JPH0950074A - カメラのカートリッジ蓋開閉装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 開閉可能な遮光蓋を有してなるフィルムカー
トリッジを使用するカメラにおいて、カートリッジ室を
開閉するカートリッジ蓋をロックするキー部材を設け、
カートリッジ蓋開放時にはキー部材を移動不能としてフ
ィルムカートリッジの装填が正確に行えるようにする。 【解決手段】 遮光蓋を有してなるフィルムカートリッ
ジを収容するカートリッジ室を開閉するカートリッジ蓋
13と、該カートリッジ蓋13の閉塞位置をロックするキー
部材20とを備え、カートリッジ蓋13が開放されている際
に、キー部材20の一部に干渉して該キー部材20の解除位
置を保持してロック位置への移動を阻止するロック部22
b と、閉作動するカートリッジ蓋13の一部に接触して変
形し上記ロック部22b とキー部材20との干渉を解除する
連係部22c とを有するロック部材22を設置してなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、スプールに巻装し
た写真フィルムを収容し、該写真フィルムが通過するフ
ィルム送出口を開閉する遮光蓋を有するフィルムカート
リッジを使用するカメラにおいて、このフィルムカート
リッジを装填するカートリッジ室のカートリッジ蓋開閉
装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、フィルム送出口と、該開口を開閉
する遮光蓋とを有してなるフィルムカートリッジが提案
されている。このフィルムカートリッジは、遮光蓋が閉
じているときには写真フィルムをスプールに先端部分に
ついてまで巻装してカートリッジ内に収容し遮光状態を
保ち、遮光蓋が開いたときにはフィルム送出口から写真
フィルムを出し入れできるように構成されている。

【０００３】一方、このようなフィルムカートリッジを
使用するカメラも種々提案されている。この種のカメラ
は、フィルムカートリッジを収容するカートリッジ室
と、該カートリッジ室の挿入口を開閉するカートリッジ
蓋とを備え、さらにカートリッジ室に収容されたフィル
ムカートリッジのスプールと係合してフィルムの送給・
巻取り駆動を行う駆動部材、および、遮光蓋と係合して
これを開閉する開閉部材を有している。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うなフィルムカートリッジを用いるカメラにおいては、
カートリッジ室に装填されるまでは閉塞状態にあるフィ
ルムカートリッジの遮光蓋を、装填されて収納した写真
フィルムを送り出すときには開放状態に操作する必要が
あるが、この開閉機構をモータ制御装置によって得るこ
とはコストの上昇を招くことなどから、前記カートリッ
ジ蓋の開閉を行うキー部材の作動に連係して遮光蓋を開
閉する機構を設けることが考えられる。

【０００５】具体的には、遮光蓋が閉じているフィルム
カートリッジをカメラのカートリッジ室に装填すると、
遮光蓋の軸端の切欠きにカメラの開閉部材が係合し、カ
ートリッジ蓋を閉じてキー部材を解除位置からロック位
置に操作すると、このキー部材の移動に連係して前記開
閉部材が回動して遮光蓋を開作動する一方、露光後のフ
ィルムカートリッジを取り出す場合には、上記キー部材
をロック位置から解除位置に操作してカートリッジ蓋を
開放するものであるが、このキー部材の解除動作に応じ
て開閉部材が逆回動して遮光蓋を閉作動するように構成
することで実現できる。

【０００６】しかし、上記のようにカートリッジ蓋の開
閉を行うキー部材の作動に連係して遮光蓋を開閉するよ
うに構成した場合には、フィルムカートリッジをカート
リッジ室に挿入する場合にはキー部材が所定の解除位置
にないと、開閉部材が係合位置から回動して遮光蓋の軸
端の切欠きとの係合位相がずれて遮光蓋の正確な開閉作
動が得られないとともに、両者の係合位相がずれている
のに無理に押し込むと破損して遮光蓋の開閉が不能とな
って撮影が行えなくなる問題を有している。

【０００７】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、フィルムカートリッジの装填時におけるカートリッ
ジ蓋開閉操作用のキー部材の位置を規制する機構を簡易
に構成するようにしたカメラのカートリッジ蓋開閉装置
を提供せんとするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明のカメラのカートリッジ蓋開閉装置は、スプールに巻
装した写真フィルムを先端まで収容し、フィルム送出口
を開閉する遮光蓋とを有してなるフィルムカートリッジ
を収容するカートリッジ室と、該カートリッジ室を開閉
するカートリッジ蓋と、該カートリッジ蓋の閉塞位置を
ロックするキー部材とを備え、前記カートリッジ蓋が開
放されている際に、キー部材の一部に干渉して該キー部
材の解除位置を保持してロック位置への移動を阻止する
ロック部と、閉作動するカートリッジ蓋の一部に接触し
て変形し上記ロック部とキー部材との干渉を解除する連
係部とを有するロック部材を設置したことを特徴とする
ものである。

【０００９】また、前記ロック部材は、カートリッジ蓋
の一部に当接して変形する板バネで構成するのが好適で
ある。

【００１０】

【発明の効果】本発明によるカメラのカートリッジ蓋開
閉装置では、カートリッジ室にフィルムカートリッジを
装填する場合には、キー部材の解除位置への操作により
ロックが解除されたカートリッジ蓋が開放可能となると
ともに、カートリッジ蓋が開かれるとロック部材の連係
部とカートリッジ蓋との接触が解放される。これにより
ロック部材のロック部はキー部材の一部に干渉してロッ
ク位置への移動を阻止し、このキー部材の解除位置を保
持して開閉部材を、装填されるフィルムカートリッジの
遮光蓋の軸端の切欠きとの係合位相に固定して、フィル
ムカートリッジの装填が簡単に行えることになり、安定
した遮光蓋の開閉が行えるとともに、故障の発生が阻止
できるものである。

【００１１】また、カートリッジ室にフィルムカートリ
ッジを装填してカートリッジ蓋を閉じると、ロック部材
の連係部にカートリッジ蓋が接触した変形によりそのロ
ック部とキー部材との干渉状態が外れてキー部材の移動
が可能となり、このキー部材をロック位置に移動するこ
とでカートリッジ蓋を閉塞状態にロックするとともに、
キー部材の作動に連動して開閉部材が回動して遮光蓋を
開作動するものである。

【００１２】上記のように、ロック部材のロック部によ
ってカートリッジ蓋の開放時のキー部材の移動を不能と
するとともに、ロック部材の連係部がカートリッジ蓋に
接触することでキー部材の規制状態を解除する構造が構
成でき、簡単な構成で確実な作動が得られ、撮影不能な
状態が生起することなく信頼性の向上が図れる。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に沿って説明する。図１は本発明の一例によるカートリ
ッジ蓋開閉装置を備えたカメラでフィルムカートリッジ
の装填状態を示す底面側の斜視図、図２はフィルムカー
トリッジの上下を逆にして示す斜視図、図３はカートリ
ッジ蓋開閉装置の要部機構を上面側から見たカートリッ
ジ蓋閉塞直前の斜視図、図４はそのカートリッジ蓋を閉
じた状態の同斜視図である。

【００１４】カメラ10は、カメラ本体11の底部の一端部
にフィルムカートリッジ１を収容するカートリッジ室12
を有し、このカートリッジ室12の開口部がカートリッジ
蓋13によって開閉される。該カートリッジ蓋13は一端部
がカメラ本体11の底面の側方端部に設けられた枢支部11
a に軸を挿通することで回動自在に支持されている。

【００１５】フィルムカートリッジ１は、図２にも例示
するように、樹脂成型品による分割ケースの接合で構成
されるカートリッジ本体２の内部に配設されたスプール
３に写真フィルム（図示せず）を先端部分についてもロ
ール状に巻き付けて収納したものである。カートリッジ
本体２の側面には、スリット状のフィルム送出口４が形
成され、このフィルム送出口４の内部には該送出口４を
開閉する遮光蓋５が回動自在に支持されている。この遮
光蓋５はスプール３と平行に回転自在に設けられ、カー
トリッジ室12の奥に挿入される端面（図２で上面、図１
で底面）に露呈する軸端5aには、その開閉駆動のための
切欠き5bが設けられ、この軸端5aにカートリッジ室12の
奥部に設置された後述の開閉部材50（図５参照）が係合
されて回転させることによって開閉作動される。一方、
スプール３のカートリッジ室12の奥に挿入される端面に
露呈する軸端部3aには切欠き3b（キー溝）が設けられこ
の切欠き3bにカートリッジ室12の奥部に設置された駆動
部材（図示せず）が係合されて、写真フィルムの送り出
し、巻き戻しが行われる。

【００１６】上記フィルムカートリッジ１の他端面（図
１で上面、図２で底面）には、未露光を意味する「○」
形状の未露光表示窓6aおよび露光済みを意味する「×」
形状の露光済み表示窓6bが形成され、その内側にはスプ
ール３に連動して回転するインジケータ（図示せず）が
設けられている。このインジケータの回転に伴ってその
所定の回転位置では、未露光表示窓6aにカートリッジ本
体２と異なる色の表示部を位置させて表示する一方、他
の回転位置では露光済み表示窓6bに表示部を位置させて
表示するものである。

【００１７】このインジケータの回転位置は、スプール
３の軸端部3aに形成されている前記切欠き3bの位置を基
準にして表示部の位置が設定されており、カメラ10から
フィルムカートリッジ１を取り出す場合には、キー部材
20の開方向への解除作動に応じてスプール３を所定状態
に回転させて、露光済み状態の表示に切り換える。

【００１８】前記カメラ本体11の下面には、前記カート
リッジ蓋13を開閉するためのキー部材20が設置されてい
る。このキー部材20は閉塞状態のカートリッジ蓋13をロ
ックするものであり、先端キー部20a （図３参照）がカ
ートリッジ蓋13の係止部１３ａに係止する。この係止部
１３ａ はカートリッジ蓋13の端部に鍵状に設けられ、
カートリッジ室12の開口端部における溝部からカメラ本
体11の内部に挿入されてキー部20a との係合が行われ
る。

【００１９】キー部材20は、中間部分が支持されて回動
自在であり、一端部には起伏可能に摘み部21が連接さ
れ、この摘み部21が臨む位置のカメラ本体11の底面には
ほぼＬ状のガイド溝14が形成されている。ガイド溝21の
一端部は摘み部21が起伏操作可能な縦溝14a で、これに
円弧状につながる横溝14b は摘み部21を起こした状態で
回動可能に設けられている。縦溝14a の部分がロック位
置すなわちカートリッジ蓋13の閉塞位置、横溝14b の端
部が解除位置すなわちカートリッジ蓋13の開放位置であ
る。

【００２０】また、前記キー部材20のキー部20a の近傍
にはロック部材22が配設されている。このロック部材22
は前記カートリッジ蓋13が閉塞されたときにその係止部
13aに当接可能である。このロック部材22は板バネで構
成され、一端部の基部22a がカメラ本体11に固定され、
他端部のロック部22b が変形に応じて移動する。また、
ロック部材22は連係部22c を有し、この連係部22c はカ
ートリッジ蓋13に当接する突起部分であり、カートリッ
ジ蓋13と接触していない状態ではロック部22bがキー部2
0a の前方に位置して干渉しキー部材20の移動を不能と
し、当接した状態では上記ロック部22b を内側に変形さ
せてキー部20a の前方から没入させる。

【００２１】前記キー部材20は、フィルムカートリッジ
１の状態表示を露光済みに切り換えるとともに遮光蓋５
の開閉作動を行うための連係構造として、キー部20a に
隣接してギヤ部20b が設けられている。

【００２２】上記ギヤ部20b に連係する駆動歯車機構の
一例を図５に示す。この図ではフィルムカートリッジ１
の遮光蓋５の開閉機構を示し、状態表示の切換機構につ
いては省略している。

【００２３】前記ギヤ部20b に噛合する下ギヤ51が設け
られ、この下ギヤ51に縦軸52を介して一体に回転するよ
うに上ギヤ53が設けられ、この上ギヤ53の所定位置に部
分ギヤ54が設置されている。一方、前記開閉部材50は図
示しない内部フレームに回動自在に支持され、その上端
には前記部分ギヤ54に噛合可能な欠歯ギヤ55が設けられ
るとともに、ピン50a が立設されてオームバネ56の一端
が取り付けられる。

【００２４】上記遮光蓋５の開閉機構は、キー部材20を
ロック方向Ａに回動すると、ギヤ部20b によって下ギヤ
51が回転し、これに伴う部分ギヤ54が欠歯ギヤ55に噛合
して開方向に回転するが、ある程度回転するとオームバ
ネ56の中立点を越えるため、その付勢力が開方向に作用
して遮光蓋５を全開状態とする。

【００２５】逆にキー部材20を解除方向Ｂに回動する
と、上記と逆回転して部分ギヤ54が欠歯ギヤ55に噛合し
て閉方向に回転し、オームバネ56の中立点を越えるとそ
の付勢力が閉方向に作用して遮光蓋５を全閉状態とす
る。この開閉部材50の位相位置でフィルムカートリッジ
１の遮光蓋５の軸端5aの切欠き5bとの係脱が行われる。

【００２６】なお、前述のように、カートリッジ室12の
底部（奥部）に配設されたスプール駆動用の駆動部材は
スプール３の軸端部3aに係合し、図示しないモータの回
転が伝達され、前記スプール３を正転および逆転駆動す
る。さらに上記キー部材20のロック解除操作に連係して
回転する上ギヤ53に噛合する機構により、スプール３を
露光済み表示とするための逆転駆動が行われる。

【００２７】次に、以上のように構成された本例のカー
トリッジ蓋開閉装置の作用を説明する。まず、カートリ
ッジ蓋13が開いた状態から、カートリッジ室12内にフィ
ルムカートリッジ１を挿入し、カートリッジ蓋13を閉じ
る際の動作を述べる。

【００２８】カートリッジ蓋13が開いた状態では、図３
に示すようにキー部材20はそのキー部20a がカートリッ
ジ蓋13の係止部13a から外れた解除位置に回動してお
り、この状態ではロック部材22はカートリッジ蓋13によ
る変形を受けておらず、そのロック部22b はキー部20a
の前方に突出するように位置し、このキー部20a に干渉
して該キー部材20をロック位置に回動不能として解除位
置に固定している。これにより、開閉部材50が所定の係
合位置に保持される。カートリッジ室12にフィルムカー
トリッジ１を挿入すると、係合位相が一致する開閉部材
50と遮光蓋５の軸端5aとが係合し、スプール軸端部3aに
は駆動部材が係合する。

【００２９】そして、前記カートリッジ蓋13を指などで
回動させ閉位置まで移動させていくと、その閉じる直前
で、図４に示すように、カートリッジ蓋13の係止部13a
がロック部材22の連係部22c に当接し、さらにカートリ
ッジ蓋13を閉じるとこの連係部22c を押し込むようにロ
ック部材22が変形し、これに伴ってロック部22b がキー
部材20のキー部20a の正面位置から内部に没入し、両者
の干渉状態が解除される。このキー部20a の前方にはカ
ートリッジ蓋13の係止部13a の凹部が位置し、この状態
でキー部材20をその摘み部21を操作してロック方向に回
動すると、キー部20a が係止部13a 内に移動して係止部
13a と係合状態となって、カートリッジ蓋13は閉塞状態
にロックされる。また、上記キー部材20のロック方向へ
の回動に応じて、前述のように開閉部材50が回転して遮
光蓋５を開く。

【００３０】また、撮影後等にフィルムカートリッジ１
をカートリッジ室12から取り出す際には、キー部材20の
摘み部21を起こしてから解除方向に回動すると、キー部
20aが係止部13a から外れてカートリッジ蓋13が開放可
能となるとともに、キー部材20の回動に応じて開閉部材
50が回転して前述のように遮光蓋５を閉じ、駆動部材が
スプール３を回動して状態表示を露光済みに切り換え
る。

【００３１】そして、上記カートリッジ蓋13を開くとロ
ック部材22の変形が解放されて、このロック部材22のロ
ック部22b がキー部材20のキー部20a の前方に突出して
干渉状態となり、キー部材20のロック方向への回動を不
能としてその位置を保持するものである。

【００３２】図６および図７は本発明の他の実施の形態
におけるカートリッジ蓋開閉装置を示すものであり、ロ
ック部材25の形状が前例と異なっている。

【００３３】本例のカートリッジ蓋13は前例と同様の構
成であり、裏面端部に係止部13a を備えている。キー部
材20は、そのキー部20a にロック部材25のロック部25b
と係止可能な係止凹部20c が設けられているほかは前例
と同様の構成であり、同一構成要素には同一符号を付し
て説明を省略する。

【００３４】ロック部材25は板状のバネ部材で構成さ
れ、一端部にカメラ本体11に固定される基部25a を有
し、該基部25a からキー部材20のキー部20a に延びた先
端部には下方に突出する爪状のロック部25b が設けられ
ている。また、このロック部25bからカートリッジ蓋13
の方向に延びた先端部には下方に突出する連係部25c が
設けられている。ロック部25b および連係部25c は基部
25a を固定点として上下方向に変形可能であり、連係部
25c は縁部が下方に屈曲されて剛性が高められ、そのも
のは変形せず連係部25c の変位に応じてロック部25b を
変形するように設けられている。

【００３５】本例の作用を説明すれば、図６は前記図３
と同様の状態を示すものであり、カートリッジ蓋13が開
いた状態では、キー部材20はそのキー部20a がカートリ
ッジ蓋13の係止部13a から外れた解除位置に回動してお
り、この状態ではロック部材25はカートリッジ蓋13によ
る変形を受けておらず、そのロック部25b はキー部20a
の係止凹部20c に係止しており、該キー部材20を回動不
能として解除位置に固定している。これにより、開閉部
材50が所定の係合位置に保持される。カートリッジ室12
にフィルムカートリッジ１を挿入すると、係合位相が一
致する開閉部材50と遮光蓋５の軸端5aとが係合する。

【００３６】そして、図７（Ａ）の開状態から前記カー
トリッジ蓋13を閉じる際には、まずカートリッジ蓋13の
縁部がロック部材25の連係部25c に当接し、さらにカー
トリッジ蓋13を閉じると、図７（Ｂ）に示すように、こ
の連係部25c を押し込むようにロック部材25が変形し、
これに伴ってロック部25b がキー部材20の係止凹部20c
から上方に外れるように変位し、両者の干渉状態が解除
される。この状態でキー部材20を摘み部21をロック方向
に回動操作し、キー部20a を係止部13a に係止するとカ
ートリッジ蓋13は閉塞状態にロックされる。

【００３７】また、フィルムカートリッジ１をカートリ
ッジ室12から取り出す際には、キー部材20を解除方向に
回動し、キー部20a を係止部13a から外してカートリッ
ジ蓋13を開放可能とするとともに、キー部20a の係止凹
部20c がロック部材25のロック部25b の下方に位置す
る。

【００３８】そして、上記カートリッジ蓋13を開くとロ
ック部材25の変形が解放されて、このロック部材25のロ
ック部25b がキー部材20の係止凹部20c に係止して干渉
状態となり、キー部材20のロック方向への回動を不能と
してその位置を保持するものである。

【００３９】なお、前記例におけるロック部材のロック
部および連係部の形状は、種々変更可能であり、ロック
部がキー部材の一部に対して干渉してそのロック方向へ
の回動を規制して解除位置を保持する一方、カートリッ
ジ蓋の閉作動に連係して変形して上記ロック部とキー部
材との干渉を解除してキー部材をロック方向に回動可能
とする構造に適宜設計変更可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一つの実施の形態によるカートリッジ
蓋開閉装置を備えたカメラのフィルムカートリッジの装
填状態を示す底面側の斜視図

【図２】フィルムカートリッジの上下を逆にして示す斜
視図

【図３】カートリッジ蓋開閉装置の要部機構を上面側か
ら見たカートリッジ蓋閉塞直前の斜視図

【図４】カートリッジ蓋を閉じた状態の同斜視図

【図５】キー部材による遮光蓋の開閉機構を示す斜視図

【図６】本発明の他の実施の形態におけるカートリッジ
蓋開閉装置の要部機構を上面側から見たカートリッジ蓋
閉塞直前の斜視図

【図７】図６の例におけるカートリッジ蓋に閉作動時の
ロック部材の変形状態を示す要部断面図

【符号の説明】

１ フィルムカートリッジ ３ スプール ４ フィルム送出口 ５ 遮光蓋 10 カメラ 11 カメラ本体 12 カートリッジ室 13 カートリッジ蓋 13a 係止部 14 ガイド溝 20 キー部材 20a キー部 20c 係止凹部 22，25 ロック部材 22a,25a 基部 22b,25b ロック部 22c,25c 連係部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 スプールに巻装した写真フィルムを先端
   まで収容し、フィルム送出口を開閉する遮光蓋を有して
   なるフィルムカートリッジを収容するカートリッジ室
   と、該カートリッジ室を開閉するカートリッジ蓋と、該
   カートリッジ蓋の閉塞位置をロックするキー部材とを備
   えたカメラにおいて、 前記カートリッジ蓋が開放されている際に、キー部材の
   一部に干渉して該キー部材の解除位置を保持してロック
   位置への移動を阻止するロック部と、閉作動するカート
   リッジ蓋の一部に接触して変形し上記ロック部とキー部
   材との干渉を解除する連係部とを有するロック部材を設
   置したことを特徴とするカメラのカートリッジ蓋開閉装
   置。
2. 【請求項２】 前記ロック部材が、カートリッジ蓋の一
   部に当接して変形する板バネで構成されたことを特徴と
   する請求項１に記載のカメラのカートリッジ蓋開閉装
   置。