JP2001235786A - カートリッジ装填蓋のロック装置 - Google Patents

カートリッジ装填蓋のロック装置

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JP2001235786A
JP2001235786A JP2000046416A JP2000046416A JP2001235786A JP 2001235786 A JP2001235786 A JP 2001235786A JP 2000046416 A JP2000046416 A JP 2000046416A JP 2000046416 A JP2000046416 A JP 2000046416A JP 2001235786 A JP2001235786 A JP 2001235786A
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lock
cartridge loading
cartridge
locking
film
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Application number
JP2000046416A
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English (en)
Inventor
Yoji Naka
洋二 那珂
Yutaka Yoshida
豊 吉田
Hiroshi Komatsuzaki
博 小松崎
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 フィルムカートリッジのVEI処理が完了し
ないとカートリッジ装填蓋のロック解除が出来ない装置
を提供する。 【解決手段】 ロック解除をする操作つまみ12は、係
合爪50、51でロックレバー30の開閉操作腕35と
係合されている。操作つまみ12と一体に形成された支
持プレート52には制御プレート55が係合ピン53で
係合され、制御プレート55には吸着プレート57が係
合ピン58で係合される。吸着プレート57と対峙する
位置には給送モータ26が回転中に駆動されるソレノイ
ド59が配置され、給送モータが回転中に操作つまみ1
2をスライドさせると吸着プレート57がソレノイド5
9に吸着されているので制御プレート55は係合ピン5
8を軸に回動し、カメラに設けられた係止突起60と係
止部55bが当接して制御プレート55を係止する。こ
れにより、操作つまみ12の変位が制限されてカートリ
ッジ装填蓋13のロックを解除することが出来ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カートリッジ蓋の
ロック装置に関し、更に詳しくはフィルムカートリッジ
の巻き戻し動作の完了に連動してカートリッジ装填蓋の
ロックを解除出来るようにしたカートリッジ装填蓋のロ
ック装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】IX240カートリッジ(以下、フィル
ムカートリッジ)を使用するAPSカメラ(以下、カメ
ラ)のカートリッジ装填室には、これを開閉するカート
リッジ装填蓋が設けられている。フィルムカートリッジ
には写真フィルムが先端部までスプールに巻き込まれて
収納され、写真フィルムの送り出し、巻き戻しを行うフ
ィルム送出口が遮光蓋で光密に閉じられている。
【0003】フィルムカートリッジをカートリッジ装填
室に装填してカートリッジ装填蓋を閉じると、カートリ
ッジ装填室内は遮光されるとともにカートリッジ装填蓋
を閉じ位置にロックして不用意に開かないようにされ、
フィルムカートリッジの遮光蓋が開かれる。カートリッ
ジ装填室内にはカメラに内蔵される給送モータと接続さ
れたスプールドライバが設けられ、このスプールドライ
バがスプールを順方向に回転して写真フィルムを送り出
す。そして、全撮影コマが撮影完了、または巻き戻し操
作をするとスプールドライバによってスプールが逆方向
に回転され、写真フィルムがフィルムカートリッジに巻
き戻される。
【0004】写真フィルムがフィルムカートリッジに全
て巻き戻された後もスプールドライバは逆方向への回転
を続ける。そして、スプールと一体に回転するようにし
てフィルムカートリッジに組み込まれた表示板により、
フィルムカートリッジが「未使用」、「途中まで使
用」、「全コマ撮影済み」の各々の使用状態の何れかに
表示切り換えを行う。この表示切り換えをVEI処理と
いい、この処理が終了後スプールドライバの回転は停止
する。
【0005】フィルムカートリッジを取り出すには、カ
メラの外部に設けられたロック解除の操作部材を操作し
て行う。このロック解除の操作部材を操作するとフィル
ムカートリッジの遮光蓋が閉じられ、カートリッジ装填
蓋のロックが解除されてカートリッジ装填室を開放し、
フィルムカートリッジを取り出すことが出来るようにな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記カ
メラでは写真フィルムの巻き戻しを行い、全ての写真フ
ィルムがフィルムカートリッジに巻き込まれると給送モ
ータの動作音が変化し、且つ、フィルムカウンタも
「0」に戻るので、ユーザが写真フィルムの巻き戻しが
完了したと思い、誤ってカートリッジ装填蓋の開放操作
をする可能性がある。しかし、写真フィルムがフィルム
カートリッジに巻き込まれた後もスプールドライバは回
転を続けてVEI処理を行っており、このVEI処理の
途中でカートリッジ装填蓋が開放されると、VEI処理
が中断してフィルムカートリッジの使用状態が適切に表
示できないという問題がある。
【0007】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであって、給送モータが回転中の不用意な操作
によるカートリッジ装填蓋の開放を防止するカートリッ
ジ装填蓋のロック装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のカートリッジ装填蓋のロック装置では、カ
ートリッジ装填蓋を閉止位置に係止するロック部材と、
ロック解除位置への移動操作でロック部材の係止を解除
してカートリッジ装填蓋を開放させる操作部材と、この
操作部材に連動し操作部材がロック解除位置に向かって
移動することを可能とする開放許容位置と、移動を禁止
する開放阻止位置との間で変位自在な制御部材と、この
制御部材に取り付けられた吸着部材と、給送モータの回
転中は吸着部材を吸着保持して制御部材を前記開放阻止
位置に拘束し、操作部材がロック解除位置に移動するこ
とを禁止するソレノイドとからなり、制御部材が操作部
材と一体の支持部材に軸着され、この制御部材が開放禁
止位置に拘束されたときには、制御部材は操作部材とと
もに回動しながら移動し移動経路内に設けられた係止部
材に制御部材が当接して操作部材の移動操作を阻止して
カートリッジ装填蓋のロック解除が禁止されるものであ
り、フィルムカートリッジから写真フィルムが送出され
ていることを検知する検知部材と、この検知部材に連動
するロック保持部材とがカメラ内部に設けられ、フィル
ムカートリッジから写真フィルムが送出されているとき
には、このロック保持部材がロック部材のロック解除位
置への移動を禁止するものである。
【0009】また、制御部材が操作部材と連動して移動
する連動部材に軸着されるとともに、吸着材が取り付け
られていない端部をカメラ内部に形成された支持部材に
軸着され、この制御部材が開放禁止位置に拘束されたと
きには、制御部材は連動部材を介して操作部材とともに
回動しながら移動し移動経路内に設けられた係止部材に
制御部材が当接して操作部材の移動操作を阻止してカー
トリッジ装填蓋のロック解除が禁止されるものである。
【0010】さらに、制御部材は一端が軸着され他端に
吸着部材が取り付けられるとともに、軸着された一端と
他端との間に操作部材との係合部が形成された回動部材
とし、ソレノイドが吸着部材を吸着したときには、回動
部材は係合部が操作部材の移動を阻止する開放阻止位置
に拘束されてカートリッジ装填蓋のロック解除が禁止さ
れるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】図2は、本発明を実施したカメラ
の斜視図である。カメラ10の底面にはフィルムカート
リッジ20を装填するカートリッジ装填室14と、この
カートリッジ装填室14を開閉するカートリッジ装填蓋
13とが設けられている。また、カメラ10の背面に
は、接眼側ファインダ窓11、カートリッジ装填蓋13
のロック解除を行う操作つまみ12が設けられ、操作つ
まみ12はロック位置とロック解除位置との間で変位す
る。図示しないが、カメラ10の前面には、撮影レン
ズ、対物側ファインダ窓、ストロボ発光部、測距用投光
窓、測距用受光窓、測光用受光窓等が設けられ、上面に
は、シャッタボタンや電源スイッチ、液晶表示板等が設
けられている。
【0012】フィルムカートリッジ20は、写真フィル
ムを巻き付けたスプール21を回動自在に収納してい
る。フィルムカートリッジ20の側面には、図示しない
フィルム送出口と遮光蓋とが設けられ、フィルムカート
リッジ20の底面及び上面にはスプール21と、遮光蓋
の開閉軸22とが各々露呈している。スプール21をフ
ィルム送り出し方向(巻き上げ)に回動させると、収納
している写真フィルムをフィルム送出口からフィルムカ
ートリッジ20の外部に送り出し、スプール21をフィ
ルム巻き戻し方向に回動させると、写真フィルムをフィ
ルムカートリッジ20の内部に巻き戻すことが出来る。
また、フィルムカートリッジ20の底面には、VEI処
理を行ってフィルムカートリッジ20の使用状態の表示
をする表示窓24a、24b、24c、及び24dが設
けられ、スプール21と一体に回転するようにしてフィ
ルムカートリッジに組み込まれた表示板により表示され
る。遮光蓋の開閉軸22は後述する開閉用駆動軸により
回動され、遮光蓋を閉じ位置と開き位置との間で回動す
る。
【0013】カートリッジ装填室14は、フィルムカー
トリッジ20の輪郭とほぼ同じ形状にされており、装填
されたフィルムカートリッジ20を所定の姿勢に保持す
る。図示しないが、フィルムカートリッジ20のフィル
ム送出口と対峙する位置には、送り出された写真フィル
ムが挿入されるフィルム受入口がカートリッジ装填室1
4の側面内壁に形成されている。また、スプール21と
対峙する位置にはスプールドライバ27が、遮光蓋の開
閉軸22と対峙する位置には開閉用駆動軸47が、それ
ぞれカートリッジ装填室14の上面内壁から突出して設
けられている。スプールドライバ27はカメラ10に内
蔵した給送モータ26と接続されスプール21と係合し
て回動し、開閉用駆動軸47は開閉軸22と係合して遮
光蓋を回動する。(図1参照)
【0014】カートリッジ装填蓋13は、カートリッジ
装填室14を光密に閉じる閉止位置と開放する開放位置
との間で自在に回動する。カートリッジ装填蓋13に設
けられたフック16は、カートリッジ装填蓋13が閉じ
位置に回動されるとカートリッジ装填室14横に形成さ
れた開口17を通ってカメラ10の内部に設けられた後
述するロック装置によりロックされ、操作つまみ12を
変位操作するとロック解除することが出来る。
【0015】図1及び図3は、カメラ10のカートリッ
ジ装填室14側の側面内部に設けられたロック装置の斜
視図である。このロック装置は、カートリッジ装填蓋1
3をロックするロック機構と、フィルムカートリッジ2
0から写真フィルム23が送り出されているときに前記
ロック機構のロック解除を阻止するフィルム検知機構
と、給送モータが回転中に前記ロック機構のロック解除
を阻止する安全ロック機構とから構成されている。以
下、各機構の構成を説明する。
【0016】ロック機構は、ロックレバー30、コイル
バネ38、開閉レバー40、開閉ギア45、係止突起7
0等から構成され、ロックレバー30にはフック係止爪
31、ロック係止腕32、開閉操作腕35、第1作用腕
36、第2作用腕37が設けられている。ロックレバー
30は回動軸穴34を軸として回動自在に取り付けら
れ、コイルバネ38により図中時計方向に常時付勢され
ている。開閉操作腕35は操作つまみ12に一体に形成
された係合爪50、51の間に挿入され、操作つまみ1
2をロック解除位置(図中下方向)に変位するとロック
レバー30をバネ付勢に抗して反時計方向に回動しロッ
ク解除する。また、カートリッジ装填蓋13が閉止位置
に回動されロックレバー30がバネ付勢により時計方向
へ回動すると開閉操作腕35は操作つまみ12をロック
位置(図中上方向)に変位させる。フック係止爪31は
カートリッジ装填蓋13が閉止位置になるとフック16
と係合しカートリッジ装填蓋13が開放しないようにロ
ックする。ロック係止腕32は、ロックレバー30が反
時計方向に回動してロック解除状態の時に係合突起70
と係合しロックレバー30をロック解除位置に静止させ
る。第1作用腕36、第2作用腕37先端の当接部36
aと37aとの間には開閉レバー40の作用部42が挿
入されている。開閉レバー40は回動軸41を軸に回動
自在に取り付けられ、その奥にはギア部43、46を介
して連動する開閉ギア45が回動軸44を軸に回動自在
に取り付けられている。開閉ギア45の回動軸44の延
長上にはフィルムカートリッジ20の遮光蓋の開閉軸2
2と係合する開閉用駆動軸47が形成され、ロックレバ
ー30の回動に連動して開閉用駆動軸47が回動し遮光
蓋の開閉を行う。
【0017】フィルム検知機構は、検知ピン75、検知
レバー72、バネ74、係止腕71等から構成され、フ
ィルム受入口近傍に配置される。検知レバー72は回動
軸73に回動自在に取り付けられ、バネ74により図中
時計方向に常時付勢されている。検知レバー72の一端
にはフィルムカートリッジ20から送り出された写真フ
ィルム23と当接する検知ピン75が設けられ、その反
対の端部に設けられた回動軸76には係止腕71が回動
自在に取り付けられている。フィルムカートリッジ20
から写真フィルム23が送り出され、検知ピン75を押
圧すると検知レバー72が回動軸72を軸にして図中反
時計方向にバネ付勢に抗して回動する。そして、回動軸
76で係合された係止腕71が図中右方向に移動して開
閉操作腕35の変位を阻止する位置に移動するので、図
5に示すように、操作つまみ12をロック解除位置(図
中下方向)に変位させようとしても開閉操作腕35の変
位が係止腕71に阻止され、ロックレバー30が回動し
ないのでカートリッジ装填蓋13のロック解除が出来な
い。
【0018】安全ロック機構は、支持プレート52、制
御プレート55、吸着プレート57、ソレノイド59等
から構成される。支持プレート52は操作つまみ12と
一体に形成され、長穴52a、52bで取付ピン62、
63によりスライド可能にカメラ本体へ取り付けられ
る。制御プレート55は長穴55aで係合ピン53によ
り回動自在に支持プレート52に取り付けられ、所定の
位置に静止するようにバネ56により回動範囲が制限さ
れている。吸着プレート57は、係合穴57aで係合ピ
ン58により回動自在に制御プレート55に取り付けら
れ、所定の位置に静止するようにバネ56により押圧さ
れている。ソレノイド59は、吸着プレート57と対峙
する位置でカメラ本体に取り付けられるとともに電気的
には給送モータ26と並列に接続されている。カメラ本
体には、係止突起60、61が各々所定の位置に形成さ
れている。図6に示すように、ソレノイド59が駆動さ
れて吸着プレート57を吸着しているときに操作つまみ
12をロック解除位置(図中下方向)に変位させようと
すると、制御プレート55は吸着プレート57を取り付
ける係合ピン58を軸にして反時計方向に回動し、係止
突起60と制御プレート55側面に形成された係止部5
5bとが当接して制御プレート55が係止される。そう
すると、制御プレート55と係合ピン53で係合される
支持プレート52及び操作つまみ12も係止されるの
で、操作つまみ12のロック解除位置への変位が制限さ
れ係合爪50、51と係合する開閉操作腕35が変位し
ないからロックレバー30が回動せず、カートリッジ装
填蓋13のロック解除が出来ない。
【0019】次に、上記実施形態の作用について説明す
る。フィルムカートリッジ20を装填するためにカート
リッジ装填蓋13が開放されている場合、図4に示すよ
うにロックレバー30はコイルバネ38の付勢力に抗し
て反時計方向に回動されロック係止腕32先端の係止爪
32aと係合突起70とが係合して静止している。カー
トリッジ装填室14にフィルムカートリッジ20を装填
してカートリッジ装填蓋13を閉止位置に回動すると、
フック16が係止爪32aに当接して押圧し係合突起7
0との係合を解除する。すると、ロックレバー30はコ
イルバネ38の付勢力により時計方向に回動されフック
係止爪31とフック16とが係合しカートリッジ装填蓋
13が閉止位置にロックされる。
【0020】また、第1作用腕36と第2作用腕37と
の間に位置する開閉レバー40の作用部42が図中右方
向に移動して開閉レバー40を回動し、開閉ギア45、
開閉駆動軸47、開閉軸22を介してフィルムカートリ
ッジ20の遮光蓋を開放位置に回動する。さらに、開閉
操作腕35と係合爪50、51で係合する操作つまみ1
2と、これと一体に設けられる支持プレート52、制御
プレート55、吸着プレート57とがロック位置(図中
上方向)に移動し、制御プレート55と係止突起61、
吸着プレート57とソレノイド59が各々当接してロッ
クレバー30の回動を静止する。
【0021】カートリッジ装填蓋13がロックされフィ
ルムカートリッジ20の遮光蓋が開放位置に回動される
と、カメラ10に内蔵した給送モータ26と接続された
スプールドライバ27が正転し写真フィルム23をフィ
ルムカートリッジ20から送り出す。写真フィルム23
がフィルム検知機構の検知ピン75に達するまでは、給
送モータ26に接続されたソレノイド59が駆動されて
安全ロック機構が作用しているので、操作つまみ12に
よるカートリッジ装填蓋13のロック解除は出来ない。
(図6参照)
【0022】写真フィルム23がさらに送り出され検知
ピン75に当接して押圧すると、フィルム検知機構が作
用して開閉操作腕35の変位が制限されロックレバー3
0が回動しないので、操作つまみ12によるカートリッ
ジ装填蓋13のロック解除は出来ない(図5参照)。写
真フィルム23が最初の撮影コマまで給送されるとスプ
ールドライバ27は停止して安全ロック機構は作用しな
くなるが、フィルム検知機構が作用しているので引き続
き操作つまみ12によるカートリッジ装填蓋13のロッ
ク解除は出来ない。
【0023】なお、フィルム検知機構によってカートリ
ッジ装填蓋13のロック解除が禁止されている状態で
は、給送モータ26の駆動の有無に関わらず、必ずしも
ソレノイド59を駆動する必要はない。上記のようにソ
レノイド59を給送モータ26と並列接続して使用した
場合には、給送モータ26の回転中にソレノイド59に
流れる駆動電流は数mA程度なので、フィルム検知機構
によるロックと平行してソレノイド59を駆動しても特
に問題はないが、ソレノイド59を無駄に駆動すること
をさけるために、検知レバー72が写真フィルム23に
よって検知位置に回動したことを電気的あるいは光電的
に検出し、この検出信号が得られている期間中はソレノ
イド59に電流供給が行われないようにしてもよい。
【0024】全撮影コマの撮影が完了するか巻き戻し操
作をするとスプールドライバ27が逆転し、写真フィル
ム23をフィルムカートリッジ20に巻き戻す。写真フ
ィルム23の先端部が検知ピン75と離間するとフィル
ム検知機構は作用しなくなるが、写真フィルム23がフ
ィルムカートリッジ20に全て収納され、VEI処理が
完了してスプールドライバ27が停止するまで安全ロッ
ク機構が作用していて、操作つまみ12の変位が制限さ
れているのでカートリッジ装填蓋13のロック解除は出
来ない。(図6参照)
【0025】スプールドライバ27が停止すると安全ロ
ック機構は作用しなくなる。図4に示すように、操作つ
まみ12をロック解除位置(図中下方向)に移動すると
操作つまみ12の係止爪50、51と係合した開閉操作
腕35が変位しロックレバー30が反時計方向に回動し
て、フック係止爪31とフック16が離間するとともに
ロック係止腕32の係止爪32aと係止突起70とが係
合する。こうして、カートリッジ装填蓋13のロックが
解除され、カートリッジ装填室14が開放されるのでフ
ィルムカートリッジ20を取り出すことが出来る。
【0026】図7は第2の実施形態を示す斜視図である
が、ロック機構及びフィルム検知機構は上記実施形態と
同じであるので省略し、安全ロック機構のみを示す。安
全ロック機構は、係合爪50、51、88が一体に形成
された操作つまみ12、連動レバー80、制御プレート
81、吸着プレート57、ソレノイド59、支持材8
3、係止突起84等から構成されている。連動レバー8
0は長穴80a、80bで取付ピン86、87によりス
ライド可能にカメラ本体へ取り付けられ、連動レバー8
0に一体に形成された操作腕80cは操作つまみ12の
係合爪51と88との間に挿入されて係合される。制御
プレート81は溝81で連動レバー80に立設された係
合ピン82と係合する。制御プレート81の端部には吸
着プレート57が係合ピン58により回動自在に取り付
けられ、所定の位置に静止するようにバネ56により押
圧されている。もう一方の制御プレート81の端部には
係合ピン85が立設され、カメラ本体に形成された支持
材83の長穴83aと係合する。ソレノイド59は、吸
着プレート57と対峙する位置でカメラ本体に取り付け
られるとともに電気的には給送モータ26と並列に接続
されている。カメラ本体には、係止突起84が所定の位
置に形成されている。
【0027】図9において(a)はカートリッジ装填蓋
13がロック状態、(b)は安全ロック機構が作用して
いる状態、(c)はカートリッジ装填蓋13がロック解
除状態をそれぞれ示している。以下、各状態の説明をす
る。(a)では、ロックレバー30がロック位置に回動
しているので、開閉操作腕35により操作つまみ12が
ロック位置(図中A方向)に変位され、連動レバー80
に係合ピン82で係合される制御プレート81に設けら
れた係合ピン85と支持材83の長穴83a、吸着プレ
ート57とソレノイド59がそれぞれ当接して静止して
いる。(b)では、ソレノイド59が吸着プレート57
を吸着して係止しているので、操作つまみ12をロック
解除位置(図中B方向)に変位しようとすると制御プレ
ート81は係合ピン58を軸として反時計方向に回動
し、制御プレート81の端部81bと係止突起84、係
止ピン85と長穴83aの端部が当接して係止される。
これにより、制御プレート81と係合ピン82で係合す
る連動レバー80及び操作つまみ12のロック解除位置
への変位が制限されるので、操作つまみ12と係合する
開閉操作腕35が変位しないからロックレバー30が回
動せず、カートリッジ装填蓋13のロック解除が出来な
い。(c)では、操作つまみ12をロック解除位置に向
かって変位すると、係合ピン85が長穴83aの端部に
当接し、連動レバー80に設けられた係合ピン82が制
御プレート81の溝81aに沿って移動することを妨げ
ないように制御プレート81が係合ピン85を軸として
時計方向に回動するので、連動レバー80及び操作つま
み12はロック解除位置まで変位する。これにより、操
作つまみ12と係合する開閉操作腕35が変位するから
ロックレバー30が回動せれて、カートリッジ装填蓋1
3がロック解除される。
【0028】図8は第3の実施形態を示す斜視図である
が、ロック機構及びフィルム検知機構は上記実施形態と
同じであるので省略し、安全ロック機構のみを示す。安
全ロック機構は、係止爪50、51と操作腕95とが一
体に形成された操作つまみ12、制御レバー90、吸着
プレート57、ソレノイド59等から構成されている。
制御レバート90は係合ピン92により回動自在にカメ
ラ本体に取り付けられ、バネ93により常時時計方向に
付勢されている。制御レバー90には操作つまみ12の
操作腕95の先端部95aと当接する位置に当接部90
a、90bが形成されている。操作つまみ12をロック
位置からロック解除位置(図中B方向)に変位させると
先端部95aに当接部90a、90bが順次押圧されて
制御レバー90はバネ93の付勢力に抗して反時計方向
に回動される。制御レバー90の端部には吸着プレート
57が係合ピン58で回動自在に取り付けられている。
ソレノイド59は、吸着プレート57と対峙する位置で
カメラ本体に取り付けられるとともに電気的には給送モ
ータ26と並列に接続されている。
【0029】図10において(a)は安全ロック機構が
作用している状態、(b)は操作つまみ12の操作によ
って制御レバー90が回動している状態、(c)はカー
トリッジ装填蓋13がロック解除状態をそれぞれ示して
いる。以下各状態の説明をする。(a)では、ソレノイ
ド59が吸着プレート57を吸着して制御レバー90の
反時計方向への回動を阻止し、当接部90aが操作つま
み12に設けられる操作腕95の先端部95aと当接し
て操作つまみ12のロック解除位置(図中B方向)への
変位を阻止する。これにより、操作つまみ12と係合す
る開閉操作腕35が変位しないからロックレバー30が
回動せず、カートリッジ装填蓋13のロック解除が出来
ない。(b)では、安全ロック機構、フィルム検知機構
ともに作用していないので、操作つまみ12をロック解
除位置へ向かって変位させると操作腕95の先端部95
aが制御レバー90の当接部90a、90bを順次押圧
して制御レバー90を反時計方向に回動させながら操作
つまみ12は変位する。さらに(c)では、操作つまみ
12がロック解除位置まで変位されるので、開閉操作腕
35が変位してロックレバー30をロック解除位置に回
動するからカートリッジ装填蓋13はロック解除され
る。操作腕95の先端95aは制御レバー90の当接部
90bと当接した状態で静止される。
【0030】
【発明の効果】以上のように、本発明のカートリッジ装
填蓋のロック装置によれば、写真フィルムを給送するモ
ータの回転中は、カートリッジ装填蓋のロック解除を行
う操作部材の変位を制限してカートリッジ装填蓋のロッ
ク解除を阻止するようにしたので、確実にフィルムカー
トリッジのVEI処理が完了してから取り出すことが出
来るようになる。また、使用するソレノイドが操作部材
の変位を間接的に制限する構造なので、吸着力の小さい
小型で小電力のものが使用できるから小型化、コストダ
ウンに寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したカートリッジ装填蓋のロック
装置の斜視図である。
【図2】本発明を実施したカメラの斜視図である。
【図3】本発明を実施したカートリッジ装填蓋のロック
装置の要部の斜視図である。
【図4】カートリッジ装填蓋がロック解除の状態を示す
概略図である。
【図5】カートリッジ装填蓋がロックの状態を示す概略
図である。
【図6】カートリッジ装填蓋のロック解除が阻止される
状態を示す概略図である。
【図7】第2の実施形態の要部を示す斜視図である。
【図8】第3の実施形態の要部を示す斜視図である。
【図9】第2の実施形態の概略図である。
【図10】第3の実施形態の概略図である。
【符号の説明】
10 カメラ 12 操作つまみ 13 カートリッジ装填蓋 14 カートリッジ装填室 20 フィルムカートリッジ 23 写真フィルム 30 ロックレバー 35 開閉操作腕 55 制御プレート 57 吸着プレート 59 ソレノイド 75 検知ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小松崎 博 埼玉県朝霞市泉水3−13−45 富士写真フ イルム株式会社内 Fターム(参考) 2H020 DD00 DD08 MA03 MA04 MC02 MC41 MC62 MC68 MC71 MC92 MC94 MC96 MC97 2H100 AA71 BB05 BB06 FF01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルム給送用のモータを備えたカメラ
    に設けられ、フィルムカートリッジの装填室を開閉する
    カートリッジ装填蓋のロック装置において、 前記カートリッジ装填蓋を閉止位置に係止するロック部
    材と、ロック解除位置への移動操作により前記ロック部
    材の係止を解除してカートリッジ装填蓋を開放させる操
    作部材と、この操作部材が前記ロック解除位置に向けて
    移動されることに連動し、操作部材が継続して前記ロッ
    ク解除位置に向かって移動することを可能とする開放許
    容位置とこの移動を禁止する開放阻止位置との間で変位
    自在な制御部材と、この制御部材に取り付けられた吸着
    部材と、前記モータの回転中は前記吸着部材を吸着保持
    して制御部材を前記開放阻止位置に拘束し、操作部材が
    ロック解除位置に移動することを禁止する電磁駆動装置
    とからなることを特徴とするカートリッジ装填蓋のロッ
    ク装置。
  2. 【請求項2】 前記カメラ内部に設けられ、前記フィル
    ムカートリッジから写真フィルムが送出されていること
    を検知する検知部材と、この検知部材に連動し前記ロッ
    ク部材がロック解除位置に移動することを禁止するロッ
    ク保持部材とを備えたことを特徴とする請求項1記載の
    カートリッジ装填蓋のロック装置。
  3. 【請求項3】 前記ロック保持部材によりロック部材が
    ロック位置に保持された状態では、電磁駆動装置による
    吸着部材の吸着保持が解除されることを特徴とする請求
    項2記載のカートリッジ装填蓋のロック装置。
  4. 【請求項4】 前記制御部材は操作部材と一体の支持部
    材に軸着され、制御部材が開放阻止位置に拘束されたと
    きには、制御部材は操作部材とともに回動しながら移動
    し、その移動経路内に設けられた係止部材に制御部材が
    当接して操作部材の移動操作が阻止されることを特徴と
    する請求項1記載のカートリッジ装填蓋のロック装置。
  5. 【請求項5】 前記制御部材は操作部材と連動して移動
    する連動部材に軸着されるとともに、前記吸着部材が取
    り付けられていない端部をカメラ内部に形成された支持
    部材に軸着され、制御部材が開放阻止位置に拘束された
    ときには、制御部材は連動部材を介して操作部材ととも
    に回動しながら移動し、その移動経路内に設けられた係
    止部材に制御部材が当接して操作部材の移動操作が阻止
    されることを特徴とする請求項1記載のカートリッジ装
    填蓋のロック装置。
  6. 【請求項6】 前記制御部材は一端が軸着され他端に吸
    着部材が取り付けられるとともに、前記一端と他端との
    間に操作部材との係合部が形成された回動部材で構成さ
    れ、前記電磁駆動装置が吸着部材を吸着したときに、回
    動部材は前記係合部が操作部材の移動を禁止する開放阻
    止位置に拘束され、電磁駆動装置が吸着部材の吸着を解
    除したときには、回動部材は前記係合部から操作部材の
    押圧力を受けて開放許容位置に回動することを特徴とす
    る請求項1記載のカートリッジ装填蓋のロック装置。
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