JPH09229945A - マイクロ構造体を支持するエアブリッジ型構造体の製造方法とその雌型基板、並びに、エアブリッジ型構造体とそれを用いたマイクロ構造体およびトンネル電流または微小力検出用のプローブ - Google Patents

マイクロ構造体を支持するエアブリッジ型構造体の製造方法とその雌型基板、並びに、エアブリッジ型構造体とそれを用いたマイクロ構造体およびトンネル電流または微小力検出用のプローブ

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JPH09229945A
JPH09229945A JP8061874A JP6187496A JPH09229945A JP H09229945 A JPH09229945 A JP H09229945A JP 8061874 A JP8061874 A JP 8061874A JP 6187496 A JP6187496 A JP 6187496A JP H09229945 A JPH09229945 A JP H09229945A
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air bridge
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Takayuki Yagi
隆行 八木
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    • B81C2201/0191Transfer of a layer from a carrier wafer to a device wafer

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】構造体間、又は構造体及び基板間の電気的接続
を可能とし、エアブリッジ型構造体を形成する際に発生
する応力を回避し、生産性の向上と同時に、製造コスト
を低減する。 【解決手段】本エアブリッジ型構造体の製造方法は、第
1基板10上にエアブリッジ型構造体16を形成し、第
2基板上、または/及び第2基板上に形成したマイクロ
構造体上に前記エアブリッジ型構造体16を接合し転写
する。またその雌型基板は、該雌型基板の表面に形成し
た雌型となる凹部13に、エアブリッジ材料層15を剥
離する為の剥離層14を有する。さらにそのエアブリッ
ジ型構造体16は、第1の基板で形成された支持部を有
し、該支持部によって第2の基板上、または/及び第2
の基板上に形成したマイクロ構造体上と接合層を介して
接合するように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロメカニク
スを用いて作製するマイクロ構造体を支持するエアブリ
ッジ構造体の製造方法とその雌型基板、並びに、エアブ
リッジ型構造体とそれを用いたマイクロ構造体およびト
ンネル電流または微小力検出用のプローブに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、小型の可動機構を有する微小機械
がマイクロメカニクス技術により検討されている。特
に、半導体集積回路形成技術(半導体フォトリソグラフ
ィプロセス)を用いて形成するマイクロ構造体は、基板
上に複数の小型で作製再現性の高い微小な機械部品を作
製することが可能である。このため、アレイ化、低コス
ト化が比較的容易となり、かつ小型化により従来の機械
式構造体に比べて高速応答性が期待できる。半導体フォ
トリソグラフィプロセスを用いるマイクロメカニクス技
術の中で、犠牲層を用いる表面マイクロマシーニング
(Surface Micro−Machining)
は、ワブルマイクロモーターやリニアマイクロアクチュ
エータ等の可動機構を有するマイクロ構造体を作製する
ことが可能な方法であり、このプロセスを用いた様々な
デバイス開発がなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】犠牲層を用いる表面マ
イクロマシーニングの典型的な方法としては以下の4つ
がある。第1の方法としては、シリコン基板上の二酸化
シリコン膜を介して薄膜形成されたマイクロ構造体とな
るポリシリコン膜あるいはSOI(Si on Ins
ulator)膜等を、所望の形状にパターニングした
後にフッ酸水溶液にて二酸化シリコン酸化膜を除去する
方法であり、トンネリングティップを有するリニアアク
チュエータ(D.Kobayashi et al.,
¨An Integrated Lteral Tun
neling Unit¨,Proceedings
IEEE Micro Electro Mechan
ical Systems Workshop 199
2,p214−219)等を作製することが可能であ
る。図11にこの方法のプロセスの概略を示す。まず、
基板512に犠牲層となる二酸化シリコン膜511、構
造体層となるポリシリコン膜513、ニッケルマスク層
514を順次形成し(図11(a))、ニッケルマスク
層514をマスクにポリシリコン膜513をエッチング
し、ポリシリコン膜のマイクロ構造体を形成し(図11
(b))、ニッケルマスク層514を除去し(図11
(c))、次に二酸化シリコン膜511をフッ酸水溶液
にてエッチングし、構造体の下部の二酸化シリコン膜の
サイドエッチングを利用して、空隙を持つマイクロ構造
体Bを形成し(図11(d))、構造体表面にCrとA
uを順次積層した金属膜515を蒸着し(図11
(e))電気的導電性を持たせたマイクロ構造体を作製
するものである。図11(d)のマイクロ構造体A、C
の下部は構造体を支える二酸化シリコン膜がエッチバッ
クされ構造体が基板に対してオーバーハング形状(梁形
状)となる。このため、図11(e)に示す様に金属膜
515を蒸着した後でも構造体と基板、又は構造体同士
は電気的に接続できていない。すなはち、基板上の配線
数を簡略化する多層配線が困難であり、素子の小型化が
困難となる。第2の方法としては、シリコン基板上にマ
イクロ構造体層を形成し、マイクロ構造体下部のSi基
板をエッチングすることで出来るアンダーカットを利用
してマイクロ構造体を基板上から切り離す方法であり、
マイクロモーター(T.Hirano et al.,
¨Dry Releasing of Electro
plated Rotational and Ove
rhanging Structures¨,Proc
eedings IEEE Micro Electr
o Mechanical Systems Work
shop 1993,p278−283)等を作製する
ことが可能であり、シリコン基板を犠牲層として用いて
いる。この方法では、マイクロ構造体を支えるシリコン
基板がエッチバックされ、第1の方法と同様に、構造体
がオーバーハング形状(梁形状)となり基板と構造体、
あるいは構造体同士の電気的接続が困難である。第3の
方法としては、シリコン酸化膜の犠牲層とマイクロ構造
体層となるポリシリコン膜を順次積層形成し、ポリシリ
コン膜を所望の形状にパターニングした後にフッ酸水溶
液にてシリコン酸化膜を除去する犠牲層を用いたプロセ
スである。この作製方法により、ワブルマイクロモータ
ー(M.Mehregany etal.,¨Oper
ation of microfabricated
harmonic and ordinary sid
e−drivemotors¨,Proceeding
s IEEE Micro Electro Mech
anical Systems Workshop 1
990,p1−8)、やマイクロミラー(N.C.Ti
en et al.,¨Surface−Microm
achined Mirrors for Laser
−Beampositioning¨,Proceed
ings of the 8thInt.Conf.o
n Solid State Sensors and
Actuators,1995,pp352−35
5)、マイクロ光学ベンチ(L.Y.Lin et a
l.,¨Micromchined Integrat
ed Optics for Free−Space
Interconnections¨,Proceed
ings IEEE Micro Electro M
echanical Systems Worksho
p 1995,p77−82)等を形成することができ
る。一例として、マイクロミラーのヒンジ部の作製方法
を図12に示す。まず、基板上610上のシリコン窒化
膜611上に、第1犠牲層612、第1構造体層61
3、第2犠牲層622、第2構造体層623を成膜しパ
ターニングする工程を順次行う(図12(a))。次
に、第3犠牲層632をシリコン酸化膜を成膜し(図1
2(b))パターニングし第3犠牲層632を形成する
(図12(c))。次にポリシリコン膜を成膜し(図1
2(d))パターニングすることにより第3構造体層6
33を形成する(図12(e))。次に、第1、2、3
犠牲層をエッチング除去することによりスライダー63
0に接続されたミラー640を空隙を介して保持するエ
アブリッジ型のヒンジ650を形成する(図12
(f))。最後に、ミラーの反射膜となる金属膜を形成
する。上記基板または構造体同士を機械的に固定するヒ
ンジ等のエアブリッジ型の構造体の作製法においては、
犠牲層及び構造体層をCVD(Chemical Va
pour Deposition)法により成膜するこ
とで、トレンチ形状の側壁への膜形成が可能であり、基
板と構造体、あるいは構造体同士の機械的または電気的
接続が可能である。しかしながら、図11に示すオーバ
ーハング形状の構造体に犠牲層及び構造体層を形成する
場合、構造体A、Cの梁の裏面にも犠牲層及び構造体層
が形成されてしまい、梁裏面の構造体層を除去すること
ができない。このため、構造体層下部がアンダーカット
されない様にデバイス設計をする必要がある。また、図
12において、第1、2構造体層には、第3犠牲層及び
第3構造体層の成膜に伴う熱処理が施される。これによ
り、第1、2構造体層の膜応力が変化し犠牲層除去後に
構造体層が反る可能性があり、膜応力のモニタリングと
それに伴う膜応力制御が重要となる。第4の方法として
は、犠牲層を有する基板上にX線リソグラフィプロセス
と鍍金成膜法を用いて形成する方法であり、マイクロモ
ーター(T.Guckel et al.,¨A Fi
rst Functional Current Ex
ited Planar Rotational Ma
gnetic Micromotor¨,Procee
dings IEEE Micro Electro
Mechanical Systems Worksh
op 1993,p7−11)、やリニアアクチュエー
タ(T.Guckel et al.,¨Micro
Electromagnetic Actuators
Based on Deep X−ray Lith
ography¨,Proceedings of t
he International Symposiu
mon Microsystems,Intellig
ent Materials and Robots
1995,Sendai,Japan,p21−24)
等の電磁力駆動に好適なマイクロアクチュエータの作製
方法である。この方法により形成されるマイクロ構造体
は前記3つの方法に比べて高精度且つ高アクペクト比を
持つことが可能である。しかしながらこの方法では、構
造体側壁への電極形成、及び構造体間への電極配線とな
る多層配線が困難であり、電磁コイルを形成する場合に
は構造体間の電気的接続にワイヤボンディングを用い
る、又は予めコイルを巻いた後にアセンブルする方法を
用いていた。その為、配線の高密度化が困難であり、さ
らに、生産性も低い。
【0004】そこで、本発明は、上記従来技術における
課題を解決するため、構造体間、又は構造体及び基板間
の電気的接続が可能であり、構造体下部にアンダーカッ
トを有する構造体においても同様に電気的接続が可能で
あり、エアブリッジ型構造体を形成する際に発生する応
力を回避でき、生産性を向上すると同時に、製造コスト
を低減することのできる、マイクロ構造体を支持するエ
アブリッジ型構造体の製造方法とその雌型基板、並び
に、エアブリッジ型構造体とそれを用いたマイクロ構造
体およびトンネル電流または微小力検出用のプローブを
提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、マイクロ構造体を支持するエアブリッジ型
構造体の製造方法とその雌型基板、並びに、エアブリッ
ジ型構造体とそれを用いたマイクロ構造体およびトンネ
ル電流または微小力検出用のプローブにつき、つぎのよ
うに構成したものである。すなわち、本発明のエアブリ
ッジ型構造体の製造方法は、基板もしくはマイクロ構造
体と接合するブリッジ形状のエアブリッジ型構造体の製
造方法において、第1基板上にエアブリッジ型構造体を
形成し、第2基板上、または/及び第2基板上に形成し
たマイクロ構造体上に前記エアブリッジ型構造体を接合
し転写することを特徴としている。そして、上記した本
発明の製造方法は、少なくとも、第1基板の表面に凹部
を形成する工程と、前記第1基板の凹部を含む基板上に
剥離層を形成する工程と、前記第1基板の剥離層上にエ
アブリッジ材料層を被覆する工程と、前記エアブリッジ
材料層をブリッジ形状にパターニングしエアブリッジ型
構造体を形成する工程と、第2基板上、または/及び第
2基板上に形成したマイクロ構造体上に接合層を形成す
る工程と、前記第1基板における凹部を含む剥離層上の
エアブリッジ型構造体を、前記第2基板上における接合
層に接合する工程と、前記第1基板における剥離層とエ
アブリッジ型構造体の界面で剥離を行い、前記第2基板
における接合層にエアブリッジ型構造体を転写する工程
と、により構成することができる。また、本発明におい
ては、前記マイクロ構造体が、オーバーハング形状を有
するものであっても有効である。また、本発明の製造方
法においては、前記剥離層が、二酸化シリコンであるこ
とが特に好ましい。また、本発明の製造方法において
は、前記第1基板が、単結晶シリコン基板で形成するこ
とにより、前記凹部を形成する工程において、シリコン
結晶軸異方性エッチングにより凹部を形成することがて
きる。また、本発明の製造方法においては、前記接合層
を、金属材料で形成し、また、前記エアブリッジ材料層
を、金属材料で形成することにより、それらの接合を金
属材料間の圧着により行うようにすることができる。そ
の際、前記金属材料が、貴金属または貴金属合金である
ことが好ましい。また、本発明の製造方法に用いる雌型
基板は、該雌型基板の表面に形成した雌型となる凹部
に、エアブリッジ材料層を剥離する為の剥離層を有する
ことを特徴としている。そして、この剥離層としては、
二酸化シリコンで形成することが好ましい。また、本発
明のエアブリッジ型構造体は、上記した本発明のエアブ
リッジ型構造体の製造方法によって形成することがで
き、このエアブリッジ型構造体は第1の基板で形成され
た支持部を有し、該支持部によって第2の基板上、また
は/及び第2の基板上に形成したマイクロ構造体上と接
合層を介して接合するように構成されていることを特徴
としている。また、本発明のエアブリッジ型構造体は、
前記したエアブリッジ型構造体の支持部によって、前記
ビームを基板上に空隙を介して支持して構成することが
できる。また、本発明のトンネル電流または微小力検出
用のプローブは、前記したエアブリッジ型構造体の支持
部によって、薄膜カンチレバーを基板に対して空隙を介
して支持して構成することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、上記したように第1の
基板上に形成されたエアブリッジ型構造体を第2基板
上、または/及び第2基板上に形成したマイクロ構造体
上の接合層へ転写することにより、犠牲層を形成するこ
となく、上記接合及び転写工程で、極めて容易に、かつ
正確にエアブリッジ型構造体を形成できるので、生産性
を向上させることができる。また、転写工程の後の第1
基板は繰り返し使用できるため、製造コストの低減がは
かれる。エアブリッジの空隙間隔は第1基板に形成した
凹部の深さで決定される。このため、凹部の深さを精度
良く形成でき、細線パターン形成が容易な、作製再現性
の高い安価な材料である単結晶基板シリコン基板が好適
である。また、エアブリッジ型構造体を第1基板上の凹
部に形成し第2基板に転写することにより形成する為、
エアブリッジ型構造体は天板を支持板にて両端で支持し
た逆凹形状となる。第1基板に単結晶シリコン基板を用
い、結晶軸による異方性エッチングにより(111)の
結晶面からなる凹部の側面を形成することで、同一基板
上に複数形成した場合に形状の揃ったエアブリッジ型構
造体を再現性良く形成できる。このため、凹部を形成す
る工程としては、好ましくは、結晶軸による異方性エッ
チングにより(111)の結晶面からなる凹部の側壁を
形成する方法である。
【0007】さらに、本発明においては、エアブリッジ
材料層を金属で形成することができ、これにより、構造
体と基板、もしくは構造体同士を機械的に連結すると共
に電気的にも接続することができる。犠牲層を二酸化シ
リコン膜を犠牲層として用いる場合、フッ酸水溶液に対
して腐食されない材料を用いる必要がある。特に、エア
ブリッジ材料層としては、耐蝕性を有し、且つ導電性の
高い金属材料である貴金属または貴金属合金がより好ま
しい。凹部を含む第一基板上に剥離層を形成し、該剥離
層上にエアブリッジ材料層を成膜しパターニングしエア
ブリッジ型構造体を形成した後、エアブリッジ型構造体
を剥離層から剥離するためエアブリッジ材料が剥離しや
すい剥離層材料を選択する必要がある。すなわち、剥離
層の材料はエアブリッジ材料との反応性・密着性が小さ
いことが必要である。このような材料としては、エアブ
リッジ材料との組み合わせにより好適な材料を選択すれ
ばよく、金属、半金属、半導体、絶縁体、有機物等の様
々な材料が選択される。たとえば、エアブリッジ材料層
として貴金属または貴金属合金を用いる場合、剥離層と
しては反応性・密着性が小さい酸化物あるいは窒化物あ
るいは炭化物等が好ましく、BN、BC4、AlN、A
l2O3、SiC、Si3N4、SiO2、TiC、Ti
N、TiO2、VO2、Cr2O3、ZrO2、Ta2O5、
WO3等が使用できる。剥離層は、第1基板上の凹部に
形成する際に、剥離層の厚みにより凹部の形状が著しく
変化しないように、薄膜形成方法を用いて形成される。
【0008】薄膜形成方法としては、膜厚再現性の高い
抵抗加熱蒸着法、電子ビーム蒸着法、CVD法、スパッ
タリング法等の真空蒸着法を用いるとよい。第一基板に
シリコンを用いる場合は基板表面を酸化することにより
容易に二酸化シリコン(SiO2)を得ることができる
ため、二酸化シリコン膜が剥離層としては好適であり、
その作製法としては熱酸化炉をもちいてシリコン表面を
熱酸化する方法が再現性・制御性・成膜速度の点で特に
好ましい。また、上記のようにエアブリッジ型構造体を
形成するため、第2基板への転写により行うので、オー
バーハング形状の構造体と第2基板、又は構造体同士に
おける機械的且つ電気的な接合することが可能である。
また、犠牲層を用いずにエアブリッジ型構造体を形成で
きることにより、図12に示したヒンジであるエアブリ
ッジ型構造体を形成する、第3犠牲層及び第3構造体層
の成膜に伴う、第1、2構造体の膜応力を変化し回避で
きる。接合層は、基板またはマイクロ構造体上に形成さ
れるが、基板またはマイクロ構造体の接合する面をエア
ブリッジ型構造体を接合する接合層として用いてもかま
わない。エアブリッジ型構造体の第2基板上の接合層へ
の転写は、金属材料間の圧着、もしくは金属材料間の合
金化による結合により達成される。接合層をシリコン材
料にて行う場合には、シリサイドを形成可能な材料によ
りエアブリッジ型構造体の接合面が形成される。なお、
エアブリッジ材料層、接合層の形成方法としては、従来
公知の技術たとえば抵抗加熱蒸着法やスパッタ法、化学
気相成長法、鍍金法等の薄膜作製技術を用い、さらにフ
ォトリソグラフィプロセス、及びエッチングを適用する
ことで所望の形状にパターニングする。
【0009】
【実施例】以下本発明のエアブリッジ型構造体、および
その製造方法を図1乃至図10の図面で示す実施例を用
いて詳細に説明する。 [実施例1]図1、2は本発明の第1のエアブリッジ型
構造体の製造方法の工程を示す断面図であり、図3は斜
視図である。図3より、エアブリッジ型構造体16は、
配線電極21、22、23が形成された基板20上の、
接合層として用いた電極配線21、23に転写接合する
ことにより形成され、ブリッジ下部に空隙14を有した
形状となる。以下図1、2を用いて図3のエアブリッジ
型構造体の製造方法を説明する。図1(a)において、
酸化ガスにより熱酸化して形成した二酸化シリコン膜を
パターニングしたマスク層11が形成された結晶方位面
が<100>のシリコンウエハを第1基板10として用
意する。フォトリソグラフィプロセスにより形成したフ
ォトレジストをマスクとして、該マスク層11の所望の
箇所をHF水溶液によりエッチングし、シリコン基板表
面の一部を露出させた。マスク層11は第1基板10を
結晶軸異方性エッチングし、エアブリッジ型構造体の雌
型基板となる凹部を形成する時のマスクであり、結晶軸
異方性エッチング液に対してエッチング耐性を持つ。フ
ォトレジストを剥離した後に第1基板を濃度27%の水
酸化カリウム(KOH)水溶液にて液温度80℃で結晶
軸異方性エッチングし、深さ5μmの(111)の結晶
面と(100)の結晶面を底面とする凹部13を形成し
た。
【0010】次にマスク層11をHF水溶液によりエッ
チング除去した後に、第1基板10を酸化ガスを用いて
再度、熱酸化し、凹部3を合む第1基板上に剥離層14
である二酸化シリコン膜を1000Å形成した(図1
(b))。次に図1(c)に示すように、エアブリッジ
型構造体の材料となるAuを真空蒸着法により、全面に
1μm成膜しエアブリッジ材料層15を形成し、フォト
リソグラフィプロセスとエッチングによりブリッジ形状
にパターニングし、エアブリッジ型構造体16を形成し
た(図1(d))。次に第2基板20としてガラス基板
を用意し、この表面に電極配線を形成する。まず、Cr
50ÅとAu1000Åを真空蒸着法により順次連続し
で薄膜堆積し、該薄膜をフォトリソグラフィプロセスと
エッチングによりパターニングし、電極配線21、2
2、23を形成した(図1(e))。
【0011】本実施例では、電極配線21、及び23を
接合層として用いた。続いて、図1(d)の第1基板1
0上のエアブリッジ型構造体16と第2基板上の電極配
線21、23とを位置合わせし当接した。当接の際に、
第1基板と第2基板の裏面に圧力を加えて圧着する方法
により探針材料層であるAuと接合層である電極配線の
Auとが金属結合し接合した(図1(f))。この後、
剥離層15とエアブリッジ型構造体16との界面から引
き剥がし(図2(g))電極配線21、23上に転写
し、図1(h)に示すエアブリッジ型構造体16からな
るエアブリッジ型電極を製造できた。上述した方法によ
り作製したエアブリッジ型構造体16をSEM(走査型
電子顕微鏡)で観察したところ、シリコンの結晶軸異方
性エッチングにてできた凹部形状を写された形状(re
plicated shape)を有し、且つ剥離層と
エアブリッジ型構造体の界面にて剥がれたことを確認し
た。転写工程後の第1基板上に、再度、Auを1μm真
空蒸着法により成膜しエアブリッジ型構造体を形成し、
実施例1の図1(f)と同様の工程により、第1基板の
剥離層上のエアブリッジ型構造体を第2基板上の電極配
線に転写することができた。これにより、エアブリッジ
型構造体の雌型となる第1基板が再利用可能であること
が分かった。このエアブリッジ型構造体をSEMにて観
察したところ、再利用前に形成したエアブリッジ型構造
体と同様の形状であった。本発明のエアブリッジ型構造
体を金属材料にて作製したことにより、電極配線21と
電極配線23を電気的に接続する配線として用いること
ができる。空隙を介して形成したことにより、従来絶縁
層を介して多層配線を行う際に問題となった配線の交差
部分の配線間同士の寄生容量を、空隙により形成できた
ことにより、低減することができた。
【0012】[実施例2]本発明のエアブリッジ型構造
体の製造方法の実施例2を以下に示す。本施例の第1基
板として、実施例1の図1(a)から図1(d)のエア
ブリッジ型構造体を形成する工程にて形成した図1
(d)に示した第1基板を用いた。第2基板としてシリ
コンウエハを用意し、この表面にAlを1000Å真空
蒸着法により薄膜堆積し、該薄膜をフォトリソグラフィ
プロセスとエッチングによりパターニングし、図1
(e)と同様の接合層として用いる電極配線を形成し
た。次に第1基板上のAuエアブリッジ型構造体と第2
基板上のAl電極配線とを位置合わせし当接した。当接
の際に、N2雰囲気中で温度300℃で1時間放置し
た。これによりAl−Au合金が電極配線とエアブリッ
ジ型構造体との界面に形成され、エアブリッジ型構造体
と電極配線がAl−Au合金結合により接合した。この
後、剥離層とエアブリッジ型構造体との界面から引き剥
がすことにより電極配線上にエアブリッジ型構造体をA
lの接合層上に転写し、エアブリッジ型電極が製造でき
た。
【0013】[実施例3]本実施例ではエアブリッジ型
構造体を図11(d)及び(e)に示したマイクロ構造
体Cと基板のD面に接合形成した例について以下に説明
する。図4、5は本発明の第2のエアブリッジ型構造体
の製造方法の工程を示す断面図である。図4(a)にお
いて、酸化ガスにより熱酸化して形成した二酸化シリコ
ン膜をパターニングした第1マスク層31が形成された
結晶方位面が<100>のシリコンウエハを第1基板3
0として用意する。フォトリソグラフィプロセスにより
形成したフォトレジストをマスクとして、該マスク層3
1の所望の箇所をHF水溶液によりエッチングし、シリ
コン基板表面の一部を露出させた(図4(a))。次
に、フォトレジストを剥離した後に第1基板を濃度27
%の水酸化カリウム(KOH)水溶液にて液温度80℃
で結晶軸異方性エッチングし、(111)の結晶面と
(100)の結晶面を底面とする第1凹部32を形成し
た。第1凹部32の深さδl(図中記載)は、図11
(E)の構造体Cと基板上のD面との段差と一致させ
た。マスク層31をHF水溶液によりエッチング除去し
た後に、第1基板30を酸化ガスを用いて再度、熱酸化
し、凹部31を含む第1基板上に二酸化シリコン膜を形
成し、フォトリソグラフィプロセスとエッチングにより
マスク層31’を形成し、シリコン基板表面の一部を露
出させた(図4(b))。
【0014】次に、フォトレジストを剥離した後に第1
基板30を濃度27%の水酸化カリウム(KOH)水溶
液にて液温度80℃で結晶軸異方性エッチングし、(1
11)の結晶面と(100)の結晶面を底面とする第2
凹部33を形成した。第2凹部33の深さδ2(図中記
載)は、第2基板に第1基板上の構造体Bを接合する際
に、基板同士が接触しないようにするために形成した凹
部である。この後、マスク層31’をHF水溶液により
エッチング除去した後に、第1基板30上に剥離層34
として、Crを真空蒸着法により全面に900Å成膜し
た(図4(c))。次に図4(d)に示すように、エア
ブリッジ型構造体の材料となるAuを真空蒸着法によ
り、全面に1μm成膜しエアブリッジ材料層35を形成
し、フォトリソグラフィプロセスとエッチングによりパ
ターニングし、エアブリッジ型構造体36を形成した
(図4(e))。次に図5(f)の構造体が形成された
第2基板40を用意し(図5(f)は図11(e)の左
部の拡大図である)、図5(e)の第1基板30上のエ
アブリッジ型構造体36と、第2基板上の構造体C及び
第2基板上のD面とを位置合わせし当接した。さらに当
接したまま、温度100℃で1時間放置した。第1基板
と第2基板を加熱しつつ、圧力を加えて圧着することに
より、Auエアブリッジ型構造体36と構造体C上のA
u金属膜が金属結合し、Auエアブリッジ型構造体36
とシリコンからなる第2基板40のD面がシリサイドを
形成し接合した(図5(g))。この後、剥離層34と
エアブリッジ型構造体36との界面から引き剥がし図5
(h)に示すエアブリッジ型構造体36を製造できた。
以上より、構造体の下部の二酸化シリコン膜がエッチバ
ックされ構造体が基板に対してオーバーハング形状(梁
形状)となった構造体Cと基板を本発明のエアブリッジ
型構造体36により電気的に接続することができた。こ
れにより基板上の配線数を簡略化する多層配線が可能と
なり、素子の小型化ができるようになった。
【0015】本実施例では、基板と構造体の接続にエア
ブリッジ型構造体を用いたが、構造体同士、例えば、図
11(d)、(e)の構造体Cと構造体Aとの電気的接
続が可能なことは言うまでもない。また、第2基板とし
て従来技術として説明した第4の方法で作製したマイク
ロモーターの電磁コイルのワイヤボンディングによる配
線の代わりに、本発明のAuエアブリッジ型構造体を用
いることで、アセンブルによる方法を用いなくても、エ
アブリッジ型配線の高密度実装が可能となる。上述した
方法により作製したエアブリッジ型構造体36をSEM
(走査型電子顕微鏡)で観察したところ、シリコンの結
晶軸異方性エッチングにてできた凹部形状を写された形
状(replicated shape)を有し、且つ
剥離層とエアブリッジ型構造体の界面にて剥がれたこと
を確認した。
【0016】[実施例4]本実施例では図12(f)に
示したマイクロ構造体のヒンジを本発明のエアブリッジ
型構造体の製造方法を用いて形成した例について以下に
説明する。図6は本発明の第2のエアブリッジ型構造体
の製造方法の工程を示す断面図である。図6(a)は、
図12(a)と同様の第1、2構造体層を形成した第2
基板である。まず、第2犠牲層をHF水溶液にてエッチ
ングし、ヒンジを形成する第1基板の表面層を露出させ
る(図6(b))。この時、第1犠牲層も同様にエッチ
ングされるが、第1、2構造体層の下部の第1、2犠牲
層がオーバーエッチングされて、構造体層がオーバーハ
ング形状となっても構わない。
【0017】本実施例の第1基板として、実施例1の図
1(a)から図1(d)のエアブリッジ型構造体を形成
する工程にて形成した図1(d)に示した第1基板を用
いた。第1構造体層を接合層として用い、図1(d)の
第1基板上のエアブリッジ型構造体と図6(b)の第2
基板上の第1構造体層を位置合わせし当接した。さら
に、当接したまま、温度100℃で1時間放置した。第
1基板と第2基板を加熱しつつ、圧力を加えて圧着する
ことにより、Auエアブリッジ型構造体とポリシリコン
からなる第1構造体層の界面でシリサイドが形成され接
合し、剥離層とエアブリッジ型構造体との界面から引き
剥がし図6(c)に示すヒンジとなるエアブリッジ型構
造体46を形成した。第1、2犠牲層をエッチング除去
することによりスライダー630に接続されたミラー6
40を空隙を介して保持するエアブリッジ型のヒンジを
形成することができた。本実施例のエアブリッジ型構造
体は真空蒸着法により形成したAuからなり、機械的に
ミラーを保持すると同時に、電気的接続に対しても優れ
た特性を有している。
【0018】上記したように、本発明のエアブリッジ型
構造体は、真空蒸着方法により形成することが可能であ
り、従来重要であったトレンチ形状の側壁への膜形成方
法への制限がなく、この為、構造体層下部がアンダーカ
ットされない様にデバイスを設計をする必要がなく、デ
バイス設計の自由度が増した。また、図12に示した従
来の方法においては、第1、2構造体層には、第3犠牲
層及び第3構造体層の成膜に伴う熱処理が施されるが、
本発明では、全面に膜形成することなく、且つ極めて低
温でヒンジを形成でき、ヒンジを形成したことにより第
1、2構造体層の膜応力が変化することはない。また、
図12(f)の空隙間隔は第2、3犠牲層の膜厚によっ
て決定され、ヒンジを形成する上で、犠牲層の膜厚制御
が重要となるが、本発明においては、マイクロ構造体を
作製する際の空隙間隔の形成を、第1基板の凹部の深さ
により決定できるため空隙の作製が容易となった。
【0019】[実施例5]本実施例にて、本発明のエア
ブリッジ型構造体を用いてポリシリコン膜からなる薄膜
カンチレバー上と該薄膜カンチレバー上に設けた微小探
針からなる走査型トンネル顕微鏡(以下、「STM」と
いう)または原子間力顕微鏡(以下、「AFM」とい
う)用のプローブを作製した。作製したプローブの斜視
図を図9に示す。71は薄膜カンチレバーであり、56
はエアブリッジ型構造体、74は微小探針、72及び7
3は薄膜カンチレバー上及び第2基板からなるシリコン
ブロック75のシリコン窒化膜61上に形成した第1及
び第2接合層である。62はシリコンウエハを裏面から
エッチングする際にマスクとして用いた窒化シリコン膜
62である。本発明のプローブは、微小探針74を自由
端上に有する薄膜カンチレバー74とシリコンブロック
75を第1及び第2接合層72、73を介してエアブリ
ッジ型構造体56が機械的に固定している構造となって
いる。
【0020】以下、プローブの製造工程を図7、8を用
いて説明する。図7(a)から図7(c)に第1基板上
50に剥離層54を介してエアブリッジ型構造体56を
形成するまでの工程図を示す。図7(a)において、酸
化ガスにより熱酸化して形成した二酸化シリコン膜をパ
ターニングしたマスク層51が形成された結晶方位面が
<100>のシリコンウエハを第1基板50として用意
する。フォトリソグラフィプロセスにより形成したフォ
トレジストをマスクとして、該マスク層11の所望の箇
所をHF水溶液によりエッチングし、シリコン基板表面
の一部を露出させた。マスク層11は第1基板10を結
晶軸異方性エッチングし、エアブリッジ型構造体の雌型
基板となる凹部を形成する時のマスクであり、結晶軸異
方性エッチング液に対してエッチング耐性を持つ。フォ
トレジストを剥離した後に第1基板を濃度27%の水酸
化カリウム(KOH)水溶液にて液温度80℃で結晶軸
異方性エッチングし、深さ5μmの(111)の結晶面
と(100)の結晶面を底面とする凹部53を形成し
た。
【0021】次にマスク層51をHF水溶液によりエッ
チング除去し、凹部53を含む第1基板50上に剥離層
54として、Agを真空蒸着法により全面に700Å成
膜した。次にエアブリッジ材料層55としてPt1μ
m、Au0.3μmを電子ビーム蒸着法により、連続し
て全面に成膜した(図7(b))。この後フォトリソグ
ラフィプロセスとエッチングを用いて、エアブリッジ構
造体層55及び剥離層54をブリッジ形状にパターニン
グし、図7(c)に示すエアブリッジ型構造体56を第
1基板上に形成した。次に第2基板60としてシリコン
ウエハを用意し、薄膜カンチレバー71及び後工程にて
第2基板60を裏面から結晶軸異方性エッチングする際
のマスクとなる窒化シリコン膜61、62を低圧CVD
(Low Pressure Chemical Va
pour Deposition)にて0.5μm形成
した。さらに、窒化シリコン膜61上にスパッタ法を用
いて二酸化シリコンターゲットをアルゴンイオンにより
スパッタし犠牲層となるシリコン酸化膜63を3μm成
膜した。次に、低圧CVDによりポリシリコン膜を1μ
m成膜し、該ポリシリコン膜にりんをイオン注入し、熱
拡散によりりんを拡散して導電性を持たせ(抵抗率0.
001Ω/□)、フォトリソグラフィとCF4を用いた
反応性イオンエッチングによりパターニングし薄膜カン
チレバー71を形成した。前薄膜カンチレバー71が形
成された場所の裏面の窒化シリコン膜62の一部をフォ
トリソグラフィプロセスと反応性イオンエッチングによ
り図7(d)に示すようにパターニングした。
【0022】薄膜カンチレバーをマスクとして、シリコ
ン酸化膜63をHF水溶液によりてエッチングし、シリ
コン窒化膜61を露出させた(図7(e))。この時、
薄膜カンチレバー下部のシリコン酸化膜はアンダーカッ
ト64され薄膜カンチレバー71の一部が梁形状とな
る。このようにして形成した第2基板上の全面にTi5
0ÅとAu1000Åを真空蒸着法により順次連続して
薄膜堆積し、該薄膜をフォトリソグラフィプロセスとエ
ッチングによりパターニングし、第1接合層72及び第
2接合層73を形成した(図7(f))。続いて第1基
板50上のエアブリッジ型構造体56と第2基板60上
の第1及び第2接合層72、73とを位置合わせし、接
合を行った(図8(g))。接合は第1基板と第2基板
の裏面に圧力を加えて圧着する方法を用いている。これ
によりエアブリッジ型構造体のAuと接合層のAuとの
間で金属結合が形成され、接合した。つづいて、第1基
板と第2基板を当接後に剥離した。この時、剥離層54
と第1基板50との界面で剥離した。次にエアブリッジ
型構造体56上の剥離層そあるAgを硝酸水溶液を用い
て除去し、Pt、Auからなるエアブリッジ型構造体を
接合層上に転写できた(図8(h))。
【0023】次に、薄膜カンチレバー71上に導電性材
料からなる微小探針を形成した。微小探針の形成法とし
ては、Albrecht等により提案された微小探針の
形成方法(T.R.Albrecht,et al.,
¨Microfabrication of cant
ilever styli for the atom
ic force microscope¨,J.Va
c.Sci.Technol.,A8(4),199
0,pp3386−3396)の一つであるオリフィス
を通じて真空蒸着法により形成する三角錐状探針の形成
法を用いた。微小探針材料としてPtを用いた以外は同
様の作製工程を用いて微小探針を作製し、図8(h)に
示す微小探針74を形成した。微小探針の形成法として
は、例えば、Focused electron be
em法(K.L.Lee,et al.,¨Submi
cron Si trench profiling
with an electron−beamfabr
icated atomic force micro
scope tip¨,J.Vac.Sci.Tech
nol.,B9(6),1991,pp3562−35
68)を用いて作製しても良く、薄膜カンチレバー上に
形成可能な方法であればどのような方法を用いてもよ
い。次に塗布法により第2基板の上面全面にポリイミド
膜65を塗布し、図8(i)に示すように被覆した。続
いて、エチレンジアミン、ピロカテコール及び水からな
るアルカリ水溶液を用いた結晶軸異方性エッチングによ
り第2基板の裏面側からシリコンをエッチングし、シリ
コンブロック75を形成した(図8(j))。この後、
裏面側からシリコン窒化膜をCF4による反応性イオン
エッチングにより除去し、薄膜カンチレバー下部の二酸
化シリコン膜をHF水溶液にて除去し、最後に酸素ガス
によるプラズマエッチングによりポリイミド膜65を除
去することにより図8(k)に示すプローブを作製する
ことができた。
【0024】以上より、薄膜カンチレバーの下部の二酸
化シリコン膜がエッチバックされ薄膜カンチレバーが基
板に対してオーバーハング形状(梁形状)となった構造
体と基板を本発明のエアブリッジ型構造体56により機
械的に接続することができた。本発明の薄膜カンチレバ
ーはエアブリッジ型構造体56により、接合層を介して
上面より吊り下げられた構造で固定されている。これに
より、エアブリッジ型構造体により支持された位置によ
り、薄膜カンチレバーの長さが決定でき、本発明の方法
により、所望のばね定数及び共振周波数を有する薄膜カ
ンチレバーを精度よく作製することが可能である。これ
により、本実施例により、ばね定数、共振周波数等の機
械的特性の揃った作製再現性が高いプローブを作製する
ことが可能となる。
【0025】上記、本実施例のプローブを用いた光てこ
方式のAFM装置を作製した。本装置のブロック図を図
10に示す。AFM装置は図9に示すプローブと、レー
ザー光81と、薄膜カンチレバー自由端の裏面にレーザ
ー光を集光するためのレンズ82と、薄膜カンチレバー
のたわみ変位による光の反射角の変化を検出するポジシ
ョンセンサ83と、ポジションセンサからの信号により
変位検出を行う変位検出回路86と、XYZ軸駆動ピエ
ゾ素子85と、XYZ軸駆動ピエゾ素子をXYZ方向に
駆動するためXYZ駆動用ドライバー87とからなる。
このAFM装置を用い、マイカからなる試料84にプロ
ーブを接近させた後に、XYZ軸駆動ピエゾ素子のXY
方向を駆動することにより試料表面のAFM像を観察し
たところ、マイカ表面のステップ像を観察することがで
きた。本発明のエアブリッジ型構造体56は導電性材料
により作製されており、微小探針と第2接合層73の間
の電気的接続を可能にするエアブリッジ型配線の役割も
担っている。これにより、本発明のプローブをSTMに
用いることが可能となった。
【0026】
【発明の効果】本発明は、以上のように雌型となる第1
の基板上に形成されたエアブリッジ型構造体を第2基板
上、または/及び第2基板上に接合転写することで、犠
牲層を形成することなく、極めて容易に、かつ正確にエ
アブリッジ型構造体を製造することが可能となる。本発
明のエアブリッジ型構造体は、剥離層を形成した雌型基
板の凹部形状そのものを写した形状(repliCat
ed shape)を有しており、エアブリッジ型構造
体の形状再現性が高く、転写工程後のエアブリッジ型構
造体の雌型となる第1基板は繰り返し使用できるため、
製造コストの低減が図れ、著しく生産性を向上させるこ
とができる。また、本発明のエアブリッジ型構造体によ
ると、基板に対してオーバーハング形状(梁形状)とな
ったマイクロ構造体においても、マイクロ構造体下部の
犠牲層がエッチバックされ、マイクロ構造体間又はマイ
クロ構造体と基板との間を機械的に接続することが可能
となる。さらに、本発明のエアブリッジ型構造体は、金
属材料により作製することができるため、マイクロ構造
体間またはマイクロ構造体と基板との間のエアブリッジ
型配線の高密度実装が可能となる。また、本発明のエア
ブリッジ型構造体は、真空蒸着方法により形成すること
が可能であり、トレンチ形状の側壁への膜形成方法への
制限がなく、この為、デバイス設計の自由度を増すこと
ができる。また、本発明のエアブリッジ型構造体の製造
方法では、従来技術において第1の構造体層上に、ヒン
ジ等の第2の構造体を形成する際に必要とした犠牲層の
成膜及びそれに伴う熱処理を必要とせず、第2の構造体
を形成することができるため、第1の構造体層の膜応力
が変化することはなく、この膜応力の変化により構造体
層が反るという弊害を防止することができる。また、本
発明においては、マイクロ構造体を作製する際の空隙間
隔の形成を、第1基板の凹部の深さにより決定できるた
め空隙の作製が著しく容易となる。また、本発明のエア
ブリッジ型構造体により支持された薄膜カンチレバーは
接合層を介して上面より吊り下げられた構造で固定され
ており、ばね定数、共振周波数等の機械的特性の揃った
作製再現性が高いプローブを作製することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1のエアブリッジ型構造体の製造方法
の実施例1の作製工程を示す図である。
【図2】本発明第1のエアブリッジ型構造体の製造方法
の実施例1の作製工程を示す図である。
【図3】本発明第1のエアブリッジ型構造体を説明する
斜視図である。
【図4】本発明第2のエアブリッジ型構造体の製造方法
の実施例3の作製工程を示す図である。
【図5】本発明第2のエアブリッジ型構造体の製造方法
の実施例3の作製工程を示す図である。
【図6】本発明第3のエアブリッジ型構造体の製造方法
の実施例4の作製工程を示す図である。
【図7】本発明の実施例5のプローブの製造方法の作製
工程を示す断面図である。
【図8】本発明の実施例5のプローブの製造方法の作製
工程を示す断面図である。
【図9】本発明の実施例5で示したプローブを説明する
斜視図である。
【図10】本発明の実施例5で示したプローブを用いた
AFM装置のブロック図である。
【図11】従来例の微小探針の製造工程断面図である。
【図12】従来例のマイクロ構造体の製造方法の主要工
程を示す断面図である。
【図13】従来例のマイクロ構造体の製造方法の主要工
程を示す断面図である。
【符号の説明】
10、30、50:第1基板 11、31、31’、51:マスク層 13、53:凹部 14、34、54:剥離層 15、35、55:エアブリッジ材料層 16、36、46、56:エアブリッジ型構造体 20、60:第2基板 21、22、23:電極配線 24:空隙 32:第1凹部 33:第2凹部 61、62:シリコン窒化膜 63:シリコン酸化膜 64:アンダーカット領域 65:ポリイミド膜 71:薄膜カンチレバー 72:第1接合層 73:第2接合層 74:微小探針 75:シリコンブロック 81:レーザー光 82:レンズ 83:ポジションセンサ 84:試料 85:XYZ軸駆動ピエゾ素子 86:変位検出回路 87:XYZ駆動用ドライバー 511:二酸化シリコン膜 512:基板 513:ポリシリコン膜 514:ニッケルマスク層 515:金属膜 610:基板 611:シリコン窒化膜 612:第1犠牲層 613:第1構造体層 622:第2犠牲層 623:第2構造体層 630:スライダー 632:第3犠牲層 633:第3構造体層 640:ミラー 650:ヒンジ 660:空隙
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年5月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1のエアブリッジ型構造体の製造方法
の実施例1の作製工程を示す図である。
【図2】本発明第1のエアブリッジ型構造体の製造方法
の実施例1の作製工程を示す図である。
【図3】本発明第1のエアブリッジ型構造体を説明する
斜視図である。
【図4】本発明第2のエアブリッジ型構造体の製造方法
の実施例3の作製工程を示す図である。
【図5】本発明第2のエアブリッジ型構造体の製造方法
の実施例3の作製工程を示す図である。
【図6】本発明第3のエアブリッジ型構造体の製造方法
の実施例4の作製工程を示す図である。
【図7】本発明の実施例5のプローブの製造方法の作製
工程を示す断面図である。
【図8】本発明の実施例5のプローブの製造方法の作製
工程を示す断面図である。
【図9】本発明の実施例5で示したプローブを説明する
斜視図である。
【図10】本発明の実施例5で示したプローブを用いた
AFM装置のブロック図である。
【図11】従来例の微小探針の製造工程断面図である。
【図12】従来例のマイクロ構造体の製造方法の主要工
程を示す断面図である。
【符号の説明】 10、30、50:第1基板 11、31、31’、51:マスク層 13、53:凹部 14、34、54:剥離層 15、35、55:エアブリッジ材料層 16、36、46、56:エアブリッジ型構造体 20、60:第2基板 21、22、23:電極配線 24:空隙 32:第1凹部 33:第2凹部 61、62:シリコン窒化膜 63:シリコン酸化膜 64:アンダーカット領域 65:ポリイミド膜 71:薄膜カンチレバー 72:第1接合層 73:第2接合層 74:微小探針 75:シリコンブロック 81:レーザー光 82:レンズ 83:ポジションセンサ 84:試料 85:XYZ軸駆動ピエゾ素子 86:変位検出回路 87:XYZ駆動用ドライバー 511:二酸化シリコン膜 512:基板 513:ポリシリコン膜 514:ニッケルマスク層 515:金属膜 610:基板 611:シリコン窒化膜 612:第1犠牲層 613:第1構造体層 622:第2犠牲層 623:第2構造体層 630:スライダー 632:第3犠牲層 633:第3構造体層 640:ミラー 650:ヒンジ 660:空隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 9/00 9075−5D G11B 9/00 H01L 29/84 H01L 29/84 A

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板もしくはマイクロ構造体と接合するブ
    リッジ形状のエアブリッジ型構造体の製造方法におい
    て、第1基板上にエアブリッジ型構造体を形成し、第2
    基板上、または/及び第2基板上に形成したマイクロ構
    造体上に前記エアブリッジ型構造体を接合し転写するこ
    とを特徴とするエアブリッジ型構造体の製造方法。
  2. 【請求項2】前記製造方法は、 第1基板の表面に凹部を形成する工程と、 前記第1基板の凹部を含む基板上に剥離層を形成する工
    程と、 前記第1基板の剥離層上にエアブリッジ材料層を被覆す
    る工程と、 前記エアブリッジ材料層をブリッジ形状にパターニング
    しエアブリッジ型構造体を形成する工程と、 第2基板上、または/及び第2基板上に形成したマイク
    ロ構造体上に接合層を形成する工程と、 前記第1基板における凹部を含む剥離層上のエアブリッ
    ジ型構造体を、前記第2基板上における接合層に接合す
    る工程と、 前記第1基板における剥離層とエアブリッジ型構造体の
    界面で剥離を行い、前記第2基板における接合層にエア
    ブリッジ型構造体を転写する工程と、 を少なくとも有することを特徴とする請求項1に記載の
    エアブリッジ型構造体の製造方法。
  3. 【請求項3】前記マイクロ構造体が、オーバーハング形
    状を有することを特徴とする請求項2に記載のエアブリ
    ッジ型構造体の製造方法。
  4. 【請求項4】前記第1基板が、単結晶シリコン基板から
    なることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1
    項に記載のエアブリッジ型構造体の製造方法。
  5. 【請求項5】前記剥離層が、二酸化シリコンであること
    を特徴とする請求項2または請求項4に記載のエアブリ
    ッジ型構造体の製造方法。
  6. 【請求項6】前記凹部を形成する工程が、前記第1基板
    の表面にシリコン結晶軸異方性エッチングにより凹部を
    形成することにより行われることを特徴とする請求項4
    に記載のエアブリッジ型構造体の製造方法。
  7. 【請求項7】前記接合層が、金属材料からなることを特
    徴とする請求項2〜請求項6のいずれか1項に記載のエ
    アブリッジ型構造体の製造方法。
  8. 【請求項8】前記エアブリッジ材料層が、金属材料から
    なることを特徴とする請求項2〜請求項7のいずれか1
    項に記載のエアブリッジ型構造体の製造方法。
  9. 【請求項9】前記金属材料が、貴金属または貴金属合金
    であることを特徴とする請求項8に記載のエアブリッジ
    型構造体の製造方法。
  10. 【請求項10】前記接合層に接合する工程が、金属材料
    間の圧着による結合により達成されることを特徴とする
    請求項8または請求項9に記載のエアブリッジ型構造体
    の製造方法。
  11. 【請求項11】エアブリッジ型構造体の形成に用いる雌
    型基板であって、該雌型基板の表面に形成した雌型とな
    る凹部に、エアブリッジ材料層を剥離する為の剥離層を
    有することを特徴とする雌型基板。
  12. 【請求項12】前記剥離層が、二酸化シリコンであるこ
    とを特徴とする請求項11に記載の雌型基板。
  13. 【請求項13】基板もしくはマイクロ構造体と接合する
    エアブリッジ型構造体であって、前記エアブリッジ型構
    造体は第1の基板で形成された支持部を有し、該支持部
    によって第2の基板上、または/及び第2の基板上に形
    成したマイクロ構造体上と接合層を介して接合するよう
    に構成されていることを特徴とするエアブリッジ型構造
    体。
  14. 【請求項14】前記エアブリッジ型構造体は、金属材料
    により形成されていることを特徴とする請求項13に記
    載のエアブリッジ型構造体。
  15. 【請求項15】前記金属材料は、貴金属または貴金属合
    金であることを特徴とする請求項14に記載のエアブリ
    ッジ型構造体。
  16. 【請求項16】基板上にビームを有するマイクロ構造体
    において、請求項13〜請求項15のいずれか1項に記
    載のエアブリッジ型構造体の支持部によって、前記ビー
    ムを基板上に空隙を介して支持したことを特徴とするマ
    イクロ構造体。
  17. 【請求項17】薄膜カンチレバーの自由端に微小探針を
    有するトンネル電流または微小力検出用のプローブにお
    いて、請求項13〜請求項15のいずれか1項に記載の
    エアブリッジ型構造体の支持部によって、薄膜カンチレ
    バーを基板に対して空隙を介して支持したことを特徴と
    するトンネル電流または微小力検出に用いるプローブ。
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