JPH09232912A - デジタル・フィルタ - Google Patents

デジタル・フィルタ

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JPH09232912A
JPH09232912A JP4140496A JP4140496A JPH09232912A JP H09232912 A JPH09232912 A JP H09232912A JP 4140496 A JP4140496 A JP 4140496A JP 4140496 A JP4140496 A JP 4140496A JP H09232912 A JPH09232912 A JP H09232912A
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JP
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data
circuit
input
output
clock
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JP4140496A
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English (en)
Inventor
Chiaki Shimada
千秋 島田
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NEC IC Microcomputer Systems Co Ltd
Original Assignee
NEC IC Microcomputer Systems Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】内部演算時間を拡張して、レジスタによるホー
ルドタイムが確保され、ラッチ・タイミングが保証され
たデジタル・フィルタを実現する。 【解決手段】2チャンネルのmビットのデータLおよび
データRを入力とするセレクタ回路1と、セレクタ回路
1より出力されるmビットのデータを一方の入力とする
演算回路2と、クロックCLK1 、CLK2 および選択
制御信号Φ2fsを入力とする計数回路7と、演算回路
2より出力されるmビットのデータを入力とするレジス
タ(1)3およびレジスタ(2)4を含むレジスタ回路
5と、レジスタ回路5のレジスタ(1)3およびレジス
タ(2)4より出力される2チャンネルのmビットのデ
ータを入力とするセレクタ回路6とを備えて構成されて
おり、セレクタ回路6より出力されるmビットのデータ
は、出力端子を介して外部に出力されるとともに、演算
回路2の他方の入力としてフィードバックされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデジタル・フィルタ
に関し、特に複数入力チャンネルを有する演算回路を用
いて形成されるデジタル・フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の複数チャンネルの複数ビット・デ
ータ入力に対応するデジタル・フィルタの第1の従来例
が、図6のブロック図に示される。図6に示されるよう
に、本従来例は、n(2以上の整数)チャンネルのm
(1以上の整数)ビットのデータを入力とするセレクタ
回路1と、セレクタ回路1より出力されるmビットのデ
ータを一方の入力とする演算回路2と、nチャンネルに
対応するクロックを入力とする遅延回路18と、演算回
路2より出力される演算後のmビットのデータを入力と
するmビットのレジスタ(1)3〜レジスタ(n)13
を含むレジスタ回路5と、レジスタ回路5のレジスタ
(1)3〜レジスタ(n)13より出力されるnチャン
ネルのmビットのデータを入力とするセレクタ回路6と
を備えて構成されており、セレクタ回路6より出力され
るmビットのデータは、出力端子を介して外部に出力さ
れるとともに、演算回路2の他方の入力としてフィード
バックされる。
【0003】図6において、外部から入力されるnチャ
ンネルのmビットのデータ(1)〜(n)はセレクタ回
路1に入力され、外部からセレクタ回路1に入力される
選択制御信号Φ2fsにより制御されて、各チャンネル
のデータは時分割されて出力される。セレクタ回路1よ
り出力される時分割されたmビットのデータは、演算回
路2の一方の入力端に入力され、nチャンネルのレジス
タ(1)3〜レジスタ(n)13より出力されるmビッ
トのデータを、セレクタ回路6において選択制御信号Φ
2fsにより再度時分割し、演算回路2の他の入力端に
フィードバックして入力されるmビットのデータととも
に演算処理される。演算回路2による演算結果として出
力されるmビットのデータは、各チャンネル別に対応す
るレジスタ(1)3〜(n)13にラッチされる。その
際のラッチ用のクロックは、外部から入力されるnチャ
ンネルに対応するn本のクロックCLK1 〜CLK
n が、遅延回路3において所定時間遅延されて出力され
て、それぞれレジスタ(1)3〜レジスタ(n)13に
供給されるクロックである。各チャンネルごとに設けら
れているレジスタ(1)3〜レジスタ(n)13に保持
されているmビットのデータは、セレクタ回路6に入力
され、外部から入力される選択制御信号Φ2fsにより
再度時分割されて出力され、前述のように、当該mビッ
トのデータは出力端子を介して外部に出力されるととも
に、演算回路2の他方の入力としてフィードバックされ
る。セレクタ回路1とセレクタ回路6に対して入力され
る選択制御信号Φ2fsは、両セレクタ回路に対して共
通して入力される制御信号であり、これにより、演算回
路2に対しては、同一チャンネルのデータが同時に入力
される。
【0004】図7(a)、(b)、(c)、(d)、
(e)、(f)、(g)および(h)は、本従来例にお
いて、入力データが2チャンネルの場合を例として示し
た動作タイミング図である(入力データが2チャンネル
の場合、以下の説明においては、当該2チャンネルのデ
ータをデータLおよびデータRとして表現し、図6のレ
ジスタ回路5は、レジスタ(1)およびレジスタ(2)
により形成され、外部より入力されるクロックはCLK
1 およびCLK2 より成るものとする)。図7におい
て、データLおよびデータRは2チャンネルのデータで
あり、CLK1 およびCLK2 はレジスタ回路5に入力
されるクロック、Φ2fsは選択制御信号であり、クロ
ックCLK1 およびCLK2 の立ち下がりと選択制御信
号Φ2fsの変化点とは同期している(図7(g)にお
けるA、B参照)。データLを形成するデータL0 、L
1 、L2 、L3 、…およびデータRを形成するデータR
0 、R1 、R2 、R3 、…は、選択制御信号Φ2fsに
より時分割されてデータS(図7(h)参照)のタイミ
ングで演算回路2に入力される。演算回路2において演
算されて出力されるmビットのデータは、クロックCL
1 の立ち上がりにおいてラッチされる(図7(h)に
おけるC参照)。その際に、ラッチのタイミングが、ク
ロックCLK1 の立ち上がりのタイミングでは、演算回
路2における演算時間Tm1が不足する場合には、外部か
らのクロックCLK1 およびクロックCLK2 の入力に
対応して遅延回路3を設けることにより、これらのクロ
ックに遅時時間を与えてCLK1 ’およびCLK2 ’を
生成してレジスタ回路5に供給することにより、ラッチ
のタイミングに遅れを持たせている(図7(h)におけ
るE、Tm1参照)。
【0005】図8は、従来の複数チャンネルの複数ビッ
ト・データ入力に対応するデジタル・フィルタの第2の
従来例のブロック図である。図8に示されるように、本
従来例は、nチャンネルのmビットのデータを入力とす
るセレクタ回路1と、セレクタ回路1より出力されるm
ビットのデータを一方の入力とする演算回路2と、演算
回路2より出力される演算後のmビットのデータを入力
とする遅延回路19と、遅延回路19より出力されるm
ビットのデータを入力とするmビットのレジスタ(1)
3〜レジスタ(n)13を含むレジスタ回路5と、レジ
スタ回路5のレジスタ(1)3〜レジスタ(n)13よ
り出力されるnチャンネルのmビットのデータを入力と
するセレクタ回路6とを備えて構成されており、セレク
タ回路6より出力されるmビットのデータは、前述の第
1の従来例の場合と同様に、出力端子を介して外部に出
力されるとともに、演算回路2の他方の入力としてフィ
ードバックされる。図6との対比により明らかなよう
に、前述の第1の従来例の場合とは異なり、本従来例の
構成要素としては、遅延回路19がラッチ用のクロック
入力に対する遅延用として用いられているのではなく、
演算回路2より演算出力されるデータ入力に対して設け
られていることである。
【0006】図8において、外部から入力されるnチャ
ンネルのmビットのデータ(1)〜(n)はセレクタ回
路1に入力され、外部からセレクタ回路1に入力される
選択制御信号Φ2fsにより制御されて、各チャンネル
のデータは時分割されて出力される。セレクタ回路1よ
り出力される時分割されたmビットのデータは、演算回
路2の一方の入力端に入力され、遅延回路19、nチャ
ンネルのレジスタ(1)3〜レジスタ(n)13より出
力されるmビットのデータを、セレクタ回路6において
選択制御信号Φ2fsにより再度時分割して、演算回路
2の他の入力端にフィードバックして入力されるmビッ
トのデータとともに演算処理される。演算回路2による
演算結果として出力されるmビットのデータは、遅延回
路19において所定時間遅延されて出力され、クロック
CLK1 、クロックCLK2 、………、CLKn を介し
て、各チャンネル別に対応するレジスタ(1)3〜レジ
スタ(n)13にラッチされる。本従来例においては、
演算後のデータに対して遅延回路4により遅延時間を与
えることにより、クロックCLK1 、クロックCL
2 、………、CLKn の立ち下がり時点におけるラッ
チのホールドタイムが確保されるように回路が構成され
てる。各チャンネルのレジスタ(1)3〜レジスタ
(n)13に保持されているmビットのデータは、セレ
クタ回路6に入力され、外部から入力される選択制御信
号Φ2fsにより再度時分割されて出力され、前述のよ
うに、当該mビットのデータは出力端子を介して外部に
出力されるとともに、演算回路2の他方の入力としてフ
ィードバックされる。セレクタ回路1とセレクタ回路6
に対して入力される選択制御信号Φ2fsは、前述の第
1の従来例と同様に、両セレクタ回路に対して共通して
入力される制御信号であり、これにより、演算回路2に
対しては、同一チャンネルのデータが同時に入力され
る。
【0007】図9(a)、(b)、(c)、(d)、
(e)、(f)および(g)は、本従来例において、入
力データが2チャンネルの場合を例として示した動作タ
イミング図である(以下、第1の従来例の場合と同様
に、入力データが2チャンネルの場合、以下の説明にお
いては、当該2チャンネルのデータをデータLおよびデ
ータRとして表現し、図6のレジスタ回路5は、レジス
タ(1)およびレジスタ(2)により形成され、外部よ
り入力されるクロックはCLK1 およびCLK2 より成
るものとする)。図9において、データLおよびデータ
Rは2チャンネルのデータであり、CLK1 およびCL
2 はレジスタ回路5に入力されるクロック、Φ2fs
は選択制御信号であり、前述の第1の従来例の場合と同
様である。しかし、本従来例においては演算回路2にお
ける演算時間を拡張するために、レジスタ回路5におけ
るラッチ・タイミングは、クロックCLK1 およびCL
2 の立ち下がり点(図9(c)、(d)および(e)
におけるA、B参照)としている。データLおよびデー
タRの演算回路2に対する入力タイミングに対応する選
択制御信号Φ2fsの立ち下がりと、クロックCLK1
およびCLK2 の立ち下がり点が同期しているために、
演算後のデータに対して遅延回路4により所定の遅延時
間を与えてレジスタ回路5に供給することにより、クロ
ックCLK1 およびCLK2 の立ち下がりの時点におけ
るラッチのホールドタイムが確保されている(図9
(f)および(g)におけるB、C、Tm3参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のデジタ
ル・フィルタにおいては、第1の従来例の場合には、外
部から入力されるクロックに遅延時間を与えるために遅
延回路が設けられており、演算回路より出力される演算
出力データを、遅延されたクロックの立ち上がりでラッ
チする構成となっている。このために、複数チャンネル
のデータがセレクタ回路1において時分割されて演算回
路2に入力される際に必要とされる最大時間はTin=T
Φ2fs /n(TΦ2fs は、選択制御信号Φ2fsの周
期)であるが、クロックCLK1 〜CLKn に立ち上が
りにおいてデータがラッチされると、演算可能な時間は
(Tin/2)+αとなる。ここで、αは遅延回路3によ
るクロックCLK1 〜CLKn に対する遅延時間であ
る。この演算可能時間内において演算が終了し、レジス
タ5において安定したデータがラッチされることが必要
条件である。しかしながら、本発明における検証によ
り、使用条件97°C、供給電圧2.7V(電源電圧
3.0V時)という最悪条件において演算が行われた場
合のキャリーが、1ビット伝播するのに要した時間は
2.1nsであった。この使用条件においては、1チャ
ンネルの入力データが多ビット(ここでは25ビットの
場合とする)により形成される場合には、演算時におけ
るキャリーの伝播時間が増大し、データが確定されるま
でに50ns以上の時間が必要となる。ここで、Tin
80nsであるものとすると、(Tin/2)+α=40
+α(ns)となり、演算が終了する前にデータがラッ
チされるという状態となり、この場合には、誤ったデー
タがレジスタ回路5に保持されるという事態が生じる。
即ち、入力データが多ビットにて形成される場合には、
演算回路における演算時間が不足して、正常動作を期待
することができないという欠点がある。
【0009】更にまた、第2の従来例の場合には、選択
制御信号Φ2fsのとクロックCLK1 〜CLKn は相
互に同期した信号ではあるが、これらの信号の外部にお
ける配線容量およびゲート容量等の負荷は、各信号によ
って異なっているために、本ブロックに到達する際の各
信号のスキューは保証されていない。そのために、クロ
ックCLK1 〜CLKn が、演算後において遅延させた
データよりも更に遅延している場合には、ホールドタイ
ムを確保することが不可能になるという欠点がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明のデジタル・
フィルタは、nチャンネルのmビットのデータを入力
し、所定の選択制御信号を介して当該データを時分割処
理して出力する第1のセレクタ回路と、外部からのn個
のクロック信号と前記選択制御信号に対応する原選択制
御信号とを入力して、計数処理を介して前記選択制御信
号を生成して出力する計数回路と、前記第1のセレクタ
回路より出力されるデータを一方の入力端に入力し、所
定の帰還データを他方の入力端に入力して演算処理を行
う演算回路と、前記クロック信号を介して、前記演算回
路より出力されるデータをラッチするn個のレジスタを
含むレジスタ回路と、前記n個のレジスタより出力され
るデータを入力し、前記選択制御信号を介して当該デー
タを時分割処理して所望データとして外部に出力すると
ともに、当該所望データを、前記帰還データとして前記
演算回路に帰還入力する第2のセレクタ回路と、を備え
て構成されることを特徴としている。
【0011】なお、第1の発明において、前記計数回路
は、前記n個のクロックを入力し、これらのクロックの
論理和をとりクロックとして出力するOR回路と、デー
タ入力端子に前記原選択制御信号が入力され、クロック
入力端子に前記OR回路より出力されるクロックが入力
される第1のフリップフロップと、前記OR回路より出
力されるクロックを反転して出力するインバータと、デ
ータ入力端子に前記第1のフリップフロップの正データ
出力端子より出力されるデータが入力され、クロック入
力端子に前記インバータより出力される反転クロックが
入力されて、負データ出力端子より前記選択制御信号を
出力する第2のフリップフロップとを備えて構成しても
よい。
【0012】また、第2の発明のデジタル・フィルタ
は、nチャンネルのmビットのデータを入力し、所定の
選択制御信号を介して当該データを時分割処理して出力
する第1のセレクタ回路と、外部からのn個のクロック
信号を入力して、計数処理を介して前記選択制御信号を
生成して出力する計数回路と、前記第1のセレクタ回路
より出力されるデータを一方の入力端に入力し、所定の
帰還データを他方の入力端に入力して演算処理を行う演
算回路と、前記クロック信号を介して、前記演算回路よ
り出力されるデータをラッチするn個のレジスタを含む
レジスタ回路と、前記n個のレジスタより出力されるデ
ータを入力し、前記選択制御信号を介して当該データを
時分割処理して所望データとして外部に出力するととも
に、当該所望データを、前記帰還データとして前記演算
回路に帰還入力する第2のセレクタ回路とを備えて構成
されることを特徴としている。
【0013】なお、第2の発明において、前記計数回路
は、前記n個のクロックを入力し、これらのクロックの
論理和をとりクロックとして出力するOR回路と、デー
タ入力端子に所定の帰還データが入力され、クロック入
力端子に前記OR回路より出力されるクロックが入力さ
れる第1のフリップフロップと、前記OR回路より出力
されるクロックを反転して出力するインバータと、デー
タ入力端子に前記第1のフリップフロップの正データ出
力端子より出力されるデータが入力され、クロック入力
端子に前記インバータより出力される反転クロックが入
力されて、正データ出力端子より前記帰還データを出力
するとともに、負データ出力端子より前記選択制御信号
を出力する第2のフリップフロップとを備えて構成して
もよい。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。
【0015】図1は本発明の第1の実施形態を示すブロ
ック図である。図1に示されるように、本実施形態は、
2チャンネルのmビットのデータLおよびデータRを入
力とするセレクタ回路1と、セレクタ回路1より出力さ
れるmビットのデータを一方の入力とする演算回路2
と、外部からのクロックCLK1 、CLK2 および選択
制御信号Φ2fsを入力とする計数回路7と、演算回路
2より出力される演算後のmビットのデータを入力とす
るmビットのレジスタ(1)3およびレジスタ(2)4
を含むレジスタ回路5と、レジスタ回路5のレジスタ
(1)3およびレジスタ(2)4より出力される2チャ
ンネルのmビットのデータを入力とするセレクタ回路6
とを備えて構成されており、セレクタ回路6より出力さ
れるmビットのデータは、出力端子を介して外部に出力
されるとともに、演算回路2の他方の入力としてフィー
ドバックされる。
【0016】図1において、外部から入力される2チャ
ンネルのmビットのデータLおよびデータRはセレクタ
回路1に入力される。また外部からの2チャンネルに対
応するクロックCLK1 、CLK2 および選択制御信号
Φ2fsが計数回路7に入力されており、当該選択制御
信号Φ2fsはクロックを介して計数処理され、計数処
理された選択制御信号Φ2fs’はセレクタ回路1およ
びセレクタ回路6に入力される。この計数回路7は、図
2に示されるように、フリップフロップ8および9と、
OR回路10と、インバータ11とを備えて構成されて
おり、2チャンネルに対応するクロックCLK1 および
CLK2 はCR回路10に入力されて論理和がとられ、
その論理和出力は、クロックとしてフリップフロップ8
のクロック入力端子およびインバータ11により反転さ
れてフリップフロップ9のクロック入力端子に入力され
る。また、選択制御信号Φ2fsは、フリップフロップ
8のデータ入力端子に入力され、OR回路10のCLK
1 およびCLK2 の論理和出力によるクロックを介して
正出力端子から出力されるデータは、フリップフロップ
9のデータ入力端子に入力される。フリップフロップ9
のクロック入力端子には、CLK1 およびCLK2 の論
理和出力によるクロックの反転クロックが入力されてお
り、この反転クロックを介して、フリップフロップ9の
負出力端子からは選択制御信号Φ2fs’が出力され
て、前述のように、セレクタ回路1およびセレクタ回路
6に入力される。
【0017】セレクタ回路1においては、選択制御信号
Φ2fs’により制御されて、2チャンネルのmビット
のデータLおよびデータRは時分割されて出力される。
この時分割されたデータLおよびデータRは、演算回路
2の一方の入力端に入力され、2チャンネルのレジスタ
(1)3およびレジスタ(2)4より出力されるmビッ
トのデータを、セレクタ回路6において選択制御信号Φ
2fs‘により再度時分割して、演算回路2の他の入力
端にフィードバックして入力されるmビットのデータと
ともに演算処理される。演算回路2より演算出力される
mビットのデータは、各チャンネル別に対応するレジス
タ(1)3およびレジスタ(2)4にラッチされる。そ
の際のラッチ用のクロックは、外部から入力される2チ
ャンネルに対応する前記クロックCLK1 およびCLK
2 が、直接レジスタ(1)3およびレジスタ(2)4に
対して供給される。レジスタ(1)3およびレジスタ
(2)4に保持されているmビットのデータはセレクタ
回路6に入力され、計数回路7より出力される選択制御
信号Φ2fs’により再度時分割されて出力されて、当
該mビットのデータは出力端子を介して外部に出力され
るとともに、演算回路2の他方の入力としてフィードバ
ックされる。なお、セレクタ回路1とセレクタ回路6に
対して入力される選択制御信号Φ2fs’は、両セレク
タ回路に対して共通して入力される制御信号であり、こ
れにより、演算回路2に対しては、同一チャンネルのデ
ータが同時に入力される。
【0018】図3(a)、(b)、(c)、(d)、
(e)、(f)および(g)は、図1に示される本実施
形態における、2チャンネルの入力データに対応する動
作タイミング図である。図3において、データLおよび
データRは2チャンネルのmビットのデータであり、C
LK1 およびCLK2 は外部から入力されるクロック、
Φ2fsは選択制御信号であり、Φ2fs’は計数回路
7より出力される選択制御信号である。データLを形成
するデータL0 、L1 、L2 、L3 、…およびデータR
を形成するデータR0 、R1 、R2 、R3 、…は、選択
制御信号Φ2fsの周期で入力されるが、セレクタ回路
1において、これらのデータを時分割する際に入力され
る選択制御信号Φ2fs’は選択制御信号Φ2fsの計
数出力であり、これにより、当該選択制御信号Φ2f
s’は、図3(f)に示されるように、クロックCLK
1 の立ち下がりのタイミングよりも確実に時間遅れとな
る信号としてセレクタ回路1およびセレクタ回路6に入
力されている。セレクタ回路1に入力される2チャンネ
ルのデータLおよびデータRは、計数作用を介して遅延
された選択制御信号Φ2fs’により時分割され、デー
タS(図3(g)参照)のタイミングにおいて演算回路
2に入力される。そして演算後のデータ出力は、各チャ
ンネルごとに、それぞれクロックCLK1 およびCLK
2 の立ち下がりのタイミングでレジスタ(1)3および
レジスタ(2)4にラッチされる。
【0019】この第1の実施形態においては、外部から
入力される選択制御信号Φ2fs、クロックCLK1
よびCLK2 を含む制御入力に対応して、ラッチ用のク
ロックCLK1 およびCLK2 を計数回路7により計数
することにより、これらのクロックに同期し、且つ所定
の時間遅れの選択制御信号Φ2fs’が生成されてセレ
クタ回路1およびセレクタ回路6に入力されている。こ
れにより、選択制御信号Φ2fs’の状態切替えにより
入力されるデータは、クロックCLK1 およびCLK2
よりも早いタイミングで変化することがなく、クロック
CLK1 およびCLK2 の立ち下がり時点におけるデー
タ・ラッチが可能となり、また外部から入力される選択
制御信号およびクロックのスキューに「ばらつき」が発
生するようなことがあっても、入力データ保持に誤りが
生じることがなく、クロックの立ち下がりにおいてレジ
スタ回路5におけるデータ・ラッチが可能となり、演算
回路2における演算時間が十分に確保されて、当該演算
回路2による高速演算処理を図ることができる。
【0020】図4は、本発明の第2の実施形態を示すブ
ロック図である。図4に示されるように、本実施形態
は、nチャンネルのmビットのデータ(1)〜(n)を
入力とするセレクタ回路1と、セレクタ回路1より出力
されるmビットのデータを一方の入力とする演算回路2
と、外部からのクロックCLK1 〜CLKn を入力とす
る計数回路12と、演算回路2より出力される演算後の
mビットのデータを入力とするmビットのレジスタ
(1)3〜レジスタ(n)13を含むレジスタ回路5
と、レジスタ回路5のレジスタ(1)3〜レジスタ
(n)13より出力されるnチャンネルのmビットのデ
ータを入力とするセレクタ回路6とを備えて構成されて
おり、セレクタ回路6より出力されるmビットのデータ
は、出力端子を介して外部に出力されるとともに、演算
回路2の他方の入力としてフィードバックされる。本実
施形態は、図4より明らかなように、外部からの選択制
御信号の入力がなく、制御入力としては、nチャンネル
に対応するクロックCLK1 〜CLKnのみが入力され
ている場合に適用される1実施形態である。
【0021】図4において、外部から入力されるnチャ
ンネルのmビットのデータ(1)〜(n)はセレクタ回
路1に入力される。また外部からのnチャンネルに対応
するクロックCLK1 〜CLKn は計数回路12に入力
され、その計数出力は、選択制御信号Φ2fs’として
出力されて、セレクタ回路1およびセレクタ回路6に入
力される。この計数回路12は、図5に示されるよう
に、OR回路14と、フリップフロップ15および17
と、インバータ16とを備えて構成されており、nチャ
ンネルに対応するクロックCLK1 〜CLKn はOR回
路14に入力されて論理和がとられ、その論理和出力は
クロックとしてフリップフロップ15のクロック入力端
子に入力されるとともに、インバータ16により反転さ
れて、フリップフロップ17のクロック入力端子に入力
される。フリップフロップ15の正データ出力端子より
出力されるデータはフリップフロップ17のデータ入力
端子に入力されて、当該フリップフロップ17の正デー
タ出力端子より出力されるデータはフリップフロップ1
5のデータ入力端子に帰還入力される。この回路構成に
より、フリップフロップ17の負データ出力端子からは
選択制御信号Φ2fs’が出力されて、セレクタ回路1
およびセレクタ回路6に入力される。
【0022】この第2の実施形態は、前述のように、外
部からの制御入力はnチャンネルに対応するクロックC
LK1 〜CLKn のみであるが、計数回路12より計数
出力される選択制御信号Φ2fs’は、これらのクロッ
クに同期しており、且つ計数回路12による計数作用を
介してクロックCLK1 〜CLKn よりは、確実に所定
時間の遅れで計数回路12より出力され、セレクタ回路
1およびセレクタ回路6に入力されている。従って、第
1の実施形態の場合と同様に、外部から入力されるクロ
ックのスキューに「ばらつき」が生じても、当該クロッ
クの立ち下がりにおいて確実なデータ・ラッチが可能と
なり、演算回路2における演算時間が十分に確保され
て、当該演算回路2による高速演算処理を図ることがで
きる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、クロッ
クを含む外部制御入力に対応して、前記クロックに対す
る計数処理を介して、当該クロックに同期し且つ所定の
時間遅れの選択制御信号を生成して入力データに対する
時分割処理を行うことにより、多ビットのデータ入力に
対しても、内部における演算処理時間を有効に保持する
ことができるという効果がある。
【0024】また、外部から入力されるクロックおよび
選択制御信号のスキューに「ばらつき」が発生するよう
な場合においても、上述のように、当該クロックに同期
し且つ所定の時間遅れの選択制御信号を生成して入力デ
ータに対する時分割処理を行うことにより、クロックの
立ち下がりにおけるデータ・ホールドタイムが確保さ
れ、データ・ラッチにおける誤動作の発生が排除される
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すブロック図であ
る。
【図2】第1の実施形態における計数回路を示す回路図
である。
【図3】第1の実施形態における動作タイミング図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施形態を示すブロック図であ
る。
【図5】第2の実施形態における計数回路を示す回路図
である。
【図6】第1の従来例を示すブロック図である。
【図7】第1の従来例における動作タイミング図であ
る。
【図8】第2の従来例を示すブロック図である。
【図9】第2の従来例における動作タイミング図であ
る。
【符号の説明】
1、6 セレクタ回路 2 演算回路 3 レジスタ(1) 4 レジスタ(2) 5 レジスタ回路 7、12 計数回路 8、9、15、17 フリップフロップ 10、14 OR回路 11、16 インバータ 13 レジスタ(n) 18、19 遅延回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n(2以上の整数)チャンネルのm(1
    以上の整数)ビットのデータを入力し、所定の選択制御
    信号を介して当該データを時分割処理して出力する第1
    のセレクタ回路と、 外部からのn個のクロック信号と前記選択制御信号に対
    応する原選択制御信号とを入力して、計数処理を介して
    前記選択制御信号を生成して出力する計数回路と、 前記第1のセレクタ回路より出力されるデータを一方の
    入力端に入力し、所定の帰還データを他方の入力端に入
    力して演算処理を行う演算回路と、 前記クロック信号を介して、前記演算回路より出力され
    るデータをラッチするn個のレジスタを含むレジスタ回
    路と、 前記n個のレジスタより出力されるデータを入力し、前
    記選択制御信号を介して当該データを時分割処理して所
    望データとして外部に出力するとともに、当該所望デー
    タを、前記帰還データとして前記演算回路に帰還入力す
    る第2のセレクタ回路と、 を備えて構成されることを特徴とするデジタル・フィル
    タ。
  2. 【請求項2】 前記計数回路が、前記n個のクロックを
    入力し、これらのクロックの論理和をとりクロックとし
    て出力するOR回路と、 データ入力端子に前記原選択制御信号が入力され、クロ
    ック入力端子に前記OR回路より出力されるクロックが
    入力される第1のフリップフロップと、 前記OR回路より出力されるクロックを反転して出力す
    るインバータと、 データ入力端子に前記第1のフリップフロップの正デー
    タ出力端子より出力されるデータが入力され、クロック
    入力端子に前記インバータより出力される反転クロック
    が入力されて、負データ出力端子より前記選択制御信号
    を出力する第2のフリップフロップと、 を備えて構成される請求項1記載のデジタル・フィル
    タ。
  3. 【請求項3】 nチャンネルのmビットのデータを入力
    し、所定の選択制御信号を介して当該データを時分割処
    理して出力する第1のセレクタ回路と、 外部からのn個のクロック信号を入力して、計数処理を
    介して前記選択制御信号を生成して出力する計数回路
    と、 前記第1のセレクタ回路より出力されるデータを一方の
    入力端に入力し、所定の帰還データを他方の入力端に入
    力して演算処理を行う演算回路と、 前記クロック信号を介して、前記演算回路より出力され
    るデータをラッチするn個のレジスタを含むレジスタ回
    路と、 前記n個のレジスタより出力されるデータを入力し、前
    記選択制御信号を介して当該データを時分割処理して所
    望データとして外部に出力するとともに、当該所望デー
    タを、前記帰還データとして前記演算回路に帰還入力す
    る第2のセレクタ回路と、 を備えて構成されることを特徴とするデジタル・フィル
    タ。
  4. 【請求項4】 前記計数回路が、前記n個のクロックを
    入力し、これらのクロックの論理和をとりクロックとし
    て出力するOR回路と、 データ入力端子に所定の帰還データが入力され、クロッ
    ク入力端子に前記OR回路より出力されるクロックが入
    力される第1のフリップフロップと、 前記OR回路より出力されるクロックを反転して出力す
    るインバータと、 データ入力端子に前記第1のフリップフロップの正デー
    タ出力端子より出力されるデータが入力され、クロック
    入力端子に前記インバータより出力される反転クロック
    が入力されて、正データ出力端子より前記帰還データを
    出力するとともに、負データ出力端子より前記選択制御
    信号を出力する第2のフリップフロップと、 を備えて構成される請求項3記載のデジタル・フィル
    タ。
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