JPH11192180A

JPH11192180A - 殺菌水噴霧装置

Info

Publication number: JPH11192180A
Application number: JP9370367A
Authority: JP
Inventors: Zenichi Nakagawa; 善一中川; Seiji Nishimura; 清司西村; Noriyasu Hirokawa; 載泰廣川
Original assignee: Takahashi Metal Industries Co Ltd
Current assignee: Takahashi Metal Industries Co Ltd
Priority date: 1997-12-26
Filing date: 1997-12-26
Publication date: 1999-07-21

Abstract

(57)【要約】【課題】引火性のない殺菌水を用いて手指を殺菌し、
給水及び排水工事が不要であり、排水タンクの排水を捨
てる必要がない殺菌水噴霧装置を提供する。【解決手段】水を電気分解して得られたＰＨ３．０以
下又は、残留塩素濃度が５ｐｐｍ以上である引火性のな
い殺菌水を噴霧し、排水は排水受皿に受けて、ヒーター
で排水を蒸発させる装置であり、手を挿入するとセンサ
ーが感知し、殺菌水の噴霧を開始し、センサーの信号に
より、一定時間殺菌水を噴霧することができる殺菌水噴
霧装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、手指の殺菌、洗
浄を行うために殺菌水を噴霧する装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、手指の殺菌を目的として、殺菌
用薬液を噴霧する装置では、殺菌剤として、エチルアル
コールを主成分とする薬液が用いられてきた。

【０００３】また、次亜塩素酸を含む水系薬液を用いて
手指を殺菌する装置では、水道水と混合して流水状態で
手を洗う装置が用いられてきた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のエチル
アルコールを主成分とする薬液を用いる装置では、噴霧
した薬液に引火する恐れがあり、安全上の問題があっ
た。また、アルコールを使用するために、薬剤が手に付
着した際に、不快な刺激があり、繰り返し噴霧すると、
肌が荒れたり、炎症を生じたりする場合があった。

【０００５】また、次亜塩素酸を含む水系薬液を用いる
装置では、給水に水道水を利用して、流水状態で手を洗
うため、装置の設置において、給水及び排水の配管工事
等を、行う必要があった。なお、また排水をタンクに溜
める装置においては、定期的にタンク内の排水を捨てる
必要があった。

【０００６】本発明は、上記の問題点を解決するため
に、引火性のない殺菌水を用いて手指を殺菌し、給水及
び排水工事が不要であり、排水タンクの排水を捨てる必
要がない殺菌水噴霧装置を提供することを目的としてい
る。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、引火性のない殺菌水を噴霧して手指を殺
菌し、排水は排水受皿に受けて、ヒーターで排水を蒸発
させる装置である。

【０００８】さらに、引火性のない殺菌水として、水を
電気分解して得られたｐＨ３．０以下の酸性水、又は、
残留塩素濃度が５ｐｐｍ以上の殺菌水を利用して手指を
殺菌する上記装置である。

【０００９】また、手を挿入すると、センサーが感知
し、殺菌水の噴霧を開始する上記装置である。

【００１０】なお、センサーの信号により一定時間殺菌
水を噴霧する制御を行う制御回路を有する上記装置であ
る。噴霧時間は約２０秒から約４０秒が望ましい。

【００１１】

【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を実施例に
基づき図面を参照して説明する。

【００１２】

【実施例１】この発明の第１の実施例を以下説明する。
図１において、殺菌水容器２の中に引火性のない殺菌水
１である次亜塩素酸ナトリウム溶液を入れる。この殺菌
水はホース６を通じて、ノズル７まで送られるが、ホー
ス６の途中には、電磁弁５が設けてあり、殺菌水の流れ
の制御を行う。ノズル７には、またエアーポンプ３から
の空気がエアーホース４を通じて送られる。廃液は、廃
液受皿９に集められる。廃液受皿９の下にヒーター１０
が設けてある。ヒーターは制御回路８から供給される電
源により発熱し、廃液受皿９を加熱することにより、廃
液受皿９に溜まった水を蒸発させる。エアーポンプ３と
電磁弁５は制御回路８に接続し、制御回路８には、他
に、電源スイッチ１２と電源コード１３が接続してい
る。装置全体は本体ケース１１の中に収められている。

【００１３】電源スイッチを入れると、制御回路からエ
アーポンプと電磁弁に電源が供給され作動する。エアー
ポンプが作動すると、空気はエアーパイプを通じてノズ
ルに送られる。ノズルはエアーを吹き出すと、空気の流
速によりノズル先端の圧力が低下して、殺菌水を自吸す
る構造になっていて、引火性のない殺菌水がホースと電
磁弁を通じてノズルに吸引され、ノズル先端から空気の
吹き出しと混合して噴霧される。使用者はノズルの下に
手を差し入れ、噴霧された殺菌水で手指を殺菌する。手
に付着しなかった殺菌水や、手から滴下した殺菌水は廃
液受皿に落下して集められ、ヒーターによって加熱し蒸
発させる。

【００１４】

【実施例２】実施例２として、実施例１に示した引火性
のない殺菌水に、電気分解によって得られたＰＨ２．７
の酸性水を使用した。３０秒の噴霧により、手に付着し
た一般細菌の数は０になった。この殺菌水は人体に対し
て無害なため、噴霧後のすすぎ洗いなどが、不要であ
り、受け皿に残渣やシミが残りにくく、かつ臭いが少な
く、ペーパータオルや、エアードライヤーで乾かすこと
ができた。

【００１５】

【実施例３】実施例３として、実施例２に示した殺菌水
噴霧装置のノズルの横に、手を差し入れられたことを感
知する光センサーと、このセンサーの信号によって、殺
菌水を３０秒間噴霧する制御回路を追加した。これによ
って殺菌水の一回の噴霧量が約２０ｃｃと一定になり、
手洗い時間の個人差が少なくなるとともに、殺菌効果も
均一になった。また、必要以上に殺菌水を噴霧すること
も制限できた。さらに噴霧を開始するのにスイッチに触
れる必要がないため、便利で衛生的であった。

【００１６】

【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、請求
項１の装置によると、引火性のない殺菌水を用いるため
に、火気の近くで使用しても安全であり、排水をヒータ
ーで蒸発させてしまうため、排水用の配管工事が不要で
あり、排水タンク内の排水を定期的に捨てる必要がな
い。

【００１７】請求項２の装置によると、噴霧後のすすぎ
洗いが不要であり、受け皿に残渣やシミが残りにくい。
また、殺菌水の臭いが少なく、噴霧洗浄後にペーパータ
オルやエアードライヤーで乾かすことができる。

【００１８】請求項３の装置によると、前記請求項１又
は２の効果に加えてセンサーが手を感知するために、自
動で噴霧され、スイッチ等に触れる必要がなく、便利で
衛生的である。

【００１９】請求項４の装置によると、噴霧している時
間が一定になり、毎回定量の噴霧ができ、殺菌効果が均
一になり、必要以上に殺菌水を消費しなくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明における殺菌水噴霧装置の縦断面図であ
る。

【符号の説明】

１引火性のない殺菌水２殺菌水容器３エアーポンプ４エアーホース５電磁弁６ホース７ノズル８制御回路９廃液受皿１０ヒーター１１本体ケース１２電源スイッチ１３電源コード

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】引火性のない殺菌水を噴霧して、手指を
殺菌し、排水は排水受皿に受けて、ヒーターで排水を蒸
発させる装置。
【請求項２】引火性のない殺菌水が、水を電気分解し
て得られたｐＨ３．０以下、又は、残留塩素濃度が５ｐ
ｐｍ以上である請求項１記載の装置。
【請求項３】手を挿入するとセンサーが感知し、殺菌
水の噴霧を開始する請求項１又は請求項２記載の装置。
【請求項４】センサーの信号により一定時間殺菌水を
噴霧する制御を行う制御回路を有する請求項３記載の装
置。