JP2993109B2 - 手巻きカメラ用巻戻し装置 - Google Patents

手巻きカメラ用巻戻し装置

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JP2993109B2
JP2993109B2 JP2316296A JP31629690A JP2993109B2 JP 2993109 B2 JP2993109 B2 JP 2993109B2 JP 2316296 A JP2316296 A JP 2316296A JP 31629690 A JP31629690 A JP 31629690A JP 2993109 B2 JP2993109 B2 JP 2993109B2
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、手巻きカメラ用巻戻し装置に関するもので
ある。更に詳しくは、巻戻しノブを手動で回転させてフ
ィルムの巻戻しを行なう手巻きカメラに、フィルム未使
用状態と巻戻し完了後のフィルム使用済み状態とで異な
る所定の回転位相位置に設定される巻取軸が設けられた
フィルムカートリッジを用いる場合に適用される巻戻し
装置に関するものである。
従来の技術 本出願人は、特開平2−114248号において、フィルム
を巻き取る巻取軸と、フィルム出入口を有しかつ上記巻
取軸に巻き取られたフィルムを遮光状態で収容するケー
スとを備えたフィルムカートリッジにおいて、フィルム
未使用状態で上記巻取軸が所定位相位置に設定されたこ
とを特徴とするフィルムカートリッジ及びそれを使用す
るカメラを提案した。
これによれば、未使用のフィルムカートリッジの巻取
軸及びフィルムカートリッジ装填前のカメラのフォーク
はいずれも所定の回転位相位置に設定されているため、
カメラへのフィルムカートリッジの装填作業を迅速に行
なうことができ、誤作動や故障を効果的に防止すること
ができる。
また、上記特開平2−114248号で開示されているカー
トリッジでは、フィルム取扱いの便宜上、フィルム未使
用状態においてもフィルムのリーダー部がケース内に巻
き込まれた構成としている。そして、フィルム装填は、
カメラの送出駆動部でカートリッジ内からリーダー部を
カメラ側の巻取軸まで送り出し、係止させることにより
行なわれる。従って、リーダー部を引き出し、フィルム
長さ調節作業を行なう必要がないので、装填作業が極め
て簡単になる。
従来より一般に知られているフィルムカートリッジで
は、未使用状態でケース外にフィルムのリーダー部が出
た状態にある。このリーダー部を所定の長さだけ引き出
してカメラ側の巻取軸に係止させることにより、フィル
ム装填が行なわれる。そして、撮影終了後、フィルムは
ケース内にすべて巻き込まれる。従って、フィルムのリ
ーダー部がケース外に出ているか否かによって、未使用
のカートリッジか使用済みのカートリッジかの判断を行
なうことができる。
ところが、上記特開平2−114248号で開示されている
カートリッジでは上記の如く未使用,使用済みのいずれ
の場合であっても、フィルムのリーダー部はすべてケー
ス内に巻き取られた状態となっているので、フィルムの
リーダー部によって、上記未使用又は使用済みの判断を
行なうことはできない。
そこで、上記特開平2−114248号等のようなカートリ
ッジでは、カートリッジ巻取軸の停止位置によって、カ
ートリッジの使用状態(未使用,使用済等)を表示する
と共にカメラへ伝達するようになっている(特開平2−
114248号公報等参照)。つまり、未使用状態での上記巻
取軸の回転位相位置と使用済み状態での巻取軸の回転位
相位置とが異なるように設定することにより、カートリ
ッジの状態の判断を可能にし、更にフォークが未使用状
態での巻取軸の回転位相位置とのみ係合しうるようにフ
ォークの回転位相位置を対応させておくことにより、使
用済みカートリッジの再使用を防止している。
巻取軸の回転位相位置は、例えば第5図に示されてい
るカートリッジ(10)のようにして表示される。このカ
ートリッジ(10)内には、巻取軸(20)が設けられてい
る。巻取軸(20)は、カメラ側に設けられている駆動部
のフォーク(図示せず)と係合して回動しうるように構
成されている。巻取軸(20)を矢印(m1)方向に回転さ
せると、フィルム出入口(12)からフィルムが送り出さ
れる(矢印m3)。逆に、巻取軸(20)を矢印(m2)方向
に回転させると、フィルム出入口(20)から出ていたフ
ィルムがケース(11)内に巻き戻される(矢印m4)。
発明が解決しようとする課題 モーター巻上げカメラにおいては、次の動作をカメラ
側の制御により行なうことができる。
まず、フィルム巻戻し完了後、巻取軸を所定の回転位
相位置で停止させる。そして、操作者がフィルムカート
リッジを収納室から取り出すと、巻取軸がロック部材等
により固定され、フィルム未使用状態での巻取軸の回転
位相位置と対応する位置までフォークを回転させる。
このようなカメラ側の制御により、フィルム未使用状
態と巻戻し完了後のフィルム使用済み状態とで異なる所
定の回転位相位置に巻取軸を設定することが可能であ
る。よって、前記表示により未使用又は使用済みの判断
を行なうことができ、更に使用済みのフィルムカートリ
ッジを装填しようとしても回転位相位置が対応していな
いため装填することができない。従って、操作が誤って
いることに気付き、二重露光が防止される。
しかし、手巻きカメラではカメラの操作者が巻戻しノ
ブを回転させることによりフィルムの巻戻しを行なう。
従って、上記モーター巻上げカメラと同様の動作を操作
者が行なわなければならないので、操作が煩雑になると
いう問題がある。
つまり、フィルム巻戻し完了後に巻取軸を所定の回転
位相位置で停止させることによりフィルムカートリッジ
に使用済みの表示を行なわせることはできても、フィル
ム取り出し後のフォークはフィルム使用済み状態に対応
する回転位相位置にあるため、この状態では未使用のフ
ィルムカートリッジを新たに装填することはできない。
従って、フィルム未使用状態での巻取軸の回転位相位置
と係合する位置までフォークを回転させなければならな
いのである。
フォークの回転制御を行なう専用の機構を設けること
によりこの問題を解決することはできるが、コスト的に
もスペース的にも大きな負担となる。
そこで、本発明はこのような問題を解決し、簡単な操
作で確実にフォークの回転制御を行なうことができる手
巻きカメラ用巻戻し装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するため、第1の発明の手巻きカメラ
用巻戻し装置は、フィルム未使用状態と巻戻し完了後の
フィルム使用済み状態とで異なる回転位相位置に設定さ
れるフィルムカートリッジの巻取軸と係合するフォーク
と、該フォークを回転させる巻戻しノブと、該フィルム
カートリッジが収納されるカメラの収納室の蓋の開動作
に連動して前記フィルムカートリッジの巻取軸を前記フ
ィルム使用済み状態での所定の回転位相位置で固定する
巻取軸固定手段と、を備えたことを特徴とする。
第2の発明の手巻きカメラ用巻戻し装置は、上記第1
の発明の構成において、さらに、前記収納室からのフィ
ルムカートリッジの取り出し動作に連動して、前記フィ
ルム未使用状態での巻取軸の所定の回転位相位置と対応
する回転位相位置まで前記フォークを回転させる設定部
材を備えたことを特徴とする。
作 用 このような構成によれば、 前記巻取軸固定手段によりフィルムカートリッジの巻
取軸はフィルム使用済み状態での所定の回転位相位置で
固定されるが、フィルムカートリッジが取り出される
と、前記初期設定部材によりフォークがフィルム未使用
状態での巻取軸の所定の回転位相位置と対応する回転位
相位置まで回転する。この結果、使用済み状態のフィル
ムカートリッジの巻取軸は、回転後のフォークと対応し
ない回転位相位置にあるため係合しえなくなる。
実施例 以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。
本実施例は、第1図に示すように主として、蓋開閉つ
まみ(30)と連動する第1アーム(40),第2アーム
(50)及びロック解除ピン(60)並びにフォークリセッ
トレバー(45),フォーク(70),制御リング(80)及
び巻戻しノブ(90)から成っている。
第1アーム(40)は、蓋開閉つまみ(30)を矢印
(M2)方向にスライドさせると、矢印(M4)方向に移動
し、蓋開閉つまみ(30)を矢印(M1)方向にスライドさ
せると、矢印(M3)方向に移動する。
第2アーム(50)は、蓋開閉つまみ(30)を矢印
(M2)方向にスライドさせると、矢印(M8)方向に移動
し、蓋開閉つまみ(30)を矢印(M1)方向にスライドさ
せると、矢印(M7)方向に移動する。第2アーム(50)
は、第3図に示すように支持部(53),可動部(54),
可動部(54)を支持部(53)に軸支する軸(55),支持
部(53)に対し一体に固定されているストッパ(56)及
び可動部(54)を矢印(M7)方向に付勢するバネ(52)
から成っている。可動部(54)は軸(55)を中心として
矢印(R2)方向には回動しうるが、その反対方向にはス
トッパ(56)によって回動が阻止される。
ロック解除ピン(60)は、蓋開閉つまみ(30)と連動
又は一体のカム(図示せず)に先端が当接していて、蓋
開閉つまみ(30)を矢印(M2)方向にスライドさせると
退避し、蓋開閉つまみ(30)を矢印(M1)方向にスライ
ドさせると突出する。
フォークリセットレバー(45)は、バネ(47)で矢印
(M5)方向に付勢されているとともに、長孔(42)に嵌
合しているガイド(43)により矢印(M5),(M6)方向
に移動しうるように構成されている。また、フォークリ
セットレバー(45)は第1アーム(40)と当接しうるよ
うに配されているため、第1アーム(40)が矢印(M4
方向に移動すれば、フォークリセットレバー(45)も第
1アーム(40)に当接した状態で付勢方向(矢印M5
向)に移動する。
フォーク(70)は、前記巻取軸(20)の係合部に対し
て所定の回転位相位置においてのみ対応して、係合しう
る形状になっている。
制御リング(80)は、前記フォーク(70)を中心とし
た円形状の周壁部(87)を有している。周壁部(87)の
一部には切欠(85)が設けられており、また周壁部(8
7)上にはフォークリセットレバー(45)と当接可能な
所定位置に1本のピン(82)が設けられている。
巻戻しノブ(90)は、第4図(a)に示されているよ
うに、カメラ本体(130)の底部に設けられている。そ
して、操作者が取手(95)を持って回転させることがで
きるようになっている。また、巻戻しノブ(90)には合
マーク(92a)が設けられている。巻戻しノブ(90)を
回転させることにより、合マーク(92a)とカメラ本体
(130)底部の巻戻しノブ(90)近傍に設けられている
合マーク(92b)とを一致させることができる。
尚、上記フォーク(70)及び制御リング(80)は、巻
戻しノブ(90)と連動しており、一体となって回転可能
となっている。
本実施例は第4図(a),(b)に示すような手巻き
カメラに適用可能である。この手巻きカメラは、次のよ
うにして使用される。
まず、蓋開閉つまみ(30)をスライドさせて、第4図
(b)に示すように蓋(100)を開ける。蓋開閉つまみ
(30)は、第1図に示すようにバネ(36)で矢印(M1
方向に付勢されており、この付勢力に抗してスライドさ
せる(矢印M2方向)と、蓋(100)のロック(図示せ
ず)が解除され、第4図(b)のように開放される。そ
して、スライドにより蓋開閉つまみ(30)のつまみロッ
ク爪(32)が、カメラ本体(130)内に設けられている
ボディ側爪(34)に係止される。
蓋(100)によって閉鎖されていたカメラ本体(130)
内には、収納室(図示せず)が設けられている。収納室
の底部には、第1図に示されているようなフォーク(7
0)及び制御リング(80)が設けられている。第5図に
示すカートリッジ(10)を収納室内に入れ蓋(100)を
閉じると、ボディ側爪(34)とつまみロック爪(32)と
の係止が外れ、バネ(36)の付勢力により蓋開閉つまみ
(30)がスライドして(矢印M1方向)元の位置に復帰す
る(第4図(a))。
上述したように、フォーク(70)は巻戻しノブ(90)
と一体となって回転可能となっている。従って、巻戻し
ノブ(90)を回転させることによってフォーク(70)と
係合している前記巻取軸(20)を回転させることができ
る。一方、この手巻きカメラでは、巻戻しノブ(90)が
巻上げノブ(110)に連動して回転するように構成され
ている。従って、巻上げノブ(110)を回転させること
によって、カートリッジ(10)のフィルム出入口(12)
からフィルムをカメラ本体(130)の巻上軸(図示せ
ず)に送ることができる。尚、巻上げノブ(110)は操
作者によって回転させることができる円板状になってい
るが、第4図(a)中では、その一部分のみが示されて
いる。また、巻上げ軸は巻上げノブ(110)と連動し一
体に回転するようになっている。一方、前記巻戻しノブ
(90)は巻上げノブ(110)と連動するが、回転速度に
ついては巻上がノブ(110)よりも遅くなっている。従
って、フィルムの先端が巻上軸に到達し巻上軸の回転に
よってフィルムが巻き上げられるようになると、遊星ギ
ア等により巻取軸(20)は空回り状態となるように構成
されている。
フィルムカウンタ(図示せず)等を見ながら、巻上ノ
ブ(110)を回転させてフィルムを巻上げ、1コマ目の
フィルムに対する撮影状態とする。撮影は、レリーズ釦
(120)による露光とレリーズ後の巻上ノブ(110)によ
る巻上げにより行なう。フィルムをすべて使用したら、
巻戻しノブ(90)を反転させてケース(11)(第5図)
内にフィルムを巻戻す。
フィルム巻戻し完了後(このときケース(11)内にフ
ィルムが全て巻き込まれた状態にある)、収納室からの
カートリッジ(10)の取り出し操作により、本実施例の
巻戻し装置は、第2図(a)〜第2図(e)に示されて
いるように動作する。尚、第2図(a)〜第2図(e)
では、各部の動作を示しており、カートリッジ(10)の
装填状態やカートリッジ(10)に対する位置関係につい
ては図中省略する。
第2図(a)は、フィルム巻戻し完了後、まだ収納室
(図示せず)内にカートリッジ(10)(第5図)が装填
された状態での各部の状態を示している。
上述したように、巻戻しノブ(90)とカメラ本体(13
0)(第4図(a))とには、巻戻しノブ(90)が所定
の回転位相位置にあるとき一致する合マーク(92a),
(92b)が設けられている。つまり、巻戻しノブ(90)
を回転させて、巻戻しノブ(90)の合マーク(92a)と
カメラ本体(130)の合マーク(92b)とを一致させる
と、巻戻しノブ(90)と一体に回転する制御リング(8
0)を切欠(85)が第2アーム(50)に対向する。
ここで、フォーク(70)も制御リング(80)と共に巻
戻しノブ(90)と一体に回転するので、フォーク(70)
と係合している巻取軸(20)もフォーク(70)と対応す
る回転位相位置まで回転することになる。尚、本実施例
に適用されるカートリッジ(10)は、カートリッジ(1
0)単独の状態においてはロック部材(図示せず)によ
り巻取軸(20)がロックされている。しかし、収納室に
装填されると突出状態のロック解除ピン(60)によりロ
ックが解除され、巻取軸(20)は回動自在となる。
また、切欠(85)が第2アーム(50)に対向している
ので、蓋開閉つまみ(30)を矢印(M2)方向にスライド
させることができる。もし、前記合マーク(92a),(9
2b)が一致していなければ、制御リング(80)の周壁部
(87)と当接してしまうので、蓋開閉つまみ(30)をス
ライドさせることはできない。
第2図(b)は、第2図(a)の状態から蓋開閉つま
み(30)を矢印(M2)方向にスライドさせている途中の
各部の状態を示している。
第2図(a)の状態において、蓋開閉つまみ(30)を
矢印(M2)方向にスライドさせると、突出状態のロック
解除ピン(60)が退避し、巻取軸(20)がロック状態と
なる。その結果、カートリッジ(10)内の巻取軸(20)
が固定され、回転しえなくなるため、巻取軸(20)と一
体に回転するフォーク(70),制御リング(80)及び巻
戻しノブ(90)もロック状態となる。それと同時に、第
1アーム(40)が矢印(M4)方向に移動し、第2アーム
(50)が切欠(85)内へ移動する(矢印M8方向)。第2
図(a)の状態から第2図(b)状態(フォークリセッ
トレバー(45)がピン(82)と当接した状態)までは、
蓋開閉つまみ(30)の移動と共にフォークリセットレバ
ー(45)もバネ(47)の付勢力により移動する(矢印M5
方向)。
第2図(c)は、蓋開閉つまみ(30)のスライド(矢
印M2方向)が完了し、つまみロック爪(32)がボディ側
爪(34)に係合したときの各部の状態を示している。
第2図(b)の状態から更に蓋開閉つまみ(30)をス
ライドさせ第1アーム(40)が移動しても、巻取軸(2
0)がロック状態にあるので、フォークリセットレバー
(45)はピン(82)で係止された状態で停止する。一
方、第2アーム(50)は切欠(85)内を通過し、フォー
ク(70)及びカートリッジ(10)と周壁部(87)との間
で停止する。ここで、カートリッジ(10)は、第2アー
ム(50)が周壁部(87)内で停止するまでの移動に影響
を与えないような構成となっている。例えば、巻取軸
(20)がフォーク(70)と係合している状態で、カート
リッジ(10)の底面と制御リング(80)との間を第2ア
ーム(50)が移動するようにしてもよい。また、周壁部
(87)を巻戻しノブ(90)側に向くように制御リング
(80)を配し、第2アーム(50)が巻戻しノブ(90)側
で移動するような構成としてもよい。
第2図(d)は、開放した蓋(100)(第4図
(b))からカートリッジ(10)を取り出したときの各
部の状態を示している。
第2図(c)の状態ではバネ(47)で矢印(M5)方向
に付勢されているフォークリセットレバー(45)がピン
(82)で係止された状態で停止しているため、カートリ
ッジ(10)を取り出すと、停止している第1アーム(4
0)と当接するまでフォークリセットレバー(45)が移
動する。このときフォークリセットレバー(45)と当接
しているピン(82)が、フォークリセットレバー(45)
によって押されて移動する。ピン(82)の移動に伴っ
て、制御リング(80),フォーク(70)及び巻戻しノブ
(90)が矢印(R1)方向に一体となって回転する。
回転後のフォーク(70)の回転位相位置が、フィルム
未使用状態の巻取軸(20)の回転位相位置と対応する。
つまり、第2図(d)の状態においてのみ収納室に未使
用カートリッジ(10)を装填し、蓋(100)を閉じるこ
とができる。ところで、カートリッジ(10)のケース
(11)はカメラ本体(130)の収納室に対して所定の向
きにおいてのみ装填可能な形状となっている。従って、
カートリッジ(10)を収納室に入れたとき、第2図
(d)に示されているフォーク(70)に対してのみ未使
用のカートリッジ(10)の巻取軸(20)が係合可能とな
るように、第1アーム(40)の停止位置が設定されてい
るのである。その結果、第2図(d)の状態で使用済み
のカートリッジ(10)(例えば、第2図(c)の状態で
収納室から取り出したもの)の装填を行なおうとして
も、フォーク(70)の回転位相位置が対応せず前記係合
部にフォーク(70)が係合しないので、蓋(100)を閉
じることができない。
第2図(e)は、蓋(100)(第4図(a)(b))
を閉じたときの各部の状態を示している。このとき、空
の収納室に未使用状態のカートリッジ(10)が装填され
ていてもよく、収納室が空の状態のままであってもよ
い。
第2図(d)の状態において蓋(100)を閉じると、
第1図に示すボディ側爪(34)とつまみロック爪(32)
との係止が外れ、バネ(36)の付勢力により蓋開閉つま
み(30)がスライドして(矢印M1方向)元の位置に復帰
する(第4図(a))。蓋開閉つまみ(30)のスライド
に連動して第1アーム(40)が矢印(M3)方向に移動
し、第2アーム(50)は矢印(M7)方向に移動する。
ここで、第1アーム(40)に加えられている付勢力
(バネ(36)による矢印(M1)方向への付勢力)は、フ
ォークリセットレバー(45)に加えられている付勢力
(バネ(47)による矢印(M5)方向への付勢力)よりも
大きい組合せとしてある。従って、第1アーム(40)の
移動に伴ってフォークリセットレバー(45)が矢印
(M6)方向へ移動する。その結果、フォークリセットレ
バー(45)の移動によって、ピン(82)がフォークリセ
ットレバー(45)と当接しえなくなるので、制御リング
(80)及び制御リング(80)と連動する各構成は自由に
回動可能となる。
一方、第2アーム(50)は切欠(85)と対向していな
いので、可動部(54)(第3図)が周壁部(87)に当接
してもバネ(52)の付勢力に抗して支持部(53)を移動
させることにより、可動部(54)に軸(55)を中心とし
た矢印(R2)方向の回動を行なわせることができる。可
動部(54)の回動により可動部(54)の先端が周壁部
(87)を乗り越えると、バネ(52)の付勢力により可動
部(54)はストッパ(56)に当接する元の位置に復帰す
る。更に、蓋開閉つまみ(30)のスライドに連動してロ
ック解除ピン(60)が突出状態に復帰する。
新たに未使用のカートリッジ(10)の装填を行なった
場合、前述したように巻上ノブ(110)(第4図
(a))でフィルムを巻き上げて撮影を行なうことがで
きる。
一方、収納室が空の状態で蓋(100)を閉じた場合、
再び蓋(100)を開けるためには、上記したように合マ
ーク(92a)と(92b)とを合わせ、蓋開閉つまみ(30)
をスライドさせる(矢印M2方向)必要がある。このとき
ロック解除ピン(60)が退避するが、カートリッジ(1
0)は収納室に装填されていないので、第2図(c)の
状態を経ずに各部は動作する。つまり、フォークリセッ
トレバー(45)は、矢印(M4)方向へ移動する第1アー
ム(40)に当接した状態のまま、第2図(b)の状態か
ら第2図(d)の状態へと動作することになる。
発明の効果 以上説明した通り、第1の発明によれば、フィルム未
使用状態と巻戻し完了後のフィルム使用済み状態とで異
なる回転位相位置に設定されるフィルムカートリッジの
巻取軸と係合するフォークと、該フォークを回転させる
巻戻しノブと、該フィルムカートリッジが収納されるカ
メラの収納室の蓋の開動作に連動して前記フィルムカー
トリッジの巻取軸を前記フィルム使用済み状態での所定
の回転位相位置で固定する巻取軸固定手段と、を備えた
構成になっているので、フィルム使用済み状態での回転
位相位置までフォークを回転させるという操作を操作者
が行なう必要はなく、簡単な操作で確実にフォークの回
転制御を行なうことができる。
第2の発明によれば、さらに、前記収納室からのフィ
ルムカートリッジの取り出し動作に連動して、前記フィ
ルム未使用状態での巻取軸の所定の回転位相位置と対応
する回転位相位置まで前記フォークを回転させる設定部
材を備えた構成となっているので、フィルム未使用状態
での巻取軸の回転位相位置と係合する位置までフォーク
を回転させるという操作を操作者が行なう必要はなく、
簡単な操作で確実にフォークの回転制御を行なうことが
できる。
その結果、使用済みのフィルムカートリッジをカメラ
に装填してしまうといった誤った操作を行なうことがな
くなるため、手巻きカメラにおいても二重露光を防止す
ることが可能になる。尚、コスト的にもスペース的にも
負担が小さいという効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の要部構成を示す概略斜視
図、第2図はその各部の動作を説明するための模式図、
第3図は第2アームの要部を示す外観斜視図である。 第4図は本発明に適用可能なカメラの収納室の蓋の開閉
動作を示す外観斜視図である。 第5図は本発明に適用可能なフィルムカートリッジの具
体例を示す外観斜視図である。 (10)……カートリッジ, (11)……ケース, (12)……フィルム出入口, (20)……巻取軸, (30)……蓋開閉つまみ, (32)……つまみロック爪, (34)……ボディ側爪, (36)……バネ, (40)……第1アーム, (42)……長孔, (43)……ガイド, (45)……フォークリセットレバー, (47)……バネ, (50)……第2アーム, (52)……バネ, (53)……支持部, (54)……可動部, (55)……軸, (56)……ストッパ, (60)……ロック解除ピン, (70)……フォーク, (80)……制御リング, (82)……ピン, (85)……切欠, (87)……周壁部, (90)……巻戻しノブ, (95)……取手, (92a)(92b)……合マーク, (100)……蓋, (110)……巻上ノブ, (120)……レリーズ釦, (130)……カメラ本体。
フロントページの続き (72)発明者 辻 完房 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 (72)発明者 千ケ崎 勝章 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 (72)発明者 岩田 道広 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 (72)発明者 泉 修二 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 (56)参考文献 特開 平2−114248(JP,A) 特開 平3−267933(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03B 17/00 - 17/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルム未使用状態と巻戻し完了後のフィ
    ルム使用済み状態とで異なる回転位相位置に設定される
    フィルムカートリッジの巻取軸と係合するフォークと、 該フォークを回転させる巻戻しノブと、 該フォークカートリッジが収納されるカメラの収納室の
    蓋の開動作に連動して前記フィルムカートリッジの巻取
    軸を前記フィルム使用済み状態での所定の回転位相位置
    で固定する巻取軸固定手段と、 を備えたことを特徴とする手巻きカメラ用巻戻し装置。
  2. 【請求項2】さらに、前記収納室からのフィルムカート
    リッジの取り出し動作に連動して、前記フィルム未使用
    状態での巻取軸の所定の回転位相位置と対応する回転位
    相位置まで前記フォークを回転させる設定部材を備えた
    ことを特徴とする第1請求項に記載の手巻きカメラ用巻
    戻し装置。
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