JP2001305612A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2001305612A
JP2001305612A JP2000124124A JP2000124124A JP2001305612A JP 2001305612 A JP2001305612 A JP 2001305612A JP 2000124124 A JP2000124124 A JP 2000124124A JP 2000124124 A JP2000124124 A JP 2000124124A JP 2001305612 A JP2001305612 A JP 2001305612A
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Japan
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camera
slide cover
cover member
slide
camera body
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Withdrawn
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JP2000124124A
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English (en)
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Hiroaki Kagaya
洋明 加賀谷
Haruki Nakayama
春樹 中山
Takeyoshi Iguchi
竹喜 井口
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】スライドカバー部材を移動させる構造が外観に
露出しないので外観品質が向上し、しかもスライドカバ
ー部材を閉じた状態でカメラの外形形状に段差を生じさ
せない構造が簡単で、小型化可能なカメラの提供。 【解決手段】カメラボディ1の前カバー2の内側には外
観部材であるスライドカバー部材20をその開閉移動に
伴い位置の浮き沈みさせる為のカム溝40、41が形成
されている。スライドカバー部材20は支持部20cと
一体的に構成されている。支持部20cの両端部にはカ
ム溝40、41と係合する突起部20e、20fが形成
されている。カバー部材20の開閉移動によるカム溝4
0、41と突起部20e、20fとの作用によりカバー
部材20は浮き沈みの位置をとる。閉じている図の状態
ではカバー部材20と前カバー2の表面は略同一面のフ
ラットとなり、又移動させる機構は外部に露出しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カメラボディー
を覆う外観部材を有するカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】カメラには、図17乃至図19に示すよ
うに、撮影レンズ100の前面を覆う第1位置と、撮影
レンズ100の前面から退避する第2位置との間を移動
可能なスライドカバー部材101を有するものがあり、
このスライドカバー部材101はカメラボディーを覆う
外観部材102の上下に形成された溝103にスライド
可能に係合されている。
【0003】不撮影時には、スライドカバー部材101
が第1位置に位置して撮影レンズ100の前面を覆い、
撮影時にはスライドカバー部材101をスライドさせて
開き、撮影レンズ100の前面から退避させ、撮影レン
ズ100を露出させるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなカメラで
は、スライドカバー部材101をスライドさせる溝10
3が外観に露出し、しかもスライドカバー部材101を
閉じた状態でも、スライドカバー部材101とカメラの
外形形状に段差が生じてデザインの自由度が低下し、あ
るいはゴミが付着する。また、外観部材102の上下に
形成された溝103があるため、外観部材102を金属
化することが困難である。
【0005】また、特開平8−6114号公報に記載さ
れるように、スライドカバー部材をスライドさせる溝を
形成することなく、スライドカバー部材をスライドさせ
るものがあるが、ギヤとピニオン等が必要であり構造が
複雑で、部品点数が多く、組み込み性が悪く、スライド
カバー部材に厚みが必要であり、その分大型化する等の
問題がある。
【0006】この発明は、かかる実情に鑑みてなされた
もので、スライドカバー部材を移動させる構造が外観に
露出せず外観品質が向上し、しかもスライドカバー部材
を閉じた状態でカメラの外形形状に段差を生じさせない
構造が簡単で、部品点数が少なく、組付けが容易で小型
化が可能なカメラを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、かつ
目的を達成するために、この発明は、以下のように構成
した。
【0008】請求項1に記載の発明は、『カメラボディ
ーと、該カメラボディーを覆う外観部材と、撮影レンズ
と、該撮影レンズの前面を覆う第1位置と、前記撮影レ
ンズの前面から退避する第2位置との間を移動可能なス
ライドカバー部材を有するカメラにおいて、カバー部と
支持部から構成される前記スライドカバー部材が前記第
1位置にあるとき、前記カバー部と前記外観部材とで、
前記支持部と、前記支持部と係合する前記カメラボディ
ー及び/又は前記外観部材に形成された係合部と、を略
完全に遮蔽し、前記第1位置から前記第2位置へ移動す
る際に前記支持部及び/又は係合部を露出することを特
徴とするカメラ。』である。
【0009】請求項1に記載の発明によれば、スライド
カバー部材が第1位置にあるとき、カバー部と外観部材
とで、支持部と、支持部と係合するカメラボディー及び
/又は外観部材に形成された係合部と、を略完全に遮蔽
し、第1位置から第2位置へ移動する際に支持部及び/
又は係合部を露出することで、スライドカバー部材を移
動させる構造が第1位置にあるとき、外観に露出せず外
観品質が向上し、ゴミの侵入を軽減できる。
【0010】請求項2に記載の発明は、『前記カメラを
正位置から見て、前記カメラボディーの上下方向に前記
支持部を挟み込むように配置し、さらにその上下方向に
前記外観部材を配置し、前記支持部を前記カメラボディ
ーと前記外観部材との間で摺動可能にしたことを特徴と
する請求項1に記載のカメラ。』である。
【0011】請求項2に記載の発明によれば、スライド
カバー部材の支持部を、カメラボディーと外観部材との
間で摺動可能にしたから、スライドカバー部材を移動さ
せる構造が外観に露出せず外観品質が向上し、しかも外
観部材に従来のように溝を形成することがないから、外
観部材を金属化することが容易である。
【0012】請求項3に記載の発明は、『カメラボディ
ーと、該カメラボディーを覆う外観部材と、撮影レンズ
と、該撮影レンズの前面を覆う第1位置と、前記撮影レ
ンズの前面から退避する第2位置との間を移動可能なス
ライドカバー部材を有するカメラにおいて、前記スライ
ドカバー部材は前記外観部材の前面を移動するカバー部
と、該カバー部の前記第1位置への移動方向上流部に位
置する連結部を介して一体的に設けた前記外観部材背面
を移動する支持部と、から構成されることを特徴とする
カメラ。』である。
【0013】請求項3に記載の発明によれば、スライド
カバー部材が外観部材の前面を移動するカバー部と、カ
バー部の第1位置への移動方向上流部に位置する連結部
を介して一体的に設けた外観部材背面を移動する支持部
とから構成され、スライドカバー部材を特有の形状とす
ることで、簡単な構造でスライドカバー部材を移動させ
ることができ、部品点数が少なく、組付けが容易で小型
化が可能である。
【0014】請求項4に記載の発明は、『前記支持部
は、前記連結部から前記カバー部の第2位置方向に伸び
るように形成されていることを特徴とする請求項3に記
載のカメラ。』である。
【0015】請求項4に記載の発明によれば、スライド
カバー部材の支持部は、連結部からカバー部の第2位置
方向に伸びるように形成されるから、スライドカバー部
材を確実に支持して移動させることができる。
【0016】請求項5に記載の発明は、『前記カメラボ
ディー及び/又は前記外観部材にカム溝を有し、前記支
持部に前記カム溝と係合する突起部を有することを特徴
とする請求項3または請求項4に記載のカメラ。』であ
る。
【0017】請求項5に記載の発明によれば、カメラボ
ディー及び/又は外観部材にカム溝を有し、スライドカ
バー部材の支持部にカム溝と係合する突起部を有し、特
別な移動機構を有しないカム構造による簡単な構造でス
ライドカバー部材を移動させることができ、部品点数が
少なく、組付けが容易で小型化が可能である。
【0018】請求項6に記載の発明は、『前記カム溝に
クリック部を設け、前記スライドカバー部材を前記第1
位置及び/又は前記第2位置の状態を保持することを特
徴とする請求項5に記載のカメラ。』である。
【0019】請求項6に記載の発明によれば、カム溝に
クリック部を設け、スライドカバー部材を第1位置及び
/又は第2位置の状態を保持することで、スライドカバ
ー部材を簡単な構成でクリックすることができる。
【0020】請求項7に記載の発明は、『前記カム溝と
前記突起部の係合により、前記スライドカバー部材を、
第2位置の状態で前記カメラボディー側へ付勢したこと
を特徴とする請求項5または請求項6に記載のカメ
ラ。』である。
【0021】請求項7に記載の発明によれば、カム溝と
突起部の係合により、スライドカバー部材を、第2位置
の状態でカメラボディー側へ付勢したから、スライドカ
バー部材のガタツキ、あるいは外側に開くことを防止す
ることができる。
【0022】請求項8に記載の発明は、『前記スライド
カバー部材が第1位置から第2位置に移動する際に、前
記カバー部と、前記支持部との間に前記外観部材の一部
が入り込むように構成したことを特徴とする請求項3乃
至請求項7のいずれか1項に記載のカメラ。』である。
【0023】請求項8に記載の発明によれば、スライド
カバー部材が第1位置から第2位置に移動する際に、ス
ライドカバー部材のカバー部と、支持部との間に外観部
材の一部が入り込むように構成したから、スライドカバ
ー部材を移動させる構造が外観に露出せず外観品質が向
上する。
【0024】請求項9に記載の発明は、『前記スライド
カバー部材は前記第1位置から第2位置に移動する際
に、前記スライドカバー部材の裏面が前記外観部材より
も沈んだ位置から前記外観部材よりも突出した位置に移
動し、かつ前記第2位置において前記外観部材の前方に
重なるように位置することを特徴とする請求項1乃至請
求項8のいずれか1項に記載のカメラ。』である。
【0025】請求項9に記載の発明によれば、スライド
カバー部材は第1位置から第2位置に移動する際に、ス
ライドカバー部材の裏面が外観部材よりも沈んだ位置か
ら外観部材よりも突出した位置に移動し、かつ第2位置
において外観部材の前方に重なるように位置すること
で、スライドカバー部材を円滑に移動することができ、
しかもスライドカバー部材がカメラ側方へ突出する量を
極力小さくできる。
【0026】請求項10に記載の発明は、『前記スライ
ドカバー部材が前記第1位置にあるとき、前記スライド
カバー部材の表面と、前記外観部材の表面が略フラット
となるように構成したことを特徴とする請求項9に記載
のカメラ。』である。
【0027】請求項10に記載の発明によれば、スライ
ドカバー部材が第1位置にあるとき、スライドカバー部
材の表面と、外観部材の表面が略フラットとなるように
構成したから、スライドカバー部材が沈んだ位置でカメ
ラ外形形状と同一面となり、カメラの外形形状に段差を
生じさせないから外観品質が向上する。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、この発明のカメラの一実施
の形態を図面に基づいて詳細に説明するが、この発明は
この実施の形態に限定されない。
【0029】図1乃至図16はこの発明が適用されるカ
メラを示し、図1はスライドカバー部材を閉じた状態の
カメラの正面図、図2は同上面図、図3は同背面図、図
4はスライドカバー部材を開いた状態のカメラの正面
図、図5は同上面図、図6はスライドカバー部材を閉じ
た状態の移動機構を示すカメラの正面図、図7は同上面
図、図8は図6のVIII-VIII線に沿う断面図、図9はス
ライドカバー部材を開いた状態の移動機構を示すカメラ
の正面図、図10は同上面図、図11は図9のXI-XI線
に沿う断面図、図12はカバー地板を示す図、図13は
スライドカバー部材の開閉作動を示す図、図14は図9
のXIV-XIV線に沿う断面図、図15はスライドカバー部
材のクリックを説明する図、図16はカム溝の構造を示
す図である。
【0030】カメラは、カメラボディー1を外観部材を
構成する金属製の前カバー2と裏カバー3とで覆い、カ
メラボディー1には裏蓋4が開閉自在に組り付けられて
いる。この裏蓋4は裏蓋開閉レバー5を引くことにより
開くことができる。裏蓋4には、フィルム確認窓6が設
けられている。裏カバー3には、ズーム操作ボタン7、
ファインダの覗き窓8、モードセットボタン9、デート
セットボタン10及びマニュアルリワインド釦11が設
けられている。
【0031】前カバー2の上面側には、レリーズボタン
12及び表示部13が設けられ、表示部13には、フィ
ルム残量やデート等が表示される。また、前カバー2の
正面側には、フラッシュ窓14が設けられ、さらに中央
部に開口部15が設けられ、この開口部15はスライド
カバー部材20により開閉可能になっている。
【0032】カメラボディー1の正面部1aには、撮影
レンズ30、オートフォーカスの投光窓31a及び受光
窓31b、測光窓32、赤目防止及びセルフタイマー操
作表示窓33、リモコン受光窓34及びファインダー窓
35が設けられ、これらのカメラ部品はスライドカバー
部材20により保護可能になっている。
【0033】このスライドカバー部材20は、図1乃至
図3、図6乃至図8に示す撮影レンズ30の前面を覆う
第1位置と、図4及び図5、図9乃至図11に示す撮影
レンズ30の前面から退避する第2位置との間を移動可
能になっている。
【0034】即ち、カメラを使用しない不撮影時には、
スライドカバー部材20を閉じて開口部15を塞いでカ
メラ部品を覆い保護する第1位置にあり、撮影時にスラ
イドカバー部材20を移動させて第2位置に退避させ、
開口部15からカメラ部品を露出させる。
【0035】次に、このスライドカバー部材20の移動
して開閉する構造について詳細に説明する。
【0036】このカメラのカメラボディー1は、カメラ
部品を有する正面部1aと、この正面部1aと連続する
上下の両側面部1bとを有する。上下の両側面部1bに
は、カム溝40,41からなる係合部が形成されてい
る。カム溝40は、カメラボディー1の正面から見て左
側に位置し、スライド溝部40aと浮き上がり/沈み込
み溝部40bとを有している。さらに、スライド溝部4
0aの端部から僅かな間隔D1をおいてクリック部40
cが設けられている。また、浮き上がり/沈み込み溝部
40bの端部にはクリック部40dが設けられている。
【0037】カム溝41は、カメラボディー1の正面か
ら見て中央側に位置し、スライド溝部41aと浮き上が
り/沈み込み溝部41bとを有している。このカム溝4
0,41は、前カバー2に覆われており、外部からは見
えないようになっている。
【0038】スライドカバー部材20は、金属カバーと
カバー地板とを一体化されてなり、外観部材である前カ
バー2の前面を移動する金属カバーにより構成されるカ
バー部20aと、このカバー部20aの第1位置への移
動方向上流部に位置するカバー地板から構成される連結
部20bを介して一体的に設けた外観部材である前カバ
ー2の背面を移動する支持部20cと、から構成され
る。この支持部20cは、連結部20bからカバー部2
0aの第2位置方向に伸びるように形成されている。
【0039】カバー部20aには、摘み部20a1が一
体に形成され、ユーザーは指を摘み部20a1にかけて
容易に開閉することができるようになっている。このカ
バー部20aを金属カバーで構成することで、強固で極
力薄くでき、しかも外観品質を向上することができる。
【0040】カバー地板から構成される連結部20b
は、金属カバーのカバー部20aに取付けられる取付部
20dの端部に一体に形成され、この取付部20dとそ
れぞれの支持部20cとの間には、図12(a),
(b)に示すように、隙間D2が形成されている。ま
た、一対の支持部20cの両端部には、カム溝40と係
合する突起部20e,20fが一体または別体に設けら
れ、突起部20e,20fは移動方向の前後に位置して
いる。
【0041】スライドカバー部材20は、支持部20c
を、カメラボディー1の両側面部1bと前カバー2との
間に配置し、この支持部20cの突起部20eと両側面
部1bのカム溝40に凹凸係合させ、突起部20fをカ
ム溝41に凹凸係合させて移動可能に構成している。ス
ライドカバー部材20の一対の支持部20cは、カメラ
ボディー1の両側面部1bと前カバー2との間に配置さ
れ、移動機構の省スペース化が可能であり、部品点数が
少なく、組付けが容易である。
【0042】このスライドカバー部材20の移動は、図
13に示すように行なわれる。図13(a)はスライド
カバー部材20が撮影レンズ30の前面を覆う第1位置
の閉じた状態を示し、図13(b)はスライドカバー部
材20が退避する時の状態を示し、図13(c)はスラ
イドカバー部材20が撮影レンズ30の前面から退避す
る第2位置の開いた状態を示している。
【0043】図13(a)のスライドカバー部材20が
第1位置の閉じた状態では、突起部20eがカム溝40
の浮き上がり/沈み込み溝部40bに凹凸係合し、突起
部20fがカム溝41の浮き上がり/沈み込み溝部41
bに凹凸係合し、カバー部20aが前カバー2の開口部
15を塞ぎ、カバー部20aの裏面が前カバー2より沈
み、カバー部20aの表面と前カバー2の表面とは同一
面の略フラットになっている。
【0044】このようにスライドカバー部材20は、カ
メラ部品を覆う状態で沈み込みカメラ外形形状と同一面
をなしており、カメラの外形形状に段差を生じさせない
から外観品質が向上する。また、スライドカバー部材2
0の閉じ状態では、移動させる機構が外部に露出しない
し、しかもゴミ等が移動機構部に溜ることが防止され
る。
【0045】図13(b)のスライドカバー部材20が
移動する時には、カム溝40の浮き上がり/沈み込み溝
部40bの傾斜角度θ1をカム溝41の浮き上がり/沈
み込み溝部41bの傾斜角度θ2より大きくし、スライ
ドカバー部材20を移動する時には側部側端部20a2
が急激に浮き上がり、中央部側端部20a3が緩やかに
浮き上がり、また閉じる時には中央部側端部20a3が
緩やかに沈み込み、側部側端部20a2が急激に沈み込
み、円滑に移動できるようになっている。
【0046】また、浮き上がり/沈み込み溝部40b
が、図16(a)に示すように、曲線状にすることによ
り、図16(b)に示すように、直線状にしたものに対
して動き初めのカム溝方向の分力Fが大きくなり動き易
くなり、スライドカバー部材20は動きやすくなる。
【0047】また、図13(c)のスライドカバー部材
20が第2位置の退避した状態では、カバー部20aの
突起部20eがカム溝40のスライド溝部40aに凹凸
係合し、突起部20fがカム溝41のスライド溝部41
aに凹凸係合する。このように、スライドカバー部材2
0は第1位置から第2位置に移動する際に、スライドカ
バー部材20の裏面が外観部材である前カバー2よりも
沈んだ位置から前カバー2よりも突出した位置に移動
し、かつ第2位置において前カバー2の前方に重なるよ
うに位置することで、スライドカバー部材20を円滑に
移動することができ、しかもスライドカバー部材20が
カメラ側方へ突出することが少なくなり、コンパクトで
ある。
【0048】このスライドカバー部材20が第1位置か
ら第2位置に移動する際に、カバー部20aと、支持部
20cとの間に外観部材である前カバー2の一部が入り
込むように構成されており、スライドカバー部材を移動
させる構造が外観に露出せず外観品質が向上する。
【0049】このカバー部20aと支持部20cとの間
に形成される隙間D2に前カバー2が入っていく時に、
スライド溝部40aとスライド溝部41aは、カバー部
20aと支持部20cは、図13(a)の状態では平行
であるが、図13(c)の状態では、平行状態より角度
θ3開くように形成されている。このように、スライド
カバー部材20は、カバー部20aが図13(c)の状
態で平行状態より角度θ3開くことで、第2位置の状態
でカメラボディー1側へ付勢し、スライドカバー部材2
0のガタツキ、あるいは外側に開くことを防止すること
ができる。
【0050】そして、図15に示すように、スライドカ
バー部材20を開いていき(図15(a))、その支持
部20cの突起部20eがカム溝40のスライド溝部4
0aのクリック部40cを乗り越えていき(図15
(b))、支持部20cの突起部20eがクリック部4
0cを乗り越えるとクリック部40cのテーパ面40c
1により図面上左方向に付勢され(図15(c))、突
起部20fがカム溝41のスライド溝部41aの端部に
押し付けられてクリックして位置決めされる。
【0051】また、スライドカバー部材20を閉じる
時、その支持部20cの突起部20eがカム溝40の浮
き上がり/沈み込み溝部40bのクリック部40dを乗
り越えていき(図15(d))、突起部20eがクリッ
ク部40dを乗り越えるとクリック部40dのテーパ面
40d1により図面上右方向に付勢され、突起部20f
がカム溝41の浮き上がり/沈み込み溝部41bの端部
に押し付けられてクリックして位置決めされる。
【0052】このようにスライドカバー部材20の第1
位置及び第2位置でクリック部40c,40dによりク
リックされ、スライドカバー部材20はカム溝40を利
用した簡単な構成でクリックすることができる。
【0053】また、図15(e)のように、支持部20
cの先端の形状を変えることにより、クリックの強弱を
容易に可変できる。
【0054】カメラは、撮影レンズ30の前面を覆う第
1位置と、撮影レンズ30の前面から退避する第2位置
との間を移動可能なスライドカバー部材20を有し、ス
ライドカバー部材20が第1位置にあるとき、カバー部
20aと外観部材である前カバー2とで、支持部20c
と、支持部20cと係合するカメラボディー1に形成さ
れた係合部であるカム溝40,41と、を略完全に遮蔽
し、第1位置から第2位置へ移動する際に支持部20c
及び係合部であるカム溝40,41を露出し、スライド
カバー部材20を移動させる構造が第1位置にあると
き、外観に露出せず外観品質が向上する。
【0055】また、カメラを正位置から見て、カメラボ
ディー1の上下方向に支持部20cを挟み込むように配
置し、さらにその上下方向に外観部材である前カバー2
を配置し、支持部20cをカメラボディー1と前カバー
2との間で摺動可能であり、スライドカバー部材20を
移動させる構造が外観に露出せず外観品質が向上し、し
かも外観部材に従来のように溝を形成することがないか
ら、外観部材を金属化することが容易である。
【0056】なお、この実施の形態では、スライドカバ
ー部材20を金属カバーとカバー地板との2部材で構成
しているが、1部材で構成してもよい。
【0057】また、この実施の形態では、カメラボディ
ー1にカム溝の係合部を形成し、スライドカバー部材2
0の支持部20cと係合するようにしているが、カム溝
の係合部を外観部材に形成してもよく、あるいはカメラ
ボディー1及び外観部材に形成してもよい。
【0058】
【発明の効果】前記のように、請求項1に記載の発明で
は、スライドカバー部材が第1位置にあるとき、カバー
部と外観部材とで、支持部と、支持部と係合するカメラ
ボディー及び/又は外観部材に形成された係合部と、を
略完全に遮蔽し、第1位置から第2位置へ移動する際に
支持部及び/又は係合部を露出することで、スライドカ
バー部材を移動させる構造が第1位置にあるとき、外観
に露出せず外観品質が向上し、ゴミの侵入を軽減でき
る。
【0059】請求項2に記載の発明では、スライドカバ
ー部材の支持部を、カメラボディーと外観部材との間で
摺動可能にしたから、スライドカバー部材を移動させる
構造が外観に露出せず外観品質が向上し、しかも外観部
材に従来のように溝を形成することがないから、外観部
材を金属化することが容易である。
【0060】請求項3に記載の発明では、スライドカバ
ー部材が外観部材の前面を移動するカバー部と、カバー
部の第1位置への移動方向上流部に位置する連結部を介
して一体的に設けた外観部材背面を移動する支持部とか
ら構成され、スライドカバー部材を特有の形状とするこ
とで、簡単な構造でスライドカバー部材を移動させるこ
とができ、部品点数が少なく、組付けが容易で小型化が
可能である。
【0061】請求項4に記載の発明では、スライドカバ
ー部材の支持部は、連結部からカバー部の第2位置方向
に伸びるように形成されるから、スライドカバー部材を
確実に支持して移動させることができる。
【0062】請求項5に記載の発明では、カメラボディ
ー及び/又は外観部材にカム溝を有し、スライドカバー
部材の支持部にカム溝と係合する突起部を有し、特別な
移動機構を有しないカム構造による簡単な構造でスライ
ドカバー部材を移動させることができ、部品点数が少な
く、組付けが容易で小型化が可能である。
【0063】請求項6に記載の発明では、カム溝にクリ
ック部を設け、スライドカバー部材を第1位置及び/又
は第2位置の状態を保持することで、スライドカバー部
材を簡単な構成でクリックすることができる。
【0064】請求項7に記載の発明では、カム溝と突起
部の係合により、スライドカバー部材を、第2位置の状
態でカメラボディー側へ付勢したから、スライドカバー
部材のガタツキ、あるいは外側に開くことを防止するこ
とができる。
【0065】請求項8に記載の発明では、スライドカバ
ー部材が第1位置から第2位置に移動する際に、スライ
ドカバー部材のカバー部と、支持部との間に外観部材の
一部が入り込むように構成したから、スライドカバー部
材を移動させる構造が外観に露出せず外観品質が向上す
る。
【0066】請求項9に記載の発明では、スライドカバ
ー部材は第1位置から第2位置に移動する際に、スライ
ドカバー部材の裏面が外観部材よりも沈んだ位置から外
観部材よりも突出した位置に移動し、かつ第2位置にお
いて外観部材の前方に重なるように位置することで、ス
ライドカバー部材を円滑に移動することができ、しかも
スライドカバー部材がカメラ側方へ突出する量を極力小
さくできる。
【0067】請求項10に記載の発明では、スライドカ
バー部材が第1位置にあるとき、スライドカバー部材の
表面と、外観部材の表面が略フラットとなるように構成
したから、スライドカバー部材が沈んだ位置でカメラ外
形形状と同一面となり、カメラの外形形状に段差を生じ
させないから外観品質が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】スライドカバー部材を閉じた状態のカメラの正
面図である。
【図2】同上面図である。
【図3】同背面図である。
【図4】スライドカバー部材を開いた状態のカメラの正
面図である。
【図5】同上面図である。
【図6】スライドカバー部材を閉じた状態の移動機構を
示すカメラの正面図である。
【図7】図7は同上面図である。
【図8】図6のVIII-VIII線に沿う断面図である。
【図9】スライドカバー部材を開いた状態の移動機構を
示すカメラの正面図である。
【図10】同上面図である。
【図11】図9のXI-XI線に沿う断面図である。
【図12】カバー地板を示す図である。
【図13】スライドカバー部材の開閉作動を示す図であ
る。
【図14】図9のXIV-XIV線に沿う断面図である。
【図15】スライドカバー部材のクリックを説明する図
である。
【図16】カム溝の構造を示す図である。
【図17】従来のスライドカバー部材の係合部を示す正
面図である。
【図18】同底面図である。
【図19】従来のスライドカバー部材の係合部を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 カメラボディー 1a 正面部 1b 両側面部 2 前カバー 3 裏カバー 15 開口部 20 スライドカバー部材 20a カバー部 20b 連結部 20c 支持部 20e,20f 突起部 40a,41a スライド溝部 40b,41b 浮き上がり/沈み込み溝部 40c,40d クリック部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井口 竹喜 東京都新宿区西新宿1丁目26番2号 コニ カ株式会社内 Fターム(参考) 2H083 CC11 CC23 CC25 CC36 2H100 AA32 AA33 AA61 BB05 BB06 EE06

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カメラボディーと、該カメラボディーを覆
    う外観部材と、撮影レンズと、該撮影レンズの前面を覆
    う第1位置と、前記撮影レンズの前面から退避する第2
    位置との間を移動可能なスライドカバー部材を有するカ
    メラにおいて、 カバー部と支持部から構成される前記スライドカバー部
    材が前記第1位置にあるとき、 前記カバー部と前記外観部材とで、 前記支持部と、 前記支持部と係合する前記カメラボディー及び/又は前
    記外観部材に形成された係合部と、を略完全に遮蔽し、 前記第1位置から前記第2位置へ移動する際に前記支持
    部及び/又は係合部を露出することを特徴とするカメ
    ラ。
  2. 【請求項2】前記カメラを正位置から見て、前記カメラ
    ボディーの上下方向に前記支持部を挟み込むように配置
    し、 さらにその上下方向に前記外観部材を配置し、 前記支持部を前記カメラボディーと前記外観部材との間
    で摺動可能にしたことを特徴とする請求項1に記載のカ
    メラ。
  3. 【請求項3】カメラボディーと、該カメラボディーを覆
    う外観部材と、撮影レンズと、該撮影レンズの前面を覆
    う第1位置と、前記撮影レンズの前面から退避する第2
    位置との間を移動可能なスライドカバー部材を有するカ
    メラにおいて、 前記スライドカバー部材は前記外観部材の前面を移動す
    るカバー部と、 該カバー部の前記第1位置への移動方向上流部に位置す
    る連結部を介して一体的に設けた前記外観部材背面を移
    動する支持部と、から構成されることを特徴とするカメ
    ラ。
  4. 【請求項4】前記支持部は、前記連結部から前記カバー
    部の第2位置方向に伸びるように形成されていることを
    特徴とする請求項3に記載のカメラ。
  5. 【請求項5】前記カメラボディー及び/又は前記外観部
    材にカム溝を有し、前記支持部に前記カム溝と係合する
    突起部を有することを特徴とする請求項3または請求項
    4に記載のカメラ。
  6. 【請求項6】前記カム溝にクリック部を設け、前記スラ
    イドカバー部材を前記第1位置及び/又は前記第2位置
    の状態を保持することを特徴とする請求項5に記載のカ
    メラ。
  7. 【請求項7】前記カム溝と前記突起部の係合により、前
    記スライドカバー部材を、第2位置の状態で前記カメラ
    ボディー側へ付勢したことを特徴とする請求項5または
    請求項6に記載のカメラ。
  8. 【請求項8】前記スライドカバー部材が第1位置から第
    2位置に移動する際に、 前記カバー部と、前記支持部との間に前記外観部材の一
    部が入り込むように構成したことを特徴とする請求項3
    乃至請求項7のいずれか1項に記載のカメラ。
  9. 【請求項9】前記スライドカバー部材は前記第1位置か
    ら第2位置に移動する際に、 前記スライドカバー部材の裏面が前記外観部材よりも沈
    んだ位置から前記外観部材よりも突出した位置に移動
    し、かつ前記第2位置において前記外観部材の前方に重
    なるように位置することを特徴とする請求項1乃至請求
    項8のいずれか1項に記載のカメラ。
  10. 【請求項10】前記スライドカバー部材が前記第1位置
    にあるとき、 前記スライドカバー部材の表面と、前記外観部材の表面
    が略フラットとなるように構成したことを特徴とする請
    求項9に記載のカメラ。
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