JP3516369B2 - 便器排水管の防汚防臭方法 - Google Patents
便器排水管の防汚防臭方法Info
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Description
詰まりの原因となる尿石等の汚れや排水管からの臭気の
発生を防止する方法に関する。
タン操作等による手動洗浄装置、或いは、便器の前に人
が立ったことを検出し、便器の使用が終了した時点で自
動的に上水又は中水を流すという動作を行なう自動洗浄
装置により行われている。
流すのみでは、便器や便器より下流の配管に尿石等が徐
々に付着することを防止することができず、排水管の目
詰まりが生じるという問題があった。さらに、尿石は細
菌繁殖の温床となって臭気を放ち、また尿石が生じるプ
ロセスにおいてもアンモニア等による臭気が発生すると
いう問題があった。一旦付着した尿石等は通常の清掃で
は除去することが難しいため、尿石除去は専門の業者に
依頼する必要があり、コスト等の面で大きな負担となっ
ていた。
成されたものであり、その目的とするところは、排水管
における尿石等の汚れや臭気の発生を効果的に防止する
方法を提供することにある。
するためになされた本発明の便器排水管の防汚防臭方法
は、便器の下流に接続された排水管に殺菌水を供給する
ことにより、排水管の汚れおよび臭気の発生を防止する
ことを特徴とするものである。
えられている。一般に、便器には桿菌等の細菌が存在し
ており、細菌の有する酵素ウレアーゼの作用により尿中
の尿素がアンモニアと二酸化炭素に分解される。このと
き生成するアンモニアにより、尿と洗浄水からなる混合
排水のpHが上昇する。pHが高くなると、尿中に含有
されるカルシウムイオンとリン酸イオンが反応して生成
するリン酸カルシウムの溶解度が低下し、リン酸カルシ
ウムが有機成分とともに便器や排水管内に析出する。こ
れが尿石である。
素から生成するアンモニア量が多いと、臭気が発生する
原因となる。
ことにより、排水管内に存在する上記桿菌等の細菌を殺
菌するため、このような尿石付着の原因が排除される。
このため、排水管内は常に清浄な状態に保たれ、臭気の
発生も防止される。
を供給するには、例えば、(1)殺菌水を便器を経由させ
て排水管に供給する、あるいは、(2)殺菌水を直接排水
管に供給する、等の方法が可能である。
て排水管に供給するようにすれば、排水管内を殺菌する
と同時に便器を殺菌することができる。ここで、本願出
願人は、殺菌水を便器に供給することにより、便器の汚
れを有効に防止する便器洗浄方法を提案している(PC
T/JP95/01650)。そこで、この便器洗浄方
法に準じて殺菌水を便器に供給することによって、同時
に排水管の殺菌を行うようにすることもできる。
の滞留水と置換されるようにして流れるため、便器より
下流には殺菌水の一部とトラップ滞留水との混合液が流
れる。ここで、トラップ内に前回供給された殺菌水が滞
留していたとしても、殺菌性を有する物質(以下、殺菌
成分と称す)の種類によっては、トラップにある程度以
上の時間滞留しているとその間に活性を喪失してしまう
ことがあるため、新たに供給された殺菌水の量が少ない
場合(例えば節水を意図している場合等)には殺菌成分
の濃度の低い液しか排水管に供給されないことになる。
したがって、排水管内を十分に殺菌するには、新たな
殺菌水が十分に排水管まで流れ得る程度の量の殺菌水を
供給するようにすること、殺菌水中の殺菌成分の濃度
を予め高くしておくようにすること、殺菌成分が活性
を喪失しない間に新たな殺菌水を供給するようにするこ
と、活性を喪失し難い殺菌成分を選択するようにする
こと、等の条件の少なくとも1つを満たすようにするこ
とが必要である。
管に供給するようにすれば、殺菌水は便器を経由せずに
直接排水管を流れるため、上記〜のような条件を満
たしていなくても効果的に排水管内を殺菌することがで
きる。殺菌水を直接排水管に供給するには、例えば便器
とその下流の排水管との接続部に殺菌水を供給するよう
にすればよい。なおこの場合、殺菌水を排水管へ直接供
給するのに関連させて、又は別個に、殺菌水を便器に供
給するようにしてもよい。
器の上流側に殺菌液を溜めたタンクや電気分解装置等の
殺菌水を生成する手段等を設け、これにより、適宜殺菌
水を排水管および/または便器に供給するようにすれば
よい。
する細菌を殺菌することにより、アンモニアの生成が抑
制され、アンモニアの溶解によるpHの上昇が抑制され
て尿石の付着が防止されるとともに、臭気の一因も防止
される。ウレアーゼを体内に有する細菌としては、一般
細菌が基本的に全て該当するが、そのうち、便器におい
て特に顕著に生息が認められるのは桿菌である。
ては、殺菌性を有する物質だけでなく、ウレアーゼの酵
素作用を阻害し得る物質を用いることができる。このよ
うな物質を用いることによって、生菌によるウレアーゼ
の増加が抑制され、アンモニアの生成が抑制される。従
って、アンモニアの生成が抑制され、アンモニアの溶解
によるpHの上昇が抑制されて尿石の付着が防止される
とともに、臭気の一因も防止される。
素、結合塩素、オゾン、抗菌性金属又はそのイオン、有
機塩素系消毒剤、有機リン酸系消毒剤、ベルオクソ炭酸
イオン又はその塩、アルコール系消毒剤等が挙げられ
る。
ンは、有機塩素系消毒剤、有機リン酸系消毒剤等と比較
して、その水中での存在寿命はせいぜい数週間程度と短
いので、水質汚染等のおそれが少ないという点では好ま
しい。
亜塩素酸イオンをいう。また、結合塩素とは、モノクロ
ラミン、ジクロラミン、トリクロラミン等をいい、この
うちモノクロラミン、ジクロラミンには殺菌力があるこ
とが知られている。
にすると、遊離塩素は少量で高い殺菌力を有し、且つウ
レアーゼの酵素作用を阻害する効果も有するので、より
一層アンモニアの生成が抑制され、アンモニアの溶解に
よるpHの上昇が抑制されて尿石の付着が防止されると
ともに、臭気の一因も防止される。
含む水の電気分解のみで生成するので、電気分解装置を
配管上流に配するのみで生成し、タンク等を設ける必要
が必ずしもない。そのため、場所をとらず、また、タン
ク中の液体の交換等のメインテナンスの必要性が少な
く、使用者にとって安全である。
中水、井戸水、工業用水等の水道により得られる水のこ
とをいう。
ットル以上、好ましくは0.5mg/リットル以上であ
るようにすると、排水管内が充分に殺菌される。従っ
て、生菌の作用に基づくウレアーゼの増加、固着効果が
有効に抑制され、アンモニアの溶解によるpHの上昇が
抑制されて尿石の付着が防止されるとともに、臭気の一
因も防止される。
るようにすると、以下の作用により、より尿石の付着及
び臭気が改善される。 (1)遊離塩素は少量で高い殺菌力を有し、且つウレア
ーゼの酵素作用を阻害する効果も有する。 (2)pHが8以上になりにくいので、リン酸カルシウ
ム等からなる尿石が付着しにくい。 (3)遊離塩素は、酸性では次亜塩素酸(HClO)と
して存在する。かかる形態では、アルカリ性での存在形
態である次亜塩素酸イオン(ClO-)と比較して約1
0倍殺菌力が強い。従って、アンモニアの生成が抑制さ
れ、アンモニアの溶解によるpHの上昇が抑制されて尿
石の付着が防止されるとともに、臭気の一因も防止され
る。
水、中水、井戸水、工業用水等の塩素を含む水を電気分
解して供給するのが好ましい。遊離塩素を含む液体は放
置すると遊離塩素量が徐々に減少するので貯蔵に適さな
いからである。
膜を隔てることにより、あるいは、無隔膜型の電気分解
槽の電極にスリットを設けること(特願平7―2065
40号、特願平7―206541号に開示)により、ア
ルカリ水と酸性水に別けて取り出し、酸性水のみ排水管
に流す方法と、無隔膜型の電気分解槽として電気分解し
た全ての液体を排水管に流す方法がある。無隔膜型にし
て電気分解した全ての液体を排水管に流す方法は、複数
の便器を連立させた便器ユニットのように、一度に大量
の洗浄水を要する場合には好ましい。逆に、アルカリ水
と酸性水に別けて取り出す方法は、一般家庭等において
上水配管上流に配置し、アルカリ水は飲料用に供し、遊
離塩素を含む酸性水を排水管に流す等の他用途との組合
せに適している。
塩素生成反応を酸素生成反応より優勢にして遊離塩素の
発生効率を向上させるべく、少なくとも陽極の電極には
塩素発生用電極を用いた電気分解装置を用いる。
を惹起しうる電極であり、その基本構造は、導電性基材
に塩素発生用触媒を担持したものか、塩素発生用触媒か
らなる導電性材料からなる。導電性基材に塩素発生用触
媒を担持したものは、構造を担う基材部を安価なチタ
ン、ステンレス等の材料で構成できるので、製造コスト
上有利である。
ェライト等の鉄系電極、パラジウム系電極、ルテニウム
系電極、イリジウム系電極、白金系電極、ルテニウム−
スズ系電極、パラジウム−白金系電極、イリジウム−白
金系電極、ルテニウム−白金系電極、イリジウム−白金
−タンタル系電極等がある。特に、塩素イオン含有水中
の塩素イオン含有量が3〜40ppm程度しかない水道
水を利用する場合、遊離塩素の発生効率を向上させるこ
とはウレアーゼを含む菌を充分に殺菌する上で非常に重
要である。その観点から、イリジウム系電極、イリジウ
ム−白金系電極、イリジウム−白金−タンタル系電極等
が好適である。また、電極の寿命を向上させるには、導
電性基材に塩素発生用触媒を担持したものを利用する場
合、白金を含むほうが基材への固定がよく、脱離しにく
く好ましい。
流電圧でも交流電圧でもよい。電極に印加する電圧が交
流電圧の場合には、両極ともに塩素発生用電極を用いる
のが望ましい。上記以外の場合は、陰極の電極は基本的
に導電性材料であれば何でもよい。例えば、鉄、ステン
レス鋼等の安価な材料を用いれば、製造コスト上有利で
ある。
にすると、結合塩素は殺菌力を有し、且つウレアーゼの
酵素作用を阻害する効果も有するので、より一層アンモ
ニアの生成が抑制され、アンモニアの溶解によるpHの
上昇が抑制されて尿石の付着が防止されるとともに、臭
気の一因も防止される。
含む水の電気分解のみで生成するので、電気分解装置を
配管上流に配するのみで生成し、タンク等を設ける必要
が必ずしもないので場所をとらず、タンク中の液体の交
換等のメインテナンスの必要性も低減する。そして、中
水を原料水として用いることができるため、水を再生利
用している高層ビル、工場等の場合に対応しやすい。ま
た、結合塩素は遊離塩素に比べて自然分解しにくいた
め、残留性がよいという特長を有する。更に、5分程度
の作用時間(滞留時間)で細菌を全滅させることができ
るという強力な殺菌力を有する。
すると、オゾン含有水は殺菌力を有し、且つアンモニア
を酸化する作用があるので、ウレアーゼによるアンモニ
アの生成が抑制され、アンモニアの溶解によるpHの上
昇が抑制されて尿石の付着が防止されるとともに、臭気
の一因も防止される。
オゾンの水への溶解或いは水の電気分解のみで得られる
ので、無声放電型オゾン生成器又は電気分解装置を配管
上流に配するのみで生成することができる。従って、タ
ンク等を設ける必要がないので場所をとらず、タンク中
の液体の交換等のメインテナンスの必要性も低減する。
0.01mg/リットル以上、好ましくは0.05mg
/リットル以上であるようにすると、排水管内が充分に
殺菌される。従って、生菌の作用に基づくウレアーゼの
増加が有効に抑制され、アンモニアの溶解によるpHの
上昇が抑制されて尿石の付着が防止されるとともに、臭
気の一因も防止される。
含有する水を用いるようにすると、抗菌性金属又はその
イオンは殺菌力を有するので、ウレアーゼによるアンモ
ニアの生成が抑制され、アンモニアの溶解によるpHの
上昇が抑制されて尿石の付着が防止されるとともに、臭
気の一因も防止される。
オンの大きさが小さいので、有機物や比較的大きな陰イ
オンに取り囲まれると抗菌寿命が尽きる。しかし、遊離
塩素やオゾンと比較して、瞬時の接触による殺菌能力は
低いが、抗菌寿命が長いため、トラップにある程度以上
の時間滞留した後でも活性を喪失し難く、したがって、
前記したような殺菌水の供給量、濃度または供給
頻度を増加させること等の必要性は比較的少ない。ま
た、抗菌性金属又はそのイオンを含む物質を例えばトラ
ップ部に配するだけで、かなり長期間新たな殺菌成分を
供給しなくても優れた殺菌性を示す。
は、抗菌性金属又はそのイオン自体及び抗菌性金属又は
そのイオンを含む化合物若しくは抗菌性金属又はそのイ
オンを担持した物質が挙げられる。
菌性金属又はそのイオンの担持体としては、釉薬、ガラ
ス、溶解性ガラス、層状ケイ酸塩、層状アルミノケイ酸
塩、アパタイト、リン酸カルシウム、リン酸アルミニウ
ム、ゼオライト、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化チタン等が利
用できる。このうち、衛生陶器の焼成温度においても耐
熱性を有することから、釉薬、ガラス、アパタイト、リ
ン酸カルシウム、リン酸アルミニウム、酸化亜鉛、酸化
鉄、酸化チタンが特に好ましい。
おいて、銀イオン濃度を1μg/リットル以上、好まし
くは10μg/リットル以上とすると、排水管内が充分
に殺菌される。従って、生菌の作用に基づくウレアーゼ
の増加が有効に抑制され、アンモニアの溶解によるpH
の上昇が抑制されて尿石の付着が防止されるとともに、
臭気の一因も防止される。
オン担持体により放出された抗菌性金属イオンを含む水
であるようにすると、メインテナンスが抗菌性金属イオ
ン担持体の交換のみによりなされるので、より安全であ
り、好ましい。抗菌性金属イオン担持体は、例えば便器
のトラップ部に配するようにすることができる。
に示す2つの効果が生じ、尿石の付着及びアンモニアの
生成がより生じにくくなる。 (1)リン酸カルシウムの溶解度はpHが8以上で非常
に低くなるが、pHを5.5以下とすることにより、リ
ン酸カルシウムの溶解度が高くなり、尿石の付着が生じ
にくい。 (2)酵素ウレアーゼの最適活性pHは大体7程度であ
ると言われている。pHを5.5以下にすることにより
酵素ウレアーゼの活性が大きく下がり、アンモニアの生
成が生じにくい。
があるので、pH3以上であることが好ましい。
て排水管に供給する場合には、新たな殺菌水が十分に
排水管まで流れ得る程度の量の殺菌水を供給するように
すること、殺菌水中の殺菌成分の濃度を予め高くして
おくようにすること、殺菌成分が活性を喪失しない間
に新たな殺菌水を供給するようにすること、活性を喪
失し難い殺菌成分を選択するようにすること、等の条件
の少なくとも1つを満たすようにすることが必要であ
る。
量を、便器トラップ容量の2倍以上、好ましくは4倍以
上とすることが必要である。殺菌水の供給量が上記程度
以上であれば、便器トラップ内の滞留水が十分に置換さ
れ(置換率約95%以上)、新たな殺菌水が十分に排水
管まで流れることができる。
ップを通過して滞留水により希釈された後でも殺菌成分
の濃度が十分な程度となるように、殺菌成分の濃度を予
め高く設定しておくことが必要である。例えば、殺菌水
の供給量が便器トラップ容量の2倍程度(置換率約95
%)である場合、トラップ通過後の殺菌成分の濃度は平
均して通過前の53%程度となるから、殺菌成分の濃度
を予め通常濃度(例えば遊離塩素の場合で0.1mg/
リットル程度)の2倍以上、好ましくは5倍以上(遊離
塩素の場合で0.2mg/リットル以上、好ましくは
0.5mg/リットル以上)とすることが必要である。
0.1mg/リットル程度の遊離塩素含有水の場合、殺
菌水を供給してから5時間程度以内、好ましくは1時間
程度以内に次の殺菌水を供給することが必要である。こ
れによれば、殺菌水がトラップに滞留しても、その活性
を喪失する前に排水管に流されるようになる。また、オ
ゾン濃度0.01mg/リットル程度のオゾン含有水の
場合、殺菌水を供給してから5時間程度以内、好ましく
は1時間程度以内に次の殺菌水を供給することが必要で
ある。
は、前記抗菌性金属イオンの他、微生物担持セラミッ
ク、チタニア等のセラミック等が例示される。
以下のような態様にて行なうことが可能である。 (1)殺菌水を所定の時間間隔で排水管に供給する (2)殺菌水を夜間にのみ排水管に供給する (3)殺菌水を、便器使用後一定時間以内に便器が使用
されない場合に排水管に供給する (4)殺菌水を、便器使用後の便器洗浄の度毎に排水管
に供給する (5)殺菌水を、便器使用後の便器洗浄の終了間際又は
終了直後に排水管に供給する
方法以外にも、 (6)殺菌水を常時排水管に供給する 等の方法も可能である。
間隔で供給するようにすることにより、生菌を断続的に
死滅させ、除去することになるので、外気等から排水管
に付着する生菌の増殖及び固着を有効に防ぐことができ
る。従って、生菌の作用に基づくウレアーゼの増加が有
効に抑制され、アンモニアの溶解によるpHの上昇が抑
制されて尿石の付着が防止されるとともに、臭気の一因
も防止される。
供給するようにすることにより、例えば、オフィスビ
ル、デパート、駅構内、展示場、観光施設内、昼間のみ
運行する乗物等のトイレに設置された便器のように、昼
間のみ使用され夜間は殆ど使用されない便器において、
夜間の便器不使用時に配管内で細菌が増殖し、ウレアー
ゼが増加して配管内面に固着するという事態が防止さ
れ、ひいては尿石の付着が防止されるとともに、臭気の
一因も防止される。
場合、まず、例えば通常の便器洗浄装置により洗浄水を
流して排水管の水洗を行った後、殺菌水を排水管に供給
するようにするとよい。これによれば、大部分の細菌が
水洗により排水管から排除され、その後に殺菌水を便器
に供給することにより、残留した細菌が効果的に殺菌さ
れる。
する場合、夜間の最初に供給する際のみ高濃度で供給し
或いは大量に供給し、その夜間の2回目以降はそれより
も低濃度又は少量の殺菌水を供給するようにしてもよ
い。昼間は徐々に菌数が増加するため、夜間の最初は菌
の数は最大となっている。従って、最初だけは高濃度又
は大量の殺菌水で充分な殺菌を行う必要がある。しか
し、夜間は細菌の増殖速度は低いため、このように最初
に充分な殺菌を行った後は、低濃度又は少量の殺菌水を
供給するだけで充分な殺菌を行うことができる。
給するようにすることにより、例えば、オフィスビル、
デパート、駅構内、展示場、観光施設内、昼間のみ運行
する乗物等のトイレに設置された便器のように、昼間の
み使用され夜間は殆ど使用されない便器において、夜間
の便器不使用時に配管内で細菌が増殖し、ウレアーゼが
増加して配管内面に固着するという事態が防止され、ひ
いては尿石の付着が防止されるとともに、臭気の一因も
防止される。更に、断続的に供給することにより、殺菌
水を節約することができる。
て排水管の水洗を行った後、殺菌水を供給するようにす
るとよい。また、夜間の最初に供給する際のみ高濃度で
供給し、その夜間の2回目以降はそれよりも低濃度の殺
菌水を供給するようにしてもよい。
後一定時間以内に便器が使用されない場合に排水管に供
給するようにすることにより、便器不使用時に配管内で
細菌が増殖し、ウレアーゼが増加して配管内面に固着す
るという事態が防止され、ひいては尿石の付着が防止さ
れるとともに、臭気の一因も防止される。
が使用されない場合に、所定の時間間隔で排水管に供給
するようにすることにより、便器不使用時に配管内で細
菌が増殖し、ウレアーゼが増加して配管内面に固着する
という事態が防止され、ひいては尿石の付着が防止され
るとともに、臭気の一因も防止される。更に、断続的に
供給することにより、殺菌水を節約することができる。
定時間以内に便器が使用されない場合に排水管に供給す
るようにすることもできる。
後の便器洗浄の度毎に排水管に供給するようにすること
により、配管内に尿が滞留することなく、なお且つ細菌
の増殖が防止されウレアーゼが増加しないので、アンモ
ニアの生成が有効に抑制され、ひいては尿石の付着が防
止されるとともに、臭気の一因も防止される。
後の便器洗浄の終了間際又は終了直後に排水管に供給す
るようにすることにより、便器使用後の洗浄水によって
濡れた排水管内面に殺菌性物質(遊離塩素等)が広く拡
散する。この結果、効果的に排水管内面が殺菌されて、
ウレアーゼの増加が防止され、アンモニアの生成が有効
に抑制され、ひいては尿石の付着が防止されるととも
に、臭気の一因も防止される。
供給を時間限定的に行うようにすることにより、高い節
電効果及び節水効果を得ることができる。特に、水道水
を電気分解することにより得られる殺菌水(例えば遊離
塩素含有水等)を用いる場合には、上記のような殺菌水
の時間限定的供給により、電気分解の累積時間を短くす
ることができるため、電極の寿命を延ばすことができ、
したがって電極交換の頻度も少なくすることができる。
排水管に供給するようにすると、低濃度又は少量の殺菌
水を供給するだけで殺菌を行うことができ、また前記し
たように、殺菌水を便器を経由させて排水管に供給する
場合に、殺菌水がトラップに滞留せず絶えず流されるた
め、活性を喪失することなく排水管に供給される。
排水管に供給することにより、アンモニアの生成が有効
に抑制され、排水管の尿石付着等の汚れや臭気の発生を
効果的に防止することが可能となる。さらに、水道水を
電気分解することにより得られる殺菌水(例えば遊離塩
素含有水等)を用いる場合には、殺菌剤を別に供給する
ことが不要であるため、メンテナンスの上で有利であ
る。
度を0.2μg/リットル以上、好ましくは0.02m
g/リットル以上であるようにすると、排水管内が充分
に殺菌される。従って、生菌の作用に基づくウレアーゼ
の増加、固着効果が有効に抑制され、アンモニアの溶解
によるpHの上昇が抑制されて尿石の付着が防止される
とともに、臭気の一因も防止される。
スにより排水管内面に尿石が付着するが、この尿石はポ
ーラスなものであるため、その細孔中において水が滞留
しやすく、細菌が増殖しやすい。このように、細菌数が
増加すると更に細菌数増加のための環境が形成されると
いう悪循環を生じる。しかし、排水管内面についた水滴
等の水の中の細菌数を常に1×104CFU/ミリリッ
トル未満に維持することにより、このような悪循環を断
ち切り、排水管内に尿石が付着しない状態を維持するこ
とができる。従って、殺菌水を便器に流す場合には、排
水管内における水の中の細菌数を常に1×104CFU
/ミリリットル未満に維持することを目標とすることが
望ましい。このためには、殺菌水を常時排水管に流すよ
うにしてもよいし、或いは、通常の洗浄水を流した後に
殺菌水を流すようにしてもよい。殺菌水を常時排水管に
流す場合には、遊離塩素濃度を0.2μg/リットル以
上とすることにより、上記細菌数の目標を達成すること
ができる。また、通常の便器洗浄により洗浄水を流した
後に殺菌水を排水管に流す場合は、遊離塩素濃度を0.
02mg/リットル以上とすることにより、上記細菌数
の目標を達成することができる。
定時間便器が使用されないときに流すようにするととも
に、その時に最初に排水管に流す殺菌水は遊離塩素濃度
が0.1mg/リットル以上の遊離塩素含有水であるよ
うにしても、上記細菌数の目標を達成することができ
る。
うにするとともに、夜間に最初に排水管に流す殺菌水は
遊離塩素濃度が0.1mg/リットル以上の遊離塩素含
有水であるようにしても、上記細菌数の目標を達成する
ことができる。
る洗浄では、排水管内の細菌の大部分が除去される。し
かし、従来の洗浄では殺菌は行なわれないため、排水管
内に存在する菌は徐々に増殖する。例えばオフィスビル
の場合、前日午前3時に遊離塩素含有水を流し、菌の数
を0にした後、通常の洗浄のみを午後10時まで続け、
その間、適当に使用されるようにすると、菌の数は時間
とともに増加する。このように、便器が比較的高頻度で
使用される間は菌数が増加するため、便器が使用されな
くなった最初の洗浄時に最も菌数が多いということにな
る。従って、この時には0.1mg/リットル以上とい
うやや高い濃度の遊離塩素含有水を流すことにより、充
分な殺菌を行う。しかし、便器が使用されない間の菌の
増殖スピードは低いため、その後はそれより低い濃度の
遊離塩素含有水を流すのみで充分である。これにより、
電気分解のための消費電力が低減できるとともに、電極
の寿命を延長することができる。
る殺菌水供給装置の構成を示す模式図である。同図に示
す殺菌水供給装置においては、少なくとも一対の電極
と、電極間に形成された流路と、流路に連通する液体流
入口と液体流出口とを有する連続式電気分解槽10が、
第一分岐管20を介して、便器洗浄用給水管30のフラ
ッシュバルブ等からなる給水弁40よりも上流位置に接
続されている。電磁弁等からなる開閉弁50が第一分岐
管20の途上に配設されている。連続式電気分解槽10
は、第二分岐管60を介して、便器洗浄用給水管30の
給水弁40よりも下流位置に接続されている。第二分岐
管60が接続された便器洗浄用給水管30は、小便器A
1に接続されている。タイマーを内蔵する制御装置70
が、電気分解槽10と開閉弁50とに接続されている。
給水弁40は公知の便器自動洗浄システムB1に接続さ
れている。
き、制御装置70により適宜開閉弁50が開かれ、給水
弁40よりも上流の便器洗浄用給水管30から第一分岐
管20を通って、水道水が連続式電気分解槽10の電極
間に形成された流路へ流入する。開閉弁50が開かれる
のと同時又は少し遅延させて、制御装置70により電極
間に電圧が印加されて、連続式電気分解槽10の電極間
に形成された流路を流れる水道水が電気分解され、遊離
塩素含有水が生成される。生成された遊離塩素含有水
は、第二分岐管60を通って給水弁40よりも下流位置
の便器洗浄用給水管30へ流入し、小便器A1を経て排
水管A11に流される。これにより、便器A1とともに
排水管A11が適宜殺菌されるので、尿石の析出が防止
され、小便器A1のみならず排水管A11の汚れおよび
臭気の発生が防止される。
浄システムB1の作動により、或いは手動により、使用
の度毎に小便器A1に水道水が流され、小便器A1の表
面および排水管A11の内面が水洗され、便器トラップ
および排水管A11内の滞留水が置換される。
る遊離塩素含有水を水道水の電気分解によって生成させ
るので、本装置は、メインテナンスの必要性が少なく、
また使用者にとって安全である。
き、制御装置70により所定時間間隔で開閉弁50が開
かれ、開閉弁50が開かれるのと同時又は少し遅延させ
て、制御装置70により電極間に電圧が印加されて、連
続式電気分解槽10の電極間に形成された流路を流れる
水道水が電気分解され、遊離塩素含有水が生成されるよ
うにすると、生菌を断続的に死滅、除去することになる
ので、外気等から便器および配水管に付着する生菌の増
殖及び固着を有効に防ぐことができる。従って、生菌の
作用に基づくウレアーゼの増加、固着効果が有効に抑制
され、アンモニアの溶解によるpHの上昇が抑制されて
尿石の付着が防止されるとともに、臭気の一因も防止さ
れる。また、断続的に電気分解することにより、電気分
解装置における電極の寿命が向上し、メインテナンスの
必要性をより軽減することができる。更に、常時流す場
合と比較して水道水と電気の量が節約されるので、省資
源、省エネルギーが可能となる。
き、制御装置70により夜間にのみ開閉弁50が開か
れ、開閉弁50が開かれるのと同時又は少し遅延させ
て、制御装置70により電極間に電圧が印加されて、連
続式電気分解槽10の電極間に形成された流路を流れる
水道水が電気分解され、遊離塩素含有水が生成されるよ
うにすると、例えば、オフィスビル、デパート、駅構
内、展示場、観光施設内、昼間のみ運行する乗物等のト
イレに設置された便器のように、昼間のみ使用され夜間
は殆ど使用されない便器において、夜間の便器不使用時
に便器または配水管内の滞留水中で細菌が繁殖し、ウレ
アーゼが増加して便器表面または配水管内面に固着する
という事態が防止され、ひいては尿石の付着が防止され
るとともに、臭気の一因も防止される。昼間は便器使用
の度毎に或いは所定時間間隔で、本殺菌水供給装置の作
動とは別個独立に、便器自動洗浄システムB1の作動に
より、或いは手動により、小便器A1に水道水が流さ
れ、小便器A1の表面および配水管A11の内面が水洗
され、滞留水が置換されるので、滞留水中で細菌が繁殖
するには至らず、ウレアーゼも増加しない。
き、制御装置70により夜間にのみ所定時間間隔で開閉
弁50が開かれ、開閉弁50が開かれるのと同時又は少
し遅延させて、制御装置70により電極間に電圧が印加
されて、連続式電気分解槽10の電極間に形成された流
路を流れる水道水が電気分解され、遊離塩素含有水が生
成されるようにすると、電気分解装置における電極の寿
命が更に向上し、メインテナンスの必要性をより軽減す
ることができる。更に、常時流す場合と比較して水道水
と電気の量が節約されるので、省資源、省エネルギーが
可能であり、好ましい。
制御装置70を便器自動洗浄システムB1に接続し、制
御装置70からの信号により便器自動洗浄システムB1
が通常の便器の洗浄を行ない得るようにする。そして、
上記のように夜間にのみ遊離塩素含有水を流す場合、ま
ず、制御装置70は便器自動洗浄システムB1に洗浄信
号を送り、便器に洗浄水を流す。これにより便器および
配水管内の滞留水が置換され、大部分の細菌が排除され
る。その後、制御装置70が上記のように開閉弁50を
開き、それと同時又は少し遅延させて、電極間に電圧を
印加する。すると、連続式電気分解槽10の電極間に形
成された流路を流れる水道水が電気分解され、遊離塩素
含有水が生成されて便器A1を経て排水管A11に流さ
れる。これにより、残留した細菌が充分に殺菌される。
自動洗浄システムB1にも接続し、便器自動洗浄システ
ムB1の作動信号を制御装置70へ入力し、便器自動洗
浄システムB1の作動信号により制御装置70のタイマ
ーが始動するようにして、制御装置70により便器使用
後一定時間以内に便器が使用されない場合、すなわち小
便器A1が使用され便器自動洗浄システムB1の作動信
号が出力された後所定時間以内に便器自動洗浄システム
B1の作動信号が出力されない場合に、タイマーの指示
に基づき、開閉弁50が開かれ、開閉弁50が開かれる
のと同時又は少し遅延させて、制御装置70により電極
間に電圧が印加されて、連続式電気分解槽10の電極間
に形成された流路を流れる水道水が電気分解され、遊離
塩素含有水が生成されるようにしても上記と同様の効果
が得られるので好ましい。この方式では省資源、省エネ
ルギーの効果が最も大である。
洗浄システムB1にも接続し、便器自動洗浄システムB
1の作動信号を制御装置70へ入力し、便器自動洗浄シ
ステムB1の作動信号により、制御装置70により便器
使用後の便器洗浄の度毎に、すなわち小便器A1が使用
され便器自動洗浄システムB1の作動信号が出力される
度毎に、開閉弁50が開かれ、開閉弁50が開かれるの
と同時又はタイマーの指示により少し遅延させて、制御
装置70により電極間に電圧が印加されて、連続式電気
分解槽10の電極間に形成された流路を流れる水道水が
電気分解され、遊離塩素含有水が生成されるようにする
と、尿素の供給とともに殺菌及びウレアーゼの酵素作用
の阻害がなされるので、アンモニアの生成が有効に抑制
され、ひいては尿石の付着が防止されるとともに、臭気
の一因も防止される。
置における電極の寿命が向上し、メインテナンスの必要
性をより軽減することができるとともに、水道水と電気
の量が節約されるので、省資源、省エネルギーが可能と
なり、好ましい。
洗浄システムB1にも接続し、便器自動洗浄システムB
1の作動信号を制御装置70へ入力し、便器自動洗浄シ
ステムB1の作動信号により制御装置70のタイマーが
始動するようにして、制御装置70により便器使用後の
便器洗浄の終了間際又は終了直後に、すなわち小便器A
1が使用され便器自動洗浄システムB1の作動信号が出
力されてから、やや遅延させて、タイマーの指示に基づ
き開閉弁50が開かれ、開閉弁50が開かれる度毎に制
御装置70により電極間に電圧が印加されて、連続式電
気分解槽10の電極間に形成された流路を流れる水道水
が電気分解され、遊離塩素含有水が生成されるようにし
ても、便器使用後の便器洗浄の終了間際又は終了直後
に、遊離塩素含有水が便器および排水管に流されるよう
になるので、同様に便器自動洗浄システムB1による便
器洗浄により濡れた便器表面および排水管内面に遊離塩
素含有水が広く拡散する。この結果、効果的に便器表面
および排水管内面が殺菌されて、ウレアーゼの増加が防
止されるので、アンモニアの生成が有効に抑制され、ひ
いては尿石の付着が防止されるとともに、臭気の一因も
防止されることになる。
途上に開閉弁50の代わりに流量制御弁を配設してもよ
い。制御装置70は所定の時間に流量制御弁を開き、所
定の開度にこれを設定する。流量制御弁の開度を大きく
すれば単位時間に連続式電気分解装置10へ流入する水
道水の量も大きくなって電気分解により生成される遊離
塩素の濃度は低くなり、開度を小さくすれば水道水の流
入量も小さくなって遊離塩素の濃度は高くなる。このよ
うに、開閉弁50の代わりに流量制御弁を用いると、流
量制御の手法により遊離塩素の濃度を調節することがで
きる。
小便器A1を経由して排水管A11に供給されるが、例
えば、第二分岐管60の途上にさらに別の分岐管の一端
を接続し、この分岐管の他端を、小便器A1と排水管A
11との接続部に接続するようにしてもよい。あるい
は、第二分岐管60を、便器洗浄用給水管30に接続せ
ず、小便器A1と排水管A11との接続部に直接接続す
るようにしてもよい。これらのような構成とすることに
より、遊離塩素含有水を直接排水管A11に供給するこ
とができる。
た遊離塩素含有水を貯留する貯留タンクを第二分岐管6
0の途上に設け、制御装置70が貯留タンクに貯留され
た遊離塩素含有水を適宜供給するようにしてもよい。こ
れにより、大量の遊離塩素含有水を一気に供給すること
ができるようになるため、便器および排水管における殺
菌効果が高まる。特に、複数の便器に遊離塩素含有水を
供給する場合に、貯留した大量の遊離塩素含有水を便器
毎に一気に供給することが可能になるため、この効果が
著しい。
含有水を便器A1に圧送するポンプ等の圧送手段を設け
るようにしてもよい。これにより、遊離塩素含有水が便
器A1および排水管A11において拡散しやすくなり、
殺菌効果が高まる。また、拡散により少量の遊離塩素含
有水による効果的な殺菌が可能となり、水の節約ともな
る。
手段を設けておくことが望ましい。電気分解槽10の異
常を警告する手段としては、例えばLEDランプ等を用
い、異常時のみ点灯、消灯または点滅する構成とした警
告灯やブザー等が例示される。また、このような警告手
段は、外側から認識し得る位置(殺菌水供給装置が設置
された状態で外側から認識し得る位置)に設けておくよ
うにする。これにより、例えば装置が収容されたケース
を取り外したりすることなく、電気分解槽10の異常の
有無を容易にチェックすることができる。
ェックすることは、殺菌水供給装置を使用する上で重要
である。例えば、電気分解槽10に電圧上昇等の何らか
の異常が生じてその機能が喪失された場合、この電気分
解槽10を通過した水道水は、電気分解されていない状
態で便器A1に供給されることになる。ここで、便器A
1に供給された水が電気分解されていないことを認識す
ることは、前記のような警告手段がない限り、通常は困
難である。この場合、電気分解されていない水道水が殺
菌水として供給され続け、その結果、尿石等が発生して
はじめて異常に気が付くといった事態が生じることにな
る。そこで、前記のような警告手段で電気分解槽10の
異常の有無を日常的にチェックすることにより、上記の
ように気付かない間に尿石等が生じるといった事態を防
止することができる。
器洗浄用給水管30の途上に、給水弁40と直列に設け
るようにしてもよく、これによればより簡単な構成を有
する装置とすることができる。この場合、連続式電気分
解槽10において生成された遊離塩素含有水の便器A1
への供給は、便器使用時に便器自動洗浄システムB1が
行う便器洗浄と同時に、あるいは上記便器洗浄の終了間
際又は終了直後に、行うようにすることができる。これ
により、より簡素化された配管及び制御系統を有する低
コストの殺菌水供給装置とすることができる。
うな装置に限定されず、例えばPCT/JP95/01
650に開示された装置(オゾン含有水を供給するもの
等も含め)がいずれも使用可能である。なお、殺菌水供
給装置は、これを1つのユニットとして構成して既存の
便器又は便器群に後付けするようにしてもよい(特願平
7―266346号)。あるいは、殺菌水供給装置を、
予め便器、給水管、排水管、制御弁等や、それらを覆う
化粧板等と一緒にまとめて便器ユニットとして構成して
もよい(特願平7―266347号)。
続式電気分解槽100に水道水を導き、チタン板上に酸
化イリジウム−白金系触媒を被覆した塩素発生用電極を
用いて水道水を電気分解し、4つの小便器〜が連立
した便器A10(トラップ容量510ml)の洗浄配管系
とは別の配管を介して、電気分解により生成した遊離塩
素含有水を小便器に流し、小便器の下流の排水管A11
0の内面の汚れを調査する効果確認試験を行った。本試
験では、排水管A110として透明パイプを用い、排水
管A110の内面の様子が外部から見えるようにしてお
いた。また、小便器からの排水管と小便器からの排
水管とが、小便器からの排水管と小便器からの排水
管とがそれぞれ合流する構成とした。
れへの洗浄水供給量を2リットル/回、小便器、の
それぞれへの洗浄水供給量を1リットル/回として、そ
れぞれ便器の使用を通常通りに行った(ただし、夜間に
は便器の使用は殆どなかった)。小便器、には、使
用毎の洗浄水供給とは別に、遊離塩素含有水の供給を行
なった。遊離塩素含有水の供給量は、小便器、共
に、2リットル/回、遊離塩素濃度は1ppmとした。ま
た、遊離塩素含有水の供給頻度は夜間10:00pmおよび3:0
0am(2回/日)とした。さらに、小便器において
は、上記遊離塩素含有水を供給する際に、直前に予め遊
離塩素含有水を流して小便器のトラップ内の滞留水を置
換した。
に、小便器からの排水管と小便器からの排水管との
合流部分よりやや下流側のIII部、ならびに小便器か
らの排水管の途上であって小便器からの排水管との合
流部分よりやや上流側のIV部を観察したところ、それぞ
れ図3および図4に模式的に示す通りであった。
管A110の内面に尿石と思われる黄色い汚れが付着し
ていることが認められる。III部には小便器を経て遊
離塩素含有水が供給されているが、この遊離塩素含有水
は、小便器からの遊離塩素を含まない洗浄水とも混合
されることになるため希釈されて遊離塩素濃度が不十分
となったか、あるいは小便器からの洗浄水が流れてい
るためにIII部における細菌数が多くなっていることに
よって、汚れが生じたものと考えられる。
においては排水管A110の内面に汚れの付着はみられ
ず、清浄な状態であることが認められる。IV部には小便
器を経て遊離塩素含有水が供給されており、殺菌が十
分に行われたものと考えられる。
ら2カ月後に、小便器からの排水管の途上であって小
便器からの排水管との合流部分より上流側のI部、な
らびに小便器からの排水管の途上であってIV部より上
流側のII部の付近を観察したところ、図5に模式的に示
す通りであった。
排水管A110の内面に尿石と思われる黄色い汚れが付
着していることが認められるが、この汚れは、この部位
に遊離塩素含有水が流れていないことにより生じたもの
と考えられる。一方、II部(洗浄区)では排水管A11
0の内面に汚れの付着はみられず、清浄な状態であるこ
とが認められる。II部には小便器を経て遊離塩素含有
水が供給されており、殺菌が十分に行われたものと考え
られる。この図5から、遊離塩素含有水の供給の有無に
よる防汚効果の相違が特に明瞭にわかる。
の遊離塩素含有水に大腸菌(E.coli)を所定菌数
投入し、20秒後チオ硫酸ナトリウムを添加して遊離塩
素を除去して、菌の生存率を調べた。
力、すなわち菌の生存率の逆数、縦軸には遊離塩素1m
g当たりが殺菌しうる菌の個数を示している。図6よ
り、殺菌力にかかわらず、遊離塩素1mg当たりが殺菌
しうる菌の個数は一定であり、2.5〜5×1010個と
なることがわかった。従って、菌1×104CFU/ミ
リリットルを殺菌するための遊離塩素量は、0.2〜
0.4μg/リットルとなり、これ以上添加すれば滞留
水中の菌数を1×104CFU/ミリリットル未満に維
持できると考えられる。
銀重量換算で1mg/リットルとなるようにイオン交換
水に溶解し、更に滅菌超純水にて希釈して所定の銀イオ
ン濃度を有する試験液を作製した。但し、銀イオン濃度
1mg/リットル及び10mg/リットルの試験液は、
直接滅菌超純水に溶解して作製した。上記試験液中に大
腸菌(E.coli)を2×105CFU/ミリリット
ル投入し、所定時間放置後、ヨウ化カリウムを添加して
銀イオンをヨウ化銀として沈殿させ、試験液中から除去
し、菌の生存率を求めた。
度が1mg/リットル以上ならば20秒程度の作用時間
でも菌の生存率を10%以下にしうるが、銀イオン濃度
が1μg/リットル程度になると1時間程度作用させな
いと、菌の生存率は10%以下にならなかった。
の場合、作用時間を長くしても効果の低下の傾向は認め
られなかった。従って、排水管に使用する場合にも、滞
留水中等でゆっくり作用させるほうが好ましいといえ
る。
銀重量換算で100mg/リットルとなるようにイオン
交換水に溶解し、更にトイレのロータンクの水で希釈し
て所定の銀イオン濃度を有する試験液を作製した。上記
試験液中に大腸菌(E.coli)を2×105CFU
/ミリリットル投入し、所定時間放置後、ヨウ化カリウ
ムを添加して銀イオンをヨウ化銀として沈殿させ、試験
液中から除去し、菌の生存率を求めた。
た。その結果、試験液中で銀重量換算で1μg/リット
ル以上であれば、菌の生存率を10%以下にしうること
がわかった。従って、排水管に実際に使用する場合で
も、作用時間が長ければ充分に殺菌でき、着色汚れを防
止しうるといえる。
電気分解して、結合塩素を2.8ppm生成させた。こ
の溶液25ミリリットルに菌濃度2×107CFU/ミ
リリットルとなるように緑膿菌(P.aerugino
sa)を混入させ、所定時間放置し、その後チオ硫酸ナ
トリウムで塩素分を回収した後、生菌数を求めた。図9
に示される通り、この条件では、結合塩素に5分接触す
ることにより、菌はほぼ全滅した。
給装置の構成を示す模式図。
用いて本発明の効果確認試験を実施したときの便器等設
備の構成図。
管の汚れの様子を示す図。
管の汚れの様子を示す図。
管の汚れの様子を示す図。
含有水の殺菌力との関係を示す図。
菌数。
後の残菌数。
殺菌効果(初期菌数/生存菌数)を示す図。
Claims (10)
- 【請求項1】 便器の下流に接続された排水管に銀イオ
ンを含有する水を供給することにより、排水管の汚れお
よび臭気の発生を防止する方法。 - 【請求項2】 銀イオン濃度を1μg/l以上とする請求項
1に記載の方法。 - 【請求項3】 銀イオン濃度を10μg/l以上とする請求
項1に記載の方法。 - 【請求項4】 銀イオン含有水を所定の時間間隔で排水
管に供給する請求項1〜3のいずれかに記載の方法。 - 【請求項5】 銀イオン含有水を夜間にのみ排水管に供
給する請求項1〜4のいずれかに記載の方法。 - 【請求項6】 銀イオン含有水を、便器使用後一定時間
以内に便器が使用されない場合に排水管に供給する請求
項1〜5のいずれかに記載の方法。 - 【請求項7】 銀イオン含有水を、便器使用後の便器洗
浄の度毎に排水管に供給する請求項1〜3のいずれかに
記載の方法。 - 【請求項8】 銀イオン含有水を、便器使用後の便器洗
浄の終了間際又は終了直後に排水管に供給する請求項7
に記載の方法。 - 【請求項9】 銀イオン含有水を常時排水管に供給する
請求項1〜3のいずれかに記載の方法。 - 【請求項10】 便器が、複数の便器を連立させた便器
ユニットである請求項1〜9のいずれかに記載の方法。
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JP05671096A JP3516369B2 (ja) | 1996-02-19 | 1996-02-19 | 便器排水管の防汚防臭方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05671096A JP3516369B2 (ja) | 1996-02-19 | 1996-02-19 | 便器排水管の防汚防臭方法 |
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JPH09221807A JPH09221807A (ja) | 1997-08-26 |
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