JPH07295074A - カメラ - Google Patents

カメラ

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Publication number
JPH07295074A
JPH07295074A JP8329494A JP8329494A JPH07295074A JP H07295074 A JPH07295074 A JP H07295074A JP 8329494 A JP8329494 A JP 8329494A JP 8329494 A JP8329494 A JP 8329494A JP H07295074 A JPH07295074 A JP H07295074A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
door
cassette
opening
camera
Prior art date
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Pending
Application number
JP8329494A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Miyazaki
宏明 宮崎
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、自己開放カセットを横装填して使
用するカメラにおいて、フィルムカセットのカメラ本体
への着脱をスムーズにし、確実にフィルムカセットの遮
光部材の開閉を行なうことのできるカメラを提供する。 【構成】 フィルムを収納し、該フィルムを送り出す開
孔を開閉するための遮光部材を有するフィルムカセット
を使用するカメラにおいて、フィルムカセットを収納す
るカセット装填室4と、カセット装填室4を開閉するた
めのカバー部材であるドアー2と、カセット装填室4内
から退避した退避位置とカセット装填室4内に突出して
フィルムカセットの遮光部材と係合する突出位置とに移
動自在に設けられた係合部材である制御軸5と、ドアー
2の閉動作に連動して制御軸5を突出位置に、かつドア
ー2の開動作に連動して制御軸5を退避位置に移動させ
る連動部材である制御部材10等からなる連結手段を具
備することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カメラ、詳しくは自
己開放カセット入りフィルムを使用するカメラに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】35mmロールフィルム用の自己開放カ
セット入りフィルムおよびこれを使用するカメラについ
ては、従来より種々の提案がなされている。例えば、特
開平5−241234号公報に開示されているカメラ
は、自己開放カセット、即ち、フィルムを収納し、該フ
ィルムを送り出す開孔を開閉するための遮光部材を有す
るフィルムカセットを縦装填する方式(いわゆる、ドロ
ップイン方式)のカメラにおいて、該フィルムカセット
の遮光部材の開閉機構を有するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開平
5−241234号公報に開示されている手段では、上
記自己開放カセットを横装填する方式のカメラには応用
することができないという問題点がある。
【0004】本発明の目的は、上記自己開放カセットを
横装填して使用するカメラにおいて、フィルムカセット
のカメラ本体への着脱をスムーズにし、確実にフィルム
カセットの遮光部材の開閉を行なうことのできるカメラ
を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によるカメラは、
フィルムを収納し、該フィルムを送り出す開孔を開閉す
るための遮光部材を有するフィルムカセットを使用する
カメラにおいて、上記フィルムカセットを収納するカセ
ット装填室と、このカセット装填室を開閉するためのカ
バー部材と、上記カセット装填室内から退避した退避位
置と該カセット装填室内に突出して上記フィルムカセッ
トの遮光部材と係合する突出位置とに移動自在に設けら
れた係合部材と、上記カバー部材の閉動作に連動して上
記係合部材を突出位置に、かつ該カバー部材の開動作に
連動して上記係合部材を退避位置に移動させる連結手段
とを具備することを特徴とし、上記連結手段は、上記カ
バー部材を閉位置にて係止する係止位置と、該係止の解
除を行なう解除位置とに移動自在にされた拘束部材と、
この拘束手段を上記係止位置に向けて常に付勢する付勢
手段と、上記拘束手段を解除位置で保持する保持部材
と、上記係合部材と拘束手段とを連動させる連動部材と
から構成されることを特徴とする。そして、上記フィル
ムが上記フィルムカセットに完全に収納されていない場
合には、該拘束部材の解除位置への移動を規制すること
を特徴とする。
【0006】
【作用】フィルムカセットを収納するカセット装填室を
開閉するためにカメラ本体に配設されるカバー部材の閉
動作に連動して、連結手段によって係合部材をカセット
装填室内に突出させてフィルムカセットの遮光部材と係
合する突出位置に移動させ、かつ、このカバー部材の開
動作に連動して、上記係合部材をカセット装填室内から
退避した退避位置に移動させる。そして、上記フィルム
が上記フィルムカセットに完全に収納されていない場合
には、拘束部材の解除位置への移動を規制して、カバー
部材を閉位置において係止する。
【0007】
【実施例】以下、図示の実施例によって本発明を説明す
る。図1は、本発明の一実施例のカメラの要部を示した
図であって、フィルムカセットのカセット装填室部を示
す要部分解斜視図である。なお、この一実施例において
使用するフィルムを収納するフィルムカセットは、上記
特開平5−241234号公報等によって開示されてい
るフィルムカセットを使用するものとする。
【0008】図1に示すように、カメラ本体1の一端部
に配設されたカセット装填室4には、フィルムカセット
(図示せず)が装填されるようになっており、該フィル
ムカセットは、フィルムが収納され、該フィルムを送り
出す開孔を開閉するための遮光部材を有している。ま
た、上記カセット装填室4の位置するカメラ本体1の背
面側には、上記カセット装填室4を開閉するためのカバ
ー部材であるドアー2が、その閉状態において上記カメ
ラ本体1の外装面と同一面上になるように配設されてい
る。
【0009】上記ドアー2の一端部には貫通孔2aが設
けられ、該貫通孔2aに支軸3が、その両端部を突出さ
せて嵌入されている。そして、上記支軸3の両端の突出
部が、カメラ本体1に設けられた穴部1a,1bに回動
自在に軸支されている。従って、上記ドアー2が支軸3
において回動されることにより、上記カセット装填室4
を開閉するようになっている。また、上記ドアー2に
は、その下端部に突起部6と鉤状突起部7が配設されて
いる。
【0010】上記カセット装填室4の内部側壁には、フ
ィルムカセット内に収納されたフィルムを、該フィルム
カセット内から撮影位置に送り出すための開口部4aが
設けられており、また、上記カセット装填室4の床部4
dには、フィルムカセット内に収納されたフィルムを該
フィルムカセット内から送り出す開孔を開閉するための
遮光部材を駆動させる係合部材である制御軸5を収納す
るための退避部4bが設けられている。
【0011】そして、上記カセット装填室4の下側のカ
メラ本体1には、孔1d,1eが設けられている。この
孔1dは、上記ドアー2の閉状態において、該ドアー2
の下端部に配設されている上記突起部6が挿入されるよ
うになっており、これによって、上記突起部6が上記制
御軸5を上方へ移動させるように設けられているもので
あり、また、上記孔1eは、上記ドアー2の閉状態にお
いて、該ドアー2の下端部に配設されている上記鉤状突
起部7が挿入されるようになっており、この鉤状突起部
7をカメラ本体1内に設けられているロック部材8(後
述)の鉤状突起部8eとを係合させて、上記ドアー2を
閉状態に保持させるために設けられているものである。
【0012】図2は、上記一実施例のカメラのカセット
装填室部を下側から見た要部拡大斜視図であって、上記
ドアー2の閉状態を示している。図2に示すように、上
記カメラ本体1のフィルム装填室4が位置する底面側に
は、長孔1cが穿設されている。この長孔1cには、カ
メラ本体1内の上記ロック部材8に一体的に配設されて
いるドアー開放用ノブ8aが摺動自在に嵌入されて、カ
メラ本体1の外部に露出するようになっており、このド
アー開放用ノブ8aを摺動操作することで、上記ドアー
2を開状態とすることができるようになっている。
【0013】図3は、上記一実施例のカメラのカセット
装填室部の下側に配設されている機構、即ち、ドアー2
の開閉動作に連動してフィルムカセットの遮光部材の駆
動を行なう機構の要部分解斜視図である。図3に示すよ
うに、上記カセット装填室4の床部4dに設けられた上
記退避部4bの中心軸上に孔4cが穿設されており、こ
の孔4cには、T字形状を有する係合部材である制御軸
5の軸部5bが回動自在に嵌合している。この軸部5b
は、カセット装填室4の床部4dを貫通して、バネ9を
挟んで下側に配設されている制御部材10の回転軸上に
設けられた穴10aに固着されている。
【0014】なお、上記制御軸5の軸部5bはキー部5
aの支軸において一体的に軸支されており、該キー部5
aは、その回動動作によって上記フィルムカセットの開
孔を開閉するための遮光部材と係合して、これを駆動す
るようになっている。
【0015】また、上記制御部材10は、その回転中心
に上記孔10aが穿設されており、半円形状のカム部1
0bと、これと対向する側に設けられたピン部10dと
から形成されている。そして、このピン部10dが、さ
らに下部側に配設されている拘束手段であり拘束部材で
あるロック部材8の切欠部8dと嵌合しており、該ロッ
ク部材8の摺動に伴って上記ピン部10dを移動させる
ことで上記制御部材10を回動させるようになってお
り、上記係合部材である上記制御軸5と上記拘束部材で
あるロック部材8とを連動させる連動部材となってい
る。
【0016】上記ロック部材8は、上述したように、上
記カセット装填室4の下部側のカメラ本体1内に配設さ
れており、上記ロック部材8の短辺側の一端側に設けら
れている長孔8b,8cに、カメラ本体1に固着されて
いるピン1f,1gが下側から嵌合することで、該ロッ
ク部材8を摺動自在にさせておりまた上記ピン1f,1
gによって、上記ロック部材8の摺動範囲を規制するよ
うになっている。
【0017】また、上記ロック部材8の短辺側の他端部
の中程には鉤状突起部8eが設けられており、これが上
記ドアー2の下端部に設けられた上記鉤状突起部7と係
合することにより、上記ドアー2は閉状態に保持(ロッ
ク)されるようになっている。そして、上記ロック部材
8には、弾性力を有する腕部8gが設けられており、そ
の先端部には係止部8fが形成されている。
【0018】一方、上記ロック部材8は、その長辺方向
の一端部8nとカメラ本体1の固定部材(図示せず)と
の間に設けられたロックバネ12の付勢力によって、図
3において矢印Z方向に、常に付勢されるようになって
いる。そして、上記係止部8fが、カメラ本体1に配設
されている保持部材である係止凸部11と係合し、上記
ロックバネ12による上記Z方向への付勢力によって、
上記ドアー2の開状態におけるロック部材8の解除位置
が保持されている。
【0019】さらに、上記ロック部材8の下面側には、
上述のように、ドアー開放用ノブ8aが一体的に配設さ
れており、このドアー開放用ノブ8aが、カメラ本体1
の下面側に穿設されている上記長孔1c(図2参照)か
ら露出している。これにより、カメラ外部から、このド
アー開放用ノブ8aを摺動操作することによって、上記
ロック部材8を摺動させることができるようになってい
る。
【0020】他方、カメラ本体1には、スイッチ14が
固着されている。このスイッチ14は、スイッチ本体1
4cと、このスイッチ本体14cに固定されて設けられ
ている固定片14bと、この固定片14bと並列に設け
られている弾性力を有する可動片14aとからなってお
り、上記固定片14bと可動片14aとは、通常、接触
した状態となっており、この状態がスイッチ14のオン
(ON)状態である。そして、上記ドアー2の閉状態に
おいて上記ロック部材8が摺動されて、その一端部8n
によって、上記スイッチ14の可動片14aが押圧され
ることにより、上記固定片14bとの接触が断たれるこ
とにより、スイッチ14がオフ(OFF)状態となるよ
うになっている一方、上記ロック部材8の摺動操作によ
って、該ロック部材8の一端部8nによる押圧が解除さ
れると、上記スイッチ14の可動片14aと固定片14
bとが接触し、スイッチ14がオン(ON)状態となる
ようになっている。このときのオン(ON)/オフ(O
FF)の信号がカメラ本体1内に配設されているカメラ
の制御手段(図示せず)に伝達され、これによって、フ
ィルム給送等の動作の制御が行なわれるようになってい
る。
【0021】このように構成された上記一実施例のカメ
ラにおいて、該カメラ本体内にフィルムカセットを装填
する際の動作について以下に説明する。図4は、上記一
実施例のカメラのカセット装填室部周りに配設されてい
る機構を示す要部断面図であって、上記制御軸5の動作
を示している。なお、図4(A)は、上記ドアー2の開
状態を示し、図4(B)は、上記ドアー2の閉状態を示
している。
【0022】図4(A)に示すように、上記ドアー2が
開状態となっている場合には、上記制御軸5と制御部材
10との間に挟まれて配設されているバネ9の付勢力に
よって、上記制御軸5の軸部5bおよび制御部材10は
共に、下方側に付勢されているので、制御軸5のキー部
5aはフィルムカセット装填室4の床部4dの退避部4
bの退避位置に退避する。
【0023】一方、図4(B)に示すように、ドアー2
が閉状態となった場合には、該ドアー2の上記突起部6
が、カメラ本体1の上記孔1dに挿入されることで、制
御部材10のカム部10bが押圧され、該制御部材10
および制御軸5を上記バネ9の付勢力に抗して上方へと
移動させる。ここで、上記ドアー2が完全に閉状態とな
った場合に、該ドアー2の突起部6が制御部材10の下
面部10cを支えることにより、制御部材10の位置が
保持されている。
【0024】そして、上記制御軸5の上方への移動によ
って、該制御軸5のキー部5aは、カセット装填室4内
に突出し、フィルムカセット(図示せず)の遮光部材の
キー溝85(後述、上記図4においては図示せず)に係
合する突出位置に移動する。
【0025】図5〜図10は、上記一実施例のカメラに
おいて、フィルムカセット装填室部の機構を下側から見
た図であって、上記一実施例の動作を示す平面図であ
る。なお、この図5〜図10においては、図面の煩雑化
を避けるために、各部材の動作を説明するに当たって直
接関係しない部材については省略し、簡略化して図示す
る。
【0026】図5は、フィルムカセットがカセット装填
室4に装填された後、ドアー2が開状態にある際の状態
を示す図である。図5に示すように、上記ドアー2が開
状態にある場合には、該ドアー2の突起部6が制御部材
10に当接されておらず、上述の図4(A)において説
明したように、上記制御軸5のキー部5aがカセット装
填室4の床部4dの退避部4bに退避した退避位置にあ
る。
【0027】また、上記ロック部材8は、上記ロックバ
ネ12の付勢力により、図5においてA方向に付勢され
ているが、上記係止部8fはカメラ本体1の係止凸部1
1によって係止されており、上記ロック部材8はこの解
除位置において保持されている。そして、この解除位置
における制御軸5のキー部5aの回転係止位置は、フィ
ルムカセットの遮光部材の閉状態におけるキー溝85と
係合する位置となっている。
【0028】そして、この図5に示す状態において、上
記ドアー2は、カメラ本体1に設けられている開放バネ
13によって該ドアー2が開放される方向であるB方向
に付勢されて、上記ドアー2を開状態に保持しており、
また、このとき、上記スイッチ14の可動片14aと固
定片14bとは接触して、スイッチ14がオン(ON)
状態となっている。
【0029】図6は、上述の図5に示す状態から、さら
に上記ドアー2を閉状態に近づけた際の動作状態を示す
図であって、該ドアー2が完全に閉状態となる直前の状
態を示している。図6に示すように、上記ドアー2が閉
状態に近づくと、該ドアー2の突起部6が、カメラ本体
1の孔1dから挿入され、上記制御部材10のカム部1
0bを押圧する。すると、上述のように、制御軸5が上
方へと移動し、該制御軸5のキー部5aはカセット装填
室4内に突出して、フィルムカセットの遮光部材のキー
溝85と係合することとなる。
【0030】また、上記ドアー2の鉤状突起部7の先端
部のロック解除凸部7aと、上記ロック部材8の係止部
8fとが当接すると共に、上記ドアー2の鉤状突起部7
の鉤状先端部7bと、ロック部材8の鉤状突起部8eと
が当接し、これを押圧する。これにより、上記ロック部
材8はロックバネ12の付勢力に抗して、図6において
C方向にわずかに移動する。
【0031】図7は、上記ドアー2が完全に閉状態とさ
れる際の動作状態を示す図である。図7に示すように、
上記ドアー2の鉤状突起部7の鉤状先端部7bが、ロッ
ク部材8の鉤状突起部8eをさらに押圧し、上記鉤状先
端部7bが鉤状突起部8eを乗り越える一方、上記ドア
ー2の鉤状突起部7のロック解除凸部7aが、ロック部
材8の係止部8fをさらに押圧することで、該係止部8
fは、この係止部8fを形成する腕部8gの弾性力によ
る弾性変形によって、上記カメラ本体1の係止凸部11
から退避する位置へと移動し、該係止凸部11による係
止が解除される。すると、上記ロック部材8は、ロック
バネ12の付勢力によって、図7においてA方向へと摺
動される(なお、上記図7は、このロック部材8の摺動
動作直前の状態を示している。)。
【0032】一方、上記ドアー2の突起部6が制御部材
10の下面部10cに当接して、これを保持することに
より、上記制御軸5のキー部5aのフィルムカセットの
遮光部材のキー溝85への係合状態を保持する。
【0033】なお、上述の図5(ドアー2の開状態)〜
図7(ドアー2の完全閉状態)に示す各状態において
は、上記制御軸5は、これが固着されている制御部材1
0のピン部10dが上記ロック部材8と係合されている
ので、該ロック部材8の摺動動作によって、わずかに回
転させられることとなるが、このときのわずかな回転角
によってフィルムカセットの遮光部材が回転しないよう
に、上記制御軸5のキー部5aとフィルムカセットの遮
光部材のキー溝85との間には、これらが係合する際に
ある程度のガタが生じるように設計がなされている。従
って、上記制御軸5のキー部5aが、フィルムカセット
の遮光部のキー溝85と完全に係合し、かつドアー2が
完全に閉状態となるまで、上記フィルムカセットの遮光
部材が開状態となることはない。
【0034】図8は、上記ドアー2が完全に閉状態とな
った後の動作状態を示す図である。図8に示すように、
上記ロック部材8がロックバネ12の付勢力によって、
A方向へと摺動する。すると、上記ドアー2およびロッ
ク部材8のそれぞれの鉤状突起部7b,8eが係合され
るので、上記ドアー2が閉状態に保持(ロック)され
る。
【0035】このときの上記ロック部材8の摺動動作に
おいて、カメラ本体1に固着されているピン1f,1g
が、これと嵌合する上記ロック部材8の長孔8b,8c
の端部に当接されることで、上記ロック部材8の位置規
制がなされ、このときの該ロック部材8の位置が、上記
ドアー2を閉状態(閉位置)にて係止する係止位置であ
る。また、上記ロック部材8の係止部8fは、カメラ本
体1の係止凸部11の係止を外れて移動しており、上記
腕部8gは自己の弾性力によって通常の状態に復元され
ている。
【0036】そして、上記ロック部材8がロックバネ1
2の付勢力によって摺動される際には、上記ロック部材
8の切欠部8dに嵌合されている制御部材10のピン部
10dが上記ロック部材8の摺動と共に、図8において
A方向に移動されるので、上記制御部材10および制御
軸5が反時計方向に回転され、該制御軸5のキー部5a
とフィルムカセットの遮光部材のキー溝85とは係合し
ているので、該遮光部材を開状態に回動させる。そし
て、上述のように、上記ドアー2の突起部6が、制御部
材10の下面部10cに当接されている状態であるの
で、上記制御軸5がフィルムカセット側に移動した状態
が保持されているおり、従って、上記ドアー2が閉状態
に保持されている間は、フィルムカセットの遮光部材は
開状態に保持されることとなる。
【0037】また、このとき、上記スイッチ14の可動
片14aは、上記ロック部材8の一端部8nによって押
圧されることにより、上記固定片14bとの接触が断た
れてスイッチがオフ(OFF)状態となっている。
【0038】図9は、上記ドアー2を開状態とする際の
動作状態を示す図である。図9に示すように、上記ロッ
ク部材8のドアー開放用ノブ8aをカメラ本体1の外部
側から操作することによって、ロックバネ12の付勢力
に抗して、図9においてC方向に摺動させる。すると、
上記ロック部材8の係止部8fは、カメラ本体1の係止
凸部11のカム面11bと当接し、該係止凸部11に沿
って移動を始める。このとき、上記ロック部材8の腕部
8gは自己の弾性力によって弾性変形しながら、図9に
おいてF方向に移動するので、上記係止部8fの移動中
において上記係止凸部11から退避され、上記ドアー2
の鉤状突起部7bのロック解除凸部7aに当接する。
【0039】なお、ここで上記ロック部材8を上記C方
向に摺動させて、上述の図7における状態、即ち、ドア
ー2が完全に閉状態とされる状態となった場合に、フィ
ルムカセット内にフィルムが全て、完全に収納されてい
ない状態の際には、フィルムカセットの遮光部材が閉状
態とならないので、上記遮光部材のキー溝85は、上述
の図7における状態まで回転した位置で止まる。する
と、該キー溝85に係合している制御軸5のキー部5a
の回転も停止するので、上記制御部材10の回転も停止
する。これによって、該制御部材10のピン部10dに
係合するロック部材8の切欠部8dは、これ以上、C方
向へ摺動することはなく、この時点においては、上記ド
アー2とロック部材8の鉤状突起部7b,8eが互いに
係合しているので、上記ドアー2は開状態とならず、閉
状態に保持される。
【0040】一方、上述のように、上記ドアー開放用ノ
ブ8aを外部操作することにより、上記ロック部材8を
C方向へ摺動させると、この摺動動作に伴ってスイッチ
14がオン(ON)状態とされる。即ち、ロック部材8
の一端部8nによって押圧されていたスイッチ14の可
動部14aへの押圧力が解除されることによって、該可
動片14aは自己の弾性力により、元の位置に復帰して
スイッチ14の固定片14bと接触し、スイッチ14を
オン(ON)状態とする。
【0041】このとき、カメラがフィルムの巻上げもし
くは巻戻し、即ち、フィルム給送動作を行なっていた場
合には、上記スイッチ14のオン(ON)信号によって
カメラの制御手段(図示せず)は、直ちに上記フィルム
給送動作を停止させるようになっている。従って、フィ
ルム給送の途中でその動作が停止されることにより、該
フィルムがフィルムカセット内に完全に収納されないこ
ととなる。従って、この場合には、上述のように上記ド
アー2とロック部材8の鉤状突起部7b,8eが互いに
係合されているので、ロック部材8の移動が規制され、
上記ドアー2は閉状態に保持される。他方、フィルムが
フィルムカセット内に完全に収納されている場合には、
ロック部材8は、図9においてC方向にさらに摺動され
て、図10に示す状態となる。
【0042】図10は、上記ドアー2が完全に開状態と
される際の動作状態を示す図である。図10に示すよう
に、上記ドアー2の突起部6が制御部材10から離れる
と共に、該制御部材10はバネ9の付勢力によって、カ
メラ本体1の下方側へと移動する。これにより、上記制
御軸5のキー部5も下方側に移動して、フィルムカセッ
トの遮光部材のキー溝85との係合が解除されると共
に、上記キー部5aはカセット装填室4の床部4dから
退避部4bの退避位置に退避される。
【0043】また、上記ロック部材8は、該ロック部材
8の長孔8b,8cの端部に、カメラ本体1のピン1
f,1gが当接することで、その摺動動作の規制がさ
れ、ロック部材8の位置規制がなされている。このとき
の該ロック部材8の位置が上記係止位置の係止を解除す
る解除位置である。この解除位置まで上記ロック部材8
が摺動されると、上記ドアー2とロック部材8のそれぞ
れの鉤状突起部7b,8eの係合が外れるが、この係合
が外れる以前には、すでにフィルムカセットの遮光部材
は上記制御軸5のキー部5aの回動動作によって閉状態
とされている。従って、上記鉤状突起部7b,8eの係
合が外れる際には、必ず、フィルムカセットの遮光部材
が閉状態とされていることとなる。そして、この鉤状突
起部7b,8eの係合が外れることで、上記ドアー2は
開放バネ13の付勢力によって開状態とされる。
【0044】そして、上記ドアー2が開状態となると共
に、ロック部材8のドアー開放用ノブ8aの摺動操作を
行なっていた力が解除されると、上記ロック部材8の係
止部8fは上記ロックバネ12の付勢力によって、図1
0においてA方向に摺動され、再びカメラ本体1の係止
凸部11に係止されて停止する。
【0045】以上説明したように上記一実施例によれ
ば、フィルムカセットをカセット装填室4に着脱する際
に、カセット装填室4のカバー部材であるドアー2の開
動作と連動して、フィルムカセットの遮光部材を駆動す
るための係合部材である制御軸5のキー部5aを、カセ
ット装填室4の床部4dから退避した退避位置に移動さ
せるようにしたので、簡単な構造で部品点数を少なく構
成し、かつフィルムカセットの着脱を容易に行なうこと
ができる。
【0046】また、フィルムがフィルムカセットに完全
に収納されていないときには、ドアー2が開状態となら
ないようにし、該ドアー2が完全に閉状態となっている
ときにのみ、フィルムカセットの遮光部材を開状態とす
るようにしたので、撮影途中でドアー2の開動作を行な
うことによって、撮影(露光)済みのフィルムを感光さ
せてしまう等の事故を防ぐことができる。
【0047】そして、フィルム給送動作中にドアー2の
開動作が行なわれると、スイッチ14のオン信号によっ
て、直ちにフィルム給送動作を停止するようにしたの
で、上記ドアー2の開動作に連動して、フィルムカセッ
トの遮光部材の閉動作が行なわれ、フィルムカセットの
開孔においてフィルム面が遮光部材と当接された場合
に、遮光部材が完全に閉状態とならないため、ドアー2
は開状態とならず、さらに、フィルムの給送動作は停止
されているので、フィルム面に傷を付けてしまう等の事
故を防止することができる。
【0048】さらにまた、フィルムがフィルムカセット
内に完全に収納されている状態においては、上記ドアー
2の開動作と連動してフィルムカセットの遮光部材が閉
状態とされたときに、フィルム上の例えば露光画面外、
もしくは露光画面内でかつ情報記録部以外の部分にフィ
ルムカセットの遮光部材が当接するように設定しておけ
ば、フィルムカセット内に収納されているフィルムが動
いてしまうことを防止することができ、これによって、
フィルムに与える傷や変形等を防止することができる。
【0049】[付記] (1) フィルムを収納し、該フィルムを送り出す開孔
を開閉するための遮光部材を有するフィルムカセットを
使用するカメラにおいて、上記フィルムカセットを収納
するカセット装填室と、このカセット装填室を開閉する
ためのカバー部材と、上記カセット装填室内から退避し
た退避位置と、該カセット装填室内に突出して上記フィ
ルムカセットの遮光部材と係合してこれを開き状態にす
る突出位置とに移動自在に設けられた係合部材と、上記
カバー部材を閉位置にて係止する係止位置と、該係止の
解除を行なう解除位置とに移動自在にされた拘束部材
と、この拘束手段を上記係止位置に向けて常に付勢する
付勢手段と、上記拘束手段を解除位置で保持する保持部
材と、上記係合部材と拘束手段とを連動させる連動部材
と、を具備しており、上記フィルムが上記フィルムカセ
ットに完全に収納されていない場合には、該フィルムが
上記遮光部材の閉じ動作を規制することにより、上記係
合部材の退避位置への移動を禁止し、上記拘束部材の解
除位置への移動が禁止されるようにしたカメラ。
【0050】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、自己
開放カセットを横装填して使用するカメラにおいて、フ
ィルムカセットのカメラ本体への着脱をスムーズにし、
確実にフィルムカセットの遮光部材の開閉を行なうこと
のできるカメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のカメラのカセット装填室部
を示す要部分解斜視図。
【図2】上記図1のカメラのカセット装填室部を下側か
ら見た要部拡大斜視図であり、ドアーの閉状態を示す
図。
【図3】上記図1のカメラのカセット装填室部の下部側
の機構の要部分解斜視図。
【図4】上記図1のカメラのカセット装填室部周りの機
構を示す要部断面図であり、制御軸の動作を示す図で、
(A)は、ドアーの開状態を、(B)は、ドアーの閉状
態を示す図。
【図5】上記図1のカメラのフィルムカセット装填室部
の機構を下側から見た図であって、ドアーが開状態にあ
る際の動作状態を示す図。
【図6】上記図1のカメラのフィルムカセット装填室部
の機構を下側から見た図であって、さらにドアーを閉状
態に近づけた際の動作状態を示す図(ドアーが完全に閉
状態となる直前の状態を示す図)。
【図7】上記図1のカメラのフィルムカセット装填室部
の機構を下側から見た図であって、ドアーが完全に閉状
態とされる際の動作状態を示す図。
【図8】上記図1のカメラのフィルムカセット装填室部
の機構を下側から見た図であって、ドアーが完全に閉状
態となった後の動作状態を示す図。
【図9】上記図1のカメラのフィルムカセット装填室部
の機構を下側から見た図であって、ドアーを再び開状態
とする際の動作状態を示す図。
【図10】上記図1のカメラのフィルムカセット装填室
部の機構を下側から見た図であって、ドアーが開状態と
される際の動作状態を示す図。
【符号の説明】
1……カメラ本体 2……ドアー(カバー部材) 4……フィルム装填室 4a……開口部 4b……退避部 5……制御軸(係合部材) 5a……キー部(係合部材) 8……ロック部材(拘束部材、拘束手段) 10……制御部材(連動部材) 11……係止凸部(カメラ本体、保持部材) 12……ロックバネ(付勢手段) 14……スイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムを収納し、該フィルムを送り
    出す開孔を開閉するための遮光部材を有するフィルムカ
    セットを使用するカメラにおいて、 上記フィルムカセットを収納するカセット装填室と、 このカセット装填室を開閉するためのカバー部材と、 上記カセット装填室内から退避した退避位置と該カセッ
    ト装填室内に突出して上記フィルムカセットの遮光部材
    と係合する突出位置とに移動自在に設けられた係合部材
    と、 上記カバー部材の閉動作に連動して上記係合部材を突出
    位置に、かつ該カバー部材の開動作に連動して上記係合
    部材を退避位置に移動させる連結手段と、 を具備することを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 上記連結手段は、上記カバー部材を閉
    位置にて係止する係止位置と、該係止の解除を行なう解
    除位置とに移動自在にされた拘束部材と、この拘束手段
    を上記係止位置に向けて常に付勢する付勢手段と、上記
    拘束手段を解除位置で保持する保持部材と、上記係合部
    材と拘束手段とを連動させる連動部材とから構成される
    ことを特徴とする、請求項1に記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 上記フィルムが上記フィルムカセット
    に完全に収納されていない場合には、該拘束部材の解除
    位置への移動を規制することを特徴とする、請求項2に
    記載のカメラ。
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Effective date: 20030609