JPH11327015A - フイルムカートリッジ式カメラ - Google Patents

フイルムカートリッジ式カメラ

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Publication number
JPH11327015A
JPH11327015A JP13001498A JP13001498A JPH11327015A JP H11327015 A JPH11327015 A JP H11327015A JP 13001498 A JP13001498 A JP 13001498A JP 13001498 A JP13001498 A JP 13001498A JP H11327015 A JPH11327015 A JP H11327015A
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JP
Japan
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film
cam lever
lever
lid member
lock
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Application number
JP13001498A
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English (en)
Inventor
Masahiro Inazuka
雅弘 稲塚
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フイルムが繰り出された状態で、操作部材に
より蓋部材を開放させようとしても、操作部材のみが動
き蓋部材が開放されないようにしたフイルムカートリッ
ジ式カメラを提供すること。 【解決手段】 フイルムが巻き上げ状態では、図3
(A)に示すようにカムレバー60がギア38の回転に
よって第2のストッパ60Bに当接した第2の揺動位置
に位置している。操作部材56をガイド孔12Bに沿っ
て図3(A)に示す後端位置から図3(B)に示す前端
位置に動かし蓋部材22を開放させるようとしても、開
放レバー58はそのカム面58Dがカムレバー60に係
合しないので、開放レバー58は第2の位置のまま保持
されたままで操作部材56の操作方向に移動され、開放
レバー58の係合片58Cがロック爪54の係合部54
Dと係合せず、該ロック爪54を係止位置に位置させた
ままとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフイルムカートリッ
ジ式カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】未使用状態では写真フイルムをその先端
までハウジング内に巻き込んでおき、使用時にはスプー
ルを回転させることにより写真フイルムを送り出すよう
にしたフイルムカートリッジを用いるフイルムカートリ
ッジ式カメラが提供されている。このようなフイルムカ
ートリッジ式カメラは、そのカメラ本体に、フイルムカ
ートリッジを装填するためのカートリッジ室を備えてお
り、このカートリッジ室のフイルムカートリッジ挿入口
を開閉する蓋部材と、フイルムカートリッジ挿入口を閉
塞した状態に蓋部材をロックするロック機構とを備えて
いる。そして、ロック機構は、蓋部材を閉じた状態に保
持する係止部材とそれに連動する操作部材とを備え、操
作部材を所定方向に操作することで、蓋部材に対する係
止部材の係止を解除するような構成となっている。
【0003】このようなフイルムカートリッジ式カメラ
では、フイルムカートリッジ室に装填されたフイルムカ
ートリッジからフイルムが繰り出された状態で蓋部材が
開放されてフイルムが露光されることを防止するため、
フイルムが繰り出された状態では操作部材またはそれに
連動する係止部材が別の固定部材によって移動不能とな
るように固定されるようになっていることが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように構成された
フイルムカートリッジ式カメラでは、フイルムの露光を
防止できるものの、フイルムが繰り出された状態で操作
部材が移動不能となるので、撮影者が操作部材に力を加
えても操作部材を動かすことができない。そのため、撮
影者が誤って操作部材に強い力を無理に加えることも考
えられ、この場合には操作部材や係止部材などのロック
機構を構成する部材に対して好ましくない。本発明は前
記事情に鑑み案出されたものであって、本発明の目的
は、フイルムが繰り出された状態で、操作部材により蓋
部材を開放させようとしても、操作部材のみが動き蓋部
材が開放されないようにしたフイルムカートリッジ式カ
メラを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目標を達成するた
め、本発明は、カメラ本体に形成されフイルムカートリ
ッジが装填されるフイルムカートリッジ室と、前記フイ
ルムカートリッジ室のフイルムカートリッジ挿入口を開
閉する蓋部材と、前記フイルムカートリッジ挿入口を閉
塞した状態に前記蓋部材をロックするロック機構とを備
え、前記ロック機構は、蓋部材のロック状態を解除する
際に操作される操作部材を有するフイルムカートリッジ
式カメラにおいて、駆動機構により第1の揺動位置と第
2の揺動位置との何れかの揺動位置に位置するカムレバ
ーを設け、前記駆動機構はフイルム巻き上げ巻き戻しギ
ア列と第1、第2の2つのストッパにより構成され、前
記カムレバーは、前記フイルム巻き上げ巻き戻しギア列
を構成する部材にクラッチを介して連結され、前記フイ
ルム巻き上げ巻き戻しギア列がフイルムを巻き戻すよう
に回転するときに前記カムレバーが前記第1のストッパ
に当接して第1の揺動位置となり、フイルムを巻き上げ
るように回転するときに前記カムレバーが第2のストッ
パに当接して第2の揺動位置となるように構成され、前
記カムレバーが前記第1の揺動位置に位置しているとき
に、前記操作部材が操作されると、前記操作部材と連動
して動く前記ロック機構の部分が前記カムレバーに係合
することで蓋部材のロック状態が解除されるように構成
され、前記カムレバーが前記第2の揺動位置に位置して
いるときに、前記操作部材が操作されると、前記操作部
材と連動して動く前記ロック機構の部分が前記カムレバ
ーに係合せずに蓋部材のロック状態が維持されるように
構成されていることを特徴とする。また、本発明は、前
記ロック機構はロック爪と開放レバーを備え、前記ロッ
ク爪は、前記蓋部材に係止して蓋部材を閉じた状態に保
持する係止位置と前記蓋部材から離れ蓋部材の開放を可
能とした係止解除位置との間を移動可能に支持され、か
つ、前記係止位置に位置するように付勢され、前記開放
レバーは、前記ロック爪と係合可能な第1の位置と、ロ
ック爪から離れた第2の位置との間で揺動でき、かつ、
前記操作部材と一体にその操作方向に移動されるように
操作部材に連結され、前記操作部材と連動して動く前記
ロック機構の部分は前記開放レバーで構成されているこ
とを特徴とする。また、本発明は、カメラ本体に形成さ
れフイルムカートリッジが装填されるフイルムカートリ
ッジ室と、前記フイルムカートリッジ室のフイルムカー
トリッジ挿入口を開閉する蓋部材と、前記フイルムカー
トリッジ挿入口を閉塞した状態に前記蓋部材をロックす
るロック機構とを備えるフイルムカートリッジ式カメラ
において、前記ロック機構は、ロック爪と、操作部材
と、開放レバーと、カムレバーと、カムレバーの駆動機
構とを備え、前記ロック爪は、前記蓋部材に係止して蓋
部材を閉じた状態に保持する係止位置と前記蓋部材から
離れ蓋部材の開放を可能とした係止解除位置との間を移
動可能に支持され、かつ、前記係止位置に位置するよう
に付勢され、前記操作部材は、蓋部材のロック状態を解
除する際に操作され、前記開放レバーは、前記ロック爪
と係合可能な第1の位置と、ロック爪から離れた第2の
位置との間で揺動でき、かつ、前記操作部材と一体にそ
の操作方向に移動されるように操作部材に連結され、前
記カムレバーは、前記駆動機構により前記開放レバーに
係合可能な第1の揺動位置と、開放レバーに係合しない
第2の揺動位置との何れかの揺動位置に位置するように
設けられ、前記カムレバーが前記第1の揺動位置に位置
しているときに、前記操作部材が操作されると、前記開
放レバーは、前記カムレバーに係合することで前記第2
の位置から前記第1の位置に揺動して前記ロック爪に係
合し、該ロック爪を付勢力に抗して前記係止位置から前
記係止解除位置に移動させるように構成され、前記カム
レバーが前記第2の揺動位置に位置しているときに、前
記操作部材が操作されると、前記開放レバーは、前記カ
ムレバーに係合せずに前記第2の位置のままで前記操作
方向に移動され、かつ、前記ロック爪と係合しないこと
で該ロック爪を前記係止位置に位置させたままとするよ
うに構成され、前記駆動機構はフイルム巻き上げ巻き戻
しギア列と第1、第2の2つのストッパにより構成さ
れ、前記カムレバーは、前記フイルム巻き上げ巻き戻し
ギア列を構成する部材にクラッチを介して連結され、前
記フイルム巻き上げ巻き戻しギア列がフイルムを巻き戻
すように回転するときに前記カムレバーが前記第1のス
トッパに当接して前記第1の揺動位置となり、フイルム
を巻き上げるように回転するときに前記カムレバーが第
2のストッパに当接して前記第2の揺動位置となるよう
に構成されていることを特徴とする。また、本発明は、
前記カムレバーが連結されるフイルム巻き上げ巻き戻し
ギア列を構成する部材は、前記フイルム巻き上げ巻き戻
しギア列を構成する複数のギアのうちの1つのギアであ
り、前記カムレバーが前記ギアの支軸によって回転可能
に支持され、前記クラッチは前記支軸の周囲で前記ギア
と前記カムレバーのと間に配設されたフリクションばね
で構成されていることを特徴とする。また、本発明は、
前記ロック爪は、中間部が前記フィルムカートリッジ挿
入口の近傍において軸支され、一端に前記蓋部材と係止
する係止部を有し、他端に前記開放レバーに係合する係
合部を有することを特徴とする。また、本発明は、前記
開放レバーは、基端部が前記操作部材に枢着され、基端
部から延出された延出部の一方の側に前記ロック爪と係
合する係合片が設けられ、他方の側に前記カムレバーと
係合するカム面が設けられていることを特徴とする。ま
た、本発明は、前記操作部材は、前記ロック爪と前記カ
ムレバーとの間に配設され、前記ロック爪と前記カムレ
バーを結ぶ直線とほぼ直交する方向に直線的に移動され
るように構成されていることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明のフイルムカートリ
ッジ式カメラの実施の形態を示す概略構成図、図2は図
1の要部を示す部分拡大図である。図3はこのフイルム
カートリッジ式カメラを底面から見た状態を示してお
り、フイルムが巻き上げ状態にある場合の動作説明図、
図4は同じくフイルムが巻き戻し状態にある場合の動作
説明図である。
【0007】図1を参照してフイルムカートリッジ式カ
メラの概略構成について説明する。カメラ本体10の中
央には鏡筒46が設けられ、一方の側部にはフイルムカ
ートリッジ室16が設けら、他方の側部にはフイルム巻
き取り室48が設けられ、フイルムカートリッジ室16
にフイルムカートリッジ14が装填される。フイルム巻
き取り室48には上下方向に延在するフイルム巻き取り
用スプール50が配設されており、このフイルム巻き取
り用スプール50にフイルムカートリッジ14から繰り
出されたフイルム14Bが巻き取られるようになってい
る。
【0008】フイルム巻き取り用スプール50はフイル
ム巻き上げ巻き戻しギア列23により回転され、フイル
ム巻き上げ巻き戻しギア列23はカメラ本体10の底部
に配置された部分23Aと、フイルムカートリッジ室1
6の上方に配置された部分23Bを有しており、フイル
ム巻き取り用スプール50は、カメラ本体10の底部に
配置されたフイルム巻き上げ巻き戻しギア列23の部分
23Aのギア44に固着され、ギヤ44と一体に回転さ
れるようになっている。ギア44はフイルム巻き取り用
スプール50に内蔵されている不図示のフイルム巻き上
げ巻き戻し用モータの駆動軸に連結されている。前記フ
イルム巻き上げ巻き戻しギア列23の部分23Aはギア
32、34、36、38、40、42、44によって構
成され、前記フイルム巻き上げ巻き戻しギア列23の部
分23Bはギア24、26、28から構成され、ギア3
2とギア28は連結軸30により連結されている。
【0009】カメラ本体10の底部を除く外周囲はカバ
ー部材12によって覆われ、フイルムカートリッジ室1
6は、カメラ本体10の下面に開口するフイルムカート
リッジ挿入口18を有し、このフイルムカートリッジ挿
入口18は、カメラ本体10に軸20で枢着された蓋部
材22によって開閉されるように構成されている。蓋部
材22はロック機構52によってフイルムカートリッジ
挿入口18を閉塞状態にロックされるようになってい
る。
【0010】フイルムカートリッジ挿入口18の反対側
には、不図示のスプール駆動軸の一端が回転可能に軸支
され、このスプール駆動軸の内方突出端に設けた係合部
にはフイルムカートリッジ14のフイルムスプール14
Aの一端が係脱されるようになっており、スプール駆動
軸と前記ギヤ24が連結され、前記フイルム巻き上げ巻
き戻しギア列23によりスプール駆動軸が回転するよう
になっている。
【0011】次に、図1乃至図4を参照してロック機構
の構成を説明する。ロック機構52は、ロック爪54
と、操作部材56と、開放レバー58と、カムレバー6
0などを備えている。
【0012】ロック爪54は、中間部54Aがフイルム
カートリッジ挿入口18の近傍において軸54Bで軸支
され、一端に蓋部材22の係止凹部22Aと係止する係
止部54Cを有し、他端に開放レバー58に係合する係
合部54Dを有している。このロック爪54は、蓋部材
22に係止して蓋部材22を閉じた状態に保持する係止
位置(図4(A))と、蓋部材22から離れ蓋部材22
の開放を可能とした係止解除位置(図4(B))との間
を軸54Bを中心に揺動可能に支持され、かつ、付勢部
材54Eによってストッパ54Fに当接して前記係止位
置に位置するように付勢されている。
【0013】操作部材56は、ロック爪54の近傍にお
いて、ケース12の底部12Aに開口されたカメラ本体
10の前後方向に延在するガイド孔12Bに沿って直線
方向に往復移動可能に支持されており、蓋部材22のロ
ック状態を解除する際に操作されるようになっている。
すなわち、操作部材56は、ロック爪54と後述するカ
ムレバー60との間に配設され、前記ロック爪54と前
記カムレバー60を結ぶ直線とほぼ直交する方向に直線
的に移動されるように構成されている。
【0014】開放レバー58は、その基端部58Aが操
作部材56に軸56Aで枢着され、基端部58Aから延
出された延出部58Bの一方の側にロック爪54と係合
する係合片58Cが設けられ、他方の側にカムレバー6
0と係合するカム面58Dが設けられている。開放レバ
ー58は、ロック爪54と係合可能な第1の位置(図4
(B))と、ロック爪54から離れた第2の位置(図4
(A))との間で揺動でき、かつ、操作部材56と一体
にその操作方向に移動されるようになっており、付勢部
材58Eによって第2の位置を保持するように付勢され
ている。
【0015】カムレバー60は、第1のストッパ60A
に当接することで、開放レバー58に係合可能な第1の
揺動位置(図4(A)、(B))に位置し、第2のスト
ッパ60Bに当接することで、開放レバー58に係合し
ない第2の揺動位置(図3(A)、(B))に位置する
ように設けられている。
【0016】図2に示すように、カムレバー60は、フ
イルム巻き上げ巻き戻しギア列23を構成するギア38
の支軸38Aに回転可能に支持されており、前記支軸3
8Aの周囲に配設されたフリクションばね(特許請求の
範囲のクラッチに相当)62を介してギア38と連結さ
れている。ギア38、フリクションばね62、カムレバ
ー60は、前記支軸38Aの端部に螺合された止めねじ
64によって支軸38Aに保持されている。
【0017】フイルム巻き上げ巻き戻しギア列23がフ
イルムを巻き戻す方向に駆動されたとき、すなわち、図
4に示すように、ギア38が時計方向に回転したときに
は、カムレバー60が時計方向に回転し第1のストッパ
60Aに当接して第1の揺動位置となり、カムレバー6
0が第1の揺動位置になった後は、フリクションばね6
2の作用によりギア38が時計方向に回転してもカムレ
バー60は滑り第1の揺動位置に保持されるように構成
されている。また、フイルム巻き上げ巻き戻しギア列2
3がフイルムを巻き上げる方向に駆動されたとき、すな
わち、図3に示すように、ギア38が反時計方向に回転
したときには、カムレバー60が反時計方向に回転し第
2のストッパ60Bに当接して第2の揺動位置となり、
カムレバー60が第2の揺動位置になった後は、フリク
ションばね62の作用によりギア38が反時計方向に回
転してもカムレバー60は滑り第2の揺動位置に保持さ
れるように構成されている。
【0018】次に、上述のように構成されたカートリッ
ジフイルム式カメラの作用効果について説明する。ま
ず、新たなフイルムカートリッジ14をフイルムカート
リッジ室16に装填する場合について説明する。前回の
撮影でフイルム14Bがフイルムカートリッジ14に巻
き戻され、フイルムカートリッジ室22から取り出され
ており、この場合、ロック機構52は、図4(A)に示
すような状態となっている。すなわち、カムレバー60
は、フイルム巻き戻し方向に駆動されるフイルム巻き上
げ巻き戻しギア列23のギア38の回転によって第1の
ストッパ60Aに当接した第1の揺動位置に位置してい
る。
【0019】したがって、撮影者が操作部材56を付勢
部材58Eの付勢力に抗してガイド孔12Bに沿って図
4(A)に示す後端位置から図4(B)に示す前端位置
に操作すると、開放レバー58は、そのカム面58Dが
カムレバー60に係合することで第2の位置から第1の
位置に揺動して、開放レバー58の係合片58Cがロッ
ク爪54の係合部54Dに係合し、該ロック爪54を付
勢部材54Eの付勢力に抗して係止位置から係止解除位
置に揺動させる。これにより、ロック爪54の係止部5
4Cが蓋部材22の係止凹部22Aから後退し、蓋部材
22の閉塞状態が解除され、蓋部材22は開閉可能とな
り、フイルムカートリッジ挿入口18からフイルムカー
トリッジ14を装填することができる。
【0020】ここで、新たなフイルムカートリッジ14
をフイルムカートリッジ挿入口18からフイルムカート
リッジ室16に装填すると、前記スプール駆動軸の係合
部にフイルムカートリッジ14のフイルムスプール14
Aの一端が係合される。蓋部材22を閉鎖し、操作部材
56が付勢部材54Eの付勢力にしたがって後端位置
(図4(A))に移動されると、蓋部材22の係止凹部
22Aにロック爪54の係止部54Cが係止して蓋部材
22が閉塞状態に保持される。一方、蓋部材22が閉鎖
されると、前記モータが駆動してフイルム巻き上げ巻き
戻しギア列23を介して前記スプール駆動軸がフイルム
巻き戻し方向に回転され、フイルムカートリッジ14の
ディスクのバーコードが光学読み取り器で読み取られ、
この読み取ったフイルム情報は公知の制御手段によって
カメラの制御に利用される。
【0021】次いで、前記モータの駆動力によりフイル
ムカートリッジ14の遮光窓が開かれ、フイルム巻き上
げ巻き戻しギア列23を介して前記スプール駆動軸がフ
イルム繰り出し方向に回転され、フイルム14Bがフイ
ルムカートリッジ14の送出口からフイルム巻き取り室
48へ送り出され、フイルムの先端部がフイルム巻き取
り用スプール50によって所定量巻き取られ、フイルム
の初期の繰り出しが終了する。その後、レリーズボタン
を操作することによりフイルムへの露光が行われ、この
露光動作の終了に伴いカメラ側のフイルム巻き取り用ス
プール50がフイルム巻き上げ方向に回転され、1駒分
のフイルム14Bがフイルム巻き取り用スプール50に
巻き上げられる。
【0022】フイルム14Bが巻き上げられている状態
では、ロック機構52は、図3(A)に示すような状態
となっている。すなわち、カムレバー60は、フイルム
巻き上げ方向に回転されるフイルム巻き上げ巻き戻しギ
ア列23のギア38の回転によって第2のストッパ60
Bに当接した第2の揺動位置に位置している。
【0023】ここで、撮影者が操作部材56を付勢部材
58Eの付勢力に抗してガイド孔12Bに沿って図3
(A)に示す後端位置から図3(B)に示す前端位置に
動かし蓋部材22を開放させるようとしても、開放レバ
ー58はそのカム面58Dがカムレバー60に係合しな
いので、開放レバー58は第2の位置のまま保持された
ままで操作部材56の操作方向に移動され、開放レバー
58の係合片58Cがロック爪54の係合部54Dと係
合せず、該ロック爪54を係止位置に位置させたままと
なる。
【0024】したがって、撮影中などのようにフイルム
14Bが繰り出された状態では、操作部材56により蓋
部材22を開放させようとしても、操作部材56のみが
動き蓋部材22は開放されない。また、操作部材56を
操作しても、操作部材56や係止爪54などのロック機
構52を構成する部材に対して好ましくない力が作用す
ることはない。
【0025】次に、撮影が終了した場合について説明す
る。フイルムの長さに応じた駒数の撮影が終了すると、
フイルムカートリッジ14のフイルムスプール14Aが
前記スプール駆動軸によって巻き戻し方向に回転され、
フイルム14Bを巻き戻す。フイルム14Bがその先端
までフイルムカートリッジ14内に完全に巻き戻される
と、フイルムの巻き戻しを終了する。フイルム14Bが
巻き戻されている状態では、ロック機構52は、図4
(A)に示すような状態となっている。すなわち、カム
レバー60は、フイルム巻き戻し方向に回転されるフイ
ルム巻き上げ巻き戻しギア列23のギア38の回転によ
って第1のストッパ60Aに当接した第1の揺動位置に
位置している。
【0026】ここで、撮影者が操作部材56を付勢部材
58Eの付勢力に抗してガイド孔12Bに沿って図4
(A)に示す後端位置から図4(B)に示す前端位置に
動かすと、開放レバー58はそのカム面58Dがカムレ
バー60に係合するので、開放レバー58は、そのカム
面58Dがカムレバー60に係合することで第2の位置
から第1の位置に揺動し、開放レバー58の係合片58
Cがロック爪54の係合部54Dに係合し、該ロック爪
54を付勢部材54Eの付勢力に抗して係止位置から係
止解除位置に揺動させる。したがって、ロック爪54の
係止部54Cが蓋部材22の係止凹部22Aから後退
し、蓋部材22の閉塞状態が解除され、蓋部材22は開
閉可能となり、フイルムカートリッジ挿入口18からフ
イルムカートリッジ14を取り出すことができる。
【0027】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明は、
カメラ本体に形成されフイルムカートリッジが装填され
るフイルムカートリッジ室と、前記フイルムカートリッ
ジ室のフイルムカートリッジ挿入口を開閉する蓋部材
と、前記フイルムカートリッジ挿入口を閉塞した状態に
前記蓋部材をロックするロック機構とを備え、前記ロッ
ク機構は、蓋部材のロック状態を解除する際に操作され
る操作部材を有するフイルムカートリッジ式カメラにお
いて、駆動機構により第1の揺動位置と第2の揺動位置
との何れかの揺動位置に位置するカムレバーを設け、前
記駆動機構はフイルム巻き上げ巻き戻しギア列と第1、
第2の2つのストッパにより構成され、前記カムレバー
は、前記フイルム巻き上げ巻き戻しギア列を構成する部
材にクラッチを介して連結され、前記フイルム巻き上げ
巻き戻しギア列がフイルムを巻き戻すように回転すると
きに前記カムレバーが前記第1のストッパに当接して第
1の揺動位置となり、フイルムを巻き上げるように回転
するときに前記カムレバーが第2のストッパに当接して
第2の揺動位置となるように構成され、前記カムレバー
が前記第1の揺動位置に位置しているときに、前記操作
部材が操作されると、前記操作部材と連動して動く前記
ロック機構の部分が前記カムレバーに係合することで蓋
部材のロック状態が解除されるように構成され、前記カ
ムレバーが前記第2の揺動位置に位置しているときに、
前記操作部材が操作されると、前記操作部材と連動して
動く前記ロック機構の部分が前記カムレバーに係合せず
に蓋部材のロック状態が維持されるように構成されてい
る構成とした。そのため、撮影中などのようにフイルム
が繰り出された状態では、操作部材により蓋部材を開放
させようとしても、操作部材のみが動き蓋部材は開放さ
れない。また、操作部材を操作しても、操作部材などの
ロック機構を構成する部材に対して好ましくない力が作
用することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフイルムカートリッジ式カメラの実施
の形態を示す概略構成図である。
【図2】図1の要部を示す部分拡大図である。
【図3】フイルムが巻き上げ状態にある場合の動作説明
図である。
【図4】フイルムが巻き戻し状態にある場合の動作説明
図である。
【符号の説明】
10 カメラ本体 14 フイルムカートリッジ 16 フイルムカートリッジ室 22 蓋部材 23 巻き上げ巻き戻しギア列 52 ロック機構 54 ロック爪 56 操作部材 58 開放レバー 60 カムレバー 60A 第1のストッパ 60B 第2のストッパ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラ本体に形成されフイルムカートリ
    ッジが装填されるフイルムカートリッジ室と、 前記フイルムカートリッジ室のフイルムカートリッジ挿
    入口を開閉する蓋部材と、 前記フイルムカートリッジ挿入口を閉塞した状態に前記
    蓋部材をロックするロック機構とを備え、 前記ロック機構は、蓋部材のロック状態を解除する際に
    操作される操作部材を有するフイルムカートリッジ式カ
    メラにおいて、 駆動機構により第1の揺動位置と第2の揺動位置との何
    れかの揺動位置に位置するカムレバーを設け、 前記駆動機構はフイルム巻き上げ巻き戻しギア列と第
    1、第2の2つのストッパにより構成され、 前記カムレバーは、前記フイルム巻き上げ巻き戻しギア
    列を構成する部材にクラッチを介して連結され、前記フ
    イルム巻き上げ巻き戻しギア列がフイルムを巻き戻すよ
    うに回転するときに前記カムレバーが前記第1のストッ
    パに当接して第1の揺動位置となり、フイルムを巻き上
    げるように回転するときに前記カムレバーが第2のスト
    ッパに当接して第2の揺動位置となるように構成され、 前記カムレバーが前記第1の揺動位置に位置していると
    きに、前記操作部材が操作されると、前記操作部材と連
    動して動く前記ロック機構の部分が前記カムレバーに係
    合することで蓋部材のロック状態が解除されるように構
    成され、 前記カムレバーが前記第2の揺動位置に位置していると
    きに、前記操作部材が操作されると、前記操作部材と連
    動して動く前記ロック機構の部分が前記カムレバーに係
    合せずに蓋部材のロック状態が維持されるように構成さ
    れている、 ことを特徴とするカートリッジフイルム式カメラ。
  2. 【請求項2】 前記ロック機構はロック爪と開放レバー
    を備え、 前記ロック爪は、前記蓋部材に係止して蓋部材を閉じた
    状態に保持する係止位置と前記蓋部材から離れ蓋部材の
    開放を可能とした係止解除位置との間を移動可能に支持
    され、かつ、前記係止位置に位置するように付勢され、 前記開放レバーは、前記ロック爪と係合可能な第1の位
    置と、ロック爪から離れた第2の位置との間で揺動で
    き、かつ、前記操作部材と一体にその操作方向に移動さ
    れるように操作部材に連結され、 前記操作部材と連動して動く前記ロック機構の部分は前
    記開放レバーで構成されている、 ことを特徴とする請求項1記載のカートリッジフイルム
    式カメラ。
  3. 【請求項3】 カメラ本体に形成されフイルムカートリ
    ッジが装填されるフイルムカートリッジ室と、 前記フイルムカートリッジ室のフイルムカートリッジ挿
    入口を開閉する蓋部材と、 前記フイルムカートリッジ挿入口を閉塞した状態に前記
    蓋部材をロックするロック機構とを備えるフイルムカー
    トリッジ式カメラにおいて、 前記ロック機構は、ロック爪と、操作部材と、開放レバ
    ーと、カムレバーと、カムレバーの駆動機構とを備え、 前記ロック爪は、前記蓋部材に係止して蓋部材を閉じた
    状態に保持する係止位置と前記蓋部材から離れ蓋部材の
    開放を可能とした係止解除位置との間を移動可能に支持
    され、かつ、前記係止位置に位置するように付勢され、 前記操作部材は、蓋部材のロック状態を解除する際に操
    作され、 前記開放レバーは、前記ロック爪と係合可能な第1の位
    置と、ロック爪から離れた第2の位置との間で揺動で
    き、かつ、前記操作部材と一体にその操作方向に移動さ
    れるように操作部材に連結され、 前記カムレバーは、前記駆動機構により前記開放レバー
    に係合可能な第1の揺動位置と、開放レバーに係合しな
    い第2の揺動位置との何れかの揺動位置に位置するよう
    に設けられ、 前記カムレバーが前記第1の揺動位置に位置していると
    きに、前記操作部材が操作されると、前記開放レバー
    は、前記カムレバーに係合することで前記第2の位置か
    ら前記第1の位置に揺動して前記ロック爪に係合し、該
    ロック爪を付勢力に抗して前記係止位置から前記係止解
    除位置に移動させるように構成され、 前記カムレバーが前記第2の揺動位置に位置していると
    きに、前記操作部材が操作されると、前記開放レバー
    は、前記カムレバーに係合せずに前記第2の位置のまま
    で前記操作方向に移動され、かつ、前記ロック爪と係合
    しないことで該ロック爪を前記係止位置に位置させたま
    まとするように構成され、 前記駆動機構はフイルム巻き上げ巻き戻しギア列と第
    1、第2の2つのストッパにより構成され、 前記カムレバーは、前記フイルム巻き上げ巻き戻しギア
    列を構成する部材にクラッチを介して連結され、前記フ
    イルム巻き上げ巻き戻しギア列がフイルムを巻き戻すよ
    うに回転するときに前記カムレバーが前記第1のストッ
    パに当接して前記第1の揺動位置となり、フイルムを巻
    き上げるように回転するときに前記カムレバーが第2の
    ストッパに当接して前記第2の揺動位置となるように構
    成されている、 ことを特徴とするカートリッジフイルム式カメラ。
  4. 【請求項4】 前記カムレバーが連結されるフイルム巻
    き上げ巻き戻しギア列を構成する部材は、前記フイルム
    巻き上げ巻き戻しギア列を構成する複数のギアのうちの
    1つのギアであり、前記カムレバーが前記ギアの支軸に
    よって回転可能に支持され、前記クラッチは前記支軸の
    周囲で前記ギアと前記カムレバーのと間に配設されたフ
    リクションばねで構成されていることを特徴とする請求
    項1、2または3記載のカートリッジフイルム式カメ
    ラ。
  5. 【請求項5】 前記ロック爪は、中間部が前記フィルム
    カートリッジ挿入口の近傍において軸支され、一端に前
    記蓋部材と係止する係止部を有し、他端に前記開放レバ
    ーに係合する係合部を有することを特徴とする請求項
    2、3または4記載のカートリッジフイルム式カメラ。
  6. 【請求項6】 前記開放レバーは、基端部が前記操作部
    材に枢着され、基端部から延出された延出部の一方の側
    に前記ロック爪と係合する係合片が設けられ、他方の側
    に前記カムレバーと係合するカム面が設けられているこ
    とを特徴とする請求項2乃至5に何れか1項記載のカー
    トリッジフイルム式カメラ。
  7. 【請求項7】 前記操作部材は、前記ロック爪と前記カ
    ムレバーとの間に配設され、前記ロック爪と前記カムレ
    バーを結ぶ直線とほぼ直交する方向に直線的に移動され
    るように構成されていることを特徴とする請求項2乃至
    6に何れか1項記載のカートリッジフイルム式カメラ。
JP13001498A 1998-05-13 1998-05-13 フイルムカートリッジ式カメラ Pending JPH11327015A (ja)

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