JPH09244122A - カメラ - Google Patents

カメラ

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Publication number
JPH09244122A
JPH09244122A JP4705596A JP4705596A JPH09244122A JP H09244122 A JPH09244122 A JP H09244122A JP 4705596 A JP4705596 A JP 4705596A JP 4705596 A JP4705596 A JP 4705596A JP H09244122 A JPH09244122 A JP H09244122A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
camera
shutter
film
barrier
camera body
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4705596A
Other languages
English (en)
Inventor
Youji Naka
洋二 那珂
Hiroshi Soma
博志 相馬
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP4705596A priority Critical patent/JPH09244122A/ja
Publication of JPH09244122A publication Critical patent/JPH09244122A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 可動部材を備えたカメラ本体と、カメラの前
面を構成する前面カバーを備えたカメラにおいて、上記
可動部材のカメラ本体からの浮き上がりを簡単な構造で
規制する。 【解決手段】 前面カバー9の裏面に、可動部材のカメ
ラ本体11からの浮き上がりを規制する規制部材70を
突設する。上記可動部材は、例えばバリヤ40のバリア
閉操作またはフィルム巻戻し操作部材60のフィルム巻
戻し操作に連動してシャッターレリーズ禁止位置に移動
するシャッタロックレバー50よりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ本体に取り
付けられてカメラの前面を構成する前面カバーおよびカ
メラの後面を構成する後面カバーの少なくとも一方を備
えたカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、フィルム送出口と、このフィルム
送出口を開閉するための遮光扉とを備えたフィルムカー
トリッジが提案されている。このフィルムカートリッジ
は、遮光扉が閉じているときには写真フィルム(以下、
単に「フィルム」と呼ぶ)をスプールに先端部分につい
てまで巻装してカートリッジ内に収容し遮光状態を保
ち、遮光扉が開いたときにはフィルム送出口からフィル
ムを出し入れできるように構成されている(例えば米国
特許第5025274号)。
【0003】このようなフィルムカートリッジには、そ
の一方の端面に、未露光を意味する「○」形状の未露光
表示窓および露光済みを意味する「×」形状の露光済み
表示窓が少なくとも形成され、その内側にはスプールと
一体に回転するインジケータが設けられている。そし
て、このインジケータの所定の回転角度位置では、未露
光表示窓にカートリッジ本体と異なる色の表示部を位置
させて表示する一方、他の回転角度位置では露光済み表
示窓に表示部を位置させて表示するようになっている。
【0004】一方、このようなフィルムカートリッジを
使用するカメラも種々提案されている。この種のカメラ
は、フィルムカートリッジを収容するカートリッジ室
と、このカートリッジ室の入口を開閉する蓋部材と、こ
の蓋部材を閉位置にロックするキー部材とを備え、さら
に、上記カートリッジ室に収容されたフィルムカートリ
ッジのスプールに係合し、フィルム送り出し時またはフ
ィルム巻き戻し時にモーターにより正転方向または逆転
方向に回転駆動されて上記スプールを回転駆動するスプ
ール駆動部材と、上記カートリッジ室に収容されたフィ
ルムカートリッジの遮光扉に係合してこれを開閉する開
閉部材とを備えている。
【0005】また、上記カメラでは、フィルムカートリ
ッジからフィルムを送出して順次撮影を行なって露光を
終了すると、巻戻し操作部材を操作して上記スプール駆
動部材を逆方向に回転駆動させて、フィルムをフィルム
カートリッジの内部に巻き戻してから、カートリッジ室
の蓋部材を開いてフィルムカートリッジを取り出すよう
になっており、その際、フィルムカートリッジの状態表
示を「露光済み」に切り換え、この「露光済み」の状態
表示となっているフィルムカートリッジは、再度カート
リッジ室への装填が行なえない機構を設けること等によ
って二重露光を防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この種のカ
メラでは、シャッターボタンの押し下げ操作によるシャ
ッターレリーズの終了の度毎にモータが正転されて、フ
ィルムを1コマ送るような構成を有するから、露光済み
のフィルムをフィルムカートリッジ内に巻き戻した後、
このフィルムカートリッジをカートリッジ室から取り出
すのを忘れて、そのままシャッターボタンを操作する
と、フィルムカートリッジ内のフィルムが再度送出され
て二重露光が行なわれてしまう可能性がある。
【0007】また、フィルム巻き戻し完了後であって
も、上記遮光扉が開放状態であれば、シャッターボタン
の押し下げ操作によりシャッターレリーズがなされた場
合には、フィルムカートリッジ内のフィルムの送出がな
されなくても、フィルムの送出口からカートリッジ内部
のフィルムに光が回るという問題が生じる。
【0008】そこで、巻戻し操作部材の操作によるフィ
ルム巻き戻し中は勿論、フィルム巻き戻し完了後もシャ
ッターボタンをロックしてシャッターレリーズを禁止す
るシャッターレリーズ禁止部材をカメラ本体に設けるこ
とが考えられるが、長年に亘るカメラの使用中に万一こ
のシャッターレリーズ禁止部材がその取り付け位置から
外れたりすると、シャッターレリーズ操作自体が不可能
になり、そのカメラの使用が不能になるという問題が発
生することになる。
【0009】したがって、カメラ本体に設けられている
シャッターレリーズ禁止部材のような可動部材がカメラ
本体の取り付け部から外れないように、特にロック位置
と非ロック位置間の移動方向と異なった方向にずれるの
を規制するための規制部材を設けることが望ましいが、
カメラ本体には数多くの部材が取り付けられていて、規
制部材を設けるスペースがないことが多く、また構造も
複雑になる。
【0010】上述の事情に鑑み、本発明は、上記シャッ
ターレリーズ禁止部材のような可動部材の前記カメラ本
体からのずれあるいは浮き上がりと言った問題を簡単な
構造によって規制し得るカメラを提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によるカメラは、
可動部材を備えたカメラ本体と、カメラの前面を構成す
る前面カバーおよびカメラの後面を構成する後面カバー
の少なくとも一方を備えた構成において、前面カバーお
よび後面カバーの少なくとも一方の裏面に、上記可動部
材のカメラ本体からの浮き上がりを規制する規制部材が
突設されてなることを特徴とするものである。
【0012】本発明の一実施の形態によれば、カメラの
前面カバーに、撮影レンズの前面を開閉するバリヤとこ
のバリヤの開閉操作を行なうバリヤ操作部材とが設けら
れ、カメラ本体に、撮影済みの写真フィルムを巻き戻す
操作を行なう巻戻し操作部材が摺動可能に設けられ、上
記可動部材が、バリヤ操作部材のバリア閉操作または巻
戻し操作部材のフィルム巻戻し操作に連動してシャッタ
レリーズ禁止位置に移動するシャッタロック部材よりな
り、上記規制部材が、カメラの前面カバーの裏面に突設
された部材よりなる。
【0013】また、本発明の他の実施の形態によれば、
上記可動部材が、カメラ本体に摺動可能に設けられた、
撮影済みのフィルムを巻き戻す操作を行なう巻戻し操作
部材よりなり、上記規制部材が、カメラの後面カバーの
裏面に突設された部材よりなる。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、カメラ本体における取
り付け位置からから浮き上がって作動不良になりやすい
可動部品のカメラの浮き上がりを防止する規制部材を前
面カバーまたは後面カバーに設けたので、簡単な構造で
その目的を達成することができる。
【0015】特に、上記可動部材が、バリヤ操作部材の
バリア閉操作または巻戻し操作部材のフィルム巻戻し操
作に連動してシャッターレリーズ禁止位置に移動するシ
ャッタロック部材よりなる場合、二重露光の防止とバリ
ヤが完全に開かれていない状態での露光防止を容易かつ
高い信頼性をもって行なうことができる。
【0016】また、上記巻戻し操作部材の操作ノブが通
常カメラの後面側に設けられることからから、巻戻し操
作部材もカメラ本体の後縁寄りに配置される。その場合
に、巻戻し操作部材のカメラ本体からの浮き上がりを規
制する規制部材をカメラの後面カバーの裏面に突設した
ことにより、巻戻し操作部材のカメラ本体からの浮き上
がりを容易に防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるカメラの実施
の形態を図面に基づいて説明する。
【0018】図1は本発明によるカメラの一実施の形態
の底面および前面を示す斜視図、図2は同上面および後
面を示す斜視図、図3はカートリッジ室の蓋部材を開い
た状態を示す斜視図、図4はフィルムカートリッジを装
填した状態における蓋部材のロック機構とエジェクタと
を示す要部の概略的斜視図である。
【0019】図1〜図3において、カメラ10は、その
主要部を構成するカメラ本体11(図3参照)と、この
カメラ本体11の前側に取り付けられてカメラ10の前
面を構成する前面カバー7と、カメラ本体11の後側に
取り付けられてカメラ10の後面を構成する後面カバー
8とからなり、前面カバー7の前面には、カメラ10の
上面にまで延設された化粧カバー9が取り付けられ、こ
の化粧カバー9の上面には、図2から明らかなように、
シャッタボタン14が設けられている。
【0020】また、化粧カバー9の前面には、撮影レン
ズに対し光を入力させる撮影用開口15とファインダ窓
16とが設けられ、これら開口15および窓16は、前
カバー7と化粧カバー9との間に左右方向に摺動自在に
介装された後述するバリヤ40によって開閉されるよう
になっている。そしてバリヤ開閉操作用ノブ17が、前
面カバー7の前面の化粧カバー9の下縁に接した位置に
形成されたガイド溝7aに沿って左右方向にスライド可
能に設けられている。後面カバー8には、ファインダの
接眼窓18が設けられ、さらにフィルム巻戻し操作用用
ノブ19が左右方向にスライド可能に設けられている。
【0021】カメラ本体11は、図3に示すように、そ
の底面角部にカートリッジ室12を備えている。カート
リッジ室12の開口部には、蓋部材13が開閉自在に枢
支され、この蓋部材13は、図4および図5に示すよう
な細長い板状のキー部材20により閉位置にロックされ
るようになっている。
【0022】キー部材20は、その中間部に形成された
軸孔20cがカメラ本体11の底面に突設された軸部材
(図示は省略)に遊嵌されて回動自在に枢支されてお
り、その一端部には突起状の操作ノブ20bを備え、反
対側にキー部20aを備えている。キー部材20は、後
面カバー8からカメラ本体11の底面上に延設された板
部8aによって覆われている。また、後面カバー8に
は、キー部材20の操作ノブ20bが外部に臨む位置
に、この操作ノブ20bを移動可能にする円弧状のガイ
ド溝8bが形成されている。そして、操作ノブ20aを
カメラ10の前面方向に移動することにより、キー部材
20のキー部(係合端部)20aが蓋部材13の枢支部
側とは反対側の縁部13cの壁に鉤状に設けられている
係止部13aに係合して、蓋部材13を閉位置にロック
するようになっている。
【0023】このカメラ10に用いられるフィルムカー
トリッジ1は、図4に示すように、樹脂成型品による分
割ケースの接合で構成されるカートリッジ本体2の内部
に配設されたスプール3にフィルム(図示せず)を先端
部分までロール状に巻き付けて収納したものである。カ
ートリッジ本体2の側面には、スリット状のフィルム送
出口4が形成され、フィルム送出口4の内部にはこの送
出口4を開閉する遮光扉5が回動自在に軸支されてい
る。
【0024】この遮光扉5の軸はスプール3と平行に回
転自在に設けられ、カートリッジ室12の奥に挿入され
るカートリッジ本体2の端面に露呈する軸端5aには、
その開閉駆動のための切欠き5bが設けられ、この軸端
5aにカートリッジ室12の奥部に設置された遮光扉ド
ライバ30(図5参照)が係合して開閉作動される。一
方、カートリッジ室12の奥に挿入される端面に露呈す
るスプール3の軸端部3aにはキー溝3bが形成され、
このキー溝3bにカートリッジ室12の奥部に設置され
たスプールドライバ(図示は省略)が係合されて、フィ
ルムの送り出し、巻き戻しが行われるように構成されて
いる。
【0025】また、上記カートリッジ室12には、図4
に示すように、内部に挿入されているカートリッジ1を
蓋部材13の開時に所定量持ち上げるエジェクタ21が
設置されている。このエジェクタ21は、カートリッジ
室12のカートリッジ挿入空間の側方の位置で、フィル
ムカートリッジ1の軸線方向(カメラ10の上下方向)
に延長して配設され、奥部側の一端部にはカートリッジ
本体2の端面と当接可能に屈折形成された係止片21a
を有するとともに、他端部はカートリッジ室12の開口
部に臨んで設けられ、この他端部の端面21bには、蓋
部材13に突設された押圧片13bが当接可能になって
いる。さらに、上記エジェクタ21はエジェクトスプリ
ング22によって突出方向に付勢され、その上昇位置で
は、カメラ本体11に形成されたストッパ(図示は省
略)にエジェクタ21の他端部の端面21bが当接して
停止するように構成されている。また、エジェクタ21
の係止片21aにはその摺動方向に突出する突起部21
cが設けられ、この突起部21cがカートリッジフィル
ム1の装填時にカメラ本体11の上面から突出して、後
述するシャッタロック機構に連係されるようになってい
る。
【0026】図5は、キー部材20による蓋部材13の
ロック操作およびロック解除操作に機械的に連動して、
遮光扉5を開位置および閉位置に回動する遮光扉開閉機
構の一例を示す分解斜視図である。
【0027】図5において、キー部材20の先端には、
扇形のギア部20bがキー部20aに隣接して設けられ
ている。このギア部20bにはギア31が常時噛合して
おり、ギア31の上方に、縦軸32を介してギア31と
一体に回転するように二段ギア33が設けられ、この二
段ギア33の下側の全周に亘る歯部33aの上部には、
その外周の所定位置に、遮光扉5の開閉用ドライバ30
を駆動するための部分ギア34が一体に形成されてい
る。なお、図示ならびに詳細説明は省略するが、キー部
材20による蓋部材13のロック操作およびロック解除
操作に連動してフィルムカートリッジ1の状態表示を切
り換えるために、二段ギア33の下側の歯部33aはギ
ア列を介して上述のスプール駆動部材に連結されるよう
になっている。
【0028】遮光扉5の開閉用ドライバ30は、カメラ
本体11の内部フレームに回動自在に支持され、その上
端には上記部分ギア34に噛合可能な欠歯ギア35が設
けられるとともに、この欠歯ギア35にアーム36が一
体に設けられている。アーム36の先端には軸37が立
設され、遮光扉開閉用ドライバ30にトグル動作を与え
るために、バネ部材38の一端に形成されたループ部3
8aが軸37に枢着されている。バネ部材38の他端の
ループ部38bは、内部フレームに固設された軸39に
枢着されている。
【0029】そして、キー部材20の操作により、部分
ギア34が欠歯ギア35に噛合して、遮光扉開閉用ドラ
イバ30がバネ部材38のトグル作用で遮光扉5を閉じ
る位置または遮光扉5を開く位置に回動され、かつバネ
部材38の付勢力および図示しないストッパとの作用
で、ドライバ30は遮光扉5を閉じる位置または遮光扉
5を開く位置に安定に保持される。
【0030】図6および図7は、前面カバー7の要部を
裏面側から見た図で、図6はバリヤ開閉用ノブ17を操
作してバリヤ40を開いた状態を示し、図7および図1
はバリヤ40を閉じた状態を示す。
【0031】平坦な板材よりなるバリヤ40は、前面カ
バー7と化粧カバー9とが重なり合う部分に設けられた
撮影用開口15およびファインダ窓16を開閉する機能
を有する。バリヤ40は、左右方向に摺動可能に前面カ
バー7と化粧カバー9との間に介装されて、このバリヤ
40の下端部に固定されて前面カバー7の前面のガイド
溝7aからに突出するバリヤ開閉操作用ノブ17によっ
て開閉操作されるようになっている。バリヤ40は撮影
用開口15よりも小面積の撮影用窓41を備え、図6に
示す開時には、この窓41が開口15の中央に位置して
撮影レンズへの光の入射を可能にするとともに、ファイ
ンダ窓16が開放される。バリヤ40には、後述するシ
ャッタロック機構と連係する係合縁部42がシャッタボ
タン14の下方に形成されている。
【0032】さらに、バリヤ40と前面カバー7との間
には、バリヤ40を開位置(図6)および閉位置(図
7)にそれぞれクリックストップさせるための係止機構
が設けられている。この係止機構は、左右方向に所定の
間隔を保ってバリヤ40に突設された突起43A,43
Bと、これら突起43A,43Bを左右方向に案内すべ
く前面カバー7に形成されたガイド溝44と、この溝4
4の左右端に向かってそれぞれ延設された弾性アーム4
5A,45Bとからなり、弾性アーム45A,45Bの
先端にガイド溝44に臨む膨出部46がそれぞれ形成さ
れている。
【0033】したがって、バリヤ40がその移動範囲の
終端付近に達すると、バリヤ40の突起43A,43B
がそれぞれ弾性アーム45A,45Bを撓めながら膨出
部46を乗り越えた後、弾性アーム45A,45Bが原
状態に復帰することによってクリックストップされ、図
6の状態では、右方の突起43Aが弾性アーム45Aの
先端部とガイド溝44の右端との間に挾着されて係止さ
れ、図7の状態では、左方の突起43Bが弾性アーム4
5Bの先端部とガイド溝44の左端との間に挾着されて
係止されるようになっている。
【0034】シャッタボタン14は化粧カバー9の上面
の下側に密着する前面カバー7の部分と一体に形成され
た弾性片47の先端に設けられ、シャッタボタン14を
押圧すると、弾性片47がその基端47aを中心に下方
へ撓められ、シャッタボタン14を離すと弾性片47の
弾性により原状態に復帰するようになっている。弾性片
47には、フィルム1コマ毎にフィルムの巻き止めを行
なう係止レバー(図示は省略)を作動させるための部材
48が一体に垂設されている。
【0035】シャッタボタン14の下面には、図8およ
び図9に示すように、シャッタロック機構と連係する一
対の突起51A,51Bが左右方向に所定の間隔を保っ
て垂設され、さらにモータ駆動回路に介装されたスイッ
チを操作するための突縁52が形成されている。
【0036】図10はシャッタロック機構の構成を示す
平面図である。カメラ本体11の上面には、後面カバー
8に露出するフィルム巻戻し操作用ノブ19(図2)と
一体に形成されたフィルム巻戻し操作部材60がカメラ
本体11の後縁に沿って左右方向に摺動可能に設けら
れ、この巻戻し操作部材60からシャッタロック機構と
連係する係合縁部61aを先端に備えたアーム61がカ
メラ10の前面側に向かって延設されている。
【0037】このフィルム巻戻し操作部材60は、フィ
ルム巻戻し時に、カメラ本体11が備えている種々の機
能部材に作用する作用端部62をその先端(図10の左
端)に備えるとともに、カメラ本体11上に立設された
ピン63によって案内される左右方向に延びるガイド溝
60aと、中央部が図10の上方側に膨出してアーチ状
に形成されて左右方向に延びる弾性部材60bが橋架さ
れた四角形の開口60cとを備えている。そして、開口
60cの弾性部材60bが膨出している側に、カメラ本
体11上に立設されたピン64が係入していることによ
って、フィルム巻戻し操作部材60を非操作位置(図1
0)および操作位置(図14)にそれぞれクリックスト
ップさせるための係止機構が構成されている。
【0038】また、フィルム巻戻し操作部材60がカメ
ラ本体11の上面からの浮き上がるのを規制するため
に、カメラ10の前面側の側縁部60dの上面には、カ
メラ本体11上に設けられた規制部材65が係合し、カ
メラ10の後面側の側縁部60eの上面には、図11に
示すように、後面カバー8の裏面の上端角部に一体に突
設された規制部材66の下面が係合している。なお、後
面カバー8の裏面には、上記規制部材66の下方位置に
これと連接して突起67が形成されている。この突起6
7は、前述した遮光扉開閉用ドライバ30にトグル動作
を与えるためのバネ部材38の上方に設けられてバネ部
材38の外れを防止するための押え板68の上面に係合
して、押え板68の上方への移動を規制するように作用
する。
【0039】シャッタロック機構は、シャッタボタン1
4の下方にその押し下げ操作を不能にするシャッタレリ
ーズ禁止手段として設けられたシャッタロックレバー5
0を備え、このシャッタロックレバー50は、バリヤ4
0の係合縁部42および巻戻し操作部材60のアーム6
1の係合縁部61aによって作動されるようになってい
る。
【0040】シャッタロックレバー50は、図12に示
すように、カメラ本体11上に立設された軸53に枢動
自在に軸支され、そのカメラ10の前面側の端部にバリ
ヤ40の係合縁部42に係合する係合端50aを備え、
カメラ10の後面側の端部に、シャッタロックレバー5
0の上面から上方に突出した、平坦な頂面を有するボス
部50bを備えている。また、シャッタロックレバー5
0は、ボス部50bよりも軸53側に寄った位置に、巻
戻し操作部材60のアーム61の係合縁部61aに係合
する係合突起50cを備えている。このシャッタロック
レバー50はバネ部材54によって反時計方向に付勢さ
れており、上記係合突起50cがバネ部材54の一端の
係止部を兼ねている。バネ部材54の他端は、カメラ本
体11上に立設された係止突起55に係止されている。
【0041】さらにシャッタロックレバー50には、上
記ボス部50b側の端部から側方に延びる弾性アーム5
0dが連接されている。上述のように、カートリッジ室
12にフィルムカートリッジ1が装填されているときに
は、エジェクタ21の係止片21aに突設された突起部
21c(図4参照)がカメラ本体11の上面から突出す
るが、そのとき上記弾性アーム50dが上記突起部21
cに係合するようになっている。
【0042】シャッタロックレバー50の係合端50a
の上方には、図12に示すように、シャッタロックレバ
ー50が浮き上がって軸53から外れるのを規制するた
めのに規制部材70が近接配置されており、この規制部
材70は、化粧カバー9の裏面に一体に突設されてい
る。
【0043】図10は、シャッタロック機構がレリーズ
禁止解除状態にある場合の各部材の位置を示すもので、
バリヤ40は図6に示す開位置にあり、かつ巻戻し操作
部材60が非操作位置にある。そして、バリヤ40の係
合縁部42がシャッタロックレバー50の係合端50a
に係合して、シャッタロックレバー50をバネ部材54
の付勢力に抗して時計方向に回動することにより、シャ
ッタロックレバー50は、そのボス部50bが図9に示
すようにシャッタボタン14の突起51Aと51Bとの
中間の位置PO に位置する中立状態となり、かつバネ部
材54の付勢力によってこの中立位置に保持される。
【0044】したがって、シャッターボタン14の押し
下げが可能になり、レリーズ禁止が解除された状態とな
る。また、この状態においては、エジェクタ21の係止
片21aに突設された突起部21cがシャッタロックレ
バー50の弾性アーム50dの外側の縁部に係合してい
る。
【0045】なお、シャッタロックレバー50には、こ
の中立状態でのシャッタボタン14の突起51Aとの干
渉を回避するため、突起51Aに対向する位置に逃し穴
50eが形成されている。
【0046】次に、この状態から、バリヤ開閉操作用ノ
ブ17が操作されて、バリヤ40が図7に示す閉状態に
なると、バリヤ40の係合縁部42が図10の左方に移
動してシャッタロックレバー50の係合端50aとの係
合が解除されることにより、シャッタロックレバー50
はバネ部材54の付勢力によって反時計方向に回動し、
図13に示すように、その係合突起50cが非操作位置
にある巻戻し操作部材60のアーム61の係合縁部61
aに当接した位置で停止する。この状態で、シャッタロ
ックレバー50のボス部50bがシャッタボタン14の
右方の突起51Aの真下位置PA (図9)に移動して、
シャッターボタン14の押し下げを不能にするから、シ
ャッタレリーズが禁止された状態となる(第1のシャッ
タレリーズ禁止状態)。
【0047】また、図10に示す状態から、巻戻し操作
用ノブ19が操作されて、フィルム巻戻し操作部材60
が図14に示す巻戻し操作位置に移動すると、このフィ
ルム巻戻し操作部材60のアーム61の係合縁部61a
がシャッタロックレバー50の係合突起50cに当接し
て、シャッタロックレバー50をバネ部材54の付勢力
に抗して時計方向に回動し、図14に示すように、シャ
ッタロックレバー50のボス部50bがシャッタボタン
14の左方の突起51Bの真下位置PB (図9)に移動
して、シャッターボタン14の押し下げを不能にするか
ら、シャッタレリーズが禁止された状態となる(第2の
シャッタレリーズ禁止状態)。
【0048】そして、このときのシャッタロックレバー
50の時計方向への回動の途中で、シャッタロックレバ
ー50の弾性アーム50dの外側の縁部が突起部21c
に沿って摺動しがら変形されて先端に達し、図14に示
すように、弾性アーム50dの内側の縁部が突起部21
cに係合して撓められた状態となり、シャッタロックレ
バー50をバネ部材54の付勢力に抗して時計方向に付
勢する。
【0049】したがって、図14に示す状態からフィル
ム巻戻し操作部材60が被操作位置に戻されても、図1
5に示すように、シャッタロックレバー50は、弾性ア
ーム50dの付勢力により、化粧カバー9の裏面に上記
規制部材70に隣接して突設されているストッパ71に
係合端50aが当接した位置で係止され、ボス部50b
は依然としてシャッタボタン14の左方の突起51Bの
真下位置PB (図9)に位置しているから、シャッタレ
リーズ禁止状態が維持される(第3のシャッタレリーズ
禁止状態)。
【0050】次に、図15に示す状態において、カート
リッジ室12の蓋部材13が開かれて、エジェクタ21
がフィルムカートリッジ1をカートリッジ室12の外部
に押し出す動作を行なうと、突起部21cがカメラ本体
11の上面から下方へ引っ込むから、弾性アーム50d
の付勢力によるシャッタロックレバー50のシャッタレ
リーズ禁止状態が解除され、このときバリヤ40が開状
態にあれば、シャッタロックレバー50は図10に示す
レリーズ禁止解除位置に復帰し、バリヤ40が閉状態に
あれば、シャッタロックレバー50は図13に示すレリ
ーズ禁止位置に移動する。
【0051】以上の説明で、本発明によるカメラの一実
施の形態の構成およびその動作が明らかになったが、本
実施の形態によれば、シャッタロックレバー50の係合
端50aの上方に前面カバー7の化粧カバー9に突設さ
れた規制部材70が近接配置されているから、この規制
部材70によってシャッタロックレバー50が軸53か
ら浮き上がるのを規制され、極めて簡単な構造によっ
て、シャッタロック機構の確実な動作が高い信頼性をも
って保証され、これにより、二重露光の防止とバリヤ4
0が完全に開かれていない状態での露光防止とを確実に
行なうことができる。
【0052】また、フィルム巻戻し操作部材60は、カ
メラ本体11上に設けられた規制部材65がカメラ10
の前面側の側縁部60dの上面に係合しているのみでな
く、カメラ10の後面側の側縁部60eの上面にも、後
面カバー8の裏面の上端角部に一体に突設された規制部
材66の下面が係合しているから、巻戻し操作部材60
のカメラ本体11の上面からの浮き上がりが規制され、
巻戻し操作部材60の安定な摺動動作が保証される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカメラの一実施の形態の底面およ
び前面を示す斜視図
【図2】同 上面および後面を示す斜視図
【図3】カートリッジ室の蓋部材を開いた状態を示す斜
視図
【図4】フィルムカートリッジを装填した状態における
蓋部材のロック機構とエジェクタとを示す要部の概略的
斜視図
【図5】フィルムカートリッジの遮光扉の開閉機構を示
す分解斜視図
【図6】バリヤが開位置にあるときの前面カバーの要部
裏面図
【図7】バリヤが閉位置にあるときの前面カバーの要部
裏面図
【図8】シャッタボタンの裏面図
【図9】シャッタボタンの突起に対するシャッタロック
レバーのボス部の位置関係を示す説明図
【図10】レリーズ禁止解除状態にあるシャッタロック
機構の構成を示す平面図
【図11】図10のXI−XI線に沿った要部断面図
【図12】図10の XII−XII 線に沿った要部断面図
【図13】第1のシャッタレリーズ禁止状態にあるシャ
ッタロック機構の構成を示す平面図
【図14】第2のシャッタレリーズ禁止状態にあるシャ
ッタロック機構の構成を示す平面図
【図15】第3のシャッタレリーズ禁止状態にあるシャ
ッタロック機構の構成を示す平面図
【符号の説明】
1 フィルムカートリッジ 2 カートリッジ本体 3 スプール 4 フィルム送出口 5 遮光扉 7 前面カバー 8 後面カバー 9 化粧カバー 10 カメラ 11 カメラ本体 12 カートリッジ室 13 カートリッジ室の蓋部材 14 シャッタボタン 17 バリヤ開閉操作用ノブ 19 フィルム巻戻し操作用ノブ 20 キー部材 20a キー部 21 エジェクタ 22 エジェクトスプリング 40 バリヤ 41 バリヤの係合縁部 50 シャッタロックレバ−(シャッタレリーズ禁止
部材) 50a シャッタロックレバ−の係合端 50b シャッタロックレバ−のボス部 50c シャッタロックレバ−の係合突起 50d シャッタロックレバ−の弾性アーム 51A,51B シャッタボタンの突起 60 フィルム巻戻し操作部材 61 アーム 61a アームの係合縁部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動部材を備えたカメラ本体と、カメラ
    の前面を構成する前面カバーおよびカメラの後面を構成
    する後面カバーの少なくとも一方を備えたカメラにおい
    て、 前記前面カバーおよび後面カバーの少なくとも一方の裏
    面に、前記可動部材の前記カメラ本体からの浮き上がり
    を規制する規制部材が突設されてなることを特徴とする
    カメラ。
  2. 【請求項2】 前記前面カバーに、撮影レンズの前面を
    開閉するバリヤと該バリヤの開閉操作を行なうバリヤ操
    作部材とが設けられ、前記カメラ本体に、撮影済みの写
    真フィルムを巻き戻す操作を行なう巻戻し操作部材が摺
    動可能に設けられ、前記可動部材が、前記バリヤ操作部
    材のバリア閉操作または前記巻戻し操作部材のフィルム
    巻戻し操作に連動してシャッターレリーズ禁止位置に移
    動するシャッタロック部材よりなり、前記規制部材が、
    前記前面カバーの裏面に突設された部材よりなることを
    特徴とする請求項1記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 前記可動部材が、前記カメラ本体に摺動
    可能に設けられた、撮影済みの写真フィルムを巻き戻す
    操作を行なう巻戻し操作部材よりなり、前記規制部材
    が、前記後面カバーの裏面に突設された部材よりなるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載のカメラ。
JP4705596A 1996-03-05 1996-03-05 カメラ Withdrawn JPH09244122A (ja)

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