JPH09211642A - カメラのカートリッジ蓋係止構造 - Google Patents

カメラのカートリッジ蓋係止構造

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JPH09211642A
JPH09211642A JP1664396A JP1664396A JPH09211642A JP H09211642 A JPH09211642 A JP H09211642A JP 1664396 A JP1664396 A JP 1664396A JP 1664396 A JP1664396 A JP 1664396A JP H09211642 A JPH09211642 A JP H09211642A
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JP
Japan
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cartridge
lock
door
light
film
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JP1664396A
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Shinya Suzuka
真也 鈴鹿
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Pentax Corp
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Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】フィルムカートリッジの遮光ドアが開いている
ときには撮影者の操作にかかわらずカートリッジ蓋が開
くことがないカメラのカートリッジ蓋係止構造を提供す
る。 【解決手段】フィルムカートリッジを収納するカートリ
ッジ室およびこのカートリッジ室の開位置と閉位置とに
移動可能なカートリッジ蓋;この蓋が閉位置にあるとき
に、通常はその開放を阻止する係止状態にあり、外部操
作によってこの蓋の開放を許容する解放状態になる第1
の係止機構:前記カートリッジ室に装填されたフィルム
カートリッジの遮光ドアを開閉駆動する、遮光ドア開閉
部材:前記遮光ドア開閉部材に連動し、この遮光ドア開
閉部材が、遮光ドアを開く位置にあるときには前記カー
トリッジ蓋の開放を阻止する係止状態になり、前記遮光
ドアを完全に閉じる位置にあるときには前記カートリッ
ジ蓋の開放を許容する解放状態になる第2の係止機構を
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、遮光ドアを備えたフィル
ムカートリッジを使用するカメラのカートリッジ蓋の構
造に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】近年、通常はフィルムが
カートリッジ内に完全に収納され、カートリッジ内のフ
ィルムが感光しないように、フィルム入出口を遮光ドア
によって閉鎖するフィルムカートリッジが開発されてい
る。その一例を図1、2に示した。このフィルムカート
リッジ10は、筒状のカートリッジ本体11内に回動自
在に収納された不図示のカートリッジスプールにフィル
ムが捲回されている。カートリッジスプールは、その両
端部の中空軸部13a、13bが、カートリッジ本体1
1の両端面に形成された軸穴に嵌合し、回動自在に支持
されている。
【0003】カートリッジ本体11の一側面にはフィル
ム入出口15が設けられていて、このフィルム入出口1
5からフィルムが出入りする。このフィルム入出口15
には、フィルム入出口15を遮光してカートリッジ本体
11内のフィルムが感光するのを防止する遮光ドア17
が装着されている。遮光ドア17は、両端部に設けられ
た中空軸部17a、17bが、カートリッジ本体11の
上下端面に形成された軸穴12a、12bに軸支され、
回動によりフィルム入出口15を開閉する板状部材であ
る。一方の中空軸部17bには、遮光ドア17を回動駆
動するためのかぎ溝が形成されている。
【0004】このようなフィルムカートリッジを使用可
能としたカメラが、例えば特開平7−5542号に開示
されている。この種のカメラは、カメラ本体にフィルム
カートリッジを収納するカートリッジ室およびこのカー
トリッジ室を開閉するカートリッジ蓋、およびカートリ
ッジ蓋をカートリッジ室を閉鎖した状態でロックするロ
ック部材を有する。さらにこの種のカメラは、フィルム
カートリッジをカートリッジ室に装填し、カートリッジ
蓋を閉じてロック部材によりロックすると、このロック
部材の移動に連動してフィルムカートリッジの遮光ドア
を開放する遮光ドア開放機構を備えている。そしてロッ
ク部材のロック解除は、撮影者自身の操作力でロック部
材を解除方向に移動して行なう。
【0005】しかしながら、従来のカートリッジ蓋は、
遮光ドアが開いてフィルムが引き出された状態であって
も、撮影者がより強い操作力でロック部材を解除方向に
移動させると、伝達系部材が撓み、あるいは遮光ドアが
フィルムを噛み込んで遮光ドアが閉鎖状態となり、ロッ
ク部材のロック解除が可能である。そのため、撮影途中
に誤ってカートリッジ蓋を開き、フィルムカートリッジ
から引き出されているフィルムを感光させてしまう虞れ
がある。また、フィルム検知部材とカートリッジ蓋ロッ
ク部材とを連動させてフィルムがカートリッジ内に完全
に収納されないとカートリッジ蓋が開かない機構もある
が、この機構は複雑になり、カメラがが型化する。
【0006】
【発明の目的】本発明は、フィルムカートリッジの遮光
ドアが開いているときには撮影者の操作にかかわらずカ
ートリッジ蓋が開くことがないカメラのカートリッジ蓋
係止構造を提供することを目的とする。
【0007】
【発明の概要】この目的を達成する請求項1に記載の発
明は、フィルム入出口に遮光ドアを備えたフィルムカー
トリッジを使用するカメラであって、カメラ本体に備え
られた前記フィルムカートリッジを収納するカートリッ
ジ室およびこのカートリッジ室を開放する開位置と閉鎖
する閉位置とに移動可能なカートリッジ蓋;このカート
リッジ蓋が閉位置にあるときに、通常はこのカートリッ
ジ蓋の開放を阻止する係止状態にあり、外部操作によっ
てこのカートリッジ蓋の開放を許容する解放状態になる
第1の係止機構;前記カートリッジ室に装填されたフィ
ルムカートリッジの遮光ドアを開閉駆動する、前記カー
トリッジ蓋に設けられた遮光ドア開閉部材;前記遮光ド
ア開閉部材に連動し、この遮光ドア開閉部材が、遮光ド
アを開く位置にあるときには前記カートリッジ蓋の開放
を阻止する係止状態になり、前記遮光ドアを完全に閉じ
る位置にあるときには前記カートリッジ蓋の開放を許容
する解放状態になる第2の係止機構;を備え、さらに、
前記第1の係止機構に連動し、この第1の係止機構が前
記係止状態にあるときには前記第2の係止機構を、前記
遮光ドア開閉部材が遮光ドアを開放方向する方向に付勢
し、前記第1の係止機構が前記解放状態にあるときには
前記第2の係止機構を、前記遮光ドア開閉部材が遮光ド
アを閉鎖する方向に付勢する弾性付勢部材;を備えたこ
とに特徴を有する。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のカートリッジ蓋係止構造において、前記第1の係止機
構は、前記カメラ本体に、外部操作によってスライド可
能に支持されたロックレバーと、このロックレバーに形
成されたロック爪と、前記カートリッジ蓋に形成され、
このカートリッジ蓋が前記閉鎖位置にあるときに、係止
状態において前記ロック爪と係合する第1の係止部材と
を備え、前記遮光ドア開閉部材は、前記カートリッジ蓋
に揺動自在に軸支されたドアドライバーと、このドアド
ライバーと一体に形成され、前記フィルムカートリッジ
の一方の端面から露呈した遮光ドアの軸部に係合して一
体回動可能な遮光ドア駆動レバーとを備え、前記第2の
係止機構は、前記カートリッジ蓋にスライド自在に支持
され、かつ前記ドアドライバーの回転に連動してスライ
ドするスライドレバーと、このスライドレバーに一体に
形成されて、係止状態において前記カメラ本体に形成さ
れた第2の係止部材と係合するロックピンを備え、前記
弾性付勢部材は、前記ドアドライバーを回転付勢するば
ねであって、前記スライドレバーが前記解放状態になる
解放位置と係止状態になる係止位置との間を移動する途
中に、その付勢方向がこのドアドライバーの移動方向に
反転するトーションばねを備え、前記ロックレバーは、
前記係止状態にある係止位置と解放状態にある解放位置
との間を移動する際に、前記スライドレバーを、少なく
とも前記トーションばねの付勢方向が変わるまでトーシ
ョンばねの付勢力に抗して移動させ、かつトーションば
ねの付勢力が反転して反転した付勢力によって前記スラ
イドレバーが解放位置または係止位置に移動された後
は、前記スライドレバーを規制しないこと、に特徴を有
する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明を説明
する。図3は、本発明のカートリッジ蓋係止構造を適用
したカメラの一実施の形態の外観を示す斜視図である。
このカメラはいわゆるレンズシャッタ式カメラであっ
て、カメラボディ(カメラ本体)21の背面に、ファイ
ンダーの接眼部23、フィルム枚数、露出モードなどの
撮影情報を表示するLCDパネル24、露出モードな
ど、カメラの機能の切換えを行なうための操作釦25を
備えている。カメラボディ21の底部には、フィルムカ
ートリッジ10を収納するカートリッジ室26(図10
参照)の開口部を開閉するカートリッジ蓋31が装着さ
れている。そしてカメラボディ21の背面には、カート
リッジ蓋31を図示の閉鎖状態に係止する第1の係止機
構の係止を解除操作するためのカートリッジ蓋ロック解
除ノブ60が、カメラボディ21に対して左右方向にス
ライド可能に装着されている。なお、フィルムカートリ
ッジ10は、図1に示した上端部からカートリッジ室2
6に挿入され、図2に示した上面がカートリッジ蓋31
に対向する。また、本発明は、この種のフィルムカート
リッジ10を使用可能なカメラであれば一眼レフカメラ
でもよく、カメラの種類を問わない。
【0010】本発明のカートリッジ蓋係止機構の一実施
の形態について、さらに図4から図9を参照して説明す
る。図4、図6、図8はカートリッジ蓋31をカートリ
ッジ室26内から見た図であり、図5、図7、図9は同
実施の形態の係止部を示す正面図であり、図10は図4
の切断線X−Xに沿った断面図である。
【0011】カートリッジ蓋31は、軸32を介してカ
メラボディ21に、カートリッジ室26を開閉自在に装
着されている。カートリッジ室26は、カメラボディ2
1に固定されたカートリッジ室ブロック27によって形
成されている。カートリッジ蓋31のカートリッジ室側
面には、一体に第1の係止爪(係止部材)33が形成さ
れ、スプール支持軸34、および遮光ドア開閉部材とし
てのドアドライバー41が装着されている。スプール支
持軸34は、カートリッジ蓋31を閉じたときに、カー
トリッジ室26に装填されたフィルムカートリッジ10
の軸13bに嵌合してこれを回動自在に支持する。ドア
ドライバー41は、カートリッジ蓋31が閉じられた状
態で、カートリッジ蓋ロック解除ノブ60の移動に連動
してフィルムカートリッジ10の遮光ドア17を開閉駆
動する。スプール支持軸34は、カートリッジ蓋31の
中央付近に突設されたボス蓋31aにねじ結合よって立
てられている。さらにスプール支持軸34には、軸13
bの端面を他方の軸13a方向に弾性的に押圧するスプ
ール押え板35が、ばね36によって付勢された状態で
嵌合されている。
【0012】第1の係止爪33は、カートリッジ蓋31
を閉じたときに、カメラボディ21に装着されたロック
レバー61のロック爪63と係合して、カートリッジ蓋
31の開放を阻止する、第1の係止機構を構成してい
る。
【0013】ロックレバー61は、長手方向に互いに平
行に延びる一対の長孔62a、62bを有し、これらの
長孔62a、62bが、カートリッジ室ブロック27に
植設されたピン29a、29bに嵌合され、スライド移
動によってロック爪63が第1の係止爪33と係合、離
脱可能に支持されている。そしてこのロックレバー61
は、カートリッジ室ブロック27との間に掛けられたス
プリング66によって、ロック爪63が第1の係止爪3
3と係合する方向に常時弾性的に移動付勢されている。
なお、カートリッジ蓋ロック解除ノブ60は、ロックレ
バー61に一体に形成されている。
【0014】さらにロックレバー61には、カートリッ
ジ蓋31に装着されたスライドレバー51のロックピン
54が遊嵌し、ロックレバー61がロック解除位置(開
放位置)からロック位置(係止位置)に移動する移動
中、およびロック位置からロック解除位置に移動する移
動中に、ロックピン54に当接してロックピン54を同
方向に連動移動可能な凹部65を備えている。
【0015】ドアドライバー41は、カートリッジ蓋3
1の内側面に突設された軸31bに回動自在に嵌合支持
された、正面L字形状のレバーである。ドアドライバー
41のカートリッジ室26側の面には、遮光ドア駆動レ
バー42が突設されている。遮光ドア駆動レバー42
は、カートリッジ蓋31が閉じられたときに中空軸17
bのかぎ溝に嵌合する形状および位置に形成されてい
る。さらにドアドライバー41の一方の先端部には、ス
ライドレバー51の長溝53に嵌合するピン43が形成
され、他方の端部に突設された突起44には、トーショ
ンばね45の一端部が掛けられている。トーションばね
45の他端部は、カートリッジ蓋31に突設された突起
37に掛けられて、ドアドライバー41を回動付勢して
いる。
【0016】このトーションばね45は、ドアドライバ
ー41を回転付勢するが、端部44が、ドアドライバー
41の回転中心と突起37とを結ぶ線(反転位置)を越
えるとドアドライバー41を越えた方向に回転付勢す
る、付勢方向が反転するスプリングである。
【0017】スライドレバー51は、長手方向に延びる
長孔52が、カートリッジ蓋31に軸32と平行な方向
に所定長離反して突設された一対のガイドピン38a、
38bに嵌合されて、長孔52およびガイドピン38
a、38bによってカートリッジ蓋31と平行な方向に
スライド自在にガイドされている。そしてスライドレバ
ー51は、長孔52とほぼ直交する方向に延びる長溝5
3がドアドライバー41の長溝43に嵌合し、ドアドラ
イバー41が回転するとスライドするスライダクランク
機構を構成している。
【0018】さらにスライドレバー51には、ドアドラ
イバー41とは反対方向に延びるロックピン54を備え
ている。このロックピン54は、カートリッジ蓋31が
閉じられる際に、フィルムカートリッジ室ブロック27
に形成されたロック壁28のスリット28aを通り、ロ
ック解除位置までスライドしたロックレバー61の凹部
65内に入り込む(図6、7参照)。このスライドレバ
ー51の位置が、カートリッジ蓋31の開放を許容する
ロック解除位置(解放位置)である。
【0019】ロックレバー61がロック解除位置からロ
ック位置に向かってスライドする最初の行程で、凹部6
5の一方の壁65aがロックピン54に当接してロック
ピン54を、したがってスライドレバー51を遮光ドア
を開放する方向にスライドさせるように構成されてい
る。このスライドレバー51のスライドによって、ドア
ドライバー41がトーションばね45の付勢力に抗して
ドア開放方向に回動し、ドアドライバー41が反転位置
を越えると、トーションばね45の付勢力がドア開放方
向に反転し、このトーションばね45の付勢力によって
ドアドライバー41がドア開放方向に回転する。そして
スライドレバー51も、ドアドライバー41の回転に連
動してスライドし、ロックピン54がロック壁28の裏
側に移動する。このスライドレバー51の位置が、ロッ
クピン54がロック壁28に当接してカートリッジ蓋3
1の開放を阻止するロック位置(係止位置)である。ス
ライドレバー51およびロック壁28が、第2の係止機
構の主たる構成要素である。
【0020】この実施の形態の動作について、より詳細
に説明する。図4および図5は、フィルムカートリッジ
室26にフィルムカートリッジ10を装填し、カートリ
ッジ蓋31を閉じたロック状態を示している。このロッ
ク状態では、ドアドライバー41がトーションばね45
の付勢力によって遮光ドア17を開放する遮光ドア開放
位置まで回転し、ロックピン54がロック壁28と対向
するロック位置まで移動している。ロックレバー61
は、ロックばね66の付勢力によってロック爪63が第
1の係止爪33と係合するロック位置まで移動してい
る。
【0021】このロック状態において、不図示のフィル
ム給送手段によってフィルムカートリッジ10内のフィ
ルムをフィルム入出口15から送り出し、公知の撮影手
段によって撮影する。撮影が終了すると、フィルム給送
手段によってフィルムがフィルム入出口15からフィル
ムカートリッジ10内に巻き戻される。この巻き戻しの
間、図4および図5のロック状態が維持される。
【0022】巻戻が完了してから、ロックレバー61を
ロック解除方向にスライドさせる。すると、スライドの
途中で凹部65の他方の内壁65bがロックピン54に
当接してロックピン54を、したがってスライドレバー
51がスリット28aと対向するロック解除方向に移動
し、ドアドライバー41が遮光ドア17を閉じる閉鎖方
向に、トーションばね45の付勢力に抗して回動する。
ドアドライバー41がトーションばね45の反転位置を
越えて回動すると、トーションばね45の付勢力が反転
してドアドライバー41を遮光ドア17を閉じる方向に
回転付勢する。このトーションばね45の反転した付勢
力によって、遮光ドア駆動レバー42が遮光ドア17を
閉じるとともに、スライドレバー51が、ロックピン5
4がスリット28aと対向するロック解除位置まで移動
する。さらにロックレバー61をスライドさせると、ロ
ック爪63が第1の係止爪33から離脱してロック解除
状態になる(図6、7参照)。このロック解除状態で
は、ロック爪63が第1係止爪33から外れ、ロックピ
ン54がスリット28aを通過可能なので、カートリッ
ジ蓋31を開けることができる。
【0023】図6、7はフィルムがカートリッジ内に完
全に巻き込まれた状態であったが、フィルムがカートリ
ッジから引き出された状態でロックレバー61をロック
解除位置までスライドさせたときの動作を、図8および
図9を参照して説明する。図4、5に示したロック状態
からロックレバー61をロック解除位置に向かってスラ
イドさせると、スライドの途中で凹部65の他方の壁6
5bがロックピン54に当接してロックピン54を、し
たがってスライドレバー51がスリット28aと対向す
るロック解除方向に移動し、ドアドライバー41が遮光
ドア17を閉じる閉鎖方向に、トーションばね45の付
勢力に抗して回動する。
【0024】ドアドライバー41がトーションばね45
の反転位置を越えて回動すると、トーションばね45の
付勢力が反転してドアドライバー41を遮光ドア17を
閉じる方向に回転付勢する。しかしながら、フィルム入
出口15からフィルムが引き出された状態なので、遮光
ドア17はフィルムに当接し、トーションばね45の付
勢力では閉鎖位置まで回転できない。したがってドアド
ライバー41も遮光ドア17を完全に閉鎖できる位置ま
で回転できないので、スライドレバー51は、ロックピ
ン54がスリット28aを通過できるロック解除位置ま
でスライドできない。
【0025】この状態でロックレバー61をロック解除
位置までスライドさせて、ロック爪63が第1係止爪3
3から離脱しても、ロックレバー61は第2の係止爪5
4をロック解除位置まで移動しないので、第2の係止爪
54はロック状態を維持する(図8、9参照)。この図
8、9の状態でカートリッジ蓋31を開けようとして
も、ロックピン54がロック壁28に当接するので、カ
ートリッジ蓋31を開けることができない。したがっ
て、撮影途中に過ってカートリッジ蓋ロック解除ノブ6
0をロック解除位置までスライドさせたとしても、カー
トリッジ蓋31は開かないので、撮影済のフィルムが感
光することがない。
【0026】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り本発明は、
フィルムカートリッジの遮光ドアを開閉するドアドライ
バーを弾性付勢部材の付勢力で駆動する構成とし、ドア
ドライバーがばね部材の付勢力で遮光ドアを完全に閉鎖
する位置まで回動しなければ、第2の係止機構がカート
リッジ蓋の開放を許容する解放状態にならないので、フ
ィルムカートリッジからフィルムが出ているときに、誤
ってカートリッジ蓋が開く虞れが無くなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカメラに使用されるフィルムカートリ
ッジの概要を示す斜視図である。
【図2】同フィルムカートリッジを上下反対位置から見
て示す斜視図である。
【図3】本発明のカートリッジ蓋係止構造を適用したカ
メラの一実施の形態の外観を示す斜視図である。
【図4】同実施の形態のカートリッジ蓋をカートリッジ
室内から見て示す裏面図である。
【図5】同実施の形態のカートリッジ蓋の係止機構の要
部を示す正面図である。
【図6】同実施の形態のカートリッジ蓋をカートリッジ
室内から見て示す裏面図である。
【図7】同実施の形態のカートリッジ蓋の係止機構の要
部を示す正面図である。
【図8】同実施の形態のカートリッジ蓋をカートリッジ
室内から見て示す裏面図である。
【図9】同実施の形態のカートリッジ蓋の係止機構の要
部を示す正面図である。
【図10】図4の切断線X−Xに沿う断面図である。
【符号の説明】 10 フィルムカートリッジ 11 カートリッジ本体 15 フィルム入出口 17 遮光ドア 21 カメラボディ 26 カートリッジ室 28 ロック壁(第2の係止部材) 31 カートリッジ蓋 33 第1の係止爪(第1の係止部材) 41 ドアドライバー 42 遮光ドア駆動レバー 45 トーションばね 51 スライドレバー 54 ロックピン 61 ロックレバー 63 ロック爪

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルム入出口に遮光ドアを備えたフィ
    ルムカートリッジを使用するカメラであって、 カメラ本体に備えられた前記フィルムカートリッジを収
    納するカートリッジ室およびこのカートリッジ室を開放
    する開位置と閉鎖する閉位置とに移動可能なカートリッ
    ジ蓋;このカートリッジ蓋が閉位置にあるときに、通常
    はこのカートリッジ蓋の開放を阻止する係止状態にあ
    り、外部操作によってこのカートリッジ蓋の開放を許容
    する解放状態になる第1の係止機構;前記カートリッジ
    室に装填されたフィルムカートリッジの遮光ドアを開閉
    駆動する、前記カートリッジ蓋に設けられた遮光ドア開
    閉部材;前記遮光ドア開閉部材に連動し、この遮光ドア
    開閉部材が、前記遮光ドアを開く位置にあるときには前
    記カートリッジ蓋の開放を阻止する係止状態になり、前
    記遮光ドアを完全に閉じる位置にあるときには前記カー
    トリッジ蓋の開放を許容する解放状態になる第2の係止
    機構;を備え、さらに、 前記第1の係止機構に連動し、この第1の係止機構が前
    記係止状態にあるときには前記第2の係止機構を、前記
    遮光ドア開閉部材が遮光ドアを開放方向する方向に付勢
    し、前記第1の係止機構が前記解放状態にあるときには
    前記第2の係止機構を、前記遮光ドア開閉部材が遮光ド
    アを閉鎖する方向に付勢する弾性付勢部材;を備えたこ
    とを特徴とするカメラのカートリッジ蓋係止構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記第1の係止機構
    は、前記カメラ本体に、外部操作によってスライド可能
    に支持されたロックレバーと、このロックレバーに形成
    されたロック爪と、前記カートリッジ蓋に形成され、こ
    のカートリッジ蓋が前記閉鎖位置にあるときに、係止状
    態において前記ロック爪と係合する第1の係止部材とを
    備え、 前記遮光ドア開閉部材は、前記カートリッジ蓋に揺動自
    在に軸支されたドアドライバーと、このドアドライバー
    と一体に形成され、前記フィルムカートリッジの一方の
    端面から露呈した遮光ドアの軸部に係合して一体回動可
    能な遮光ドア駆動レバーとを備え、 前記第2の係止機構は、前記カートリッジ蓋にスライド
    自在に支持され、かつ前記ドアドライバーの回転に連動
    してスライドするスライドレバーと、このスライドレバ
    ーに一体に形成されて、係止状態において前記カメラ本
    体に形成された第2の係止部材と係合するロックピンを
    備え、 前記弾性付勢部材は、前記ドアドライバーを回転付勢す
    るばねであって、前記スライドレバーが前記解放状態に
    なる解放位置と係止状態になる係止位置との間を移動す
    る途中に、その付勢方向がこのドアドライバーの移動方
    向に反転するトーションばねを備え、 前記ロックレバーは、前記係止状態にある係止位置と解
    放状態にある解放位置との間を移動する際に、前記スラ
    イドレバーを、少なくとも前記トーションばねの付勢方
    向が変わるまでトーションばねの付勢力に抗して移動さ
    せ、かつトーションばねの付勢力が反転して反転した付
    勢力によって前記スライドレバーが開放位置または係止
    位置方向に付勢された後は、前記スライドレバーを規制
    しないこと、を特徴とするカメラのカートリッジ蓋係止
    構造。
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JPH09211642A true JPH09211642A (ja) 1997-08-15

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JP1664396A Pending JPH09211642A (ja) 1996-02-01 1996-02-01 カメラのカートリッジ蓋係止構造

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JP (1) JPH09211642A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022183928A1 (zh) * 2021-03-05 2022-09-09 北京字节跳动网络技术有限公司 一种卡接结构及应用其的台灯

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WO2022183928A1 (zh) * 2021-03-05 2022-09-09 北京字节跳动网络技术有限公司 一种卡接结构及应用其的台灯

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