JPH0876240A - カメラ - Google Patents

カメラ

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Publication number
JPH0876240A
JPH0876240A JP21500594A JP21500594A JPH0876240A JP H0876240 A JPH0876240 A JP H0876240A JP 21500594 A JP21500594 A JP 21500594A JP 21500594 A JP21500594 A JP 21500594A JP H0876240 A JPH0876240 A JP H0876240A
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JP
Japan
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cartridge
film
lid
engaging
loading chamber
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP21500594A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Furuya
浩明 古家
Yasuo Asakura
康夫 朝倉
Keita Takahashi
敬太 高橋
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0876240A publication Critical patent/JPH0876240A/ja
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、パトローネ装填室内におけるフィ
ルムパトローネの位置決めを行なう各部材とフィルムパ
トローネの複数の係合孔との係合を簡単な構成で確実に
行なう。 【構成】 複数の係合孔を有し、各係合孔の口元と係合
部との直径の差が1.2mm以上の面取りが施されてい
るフィルムパトローネ1を収納するパトローネ装填室2
6と、パトローネ装填室26内に突出して設けられ各係
合孔と係合してフィルムパトローネ1の位置決めを行う
複数の係合部材16,6,7と、パトローネ装填室26
内に設けられフィルムパトローネ1がその軸と略直交す
る方向に移動することを規制する規制部とを具備し、フ
ィルムパトローネ1が係合部材16,6,7により位置
決めされた際にフィルムパトローネ1の外壁面より0.
1mm〜0.8mm外側に位置するように設定し各係合
孔の係合部の直径と係合部材16,6,7の先端部の直
径の差を0.5mm以上に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カメラ、詳しくは複
数の係合孔を有し、これら各係合孔の口元と係合部との
直径の差が1.2mm以上の面取りが施されているフィ
ルムパトローネを使用するカメラにおいて、パトローネ
装填室内に装填されるフィルムパトローネの位置決めを
行なうパトローネ位置決め機構を有するカメラに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、フィルムパトローネ内に回転自在
に軸支されたパトローネ軸にロール状のフィルムを巻回
させて収納するようにしたフィルムパトローネが提案さ
れている。このようなフィルムパトローネにおいては、
例えば、該フィルムパトローネ内に収納されているフィ
ルムを、外部に送り出すために設けられた開孔部を、必
要に応じて開閉するための遮光蓋開閉部材等を設けるよ
うにしたものが提案されている。そして、このようなフ
ィルムパトローネを使用するカメラ等についても、従来
より種々の提案がなされており、例えば、特開平5−2
41234号公報等によって開示がなされている。
【0003】上記特開平5−241234号公報によっ
て開示されているカメラに適用されるフィルムパトロー
ネは、その内部に回転自在に軸支されているパトローネ
軸の両端部に設けられている係合孔の口元と係合部との
直径の差が1.2mm以上の面取り加工を施すことによ
って、上記フィルムパトローネ内のパトローネ軸の係合
孔とカメラ本体側に設けられている駆動軸の係合部と
が、係合しやすいようにされたものである。
【0004】また、例えば、特開平5−119435号
公報に開示されているフィルムパトローネおよびこれを
使用するカメラは、カメラ本体側に配設されているピン
部と、フィルムパトローネ側に設けられている孔部とを
互いに係合させることによって、上記カメラ本体内のパ
トローネ装填室内におけるフィルムパトローネの位置決
めを行なうようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、上記カメラ本
体側に配設された駆動軸またはピン部と、フィルムパト
ローネ側に設けられたパトローネ軸の係合孔または孔部
との係合をスムーズに行なうためには、上記カメラ本体
側の駆動軸またはピン部の先端部に対しても面取り加工
等を施すことが考えられる。
【0006】ところが、上記特開平5−241234号
公報や、上記特開平5−119435号公報に開示され
ている手段によれば、上記駆動軸またはピン部の先端部
に対する面取り加工について、その詳細な開示はなされ
ていない。
【0007】本発明の目的は、カメラ本体内のパトロー
ネ装填室内におけるフィルムパトローネの位置決めを行
なうための部材である駆動軸、遮光蓋開閉部材、位置決
め軸等と、フィルムパトローネに設けられた複数の係合
孔との係合を、より簡単な構成によって、確実に行なう
ようにしたカメラのパトローネ位置決め機構を提供する
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によるカメラは、
複数の係合孔を有し、これら各係合孔の口元と係合部の
直径の差が1.2mm以上の面取りが施されているフィ
ルムパトローネを使用するカメラにおいて、上記フィル
ムパトローネを収納するためのパトローネ装填室と、こ
のパトローネ装填室内に突出するように設けられ、上記
係合孔と係合して該フィルムパトローネの位置決めを行
なう複数の係合部材と、上記パトローネ装填室内に設け
られ、上記フィルムパトローネがその軸と略直交する方
向に移動することを規制する規制部とを具備しており、
上記規制部を、上記フィルムパトローネが上記係合部材
により位置決めされた際に該フィルムパトローネの外壁
面より0.1mmないし0.8mm外側に位置するよう
に設定すると共に、上記係合孔の係合部の直径と係合部
材の先端部の直径との差を0.5mmより大きく設定し
たことを特徴とする。
【0009】
【作用】パトローネ装填室内に突出するように設けられ
た複数の係合部材が、フィルムパトローネの複数の係合
孔と、それぞれ係合することによって、パトローネ装填
室内におけるフィルムパトローネの位置決めが行なわれ
る。このとき、パトローネ装填室内に設けられ、フィル
ムパトローネがその軸と略直交する方向に移動すること
を規制する規制部を、フィルムパトローネの外壁面より
0.1mmないし0.8mm外側に位置するように設定
すると共に、フィルムパトローネの複数の係合孔のそれ
ぞれの直径と、これらに対応する複数の係合部材のそれ
ぞれの先端部の直径との差を0.5mmより大きく設定
する。
【0010】
【実施例】以下、図示の実施例によって本発明を説明す
る。図1は、本発明の第1実施例のカメラの背面側から
見た際の外観斜視図である。また、図2〜図4は、上記
カメラのパトローネ装填室周りの要部を示す斜視図であ
って、図2は、カメラ背面側のパトローネ装填室の蓋が
開放されている状態を、図3は、上記パトローネ装填室
にフィルムパトローネが装填された状態において、パト
ローネ装填室の蓋が開放されている開状態を、図4は、
上記パトローネ装填室にフィルムパトローネが装填され
た状態において、パトローネ装填室の蓋が閉鎖されてい
る閉状態を、それぞれ示している。
【0011】そして、図5は、この第1実施例のカメラ
のパトローネ装填室周りの要部断面図であって、(a)
は、カメラの背面側から見た際の縦断面図、(b)は、
カメラの下面側から見た際の横断面図を示している。さ
らに、図6、図7は、上記パトローネ装填室内にフィル
ムパトローネが装填されている状態において、該フィル
ムパトローネ内からフィルムが送り出される際の状態を
示す図であって、(a)は、それぞれ上記カメラの上面
から見た際の要部を示す図であり、(b)は、フィルム
検出部周りの要部拡大図である。
【0012】また、図8は、上記カメラにおいてフィル
ムパトローネをパトローネ装填室内に装填した際の位置
決めを行なうためのフィルムパトローネ位置決め機構の
要部を示した図であって、(a)は、カメラ上面側から
見た際の横断面図、(b)は、カメラ側面から見た際
の、上記(a)における曲面A−Aに沿う面の縦断面図
をそれぞれ示すものであり、さらに、図9は、この第1
実施例のカメラのブロック構成図を示すものである。
【0013】なお、上記図1〜図9においては、図面の
繁雑化を避けるために、この第1実施例の構成に直接関
しない部材については省略し、この第1実施例の構成に
直接関する部材についてのみ図示している。この図1〜
図9によって、本発明の第1実施例のカメラの構成につ
いて、以下に説明する。
【0014】図1〜図4に示すように、カメラ本体4の
一端部には、フィルムパトローネ1を装填するためのパ
トローネ装填室26が設けられている。このパトローネ
装填室26の配置されるカメラ本体4の背面側には、上
記パトローネ装填室26に装填される上記フィルムパト
ローネ1内のパトローネ軸3に沿った端面に開孔が設け
られている。そして、この開孔は、上記パトローネ装填
室26と一体的に設けられ、その外壁面として設けられ
ると共に、上記フィルムパトローネ1のパトローネ軸3
に平行な回転軸、すなわち、カメラ本体4の一端部に軸
支された軸15周りに回動自在に配設されている蓋部材
である蓋5によって、開閉されるようになっている。
【0015】つまり、上記蓋5は、上記フィルムパトロ
ーネ1のパトローネ軸3に対して回転軸である上記軸1
5周りに回動して、上記パトローネ装填室26を開閉可
能に設けられている。そして、上記蓋5の閉状態におい
て、該蓋5とカメラ本体4とで囲まれた空間によって形
成されている上記パトローネ装填室26を、閉鎖するこ
とによって外部からの遮光がなされるようになってい
る。
【0016】また、上記蓋5は、その閉状態において、
上記カメラ本体4の背面側の外装壁面に対して面一とな
るように設けられていて、上記蓋5を閉状態に係止する
ために、カメラ本体4内に配設されている係止部材9の
ツマミ部9cが、カメラ本体4の背面側に露出するよう
に設けられている。このツマミ部9cを上記カメラ本体
4の背面側に設けられた摺動溝4aに沿って上下方向に
摺動させることによって、上記係止部材9による蓋5の
係止を解除して開状態とし、また、上記蓋5を閉状態に
係止させるようになっている。すなわち、上記蓋5の閉
状態において、上記ツマミ部9cを上記摺動溝4aに沿
って上下方向に摺動させることで、上記蓋5の内側の壁
面に一体的に設けられた係合爪5aと、上記係止部材9
の係止部9aとを係合させ、上記蓋5を閉状態に係止
し、また、上記係合爪5と係止部9aの係合を解除さ
せ、上記蓋5を開状態とするようになっている。
【0017】さらに詳しく説明すると、図5(a)に示
すように、上記係止部材9には、スライド溝9bが設け
られている。このスライド溝9bに、カメラ本体4側に
固定されている2本のボス29が係合することで、上記
係止部材9は、カメラ本体4に対して縦方向(上下方
向)に摺動自在となるように設定されていると共に、上
記係止部材9は、その一端をカメラ本体4の固定部材
(図示せず)に、また他端を上記係止部材9の一端に係
止されたバネ30によって、カメラ本体4の下方向に向
けて付勢されている。そして、上述のように、カメラ本
体4の背面側において、このカメラ本体4の外部に露出
するように設けられている上記ツマミ部9cを、上記カ
メラ本体4に設けられた摺動溝4aに沿って摺動させる
ことにより、上記係止部材9をカメラ本体4に対して上
方に摺動させた場合において、上記係止部材9の係止部
9aと蓋5の係合爪5aとの係合が解除され、上記蓋5
を開状態とするようになっている。
【0018】また、このとき、上記係止部材9の係止腕
9dが、カメラ本体4内の固定部材(図示せず)に係止
されるようになっており、これにより、上記係止部材9
の下方向へのバネ30による付勢力に抗して、上記係止
部材9を蓋5を開放する開状態を保持するようになって
いる(図1、図2も参照のこと)。
【0019】そして、カメラ本体4の下方側には蓋検出
スイッチ17が設けられており、上記係止部材9の下端
部9fによって、上記蓋検出スイッチ17をオン/オフ
させることにより、上記蓋5の開閉状態を検出し、閉状
態であることを検出した場合にのみ、カメラ本体4内の
駆動モータ(図示せず)等を駆動させるようにして、フ
ィルム給送を行なうようになっている。
【0020】つまり、図9のブロック構成図に示すよう
に、上記蓋検出スイッチ17はカメラ本体4内に設けら
れているCPU等からなる制御回路102に接続されて
おり、上記蓋検出スイッチ17の信号、例えば、オン信
号によって上記蓋5の閉状態を検出した場合に発せられ
る信号が、上記制御回路102に入力されると、この制
御回路102は、駆動回路106に制御信号を送り、こ
の駆動回路106は、駆動モータ103を駆動させる。
これにより、後述する遊星歯車を介して駆動軸部16へ
と駆動力を伝達し、上記フィルムパトローネ1のパトロ
ーネ軸3を回転させて、上記フィルムパトローネ1内の
フィルムの送出し、巻き戻しが行なわれるようになって
いる。
【0021】また、図5(a)に示すように、上記係止
部材9のツマミ部9cの下端部において、コの字形状か
らなる係合部9eが、伝達駆動手段を構成する第1伝達
部材11のボス11cと係合している。この第1伝達部
材11は、軸11fをカメラ本体4に回動自在に軸支さ
れていて、この軸11fの両端に、それぞれ第1レバー
11aと第2レバー11bとが回転位相をずらして配設
されており、上記軸11fを回動中心として、該軸11
fに直交する面上を回動するようになっている。そし
て、上記第1レバー11aの他端部には、上記ボス11
cが設けられており、上述のように、上記係止部材9の
下端部のコの字形状からなる上記係合部9eと係合して
いる。また、上記第2レバー11bの他端部には、ボス
11dが設けられており、上記第1伝達部材11と共に
伝達駆動手段を構成している第2伝達部材12のコの字
形状からなる係合部12bと係合している。この第2伝
達部材12は、上記係合部12bと、腕部12aによっ
て構成されており、この腕部12aは、カメラ本体4の
固定部材(図示せず)によって、カメラ本体4に対して
横方向に摺動可能に保持されている。なお、上記第2伝
達部材12の腕部12aにおいて、パトローネ装填室2
6側に向かう面を第1当接面12c、カメラ本体4の背
面側に向かう面を第2当接面12dとする。
【0022】そして、上記係止部材9、第1伝達部材1
1、第2伝達部材12は、その動作が1対1となるよう
に構成されており、上記ツマミ部9cによる上記係止部
材9の縦方向への摺動動作が、上記第1伝達部材11を
介して上記軸11fを回動中心とする回動動作に変換さ
れて、さらに上記第1伝達部材11の第2レバー11b
を介して上記第2伝達部材12に伝達され、この第2伝
達部材12の横方向への摺動動作に変換されるようにな
っている。
【0023】一方、図6、図7に示すように、フィルム
検出手段であるフィルム検出レバー10は、カメラ本体
4の固定部材(図示せず)にその軸方向に回動自在に軸
支されている軸10cと、この軸10cの一端部に固着
されたフィルム検出部10aと、上記軸10cの他端部
に固着され、上記第1伝達部材11の第2レバー11b
の係合部11eと係合することで、上記第1伝達部材1
1の動作を係止する係止部10bとから構成されてお
り、上記軸10aの一端には、カメラ本体4の固定部材
(図示せず)に係止されたバネ33の他端が係止されて
おり、このバネ33の付勢力によって、図6(a)(ま
たは図7(a))において反時計方向に付勢されてい
る。
【0024】上記フィルム検出部10aは、上記バネ3
3の付勢力によって、フィルム給送路32中に突出され
るように配置されているが、図7に示すように、上記フ
ィルム25がフィルムパトローネ1の内部より、上記フ
ィルム給送路32内に向けて送り出されると、上記フィ
ルム25の先端部が、上記フィルム検出部10aに当接
し、さらに、上記フィルム25が送り出されることによ
り、上記フィルム検出部10aは上記バネ33の付勢力
に抗して、図7(a)において時計方向に回動され、上
記フィルム給送路32の外部へと押し出される。これと
同時に、上記フィルム検出レバー10の軸10cの他端
部に一体的に配設されている上記係止部10bも同様
に、図7(a)において時計方向に回動する。これによ
って、この係止部10bは、上記第1伝達部材11の係
合部11eと係合し、該第1伝達部材11の動作を係止
する。
【0025】他方、上記パトローネ装填室26内には、
フィルムパトローネ1が装填されるようになっている。
このフィルムパトローネ1内には、パトローネ軸3が回
転自在に軸支され、ロール状のフィルム25が巻回され
て、上記フィルムパトローネ1内に収納されている。ま
た、このパトローネ軸3の両端部は、上記フィルムパト
ローネ1の端部から露出するように設けられていて、そ
の一端部には、該フィルムパトローネ1が上記パトロー
ネ装填室26に装填される場合において、該パトローネ
装填室26の床板26bを貫通して、上記パトローネ装
填室26の内側に向けて突出するように設けられている
係合部材である駆動軸部16の係合部16aと係合する
ように、口元にC0.4以上の面取りが施された係合孔
が設けられている。
【0026】上記駆動軸部16は、図5(a)に示すよ
うに、上記フィルムパトローネ1内のパトローネ軸3の
係合孔と係合する係合部16aと、カメラ本体4内に配
設された駆動モータ(図示せず)等による駆動手段から
の駆動力が伝達されるギアー部16bとが、退避スペー
ス部16cを介して一体的に構成されており、この退避
スペース部16c内に設けられた圧縮バネ(図示せず)
によって、上記係合部16aが、上述したように、上記
パトローネ装填室26内に突出するように付勢されてい
る。
【0027】また、上記駆動軸部16は、上記パトロー
ネ装填室26の底板26bと地板27との間に回転自在
に挟持されている。そして、上記カメラ本体4内に設け
られた駆動モータ等による駆動手段(図示せず)の駆動
力によって、上記ギアー部16bが回転せられること
で、上記係合部16a、退避スペース部16cが一体的
に回転するようになっており、これによって、上記駆動
軸部16の係合部16aと係合する上記パトローネ軸3
を回転させて、上記フィルムパトローネ1内に収納され
ているフィルムを送り出し、また、上記フィルムパトロ
ーネ1内へのフィルムの巻き戻しを行なうようになって
いる。
【0028】なお、上記退避スペース部16cは、上記
係合部16aとフィルムパトローネ1内のパトローネ軸
3との係合がなされなかった場合において、上記係合部
16aが退避することができるように設けられているも
のである。
【0029】図5(b)に示すように、カメラ本体4内
の駆動モータ等からの駆動力は、カメラ本体側のギアー
列を介して、太陽ギアー21と2個の遊星ギアー23,
24、および、上記太陽ギアー21と遊星ギアー23,
24とを支持するくの字形のアーム22によって構成さ
れる遊星歯車列に伝達され、上記遊星ギアー23,24
が上記駆動軸部16のギアー部16bと噛合すること
で、駆動軸部16へと伝達されるようになっている。
【0030】つまり、フィルム送出し動作においては、
上記太陽ギアー21が駆動モータ等の回転駆動力によっ
て、図5(b)においてF方向に回転されて、上記遊星
ギアー24が上記駆動軸部16のギアー部16bと噛合
し、上記駆動軸部16をF方向に回転させることで、上
記フィルムパトローネ1内のフィルム25の送り出しが
行なわれるようになっている。
【0031】また、フィルム巻戻し動作においては、上
記太陽ギアー21が駆動モータの回転駆動力によって、
図5(b)においてR方向に回転されて、上記遊星ギア
ー23が上記駆動軸部16のギアー部16bと噛合し、
上記駆動軸部16をR方向に回転させることで、上記フ
ィルムパトローネ1内のフィルム25の巻き戻しが行わ
れるようになっている。
【0032】一方、フィルムパトローネ1の一端部に
は、上記フィルムパトローネ1内部に収納されているフ
ィルム25の送出しまたは巻き戻しを行なうフィルム出
入口の閉鎖または開放を行なうパトローネ遮光蓋2が配
設されており、このパトローネ遮光蓋2は、上記フィル
ムパトローネ1の軸方向の両端部に係合孔が露出するよ
うに設けられている。なお、上記パトローネ遮光蓋2の
係合孔は、その口元にC0.4以上の面取りが施されて
いる。
【0033】そして、上記パトローネ遮光蓋2の係合孔
は、上記パトローネ装填室26の床板26bを貫通し
て、上記パトローネ装填室26の内側に向けて突出する
ように回動自在に設けられている係合部材である遮光蓋
開閉部材6の係合部6aと係合するようになっており、
この遮光蓋開閉部材6の回転動作に連動して、上記フィ
ルムパトローネ1のフィルム出入口の閉鎖または開放を
行なうようになっている。
【0034】なお、上記遮光蓋開閉部材6は、図5
(b)に示すように、その一端を上記遮光蓋開閉部材6
の円周方向に突出するようにして配設されているアーム
6cと係合し、他の一端を上記カメラ本体4の固定部材
(図示せず)に係合されているバネ28の付勢力によっ
て、図5(b)において反時計方向に付勢されている。
そして、上記アーム6cは、上記パトローネ装填室26
の底板26bの下方側に向けて配設されている位置決め
用ボス31によって係止されるようになっており、これ
により、上記バネ28の付勢力による遮光蓋開閉部材6
の反時計方向への回転が係止されている。なお、この係
止位置は、上記遮光蓋開閉部材6によって、フィルムパ
トローネ1のパトローネ遮光蓋2が完全に閉状態とされ
る場合の位置となっている。
【0035】また、遮光蓋開閉部材6には、その下方側
に向けて突出するようにボス6bが配設されている。上
述したように、図5(a)において上記係止部材9が下
方向に摺動する際には、その動作は、上記第1伝達部材
11、および、上記第2伝達部材12に伝達されて、該
第2伝達部材12が横方向への摺動動作が行なわれる。
これにより、この第2伝達部材12の腕部12aの第1
当接面12cによって、上記遮光蓋開閉部材6のボス6
bが押され、上記遮光蓋開閉部材6を上記バネ28の付
勢力に抗して、図5(b)において時計方向に回動させ
る。これにより、上記パトローネ遮光蓋2は開状態へと
移行するようになっている。
【0036】このとき、上記フィルムパトローネ1のパ
トローネ遮光蓋2が、完全に開状態となった場合には、
上記遮光蓋開閉部材6のボス6bは、上記第2伝達部材
12の腕部12aの第2当接面12dによって係止され
ることとなる。つまり、上記遮光蓋開閉部材6が、上記
フィルムパトローネ1のパトローネ遮光蓋2を、完全に
開状態とする位置においては、上記第2伝達部材12の
腕部12aの第2当接面12dによって、上記フィルム
パトローネ1の位置決めがなされるようになっており、
また、上記フィルムパトローネ1のパトローネ遮光蓋2
を閉状態とする位置においては、上記パトローネ装填室
26の底板26bに設けられた位置決め用ボス31によ
って、フィルムパトローネ1の位置決めがなされるよう
になっている。
【0037】また、図2に示すように、上記パトローネ
装填室26の床面部を形成する底板26bおよび地板2
7は、上記蓋5と対向する側において、切欠部26aお
よび27aがそれぞれ形成されている。また、上記パト
ローネ装填室26の上記蓋5に対向する側、つまり、上
記切欠部26a,27a側には、側壁26c,26dが
設けられている。このパトローネ装填室26の側壁26
c,26dの平坦部およびパトローネ装填室26を形成
する上記蓋5は、上記フィルムパトローネ1が、そのパ
トローネ軸3と略直交する方向に移動することを規制す
る規制部である。
【0038】一方、図8に示すように、上記カメラ本体
4内のパトローネ装填室26の上方部には、上記フィル
ムパトローネ1内のパトローネ軸3の他端側と係合し、
上記フィルムパトローネ1の位置決めを行なうためのフ
ィルムパトローネ位置決め機構が配設されている。
【0039】すなわち、上記パトローネ装填室26内の
上方部には、保持部材8が配設されており、この保持部
材8に保持されて係合部材である位置決め軸部7が配設
されている。この位置決め軸部7は、上記フィルムパト
ローネ1のパトローネ軸3と係合する係合部7aと、カ
メラ本体4側のカム溝19と係合して、上記位置決め軸
部7をガイドするボス7bと、このボス7bと上記係合
部7aとを支持するアーム部7cとから構成されてい
る。また、上記位置決め軸部7の係合部7aとアーム部
7cとは、上記保持部材8内において上下方向に移動可
能に保持されている。
【0040】さらに、上記保持部材8の両側には2本の
ボス8aが設けられている。このボス8aが、カメラ本
体4側に設けられたガイド溝20と係合することで、上
記保持部材8が、ガイド溝20に沿って上記パトローネ
軸3の軸方向と略直交する面内で移動するようになって
いる。また、上記保持部材8にはアーム35がカメラ本
体4の背面側に向けて設けられている。
【0041】さらに、上記保持部材8とカメラ本体4の
固定部材との間に設けられたバネ34によって、カメラ
本体4の背面側の上記蓋5の方向に付勢されている。そ
して、上記アーム35の先端部が上記蓋5の内側の壁面
に当接することで、上記バネ34の付勢力に抗して上記
保持部材8を係止している。
【0042】なお、上記カメラ本体4側に設けられてい
るカム溝19とガイド溝20は、上記蓋5の回動中心と
同一の回動中心を有している。すなわち、カメラ本体4
に軸支された軸15を回動中心として設けられており、
上記フィルムパトローネ1内のパトローネ軸3の軸方向
の面に対して平行な曲面、つまり、図8(a)において
曲面A−Aに沿う面によって構成されている。これによ
り、上記蓋5が開状態となる際において、上記保持部材
8および位置決め軸部7は、上記保持部材8の当接面8
bがカメラ本体4側の当接面4aに向けて移動し、これ
に当接するまで上記蓋5と一体的に回動するようになっ
ている。
【0043】さらに、上記カム溝19は、上記位置決め
軸部7をカメラ本体4に対して上方に移動させるように
構成されており、上記蓋5が開状態となる際において、
上記保持部材8の移動が停止する前に、上記位置決め部
軸7がパトローネ軸3から退避されるように構成されて
いる。
【0044】また、図8(a)に示すように、上記パト
ローネ装填室26とフィルムパトローネ1との間に生ず
るガタ量Δlx1、Δlx2、Δly1は、上記パトロ
ーネ装填室26の平坦部の寸法Lx1、Lx2、Ly1
と、上記フィルムパトローネ1の平坦部の寸法lx1、
lx2、ly1との差である。すなわち、 Δlx1=Lx1−lx1 …(1) Δlx2=Lx2−lx2 …(2) Δly1=Ly1−ly1 …(3) となる。なお、上記規制部であるパトローネ装填室26
の内壁の平坦部は、上記フィルムパトローネ1をパトロ
ーネ装填室26に装填する場合において、上記フィルム
パトローネ1がスムーズに装填される余裕と、カメラ全
体の小型化をも考慮して、上記フィルムパトローネ1が
上記係合部材により位置決めされた際に、上記フィルム
パトローネ1の外壁面より0.1mmないし0.8mm
外側に位置するように設定されているので、上記ガタ量
Δlx1,Δlx2,Δly1は、倍の0.2mmない
し1.6mmとなる。
【0045】また、図5(a)に示すように、上記フィ
ルムパトローネ1のパトローネ軸3の係合孔と係合する
駆動軸部16の係合部16a、上記パトローネ遮光蓋2
の係合孔と係合する遮光蓋開閉部材6の係合部6a、上
記フィルムパトローネ1のパトローネ軸3の係合孔とカ
メラ本体4の上部側において係合する上記位置決め軸部
7の係合部7aは、それぞれの最先端部16d,6d,
7dにおける直径d16,d6,d7と、それぞれの係
合部16a、6a、7aが嵌合するパトローネ軸3の係
合孔の係合部3a、パトローネ遮光蓋2の係合孔の係合
部2a、およびカメラ本体4の上部側において係合する
パトローネ軸3の係合孔の係合部3bのそれぞれの直径
D16、D6、D7との差Δd16、Δd6、Δd7を
0.5mm以上となるように設定されている。
【0046】なお、上記第1実施例においては、各係合
部材の先端部とそれぞれの各係合部とが係合する面につ
いて、面取り加工を施すことにより斜面形状として形成
されるようにしているが、上記各係合部材の先端部と各
係合部とをスムーズに係合することができるような形状
とすれば、他の構成としても同様である。
【0047】このように構成された上記第1実施例のカ
メラにおいて、上記フィルムパトローネ1が装填される
際の動作について、以下に説明する。図2に示すよう
に、カメラ本体4の背面側において、上記蓋5が開状態
にあり、パトローネ装填室26がカメラ本体4の外部に
開放されている状態において、上記フィルムパトローネ
1をパトローネ装填室26内に上方より装填する。
【0048】このとき、上記フィルムパトローネ1とパ
トローネ装填室26との間においては、上述のように、
ガタ量Δlx1、Δlx2、Δy1が生じている(図8
(a)参照)。
【0049】そして、上記パトローネ装填室26の床面
側に突出して設けられている駆動軸部16の係合部16
aと上記フィルムパトローネ1のパトローネ軸3の係合
孔が係合すると共に、上記遮光蓋開閉部材6の係合部6
aと上記パトローネ遮光蓋2の係合孔とが係合すること
で、上記パトローネ装填室26内における上記フィルム
パトローネ1の位置決めがなされる。
【0050】このときの、上記駆動軸部16の係合部1
6aと遮光蓋開閉部材6の係合部6aとは、上述したよ
うに、それぞれの先端部16d、6dと、それぞれの係
合部16a、6aが嵌合するパトローネ軸3の係合孔の
係合部3a、およびパトローネ遮光蓋2の係合孔の係合
部2aのそれぞれの直径との差Δd16、Δd6が、
0.5mm以上に設定されている。
【0051】従って、上記フィルムパトローネ1をパト
ローネ装填室26に装填する際においては、上記フィル
ムパトローネ1がパトローネ装填室26内の上記ガタ量
の範囲内で装填されることとなるので、上記フィルムパ
トローネ1がパトローネ装填室26の任意の一壁面に当
接しながら装填されても、上記駆動軸部16の係合部1
6a、および上記遮光蓋開閉部材6の係合部6aは、上
記フィルムパトローネ1のパトローネ軸3、およびパト
ローネ遮光蓋2に確実に係合されることとなる。
【0052】この状態において、上記蓋5をカメラ本体
4側に向けて回動させることで、上記蓋5を閉状態とす
る。これにより、図4に示すように、上記蓋5の係合爪
5aと上記係止部材9の係止部9aが係合し、上記蓋5
は閉状態に係止されることとなる。
【0053】ここで、上記係止部材9の係止部9aと蓋
5の係合爪5aとの係止動作および解除動作を、図5〜
図7、および図10〜図14によって、以下に説明す
る。
【0054】図10〜図14は、上記第1実施例のカメ
ラのパトローネ装填室周りの要部を示し、その動作を示
す図であって、(a)は、それぞれ上記カメラの背面側
から見た際の縦断面図を、(b)は、それぞれ上記カメ
ラの下面側から見た際の横断面図を示している。なお、
この図10〜図14においても、図面の繁雑化を避ける
ために、上記カメラの動作説明に直接関係のない部材に
ついては省略している。
【0055】上述のように、上記カメラ本体4の背面側
の上記蓋5と一体的に配設されている上記パトローネ装
填室26に、上記フィルムパトローネ1が装填されて、
上記蓋5が閉状態へと回動されると、この蓋5はカメラ
本体4の一端部に軸支された上記軸15を回動中心とし
て、カメラ本体4内に収納される。
【0056】図5(a)(b)に示すように、上記係止
部材9の係止腕9dが、カメラ本体4内の固定部材に係
止されることで、上記蓋5は開状態を保持されており、
この状態から、上記蓋5が閉状態へと回動されると、上
記蓋5の係合爪5aが上記係止部材9の係止腕9dと当
接して、これを押圧しながら、上記蓋5は閉状態へと移
行する。すると、上記係止腕9dとカメラ本体4の固定
部材との係合が外れるので、上記係止部材9は上記バネ
30の付勢力によって下方向へと移動する。そして、図
10(a)(b)に示すような状態となる。
【0057】図10(a)に示すように、上記係止部材
9の係止部9aは、上記蓋5の係合爪5aとすでに係合
しており、上記バネ30の付勢力により、上記係止部材
9が下方向に移動するので、これにより、上記第1伝達
部材11のボス11cを下方向に押圧されるので、上記
第1伝達部材11は上記第1レバー11aと共に、上記
軸11fを回動中心として、図10(a)において時計
方向に回動する。これと同時に、上記第1伝達部材11
の第2レバー11bも、上記軸11fを回動中心とし
て、同様に時計方向に回動する。従って、上記第2レバ
ー11bのボス11dによって、上記第2伝達部材12
の係合部12bが押圧され、上記第2伝達部材12は、
図10(a)において矢印A方向に移動する。
【0058】なお、この状態においては、上記蓋5の係
合爪5aと上記係止部材9の係止部9aは、すでに係合
しており、上記蓋5は閉状態に保持されている。また、
上記第2伝達部材12の第1当接面12cは、上記遮光
蓋開閉部材6のボス6bに当接されていない状態であ
り、上記遮光蓋開閉部材6は未だ回動しておらず、従っ
て、上記フィルムパトローネ1のパトローネ遮光蓋2は
閉状態を維持している。
【0059】またさらに、上記係止部材9が下方向に移
動することで、図11に示す状態となる。この状態にお
いては、上記係止部材9が下方向へさらに移動すること
で、上記第1伝達部材11が軸11fを回動中心とし
て、図11(a)において、さらに時計方向に回動し、
上記第2レバー11bのボス11dが、これと係合する
第2伝達部材12を、図11(a)において矢印A方向
にさらに移動させる。すると、上記第2伝達部材12の
第1当接面12cが、上記遮光蓋開閉部材6のボス6b
に当接し、これを押圧することとなる。従って、上記遮
光蓋開閉部材6は上記バネ28の付勢力に抗して、図1
1(b)において時計方向への回動を開始する。この遮
光蓋開閉部材6の回動動作によって、この遮光蓋開閉部
材6の係合部6aと係合している上記フィルムパトロー
ネ1のパトローネ遮光蓋2が回動されることにより、上
記フィルムパトローネ1のフィルム出入口は開放状態と
なる。
【0060】そして、この図11に示す状態から、上記
係止部材9がバネ30の付勢力によって、さらに下方向
に移動すると、図12に示す状態となる。図12に示す
ように、上記第2伝達部材12が、図12において矢印
A方向にさらに移動すると、上記遮光蓋開閉部材6のボ
ス6bは、上記第2伝達部材12の第1当接面12cを
乗り越えて、上記第2伝達部材12の第2当接面12d
と当接する位置まで回動する。つまり、上記遮光蓋開閉
部材6は、上記ボス6bが上記第2伝達部材12の第1
当接面12cを乗り越えたとき、図12(b)おいて時
計方向への回動動作を停止すると共に、上記バネ28に
よる、図12(b)における反時計方向への付勢力を、
上記ボス6bが上記第2伝達部材12の第2当接面12
dに当接することで係止され、これにより、上記遮光蓋
開閉部材6の回動動作が係止される。そして、この状態
において、上記フィルムパトローネ1のパトローネ遮光
蓋2は、完全に開状態となる。また、このとき、上記係
止部材9の係合部9eの下端部の当接面9fは、上記蓋
検出スイッチ17と当接状態にはないので、上記フィル
ムパトローネ1のパトローネ遮光蓋2は、上述のよう
に、完全に開状態となっているが、上記蓋検出スイッチ
17がオフ(OFF)の状態のままであるので、フィル
ム送出し動作は開始されない状態である。
【0061】そしてまた、この図12に示す状態から、
上記係止部材9がさらに下方向に移動すると、図13に
示す状態となる。図13に示すように、上記係止部材9
の係止部9aは、上記蓋5の係合爪5aの最下面に当接
するので、上記係止部材9の下方向への移動が終了す
る。そして、上記第1伝達部材11は軸11fを回動中
心として、図12(a)において、さらに時計方向に回
動し、上記第2伝達部材12は、図12(a)において
矢印A方向にさらに移動する。このとき、上記第2伝達
部材12の第2当接面12dによって、上記遮光蓋開閉
部材6のボス6bが係止されているので、上記第2伝達
部材12が移動されても、上記遮光蓋開閉部材6は回動
しない。つまり、図12に示す状態から、図13に示す
状態に移行する場合においては、上記係止部材9、第1
伝達部材11、第2伝達部材12は、それぞれ移動する
が、上記遮光蓋開閉部材6は回動せず係止されたままで
ある。そして、このとき、上記係止部材9の下端部の当
接面9fが、上記蓋検出スイッチ17に当接すること
で、この蓋検出スイッチ17を開成し、オン(ON)状
態とする。
【0062】そして、上記蓋検出スイッチ17がオン
(ON)状態となった場合においては、すでに上記フィ
ルムパトローネ1のパトローネ遮光蓋2は、上述のよう
に、完全に開状態となっているので、上記フィルムパト
ローネ1内のパトローネ軸3に巻回されて収納されてい
るフィルム25を、上記フィルムパトローネ1の外部に
向けて送り出すことができる状態となる。
【0063】なお、上記蓋検出スイッチ17は、上述の
図9によって説明したように、カメラ全体を制御するC
PU等からなる制御回路102と電気的に接続されてお
り、上記蓋検出スイッチ17がオン(ON)状態になる
ことにより、上記制御回路102は駆動回路106を介
して駆動モータ103を駆動させる信号を送る。する
と、上記駆動モータ103は、カメラ本体4内の上記太
陽ギアー21を、図13(b)において矢印F方向(時
計方向)に回転させる。これにより、上記遊星ギアー2
4は、図13(b)において反時計方向に自転しなが
ら、上記太陽ギアー21の周りを、図13(b)におい
て同様の矢印F方向(時計方向)に公転する。そして、
この遊星ギアー24が上記駆動軸部16のギアー部16
bと噛合して、上記駆動軸部16が、図13(b)にお
いて矢印F方向(時計方向)に回転する。これによっ
て、上記駆動軸部16の係合部6aと係合するフィルム
パトローネ1のパトローネ軸3が回転されるので、上記
フィルムパトローネ1内に収納されたフィルム25が、
上記フィルムパトローネ1の外部へと送り出されること
となる。
【0064】このときの状態、すなわち、上記フィルム
パトローネ1内に収納されたフィルム25が上記フィル
ムパトローネ1内から外部へと送り出された際の状態
が、図14に示す状態である。
【0065】上述のようにして、上記フィルムパトロー
ネ1内からフィルム25が送り出される場合には、上記
フィルム検出レバー10によって、フィルム25の検出
がなされる。すなわち、図6に示すように、上記フィル
ム給送路32内にフィルム25が存在しない場合、例え
ば、フィルム25がフィルム給送路32内に送り出され
る以前の状態である場合には、上記フィルム検出レバー
10のフィルム検出部10aは、上記バネ33の付勢力
によって、上記フィルム給送路32内に突出するように
配置されている。この図6に示す状態から、上記フィル
ムパトローネ1内のフィルム25が、上述のようにし
て、上記フィルムパトローネ1内から送り出され、図7
に示すように、上記フィルム給送路32内に送り出され
ると、上記フィルム25の先端部が上記フィルム検出レ
バー10のフィルム検出部10aと当接する。このと
き、上記バネ33の付勢力は、送り出されたフィルム2
5がフィルム検出レバー10を押圧する力よりも十分に
小さく設定されているので、上記フィルム25の先端部
が上記フィルム検出レバー10に当接しても、そこで係
止されることはなく、上記フィルム25は上記バネ33
の付勢力に抗して、上記フィルム検出レバー10のフィ
ルム検出部10aをさらに押圧し、このフィルム検出レ
バー10を、図7(a)において時計方向に回動させな
がらフィルム25が送り出される。
【0066】このとき、上記フィルム検出レバー10の
フィルム検出部10aが、フィルム25によって回動さ
せられ、上記フィルム給送路32内の外部へと押し出さ
れると、上記フィルム検出レバー10の他端部に設けら
れている係止部10bも一体的に回転する。これによ
り、この係止部10bは、図7(b)に示すように、上
記第1伝達部材11の係合部11eと係合する。そし
て、上記フィルム25がフィルムパトローネ1内より送
り出されている間は、上記フィルム検出レバー10のフ
ィルム検出部10aがフィルム25を検出し続けている
ので、上記係止部10bが上記第1伝達部材11の係止
部11eと、常に係合された状態にある。
【0067】従って、この状態、すなわち、図7および
図14に示す状態において、上記蓋5を開状態としよう
として、上記係止部材9のツマミ部9cをカメラ本体4
の上方に向けて移動させようとすると、上記係止部材9
の係合部9eと第1伝達部材11の第1レバー11aの
ボス11cが係合しており、上記第1伝達部材11は軸
11fを回動中心として、図14(b)において反時計
方向に回転しようとするが、上記第1伝達部材11の第
2レバー11bの係合部11eには、上述のように、上
記フィルム検出レバー10の係止部10bが係合してい
るので、上記第1伝達部材11の回動動作は係止されて
いる。これと同時に、上記第2レバー11bのボス11
dと係合している上記第2伝達部材12の移動も係止さ
れているので、上記遮光蓋開閉部材6のボス6bと上記
第2伝達部材12の第2当接面12dとの間の係合も解
除されることがなく、上記遮光蓋開閉部材6の回動動作
も係止されている。従って、上記フィルムパトローネ1
のパトローネ遮光蓋2が閉状態に移行することもない。
そして、上記係止部材9の係止部9aと上記蓋5の係合
爪5aとの間の係合は解除されることはなく、上記蓋5
が開状態となることはない。
【0068】さらにまた、この状態において、上記係止
部材9のツマミ部9cを無理に移動させようとした場合
は、上記第1伝達部材11は軸11fを回動中心とし
て、図14(a)において反時計方向に回転しようと
し、上記第2レバー11bの係合部11eは、上記フィ
ルム検出レバー10の係止部10bを、図14(a)に
おいて下方向に押圧することとなるが、この下方向への
力は、フィルム25に対して加えられる方向とはならな
いので、フィルム面を傷つけたり、いためるたりするよ
うなこともない。
【0069】次に、上記第1実施例のカメラにおいて、
上記蓋5を開放する際の動作を、以下に説明する。カメ
ラ本体4内に装填されたフィルムパトローネ1内のフィ
ルム25の撮影が終了すると、カメラ本体4内の上記制
御回路102によって駆動モータ103が駆動され、上
記太陽ギアー21が図14(b)において矢印R方向
(反時計方向)に回転される。すると、上記遊星ギアー
23は図14(b)において時計方向に自転しながら、
上記太陽ギアー21の周りを図14(b)において矢印
R方向(反時計方向)に公転し、上記駆動軸部16のギ
アー部16bと噛合して、これを同様に矢印R方向(反
時計方向)に回転させる。これにより、上記駆動軸部1
6の係合部16aによって、上記フィルムパトローネ1
のパトローネ軸3は、フィルム25の巻取り方向に回動
され、上記フィルムパトローネ1内にフィルム25が巻
き戻される。
【0070】そして、上記フィルム25がフィルムパト
ローネ1内に巻き戻されることによって、上記フィルム
給送路32内からフィルム25が存在しなくなると、図
7に示すように、上記フィルム検出レバー10のフィル
ム検出部10aは、上記バネ33の付勢力によって、図
7(a)において反時計方向に回動する。これにより、
上記フィルム検出部10aは、図6に示すように、上記
フィルム給送路32内に突出する位置に戻る。そして、
上記フィルム検出レバー10の回動動作によって、この
フィルム検出レバー10の係止部10bも、同様に反時
計方向に回動し、上記第1伝達部材11の係合部11e
との係合が解除される。
【0071】上記フィルムパトローネ1内にフィルム2
5が、すべて巻き取られた後、カメラ本体4の背面側に
露出している上記係止部材9のツマミ部9cを上方に摺
動させる。すると、上記係止部材9の係合部9eと係合
する上記第1伝達部材11が軸11fを回動中心とし
て、図13(a)において反時計方向へと回動する。こ
のとき、上記フィルム検出レバー10の係止部10b
は、上述のように、すでに上記第1伝達部材11の係合
部11eとの係合が解除されているので、上記第1伝達
部材11は軸11fを回動中心として回動可能状態とな
っている。従って、上記第1伝達部材11の、図13
(a)における反時計方向への回動動作によって、上記
第2伝達部材12は、図13(a)における矢印B方向
へと摺動する。また、上述のように、上記遮光蓋開閉部
材6は上記バネ28の付勢力によって、図13(b)に
おいて反時計方向に付勢されており、上記ボス6bが上
記第2伝達部材12の第2当接面12dに係止されてい
る。このとき、上記第2伝達部材12が、図13(a)
において矢印B方向へと移動しても、上記第2伝達部材
12の上記第2当接面12dと、上記遮光蓋開閉部材6
のボス6bとの位置関係に変化はなく、従って、上記遮
光蓋開閉部材6の回動動作の係止状態は解除されず、係
止状態が保持されている。
【0072】上記係止部材9のツマミ部9cが、さらに
上方に移動されると、図12に示す状態となり、上記第
2伝達部材12は、さらに図12(a)において矢印B
方向に移動される。これによって、図11に示す状態に
移行される。そして、図11(b)に示すように、上記
第2伝達部材12の上記第2当接面12dによる上記遮
光蓋開閉部材6のボス6bの係止状態を保持できなくな
り、この係止状態は解除される。従って、上記遮光蓋開
閉部材6は、上記バネ28の付勢力によって、図11
(b)において反時計方向に回動され、上記ボス6bは
上記第2伝達部材12の第1当接面12cに当接され
る。
【0073】そして、上記係止部材9を、さらに上方に
移動させることにより、上記第2伝達部材12は、さら
に図11(a)において矢印B方向に移動する。
【0074】すると、上記遮光蓋開閉部材6のボス6b
は、上記第2伝達部材12の第1当接面12cに当接し
たまま、図11(b)において反時計方向に回動する。
【0075】そして、上記遮光蓋開閉部材6のアーム6
cが、上記パトローネ装填室26の底板26bに設けら
れた位置決め用ボス31に当接すると、上記遮光蓋開閉
部材6の回動動作は停止する(図10参照)。この停止
位置において、上記フィルムパトローネ1のパトローネ
遮光蓋2は完全に閉状態となる。
【0076】なお、この状態においては、上記フィルム
パトローネ1のパトローネ遮光蓋2が、完全な閉状態と
なっているが、上記係止部材9の係止部9aと蓋5の係
合爪5aとの係合は解除されていないので、この係合を
解除するためには、図5に示すように、上記係止部材9
のツマミ部9cを、さらに上方に移動させる。
【0077】図5(a)に示すように、上記係止部材9
のツマミ部9cが、さらに上方に移動されることによっ
て、上記係止部材9の係止部9aと上記蓋5の係合爪5
aの係合が解除される。これと同時に、上記係止部材9
の係止腕9dが、カメラ本体4の固定部材(図示せず)
と係合されて、上記係止部材9を図5に示す状態に保持
される。
【0078】次に、図8、図15〜図18を用いて、上
記蓋5の開動作および閉動作による上記パトローネ装填
室26の上方部に配置される上記位置決め軸部7のパト
ローネ装填室26からの退避、および上記パトローネ装
填室26内への突出動作の説明を行なう。
【0079】図8および図15〜図18は、上記第1実
施例のカメラにおいて、フィルムパトローネ1をパトロ
ーネ装填室26内に装填した際の位置決めを行なうため
のフィルムパトローネ位置決め機構の要部を示し、その
動作を説明する図であって、(a)は、それぞれカメラ
上面側から見た際の図、(b)は、それぞれカメラ側面
から見た際の、上記(a)における曲面A−Aに沿う面
の断面図を示すものである。なお、この図8、図15〜
図18においても、図面の繁雑化を避けるために、直接
関係のない部材については省略している。
【0080】上述の図5に示すように、上記係止部材9
の係止部9aと蓋5の係合爪5aとの係合が解除される
と、図8に示すように、上記保持部材8は、上記バネ3
4によって上記蓋5を開放する方向に付勢されているの
で、これにより、上記軸15を回動中心として、図8
(a)において時計方向に回転しようとする一方、上記
保持部材8のアーム35が、上記蓋5の内側の壁面に当
接しているので、上記蓋5も上記保持部材8と同様に、
上記軸15を回動中心として、図8(a)において時計
方向に回動する。すると、図15に示す状態へと移行す
る。この図15は、上記蓋5がカメラ本体4に対して開
状態へと移行する際の図である。
【0081】図15に示すように、上記蓋5と上記保持
部材8とは一体的に回動され、上記保持部材8の両側に
設けられている上記2本のボス8aは、カメラ本体4の
上記ガイド溝20に係合しているので、上記保持部材8
は、上記フィルムパトローネ1内のパトローネ軸3の軸
方向に略直交する平面内において移動する。
【0082】また、上記保持部材8に保持されている上
記位置決め軸部7のボス7bは、カメラ本体4のカム溝
19に係合されているので、上記保持部材8が、図8
(a)において時計方向に回動するのに伴って、該保持
部材8と同様に、上記フィルムパトローネ1のパトロー
ネ軸3の軸方向に略直交する平面内において、上記軸1
5を回動中心として、図8(a)において時計方向に回
動する。これと同時に、上記位置決め軸部7のボス7b
は、上記カム溝19にガイドされて、上記フィルムパト
ローネ1のパトローネ軸3の軸方向に移動し、上記位置
決め軸部7の係合部7aは、上記パトローネ装填室26
の上方向へと移動する。
【0083】上記図15の状態から、さらに、上記蓋5
および保持部材8を軸15を回動中心として、図15
(a)において時計方向に回動させると、図16に示す
ように、カメラ本体4側の上記係止面4aに、上記保持
部材8が当接した状態となる。つまり、上記保持部材8
と蓋5とは一体的に、上記バネ34の付勢力によって軸
15を回動中心として回動され、上記係止面4aと上記
保持部材8の当接面8bとが当接することで、上記保持
部材8の回動動作は係止される。なお、このとき、図1
6(b)に示すように、上記位置決め軸部7は、上記カ
ム溝19によって上方に退避するために、上記フィルム
パトローネ1のパトローネ軸3との係合は解除されてい
る。
【0084】そして、図17は、上述の図16に示す状
態から、さらに上記蓋5を開状態へと回動させた状態を
示している。図17(a)に示すように、上記保持部材
8の当接面8bは、すでにカメラ本体4側の係止面4a
に当接しており、上記バネ34によって付勢されている
ので、これ以上移動することはない状態にある。また、
上記蓋5および該蓋5に一体的に設けられている上記パ
トローネ装填室26は、上記軸15を回動中心として、
さらに回動してカメラ本体4より突出する。このとき、
上述したように、上記位置決め軸部7は、すでに上記フ
ィルムパトローネ1のパトローネ軸3から退避している
ので、上記蓋5の開状態への回動動作の支障とならない
状態となっている。
【0085】図18は、上述の図17に示す状態から、
さらに上記蓋5が回動されて、この蓋5に設けられてい
る上記パトローネ装填室26から上記フィルムパトロー
ネ1を脱着可能な位置まで開状態とされた状態を示して
いる。図18に示すように、この状態において、上記蓋
5の回動動作は終了し、上記パトローネ装填室26は完
全に開放された状態としている。これにより、上記パト
ローネ装填室26に装填されているフィルムパトローネ
1を取り出すことができ、また、新たなフィルムパトロ
ーネ1を装填することが可能な状態となる。
【0086】なお、上記蓋5をカメラ本体4の背面側に
突出する方向に付勢するための、例えばバネ等からなる
付勢手段を別に配設することで、上記保持部材8の当接
面8bが、上記バネ34の付勢力によってカメラ本体4
側の当接面4aに当接した後において、上記別に設けた
付勢手段の付勢力によって、上記蓋5が開放されるよう
にしてもよい。
【0087】この場合においては、上記付勢手段の力量
を、上記バネ34の付勢力の力量より小さく設定してお
くことにより、上記蓋5と保持部材8とが上記バネ34
の付勢力によって一体的に移動する間、すなわち、上述
の図8から図15〜図16に示す間の状態における、上
記バネ34の付勢力による上記蓋5および保持部材8の
開方向への回動動作に影響を与えることがなく、また、
上記保持部材8の当接面8bがカメラ本体4側の当接面
4aに当接した後においては、上記別に設けた付勢手段
の付勢力によって、上記蓋5を開状態へと移動させるこ
とができる。
【0088】次に、上記蓋5をカメラ本体4内に収納し
て閉状態とする場合の動作を以下に説明する。図2に示
すような状態、すなわち、上記カメラ本体4の背面側に
設けられている上記蓋5が完全に開状態となっている状
態において、図1または図18に示すように、上記蓋5
に設けられているパトローネ装填室26内に、上記フィ
ルムパトローネ1を上方から装填し、上記蓋5を閉鎖す
る方向、すなわち、上記軸15を回動中心として図18
において反時計方向に回動させ、上記蓋5がカメラ本体
4より完全に開放されている開状態(図18)から、上
記保持部材8のアーム35に当接する位置(図16)ま
で回動させる。
【0089】上記蓋5を、図16(a)に示す位置まで
回動させると、カメラ本体4から突出するような状態で
係止されている上記保持部材8のアーム35と、上記蓋
5の内側の壁面とが当接する。この状態より、さらに、
上記蓋5を閉状態とする方向に回動させると、上記蓋5
は、その内壁面で上記保持部材8のアーム35を押圧し
ながら、上記保持部材8と共に上記バネ34の付勢力に
抗して閉鎖される。
【0090】そして、上記蓋5および保持部材8が閉状
態への方向に移動すると、上記保持部材8に保持され
て、上記パトローネ装填室26の上方側に退避している
上記位置決め軸部7は、そのボス7bが係合する上記カ
ム溝19に沿って移動され、上記パトローネ装填室内に
装填されている上記フィルムパトローネ1のパトローネ
軸3と係合する(図15〜図14参照)。
【0091】上記蓋5が完全に閉状態となると、上述の
ように、上記蓋5の係合爪5aと上記係止部材9の係止
部9aとが係合することで、上記蓋5は閉状態に係止さ
れる。これと同時に、上記位置決め軸部7と上記フィル
ムパトローネ1のパトローネ軸3との係合も完了する。
このとき、上記フィルムパトローネ1は、上記パトロー
ネ装填室26内において、上記位置決め軸部7と上記駆
動軸部16は共に、上記蓋5によって位置決めがなされ
る。
【0092】なお、上述のように、上記位置決め軸部7
の先端部の直径d7と、パトローネ軸3の係合孔の係合
部3bの直径D7との差Δd7は、0.5mm以上とな
るように設定されているので、上記パトローネ装填室2
6の駆動軸部16の係合部16aと、上記遮光蓋開閉部
材6の係合部6aとによって位置決めがなされた上記フ
ィルムパトローネ1のパトローネ軸3の係合孔と、上記
位置決め軸部7の係合部7aとは支障なく、スムーズに
係合されることとなる。
【0093】以上説明したように上記第1実施例によれ
ば、上記フィルムパトローネ1のパトローネ軸3と係合
する駆動軸部16と、上記フィルムパトローネ1のパト
ローネ遮光蓋2と係合する遮光蓋開閉部材6と、上記フ
ィルムパトローネ1のパトローネ軸3と係合する位置決
め軸部7の、それぞれの先端部の直径d16,d6,d
7と、それぞれの係合部16a,6a,7aと係合する
フィルムパトローネ1側の各係合孔の係合部3a,2
a,3bの直径D16,D6,D7との間に0.5mm
以上の差を設定することによって、上記フィルムパトロ
ーネ1のパトローネ軸3と上記駆動軸部16、上記フィ
ルムパトローネ1のパトローネ遮光蓋2と上記遮光蓋開
閉部材6、上記フィルムパトローネ1のパトローネ軸3
と上記位置決め軸7の、それぞれの係合を確実に行なう
ことができる。
【0094】また、上記フィルムパトローネ1と上記パ
トローネ装填室26との間に生じるガタ量Δlx1、Δ
lx2、Δly1の規制を、上記フィルムパトローネ1
の平坦部を利用して行なうようにしたので、特別な機構
を必要とせず、簡単な構成によって上記フィルムパトロ
ーネ1の位置決めを容易にかつ確実に行なうことができ
ると共に、また、カメラ本体4の小型化を容易に実現す
ることができる。
【0095】次に、本発明の第2実施例のカメラについ
て、図19〜図22によって、以下に説明する。図19
は、本発明の第2実施例のカメラを示す外観斜視図であ
る。また、図20、図21は、この第2実施例のカメラ
のパトローネ装填室周りの縦断面図であって、図20
は、上記カメラの背面側に設けられた蓋が閉鎖位置にあ
る閉状態を、図21は、上記蓋が開放位置にある開状態
をそれぞれ示している。そして、図22は、上記カメラ
のパトローネ装填室周りの横断面図であって、カメラの
上面側から見た際の図である。なお、この第2実施例の
カメラは、上述の第1実施例と基本的には同様の構成か
らなっており、パトローネ装填室周りの構成が異なるの
みである。従って、上述の第1実施例と同様の部材につ
いては、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
また、図19〜図22についても、図面の繁雑化を避け
るために、この第2実施例の説明に必要な部材のみ図示
し、他の部材等については省略している。
【0096】図19に示すように、この第2実施例のカ
メラ本体50の一端部には、上記フィルムパトローネ1
を装填するためのパトローネ装填室61が設けられてお
り、このパトローネ装填室61を開閉するための蓋60
が、その一端部において、上記カメラ本体50に回動自
在に軸支されており、この蓋60は、その閉状態におい
て、カメラ本体50の背面側の外装壁面と同一面となる
ように設けられている。また、カメラ本体50に設けら
れた係止部材52の係合部52aが、上記パトローネ装
填室61内に突出するように設けられていると共に、上
記係止部材52のツマミ部52cがカメラ本体50の背
面側に露出して配設されている。
【0097】そして、上記係止部材52の係合部52a
は、上記蓋60の閉状態において、この蓋60の内側の
壁面に配設されている係合爪60aと係合することで、
上記蓋60を閉状態に係止するようになっている。ま
た、上記係止部材52のツマミ部52cを下方側に移動
させて、上記係止部材52の係合部52aと、上記蓋6
0の係合爪60aとの係合を解除することで、上記蓋6
0を開状態とするようになっている。
【0098】また、図20、図21に示すように、カメ
ラ本体50の内部を構成する構成部材73によって、上
記パトローネ装填室61が上記カメラ本体50内におい
て形成されている。このパトローネ装填室61内の床面
側には、上記フィルムパトローネ1内のパトローネ軸
(図示せず)と係合することで、上記フィルムパトロー
ネ1内に収納されているフィルムの送り出しおよび巻き
戻しを行なうための係合部材である駆動軸部55の係合
部55aが突出するようにして配設されている。この駆
動軸部55は、上記フィルムパトローネ1のパトローネ
軸と係合する上記係合部55aと、これと一体的に回転
するギアー64と、上記係合部55aと上記ギアー64
との間に挟持されるバネ65とから構成されており、上
記フィルムパトローネ1内のパトローネ軸と係合する位
置と、上記パトローネ装填室61から退避する位置との
間で移動可能に配設されている。なお、上記係合部55
aは、上記バネ65によって、上記パトローネ装填室6
1内に突出する方向に、常に付勢されている。
【0099】また、上記ギアー64は、上記パトローネ
装填室61の下方側に設けられている第2保持部材62
内において回転自在に軸支されており、ギアー列等を介
してカメラ本体50内に配設されている駆動モータ(図
示せず)に連結されている。これにより、上記駆動モー
タの駆動力は、上記ギアー64を介して、上記駆動軸部
55に伝達され、上記フィルムパトローネ1内のパトロ
ーネ軸に伝達されるようになっている。
【0100】上記第2保持部材62は、上記駆動軸部5
5を上記パトローネ装填室61内に突出させる位置と、
上記駆動軸部55を上記パトローネ装填室61外に退避
させる位置との間において移動自在に、上記パトローネ
装填室61の下方側において設けられており、また、上
記第2保持部材62はバネ63によって、上記駆動軸部
55を上記パトローネ装填室61内から退避させる方向
に付勢されている。
【0101】さらに、上記第2保持部材62は、上記蓋
60の閉状態への回動動作が行われる場合において、上
記蓋60の内壁面下側部に一体的に配設されている突起
部60cと、上記第2保持部材62の上記蓋60と対向
する当接面62aとが当接し押圧されることによって、
上記第2保持部材62が上方に移動するようになってい
る。これによって、上記駆動軸部55は上記パトローネ
装填室61内に向けて突出するようになっている。
【0102】一方、上記パトローネ装填室61の天井部
には、係合部材である遮光蓋開閉部材53と位置決め軸
部54とが、それぞれの係合部53a,54aを上記パ
トローネ装填室61内に突出するように配設されてい
る。
【0103】そして、上記フィルムパトローネ1と係合
する位置と、上記フィルムパトローネ1との係合が解除
されることで、上記パトローネ装填室61外に退避する
位置との間において移動することができるように、上記
パトローネ装填室61の天井側に配設されている。
【0104】また、上記遮光蓋開閉部材53、位置決め
軸部54は、それぞれバネ68およびバネ69によっ
て、パトローネ装填室61から退避する方向に常に付勢
されている。
【0105】さらに、上記パトローネ装填室61の上方
部には、第1保持部材66が配設されており、この第1
保持部材66はカメラ本体50に対して前後方向に摺動
自在に配設されている。そして、バネ67によって上記
蓋60の内壁面上側部に一体的に配設されている突出部
60bと、上記第1保持部材66の突起部66cとが当
接する方向、つまり、カメラ本体50の背面側に向けて
付勢されるようになっている。また、上記遮光蓋開閉部
材53の軸部53cと、上記位置決め軸54の頂部と
は、それぞれ上記第2保持部材66のカム部66a,6
6bと当接し、このカム部66a,66bに沿って移動
するようになっている。
【0106】なお、上記第2実施例においては、上記パ
トローネ装填室61は、カメラ本体50内の構造部材7
3と上記パトローネ装填室61を閉状態とする蓋60に
よって構成されており、上記構造部材73の平坦部と、
上記蓋60は、上記フィルムパトローネ1がその軸と略
直交する方向に移動することを規制する規制部であり、
上記パトローネ装填室61と上記フィルムパトローネ1
との間に生じるガタ量Δlx3,Δlx4,Δly2
は、図22に示すように、上記パトローネ装填室61の
平坦部の寸法Lx3,Lx4,Ly2と、上記フィルム
パトローネ1の平坦部の寸法lx3,lx4,ly2と
の差である。すなわち、 Δlx3=Lx3−lx3 …(4) Δlx4=Lx4−lx4 …(5) Δly2=Ly2−ly2 …(6) となる。なお、上記規制部であるパトローネ装填室61
の内壁の平坦部は、上記フィルムパトローネ1をパトロ
ーネ装填室61に装填する場合において、上記フィルム
パトローネ1がスムーズに装填され、また、カメラ本体
50の小型化をも考慮して、上記フィルムパトローネ1
が上記係合部材により位置決めされた際に、上記フィル
ムパトローネ1の外壁面より0.1mmないし0.8m
m外側に位置するように設定されているので、上記ガタ
量Δlx3,Δlx4,Δly2は、倍の0.2mmな
いし1.6mmとなる。
【0107】また、上記駆動軸部55、上記遮光蓋開閉
部材53、位置決め軸部54は、図20に示すように、
それぞれの係合部55a,53a,54aと係合するフ
ィルムパトローネ1の各係合孔の係合部3a,2a,3
bの直径D55,D53,D54と、それぞれの係合部
55a,53a,54aの先端部55d,53d,54
dの直径d55,d53,d54との間の差Δd55,
Δd53,Δd54は、0.5mm以上となるように設
定されている。
【0108】なお、上記第2実施例においては、上述の
第1実施例と同様に、各係合部材の先端部とそれぞれの
各係合部とが係合する面について、面取り加工を施すこ
とにより斜面形状として形成されるようにしているが、
上記各係合部材の先端部と各係合部とをスムーズに係合
することができるような形状とすれば、他の構成として
も同様である。
【0109】このように構成された上記第2実施例のカ
メラにおける、上記フィルムパトローネ1の脱着動作、
すなわち、上記フィルムパトローネ1の装填動作と取り
外し動作について、以下に説明する。図19に示すよう
に、上記カメラ本体50の背面側に露出されて設けられ
ている上記係止部材52のツマミ部52cを下方向に移
動させる。すると、上記係止部材52の係止部52aと
上記蓋60の係合爪60aの係合が解除され、上記蓋6
0は開放位置へと移動しながら開状態となる。
【0110】このとき、上記第1保持部材66は、上記
蓋60との当接が解除されるので、上記バネ67の付勢
力によって、図20において矢印D方向に移動する。こ
れにより、上記遮光蓋開閉部材53の係合部53aの上
端部53cと、上記位置決め軸部54の係合部54aの
上端部54cとは、それぞれ上記第1保持部材66のカ
ム部66a,66bと当接し、上記バネ68,69の付
勢力により、上記カム部66a,66bに沿って移動す
る。従って、上記遮光蓋開閉部材53の係合部53a
と、上記位置決め軸部54の係合部54aは、それぞれ
上記パトローネ装填室61外へと退避される。
【0111】また、上記蓋60の開状態への回動動作に
よって、上記第2保持部材62は、蓋60の突起部60
cとの係合が解除され、上記バネ63の付勢力によっ
て、図20において矢印C方向へと移動する。従って、
上記駆動軸部55は上記第2保持部材62と共に下方向
に移動され、上記駆動軸部55の係合部55aは、上記
パトローネ装填室61外へと退避される。このときの状
態が、図21に示す状態である。
【0112】図21に示すように、上記蓋60が完全に
開放された状態において、上記フィルムパトローネ1が
上記パトローネ装填室61内へと装填される。このと
き、上記パトローネ装填室61と上記フィルムパトロー
ネ1との間には、上記ガタ量Δlx3,Δlx4,Δl
y2が生じるように設定されているので、上記フィルム
パトローネ1は上記パトローネ装填室61内にスムーズ
に装填されることとなる。
【0113】上記フィルムパトローネ1が上記パトロー
ネ装填室61内に装填された状態において、上記蓋60
を閉状態へと移行する。すると、上記蓋60の突起部6
0bが上記第1保持部材66の突起部66cと当接し、
さらに上記蓋60を閉鎖する方向に回動させると、上記
第1保持部材66は、図20における矢印E方向へと摺
動する。すると、上記遮光蓋開閉部材53と上記位置決
め軸部54は、上記第1保持部材66のカム部66a,
66bに沿って、上記パトローネ装填室61内に突出す
る方向に押し下げられる。これによって、上記上記遮光
蓋開閉部材53の係合部53aと上記位置決め軸部54
の係合部54aが、それぞれ上記フィルムパトローネ1
のパトローネ遮光蓋およびパトローネ軸と係合されるこ
ととなる。
【0114】ここで、上記遮光蓋開閉部材53の係合部
53aと上記位置決め軸部54の係合部54aは、それ
ぞれの先端部53d,54dの直径d53,d54と、
上記係合部53a,54aと係合するフィルムパトロー
ネ1側の係合孔の係合部2a,3bの直径D53,D5
4との差Δd53,Δd54が、0.5mm以上となる
ように設定されているので、上記遮光蓋開閉部材53の
係合部53a、および上記位置決め軸部54の係合部5
4aが、上記パトローネ装填室61内に突出する際に、
上記フィルムパトローネ1のパトローネ遮光蓋、パトロ
ーネ軸のそれぞれの係合孔に対してスムースに係合され
る。そして、これにより、上記パトローネ装填室61内
における上記フィルムパトローネ1の位置決めがなされ
ることとなる。
【0115】また、これと同時に、上記蓋60が閉状態
へと移行する際において、上記蓋60の突起部60c
が、上記第2保持部材62の当接面62aと当接し、さ
らに、上記蓋60が閉状態へと移動することにより、上
記第2保持部材62は、上記蓋60の突起部60cに押
圧されることによって、図20において矢印G方向に移
動され、上記駆動軸部55は上記第2保持部材62と共
に、上記バネ63に抗して上方向へと移動する。これに
より、上記駆動軸部55の係合部55aは、上記パトロ
ーネ装填室61内に向けて突出し、上記フィルムパトロ
ーネ1のパトローネ軸と係合されることとなる。
【0116】ここで、上記駆動軸部55の係合部55a
も、上記遮光蓋開閉部材53、位置決め軸部54と同様
に、その先端部55dの直径d55と、上記係合部55
aと係合するフィルムパトローネ1側の係合孔の係合部
3aの直径D55との差Δd55が、0.5mm以上と
なるように設定されているので、上記駆動軸部55の係
合部55aが、上記パトローネ装填室61内に突出する
際に、上記フィルムパトローネ1のパトローネ軸の係合
孔に対してスムーズに係合される。これにより、上記パ
トローネ装填室61内における上記フィルムパトローネ
1の位置決めがなされることとなる。
【0117】そして、上記蓋60の閉状態への動作が完
了すると、上記係止部材52の係止部52aと蓋60の
係合爪60a(図19参照)が係合することにより、上
記蓋60は、カメラ本体50の背面側に対して完全に閉
状態となる位置に係止される。また、これと同時に、上
記第1保持部材66、上記第2保持部材62の移動も係
止されるので、上記遮光蓋開閉部材53、位置決め軸部
54、駆動軸部55による上記フィルムパトローネ1の
位置が保持される。
【0118】以上述べたように上記第2実施例によれ
ば、上述の第1実施例のパトローネ装填装置とまったく
同様の効果を得ることができる。
【0119】[付記] (1) 複数の係合孔を有し、これら各係合孔の口元と
係合部との直径の差が1.2mm以上の面取りが施され
ているフィルムパトローネを使用するカメラにおいて、
上記フィルムパトローネを収納するためのパトローネ装
填室と、このパトローネ装填室内に突出するように設け
られ、上記係合孔と係合して該フィルムパトローネの位
置決めを行なう複数の係合部材と、上記パトローネ装填
室内に設けられ、上記フィルムパトローネがその軸と略
直交する方向に移動することを規制する規制部と、を具
備しており、上記規制部を、上記フィルムパトローネが
上記係合部材により位置決めされた際に該フィルムパト
ローネの外壁面より0.1mmないし0.8mm外側に
位置するように設定すると共に、上記係合孔の係合部の
直径と係合部材の先端部の直径との差を0.5mmより
大きく設定したカメラ。
【0120】(2) 付記第1に記載のカメラにおい
て、上記パトローネ装填室は、上記フィルムパトローネ
の軸方向に沿った装填動作を許容する開孔を有するカメ
ラ。
【0121】(3) 付記第2に記載のカメラにおい
て、上記開孔は、上記パトローネ装填室におけるフィル
ムパトローネの軸に沿った端面に設けられているカメ
ラ。
【0122】(4) 付記第3に記載のカメラにおい
て、上記フィルムパトローネの軸に平行な回転軸周りに
回動し、上記フィルムパトローネを装填可能な位置と、
上記開孔を閉鎖する位置とを移動可能なパトローネ装填
室を有するカメラ。
【0123】(5) 付記第1に記載のカメラにおい
て、上記パトローネ装填室は、上記フィルムパトローネ
の軸に対して平行な回転軸周りに回動して該パトローネ
装填室を開閉可能な蓋部材と、カメラ本体とで囲まれた
空間により形成される。
【0124】(6) 付記第1に記載のカメラにおい
て、上記規制部による上記フィルムパトローネの移動規
制は、該フィルムパトローネの軸と略平行な、該フィル
ムパトローネ外壁面の平坦部を利用して行われるカメ
ラ。
【0125】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、カメ
ラ本体内のパトローネ装填室内におけるフィルムパトロ
ーネの位置決めを行なうための部材である駆動軸、遮光
蓋開閉部材、位置決め軸等と、フィルムパトローネに設
けられた複数の係合孔との係合を、より簡単な構成によ
って、確実に行なうようにしたパトローネ位置決め機構
を有するカメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のカメラを示す外観斜視
図。
【図2】上記図1のカメラのパトローネ装填室周りの要
部を示す斜視図であって、パトローネ装填室の蓋が開放
されている状態を示す図。
【図3】上記図1のカメラのパトローネ装填室周りの要
部を示す斜視図であって、パトローネ装填室にフィルム
パトローネが装填され、パトローネ装填室の蓋の開状態
を示す図。
【図4】上記図1のカメラのパトローネ装填室周りの要
部を示す斜視図であって、パトローネ装填室にフィルム
パトローネが装填され、パトローネ装填室の蓋の閉状態
を示す図。
【図5】上記図1のカメラのパトローネ装填室周りの要
部断面図であって、(a)は、カメラの背面側から見た
際の縦断面図、(b)は、カメラの下面側から見た際の
横断面図。
【図6】上記図1のカメラのパトローネ装填室内にフィ
ルムパトローネが装填されている状態において、該フィ
ルムパトローネ内からフィルムが送り出される際の状態
を示す図であって、(a)は、カメラの上面から見た際
の要部を示す図であり、(b)は、フィルム検出部周り
の要部拡大図。
【図7】上記図1のカメラのパトローネ装填室内にフィ
ルムパトローネが装填されている状態において、該フィ
ルムパトローネ内からフィルムが送り出される際の状態
を示す図であって、(a)は、カメラの上面から見た際
の要部を示す図であり、(b)は、フィルム検出部周り
の要部拡大図。
【図8】上記図1のカメラのフィルムパトローネ位置決
め機構の要部を示した図であって、(a)は、カメラ上
面側から見た際の横断面図、(b)は、カメラ側面から
見た際の縦断面図。
【図9】上記図1のカメラのブロック構成図。
【図10】上記図1のカメラのパトローネ装填室周りの
要部を示す図であって、(a)は、カメラの背面側から
見た際の縦断面図、(b)は、カメラの下面側から見た
際の横断面図。
【図11】上記図1のカメラのパトローネ装填室周りの
要部を示し、その動作を説明する図であって、(a)
は、カメラの背面側から見た際の縦断面図、(b)は、
カメラの下面側から見た際の横断面図。
【図12】上記図1のカメラのパトローネ装填室周りの
要部を示し、その動作を説明する図であって、(a)
は、カメラの背面側から見た際の縦断面図、(b)は、
カメラの下面側から見た際の横断面図。
【図13】上記図1のカメラのパトローネ装填室周りの
要部を示し、その動作を説明する図であって、(a)
は、カメラの背面側から見た際の縦断面図、(b)は、
カメラの下面側から見た際の横断面図。
【図14】上記図1のカメラのパトローネ装填室周りの
要部を示し、その動作を説明する図であって、(a)
は、カメラの背面側から見た際の縦断面図、(b)は、
カメラの下面側から見た際の横断面図。
【図15】上記図1のカメラのフィルムパトローネ位置
決め機構の要部を示し、その動作を説明する図であっ
て、(a)は、カメラ上面側から見た際の図、(b)
は、カメラ側面から見た際の(a)における曲面A−A
に沿う面の断面図。
【図16】上記図1のカメラのフィルムパトローネ位置
決め機構の要部を示し、その動作を説明する図であっ
て、(a)は、カメラ上面側から見た際の図、(b)
は、カメラ側面から見た際の(a)における曲面A−A
に沿う面の断面図。
【図17】上記図1のカメラのフィルムパトローネ位置
決め機構の要部を示し、その動作を説明する図であっ
て、(a)は、カメラ上面側から見た際の図、(b)
は、カメラ側面から見た際の(a)における曲面A−A
に沿う面の断面図。
【図18】上記図1のカメラのフィルムパトローネ位置
決め機構の要部を示し、その動作を説明する図であっ
て、蓋が完全に開状態にある場合における、カメラ上面
側から見た際の図。
【図19】本発明の第2実施例のカメラを示す外観斜視
図。
【図20】上記図19のカメラのパトローネ装填室周り
の縦断面図であって、カメラの背面側の蓋が閉鎖位置に
ある閉状態示す図。
【図21】上記図19のカメラのパトローネ装填室周り
の縦断面図であって、カメラの背面側の蓋が開放位置に
ある開状態を示す図。
【図22】上記図19のカメラのパトローネ装填室周り
の横断面図であって、カメラの上面側から見た際の図。
【符号の説明】
1……フィルムパトローネ 2……パトローネ遮光蓋 3……パトローネ軸 4,50……カメラ本体 5……蓋 5a,60a……係合爪 6,53……遮光蓋開閉部材(係合部材) 7,54……位置決め軸部(係合部材) 8……保持部材 9,52……係止部材 10……フィルム検出レバー 11……第1伝達部材 12……第2伝達部材 16,55……駆動軸部(係合部材) 19……カム溝 20……ガイド溝 25……フィルム 26,61……パトローネ装填室 31……位置決め用ボス 32……フィルム給送路 35……アーム 62……第2保持部材 66……第1保持部材 102……制御回路 103……駆動モータ 106……駆動回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の係合孔を有し、これら各係合孔
    の口元と係合部との直径の差が1.2mm以上の面取り
    が施されているフィルムパトローネを使用するカメラに
    おいて、 上記フィルムパトローネを収納するためのパトローネ装
    填室と、 このパトローネ装填室内に突出するように設けられ、上
    記係合孔と係合して該フィルムパトローネの位置決めを
    行なう複数の係合部材と、 上記パトローネ装填室内に設けられ、上記フィルムパト
    ローネがその軸と略直交する方向に移動することを規制
    する規制部と、 を具備しており、上記規制部を、上記フィルムパトロー
    ネが上記係合部材により位置決めされた際に該フィルム
    パトローネの外壁面より0.1mmないし0.8mm外
    側に位置するように設定すると共に、上記係合孔の係合
    部の直径と係合部材の先端部の直径との差を0.5mm
    より大きく設定したことを特徴とするカメラ。
JP21500594A 1994-09-08 1994-09-08 カメラ Withdrawn JPH0876240A (ja)

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