JP2001029439A

JP2001029439A - 手洗い装置

Info

Publication number: JP2001029439A
Application number: JP11206052A
Authority: JP
Inventors: Yasuhiro Kumamoto; 保弘熊本; Hiroyuki Seki; 裕之関
Original assignee: Toto Ltd
Current assignee: Toto Ltd
Priority date: 1999-07-21
Filing date: 1999-07-21
Publication date: 2001-02-06

Abstract

(57)【要約】（修正有）【課題】滅菌水生成手段を有し、給・排水設備が不要
で、必要な時、必要な場所で即座に使え、メンテナンス
が不要で、可搬移動可能な殺菌手洗い装置を提供する。【解決手段】原水の貯留槽と手洗い槽を兼ねた、上面が
開口した殺菌手洗い水の貯留槽２と、原水より殺菌水を
生成する手段９と、手の洗浄に使用する石鹸の保持部３
と、手洗い後に手洗い水のふき取りに利用するタオル、
ハンカチ、ペーパータオル等のハンガー部４と、本装置
の操作・表示部５と、本装置を可搬移動する為の取っ手
部６等よりなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、殺菌機能を備えた
手洗い水を供給する手洗い装置に関し、特に任意の時間
に、任意の場所で使用できる可搬移動可能な手洗い装置
に関する。

【０００２】

【従来の技術】最近、食中毒や風邪の予防、感染病の感
染防止、細菌汚染防止、清潔志向の為に殺菌手洗いのニ
ーズが高い。この殺菌手洗い手段として、逆性石鹸や次
亜塩素酸ソーダ等の薬剤や、アルコール噴霧器、やオゾ
ン水、次亜塩素酸水を用いた手洗い装置が用いられてい
る。従来の、上記手洗い装置として、「特開平６-３１
２１８８」があり、あらかじめ別の装置で生成した殺菌
水を装置内のタンクに貯留し、タンク内の殺菌水を給水
ポンプにより加圧し、噴霧ノズルにて霧状に噴出させる
モノがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の前記薬剤や、ア
ルコール噴霧器、オゾン水、次亜塩素酸水の手洗い器で
は、洗面所等手洗い用の給水や排水設備等を備えた専用
の場所で使用するか、新たに給・排水設備を設ける必要
があり、使用場所の移動ができず、必要な時、必要な場
所で気軽に殺菌手洗いをするためには不向きである。ま
た、前記「特開平６-３１２１８８」に示された殺菌水
貯留手洗い器では、手洗い装置への給・排水設備を新た
に接続する必要は無いが、殺菌水を別に準備した装置に
て生成した後で、手洗い装置内のタンクへ給水する必要
があり、手間や労力がかかり、また急用時に使えないと
いう欠点がある。さらに、排水タンクに貯留された使用
後の手洗い水を捨てる必要があり、メンテナンスも大変
である。

【０００４】本発明は、上記課題を解決する為になされ
たもので、本発明の目的は、殺菌水生成手段を有し、給
・排水設備が不要で、必要な時、必要な場所で即座に使
え、メンテナンスが不要で、可搬移動可能な殺菌手洗い
装置を提供することにある。さらには、手洗い勝手を向
上させ、手洗い水の節水が可能で、手洗い後の手の乾燥
が即座に行え、石鹸による手の清浄も可能とし、季節に
応じて手洗い水の温度調整を可能にした可搬移動可能な
手洗い装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項１は、原水貯留手段と、原水への処理により殺
菌性物質またはイオンを含有する殺菌水を生成する為の
殺菌水生成手段と手洗い手段を備えるので、給・排水設
備を要せず、任意の時間、任意の場所で即座に殺菌手洗
いができることを可能にした。

【０００６】さらに、請求項２では、原水貯留手段が手
洗い手段を兼ねるようにし、請求項３では、手洗い手段
を兼ねる原水貯留手段の上面が開口した器状にしたこと
により、請求項４では、手洗い手段を吐水口としたの
で、可搬移動性が向上し、手洗いの便宜性が向上した。
請求項５では、殺菌水として遊離塩素含有水を、請求項
６では、殺菌水として金属イオン含有水を、請求項７で
は、殺菌水としてオゾン含有水を用いることにより、コ
ストや殺菌力等により最適な手段を選択できるようにし
た。

【０００７】さらに、請求項８では、塩素イオン含有水
に原水に食塩を添加したものを用いる為、塩素イオン濃
度が増し、殺菌力を向上させることができた。請求項９
では、手洗い水を循環手段と清浄化手段により、常に清
浄化するので手洗い水を交換することなく使用でき、節
水できる。請求項１０では、手洗い水の除去手段を保持
する為の手段、請求項１１では、手洗い水の温風乾燥手
段を設けたので、洗浄後に手に付着した手洗い水を素早
く除去でき、請求項１２では本装置に石鹸の保持部、請
求項１３では本装置に石鹸水の吐出部を備えたので、手
の汚れの洗浄力が向上した。請求項１４では、本装置に
殺菌水の温度調整手段を備えたので、季節に変わりなく
快適な手洗いが可能になった。

【０００８】

【発明の実施の形態】本発明による手洗い装置の一実施
例を図１に示す。本実施例の手洗い装置は、原水の貯留
槽と手洗い槽を兼ねた、上面が開口した殺菌手洗い水の
貯留槽２と、原水より殺菌水を生成する手段９と、手の
洗浄に使用する石鹸の保持部３と、手洗い後に手洗い水
のふき取りに利用するタオル、ハンカチ、ペーパータオ
ル等のハンガー部４と、本装置の操作・表示部５と、本
装置を可搬移動する為の取っ手部６等よりなる。

【０００９】本装置は、原水として、例えば、水道水を
貯留槽２に給水し、操作・表示部５の電源スイッチ７を
ONすることにより、殺菌水生成手段９が動作開始し、貯
留槽２内の水道水を処理して殺菌水が生成される。殺菌
水生成手段９は図１に示すように貯留槽２内に殺菌水に
接するように設けても良いし、図２に示すように、手洗
い槽の上蓋部に設けても良い。図２の構造によれば、装
置をコンパクト化できるし、手洗い水へのゴミ落下等を
防げる。ただし、両方法とも、殺菌手洗い時に殺菌水生
成手段９を傷つけないように保護ネット（図示しない）
等の保護手段を設けるほうが望ましい。

【００１０】殺菌水が所定の殺菌能力を達成できるレベ
ルの濃度に達したら、操作・表示部５の準備完了モニタ
ー表示８が点灯し、殺菌水生成手段９は動作を停止す
る。その後、手洗い者は手洗い槽２にて殺菌手洗いを実
施できる。なお、殺菌水生成手段９の動作は、殺菌水の
殺菌能力を濃度等でセンサー（図示しない）検出しなが
ら、所定の殺菌能力を維持できるかどうかで動作ON/OFF
しても良いし、一定間隔毎にタイマーによりON/OFFして
も良い。こうすれば、利用したい時にいつでも手洗いが
可能である。

【００１１】本装置の一連の動作は、本装置内の制御部
（図示しない）により制御される。なお、手洗い者は石
鹸保持部３に置かれた石鹸による手洗いを行った後、殺
菌手洗いをすれば、さらに手の清浄化が保てる。手洗い
者は、ハンガー部４のタオル等にて手に付着した殺菌水
をふき取ることにより手洗いを完了する。手洗い水は、
手洗いの回数を重ねて汚れたら、本装置の取っ手部６を
持って、洗面所等へ捨てられ、新たに殺菌手洗い水が生
成される。

【００１２】殺菌水生成手段９としては、塩素イオン含
有水を電気分解して得られる遊離塩素含有水を用いても
いいし、銀、銅、亜鉛等の金属板に通電、原水中へ溶出
させることにより、金属イオン含有水をもちいてもいい
し、空気中での放電により得られるオゾンを水道水に溶
解させたオゾン含有水を用いても良い。なお、遊離塩素
含有水としては、水道水に元来含まれる塩素イオンをそ
のまま電気分解しても良いし、水道水に食塩を添加、溶
融して水道水の塩素イオン濃度を増せば、強力な殺菌力
の殺菌水を生成することができる。具体的には、給水し
た貯留槽２に一定量の食塩を添加し、溶解したものを、
電気分解することになる。

【００１３】本装置において、さらに便宜性を増した実
施例としては、図３に示すように手洗い槽２の底面から
殺菌水生成手段９へ連なる通水路２２を連通させ、通水
路２２中に浄水フィルター２０、圧送ポンプ２１を設け
れば、手洗い水を圧送ポンプ２１の吸・圧送により循環
させ、循環水を浄水フィルター２０により清浄化するこ
とにより、手洗い後の手洗い水に混合した手の汚れや石
鹸成分が除去でき、清浄化された水を殺菌水生成手段９
により、再度殺菌水化することにより、一度給水すれ
ば、新たに水道水を給水することなく、手洗い装置を維
持することができ、節水が可能になる。

【００１４】本装置の別の実施例としては、図４に示す
ように、手洗い部を装置より着脱自在な容器３０とし、
手洗い水の循環のための吸水管３１と給水管３２を容器
３０の上方より立ちおろす構造とし、また吸水管３１と
給水管３２の曲がり部３３をヒンジ状にすることにより
回動自在にし、手洗い容器３０への給水時等吸水管３１
と給水管３２をヒンジ部３３を中心に天方向へ回動さ
せ、容器３０の本装置よりの着脱をしやすいものにして
も良い。なお、本実施例では、図４に示したように手洗
い水の循環・清浄化部を設けず、手洗い水が汚れたら手
洗い容器３０を本装置より着脱し、手洗い水を交換する
ようにしても良い。

【００１５】本装置のさらに別の実施例を図５に示す。
本装置内の着脱可能な給水タンク４０に水道水を給水
し、装置内の圧送ポンプ２１を駆動、吸水し、殺菌水生
成手段９により殺菌水を生成し、吐水ノズル４１よりの
吐出水により殺菌手洗いしても良い。手洗い後の殺菌水
は本装置内の着脱可能な排水タンク４２に滞留し、捨て
るようにしても良い。なお、圧送ポンプ２１や殺菌水生
成手段９の動作は吐水ノズル４１に設けた人体センサー
（図示しない）で動作開始しても良いし、動作スイッチ
（図示しない）によっても良い。また、吐水ノズル４１
に噴霧吐水機能やシャワー吐水機能、泡沫吐水機能をも
たせても良い。

【００１６】さらには、図６の実施例のように、給水タ
ンク４０から吐水ノズル４１の通水部に浄水フィルター
２０を設ければ、手洗い水が循環利用でき、すなわち、
給水タンク４０より圧送ポンプ２１により、吸・給水さ
れた殺菌水が吐水ノズル４１から吐水され、手洗い後の
殺菌水を給水タンク４０に戻し、循環利用できる為、排
水タンク４２が不要となり、装置のコンパクト化が可能
となる。

【００１７】また、さらなる実施例として、殺菌水生成
手段９と吐水ノズル４１間に殺菌水貯留タンク（図示し
ない）を設け、生成した殺菌水を殺菌水貯留タンクに一
旦貯留し、自重と開閉バルブ（図示しない）にて吐水ノ
ズル４１よりの吐水をON/OFFしても良い。なお、図５や
図６の実施例では、水道水に食塩を添加する場合は、給
水タンク４０に給水する前に、あらかじめ、水道水に食
塩を溶解した食塩水を作成しておき、給水タンク４０へ
食塩水を給水することになる。

【００１８】その他の実施例として、図１に示した本装
置の実施例において、手洗い後の手に付着した殺菌水の
除去の為に、ハンガー部４のタオル等の代わりに、本装
置にヒーターとファンによる温風乾燥手段（図示しな
い）を設けて、手を温風乾燥させても良い。なお、手洗
い水の除去目的の為の、タオル等のハンガー部４や温風
乾燥手段は、図２から図６の実施例に設けても良い。

【００１９】さらに別の実施例として、図１に示した石
鹸の保持部３の代わりに、吐出ノズルや水石鹸貯留タン
ク、圧送ポンプ等により水石鹸を供給する手段（図示し
ない）を本装置に設けても良い。石鹸保持部３や水石鹸
供給手段は図２から図６の実施例に設けても良い。さら
には、図１や図２、図５の実施例では手洗い槽部に、図
３、図４、図６の実施例では手洗い水循環路部に、ヒー
ターやペルチェ素子などを用いた温度調整手段（図示し
ない）を設けることにより、季節を問わず、快適な手洗
いが可能となる。

【００２０】

【発明の効果】本発明により、装置外からの給・排水設
備などの接続工事を不要とし、任意の時に、任意の場所
で即座に殺菌手洗いができるようになった。当然なが
ら、携帯移動により、殺菌手洗い場所を任意に設定する
ことも可能になった。また、手洗い水の循環清浄機能を
持たせることにより、汚れた手洗い水の排出や新たな原
水との交換などのメンテナンス作業が減少し、さらに手
洗い水の節水を可能とした。

【００２１】さらには、タオルかけや温風乾燥部を設け
たことにより、殺菌手洗い後、即座に手の乾燥ができ、
すぐに次の作業にかかれるようになり、手洗いの便宜性
が向上した。さらには、石鹸の保持部や水石鹸供給部を
設けたことにより、水洗いでは落ちにくい汚れも落とせ
るようになり、簡単に手の清浄化の向上ができるような
った。さらには、手洗い水の温度調整部を設けたことに
より、季節を問わず、快適な殺菌手洗いが可能になっ
た。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る手洗い装置の１実施例の概略図

【図２】手洗い装置の殺菌水生成手段の別の実施例の概
略図

【図３】図１の実施例における、内部構造の実施例の概
略図

【図４】本発明に係る手洗い装置の別の実施例の概略図

【図５】本発明に係る手洗い装置の別の実施例の概略図

【図６】図５の実施例における、別の構造の実施例の概
略図

【符号の説明】

１…手洗い装置２…手洗い水の貯留槽３…石鹸の保持部４…（タオルなどの）ハンガー部５…操作・表示部６…取っ手部７…電源スイッチ８…準備完了モニター表示９…殺菌水生成手段２０…浄化フィルター２１…圧送ポンプ２２…通水路３０…容器３１…吸水管３２…給水管３３…曲がり部４０…給水タンク４１…吐水ノズル４２…排水タンク

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ｃ０２Ｆ 1/78 Ｃ０２Ｆ 1/78 Ｆターム(参考） 4C058 AA29 BB07 CC01 CC02 DD07 JJ07 JJ14 JJ27 4D050 AA04 AB06 BB02 BD02 BD04 BD06 BD08 CA10 CA12 CA15 4D061 DA03 DB01 DB09 DB10 EA03 EB31 EB37 ED03 ED13 FA10 FA13 FA16 FA20 GC18

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】原水貯留手段と、原水への処理により、
殺菌性物質またはイオンを含有する殺菌水を生成する為
の殺菌水生成手段と、手洗い手段を備える可搬移動可能
な手洗い装置。
【請求項２】上記原水貯留手段が、上記手洗い手段を
兼ねることを特徴とする、請求項１に記載の手洗い装
置。
【請求項３】上記手洗い手段を兼ねる上記原水貯留手
段が、上面が開口した器状であることを特徴とする、請
求項２に記載の手洗い装置。
【請求項４】上記手洗い手段が、殺菌水の吐水口であ
ることを特徴とする、請求項１に記載の手洗い装置。
【請求項５】上記殺菌水として、塩素イオン含有水を
電気分解して得られる遊離塩素含有水を用いることを特
徴とする、請求項１〜４に記載の手洗い装置。
【請求項６】上記殺菌水として、金属電極間に電流通
電し、金属イオンを原水に溶出させて得られる金属イオ
ン含有水を用いることを特徴とする、請求項１〜４に記
載の手洗い装置。
【請求項７】上記殺菌水として、オゾン発生手段によ
り発生させたオゾンガスを原水に溶解させたオゾン含有
水を用いることを特徴とする、請求項１〜４に記載の手
洗い装置。
【請求項８】上記塩素イオン含有水として、原水に食
塩を添加した溶液を用いることを特徴とする、請求項５
に記載の手洗い装置。
【請求項９】手洗い水の循環手段と、清浄化手段を備
えたことを特徴とする請求項１〜８に記載の手洗い装
置。
【請求項１０】手に付着した手洗い水の除去手段を保
持する為の手段を備えたことを特徴とする、請求項１〜
９に記載の手洗い装置。
【請求項１１】手に付着した手洗い水の温風乾燥手段
を備えたこと特徴とする、請求項１〜９に記載の手洗い
装置。
【請求項１２】石鹸の保持部を備えたことを特徴とす
る、請求項１〜１１に記載の手洗い装置。
【請求項１３】石鹸水の吐出部を備えたことを特徴と
する、請求項１〜１１に記載の手洗い装置。
【請求項１４】殺菌水の温度を調整する手段を備えた
ことを特徴とする、請求項１〜１３に記載の手洗い装
置。