JPH09230430A - スライドカバー付カメラ - Google Patents

スライドカバー付カメラ

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JPH09230430A
JPH09230430A JP3373996A JP3373996A JPH09230430A JP H09230430 A JPH09230430 A JP H09230430A JP 3373996 A JP3373996 A JP 3373996A JP 3373996 A JP3373996 A JP 3373996A JP H09230430 A JPH09230430 A JP H09230430A
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JP
Japan
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camera
slide cover
cover
cartridge chamber
front surface
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JP3373996A
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Inventor
Toshimasa Akagi
利正 赤木
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のカメラは、ドロップイン形式のフィルム
カートリッジを底面から装填する場合に、底面にカート
リッジ室の開口およびフタのヒンジを設けると、底面側
にカバーの下側レールが設けられず、また、下側レール
を上方に移動しても下側レールの上方に壁が必要なた
め、ボディが厚くなるという欠点があった。この壁をリ
ブ状にすると、デザイン性を損なうという欠点があっ
た。 【解決手段】本発明のスライドカバー付きカメラは、ド
ロップイン形式のフィルムを装填するフィルムカートリ
ッジ室の開口部とその蓋が上記カメラ本体の底面に設け
られ、カメラ本体の前面を覆う前側外装部材がスライド
カバーの上端をスライド可能に支持し、その下端が嵌入
自在で、スライド自在なスリット孔を備える。また、上
記スリット孔の後方に、カメラの暗箱を構成する構造部
材からなり、外部から侵入した粉塵を遮断する遮蔽部材
が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドロップイン形式
のフィルムカートリッジを底面から装填するスライドカ
バー付きカメラに係り、特に撮影レンズを保護するスラ
イドカバーの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、撮影レンズの前面を保護するスラ
イドカバーを装備したカメラとして、例えば、実開昭6
2−99039号公報において、撮影レンズやファイン
ダーレンズなどを一括して覆う形式のフルバリアで、開
放時にグリップを兼ね、バリアのガイドレールは上面と
下面に有って、前側外装部材をバリアが咥え込む形式の
カメラが開示されている。
【0003】また、実開昭60−60737号公報にお
いては、同じくフルバリアで、バリアのガイドレールは
上面と前面下端に有って、下側レールの上方の壁がバリ
アの脱落を防止している形式が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した実開
昭62−99039号公報においては、ドロップイン形
式のフィルムカートリッジを底面から装填するカメラの
場合に、底面にカートリッジ室の開口およびフタのヒン
ジを設けると、構成上、底面のガイドレールが設けるこ
とができないという欠点があった。
【0005】また、実開昭60−60737号公報にお
いては、底面にカートリッジ室の開口およびフタのヒン
ジを設けた場合、これらを避けて、下側レールを上方に
移動して設ければ良いが、その下側レールの上方に壁が
必要なため、ボディが厚くなるという欠点があった。ま
た、この壁をリブ状にすると、デザイン性を損なうとい
う欠点があった。
【0006】そこで本発明は、ドロップイン形式のフィ
ルムカートリッジ若しくは従来のフィルムカートリッジ
をカメラ本体の底面から装填し、スライドカバーの脱落
を防止し且つ、カメラ本体の厚みを極力薄く保つスライ
ドカバー付きカメラを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、フィルムカートリッジをその軸方向に挿入
させて収納するフィルムカートリッジ室と、撮影レンズ
の前面を覆う位置と該前面を露呈する位置との間を可動
なスライドカバーを備えたカメラにおいて、上記フィル
ムカートリッジ室の開口部と、この開口部を開閉自在に
覆うカートリッジ室蓋を上記カメラ本体の底面に設け、
上記スライドカバーの摺動範囲が、上記カートリッジ室
蓋の上方において、オーバーラップするスライドカバー
付きカメラを提供する。
【0008】また、撮影レンズの前面を覆う位置と、該
前面を露呈する位置との間を可動するスライドカバーを
備えたカメラにおいて、上記カメラの前面を覆う前側外
装部材に、上記スライドカバーの下端部と、摺動自在に
嵌合するスリット孔を設け、スリット孔の後方に、該ス
リット孔から侵入した粉塵を遮断する遮蔽部材を設けた
スライドカバー付きカメラを提供する。
【0009】この様に構成されたカメラは、ドロップイ
ン形式のフィルムを装填するフィルムカートリッジ室の
開口部とその蓋が上記カメラ本体の底面に設けられ、カ
メラ本体の前面を覆う前側外装部材がスライドカバーの
上端をスライド可能に支持し、その下端が嵌入自在で、
スライド自在なスリット孔を備える。また、上記スリッ
ト孔の後方に、カメラの暗箱を構成する構造部材からな
り、外部から侵入した粉塵を遮断する遮蔽部材が設けら
れる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について詳細に説明する。図1乃至図7には、本
発明による第1の実施形態としてのスライドカバー付き
カメラの外観構成例を示す図である。
【0011】図1は、本実施形態のカメラの全体構成の
斜視図を示し、スライドカバー1を閉塞し、カートリッ
ジ室蓋2を閉塞した状態を示している。また、図2は本
実施形態のカメラを下方から見た斜視図を示し、スライ
ドカバー1を開放し、またカートリッジ室蓋2を開放し
た状態を示している。そして図3(a),(b)は、図
1に示すカメラのスライドカバー1が閉じている状態、
図4(a),(b)は、図1に示すカメラのスライドカ
バー1が開いている状態を示している。また、図5は図
4における断面AA´で示される断面図であり、また、
図7は、図5におけるB部を拡大して示している。
【0012】図6も図4における断面AA´を示してい
るが、ここでは、カートリッジ室蓋2を開放した状態を
示している。また、スライドカバー1については、組み
立ての途中段階を表現している。
【0013】図2に示すように、本実施形態のカメラ
は、カートリッジ室開口3がカメラ4の底面4aに設け
られており、フィルムカートリッジ5を下方から軸方向
Cにドロップイン装填するように構成されている。
【0014】上記カメラ4の底面4aに設けられたカー
トリッジ室蓋2は、ヒンジ部2aを中心として回動可能
に取りつれられており、カートリッジ室開口3を開閉す
る。上記スライドカバー1は、カメラ本体の上方に設け
られた上側レール部10と、カートリッジ室蓋2のヒン
ジ部2aを覆う被覆部6aの上方に設けられた下側レー
ル部11に填め込まれて、左右方向に摺動自在に組み付
けられ、カメラ4の前面を覆っている。
【0015】そして前カバー6は、カメラ4本体の前側
の外装を司る部材であり、合成樹脂を射出成形すること
によって形成されている。スリット孔6bは前カバー6
の下側レール部に設けられた横長の貫通孔であり、上側
レール溝6cは、前カバー6の上側レール部に横長に設
けられたガイド溝である。前カバー6の射出成形におけ
る金型構造は、固定型と可動型が摺動し合う、所謂、食
い切り構造によって形成される。
【0016】前カバー6の上側レール溝6cには、スラ
イドカバー1の上側スライダー1aが嵌合し、上記スリ
ット孔6bには、スライドカバー1の下側スライダー1
bが嵌合して、スライドカバー1は、左右に摺動自在と
なっている。
【0017】図5に示すように上記スライドカバー1
は、上側レール10と下側レール11により支持されて
いるが、該スライドカバー1とカメラ本体の前面の前カ
バー6との間には、作動スペース7が設けられている。
また填め込まれた状態の上記スライドカバー1は、カー
トリッジ室蓋2のヒンジ部2aを覆う被覆部6aとは、
段差が無く平坦な面を形成している。
【0018】図7に示すように、スライドカバー1の下
側スライダー1bの先端には、前カバー6のスリット孔
6bのスリット幅mよりも大きい寸法nなる厚みを持っ
た係止部1cが設けられている。
【0019】そして、遮蔽板8は前カバー6のスリット
孔6bの後方における接着面6eに接着されている。次
に、この様に構成されたスライドカバー付きのカメラの
作用について説明する。
【0020】まず、スライドカバー1を前カバー6に組
み立てる方法について説明する。図6に示すように、ス
ライドカバー1を前面の斜め上方から、傾斜させて接近
させ、スライドカバー1の係止部1cをスリット孔6b
にあてがい、該スリット孔6bを押し拡げながら嵌入す
る。但し、このスライドカバー1の下側スライダー1b
の先端の係止部1cの厚みnは、前カバー6のスリット
孔6bのスリット幅mよりも大きいので、単純には填め
られないが、前カバー6は合成樹脂で形成されているた
め、係止部1cがスリット孔6bを押し拡げて挿入する
ことができる。
【0021】次に、図6に示すように上記スライドカバ
ー1の上側を係止部1cを支点として、をカメラ4の本
体側に近づけ(p方向に回動する)、上側スライダー1
aを上側レール溝6cの前側の壁6dを乗り越えさせ
て、上側レール溝6cに係合する。
【0022】このように組み付けたスライドカバー1
は、前カバー6の上側レール溝6cとスリット孔6bを
ガイドにして、左右方向に摺動し、撮影レンズ9の前面
を覆う位置とこれを露呈する位置との間が可動となる。
【0023】次に、図2に示すように、フィルムカート
リッジ5をカートリッジ室開口3に装填し、カートリッ
ジ室蓋2を閉じることによって、不図示で公知であるオ
ートロード機構によって、フィルムがローディングさ
れ、撮影可能な状態に準備が完了する。
【0024】この時、カートリッジ室蓋2は、ヒンジ部
2aを中心として回動する。ここで、ヒンジ部2aを覆
う前カバー6の被覆部6aはスライドカバー1の作動ス
ペース7と平面図において重複するようなスペース関係
になっているので、スライドカバー6の開閉作動とカー
トリッジ室蓋2の開閉作動は、何ら干渉することなく摺
動できる。
【0025】また、カメラ4を携帯したような場合に、
前カバー6のスリット孔6bに外部から粉塵が侵入する
可能性があるが、これらは遮蔽板8によって阻まれるの
で、カメラ内部まで侵入することは防止できる。
【0026】以上、説明した本実施形態のスライドカバ
ー付きカメラの効果について説明する。このカメラは、
カートリッジ室開口3とカートリッジ室蓋2をカメラの
底面に設け、スライドカバー1をカメラの前面において
カートリッジ室蓋2のヒンジ部2aの上方にオーバーラ
ップする範囲で作動させるので、ドロップイン形式のフ
ィルムカートリッジを底面から装填するために、底面に
カートリッジ室開口および蓋を備えたカメラにおいて、
脱落しないスライドカバーを、ボディの厚みを極力薄く
保ちながら構成することができる。
【0027】また、カメラは、装填されたフィルムを極
力後方に配置した方が、露光部を後退させ易く、ひいて
は小型化につながるので、カートリッジ室は後方に配置
すべきである。そのような背景において、カートリッジ
室蓋2のヒンジ部2aをカメラの前面側に配置すること
は、スペースの有効活用につながる。このとき、ヒンジ
部2aを覆う前カバー6の被覆部6aの上方で、カート
リッジ室の前方は、必然的に空きスペースとなるが、そ
の空きスペースをスライドカバー1の作動スペースとし
て使うことはスペースの有効活用であり、カメラの小型
化に貢献するものである。
【0028】また、カートリッジ室開口3とカートリッ
ジ室蓋2がカメラの底面に設けられているので、実開昭
62−99039号公報に示す構成のような前側外装部
材をバリアが咥え込む形式は困難であり、従ってスライ
ドカバー1の脱落防止構造が難しい。しかし、本実施形
態では、被覆部6aの上方にスライドカバー1の下端が
嵌入可能なスリット孔6bを設けることにより、前カバ
ー6の内側でスライドカバー1の抜け止め構造を容易に
構成できる。
【0029】ここで、このスリット孔6bは、カートリ
ッジ室開口3とカートリッジ室蓋2がカメラの底面に設
けられていないカメラにおいても、前カバー6の内側で
スライドカバー1の抜け止め構造を容易に構成する手段
として有効である。
【0030】更に、前カバー6を合成樹脂で形成し、ス
ライドカバー1の下端に前カバー6のスリット孔6bの
スリット幅mよりも大きい寸法nなる厚みを持った係止
部1cを設けたことにより、別部材を使わずにスライド
カバー1の脱落防止が構成できる。
【0031】ここで、スライドカバー1を前カバー6に
組み付ける際に、前カバー6が合成樹脂で形成されてい
ることを利用して、係止部1cがスリット孔6bを押し
拡げながら、容易に嵌入することができる。
【0032】また、前カバー6のスリット孔6bの後方
にスリット孔6bから侵入した粉塵を遮断する遮蔽板8
を設けたので、粉塵がカメラの内部まで侵入することが
防止でき、即ち、カメラの信頼性を向上させることがで
きる。
【0033】次に、図8には、本発明による第2の実施
形態としてのスライドカバー付きカメラの構成例を示し
説明する。第2の実施形態は、基本的には第1の実施形
態と同様であり、ここでは特徴となるスライドカバーの
係止部と遮蔽板に関してのみ説明する。
【0034】図8に示す係止板21は、前述した第1の
実施形態におけるスライドカバー1の係止部1cに相当
するものである。即ち、本実施形態におけるスライドカ
バー22の下側スライダー22aの先端には、前カバー
23のスリット孔23aのスリット幅mよりも大きい寸
法nなる厚みを持った係止部は設けられていない。その
代わりに係止板21が接着されている。ここで、前カバ
ー23は金属で形成されている。
【0035】本実施形態におけるスライドカバー22を
前カバー23に組み付けるには、まず、スライドカバー
22の下端を前カバー23のスリット孔23aに挿入す
る。その後、係止板21をスライドカバー22に接着す
る。これにより、スライドカバー22の脱落防止が確保
される。この様にして組み立てられた部分組立品を本体
24などに組み付けていく。
【0036】以上に説明したように本実施形態において
は、スライドカバー22を前カバー23に組み付けるに
あたって、前カバー23の可撓性に依存しないので、前
カバー23の材質が金属であっても構成することができ
る。
【0037】次に図9には、本発明による第3の実施形
態としてのスライドカバー付きカメラの構成例を示し説
明する。第3の実施形態は、基本的には第1の実施形態
と同様であり、ここでは特徴となる遮蔽板に関してのみ
説明する。
【0038】前述した第1の実施形態においては、遮蔽
板8が前カバー6のスリット孔6bの後方における接着
面6eに接着されていたが、本実施形態においては、遮
蔽板8は存在せず、その代わりに本体31の遮蔽部31
aが、前カバー32のスリット孔32aの後方に近接す
る位置まで伸びてきている。
【0039】上記本体31は、不図示の暗箱構造を構成
する部材であり、シャッターや撮影レンズなどの様々な
構造を取りつけるベースとなっている部材である。本実
施形態においては、このように、遮蔽板8を必要としな
いので、より低価格のカメラを提供することができる。
【0040】以上説明したように本実施形態のスライド
カバー付きカメラは、以下のような効果を奏する。ドロ
ップイン形式のフィルムカートリッジを装填するための
フィルムカートリッジ室の開口部及び該カートリッジ室
を開閉自在に構成するカートリッジ室蓋をカメラの底面
に設け、上記スライドカバーをカメラの前面に設けて、
上記カートリッジ室蓋の上方にオーバーラップする範囲
で作動するように構成したため、スライドカバーの脱落
を防止しつつ、ボディの厚みを極力薄く保ちながら構成
することができる。
【0041】また、通常カメラにおいては、カートリッ
ジ室を本体内の後方に配置すれば、露光部を後退させ易
く、ひいては小型化が実現する。本実施形態では、カー
トリッジ室を後方に設け、カートリッジ室蓋をヒンジ構
造を用いて、フィルムカートリッジ室の開口部のカメラ
の前側に取り付けているため、ヒンジ構造を覆う被覆部
の上方で、カートリッジ室の前方には、必然的に空きス
ペースができ、そのスペースをスライドカバーの作動の
スペースに有効活用することにより、カメラの小型化に
貢献している。
【0042】本実施形態では、カメラの前面を前側外装
部材で被覆した上に、この前側外装部材に、スライドカ
バーの上端をスライド可能に支持する溝と、該スライド
カバーの下端が嵌入でき、作動自在にするためのスリッ
ト孔を設けることによって、前側外装部材の内側でスラ
イドカバーの抜け止め構造を容易に構成できる。
【0043】また、このスリット孔は、フィルムカート
リッジ室の開口部およびカートリッジ室蓋がカメラ本体
の底面に設けられていないカメラであっても、採用する
ことにより、スライドカバーの抜け止め構造が容易に実
現できる。
【0044】更に、上記前側外装部材を合成樹脂で形成
し、上記スライドカバーの下端に、上記前側外装部材に
おける上記スリット孔のスリット幅よりも大きい係止構
造を設けたので、別部材を使わずにスライドカバーの脱
落防止が実現される。
【0045】この場合の組み立ては、上記前側外装部材
における上記スリット孔を上記スライドカバーの上記係
止構造によって押し拡げることによって、上記スライド
カバーを上記前側外装部材に組み付けるものであり、組
み立てが簡単である。
【0046】また、上記スリット孔の後方に上記スリッ
ト孔から侵入した粉塵を遮断する遮蔽部材を設けること
により、粉塵がカメラの内部まで侵入することが防止で
き、即ち、カメラの信頼性を向上させることができる。
【0047】このとき、上記遮蔽部材は、カメラの暗箱
を構成する構造部材で構成することによって、改めて遮
蔽部材を必要としないので、より低価格のカメラを提供
することができる。
【0048】尚、前述した実施形態では、カートリッジ
室蓋は、ヒンジ構造によって回動自在に構成したが、こ
れに限定されるものではなく、例えば、スライド式とす
ることも可能である。
【0049】以上の実施形態について説明したが、本明
細書には以下のような発明も含まれている。 (1) フィルムカートリッジをその軸方向に挿入させ
て収納するフィルムカートリッジ室及び、撮影レンズの
前面を覆う位置とこれを露呈する位置との間を可動なス
ライドカバーを備えたカメラにおいて、上記フィルムカ
ートリッジ室の開口部及び上記カートリッジ室を開閉自
在に構成するカートリッジ室蓋をカメラの底面に設け、
上記スライドカバーをカメラの前面において、上記カー
トリッジ室蓋の上方にオーバーラップする範囲で作動す
るように構成したことを特徴とするスライドカバー付カ
メラ。
【0050】(2) 上記カートリッジ室蓋を上記フィ
ルムカートリッジ室の開口部に対して回動自在に構成す
るヒンジ構造を備え、カメラの前面において上記ヒンジ
構造を覆う被覆構造を設け、更に該被覆構造の上方かつ
上記カートリッジ室の前方において、上記スライドカバ
ーを作動させることを特徴とする前記(1)項記載のス
ライドカバー付カメラ。
【0051】(3) カメラの前面を覆う前側外装部材
に上記被覆構造を設け、上記被覆構造の上方に上記スラ
イドカバーの下端が嵌入自在で、更に作動自在なスリッ
ト孔を備えたことを特徴とする前記(2)項記載のスラ
イドカバー付カメラ。
【0052】(4) 撮影レンズの前面を覆う位置とこ
れを露呈する位置との間を可動なスライドカバーを備え
たカメラにおいて、カメラの前面を覆う前側外装部材
に、上記スライドカバーの下端が嵌入自在で、更に作動
自在なスリット孔を備えたことを特徴とするスライドカ
バー付カメラ。
【0053】(5) 上記前側外装部材は、合成樹脂で
形成され、上記スライドカバーの下端に、上記前側外装
部材における上記スリット孔のスリット幅よりも大きい
係止構造を設けたことを特徴とする前記(3)項び
(4)項記載のスライドカバー付カメラ。
【0054】(6) 上記前側外装部材における上記ス
リット孔を上記スライドカバーの上記係止構造によって
押し拡げることによって、上記スライドカバーを上記前
側外装部材に組み付けることを特徴とする前記(5)項
記載のスライドカバー付カメラの組み立て方法。
【0055】(7) 上記スリット孔の後方に上記スリ
ット孔から侵入した粉塵を遮断する遮蔽部材を設けたこ
とを特徴とする前記(3)項及び(4)項記載のスライ
ドカバー付カメラ。
【0056】(8) 上記遮蔽部材は、カメラの暗箱を
構成する構造部材であることを特徴とする前記(7)項
記載のスライドカバー付カメラ。 (9) フィルムカートリッジをその軸方向に挿入させ
て収納するフィルムカートリッジ室及び、撮影レンズの
前面を覆う位置とこれを露呈する位置との間を可動なス
ライドカバーを備えたカメラにおいて、上記フィルムカ
ートリッジ室の開口部と、この開口部を開閉自在に覆う
カートリッジ室蓋を上記カメラの底面に設け、上記スラ
イドカバーの摺動範囲が、上記カートリッジ室蓋の上方
において、オーバーラップするようにしたことを特徴と
するスライドカバー付きカメラ。
【0057】(10) 上記カメラの前面はL字形状の
出っ張りを設け、上記スライドカバーは上記L字形状の
出っ張り部と係合する形状を成していることを特徴とす
る前記(9)項記載のスライドカバー付きカメラ。
【0058】(11) 上記L字形状の出っ張り部の底
部側に上記カートリッジ室蓋の回動機構を設けたスライ
ドカバー付きカメラ。 (12) 撮影レンズの前面を覆う位置と、これを露呈
する位置との間を可動なスライドカバーを備えたカメラ
において、上記カメラの前面を覆う前側外装部材に、上
記スライドカバーの下端部と摺動自在に嵌合(嵌入)す
る嵌合部を設けたことを特徴とするスライドカバー付き
カメラ。
【0059】(13) 上記嵌合部と上記下端部とは、
嵌合時には、抜き止めの構造となることを特徴とするス
ライドカバー付きカメラ。 (14) フィルムカートリッジをその軸方向に挿入さ
せて収納するフィルムカートリッジ室及び、撮影レンズ
の前面を覆う位置とこれを露呈する位置との間を可動な
スライドカバーを備えたカメラにおいて、上記カメラ本
体の底面に設けられ、上記フィルムカートリッジ室の開
口部を開閉自在に覆うカートリッジ室蓋と、このカート
リッジ室蓋を保持するための保持部材と、カメラの前面
の外装部材と、を具備し、上記スライドカバーは、上記
保持部材と上記外装部材とによって、摺動自在に保持さ
れることを特徴とするスライドカバー付きカメラ。
【0060】(15) 上記保持部材は、上記カートリ
ッジ室蓋を回動自在に保持する前記(14)項記載のス
ライドカバー付きカメラ。 (16) 上記スライドカバーは、上記保持部材と上記
外装部材とによって形成されるスリット孔に嵌合するこ
とにより、上記摺動自在に保持される前記(14)項記
載のスライドカバー付きカメラ。
【0061】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ド
ロップイン形式のフィルムカートリッジ若しくは従来の
フィルムカートリッジをカメラ本体の底面から装填し、
スライドカバーの脱落を防止し且つ、カメラ本体の厚み
を極力薄く保つスライドカバー付きカメラを提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1の実施形態としてのカメラの
全体構成の斜視図を示す図である。
【図2】第1の実施形態のカメラにおける下方からの斜
視図を示す図である。
【図3】図3(a),(b)は、図1に示すカメラのス
ライドカバーを閉じている状態を示す図である。
【図4】図4(a),(b)は、図1に示すカメラのス
ライドカバーを開いている状態を示す図である。
【図5】図4の線分AA´で示されるカートリッジ室蓋
を閉じた状態の断面構成を示す図である。
【図6】図4の線分AA´で示されるカートリッジ室蓋
を開放した状態の断面構成を示す図である。
【図7】図5におけるB部を拡大した構成を示す図であ
る。
【図8】第2の実施形態によるカメラの特徴部分の構成
を示す図である。
【図9】第3の実施形態によるカメラの特徴部分の構成
を示す図である。
【符号の説明】
1…スライドカバー 1a…上側スライダー 1b…下側スライダー 2…カートリッジ室蓋 2a…ヒンジ部 3…カートリッジ室開口 4…カメラ 4a…底面 5…フィルムカートリッジ 6…前カバー 6a…被覆部 6b…スリット孔 6c…上側レール溝 6d…壁 6e…接着面 7…作動スペース 8…遮蔽板 9…撮影レンズ 10…上側レール部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムカートリッジをその軸方向に挿
    入させて収納するフィルムカートリッジ室と、撮影レン
    ズの前面を覆う位置と該前面を露呈する位置との間を可
    動なスライドカバーを備えたカメラにおいて、 上記フィルムカートリッジ室の開口部と、この開口部を
    開閉自在に覆うカートリッジ室蓋を上記カメラ本体の底
    面に設け、 上記スライドカバーの摺動範囲が、上記カートリッジ室
    蓋の上方において、オーバーラップするようにしたこと
    を特徴とするスライドカバー付きカメラ。
  2. 【請求項2】 撮影レンズの前面を覆う位置と、該前面
    を露呈する位置との間を可動するスライドカバーを備え
    たカメラにおいて、 上記カメラの前面を覆う前側外装部材に、上記スライド
    カバーの下端部と、摺動自在に嵌合するスリット孔を設
    けたことを特徴とするスライドカバー付きカメラ。
  3. 【請求項3】 上記スリットの後方に、上記スリット孔
    から侵入した粉塵を遮断する遮蔽部材を設けたことを特
    徴とする請求項2記載のスライドカバー付きカメラ。
JP3373996A 1996-02-21 1996-02-21 スライドカバー付カメラ Withdrawn JPH09230430A (ja)

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