JPH0950075A - カメラのカートリッジ蓋開閉装置 - Google Patents

カメラのカートリッジ蓋開閉装置

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JPH0950075A
JPH0950075A JP20198195A JP20198195A JPH0950075A JP H0950075 A JPH0950075 A JP H0950075A JP 20198195 A JP20198195 A JP 20198195A JP 20198195 A JP20198195 A JP 20198195A JP H0950075 A JPH0950075 A JP H0950075A
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cartridge
lid
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closing
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JP20198195A
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Takashi Kamoda
隆 鴨田
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Fujinon Corp
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 遮光蓋を有してなるフィルムカートリッジを
使用するカメラにおいて、カートリッジ室を開閉するカ
ートリッジ蓋をロックするキー部材を設け、カートリッ
ジ蓋開放時でキー部材がロック位置にある際にはカート
リッジ装填不能として遮光蓋開閉部材の係合が正確に行
えるようにする。 【解決手段】 遮光蓋を有するフィルムカートリッジ1
を収容するカートリッジ室12を開閉するカートリッジ蓋
13と、該カートリッジ蓋13の閉塞位置をロックするキー
部材20とを備え、キー部材20をカートリッジ蓋13をロッ
クする位置に操作した際に、その動作に連動して規制部
32がカートリッジ室12のカートリッジ挿入路18に突出し
てカートリッジ1の挿入を阻止する規制部材30を設置し
てなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スプールに巻装し
た写真フィルムを収容し、該写真フィルムが通過するフ
ィルム送出口を開閉する遮光蓋を有するフィルムカート
リッジを使用するカメラにおいて、このフィルムカート
リッジを装填するカートリッジ室のカートリッジ蓋開閉
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、フィルム送出口と、該開口を開閉
する遮光蓋とを有してなるフィルムカートリッジが提案
されている。このフィルムカートリッジは、遮光蓋が閉
じているときには写真フィルムをスプールに先端部分に
ついてまで巻装してカートリッジ内に収容し遮光状態を
保ち、遮光蓋が開いたときにはフィルム送出口から写真
フィルムを出し入れできるように構成されている。
【0003】一方、このようなフィルムカートリッジを
使用するカメラも種々提案されている。この種のカメラ
は、フィルムカートリッジを収容するカートリッジ室
と、該カートリッジ室の挿入口を開閉するカートリッジ
蓋とを備え、さらにカートリッジ室に収容されたフィル
ムカートリッジのスプールと係合してフィルムの送給・
巻取り駆動を行う駆動部材、および、遮光蓋と係合して
これを開閉する開閉部材を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うなフィルムカートリッジを用いるカメラにおいては、
カートリッジ室に装填されるまでは閉塞状態にあるフィ
ルムカートリッジの遮光蓋を、装填されて収納した写真
フィルムを送り出すときには開放状態に操作する必要が
あるが、この開閉機構をモータ制御装置によって得るこ
とはコストの上昇を招くことなどから、前記カートリッ
ジ蓋の開閉を行うキー部材の作動に連係して遮光蓋を開
閉する機構を設けることが考えられる。
【0005】具体的には、遮光蓋が閉じているフィルム
カートリッジをカメラのカートリッジ室に装填すると、
遮光蓋の軸端の切欠きにカメラの開閉部材が係合し、カ
ートリッジ蓋を閉じてキー部材を解除位置からロック位
置に操作すると、このキー部材の移動に連係して前記開
閉部材が回動して遮光蓋を開作動する一方、露光後のフ
ィルムカートリッジを取り出す場合には、上記キー部材
をロック位置から解除位置に操作してカートリッジ蓋を
開放するものであるが、このキー部材の解除動作に応じ
て開閉部材が逆回動して遮光蓋を閉作動するように構成
することで実現できる。
【0006】しかし、上記のようにカートリッジ蓋の開
閉を行うキー部材の作動に連係して遮光蓋を開閉するよ
うに構成した場合には、フィルムカートリッジをカート
リッジ室に挿入する場合にはキー部材が所定の解除位置
にないと、開閉部材が係合位置から回動して遮光蓋の軸
端の切欠きとの係合位相がずれて遮光蓋の正確な開閉作
動が得られないとともに、両者の係合位相がずれている
のに無理に押し込むと破損して遮光蓋の開閉が不能とな
って撮影が行えなくなる問題を有している。
【0007】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、フィルムカートリッジの装填時におけるカートリッ
ジ蓋開閉操作用のキー部材の位置によってはフィルムカ
ートリッジの装填ができないようにしたカメラのカート
リッジ蓋開閉装置を提供せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明のカメラのカートリッジ蓋開閉装置は、カートリッジ
蓋の閉塞位置をロックするキー部材をカートリッジ蓋を
ロックする位置に操作した際に、その動作に連動してカ
ートリッジ室のカートリッジ挿入路に突出してカートリ
ッジの挿入を阻止する規制部を設けたことを特徴とする
ものである。
【0009】上記規制部はキー部材に一体に設けるか、
この規制部を有する規制部材をキー部材とは別体に設け
てなるものである。
【0010】上記装置によれば、基本的にフィルムカー
トリッジをカートリッジ室に挿入してカートリッジ蓋を
閉じてキー部材をロック位置に操作すると、カートリッ
ジ蓋を閉塞状態にロックするものであり、開くときには
上記キー部材を解除位置に移動してカートリッジ蓋のロ
ック状態を解除してカートリッジ蓋を開く。そして、カ
ートリッジ室にフィルムカートリッジを装填する場合に
は、キー部材は解除位置にないとフィルムカートリッジ
の遮光蓋の軸端とこれを開閉作動する開閉部材との係合
位相が一致しないものであり、このキー部材が解除位置
にある場合には規制部はカートリッジ室のカートリッジ
挿入路には突出しておらず、フィルムカートリッジの挿
入が行える。一方、上記キー部材がカートリッジ蓋が開
放しているのにロック位置に移動していると、キー部材
の移動に連動して規制部がカートリッジ挿入路に突出し
てカートリッジが挿入されるのを阻止し、開閉部材の係
合位相が一致しない状態でのカートリッジ装填が行われ
ないようにした。
【0011】また、本発明装置は具体的には、前記キー
部材をカメラ本体に回動自在に支持し、その先端部にカ
ートリッジ蓋の係止部に係止するロック部とカム溝を設
け、一方、前記規制部材をカートリッジ室に軸部によっ
て回動自在に支持し、その回動に応じてカートリッジ挿
入路内に突出する規制部を設け、上記規制部材と前記キ
ー部材とを連係する連動部材を設け、該連動部材の一端
部を規制部材の軸部に連結して該規制部材を回動操作可
能とし、他端部を前記キー部材のカム溝に係合してな
り、キー部材がロック位置に回動した際に規制部材の規
制部が突出するように構成するのが好適である。
【0012】
【発明の効果】本発明によるカメラのカートリッジ蓋開
閉装置によれば、カートリッジ蓋が開いてもキー部材が
ロック位置に操作された状態では、規制部がカートリッ
ジ挿入路に突出してフィルムカートリッジの装填を阻止
することで、キー部材が解除位置にあって開閉部材とフ
ィルムカートリッジの遮光蓋の軸端の切欠きとの係合位
相が一致しているときにのみフィルムカートリッジを装
填可能として、正規の状態での装填が簡単に行えること
になり、安定した遮光蓋の開閉が行えるとともに、故障
の発生が未然に防止できるものである。
【0013】また、規制部材の軸部を回動自在に支持す
るとともに、この規制部材の回動をキー部材の操作に連
係して行う連動部材を設けた構造によれば、この開閉装
置の設置に伴うカートリッジ室の遮光構造を容易に得る
ことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に沿って説明する。図1は一例のカートリッジ蓋開閉装
置を備えたカメラでフィルムカートリッジの装填状態を
示す底面側の斜視図、図2はフィルムカートリッジの上
下を逆にして示す斜視図、図3はカートリッジ蓋開閉装
置の要部断面図、図4は要部機構の分解斜視図、図5お
よび図6は作動を示す平面図である。なお、各図はカメ
ラの底面を上方にして示している。
【0015】カメラ10は、カメラ本体11の底部の一端部
にフィルムカートリッジ1を収容するカートリッジ室12
を有し、このカートリッジ室12の開口部がカートリッジ
蓋13によって開閉される。該カートリッジ蓋13は一端部
がカメラ本体11の底面の側方端部に回動自在に支持され
ている。
【0016】フィルムカートリッジ1は、図2にも例示
するように、樹脂成型品による分割ケースの接合で構成
されるカートリッジ本体2の内部に配設されたスプール
3に写真フィルム(図示せず)を先端部分についてもロ
ール状に巻き付けて収納したものである。カートリッジ
本体2の側面には、スリット状のフィルム送出口4が形
成され、このフィルム送出口4の内部には該送出口4を
開閉する遮光蓋5が回動自在に支持されている。この遮
光蓋5はスプール3と平行に回転自在に設けられ、カー
トリッジ室12の奥に挿入される端面(図2で上面、図1
で底面)に露呈する軸端5aには、その開閉駆動のための
切欠き5bが設けられ、この軸端5aにカートリッジ室12の
奥部に設置された後述の開閉部材50(図7参照)が係合
されて回転させることによって開閉作動される。一方、
スプール3のカートリッジ室12の奥に挿入される端面に
露呈する軸端部3aには切欠き3b(キー溝)が設けられこ
の切欠き3bにカートリッジ室12の奥部に設置された駆動
部材(図示せず)が係合されて、写真フィルムの送り出
し、巻き戻しが行われる。
【0017】上記フィルムカートリッジ1の他端面(図
1で上面、図2で底面)には、未露光を意味する「○」
形状の未露光表示窓6aおよび露光済みを意味する「×」
形状の露光済み表示窓6bが形成され、その内側にはスプ
ール3に連動して回転するインジケータ(図示せず)が
設けられている。このインジケータの回転に伴ってその
所定の回転位置では、未露光表示窓6aにカートリッジ本
体2と異なる色の表示部を位置させて表示する一方、他
の回転位置では露光済み表示窓6bに表示部を位置させて
表示するものである。
【0018】このインジケータの回転位置は、スプール
3の軸端部3aに形成されている前記切欠き3bの位置を基
準にして表示部の位置が設定されており、カメラ10から
フィルムカートリッジ1を取り出す場合には、キー部材
20の開方向への解除作動に応じてスプール3を所定状態
に回転させて、露光済み状態の表示に切り換える。
【0019】前記カメラ本体11の下面には、前記カート
リッジ蓋13を開閉するためのキー部材20が設置されてい
る。このキー部材20は閉塞状態のカートリッジ蓋13をロ
ックするものであり、先端キー部21(図3〜6参照)が
カートリッジ蓋13の係止部13a に係止する。この係止部
13a はカートリッジ蓋13の縁壁に溝状に設けられる。
【0020】キー部材20は、板状アーム部20a の基部側
に開口された支持孔22でカメラ本体11に支持されて回動
自在であり、このアーム部20a の先端部には突起状の操
作部23が連接され、支持孔22の反対側には側方に延びる
カム溝24と、先端に突出して前記キー部21が連接されて
いる。
【0021】カメラ本体11は図3に示すように、外郭部
分を構成する外ケース部材15と、カートリッジ室12等を
形成する内ケース部材16と、内部に設置されたフレーム
部材17とを備え、前記キー部材20はフレーム部材17の突
起状の軸部17a に支持され、このフレーム部材17と外ケ
ース部材15の間に挟持されている。また、キー部材20の
前記操作部23が臨む位置のカメラ本体11の底面における
外ケース部材15には、この操作部23が移動可能なガイド
溝14(図1参照)が形成されている。ガイド溝14の前側
端部がロック位置すなわちカートリッジ蓋13の閉塞位
置、他端部が解除位置すなわちカートリッジ蓋13の開放
位置である。
【0022】前記キー部材20におけるカム溝24の形状
は、図5に示すように、キー部21に近い内側部分24a が
支持孔22を中心とした短い円弧状に設けられ、これに続
く外側部分24b が支持孔22の中心から離れるように湾曲
して形成されている。
【0023】前記カートリッジ室12は内ケース部材16で
構成され、外周には遮光用の縦壁16a が設けられ、内側
には回りに平坦状の段部16b が設けられて中央部分に、
フィルムカートリッジ1の外形と同形状のカートリッジ
挿入路18が開口されている。このカートリッジ挿入路18
の開口部側方の段部16b には上下方向に貫通孔19が開口
されて規制部材30が回動自在に設置される。
【0024】規制部材30は、回動軸部31が上記貫通孔19
に回動自在に挿通支持され、この回動軸部31のカートリ
ッジ室12側の端部には板状の略扇型の規制部32が連接さ
れている。該規制部32は回動操作に応じてカートリッジ
挿入路18に突出した規制位置(図6参照)と後退した退
避位置(図5参照)とに移動する。また、回動軸部31の
規制部32と反対側の端部はキー状の連結部31a に設けら
れ、該連結部31a は貫通孔19の反対側に突出する。回動
軸部31の中心を貫通して透孔33が設けられている。
【0025】前記キー部材20と規制部材30とを連係する
連動部材40が設置される。この連動部材40のカートリッ
ジ室12側の一端は軸状部41に設けられ、この軸状部41に
は規制部材30の回動軸部31の連結部31a が挿入される係
合孔41a を有するとともにネジ孔41b が形成され、該回
動軸部31と連結されてボルト42(図3参照)で固着され
る。上記軸状部41から水平方向に第1レバー部43が延
び、この第1レバー部43の先端にはカメラ本体11の底面
に近づく方向に延びてフレーム部材17を貫通してキー部
材20に近づくロッド部44が連結され、ロッド部44の先端
には第2レバー部45が連接されている。第2レバー部45
は前記第1レバー部43とほぼ直交する方向に延び、先端
部の端面には軸方向に突出する係止ピン46が突設されて
いる。この係止ピン46はキー部材20のカム溝24に挿入さ
れ、これにより前記キー部材20と規制部材30とを連係す
る。
【0026】前記キー部材20には、フィルムカートリッ
ジ1の状態表示を露光済みに切り換えるとともに遮光蓋
5の開閉作動を行うための連係構造として、キー部21に
隣接してギヤ部25が設けられている。
【0027】上記ギヤ部25に連係する駆動歯車機構の一
例を図7に示す。この図ではフィルムカートリッジ1の
遮光蓋5の開閉機構を示し、状態表示の切換機構につい
ては省略している。
【0028】前記ギヤ部25に噛合する下ギヤ51が設けら
れ、この下ギヤ51に縦軸52を介して一体に回転するよう
に上ギヤ53が設けられ、この上ギヤ53の所定位置に部分
ギヤ54が設置されている。一方、前記開閉部材50は図示
しない内部フレームに回動自在に支持され、その上端に
は前記部分ギヤ54に噛合可能な欠歯ギヤ55が設けられる
とともに、ピン50a が立設されてオームバネ56の一端が
取り付けられる。
【0029】上記遮光蓋5の開閉機構は、キー部材20を
ロック方向Aに回動すると、ギヤ部25によって下ギヤ51
が回転し、これに伴う部分ギヤ54が欠歯ギヤ55に噛合し
て開方向に回転するが、ある程度回転するとオームバネ
56の中立点を越えるため、その付勢力が開方向に作用し
て遮光蓋5を全開状態とする。
【0030】逆にキー部材20を解除方向Bに回動する
と、上記と逆回転して部分ギヤ54が欠歯ギヤ55に噛合し
て閉方向に回転し、オームバネ56の中立点を越えるとそ
の付勢力が閉方向に作用して遮光蓋5を全閉状態とす
る。この開閉部材50の位相位置でフィルムカートリッジ
1の遮光蓋5の軸端5aの切欠き5bとの係脱が行われる。
【0031】なお、前述のように、カートリッジ室12の
底部(奥部)に配設されたスプール駆動用の駆動部材は
スプール3の軸端部3aに係合し、図示しないモータの回
転が伝達され、前記スプール3を正転および逆転駆動す
る。さらに上記キー部材20のロック解除操作に連係して
回転する上ギヤ53に噛合する機構により、スプール3を
露光済み表示とするための逆転駆動が行われる。
【0032】次に、以上のように構成された本例のカー
トリッジ蓋開閉装置の作用を説明する。図5はキー部材
20をロック解除位置に操作して、カートリッジ蓋13を開
閉可能とした状態を示し、図6はキー部材20をロック位
置に回動操作しカートリッジ蓋13(図6には図示してい
ない)を閉塞した状態を示している。
【0033】図5の解除状態では、キー部材20のキー部
21はカートリッジ蓋13の係止部13aから外れた位置に移
動し、連動部材40の係止ピン46はキー部材20のカム溝24
の内側部分24a の支持孔22に近い位置に係合しており、
これにより規制部材30を引き戻すように回動させて規制
部32はカートリッジ挿入路18から後退方向に移動してカ
ートリッジ挿入路18を開放し、フィルムカートリッジ1
の挿入・取出しが可能である。
【0034】一方、図6のロック状態では、キー部材20
の回動に応じてキー部21は閉塞されたカートリッジ蓋13
の係止部13a に挿入係止され、連動部材40の係止ピン46
はキー部材20のカム溝24の外側部分24b に係止位置が移
動し、支持孔22から離れた位置に係止ピン46を押し出す
ように連動部材40を回動させるもので、これにより規制
部材30も回動して規制部32はカートリッジ挿入路18内に
突出する。
【0035】従って、カートリッジ蓋13が開かれて、フ
ィルムカートリッジ1が取り出された後に、キー部材20
の誤操作等によって該キー部材20がロック位置に回動さ
れた際には、突出した規制部材30の規制部32によってカ
ートリッジ挿入路18内へのフィルムカートリッジ1の挿
入が阻止される。
【0036】一方、フィルムカートリッジ1が挿入可能
な際には、キー部材20が一定の位置にあることに対応し
て開閉部材50が所定の係合位相に保持される。従ってカ
ートリッジ室12に挿入されたフィルムカートリッジ1に
おける遮光蓋5の軸端5aは、係合位相が一致する開閉部
材50と係合し、スプール軸端部3aには駆動部材が係合す
る。
【0037】そして、前記カートリッジ蓋13を指などで
閉位置まで回動させ、キー部材20をその操作部23を操作
してロック方向に回動すると、キー部21が係止部13a 内
に移動してカートリッジ蓋13は閉塞状態にロックされ
る。また、上記キー部材20のロック方向への回動に応じ
て、前述のように開閉部材50が回転して遮光蓋5を開
く。
【0038】また、撮影後等にフィルムカートリッジ1
をカートリッジ室12から取り出す際にキー部材20の操作
部23を解除方向に回動すると、開閉部材50が回転して前
述のように遮光蓋5を閉じ、駆動部材がスプール3を回
動して状態表示を露光済みに切り換える。
【0039】さらに、上記規制部材30とキー部材20との
連動機構において、規制部材30は回動軸部31が貫通孔19
に挿通されてカートリッジ室12の外側に連係する構造で
あり、フィルムカートリッジ1から送り出された写真フ
ィルムに対する遮光構造が容易に確実に得られる。
【0040】なお、前記例における連動部材の連係構造
は種々変更可能であり、キー部材20の回動に対応して
規制部材を回動する機構に適宜設計変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施の形態によるカートリッジ
蓋開閉装置を備えたカメラのフィルムカートリッジの装
填状態を示す斜視図
【図2】フィルムカートリッジの上下を逆にして示す斜
視図
【図3】カートリッジ蓋を閉めた状態におけるカートリ
ッジ蓋開閉装置の要部断面図
【図4】カートリッジ蓋開閉装置の要部機構の分解斜視
【図5】キー部材をロック解除位置に操作した状態を示
す要部平面図
【図6】キー部材をロック位置に操作した状態を示す同
要部平面図
【図7】キー部材による遮光蓋の開閉機構を示す斜視図
【符号の説明】
1 フィルムカートリッジ 4 フィルム送出口 5 遮光蓋 10 カメラ 11 カメラ本体 12 カートリッジ室 13 カートリッジ蓋 13a 係止部 14 ガイド溝 15 外ケース部材 16 内ケース部材 16a 縦壁 16b 段部 18 カートリッジ挿入路 19 貫通孔 20 キー部材 21 キー部 22 支持孔 23 操作部 24 カム溝 25 ギヤ部 30 規制部材 31 回動軸部 32 規制部 40 連動部材 41 軸状部 43,45 レバー部 46 係止ピン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルム送出口を開閉する遮光蓋を有し
    てなるフィルムカートリッジを収容するカートリッジ室
    と、該カートリッジ室を開閉するカートリッジ蓋と、該
    カートリッジ蓋の閉塞位置をロックするキー部材とを備
    えたカメラにおいて、 前記キー部材をカートリッジ蓋をロックする位置に操作
    した際に、その動作に連動してカートリッジ室のカート
    リッジ挿入路に突出してカートリッジの挿入を阻止する
    規制部を設けたことを特徴とするカメラのカートリッジ
    蓋開閉装置。
  2. 【請求項2】 フィルム送出口を開閉する遮光蓋を有し
    てなるフィルムカートリッジを収容するカートリッジ室
    と、該カートリッジ室を開閉するカートリッジ蓋と、該
    カートリッジ蓋の閉塞位置をロックするキー部材とを備
    えたカメラにおいて、 前記キー部材をカートリッジ蓋をロックする位置に操作
    した際に、その動作に連動して規制部がカートリッジ室
    のカートリッジ挿入路に突出してカートリッジの挿入を
    阻止する規制部材を設置したことを特徴とするカメラの
    カートリッジ蓋開閉装置。
  3. 【請求項3】 前記キー部材はカメラ本体に回動自在に
    支持され、その先端部にカートリッジ蓋の係止部に係止
    するロック部を有するとともにカム溝が設けられ、一
    方、前記規制部材はカートリッジ室にその軸部によって
    回動自在に支持されるとともに、その回動に応じてカー
    トリッジ挿入路内に突出する規制部を備え、上記規制部
    材と前記キー部材とを連係する連動部材を設け、該連動
    部材の一端部が規制部材の軸部に連結して該規制部材を
    回動操作可能であり、他端部は前記キー部材のカム溝に
    係合され、キー部材がロック位置に回動した際に規制部
    材の規制部が突出することを特徴とする請求項2に記載
    のカメラのカートリッジ蓋開閉装置。
JP20198195A 1995-08-08 1995-08-08 カメラのカートリッジ蓋開閉装置 Withdrawn JPH0950075A (ja)

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