JPH09230470A - 開閉可能な遮光扉を備えたフィルムカートリッジを用いるカメラ - Google Patents

開閉可能な遮光扉を備えたフィルムカートリッジを用いるカメラ

Info

Publication number
JPH09230470A
JPH09230470A JP4122796A JP4122796A JPH09230470A JP H09230470 A JPH09230470 A JP H09230470A JP 4122796 A JP4122796 A JP 4122796A JP 4122796 A JP4122796 A JP 4122796A JP H09230470 A JPH09230470 A JP H09230470A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
opening
light
loop portion
camera
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4122796A
Other languages
English (en)
Inventor
Youji Naka
洋二 那珂
Masashi Takamura
雅司 高村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP4122796A priority Critical patent/JPH09230470A/ja
Publication of JPH09230470A publication Critical patent/JPH09230470A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 開閉可能な遮光扉を備えたフィルムカートリ
ッジの上記遮光扉に係合してこの遮光扉を開閉する開閉
部材を備えるとともに、この開閉部材に対しトグル動作
を与えるべく、開閉部材を遮光扉の開位置および閉位置
に向かって選択的に付勢するバネ部材を備えてなるカメ
ラにおいて、開閉部材とともに回動する部材側に設けら
れた軸に枢着されるバネ部材のループ部の端末が押え板
等に接触して開閉部材の平滑な動作を阻害するおそれを
回避する。 【解決手段】 バネ部材38の一端に、開閉部材30と
ともに回動する部材36に設けられた軸37に枢着され
る第1のループ部38aを形成し、バネ部材38の他端
に、カメラ本体に固設された軸39に枢着される第2の
ループ部38bを形成し、第1のループ部38aの端末
Eaを、ループ部38aの軸37の基端側から延長す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開閉可能な遮光扉
を備えたフィルムカートリッジを用いるカメラに関し、
特に、上記遮光扉の開閉機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、フィルム送出口と、このフィルム
送出口を開閉するための遮光扉とを備えたフィルムカー
トリッジが提案されている。このフィルムカートリッジ
は、遮光扉が閉じているときには写真フィルム(以下、
単に「フィルム」と呼ぶ)をスプールに先端部分につい
てまで巻装してカートリッジ内に収容し遮光状態を保
ち、遮光扉が開いたときにはフィルム送出口から写真フ
ィルムを出し入れできるように構成されている(例えば
米国特許第5025274号)。
【0003】このようなフィルムカートリッジには、そ
の一方の端面に、未露光を意味する「○」形状の未露光
表示窓および露光済みを意味する「×」形状の露光済み
表示窓が少なくとも形成され、その内側にはスプールと
一体に回転するインジケータが設けられている。そし
て、このインジケータの所定の回転角度位置では、未露
光表示窓にカートリッジ本体と異なる色の表示部を位置
させて表示する一方、他の回転角度位置では露光済み表
示窓に表示部を位置させて表示するようになっている。
【0004】一方、このようなフィルムカートリッジを
使用するカメラも種々提案されている。この種のカメラ
は、フィルムカートリッジを収容するカートリッジ室
と、このカートリッジ室の入口を開閉する蓋部材と、こ
の蓋部材を閉位置にロックするキー部材とを備え、さら
に、上記カートリッジ室に収容されたフィルムカートリ
ッジのスプールに係合し、フィルム送り出し時またはフ
ィルム巻き戻し時にモーターにより正転方向または逆転
方向に回転駆動されて上記スプールを回転駆動するスプ
ール駆動部材と、上記カートリッジ室に収容されたフィ
ルムカートリッジの遮光扉に係合してこれを開閉する開
閉部材を備えている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記開閉部
材は、遮光扉の開位置および閉位置に安定に保持する必
要があるから、上記開閉部材に対しトグル動作を与える
バネ部材を用いて、この開閉部材を遮光扉の開位置およ
び閉位置に向かって選択的に付勢することが望ましい。
【0006】その場合、例えば蔓巻きバネの両端の脚部
の先端にループ部を設け、一方のループ部を、上記開閉
部材とともに回動する部材に設けられた軸に枢着し、他
方のループ部を、カメラ本体に固設された軸に枢着する
ことが考えられる。
【0007】このように、開閉部材に対しトグル動作を
与えるバネ部材の両端にループ部を形成した場合、開閉
部材の動作に伴ってループ部が軸の周りで枢動するか
ら、ループ部の枢動時にこのループ部の端末の切断部分
のエッジが軸の外周面を傷つけないように、かつ軸の基
端側に設けられているこの軸よりも大径の座面を上記エ
ッジが傷つけないようにするために、ループ部の端末を
ループ部から外方に突出させるのみでなく、上記端末を
座面から外側に突出させる必要がある。
【0008】その場合、上記端末はループ部の軸の基端
側または先端側から、すなわち軸が上下方向に延びてい
る場合は、ループ部の下側または上側から突出延長され
ることになる。
【0009】ところが、ループ部が軸から脱落するのを
防止するために、バネ部材の移動経路を覆うように押え
板等が設けられている場合、上記開閉部材とともに回動
する部材側に設けられた軸に枢着されているループ部の
端末が、ループ部の軸の先端側から延長されている場
合、上記端末の切断部分のエッジが上記押え板等に接触
して、開閉部材の回動動作に抵抗を与え、開閉部材の円
滑な回動動作を阻害したり、押え板等と軸の先端面との
間の隙間にループ部の端末が挟まって、開閉部材の回動
動作が不能になったりするおそれが生じる。
【0010】上述の事情に鑑み、本発明は、開閉部材と
ともに回動する部材側に設けられた軸に枢着されるバネ
部材のループ部の端末が上記押え板等に接触して開閉部
材の回動動作が阻害されたりするという課題を解決した
遮光扉開閉機構を有するカメラを提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明によるカメラは、遮光扉に係合してこの遮光扉を開閉
する開閉部材を備えるとともに、この開閉部材に対しト
グル動作を与えるべく、開閉部材を遮光扉の開位置およ
び閉位置に向かって選択的に付勢するバネ部材を備えて
なる構成において、上記バネ部材の一端に、開閉部材と
ともに回動する部材に設けられた第1の軸に枢着される
第1のループ部が形成され、上記バネ部材の他端に、カ
メラ本体に固設された第2の軸に枢着される第2のルー
プ部が形成され、上記第1のループ部の端末が、この第
1のループ部の第1の軸の基端側から、すなわち、第1
の軸が上方を先端側とする場合に、上記第1のループ部
の端末が、この第1のループ部の下側から延長されてな
ることを特徴とするものである。
【0012】また、本発明によるカメラにおいては、第
1および第2のループ部の軸からの脱落を防止する押え
板がバネ部材の移動経路を覆って設けられ、かつバネ部
材が第1および第2のループ部の中間に蔓巻き部を備え
ている場合に、第1のループ部が、上記蔓巻き部の押え
板側とは反対側から、すなわち、押え板がバネ部材の上
方に設けられている場合に、上記蔓巻き部の下側から延
びる脚部の先端に形成され、第2のループ部が、上記蔓
巻き部の押え板側から、すなわち上記蔓巻き部の上側か
ら延びる脚部の先端に形成されていることが好ましい。
【0013】また、上記第2のループ部の端末が、第2
のループ部の第2の軸の先端側から、すなわち、第2の
軸が上方を先端側とする場合に、上記第2のループ部の
端末が、この第2のループ部の上側からて延長されてい
ることが好ましい。
【0014】さらに、このカメラがフィルムカートリッ
ジを収容するカートリッジ室の蓋部材を閉位置にロック
するキー部材を備えている場合に、このキー部材の上記
蓋部材のロック操作およびロック解除操作に機械的に連
動して、上記開閉部材が、カートリッジ室内に収容され
たフィルムカートリッジの遮光扉を開位置および閉位置
に回動するような構成とすることが好ましい。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、開閉部材とともに回動
する部材に設けられた第1の軸に枢着されるバネ部材の
第1のループ部の端末が、この第1のループ部の第1の
軸の基端側から延長されていることにより、第1の軸の
先端側に押え板等が設けられた場合でも、このループ部
の端末の切断部分のエッジが押え板等に接触するおそれ
はなくなるから、開閉部材の円滑な回動動作が阻害され
るおそれも解消される。また、第1の軸の先端面と押え
板等の隙間に第1のループ部の端末が挟まって、開閉部
材の回動動作が不能になるというおそれも解消される。
【0016】また、バネ部材が第1および第2のループ
部の中間に蔓巻き部を備えている場合に、第1のループ
部が、上記蔓巻き部の押え板側とは反対側から延びる脚
部の先端に形成され、第2のループ部が、上記蔓巻き部
の押え板側から延びる脚部の先端に形成されている場合
は、押え板が第1のループ部を第1の軸の基端側に押し
付けるので、可動側の第1のループ部が軸から外れにく
いという利点がある。
【0017】さらに、開閉部材とともに回動する部材に
設けられた第1の軸に枢着されるバネ部材の第1のルー
プ部の端末が、この第1のループ部の第1の軸の基端側
から延長されていることに加えて、カメラ本体に固設さ
れた第2の軸に枢着される第2のループ部の端末が、第
2のループ部の第2の軸の先端側から延長されるように
バネ部材を構成した場合、バネ部材を裏返しにして、第
2のループ部を第1の軸に枢着し、かつ第1のループ部
を第2の軸に枢着しても、上述の関係は変わらないか
ら、カメラの組立て工程においてバネ部材の表裏がなく
なり、その分作業管理が容易になる利点がある。
【0018】さらに、このカメラがカートリッジ室を開
閉する閉位置にロックするキー部材とを備えている場合
に、このキー部材の上記蓋部材のロック・ロック解除操
作に機械的に連動して、上記開閉部材が、カートリッジ
室内に収容されたフィルムカートリッジの遮光扉を開位
置および閉位置に回動するように構成することにより、
カメラを簡易かつ安価に構成することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に沿って説明する。
【0020】図1は、本発明を実施したカメラにおける
フィルムカートリッジの装填状態を示す底面側の斜視
図、図2はフィルムカートリッジの図1とは上下を逆に
した斜視図である。
【0021】カメラ10は、カメラ本体11の底部の一
端部にフィルムカートリッジ1を収容するカートリッジ
室12を有し、このカートリッジ室12の開口部が蓋部
材13によって開閉される。蓋部材13は、その一端縁
を枢支部11aとして、カメラ本体11の底面角部に枢
動自在に支持されている。
【0022】フィルムカートリッジ1は、図2にも示す
ように、樹脂成形品による分割ケースを接合して構成さ
れるカートリッジ本体2の内部に配設されたスプール3
にフィルム(図示は省略)をロール状に巻き付けて収納
したものである。カートリッジ本体2の側面には、スリ
ット状のフィルム送出口4が形成され、このフィルム送
出口4の内部にはフィルム送出口4を開閉する遮光扉5
がほぼ90°の角度範囲で回動自在に支持されている。
この遮光扉5は、スプール3の軸線と平行な軸線の周り
でに回動自在に設けられ、カートリッジ室12の奥に挿
入される側の端面(図2で上面、図1で底面)2aに露
呈する軸端5aには、その開閉駆動のための切欠き5b
が設けられ、この切欠き5bに、カートリッジ室12の
奥部に設置された後述の遮光扉開閉用ドライバ30(開
閉部材)が係合して回転することによって開閉作動され
るようになっている。
【0023】一方、図2に示すように、スプール3のカ
ートリッジ室12の奥に挿入される側の端面2aに露呈
する軸端部3aにはキー溝3bが設けられ、この軸端部
3aに、カートリッジ室12の奥部に設置されたスプー
ル駆動部材(図示は省略)が係合されて、このスプール
駆動部材がモータにより回転駆動されることにより、フ
ィルムの送り出し、巻き戻しが行われるように構成され
ている。
【0024】上記フィルムカートリッジ1の他端面(図
1では上面)には、未露光を意味する「○」形状の未露
光表示窓6aおよび露光済みを意味する「×」形状の露
光済み表示窓6bが形成され、その内側にはスプール3
に連動して回転するインジケータ(図示せず)が設けら
れている。そして、このインジケータの所定の回転位置
では、未露光表示窓6aにカートリッジ本体2と異なる
色の表示部を位置させて未露光状態を表示する一方、他
の所定の回転位置では、露光済み表示窓6bに表示部を
位置させて露光済み状態を表示するものである。
【0025】このインジケータの回転角度位置は、スプ
ール3の軸端部3aに形成されている上記キー溝3bの
位置を基準にして設定されており、カメラ10からフィ
ルムカートリッジ1を取り出す場合には、キー部材20
の蓋部材13のロック解除操作に機械的に連動してスプ
ール3を所定状態に回転させて、露光済み状態の表示に
切り換えるようになっている。
【0026】カートリッジ室12の蓋部材13を閉位置
にロックするためのキー部材20は、図3に示すよう
に、カメラ本体11の底面において軸22の周りで回動
自在に設けられている。そして、キー部材20の先端に
形成されたキー部20aが蓋部材13の係止部13aに
係入して、蓋部材13を閉位置にロックするようになっ
ている。上記係止部13aは蓋部材13の端部に鍵状に
設けられ、カートリッジ室12の開口端部における溝部
からカメラ本体11の内部に挿入されてキー部20aと
の係合が行なわれる。
【0027】キー部材20は、起倒可能な摘み部21を
キー部20aとは反対側の端部に備えており、これに応
じて、カメラ本体11の底面には、図1に示すように、
上記摘み部21を外部に臨ませるほぼL状のガイド溝1
4が形成されている。ガイド溝14の一端部には、摘み
部21の起倒操作可能な縦溝14aが形成され、この縦
溝14aに連接して円弧状の横溝14bが、摘み部21
を起こした状態で回動可能なように設けられている。縦
溝14aの部分がキー部材20のロック位置、すなわち
蓋部材13の閉位置で、横溝14bの縦溝14a側とは
反対側の端部がロック解除位置、すなわち蓋部材13を
開放し得る位置である。
【0028】図3は、キー部材20による蓋部材13の
ロック操作およびロック解除操作に機械的に連動して、
遮光扉5を開位置および閉位置に回動する遮光扉開閉機
構の一例を示す分解斜視図、図4はバネ部材の斜視図、
図5(a)〜(c)は上記遮光扉開閉機構の動作を説明
する平面図である。
【0029】図3において、キー部材20の先端には、
扇形のギア部20bがキー部20aに隣接して設けられ
ている。このギア部20bにはギア31が常時噛合して
おり、ギア31の上方に、縦軸32を介してギア31と
一体に回転するように二段ギア33が設けられ、この二
段ギア33の下側の全周に亘る歯部33aの上部には、
その外周の所定位置に、遮光扉5の開閉用ドライバ30
を駆動するための部分ギア34が一体に形成されてい
る。なお、図示ならびに詳細説明は省略するが、キー部
材20による蓋部材13のロック操作およびロック解除
操作に連動してフィルムカートリッジ1の状態表示を切
り換えるために、二段ギア33の下側の歯部33aはギ
ア列を介して上述のスプール駆動部材に連結されるよう
になっている。
【0030】遮光扉5の開閉用ドライバ30は、カメラ
本体11の内部フレームに回動自在に支持され、その上
端には前記部分ギア34に噛合可能な欠歯ギア35が設
けられるとともに、この欠歯ギア35にアーム36が一
体に設けられている。アーム36の先端には軸37(第
1の軸)が立設され、開閉用ドライバ30にトグル動作
を与えるために、図4に示すような形状のバネ部材38
の一端(右方端)に形成されたループ部38a(第1の
ループ部)が軸37に枢着されている。バネ部材38の
他端(左方端)のループ部38b(第2のループ部)
は、内部フレームに固設された軸39(第2の軸)に枢
着されている。
【0031】バネ部材38は、両端のループ部38a,
38bの中間に蔓巻き部38cを備えており、可動側の
軸37に枢着されたループ部38aは、上記蔓巻き部3
8cの下側から延びる脚部38dの先端に形成され、固
定軸39に枢着されたループ部38bは、蔓巻き部38
cの上側から延びる脚部38eの先端に形成されてい
る。バネ部材38の両脚部38d,38eは蔓巻き部3
8cによってループ部38a,38b側が開く方向に付
勢されている。また、蔓巻き部38cの巻き方向は、ル
ープ部38a(第1のループ部)が軸37から外れにく
い方向に設定されている。
【0032】両ループ部38a,38bはそれぞれ軸3
7,39の外周を一巡して、その端末Ea,Ebがそれ
ぞれループ部38a,38bから突出しているが、平面
図で見て、端末Ea,Ebがは脚部38d,38eに対
してそれぞれほぼ180°の角度をなすように直線状に
延長されている。そしてこの場合、図6に示すように、
欠歯ギア35に一体に設けられアーム36の先端に、軸
37よりも大径のボス部36aが設けられ、軸37がこ
のボス部36a上に同軸的に立設されて、ボス部36a
の上面がループ部38aの座面Pを形成しているが、少
なくとも端末Eaの先端は、座面Pよりも外方に突出し
て、端末Eaの先端の切断部分のエッジによって座面P
が傷つけられるのを防止するようになっている。
【0033】また、図4から明らかなように、アーム3
6の先端の軸37に枢着されるループ部38aの端末E
aは、ループ部38aの下側(軸37の基端側)から延
長されており、内部フレームに固設された軸39に枢着
されるループ部38bの端末Ebは、ループ部38bの
上側(軸39の先端側)から延長されている。
【0034】図5(a)は、カートリッジ室12の蓋部
材13が閉位置にロックされ、かつ遮光扉開閉用ドライ
バ30が遮光扉5を開位置に保持している状態を示し、
バネ部材38によって欠歯ギア35が時計方向に付勢さ
れ、かつ欠歯ギア35の下面にほぼ180°の角度範囲
に形成されたスカート部40の端面40aが、内部フレ
ームに固設されたストッパ41に当接していることによ
って、遮光扉開閉用ドライバ30が遮光扉5を全開位置
に安定に保持している。
【0035】欠歯ギア35は、その全周のほぼ1/4の
範囲にのみ、歯T1〜T4からなる歯部35aを備えて
おり、両端の歯T1 ,T4 は内側の歯T2,T3側に面
する歯面のみを備えた歯となっている。図5(a)の状
態では、歯部35aは欠歯ギア35の第四象限に位置し
ている。また、部分ギア34は3個の歯S1 〜S3 を備
え、図5の下方に面した位置にあって、欠歯ギア35の
歯部35aとは噛合していない。
【0036】この状態で、蓋部材13を閉位置にロック
しているキー部材20をロック解除位置へ回動操作する
と、キー部材20のギア部20bによってギア31およ
び二段ギア33が図3の時計方向に回転し、二段ギア3
3に形成されている部分ギア34がその回転の途中で、
待機位置にある欠歯ギア35の歯部35aに噛合する
が、欠歯ギア35の歯T1 の歯面に部分ギア34の歯S
1 が最初に当たるようになっている。そして、部分ギア
34が欠歯ギア35の歯部35aに噛合すると、欠歯ギ
ア35は、ループ部38a,38b間の距離が狭まる方
向にバネ部材38を撓めながら反時計方向に回転し、こ
れによって、欠歯ギア35に設けられている遮光扉開閉
用ドライバ30が遮光扉5を閉方向に回動する。
【0037】ある程度回転すると、図5(b)に示すバ
ネ部材38の死点(中立点)を越えるため、その付勢力
が遮光扉5を閉じる方向に作用する。したがって、欠歯
ギア35は、その歯部35aと部分ギア34との噛合関
係が消滅した時点で勢いよく反時計方向に回転し、図5
(c)に示すように、内部フレームに固設されたストッ
パ42にアーム36が当接した位置で、遮光扉5は全閉
状態となり、かつカートリッジ室12の蓋部材13のロ
ックが解除される。そして、遮光扉5はバネ部材38の
付勢力によって、全閉位置に安定に保持される。この状
態で、欠歯ギア35の歯部35aは欠歯ギア35の第一
象限に移り、部分ギア34は図5の上方に面した位置に
移る。すなわち、部分ギア34が180°回転する間に
遮光扉開閉用ドライバ30が90°回転することにな
る。
【0038】次に、上述とは反対に、図5(c)の状態
から、キー部材20をロック方向に操作すると、部分ギ
ア34が反時計方向に回動して、待機位置にある欠歯ギ
ア35の歯部35aに噛合するが、この場合は、欠歯ギ
ア35の歯T4 の歯面に部分ギア34の歯S3 が最初に
当たるようになっている。そして、部分ギア34が欠歯
ギア35の歯部35aに噛合すると、欠歯ギア35はバ
ネ部材38を撓めながら時計方向に回転し、欠歯ギア3
5に設けられている遮光扉開閉用ドライバ30が遮光扉
5を閉方向に回動するが、ある程度回転すると、図5
(b)に示すバネ部材38の死点(中立点)を越えるた
め、その付勢力が遮光扉5を開く方向に作用する。そし
て、欠歯ギア35のスカート部40の端面40aがスト
ッパ41に当接した位置で遮光扉5はバネ部材38の付
勢力によって、全開位置に安定に保持される。
【0039】なお、図5(a)の状態で機能する一方の
ストッパ41に対しては、スペースの点から、欠歯ギア
35のスカート部40の端面40aに当接するようにな
っているが、スカート部40は、その断面積が小さい上
に、欠歯ギア35の回転中心に近い位置に形成されてい
るから、ストッパ41に当接するときの衝撃が大きい。
したがって、当接面40aの磨耗を防止する意味から、
ストッパ41に対して面接触がなされるように、当接面
40aは平面とされている。
【0040】一方、他方のストッパ42は、アーム42
に当接させるようにしている。その理由は、欠歯ギア3
5が反時計方向に回転し過ぎると、フィルムカートリッ
ジ1をカートリッジ室から取り出すときにドライバ30
の抜けが悪くなり、また、回転が不足すると、遮光扉5
が全閉位置に達しないから、図5(c)の状態では、図
5(a)の状態よりも、ドライバ30をより精度よく停
止させる必要があるからである。
【0041】さらに、図5(a)の状態から部分ギア3
4の歯S1 が欠歯ギア35歯T1 に係合するまで回転す
る角度θ1 と、図5(c)の状態から部分ギア34の歯
3が歯T4 に係合するまで回転する角度θ2 とを比較
すると、部分ギア34が角度θ1 だけ回転する間に、フ
ィルムカートリッジ1の状態表示を「×」マークに切り
換える必要があるため、θ1 >θ2 となるようにしてい
る。
【0042】図6は、バネ部材38の両端におけるルー
プ部38a,38bの巻き方向を示す側面図である。バ
ネ部材38の両端のループ部38a,ループ部38bが
枢着されている軸37,39の上方には、バネ部材38
が軸37,39から外れるのを防止するために押え板4
3が設けられている。そして、本実施の形態では、図4
から明らかなように、アーム36の先端の軸37に枢着
されているループ部38aの端末Eaは、ループ部38
aの下側(軸37の基端側)から延びており、内部フレ
ームに固設された軸39に枢着されているループ部38
bの端末Ebは、ループ部38bの上側(軸39の先端
側)から延びている。このような構成にした理由は次に
通りである。
【0043】図7は、回動するアーム36の先端の軸3
7に枢着されているループ部38aの端末Eaを、図6
とは逆に、ループ部38aの上側(軸37の先端側)か
ら突出させた場合を示す図である。図7の構成では、ル
ープ部38aの端末Eaの切断されたエッジQが押え板
43の下面43aに接触することがあり得る。ところ
が、このように端末EaのエッジQが押え板43の下面
43aに接触していると、遮光扉開閉用ドライバ30の
回動動作に抵抗を与え、ドライバ30の平滑な回動動作
を阻害するおそれが生じる。さらに、押え板43の下面
43aと軸37の先端面との間に隙間があると、この隙
間に端末Eaが挟まって、ドライバ30の回動動作が不
能になるおそれがある。
【0044】そこで、本実施の形態では、図6に示すよ
うに、アーム36の先端の軸37に枢着されているルー
プ部38aの端末Eaを、ループ部38aの下側(軸3
7の基端側)から延ばすことにより、ループ部38aの
端末Eaの先端が押え板43の下面43aに接触するお
それもなくなり、さらに、蔓巻き部38cの巻き方向
を、図4に示すように、ループ部38a側の脚部38d
が蔓巻き部38cの下側から延びるように設定したこと
と相俟って、たとえ押え板43の下面43aと軸37の
先端面との間に隙間があっても、バネ部材38の一部分
がこの隙間に挟まったり、ループ部38aが軸37から
外れたりするおそれもなく、ドライバ30の円滑な回動
動作が確保されることになる。
【0045】一方、固定軸39に枢着されているループ
部38bの端末Ebは、ループ部38bの上側(軸39
の先端側)から延びているが、ループ部38bは、遮光
扉開閉用ドライバ30の回動動作に伴って固定軸39の
外周に沿ってほぼ90°枢動するに過ぎないので、たと
え端末Ebのエッジが押え板43の下面43aに接触し
たとしても、ドライバ30の円滑な回動動作を阻害する
おそれはない。
【0046】なお、固定軸39に枢着されているループ
部38bの端末Ebも、ループ部38bの下側(軸39
の基端側)から延ばしてもよいのであるが、その場合
は、バネ部材38に表裏が生じ、カメラの組立て工程に
おいてバネ部材38の表裏の判別が必要になるから好ま
しくない。
【0047】これに対して、バネ部材38を図4に示す
状態に置いた場合に、向かって右側のループ部の端末が
ループ部の下側から延長され、向かって左側のループ部
の端末がループ部の上側から延長されるようにバネ部材
38を作成しておけば、バネ部材38を裏返しにしても
この関係は変わらないから、カメラの組立て工程におい
てバネ部材38の表裏を判別する必要がなくなり、その
分作業管理が容易になるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したカメラのフィルムカートリッ
ジの装填状態を示す底面側の斜視図
【図2】フィルムカートリッジの図1とは上下を逆にし
て示す斜視図
【図3】本発明を実施したカメラの遮光扉開閉機構の構
成を示す分解斜視図
【図4】本発明を実施したカメラの遮光扉開閉機構に用
いられるバネ部材の斜視図
【図5】本発明を実施したカメラの遮光扉開閉機構の動
作を説明する平面図
【図6】本発明を実施したカメラの遮光扉開閉機構にお
けるバネ部材のループ部の巻き方を示す側面図
【図7】不具合を生じ易いバネ部材のループ部の巻き方
を示す側面図
【符号の説明】
1 フィルムカートリッジ 3 スプール 4 フィルム送出口 5 遮光扉 10 カメラ 12 カートリッジ室 13 カートリッジ室の蓋部材 20 キー部材 20a キー部 30 遮光扉開閉用ドライバ(開閉部材) 34 部分ギア 35 欠歯ギア 37 軸(第1の軸) 38 バネ部材 38a バネ部材のループ部(第1のループ部) 38b バネ部材のループ部(第2のループ部) 38c バネ部材の蔓巻き部 39 軸(第2の軸) 41,42 ストッパ 43 押え板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルム送出口を開閉する遮光扉を備え
    たフィルムカートリッジを用いるカメラであって、前記
    遮光扉に係合して該遮光扉を開閉する開閉部材を備える
    とともに、該開閉部材に対しトグル動作を与えるべく、
    該開閉部材を前記遮光扉の開位置および閉位置に向かっ
    て選択的に付勢するバネ部材を備えてなるカメラにおい
    て、 前記バネ部材の一端に、前記開閉部材とともに回動する
    部材に設けられた第1の軸に枢着される第1のループ部
    が形成され、前記バネ部材の他端に、カメラ本体に固設
    された第2の軸に枢着される第2のループ部が形成さ
    れ、前記第1のループ部の端末が、該第1のループ部の
    前記第1の軸の基端側から延長されてなることを特徴と
    する、開閉可能な遮光扉を備えたフィルムカートリッジ
    を用いるカメラ。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2のループ部の前記軸
    からの脱落を防止する押え板が前記バネ部材の移動経路
    を覆って設けられてなることを特徴とする請求項1記載
    の開閉可能な遮光扉を備えたフィルムカートリッジを用
    いるカメラ。
  3. 【請求項3】 前記バネ部材が前記第1および第2のル
    ープ部の中間に蔓巻き部を備え、前記第1のループ部
    が、前記蔓巻き部の押え板側とは反対側から延びる脚部
    の先端に形成され、前記第2のループ部が、前記蔓巻き
    部の押え板側から延びる脚部の先端に形成されてなるこ
    とを特徴とする請求項2記載の開閉可能な遮光扉を備え
    たフィルムカートリッジを用いるカメラ。
  4. 【請求項4】 前記第2のループ部の端末が、該第2の
    ループ部の前記第2の軸の先端側から延長されてなるこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載の
    開閉可能な遮光扉を備えたフィルムカートリッジを用い
    るカメラ。
  5. 【請求項5】 前記フィルムカートリッジを収容するカ
    ートリッジ室の蓋部材を閉位置にロックするキー部材を
    備え、該キー部材の前記蓋部材のロック操作およびロッ
    ク解除操作に機械的に連動して、前記開閉部材が、前記
    カートリッジ室内に収容された前記フィルムカートリッ
    ジの遮光扉を開位置および閉位置に回動することを特徴
    とする請求項1ないし4のいずれか1項記載の開閉可能
    な遮光扉を備えたフィルムカートリッジを用いるカメ
    ラ。
JP4122796A 1996-02-28 1996-02-28 開閉可能な遮光扉を備えたフィルムカートリッジを用いるカメラ Withdrawn JPH09230470A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4122796A JPH09230470A (ja) 1996-02-28 1996-02-28 開閉可能な遮光扉を備えたフィルムカートリッジを用いるカメラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4122796A JPH09230470A (ja) 1996-02-28 1996-02-28 開閉可能な遮光扉を備えたフィルムカートリッジを用いるカメラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09230470A true JPH09230470A (ja) 1997-09-05

Family

ID=12602534

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4122796A Withdrawn JPH09230470A (ja) 1996-02-28 1996-02-28 開閉可能な遮光扉を備えたフィルムカートリッジを用いるカメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09230470A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1014166A2 (en) * 1998-12-22 2000-06-28 Eastman Kodak Company Camera with means for opening and closing the light shielding door of a cartgridge

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1014166A2 (en) * 1998-12-22 2000-06-28 Eastman Kodak Company Camera with means for opening and closing the light shielding door of a cartgridge
EP1014166A3 (en) * 1998-12-22 2003-04-02 Eastman Kodak Company Camera with means for opening and closing the light shielding door of a cartgridge

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11218822A (ja) カメラ
JPH07295075A (ja) カメラ
JPH0887064A (ja) カメラのカートリッジ室ドアのロック装置
JPH09230470A (ja) 開閉可能な遮光扉を備えたフィルムカートリッジを用いるカメラ
JPH09152656A (ja) カメラ
US5815754A (en) Closing light lock of film cassette turns off film-wind-into-cassette motor, in one-time-use camera
US5899588A (en) Shutter device of a camera
JP2503587B2 (ja) カメラ
JP2941185B2 (ja) カメラ
JP4065047B2 (ja) カメラ
JP3382712B2 (ja) カメラ
JPH0950075A (ja) カメラのカートリッジ蓋開閉装置
JPH09244122A (ja) カメラ
JPH0950074A (ja) カメラのカートリッジ蓋開閉装置
JP3650666B2 (ja) シャッタ装置
KR100186896B1 (ko) 가동차광도어를 지닌 필름카트리지를 사용하도록 적용되는 카메라 또는 장치, 또는 그들에 적용되는 유닛
JP3152565B2 (ja) カメラ
US6618562B2 (en) Camera
JPH07114098A (ja) 遮光扉付フイルムカ−トリツジを使用するカメラ
JPH1048719A (ja) カメラ
JPH08211559A (ja) フィルム一体型カメラ
US6014527A (en) Camera with closing lever pivotally supported on cassette to close cassette
US6011924A (en) Camera with film winder having single dual-function part for winding exposed filmstrip into cassette and for closing cassette
JP2000352751A (ja) カメラのフィルム面遮光装置
JPH08248506A (ja) フィルムカートリッジ遮光扉開閉検知装置を備えたカメラ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030506