JP3576655B2 - 微小探針の製造方法及びその製造用雌型基板、並びにその微小探針を有するプローブの製造方法 - Google Patents

微小探針の製造方法及びその製造用雌型基板、並びにその微小探針を有するプローブの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、走査型トンネル顕微鏡、あるいは微小な力を検出する原子間力顕微鏡等に用いる微小探針の製造方法及びその製造用雌型基板、並びにその微小探針を有するプローブの製造方法に関し、特に、先端曲率が小さく上記の用途に優れた特性を発揮し、探針のマルチ化も可能となる探針を高い量産性で製造できる微小探針の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、導体の表面原子の電子構造を直接観察できる走査型トンネル顕微鏡(以下、「STM」という)が開発され(G.Binnig et al.Phys.Rev.Lett.,49,57(1983))、単結晶、非晶質を問わず実空間像の高い分解能で測定ができるようになった。かかるSTMは、金属の探針(tip)と導電性物質の間に電圧を加えて、1nm程度の距離まで近付けると、その間にトンネル電流が流れることを利用している。
この電流は両者の距離変化に非常に敏感でありかつ指数関数的に変化するので、トンネル電流を一定に保つ様に探針を走査することにより実空間の表面構造を原子オーダーの分解能で観察することができる。
このSTMを用いた解析の対象物は導電性材料に限られていたが、導電性材料の表面に薄く形成された絶縁層の構造解析にも応用され始めている。
さらに、上述の装置、手段は微小電流を検知する方法を用いているため、媒体に損傷を与えず、且つ低電力で観察できる利点をも有する。
【0003】
また、大気中での作動も可能であるため、STMの手法を用いて、半導体あるいは高分子材料等の原子オーダー、分子オーダーの観察評価、微細加工(E.E.Ehrichs,Proceedings of 4th International Conference on Scanning Tunneling Microscopy/Spectroscopy,“89,S13−3)、及び情報記録再生装置等の様々な分野ヘの応用が研究されている。
例えば、情報記録再生装置への応用を考えると、高い記録密度を達成するためにSTMの探針の先端部の曲率半径が小さいことが望まれる。
また同時に、記録・再生システムの機能向上、特に高速化の観点から、多数のプローブを同時に駆動すること(探針のマルチ化)が提案されているが、このために同一の基板上に特性の揃った探針を作製することが必要となる。
また、原子間力顕微鏡(以下、「AFM」という)によれば物質の表面に働く斥力、引力を検知するために、導体、絶縁体を問わず試料表面の凹凸像が測定できる。
この原子間力顕微鏡(AFM)には薄膜の片持ち梁(薄膜カンチレバー)の自由端に微小探針を形成したものが用いられておりSTMと同様にAFMの分解能を向上するには探針の先端部の曲率半径が小さいことが要求されている。
【0004】
従来、上記の様な微小探針の形成方法として、半導体製造プロセス技術を使い単結晶シリコンを用いて異方性エッチングにより形成した微小探針が知られている(United States Patent No.5,221,415)。この微小探針の形成方法は、図12に示すように、まず、二酸化シリコン510、512のマスクを被覆したシリコンウエハ514に異方性エッチングによりピット518を設け、このピットを探針の雌型とし、二酸化シリコン510、512を除去し、次に全面に窒化シリコン層520、521を被覆し片持ち梁(カンチレバー)及び微小探針となるピラミッド状ピット522を形成し、片持ち梁状にパターニングした後、裏面の窒化シリコン層521を除去しソウカット534とCr層532を設けたガラス板530と窒化シリコン層520を接合し、シリコンウエハ514をエッチング除去することによりマウンティングブロック540に転写された窒化シリコンからなる探針とカンチレバーからなるプローブを作製するものである。
最後に、裏面に光てこ式AFM用の反射膜となる金属膜542を形成する。
また、図13(a)に示されるように、例えば基板611上の薄膜層を円形にパターニングし、それをマスク612にしてシリコン611をエッチングし、サイドエッチングを利用して探針613を形成する方法(O.Wolter, etal.,“Micromachined silicon sensors for scanning force microscopy”,J.Vac.Sci.Technol.B9(2),Mar/Apr,1991,pp1353−1357)、さらには図13(b)に示されるように、逆テーパーをつけたレジスト622のレジスト開口部624に基板621を回転させながら導電性材料625を斜めから蒸着し、リフトオフすることにより探針623を形成するスピント(Spindt)等により提案された方法(C.A.Spindt,et al.,”Physical properties of thin film field emission cathode with molybdenum cones”,J.Appl.Phys.,47.1976,pp5248−5263)等がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の微小探針の製造方法は以下のような問題点を有していた。
例えば、図12に示したような従来例の微小探針の製造方法にはつぎのような問題点がある。
(1)探針の雌型となったシリコン基板は、後工程でエッチング除去されてしまうため再利用ができず、生産性が低くなり製造コストが高くなる。
(2)探針の雌型となったシリコン基板をエッチングするため、プローブ表面のエッチング液による探針の材料劣化、形状劣化、及びエッチング液からの汚染等が生じる可能性がある。
(3)探針表面上に導電性材料を被覆してSTMの探針とする場合には、探針の先端部は鋭利に形成されているが、このために導電性材料が被覆されにくく、被覆した場合に成膜した導電体膜の粒塊が現れ、再現性良く粒塊の制御をすることが困難である。トンネル電流という微弱な電流を取り扱うSTMでは安定な特性を得ることは難しい。
(4)さらに、薄膜カンチレバー上に微小探針を形成する場合には、AFMでは反射膜をプローブの裏面の全面に形成するため、カンチレバーが反射膜の膜応力により反ってしまう。
また、図13に示したような従来例の微小探針の製造方法ではつぎのような問題点がある。
(5)探針を形成する際のシリコンのエッチング条件やレジストのパターニング条件及び導電性材料の蒸着条件等を一定にするには厳しいプロセス管理が必要となり、形成される複数の微小探針の高さや先端曲率半径等の正確な形状を維持するのが難しい。
【0006】
そこで本発明は、上記した従来の微小探針の製造方法の諸問題を解決し、微小探針製造用の雌型の再利用を可能とし、微小探針の材料乃至は形状の劣化やエッチング液からの汚染がなく、また微小探針を導電体薄膜によって被覆する必要性やプローブの裏面全体に反射膜を形成する必要がなく、再現性の良い均一な形状が得られると共にマルチ化の容易な微小探針の製造方法及びその製造用雌型基板、並びにその微小探針を有するプローブの製造方法を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、そのトンネル電流または微小力検出用の微小探針の製造方法は、一方の基板の剥離層と密着層上に探針材料層を形成し、他方の基板上に形成された接合層へ前記剥離層上の探針材料層を転写することにより微小探針を製造することを特徴としている。
そして、その製造方法における前記微小探針の製造は、第1基板の表面に凹部を形成する工程と、前記第1基板の凹部に剥離層を形成し、前記第1基板の凹部以外の領域に密着層を形成する工程と、 前記第1基板の剥離層及び密着層上に探針材料層を被覆する工程と、第2基板に接合層を形成する工程と、前記第1基板における凹部を含む剥離層上の探針材料層を、前記第2基板上の接合層に接合する工程と、前記第1基板における剥離層と探針材料層の界面で剥離を行い、前記第2基板上の接合層に前記探針材料層を転写する工程と、を少なくともその製造工程に含むものである。
また、本発明においては、前記探針材料層が、金属により形成されることを特徴とする。そしてその金属は、貴金属または貴金属合金が用いられる。
また、本発明においては、前記剥離層は、二酸化シリコンにより、密着層はシリコンにより形成することが好ましく、また、前記接合層は金属により形成することを特徴としている。
また、本発明においては、前記第1基板の表面に凹部を形成する工程は、単結晶シリコン材料で形成した基板表面に結晶軸異方性エッチングにより形成することができる。
また、本発明の前記探針材料層を第2基板上の接合層に接合する工程は、金属材料間の圧着による結合により達成することができる。
さらに、本発明においては、そのトンネル電流または微小力検出用の微小探針の製造に用いる雌型基板は、前記雌型基板の雌型となる凹部に探針材料層を剥離するための剥離層を設け、前記基板の凹部以外の領域に探針材料層を固定するための密着層を設けたことを特徴としている。
また、本発明のトンネル電流または微小力検出用の微小探針を薄膜カンチレバーの先端に設けるプローブの製造方法は、第1基板の表面に凹部を形成する工程と、前記凹部を含む第1基板上に剥離層及び密着層を形成する工程と、前記剥離層及び密着層を形成した第1基板上に探針材料層を被覆する工程と、第2基板に薄膜カンチレバーを形成する工程と、前記第2基板の薄膜カンチレバー先端上に接合層を形成する工程と、前記第1基板における凹部を含む剥離層上の探針材料層を、第2基板上の接合層に接合する工程と、前記第1基板における剥離層と探針材料層の界面で剥離を行い、前記第2基板上の接合層に前記探針材料層を転写する工程と、前記薄膜カンチレバーの一端が第2基板に固定されたプローブを形成するため薄膜カンチレバー下部の第2基板の一部を除去する工程と、を少なくとも有していることを特徴とする
た、本発明のトンネル電流または微小力検出用の微小探針を有するプローブの製造方法は、第1基板の表面に凹部を形成する工程と、前記凹部を含む第1基板上に剥離層及び密着層を形成する工程と、前記剥離層及び密着層を形成した第1基板上に探針材料層を被覆する工程と、第2基板又は/及びビームパターンを形成した第3基板上に樹脂膜よりなる接着層を形成する工程と、前記樹脂膜よりなる接着層を介して前記第3基板と前記第2基板を接着する工程と、前記第2基板上で前記第3基板を薄膜平板に整形する工程と、前記第2基板上の前記第3基板上による薄膜平板に接合層を形成する工程と、前記薄膜平板を前記第2基板に接続するための支持部を形成する工程と、前記第1基板における凹部を含む剥離層上の探針材料層を、前記第3基板上の接合層に接合する工程と、前記第1基板における剥離層と探針材料層の界面で剥離を行い、前記第3基板上の接合層に前記探針材料層を転写する工程と、前記第2基板上の薄膜平板下部における接着層を除去し、該薄膜平板と第2基板との間に空隙部を形成する工程と、を少なくとも有していることを特徴としている。
そして、本発明においてはその第3基板は、SOI基板により形成することができる
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明は、上記のように第1基板上の剥離層に形成された探針材料層を第2基板上の接合層へ転写することによって微小探針を形成することができるので、第1基板を後工程でエッチング除去する必要がなく、上記した接合及び転写工程により、極めて容易に、かつ正確に微小探針部を形成することができ、生産性を向上させ、容易に探針のマルチ化(複数化)を実現することができる。
また、転写工程の後に第1基板上の密着層に残された探針材料層を剥離すれば、剥離層と密着層を設けた第1基板は繰り返し使用できるため、製造コストの低減ができる。
本発明においては、好ましくは、第1基板は単結晶シリコン基板で形成し、結晶軸による異方性エッチングにより(111)の結晶面からなる凹部を形成する。このような結晶軸異方性エツチングにより凹部を形成した単結晶基板上に微小探針材料を形成することにより微小探針の雌型となる凹部は先端が鋭利で、また同一基板上に複数形成した場合には形状の揃ったものとなり、その結果得られる微小探針は特性の揃ったものとなる。
さらに、探針材料層が金属であることを特徴としており、探針上への導電性材料を被覆する必要が無く、トンネル電流という微弱な電流を取り扱うSTMでは安定な特性を得る微小探針となる。
また、上記のように探針部の形成を第1基板のエッチングによらず、第2基板への転写により行うので、エッチング液による探針部の材料劣化、形状劣化、及びエッチング液からの汚染等がない。
これにより微小探針として再現性のよい安定な特性が得られ、かつ先端を鋭利に形成できトンネル電流または微小力検出用の微小探針として優れた特性を実現することができる。
特に、トンネル電流検出用の微小探針材料としては、導電性の高い金属材料が必要であり、より好ましくは貴金属または貴金属合金が良い。
探針材料の第2基板上の接合層への転写は、金属材料間の圧着、もしくは金属材料間の合金化による結合により達成される。
また、密着層は探針材料層と密着し、接合、転写工程時に剥離層以外の探針材料層が転写されることを防止する。
これにより、探針材料層は剥離層と密着層との境界にて破断することにより接合層上へ転写される。
密着層としては剥離層と比べて探針材料層と強固な密着が可能な材料及び表面状態を有する必要があり、金属からなる探針材料層では、密着層は探針材料層と合金化が可能な材料が好ましい。
なお、探針材料層、剥離層、密着層、接合層の形成方法としては、従来公知の技術たとえば真空蒸着法やスパッタ法、化学気相成長法等の薄膜作製技術を用い、さらにフォトリソグラフィプロセス、及びエッチングを適用することで所望の形状にパターニングする。
微小探針は第1基板上に形成した凹部上の剥離層の表面形状を忠実に再現するため、薄膜作製方法に制限されない。
また、このようにして作製された微小探針は接合層との間で囲まれた中空の領域を有している。
これにより、薄膜カンチレバー等の自由に微小探針を設ける場合、図13(b)の形成法にて作製した探針に比べて、軽量化されており、探針付きのカンチレバーの共振周波数の低下を抑えることができる。
また、本発明において、第2基板に薄膜カンチレバーとなる層をあらかじめ形成しておき、該薄膜カンチレバーの先端上にパターニングされた接合層を設け、剥離層上の探針材料層を接合層に接合、転写した後に、薄膜カンチレバーの一端が第2基板に固定されるように薄膜カンチレバー下部の第2基板の一部を除去することにより、微小探針を自由端に有するカンチレバー型のプローブを作製することが可能である。
また、本発明において、少なくとも1つ以上の固定電極を第2基板又は/及び第3基板上に樹脂膜よりなる接着層を形成し、該接着層を介して第3基板と第2基板を接着し、第3基板を薄膜平板に整形し、薄膜平板と第2基板とを接続するための支持部、及び接合層を形成し、第1基板の剥離層上の探針材料層を接合層に接合、転写した後に、接着層を除去することにより、微小探針を自由端に有するトンネル電流または微小力検出用のプローブを作製することが可能である。
上記プローブが、薄膜平板と、該薄膜平板を前記基板に対して回転自在に支持する2つのねじり梁と、該ねじり梁を基板上に空隙を介して上部から支持することにより前記薄膜平板が基板に平行に配置させる支持部と、前記薄膜平板上の一端に形成された接合層と、該接合層上に形成された微小探針とからなる構造を有することにより、薄膜平板の下部の第2基板上に形成した固定電極と薄膜平板に電圧を印加することにより生じる静電力により前記ねじり梁がねじり回転し、薄膜平板が回転変位する静電アクチュエータの機能を有する。
【0009】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
[実施例1]
図1は本発明の実施例1における微小探針の製造方法の工程を示す断面図である。
図1(a)において、酸化ガスにより熱酸化して形成した二酸化シリコン膜からなる保護層2が形成された結晶方位面が<100>のシリコンウエハを第1基板1として用意する。
フォトリソグラフイプロセスにより形成したフォトレジストをマスクとして、該保護層2の所望の箇所をHF水溶液によりエツチングし、8μm平方のシリコンを露出させた。
保護層2は第1基板1を結晶軸異方性エッチングし、微小探針の雌型となる凹部を形成する時の保護層であり、結晶軸異方性エッチング液に対してエッチング耐性を持つ。
フォトレジストを剥離した後に第1基板を濃度27%の水酸化カリウム(KOH)水溶液にて液温度80℃で結晶軸異方性エッチングし、深さ5.6μmの(111)の結晶面からなる逆ピラミッド状の凹部3を形成した。
次に保護層2をHF水溶液によりエッチング除去した後に、第1基板1を酸化ガスを用いて熱酸化し、凹部3を含む第1基板上に二酸化シリコン膜4を1000Å形成した(図1(b))。
該二酸化シリコン膜4をフォトリソグラフィプロセスとエッチングによりパターニングし剥離層5を形成した。二酸化シリコン膜4の一部を除去し、露出した第1基板表面のシリコンは密着層6として用いる(図1(c))。
次に図1(d)に示すように、微小探針材料となるAuを真空蒸着法により、全面にlμm成膜し探針材料層7を形成した。探針材料層7であるAuと、シリコンからなる密着層6とは容易に合金が形成され強固な密着力を持つ。
これに比べて、二酸化シリコン膜からなる剥離部5とAuは密着力が弱く、後工程にて剥離層と探針材料層との界面から剥離するためこれらの密着性が良くない必要がある。
探針材料層と密着層の合金化を促す為に、100℃にて熱処理を施した。
次に第2基板9としてシリコンウエハを用意し、この表面にCr50ÅとAu1000Åを真空蒸着法により順次連続して薄膜堆積し、該薄膜をフォトリソグラフィプロセスとエッチングによりパターニングし、接合層8を形成した(不図示)。
続いて、図1(d)の第1基板1上の探針材料層7と第2基板上の接合層8とを位置合わせし当接した。当接の際に、第1基板と第2基板の裏面に圧力を加えて圧着する方法により探針材料層であるAuと接合層のAuとが結合し接合した(図1(e))。
この後、剥離層5と探針材料層7との界面から引き剥がすことにより剥離層5上の探針材料層のみを接合層8上に転写し、図1(f)に示す微小探針10が製造できた。
【0010】
上述した方法により作製した微小探針10をSEM(走査型電子顕微鏡)で観察したところ、先端はシリコンの結晶軸異方性エッチングにてできた逆ピラミッドの形状を写された形状(replicated shape)を有し、先端が鋭利に形成されている微小探針である事を確認し、その微小探針の先端曲率半径は0.03μmであった。
本実施例の微小探針10を用いたSTM装置を作製した。本装置のブロック図を図2に示す。
図中、11はバイアス印加用電源、12はトンネル電流増幅回路、13はXYZ駆動用ドライバー、9は第2基板、8は接合層、10は微小探針、14は試料、15はXYZ軸駆動ピエゾ素子である。
ここで微小探針10と試料14との間を流れるトンネル電流Itを接合層8を通じて検出し、Itが一定となるようにフイードバックをかけ、XYZ軸駆動ピエゾ素子15のZ方向を駆動し、微小探針と試料との間隔を一定に保っている。
接合層はトンネル電流取り出し電極として用いた。さらに、XYZ軸駆動ピエゾ素子15のXY方向を駆動することにより試料14の2次元像であるSTM像が観察できる。
この装置で試料14としてHOPG(高配向熱分解グラファイト)基板の劈開面をバイアス電流1nA、スキャンエリア100Å×100Åで観察したところ、再現性良く良好な原子像を得ることができた。
【0011】
[実施例2]
本発明の実施例2における微小探針の製造方法を以下に示す。
本実施例の第1基板として、実施例1の図1(a)から図1(d)の探針材料層を形成する工程にて形成した図1(d)に示した第1基板を用いた。
第2基板としてシリコンウエハを用意し、この表面にAlを1000Å真空蒸着法により薄膜堆積し、該薄膜をフォトリソグラフィプロセスとエッチングによりパターニングし、接合層を形成した。
次に第1基板上のAu探針材料層と第2基板上のAl接合層とを位置合わせし当接した。
当接の際に、N2雰囲気中で温度300℃で1時間放置した。これによりAl−Au合金が接合層と探針材料層との界面に形成され、探針材料層と接合層が接合した。
この後、剥離層5と探針材料層との界面から引き剥がすことにより剥離層5上の探針材料層のみをAlの接合層上に転写し、微小探針が製造できた。
【0012】
上述した方法により作製した微小探針をSEMで観察したところ、先端はシリコンの結晶軸異方性エッチングにてできた逆ピラミッドの形状を写された形状(replicated shape)を有し、先端が鋭利に形成されている微小探針である事を確認し、その微小探針の先端曲率半径は実施例1と同様に0.03μmであった。
次に第1基板上の密着層に残された探針材料層をヨウ素とヨウ化カリウムの混合水溶液を用いてエッチング除去した第1基板上に、再度、Auを1μm真空蒸着法により成膜し探針材料層を形成し、実施例1の図1(e)と同様の工程により、第1基板上の剥離層上の探針材料層を第2基板上の接合層に転写することができた。
これにより、微小探針の雌型となる第1基板を再利用可能であることが分かった。この微小探針の先端曲率半径は0.03μmとなり、再利用前に形成した微小探針の先端曲率半径と同様であった。
【0013】
[実施例3]
本発明の実施例3として微小探針を複数形成した例について以下に説明する。探針材料層として、Pt1000ÅとAu1μmを電子ビーム蒸着法により順次連続して薄膜堆積し全面に成膜した以外は実施例1に示した図1(a)〜(f)の構成及び工程により微小探針を形成した。
複数形成に当り、接合層を第2基板上にマトリックス状に10×10の計100個を配置し、該接合層と対になる様に第1基板上に100個の凹部を設け、これらの接合層上に微小探針を形成した。
なお、微小探針のピッチは200μmとした。
こうして作製した複数の微小探針をSEMで観察したところ、全ての微小探針の先端はシリコンの結晶軸異方性エッチングにてできた逆ピラミッドの形状をレプリカした形状を有し、先端が鋭利に形成されており、各微小探針の先端曲率半径は0.03μm±0.01μmのバラツキ内に納まっていた。
また、各探針の接合層からの高さバラツキは±0.1μmの範囲に納まっていた。本発明の微小探針の製造法を用いて、複数にした場合に形状の揃った微小探針が得られることが分かった。
【0014】
[実施例4]
図3は本発明の実施例4における第2の微小探針の製造方法の工程を示す断面図である。
図3(a)において、酸化ガスにより熱酸化して形成した二酸化シリコン膜からなる保護層2が形成された結晶方位面が<100>のシリコンウエハを第1基板21として用意する。フォトリソグラフィプロセスにより形成したフォトレジストをマスクとして、該保護層22の所望の箇所をHF水溶液によりエッチングし、8μm平方のシリコンを露出させた。
保護層22は第1基板21を結晶軸異方性エッチングし、微小探針の雌型となる凹部を形成する時の保護層であり、結晶軸異方性エッチング液に対してエッチング耐性を持つ。
フォトレジストを剥離した後に第1基板を濃度27%の水酸化カリウム(KOH)水溶液にて液温度80℃で結晶軸異方性エツチングし、深さ5.6μm(111)の結晶面からなる逆ピラミッド状の凹部23を形成した。
次に保護層22をHF水溶液によりエッチング除去した後に、第1基板21上に真空蒸着法によりAl膜24を0.lμm成膜した(図3(b))。
該Al膜24上にフォトレジストを塗布し、現像することにより後工程にて形成される剥離層となる部分の開口部を形成し、Alを露出させた。
次に、真空蒸着法により前記フォトレジスト及び露出したAl上にCrを900Å成膜し、フォトレジストを溶剤にてエッチング除去するリフトオフ法によりCrをパターニングし剥離層25を形成し、同時に上記工程の後に露出したAlは密着層6として用いる(図3(c))。
次に図3(d)に示すように、微小探針材料となるAuを真空蒸着法により、全面に1μm成膜し探針材料層27を形成した。
探針材料層27であるAuと、Alからなる密着層26とは容易に合金が形成され強固な密着力を持つ。これに比べて、上記工程にて形成した剥離層25とは密着力が弱い。
次に第2基板29としてパイレックスガラス(商品名#7059Corning)を用意し、この表面にCr50ÅとAu1000Åを真空蒸着法により順次連続して薄膜堆積し、該薄膜をフォトリソグラフィプロセスとエッチングによりパターニングし、接合層28を形成した。
続いて、図3(d)の第1基板1上の探針材料層27と第2基板上の接合層28とを位置合わせし当接した。当接の際に、第1基板と第2基板の裏面に圧力を加えて圧着する方法によりAu探針材料層とAu接合層とが結合し接合した(図3(e))。
この後、剥離層25と探針材料層27との界面から引き剥がすことにより剥離層25上の探針材料層のみを接合層28上に転写し、図3(f)に示す微小探針30が製造できた。
上述した方法により作製した微小探針30をSEM(走査型電子顕微鏡)で観察したところ、先端はシリコンの結晶軸異方性エッチングにてできた逆ピラミッドの形状を写された形状(replicated shape)を有し、先端が鋭利に形成されている微小探針である事を確認し、その微小探針の先端曲率半径は0.04μmであった。
なお、第2基板として、ガラス基板を用いたが、微小探針が接合層に結合されるため基板を選ばず、石英、Al2O3、MgO、ZrO2、等の他の絶縁体、Si、GaAs、InP等の半導体、金属等様々の基板を用いることができることは言うまでもない。
【0015】
[実施例5]
実施例5として、本発明の実施例1の微小探針を窒化シリコンからなる薄膜カンチレバー上に設けたAFM用のプローブを作製した。
作製したプローブの上面図を図4(a)に、側面図を図4(b)に示す。
51は薄膜カンチレバーであり、48は接合層、50は微小探針、53は二酸化シリコン膜、52はシリコンウエハを裏面からエッチングする際にマスクとして用いた窒化シリコン膜、54はシリコンウエハをエッチングして形成した薄膜カンチレバーの一を固定支持するシリコンブロックである。
以下、プローブの製造工程を図5、6を用いて説明する。
図5(a)から図5(d)に探針材料層を形成するまでの工程図を示す。
図5(a)から図5(d)の工程は実施例1に図1(a)から図1(d)に示した探針材料層を形成するまでの工程と同様であり、まず、酸化ガスにより熱酸化して形成した二酸化シリコン膜からなる保護層42が形成されたシリコンウエハからなる第1基板41に、保護層42をマスクとして結晶軸異方性エッチングし、微小探針の雌型となる逆ピラミッド状の凹部43を形成した。
次に保護層42を除去した後に、二酸化シリコン膜44からなる剥離層45とシリコンの密着層46を形成し、微小探針材料となるAuを1μm成膜し探針材料層47を形成した。
次に第2基板49としてシリコンウエハを用意し、二酸化シリコン膜53を0.5μm形成し、次に薄膜カンチレバー51及び後工程にて第2基板49を裏面から結晶軸異方性エッチングする際のマスクとなる窒化シリコン膜を低圧CVD(Low Pressure Chemical Vapour Deposition)にて0.5μm形成した。
窒化シリコン膜の成膜条件は成膜温度848℃、流量比NH3:SiH2Cl2=10ccm:20ccm、成膜圧力0.2torrである。
第2基板上面の窒化シリコン膜をフォトリソグラフィプロセスによりフォトレジストのカンチレバーパターンを形成した後にCF4を用いた反応性イオンエッチングにより図4(a)に示す薄膜カンチレバー状にパターニングし、さらに第2基板の薄膜カンチレバー51が形成された場所の裏面の窒化シリコン膜52及び二酸化シリコン膜53の一部をフォトリソグラフィプロセスと反応性イオンエッチングにより図5(e)に示すようにパターニングした。
薄膜カンチレバー51の自由端にCr50ÅとAu1000Åを真空蒸着法により順次連続して薄膜堆積し、該薄膜をフォトリソグラフィプロセスとエッチングによりパターニングし、接合層48を形成した。
続いて第1基板41上の探針材料層47と第2基板49上の接合層48とを位置合わせし、接合を行った(図5(e))。
接合は第1基板と第2基板の裏面に圧力を加えて圧着する方法を用いている。
これによりAuとAuとの結合がなされ、探針材料層47と接合層48が接合し、第1基板と第2基板を当接後に離すことにより剥離層上のAuのみが接合層48上に転写され、微小探針50を形成できた(図6(f))。
次に、水酸化カリウム水溶液を用いた結晶軸異方性エッチングにより第2基板の裏面側からシリコンをエッチングし、さらに裏面側から二酸化シリコン膜をHF水溶液にて除去した。このようにして微小探針50を薄膜カンチレバーの自由端の接合層上に有し、該薄膜カンチレバーの一端がシリコンブロック54に固定されたプローブを形成できた(図6(g))。
【0016】
本発明の製造方法により作製したAFM用のプローブでは、変位測定の為のレーザーの反射を薄膜カンチレバーの先端に設けた接合層の裏面にて行う事ができ、反射膜の代用となる。
これにより、薄膜カンチレバーの裏面の全面に反射膜を形成する必要がなく、薄膜カンチレバーは反射膜の膜応力により反ることがなかった。
上記、本実施例のプローブを用いた光てこ方式のAFM装置を作製した。本装置のブロック図を図7に示す。
AFM装置は薄膜カンチレバー51と接合層48と接合層に接合した微小探針50からなるプローブと、レーザー光61と、薄膜カンチレバー自由端の接合層裏面にレーザー光を集光するためのレンズ62と、薄膜カンチレバーのたわみ変位による光の反射角の変化を検出するポジションセンサ63と、ポジションセンサからの信号により変位検出を行う変位検出回路66と、XYZ軸駆動ピエゾ素子65と、XYZ軸駆動ピエゾ素子をXYZ方向に駆動するためXYZ駆動用ドライバー67とからなる。
このAFM装置を用い、マイカからなる試料64にプローブを接近させた後に、XYZ軸駆動ピエゾ素子のXY方向を駆動することにより試料表面のAFM像を観察したところ、マイカ表面のステップ像を観察することができた。
【0017】
[実施例6]
実施例6として、本発明の実施例1の微小探針を結晶シリコンからなる薄膜平板上に設けたAFMまたはSTM用のプローブを作製した。
作製したプローブの斜視図を図8(a)に、A−A断面図を図8(b)に示す。このプローブは図8に示すように以下の構造を持つ。
104は固定電極85及び86を有する窒化シリコン膜100、101を形成したシリコンブロック、81は導電性を有するn型の結晶シリコンからなる薄膜平板であり、ねじり梁82を側面に有し、空隙102を介して支持部83、84によりねじり梁82の上面で吊り下げ支持されている。
薄膜平板81は、平板電極部88と、一端に接合層78及び接合層上に形成した微小探針80を有する開口部87を設けた可撓梁89を有する。
固定電極86は平板電極部88に対向するように窒化シリコン膜100上に配置して形成してある。
支持部83、84は、Al膜の電気導電体よりなり、接合層はPt、微小探針は実施例1と同様の行程により形成したAuよりなる。支持部83は、薄膜平板81と固定電極85、及び薄膜平板81と接合層78を通じて微小探針80とも電気的に接続している。
これにより支持部はねじり梁82を介して薄膜平板81をエアブリッジ(Air
Bridge)構造にて機械的かつ電気的に接続する。
上記構成のプローブは、固定電極86と固定電極85に電圧を印加することにより、固定電極86と平板電極部88との間に静電引力が生じ、ねじり梁がねじり回転し、平板電極部がシリコンブロック側に変位し、微小探針が逆側に変位する、すなはち、薄膜平板81がねじり梁の回転軸回りに回転変位する静電アクチェエータの機能を有している。
このような静電アクチェエータを有するプローブでは、可撓梁の自由端に微小探針を有することでAFM用プローブとして用いると共に、微小探針及び薄膜平板が電気導電性を有することによりSTM用プローブとしても用いることが可能であり、さらに複合型STM/AFM用プローブとして利用できる。
また、図2で示したSTM装置に本発明のプローブを用いることで、固定電極85と固定電極86に電圧を印加し微小探針を変位させ、XYZ軸駆動ピエゾ素子のZ方向の駆動を代わりに行うことができる。
【0018】
図9及び図10は本発明の実施例6におけるプローブの製造方法を説明するための作製工程図である。
図9、10を用いで図8に示すプローブのA−A断面図における本実施例の製造方法について説明する。
第3基板として、シリコン基板91上に二酸化シリコン膜の絶縁層92を介して後工程で薄膜平板81となるn型の結晶シリコン膜93(シート抵抗30Ω/□、厚さ1μm)が形成してなるSOI(Si on Insulator)基板を用いた(図9(a))。
前記基板上にフォトレジストを塗布し露光、現像を行うフォトリソグラフィプロセスを用いてフォトレジストのパターニングを施し、該フォトレジストをマスクとして結晶シリコン膜93をCF4ガスを用いて反応性イオンエッチング(RIE)によりエッチングし、後工程にて薄膜平板となる開口部87を有するビームパターン94を形成し、フォトレジストをレジスト剥離液を用いて剥離し図9(b)に示すビームパターンを有する第3基板を作製した。
第3基板と接着する第2基板として、シリコン基板95を用意し、シリコン基板95を裏面から結晶軸異方性エッチングする際のマスクとなる窒化シリコン膜を低圧CVD(Low Pressure Chemical Vapour Deposition)にて0.5μm形成した。窒化シリコン膜の成膜条件は成膜温度848℃、流量比NH3:SiH2Cl2=10ccm:20ccm、成膜圧力0.2torrである。
さらに後工程にて第2基板上に空隙を介して薄膜平板81が形成される場所の裏面の窒化シリコン膜101の一部をフォトリソグラフィプロセスとCF4を用いた反応性イオンエッチングにより図9(c)に示すようにパターニングした。
固定電極85、86は、Ptターゲットを用いてスパッタ法によりPtを100nm成膜し、フォトリソグラフィプロセスによりフォトレジストをパターニングし、該フォトレジストをマスクとしてArイオンによりイオンミーリング(Ion Milling)し、フォトレジストを除去し図8に示すようにパターニングし形成した。
【0019】
次に、第2基板上に、樹脂膜である接着層97をスピナー法により塗布した。樹脂膜としてフォトレジストである東京応化(株)製のゴム系レジストOMR−83(商品名)を用いた(図9(c))。
塗布する際の樹脂を溶解した溶液中に含まれる溶媒の含有量を調節しないと接着層と第3基板との間に気泡が残る場合がある。
硬化しない程度の低温にて前処理加熱を施し樹脂膜中に含まれる溶媒の含有量を調節することで界面に気泡が残ることを防止できる。接着層97を、50℃にて15分間の前処理加熱を行った。
他の接着層を形成する工程としては、ディッピング法、スプレー法等により塗布する方法等の樹脂膜形成法を用いて行うことが可能である。
塗布方法では樹脂膜は基板上の表面凹凸が存在しても、平坦性良く塗布することが可能であり、これにより第3基板と接着する工程にて基板表面粗さ及び固定電極の段差に依存せずに良好な面接着を得ることが可能となる。
樹脂材料としては、回路を集積化したSi基板上に樹脂膜を形成する場合ナトリウムイオン等の不純物の少ないフォトレジストが好ましい。
さらに好ましくは、密着力及び機械的な強度に優れたゴムを有するゴム系フォトレジスト(例えば「微細加工とレジスト」、野々垣三郎著、高分子学会編集、共立出版発行、1990年、11頁第3行のゴム系フォトレジスト)である。
このため本実施例では、OMR−83を使用した。
接着層46を塗布した後に、図9(b)の第3基板と図9(c)の第2基板を裏面より圧力をかけて押し当てた後に、150℃に加熱処理することにより接着層を硬化させ、図9(d)に示すように接着した。
第3基板に結晶シリコン膜93にビームパターン94を形成したことで、溝ができ、接着層を加熱処理し硬化する際に発生する有機溶媒の蒸気を前記溝を通じて逃がすことができ、気泡が残ることを防止できた。
硬化後の接着層の膜厚は2μmであった。
【0020】
この後、図9(d)の接着した基板に対して、80℃、30wt%のKOH水溶液中で第3基板のシリコン基板91をエッチング除去し、さらにHF水溶液にて絶縁層92をエッチング除去した(図9(e))。
次に、Ptターゲットを用いてスパッタ法によりPtを50nm成膜し、フォトリソグラフィプロセスによりフオトレジストをパターニングし、該フォトレジスト110をマスクとしてArイオンによりイオンミーリング(Ion Milling)し、フォトレジスト、図9(f)に示すように接合層78を形成した。この後、酸素ガスを用いた反応性イオンエッチングにより、図9(g)に示すようにフォトレジスト110及び接着層97の一部をエッチングした。
このようにして形成したビームパターン及び接合層上に支持層となるAl膜98を真空蒸着法の一つであるAlターゲットを用いたイオンビームスパッタリング法により1μm成膜した。
Al膜98上にフォトリソグラフィプロセスによりフォトレジスト111を塗布、露光、現像し(図10(h))、Al膜98をりん酸、硝酸及び酢酸からなるAlエッチャントを用いてパターニングし図8の支持部83、84のパターンをねじり梁82上に形成した。
さらに、酸素ガスを用いた反応性イオンエッチングにより、フォトレジスト111を除去した(図10(i))。
第1基板71は、実施例1に図1(a)から図1(d)に示した探針材料層を形成するまでの工程と同様であり、密着層76と剥離層75上に微小探針材料となるAuを1μm成膜した探針材料層77からなる。第1基板71の探針材料層77と接合層78とを位置合わせし、接合を行った(図10(j))。
接合は第1基板と第2基板の裏面に圧力を加えて圧着する方法を用いている。
これによりAuとPtとの結合がなされ、探針材料層77と接合層78が接合し、第1基板と第2基板を当接後に離すことにより剥離層上のAuのみが接合層78上に転写され、微小探針80を形成できた。
【0021】
次に第2基板上にフォトレジスト112を塗布し(図10(k))、水酸化カリウム水溶液を用いた結晶軸異方性エッチングにより第2基板の裏面側からシリコン基板95の一部をエッチングしシリコンブロック104を形成し、さらに裏面側から薄膜平板下部の窒化シリコン膜100をCF4ガスを用いた反応性イオンエッチングにより除去した(図10(l))。
最後に、酸素プラズマによりフオトレジスト111及び薄膜平板下部の樹脂膜よりなる接着層97をアッシングし空隙102を形成した。
【0022】
以上の形成法を用いて図10(m)の空隙102を持つ、結晶シリコンからなるねじり梁82と薄膜平板81、及び接合層上に形成された微小探針80を有する、Alの支持部83、84で支持された図8に示す静電アクチュエータの機能を持つプローブを形成した。
酸素プラズマによるアッシングにより各電極がエッチングされることはなく、かつ従来のウエットエッチングによる犠牲層除去の際に問題となるStickingを回避することができた。
本発明の形成法では、結晶シリコンにより薄膜平板を作製したことにより、本質的に内部応力を持たない反りのないプローブを作製することができた。
また、固定電極85と固定電極86の間に電圧を印加することにより平板電極部の自由端はシリコンブロック方向に、可撓梁の自由端は平板電極部の自由端とは逆方向にねじり梁の捩り回転に応じて変位した。また、本発明の製造方法により作製したプローブでは、AFM変位測定の為のレーザーの反射を可撓梁の先端に設けた接合層の裏面にて行う事ができ、反射膜の代用となる。
これにより、可撓梁の裏面の全面に反射膜を形成する必要がなく、薄膜平板は反射膜の膜応力により反ることがなかった。
本実施例では、接着層を第2基板上に形成し第3基板と接着したが、第3基板上、または第2基板及び第3基板の両面に形成した後に接着しても同様のプローブの形成が可能であった。
【0023】
[実施例7]
本発明の実施例7として、実施例6で示した本発明の静電アクチュエータの機能を有するプローブを1つの基板上に複数形成したマルチプローブの例について以下に説明する。
図11は、窒化シリコン膜150、151が形成されたシリコンブロック154上に、図8に示したプローブを複数形成したマルチプローブを説明する斜視図である。本発明のマルチプローブは図11より以下の構造を持つ。
121、131、141は薄膜平板であり、夫々ねじり梁122、132、142を側面に有し、夫々支持部123と124、133と134、及び143と144により各ねじり梁の上面で吊り下げ支持されている。
また、薄膜平板121、131、141は夫々接合層128、138、148、及び微小探針120、130、140を有している。
また、夫々のプローブは対となる固定電極125と126、135と136、145と146を有し、対となる固定電極間に電圧を印加することにより、各プローブのねじり梁の回転軸回りに回転変位させ、夫々のプローブを独立に変位させることが可能である。
結晶シリコンにより薄膜平板を作製したことにより、本質的に内部応力を持たない反りのないプローブを作製することができ、また本発明の微小探針の製造法にて形成した形状の揃った微小探針を用いることにより、マルチ化する際に問題となるカンチレバー等の反りや探針の高さばらつきによる、シリコンブロックと探針との高さばらつきを抑えることが可能となり、作製再現性の高いマルチプローブを提供することができた。
【0024】
【発明の効果】
本発明の微小探針の製造方法は、以上のように第1基板である雌型基板を製造工程でエッチング除去することなく、その剥離層と密着層の構成により微小探針を容易に形成することができるから、この雌型を繰り返し再利用することが可能となり、生産性の向上と製造コストの低減を図ることができる。
また、微小探針がエッチングによらず転写により形成されるため、エッチング液による微小探針の材料乃至形状の劣化、及びエッチング液からの汚染を防ぐことができる。
さらに、本発明の微小探針の製造方法によると、先端の鋭利な微小探針部を再現性良く均一に形成することができ、探針のマルチ化(複数化)が容易に図れ、AFMやSTM用の優れた特性の微小探針を製造することができる。そして、この微小探針を金属材料により形成することにより、STM用微小探針として一層再現性の良い安定な微小探針を実現することができる。
また、第2基板上に接合層を有する薄膜カンチレバーをあらかじめ形成させておく構成を採用した場合には、探針を有する薄膜カンチレバーからなるAFM用のプローブを作製することが容易になるだけでなく、接合層を薄膜カンチレバーの先端のみに形成したことにより反射膜を形成する必要がなくなり、また反射膜を形成したことに伴う薄膜カンチレバーの反りを回避することができる。
また、第2基板上に樹脂膜よりなる接着層を形成し、第3基板を接着させ、整形し、薄膜平板をあらかじめ形成させておく構成を採用することにより、AFMまたはSTM用の静電アクチエータの機能を有するプローブの作製を容易に実現することができる。
また、上記AFMまたはSTM用のプローブのねじり梁及び薄膜平板の材料を、結晶シリコンより形成することにより、反りのなプローブを再現性よく作製することが可能となる。
また、接着層に用いる樹脂膜に、第2基板と第3基板を接着すると共に作製工程における最終工程にて除去される犠牲層の役割を担わせることにより、樹脂膜を除去する方法として酸素ガスによるドライエッチングを用いることが可能となり、従来の犠牲層除去の際に問題となるStickingを回避することがでる。また、この樹脂膜により基板上に形成した電極パターン等による凹凸に左右されずに平坦面を形成することができ、基板の表面粗さに依存せず良好な接着を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における微小探針の製造方法の作製工程を示す図である。
【図2】本発明の実施例1における微小探針を用いたSTM装置のブロック図である。
【図3】本発明の実施例4における微小探針の製造方法の作製工程を示す図である。
【図4】本発明のプローブを説明する図であり、図4(a)はその上面図、図4(b)はその側面図である。
【図5】本発明のプローブの製造方法の作製工程を示す断面図である。
【図6】本発明のプローブの製造方法の作製工程を示す断面図である。
【図7】本発明の実施例5におけるプローブを用いたAFM装置のブロック図である。
【図8】本発明の実施例6におけるプローブを説明する図であり、図8(a)はその斜視図、図8(b)はそのA−A断面図である。
【図9】本発明の実施例6におけるプローブの製造方法の作製工程を示す断面図である。
【図10】本発明の実施例6におけるプローブの製造方法の作製工程を示す断面図である。
【図11】本発明の実施例6におけるプローブを1つの基板上に複数形成したマルチプローブを説明する斜視図である。
【図12】従来例の微小探針の製造方法の主要工程を示す断面図である。
【図13】従来例の微小探針の製造工程を示す断面図である。
【符号の説明】
1、21、41、71 第1基板
2、22、42 保護層
3、23、43 凹部
4、44 二酸化シリコン膜
5、25、45、75 剥離層
6、26、46、76 密着層
7、27、47、77 探針材料層
8、28、48 接合層
9、29、49 第2基板
10、30、50 微小探針
11 バイアス印加用電源
12 トンネル電流増幅回路
13 XYZ駆動用ドライバー
14 試料
15 XYZ軸駆動ピエゾ素子
24 Al膜
51 薄膜カンチレバー
52 窒化シリコン膜
53 二酸化シリコン膜
54 シリコンブロック
61 レーザー光
62 レンズ
63 ポジションセンサ
64 試料
65 XYZ軸駆動ピエゾ素子
66 変位検出回路
67 XYZ駆動用ドライバー
71 第1基板
75 剥離層
76 密着層
77 探針材料層
78、128、138、148 接合層
80、120、130、140 微小探針
81、121、131、141 薄膜平板
82、122、132、142 ねじり梁
83、84、123、124、133、134、143、144支持部
85、86、125、126、135、136、145、146固定電極
87 開口部
88 平板電極部
89 可撓梁
91 シリコン基板
92 絶縁層
93 結晶シリコン膜
94 ビームパターン
95 シリコン基板
97 接着層
98 Al膜
100、101、150、151 窒化シリコン膜
102 空隙
104、154 シリコンブロック
110、111、112 フオトレジスト
510、512 二酸化シリコン
514 シリコンウエハ
518 ピット
520、521 窒化シリコン層
522 ピラミッド状ピット
530 ガラス板
532 Cr層
534 ソウカット
540 マウンティングブロック
542 金属膜
611 シリコン
612 マスク
613 探針
621 基板
622 レジスト
623 探針
624 レジスト開口部
625 導電性材料

Claims (13)

  1. トンネル電流または微小力検出用の微小探針の製造方法において、一方の基板の剥離層と密着層上に探針材料層を形成し、他方の基板上に形成された接合層へ前記剥離層上の探針材料層を転写することにより微小探針を製造することを特徴とする微小探針の製造方法。
  2. 前記微小探針の製造は、
    第1基板の表面に凹部を形成する工程と、
    前記第1基板の凹部に剥離層を形成し、前記第1基板の凹部以外の領域に密着層を形成する工程と、
    前記第1基板の剥離層及び密着層上に探針材料層を被覆する工程と、
    第2基板に接合層を形成する工程と、
    前記第1基板における凹部を含む剥離層上の探針材料層を、前記第2基板上の接合層に接合する工程と、
    前記第1基板における剥離層と探針材料層の界面で剥離を行い、前記第2基板上の接合層に前記探針材料層を転写する工程と、
    を少なくともその製造工程に含んでいることを特徴とする請求項1に記載の微小探針の製造方法。
  3. 前記探針材料層が、金属により形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の微小探針の製造方法。
  4. 前記金属が、貴金属または貴金属合金であることを特徴とする請求項3に記載の微小探針の製造方法。
  5. 前記剥離層が、二酸化シリコンにより形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の微小探針の製造方法。
  6. 前記密着層が、シリコンにより形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の微小探針の製造方法。
  7. 前記接合層が、金属であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の微小探針の製造方法。
  8. 前記第1基板の表面に凹部を形成する工程は、単結晶シリコン材料で形成した基板表面に結晶軸異方性エッチングにより凹部を形成することにより行われることを特徴とする請求項2に記載の微小探針の製造方法。
  9. 前記探針材料層を第2基板上の接合層に接合する工程が、金属材料間の圧着による結合により達成されることを特徴とする請求項2に記載の微小探針の製造方法。
  10. トンネル電流または微小力検出用の微小探針の製造に用いる雌型基板であって、前記雌型基板の雌型となる凹部に探針材料層を剥離するための剥離層を設け、前記基板の凹部以外の領域に探針材料層を固定するための密着層を設けたことを特徴とするトンネル電流または微小力検出用の微小探針の製造に用いる雌型基板。
  11. トンネル電流または微小力検出用の微小探針を薄膜カンチレバーの先端に設けるプローブの製造方法において、
    第1基板の表面に凹部を形成する工程と、
    前記凹部を含む第1基板上に剥離層及び密着層を形成する工程と、
    前記剥離層及び密着層を形成した第1基板上に探針材料層を被覆する工程と、 第2基板に薄膜カンチレバーを形成する工程と、
    前記第2基板の薄膜カンチレバー先端上に接合層を形成する工程と、
    前記第1基板における凹部を含む剥離層上の探針材料層を、第2基板上の接合層に接合する工程と、
    前記第1基板における剥離層と探針材料層の界面で剥離を行い、前記第2基板上の接合層に前記探針材料層を転写する工程と、
    前記薄膜カンチレバーの一端が第2基板に固定されたプローブを形成するため薄膜カンチレバー下部の第2基板の一部を除去する工程と、
    を少なくとも有していることを特徴とするプローブの製造方法。
  12. トンネル電流または微小力検出用の微小探針を有するプローブの製造方法において、
    第1基板の表面に凹部を形成する工程と、
    前記凹部を含む第1基板上に剥離層及び密着層を形成する工程と、
    前記剥離層及び密着層を形成した第1基板上に探針材料層を被覆する工程と、 第2基板又は/及びビームパターンを形成した第3基板上に樹脂膜よりなる接着層を形成する工程と、
    前記樹脂膜よりなる接着層を介して前記第3基板と前記第2基板を接着する工程と、
    前記第2基板上で前記第3基板を薄膜平板に整形する工程と、
    前記第2基板上の前記第3基板による薄膜平板に接合層を形成する工程と、
    前記薄膜平板を前記第2基板に接続するための支持部を形成する工程と、
    前記第1基板における凹部を含む剥離層上の探針材料層を、前記第3基板上の接合層に接合する工程と、
    前記第1基板における剥離層と探針材料層の界面で剥離を行い、前記第3基板上の接合層に前記探針材料層を転写する工程と、
    前記第2基板上の薄膜平板下部における接着層を除去し、該薄膜平板と第2基板との間に空隙部を形成する工程と、
    を少なくとも有していることを特徴とするプローブの製造方法。
  13. 前記第3基板が、SOI基板からなることを特徴とする請求項12に記載のプローブの製造方法。
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