尿石の付着は観察
されなかった。
【0511】本実験では、遊離塩素濃度0.02mg/
リットルの遊離塩素含有水を小便器に流すことで効果が
生じたが、これは直前に滞留水が置換されるようにして
滞留水中の菌数を予め減少させたためと解される。
【0512】(実施例3) 大便器に対する効果を調べ
るために、以下の2つの実験を行った。
【0513】実験1. 大便器を通常に使用し、汚れの
様子を観察した。初期のボール面には着色汚れはなかっ
た。しかし、2週間経過すると図19(a)に示すよう
に、喫水面にピンク色のリング状の汚れが生じ、4週間
経過すると図19(b)に示すように、更にボール面の
リム部に流水方向に縦筋状の汚れが放射状についた。
【0514】実験2. 大便器を通常に使用し、且つ午
前8時と午後11時の1日2回、電気分解により生成し
た遊離塩素含有水を大便器にかけた。電気分解により生
成した遊離塩素含有水を大便器にかける方法は、平板状
の電極を有する無隔膜型の連続式電気分解槽に水道水を
導き、チタン板上に酸化イリジウム−白金系触媒を被覆
した塩素発生用電極を用いて水道水を電気分解し、得ら
れた遊離塩素含有水を、大便器リム部の下部にある便器
洗浄水が放出される穴付近に、ボール面の半周にかけた
(図20)。初期のボール面には着色汚れはなかった。
4週間経過すると図21に示すように、ボール面のリム
部の遊離塩素含有水をかけなかった半面に流水方向に縦
筋状の汚れが放射状についた。これに対し、遊離塩素含
有水をかけた半面には汚れが認められなかった。また、
実験1で観察された喫水面のピンク色のリング状の汚れ
は認められなかった。
【0515】実験1、2から、電気分解によって得られ
た遊離塩素含有水を流すことにより、大便器の着色汚れ
も防止しうることが判明した。
【0516】ここで、ボール面のリム部に流水方向に縦
筋状の汚れが放射状につくのは、リム部下部に離散的に
設けられた便器洗浄水の放出穴と汚れ位置がほぼ対応す
ることから、この部分には常に水分が供給され、菌が繁
殖しやすいためと考えられる。従って、電気分解によっ
て得られた遊離塩素含有水を大便器に流す際には、便器
洗浄水の放出穴と同じ位置から流すのが好ましい。その
ためには、便器洗浄用給水管から便器に流すほうが好ま
しいといえる。
【0517】(実施例4) 図22に示すように、オゾ
ン含有水生成器に水道水を導き、オゾン含有水を生成
し、小便器の洗浄配管系とは別の配管を介して、生成し
たオゾン含有水を小便器に流し、小便器トラップ滞留水
中の細菌数、小便器トラップの表面汚れを調査する効果
確認試験を行った。
【0518】試験は、図22中の小便器〜に対して
は、濃度の異なるオゾン含有水を異なる流水頻度で流
し、小便器に対しては、オゾン含有水による洗浄を行
わなかった。小便器〜共に、使用の度毎に通常の水
洗は行った。試験条件を表5に示す。
【0519】
【表5】
【0520】試験開始後0.5か月の時点での小便器ト
ラップ滞留水中の細菌数を表6に示す。
【0521】
【表6】
【0522】表6の小便器のデータから、小便器が使
用されて通常の水洗が行われ、小便器トラップ内の滞留
水が置換する昼間に比べて、小便器が使用されず、従っ
て通常の水洗が行われず、小便器トラップ内の滞留水が
置換しない夜間に、小便器トラップ滞留水中の細菌数が
増殖し、ウレアーゼが増加することがわかる。従って、
小便器への尿石の付着も、夜間に進行するものと考えら
れる。
【0523】表6、図22の小便器〜のデータか
ら、生成されたオゾン濃度が0.01〜0.1mg/リ
ットルのオゾン含有水を小便器に流すことにより、小便
器トラップ滞留水が滅菌されることが分かる。
【0524】また表5の試験を1か月継続した後、小便
器〜のトラップを取出して、表面を観察した結果、
小便器では着色汚れ、尿石の付着が観察されたのに対
し、小便器〜では着色汚れ、尿石の付着は観察され
なかった。
【0525】また小便器、、において小便器トラ
ップ滞留水が滅菌され、黄ばみ汚れが観察されないこと
から、小便器が使用されず、通常の水洗が行われず、小
便器トラップ内の滞留水が置換しない夜間に、小便器に
オゾン含有水を流すことにより、小便器トラップ滞留水
中の細菌の増殖、すなわちウレアーゼの増加を阻止し、
ひいては小便器への尿石の付着を抑制できると考えられ
る。
【0526】表6、図22の小便器、のデータか
ら、昼間は、使用後の通常の水洗により小便器トラップ
内の滞留水が置換されて、小便器トラップ滞留水中の細
菌の増殖が抑制されるので、オゾン含有水を小便器に流
しても流さなくても、小便器トラップ滞留水中の細菌数
に差異がないことが分かる。従って、便器の使用される
昼間にオゾン含有水を小便器に流す必要性は低いと考え
られる。
【0527】表6、図22の小便器、、のデータ
から、オゾン濃度が0.1mg/リットルのオゾン含有
水とオゾン濃度が0.05mg/リットルのオゾン含有
水との間に、小便器トラップ滞留水中の細菌に対する殺
菌効果の点で殆ど差が無いことが分かる。更に、オゾン
濃度が0.1mg/リットルのオゾン含有水とオゾン濃
度が0.01mg/リットルのオゾン含有水との間に、
小便器トラップ滞留水中の細菌に対する殺菌効果の点で
大きな差が無いことが分かる。従って、オゾン濃度が
0.01mg/リットルのオゾン含有水を便器に流せ
ば、小便器への尿石の付着を抑制できると考えられる。
【0528】(実施例5) 小便器トラップ上に5mm
φのボール状の多孔質アルミナ上にチタニアを固定し、
更にその上に硝酸銀水溶液を含浸させた固形物試料を1
0個載せ、1か月放置することにより、小便器トラップ
の汚れ具合を調べた。その結果、固形物試料を載せなか
った小便器は山吹色に変色していたが、固形物試料を載
せた小便器はほとんど着色汚れを生じず、小便器トラッ
プの汚れ防止に上記固形物試料が大きな効果を有するこ
とが確認された。
【0529】この効果は固形物試料から滞留水中に銀イ
オンが溶出し、溶出した銀イオンが滞留水中或いは小便
器トラップに付着した菌に作用して殺菌され、ウレアー
ゼの増加が抑制されるためと考えられる。
【0530】(実施例6) 滞留水中の銀イオンの殺菌
作用を調べるため、硝酸銀を銀重量換算で1mg/リッ
トルとなるようにイオン交換水に溶解し、更に滅菌超純
水にて希釈して所定の銀イオン濃度を有する試験液を作
製した。但し、銀イオン濃度1mg/リットル及び10
mg/リットルの試験液は、直接滅菌超純水に溶解して
作製した。上記試験液中に大腸菌(E.coli)を2
×10CFU/ミリリットル投入し、所定時間放置
後、ヨウ化カリウムを添加して銀イオンをヨウ化銀とし
て沈殿させ、試験液中から除去し、菌の生存率を求め
た。
【0531】結果を図23に示す。その結果、銀イオン
濃度が1mg/リットル以上ならば20秒程度の作用時
間でも菌の生存率を10%以下にしうるが、銀イオン濃
度が1μg/リットル程度になると1時間程度作用させ
ないと、菌の生存率は10%以下にならなかった。
【0532】ただし、銀イオンの場合作用時間を長くし
ても効果の低下の傾向は認められなかった。従って、便
器に使用する場合にも、滞留水中等でゆっくり作用させ
るほうが好ましいといえる。
【0533】(実施例7) 滞留水中の銀イオンの殺菌
作用を調べるため、硝酸銀を銀重量換算で100mg/
リットルとなるようにイオン交換水に溶解し、更にトイ
レのロータンクの水で希釈して所定の銀イオン濃度を有
する試験液を作製した。上記試験液中に大腸菌(E.c
oli)を2×10CFU/ミリリットル投入し、所
定時間放置後、ヨウ化カリウムを添加して銀イオンをヨ
ウ化銀として沈殿させ、試験液中から除去し、菌の生存
率を求めた。
【0534】結果を図24に示す。作用時間は2時間と
した。その結果、試験液中で銀重量換算で1μg/リッ
トル以上であれば、菌の生存率を10%以下にしうるこ
とがわかった。従って、便器に実際に使用する洗浄水の
場合でも、作用時間が長ければ充分に殺菌でき、着色汚
れを防止しうるといえる。
【0535】(実施例8) (1)昼間は普通に使用さ
れ、夜間はほとんど使用されることのない社内に設置さ
れた小便器に、夜間の午後10時及び午前3時に水道
水、または便器ロータンク中の水を流すようにした。
【0536】その結果、水道水を流したときは、1カ月
経過後の午前8時に滞留水が浸漬する便器のトラップ部
を観察すると、一部尿石が付着し、山吹色に着色されて
いた。また、便器ロータンク中の水を流したときは、1
カ月経過後に、滞留水が浸漬する便器のトラップ部に薄
くスライム状の付着物が観察され、山吹色に着色されて
いた。
【0537】また、1週間毎に滞留水中の菌数を調べた
結果、表7に示すように、滞留水中の菌数は水道水を流
したときは最大1×10CFU/ミリリットル、便器
ロータンク中の水を流したときは最大3×10CFU
/ミリリットルであった。
【0538】(2)次に、図16に示すように、平板状
の電極を有する無隔膜型の連続式電気分解槽に水道水ま
たはロータンク中の水を導き、チタン板状に酸化イリジ
ウム−白金系触媒を被覆した塩素発生用電極を用いて水
道水または便器ロータンク中の水を電気分解し、小便器
の洗浄配管とは別の配管を介して、電気分解により生成
した遊離塩素含有水を、昼間は普通に使用され、夜間は
ほとんど使用されることのない社内に設置された小便器
に、夜間の午後10時及び午前3時に流すようにした。
【0539】その結果、水道水を電気分解して得た遊離
塩素濃度1mg/リットルの遊離塩素含有水を流した場
合、及び、便器ロータンク中の水を電気分解して得た遊
離塩素濃度0.5mg/リットルの遊離塩素含有水を流
した場合のいずれの場合においても、1カ月経過後に滞
留水が浸漬する便器のトラップ部には尿石の付着も着色
汚れも観察されなかった。
【0540】また、1週間毎に滞留水中の菌数を調べた
結果、表7に示すように、滞留水中の菌数は、水道水を
電気分解して得た遊離塩素濃度1mg/リットルの遊離
塩素含有水を流した場合は常に0CFU/ミリリット
ル、便器ロータンク中の水を電気分解して得た遊離塩素
濃度0.5mg/リットルの遊離塩素含有水を流した場
合は最大2×10CFU/ミリリットル、水道水を電気
分解して得た遊離塩素濃度0.1mg/リットルの遊離
塩素含有水を流した場合は最大2×10CFU/ミリ
リットル程度であった。
【0541】
【表7】
【0542】(3)(1)、(2)の結果より、滞留水
中の菌数を1×10CFU/ミリリットル以上にする
と、尿石の付着及び着色汚れが付着しやすくなる。従っ
て逆に、滞留水中の菌数を1×10CFU/ミリリッ
トル未満に維持できれば、尿石の付着及び着色汚れを防
止できると考えられる。
【0543】(実施例9) 滞留水中の遊離塩素の殺菌
作用を調べるため、所定濃度の遊離塩素含有水に大腸菌
(E.coli)を所定菌数投入し、20秒後チオ硫酸
ナトリウムを添加して遊離塩素を除去して、菌の生存率
を調べた。
【0544】結果を図25に示す。図25では横軸には
殺菌力、すなわち菌の生存率の逆数、縦軸には遊離塩素
1mg当たりが殺菌しうる菌の個数を示している。図2
5より、殺菌力にかかわらず、遊離塩素1mg当たりが
殺菌しうる菌の個数は一定であり、2.5〜5×10
10個となることがわかった。従って、菌1×10
FU/ミリリットルを殺菌するための遊離塩素量は、
0.2〜0.4μg/リットルとなり、これ以上添加す
れば滞留水中の菌数を1×10CFU/ミリリットル
未満に維持できると考えられる。
【0545】(実施例10) 昼間は普通に使用され、
夜間はほとんど使用されることのない社内に設置された
小便器における菌数の時間的変化を、以下の場合にそれ
ぞれ調べた。
【0546】まず、就業後である午後7時に菌数を調べ
ると、平均8×10CFU/ミリリットル程度であ
る。
【0547】1晩放置すると、菌数は平均1×10
FU/ミリリットル程度に増加する。
【0548】それに対し、夜間の午後10時及び午前3
時に水道水を流すようにすると、翌日の午前8時には1
×10CFU/ミリリットル程度に維持された。この
ことは、夜間の午後10時及び午前3時に水道水を流し
たことにより、滞留水が置換され、菌が流されたことに
起因していると考えられる。実際の便器における滞留水
の置換率は約99%程度であるため、滞留水中の同じ割
合(99%)の菌が便器外に流される。しかしながら、
この場合、殺菌性物質を接触させていないので、僅かで
あっても残った菌は増殖し、且つ外来の菌も滞留水中に
入り込むので、翌日の午前8時には1×10CFU/
ミリリットル程度の菌数になるものと考えられる。
【0549】また、滞留水中の菌数は、水道水を電気分
解して得た遊離塩素濃度1mg/リットルの遊離塩素含
有水を流した場合は常に0CFU/ミリリットル、便器
ロータンク中の水を電気分解して得た遊離塩素濃度0.
5mg/リットルの遊離塩素含有水を流した場合は最大
1×10CFU/ミリリットル、水道水を電気分解して
得た遊離塩素濃度0.1mg/リットルの遊離塩素含有
水を流した場合は最大2×10CFU/ミリリットル
程度であった。
【0550】遊離塩素濃度0.5mg/リットル又は
0.1mg/リットルの遊離塩素含有水を流した場合に
菌数が0にならないのは、午前3時に遊離塩素含有水を
流した際に菌数が一旦は0となるものの、午前8時にな
る前に遊離塩素含有水中の遊離塩素濃度が0となってし
まい、その後外来菌が滞留水中に混入し、或いは繁殖し
たためと考えられる。
【0551】従って、所定時間間隔で遊離塩素含有水を
流す場合には、遊離塩素含有水を流して後、遊離塩素含
有水中の遊離塩素濃度が0となる前、より好ましくは前
実施例より0.2μg/リットルになる前に、再度の遊
離塩素含有水を流すようにするのがよいと考えられる。
【0552】(実施例11) 水道水にアンモニア性窒
素を20ppm添加した溶液を電気分解して、結合塩素
を2.8ppm生成させた。この溶液25ミリリットル
に菌濃度2×10CFU/ミリリットルとなるように
緑膿菌(P.aeruginosa)を混入させ、所定
時間放置し、その後チオ硫酸ナトリウムで塩素分を回収
した後、生菌数を求めた。図27に示される通り、この
条件では、結合塩素に5分接触することにより、菌はほ
ぼ全滅した。
【図面の簡単な説明】
【図1】 既設の便器洗浄用給水管に並設された電気分
解槽を備える便器洗浄装置の機器構成図。
【図2】 既設の便器洗浄用給水管に並設された電気分
解槽を備え、且つ、遊離塩素含有水を便器トラップ部に
配する構成をもつ便器洗浄装置の機器構成図。
【図3】 既設の便器洗浄用給水管の途上に配設された
電気分解槽を備える便器洗浄装置の機器構成図。
【図4】 既設の便器洗浄用給水管に並設された貯水式
電気分解槽を備え、且つ、貯水式電気分解槽からの遊離
塩素含有水の流出を通断する開閉弁を制御装置の指示に
基づいて開閉する構成を有する便器洗浄装置の機器構成
図。
【図5】 既設の便器洗浄用給水管に並設された貯水式
電気分解槽を備え、且つ、貯水式電気分解槽への水道水
の流入を通断する開閉弁及び貯水式電気分解槽からの遊
離塩素含有水の流出を通断する開閉弁を、制御装置の指
示に基づいて開閉する構成を有する便器洗浄装置の機器
構成図。
【図6】 (a)既設の便器洗浄用給水管に並設された
貯水式電気分解槽を備え、且つ、貯水式電気分解槽から
の遊離塩素含有水の流出を通断する開閉弁を制御装置の
指示に基づいて開閉する構成と、遊離塩素含有水を便器
トラップ部に配する構成とを有する便器洗浄装置の機器
構成図。(b)既設の便器洗浄用給水管に並設された貯
水式電気分解槽を備え、且つ、貯水式電気分解槽への水
道水の流入を通断する開閉弁及び貯水式電気分解槽から
の遊離塩素含有水の流出を通断する開閉弁を、制御装置
の指示に基づいて開閉する構成と、遊離塩素含有水を便
器トラップ部に配する構成とを有する便器洗浄装置の機
器構成図。
【図7】 便器洗浄タンクを電気分解槽として用いる便
器洗浄装置の機器構成図。
【図8】 既設の便器洗浄用給水管に並設された電気分
解槽及び液溜め部を備え、且つ、電気分解槽で生成され
た遊離塩素含有水を液溜め槽に貯留する構成と、液溜め
槽からの遊離塩素含有水の流出を通断する開閉弁を制御
装置の指示に基づいて開閉する構成とを有する便器洗浄
装置の機器構成図。
【図9】 既設の便器洗浄用給水管に並設されたオゾン
含有水生成器を備える便器洗浄装置の機器構成図。
【図10】 既設の便器洗浄用給水管に並設されたオゾ
ン含有水生成器を備え、且つ、オゾン含有水を便器トラ
ップ部に配する構成をもつ便器洗浄装置の機器構成図。
【図11】 既設の便器洗浄用給水管の途上に配設され
たオゾン含有水生成器を備える便器洗浄装置の機器構成
図。
【図12】 既設の便器洗浄用給水管に並設されたオゾ
ン含有水生成器を備え、且つ、オゾン含有水生成器への
水道水の流入を制御する流量制御弁及びオゾン含有水生
成器からのオゾン含有水の流出を通断する開閉弁を、制
御装置の指示に基づいて制御又は開閉する構成を有する
便器洗浄装置の機器構成図。
【図13】 既設の便器洗浄用給水管に並設されたオゾ
ン含有水生成器を備え、且つ、オゾン含有水生成器への
水道水の流入を通断する開閉弁及びオゾン含有水生成器
からのオゾン含有水の流出を通断する開閉弁を、制御装
置の指示に基づいて開閉する構成を有する便器洗浄装置
の機器構成図。
【図14】 既設の便器洗浄用給水管に並設されたオゾ
ン含有水生成器を備え、且つ、オゾン含有水生成器への
水道水の流入を制御する流量制御弁及びオゾン含有水生
成器からのオゾン含有水の流出を通断する開閉弁を、制
御装置の指示に基づいて制御又は開閉する構成と、オゾ
ン含有水を便器トラップ部に配する構成とを有する便器
洗浄装置の機器構成図。
【図15】 既設の便器洗浄用給水管に並設されたオゾ
ン含有水生成器を備え、且つ、オゾン含有水生成器への
水道水の流入を通断する開閉弁及びオゾン含有水生成器
からのオゾン含有水の流出を通断する開閉弁を、制御装
置の指示に基づいて開閉する構成と、オゾン含有水を便
器トラップ部に配する構成とを有する便器洗浄装置の機
器構成図。
【図16】 連続式電気分解槽を備える便器洗浄装置を
用いて本発明の効果確認試験を実施したときの便器等設
備の構成図。
【図17】 異なる遊離塩素濃度及び流水頻度について
の効果確認試験で、0.5カ月経過時に測定した便器滞
留水のpH図。
【図18】 遊離塩素含有水を夜間のみ流す試験で、
0.5カ月経過時に測定した便器滞留水のpH図。
【図19】 通常の使用による大便器の汚れの様子を示
した図であり、(a)は2週間経過時の様子、(b)は
4週間経過時の様子。
【図20】 通常に使用される大便器を1日2回遊離塩
素含有水で洗浄する実験の構成図。
【図21】 図20に係る実験において、4週間経過時
の大便器の汚れの様子を示した図。
【図22】 オゾン含有水生成器を備える便器洗浄装置
を用いて本発明の効果確認試験を実施したときの便器等
設備の構成図。
【図23】 銀イオン含有水を大腸菌に作用させた後の
残菌数。
【図24】 銀イオン含有水を2時間大腸菌に作用させ
た後の残菌数。
【図25】 遊離塩素1mgが殺菌し得る菌数と遊離塩
素含有水の殺菌力との関係を示す図。
【図26】 遊離塩素含有水を添加する時間間隔と、そ
の時間間隔で十分な殺菌効果を得るために必要とされる
遊離塩素濃度の関係を示す図。
【図27】 結合塩素含有水を緑膿菌に作用させたとき
の殺菌効果(初期菌数/生存菌数)を示す図。
フロントページの続き (72)発明者 田端 研二 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 清原 正勝 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 早川 信 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 菅野 充誠 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 兼国 伸彦 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 殺菌性を有する物質を便器表面に塗布又
    は混入しておくことによりウレアーゼを含む細菌を殺菌
    する工程と、ウレアーゼを便器外に除去する工程とを有
    することを特徴とする便器の洗浄方法。
  2. 【請求項2】 殺菌性を有する物質を便器トラップ表面
    に塗布又は混入しておくことによりウレアーゼを含む細
    菌を殺菌する工程と、ウレアーゼを便器外に除去する工
    程とを有することを特徴とする便器の洗浄方法。
  3. 【請求項3】 前記ウレアーゼを便器外に除去する工程
    は、洗浄水と共に細菌を便器外に除去する工程であるこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の便器の洗浄方
    法。
  4. 【請求項4】 前記ウレアーゼを便器外に除去する工程
    は、殺菌性を有する物質又はイオンを含む液体と共に細
    菌を便器外に除去する工程であることを特徴とする請求
    項1又は2に記載の便器の洗浄方法。
  5. 【請求項5】 前記便器又は便器トラップの表面に塗布
    又は混入される殺菌性を有する物質は耐熱性の物質であ
    ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の
    便器の洗浄方法。
  6. 【請求項6】 前記便器又は便器トラップの表面に塗布
    又は混入される殺菌性を有する物質は抗菌性金属又はそ
    のイオンを含む物質であることを特徴とする請求項1乃
    至5のいずれかに記載の便器の洗浄方法。
  7. 【請求項7】 前記抗菌性金属は、銀、銅、亜鉛の少な
    くとも1種以上であることを特徴とする請求項6に記載
    の便器の洗浄方法。
  8. 【請求項8】 前記抗菌性金属又はそのイオンを含む物
    質は、抗菌性金属又はそのイオンを担持体に担持させた
    物質であることを特徴とする請求項6又は7に記載の便
    器の洗浄方法。
  9. 【請求項9】 前記担持体は、釉薬、ガラス、溶解性ガ
    ラス、層状ケイ酸塩、層状アルミノケイ酸塩、アパタイ
    ト、リン酸カルシウム、リン酸アルミニウム、ゼオライ
    ト、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化鉄の少なくとも1種以
    上であることを特徴とする請求項8に記載の便器の洗浄
    方法。
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