JP3574677B2 - 浴槽湯の清浄化装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は浴槽湯の清浄化装置に係り、特にこの装置におけるれ殺菌装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】
浴槽内の湯を循環ポンプを利用して強制的に循環させ、循環路に配備された濾過装置で湯中の汚れを取り除いた後、活性石タンクで活性化するような浴槽湯の清浄化装置が従来より開発されていた。
【0003】
さらに最近は、単に湯中の汚れを取り除いたり活性化するだけでなく、ヒータにより加熱し常に適温を保ち、24時間いつでも好みの時間に入浴できるようにしている。
【0004】
この場合は、湯を常に清浄にしておかなければならないのは勿論であるが、悪臭が発生したり大腸菌のような細菌が繁殖するのをも防ぐため殺菌も必要になる。
【0005】
湯の殺菌は、従来は化学薬品での塩素殺菌が多く行われていたが、最近は、小型の高圧放電型のオゾン発生装置いわゆるオゾナイザーが開発されたので、図8に示すようにオゾナイザーを用いて簡便に殺菌するようにした装置が殆どである。
【0006】
この装置では、浴槽1内の湯2を循環ポンプ6の作用で先端にプレフイルター10が取り付けられた吸湯管3から各種清浄化処理機器をまとめて収納した装置本体4に吸い上げて清浄化処理をし、清浄化処理の終わった湯は先端にジエツトノズル11が取り付けられた噴湯管9から再び浴槽1内に噴出させるように構成している。
【0007】
装置本体4には、活性炭、麦飯石、ゼオライト等の各種粒状濾材が充填される濾過装置5、湯を強制循環するための循環ポンプ6、湯を適温に保持する保温用のヒータ7等が連結管で直列に連結しされて配備され、前記吸湯管3の一端が濾過装置5の入湯口に、噴湯管9の一端が循環ポンプ7の吐出口にそれぞれ接続して浴槽1内の湯2に対する直列の清浄化循環路を形成している。
【0008】
噴湯管9の先端に取り付けられたジエツトノズル11には湯の流速を速めて形成した負圧を利用して吸気し湯中に空気を混入するためのエジエクタ部が設けられ、このエジエクタ部には吸気口に電磁弁13を設けた吸気管12が接続し、さらに吸気管12には吸い込まれた空気をオゾン化するためのオゾナイザ8が取り付けられている。
【0009】
前記装置では、浴槽1内の湯2は、循環ポンプ6の作動によりプレフイルター10で大きな汚れを取り除かれつつ吸湯管3から吸い上げられて装置本体4に入り、先ず濾過装置5で濾過され、続いてヒータ7で保温された後、噴湯管9の先端に取り付けられたジエツトノズルから浴槽1に再び噴出される。
【0010】
この際、吸気管12には、吸気口部に設けた電磁弁13が開いていると空気が吸い込まれ、ジエツトノズル11からは空気が混入したジエツト流が浴槽1内に噴出されいわゆる泡風呂となり、さらにオゾナイザ8が作動していると吸い込まれた空気がオゾン化され、浴槽1内の湯2がオゾン殺菌される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記したように清浄化管路内を循環する湯にオゾンを直接混入してオゾン殺菌する場合には、湯の循環速度に合わせて短い反応時間で完全に殺菌しなければならないので、どうしても過剰のオゾンを湯中に混入するようになる。
【0012】
この結果、湯中には未反応のオゾンがかなり残ることになり、このように多量の未反応オゾンを含んだ湯が浴槽内に噴出されると、浴槽内から多量のオゾンが浴室内に放出され、入浴者は特有のオゾン臭を嗅いで不快になるだけでなく、これを吸い込んだ場合の健康への害も心配される。
【0013】
このように浴室内にオゾンが放出され入浴者に害を与えるのを防ぐためには、浴槽より上流の管路で湯中にオゾンを混入し、湯が浴槽に入る前に湯中から未反応オゾンを気液分離装置で分離し、分離されたオゾンを分解装置で分解し無害にしてから排気することも考えられる。
【0014】
しかしながら、気液分離装置を設けるために清浄化装置自体が複雑で高価になり、さらに湯中から分離されたオゾンは湿気を帯びているので容易には分解できず、分解を完全にするにはかなり大規模で高価な分解装置が必要になり、浴槽湯の清浄化装置としては実用性がない。
【0015】
このようにオゾナイザーで発生したオゾンを清浄化管路を循環する湯に直接混入するするオゾン殺菌法の欠点を解消するため最近では紫外線殺菌が利用されることも多くなった。
【0016】
この殺菌法は、浴槽湯の清浄化管路に紫外線放射ランプを配備した紫外線照射装置を濾過装置等の他の清浄化処理機器と共に直列に配備し、この清浄化管路を循環する湯に紫外線を照射して殺菌する方法である。
【0017】
このように清浄化管路に直列に紫外線殺菌装置を配備した場合、殺菌時間は湯の循環速度と紫外線照射装置の大きさとにより定まってしまい、濾過等の他の清浄化処理の効果を考えると湯の循環速度はそれほど遅くできず、又装置の大きさを考えると紫外線照射装置をそれほど大きくできないので、殺菌時間は自ずと短くなって湯を完全に殺菌するのは難しかった。
【0018】
さらに紫外線殺菌においても湯中に混入している空気中の酸素がオゾン化されるので湯中にオゾンが混入する問題も生じる。
【0019】
本発明は、前記したような従来技術の欠点を解消し、未反応オゾンによる人体への害の心配が全くなく、しかも簡便で湯を完全に殺菌できる浴槽湯の清浄化装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明は、浴槽内の湯を汲み上げて濾過装置で汚れを濾過し、殺菌装置で殺菌し、ヒータで適温に加熱した後再び浴槽に噴出させる浴槽湯の清浄化装置において、一端が浴槽内に位置する吸湯管、濾過タンク、ヒータ、循環ポンプ、及び一端が浴槽内に位置する噴湯管が直列に接続した主清浄化管路と、一端が浴槽内に位置する殺菌吸湯管、陰陽の電極が対向して配備された電解殺菌タンク、循環ポンプ、及び一端が浴槽内に位置する殺菌噴湯管が直列に接続した殺菌管路とが配備され、制御装置は、主清浄化管路において、主清浄化管路用の循環ポンプの作動により浴槽内の湯を吸湯管から汲み上げて濾過タンクで汚れを濾過し、ヒータで適温に加熱した後噴湯管から浴槽内に噴出させる連続的な主清浄化処理が実施され、殺菌管路において、記憶された殺菌制御データに基いて、殺菌管路用の循環ポンプを所定時間作動して浴槽内の湯を吸湯管から汲み上げて電解殺菌タンクに所定量貯えた後、陰陽の電極に電源を印加して所定時間電解殺菌し、再び循環ポンプを所定時間作動して電解殺菌タンク内の殺菌処理された湯を殺菌噴湯管から浴槽内に噴出させると同時に浴槽内の湯を殺菌吸湯管から再び汲み上げて電解殺菌タンクに所定量の湯を貯えた後電解殺菌する電解殺菌処理が主清浄化処理とは別途に繰り返し実施されるように制御することにより課題を解決した。
また、本発明は、浴槽内の湯を汲み上げて濾過装置で汚れを濾過し、殺菌装置で殺菌し、ヒータで適温に加熱した後再び浴槽に噴出させる浴槽湯の清浄化装置において、一端が浴槽内に位置する吸湯管、濾過タンク、ヒータ、循環ポンプ、及び一端が浴槽内に位置する噴湯管が直列に接続した主清浄化管路が配備され、制御装置は、主清浄化管路において、主清浄化管路用の循環ポンプの作動により浴槽内の湯を吸湯管から汲み上げて濾過タンクで汚れを濾過し、ヒータで適温に加熱した後噴湯管から浴槽内に噴出させる連続的な主清浄化処理が実施され、一端が浴槽内に位置し、且つ管路を開閉する電磁弁が配備された殺菌吸湯管、陰陽の電極が対向して配備された電解殺菌タンク、及び一端が主清浄化管路の噴湯管に配備されたエジェクタ部に接続する殺菌噴湯管が直列に接続して形成された殺菌管路において、制御装置は、記憶された殺菌記憶データに基いて、電磁弁を所定時間開いて浴槽内の湯を殺菌噴湯管の一端が接続するエジェクタ部の吸引力に基いて殺菌吸湯管から汲み上げて電解殺菌タンクに所定量貯えた後、陰陽の電極に電源を印加して電解殺菌タンクに貯えられた湯を所定時間電解殺菌し、再び電磁弁を所定時間開いて電解殺菌タンク内の殺菌処理された湯を殺菌噴湯管から主清浄化管路の噴湯管を経て浴槽内に噴出させ、浴槽内の湯を殺菌吸湯管から再び汲み上げて電解殺菌タンクに所定量の湯を貯えた後電解殺菌する電解殺菌処理が主清浄化処理とは別途に繰り返し実施されるよう制御することにより課題を解決した。
【0021】
【発明の作用】
本発明は前記したように構成され、電解殺菌管路が濾過を主体とする主清浄化管路からは独立しているので主清浄化管路の湯の処理速度に影響されないで、湯の汚れ具合に応じて必要な時間を掛けて十分な電解殺菌ができる。
【0022】
また電解殺菌管路が主清浄化管路から独立しているので電解殺菌中の湯を浴槽を介して循環させる必要はなく、電解殺菌タンクに溜められた湯は電解殺菌を終わり電解電源を切ってから浴槽中に噴出させれば良い。
【0023】
したがって、電解殺菌タンクの絶縁を完全にしておけば入浴中に電解殺菌しても入浴者が感電する心配が全くない。
【0024】
また電解殺菌管路の殺菌噴湯管を主清浄化管路に接続すると、接続位置が循環ポンプの吸込み側管路の場合はそのまま循環ポンプの吸引力を利用し、接続位置が循環ポンプの吐出側管路の場合は管径を細くして湯の流速を速めるエジエクタ部の吸引力を利用して、殺菌管路には特別に循環ポンプを配備しなくても主清浄化管路の循環ポンプの作用で十分湯の循環ができる。
【0025】
【実施例】
次に本発明の実施例について図面に基づいて説明する。
【0026】
まず図1の基本ブロツク図により本発明の基本的構成を説明する。
【0027】
本発明においては浴槽1内の湯2の循環路は濾過装置5による濾過を主体とする主清浄化管路14と、電解殺菌をする電解殺菌タンク18が配備された電解殺菌管路15との独立した二つの管路からなっている。
【0028】
主清浄化管路14は、前記従来例の清浄化管路から殺菌機能を取り除いた管路であるので説明は省略するが、電解殺菌管路15は、浴槽1内の湯2を汲み上げる途中に循環ポンプ17を配備した殺菌吸湯管16と、殺菌用の湯を溜め電解殺菌する電解殺菌タンク18と、電解殺菌タンク18で電解殺菌された湯を再び浴槽1に噴出させる途中に濾過装置20を配備した殺菌噴湯管19とが直列に連結された管路である。
【0029】
電解殺菌タンク18には電解電源22が接続する電解用の電極21と、電解時に湯を空気攪拌するためのエアーポンプ25並びに電磁弁26が配備された送気管24が接続する散気板23とが配備されている。
【0030】
27は装置をマイクロコンピユータを利用して装置を全体的に制御する制御装置であり、この制御装置27により、電解殺菌タンク18へ湯を溜めたり、或いは殺菌の終わった溜められた湯を浴槽1へ噴出させるための殺菌循環ポンプ17の駆動、溜められた湯を電解殺菌するため電解電源22から電極21への通電、電解用の湯を空気攪拌するために散気板23から空気を噴出するために送気管24に配備されたエアーポンプ25の作動並びに電磁弁26の開閉等電解殺菌管路15を介しての浴槽1中の湯2の電解殺菌の全ての操作が制御される。
【0031】
次に配管図に基づいて本発明の具体的な構成を説明する。
【0032】
図2には本発明の第1の実施例が示され、濾過を主体とする主清浄化管路14は前記従来例の清浄化管路から殺菌機能を取り除いた管路で、ジエツトノズル11に接続する吸気管12からはオゾナイザー8が取り除かれている。
【0033】
15が主清浄化管路14から全く独立した電解殺菌管路であり、この電解殺菌管路15は、浴槽1内の湯2を汲み上げる先端にプレフイルター28が取り付けられ途中に殺菌循環ポンプ17及び逆止弁29が配備された殺菌吸湯管16と、殺菌用の湯を溜め電解殺菌する電解殺菌タンク18と、電解殺菌タンク18に溜められて殺菌された湯を再び浴槽1に噴出させる途中に濾過装置20を配備した殺菌噴湯管19とが直列に連結されている。
【0034】
電解殺菌タンク18には、電極21として、中央に板或いは棒状の陰極30を配備し、この陰極30の周囲に複数の板状の陽極31が配備してあり、この陰極30並びに陽極31は電解電源22の−極並びに+極に各々接続している。
【0035】
前記した電極21としては、陰極32には水素過電圧の低い亜鉛や鉛電極を用いるか、黒鉛、ステンレス、フエライト、或いはチタンの表面を白金で被覆した白金被覆板のような不溶性電極を用い、陽極には勿論前記したような白金被覆板のような不溶性電極を用い、酸化面積を広くして殺菌効率を上げるため陰極30に対して陽極31の面積を大きくするのが好ましい。
【0036】
また電解殺菌タンク18底部には、電解のために溜められた湯を均一に攪拌し、同時に電解に際して発生する水素ガスを危険性のない濃度に希釈して排気するための空気を噴出する散気板23が配備され、この散気板23には、先端部にエアーポンプ25、続いて電磁弁26を配備した送気管24が接続している。
【0037】
さらに電解殺菌タンク18の上面には、電解の際に発生する水素ガスを前記した散気板23から噴出された空気で薄めて排気するための途中に電磁弁33を配備した排気管32が接続している。
【0038】
以上のように構成される本実施例の装置においては、浴槽1内の湯2は、まず循環ポンプ6の作動により、吸湯管3からプレフイルター10で大きな汚れを濾過しつつ汲み上げられ、濾過装置5で濾過し、ヒータ7で適温に保温した後噴湯管9から再び浴槽1内に噴出される濾過を主体とする主清浄化管路14を循環する。
【0039】
この主清浄化管路14の循環において噴湯管9の先端に負圧部に吸気管12が接続するジエツトノズル11が取り付けてあるので、電磁弁13を開いて吸気管12から吸気することによりジエツトノズル11からは空気を含んだジエツト流が噴出し泡風呂が形成できる。
【0040】
浴槽1内の湯2は、前記した循環ポンプ6の作動による主清浄化管路14の循環とは別に、殺菌循環ポンプ17の作動により殺菌吸湯管16でプレフイルター28で大きな汚れを取り除きつつ汲み上げられ電解殺菌管路15で電解殺菌される。
【0041】
すなわち殺菌循環ポンプ17は、浴槽1内の湯2が電解殺菌タンク18に所定水位まで溜められるだけの時間まず作動され、電解殺菌タンク18内に所定水位まで湯が溜められたなら自動的に止まる。
【0042】
電解殺菌タンク18内に湯が所定水位まで溜められ殺菌循環ポンプ17が止まったなら、電磁弁26が開くと同時にエアーポンプ25を作動し送気管24から送られた空気を散気板23から噴出し湯2を攪拌し、同時に電解電源22を電極21に所定の時間通電して電解殺菌する。
【0043】
電解の方法としては、電流を一定とする定電流電解、電圧を一定とする定電圧電解、直流を用いる直流電解、交流を用いる交流電解、交流と直流とを併用する交直併用電解、高周波を用いる高周波電解等様々な方法が利用できるが、設備の簡便な直流定電流電解でも、後に説明するように、十分な殺菌効果が得られる。
【0044】
なおこの電解殺菌の際には、陰極30で発生する水素ガスを散気板23から濃度分極が生じないよう湯を攪拌するために噴出される空気で危険のない濃度に薄めつつ排気するため排気管32の電磁弁33は開いて置く。
【0045】
所定時間の殺菌が終わったなら電磁弁26を閉じると同時にエアーポンプ25の作動を止めて散気板23からの空気の噴出を止め、また電解電源22から電極21への通電を止め、さらに排気管32の電磁弁33も閉じる。
【0046】
その後再び循環ポンプ17を所定時間作動し、電解殺菌タンク18内の電解殺菌された湯を殺菌噴湯管19から浴槽1内に噴出し、同時に浴槽1から次の殺菌のための湯2を汲み上げる。
【0047】
なおこの電解殺菌の終わった湯には電解酸化によって生じた金属イオン等の酸化物が汚れとして混入しているので、殺菌噴湯管19の途中に配備した濾過装置20でこの汚れを濾過する。
【0048】
前記した動作が制御装置27の制御の下に繰り返し行われ、浴槽1内の湯2は電解殺菌管路15を循環し、主清浄化管路14での濾過を主体とする連続的な清浄化処理とは無関係にバツチ処理により電解殺菌処理される。
【0049】
したがって電解殺菌処理の時間は、濾過を主体とする連続的な清浄化処理をするための主清浄化管路14での湯の循環速度とは全く無関係に、湯の汚れ具合に応じて自由に定められ、これにより十分な電解殺菌時間が取れるので、如何に湯が汚れていても完全に殺菌できるようになる。
【0050】
なおこの電解殺菌処理の時間及び電流量は、手動により調節できることは勿論であるが、例えば予め実験により求めたデータに基づいて殺菌時間間隔、湯の濁度、入浴人数等を指標として制御装置27により自動的に制御することもできる。
【0051】
また電解殺菌の際には、有害ガスは全く発生せず、また殺菌される湯は浴槽に対して循環していないので、入浴中に電解殺菌を行っても入浴者に健康への害や感電の恐れを全く感じさせない。
【0052】
次に図3により第2の実施例を説明する。
【0053】
この実施例の基本的な構成は第1実施例と同様であり、主清浄化管路14の噴湯管9に管径を細くして湯の流速を速め負圧を形成するエジエクタ部34を設け、このエジエクタ部34に電解殺菌管路15の殺菌噴湯管19の先端を接続してある。
【0054】
この実施例では電解殺菌管路15への浴槽1内の湯2の循環はエジエクタ部34の吸引力で行われるので、電解殺菌循環路15には第1実施例の場合のように殺菌循環ポンプ17を設ける必要がなく、代わって殺菌吸湯管16には吸湯路を開閉するための電磁弁35が設けられている。
【0055】
したがって本実施例では、主清浄化管路14に湯が循環している際に制御装置27の制御の下に、電磁弁35を所定時間開き電解殺菌タンク18に所定水位まで浴槽1内の湯2を溜め、エアーポンプ25を作動すると同時に電磁弁26を開いて散気板23から空気を噴出させ、また所定時間電解電源22から電極21に所定の電流を供給し、さらに電磁弁33を開いて排気しつつ電解殺菌する。
【0056】
次に第3実施例について図4に基づいて説明する。
【0057】
本実施例では第2実施例において主清浄化管路14の噴湯管9の途中に設けたエジエクタ部34を先端に取り付けたジエツトノズル11が兼ね、電解殺菌管路15の殺菌噴湯管19の先端がジエツトノズル11のエジエクタ部に接続していおり、本実施例のでの殺菌の操作は第2実施例と全く同一である。
【0058】
本実施例では、殺菌吸湯管16の電磁弁35を閉じて電解殺菌タンク18には湯を溜めずかつ電極21には電解電源22から通電しない状態とし、また電磁弁33を閉じ、必要に応じて送気管24の電磁弁26を開きエアーポンプ25を作動すれば、噴湯管9の先端のジエツトノズル11からは空気が混入したジエツト流が噴出して泡風呂となる。
【0059】
次に第4実施例について図5に基づいて説明する。
【0060】
本実施例は、第2及び第3実施例が電解殺菌管路15の殺菌噴湯管16を主清浄化管路14の循環ポンプ6の吐出側である噴湯管9に接続していたのに対して、吸込み側である吸湯管3に三方切換弁36を介して接続している。
【0061】
このため、電解殺菌管路15への浴槽1内の湯2の循環は、主清浄化管路14の循環ポンプ6の吸引力を利用して行えるので、第2及び第3実施例のように、電解殺菌管路15の殺菌噴湯管19を主清浄化管路14の接続部にエジエクタ部を設ける必要がない。
【0062】
したがって本実施例においては、制御装置27の制御の下に主清浄化管路14の吸湯管3の三方切換弁36を所定時間だけ電解殺菌管路15の殺菌吸湯管19方向にも通じるように切り換えておけば、浴槽1内の湯2を主清浄化管路14を循環させると同時に電解殺菌タンク18に所定水位まで汲み上げられ、エアーポンプ25を作動すると同時に電磁弁26を開いて散気板23から空気を噴出させ、また所定時間電解電源22から電極21に所定の電流を供給し、電磁弁33を開いて排気しつつ電解殺菌する。
【0063】
また本実施例では、殺菌噴湯管19が主清浄化管路の吸湯管3に接続され、電解殺菌タンク18で電解殺菌された湯は濾過装置5で濾過されるので、殺菌噴湯管19の途中には濾過装置20を配備する必要がない。
【0064】
以上の第2から第4の実施例に示すように、電解殺菌管路15は、殺菌噴湯管19を主清浄化管路14の如何なる位置で接続しても、主清浄化管路14での濾過を主体とした清浄化とは独立して電解殺菌管路15で電解殺菌でき、しかも電解殺菌管路15には特別に循環ポンプを設けなくても浴槽1内の湯2を電解殺菌管路15に必要に応じて循環させられ好都合である。
【0065】
以上のように構成される本発明の装置の制御装置27の電解殺菌に関する制御について図6の制御ブロツク図により説明する。
【0066】
制御装置27は基本的には中央演算処理装置であるCPU37、制御のプログラムを記憶したプログラムROM38、及び演算処理のためデータを一時的に記憶するRAM39からなるマイクロコンピユータである。
【0067】
入力装置には殺菌の条件を設定するための殺菌条件設定キー40が配備され、これには、自動/手動切換キーや、電解の強さを電流或いは電圧で設定する電解強度設定キー、電解の時間を設定する電解時間設定キー、電解殺菌の間隔や、電解強度並びに電解時間を湯の汚れ具合により自動的に定めるために、湯の汚れ度をにより定めるための湯汚れ度設定キー、或いは入浴人数により定めるための一日の入浴人数を設定する入浴人数設定キー等が配備されている。
【0068】
また殺菌間隔や殺菌時間を湯の汚れ具合である濁度に応じても自動的に定められるよう、例えば湯の透視度を発光素子と受光素子との組み合わせで光学的に検知するような濁度センサー41を浴槽1に配備し、さらに殺菌間隔や殺菌時間を設定し、この経過時間を計測するためのタイマー42も配備する。
【0069】
43は殺菌制御データ記憶装置であり、この装置には湯の汚れ具合と殺菌条件との関係を予め実験等により求めプログラムしたデータが記憶され、このデータに基づいて電解殺菌管路15全体が自動的に制御できるようになっている。
【0070】
すなわち殺菌制御デー記憶装置43には、湯の汚れ具合に応じての殺菌時間間隔、電解殺菌タンク18の容量に応じた吸湯量とするため殺菌吸湯管16の殺菌循環ポンプ17又は電磁弁35、或いは吸湯管3の三方切換弁36を作動させての吸湯時間、電解の強度並びに時間等の各種の殺菌制御データが記憶されている。
【0071】
以上のように構成される制御装置においては、CPU37は、殺菌条件設定キー40で設定された湯の汚れ度合いの大、中、小、入浴人数等の殺菌条件や濁度センサー41からの濁度等の殺菌条件に応じた殺菌制御データを殺菌制御データ記憶装置43から呼び出し、このデータに基づいて電解殺菌管路15に湯を循環させるために殺菌吸湯管16の殺菌循環ポンプ17又は電磁弁35、或いは吸湯管3の三方切換弁36の作動をまず制御する。
【0072】
またCPU33は、設定された殺菌条件に応じて電解電源22の電流或いは電圧並びに通電時間を制御し、さらに送気用のエアーポンプ25の作動並びに電磁弁26の開閉や、排気用の電磁弁33の開閉をも殺菌制御データ記憶装置39から呼び出した殺菌制御データに基づいて湯の汚れ具合に応じて完全な電解殺菌が行えるよう制御する。
【0073】
次に浴槽湯を電解殺菌した場合の処理条件と殺菌効果の関係を表で示す図7によると、陽極1平方dmあたり1.5A程度の電流密度で5〜10分程度直流電解すれば浴槽湯中の一般細菌は殆ど取り除けられ、浴槽湯は電解殺菌により完全に殺菌できることが解る。
【0074】
【発明の効果】
本発明は以上のような構成及び作用のものであり、濾過を主体とする主清浄化管路とは独立して電解殺菌タンクを設けた電解殺菌管路を設けられているので、殺菌は主清浄化管路での清浄化とは無関係に湯の汚れに応じて十分時間を掛けてバツチ処理として殺菌を完全に行える。
【0075】
しかもこの電解殺菌は浴槽湯を浴槽に対し循環させない状態で行われるので、入浴中に行っても入浴者が感電する心配は全くなく、勿論有害ガスの発生等もないので入浴者は健康に対する害を全く心配する必要がない。
【0076】
また装置の構成も、電解殺菌管路の殺菌噴湯管を主清浄化管路に接続することにより、電解殺菌管路に特別に循環ポンプを設ける必要のない極めて安価で簡便なものにできる。
【0077】
またこの装置では、殺菌処理の時間を湯の濁度或いは入浴者数等を指標としたマイクロコンピユータによる制御装置を利用して調節すると、湯の汚れに応じた最適時間の殺菌処理が自動的に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】基本ブロツク図、
【図2】第1実施例、
【図3】第2実施例、
【図4】第3実施例、
【図5】第4実施例、
【図6】制御ブロツク図、
【図7】電解殺菌効果の表、
【図8】従来例。
【符号の説明】
1 浴槽
2 湯
3 吸湯管
4 装置本体
5 濾過装置
6 循環ポンプ
7 ヒータ
8 オゾナイザー
9 吸湯管
11 ジエツトノズル
14 主清浄化管路
15 電解殺菌管路
16 殺菌吸湯管
17 殺菌循環ポンプ
18 電解殺菌タンク
19 殺菌噴湯管
21 電極
22 電解電源
23 散気板
24 送気管
27 制御装置
30 陰極
31 陽極
34 エジエクタ部
36 三方切換弁

Claims (2)

  1. 浴槽内の湯を汲み上げて濾過装置で汚れを濾過し、殺菌装置で殺菌し、ヒータで適温に加熱した後再び浴槽に噴出させる浴槽湯の清浄化装置において、一端が浴槽内に位置する吸湯管、濾過タンク、ヒータ、循環ポンプ、及び一端が浴槽内に位置する噴湯管が直列に接続した主清浄化管路と、一端が浴槽内に位置する殺菌吸湯管、陰陽の電極が対向して配備された電解殺菌タンク、循環ポンプ、及び一端が浴槽内に位置する殺菌噴湯管が直列に接続した殺菌管路とが配備され、制御装置は、主清浄化管路において、主清浄化管路用の循環ポンプの作動により浴槽内の湯を吸湯管から汲み上げて濾過タンクで汚れを濾過し、ヒータで適温に加熱した後噴湯管から浴槽内に噴出させる連続的な主清浄化処理が実施され、殺菌管路において、記憶された殺菌制御データに基いて、殺菌管路用の循環ポンプを所定時間作動して浴槽内の湯を吸湯管から汲み上げて電解殺菌タンクに所定量貯えた後、陰陽の電極に電源を印加して所定時間電解殺菌し、再び循環ポンプを所定時間作動して電解殺菌タンク内の殺菌処理された湯を殺菌噴湯管から浴槽内に噴出させると同時に浴槽内の湯を殺菌吸湯管から再び汲み上げて電解殺菌タンクに所定量の湯を貯えた後電解殺菌する電解殺菌処理が主清浄化処理とは別途に繰り返し実施されるように制御することを特徴とする浴槽湯の清浄化装置。
  2. 浴槽内の湯を汲み上げて濾過装置で汚れを濾過し、殺菌装置で殺菌し、ヒータで適温に加熱した後再び浴槽に噴出させる浴槽湯の清浄化装置において、一端が浴槽内に位置する吸湯管、濾過タンク、ヒータ、循環ポンプ、及び一端が浴槽内に位置する噴湯管が直列に接続した主清浄化管路が配備され、制御装置は、主清浄化管路において、主清浄化管路用の循環ポンプの作動により浴槽内の湯を吸湯管から汲み上げて濾過タンクで汚れを濾過し、ヒータで適温に加熱した後噴湯管から浴槽内に噴出させる連続的な主清浄化処理が実施され、一端が浴槽内に位置し、且つ管路を開閉する電磁弁が配備された殺菌吸湯管、陰陽の電極が対向して配備された電解殺菌タンク、及び一端が主清浄化管路の噴湯管に配備されたエジェクタ部に接続する殺菌噴湯管が直列に接続して形成された殺菌管路において、制御装置は、記憶された殺菌記憶データに基いて、電磁弁を所定時間開いて浴槽内の湯を殺菌噴湯管の一端が接続するエジェクタ部の吸引力に基いて殺菌吸湯管から汲み上げて電解殺菌タンクに所定量貯えた後、陰陽の電極に電源を印加して電解殺菌タンクに貯えられた湯を所定時間電解殺菌し、再び電磁弁を所定時間開いて電解殺菌タンク内の殺菌処理された湯を殺菌噴湯管から主清浄化管路の噴湯管を経て浴槽内に噴出させ、浴槽内の湯を殺菌吸湯管から再び汲み上げて電解殺菌タンクに所定量の湯を貯えた後電解殺菌する電解殺菌処理が主清浄化処理とは別途に繰り返し実施されるよう制御することを特徴とする浴槽湯の清浄化装置。
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