JPH09233555A - 共用電話装置 - Google Patents

共用電話装置

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JPH09233555A
JPH09233555A JP8039578A JP3957896A JPH09233555A JP H09233555 A JPH09233555 A JP H09233555A JP 8039578 A JP8039578 A JP 8039578A JP 3957896 A JP3957896 A JP 3957896A JP H09233555 A JPH09233555 A JP H09233555A
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JP
Japan
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call
communication network
monitoring means
shared telephone
quality monitoring
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JP8039578A
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English (en)
Inventor
Tomoya Sumi
朋也 角
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Priority to EP97301271A priority patent/EP0793395A3/en
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Priority to CN97100740A priority patent/CN1084575C/zh
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W88/00Devices specially adapted for wireless communication networks, e.g. terminals, base stations or access point devices
    • H04W88/02Terminal devices
    • H04W88/06Terminal devices adapted for operation in multiple networks or having at least two operational modes, e.g. multi-mode terminals

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Telephone Function (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる複数の通信システム網に関する送受信
装置を含むような共用電話装置を実現する際、各通信網
システムによってそれらのサービスエリアや、サービス
形態が異なる。そのために、ある通信網システムの通話
中に、移動などの理由で通話が途切れてしまったが、別
の通信網システムでは通話が可能であるといった問題点
が発生する。 【解決手段】 PDC、PHSシステムのように異なる
複数の通信網システムとそれぞれ通信を行う送受信部M
OD1 〜MODI 、通話の相手先の電話番号を記憶する
相手先通話番号記憶手段4、通話品質のモニター、及び
診断を行う通話品質監視手段2、この通話品質監視手段
の出力により動作する切り替えスイッチ3、通話品質監
視手段により「通話不能」と診断された場合に再発呼を
行う再発呼部5により構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、簡易型携帯電話シ
ステム(以下、パーソナルハンディーフォーンシステム
(PHS)とする)と、携帯電話(以下、パーソナルデ
ィジタルセルラー(PDC)とする)システムのように
異なる複数の通信に接続可能な送受信装置を含む共用電
話における電話品質劣化時の対処方法に関する。
【0002】
【従来の技術】PDCシステムの通話エリアは、日本全
土の主要都市をカバーするほどの広さを持つ。それに対
してPHSシステムの通話エリアは、1995年現在、
東京などの大都市部の繁華街、駅周辺をカバーする程度
の広さで、PDCシステムより狭い。また、各システム
の基地局ひとつがカバー出来る範囲は、PDCシステム
では半径数キロ程度とかなり広い範囲をカバーするのに
対し、PHSシステムでは半径数百メートルと狭い。し
かし、PDCシステムでは、地下街、地下道などの地下
施設においてはサービスがほとんどなされていないが、
PHSシステムでは、それら地下街等でのサービスがな
されている。また、それぞれのサービスに対する料金で
は、PHSシステムはPDCシステムに比べかなり割安
となっている。
【0003】このように、異なる複数の通信システムに
対応する送受信装置を含む共用電話の場合、通信システ
ムによってサービスエリアやサービス形態が異なるた
め、ある通信システムで利用中(通話中)に移動などの
原因で通話が途切れても、別の通信網システムで通話可
能なサービスエリア内(サービス圏内)であるという事
が考えられ、例えば、PDC/PHS双方の送受信装置
を含む共用電話装置を例として考えた場合、相手先から
この共用電話装置に対してPHSシステムを経由して
(PHSシステムを利用して)かかってきた電話が、通
話中に移動等の理由により、PHSシステムの通話エリ
アを超えてしまい、受信/送信感度が劣化することによ
り通話品質が劣化し、その結果サービスエリア圏外であ
るとして通話が途切れてしまうが、もう一つのPDCシ
ステムから見ると十分通話が可能な通話エリアにいると
いうことが考えられる。また逆に、この共用電話からP
DCシステムを使用して通話を行っていたが、地下街な
どの地下施設に入ったため、通話が途切れてしまった
が、その地下街はPHSシステムのサービスがなされて
おり、実際にはPHSの通話エリアであるということが
考えられる。
【0004】従来技術の例として、例えば特開昭61−
274552号公報は、1つの通信路網に対して発呼を
行って接続不能であった場合に、他の通信路網に対して
自動的に再発呼を行う通信装置を開示している。この通
信装置は、相手方通信装置との接続の確率を著しく増大
させることが出来る。
【0005】しかしこの装置では、いったん発呼また
は、着呼の処理を行ない、ある通信網と接続した後に、
移動などの理由により通話エリアを超える(エリア圏外
に出る)ことにより、呼(通信)が途絶えてしまうよう
な場合については何の対策も行なっていない。
【0006】また、特開平6−152745号公報は、
公衆用キャリア周波数と民生用キャリア周波数が異なっ
ているとき、交換機に公衆用キャリア受信装置を設け、
公衆網から受信データを交換機でいったん着信し、交換
機で管理している移動端末へ着信を行うことで、構内に
移動してきた移動端末で公衆網からの通信を受けること
が出来る構内移動通信交換機につき述べている。これ
は、PDC/PHSシステムにあてはめて考えてみる
と、PDCシステムにかかってきた呼をいったん構内移
動通信交換機にて着信し、それからPHSシステムのキ
ャリア周波数に変換し、PHSシステムの移動端末に対
して発信(呼を発)することにより、PHS移動端末で
もPDCシステムの着呼を受信できるようにすることに
対応する。
【0007】しかしここでは、本発明の主旨とするPD
CとPHSのように異なる複数の通信網システムに関す
る送受信装置を内蔵するような共用電話装置については
想定していない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述したとおり、異な
る複数の通信網システムに対応する送受信装置を含むよ
うな共用電話装置の場合、各通信網システムによってサ
ービスエリアやサービス形態が異なるため、ある通信網
システムを利用していて、共用電話の移動に伴い通話が
途切れても、別の通信網システムではまだサービス可能
(サービス圏内)である場合が生じる。
【0009】例えばPDC/PHSの共用電話の場合、
サービスエリアが狭いPHSシステムで一度着呼(若し
くは発呼)した通話中に、移動などの原因によりそのサ
ービスエリアを超えることがある。その場合、「サービ
ス圏外」として通話が途切れる。すなわち、それまでの
呼(通話)自体が消滅してしまう。しかし、PDCでは
十分通話エリア圏内であるという可能性がある。
【0010】PDC/PHSの共用電話を考えた逆の場
合として、PDCシステムを利用した通話中に、地下道
などの地下施設に入ったため、PDCのサービス圏外と
なることがある。すなわち、通話が途絶えてしまいそれ
までの呼(通話)が消滅してしまう。しかし、その地下
施設がPHSシステムのサービスを行っているというこ
とも可能性もある。
【0011】これらの問題点は、PHSシステムとPD
Cシステムのサービスの違いからくる。具体的には、 1.基地局ひとつがカバーする通話範囲が異なる。
【0012】・PDCシステムでは半径数キロメート
ル。PHSシステムは数百メートル。
【0013】2.各システム自体がカバーしているサー
ビスエリアが異なる。
【0014】・PDCではほぼ日本全土の主要都市。P
HSでは、東京などの都市部の繁華街、駅周辺に限定
(1995年現在)。
【0015】・PHSは地下道などの地下施設のサービ
スを行っている。PDCではサービスがまだ行われてい
ない。などの理由である。
【0016】本発明の目的は、PDC/PHS双方の送
受信装置を含む共用電話装置のように、通話エリアやサ
ービス形態が異なる複数の通信網(以降、PDCとPH
Sを例として説明を行っているが、本発明は、この2つ
のシステムに限定はされない。また、共用電話装置が通
信可能な通信網の数も2として説明を行っているが、こ
の数も特に限定しない。)の送受信が可能な移動通信装
置において、ある通話エリアを持つ通信網を使用してた
通話がそのエリアを超えてしまうことにより途絶えてし
まったような場合に、通話エリアの異なるもう一方の通
信網を用いてそれまで通話を行ってきた相手に対して再
度呼を発し、通話を再開することを想定している。
【0017】例えば相手先からこの共用電話装置に対し
て通話エリアの狭いPHSシステムを経由して(PHS
システムを利用して)かかってきた呼を考える。通話中
に移動等の理由により、PHSシステムの通話エリアを
超えてしまい、受信/送信感度が劣化することにより通
話品質が劣化し、その結果サービス圏外であるとして通
話が途切れることがある。逆に、該共用電話からPHS
システムを経由して(PHSシステムを利用して)かけ
た呼(電話をした)が、移動などの同様の理由によりP
HSシステムの通話エリアを超え、通話品質が劣化し、
その結果サービスエリア圏外として通話が途切れること
がある。このような場合に、通話エリアの広いPDCシ
ステムを利用して再度発呼する事により、一度PHSシ
ステムでは途切れてしまった通話を自動的に再開させる
ことを目的とする。
【0018】またその逆の例として、例えば相手先から
この共用電話装置に対してPDCシステムを経由してか
かってきた呼を考える。通話中に地下施設に入ったなど
の理由により、PDCシステムの通話エリアを外れ、サ
ービス圏外として通話が途切れてしまうことがある。逆
に、該共用電話からPDCシステムを経由して(PHS
システムを利用して)電話をしたが、通話の途中で地下
施設に入ってしまったなど同様の理由によりPDCシス
テムの通話エリアを超え、サービス圏外として通話が途
切れてしまうような場合がある。しかし、本発明ではそ
の地下施設でPHSのサービス圏内(利用可能、通話可
能)であるかどうかを診断し、通話可能である場合は、
再度PHSシステムを用いてそれまで通話を行っていた
相手先に発呼する事により、一度途切れてしまった通話
を自動的に再開させることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の共用電話装置
は、少なくとも2つの通信網とそれぞれ通信を行う送受
信機群と、通話の相手先の電話番号を記憶する相手先通
話番号記憶手段と、通信品質のモニター・診断を行う通
話品質監視手段と、この通話品質監視手段の出力により
動作する切り替えスイッチと、通話品質監視手段により
「通話不能」と診断された場合に再発呼を行う再発呼部
とからなる。
【0020】接続しうる通信網としてPDCシステム、
PHSシステムを例にとるならば、図4に示すような、 ・PDCシステム通信網との送受信を行うPDC送受信
部22と、 ・PHSシステム通信網との送受信を行うPHS送受信
部23と、 ・各送受信部2,3で受信した信号をもとに、その通話
品質の劣化を検出する通話品質監視手段24と、 ・上記通話品質監視手段24の出力によりPDC送受信
装置22、PHS送受信装置23のいずれかを選択する
切り替え部25と、 ・現在通話を行っている相手先の電話番号を記憶する相
手先電話番号記憶部26と、 ・上記通話品質監視手段4の出力と切り替え部5の動作
に連動して、相手先電話番号記憶部26内に記憶された
電話番号に再び発呼を行う機能を持つ再発呼部27と、 ・マイク、キーボード、等からなるユーザーとのインタ
ーフェースをつかさどるマンマシンインターフェース部
28などを装備した共用電話21とからなる。
【0021】共用電話21と通話を行う際に、その相手
先の電話番号を共用電話21に対して通信を行うPDC
システムの基地局29、及びPHSシステムの基地局3
0は相手先の電話番号を通報する通報手段を持つ。など
からなる。
【0022】
【作用】接続される通信網がPDCとPHSとの2つの
場合を例として説明する。本発明の共用電話装置は、P
DC、PHSの各システムの通信網とそれぞれ通信を行
うPDC送受信機、PHS送受信機、通話の相手先の電
話番号を記憶する相手先通話番号記憶部、通話品質のモ
ニター・診断を行う通話品質監視手段、この通話品質監
視手段の出力により動作する切り替えスイッチ、通話品
質監視手段により「通話途切れ」と診断された場合に再
発呼を行う再発呼部などからなる。相手先通話番号記憶
部、再発呼部により、通話が途切れた場合にそれまて通
話を行っていた相手に対して再発呼を行うことが可能と
なる。さらに、通話品質監視手段とその出力によりPD
C送受信装置、PHS送受信装置のいずれかを選択する
切り替え部と、上記相手先通話番号記憶部、再発呼部に
より、例えばPHS通信網の通信品質が劣化した場合、
いったん通話を切り、通話エリアの広いPDC通信網を
用いて相手先通話番号に対して再発呼を自動的に行うこ
とが可能となる。また逆に、はじめPDC通信網を用い
て通話を行っていた場合でも、その通信品質が劣化した
場合、いったん通話を切り、PHS通信網を用いて通話
が可能かどうかを調べ、通話が可能である場合は、PH
S通信網を用いて相手先電話番号に対して再発呼を自動
的に行うことが可能となる。
【0023】さらに、基地局にて通話品質監視手段を用
いた通話の監視を行う。これは、通話の終了が異常であ
るか正常であるかを監視し、正常終了でなく、突然通信
が途絶えてしまった場合は「異常」であると判断する。
このような場合は、「再発呼がある」と通話相手先に対
して事前にアナウンスを行うことにより、より確実な再
発呼が可能となる。
【0024】また、本発明では、PDCとPHSのよう
に通話エリアやサービス形態などが異なる複数の通信網
の送受信が可能な移動通信装置(共用電話)において、
通話エリアの狭い通信網を使用してた通話がそのエリア
を超えてしまうことにより途絶えてしまったような場合
に、通話エリアの広い通信網を用いてそれまで通話を行
ってきた相手に対して再度呼を発し、通話を再開させる
ことを目的としている。それに加え、本発明の目的を達
成するための各装置構成において、特に各通信網とそれ
ぞれ通信を行う複数の送受信部、およびそれら通信網の
通話品質の監視・診断を行う通話品質監視手段と、ユー
ザーが有利な通信網を自動的に選択する通信網自動選択
手段を用いることによって、ユーザーの有利な(つま
り、サービス料金が安いなどユーザーにとって有利な)
通信網の選択を自動的に行うような移動通信装置への応
用が容易に可能となる。これは、共用電話から呼を発す
る(電話を掛ける)場合、相手先の電話番号をマンマシ
ンインターフェース部のプッシュボタンなどの通話相手
先の電話番号を入力する手段を用いて該共用電話に入力
し、その相手先と通信を行うのであるが、その前に、該
通話品質監視手段によって送受信が可能な通信網の通話
品質に関してそれぞれ通話品質の診断を行い、マンマシ
ンインターフェース部のディスプレィ等の表示手段を用
いてユーザーに対して診断の結果を伝える。これによ
り、ユーザーは自分に有利な通信網を選択し、電話を掛
けることが可能となる。または、ユーザーが有利な通信
網を自動的に選択するような通信網自動選択手段を設け
るだけで、自動的に一番有利な通信路を選択し、電話を
掛けることが可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】
〔1〕第1の実施形態 本発明の第1の実施形態を図1を用いて説明する。図1
には、通信網Ni (i=1,2…I、Iは2以上)に関
する送受信を行う送受信部MODi と、各送受信部MO
i で受信した信号について、その通話品質の劣化など
について診断する通話品質監視手段2と、上記通話品質
監視手段2の出力により送受信部MOD1 〜MODI
いずれかを選択する切り替え部3と、通話中の相手先電
話番号を記憶する相手先電話番号記憶部4と、上記通話
品質監視手段2の出力と切り替え部3の動作に連動し
て、相手先電話番号記憶部4内に記憶された電話番号に
対して再び発呼を行う機能を持つ再発呼部5と、マイ
ク、キーボード、等からなるユーザーとのインターフェ
ースをつかさどるマンマシンインターフェース部6と、
などを装備した共用電話1と、共用電話1と通話可能な
各通信網Ni の基地局BASEi(i=1,2…I、I
は2以上)とが示されている。なお、各BASEiは通
話を行う際に、その通話相手先の電話番号を共用電話1
に対して通報する通報手段をそれぞれ内蔵する。
【0026】ここで、通信網Ni は例えばPHSシステ
ム、PDCシステム、アナログセルラ・システムなどの
ように、使われているキャリアの周波数、通信プロトコ
ル、変調/復調の方法がそれぞれ異なっている通信網を
各々表す。
【0027】A.着呼の場合(相手先から共用電話1に
対して通信網Na (aは〔i=1,2…I〕のいずれ
か)を利用した通話があった場合) この場合は、初め共用電話1では、BASEa を介した
着呼があると、送受信機MODa を用いて通信が行われ
る。基地局BASEa から予め電話をかけてきた相手先
の電話番号に関する情報(電話番号そのものなど)が送
られ、共用電話1内の相手先電話番号記憶部4のその情
報は格納される。この際、相手先電話番号記憶部4に読
み書き可能な記憶媒体(例えばRAM、SRAMなど)
等を使用することにより、共用電話1を使用しているユ
ーザー自身にもその相手先の電話番号に関する情報を知
ることが出来ないため、セキュリティ管理に関して十分
であると考えられる。
【0028】通話の最中、共用電話1では、通話品質監
視手段2にて、共用電話1と基地局BASEa との通話
の品質についての監視を行う。この通話品質監視の具体
的方法として、受信した信号の誤り率の測定や受信した
信号の振幅値、または電界強度の観測などが挙げられ
る。
【0029】例えば、誤り率を用いる方法では、受信し
た信号のシンボル誤り数や、フレーム誤り数、ビット誤
り数を予め定めた時間についてカウントし、それら誤り
数が予め決めた値(閾値)を超えた場合、通話品質が劣
化したと通話品質監視手段2は判断する。受信した信号
の振幅値、または電界強度を用いる通話品質の監視方法
では、受信した信号の電力、振幅についてこれも予め閾
値を設定しておき、受信した信号のそれら電力、振幅値
がその閾値より低い値となった際に、通話品質監視手段
2は通話品質が劣化したと判断する。
【0030】なお、これら監視方法を用いる場合、通信
路のマルチパス・フェージングなどによる受信電界の変
動などを考慮する必要がある。これは例えば、900M
Hzの周波数を用いて、時速20kmで移動した場合、
その受信信号の電界強度は、約17Hzの周期で、10
数dB、時には数十dBも変動するといわれる。この変
動は移動している通信装置と基地局、図1では共用電話
1と基地局BASEi(i=1,2…I)間で使用して
いる周波数、変調/復調方式、地理的条件などに深く依
存している。
【0031】したがって、誤り率を通話品質の監視に用
いる場合は、このフェージングによる受信電界の変動を
十分考慮した時間について誤り率を測定する必要があ
る。また受信信号の振幅値、または電界強度によって通
話品質の監視を行う際には、受信した瞬間についての観
測ではなく、このフェージングによる受信電界の変動を
考慮の上予め定めた一定時間についての平均値を用いる
などの平均化の処理が必要となる。
【0032】共用電話1の移動などにより、受信信号の
誤り率が予め定めた閾値より悪くなった、若しくは、受
信信号の振幅値、または電界強度が予め定めた閾値より
小さくなったことにより、通話品質監視手段2にて「通
話の品質が劣化した」と判断された場合、通話品質監視
手段2から切り替え部5に対して他の各通信網Nj (j
=1,2…I,a以外)の診断を行うような信号を出力
する。それに伴い、それまで行っていた通話をいったん
止める。
【0033】通話品質監視手段2の診断の結果、通信網
b (k=1,2…I,a以外)が通話可能であるとす
ると、切り替え部3は通信網Nb と通信を開始するため
に、送受信部MODb を選択し、相手先電話番号記憶部
4に格納していた電話番号を再発呼部5に出力し、送受
信部MODb を用いて基地局BASEb を経由して再度
電話番号を掛けてきた相手先に対して自動的に発呼を行
い、それまで通話を行っていた相手との通話を通信網N
b を経由して再開する。
【0034】以上の処理によって、はじめ通信網Na
利用してかかってきた相手先に対して、共用電話1は、
移動などの理由により、通信網Na のサービスエリア範
囲を超え、「サービス圏外」となり、通話不能となった
場合でも、異なるサービスエリアのため、通話可能であ
ると診断された通信網Nb を用いて自動的に再発呼し、
それまで通話をしていた相手との通話再開が可能とな
る。
【0035】B.発呼の場合(共用電話1から通信網N
a を利用して相手先に電話を掛けた(通話した)場合) この場合は、初め共用電話1では、送受信部MODa
用いて通信が行われる。電話を掛ける際、その相手先の
電話番号に関する情報(電話番号そのものなど)は、相
手先電話番号記憶部4の中に格納され、それ以降の処理
は、1.着呼の場合と全く同様である。
【0036】この処理によって、共用電話1から通信網
a を利用して電話を掛けた場合においても、共用電話
1の移動などの理由により、通信網Na のサービスエリ
ア範囲を超え、「サービス圏外」となり、通話不能にな
った場合でも、異なるサービスエリアのため、通話可能
であると診断された通信網Nb を用いて自動的に再発呼
し、それまで通話をしていた相手と通話を再開すること
が可能となる。
【0037】〔2〕第2の発明の実施形態 本発明の第2の実施形態を図2を用いて説明する。
【0038】図2に示す基地局BASE′i (i=1,
2…I)は、図1中の基地局BASEi (i=1,2…
I)において、通話が正常に終了したか、通話が途中で
切れてしまったなどの異常終了したかを診断する通話品
質監視手段7と、上記通話品質監視手段7において通話
の終了が異常であると診断された場合は、例えば「再発
呼が行われますので受話器を置き、お待ち下さい」のよ
うな再発呼に関するアナウンスを行うことにより、通話
相手に共用電話1から再び発呼が行われることを事前に
知らせる再発呼事前アナウンス部8とをそれぞれ追加装
備した基地局である。
【0039】なお、共用電話1については、図1のもの
と変わらない。
【0040】A.着呼の場合(相手先から共用電話1に
対して通信網Na (aは〔i=1,2…I〕のいずれ
か)を利用した通話があった場合) この場合は、初め共用電話1では、送受信機MODa
用いて通信が行われる。基地局BASE′a からは予め
電話をかけてきた相手先の電話番号に関する情報(電話
番号そのものなど)が送られる。その後共用電話1で行
われる処理は発明の実施の形態1内の基地局BASEi
(i=1,2…I)を用いた1.着呼の時と同様であ
る。
【0041】基地局BASE′a では、通話品質監視手
段7によっても通話の品質に関する監視を行う。これ
は、通話が正規の処理を持って終了したか、突然切れて
しまったなどの通常でない終了の仕方であったかを監視
する。すなわち、共用電話1がBASE′a のサービス
エリア範囲を超えてしまったなどの異常の理由で、通話
不能となったことを検出する。通話品質監視手段7にて
異常であると判断された場合、再発呼事前アナウンス部
8に対して、再発呼があることをアナウンスするよう信
号を出力する。再発呼アナウンス部8では、通話品質監
視手段7から、再発呼のアナウンスの要請があった場
合、通話相手に対して、音声などの手段を用いて、例え
ば「再び電話を掛けるので、受話器を置き、少々お待ち
下さい」などアナウンスを行い、共用電話1から再び電
話がかかってくることを事前に通報する。
【0042】これらの処理によって、はじめ通信網Na
を利用してかかってきた相手先に対して、共用電話1が
移動などの理由により、通信網Na のサービスエリア範
囲を超え、「サービス圏外」となった場合となり、通話
不能となった場合でも、異なるサービスエリアのため、
通話可能であると診断された通信網Nb を用いて自動的
に再発呼し、それまで通話をしていた相手と通話を再開
することが可能となる。さらに通話相手先にもう一度電
話がかかってくる旨を予め通報することにより、共用電
話1からの通話の着信確率は増大するし、通話相手側も
何故通話が突然切れてしまったかの理由を知ることとな
る。
【0043】B.発呼の場合(共用電話1から通信網N
a を利用して相手先に電話を掛けた(通話した)場合) 共用電話1では発明の実施の形態1内の基地局BASE
i (i=1,2…I)を用いた1.着呼の時と同様の処
理が行われる。また基地局BASE′aでは上記1.着
呼の場合と同様の処理が行われる。
【0044】これら処理によって、共用電話1から通信
網Na を利用して電話を掛けた場合においても、共用電
話1が移動などの理由により、通信網Na のサービスエ
リア範囲を超え、「サービス圏外」となった場合とな
り、通話不能となった場合でも、異なるサービスエリア
のため、通話可能であると診断された通信網Nb を用い
て自動的に再発呼し、それまで通話をしていた相手と通
話を再開することが可能となる。さらに通話相手先にも
う一度電話がかかってくる旨を予め通報することによ
り、共用電話1からの通話の着信確立は増大するし、通
話相手側も何故通話が突然切れてしまったかの理由を知
ることとなる。
【0045】〔3〕第3の発明の実施形態 本発明の第3の実施形態を図3を用いて説明する。
【0046】図3に示す共用電話10は、図1に示した
共用電話1に、ユーザーが有利な通信網を自動的に選択
するような通信網自動選択手段11を追加装備したもの
である。なお、基地局に関しては、図1に示す基地局B
ASEi (i=1,2…I)、もしくは図2中の基地局
BASE′i (i=1,2…I)を使用し、その機能は
変わらない。
【0047】本発明では、サービスの形態などが異なる
複数の通信網の送受信が可能な移動通信装置(共用電
話)において、通話エリアの狭い通信網を使用してた通
話がそのエリアを超えてしまうことにより途絶えてしま
ったような場合に、通話エリアの異なる他の通信網を用
いてそれまで通話を行ってきた相手に対して再度呼を発
することを目的としているが、本発明の目的を達成する
ための各装置構成に上記の通信網自動選択手段11を追
加した共用電話10を提供することによって、ユーザー
の有利な(つまり、サービス料金が安いなどユーザーに
とって有利な)通信網の選択を自動的に行うような移動
通信装置が可能となる。
【0048】共用電話10から呼を発する場合、マンマ
シンインターフェース6のうちプッシュボタンなどを用
いて手段を用いて、通話相手先の電話番号を入力し、通
話(通信)を開始するのであるが、それら電話番号の入
力処理を行う前に、通話品質監視手段2によって通信網
i (i=1,2…I、Iは2以上)に関する送受信を
行う送受信部MODi についてそれぞれ通信網の通話品
質に関してそれぞれ診断を行う。その結果をマンマシン
インターフェース部6のディスプレィ等の表示手段を用
いてユーザーに対して診断の結果を伝える。これによ
り、ユーザーは自分に有利な通信網を選択し、電話を掛
けることが可能となる。
【0049】または、通信網自動選択手段11を用い
て、自動的に一番有利な通信路を選択し、電話を掛ける
ことも可能となる。これは、前もってユーザーが使用す
る通信網の優先度に関する情報を入力しておき、通話品
質監視手段2の診断結果、通信が可能な通信網について
その優先度が高いものに対して通話を自動的に行うもの
である。優先度に関する情報としては、例えば、サービ
ス料金、高速移動に耐える、特殊な施設(例えば地下街
などの地下施設)の中で使用、のような情報を用いてユ
ーザーは使用する通信網の優先度を設定することが出来
る。
【0050】これらの処理により、ユーザーの有利な
(つまり、サービス料金が安いなどユーザーにとって有
利な)通信網の選択を自動的に行うことが可能となる。
【0051】本発明の第4の実施形態をPDC通信網
と、PHS通信網の送受信が可能な共用電話装置を具体
例として、図4を用いて説明する。図4には、PDCシ
ステム通信網の送受信を行うPDC送受信部22と、P
HSシステム通信網の送受信を行うPHS送受信部23
と、各送受信部22,23で受信した信号をもとに、そ
の通話品質の劣化などについて診断する通話品質監視手
段24と、上記通話品質監視手段24の出力によりPD
C送受信部22、PHS送受信部23のいずれかを選択
する切り替え部25と、通話中の相手先電話番号を記憶
する相手先電話番号記憶部26と、上記通話品質監視手
段24の出力と切り替え部25の動作に連動して、相手
先電話番号記憶部6内に記憶された電話番号に再び発呼
を行う機能を持つ再発呼部27と、マイク、キーボー
ド、等からなるユーザーとのインターフェースをつかさ
どるマンマシンインターフェース部28と、ユーザーが
有利な通信網を自動的に選択するような通信網自動選択
手段29などを装備した共用電話21と、通話が正常に
終了したか、通話が途中で切れてしまったなどの異常終
了したかを診断する通話品質監視手段31、上記通話品
質監視手段31において通話の終了が異常であると判断
された場合は、「再発呼が行われますので受話器を置
き、お待ち下さい」のような再発呼に関するアナウンス
を行うことにより、通話相手に共用電話1から再び発呼
が行われることを事前に知らせる再発呼事前アナウンス
部32などを装備する共用電話21と通話が可能な、P
DC通信網の基地局29と、PHS通信網の基地局30
とが示されている。なおこれら基地局では通信を行う際
に、その相手先の電話番号を共用電話1に対して通報す
る相手先通報手段を持つ。
【0052】まず、通話開始時にPHSシステムを利用
して共用電話21と基地局30を用いた通話の場合につ
いて説明する。
【0053】A.着呼の場合(相手先から共用電話1に
対してPHS通信網を利用した通話があった場合) この場合は、初め共用電話21では、PHS送受信部2
3を用いて通信が行われる。基地局30からは予め電話
をかけてきた相手先の電話番号に関する情報(電話番号
そのものなど)が送られ、共用電話1内の相手先電話番
号記憶部26にその情報は格納される。
【0054】通話中、共用電話21では、通話品質監視
手段24にて、共用電話21と基地局30との通話の品
質についての監視を行う。共用電話21の移動などによ
り、通話品質監視手段24にて「通話の品質が劣化し
た」と判断された場合、通話品質監視手段24から切り
替え部25に対してPHS送受信部23からPDC送受
信部22への切り替えを行う信号を出力する。それに伴
い、それまで行っていた通話をいったん止める。そし
て、相手先電話番号記憶部26に格納していた電話番号
を再発呼部27に出力し、PDC送受信部22を用いて
再度電話を掛けてきた相手先に対して自動的に発呼を行
い、それまで通話を行っていた相手との通話を再開す
る。
【0055】以上の処理によって、PHSシステムを利
用してかかってきた相手先に対して、共用電話21は、
移動などの理由により、PHSシステムのサービスエリ
ア範囲を超え、「サービス圏外」となった場合でも、い
ったん通話を中断し、サービスエリアの広いPDCシス
テムを用いて自動的に再発呼し、それまで通話をしてい
た相手と通話を再開することが可能となる。
【0056】B.発呼の場合 通話を開始する前に、ユーザーは、使用したい通信網の
優先度に関する情報を入力する。例えば、「料金が安
い」という情報を入力する。使用できる通信網は、PD
Cシステム、PHSシステムであるが、「料金が安い」
という情報に対して、PHS,PDCの順に優先度を設
けるとする。なお、1995年現在、PHS料金はPD
C料金より割安となっている。
【0057】共用電話21では、まず切り替え部25が
PHS送受信部23を選択し、通話品質監視手段24に
て通話が可能かどうかについて診断を行う。次にPDC
送受信部22を選択し、同様の通話品質監視手段24に
て通話が可能かどうかについて診断を行う。それぞれの
結果、通信網自動選択手段29に入力される。例えば、
PDC,PHSのいずれもが通話可能であるとした場
合、通話網自動選択手段29では、前もってユーザーが
入力した優先度の情報と、通話品質監視手段24から入
力された結果からPHSシステムを利用した方が有利で
あると判断し、切り替え部25に対してPHS送受信部
23を選択するような信号を出力する。
【0058】切り替え部25は通信網自動選択手段29
の出力によりPHS送受信部23を選択し、PHS通信
網を用いて通話を開始する。
【0059】電話を掛ける際、その相手先の電話番号に
関する情報(電話番号そのものなど)は、相手先電話番
号記憶部26の中に格納される。それ以降の処理は、
1.着呼の場合と全く同様に行われる。
【0060】これら処理によって、共用電話21から電
話を掛ける場合、どの通信網がユーザーにとって有利で
あるか、この実施形態の場合は、「料金が安いか」につ
いて診断を行い、その結果、PHSシステムを利用して
通話を開始し、また、共用電話21の移動などの理由に
より、PHSシステムのサービスエリア範囲を超え、
「サービス圏外」となった場合でも、改めてPDCシス
テムの通話に関して診断を行い、その結果通話可能であ
ると判断された場合は、PDCシステムを用いて自動的
に再発呼し、それまで通話をしていた相手と通話を再開
することが可能となる。
【0061】もう一つの具体的な例として、通話を開始
する前にユーザーが、「通話エリアが広い」という情報
を入力する。使用できる通信網は、PDCシステムと、
PHSシステムであるが、「通話エリアが広い」という
情報に対して、PDC,PHSの順に優先度を設ける。
これは、1995年現在、PDC通話エリアがPHSよ
りも広いためである。
【0062】共用電話21では、まず切り替え部25が
PDC送受信部22を選択し、通話品質監視手段24に
て通話が可能かどうかについて診断を行う。次にPHS
送受信部23を選択し、同様に通話品質監視手段24に
て通話が可能かどうかについて診断を行う。それぞれの
結果、通信網自動選択手段29に入力される。例えば、
PDC,PHSのいずれもが通話可能であるとした場
合、通信網自動選択手段29では、前まってユーザーが
入力した優先度の情報と、通信品質監視手段24から入
力された結果からPDCシステムを利用した方が有利で
あると判断し、切り替え部25に対してPDC送受信部
22を選択するような信号を出力する。
【0063】切り替え部25は通信網自動選択手段29
の出力によりPDC送受信部23を選択し、PDCシス
テムを用いて通話を開始する。
【0064】通話中、共用電話21では、通話品質監視
手段24にて、共用電話21と基地局30との通話の品
質についての監視を行う。ここで例えば共用電話21が
地下街などに移動したとする。ここで、1995年現
在、地下街においてPDCシステムのサービスはほとん
どされていないが、PHSシステムは一部の地下街でサ
ービスが行われている。この共用電話21が移動した地
下街が、PHSシステムがサービスされていたと仮定し
て説明を続ける。
【0065】共用電話21の通話品質監視手段24が
「通話の品質が劣化した」と判断し、切り替え部25に
対してPDC送受信部22からPHS送受信部23への
切り替えを行う信号を出力する。それに伴い、それまで
行っていた通話をいったん止める。共用電話21はPH
Sシステムを利用した通話を開始するが、初め通話品質
監視手段24にて通話が可能かどうかについて診断を行
う。診断の結果、通話が可能であった場合、相手先電話
番号記憶部26に格納していた電話番号を再発呼部27
に出力し、再度電話を掛けてきた相手先に対してPHS
システムを使用して自動的に発呼を行い、それまで通話
を行っていた相手との通話を再開する。
【0066】以上の処理によって、PDCシステムを利
用して電話を掛けた場合において、共用電話21が移動
などの理由により、PDCシステムのサービスエリア範
囲を超え、「サービス圏外」となった場合でも、いった
ん通話を中断し、PHSシステムが通話可能かどうか診
断し、通話可能である場合、PHSシステムを用いて自
動的に再発呼し、それまで通話をしていた相手と通話を
再開することが可能となる。
【0067】
【発明の効果】本発明の第1の効果は、PDC/PHS
双方の送受信装置を含む共用電話装置のように、通話エ
リアやサービス形態などが異なる複数の通信網の送受信
が可能な移動通信装置において、通話相手先記憶部を装
備し、通話を行っている相手の電話番号に関する情報を
そこに格納し、また再発呼部を装備し、通話が途切れた
後に該相手先電話番号記憶部内の通話の相手の電話番号
に対して発呼することである。これにより、通話が途切
れた場合にでもそれまで通話を行ってきた相手に対して
再び電話を掛け直すことが可能となる。
【0068】第2の効果は、該共用電話において、切り
替え部を設け、各通信網に関する送受信部の切り替えが
出来るようにし、さらに通話品質監視手段を設け各通信
網の通話の品質を監視・診断出来るようにする。これに
より、ある通信網の通話が劣化したと判断された場合、
もう一方の通信網について、該通話品質監視手段を用い
て通話品質の診断を行い、通話が可能であると判断され
た場合は、切り替え部によって新しい通信網へ切り替え
を行い、第1の効果にて述べた再発呼に関する処理を施
すことにより今まで使用していた通信路網とは別の通信
路網での通話が可能となることである。これにより、あ
る通信網を使用してた通話がそのエリアを超えてしまう
等の理由により途絶えてしまったような場合にでも、通
話エリアの異なる通信網を用いてそれまで通話を行って
きた相手に対して再度電話を掛け直す(発呼し)、通話
を再開することが可能となる。
【0069】第3の効果は、基地局においても通話品質
監視手段を装備し、通話の品質に関する監視を行い、通
話が正規の処理をもって終了したか、突然切れてしまっ
たなどの通常でない終了であったかを監視する。また再
発呼事前アナウンス部を装備し、該通話品質監視手段に
おいて通話が通常でない終了であった場合について、通
話相手先に対して、再発呼があることをアナウンスを行
い、共用電話1から再び電話がかかってくることを事前
に通報することである。これにより、通話途中で途切れ
てしまっても、その通話の相手先に対して、再び電話が
かかってくることを予め通報し、その結果、再発呼の着
信確立は増大し、また通話相手側も何故通話が突然切れ
てしまったかの理由を知ることが可能となる。
【0070】第4の効果は、該共用電話から電話を掛け
る場合、該通話品質監視手段によってその共用電話が通
話が可能な通信網の通話品質に関して全て診断を行い、
その結果を表示などの手段を用いてユーザーに知らせる
ことである。これにより、ユーザーは有利な通信網を選
択することが可能となる。
【0071】第5の発明は、該共用電話に通信網自動選
択手段を設け、該共用電話から電話を掛ける場合、該通
話品質監視手段によって通話が可能な通信網の通話品質
に関してそれぞれ診断を行い、その結果いずれもの通信
路網が通話可能な場合は、設けた通信網自動選択手段に
よって自動的にユーザーにとって有利な通信網を選択す
ることである。これにより、ユーザーの有利な(つま
り、サービス料金が安いなどユーザーにとって有利な)
通信網の選択を自動的に行うこと可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明、共用電話装置の実施形態の例を表す図
である。
【図2】本発明、共用電話装置の実施形態の他の例を表
す図である。
【図3】本発明、共用電話装置の実施形態の他の例を表
す図である。
【図4】本発明、共用電話装置の具体的な使用例を表す
図である。
【符号に説明】
1,10,21 共用電話 2,7,24,31 通話品質監視手段 3,25 切り替え部 4,26 相手先電話番号記憶部 5,27 再発呼部 6,28 マンマシンインターフェース部 8,32 再発呼事前アナウンス部 11,29 通信網自動選択手段 22 PDC送受信部 23 PHS送受信部 29 PDC通信網の基地局 30 PHS通信網の基地局 MODi 通信網Ni に関する送受信を行う送受信
部。なお、i=1,2…I、Iは2以上 BASEi 通信網Ni の基地局。なお、i=1,2
…I、Iは2以上 BASE′i 通信網Ni の基地局。なお、i=1,
2…I、Iは2以上

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の異なる通信網に対応する送受信装
    置を含む共用電話装置において、 ・通信可能な通信網の送受信をそれぞれ行う送受信部
    と、 ・上記送受信部でそれぞれ受信した信号をもとに、通話
    品質の劣化を診断する通話品質監視手段と、 ・上記通話品質監視手段の出力により上記送受信部のい
    ずれかを選択する切り替え部と、 ・通話が行われている相手先の電話番号を記憶する相手
    先電話番号記憶部と、 ・上記通話品質監視手段の出力と上記切り替え部の動作
    に連動して、上記相手先電話番号記憶部内に記憶された
    電話番号に再び発呼を行う機能を持つ再発呼部と、 ・ユーザーとのインターフェースをつかさどるマンマシ
    ンインターフェース部を具備することを特徴とする共用
    電話装置。
  2. 【請求項2】 前記、共用電話装置において、利用する
    通信網を前もって定められた優先度にしたがって選択す
    る通信網自動選択手段をさらに具備することを特徴とす
    る請求項1記載の共用電話装置。
  3. 【請求項3】 前記、通信網自動選択手段の選択結果を
    表示する表示手段をさらに備えることを特徴とする請求
    項2記載の共用電話装置。
  4. 【請求項4】 前記、通話品質監視手段は、通話中に受
    信した信号の振幅値を用いてその通話品質の監視を行う
    ことを特徴とする請求項1、2、3記載の共用電話装
    置。
  5. 【請求項5】 前記、通話品質監視手段は、通話中に受
    信した信号の電界強度を用いてその通話品質の監視を行
    うことを特徴とする請求項1、2、3記載の共用電話装
    置。
  6. 【請求項6】 前記、通話品質監視手段は、通話中に受
    信した信号のビット誤り数を用いてその通話品質の監視
    を行うことを特徴とする請求項1、2、3記載の共用電
    話装置。
  7. 【請求項7】 前記、通話品質監視手段は、通話中に受
    信した信号のフレーム誤り数を用いてその通話品質の監
    視を行うことを特徴とする請求項1、2、3記載の共用
    電話装置。
  8. 【請求項8】 前記、通話品質監視手段は、通話中に受
    信した信号のシンボル誤り数を用いてその通話品質の監
    視を行うことを特徴とする請求項1、2、3記載の共用
    電話装置。
  9. 【請求項9】 前記、通話品質監視手段は、予め定めた
    一定時間の観測を行い時間平均処理を施すことを特徴と
    する請求項4〜8記載の共用電話装置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9に記載の共用電話装置と
    通信を行う基地局であり、通話相手先電話番号を共用電
    話装置に通報する通話相手先電話番号通報手段を具備す
    ることを特徴とする基地局。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の基地局において、こ
    の基地局は通話品質の監視を行う通話品質監視手段と、
    この通話品質監視手段が通話品質の低下を検出したとき
    に相手先に再発呼を予告するための信号を送出する再発
    呼事前アナウンス部とをさらに具備することを特徴とす
    る請求項10記載の基地局。
JP8039578A 1996-02-27 1996-02-27 共用電話装置 Pending JPH09233555A (ja)

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