JP3423431B2 - フィルム装填装置 - Google Patents

フィルム装填装置

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JP3423431B2 JP21765894A JP21765894A JP3423431B2 JP 3423431 B2 JP3423431 B2 JP 3423431B2 JP 21765894 A JP21765894 A JP 21765894A JP 21765894 A JP21765894 A JP 21765894A JP 3423431 B2 JP3423431 B2 JP 3423431B2
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィルム装填装置、よ
り詳しくは、カメラにフィルムパトローネを収納するフ
ィルム装填装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カメラにフィルムパトローネを収納する
フィルム装填装置において、該パトローネを装填しある
いは取り出す動作を容易に行うことができるように工夫
されたフィルム装填装置は、従来より種々のものが提案
されている。
【0003】このようなものとして、例えば特開平3−
261932号公報には、上端が開口した略直方体の箱
形状をなすパトローネ室がカメラ本体から揺動して突出
し、この突出した状態でフィルムパトローネをその軸方
向に装填したりあるいは取り出したりするように構成さ
れたカメラが記載されていて、上記パトローネ室の互い
に対向する2つの側面には、パトローネを指などでつま
めるように切欠が設けられている。
【0004】また、実開平2−117527号公報に
は、カメラ本体の後方側からフィルムパトローネを軸に
垂直な方向に装填するカメラが記載されていて、撮影時
にはアパーチャ側を向いているパトローネのフィルム出
口を、後蓋の開放動作によってカメラの後側に向くよう
に回転させて、パトローネのフィルム出口がカメラ後面
側から突出するようにして取り出し易くしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平3−261932号公報に記載のものでは、パトロ
ーネ室の側面の互いに対向する2箇所に指が入る大きさ
の切欠を設けないとパトローネをうまくつまむことがで
きないが、このように構成した場合には、パトローネと
パトローネ室との接触面積が小さくなって、つまりパト
ローネを支える部分は小さくなってしまう。
【0006】また、上記実開平2−117527号公報
に記載のものでは、後蓋に連動してパトローネを回転さ
せる機構が必要になるため、構成が複雑になるとともに
機構を配設するためにスペースを要してしまう。また、
パトローネを回転させる部材を係合させてから装填する
ことが必要であるために、係合せずに装填した場合には
後蓋やパトローネを破損する可能性がある。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、収納されたフィルムパトローネを容易に取り出す
ことができる簡単な構成のフィルム装填装置を提供する
ことを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】上記の目的を達
成するために、本発明によるフィルム装填装置は、カメ
ラにフィルムパトローネを収納するフィルム装填装置に
おいて、上記フィルムパトローネを、その回転軸方向
装填可能な開口を有し、カメラ本体より突出したフィ
ルムパトローネ装填位置と、カメラ本体内に収納された
収納位置とに移動可能なフィルムパトローネ装填室と、
上記フィルムパトローネ装填室の開口と対向する底面に
設けられた第1の切欠とフィルムパトローネの軸方向
と略平行な側壁に設けられ、上記第1の切欠と連続して
形成された第2の切欠とを有している。
【0009】また、本発明によるフィルム装填装置は、
上記フィルムパトローネ装填室を閉鎖するためのパトロ
ーネ蓋を有し、上記第1、第2の切欠は上記パトローネ
蓋と対向する側に設けられることを特徴とする。
【0010】さらに、本発明によるフィルム装填装置
は、上記切欠がフィルムパトローネを指で容易に取り出
し可能なサイズで形成されている。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1から図9は本発明の第1実施例を示したもの
であり、図1はカメラを背面側から示す斜視図、図2は
パトローネ蓋を開けたときのフィルムパトローネ装填室
を示す斜視図、図3はパトローネ蓋を開けたときのフィ
ルムパトローネを装填していないフィルムパトローネ装
填室を示す斜視図、図4はパトローネ蓋を閉じたときの
フィルムパトローネ装填室を示す一部断面を含む斜視
図、図5はカメラ本体内に収納されたフィルムパトロー
ネ装填室を示す平面図、図6は上記図5のA−A’断面
図、図7はカメラ本体内から突出する途中のフィルムパ
トローネ装填室を示す平面図、図8は上記図7のA−
A’断面図、図9は上記図5のC−C’断面図である。
【0012】図1に示すように、カメラ本体4の背面左
側には開閉自在のパトローネ蓋5が設けられていて、こ
のパトローネ蓋5にフィルムパトローネ1を装填して閉
じることにより、該フィルムパトローネ1がカメラ本体
4の内部に収納されるようになっている。
【0013】上記カメラ本体4は、上面の右側部分の右
手の人差指等で操作可能な位置にレリーズボタン13が
設けられ、また、背面側上部には、ファインダ14が設
けられている。
【0014】次に、上記パトローネ蓋5の近傍を、図
2,図3,図4を参照して説明する。フィルムパトロー
ネ1は、その内部にフィルム25(図4等参照)を先端
部に至るまで全て収納している上下端面が閉蓋された略
円筒状の部材である。
【0015】このフィルムパトローネ1の内部にはフィ
ルムスプール3が回動自在に設けられていて、そこにフ
ィルム25が巻回されている。該パトローネスプール3
は、その両端がフィルムパトローネ1の上端面1cおよ
び下端面1aに露出しており、カメラ側に設けられた駆
動軸16(図3等参照)と係合して回転させられること
により、フィルム25の送り出しおよび巻き戻しを行な
うようになっている。
【0016】上記フィルムパトローネ1の周面1bの一
部には縦長の凸部が設けられ、この凸部の面1eにはフ
ィルム出口が設けられていて、このフィルム出口の近傍
には内部を外部に対して閉鎖し、あるいは該閉鎖を開放
するためのパトローネ遮光蓋2が配設されている。この
パトローネ遮光蓋2は、軸周りに回動する蓋部材であ
り、その軸の両端は該フィルムパトローネ1の上端面1
cおよび下端面1aに露出している。
【0017】そして、このパトローネ遮光蓋2は、カメ
ラ側の遮光蓋開閉部材6と係合して回転させられること
により、上記フィルム出口を閉鎖する閉鎖位置と、該フ
ィルム出口を開放してフィルム25の送り出しを可能に
する開放位置との間を移動するようになっている。
【0018】上記パトローネ蓋5は、パトローネ装填室
26を閉鎖するための蓋部材であり、該フィルムパトロ
ーネ装填室26と一体に構成されている。このパトロー
ネ蓋5は、軸15周りに回動可能になっていて、この軸
15の両端はカメラ本体4に軸支されている。そして、
該パトローネ蓋5は、上記軸15周りに回動することに
より、図2に示すフィルムパトローネ1を装填可能な位
置と、図4に示すパトローネ蓋5を閉鎖した位置、つま
り撮影が可能な状態となる位置とに移動可能となってい
る。
【0019】上記フィルムパトローネ装填室26には、
図3に示すように、底板26bおよびこの底板26bに
固着された地板27が設けられていて、これら底板26
bおよび地板27には、パトローネ蓋5と対向する側
に、パトローネ1を装填し易くしあるいは取り出し易く
するための切欠26a,27aがそれぞれ設けられてい
る。
【0020】上記底板26bからは、装填された際にフ
ィルムパトローネ1を取り囲むように、上方に向かって
側壁が設けられていて、この側壁の内、フィルムパトロ
ーネ装填室26のパトローネ蓋5に対向する側、つまり
切欠26a,27aが設けられている側の側壁は、該切
欠26a,27aにより、側壁26cと側壁26dの2
つに分断されている。
【0021】また、フィルムパトローネ装填室26の底
板26bには、装填されたフィルムパトローネ1のパト
ローネスプール3および遮光蓋2に対応する位置に孔が
穿設されていて、それぞれの孔から駆動軸16および遮
光蓋開閉部材6がフィルムパトローネ装填室26内に突
出している。これら駆動軸16および遮光蓋開閉部材6
は、フィルムパトローネ装填室26の底板26bと地板
27の間に回転可能に軸支されている。
【0022】上記駆動軸16は、図示しないモータとク
ラッチを介して連結されており、該モータが回転するこ
とによりフィルム送り出しおよび巻き戻しを行なう軸部
材である。
【0023】また、上記遮光蓋開閉軸部材6は、図示し
ない伝達手段を介して後述する係止部材9に連結されて
おり、この係止部材9が作動することによりパトローネ
遮光蓋2の開閉を行なう軸部材である。
【0024】上記パトローネ蓋5の軸15と反対側の端
部には爪部5aが設けられていて、この爪部5aは、カ
メラ本体4に設けられた係止部材9と係合するようにな
っている。
【0025】この係止部材9は、該爪部5aと係合して
パトローネ蓋5を閉鎖状態に保持する位置と、同爪部5
aとの係合が解除されてパトローネ蓋5の開放を許容す
る位置との間を移動可能なように、カメラ本体4に取り
付けられていて、その操作部9cが図1に示すようにカ
メラ背面側から操作可能に突出している。
【0026】上記フィルムパトローネ1は、下端側で上
記駆動軸16と係合するとともに、上端側では位置決め
軸7と係合して位置決めされている。この位置決め軸7
は、図9等に示すように、パトローネスプール3と係合
する係合部7aと、カメラ本体4に設けられたカム溝1
9に嵌合している腕部7bと、係合部7aと腕部7bを
接続するアーム部7cとを有して構成されている。
【0027】この位置決め軸7の係合部7aおよびアー
ム部7cは、後述する保持部材8により保持されてお
り、該位置決め軸7は、保持部材8の内部を上下に移動
することが可能に保持されている。
【0028】すなわち、上記位置決め軸7は、その軸と
略直交する面内で、保持部材8と一体的に移動するとと
もに、フィルムパトローネ装填室26内に突出してフィ
ルムパトローネ1と係合する位置と、フィルムパトロー
ネ装填室26の外に退避してフィルムパトローネ1との
係合が解除される位置との間で移動可能なように、保持
部材8に取り付けられている。
【0029】上記保持部材8の対向する2つの側面から
はボス8aがそれぞれ側方に突設されていて、このボス
8aは、カメラ本体4に設けられたガイド溝20に嵌合
している。これにより、該保持部材8は、上記ガイド溝
20に沿ってガイドされながら、パトローネ蓋5の軸1
5と略直交する面内で、ほぼこの軸15の周りにスライ
ドして移動可能になっている。
【0030】上記保持部材8の側面からは上記パトロー
ネ蓋5に向かうスライド方向にアーム35(図5等参
照)が突設されていて、また、このアーム35を突設す
る面と反対側の側面にはばね34が設けられている。
【0031】これにより、該保持部材8は、パトローネ
蓋5側に向かって付勢されていて、パトローネ蓋5を閉
じた際には、アーム35の先端が該パトローネ蓋5に当
接して、ばね34の付勢力に抗して保持部材8を図5に
示すように右側にスライドした位置に係止するようにな
っている。
【0032】このような保持部材8が移動すると、腕部
7bをカメラ本体4のカム溝19に係合している位置決
め軸7は、該カム溝19に沿って動いて、図5,図6に
示すようなフィルムパトローネ1と係合する位置と、図
7,図8に示すような退避する位置との間を移動するよ
うになっている。
【0033】次に、この第1実施例におけるフィルム装
填および取り出し動作について説明する。係止部材9の
操作部9cを図1中矢印Eの方向に操作すると、係止部
材9とパトローネ蓋5の爪部5aとの係合が解除され
て、フィルムパトローネ装填室26がフィルム装填位置
へ移動可能となる。
【0034】保持部材8は、上述のように、ばね34に
よりパトローネ蓋5に当接する方向に付勢されているの
で、上記パトローネ蓋5を開方向へ移動させるととも
に、図5中矢印Bの方向に移動する。
【0035】すると、この保持部材8に保持されている
位置決め軸7も一体的に移動するが、位置決め軸7の腕
部7bがカム溝19に嵌合していることから、該位置決
め軸7は、同カム溝19に沿ってフィルムパトローネ装
填室26から退避した位置に移動する。
【0036】上記保持部材8は、その当接面8bがカメ
ラ本体4の当接面4aに当接するまでは、ばね34に押
されてパトローネ蓋5に追従して移動する。
【0037】そして図7,図8に示すように、位置決め
軸7は、フィルムパトローネ1との係合が解除されてフ
ィルムパトローネ装填室26の開口から退避した状態と
なるので、フィルムパトローネ装填室26はさらに回動
可能となり、図2,図3に示すようなフィルム装填位置
まで回動可能となる。
【0038】この後は、手動でフィルムパトローネ装填
室26を開放位置へ移動するようにしても良いし、ある
いはフィルムパトローネ装填室26を開方向に付勢する
ばねやモータ等で開放位置へ駆動しても良い。
【0039】そして、この図2,図3に示す状態になれ
ば、フィルムパトローネ1を軸方向に装填し、あるいは
フィルムパトローネ1を同方向に取り出すことが可能と
なる。
【0040】次に、パトローネ蓋5を閉鎖していくと、
保持部材8のアーム35がパトローネ蓋5と当接し、さ
らにパトローネ蓋5を閉じ方向に移動させていくと、保
持部材8はパトローネ蓋5に押されて、図5中矢印Bと
逆方向に移動する。
【0041】すると位置決め軸7も保持部材8と一体的
に図5中矢印Bと逆方向に移動するとともに、カム溝1
9に沿って下方へ動き、フィルムパトローネ1と係合す
る位置へ移動する。
【0042】図2,図3を参照して、フィルムパトロー
ネ装填室26からフィルムパトローネ1の取り出すとき
の様子について説明する。
【0043】撮影者がフィルムパトローネ1を取り出す
場合には、該フィルムパトローネ1の種々の部分を持っ
て取り出すことが考えられるが、例えばフィルムパトロ
ーネ1の側面を持とうとする場合には、R面となった側
面1bをつかまなければならないので、つかみにくい。
【0044】また、フィルムパトローネ1のフィルム出
入口が構成されている面1eとそれに対向する面1dを
指で挟むようにしてつかもうとする場合には、パトロー
ネ蓋5の係合部5aやカメラ本体4に指が当たってしま
い、取り出しにくい。
【0045】そこで、フィルムパトローネ1の対向する
面1e,1dを持って取り出すためには、パトローネ蓋
5の軸15とフィルムパトローネ装填室26の位置を離
して設けて、パトローネ蓋5を開けたときにフィルムパ
トローネ装填室26がカメラ本体4から大きく突出する
ように構成すればよいが、この場合にはカメラが大きく
なってしまう。
【0046】そこで、本実施例では、フィルムパトロー
ネ1の上端面1cと下端面1aをつまむことにより、フ
ィルムパトローネ装填室26から容易に取り出すことが
できるように構成している。
【0047】すなわち、上述のように、底板26bには
切欠26aが、地板27には切欠27aがそれぞれ設け
られ、フィルムパトローネ1を取り囲むように設けられ
た側壁は、これらの切欠26a,27aにより、2つの
側壁26cと側壁26dとに分断されている。
【0048】このようなフィルムパトローネ装填室26
に装填されたフィルムパトローネ1は、上端面1cの全
部、および下端面1aのフィルムパトローネ装填室26
の切欠26aに対応した下端面1aの一部が露出すると
ともに、上記分断された側壁26cと側壁26dの間か
らR面となった側面1bが露出している。
【0049】こうして撮影者は、フィルムパトローネ1
の上端面1cおよび下端面1aを指でつまんで上方へ持
ち上げれば、該フィルムパトローネ1をフィルムパトロ
ーネ装填室26から容易に取り出すことができる。
【0050】このような第1実施例によれば、フィルム
パトローネ装填室と蓋の回転軸を近づけて配置すること
ができ、さらに、複雑なイジェクト機構を設けることな
く、簡単な切欠を設けただけで、フィルムパトローネの
上下端面を持って容易に取り出すことができる。
【0051】また、フィルムパトローネ装填室と蓋の回
転軸を近接して配設することができ、イジェクト機構を
配設するためのスペースが不要となるので、カメラを小
型にすることが可能である。
【0052】図10から図13は本発明の第2実施例を
示したものである。この第2実施例において、上述の第
1実施例と同様である部分については説明を省略し、主
として異なる点についてのみ説明する。
【0053】図10はカメラを背面側から示す斜視図で
ある。カメラ本体50には、背面側の上部にファインダ
51が設けられているとともに、その右側にはフィルム
パトローネ1を収納するためのフィルムパトローネ装填
室61が設けられている。
【0054】このフィルムパトローネ装填室61は、カ
メラ本体50に回動可能に軸支されたパトローネ蓋60
により開閉自在に閉鎖されるようになっている。
【0055】上記フィルムパトローネ装填室61のパト
ローネ蓋60の回動中心と対向する側には係止部材52
が設けられていて、この係止部材52は、その係合部5
2aがパトローネ蓋60の爪部60aと係合してパトロ
ーネ蓋60を閉鎖位置に係止する位置と、この係合が解
除されてパトローネ蓋60が開放可能となる位置との間
で移動可能なように、カメラ本体50に取り付けられて
いる。そして、この係止部材52の操作部52cは、外
部から操作可能なようにカメラの背面側から突出してい
る。
【0056】また、該フィルムパトローネ装填室61の
入り口付近の下部と上部には、撮影者がフィルムパトロ
ーネ1を指などでつまめるような大きさおよび形状の切
欠73a,73bがそれぞれ設けられている。
【0057】次に、図11はパトローネ蓋が閉鎖位置に
あるときのフィルムパトローネ装填室を示す縦断面図、
図12はパトローネ蓋が開放位置にあるときのフィルム
パトローネ装填室を示す縦断面図、図13はフィルムパ
トローネ装填室の一部断面を含む平面図である。
【0058】カメラ本体50の内部には、フィルムパト
ローネ装填室61を形成するカメラ構造部材73が設け
られている。
【0059】このカメラ構造部材73の底面となる側に
は孔が穿設されていて、そこから駆動軸55が上方に向
かって突出している。
【0060】この駆動軸55は、フィルムパトローネ1
内のパトローネスプール3と係合してフィルム送り出し
およびフィルム巻き戻しを行なうためのものである。
【0061】この駆動軸55は、その周面から突出した
凸部をギヤー64内の縦溝に嵌合するとともに、その内
部にはばね65が取り付けられている。これにより、該
駆動軸55は、該ギヤー64と一体的に回動するととも
に、フィルムパトローネ1内のパトローネスプール3と
係合する位置と、フィルムパトローネ装填室61の外へ
退避する位置との間に移動可能に取り付けられており、
上記ばね65によってフィルムパトローネ装填室61に
突出する方向に付勢されている。
【0062】上記ギヤー64は、第2保持部材62に回
転可能に軸支されていて、図示しないモータに連結され
ており、このモータの駆動力は、該ギヤー64を介して
駆動軸55に伝達されるようになっている。
【0063】上記第2保持部材62は、駆動軸55をフ
ィルムパトローネ装填室61内に突出させる位置と、駆
動軸55をフィルムパトローネ装填室61の外に退避さ
せる位置との間で移動可能なように、カメラ構造部材7
3に取り付けられている。
【0064】すなわち、該第2保持部材62は、ガイド
軸50bにより上下方向に摺動自在に案内されていると
ともに、ばね63によって駆動軸55をフィルムパトロ
ーネ装填室61から退避させる方向に付勢されている。
【0065】さらに、この第2保持部材62のパトロー
ネ蓋60側には傾斜面でなるカム部62aが設けられて
いて、パトローネ蓋60の下端部から前方に向かって突
出する突起部60cと当接可能となっている。この突起
部60cは、該パトローネ蓋60が閉じられているとき
には、駆動軸55がフィルムパトローネ装填室61内に
突出する位置となるように上記第2保持部材62を係止
するものである。
【0066】上記フィルムパトローネ装填室61の内部
の上端面からは、回転することによりフィルムパトロー
ネ1のパトローネ遮光蓋2の開閉を行なう遮光蓋開閉部
材76と、フィルムパトローネ1と係合してその位置決
めを行なう位置決め軸75とが突出している。
【0067】上記遮光蓋開閉部材76および位置決め軸
75は、フィルムパトローネ装填室61内に突出してフ
ィルムパトローネ1と係合する位置と該フィルムパトロ
ーネ1との係合が解除されてフィルムパトローネ装填室
61の外に退避する位置との間で移動可能なように、カ
メラ構造部材73に取り付けられている。
【0068】さらに、上記遮光蓋開閉部材76,位置決
め軸75は、各々ばね68,69によって、フィルムパ
トローネ装填室61から退避する方向に付勢されてい
る。
【0069】これら遮光蓋開閉部材76,位置決め軸7
5は、上記ばね68,69により第1保持部材66に押
圧されながら摺動自在に接触している。この第1保持部
材66は、カメラ構造部材73とカメラ本体50の間と
なるカメラ上部のスペースに、該カメラ本体50に移動
可能に取り付けられており、上記遮光蓋開閉部材76の
腕部76cに当接する斜面形状をなすカム部66aと、
上記位置決め軸75の頂部75aに当接する斜面形状を
なすカム部66bが設けられた、図13に示すような曲
折した形状の部材である。
【0070】さらに、この第1保持部材66は、その一
端部に設けられている突起部66cが、パトローネ蓋6
0の上端部から突出している突起部60bに当接する方
向に、ばね67によって付勢されている。
【0071】次に、このような第2実施例におけるフィ
ルムパトローネの装填動作および取出動作について説明
する。係止部材52の操作部52cを図10中矢印Dの
方向に操作すると、係止部材52の係止部52aとパト
ローネ蓋60の爪部60aとの係合が解除されて、パト
ローネ蓋60が開放位置へ移動可能となる。なお、パト
ローネ蓋60は、ばねやモータ等で開放位置へ移動させ
るようにしても良いし、開放途中までは保持部材に押さ
れて移動し、その後は手動で開放位置へ移動させても良
い。
【0072】第1保持部材66は、パトローネ蓋60の
突起部60bとの当接が解除されるので、ばね67に押
されて図11中矢印Fの方向に移動する。このとき、遮
光蓋開閉部材76と位置決め軸75は、上述のように、
第1保持部材66のカム部66a,66bと当接する方
向にばね68,69によりそれぞれ付勢されているの
で、該カム部66a,66bが移動することにより、そ
のカム面に沿って図中上方へ、つまりフィルムパトロー
ネ装填室61の外へ退避する位置に移動する。
【0073】また、第2保持部材62は、パトローネ蓋
60の突起部60cとの係合が解除されるので、ばね6
3に押されて図11中矢印Gの方向に移動し、この第2
保持部材62の下方への移動に伴い、該第2保持部材6
2に保持されている駆動軸55がフィルムパトローネ装
填室61の外へ退避する。
【0074】遮光蓋開閉部材76および位置決め軸75
および駆動軸55が、図12に示すように、フィルムパ
トローネ装填室61の外へ退避することにより、フィル
ムパトローネ1をその軸に垂直な方向、つまり図12中
矢印の方向に装填すること、あるいは取り出すことが可
能となる。
【0075】このときには、上述のように、フィルムパ
トローネ装填室61の入り口付近の部分に切欠73a,
73bが設けられているために、イジェクト機構を特別
に設けなくても、撮影者はフィルムパトローネ1の上端
面と下端面を指などでつまむことにより、該フィルムパ
トローネ1を容易に取り出すことができる。
【0076】次に、パトローネ蓋60を閉鎖していく
と、パトローネ蓋60の突起部60bが第1保持部材6
6の突起部66cと当接し、さらにパトローネ蓋60を
閉鎖する方向に移動させていくことにより、第1保持部
材66が図11中矢印Fと逆方向に移動する。
【0077】すると、遮光蓋開閉部材76,位置決め軸
75は、カム部66a,66bによってフィルムパトロ
ーネ装填室61の内部に突出する方向へそれぞれ押し下
げられて、フィルムパトローネ1と係合可能になる。
【0078】また、パトローネ蓋60を閉鎖する上述の
動作に伴い、その突起部60cは第2保持部材のカム部
62aと当接し、さらにパトローネ蓋60を閉鎖する方
向に移動させていくことにより、第2保持部材62は該
カム部62aに沿って図11中矢印Gと逆方向に押し上
げられ、これによって駆動軸55とフィルムパトローネ
1が係合可能になる。
【0079】パトローネ蓋60を閉鎖する動作が完了す
ると、図10に示すパトローネ蓋60の係合部60aが
係止部材52の係止部52aと係合して、該パトローネ
蓋60が閉鎖位置に保持されるとともに、上記第1保持
部材66および第2保持部材62によって、遮光蓋開閉
部材76,位置決め軸75および駆動軸55がフィルム
パトローネ1と係合する位置に保持される。
【0080】このような第2実施例によれば、上述の第
1実施例とほぼ同様の効果を有していて、切欠を設けた
だけの簡単な構成で、フィルムパトローネの上下端面を
持って、その回転軸方向と略直交する方向に容易に取り
出すことができる。
【0081】[付記]以上詳述したような本発明の上記
実施態様によれば、以下のごとき構成を得ることができ
る。
【0082】(1) カメラにフィルムパトローネを収
納するフィルム装填装置において、上記フィルムパトロ
ーネをその回転軸方向と略直交する方向に装填可能な開
口を有するフィルムパトローネ装填室と、フィルムパト
ローネ装填及び取り出し時、上記フィルムパトローネ装
填室内に退避可能に設置された駆動軸と、上記フィルム
パトローネ装填室の開口の上下壁面のうち少なくとも一
方の入り口付近に設けた切欠と、を有することを特徴と
するフィルム装填装置。
【0083】(2) フィルム先端が収納されている形
式で、フィルム送り出し、巻き戻しのための回転軸と、
位置決めを行なう位置決め穴と、遮光蓋の開閉を行なう
遮光蓋開閉軸とを有するフィルムパトローネをカメラに
装填するフィルム装填装置において、上記フィルムパト
ローネをその回転軸方向と略直交する方向に装填可能な
開口を有するフィルムパトローネ装填室と、フィルムパ
トローネ装填及び取り出し時、上記フィルムパトローネ
装填室内に退避可能に設置され、パトローネの回転軸、
位置決め穴、遮光蓋開閉軸に対しそれぞれ係合する駆動
軸、位置決め軸、及び遮光蓋開閉部材と、上記フィルム
パトローネ装填室の開口の上下壁面のうち少なくとも一
方の入り口付近に設けた切欠と、を有することを特徴と
するフィルム装填装置。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、収
納されたフィルムパトローネを容易に取り出すことがで
きる簡単な構成のフィルム装填装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のカメラを背面側から示す
斜視図。
【図2】上記第1実施例において、パトローネ蓋を開け
たときのフィルムパトローネ装填室を示す斜視図。
【図3】上記第1実施例において、パトローネ蓋を開け
たときのフィルムパトローネを装填していないフィルム
パトローネ装填室を示す斜視図。
【図4】上記第1実施例において、パトローネ蓋を閉じ
たときのフィルムパトローネ装填室を示す一部断面を含
む斜視図。
【図5】上記第1実施例において、カメラ本体内に収納
されたフィルムパトローネ装填室を示す平面図。
【図6】上記図5のA−A’断面図。
【図7】上記第1実施例において、カメラ本体内から突
出する途中のフィルムパトローネ装填室を示す平面図。
【図8】上記図7のA−A’断面図。
【図9】上記図5のC−C’断面図。
【図10】本発明の第2実施例のカメラを背面側から示
す斜視図。
【図11】上記第2実施例において、パトローネ蓋が閉
鎖位置にあるときのフィルムパトローネ装填室を示す縦
断面図。
【図12】上記第2実施例において、パトローネ蓋が開
放位置にあるときのフィルムパトローネ装填室を示す縦
断面図。
【図13】上記第2実施例のフィルムパトローネ装填室
の一部断面を含む平面図。
【符号の説明】
1…フィルムパトローネ 26,61…フィルムパトローネ装填室 26a,27a,73a,73b…切欠
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−114098(JP,A) 特開 昭55−143550(JP,A) 実開 平2−117527(JP,U) 実開 昭60−63831(JP,U) 実開 昭53−147131(JP,U) 実開 昭62−53433(JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラにフィルムパトローネを収納する
    フィルム装填装置において、 上記フィルムパトローネを、その回転軸方向から装填可
    能な開口を有し、カメラ本体より突出したフィルムパト
    ローネ装填位置と、カメラ本体内に収納された収納位置
    とに移動可能なフィルムパトローネ装填室と、上記フィルムパトローネ装填室の開口と対向する底面に
    設けられた第1の切欠とフィルムパトローネの軸方向と略平行な側壁に設けら
    れ、上記第1の切欠と連続して形成された第2の切欠
    、 を有することを特徴とするフィルム装填装置。
  2. 【請求項2】 上記フィルムパトローネ装填室を閉鎖す
    るためのパトローネ蓋を有し、上記第1、第2の切欠は
    上記パトローネ蓋と対向する側に設けられることを特徴
    とする請求項1に記載のフィルム装填装置。
  3. 【請求項3】 上記切欠は、フィルムパトローネを指で
    容易に取り出し可能なサイズで形成されていることを特
    徴とする請求項1又は請求項2に記載のフィルム装填装
    置。
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