JPH0862686A - カメラ - Google Patents

カメラ

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Publication number
JPH0862686A
JPH0862686A JP19882694A JP19882694A JPH0862686A JP H0862686 A JPH0862686 A JP H0862686A JP 19882694 A JP19882694 A JP 19882694A JP 19882694 A JP19882694 A JP 19882694A JP H0862686 A JPH0862686 A JP H0862686A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cartridge
locking
film
light
closing
Prior art date
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Pending
Application number
JP19882694A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Furuya
浩明 古家
Yasuo Asakura
康夫 朝倉
Keita Takahashi
敬太 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP19882694A priority Critical patent/JPH0862686A/ja
Publication of JPH0862686A publication Critical patent/JPH0862686A/ja
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パトローネからフィルムを送り出すときに、
該フィルムが、パトローネの遮光蓋に引っ掛ることなく
確実に送り出されるカメラを提供する。 【構成】 パトローネ蓋5を係止する係止部材9と、フ
ィルムパトローネ1の遮光蓋2を開閉する遮光蓋開閉部
材6と、上記係止部材9とパトローネ蓋5との係合が開
始されてから完了する前に上記遮光蓋開閉部材6を開放
位置に駆動し、該係止部材9がパトローネ蓋5の係止を
解除する際には完了する前に上記遮光蓋開閉部材6を閉
位置に駆動するように係止部材9の移動を伝達する第1
伝達部材11および第2伝達部材12と、上記パトロー
ネ1のパトローネスプール3と係合してフィルムの送り
出しおよび巻き戻しを行う駆動軸16と、モータの駆動
力を上記駆動軸16に伝達する太陽ギヤー21や遊星ギ
ヤー23,24等でなる歯車機構と、上記遮光蓋開閉部
材6が遮光蓋2を開いた後に上記係止部材9の係止方向
の移動により信号を出力するスイッチ17と、このスイ
ッチ17の信号により上記モータの駆動を制御するCP
Uとを備えたカメラ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラ、より詳しく
は、遮光蓋を有するフィルムパトローネを使用するカメ
ラに関する。
【0002】
【従来の技術】遮光蓋を有するフィルムパトローネを使
用するカメラであって、パトローネを装填してからパト
ローネ装填室のパトローネ蓋を閉じることで、該パトロ
ーネの内部からフィルムの送り出しを行うフィルム給送
装置を備えたカメラは、従来より種々のものが提案され
ている。
【0003】このようなものの一例として、例えば特開
平2−64533号公報には、フィルムパトローネに設
けられた遮光蓋が開くと、該遮光蓋によりフィルム給送
スイッチが閉成されてモータが駆動され、フィルムパト
ローネからフィルムの送り出しが行われるものが開示さ
れている。
【0004】また、上記カメラの他の例として特開平1
−191836号公報には、フィルムパトローネの遮光
蓋の開閉をモータの駆動力により行う機構を備えたカメ
ラが記載されていて、パトローネ装填室のパトローネ蓋
の開閉を検出するスイッチと、パトローネの遮光蓋の開
閉を検出するスイッチと、パトローネから送り出された
フィルムの存否を検出するスイッチとを備え、これら3
つのスイッチから出力された信号を受けた2つの制御回
路が2つのモータを制御することで、遮光蓋を開閉して
フィルムの送り出しおよび巻き戻しを行うものとなって
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平2−64533号公報に記載のものでは、遮光蓋を
開く動作の途中でフィルム給送スイッチが入るようにな
っているので、フィルムパトローネから送り出されたフ
ィルムが該遮光蓋に引っ掛かって、オートロードミスが
発生する場合があった。
【0006】また、上記特開平1−191836号公報
に記載のものでは、遮光蓋の開閉をモータの駆動力によ
り行うので、遮光蓋を開閉するためのモータやパトロー
ネ室蓋の開閉を検出するためのスイッチ等が別途必要に
なり、構成が複雑になるという難点がある。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、パトローネからフィルムを送り出すときに、該フ
ィルムが、パトローネの遮光蓋に引っ掛ることなく確実
に送り出されるカメラを提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明によるカメラは、パトローネのフィルム出
口を閉鎖する閉鎖位置と該フィルム出口を開放してフィ
ルム送り出しを可能にする開放位置との間を移動可能な
遮光蓋を有するフィルムパトローネを使用するカメラに
おいて、パトローネが装填されるパトローネ装填室と、
このパトローネ装填室を閉鎖するためのパトローネ蓋
と、このパトローネ蓋を閉鎖した状態で係止する係止位
置と該係止を解除してパトローネ蓋の開放を許容する係
止解除位置との間を移動可能な係止部材と、上記パトロ
ーネと係合して遮光蓋の開閉を行う遮光蓋開閉部材と、
上記係止部材の移動を上記遮光蓋開閉部材に伝達し該係
止部材が上記係止位置に移動する際には該係止部材とパ
トローネ蓋との係合が開始されてから上記遮光蓋開閉部
材を開放位置に駆動して該係止部材の移動が完了する前
に該遮光蓋開閉部材の開方向への移動を完了させ該係止
部材が係止解除位置に移動する際には上記遮光蓋開閉部
材を閉方向に駆動し上記パトローネ蓋の係止が解除され
る前に該遮光蓋開閉部材の閉方向の移動を完了させる第
1の伝達駆動手段と、上記パトローネに設けられたフィ
ルムスプールと係合しフィルムの送り出しおよび巻き戻
しを行う駆動軸と、モータの駆動力を上記駆動軸に伝達
する第2の伝達駆動手段と、上記遮光蓋開閉部材が遮光
蓋を開放した後に上記係止部材の係止方向の移動により
信号を出力可能な状態となるスイッチ手段と、このスイ
ッチ手段の信号により上記モータの駆動を制御する制御
手段とを備えている。
【0009】また、本発明によるカメラは、パトローネ
のフィルム出口を閉鎖する閉鎖位置と該フィルム出口を
開放してフィルム送り出しを可能にする開放位置との間
を移動可能な遮光蓋を有するフィルムパトローネを使用
するカメラにおいて、パトローネが装填されるパトロー
ネ装填室と、このパトローネ装填室を閉鎖するためのパ
トローネ蓋と、このパトローネ蓋を閉鎖した状態で係止
する係止位置と該係止を解除してパトローネ蓋の開放を
許容する係止解除位置との間を移動可能な係止部材と、
上記パトローネと係合して遮光蓋の開閉を行う遮光蓋開
閉部材と、上記係止部材の移動を上記遮光蓋開閉部材に
伝達し該係止部材が上記係止位置に移動する際には該係
止部材とパトローネ蓋との係合が開始されてから上記遮
光蓋開閉部材を開放位置に駆動して該係止部材の移動が
完了する前に該遮光蓋開閉部材の開方向への移動を完了
させ該係止部材が係止解除位置に移動する際には上記遮
光蓋開閉部材を閉方向に駆動し上記パトローネ蓋の係止
が解除される前に該遮光蓋開閉部材の閉方向の移動を完
了させる第1の伝達駆動手段と、上記パトローネに設け
られたフィルムスプールと係合しフィルムの送り出しお
よび巻き戻しを行う駆動軸と、モータの駆動力を上記駆
動軸に伝達する第2の伝達駆動手段と、上記遮光蓋開閉
部材が遮光蓋を開放した後に上記第1の伝達駆動手段の
移動により信号を出力可能な状態となるスイッチ手段
と、このスイッチ手段の信号により上記モータの駆動を
制御する制御手段とを備えている。
【0010】さらに、本発明によるカメラは、パトロー
ネのフィルム出口を閉鎖する閉鎖位置と該フィルム出口
を開放してフィルム送り出しを可能にする開放位置との
間を移動可能な遮光蓋を有するフィルムパトローネを使
用するカメラにおいて、パトローネが装填されるパトロ
ーネ装填室と、このパトローネ装填室を閉鎖するための
パトローネ蓋と、このパトローネ蓋を閉鎖した状態で係
止する係止位置と該係止を解除してパトローネ蓋の開放
を許容する係止解除位置との間を移動可能な係止部材
と、上記パトローネと係合して遮光蓋の開閉を行う遮光
蓋開閉部材と、上記係止部材の移動を上記遮光蓋開閉部
材に伝達し該係止部材が上記係止位置に移動する際には
該係止部材とパトローネ蓋との係合が開始されてから上
記遮光蓋開閉部材を開放位置に駆動して該係止部材の移
動が完了する前に該遮光蓋開閉部材の開方向への移動を
完了させ該係止部材が係止解除位置に移動する際には上
記遮光蓋開閉部材を閉方向に駆動し上記パトローネ蓋の
係止が解除される前に該遮光蓋開閉部材の閉方向の移動
を完了させる第1の伝達駆動手段と、上記パトローネに
設けられたフィルムスプールと係合しフィルムの送り出
しおよび巻き戻しを行う駆動軸と、モータの駆動力を上
記駆動軸に伝達する第2の伝達駆動手段と、上記遮光蓋
開閉部材が遮光蓋の開放を完了する直前に該遮光蓋開閉
部材の移動により信号を出力可能な状態となるスイッチ
手段と、このスイッチ手段の信号により上記モータの駆
動を制御する制御手段とを備えている。
【0011】
【作用】本発明によるカメラは、パトローネがパトロー
ネ装填室に装填され、パトローネ蓋がこのパトローネ装
填室を閉鎖し、係止部材がこのパトローネ蓋を閉鎖した
状態で係止する係止位置と該係止を解除してパトローネ
蓋の開放を許容する係止解除位置との間を移動し、遮光
蓋開閉部材が上記パトローネと係合して遮光蓋の開閉を
行い、第1の伝達駆動手段が上記係止部材の移動を上記
遮光蓋開閉部材に伝達し該係止部材が上記係止位置に移
動する際には該係止部材とパトローネ蓋との係合が開始
されてから上記遮光蓋開閉部材を開放位置に駆動して該
係止部材の移動が完了する前に該遮光蓋開閉部材の開方
向への移動を完了させ該係止部材が係止解除位置に移動
する際には上記遮光蓋開閉部材を閉方向に駆動し上記パ
トローネ蓋の係止が解除される前に該遮光蓋開閉部材の
閉方向の移動を完了させ、駆動軸が上記パトローネに設
けられたフィルムスプールと係合しフィルムの送り出し
および巻き戻しを行い、第2の伝達駆動手段がモータの
駆動力を上記駆動軸に伝達し、スイッチ手段が上記遮光
蓋開閉部材が遮光蓋を開放した後に上記係止部材の係止
方向の移動により信号を出力し、制御手段がこのスイッ
チ手段の信号により上記モータの駆動を制御する。
【0012】また、本発明によるカメラは、パトローネ
がパトローネ装填室に装填され、パトローネ蓋がこのパ
トローネ装填室を閉鎖し、係止部材がこのパトローネ蓋
を閉鎖した状態で係止する係止位置と該係止を解除して
パトローネ蓋の開放を許容する係止解除位置との間を移
動し、遮光蓋開閉部材が上記パトローネと係合して遮光
蓋の開閉を行い、第1の伝達駆動手段が上記係止部材の
移動を上記遮光蓋開閉部材に伝達し該係止部材が上記係
止位置に移動する際には該係止部材とパトローネ蓋との
係合が開始されてから上記遮光蓋開閉部材を開放位置に
駆動して該係止部材の移動が完了する前に該遮光蓋開閉
部材の開方向への移動を完了させ該係止部材が係止解除
位置に移動する際には上記遮光蓋開閉部材を閉方向に駆
動し上記パトローネ蓋の係止が解除される前に該遮光蓋
開閉部材の閉方向の移動を完了させ、駆動軸が上記パト
ローネに設けられたフィルムスプールと係合しフィルム
の送り出しおよび巻き戻しを行い、第2の伝達駆動手段
がモータの駆動力を上記駆動軸に伝達し、スイッチ手段
が上記遮光蓋開閉部材が遮光蓋を開放した後に上記第1
の伝達駆動手段の移動により信号を出力し、制御手段が
このスイッチ手段の信号により上記モータの駆動を制御
する。
【0013】さらに、本発明によるカメラは、パトロー
ネがパトローネ装填室に装填され、パトローネ蓋がこの
パトローネ装填室を閉鎖し、係止部材がこのパトローネ
蓋を閉鎖した状態で係止する係止位置と該係止を解除し
てパトローネ蓋の開放を許容する係止解除位置との間を
移動し、遮光蓋開閉部材が上記パトローネと係合して遮
光蓋の開閉を行い、第1の伝達駆動手段が上記係止部材
の移動を上記遮光蓋開閉部材に伝達し該係止部材が上記
係止位置に移動する際には該係止部材とパトローネ蓋と
の係合が開始されてから上記遮光蓋開閉部材を開放位置
に駆動して該係止部材の移動が完了する前に該遮光蓋開
閉部材の開方向への移動を完了させ該係止部材が係止解
除位置に移動する際には上記遮光蓋開閉部材を閉方向に
駆動し上記パトローネ蓋の係止が解除される前に該遮光
蓋開閉部材の閉方向の移動を完了させ、駆動軸が上記パ
トローネに設けられたフィルムスプールと係合しフィル
ムの送り出しおよび巻き戻しを行い、第2の伝達駆動手
段がモータの駆動力を上記駆動軸に伝達し、スイッチ手
段が上記遮光蓋開閉部材が遮光蓋の開放を完了する直前
に該遮光蓋開閉部材の移動により信号を出力し、制御手
段がこのスイッチ手段の信号により上記モータの駆動を
制御する。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1から図27および図50,図52は本発明の
第1実施例を示したものであり、図1はパトローネ蓋を
開けたときのパトローネ装填室を示す斜視図、図2はカ
メラを背面側から示す斜視図、図3はパトローネ蓋を閉
じたときのパトローネ装填室を示す一部断面を含む斜視
図、図4はパトローネ蓋を開けたときのフィルムパトロ
ーネを装填していないパトローネ装填室を示す斜視図、
図5はフィルムパトローネ装填室がカメラ本体に収納さ
れた直後の状態を示す一部断面を含む背面図、図6は上
記図5の底面図である。
【0015】なお、各図面においては、図面の煩雑化を
防ぐために、説明に関係ない部分については、記載を省
略した部分もある。
【0016】図2に示すように、カメラ本体4の背面左
側には、開閉自在のパトローネ蓋5が設けられていて、
このパトローネ蓋5にフィルムパトローネ1を装填して
閉じることにより、該フィルムパトローネ1がカメラ本
体4の内部に収納されるようになっている。
【0017】上記カメラ本体4は、上面の右側部分の右
手の人差指等で操作可能な位置にレリーズボタン13が
設けられ、また、背面側上部には、ファインダ14が設
けられている。
【0018】次に、上記パトローネ蓋5の近傍を、図
1,図3,図4を参照して説明する。上記フィルムパト
ローネ1は、上端面と下端面が閉蓋された略円筒状部材
でなり、その中心部にはフィルムスプールたるパトロー
ネスプール3が回動自在に設けられ、このパトローネス
プール3にはフィルム25(図3等参照)が巻回された
状態で、該フィルムパトローネ1の内部に収納されてい
る。
【0019】上記パトローネスプール3は、その両端が
フィルムパトローネ1の上端面1cおよび下端面1aに
露出しており、カメラ側の駆動軸16(図3,図4等参
照)と係合して回転させられることにより、フィルム2
5の送り出しおよび巻き戻しが行われるようになってい
る。
【0020】上記フィルムパトローネ1の周面1bの一
部にはフィルム出口が設けられていて、このフィルム出
口の近傍にはパトローネ遮光蓋2が配設されている。こ
のパトローネ遮光蓋2は、軸周りに回動する蓋部材であ
り、その軸の両端は該フィルムパトローネ1の上端面1
cおよび下端面1aに露出している。
【0021】そして、このパトローネ遮光蓋2は、カメ
ラ側の遮光蓋開閉部材6と係合して回転させられること
により、上記フィルム出口を閉鎖する閉鎖位置と、該フ
ィルム出口を開放してフィルム25の送り出しを可能に
する開放位置との間を移動するようになっている。
【0022】上記パトローネ蓋5は、パトローネ装填室
26を閉鎖するための蓋部材であり、該フィルムパトロ
ーネ装填室26と一体に構成されている。このパトロー
ネ蓋5は、軸15周りに回動可能になっていて、この軸
15の両端はカメラ本体4に軸支されている。そして、
該パトローネ蓋5は、上記軸15周りに回動することに
より、図1に示すフィルムパトローネ1を装填可能な位
置と、図3に示すパトローネ蓋5を閉鎖した位置、つま
り撮影が可能な状態となる位置とに移動可能となってい
る。
【0023】上記フィルムパトローネ装填室26には、
図4に示すように、底板26bおよび地板27が設けら
れていて、これら底板26bおよび地板27には、パト
ローネ蓋5と対向する側に、パトローネ1を装填し易く
しあるいは取り出し易くするための切欠26a,27a
がそれぞれ設けられている。
【0024】上記底板26bからは、装填された際にフ
ィルムパトローネ1を取り囲むように、上方に向かって
側壁が設けられていて、この側壁の内、フィルムパトロ
ーネ装填室26のパトローネ蓋5に対向する側、つまり
切欠26a,27bが設けられている側の側壁は、該切
欠26a,27bにより、2つの側壁26cと側壁26
dとに分断されている。
【0025】また、フィルムパトローネ装填室26の底
板26bには、装填されたフィルムパトローネ1のパト
ローネスプール3および遮光蓋2に対応する位置に孔が
穿設されていて、それぞれの孔から駆動軸16および遮
光蓋開閉部材6がフィルムパトローネ装填室26内に突
出している。
【0026】上記パトローネ蓋5の軸15と反対側の端
部には係合部5aが設けられていて、この係合部5a
は、カメラ本体4に設けられた係止部材9の係止部9a
(図5等参照)と係合して、該パトローネ蓋5を閉じた
状態に固定するものである。
【0027】この係止部材9には、図5に示すように、
縦長のスライド溝9bが設けられていて、このスライド
溝9bをカメラ本体4から突設された2本のボス29に
係合することで、カメラの縦方向にスライド可能になっ
ている。このとき、該係止部材9にはばね30が架設さ
れていて、このばね30によってカメラ下側に付勢され
ている。
【0028】上記係止部材9の上記スライド溝9bの側
方には、指などで該係止部材9を操作するためのツマミ
部9cが設けられていて、このツマミ部9cは、図2に
示すように、カメラ本体4の背面から操作可能に露出し
ている。
【0029】このツマミ部9cを操作して係止部材9を
カメラ上方に移動させると、該係止部材9の係止部9a
とパトローネ蓋5の係合部5aとの係合は解除されるよ
うになっている。
【0030】また、係止部材9には、上記係止部9aに
対向するように係止腕9dが設けられていて、係止部9
aと係合部5aとの係合を解除したときに、該係止腕9
dはカメラ本体4の図示しない一部に係止されて、係止
部材9のばね30の付勢力によるカメラ下側への移動を
阻止するようになっている(図2参照)。
【0031】上記係止部材9のツマミ部9cの下端側に
は、略コの字形状をなす係合部9eが設けられていて、
後述する第1の伝達駆動手段たる第1伝達部材11のボ
ス11cと係合している。
【0032】上記コの字形状の係合部9eの下方の移動
軌跡上にはスイッチ手段たるスイッチ17が設けられて
いて、このスイッチ17は、該係合部9eが最下部に到
達する直前、すなわち、フィルムパトローネ1の遮光蓋
2が完全に開放したあとの係合部9eの移動軌跡上に、
その下面9fにより押圧されるようになっている。
【0033】このスイッチ17は、図50に示すよう
に、制御手段たるCPU52と電気的に接続されてい
て、該スイッチ17がオンになると、CPU52は駆動
回路56を介してモータ53を駆動することにより、ピ
ニオンギヤー54および太陽ギヤー21を介して駆動軸
16を回動させて、フィルムパトローネ1からフィルム
25を送り出すようになっている。
【0034】上記第1伝達部材11は、第1の伝達駆動
手段を構成する部材であり、軸11f周りに回動自在と
なるようにカメラ本体4に軸支されていて、この軸11
fの両端にはそれぞれ第1レバー11aと第2レバー1
1bが回転位相をずらして設けられており、該軸11f
を回動中心として、同軸11fに直交した面上を回動す
るようになっている。
【0035】上記第1レバー11aの他端には、ボス1
1cが形成されていて、上記係止部材9のコの字形状を
なす係合部9eと係合している。
【0036】また、上記第2レバー11bの他端には、
ボス11dが形成されていて、後述する第1の伝達駆動
手段たる第2伝達部材12のコの字形状をなす係合部1
2bと係合している。
【0037】また、該第1伝達部材11には、他にも後
述するフィルム検出レバー10を係止するための係合部
11eが設けられている。
【0038】上記第1伝達部材11とともに第1の伝達
駆動手段を構成する第2伝達部材12は、上述のコの字
形状をなす係合部12bからアーム部12aを延設して
おり、このアーム部12aの端部には第1当接面12c
が設けられ、また該アーム部12aの側面は第2当接面
12dとなっている。
【0039】このアーム部12aは、カメラ本体4によ
り保持されていて、カメラ横方向にのみスライド可能と
なっている。
【0040】上述の係止部材9,第1伝達部材11,第
2伝達部材12は、互いに連動して1対1に対応する動
作を行うように構成されている。すなわち、係止部材9
のカメラ縦方向のスライドの動きが、第1伝達部材11
より軸11fを回動中心とする回転運動に変換され、さ
らに第1伝達部材11の第2レバー11bにより、第2
伝達部材12をカメラ横方向にスライド運動させるよう
になっている。
【0041】上記第1伝達部材11の図5の左側近傍に
は、フィルム検出手段であるフィルム検出レバー10が
設けられている。
【0042】このフィルム検出レバー10は、図4等に
示すように、カメラ本体4に回動自在に軸支されている
軸10cと、この軸10cの上端部からカメラ前方に向
けて延出するフィルム検出部10aと、上記第1伝達部
材11の係合部11eと係合して該第1伝達部材11の
動きを係止するための、上記軸10cの下端部からカメ
ラ前方に向けて延出する係止部10bとを有して構成さ
れており、図17に示すように、ばね33によって同図
17中反時計周りに付勢されている。
【0043】上記フィルム検出レバー10のフィルム検
出部10aは、フィルム25がフィルム給送路32(図
17等参照)中に存在しないときには、該フィルム給送
路32中に突出している。そして、フィルム25がフィ
ルムパトローネ1から送り出されると、該フィルム25
は、ばね33の付勢力に抗してフィルム検出部10aを
図17中時計周りに回転させて、同フィルム検出部10
aをフィルム給送路32の外へ押し出すようになってい
る。
【0044】このとき、フィルム検出レバー10の他端
に設けられている係止部10bも一体になって図17中
時計周りに回転し、この係止部10bは、図3や図15
等に示すように、第1伝達部材11の係合部11eと係
合して、第1伝達部材11の動きを係止するようになっ
ている。
【0045】なお、上記ばね33は、フィルム給送路3
2にフィルム25が位置していないときに、上記フィル
ム検出レバー10を回転させることができるだけの力量
があれば良いので、フィルム検出部10aがフィルム2
5の存在を検出しているとき、つまりフィルム25に接
しているときに、該フィルム25に余計な力を加えるこ
とはない。
【0046】フィルムパトローネ1の上記遮光蓋2に
は、カメラ側の遮光蓋開閉部材6が係合するようになっ
ていて、この遮光蓋開閉部材6は該遮光蓋2の開閉を行
う連結部材である。
【0047】この遮光蓋開閉部材6は、パトローネ装填
室26の底板26bに回動自在に保持されていて、フィ
ルムパトローネ1の遮光蓋2と係合する係合部6aを上
方に向かって突設している。
【0048】さらに、遮光蓋開閉部材6は、図6に示す
ように、回転軸から径方向に向かってアーム6cを突設
しており、このアーム6は、フィルムパトローネ装填室
26の底板26bに設けられた位置決めボス31に係止
されて、該遮光蓋開閉部材6の反時計周りの回転を規制
するようになっている。この規制位置は、遮光蓋開閉部
材6の係合部6aによりフィルムパトローネ1の遮光蓋
2を完全に閉じた状態に対応する位置である。
【0049】上記アーム6cにはばね28が架設されて
いて、これにより該遮光蓋部材6は、図6中反時計周り
に付勢されている。
【0050】また、遮光蓋開閉部材6は、下端面から下
方に向かってボス6bを突設しており、このボス6b
が、上記第2伝達部材12の第1当接面12cと当接す
ることにより、該遮光蓋開閉部材6を回動するようにな
っている。
【0051】すなわち、上記係止部材9が図5の下方に
スライドして、上述したように、第1伝達部材11を介
して第2伝達部材12がカメラ横方向にスライドするこ
とにより、第2伝達部材12の第1当接面12cと遮光
蓋開閉部材6のボス6bが当接する。
【0052】この第2伝達部材12は、ボス6bと当接
した後もさらに図5,図6中左方向に移動するために、
該ボス6bを第1当接面12cにより押して、遮光蓋開
閉部材6を上記ばね28の付勢力に抗して、図6中時計
周りに回転させるようになっている。
【0053】なお、フィルムパトローネ1の遮光蓋2が
完全に開いたときには、遮光蓋開閉部材6のボス6b
は、第2伝達部材12の上記第2当接面12dにより係
止されるようになっている。
【0054】こうして遮光蓋開閉部材6は、フィルムパ
トローネ1の遮光蓋2を開いた位置では、第2伝達部材
12の第2当接面12dにより位置決めされ、遮光蓋2
を閉じた位置では、フィルムパトローネ装填室26の底
板26bに設けられた位置決めボス31により位置決め
されるようになっている。
【0055】フィルムパトローネ1の上記パトローネス
プール3には駆動軸16が係合するようになっていて、
この駆動軸16は、フィルムパトローネ装填室26の底
板26bおよび地板27により、回動自在となるように
軸支されている。
【0056】上記駆動軸16は、パトローネスプール3
と係合する係合部16aと、モータ53(図50参照)
からの駆動力が伝達されるギヤー部16bと、係合部1
6aとパトローネスプール3とが良好に係合しなかった
場合に、該係合部16aが退避することができるように
設けられた退避スペース部16cとにより構成されてお
り、これら係合部16a,退避スペース部16c,ギヤ
ー部16bは、一体的に回動するようになっている。
【0057】なお、上記係合部16aは、退避スペース
部16c内に設けられた図示しないばねにより、フィル
ムパトローネ装填室26内に突出するように付勢されて
いる。
【0058】この駆動軸16にモータ53(図50参
照)からの駆動力を伝達する第2の伝達駆動手段である
カメラ本体側のギヤーは、該モータ53のピニオンギヤ
ー54に噛合する太陽ギヤー21と、この太陽ギヤー2
1に噛合する2つの遊星ギヤー23,24と、これらの
遊星ギヤー23,24を支持するための、上記太陽ギヤ
ー21の回転軸に支持されているV字形状のアーム22
とを有して構成されている。
【0059】そして、太陽ギヤー21を図6の矢印Fの
方向に回転させると、遊星ギヤー24が同図6の時計周
りに公転して駆動軸16のギヤー部16bと噛合し、駆
動軸16を矢印Fの方向に回転させてフィルム送り出し
を行うようになっている。
【0060】一方、フィルム巻き戻し時には、モータ5
3の駆動力により太陽ギヤー21が図6の矢印Rの方向
に回転されて、遊星ギヤー23が同図6の反時計周りに
公転して駆動軸16のギヤー部16bと噛合し、駆動軸
16を矢印Rの方向に回転させてフィルム巻き戻しを行
うようになっている。
【0061】フィルムパトローネ1の上記パトローネス
プール3は、下端側で上記駆動軸16と係合するととも
に、上端側では位置決め軸7と係合している。この位置
決め軸7は、パトローネスプール3と係合する係合部7
aと、カメラ本体4に設けられたカム溝19に嵌合して
いるボス7bと、係合部7aとボス7bを接続するアー
ム部7cとを有して構成されている。
【0062】この位置決め軸7の係合部7aおよびアー
ム部7cは、保持部材8により保持されており、該位置
決め軸7は、保持部材8の内部を上下に移動することが
可能に保持されている。
【0063】上記保持部材8の対向する2つの側面から
はボス8aがそれぞれ側方に突設されていて、このボス
8aは、カメラ本体4に設けられたガイド溝20に嵌合
している。これにより、該保持部材8は、上記ガイド溝
20に沿ってガイドされながら、パトローネスプール3
の回転軸と直交する面内をスライドして移動するように
なっている。
【0064】上記保持部材8の側面からは上記パトロー
ネ蓋5に向かうスライド方向にアーム35(図19等参
照)が突設されていて、また、このアーム35を突設す
る面と反対側の側面にはばね34が設けられている。
【0065】これにより、該保持部材8は、パトローネ
蓋5側に向かって付勢されていて、パトローネ蓋5を閉
じた際には、アーム35の先端が該パトローネ蓋5に当
接して、ばね34の付勢力に抗して保持部材8を図19
に示すように右側にスライドした位置に係止するように
なっている。
【0066】上記カム溝19およびガイド溝20は、パ
トローネ蓋5の回転中心たる軸15と同一の回転中心を
有するようなフィルムパトローネ軸に平行な曲面に構成
されており、パトローネ蓋5を開放して行くと、保持部
材8および位置決め軸7は、保持部材8の当接面8b
(図19等参照)がカメラ本体4の当接面4aに当て付
くまでは、上記ばね34の付勢力により該パトローネ蓋
5と一体的に回転して行くようになっている。
【0067】上記カム溝19は、さらに位置決め軸7を
カメラ上方に移動させるように構成されていて(図20
等参照)、保持部材8の移動が停止する前に、位置決め
軸7がパトローネスプール3から退避できるように構成
されている。
【0068】図5から図18および図50を参照して、
係止部材9の係合および解除動作を説明する。図5から
図16は、パトローネ装填室の構成を示す一部断面を含
む背面図および底面図、図17,図18はパトローネ装
填室の構成の一部分を示す平面図である。なお、図面の
煩雑化を防ぐために、説明に関係ない部分については、
記載を省略した部分もある。
【0069】図1に示すように、パトローネ蓋5に設け
られたフィルムパトローネ装填室26にフィルムパトロ
ーネ1を挿入してパトローネ蓋5を閉めて行くと、パト
ローネ蓋5は軸15を回転中心として回転し、フィルム
パトローネ装填室26はカメラ本体4の内部に収納され
る。
【0070】図5,図6は、フィルムパトローネ装填室
26がカメラ本体4に収納された直後の状態を示してい
る。
【0071】係止部材9は、その係止腕9dによりカメ
ラ本体4の係止部に係止されていて、図5,図6に示す
状態に保持されている。
【0072】パトローネ蓋5を閉めて行くと係合部5a
が係止部材9の係止腕9dを押して行き、パトローネ蓋
5が完全に閉まると、係止腕9dとカメラ本体4の係止
部との係合が外れて、該係止部材9は、ばね30の付勢
力によりカメラ下方に移動して行く。
【0073】図7,図8は、係止部材9がやや下方に下
がった状態を示している。図示の状態では、係止部材9
の係止部9aは、パトローネ蓋5の係合部5aと既に係
合している。
【0074】また、係止部材9が下方に下がったことに
より、コの字形状をなす係合部9eが係合している第1
伝達部材11のボス11cが、下方に押し下がる。
【0075】このボス11cを押し下げられた第1伝達
部材11は、軸11fを回転中心として、図7中時計周
りに回転する。これにより、該第1伝達部材11の第2
レバー11bも軸11fを回転中心として一体に時計周
りに回転し、第2レバー11bのボス11dが係合して
いる第2伝達部材12のコの字形状係合部12bは、図
7,図8中左方向に押される。
【0076】このときには、パトローネ蓋5の係合部5
aと係止部材9の係止部9aは、すでに係合しているの
でパトローネ蓋5が開くことはない。
【0077】一方、第2伝達部材12の第1当接面12
cは、遮光蓋開閉部材6のボス6bにまだ当接していな
いので、遮光蓋開閉部材6は回転しておらず、フィルム
パトローネ1の内部は依然として遮光されたままであ
る。
【0078】図9,図10は、係止部材9がさらに下方
に下がった状態を示している。この状態では、係止部材
9の下方への移動に伴って、第1伝達部材11は軸11
fを回転中心として図9中時計周りに回転して、第2ア
ーム11bのボス11dは、係合している第2伝達部材
12を図9,図10中さらに左方向へ移動させている。
【0079】これにより、第2伝達部材12の第1当接
面12cが、遮光蓋開閉部材6のボス6bに当接してさ
らにはこのボス6bを押すことにより、遮光蓋開閉部材
6は図10中時計周りに回転する(図9,図10参
照)。
【0080】この遮光蓋開閉部材6の回転により、係合
部6aに係合しているフィルムパトローネ1の遮光蓋2
もフィルムパトローネ1の内部を開放する方向に回転し
て行く。
【0081】図11,図12は、上記図9,図10に示
す状態よりさらに係止部材9がばね30の付勢力により
下方に下がった状態を示している。
【0082】第2伝達部材12が、図11,図12中左
方向にスライドして移動して行くと、遮光蓋開閉部材6
のボス6bは、第2伝達部材12の第1当接面12cを
乗り越えて、第2伝達部材12の第2当接面12dと当
接する(図11,図12参照)。
【0083】つまり、遮光蓋開閉部材6は、ボス6bが
第2伝達部材12の第1当接面12cを乗り越えた段階
で図12中時計周りの回転を止め、ばね28による図1
2中反時計周りの付勢力により、ボス6bを第2伝達部
材12の第2当接面12dに係止した状態となり、この
状態以上には回転移動しない。
【0084】遮光蓋開閉部材6と係合しているフィルム
パトローネ1の遮光蓋2は、この状態に至れば完全に開
いた状態になっている。
【0085】一方、係止部材9のコの字形状の係合部9
eの下面9fは、この状態では、まだスイッチ17には
接していない。それゆえ、この図11,図12に示す状
態では、フィルムパトローネ1の遮光蓋2は完全に開い
ているが、フィルム送り出しのタイミング信号を発生す
るスイッチ17はオフのままなので、フィルム送り出し
は開始されない。
【0086】図13,図14は、係止部材9の係止部9
aがパトローネ蓋5の係合部5aの最下面に当て付い
て、該係止部材9のカメラ下方への移動が終了した状態
を示している。
【0087】上記図11,図12に示す状態からこの図
13,図14に示す状態へ係止部材9が移動すると、係
止部材9と係合している第1伝達部材11はさらに図1
1中時計周りに回転し、これにより第1伝達部材11と
係合している第2伝達部材12は、図11および図12
中左方向へ移動する。
【0088】このとき、上記第2伝達部材12が図1
1,図12中さらに左方向へ移動しても、第2当接面1
2dでボス6bが係止されているので、遮光蓋開閉部材
6はそれ以上は回転しない。
【0089】つまり、図11,図12に示す状態から図
13,図14に示す状態に移行するときには、係止部材
9,第1伝達部材11,第2伝達部材12は移動する
が、遮光蓋開閉部材6は回転しない。
【0090】この係止部材9が移動する最中に、その当
接面9fがスイッチ17に当接して該スイッチ17を閉
成してオン状態にする。
【0091】スイッチ17がオンになったときには、す
でにフィルムパトローネ1の遮光蓋2は完全に開いてい
るので、フィルムパトローネ1のパトローネスプール3
に巻き付けられたフィルム25をフィルムパトローネ1
の外に送り出しても、遮光蓋2に引っ掛かることなく良
好に送り出すことができる。
【0092】上記スイッチ17は、図50に示すカメラ
を制御するCPU52と電気的に接続されていて、スイ
ッチ17がオンになると、上記CPU52は、モータ5
3を上記太陽ギヤー21を図14中矢印Fの方向に回転
させるように駆動する。
【0093】このCPU52がスイッチ17の信号を受
けてモータ53を駆動する動作を、図52のフローチャ
ートを参照して説明する。
【0094】フローチャートの開始(ステップS1)に
伴い、撮影者が手などでフィルムパトローネ装填室26
のパトローネ蓋5を閉じると(ステップS2)、スイッ
チ17がオンになったか否かを判断する(ステップS
3)。スイッチ17がオンになったらモータ53をオン
にして(ステップS4)、必要な駆動を行った後終了す
る(ステップS5)。
【0095】上記モータ53をオンにすることにより、
太陽ギヤー21は図14中矢印Fの方向に回転し、遊星
ギヤー24が該太陽ギヤー21の周りを図14中時計周
りに公転して駆動軸16のギヤー部16bと噛合し、駆
動軸16は図16中矢印Fの方向に回転する。
【0096】図15,図16は、駆動軸16の矢印F方
向の回転により、フィルム25がフィルムパトローネ1
から送り出されている状態を示している。
【0097】図17は、上記図13,図14に示したよ
うな、フィルムパトローネ1の遮光蓋2は開いていてス
イッチ17もオンになっている状態における平面図およ
び側面図で、フィルム検出レバー10の近傍の部分のみ
を示した図である。
【0098】また、図18は、上記図15,図16に示
したような、フィルム25がすでにフィルムパトローネ
1から送り出されている状態における平面図および側面
図で、フィルム検出レバー10の近傍の部分のみを示し
た図である。
【0099】図17に示すように、フィルム検出レバー
10は、フィルム給送路32中にフィルムがないときに
は、ばね33の付勢力によりフィルム給送路32中にそ
のフィルム検出部10aを突出させている。
【0100】フィルム25がフィルムパトローネ1より
送り出されてフィルム給送路32中に入ってくると、該
フィルム25の先端がフィルム検出レバー10のフィル
ム検出部10aに当接する。
【0101】上記ばね33の付勢力は、送り出されたフ
ィルム25がフィルム検出レバー10を押す力よりも十
分小さいので、フィルム25は、フィルム検出レバー1
0に当接しても移動を阻害されることなく、フィルム検
出レバー10を図17中時計周りに回転させた後、さら
に送り出される(図18参照)。
【0102】フィルム検出レバー10のフィルム検出部
10aが、フィルム25によりフィルム給送路32の外
へ押し出されると、他端の係止部10bも一体に回転し
て、上記第1伝達部材11の係合部11eと係合する。
【0103】フィルム25がフィルムパトローネ1から
出ているときには、フィルム検出レバー10のフィルム
検出部10aがフィルム25の存在を検出し、このとき
には、係止部10bが第1伝達部材11の係合部11e
と常に係合している。
【0104】この状態のときに、パトローネ蓋5を開こ
うとして係止部材9のツマミ部9cをカメラ上方に移動
させようとすると、係止部材9のコの字形状の係合部9
eと第1伝達部材11の第1アーム11aのボス11c
が係合しているので、第1伝達部材11は、軸11fを
回転中心として図15中反時計周りに回転しようとす
る。
【0105】しかし、第1伝達部材11の第2アーム1
1bの係合部11eがフィルム検出レバー10の係止部
10bと係合しているので、第1伝達部材11は回転す
ることができない。
【0106】これにより、第2レバー11bのボス11
dと係合している第2伝達部材12も移動することはな
く、遮光蓋開閉部材6のボス6bと第2伝達部材12の
第2当接面12dの係合も解除されず、よって遮光蓋開
閉部材6は回転しないので、フィルムパトローネ1の遮
光蓋2は閉じることがない。
【0107】つまり、フィルムパトローネ1からフィル
ム25が引き出されているときにパトローネ蓋5を開放
しようとしても、フィルム検出レバー10の係止部10
bと第1伝達部材11の係合部11eの間のわずかの隙
間の分(つまり、いわゆるガタの分)しか移動すること
ができないので、係止部材9の係止部9aとパトローネ
蓋5の係合部5aの係合は解除されることはなく、従っ
てパトローネ蓋5が開くことはない。
【0108】一方、遮光蓋開閉部材6も、ボス6bが第
2伝達部材12の第2当接面12dに係止されていて回
転することができないので、フィルムパトローネ1の遮
光蓋2も開いたままで閉じることはない(図15,図1
6参照)。
【0109】この状態において、係止部材9のツマミ9
cを無理に持ち上げようとして力を加えると、第1伝達
部材11は軸11fを中心に図15中反時計周りに回転
しようとするので、第2アーム11bの係合部11eは
フィルム検出レバー10の係止部10bを図15中下側
に押すことになる。この力はフィルム25に加わる方向
の力ではないので、撮影者が誤って無理に係止部材9の
ツマミ9cを上に移動させようとしても、フィルム25
を傷付けたり痛めたりすることはない。
【0110】次に、パトローネ蓋5を開放する動作を説
明する。装填されたフィルムパトローネ1の内部に収納
されたフィルム25のすべてのコマへの撮影が終了する
と、CPU52が、太陽ギヤー21を図16中矢印Rの
方向に回転させるようにモータ53を駆動する。
【0111】太陽ギヤー21が図16中矢印Rの方向に
回転すると、遊星ギヤー23が太陽ギヤー21の周りを
矢印Rの方向に公転して駆動軸16のギヤー16bと噛
合し、駆動軸16を矢印Rの方向に回転させる。
【0112】この駆動軸16は、フィルムパトローネ1
のパトローネスプール3と係合しているので、フィルム
25はフィルムパトローネ1の内部に巻き込まれる。
【0113】フィルム25が巻き戻されて、フィルム給
送路32にフィルム25が存在しなくなると、フィルム
検出レバー10は、ばね33の付勢力により図18
(A)中反時計周りに回転して、そのフィルム検出部1
0aがフィルム給送路32内に突出する(図17参
照)。
【0114】このフィルム検出レバー10が回転するこ
とにより、係止部10bと第1伝達部材11の係合部1
1eとの係合が解除される(図17,図13参照)。
【0115】この状態になったら、撮影者は、カメラ本
体4の外側に露出している係止部材9のツマミ9cを上
方にスライドさせて行く。
【0116】係止部材9が上方に移動するに従い、その
係合部9eに係合している第1伝達部材11は、軸11
fを回転中心として図13中反時計周りに回転される。
【0117】フィルム検出レバー10の係止部10b
は、上述のように、すでに第1伝達部材11の係合部1
1eとの係合を解除しているので、上記第1伝達部材1
1は軸11fを回転中心として回動可能な状態になって
いる。
【0118】第1伝達部材11と第2伝達部材12は、
ボス11dと係合部12bにより互いに係合しているの
で、該第1伝達部材11の回転運動は第2伝達部材12
にスライド運動として伝達される。つまり、該第2伝達
部材12は、図13,図14中右方向にスライドして移
動する。
【0119】遮光蓋開閉部材6は、ばね28の付勢力に
より図14中反時計周りに付勢されているが、ボス6b
が第2伝達部材12の第2当接面12dにまだ係止され
ているので回転しない。
【0120】第2伝達部材12が右方向へ移動しても、
しばらくの間は第2当接面12dと遮光蓋開閉部材6の
ボス6bの位置関係は変わらないので係止は解除され
ず、遮光蓋開閉部材6は回転しない(図11から図14
参照)。
【0121】係止部材9のツマミ9cをさらに上方にス
ライドさせると、第2伝達部材12も図11,図12中
右方向にさらにスライドすることになる。
【0122】この第2伝達部材12のスライドにより、
もはや第2当接面12dが遮光蓋開閉部材6のボス6b
を係止できなくなると、遮光蓋開閉部材6はばね28の
付勢力により図10中反時計周りに回転し、第2伝達部
材12の第1当接面12cにボス6bが当接するまで回
転する(図9,図10参照)。
【0123】係止部材9をさらに上方にスライドするこ
とにより、第2伝達部材12も図9,図10中で右方向
にさらに移動し、遮光蓋開閉部材6もボス6bを第2伝
達部材12の第1当接面12cに当接させた状態で、図
10中反時計周りに第2伝達部材12に伴って回転す
る。
【0124】遮光蓋開閉部材6のアーム6cが、フィル
ムパトローネ装填室26の底板26bの位置決めボス3
1に当接すると、遮光蓋開閉部材6はその回転を停止す
る。この位置がフィルムパトローネ1の遮光蓋2が完全
に閉じた状態になる。
【0125】この状態では、フィルムパトローネ1の遮
光蓋2は完全に閉じているが、係止部材9の係止部9a
とパトローネ蓋5の係合部5aとの係合はまだ解除され
ていないので、さらに係止部材9のツマミ9cを上方に
上げて行く(図7,図8参照)。
【0126】係止部材9のツマミ9cを上方にスライド
させることにより、係止部9aとパトローネ蓋5の係合
部5aの係合が解除されると同時に、係止部材9の係止
腕9dが図示しないカメラ本体4の係止部と係合して、
該係止部材9は図5,図6に示す状態で係止される。
【0127】次に、図19から図27を参照して、パト
ローネ蓋5の開動作および閉動作による、フィルムパト
ローネ装填室26の上側に配置される位置決め軸7のフ
ィルムパトローネ装填室26からの退避動作、およびフ
ィルムパトローネ装填室26への突出動作について説明
する。
【0128】図19から図27は、位置決め軸7の近傍
を示す平面図、およびパトローネ蓋5の回転中心である
軸15を中心とした曲面A−A’による断面図である。
なお、図中、説明に関係ない部分については、その記載
を省略してある。
【0129】上述の係止部材9の係止部9aとパトロー
ネ蓋5の係合部5aとの係合が解除されると、パトロー
ネ蓋5を開放する方向に保持部材8を付勢しているばね
34により、保持部材8は軸15を回転中心として、図
19中時計周りに回転しようとする。
【0130】一方、保持部材8のアーム35はパトロー
ネ蓋5と当接しているので、このパトローネ蓋5も上記
保持部材8と一体的に軸15を中心に図19中時計周り
に回転しようとする。
【0131】図21,図22は、パトローネ蓋5がカメ
ラ本体4からやや開いた状態を示している。
【0132】図示のように、パトローネ蓋5と保持部材
8は、軸15を中心に一体的に少し回転している。この
とき、保持部材8の両側面から突設された2本のボス8
aはガイド溝20に嵌合しているので、この保持部材8
は、フィルムパトローネ1の軸方向に略直交する平面内
を移動している。
【0133】一方、位置決め軸7のボス7bは、カメラ
本体4のカム溝19に嵌合しているので、この位置決め
軸7を保持する保持部材8の軸15を中心とした図21
中時計周りの回転によって、フィルムパトローネ1の軸
方向に略直交する面内では保持部材8と一体的に時計周
りに回転移動し、フィルムパトローネ1の軸方向では、
上記回転移動と同時に、カム溝19によってフィルムパ
トローネ装填室26から離れる方向に移動している(図
21,図22参照)。
【0134】図23,図24は、上記図21,図22に
示す状態から、保持部材8が、軸15を回転中心として
図21中時計周りにさらに回転して、カメラ本体4の当
接面4aに当て付いた状態を示している。
【0135】この状態になるまでは、上記保持部材8と
パトローネ蓋5は、ばね34の付勢力により、軸15を
回転中心として一体的に回転する。
【0136】そして、図23,図24に示す状態になっ
たときには、位置決め軸7はカム溝19に沿ってカメラ
上方に移動しているために、該位置決め軸7とフィルム
パトローネ1の係合は解除されている。
【0137】図25,図26は、上記図23,図24に
示す状態から、さらにパトローネ蓋5を開いたときの状
態を示している。
【0138】保持部材8は、すでにカメラ本体4の当接
面4aに当て付いているので、それ以上移動することは
なく、パトローネ蓋5およびこのパトローネ蓋5に設け
られたフィルムパトローネ装填室26のみがさらに回転
して突出している。
【0139】なお、位置決め軸7は、上記図23,図2
4に示す状態で、すでにフィルムパトローネ1から退避
しているので、パトローネ蓋5を開けるのに支障を来す
ことはない。
【0140】図27は、フィルムパトローネ装填室26
にフィルムパトローネ1を装填することが可能な位置ま
で、パトローネ蓋5を開いた状態を示している。
【0141】なお、パトローネ蓋5をカメラ本体4から
突出させる方向に付勢するばねを別に設ける場合には、
そのばねの力量を、上記ばね34より小さいものにする
と良い。こうすれば、図19,図20に示す状態から図
23,図24に示す状態に移る間は、パトローネ蓋5と
保持部材8は、ばね34の付勢力により開方向に移動す
ることになるため、一体的に移動することができる。
【0142】また、保持部材8がカメラ本体4の当接面
4aに当て付いた後は、パトローネ蓋5を上記ばね34
とは別に設けたばねで開放するように構成することも可
能である。
【0143】次に、パトローネ蓋5を閉鎖して行く動作
を説明する。フィルムパトローネ装填室26にフィルム
パトローネ1を装填して、パトローネ蓋5を閉じる方
向、つまり軸15を回転中心として図27中反時計周り
に回転させる。
【0144】このパトローネ蓋5は、上記アーム35に
当接するまでは、単独で回転して行く(図25,図26
参照)。
【0145】そして、パトローネ蓋5を図23,図24
に示す位置まで閉鎖させると、パトローネ蓋5はアーム
35と当接する。このとき、フィルムパトローネ1のパ
トローネスプール3と上方に退避している位置決め軸7
は、同軸上に位置するようになっている。
【0146】パトローネ蓋5をさらに閉じ方向に回転移
動させると、パトローネ蓋5は、アーム35と当接して
いるので、保持部材8と一体的にばね34の付勢力に抗
して閉じて行く。
【0147】パトローネ蓋5および保持部材8が一体的
に閉じ方向に移動して行くと、位置決め軸7は、ボス7
bが係合しているカム溝19に沿ってカメラの下方に移
動して行き、フィルムパトローネ1のパトローネスプー
ル3と徐々に係合して行く(図23,図24および図2
1,図22参照)。
【0148】パトローネ蓋5が完全に閉鎖されると、上
述したように、パトローネ蓋5の係合部5aと係止部材
9の係止部9aが係合した状態になり、このときには、
位置決め軸7は、フィルムパトローネ1のパトローネス
プール3との係合を完了している(図19,図20参
照)。
【0149】なお、位置決め軸7と駆動軸16は、共に
パトローネ蓋5により位置決めされている。
【0150】このような第1実施例によれば、遮光蓋が
完全に開いた後に、フィルム送り出し開始の信号を発生
するスイッチを係止部材に連動してオンにするので、フ
ィルムを遮光蓋に引っ掛けて傷付けることはなく、ま
た、オートロードミスを起こすこともない。
【0151】図28から図39は本発明の第2実施例を
示したものである。この第2実施例において、上述の第
1実施例と同様である部分については同一の符号を付し
て説明を省略し、主として異なる点についてのみ説明す
る。
【0152】上記第1実施例においては、係止部材9に
スイッチ17を押圧する押圧面9fが構成されていた
が、本実施例においては、係止部材36にはスイッチを
押圧する面は構成されていない。ただし、この係止部材
36の他の部分の形状および機能は、上述の第1実施例
における係止部材9と同様である。
【0153】すなわち、係止部材36は、係合部5aと
係合してパトローネ蓋5を閉じた状態に固定するための
係止部36aと、カメラ本体4から突設された2本のボ
ス29に係合するスライド溝36bと、指などで該係止
部材36を操作するためのツマミ部36cと、カメラ本
体4の図示しない一部に係止されてばね30の付勢力に
よる該係止部材36のカメラ下側への移動を阻止する係
止腕36dと、第1伝達部材11のボス11cと係合す
るための略コの字形状をなす係合部36eとを有して構
成されている。
【0154】また、この第2実施例における第2伝達部
材37には、該第2伝達部材37の近傍に設けられたス
イッチ38を押圧するための押圧面37fが、コの字形
状の係合部37bに構成されている。ただしこの第2伝
達部材37の他の部分の形状および機能は、上述の第1
実施例における第2伝達部材12と同様である。
【0155】すなわち、第2伝達部材37は、第2レバ
ー11bのボス11dと係合するコの字形状の係合部3
7bと、この係合部37bに設けられた上記押圧面37
fと、上記係合部37bから延設するアーム部37a
と、このアーム部37aの端部に設けられた第1当接面
37cと、該アーム部37aの側面に設けられた第2当
接面37dとを有して構成されている。
【0156】上記スイッチ38は、より詳しくは、第2
伝達部材37の押圧面37fの移動軌跡上に設けられて
いて、該第2伝達部材37が遮光蓋開閉部材6の開方向
への回転を完了した後の移動軌跡上に配置されている。
【0157】なお、この第2実施例における電気的な構
成は、上記図50において、スイッチ17をスイッチ3
8に変更したものである。すなわち、上記スイッチ38
は、第1実施例と同様に、制御手段であるCPU52に
電気的に接続されている。
【0158】図28から図39を参照して、係止部材3
6の係合動作について説明する。図28から図39は、
パトローネ装填室の構成を示す一部断面を含む背面図お
よび底面図である。なお、図面の煩雑化を防ぐために、
説明に関係ない部分については、記載を省略した部分も
ある。
【0159】上記図1に示すように、パトローネ蓋5に
設けられたフィルムパトローネ装填室26にフィルムパ
トローネ1を挿入してパトローネ蓋5を閉めて行くと、
パトローネ蓋5は軸15を中心に回転し、フィルムパト
ローネ装填室26はカメラ本体4の内部に収納される。
【0160】図28,図29は、フィルムパトローネ装
填室26がカメラ本体4に収納された直後の状態を示し
ている。
【0161】係止部材36は、その係止腕36dにより
カメラ本体4の係止部に係止されて、図28,図29に
示す状態に保持されている。
【0162】パトローネ蓋5を閉めて行くと係合部5a
が係止部材36の係止腕36dを押して行き、パトロー
ネ蓋5が完全に閉まると、係止腕36dとカメラ本体4
の係止部との係合が外れて、該係止部材36は、ばね3
0の付勢力によりカメラ下方に移動して行く。
【0163】図30,図31は、係止部材36がやや下
方に下がった状態を示している。図示の状態では、係止
部材36の係止部36aは、パトローネ蓋5の係合部5
aとすでに係合している。
【0164】また、係止部材36が下方に下がったこと
により、コの字形状をなす係合部36eが係合している
第1伝達部材11のボス11cが、下方に押し下がる。
【0165】このボス11cを押し下げられた第1伝達
部材11は、軸11fを回転中心として、図30中時計
周りに回転する。これにより、該第1伝達部材11の第
2レバー11bも軸11fを回転中心として一体に時計
周りに回転し、第2レバー11bのボス11dが係合し
ている第2伝達部材37のコの字形状係合部37bは、
図30,図31中左方向に押される。
【0166】このときには、パトローネ蓋5の係合部5
aと係止部材36の係止部36aは、すでに係合してい
るのでパトローネ蓋5が開くことはない。
【0167】一方、第2伝達部材37の第1当接面37
cは、遮光蓋開閉部材6のボス6bにまだ当接していな
いので、遮光蓋開閉部材6は回転しておらず、フィルム
パトローネ1の内部は依然として遮光されたままであ
る。
【0168】図32,図33は、係止部材36がさらに
下方に下がった状態を示している。この状態では、係止
部材36の下方への移動に伴って、第1伝達部材11は
軸11fを回転中心として図32中時計周りに回転し
て、第2アーム11bのボス11dは、係合している第
2伝達部材37を図32,図33中さらに左方向へ移動
させている。
【0169】これにより、第2伝達部材37の第1当接
面37cが、遮光蓋開閉部材6のボス6bに当接してさ
らにはこのボス6bを押すことにより、遮光蓋開閉部材
6は図33中時計周りに回転する(図32,図33参
照)。
【0170】この遮光蓋開閉部材6の回転により、係合
部6aに係合しているフィルムパトローネ1の遮光蓋2
もフィルムパトローネ1の内部を開放する方向に回転し
て行く。
【0171】図34,図35は、上記図32,図33に
示す状態よりさらに係止部材36がばね30の付勢力に
より下方に下がった状態を示している。
【0172】第2伝達部材37が、図34,図35中左
方向にスライドして移動して行くと、遮光蓋開閉部材6
のボス6bは、第2伝達部材37の第1当接面37cを
乗り越えて、第2伝達部材37の第2当接面37dと当
接する(図34,図35参照)。
【0173】つまり、遮光蓋開閉部材6は、ボス6bが
第2伝達部材37の第1当接面37cを乗り越えた段階
で図35中時計周りの回転を止め、ばね28による図3
5中反時計周りの付勢力により、ボス6bを第2伝達部
材37の第2当接面37dに係止した状態となり、この
状態以上には回転移動しない。
【0174】遮光蓋開閉部材6と係合しているフィルム
パトローネ1の遮光蓋2は、この状態に至れば完全に開
いた状態になっている。
【0175】一方、第2伝達部材37のコの字形状の係
合部37bの押圧面37fは、この状態では、まだスイ
ッチ38には接していない。それゆえ、この図34,図
35に示す状態では、フィルムパトローネ1の遮光蓋2
は完全に開いているが、フィルム送り出しのタイミング
信号を発生するスイッチ38はオフのままなので、フィ
ルム送り出しは開始されない。
【0176】図36,図37は、係止部材36の係止部
36aがパトローネ蓋5の係合部5aの最下面に当て付
いて、該係止部材36のカメラ下方への移動が終了した
状態を示している。
【0177】上記図34,図35に示す状態からこの図
36,図37に示す状態へ係止部材36が移動すると、
係止部材36と係合している第1伝達部材11はさらに
図34中時計周りに回転し、これにより第1伝達部材1
1と係合している第2伝達部材37は、図34および図
35中左方向へ移動する。
【0178】このとき、上記第2伝達部材37が図3
4,図35中さらに左方向へ移動しても、第2当接面3
7dでボス6bが係止されているので、遮光蓋開閉部材
6はそれ以上は回転しない。
【0179】つまり、図34,図35に示す状態から図
36,図37に示す状態に移行するときには、係止部材
36,第1伝達部材11,第2伝達部材37は移動する
が、遮光蓋開閉部材6は回転しない。
【0180】この第2伝達部材37が移動する最中に、
その当接面37fがスイッチ38に当接して、該スイッ
チ38を閉成してオン状態にする。
【0181】スイッチ38がオンになったときには、す
でにフィルムパトローネ1の遮光蓋2は完全に開いてい
るので、フィルムパトローネ1のパトローネスプール3
に巻き付けられたフィルム25をフィルムパトローネ1
の外に送り出しても、遮光蓋2に引っ掛かることなく良
好に送り出すことができる。
【0182】上記スイッチ38は、上述の第1実施例と
同様に、カメラを制御するCPU52と電気的に接続さ
れていて、スイッチ38がオンになると、上記CPU5
2は、モータ53を、上記太陽ギヤー21を図37中矢
印Fの方向に回転させるように駆動する。
【0183】このCPU52がスイッチ38の信号を受
けてモータ53を駆動する動作は、図52のフローチャ
ートを参照して説明した第1実施例と同様である。
【0184】上記モータ53をオンにすることにより、
太陽ギヤー21は図37中矢印Fの方向に回転し、遊星
ギヤー24が太陽ギヤー21の周りを図37中時計周り
に公転して駆動軸16のギヤー部16bと噛合し、駆動
軸16は図39中矢印Fの方向に回転する。
【0185】図38,図39は、駆動軸16の矢印F方
向の回転により、フィルム25がフィルムパトローネ1
から送り出されている状態を示している。
【0186】このような第2実施例によれば、遮光蓋が
完全に開いた後に、フィルム送り出し開始の信号を発生
するスイッチを第1の伝達駆動手段に連動してオンにす
るので、フィルムを遮光蓋に引っ掛けて傷付けることは
なく、また、オートロードミスを起こすこともない。
【0187】図40から図49は本発明の第3実施例を
示したものである。この第3実施例において、上述の第
1,第2実施例と同様である部分については同一の符号
を付して説明を省略し、主として異なる点についてのみ
説明する。
【0188】この第2実施例の係止部材36は、上述の
第2実施例で説明したものと同様である。
【0189】スイッチ39は、遮光蓋開閉部材6のアー
ム6cの回転軌跡上に設けられていて、該遮光蓋開閉部
材6が開方向への回転を完了する直前の回転軌跡上に配
置されている。
【0190】なお、この第3実施例における電気的な構
成は、上記図50において、スイッチ17をスイッチ3
9に変更したものである。すなわち、スイッチ39は、
第1実施例と同様に、制御手段であるCPU52に電気
的に接続されている。
【0191】図40から図49を参照して、係止部材3
6の係合動作を説明する。図40から図49は、パトロ
ーネ装填室の構成を示す一部断面を含む背面図および底
面図である。なお、図面の煩雑化を防ぐために、説明に
関係ない部分については、記載を省略した部分もある。
【0192】図1に示すように、パトローネ蓋5に設け
られたフィルムパトローネ装填室26にフィルムパトロ
ーネ1を挿入してパトローネ蓋5を閉めて行くと、パト
ローネ蓋5は軸15を回転中心として回転し、フィルム
パトローネ装填室26はカメラ本体4の内部に収納され
る。
【0193】図40,図41は、フィルムパトローネ装
填室26がカメラ本体4に収納された直後の状態を示し
ている。
【0194】係止部材36は、その係止腕36dにより
カメラ本体4の係止部に係止されていて、図40,図4
1に示す状態に保持されている。
【0195】パトローネ蓋5を閉めて行くと係合部5a
が係止部材36の係止腕36dを押して行き、パトロー
ネ蓋5が完全に閉まると、係止腕36dとカメラ本体4
の係合部との係合が外れて、該係止部材36は、ばね3
0の付勢力によりカメラ下方に移動して行く。
【0196】図42,図43は、係止部材36がやや下
方に下がった状態を示している。図示の状態では、係止
部材36の係止部36aは、パトローネ蓋5の係合部5
aとすでに係合している。
【0197】また、係止部材36が下方に下がったこと
により、コの字形状をなす係合部36eが係合している
第1伝達部材11のボス11cが、下方に押し下がる。
【0198】このボス11cを押し下げられた第1伝達
部材11は、軸11fを回転中心として、図42中時計
周りに回転する。これにより、第1伝達部材11の第2
レバー11bも軸11fを回転中心として一体に時計周
りに回転し、第2レバー11bのボス11dが係合して
いる第2伝達部材12のコの字形状係合部12bは、図
42,図43中左方向に押される。
【0199】このとき、パトローネ蓋5の係合部5aと
係止部材36の係止部36aは、すでに係合しているの
でパトローネ蓋5が開くことはない。
【0200】一方、第2伝達部材12の第1当接面12
cは、遮光蓋開閉部材6のボス6bにまだ当接していな
いので、遮光蓋開閉部材6は回転しておらず、フィルム
パトローネ1の内部は依然として遮光されたままであ
る。
【0201】図44,図45は、係止部材36がさらに
下方に下がった状態を示している。この状態では、係止
部材36の下方への移動に伴って、第1伝達部材11は
軸11fを回転中心として図44中時計周りに回転し
て、第2アーム11bのボス11dは、係合している第
2伝達部材12を図44,図45中さらに左方向へ移動
させている。
【0202】これにより、第2伝達部材12の第1当接
面12cが、遮光蓋開閉部材6のボス6bに当接してさ
らにはこのボス6bを押すことにより、遮光蓋開閉部材
6は図45中時計周りに回転する(図44,図45参
照)。
【0203】この遮光蓋開閉部材6の回転により、係合
部6aに係合しているフィルムパトローネ1の遮光蓋2
もフィルムパトローネ1の内部を開放する方向に回転し
て行く。
【0204】図46,図47は、上記図44,図45に
示す状態よりさらに係止部材36がばね30の付勢力に
より下方に下がった状態を示している。
【0205】第2伝達部材12が、図46,図47中左
方向にスライドして移動して行くと、遮光蓋開閉部材6
のボス6bは、第2伝達部材12の第1当接面12cを
乗り越えて、第2伝達部材12の第2当接面12dと当
接する(図46,図47参照)。
【0206】つまり、遮光蓋開閉部材6は、ボス6bが
第2伝達部材12の第1当接面12cを乗り越えた段階
で図12中時計周りの回転を止め、ばね28による図1
2中反時計周りの付勢力により、ボス6bを第2伝達部
材12の第2当接面12dに係止した状態となり、この
状態以上には回転移動しない。
【0207】遮光蓋開閉部材6と係合しているフィルム
パトローネ1の遮光蓋2は、この状態に至れば完全に開
いた状態になっている。
【0208】一方、遮光蓋開閉部材6は、ボス6bが第
2伝達部材12の第1当接面12cを乗り越えて第2当
接面12dに当接する直前に、アーム6cがスイッチ3
9を閉成する。
【0209】つまり、遮光蓋開閉部材6が遮光蓋2を完
全に開く直前にスイッチ39が閉成され、このスイッチ
39が閉成された信号が、該スイッチ39に電気的に接
続されている制御手段たるCPU52に送られる。
【0210】図48,図49は、係止部材36の係止部
36aがパトローネ蓋5の係合部5aの最下面に当て付
いて、該係止部材36のカメラ下方への移動が終了した
状態を示している。
【0211】上記図46,図47に示す状態からこの図
48,図49に示す状態へ係止部材36が移動すると、
係止部材36と係合している第1伝達部材11はさらに
図46中時計周りに回転し、これにより第1伝達部材1
1と係合している第2伝達部材12は、図46および図
47中左方向へ移動する。
【0212】このとき、上記第2伝達部材12が図4
6,図47中さらに左方向へ移動しても、第2当接面1
2dでボス6bが係止されているので、遮光蓋開閉部材
6はそれ以上は回転しない。
【0213】つまり、図46,図47に示す状態から図
48,図49に示す状態に移行するときには、係止部材
36,第1伝達部材11,第2伝達部材12は移動する
が、遮光蓋開閉部材6は回転しない。
【0214】一方、遮光蓋開閉部材6が停止する直前
に、スイッチ39はアーム6cにより閉成されているの
で、このスイッチ39から信号がCPU52に送られ
て、該CPU52は、モータ53を、太陽ギヤー21を
図49中矢印Fの方向に回転させるように駆動する。
【0215】このCPU52がスイッチ39の信号を受
けてモータ53を駆動する動作は、図52のフローチャ
ートを参照して説明した第1実施例と同様である。
【0216】上記モータ53をオンすることにより、太
陽ギヤー21は図49中矢印Fの方向に回転し、遊星ギ
ヤー24が該太陽ギヤー21の周りを図49中時計周り
に公転して駆動軸16のギヤー部16bと噛合し、駆動
軸16は図49中矢印Fの方向に回転して、フィルムパ
トローネ1内のフィルム25が送り出される。
【0217】遮光蓋2は、スイッチ39が閉成された直
後に完全に開放し、回転は停止しているので、送り出さ
れたフィルム25が該遮光蓋2に引っ掛かることはな
い。
【0218】このような第3実施例によれば、遮光蓋が
完全に開く直前にフィルム送り出し開始の信号を発生す
るスイッチを遮光蓋開閉部材に連動してオンにするの
で、フィルムが送り出されるときには遮光蓋が完全に開
き、送り出されたフィルムを遮光蓋に引っ掛けて傷付け
ることはなく、また、オートロードミスを起こすことも
ない。
【0219】図51,図53は本発明の第4実施例を示
したものである。この第4実施例は、上述の第3実施例
における制御手段であるCPU52を、制御手段である
とともにタイマ手段も兼ねたCPU57に変更したのみ
であり、その他の構成は上述の第3実施例と同様である
ので、同一の部材には同一の符号を付して説明を省略
し、主として異なる点についてのみ説明する。
【0220】この第4実施例において、スイッチ39
は、上述の第3実施例の場合と同様に、遮光蓋開閉部材
6のアーム6cの回転軌跡上に配置されている。遮光蓋
開閉部材6は、遮光蓋2が完全に開放された位置で回転
を停止するので、スイッチ39が閉成されるタイミング
は、遮光蓋2を開く前となる。
【0221】このスイッチ39が出力する信号は、図5
1に示すように、制御手段たるCPU57に入力される
ようになっていて、このCPU57は、本実施例ではタ
イマ手段も兼ねている。
【0222】このCPU57は、上記スイッチ39から
の信号を受けると、タイマのカウントが開始され、一定
時間遅延してから駆動回路56を介して該CPU57と
電気的に接続されているモータ53を駆動させるように
なっている。
【0223】タイマのカウント量は、遮光蓋開閉部材6
がスイッチ39を閉成して信号を発信してから遮光蓋2
が完全に開くまでの間をカウントする量であり、この間
はCPU57はモータ53を駆動しないようになってい
る。つまり、スイッチ39が閉成して信号を発信してか
ら遮光蓋2が完全に開くまでのカウント量を変更するこ
とにより、スイッチ39が配設される位置を遮光蓋開閉
部材6のアーム6cの移動軌跡上の他の位置に配設する
ことも可能である。
【0224】上記モータ53が駆動されると、その回転
軸に圧入されているピニオンギヤー54を介して、太陽
ギヤー21に該モータ53の駆動が伝達されるようにな
っている。
【0225】本実施例では、係止部材36の係合動作に
おける動作の一部のみが第3実施例とは異なるので、同
一動作の説明は省略して、異なる部分についてのみ説明
する。
【0226】図40から図45における動作は、上述の
第3実施例と同様に行われる。
【0227】図46,図47は、上記図44,図45に
示す状態よりさらに係止部材36がばね30の付勢力に
より下方に下がった状態を示している。
【0228】第2伝達部材12が、図46,図47中左
方向にスライドして移動して行くと、遮光蓋開閉部材6
のボス6bは、第2伝達部材12の第1当接面12cを
乗り越えて、第2伝達部材12の第2当接面12dと当
接する(図46,図47参照)。
【0229】つまり、遮光蓋開閉部材6は、ボス6bが
第2伝達部材12の第1当接面12cを乗り越えた段階
で図47中時計周りの回転を止め、ばね28による図4
7中反時計周りの付勢力により、ボス6bを第2伝達部
材12の第2当接面12dに係止した状態となり、この
状態以上には回転移動しない。
【0230】遮光蓋開閉部材6と係合しているフィルム
パトローネ1の遮光蓋2は、この状態に至れば完全に開
いた状態になっている。
【0231】一方、遮光蓋開閉部材6は、そのボス6b
が第2伝達部材12の第1当接面12cを乗り越えて第
2当接面12dに当接する前に、アーム6cがスイッチ
39を閉成する。
【0232】つまり、遮光蓋開閉部材6が遮光蓋2を完
全に開く前に、スイッチ39が閉成される。このスイッ
チ39が閉成されると、その信号が該スイッチ39に電
気的に接続されている制御手段たるCPU57に送られ
る。
【0233】図48,図49は、係止部材36の係止部
36aがパトローネ蓋5の係合部5aの最下面に当て付
いて、該係止部材36のカメラ下方への移動が終了した
状態を示している。
【0234】上記図46,図47に示す状態からこの図
48,図49に示す状態へ係止部材36が移動すると、
係止部材36と係合している第1伝達部材11はさらに
図46中時計周りに回転し、これにより第1伝達部材1
1と係合している第2伝達部材12は、図46および図
47中左方向へ移動する。
【0235】このとき、上記第2伝達部材12が図4
6,図47中さらに左方向へ移動しても、第2当接面1
2dでボス6bが係止されているので、遮光蓋開閉部材
6はそれ以上は回転しない。
【0236】つまり、図46,図47に示す状態から図
48,図49に示す状態に移行するときには、係止部材
36,第1伝達部材11,第2伝達部材12は移動する
が、遮光蓋開閉部材6は回転しない。
【0237】次に、図53のフローチャートを参照し
て、フィルムパトローネ装填室26のパトローネ蓋5が
閉まってからモータ53の駆動を開始する動作を説明す
る。
【0238】フローチャートの開始(ステップS11)
に伴い、撮影者が手などでフィルムパトローネ装填室2
6のパトローネ蓋5を閉じると(ステップS12)、上
述したように、スイッチ39が遮光蓋開閉部材6のアー
ム6cに押圧されて閉成してオンになったか否かを判断
する(ステップS13)。
【0239】このステップS13においてスイッチ39
がオンになったら、その信号がCPU57に送られてタ
イマのカウントが開始される(ステップS14)。
【0240】タイマはあらかじめ入力された量、つま
り、スイッチ39がオンになってから遮光蓋2が完全に
開くまでの時間に対応するカウントを続ける。
【0241】そして、所定量のタイマのカウントが終了
したか否かを判断し(ステップS15)。所定量のタイ
マカウントが終了したらCPU57は駆動回路56を介
してモータ53をオンにして(ステップS16)、該モ
ータ53を、太陽ギヤー21を図49の矢印Fの方向に
回転させるように駆動する。
【0242】太陽ギヤー21が図49中矢印Fの方向に
回転すると、遊星ギヤー24は、該太陽ギヤー21の周
りを図49中時計周りに公転して駆動軸16のギヤー部
16bと噛合し、駆動軸16は、図49中矢印Fの方向
に回転する。
【0243】そして、必要な駆動を行った後、終了する
(ステップS17)。
【0244】このような第4実施例によれば、フィルム
パトローネ装填室が閉鎖されてから確実にオンになるよ
うに、遮光蓋開閉部材の移動軌跡上に配置した1つのス
イッチと、遮光蓋が完全に開いた後にフィルムを送り出
すことができるように時間を計測するタイマ手段とによ
りフィルム送り出しのタイミングをとっているために、
フィルムを遮光蓋に引っ掛けて傷付けることはなく、ま
た、オートロードミスを起こすこともない。
【0245】図54から図65は本発明の第5実施例を
示したものである。この第5実施例において、上述の第
1から第4実施例と同様である部分については同一の符
号を付して説明を省略し、主として異なる点についての
み説明する。
【0246】この第5実施例においては、上述の第4実
施例における係止部材36を、スイッチ40を押圧する
部分を有する係止部材42に変更している。
【0247】すなわち、係止部材42は、図54に示す
ように、係合部5aと係合してパトローネ蓋5を閉じた
状態に固定するための係止部42aと、カメラ本体4か
ら突設された2本のボス29に係合するスライド溝42
bと、指などで該係止部材42を操作するためのツマミ
部42cと、カメラ本体4の図示しない一部に係止され
てばね30の付勢力による該係止部材42のカメラ下側
への移動を阻止する係止腕42dと、第1伝達部材11
のボス11cと係合するための略コの字形状をなす係合
部42eと、このコの字形状の係合部42eの下側の凸
部の先端に設けられたスイッチ40を押圧するための面
42hと、この押圧面42hの下側角部に形成された上
記スイッチ40を該押圧面42hにガイドするためのR
面42gとを有して構成されている。
【0248】上記スイッチ40は、係止部材42の移動
軌跡中に配置されていて、該係止部材42が下方に移動
することにより、押圧面42hに押圧され閉成するよう
になっている。
【0249】なお、この第5実施例の電気的な構成は、
上述の第4実施例で説明した図51において、スイッチ
39をスイッチ40に変更したものであり、このスイッ
チ40は、第4実施例と同様に、制御手段でありタイマ
手段であるCPU57に電気的に接続されている。
【0250】このタイマ手段であるCPU57には、ス
イッチ40が閉成されてから遮光蓋2が完全に開くまで
の間作動するようなタイマカウント量があらかじめ入力
されているので、スイッチ40を係止部材42の移動軌
跡上の本実施例と異なる位置に配置しても、上述したあ
らかじめ入力するカウント量を変更することにより、対
応することができる。
【0251】図54から図65および図53を参照し
て、係止部材42の係合動作を説明する。図54から図
65は、パトローネ装填室の構成を示す一部断面を含む
背面図および底面図である。なお、図面の煩雑化を防ぐ
ために、説明に関係ない部分については、記載を省略し
た部分もある。
【0252】図1に示すように、パトローネ蓋5に設け
られたフィルムパトローネ装填室26にフィルムパトロ
ーネ1を挿入してパトローネ蓋5を閉めて行くと、パト
ローネ蓋5は軸15を回転中心として回転し、フィルム
パトローネ装填室26はカメラ本体4の内部に収納され
る。
【0253】図54,図55は、フィルムパトローネ装
填室26がカメラ本体4に収納された直後の状態を示し
ている。
【0254】係止部材42は、その係止腕42dにより
カメラ本体4の係止部に係止されていて、図54,図5
5に示す状態に保持されている。
【0255】パトローネ蓋5を閉めて行くと係合部5a
が係止部材42の係止腕42dを押して行き、パトロー
ネ蓋5が完全に閉まると、係止腕42dとカメラ本体4
の係止部との係合が外れて、該係止部材42は、ばね3
0の付勢力によりカメラ下方に移動して行く。
【0256】図56,図57は、係止部材42がやや下
方に下がった状態を示している。図示の状態では、係止
部材42の係止部42aは、パトローネ蓋5の係合部5
aとすでに係合している。
【0257】また、係止部材42が下方に下がったこと
により、コの字形状をなす係合部42eが係合している
第1伝達部材11のボス11cが、下方に押し下がる。
【0258】このボス11cを押し下げられた第1伝達
部材11は、軸11fを回転中心として、図56中時計
周りに回転する。これにより、該第1伝達部材11の第
2レバー11bも軸11fを回転中心として一体に時計
周りに回転し、第2レバー11bのボス11dが係合し
ている第2伝達部材12のコの字形状係合部12bは、
図56,図57中左方向に押される。
【0259】このときには、パトローネ蓋5の係合部5
aと係止部材42の係止部42aは、すでに係合してい
るのでパトローネ蓋5が開くことはない。
【0260】一方、第2伝達部材12の第1当接面12
cは、遮光蓋開閉部材6のボス6bにまだ当接していな
いので、遮光蓋開閉部材6は回転しておらず、フィルム
パトローネ1の内部は依然として遮光されたままであ
る。
【0261】図58,図59は、係止部材42がさらに
下方に下がった状態を示している。この状態では、係止
部材42の下方への移動に伴って、第1伝達部材11は
軸11fを回転中心として図58中時計周りに回転し
て、第2アーム11bのボス11dは、係合している第
2伝達部材12を図58,図59中さらに左方向へ移動
させている。
【0262】これにより、第2伝達部材12の第1当接
面12cが、遮光蓋開閉部材6のボス6bに当接してさ
らにはこのボス6bを押すことにより、遮光蓋開閉部材
6は図59中時計周りに回転する(図58,図59参
照)。
【0263】この遮光蓋開閉部材6の回転により、係合
部6aに係合しているフィルムパトローネ1の遮光蓋2
もフィルムパトローネ1の内部を開放する方向に回転し
て行く。
【0264】図60,図61は、上記図58,図59に
示す状態よりさらに係止部材42がばね30の付勢力に
より下方に下がった状態を示している。
【0265】第2伝達部材12が、図60,図61中左
方向にスライドして移動して行くと、遮光蓋開閉部材6
のボス6bは、第2伝達部材12の第1当接面12cを
乗り越えて、第2伝達部材12の第2当接面12dと当
接する(図60,図61参照)。
【0266】つまり、遮光蓋開閉部材6は、ボス6bが
第2伝達部材12の第1当接面12cを乗り越えた段階
で図61中時計周りの回転を止め、ばね28による図6
1中反時計周りの付勢力により、ボス6bを第2伝達部
材12の第2当接面12dに係止した状態となり、この
状態以上には回転移動しない。
【0267】遮光蓋開閉部材6と係合しているフィルム
パトローネ1の遮光蓋2は、この状態に至れば完全に開
いた状態になっている。
【0268】一方、係止部材42のコの字形状の係合部
42eの押圧面42hにより、遮光蓋2が完全に開く前
にスイッチ40は閉成されてオン状態になり、その信号
が制御手段でありタイマ手段であるCPU57に送られ
る。そして、この信号を受けたCPU57は、タイマの
カウントを開始する。
【0269】なお、上記スイッチ40は、係止部材42
のR面42gにより押圧面42hにガイドされるので、
該係止部材42に引っ掛かって動作が停止したりスイッ
チ40の閉成が阻害されたりすることはない。
【0270】図62,図63は、係止部材42の係止部
42aがパトローネ蓋5の係合部5aの最下面に当て付
いて、該係止部材42のカメラ下方への移動が終了した
状態を示している。
【0271】上記図60,図61に示す状態からこの図
62,図63に示す状態へ係止部材42が移動すると、
係止部材42と係合している第1伝達部材11はさらに
図60中時計周りに回転し、これにより第1伝達部材1
1と係合している第2伝達部材12は、図60,図61
中左方向へ移動する。
【0272】このとき、上記第2伝達部材12が図6
0,図61中さらに左方向へ移動しても、第2当接面1
2dでボス6bが係止されているので、遮光蓋開閉部材
6はそれ以上は回転しない。
【0273】つまり、図60,図61に示す状態から図
62,図63に示す状態に移行するときには、係止部材
42,第1伝達部材11,第2伝達部材12は移動する
が、遮光蓋開閉部材6は回転しない。
【0274】次に、図53のフローチャートを参照し
て、モータ53の駆動を開始してフィルムを送り出す動
作のタイミングについて説明する。
【0275】フローチャートの開始(ステップS11)
に伴い、撮影者が手などでフィルムパトローネ装填室2
6のパトローネ蓋5を閉じると(ステップS12)、上
述したように、スイッチ40が係止部材42の押圧面4
2hにより押圧されて閉成してオンになったか否かを判
断する(ステップS13)。
【0276】このステップS13においてスイッチ40
がオンになったら、その信号がCPU57に送られてタ
イマのカウントが開始される(ステップS14)。
【0277】タイマはあらかじめ入力された量、つま
り、スイッチ40がオンになってから遮光蓋2が完全に
開くまでの時間に対応するカウントを続ける。
【0278】そして、所定量のタイマのカウントが終了
したか否かを判断し(ステップS15)。所定量のタイ
マカウントが終了したらCPU57は駆動回路56を介
してモータ53をオンにして(ステップS16)、該モ
ータ53を、太陽ギヤー21を図63の矢印Fの方向に
回転させるように駆動する。
【0279】太陽ギヤー21が図63中矢印Fの方向に
回転すると、遊星ギヤー24は、該太陽ギヤー21の周
りを図63中時計周りに公転して駆動軸16のギヤー部
16bと噛合し、駆動軸16は、図65中矢印Fの方向
に回転する。
【0280】図64,図65は、フィルム25がフィル
ムパトローネ1から送り出された状態を示している。
【0281】そして、必要な駆動を行った後、終了する
(ステップS17)。
【0282】このような第5実施例によれば、フィルム
パトローネ装填室が閉鎖されてから確実にオンになるよ
うに、係止部材に連動する位置に配置した1つのスイッ
チと、遮光蓋が完全に開いた後にフィルムを送り出すこ
とができるように時間を計測するタイマ手段とによりフ
ィルム送り出しのタイミングをとっているために、フィ
ルムを遮光蓋に引っ掛けて傷付けることはなく、また、
オートロードミスを起こすこともない。
【0283】図66から図77は本発明の第6実施例を
示したものである。この第6実施例において、上述の第
1から第4実施例と同様である部分については同一の符
号を付して説明を省略し、主として異なる点についての
み説明する。
【0284】この第6実施例においては、上述の第4実
施例における第2伝達部材12を、上述の第2実施例で
述べたものと同様の第2伝達部材37に変更している。
【0285】すなわち、第2伝達部材37は、第2レバ
ー11bのボス11dと係合するコの字形状の係合部3
7bと、この係合部37bに設けられたスイッチ41を
押圧するための押圧面37fと、上記係合部37bから
延設するアーム部37aと、このアーム部37aの端部
に設けられた第1当接面37cと、該アーム部37aの
側面に設けられた第2当接面37dとを有して構成され
ている。
【0286】上記スイッチ41は、第2伝達部材37の
移動軌跡中に配置されていて、該第2伝達部材37がス
ライドして移動することにより、押圧面37fに押圧さ
れて閉成するようになっている。
【0287】なお、本実施例の電気的な構成は、上述の
第4実施例で説明した図51において、スイッチ39を
スイッチ41に変更したものであり、このスイッチ41
は、第4実施例と同様に、制御手段でありタイマ手段で
あるCPU57に電気的に接続されている。
【0288】このタイマ手段であるCPU57には、ス
イッチ41が閉成されてから遮光蓋2が完全に開くまで
の間作動するようなタイマカウント量があらかじめ入力
されているので、スイッチ41を第2伝達部材37の移
動軌跡上の本実施例と異なる位置に配置しても、上述し
たあらかじめ入力するカウント量を変更することによ
り、対応することができる。
【0289】図66から図77および図53を参照し
て、係止部材36の係合動作を説明する。図66から図
77は、パトローネ装填室の構成を示す一部断面を含む
背面図および底面図である。なお、図面の煩雑化を防ぐ
ために、説明に関係ない部分については、記載を省略し
た部分もある。
【0290】図1に示すように、パトローネ蓋5に設け
られたフィルムパトローネ装填室26にフィルムパトロ
ーネ1を挿入してパトローネ蓋5を閉めて行くと、パト
ローネ蓋5は軸15を回転中心として回転し、フィルム
パトローネ装填室26はカメラ本体4の内部に収納され
る。
【0291】図66,図67は、フィルムパトローネ装
填室26がカメラ本体4に収納された直後の状態を示し
ている。
【0292】係止部材36は、その係止腕36dにより
カメラ本体4の係止部に係止されていて、図66,図6
7に示す状態に保持されている。
【0293】パトローネ蓋5を閉めて行くと係合部5a
が係止部材36の係止腕36dを押して行き、パトロー
ネ蓋5が完全に閉まると、係止腕36dとカメラ本体4
の係止部との係合が外れて、該係止部材36は、ばね3
0の付勢力によりカメラ下方に移動して行く。
【0294】図68,図69は、係止部材36がやや下
方に下がった状態を示している。図示の状態では、係止
部材36の係止部36aは、パトローネ蓋5の係合部5
aとすでに係合している。
【0295】また、係止部材36が下方に下がったこと
により、コの字形状をなす係合部36eが係合している
第1伝達部材11のボス11cが、下方に押し下がる。
【0296】このボス11cを押し下げられた第1伝達
部材11は、軸11fを回転中心として、図68中時計
周りに回転する。これにより、該第1伝達部材11の第
2レバー11bも軸11fを回転中心として一体に時計
周りに回転し、第2レバー11bのボス11dが係合し
ている第2伝達部材37のコの字形状係合部37bは、
図68,図69中左方向に押される。
【0297】このときには、パトローネ蓋5の係合部5
aと係止部材36の係止部36aは、すでに係合してい
るのでパトローネ蓋5が開くことはない、一方、第2伝
達部材37の第1当接面37cは、遮光蓋開閉部材6の
ボス6bにまだ当接していないので、遮光蓋開閉部材6
は回転しておらず、フィルムパトローネ1の内部は依然
として遮光されたままである。
【0298】図70,図71は、係止部材36がさらに
下方に下がった状態を示している。この状態では、係止
部材36の下方への移動に伴って、第1伝達部材11は
軸11fを回転中心として図70中時計周りに回転し
て、第2アーム11bのボス11dは、係合している第
2伝達部材37を図70,図71中さらに左方向へ移動
させている。
【0299】これにより、第2伝達部材37の第1当接
面37cが、遮光蓋開閉部材6のボス6bに当接してさ
らにはこのボス6bを押すことにより、遮光蓋開閉部材
6は図71中時計周りに回転する(図70,図71参
照)。
【0300】この遮光蓋開閉部材6の回転により、係合
部6aに係合しているフィルムパトローネ1の遮光蓋2
もフィルムパトローネ1の内部を開放する方向に回転し
て行く。
【0301】図72,図73は、上記図70,図71に
示す状態よりさらに係止部材36がばね30の付勢力に
より下方に下がった状態を示している。
【0302】第2伝達部材37が、図72,図73中左
方向にスライドして移動して行くと、遮光蓋開閉部材6
のボス6bは、第2伝達部材37の第1当接面37cを
乗り越えて、第2伝達部材37の第2当接面37dと当
接する(図72,図73参照)。
【0303】つまり、遮光蓋開閉部材6は、ボス6bが
第2伝達部材37の第1当接面37cを乗り越えた段階
で図73中時計周りの回転を止め、ばね28による図7
3中反時計周りの付勢力により、ボス6bを第2伝達部
材37の第2当接面37dに係止した状態となり、この
状態以上には回転移動しない。
【0304】遮光蓋開閉部材6と係合しているフィルム
パトローネ1の遮光蓋2は、この状態に至れば完全に開
いた状態になっている。
【0305】一方、第2伝達部材37のコの字形状の係
合部37bの押圧面37fにより、遮光蓋2が完全に開
く前にスイッチ41は閉成されてオン状態になり、その
信号が制御手段でありタイマ手段であるCPU57に送
られる。この信号を受けたCPU57は、タイマのカウ
ントを開始することになる。
【0306】図74,図75は、係止部材36の係止部
36aがパトローネ蓋5の係合部5aの最下面に当て付
いて、該係止部材36のカメラ下方への移動が終了した
状態を示している。
【0307】上記図72,図73に示す状態からこの図
74,図75に示す状態へ係止部材36が移動すると、
係止部材36と係合している第1伝達部材11はさらに
図72中時計周りに回転し、これにより第1伝達部材1
1と係合している第2伝達部材37は、図72および図
73中左方向へ移動する。
【0308】このとき、上記第2伝達部材37が図7
2、図73中さらに左方向へ移動しても、第2当接面3
7dでボス6bが係止されているので、遮光蓋開閉部材
6はそれ以上は回転しない。
【0309】つまり、図72,図73に示す状態から図
74,図75に示す状態に移行するときには、係止部材
36,第1伝達部材11,第2伝達部材37は移動する
が、遮光蓋開閉部材6は回転しない。
【0310】次に、図53のフローチャートを参照し
て、モータ53の駆動を開始してフィルムを送り出す動
作のタイミングについて説明する。
【0311】フローチャートの開始(ステップS11)
に伴い、撮影者が手などでフィルムパトローネ装填室2
6のパトローネ蓋5を閉じると(ステップS12)、上
述したように、スイッチ41が第2伝達部材37の押圧
面37fにより押圧されて閉成してオンになったか否か
を判断する(ステップS13)。
【0312】このステップS13においてスイッチ41
がオンになったら、その信号がCPU57に送られてタ
イマのカウントが開始される(ステップS14)。
【0313】タイマはあらかじめ入力された量、つま
り、スイッチ41がオンになってから遮光蓋2が完全に
開くまでの時間に対応するカウントを続ける。
【0314】そして、所定量のタイマのカウントが終了
したか否かを判断し(ステップS15)。所定量のタイ
マカウントが終了したらCPU57は駆動回路56を介
してモータ53をオンにして(ステップS16)、該モ
ータ53を、太陽ギヤー21を図75の矢印Fの方向に
回転させるように駆動する。
【0315】太陽ギヤー21が図75中矢印Fの方向に
回転すると、遊星ギヤー24は、該太陽ギヤー21の周
りを図75中時計周りに公転して駆動軸16のギヤー部
16bと噛合し、駆動軸16は図77中矢印Fの方向に
回転する。
【0316】図76,図77は、フィルム25がフィル
ムパトローネ1から送り出された状態を示している。
【0317】そして、必要な駆動を行った後、終了する
(ステップS17)。
【0318】このような第6実施例によれば、フィルム
パトローネ装填室が閉鎖されてから確実にオンになるよ
うに、伝達駆動手段に連動する位置に配置した1つのス
イッチと、遮光蓋が完全に開いた後にフィルムを送り出
すことができるように時間を計測するタイマ手段とによ
りフィルム送り出しのタイミングをとっているために、
フィルムを遮光蓋に引っ掛けて傷付けることはなく、ま
た、オートロードミスを起こすこともない。
【0319】[付記]以上詳述したような本発明の上記
実施態様によれば、以下のごとき構成を得ることができ
る。
【0320】(1) パトローネのフィルム出口を閉鎖
する閉鎖位置と、該フィルム出口を開放してフィルム送
り出しを可能にする開放位置との間を移動可能な遮光蓋
を有するフィルムパトローネを使用するカメラにおい
て、パトローネが装填されるパトローネ装填室と、この
パトローネ装填室を閉鎖するためのパトローネ蓋と、こ
のパトローネ蓋を閉鎖した状態で係止する係止位置と、
該係止を解除してパトローネ蓋の開放を許容する係止解
除位置との間を移動可能な係止部材と、上記パトローネ
と係合して、遮光蓋の開閉を行う遮光蓋開閉部材と、上
記係止部材の移動を上記遮光蓋開閉部材に伝達し、該係
止部材が上記係止位置に移動する際には、該係止部材と
パトローネ蓋との係合が開始されてから上記遮光蓋開閉
部材を開放位置に駆動して、該係止部材の移動が完了す
る前に該遮光蓋開閉部材の開方向への移動を完了させ、
該係止部材が係止解除位置に移動する際には上記遮光蓋
開閉部材を閉方向に駆動し、上記パトローネ蓋の係止が
解除される前に該遮光蓋開閉部材の閉方向の移動を完了
させる第1の伝達手段と、上記パトローネに設けられた
フィルムスプールと係合し、フィルムの送り出しおよび
巻き戻しを行う駆動軸と、モータの駆動力を上記駆動軸
に伝達する第2の伝達手段と、上記遮光蓋開閉部材が遮
光蓋を開放した後に、上記係止部材の係止方向の移動に
より信号を出力可能な状態となるスイッチ手段と、この
スイッチ手段の信号により上記モータの駆動を制御する
制御手段と、を具備することを特徴とするカメラ。
【0321】(2) パトローネのフィルム出口を閉鎖
する閉鎖位置と、該フィルム出口を開放してフィルム送
り出しを可能にする開放位置との間を移動可能な遮光蓋
を有するフィルムパトローネを使用するカメラにおい
て、パトローネが装填されるパトローネ装填室と、この
パトローネ装填室を閉鎖するためのパトローネ蓋と、こ
のパトローネ蓋を閉鎖した状態で係止する係止位置と、
該係止を解除してパトローネ蓋の開放を許容する係止解
除位置との間を移動可能な係止部材と、上記パトローネ
と係合して、遮光蓋の開閉を行う遮光蓋開閉部材と、上
記係止部材の移動を上記遮光蓋開閉部材に伝達し、該係
止部材が上記係止位置に移動する際には、該係止部材と
パトローネ蓋との係合が開始されてから上記遮光蓋開閉
部材を開放位置に駆動して、該係止部材の移動が完了す
る前に該遮光蓋開閉部材の開方向への移動を完了させ、
該係止部材が係止解除位置に移動する際には上記遮光蓋
開閉部材を閉方向に駆動し、上記パトローネ蓋の係止が
解除される前に該遮光蓋開閉部材の閉方向の移動を完了
させる第1の伝達手段と、上記パトローネに設けられた
フィルムスプールと係合し、フィルムの送り出しおよび
巻き戻しを行う駆動軸と、モータの駆動力を上記駆動軸
に伝達する第2の伝達手段と、上記遮光蓋開閉部材が遮
光蓋を開放した後に、上記第1の伝達手段の移動により
信号を出力可能な状態となるスイッチ手段と、このスイ
ッチ手段の信号により上記モータの駆動を制御する制御
手段と、を具備することを特徴とするカメラ。
【0322】(3) パトローネのフィルム出口を閉鎖
する閉鎖位置と、該フィルム出口を開放してフィルム送
り出しを可能にする開放位置との間を移動可能な遮光蓋
を有するフィルムパトローネを使用するカメラにおい
て、パトローネが装填されるパトローネ装填室と、この
パトローネ装填室を閉鎖するためのパトローネ蓋と、こ
のパトローネ蓋を閉鎖した状態で係止する係止位置と、
該係止を解除してパトローネ蓋の開放を許容する係止解
除位置との間を移動可能な係止部材と、上記パトローネ
と係合して、遮光蓋の開閉を行う遮光蓋開閉部材と、上
記係止部材の移動を上記遮光蓋開閉部材に伝達し、該係
止部材が上記係止位置に移動する際には、該係止部材と
パトローネ蓋との係合が開始されてから上記遮光蓋開閉
部材を開放位置に駆動して、該係止部材の移動が完了す
る前に該遮光蓋開閉部材の開方向への移動を完了させ、
該係止部材が係止解除位置に移動する際には上記遮光蓋
開閉部材を閉方向に駆動し、上記パトローネ蓋の係止が
解除される前に該遮光蓋開閉部材の閉方向の移動を完了
させる第1の伝達手段と、上記パトローネに設けられた
フィルムスプールと係合し、フィルムの送り出しおよび
巻き戻しを行う駆動軸と、モータの駆動力を上記駆動軸
に伝達する第2の伝達手段と、上記遮光蓋開閉部材が遮
光蓋の開放を完了する直前に、該遮光蓋開閉部材の移動
により信号を出力可能な状態となるスイッチ手段と、こ
のスイッチ手段の信号により上記モータの駆動を制御す
る制御手段と、を具備することを特徴とするカメラ。
【0323】(4) パトローネのフィルム出口を閉鎖
する閉鎖位置と、該フィルム出口を開放してフィルム送
り出しを可能にする開放位置との間を移動可能な遮光蓋
を有するフィルムパトローネを使用するカメラにおい
て、パトローネが装填されるパトローネ装填室と、この
パトローネ装填室を閉鎖するためのパトローネ蓋と、こ
のパトローネ蓋を閉鎖した状態で係止する係止位置と、
該係止を解除してパトローネ蓋の開放を許容する係止解
除位置との間を移動可能な係止部材と、上記パトローネ
と係合して、遮光蓋の開閉を行う遮光蓋開閉部材と、上
記係止部材の移動を上記遮光蓋開閉部材に伝達し、該係
止部材が上記係止位置に移動する際には、該係止部材と
パトローネ蓋との係合が開始されてから上記遮光蓋開閉
部材を開放位置に駆動して、該係止部材の移動が完了す
る前に該遮光蓋開閉部材の開方向への移動を完了させ、
該係止部材が係止解除位置に移動する際には上記遮光蓋
開閉部材を閉方向に駆動し、上記パトローネ蓋の係止が
解除される前に該遮光蓋開閉部材の閉方向の移動を完了
させる第1の伝達手段と、上記パトローネに設けられた
フィルムスプールと係合し、フィルムの送り出しおよび
巻き戻しを行う駆動軸と、モータの駆動力を上記駆動軸
に伝達する第2の伝達手段と、上記遮光蓋開閉部材の移
動により信号を出力可能な状態となるスイッチ手段と、
このスイッチ手段の信号により上記モータの駆動を制御
する制御手段と、この制御手段によるモータの駆動を所
定時間遅延させるタイマ手段と、を具備することを特徴
とするカメラ。
【0324】(5) パトローネのフィルム出口を閉鎖
する閉鎖位置と、該フィルム出口を開放してフィルム送
り出しを可能にする開放位置との間を移動可能な遮光蓋
を有するフィルムパトローネを使用するカメラにおい
て、パトローネが装填されるパトローネ装填室と、この
パトローネ装填室を閉鎖するためのパトローネ蓋と、こ
のパトローネ蓋を閉鎖した状態で係止する係止位置と、
該係止を解除してパトローネ蓋の開放を許容する係止解
除位置との間を移動可能な係止部材と、上記パトローネ
と係合して、遮光蓋の開閉を行う遮光蓋開閉部材と、上
記係止部材の移動を上記遮光蓋開閉部材に伝達し、該係
止部材が上記係止位置に移動する際には、該係止部材と
パトローネ蓋との係合が開始されてから上記遮光蓋開閉
部材を開放位置に駆動して、該係止部材の移動が完了す
る前に該遮光蓋開閉部材の開方向への移動を完了させ、
該係止部材が係止解除位置に移動する際には上記遮光蓋
開閉部材を閉方向に駆動し、上記パトローネ蓋の係止が
解除される前に該遮光蓋開閉部材の閉方向の移動を完了
させる第1の伝達手段と、上記パトローネに設けられた
フィルムスプールと係合し、フィルムの送り出しおよび
巻き戻しを行う駆動軸と、モータの駆動力を上記駆動軸
に伝達する第2の伝達手段と、上記係止部材の移動によ
り信号を出力可能な状態となるスイッチ手段と、このス
イッチ手段の信号により上記モータの駆動を制御する制
御手段と、この制御手段によるモータの駆動を所定時間
遅延させるタイマ手段と、を具備することを特徴とする
カメラ。
【0325】(6) パトローネのフィルム出口を閉鎖
する閉鎖位置と、該フィルム出口を開放してフィルム送
り出しを可能にする開放位置との間を移動可能な遮光蓋
を有するフィルムパトローネを使用するカメラにおい
て、パトローネが装填されるパトローネ装填室と、この
パトローネ装填室を閉鎖するためのパトローネ蓋と、こ
のパトローネ蓋を閉鎖した状態で係止する係止位置と、
該係止を解除してパトローネ蓋の開放を許容する係止解
除位置との間を移動可能な係止部材と、上記パトローネ
と係合して、遮光蓋の開閉を行う遮光蓋開閉部材と、上
記係止部材の移動を上記遮光蓋開閉部材に伝達し、該係
止部材が上記係止位置に移動する際には、該係止部材と
パトローネ蓋との係合が開始されてから上記遮光蓋開閉
部材を開放位置に駆動して、該係止部材の移動が完了す
る前に該遮光蓋開閉部材の開方向への移動を完了させ、
該係止部材が係止解除位置に移動する際には上記遮光蓋
開閉部材を閉方向に駆動し、上記パトローネ蓋の係止が
解除される前に該遮光蓋開閉部材の閉方向の移動を完了
させる第1の伝達手段と、上記パトローネに設けられた
フィルムスプールと係合し、フィルムの送り出しおよび
巻き戻しを行う駆動軸と、モータの駆動力を上記駆動軸
に伝達する第2の伝達手段と、上記第1の伝達手段の移
動により信号を出力可能な状態となるスイッチ手段と、
このスイッチ手段の信号により上記モータの駆動を制御
する制御手段と、この制御手段によるモータの駆動を所
定時間遅延させるタイマ手段と、を具備することを特徴
とするカメラ。
【0326】(7) 上記スイッチ手段が信号を出力す
るタイミングは、上記遮光蓋の開放完了前であることを
特徴とする付記4または付記5または付記6に記載のカ
メラ。
【0327】(8) 上記タイマ手段は、上記スイッチ
手段による出力が上記制御手段に送られてから、上記開
放蓋がパトローネのフィルム出口を開放するまでモータ
の駆動開始を遅延させることを特徴とする付記4または
付記5または付記6に記載のカメラ。
【0328】
【発明の効果】以上説明したように本発明のカメラによ
れば、パトローネからフィルムを送り出すときに、該フ
ィルムが、パトローネの遮光蓋に引っ掛ることなく確実
に送り出される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例において、パトローネ蓋を
開けたときのパトローネ装填室を示す斜視図。
【図2】上記第1実施例のカメラを背面側から示す斜視
図。
【図3】上記第1実施例のパトローネ蓋を閉じたときの
パトローネ装填室を示す一部断面を含む斜視図。
【図4】上記第1実施例のパトローネ蓋を開けたときの
フィルムパトローネを装填していないパトローネ装填室
を示す斜視図。
【図5】上記第1実施例のフィルムパトローネ装填室が
カメラ本体に収納された直後の状態を示す一部断面を含
む背面図。
【図6】上記図5の底面図。
【図7】上記図5において、係止部材がやや下方に下が
った状態を示す図。
【図8】上記図7の底面図。
【図9】上記図7において、係止部材がさらに下方に下
がった状態を示す図。
【図10】上記図9の底面図。
【図11】上記図9において、係止部材がさらに加えて
下方に下がった状態を示す図。
【図12】上記図11の底面図。
【図13】上記図11において、係止部材の係止部がパ
トローネ蓋の係合部の最下面に当て付いて、該係止部材
のカメラ下方への移動が終了した状態を示す図。
【図14】上記図13の底面図。
【図15】上記図13において、駆動軸が回転してフィ
ルムパトローネからフィルムが送り出されている状態を
示す図。
【図16】上記図15の底面図。
【図17】上記第1実施例のパトローネ装填室の一部分
を示す、(A)平面図,(B)背面図。
【図18】上記図17において、フィルムパトローネか
らフィルムが送り出されている状態を示す、(A)平面
図,(B)背面図。
【図19】上記第1実施例において、パトローネ蓋を閉
じているときの位置決め軸の近傍を示す平面図。
【図20】上記図19のA−A’断面図。
【図21】上記図19において、パトローネ蓋を少し開
けたときの状態を示す図。
【図22】上記図21のA−A’断面図。
【図23】上記図21において、保持部材の当接面がカ
メラ本体の当接面に当て付いたときの状態を示す図。
【図24】上記図23のA−A’断面図。
【図25】上記図23において、パトローネ蓋をさらに
少し開けた状態を示す図。
【図26】上記図25のA−A’断面図。
【図27】上記図25において、フィルムパトローネ装
填室にフィルムパトローネを装填することが可能な位置
までパトローネ蓋を開いた状態を示す図。
【図28】本発明の第2実施例のフィルムパトローネ装
填室がカメラ本体に収納された直後の状態を示す一部断
面を含む背面図。
【図29】上記図28の底面図。
【図30】上記図28において、係止部材がやや下方に
下がった状態を示す図。
【図31】上記図30の底面図。
【図32】上記図30において、係止部材がさらに下方
に下がった状態を示す図。
【図33】上記図32の底面図。
【図34】上記図32において、係止部材がさらに加え
て下方に下がった状態を示す図。
【図35】上記図34の底面図。
【図36】上記図34において、係止部材の係止部がパ
トローネ蓋の係合部の最下面に当て付いて、該係止部材
のカメラ下方への移動が終了した状態を示す図。
【図37】上記図36の底面図。
【図38】上記図36において、駆動軸が回転してフィ
ルムパトローネからフィルムが送り出されている状態を
示す図。
【図39】上記図38の底面図。
【図40】本発明の第3実施例のフィルムパトローネ装
填室がカメラ本体に収納された直後の状態を示す一部断
面を含む背面図。
【図41】上記図40の底面図。
【図42】上記図40において、係止部材がやや下方に
下がった状態を示す図。
【図43】上記図42の底面図。
【図44】上記図42において、係止部材がさらに下方
に下がった状態を示す図。
【図45】上記図44の底面図。
【図46】上記図44において、係止部材がさらに加え
て下方に下がった状態を示す図。
【図47】上記図46の底面図。
【図48】上記図46において、係止部材の係止部がパ
トローネ蓋の係合部の最下面に当て付いて、該係止部材
のカメラ下方への移動が終了した状態を示す図。
【図49】上記図48の底面図。
【図50】上記第1実施例の電気的構成の一部を簡略化
して示すブロック図。
【図51】本発明の第4実施例の電気的構成の一部を簡
略化して示すブロック図。
【図52】上記第1,第2,第3実施例に係り、CPU
がスイッチの信号を受けてモータを駆動する動作を示す
フローチャート。
【図53】本発明の第4,第5,第6実施例に係り、C
PUがスイッチの信号を受けてタイマカウントをしてか
らモータを駆動する動作を示すフローチャート。
【図54】本発明の第5実施例のフィルムパトローネ装
填室がカメラ本体に収納された直後の状態を示す一部断
面を含む背面図。
【図55】上記図54の底面図。
【図56】上記図54において、係止部材がやや下方に
下がった状態を示す図。
【図57】上記図56の底面図。
【図58】上記図56において、係止部材がさらに下方
に下がった状態を示す図。
【図59】上記図58の底面図。
【図60】上記図58において、係止部材がさらに加え
て下方に下がった状態を示す図。
【図61】上記図60の底面図。
【図62】上記図60において、係止部材の係止部がパ
トローネ蓋の係合部の最下面に当て付いて、該係止部材
のカメラ下方への移動が終了した状態を示す図。
【図63】上記図62の底面図。
【図64】上記図62において、駆動軸が回転してフィ
ルムパトローネからフィルムが送り出されている状態を
示す図。
【図65】上記図64の底面図。
【図66】本発明の第6実施例のフィルムパトローネ装
填室がカメラ本体に収納された直後の状態を示す一部断
面を含む背面図。
【図67】上記図66の底面図。
【図68】上記図66において、係止部材がやや下方に
下がった状態を示す図。
【図69】上記図68の底面図。
【図70】上記図68において、係止部材がさらに下方
に下がった状態を示す図。
【図71】上記図70の底面図。
【図72】上記図70において、係止部材がさらに加え
て下方に下がった状態を示す図。
【図73】上記図72の底面図。
【図74】上記図72において、係止部材の係止部がパ
トローネ蓋の係合部の最下面に当て付いて、該係止部材
のカメラ下方への移動が終了した状態を示す図。
【図75】上記図74の底面図。
【図76】上記図74において、駆動軸が回転してフィ
ルムパトローネからフィルムが送り出されている状態を
示す図。
【図77】上記図76の底面図。
【符号の説明】
1…フィルムパトローネ 2…遮光蓋 3…パトローネスプール(フィルムスプール) 4…カメラ本体 5…パトローネ蓋 6…遮光蓋開閉部材 7…位置決め軸 8…保持部材 9,36,42…係止部材 10…フィルム検出レバー(フィルム検出手段) 11…第1伝達部材(第1の伝達駆動手段) 12,37…第2伝達部材(第1の伝達駆動手段) 16…駆動軸 17,38,39,40,41…スイッチ(スイッチ手
段) 21…太陽ギヤー(第2の伝達駆動手段) 22…アーム(第2の伝達駆動手段) 23,24…遊星ギヤー(第2の伝達駆動手段) 52…CPU(制御手段) 53…モータ 57…CPU(制御手段およびタイマ手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パトローネのフィルム出口を閉鎖する閉
    鎖位置と、該フィルム出口を開放してフィルム送り出し
    を可能にする開放位置との間を移動可能な遮光蓋を有す
    るフィルムパトローネを使用するカメラにおいて、 パトローネが装填されるパトローネ装填室と、 このパトローネ装填室を閉鎖するためのパトローネ蓋
    と、 このパトローネ蓋を閉鎖した状態で係止する係止位置
    と、該係止を解除してパトローネ蓋の開放を許容する係
    止解除位置との間を移動可能な係止部材と、 上記パトローネと係合して、遮光蓋の開閉を行う遮光蓋
    開閉部材と、 上記係止部材の移動を上記遮光蓋開閉部材に伝達し、該
    係止部材が上記係止位置に移動する際には、該係止部材
    とパトローネ蓋との係合が開始されてから上記遮光蓋開
    閉部材を開放位置に駆動して、該係止部材の移動が完了
    する前に該遮光蓋開閉部材の開方向への移動を完了さ
    せ、該係止部材が係止解除位置に移動する際には上記遮
    光蓋開閉部材を閉方向に駆動し、上記パトローネ蓋の係
    止が解除される前に該遮光蓋開閉部材の閉方向の移動を
    完了させる第1の伝達駆動手段と、 上記パトローネに設けられたフィルムスプールと係合
    し、フィルムの送り出しおよび巻き戻しを行う駆動軸
    と、 モータの駆動力を上記駆動軸に伝達する第2の伝達駆動
    手段と、 上記遮光蓋開閉部材が遮光蓋を開放した後に、上記係止
    部材の係止方向の移動により信号を出力可能な状態とな
    るスイッチ手段と、 このスイッチ手段の信号により上記モータの駆動を制御
    する制御手段と、 を具備することを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 パトローネのフィルム出口を閉鎖する閉
    鎖位置と、該フィルム出口を開放してフィルム送り出し
    を可能にする開放位置との間を移動可能な遮光蓋を有す
    るフィルムパトローネを使用するカメラにおいて、 パトローネが装填されるパトローネ装填室と、 このパトローネ装填室を閉鎖するためのパトローネ蓋
    と、 このパトローネ蓋を閉鎖した状態で係止する係止位置
    と、該係止を解除してパトローネ蓋の開放を許容する係
    止解除位置との間を移動可能な係止部材と、 上記パトローネと係合して、遮光蓋の開閉を行う遮光蓋
    開閉部材と、 上記係止部材の移動を上記遮光蓋開閉部材に伝達し、該
    係止部材が上記係止位置に移動する際には、該係止部材
    とパトローネ蓋との係合が開始されてから上記遮光蓋開
    閉部材を開放位置に駆動して、該係止部材の移動が完了
    する前に該遮光蓋開閉部材の開方向への移動を完了さ
    せ、該係止部材が係止解除位置に移動する際には上記遮
    光蓋開閉部材を閉方向に駆動し、上記パトローネ蓋の係
    止が解除される前に該遮光蓋開閉部材の閉方向の移動を
    完了させる第1の伝達駆動手段と、 上記パトローネに設けられたフィルムスプールと係合
    し、フィルムの送り出しおよび巻き戻しを行う駆動軸
    と、 モータの駆動力を上記駆動軸に伝達する第2の伝達駆動
    手段と、 上記遮光蓋開閉部材が遮光蓋を開放した後に、上記第1
    の伝達駆動手段の移動により信号を出力可能な状態とな
    るスイッチ手段と、 このスイッチ手段の信号により上記モータの駆動を制御
    する制御手段と、 を具備することを特徴とするカメラ。
  3. 【請求項3】 パトローネのフィルム出口を閉鎖する閉
    鎖位置と、該フィルム出口を開放してフィルム送り出し
    を可能にする開放位置との間を移動可能な遮光蓋を有す
    るフィルムパトローネを使用するカメラにおいて、 パトローネが装填されるパトローネ装填室と、 このパトローネ装填室を閉鎖するためのパトローネ蓋
    と、 このパトローネ蓋を閉鎖した状態で係止する係止位置
    と、該係止を解除してパトローネ蓋の開放を許容する係
    止解除位置との間を移動可能な係止部材と、 上記パトローネと係合して、遮光蓋の開閉を行う遮光蓋
    開閉部材と、 上記係止部材の移動を上記遮光蓋開閉部材に伝達し、該
    係止部材が上記係止位置に移動する際には、該係止部材
    とパトローネ蓋との係合が開始されてから上記遮光蓋開
    閉部材を開放位置に駆動して、該係止部材の移動が完了
    する前に該遮光蓋開閉部材の開方向への移動を完了さ
    せ、該係止部材が係止解除位置に移動する際には上記遮
    光蓋開閉部材を閉方向に駆動し、上記パトローネ蓋の係
    止が解除される前に該遮光蓋開閉部材の閉方向の移動を
    完了させる第1の伝達駆動手段と、 上記パトローネに設けられたフィルムスプールと係合
    し、フィルムの送り出しおよび巻き戻しを行う駆動軸
    と、 モータの駆動力を上記駆動軸に伝達する第2の伝達駆動
    手段と、 上記遮光蓋開閉部材が遮光蓋の開放を完了する直前に、
    該遮光蓋開閉部材の移動により信号を出力可能な状態と
    なるスイッチ手段と、 このスイッチ手段の信号により上記モータの駆動を制御
    する制御手段と、 を具備することを特徴とするカメラ。
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