JP4428819B2 - 多入力データソーティング回路 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は多入力データソーティング回路、特にデジタルデータ処理における多入力データを、データの大きさの順にソーティング処理する回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルデータの多入力データソーテング処理に関する従来技術は、特開平11−126155号公報(以下、第1従来技術という)に開示されている。2入力データのうち大きい方のデータを出力し、他方の出力に小さい方のデータを出力するデータ並べ替え回路を複数段縦続接続している。
【0003】
図10に従来技術の機能ブロック図を示す。この従来技術の例は、nビットの3入力データの場合である。3個の2入力データ並べ替え回路100、200および300により構成される。nビット入力データ1および2は、2入力データ並べ替え回路100に入力され、この2入力並べ替え回路100の一方の出力とnビット入力データ3が、2入力データ並べ替え回路200に入力される。また、2入力データ並べ替え回路100の他方の出力と2入力データ並べ替え回路200の一方の出力が、2入力データ並べ回路300に入力される。そして、2入力データ並べ替え回路300からnビット出力データの「最大値」および「中央値」が出力され、2入力データ並べ替え回路200の残りの出力から、nビット出力データの「最小値」が出力される。ここで、2入力データ並べ替え回路100は、2入力データ比較回路1001、1対の2入力データセレクタ1002、1003およびインバータ(位相反転回路)1004より構成される。2入力データ並べ替え回路200および300も、2入力データ並べ替え回路100と同様構成である。
【0004】
入力データ数mが偶数である場合には、偶数段には(m/2)個の2入力データ並べ替え回路を使用する。奇数段には、(m/2−1)個の2入力データ並べ替え回路を使用する。そして、2入力データ並べ替え回路をm段縦続接続する。一方、入力データ数mが奇数の場合には、各段には(m−1)/2個の2入力データ並べ替え回路を使用する。そして、m段の2入力データ並べ替え回路を縦続接続する。
【0005】
一方、本発明の一形態であり、画像処理における画質改善手法の1つであり、局所領域中の濃度の中央値を出力濃度として与えるメディアンフィルタの従来技術としては、特開昭57−155671号公報の「メディアンフィルタ回路」(以下、第2従来技術という)等に開示されている。この従来技術では、入力データの中で、あるデータの値より大きいデータの数を数えるという処理を特徴とする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した第1および第2従来技術には、次の如き課題を有する。先ず、第1従来技術に開示された多入力データソーティング技法では、2入力データ並べ替え回路を複数段縦続接続する方式であるために、入力データ数が増加すると回路規模が増大する。また、第2従来技術又は特開平5−233804号公報に開示されるメディアンフィルタでは、ハードウエアで実現するには回路規模が増大すると共にそれを制御する制御回路が複雑になる。例えば、上述した第2従来技術では、メディアンフィルタを実現するための入力データの中で、あるデータの値より大きいデータの数を数えるという処理がハードウエアで実現するするには、回路規模が増大し且つ回路が複雑である。
【0007】
【発明の目的】
従って、本発明の主な目的は、ハードウェアの規模が小さく、ハードウエア構成および制御に規則性がある拡張性の高い多入力データソーティング回路を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明による多入力データソーティング回路は、m個のnビット入力データを受けて大きさの順にソーティングして出力する多入力データソーティング回路において、
m個のnビット入力データを入力とするm個のデータレジスタと、m個のデータレジスタからを受けるm個のデータセレクタ回路を有するデータ制限回路と、データ制限回路から出力されるm個のnビットデータの内の最大値のデータを検出する最大値検出回路と、最大値検出回路が検出した最大値データを保存する最大値ラッチ回路と、最大値ラッチ回路からの最大値データとm個のnビット入力データとを比較し、両データが一致している入力データに対応する第1の論理値と、両データが一致していない入力データに対応する第2の論理値とでなるm個のセレクタ制御信号を生成する最大値一致検出回路と
を備え、
データ制限回路におけるm個のデータセレクタ回路は、m個のnビット入力データとともにm個のセレクタ制御信号をそれぞれ受け、セレクタ制御信号が第1の論理値であるnビット入力データを「0」に置き換えて出力するとともに、セレクタ制御入力が第2の論理値であるnビット入力データはそのまま出力する多入力データソーティング回路とを備える。
【0009】
本発明の多入力データソーティング回路の好適実施形態によると、最大値ラッチ回路は(m/2−0.5)個のnビットシフトレジスタから構成される。最大値一致検出回路は、nビット入力データにおける入力データ1から入力データm方向に優先度を設けることにより、セレクタ制御信号における第1の論理値のデータ、すなわち入力データとの一致データ、をただ1つだけ出力する。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の上記および他の目的、特徴および利点を明確にすべく、以下添付した図面を参照しながら、本発明による多入力データソーティング回路の好適実施形態を詳細に説明する。
【0011】
先ず、図1は、本発明による多入力データソーティング回路の構成を示す機能ブロック図である。この多入力データソーティング回路は、データレジスタ回路11、入力データ制限回路12、最大値検出回路13、最大値ラッチ回路14、最大値一致検出回路15およびタイミング制御回路16から構成されている。
【0012】
図1に示す多入力データソーティング回路の各構成要素の構成および機能等を説明する。データレジスタ回路11は、m個のnビット入力データ1〜mに対応して、m個のnビットのデータレジスタから構成されている。入力データ制限回路12は、m個のデータセレクタ回路から構成され、それぞれデータレジスタ回路11の各データレジスタ出力に接続されている。各入力データ制限回路12は、最大値一致検出回路15からのセレクタ制御入力により、データレジスタ回路11の各データレジスタ出力をそのまま出力するか、データの最小値である「0」データを出力するかを選択する機能を有する。最大値検出回路13は、入力データ制限回路12の各データ出力から最大値のデータを検出する。最大値ラッチ回路14は、(m/2−0.5)個のnビットレジスタから構成されるシフトレジスタ回路で、最大値出回路13の出力結果である最大値データを保持する。上述した最大値一致検出回路15は、最大値ラッチ回路14のデータとデータレジスタ回路11の各出力データとを比較して、一致検出する。この検出結果は、入力データ制限回路12の各入力データ制限回路に出力する。タイミング制御回路16は、本発明の多入力データソーティング回路の全体タイミングを制御する。
【0013】
以下、図1に示す多入力データソーティング回路の各構成要素12〜16をハードウェアで構成した場合の具体例を示す。図2は、入力データ制限回路12をハードウェアで構成した具体例である。図2の入力データ制限回路12は、m個のnビット2入力データセレクタ回路20a〜20mで構成される。各データセレクタ回路20a〜20mの入力データAおよびBとして、各入力データ1、2、…、mとデータの最小値である「0」を入力する。また、各データセレクタ回路20a〜20mのセレクタ端子Sに入力されるセレクタ制御信号は、最大値一致検出回路15からの信号出力である。
【0014】
図3は、図1に示す最大値検出回路13をハードウェアで構成した具体例である。この最大値検出回路13は、複数のnビット2入力データ比較モジュール(30a、30b、…)により構成される。m個のnビット入力データに対しては、(m−1)個のnビットの2入力データ比較モジュール30が必要になる。図4は、これら各2入力データ比較モジュール30の更に詳細構成を示す。図4に示すnビット2入力データ比較モジュール30は、nビット2入力データA、Bの大小比較するコンパレータ回路32と、nビット2入力データセレクタ回路31から構成される。このnビット2入力データ比較モジュール30では、コンパレータ回路32で2入力データA、Bを比較する。その比較結果を、2入力データセレクタ回路31のセレクト端子Sに入力し、入力データA、Bをセレクトすることにより、2入力データA、Bのうち大きいデータ値を出力する機能を有する。
【0015】
図5は、図1に示す最大値一致検出回路15をハードウェアで構成した場合の具体例であり、一致検出回路51およびデータ優先回路50の縦続接続回路より構成される。一致検出回路51は、入力データ1用のnビット2入力一致回路51a〜51k、入力データ2用のnビット2入力一致回路52a〜52k、…、入力データm用のnビット2入力一致回路5ma〜5mkより構成される。この一致検出回路51は、最大値ラッチ回路14のk(k=m/2−0.5)個のデータとm個の各入力データとの一致を検出する。nビット2入力一致検出回路51a〜51kは、最大値ラッチ回路14のk(k=m/2−0.5)個のデータと入力データ1との一致を検出する。nビット2入力一致検出回路52a〜52kは、最大値ラッチ回路14のk(k=m/2−0.5)個のデータと入力データ2との一致を検出する。以下、同様にnビット2入力一致検出回路5ma〜5mkは、最大値ラッチ回路14のk(k=m/2−0.5)個のデータと入力データmとの一致を検出する。
【0016】
一方、最大値一致検出回路15を構成するデータ優先回路50は、各最大値に対するデータ優先回路50a、50b、…、50および50(k+1)より構成される。これらからデータ優先回路50a〜50(k+1)は、1つの最大値データに対し、複数の入力データが一致した場合に、優先度を付けて、ただ1つの入力データのみが一致したとする回路である。データ優先回路50a〜50kは、全て同様構成である。複数の入力データがあった場合(例えば、論理「H」)のデータ優先回路で、m個の入力データに優先度を付ける構成とし、複数の入力データがあった場合においても、出力結果としては必ず1つだけにする回路である。
【0017】
図6は、図5に示すデータ優先回路50をハードウェアで構成した場合の具体例を示す。図6の具体例では、入力データ1を位相反転するインバータ61a、このインバータ61aで位相反転されたデータ1および入力データ2を入力とするANDゲート62a、このANDゲート62aの出力を位相反転するインバータ61b、これらインバータ61aおよび61bで位相反転されたデータおよび入力データ3を入力とするANDゲート62bの如く、複数のインバータ61およびANDゲート62より構成される。出力データ1、2、3、…は、入力データを直接出力する以外、上述したANDゲート62a、62b、…より取り出す。この構成により、入力データ1の優先度が一番高くなっている。例えば入力データに論理「H」が入力した場合には、他の入力データに論理「H」があったとしても、出力データは入力データ1に対応する出力データ1のみが論理「H」となり、他の出力データは全て論理「L」となる。論理和回路50(k+1)は、m個のk入力論理和(OR)ゲートから構成されている。それぞれの論理和ゲートでは、前段の各データ優先回路50a〜50kの各入力データに対応する出力データに対して論理和をとる構成になっている。
【0018】
次に、本発明による多入力データソーティング回路の動作を、図1を参照して説明する。この多入力データソーティング回路では、m(mは奇数)個の入力データの場合、(m/2+0.5)回の最大値検出処理が必要となる。先ず、m個のnビット入力データをデータレジスタ回路11にラッチする。
【0019】
これから、最初の最大値検出処理を実施する。最初の最大値検出処理において、最大値ラッチ回路14が初期化されており、シフトレジスタの各データ値としては、最小値である「0」が入力されている。最大値一致検出回路15では、最大値ラッチ回路14のシフトレジスタの各データ値と入力データ値との一致検出を実施しているので、入力データが「0」の場合のみ一致を検出し、対応する入力データ制限回路12の各入力データ制限回路に論理レベル「1」を送出する。
【0020】
入力データ制限回路12の各入力データ制限回路は、最大値一致検出回路15から入力する制御信号が論理レベル「0」のとき、入力データを出力する。入力する制御信号が論理レベル「1」のとき、データ「0」を出力する。従って、入力データ値が「0」以外の入力データは、入力データ制限回路12からそのまま出力される。最大値検出回路13により最大値が検出され、最大値ラッチ回路14のシフトレジスタに入力される。
【0021】
次に、2回目の最大値検出処理を説明する。最初の最大値検出処理により、m個の入力データの最大値が、最大値ラッチ回路14のシフトレジスタに入力されたとき、最大値一致検出回路15では、シフトレジスタの内容と入力データとの一致を検出する。即ち、上述した「0」データの他、新たに検出した最大値と入力データ値の一致を検出する。最大値である入力データが入力されている入力データ制限回路12のデータセレクタ回路20は、最大値一致検出回路15から入力する制御信号が論理レベル「1」になるので、回路出力としてはデータの最小値である「0」を出力する。従って、2回目の最大値検出処理では、最初の最大値検出処理で検出した最大値を除いた、入力データで最大値検出処理を実施するのと同等になる。
【0022】
同様に、3回目の最大値検出処理を説明する。上述した1回目および2回目の最大値検出処理により、最大値と最大値の次に大きなデータが既に最大値ラッチ回路14のシフトレジスタに入力されている。最大値一致検出回路15では、最大値ラッチ回路14のシフトレジスタの内容と入力データとの一致を検出する。上述した如く、最大値と最大値の次に大きなデータが入力データとして入力されている入力データ制限回路12のデータセレクタ回路20は、最大値一致検出回路15から入力する制御信号が論理レベル「1」になるので、回路出力としてはデータ「0」を出力する。従って、3回目の最大値検出処理では、1回目、2回目の最大値検出処理で検出した最大値を除いた入力データで最大値検出処理を実施するのと同等になる。
【0023】
以下同様にして、最大値検出処理を実施する。最後の最大値検出処理である(m/2+0.5)回目の処理を説明する。今までの(m/2−0.5)回の最大値検出処理により、既にm個の入力データの中で最大値から順番に(m/2−0.5)個のデータが最大値ラッチ回路14のシフトレジスタに入力されている。最大値一致検出回路15において、最大値ラッチ回路14のシフトレジスタの内容と入力データとが一致したデータが入力されている入力データ制限回路12のデータセレクタ回路20の出力は、データ「0」を出力する。従って、(m/2+0.5)回目の最大値検出処理では、今までの(m/2−0.5)回の最大値検出処理で検出した最大値を除いた入力データで最大値検出処理を実施するのと同等になり、m個のデータの中間値を検出することになる。ここで、最大値検出処理において、検出した最大値と同じ値の入力データが複数個存在した場合には、最大値一致検出回路15では、1つの最大値に対し複数の入力データとの一致を検出することになる。しかし、入力データ1から入力データm方向に優先度を設けることにより、最大値一致検出回路15では、1つの最大値に対し、入力データとの一致はただ1つだけ出力するよう構成している。
【0024】
本発明の用途例として、画像処理における画質改善手法の1つであるメディアンフィルタの処理方式を具体的な数値を使用して処理ステップ毎に説明する。図7は、入力データが9個(m=9)で16ビットデータである場合のメディアンフィルタ処理を示している。図7の処理ステップ(0)は、入力データがデータレジスタにセットされた状態を示している。また、最大値ラッチレジスタの内容もデータの最小値である「00」になっている(初期状態)。
【0025】
次に、処理ステップ(1)では、初回の最大値検出処理の結果を示している。この処理において、入力データの中で最大値であるデータレジスタ▲7▼のデータ「e2」が最大値として検出される。
【0026】
処理ステップ(2)では、データ「e2」を最大値としてラッチすると共に、最大値として検出したデータレジスタ▲7▼のデータ「e2」をデータの最小値である「00」にしている。
【0027】
処理ステップ(3)では、処理ステップ(2)のデータに対して2回目の最大値検出処理を行う。この場合、処理ステップ(2)のデータの中で最大値であるデータレジスタ▲6▼のデータ「ca」が、最大値として検出される。従って、初期状態であるステップ(0)における9個の入力データの中で2番目に大きなデータを検出することになる。
【0028】
処理ステップ(4)では、処理ステップ(2)と同様の処理を実施する。データ「ca」を最大値としてラッチすると共に最大値として検出したデータレジスタ▲6▼のデータ「ca」をデータの最小値である「00」にしている。
【0029】
処理ステップ(5)では、処理ステップ(4)のデータに対して3回目の最大値検出処理を行う。この場合、処理ステップ(4)のデータの中で最大値であるデータレジスタ▲2▼のデータ「b3」が最大値として検出される。従って、初期状態であるステップ(0)における9個の入力データの中で3番目に大きなデータを検出することになる。
【0030】
処理ステップ(6)では、処理ステップ(2)と同様の処理を実施する。データ「b3」を最大値としてラッチすると共に最大値として検出したデータレジスタ▲2▼のデータ「b3」をデータの最小値である「00」にしている。
【0031】
処理ステップ(7)では、処理ステップ(6)のデータに対して4回目の最大値検出処理を行う。この場合、処理ステップ(6)のデータの中で最大値であるデータレジスタ▲5▼のデータ「7c」が最大値として検出される。従って、初期状態であるステップ(0)における9個の入力データの中で4番目に大きなデータを検出することになる。
【0032】
処理ステップ(8)では、処理ステップ(2)と同様の処理を実施する。データ「7c」を最大値としてラッチすると共に最大値として検出したデータレジスタ▲5▼のデータ「7C」をデータの最小値である「00」にしている。
【0033】
処理ステップ(9)では、処理ステップ(8)のデータに対して5回目の最大値検出処理を行う。この場合、処理ステップ(8)のデータの中で最大値であるデータレジスタ▲3▼のデータ「64」が最大値として検出される。従って、初期状態であるステップ(0)における9個の入力データの中で5番目に大きなデータ、即ち中間値を検出することになる。
【0034】
図8は、図7の入力データが9個(m=9)である場合のメディアンフィルタ処理のタイミングを示す。ストローブ信号(図8(a)参照)では、入力データをラッチすると共に最大値ラッチ回路のデータをデータの最小値である「0」にする。データクロック(図8(b)参照)は、最大値検出処理した結果を、最大値ラッチ回路に取り込むための信号である。図8(c)には、これら処理内容が示されている。
【0035】
図9は、本発明による多入力データソーティング回路の第2実施形態の構成を示す。この第2実施形態は、データレジスタ901、最大値検出回路911、921、…、9j1および入力データ制限回路912、922、…より構成される。最大値検出回路911および入力データ制限回路912により初回の最大値検出処理を行う。最大値検出回路921および入力データ制限回路922により2回目の最大値検出処理を行う。また、最大値検出回路9j1を含む回路部分によりj回目の最大値検出処理を行う。ここで、j=(m/2+0.5)である。この第2実施形態の基本的な処理方式は、上述の通りであるが、演算回数の低減についてさらに工夫している。その第2実施形態によりメディアンフィルタを構成した場合には、上述の如く、入力データ数がm個(mは奇数)であれば、(m/2+0.5)回の最大値検出処理を行う。即ち、このメディアンフィルタの処理時間としては、クロック数として(m/2+0.5)回分の時間が必要である。
【0036】
図9を参照すると、処理回路としては、(m/2+0.5)回の最大値検出処理を直列に実施する構成である。従って、この第2実施形態では、入力データをデータレジスタ901にセットするだけで、メディアンフィルタの目的である中間値を検出できる。
【0037】
図9に示す本発明の第2実施形態では、ハードウェアの規模は第1実施形態よりも大きくなるが、1回の処理で中間値を検出でき、ハードウェアのタイミング制御回路を削除できる効果がある。
【0038】
以上、本発明による多入力データソーティング回路およびそれを使用するメディアンフィルタの構成および動作を詳述した。しかし、斯かる実施形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではない。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて、種々の変形変更が可能であること、当業者には容易に理解できよう。
【0039】
【発明の効果】
以上の説明から理解される如く、本発明の多入力データソーティング回路によると、次の如き実用上の顕著な効果が得られる。先ず、複数入力データから最大値を検出する回路の前段に入力データを制御する回路を設けたという基本構成に基づき、同様な最大値検出処理を実行するだけで、データの大きさ順にデータソーティングが構成可能である。従って、ハードウェア規模が小さくなる。
【0040】
また、ハードウェア構成に規則性があり、制御が容易であるため、拡張性の高い多入力データソーティング回路が構成でき、特に画像処理における画質改善手法の1つであるメディアンフィルタ等に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による多入力データソーティングの第1実施形態の機能ブロック図である。
【図2】図1中に示す入力制限回路の具体例のブロック図である。
【図3】図1中に示す最大値検出回路の具体例のブロック図である。
【図4】図3中に示す最大値検出回路を構成するnビット2入力データ比較モジュールの詳細構成図である。
【図5】図1に示すの最大値一致検出回路の具体例のブロック図である。
【図6】図5に示す最大値一致検出回路のデータ優先回路の具体例のブロック図である。
【図7】本発明による多入力データソーティング回路の9入力データの場合の処理方式を示す。
【図8】9入力データの場合におけるメディアンフィルタの処理タイミングチャートである。
【図9】本発明による多入力データソーティング回路の第2実施形態の機能ブロック図である。
【図10】従来技術の機能ブロック図である。
【符号の説明】
11 データレジスタ
12 入力データ制限回路
13 最大値検出回路
14 最大値ラッチ回路
15 最大値一致検出回路
16 タイミング制御回路
20a〜20m データセレクタ回路
30a、30b、… 2入力データ比較モジュール
31 データセレクタ
32 コンパレータ回路
50 データ優先回路
51 一致検出回路

Claims (3)

  1. m個のnビット入力データを受けて大きさの順にソーティングして出力する多入力データソーティング回路において、
    前記m個のnビット入力データを入力とするm個のデータレジスタと、該m個のデータレジスタからを受けるm個のデータセレクタ回路を有するデータ制限回路と、該データ制限回路から出力されるm個のnビットデータの内の最大値のデータを検出する最大値検出回路と、該最大値検出回路が検出した最大値データを保存する最大値ラッチ回路と、該最大値ラッチ回路からの前記最大値データと前記m個のnビット入力データとを比較し、両データが一致している入力データに対応する第1の論理値と、該両データが一致していない入力データに対応する第2の論理値とでなるm個のセレクタ制御信号を生成する最大値一致検出回路と
    を備え、
    前記データ制限回路におけるm個のデータセレクタ回路は、前記m個のnビット入力データとともに前記m個のセレクタ制御信号をそれぞれ受け、該セレクタ制御信号が第1の論理値である前記nビット入力データを「0」に置き換えて出力するとともに、該セレクタ制御入力が第2の論理値である前記nビット入力データはそのまま出力する
    ことを特徴とする多入力データソーティング回路。
  2. 前記最大値ラッチ回路は(m/2−0.5)個のnビットシフトレジスタから構成されることを特徴とする請求項1に記載の多入力データソーティング回路。
  3. 前記最大値一致検出回路は、前記nビット入力データにおける入力データ1から入力データm方向に優先度を設けることにより、前記セレクタ制御信号における第1の論理値のデータ、すなわち入力データとの一致データ、をただ1つだけ出力することを特徴とする請求項1又は2の何れかに記載の多入力データソーティング回路。
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