JPH08106125A - パトローネ装填装置 - Google Patents

パトローネ装填装置

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Publication number
JPH08106125A
JPH08106125A JP24039294A JP24039294A JPH08106125A JP H08106125 A JPH08106125 A JP H08106125A JP 24039294 A JP24039294 A JP 24039294A JP 24039294 A JP24039294 A JP 24039294A JP H08106125 A JPH08106125 A JP H08106125A
Authority
JP
Japan
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light
film
lid
closing
locking
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP24039294A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Furuya
浩明 古家
Yasuo Asakura
康夫 朝倉
Keita Takahashi
敬太 高橋
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP24039294A priority Critical patent/JPH08106125A/ja
Publication of JPH08106125A publication Critical patent/JPH08106125A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 遮光蓋を開放する位置と閉鎖する位置とに確
実に位置決めすることができるパトローネ装填装置を提
供する。 【構成】 パトローネ蓋5を閉じ位置に係止する係止部
材9と、フィルムパトローネ1と係合して遮光蓋2を開
閉させる遮光蓋開閉部材6と、この遮光蓋開閉部材6を
閉じ方向に付勢するばね28と、該遮光蓋開閉部材6を
上記遮光蓋2を完全に閉じる位置に規制する位置決めボ
ス31と、上記係止部材9の動作を伝達して遮光蓋開閉
部材6を開き方向に駆動する第2伝達部材12とを備
え、上記パトローネ蓋5を閉じる動作中にパトローネ装
填室が光密になった後に上記遮光蓋開閉部材6を遮光蓋
2を完全に開き、一方、該パトローネ蓋5を開くために
上記係止部材9を移動させる最中に上記遮光蓋開閉部材
6を遮光蓋2を完全に閉じるパトローネ装填装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パトローネ装填装置、
より詳しくは、フィルムリーダー部が収納されかつ開閉
する遮光蓋を有する形式のフィルムパトローネを装填す
るパトローネ装填装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フィルムリーダー部が収納されかつ開閉
する遮光蓋を有する形式のフィルムパトローネを装填す
るパトローネ装填装置は、従来より種々のものが提案さ
れている。
【0003】このようなものの一例として、例えば特開
平3−279947号公報には、フィルムパトローネを
収納するパトローネ室と、このパトローネ室を開閉する
パトローネ蓋と、このパトローネ蓋が閉じると上記パト
ローネ室を遮光し該パトローネ蓋が開くと遮光を解除す
るパトローネ室用遮光部材と、このパトローネ室用遮光
部材によってパトローネ室が遮光されるのに連動して、
上記パトローネ室に収納されたフィルムパトローネの遮
光蓋を開放位置に操作する開閉手段とを備えたカメラの
パトローネ収納機構が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】フィルムパトローネに
設けられた遮光蓋の開量が少ないと、該遮光蓋とフィル
ムが接触して該フィルムが損傷を受ける可能性があり、
一方、遮光蓋を開けようとして必要以上の力を加える
と、パトローネが破損する可能性がある。そこで、遮光
蓋の開量は適切でなければならないが、上記特開平3−
279947号公報に記載のものでは、遮光蓋の開量
は、遮光蓋開閉部材と連動している鍵レバーの動きによ
り決まるために、この機構を構成している部品の全てに
高い精度が必要とされ、生産性の低下と高いコストを招
く要因となっていた。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、遮光蓋を開放する位置と閉鎖する位置とに確実に
位置決めすることができるパトローネ装填装置を提供す
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】上記の目的を達
成するために、本発明によるパトローネ装填装置は、フ
ィルムリーダー部が収納されかつ開閉する遮光蓋を有す
る形式のフィルムパトローネを装填するカメラにおい
て、フィルムパトローネ装填室と、上記フィルムパトロ
ーネ装填室を開閉するパトローネ室蓋と、上記パトロー
ネ室蓋を閉鎖した状態で係止する閉鎖位置と係止を解除
し開放を許容する開放位置とに移動可能な係止部材と、
上記フィルムパトローネと係合して上記遮光蓋の開閉を
行う遮光蓋開閉部材と、上記係止部材の開放位置から閉
鎖位置への移動の区間中に上記遮光蓋開閉部材の移動を
上記遮光蓋の開放する位置に規制し上記係止部材の閉鎖
位置から開放位置への移動の区間中に上記遮光蓋開閉部
材の移動を上記遮光蓋の閉鎖する位置に規制する規制手
段とを有している。
【0007】また、本発明によるパトローネ装填装置
は、上記係止部材の開放位置から閉鎖位置への移動によ
り上記遮光蓋開閉部材を開方向に作動し上記係止部材の
閉鎖位置から開放位置への移動により上記遮光蓋開閉部
材を閉方向に作動する伝達駆動手段を有し、上記規制手
段は上記係止部材の開放位置から閉鎖位置への移動区間
中であって上記パトローネ室蓋との係合開始から係止完
了までの区間で上記遮光蓋開閉部材を遮光蓋開放位置に
規制し、上記係止部材の閉鎖位置から開放位置への移動
区間中であって上記パトローネ室蓋との係合が解除され
る前の区間で上記遮光蓋開閉部材を遮光蓋閉鎖位置に規
制するものである。
【0008】さらに、本発明によるパトローネ装填装置
は、上記係止部材の開放位置から閉鎖位置への移動によ
り上記遮光蓋開閉部材を開方向に作動し上記係止部材の
閉鎖位置から開放位置への移動により上記遮光蓋開閉部
材を閉方向に作動する伝達駆動手段を有し、上記規制手
段は上記係止部材の開放位置から閉鎖位置への移動区間
中であって上記パトローネ室蓋との係合開始から係止完
了までの区間で上記遮光蓋開閉部材を遮光蓋開放位置に
規制し、上記係止部材の閉鎖位置から開放位置への移動
区間中であって上記パトローネ室蓋との係合が解除され
る前の区間で上記遮光蓋開閉部材を遮光蓋閉鎖位置に規
制するように上記伝達駆動手段の移動を規制するもので
ある。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1から図28は本発明の第1実施例を示したも
のであり、図1はパトローネ蓋を開けたときのパトロー
ネ装填室を示す斜視図、図2はカメラを背面側から示す
斜視図、図3はパトローネ蓋を閉じたときのパトローネ
装填室を示す一部断面を含む斜視図、図4はパトローネ
蓋を開けたときのフィルムパトローネを装填していない
パトローネ装填室を示す斜視図、図5はフィルムパトロ
ーネ装填室がカメラ本体に収納された直後の状態を示す
一部断面を含む背面図、図6は上記図5の底面図であ
る。
【0010】なお、各図面においては、図面の煩雑化を
防ぐために、説明に関係ない部分については、記載を省
略した部分もある。
【0011】図2に示すように、カメラ本体4の背面左
側には、開閉自在のパトローネ蓋5が設けられていて、
このパトローネ蓋5のフィルムパトローネ装填室26に
フィルムパトローネ1を装填して閉じることにより、該
フィルムパトローネ1がカメラ本体4の内部に収納され
るようになっている。
【0012】上記カメラ本体4は、上面の右側部分の右
手の人差指等で操作可能な位置にレリーズボタン13が
設けられ、また、背面側上部には、ファインダ14が設
けられている。
【0013】次に、上記パトローネ蓋5の近傍を、図
1,図3,図4を参照して説明する。上記フィルムパト
ローネ1は、上端面と下端面が閉蓋された略円筒状部材
でなり、その中心部にはフィルムスプールたるパトロー
ネスプール3が回動自在に設けられ、このパトローネス
プール3にはフィルム25(図3等参照)が巻回された
状態で、該フィルムパトローネ1の内部に収納されてい
る。
【0014】上記パトローネスプール3は、その両端が
フィルムパトローネ1の上端面1cおよび下端面1aに
露出しており、カメラ側の駆動軸16(図3,図4等参
照)と係合して回転させられることにより、フィルム2
5の送り出しおよび巻き戻しが行われるようになってい
る。
【0015】上記フィルムパトローネ1の周面1bの一
部にはフィルム出口が設けられていて、このフィルム出
口の近傍にはパトローネ遮光蓋2が配設されている。こ
のパトローネ遮光蓋2は、軸周りに回動する蓋部材であ
り、その軸の両端は該フィルムパトローネ1の上端面1
cおよび下端面1aに露出している。
【0016】そして、このパトローネ遮光蓋2は、カメ
ラ側の遮光蓋開閉部材6と係合して回転させられること
により、上記フィルム出口を閉鎖する閉鎖位置と、該フ
ィルム出口を開放してフィルム25の送り出しを可能に
する開放位置との間を移動するようになっている。
【0017】上記パトローネ蓋5は、フィルムパトロー
ネ装填室26を閉鎖するための蓋部材であり、該フィル
ムパトローネ装填室26と一体に構成されている。この
パトローネ蓋5は、軸15周りに回動可能になってい
て、この軸15の両端はカメラ本体4に軸支されてい
る。そして、該パトローネ蓋5は、上記軸15周りに回
動することにより、図1に示すフィルムパトローネ1を
装填可能な位置と、図3に示すパトローネ蓋5を閉鎖し
た位置、つまり撮影が可能な状態となる位置とに移動可
能となっている。
【0018】上記フィルムパトローネ装填室26には、
図4に示すように、底板26bおよび地板27が設けら
れていて、これら底板26bおよび地板27には、パト
ローネ蓋5と対向する側に、パトローネ1を装填し易く
しあるいは取り出し易くするための切欠26a,27a
がそれぞれ設けられている。
【0019】上記底板26bからは、装填された際にフ
ィルムパトローネ1を取り囲むように、上方に向かって
側壁が設けられていて、この側壁の内、フィルムパトロ
ーネ装填室26のパトローネ蓋5に対向する側、つまり
切欠26a,27aが設けられている側の側壁は、該切
欠26aにより、2つの側壁26cと側壁26dとに分
断されている。
【0020】また、フィルムパトローネ装填室26の底
板26bには、装填されたフィルムパトローネ1のパト
ローネスプール3および遮光蓋2に対応する位置に孔が
穿設されていて、それぞれの孔から駆動軸16および遮
光蓋開閉部材6がフィルムパトローネ装填室26内に突
出している。
【0021】上記パトローネ蓋5の軸15と反対側の端
部には係合部5aが設けられていて、この係合部5a
は、カメラ本体4に設けられた係止部材9の係止部9a
(図5等参照)と係合して、該パトローネ蓋5を閉じた
状態に固定するものである。
【0022】この係止部材9には、図5に示すように、
縦長のスライド溝9bが設けられていて、このスライド
溝9bをカメラ本体4から突設された2本のボス29に
係合することで、カメラの縦方向にスライド可能になっ
ている。このとき、該係止部材9にはばね30が架設さ
れていて、このばね30によってカメラ下側に付勢され
ている。
【0023】上記係止部材9の上記スライド溝9bの側
方には、指などで該係止部材9を操作するためのツマミ
部9cが設けられていて、このツマミ部9cは、図2に
示すように、カメラ本体4の背面から操作可能に露出し
ている。
【0024】このツマミ部9cを操作して係止部材9を
カメラ上方に移動させると、該係止部材9の係止部9a
とパトローネ蓋5の係合部5aとの係合は解除されるよ
うになっている。
【0025】また、係止部材9には、上記係止部9aに
対向するように係止腕9dが設けられていて、係止部9
aと係合部5aとの係合を解除したときに、該係止腕9
dはカメラ本体4の図示しない一部に係止されて、係止
部材9のばね30の付勢力によるカメラ下側への移動を
阻止するようになっている(図2参照)。
【0026】上記係止部材9のツマミ部9cの下端側に
は、略コの字形状をなす係合部9eが設けられていて、
後述する伝達駆動手段たる第1伝達部材11のボス11
cと係合している。
【0027】上記コの字形状の係合部9eの下方の移動
軌跡上にはスイッチ手段たるスイッチ17が設けられて
いて、このスイッチ17は、該係合部9eが最下部に到
達する直前、すなわち、フィルムパトローネ1の遮光蓋
2が完全に開放したあとの係合部9eの移動軌跡上に、
その下面9fにより押圧されるようになっている。
【0028】このスイッチ17は、図28に示すよう
に、制御手段たるCPU42と電気的に接続されてい
て、該スイッチ17がオンになると、CPU42は駆動
回路46を介してモータ43を駆動することにより、ピ
ニオンギヤー44および太陽ギヤー21を介して駆動軸
16を回動させて、フィルムパトローネ1からフィルム
25を送り出すようになっている。
【0029】上記第1伝達部材11は、伝達駆動手段を
構成する部材であり、軸11f周りに回動自在となるよ
うにカメラ本体4に軸支されていて、この軸11fの両
端にはそれぞれ第1レバー11aと第2レバー11bが
回転位相をずらして設けられており、該軸11fを回動
中心として、同軸11fに直交した面上を回動するよう
になっている。
【0030】上記第1レバー11aの他端には、ボス1
1cが形成されていて、上記係止部材9のコの字形状を
なす係合部9eと係合している。
【0031】また、上記第2レバー11bの他端には、
ボス11dが形成されていて、後述する伝達駆動手段た
る第2伝達部材12のコの字形状をなす係合部12bと
係合している。
【0032】また、該第1伝達部材11には、他にも後
述するフィルム検出レバー10に係止される係合部11
eが設けられている。
【0033】上記第1伝達部材11とともに伝達駆動手
段を構成する第2伝達部材12は、上述のコの字形状を
なす係合部12bからアーム部12aを延設しており、
このアーム部12aの端部には後述する遮光蓋開閉部材
6の開方向への移動を規制する規制手段となるカムであ
る第1当接面12cが設けられ、また該アーム部12a
の側面は第2当接面12dとなっている。
【0034】このアーム部12aは、カメラ本体4によ
り保持されていて、カメラ横方向にのみスライド可能と
なっている。
【0035】上述の係止部材9,第1伝達部材11,第
2伝達部材12は、互いに連動して1対1に対応する動
作を行うように構成されている。すなわち、係止部材9
のカメラ縦方向のスライドの動きが、第1伝達部材11
より軸11fを回動中心とする回転運動に変換され、さ
らに第1伝達部材11の第2レバー11bにより、第2
伝達部材12をカメラ横方向にスライド運動させるよう
になっている。
【0036】上記第1伝達部材11の図5の左側近傍に
は、フィルム検出手段たるフィルム検出レバー10が設
けられている。
【0037】このフィルム検出レバー10は、図4等に
示すように、カメラ本体4に回動自在に軸支されている
軸10cと、この軸10cの上端部からカメラ前方に向
けて延出するフィルム検出部10aと、上記第1伝達部
材11の係合部11eと係合して該第1伝達部材11の
動きを係止するための、上記軸10cの下端部からカメ
ラ前方に向けて延出する係止部10bとを有して構成さ
れており、図17に示すように、ばね33によって同図
17中反時計周りに付勢されている。
【0038】上記フィルム検出レバー10のフィルム検
出部10aは、フィルム25がフィルム給送路32(図
17等参照)中に存在しないときには、該フィルム給送
路32中に突出している。そして、フィルム25がフィ
ルムパトローネ1から送り出されると、該フィルム25
は、ばね33の付勢力に抗してフィルム検出部10aを
図17中時計周りに回転させて、同フィルム検出部10
aをフィルム給送路32の外へ押し出すようになってい
る。
【0039】このとき、フィルム検出レバー10の他端
に設けられている係止部10bも一体になって図17中
時計周りに回転し、この係止部10bは、図3や図15
等に示すように、第1伝達部材11の係合部11eと係
合して、第1伝達部材11の動きを係止するようになっ
ている。
【0040】なお、上記ばね33は、フィルム給送路3
2にフィルム25が位置していないときに、上記フィル
ム検出レバー10を回転させることができるだけの力量
があれば良いので、フィルム検出部10aがフィルム2
5の存在を検出しているとき、つまりフィルム25に接
しているときに、該フィルム25に余計な力を加えるこ
とはない。
【0041】フィルムパトローネ1の上記遮光蓋2に
は、カメラ側の遮光蓋開閉部材6が係合するようになっ
ていて、この遮光蓋開閉部材6は該遮光蓋2の開閉を行
う連結部材である。
【0042】この遮光蓋開閉部材6は、パトローネ装填
室26の底板26bに回動自在に保持されていて、フィ
ルムパトローネ1の遮光蓋2と係合する係合部6aを上
方に向かって突設している。
【0043】さらに、遮光蓋開閉部材6は、図6に示す
ように、回転軸から径方向に向かってアーム6cを突設
しており、このアーム6cは、フィルムパトローネ装填
室26の底板26bに設けられた閉方向への規制手段で
ある保持部たる位置決めボス31に係止されて、該遮光
蓋開閉部材6の反時計周りの回転を規制するようになっ
ている。この規制位置は、遮光蓋開閉部材6の係合部6
aによりフィルムパトローネ1の遮光蓋2を完全に閉じ
た状態に対応する位置である。
【0044】上記アーム6cには上記ボス31とともに
閉方向への規制手段である弾性部材たるばね28が架設
されていて、これにより該遮光蓋開閉部材6は、図6中
反時計周りに付勢されている。
【0045】また、遮光蓋開閉部材6は、下端面から下
方に向かってボス6bを突設しており、このボス6b
が、上記第2伝達部材12の第1当接面12cと当接す
ることにより、該遮光蓋開閉部材6を回動するようにな
っている。
【0046】すなわち、上記係止部材9が図5の下方に
スライドして、上述したように、第1伝達部材11を介
して第2伝達部材12がカメラ横方向にスライドするこ
とにより、第2伝達部材12の第1当接面12cと遮光
蓋開閉部材6のボス6bが当接する。
【0047】この第2伝達部材12は、ボス6bと当接
した後もさらに図5,図6中左方向に移動するために、
該ボス6bを第1当接面12cにより押して、遮光蓋開
閉部材6を上記ばね28の付勢力に抗して、図6中時計
周りに回転させるようになっている。
【0048】なお、フィルムパトローネ1の遮光蓋2が
完全に開いたときには、遮光蓋開閉部材6のボス6b
は、第2伝達部材12の上記第1当接面12cを乗り越
えて、第2当接面12dにより係止されるようになって
いる。
【0049】こうして遮光蓋開閉部材6は、フィルムパ
トローネ1の遮光蓋2を開いた位置では、第2伝達部材
12の第2当接面12dにより位置決めされ、遮光蓋2
を閉じた位置では、フィルムパトローネ装填室26の底
板26bに設けられた位置決めボス31により位置決め
されるようになっている。
【0050】なお、図5,図6に示すように、伝達駆動
手段である第2伝達部材12は、係止部材9がパトロー
ネ蓋5との係合を開始していないときには、遮光蓋開閉
部材6に駆動力を伝達しないようになっている。
【0051】フィルムパトローネ1の上記パトローネス
プール3には駆動軸16が係合するようになっていて、
この駆動軸16は、フィルムパトローネ装填室26の底
板26bおよび地板27により、回動自在となるように
軸支されている。
【0052】上記駆動軸16は、パトローネスプール3
と係合する係合部16aと、モータ43(図28参照)
からの駆動力が伝達されるギヤー部16bと、係合部1
6aとパトローネスプール3とが良好に係合しなかった
場合に、該係合部16aが退避することができるように
設けられた退避スペース部16cとにより構成されてお
り、これら係合部16a,退避スペース部16c,ギヤ
ー部16bは、一体的に回動するようになっている。
【0053】なお、上記係合部16aは、退避スペース
部16c内に設けられた図示しないばねにより、フィル
ムパトローネ装填室26内に突出するように付勢されて
いる。
【0054】この駆動軸16にモータ43(図28参
照)からの駆動力を伝達するカメラ本体側のギヤーは、
該モータ43のピニオンギヤー44に噛合する太陽ギヤ
ー21と、この太陽ギヤー21に噛合する2つの遊星ギ
ヤー23,24と、これらの遊星ギヤー23,24を支
持するための、上記太陽ギヤー21の回転軸に支持され
ているV字形状のアーム22とを有して構成されてい
る。
【0055】そして、太陽ギヤー21を図6の矢印Fの
方向に回転させると、遊星ギヤー24が同図6の時計周
りに公転して駆動軸16のギヤー部16bと噛合し、駆
動軸16を矢印Fの方向に回転させてフィルム送り出し
を行うようになっている。
【0056】一方、フィルム巻き戻し時には、モータ4
3の駆動力により太陽ギヤー21が図6の矢印Rの方向
に回転されて、遊星ギヤー23が同図6の反時計周りに
公転して駆動軸16のギヤー部16bと噛合し、駆動軸
16を矢印Rの方向に回転させてフィルム巻き戻しを行
うようになっている。
【0057】フィルムパトローネ1の上記パトローネス
プール3は、下端側で上記駆動軸16と係合するととも
に、上端側では位置決め軸7と係合している。この位置
決め軸7は、パトローネスプール3と係合する係合部7
aと、カメラ本体4に設けられたカム溝19に嵌合して
いるボス7bと、係合部7aとボス7bを接続するアー
ム部7cとを有して構成されている。
【0058】この位置決め軸7の係合部7aおよびアー
ム部7cは、保持部材8により保持されており、該位置
決め軸7は、保持部材8の内部を上下に移動することが
可能に保持されている。
【0059】上記保持部材8の対向する2つの側面から
はボス8aがそれぞれ側方に突設されていて、このボス
8aは、カメラ本体4に設けられたガイド溝20に嵌合
している。これにより、該保持部材8は、上記ガイド溝
20に沿ってガイドされながら、パトローネスプール3
の回転軸と直交する面内をスライドして移動するように
なっている。
【0060】上記保持部材8の側面からは上記パトロー
ネ蓋5に向かうスライド方向にアーム35(図19等参
照)が突設されていて、また、このアーム35を突設す
る面と反対側の側面にはばね34が設けられている。
【0061】これにより、該保持部材8は、パトローネ
蓋5側に向かって付勢されていて、パトローネ蓋5を閉
じた際には、アーム35の先端が該パトローネ蓋5に当
接して、ばね34の付勢力に抗して保持部材8を図19
に示すように右側にスライドした位置に係止するように
なっている。
【0062】上記カム溝19およびガイド溝20は、パ
トローネ蓋5の回転中心たる軸15と同一の回転中心を
有するようなフィルムパトローネ軸に平行な曲面に構成
されており、パトローネ蓋5を開放して行くと、保持部
材8および位置決め軸7は、保持部材8の当接面8b
(図19等参照)がカメラ本体4の当接面4aに当て付
くまでは、上記ばね34の付勢力により該パトローネ蓋
5と一体的に回転して行くようになっている。
【0063】上記カム溝19は、さらに位置決め軸7を
カメラ上方に移動させるように構成されていて(図20
等参照)、保持部材8の移動が停止する前に、位置決め
軸7がパトローネスプール3から退避できるように構成
されている。
【0064】図5から図18および図28を参照して、
係止部材9の係合および解除動作を説明する。図5から
図16は、パトローネ装填室の構成を示す一部断面を含
む背面図および底面図、図17,図18はパトローネ装
填室の構成の一部分を示す平面図である。なお、図面の
煩雑化を防ぐために、説明に関係ない部分については、
記載を省略した部分もある。
【0065】図1に示すように、パトローネ蓋5に設け
られたフィルムパトローネ装填室26にフィルムパトロ
ーネ1を挿入してパトローネ蓋5を閉めて行くと、パト
ローネ蓋5は軸15を回転中心として回転し、フィルム
パトローネ装填室26はカメラ本体4の内部に収納され
る。
【0066】図5,図6は、フィルムパトローネ装填室
26がカメラ本体4に収納された直後の状態を示してい
る。
【0067】係止部材9は、その係止腕9dによりカメ
ラ本体4の係止部に係止されていて、図5,図6に示す
状態に保持されている。
【0068】パトローネ蓋5を閉めて行くと係合部5a
が係止部材9の係止腕9dを押して行き、パトローネ蓋
5が完全に閉まると、係止腕9dとカメラ本体4の係止
部との係合が外れて、該係止部材9は、ばね30の付勢
力によりカメラ下方に移動して行く。
【0069】図7,図8は、係止部材9がやや下方に下
がった状態を示している。図示の状態では、係止部材9
の係止部9aは、パトローネ蓋5の係合部5aと既に係
合している。
【0070】また、係止部材9が下方に下がったことに
より、コの字形状をなす係合部9eが係合している第1
伝達部材11のボス11cが、下方に押し下がる。
【0071】このボス11cを押し下げられた第1伝達
部材11は、軸11fを回転中心として、図7中時計周
りに回転する。これにより、該第1伝達部材11の第2
レバー11bも軸11fを回転中心として一体に時計周
りに回転し、第2レバー11bのボス11dが係合して
いる第2伝達部材12のコの字形状係合部12bは、図
7,図8中左方向に押される。
【0072】このときには、パトローネ蓋5の係合部5
aと係止部材9の係止部9aは、すでに係合しているの
でパトローネ蓋5が開くことはない。
【0073】一方、第2伝達部材12の第1当接面12
cは、遮光蓋開閉部材6のボス6bにまだ当接していな
いので、遮光蓋開閉部材6は回転しておらず、フィルム
パトローネ1の内部は依然として遮光されたままであ
る。
【0074】図9,図10は、係止部材9がさらに下方
に下がった状態を示している。この状態では、係止部材
9の下方への移動に伴って、第1伝達部材11は軸11
fを回転中心として図9中時計周りに回転して、第2ア
ーム11bのボス11dは、係合している第2伝達部材
12を図9,図10中さらに左方向へ移動させている。
【0075】これにより、第2伝達部材12の第1当接
面12cが、遮光蓋開閉部材6のボス6bに当接してさ
らにはこのボス6bを押すことにより、遮光蓋開閉部材
6は図10中時計周りに回転する(図9,図10参
照)。
【0076】この遮光蓋開閉部材6の回転により、係合
部6aに係合しているフィルムパトローネ1の遮光蓋2
もフィルムパトローネ1の内部を開放する方向に回転し
て行く。
【0077】図11,図12は、上記図9,図10に示
す状態よりさらに係止部材9がばね30の付勢力により
下方に下がった状態を示している。
【0078】第2伝達部材12が、図11,図12中左
方向にスライドして移動して行くと、遮光蓋開閉部材6
のボス6bは、第2伝達部材12の第1当接面12cを
乗り越えて、第2伝達部材12の第2当接面12dと当
接する(図11,図12参照)。
【0079】つまり、遮光蓋開閉部材6は、ボス6bが
第2伝達部材12の第1当接面12cを乗り越えた段階
で図12中時計周りの回転を止め、ばね28による図1
2中反時計周りの付勢力により、ボス6bを第2伝達部
材12の第2当接面12dに係止した状態となり、この
状態以上には回転移動しない。
【0080】遮光蓋開閉部材6と係合しているフィルム
パトローネ1の遮光蓋2は、この状態に至れば完全に開
いた状態になっている。
【0081】一方、係止部材9のコの字形状の係合部9
eの下面9fは、この状態では、まだスイッチ17には
接していない。それゆえ、この図11,図12に示す状
態では、フィルムパトローネ1の遮光蓋2は完全に開い
ているが、フィルム送り出しのタイミング信号を発生す
るスイッチ17はオフのままなので、フィルム送り出し
は開始されない。
【0082】図13,図14は、係止部材9の係止部9
aがパトローネ蓋5の係合部5aの最下面に当て付い
て、該係止部材9のカメラ下方への移動が終了した状態
を示している。
【0083】上記図11,図12に示す状態からこの図
13,図14に示す状態へ係止部材9が移動すると、係
止部材9と係合している第1伝達部材11はさらに図1
1中時計周りに回転し、これにより第1伝達部材11と
係合している第2伝達部材12は、図11および図12
中左方向へ移動する。
【0084】このとき、上記第2伝達部材12が図1
1,図12中さらに左方向へ移動しても、第2当接面1
2dでボス6bが係止されているので、遮光蓋開閉部材
6はそれ以上は回転しない。
【0085】つまり、図11,図12に示す状態から図
13,図14に示す状態に移行するときには、係止部材
9,第1伝達部材11,第2伝達部材12は移動する
が、遮光蓋開閉部材6は回転しない。
【0086】この係止部材9が移動する最中に、その当
接面9fがスイッチ17に当接して該スイッチ17を閉
成してオン状態にする。
【0087】スイッチ17がオンになったときには、す
でにフィルムパトローネ1の遮光蓋2は完全に開いてい
るので、フィルムパトローネ1のパトローネスプール3
に巻き付けられたフィルム25をフィルムパトローネ1
の外に送り出しても、遮光蓋2に引っ掛かることなく良
好に送り出すことができる。
【0088】上記スイッチ17は、図28に示すカメラ
を制御するCPU42と電気的に接続されていて、スイ
ッチ17がオンになると、上記CPU42は、モータ4
3を上記太陽ギヤー21を図14中矢印Fの方向に回転
させるように駆動する。
【0089】上記モータ43をオンにすることにより、
太陽ギヤー21は図14中矢印Fの方向に回転し、遊星
ギヤー24が該太陽ギヤー21の周りを図14中時計周
りに公転して駆動軸16のギヤー部16bと噛合し、駆
動軸16は図16中矢印Fの方向に回転する。
【0090】図15,図16は、駆動軸16の矢印F方
向の回転により、フィルム25がフィルムパトローネ1
から送り出されている状態を示している。
【0091】図17は、上記図13,図14に示したよ
うな、フィルムパトローネ1の遮光蓋2は開いていてス
イッチ17もオンになっている状態における平面図およ
び側面図で、フィルム検出レバー10の近傍の部分のみ
を示した図である。
【0092】また、図18は、上記図15,図16に示
したような、フィルム25がすでにフィルムパトローネ
1から送り出されている状態における平面図および側面
図で、フィルム検出レバー10の近傍の部分のみを示し
た図である。
【0093】図17に示すように、フィルム検出レバー
10は、フィルム給送路32中にフィルムがないときに
は、ばね33の付勢力によりフィルム給送路32中にそ
のフィルム検出部10aを突出させている。
【0094】フィルム25がフィルムパトローネ1より
送り出されてフィルム給送路32中に入ってくると、該
フィルム25の先端がフィルム検出レバー10のフィル
ム検出部10aに当接する。
【0095】上記ばね33の付勢力は、送り出されたフ
ィルム25がフィルム検出レバー10を押す力よりも十
分小さいので、フィルム25は、フィルム検出レバー1
0に当接しても移動を阻害されることなく、フィルム検
出レバー10を図17中時計周りに回転させた後、さら
に送り出される(フィルム25が送り出された状態は図
18参照)。
【0096】フィルム検出レバー10のフィルム検出部
10aが、フィルム25によりフィルム給送路32の外
へ押し出されると、他端の係止部10bも一体に回転し
て、上記第1伝達部材11の係合部11eと係合する。
【0097】フィルム25がフィルムパトローネ1から
出ているときには、フィルム検出レバー10のフィルム
検出部10aがフィルム25の存在を検出し、このとき
には、係止部10bが第1伝達部材11の係合部11e
と常に係合している。
【0098】この状態のときに、パトローネ蓋5を開こ
うとして係止部材9のツマミ部9cを図15においてカ
メラ上方に移動させようとすると、係止部材9のコの字
形状の係合部9eと第1伝達部材11の第1アーム11
aのボス11cが係合しているので、第1伝達部材11
は、軸11fを回転中心として図15中反時計周りに回
転しようとする。
【0099】しかし、第1伝達部材11の第2アーム1
1bの係合部11eがフィルム検出レバー10の係止部
10bと係合しているので、第1伝達部材11は回転す
ることができない。
【0100】これにより、第2レバー11bのボス11
dと係合している第2伝達部材12も移動することはな
く、遮光蓋開閉部材6のボス6bと第2伝達部材12の
第2当接面12dの係合も解除されず、よって遮光蓋開
閉部材6は回転しないので、フィルムパトローネ1の遮
光蓋2は閉じることがない。
【0101】つまり、フィルムパトローネ1からフィル
ム25が引き出されているときにパトローネ蓋5を開放
しようとしても、フィルム検出レバー10の係止部10
bと第1伝達部材11の係合部11eの間のわずかの隙
間の分(つまり、いわゆるガタの分)しか移動すること
ができないので、係止部材9の係止部9aとパトローネ
蓋5の係合部5aの係合は解除されることはなく、従っ
てパトローネ蓋5が開くことはない。
【0102】一方、遮光蓋開閉部材6も、ボス6bが第
2伝達部材12の第2当接面12dに係止されていて回
転することができないので、フィルムパトローネ1の遮
光蓋2も開いたままで閉じることはない(図15,図1
6参照)。
【0103】この状態において、係止部材9のツマミ部
9cを無理に持ち上げようとして力を加えると、第1伝
達部材11は軸11fを中心に図15中反時計周りに回
転しようとするので、第2アーム11bの係合部11e
はフィルム検出レバー10の係止部10bを図15中下
側に押すことになる。この力はフィルム25に加わる方
向の力ではないので、撮影者が誤って無理に係止部材9
のツマミ部9cを上に移動させようとしても、フィルム
25を傷付けたり痛めたりすることはない。
【0104】次に、パトローネ蓋5を開放する動作を説
明する。装填されたフィルムパトローネ1の内部に収納
されたフィルム25のすべてのコマへの撮影が終了する
と、CPU42が、太陽ギヤー21を図16中矢印Rの
方向に回転させるようにモータ43を駆動する。
【0105】太陽ギヤー21が図16中矢印Rの方向に
回転すると、遊星ギヤー23が太陽ギヤー21の周りを
矢印Rの方向に公転して駆動軸16のギヤー16bと噛
合し、駆動軸16を矢印Rの方向に回転させる。
【0106】この駆動軸16は、フィルムパトローネ1
のパトローネスプール3と係合しているので、フィルム
25はフィルムパトローネ1の内部に巻き込まれる。
【0107】フィルム25が巻き戻されて、フィルム給
送路32にフィルム25が存在しなくなると、フィルム
検出レバー10は、ばね33の付勢力により図18
(A)中反時計周りに回転して、そのフィルム検出部1
0aがフィルム給送路32内に突出する(図17参
照)。
【0108】このフィルム検出レバー10が回転するこ
とにより、係止部10bと第1伝達部材11の係合部1
1eとの係合が解除される(図17(A),図13参
照)。
【0109】この状態になったら、撮影者は、カメラ本
体4の外側に露出している係止部材9のツマミ部9cを
上方にスライドさせて行く。
【0110】係止部材9が上方に移動するに従い、その
係合部9eに係合している第1伝達部材11は、軸11
fを回転中心として図13中反時計周りに回転される。
【0111】フィルム検出レバー10の係止部10b
は、上述のように、すでに第1伝達部材11の係合部1
1eとの係合を解除しているので、上記第1伝達部材1
1は軸11fを回転中心として回動可能な状態になって
いる。
【0112】第1伝達部材11と第2伝達部材12は、
ボス11dと係合部12bにより互いに係合しているの
で、該第1伝達部材11の回転運動は第2伝達部材12
にスライド運動として伝達される。つまり、該第2伝達
部材12は、図13,図14中右方向にスライドして移
動する。
【0113】遮光蓋開閉部材6は、ばね28の付勢力に
より図14中反時計周りに付勢されているが、ボス6b
が第2伝達部材12の第2当接面12dにまだ係止され
ているので回転しない。
【0114】第2伝達部材12が右方向へ移動しても、
しばらくの間は第2当接面12dと遮光蓋開閉部材6の
ボス6bの位置関係は変わらないので係止は解除され
ず、遮光蓋開閉部材6は回転しない(図11から図14
参照)。
【0115】係止部材9のツマミ部9cをさらに上方に
スライドさせると、第2伝達部材12も図11,図12
中右方向にさらにスライドすることになる。
【0116】この第2伝達部材12のスライドにより、
もはや第2当接面12dが遮光蓋開閉部材6のボス6b
を係止できなくなると、遮光蓋開閉部材6はばね28の
付勢力により図10中反時計周りに回転し、第2伝達部
材12の第1当接面12cにボス6bが当接するまで回
転する(図9,図10参照)。
【0117】係止部材9をさらに上方にスライドするこ
とにより、第2伝達部材12も図9,図10中で右方向
にさらに移動し、遮光蓋開閉部材6もボス6bを第2伝
達部材12の第1当接面12cに当接させた状態で、図
10中反時計周りに第2伝達部材12に伴って回転す
る。
【0118】遮光蓋開閉部材6のアーム6cが、フィル
ムパトローネ装填室26の底板26bの位置決めボス3
1に当接すると、遮光蓋開閉部材6はその回転を停止す
る。この位置がフィルムパトローネ1の遮光蓋2が完全
に閉じた状態になる。
【0119】この状態では、フィルムパトローネ1の遮
光蓋2は完全に閉じているが、係止部材9の係止部9a
とパトローネ蓋5の係合部5aとの係合はまだ解除され
ていないので、さらに係止部材9のツマミ部9cを上方
に上げて行く(図7,図8参照)。
【0120】係止部材9のツマミ部9cを上方にスライ
ドさせることにより、係止部9aとパトローネ蓋5の係
合部5aの係合が解除されると同時に、係止部材9の係
止腕9dが図示しないカメラ本体4の係止部と係合し
て、該係止部材9は図5,図6に示す状態で係止され
る。
【0121】次に、図19から図27を参照して、パト
ローネ蓋5の開動作および閉動作による、フィルムパト
ローネ装填室26の上側に配置される位置決め軸7のフ
ィルムパトローネ装填室26からの退避動作、およびフ
ィルムパトローネ装填室26への突出動作について説明
する。
【0122】図19から図27は、位置決め軸7の近傍
を示す平面図、およびパトローネ蓋5の回転中心である
軸15を中心とした曲面A−A’による断面図である。
なお、図中、説明に関係ない部分については、その記載
を省略してある。
【0123】上述の係止部材9の係止部9aとパトロー
ネ蓋5の係合部5aとの係合が解除されると、パトロー
ネ蓋5を開放する方向に保持部材8を付勢しているばね
34により、保持部材8は軸15を回転中心として、図
19中時計周りに回転しようとする。
【0124】一方、保持部材8のアーム35はパトロー
ネ蓋5と当接しているので、このパトローネ蓋5も上記
保持部材8と一体的に軸15を中心に図19中時計周り
に回転しようとする。
【0125】図21,図22は、パトローネ蓋5がカメ
ラ本体4からやや開いた状態を示している。
【0126】図示のように、パトローネ蓋5と保持部材
8は、軸15を中心に一体的に少し回転している。この
とき、保持部材8の両側面から突設された2本のボス8
aはガイド溝20に嵌合しているので、この保持部材8
は、フィルムパトローネ1の軸方向に略直交する平面内
を移動している。
【0127】一方、位置決め軸7のボス7bは、カメラ
本体4のカム溝19に嵌合しているので、この位置決め
軸7を保持する保持部材8の軸15を中心とした図21
中時計周りの回転によって、フィルムパトローネ1の軸
方向に略直交する面内では保持部材8と一体的に時計周
りに回転移動し、フィルムパトローネ1の軸方向では、
上記回転移動と同時に、カム溝19によってフィルムパ
トローネ装填室26から離れる方向に移動している(図
21,図22参照)。
【0128】図23,図24は、上記図21,図22に
示す状態から、保持部材8が、軸15を回転中心として
図21中時計周りにさらに回転して、カメラ本体4の当
接面4aに当て付いた状態を示している。
【0129】この状態になるまでは、上記保持部材8と
パトローネ蓋5は、ばね34の付勢力により、軸15を
回転中心として一体的に回転する。
【0130】そして、図23,図24に示す状態になっ
たときには、位置決め軸7はカム溝19に沿ってカメラ
上方に移動しているために、該位置決め軸7とフィルム
パトローネ1の係合は解除されている。
【0131】図25,図26は、上記図23,図24に
示す状態から、さらにパトローネ蓋5を開いたときの状
態を示している。
【0132】保持部材8は、すでにカメラ本体4の当接
面4aに当て付いているので、それ以上移動することは
なく、パトローネ蓋5およびこのパトローネ蓋5に設け
られたフィルムパトローネ装填室26のみがさらに回転
して突出している。
【0133】なお、位置決め軸7は、上記図23,図2
4に示す状態で、すでにフィルムパトローネ1から退避
しているので、パトローネ蓋5を開けるのに支障を来す
ことはない。
【0134】図27は、フィルムパトローネ装填室26
にフィルムパトローネ1を装填することが可能な位置ま
で、パトローネ蓋5を開いた状態を示している。
【0135】なお、パトローネ蓋5をカメラ本体4から
突出させる方向に付勢するばねを別に設ける場合には、
そのばねの力量を、上記ばね34より小さいものにする
と良い。こうすれば、図19,図20に示す状態から図
23,図24に示す状態に移る間は、パトローネ蓋5と
保持部材8は、ばね34の付勢力により開方向に移動す
ることになるため、一体的に移動することができる。
【0136】また、保持部材8がカメラ本体4の当接面
4aに当て付いた後は、パトローネ蓋5を上記ばね34
とは別に設けたばねで開放するように構成することも可
能である。
【0137】次に、パトローネ蓋5を閉鎖して行く動作
を説明する。フィルムパトローネ装填室26にフィルム
パトローネ1を装填して、パトローネ蓋5を閉じる方
向、つまり軸15を回転中心として図27中反時計周り
に回転させる。
【0138】このパトローネ蓋5は、上記アーム35に
当接するまでは、単独で回転して行く(図25,図26
参照)。
【0139】そして、パトローネ蓋5を図23,図24
に示す位置まで閉鎖させると、パトローネ蓋5はアーム
35と当接する。このとき、フィルムパトローネ1のパ
トローネスプール3と上方に退避している位置決め軸7
は、同軸上に位置するようになっている。
【0140】パトローネ蓋5をさらに閉じ方向に回転移
動させると、パトローネ蓋5は、アーム35と当接して
いるので、保持部材8と一体的にばね34の付勢力に抗
して閉じて行く。
【0141】パトローネ蓋5および保持部材8が一体的
に閉じ方向に移動して行くと、位置決め軸7は、ボス7
bが係合しているカム溝19に沿ってカメラの下方に移
動して行き、フィルムパトローネ1のパトローネスプー
ル3と徐々に係合して行く(図23,図24および図2
1,図22参照)。
【0142】パトローネ蓋5が完全に閉鎖されると、上
述したように、パトローネ蓋5の係合部5aと係止部材
9の係止部9aが係合した状態になり、このときには、
位置決め軸7は、フィルムパトローネ1のパトローネス
プール3との係合を完了している(図19,図20参
照)。
【0143】なお、位置決め軸7と駆動軸16は、共に
パトローネ蓋5により位置決めされている。
【0144】このような第1実施例によれば、遮光蓋
は、開くときには完全に開いた位置で、また閉じるとき
には完全に閉じた位置でその回転動作を停止するが、そ
の後はこの遮光蓋とは独立に操作部材がさらに移動する
ので、回転量が多すぎたり少なすぎたりすることなく遮
光蓋を確実に開位置または閉位置に回転させることがで
きる。
【0145】これにより、不用意にパトローネ内部が露
光されることはなく、また、送り出されたフィルムが遮
光蓋と接触して該遮光蓋により損傷を受けることもな
く、さらにはフィルムが遮光蓋に引っ掛かってオートロ
ードミスを起こしたりすることはない。
【0146】図29から図42は本発明の第2実施例を
示したものである。この第2実施例において、上述の第
1実施例と同様である部分については同一の符号を付し
て説明を省略し、主として異なる点についてのみ説明す
る。
【0147】図29はパトローネ装填装置の一部断面を
含む背面図、図30はパトローネ装填装置の一部断面を
含む底面図である。なお、図面の煩雑化を防ぐために、
説明に関係ない部分については、記載を省略した部分も
ある。
【0148】遮光蓋開閉部材52は、フィルムパトロー
ネ1の遮光蓋2と係合する係合部52aと、この係合部
52aの下端部側に設けられたボス52bと、上記係合
部52aと同軸に下方に延設された軸52cとを有して
構成されていて、上記係合部52a,軸52cは、それ
ぞれフィルムパトローネ装填室56の底板56b,地板
27により回動自在に軸支されている。
【0149】上記軸52cには、ばね53を介装してギ
ヤー54が嵌合されて上記底板56bと地板27の間の
空間に配設されており、該ギヤー54は、さらにワッシ
ャ55により抜け止めされている。このばね53は、ギ
ヤー54によって圧縮された状態に取り付けられてお
り、遮光蓋開閉部材52とギヤー54を互いに離間する
方向に付勢している。
【0150】なお、上記ばね53の力量は、遮光蓋開閉
部材52がフィルムパトローネ1の遮光蓋2と係合して
いても、遮光蓋開閉部材52とギヤー54が一体的に回
動するのに十分な力量に設定されている。
【0151】上記遮光蓋開閉部材52のボス52bは、
フィルムパトローネ装填室56の底板56bに設けられ
た略円弧状の溝56cに嵌合しており、これにより遮光
蓋開閉部材52の回転角度が規制されるようになってい
る。
【0152】すなわち、上記ボス52bが溝56cの一
端56dに当接したときに係合部52aと係合している
遮光蓋2が完全に開く位置となり、一方、ボス52bが
溝56cの他端56eに当接したときが同遮光蓋2が完
全に閉じる位置となる。
【0153】こうして、この第2実施例では上述の第1
実施例とは異なり、溝56cの両端56d、56eが規
制手段となっている。
【0154】上記ギヤー54には、第2伝達部材51の
ラック51aが噛合するようになっていて、この第2伝
達部材51に設けられたコの字形状の係合部51bに
は、第1伝達部材11のボス11dが係合するようにな
っている。これにより、上記係止部材9の動きが、第1
伝達部材11および第2伝達部材51を介して、ギヤー
54に伝達されるようになっている。
【0155】なお、パトローネ蓋5の開閉が行われると
きには、ラック51aとギヤー54の噛合は外れている
ので、該パトローネ蓋5の閉じ動作に伴ってラック51
aの歯とギヤー54の歯が干渉して、破損したりするこ
とはない。
【0156】上述のような構成において、ギヤー54を
回転させるときに、ばね53による付勢力が、該ばね5
3と遮光蓋開閉部材52との間に働く摩擦力よりも大き
い場合には、該ギヤー54と遮光蓋開閉部材52は一体
的に回転するようになっており、一方、上記ボス52b
が、溝56cの端部56d,56eのいずれかに当接し
た場合には、該遮光蓋開閉部材52はそれ以上は回転不
可能であるので、ギヤー54だけが回転するようになっ
ている。
【0157】このようにして、操作部材である係止部材
9の動きを遮光蓋2の開閉を行う連結部材である遮光蓋
開閉部材52に伝達する伝達駆動手段は、駆動力の伝達
を制限する制限手段であるスリップクラッチを有してい
る。
【0158】なお、その他の構成については、上述の第
1実施例と同様であるので説明を省略する。
【0159】次に、このような第2実施例の作用を図2
9から図42を参照して説明する。ここでは、上述の第
1実施例とは異なる動作である係止部材9の係合および
解除動作について主として説明し、上述の第1実施例と
同様である動作、例えば位置決め軸7のフィルムパトロ
ーネ装填室56への突出,退避動作などについては説明
を省略する。
【0160】フィルムパトローネ装填室56にフィルム
パトローネ1を挿入してパトローネ蓋5を閉めて行く
と、パトローネ蓋5が軸15を中心として回転して、該
フィルムパトローネ装填室56はカメラ本体4の内部に
収納される。
【0161】図29,図30は、フィルムパトローネ装
填室56がカメラ本体4に収納された直後の状態を示し
ている。
【0162】係止部材9は、係止腕9dがカメラ本体4
の係止部に係止されることにより、図29に示す状態に
保持されている。
【0163】この状態からパトローネ蓋5をさらに閉め
て行くと、係合部5aが係止部材9の係止腕9dを押し
て行き、パトローネ蓋5が完全に閉まると該係止腕9d
とカメラ本体の係止部との係合が外れて、係止部材9は
ばね30の付勢力によりカメラ下方に移動して行く。
【0164】図31,図32は、上記図29,図30に
示す状態よりも係止部材9がやや下方に下がった状態を
示している。
【0165】このときには、係止部材9の係止部9a
は、パトローネ蓋5の係合部5aとすでに係合してい
る。
【0166】また、係止部材9が下方に移動したことに
より、その係合部9eが第1伝達部材11のボス11c
を下方に押し下げ、ボス11cを押された第1伝達部材
11は、軸11fを回転中心として図31中時計周りに
回転する。
【0167】第1伝達部材11が回転することにより、
第1伝達部材11の第2アーム11bのボス11dと係
合している第2伝達部材51が、図31,図32中左方
向に移動して行く。
【0168】こうして、該第2伝達部材51のラック5
1aがギヤー54と噛合し始めるが、このときにはパト
ローネ蓋5の係合部5aと係止部材9の係止部9aがす
でに係合していて、フィルムパトローネ装填室56の内
部は遮光されているので、遮光蓋2を開放してもフィル
ムパトローネ1内のフィルム25が不用意に露光される
ことはない。
【0169】図33,図34は、第2伝達部材51のラ
ック51aとギヤー54が噛合した状態を示している。
【0170】このときにも、係止部材9のばね30の付
勢力によるカメラ下方向への移動が、第1伝達部材11
を介して第2伝達部材51の左方向へのスライド運動と
して伝達され、これによりギヤー54が回転して、遮光
蓋開閉部材52もギヤー54と一体的に図34中時計周
りに回転している。
【0171】さらに、係止部材9がばね30の付勢力に
よりカメラ下方に下がり、第1伝達部材11を介して第
2伝達部材51が図33中左方向に移動すると、ラック
51aがギヤー54をさらに図34中時計周りに回転さ
せ、ギヤー54と一体的に回転する遮光蓋開閉部材52
のボス52bが、フィルムパトローネ装填室56の底板
56b内の溝56cの一端56dに当接する(図35,
図36参照)。
【0172】このボス52bが溝56cの一端56dに
当接した位置では、フィルムパトローネ1の遮光蓋2は
完全に開放された状態となっている。しかし、係止部材
9の下面9fは、図35に示すようにスイッチ17と当
接していないので、フィルム25の送り出しはまだ開始
されない。
【0173】係止部材9は、上記図35,図36に示す
位置から、図37,図38に示すような係止部9aがパ
トローネ蓋5の係合部5aの最下面に当接する位置ま
で、ばね30の付勢力によりさらに下がっていく。そし
て、この係止部材9の移動中に、その下面9fがスイッ
チ17を閉成してオンにする。
【0174】このとき、係止部材9の下方への移動にと
もなって第2伝達部材51も図35,図36中さらに左
方向へ移動し、ラック51aがギヤー54を回転させる
が、遮光蓋開閉部材52はボス52bが溝56cの一端
56dに当接していて回転できないので、ギヤー54の
みが回転することになる。
【0175】係止部材9は、その係止部9aがパトロー
ネ蓋5の係合部5aの最下面に当接したところで下方へ
の移動を終了する。
【0176】なお、上記スイッチ17がオンになったと
きには、フィルムパトローネ1の遮光蓋2はすでに開い
ているので、送り出されたフィルム25が該遮光蓋2に
引っ掛かることなくスムーズに送り出される。
【0177】次に、フィルム25への撮影が終了して、
該フィルム25がフィルムパトローネ1内に巻き戻され
た後に、係止部材9を解除する動作について説明する。
【0178】撮影者がカメラ本体の外側に露出している
係止部材9のツマミ部9cをカメラ上方向にスライドさ
せて行くと、その係合部9eとボス11cの係合によ
り、第1伝達レバー11が軸11fを中心として図39
中反時計方向に回動し、さらに、ボス11dと係合部5
1bの係合により、第2伝達部材51が図39中右方向
に移動する。
【0179】この第2伝達部材51の右方向への移動に
より、ラック51aと噛合しているギヤー54が図40
中反時計周りに回転して、遮光蓋開閉部材52もギヤー
54と一体的に反時計周りに回転し、係合部52aとの
係合によりフィルムパトローネ1の遮光蓋2も閉じる方
向に回転して行く(図39,図40参照)。
【0180】さらに係止部材9のツマミ部9cをカメラ
上方向に持ち上げていくと、係止部材9のスライド運動
は第1伝達部材11を介して伝達され、第2伝達部材5
1が図39,図40中右方向にスライドする。
【0181】第2伝達部材51のラック51aがギヤー
54をさらに図40中反時計周りに回転させ、ギヤー5
4と一体的に回転する遮光蓋開閉部材52のボス52b
が溝56cの他端56eに当接する(図41,図42参
照)。
【0182】ボス52bが溝56cの他端56eに当接
すると、遮光蓋開閉部材52は回転を停止し、このとき
にはフィルムパトローネ1の遮光蓋2も完全に閉じた状
態になっている。
【0183】このときには、図41,図42に示すよう
に、係止部材9の係止部9aとパトローネ蓋5の係合部
5aとの係合はまだ解除されていないので、撮影者はさ
らに係止部材9のツマミ部9cを上方に持ち上げる。
【0184】遮光蓋開閉部材52が係止されて回転を停
止した後も、ギヤー54と第2伝達部材51のラック5
1aは噛合しているので、第2伝達部材51の図39,
図40中右方向への移動により、ギヤー54のみが第2
伝達部材51のラック51aとの噛合が解除されるまで
単独で回転する(図31,図32参照)。
【0185】そして、第2伝達部材51のラック51a
とギヤー54の噛合が解除された後も、係止部材9の係
止部9aとパトローネ蓋5の係合部5aが解除されるま
でツマミ部9cを持ち上げていくと、第2伝達部材51
はギヤー54から離れていく。
【0186】係止部材9の係止部9aとパトローネ蓋5
の係合部5aの係合が解除されると同時に、係止部材9
の係止腕9dが図示しないカメラ本体4の係止部と係合
し、係止部材9は図29,図30に示す状態で係止され
ることになる。
【0187】このような第2実施例によれば、遮光蓋
は、開くときには完全に開いた位置で、また閉じるとき
には完全に閉じた位置でその回転動作を停止するが、そ
の後はこの遮光蓋とは独立に操作部材がさらに移動する
ので、回転量が多すぎたり少なすぎたりすることなく遮
光蓋を確実に開位置または閉位置に回転させることがで
きる。
【0188】これにより、不用意にパトローネ内部が露
光されることはなく、また、送り出されたフィルムが遮
光蓋と接触して該遮光蓋により損傷を受けることもな
く、さらにはフィルムが遮光蓋に引っ掛かってオートロ
ードミスを起こしたりすることはない。
【0189】図43から図54は本発明の第3実施例を
示したものである。この第3実施例において、上述の第
1,第2実施例と同様である部分については同一の符号
を付して説明を省略し、主として異なる点についてのみ
説明する。
【0190】図43,図44を参照してこの第3実施例
の構成を説明する。規制手段である係止部材61には、
図43に示すように、縦長のスライド溝61bが設けら
れていて、このスライド溝61bをカメラ本体4から突
設された2本のボス29に係合することで、カメラの縦
方向にスライド可能になっている。このとき、該係止部
材61にはばね30が架設されていて、このばね30に
よってカメラ下側に付勢されている。
【0191】上記係止部材61の上記スライド溝61b
の側方には、指などで該係止部材61を操作するための
ツマミ部61cがカメラ本体から露出するように設けら
れていて、このツマミ部61cを操作して係止部材61
をカメラ上方に移動させると、該係止部材61の係止部
61aとパトローネ蓋5の係合部5aとの係合は解除さ
れるようになっている。
【0192】また、係止部材61には、上記係止部61
aに対向するように係止腕61dが設けられていて、係
止部61aと係合部5aとの係合を解除したときに、該
係止腕61dはカメラ本体4の図示しない一部に係止さ
れて、係止部材61のばね30の付勢力によるカメラ下
側への移動を阻止するようになっている。
【0193】上記係止部材61のツマミ部61cの下端
側には、後述する伝達駆動手段である伝達部材62の移
動を規制する規制手段の第2保持部である係止面61h
と、同規制手段の第1保持部である係止面61iと、こ
れら係止面61hと係止面61iを接続する伝達部であ
るカム面61gとが構成されていて、上記係止面61i
の上端側には後述するフィルム検出レバー64と係合す
るための係合部61jが形成されている。
【0194】また、上記カム面61gの反対側には凸部
が設けられ、この凸部の下面61fはスイッチ手段たる
スイッチ17を押圧するための押圧面となっており、上
記第1実施例の下面9fと同様の作用を行うようになっ
ている。
【0195】上記伝達部材62は、係止部材61の移動
を遮光蓋開閉部材6に伝達して遮光蓋開閉部材6を回転
させるための伝達駆動手段であり、図43,図44の左
右方向にのみ移動可能となるようにカメラ本体に保持さ
れ、ばね63により常に係止部材61に当接するように
付勢されている。
【0196】該伝達部材62は、一端に上記係止部材6
1に当接するための当接部62bが、他端に上記遮光蓋
開閉部材6のボス6bを押圧するための押圧部62aが
それぞれ構成されている。
【0197】また、上記係止部材61の係止面61iの
図43の左側近傍には、フィルム検出手段であるフィル
ム検出レバー64が設けられている。
【0198】このフィルム検出レバー64は、図4等に
示すように、カメラ本体4に回動自在に軸支されている
軸64cと、この軸64cの上端部からカメラ前方に向
けて延出するフィルム検出部64aと、フィルム給送路
中にフィルム25が出ている場合に上記係止部材61の
係合部61jと係合して該係止部材61の動きを係止す
るための、上記軸64cの下端部からカメラ前方に向け
て延出する係止部64bとを有して構成されており、図
示しないばねによりフィルム給送路中に突出する方向に
付勢されている。
【0199】なお、その他の構成については、上述の第
1実施例と同様であるので説明を省略する。
【0200】次に、このような第3実施例の作用を図2
9から図42を参照して説明する。ここでは、上述の第
1実施例とは異なる動作である係止部材61の係合およ
び解除動作について主として説明し、上述の第1実施例
と同様である動作については説明を省略する。
【0201】フィルムパトローネ装填室26にフィルム
パトローネ1を挿入してパトローネ蓋5を閉めて行く
と、パトローネ蓋5が軸15を中心として回転して、該
フィルムパトローネ装填室26はカメラ本体4の内部に
収納される。
【0202】図43,図44は、フィルムパトローネ装
填室26がカメラ本体4に収納された直後の状態を示し
ている。
【0203】係止部材61は、係止腕61dが、カメラ
本体4の係止部に係止されることにより、図43,図4
4に示す状態に保持されている。
【0204】この状態からパトローネ蓋5をさらに閉め
て行くと、係合部5aが係止部材61の係止腕61dを
押して行き、パトローネ蓋5が完全に閉まると該係止腕
61dとカメラ本体の係止部との係合が外れて、係止部
材61はばね30の付勢力によりカメラ下方に移動して
行く。
【0205】なお、上記図43,図44に示す状態で
は、伝達部材62はまだ遮光蓋開閉部材6のボス6bに
は接していない。
【0206】図45,図46は、上記図43,図44に
示す状態よりも係止部材61がやや下方に下がった状態
を示している。
【0207】このときには、係止部材61の係止部61
aは、パトローネ蓋5の係合部5aとすでに係合してい
る。
【0208】つまり、これら図45,図46に示す状態
においては、パトローネ蓋5は係止されていて開かない
ので、パトローネ装填室26内は遮光されているが、伝
達部材62が遮光蓋開閉部材6に達していないので、フ
ィルムパトローネ1の遮光蓋6は開かれていない。
【0209】図47,図48は、上記図45,図46に
示す状態よりもさらに係止部材61が下がった状態を示
したものである。
【0210】この状態では、すでに、係止部材61のカ
ム面61gが伝達部材62と当接する位置まで下がって
いるので、当接部62bが該カム面61gに押されて伝
達部材62は図47,図48中左方向へ移動し、この伝
達部材62の押圧部62aが遮光蓋開閉部材6のボス6
bを押す。
【0211】ボス6bを押された遮光蓋開閉部材6は、
ばね28の付勢力に抗して図48中時計周りに回転す
る。
【0212】なお、上記図47,図48に示す状態で
は、遮光蓋2はまだ完全には開いていない。
【0213】図49,図50は、さらに係止部材61が
下がった状態を示している。係止部材61のカム面61
gは、すでに伝達部材62と当接する位置を過ぎてお
り、係止面61iが伝達部材62と当接する位置に達し
ている。
【0214】この係止面61iが伝達部材62を係止し
たときにフィルムパトローネ1の遮光蓋2が完全に開く
ように構成されているので、図49,図50に示す状態
においては、該遮光蓋2は完全に開いている。
【0215】またこのときには、係止部材61の下面6
1fはスイッチ17には接しておらず、つまりフィルム
パトローネ1の内部からフィルム25はまだ送り出され
てはいない。
【0216】図51,図52は、係止部材61の係止部
61aがパトローネ蓋5の係合部5aの最下面に当接し
て、係止部材61の移動が完了した状態を示している。
【0217】上記図49,図50に示す状態からこの図
51,図52に示す状態に係止部材61が移動する間
に、下面61fがスイッチ17を押圧して該スイッチ1
7を閉成させる。
【0218】この間、伝達部材62は、常に係止面61
iに係止されているので移動することはなく、したがっ
て遮光蓋2もそれ以上回転することはない。
【0219】スイッチ17は、上記図28に示すように
CPU42に接続されていて、スイッチ17が閉成され
ると、CPU42は、駆動回路46を介してモータ43
を駆動させる。このとき、CPU42は、ギヤー21が
図52の矢印F方向に回転するようにモータ43を駆動
する。
【0220】太陽ギヤー21が図52の矢印F方向に回
転すると、この太陽ギヤー21の周りを遊星ギヤー24
が図52の矢印F方向に公転して、駆動軸16のギヤー
部16bと噛合し、駆動軸16が図52の矢印F方向に
回転してフィルムパトローネ1の内部からフィルム25
が送り出される。
【0221】図53,図54は、フィルムパトローネ1
からフィルム25が送り出された状態を示している。
【0222】この第3実施例のフィルム検出レバー64
は、上述の第1実施例のフィルム検出レバー10とほぼ
同様の動作をするものであるが、第1実施例の係止部1
0bが第1伝達部材11を係止するのに対し、本実施例
の係止部64bは、係止部材61の係合部61jを係止
するように構成されている(図53参照)。
【0223】次に、フィルム25への撮影が終了して、
該フィルム25がフィルムパトローネ1内に巻き戻され
た後に、パトローネ蓋5の係止を解除する動作について
説明する。
【0224】なお、撮影終了後のフィルム25を巻き上
げる動作は、上述の第1実施例と同様であるので説明を
省略する。
【0225】撮影者がカメラ本体の外側に露出している
係止部材61のツマミ部61cを、図51に示す状態か
ら図49に示す状態まで、図中上方向、つまりパトロー
ネ蓋5の開放を許容する位置へ移動させて行く。
【0226】図49,図50に示す状態では、係止部材
61のカム面61gが伝達部材62と当接する位置まで
上がってきていないので、伝達部材62および遮光開閉
部材6は移動しない。
【0227】この図49,図50に示す状態から図4
7,図48に示す状態までさらに係止部材61を持ち上
げると、伝達部材62と当接する位置まで係止部材61
のカム面61gが上がってくる。伝達部材62は、上述
のように、ばね63により係止部材61に当接するよう
に付勢されているので、上記カム面61gに沿って図4
7,図48中右方向へ移動する。
【0228】一方、遮光蓋開閉部材6もばね28により
遮光蓋2を閉じる方向、つまり図48中反時計周りに付
勢されているので、伝達部材62の押圧部62aにボス
6bが当接して、図48中で反時計方向に回転し、つま
り遮光蓋2を閉じて行く。
【0229】さらに、係止部材61を図45,図46に
示す状態まで持ち上げると、係止部材61のカム面61
gは、伝達部材62と当接する位置を通り過ぎて、次に
係止面61hが伝達部材62と当接する位置まで上がっ
てきている。
【0230】このときには、伝達部材62は移動を完了
して、押圧部62aも遮光蓋開閉部材6のボス6bから
すでに離れており、遮光蓋開閉部材6は、アーム6cが
ボス31に当接した状態で回転を停止している。
【0231】この図45,図46に示す状態では、遮光
蓋2は完全に閉じてパトローネ1内は完全に遮光されて
いるが、係止部材61とパトローネ蓋5の係合はまだ解
除されていないので、パトローネ蓋5が開くことはな
い。
【0232】さらに図43,図44に示す状態まで係止
部材61を持ち上げると、係止部材61とパトローネ蓋
5の係合は解除されて、係止部材61の係止腕61dは
図示しないカメラ本体の係合部に係止される。
【0233】このような第3実施例によれば、遮光蓋
は、開くときには完全に開いた位置で、また閉じるとき
には完全に閉じた位置でその回転動作を停止するが、そ
の後はこの遮光蓋とは独立に操作部材がさらに移動する
ので、回転量が多すぎたり少なすぎたりすることなく遮
光蓋を確実に開位置または閉位置に回転させることがで
きる。
【0234】これにより、不用意にパトローネ内部が露
光されることはなく、また、送り出されたフィルムが遮
光蓋と接触して該遮光蓋により損傷を受けることもな
く、さらにはフィルムが遮光蓋に引っ掛かってオートロ
ードミスを起こしたりすることはない。
【0235】[付記]以上詳述したような本発明の上記
実施態様によれば、以下のごとき構成を得ることができ
る。
【0236】(1) フィルムリーダー部が収納され、
かつ開閉する遮光蓋を有する形式のフィルムパトローネ
を装填するカメラのパトローネ装填装置において、フィ
ルムパトローネ装填室と、上記フィルムパトローネ装填
室を開閉するパトローネ室蓋と、上記パトローネ室蓋
を、閉鎖した状態で係止する閉鎖位置と、係止を解除し
開放を許容する開放位置とに移動可能な係止部材と、上
記フィルムパトローネと係合して上記遮光蓋の開閉を行
う遮光蓋開閉部材と、上記係止部材の開放位置から閉鎖
位置への移動の区間中に、上記遮光蓋開閉部材を上記遮
光蓋の開放する位置に規制し、上記係止部材の閉鎖位置
から開放位置への移動の区間中に、上記遮光蓋開閉部材
を上記遮光蓋の閉鎖する位置に規制する規制手段と、上
記係止部材の開放位置から閉鎖位置への移動により、上
記遮光蓋開閉部材を開方向に作動し、上記係止部材の閉
鎖位置から開放位置への移動により、上記遮光蓋開閉部
材を閉方向に作動する伝達駆動手段と、を有し、上記規
制手段は、上記係止部材の開放位置から閉鎖位置への移
動区間中であって、上記パトローネ室蓋との係合開始か
ら係止完了までの区間で、上記遮光蓋開閉部材を遮光蓋
開放位置に規制し、上記係止部材の閉鎖位置から開放位
置への移動区間中であって、上記パトローネ室蓋との係
合が解除される前の区間で、上記遮光蓋開閉部材を遮光
蓋閉鎖位置に規制することを特徴とするパトローネ装填
装置。
【0237】(2) フィルムリーダー部が収納され、
かつ開閉する遮光蓋を有する形式のフィルムパトローネ
を装填するカメラにおいて、フィルムパトローネ装填室
と、上記フィルムパトローネ装填室を開閉するパトロー
ネ室蓋と、上記パトローネ室蓋を、閉鎖した状態で係止
する閉鎖位置と、係止を解除し開放を許容する開放位置
とに移動可能な係止部材と、上記フィルムパトローネと
係合して上記遮光蓋の開閉を行う遮光蓋開閉部材と、上
記係止部材の開放位置から閉鎖位置への移動の区間中
に、上記遮光蓋開閉部材を上記遮光蓋の開放する位置に
規制し、上記係止部材の閉鎖位置から開放位置への移動
の区間中に、上記遮光蓋開閉部材を上記遮光蓋の閉鎖す
る位置に規制する規制手段と、上記係止部材の開放位置
から閉鎖位置への移動により、上記遮光蓋開閉部材を開
方向に作動し、上記係止部材の閉鎖位置から開放位置へ
の移動により、上記遮光蓋開閉部材を閉方向に作動する
伝達駆動手段と、を有し、上記規制手段は、上記係止部
材の開放位置から閉鎖位置への移動区間中であって、上
記パトローネ室蓋との係合開始から係止完了までの区間
で、上記遮光蓋開閉部材を遮光蓋開放位置に規制し、上
記係止部材の閉鎖位置から開放位置への移動区間中であ
って、上記パトローネ室蓋との係合が解除される前の区
間で、上記遮光蓋開閉部材を遮光蓋閉鎖位置に規制する
ように、上記伝達駆動手段の移動を規制することを特徴
とするパトローネ装填装置。
【0238】(3) 付記1または付記2において、上
記伝達手段は、上記係止部材の移動区間中であって、上
記係止部材がパトローネ室蓋と係合している区間での
み、上記遮光蓋開閉部材と係合することを特徴とするパ
トローネ装填装置。
【0239】(4) 付記1または付記2において、上
記規制手段は、上記遮光蓋開閉部材を遮光蓋の閉方向に
付勢する弾性部材と、上記遮光蓋開閉部材の作動を保持
する保持部と、を有することを特徴とするパトローネ装
填装置。
【0240】(5) 付記1において、上記規制手段
は、遮光蓋が開放状態にあるときには、上記遮光蓋開閉
部材を移動しないよう保持する保持部と、上記伝達駆動
手段が遮光蓋開閉部材を駆動するよう移動する伝達部と
を有し、上記伝達駆動手段に設けられていることを特徴
とするパトローネ装填装置。
【0241】(6) 付記2において、上記規制手段
は、遮光蓋が開放状態にあるときには上記伝達駆動手段
を移動しないよう保持する第1保持部と、上記伝達駆動
手段が遮光蓋開閉部材を駆動するよう移動する伝達部
と、上記係止部材が上記パトローネ開閉蓋と係止を開始
するまでは上記伝達駆動手段を駆動しない第2保持部と
を有し、上記係止部材に設けられていることを特徴とす
るパトローネ装填装置。
【0242】(7) 付記5または付記6において、上
記規制手段はカム面で規制を行うことを特徴とするパト
ローネ装填装置。
【0243】(8) 付記1において、上記伝達駆動手
段は遮光蓋開閉部材への駆動力の伝達を制限する制限手
段を有することを特徴とするパトローネ装填装置。
【0244】(9) 付記8において、上記制限手段は
スリップクラッチ機構であることを特徴とするパトロー
ネ装填装置。
【0245】(10) 付記8において、上記規制手段
は遮光蓋開閉部材の移動を規制する固定部材であること
を特徴とするパトローネ装填装置。
【0246】(11) フィルムリーダー部が収納さ
れ、かつ開閉する遮光蓋を有する形式のフィルムパトロ
ーネを装填するカメラのパトローネ装填装置において、
開閉するパトローネ室蓋と、上記パトローネ室蓋と一体
に構成され、カメラ本体から突出したパトローネ装填位
置と、カメラ本体に収納される収納位置とに移動可能な
フィルムパトローネ装填室と、上記パトローネ装填室と
一体的に設けられ、上記フィルムパトローネと係合して
上記遮光蓋の開閉を行う遮光蓋開閉部材と、上記パトロ
ーネ室蓋を、閉鎖した状態で係止する閉鎖位置と、係止
を解除し開放を許容する開放位置とに移動可能な係止部
材と、上記係止部材の開放位置から閉鎖位置への移動の
区間中に、上記遮光蓋開閉部材を上記遮光蓋の開放する
位置に規制し、上記係止部材の閉鎖位置から開放位置へ
の移動の区間中に、上記遮光蓋開閉部材を上記遮光蓋の
閉鎖する位置に規制する規制手段と、上記係止部材の開
放位置から閉鎖位置への移動により、上記遮光蓋開閉部
材を開方向に作動し、上記係止部材の閉鎖位置から開放
位置への移動により、上記遮光蓋開閉部材を閉方向に作
動する伝達駆動手段と、を有し、上記規制手段は、上記
係止部材の開放位置から閉鎖位置への移動区間中であっ
て、上記パトローネ室蓋との係合開始から係止完了まで
の区間で、上記遮光蓋開閉部材を遮光蓋開放位置に規制
し、上記係止部材の閉鎖位置から開放位置への移動区間
中であって、上記パトローネ室蓋との係合が解除される
前の区間で、上記遮光蓋開閉部材を遮光蓋閉鎖位置に規
制することを特徴とするパトローネ装填装置。
【0247】
【発明の効果】以上説明したように本発明のパトローネ
装填装置によれば、遮光蓋を開放する位置と閉鎖する位
置とに確実に位置決めすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例において、パトローネ蓋を
開けたときのパトローネ装填室を示す斜視図。
【図2】上記第1実施例のカメラを背面側から示す斜視
図。
【図3】上記第1実施例のパトローネ蓋を閉じたときの
パトローネ装填室を示す一部断面を含む斜視図。
【図4】上記第1実施例のパトローネ蓋を開けたときの
フィルムパトローネを装填していないパトローネ装填室
を示す斜視図。
【図5】上記第1実施例のフィルムパトローネ装填室が
カメラ本体に収納された直後の状態を示す一部断面を含
む背面図。
【図6】上記図5の底面図。
【図7】上記図5において、係止部材がやや下方に下が
った状態を示す図。
【図8】上記図7の底面図。
【図9】上記図7において、係止部材がさらに下方に下
がった状態を示す図。
【図10】上記図9の底面図。
【図11】上記図9において、係止部材がさらに加えて
下方に下がった状態を示す図。
【図12】上記図11の底面図。
【図13】上記図11において、係止部材の係止部がパ
トローネ蓋の係合部の最下面に当て付いて、該係止部材
のカメラ下方への移動が終了した状態を示す図。
【図14】上記図13の底面図。
【図15】上記図13において、駆動軸が回転してフィ
ルムパトローネからフィルムが送り出されている状態を
示す図。
【図16】上記図15の底面図。
【図17】上記第1実施例のパトローネ装填室の一部分
を示す、(A)平面図,(B)背面図。
【図18】上記図17において、フィルムパトローネか
らフィルムが送り出されている状態を示す、(A)平面
図,(B)背面図。
【図19】上記第1実施例において、パトローネ蓋を閉
じているときの位置決め軸の近傍を示す平面図。
【図20】上記図19のA−A’断面図。
【図21】上記図19において、パトローネ蓋を少し開
けたときの状態を示す図。
【図22】上記図21のA−A’断面図。
【図23】上記図21において、保持部材の当接面がカ
メラ本体の当接面に当て付いたときの状態を示す図。
【図24】上記図23のA−A’断面図。
【図25】上記図23において、パトローネ蓋をさらに
少し開けた状態を示す図。
【図26】上記図25のA−A’断面図。
【図27】上記図25において、フィルムパトローネ装
填室にフィルムパトローネを装填することが可能な位置
までパトローネ蓋を開いた状態を示す図。
【図28】上記第1実施例のカメラの電気的構成の一部
を簡略化して示すブロック図。
【図29】本発明の第2実施例のフィルムパトローネ装
填室がカメラ本体に収納された直後の状態を示す一部断
面を含む背面図。
【図30】上記図29の底面図。
【図31】上記図29において、係止部材がやや下方に
下がった状態を示す図。
【図32】上記図31の底面図。
【図33】上記図31において、係止部材がさらに下方
に下がった状態を示す図。
【図34】上記図33の底面図。
【図35】上記図33において、係止部材がさらに加え
て下方に下がった状態を示す図。
【図36】上記図35の底面図。
【図37】上記図35において、係止部材の係止部がパ
トローネ蓋の係合部の最下面に当て付いて、該係止部材
のカメラ下方への移動が終了し、フィルムパトローネか
らフィルムが送り出されている状態を示す図。
【図38】上記図37の底面図。
【図39】上記図35において、係止部材をやや上方に
持ち上げた状態を示す図。
【図40】上記図39の底面図。
【図41】上記図39において、係止部材をさらに上方
に持ち上げた状態を示す図。
【図42】上記図41の底面図。
【図43】本発明の第3実施例のフィルムパトローネ装
填室がカメラ本体に収納された直後の状態を示す一部断
面を含む背面図。
【図44】上記図43の底面図。
【図45】上記図43において、係止部材がやや下方に
下がった状態を示す図。
【図46】上記図45の底面図。
【図47】上記図45において、係止部材がさらに下方
に下がった状態を示す図。
【図48】上記図47の底面図。
【図49】上記図47において、係止部材がさらに加え
て下方に下がった状態を示す図。
【図50】上記図49の底面図。
【図51】上記図49において、係止部材の係止部がパ
トローネ蓋の係合部の最下面に当て付いて、該係止部材
のカメラ下方への移動が終了した状態を示す図。
【図52】上記図51の底面図。
【図53】上記図51において、フィルムパトローネか
らフィルムが送り出されている状態を示す図。
【図54】上記図53の底面図。
【符号の説明】
1…フィルムパトローネ 2…遮光蓋 5…パトローネ蓋(パトローネ室蓋) 6,52…遮光蓋開閉部材 9,61…係止部材 11…第1伝達部材 12,51…第2伝達部材 26…フィルムパトローネ装填室 28…ばね 56c…溝 61g…カム面 61h…係止面(第2保持部) 61i…係止面(第1保持部) 62…伝達部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムリーダー部が収納され、かつ開
    閉する遮光蓋を有する形式のフィルムパトローネを装填
    するカメラのパトローネ装填装置において、 フィルムパトローネ装填室と、 上記フィルムパトローネ装填室を開閉するパトローネ室
    蓋と、 上記パトローネ室蓋を、閉鎖した状態で係止する閉鎖位
    置と、係止を解除し開放を許容する開放位置とに移動可
    能な係止部材と、 上記フィルムパトローネと係合して上記遮光蓋の開閉を
    行う遮光蓋開閉部材と、 上記係止部材の開放位置から閉鎖位置への移動の区間中
    に、上記遮光蓋開閉部材を上記遮光蓋の開放する位置に
    規制し、上記係止部材の閉鎖位置から開放位置への移動
    の区間中に、上記遮光蓋開閉部材を上記遮光蓋の閉鎖す
    る位置に規制する規制手段と、 を有することを特徴とするパトローネ装填装置。
  2. 【請求項2】 上記係止部材の開放位置から閉鎖位置へ
    の移動により、上記遮光蓋開閉部材を開方向に作動し、
    上記係止部材の閉鎖位置から開放位置への移動により、
    上記遮光蓋開閉部材を閉方向に作動する伝達駆動手段を
    有し、 上記規制手段は、上記係止部材の開放位置から閉鎖位置
    への移動区間中であって、上記パトローネ室蓋との係合
    開始から係止完了までの区間で、上記遮光蓋開閉部材を
    遮光蓋開放位置に規制し、 上記係止部材の閉鎖位置から開放位置への移動区間中で
    あって、上記パトローネ室蓋との係合が解除される前の
    区間で、上記遮光蓋開閉部材を遮光蓋閉鎖位置に規制す
    ることを特徴とする請求項1に記載のパトローネ装填装
    置。
  3. 【請求項3】 上記係止部材の開放位置から閉鎖位置へ
    の移動により、上記遮光蓋開閉部材を開方向に作動し、
    上記係止部材の閉鎖位置から開放位置への移動により、
    上記遮光蓋開閉部材を閉方向に作動する伝達駆動手段を
    有し、 上記規制手段は、上記係止部材の開放位置から閉鎖位置
    への移動区間中であって、上記パトローネ室蓋との係合
    開始から係止完了までの区間で、上記遮光蓋開閉部材を
    遮光蓋開放位置に規制し、 上記係止部材の閉鎖位置から開放位置への移動区間中で
    あって、上記パトローネ室蓋との係合が解除される前の
    区間で、上記遮光蓋開閉部材を遮光蓋閉鎖位置に規制す
    るように、上記伝達駆動手段の移動を規制することを特
    徴とする請求項1に記載のパトローネ装填装置。
JP24039294A 1994-10-04 1994-10-04 パトローネ装填装置 Withdrawn JPH08106125A (ja)

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