JP3441928B2 - 微小力または微小電流検出用のプローブ及びその製造方法 - Google Patents

微小力または微小電流検出用のプローブ及びその製造方法

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JP3441928B2
JP3441928B2 JP19185197A JP19185197A JP3441928B2 JP 3441928 B2 JP3441928 B2 JP 3441928B2 JP 19185197 A JP19185197 A JP 19185197A JP 19185197 A JP19185197 A JP 19185197A JP 3441928 B2 JP3441928 B2 JP 3441928B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微小力または微小
電流検出用のプローブ及びその製造方法に関し、特に、
走査型トンネル電流顕微鏡、あるいは微小な力を検出す
る原子間力顕微鏡等に用いられる探針を有するプローブ
とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年において、導体の表面原子の電子構
造を直接観察できる走査型トンネル顕微鏡(以下、ST
Mと略す)が開発され(G.Binnig et a
l.,Phys.Rev.Lett,49,57(19
82))、単結晶、非晶質を問わず実空間像を高い分解
能をもって測定することができるようになった。しかも
試料に電流による損傷を与えずに低電力で観測できる利
点も有し、更に大気中でも動作し、種々の材料に対して
用いることができるので、今後広範囲な応用が期待され
ている。かかるSTMは金属の探針と導電性物質間に電
圧を加えて1nm程度の距離まで近づけるとトンネル電
流が流れることを利用している。この電流は両者の距離
変化に非常に敏感であり、かつ指数関数的に変化するの
で、トンネル電流を一定に保つように探針を走査するこ
とにより実空間の表面構造を原子オーダーの分解能で観
察することができる。このSTMを用いた解析の対象物
は導電性材料に限られていたが、導電性材料の表面に薄
く形成された絶縁層の構造解析にも応用され始めてい
る。更に、上述の装置、手段は微小電流を検知する方法
を用いているため、媒体に損傷を与えず、かつ低電力で
観測できる利点をも有する。また、大気中での作動も可
能であるため、STMの手法を用いて、半導体あるいは
高分子材料等の原子オーダー、分子オーダーの観察評
価、微細加工(E.E.Ehrichs,Procee
dings of 4th Internationa
l Conference on Scanning
tunneling Microscopy/Spec
troscopy,“89,S13−3)、及び情報記
録再生装置等のさまざまな分野への応用が研究されてい
る。
【0003】また、原子間力顕微鏡(以下、AFMと略
す)によれば物質の表面に働く斥力、引力を検知するた
め導体、絶縁体を問わず試料表面の凹凸像が測定でき
る。このAFMには片持ち梁(カンチレバー)の自由端
に探針を形成したものが用いられている。さらに、AF
Mプローブの探針に導電性を付与してAFMとSTMの
機能を同時に併せ持つプローブが作製され、探針と試料
との間に電圧を印加して試料の導電性と形状に関する情
報を同時に得たり、探針と記録媒体を接触させて探針と
記録媒体の間に電圧を印加することにより記録媒体の導
電性を変化させるメモリーの技術などが開発されてい
る。上記プローブに用いられる探針の作製方法として
は、半導体製造プロセス技術を使い単結晶シリコンを用
いて異方性エッチングにより形成した探針が知られてい
る(米国特許第5,221,415号明細書)。この探
針の形成方法は、図10に示すように、まず二酸化シリ
コン510、512のマスクを被覆したシリコンウエハ
514に異方性エッチングによりピット518を設け、
二酸化シリコン510、512を除去し、次に全面に窒
化シリコン層520、521を被覆してカンチレバー
(片持ち梁)及び探針となるピラミッド状ピット522
を形成し、カンチレバー形状にパターニングした後、裏
面の窒化シリコン521を除去し、ソウカット534と
Cr層532を設けたガラス板530と窒化シリコン5
20を接合し、シリコンウエハ514をエッチング除去
することによりマウンティングブロック540に転写さ
れた窒化シリコンからなる探針とプローブを作製するも
のである。
【0004】上記製法により、プローブを作製した場
合、理想的には図11(a)に示すように探針の4つの
稜線が頂点で一致する。このようなプローブを用いて試
料の表面を観察する場合、図14(a)に示すように試
料面とカンチレバー面とに角度を持たせるのが普通であ
り、この場合は試料に対して探針の1つの頂点で接触す
ることができる。しかし実際はエッチング開口部を正確
に正方形に形成するのはリソグラフィーに用いるマスク
の寸法誤差やプロセス誤差が存在するため困難であり、
図11(b)や図11(c)に示すように頂点が一致し
ない場合が多い。図11(b)の場合は図14(b)に
示すように試料に対して探針の1つの頂点で接触するこ
とができるが、図11(c)の場合は試料に対して探針
が線で接触するため、解像度を得ることができない。そ
こで、(100)面から一定のオフセット角度を有する
面を主面とする単結晶シリコン基板を異方性エッチング
することにより図12に示したような高さの異なる2つ
の頂点を有する探針を形成する方法が示された(特許F
N155621)。この構造により図14(c)に示す
ように試料に対して探針が1つの頂点で接触できるプロ
ーブを提供することができた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、基板上
に複数のカンチレバー型プローブを形成する場合、単位
面積当たりのプローブ本数を多くして生産性を向上させ
るためには、製造の途中工程において図13に示すよう
に1つの開口部に対してカンチレバーを互いに対向させ
て形成するのが有利であるが、この場合は2つの頂点の
位置がカンチレバーの長さ方向に対して反対の位置関係
にある2種類のカンチレバーが形成される(図14
(c)および図14(d)参照)。この場合、図14
(d)のタイプのカンチレバーは試料に対して探針が線
で接触し、解像度が低下する可能性がある。
【0006】そこで、本発明は、上記した探針が線で接
触し、解像度が低下するという課題を解決し、探針が試
料に対して常に1つの頂点で接触することにより高解像
度が得られ、また、単位面積当たりのプローブ本数を多
くすることにより、生産性を向上させることのできる、
微小力または微小電流検出用のプローブ及びその製造方
法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、微小力または微小電流検出用のプローブ及
びその製造方法をつぎのように構成したことを特徴とす
るものである。すなわち、本発明のプローブは、基板に
支持された弾性体の自由端部に探針を搭載した微小力ま
たは微小電流検出用のプローブであって、該探針が2つ
の頂点を有し、その一方の頂点が該弾性体の表面を基準
として他方の頂点よりも高く、かつ、該2つの頂点を結
ぶ線分の方向が該弾性体の長さ方向とほぼ直交している
ことを特徴としている。また、本発明のプローブは、前
記探針が、前記弾性体上に形成された接合層上に接合さ
れていることを特徴としている。また、本発明のプロー
ブは、前記弾性体上が、片持ち梁であることを特徴とし
ている。また、本発明のプローブは、前記弾性体上が、
薄膜平板を2つのねじり梁で支持したトーションレバー
であることを特徴としている。また、本発明のマルチプ
ローブは、、該マルチプローブを構成するプローブが上
記した本発明のいずれかに記載のプローブであることを
特徴としている。
【0008】また、本発明のプローブの製造方法は、微
小力または微小電流検出用のプローブの製造方法であっ
て、面方位(100)から(111)方向に30°以内
の角度で傾いた方位を主面とするシリコン単結晶基板か
らなる第1基板の表面に結晶異方性エッチングにより2
つの頂点を有する凹部を形成し、該第1基板の該凹部を
含む基板上に剥離層を介して形成された探針を、第2基
板上に形成された弾性体上の接合層に、前記2つの頂点
を結ぶ線分の方向が前記弾性体の長さ方向とほぼ直交す
るように転写することを特徴としている。また、本発明
のプローブの製造方法は、微小電流または微小力検出用
のプローブの製造方法であって、(a)第1基板として
面方位(100)から(111)方向に30°以内の角
度で傾いた方位を主面とするシリコン単結晶基板を用意
し、該第1基板の表面に結晶異方性エッチングにより2
つの頂点を有する凹部を形成する工程と、(b)前記第
1基板の凹部を含む基板上に、剥離層を形成する工程
と、(c)前記凹部を含む剥離層上に、探針を形成する
工程と、(d)第2基板上に弾性体材料を形成し、弾性
体形状にパターニングする工程と、(e)前記弾性体材
料上に接合層を形成する工程と、(f)前記2つの頂点
を結ぶ線分の方向と前記弾性体の長さ方向とが互いにほ
ぼ直交するように前記第1基板と前記第2基板とを位置
合わせし、前記凹部を含む剥離層上の探針を、前記第2
基板の弾性体材料上の接合層に接合する工程と、(g)
前記剥離層と探針の界面で剥離を行い、前記接合層上に
探針を転写する工程と、(h)第2基板の一部を除去し
て第2基板に支持された弾性体を形成する工程と、を少
なくとも有することを特徴としている。また、本発明の
プローブは、微小力または微小電流検出用のプローブで
あって、第1基板の表面に高さの異なる2つの頂点を有
する凹部を形成し、該第1基板の該凹部を含む基板上に
剥離層を介して形成された探針を、第2基板上に形成さ
れた弾性体上の接合層に、前記2つの頂点を結ぶ線分の
方向が前記弾性体の長さ方向とほぼ直交するように転写
してなることを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、上記した構成により、
探針を試料に対して常に1つの頂点で接触させることが
可能となり、それにより高解像度が得られ、また、単位
面積当たりのプローブ本数を多くすることにより、生産
性を向上させることのできるプローブを提供することが
できる。つぎに、図にもとづいて、発明の実施の形態に
ついて説明する。本発明によるプローブの構成は図1及
び図2及び図3に示すように、片持ち梁の自由端部に探
針を搭載した微小力または微小電流検出用のプローブで
あって、該探針が2つの頂点を有し、該片持ち梁の表面
を基準にした場合に一方の頂点が他方の頂点よりも高
く、かつ、該2つの頂点を結ぶ線分の方向と弾性体の長
さ方向とが互いにほぼ直交することを特徴とする。この
探針形状により、試料に対して常に1つの頂点で接触さ
せることができ、この結果、高い解像度を得ることがで
きる。また、基板上に形成された開口部にカンチレバー
を互いに向かい合わせて形成することにより単位面積当
たりのプローブ本数を多くすることができ、生産性を向
上させることができる。また、試料とカンチレバーとの
なす角を変化させて探針の2つの頂点が試料と接する状
態にすると観察する物理量が変化するが、これを利用し
て試料とカンチレバーとのなす角度を検知することも可
能である。また、探針の2つの頂点の高低差が小さい場
合、プローブを試料面内で走査すると探針と試料との摩
擦によりカンチレバーがねじれて低い方の頂点も接触し
観察する物理量が変化する。この時のカンチレバーのね
じれ角より摩擦力を検知することが可能である。また、
上記プローブにおいて、該探針が該弾性体上に形成され
た接合層上に接合されたプローブも本発明は含んでい
る。
【0010】図4はその製造工程を示す断面図である。
以下、この図に従い製造方法を説明する。第一に、面方
位(100)から(111)方向に30°以内の角度で
傾いた方位を主面とするシリコン単結晶基板よりなる第
1基板の表面に結晶異方性エッチングにより2つの頂点
を有する凹部を形成する。これには、まず第1基板1に
保護層2を形成し、次に、保護層2の所望の箇所を、フ
ォトリソグラフィとエッチングによりパターニングして
開口部を設け、シリコンの一部を露出させる。次に、結
晶軸異方性エッチング等を用いてシリコンをエッチング
して凹部3を形成する方法が用いられる。保護層2とし
ては二酸化シリコンや窒化シリコンを用いることができ
る。上記開口部の形状は、長方形または台形が良い。台
形の場合は、その各辺がシリコンの(111)等価面の
いずれかにそれぞれ平行であることが望まれる。シリコ
ンのエッチングには探針先端部を鋭利に形成できる結晶
軸異方性エッチングを用いる。エッチング液に水酸化カ
リウム水溶液等を用いることにより(111)面と等価
な4つの面で囲まれた2つの頂点を有する凹部3を形成
することができる(図1および図4(a)参照)。
【0011】第二に、第1基板1表面の保護層2を除去
し、剥離層4を形成する(図4(b)参照)。この剥離
層4形成後の工程で、剥離層4上に探針5材料を成膜し
た後、探針5を剥離層4から剥離するため、探針5材料
が剥離しやすい剥離層4材料を選択する必要がある。す
なわち、剥離層4の材料は探針5材料との反応性・密着
性が小さいことが必要である。特に、第1基板1にシリ
コンを用いる場合は、熱酸化炉をもちいてシリコン表面
を熱酸化することにより再現性・制御性良く容易に二酸
化シリコン(SiO2)よりなる剥離層4を得ることが
でき、また、第1基板凹部を尖鋭化することが可能であ
る。第三に、前記凹部を含む剥離層4上に探針5を形成
する。探針5材料の成膜には既知の薄膜作製技術である
真空蒸着法、スパッタリング法等が用いられる。成膜後
既知のフォトリソグラフィーの手法を用いて探針5材料
をパターニングし、探針部とする(図4(c)参照)。
【0012】第四に、第2基板8上に形成されたカンチ
レバー等の弾性体9上に接合層7を形成する。弾性体9
は接合層7を介して探針5を支持する。接合層7は圧力
により探針を接合するためのものであり、探針5と接合
層7に金属を用いれば、圧力で互いに変形することによ
り金属結合を得ることができる。そこで、材料としては
金属、特にAu、Ptのような延性・展性に富んだ金属
が望ましい。なお、電極配線10は、接合層7と同一材
料で同一層に形成しても良い。弾性体としては、カンチ
レバー(片持ち梁)や薄膜平板を2つのねじり梁で支持
したトーションレバー等が考えられる。弾性体の材料と
しては機械特性にすぐれ、かつ、薄膜にしたときの残留
応力が小さいものが良い。弾性体はまたアクチュエータ
の機能を有していてもよい。また、SOI(silic
on on insulator)基板を用いて薄膜シ
リコンを弾性体とし、弾性体自体にピエゾ抵抗層を形成
することにより撓みを検出することも可能である。第五
に、前記凹部3を含む剥離層4上の探針5材料を接合層
7に接合する。これには、それぞれの基板を真空チャッ
ク等により保持できるアライメント装置を用い、第1基
板1上の探針5と第2基板8上の接合層7とを位置合わ
せして対向・接触させ、更に荷重を加えることにより探
針5と接合層7の接合(圧着)を行う(図4(d)参
照)。この際、探針5の2つの頂点を結ぶ線分の方向と
前記片持ち梁の長さ方向とが互いにほぼ直交するように
第1基板1と第2基板8とを位置合わせし、探針5を接
合層7に接合する。第六に、前記剥離層4と探針5材料
の界面で剥離を行い接合層7上に探針5材料を転写す
る。すなわち、第1基板1と第2基板8を引き離すこと
により、剥離層4と探針5との界面で剥離させる(図4
(e)参照)。第七に、第2基板8の一部を除去して弾
性体9を形成する。これにはあらかじめ第2基板裏面に
形成された窒化シリコン等に開口部を設け、これをエッ
チングマスクにして第2基板8のエッチングを行うこと
により、弾性体9を形成する(図4(f)参照)。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 [実施例1]実施例1においては、本発明によりカンチ
レバー型プローブ及びその製造方法を構成した。図1に
探針部分図、図2に探針部分の斜視図、図3にプローブ
全体図をそれぞれ示す。以下、図1〜図3を用いて本発
明のプローブの構成を示す。第2基板8に支持されたカ
ンチレバー9の自由端部に接合層7が形成され、接合層
7上に探針5が接合されている。探針5は2つの頂点を
有し、カンチレバー9の表面を基準にした場合に一方の
頂点が他方の頂点よりも高く、かつ、その2つの頂点を
結ぶ線分の方向とカンチレバー9の長さ方向とが互いに
直交している。
【0014】図4は本実施例のプローブの製造工程を示
す断面図である。以下、この図に従い製造方法を説明す
る。まず(100)から(111)方向に10°傾いた
方位を主面とするシリコン単結晶基板を第1基板1とし
て用意した。次に、保護層2としてシリコン熱酸化膜を
100nm形成した。次に、保護層2の所望の箇所を、
フォトリソグラフィとエッチングにより台形形状にパタ
ーニングし、シリコンを露出した。この際、台形の各辺
がシリコンの(111)等価面のいずれかにそれぞれ平
行であるようにパターニングした。次に、水酸化カリウ
ム水溶液を用いた結晶軸異方性エッチングによりパター
ニング部のシリコンをエッチングした。なお、エッチン
グ条件は、濃度30%の水酸化カリウム水溶液を用い、
液温90℃、エッチング時間は10分とした。このとき
(111)面と等価な4つの面で囲まれ、2つの高さの
異なる頂点を有する凹部3が形成された(図4(a)及
び図1〜図3参照)。次に、保護層2である熱酸化膜を
フッ酸とフッ化アンモニウムの混合水溶液(HF:NH
4F=1:5)で除去した。次に、120℃に加熱した
硫酸と過酸化水素水の混合液、及び、2%フッ酸水溶液
を用いて第1基板1の洗浄を行った。次に、熱酸化炉を
もちいて第1基板1を酸素及び水素雰囲気中で1000
℃に加熱し、剥離層4である二酸化シリコンを400n
m堆積した(図4(b)参照)。次に、探針5の材料と
して金Auをスパッタリング法により500nm堆積し
た。次に、フォトリソグラフィおよびドライエッチング
によりパターニングし、探針5を形成した(図4(c)
参照)。
【0015】次に第2基板8として単結晶シリコン基板
を用意し、第2基板8両面に二酸化シリコン13を0.
3μm、窒化シリコン14を0.5μm成膜した。次に
表面の窒化シリコン14をフォトリソグラフィとエッチ
ングによりカンチレバー9(片持ち梁)の形状にパター
ニングした。このとき、カンチレバーの寸法は幅50μ
m、長さ300μmとした。次に、裏面の窒化シリコン
14及び二酸化シリコン13を同様にエッチングマスク
形状にパターニングした。次に、チタンTiを3nm、
金Auを50nm成膜し、フォトリソグラフィとエッチ
ングによりパターン形成を行い、カンチレバー上に接合
層7及び配線10を形成した。次に、第1基板1上の探
針5と第2基板8上の接合層7とを位置合わせして対向
・接触させ、更に荷重を加えることにより探針5と接合
層7の接合(圧着)を行った(図4(d)参照)。次
に、第1基板1と第2基板8を引き離すことに、剥離層
4と探針5との界面で剥離させた(図4(e)参照)。
次に、表面保護層としてポリイミド層をスピンコートに
より塗布し、ベークして形成した。次に、裏面の窒化シ
リコン14をエッチングマスクにして、90℃に加熱し
た30%水酸化カリウム水溶液により裏面からシリコン
基板8のエッチングを行った。次に、フッ酸とフッ化ア
ンモニウム混合水溶液により二酸化シリコン層13を除
去した。最後に、酸素プラズマを用いて表面保護層を除
去してカンチレバー型プローブを形成した。
【0016】本実施例のプローブを用いた光てこ方式の
AFM/STM装置のブロック図を図5に示す。AFM
/STM装置はカンチレバー9と接合層7と接合層7に
接合した探針5からなるプローブと、レーザー光61
と、カンチレバー自由端の接合層裏面にレーザー光を集
光するためのレンズ62とカンチレバーのたわみ変位に
よる光の反射角の変化を検出するポジションセンサー6
3と、ボジションセンサーからの信号により変位検出を
行う変位検出回路66と、XYZ軸駆動ピエゾ素子65
と、XYZ軸駆動ピエゾ素子をXYZ方向に駆動するた
めのXYZ駆動用ドライバー67とからなる。また、探
針5と試料64との間に電圧印加回路68により電圧を
印加し、この間を流れる微小電流Itを電流検出回路6
9により検出する。この装置を用いて、XYZ駆動ピエ
ゾ素子65のXYを駆動しながら変位検出と電流検出を
行うことにより試料の凹凸と導電性の2次元像を同時に
得ることができる。本実施例により、探針が試料に対し
て常に1つの頂点で接触するために常に高解像度の得ら
れるカンチレバー型プローブを得ることができた。ま
た、試料5とカンチレバー9とのなす角を約10°にし
て試料の凹凸像を観察したところ、探針5の2つの頂点
が試料64に接触した凹凸像が観察された。すなわち凹
凸像より試料5とカンチレバー9とのなす角を知ること
ができた。
【0017】[実施例2]実施例2においては、本発明
によりマルチプローブを構成した。図6にその構成を示
す。第2基板8から形成されたチップの端面に複数のプ
ローブが配置されている。各プローブはカンチレバー9
の自由端部に探針5が搭載されている。使用する場合は
xyzスキャナー上の試料11に各プローブの探針を、
zスキャナーおよび接近または接触検知手段(不図示)
をもちいて接近または接触させて微小力や微小電流を検
知する。また、その状態でxyスキャナーを駆動させる
ことにより2次元像を観察することが可能である。製造
方法は実施例1とほぼ同じである。実施例1と異なると
ころを以下に示す。まず、図4(a)〜(c)で示す工
程においては複数の凹部3を第1基板1上に形成するこ
とにより複数の探針5を形成した。同様に第2基板8上
には複数のカンチレバーパターンを形成した。また、図
4(f)の工程において表面保護層15を形成した後、
図7の点線の位置に相当する第2基板の裏面にチッピン
グ用のスクライブ溝を形成する。また、図4(f)で第
2基板開口部16を開けてカンチレバーを形成した後、
上記スクライブ溝に基づいてチッピングを行うことによ
り基板の端面に1列にプローブが並んだマルチプローブ
を形成することができた。本実施例のマルチプローブに
より、探針が試料に対して常に1つの頂点で接触するた
めに常に高解像度の得られるカンチレバー型マルチプロ
ーブを得ることができた。また、本実施例のマルチプロ
ーブは第2基板に形成された開口部1つにつき、向かい
合った2組のマルチプローブチップを形成することがで
きるため、生産性を向上させることができた。
【0018】[実施例3]実施例3は、探針を結晶シリ
コンからなる薄膜平板上に設けたAFMまたはSTM用
のプローブである。作製したプローブの斜視図を図8に
示す。本発明のプローブは図8より以下の構造を持つ。
104は固定電極85及び86を有する窒化シリコン膜
100、101を形成したシリコンブロック、81は導
電性を有するn型の結晶シリコンからなる薄膜平板であ
り、ねじり梁82を側面に有し、空隙102を介して支
持部83、84によりねじり梁82の上面で吊り下げ支
持されている。薄膜平板81は、一端に接合層78及び
接合層上に形成した微小探針80を有する。固定電極8
6は薄膜平板81に対向するように窒化シリコン膜10
0上に配置して形成してある。支持部83、84は、A
l膜の電気導電体よりなり、接合層78はPt、探針8
0は実施例1と同様の行程により形成したAuよりな
る。支持部83は、薄膜平板81と固定電極85、及び
薄膜平板81と接合層78を通じて探針80とも電気的
に接続している。これにより支持部はねじり梁82を介
して薄膜平板81をエアブリッジ(Air Bridg
e)構造にて機械的かつ電気的に接続する。本発明のプ
ローブは、固定電極86と固定電極85に電圧を印加す
ることにより、固定電極86との間に静電引力が生じ、
ねじり梁がねじり回転し、薄膜平板81の固定電極86
側がシリコンブロック104側に変位し、探針80が逆
側に変位する、すなわち、薄膜平板81がねじり梁82
の回転軸回りに回転変位する静電アクチュエータの機能
を有している。本発明の静電アクチュエータを有するプ
ローブでは、可撓梁の自由端に探針を有することでAF
M用プローブとして用いると共に、探針及び薄膜平板が
電気導電性を有することによりSTM用プローブとして
も用いることが可能であり、さらに複合型STM/AF
M用プローブとして利用できる。
【0019】図9は、本実施例のプローブの製造方法を
説明するための作製工程図であり、以下これを用いて製
造方法を説明する。第3基板91として、単結晶シリコ
ン基板上に二酸化シリコン膜の絶縁層92を介して後工
程で薄膜平板81となるn型の単結晶シリコン膜93
(30Ω/□、厚さ1μm)が形成してなるSOI(S
i on Insulator)基板を用いた。前記基
板上にフォトレジストを塗布し露光、現像を行うフォト
リソグラフィプロセスを用いてフォトレジストのパター
ニングを施し、該フォトレジストをマスクとして結晶シ
リコン膜93をCF4ガスを用いて反応性イオンエッチ
ング(RIE)によりエッチングし、後工程にて薄膜平
板となる開口部87を有するビームパターン84を形成
し、フォトレジストをレジスト剥離液を用いて剥離しビ
ームパターンを有する第3基板を作製した(図9(a)
参照)。第3基板91と接着する第2基板95として単
結晶シリコン基板を用意し、第2基板95を裏面から結
晶軸異方性エッチングする際のマスクとなる窒化シリコ
ン膜を低圧CVD(Low Pressure Che
mical VapourDeposition)にて
0.5μm形成した。窒化シリコン膜の成膜条件は成膜
温度848℃、流量比NH3:SiH2Cl2=10cc
m:20ccm、成膜圧力0.2Torrである。さら
に後工程にて第2基板95上に空隙を介して薄膜平板8
1が形成される場所の裏面の窒化シリコン膜101の一
部をフォトリソグラフィプロセスとCF4を用いた反応
性イオンエッチングによりパターニングした。固定電極
85(不図示)、86は、Ptターゲットを用いてスパ
ッタ法によりPtを100nm成膜し、フォトリソグラ
フィプロセスによりフォトレジストをパターニングし、
該フォトレジストをマスクとしてArイオンによりイオ
ンミーリング(Ion Milling)し、フォトレ
ジストを除去し図8に示すようにパターニングし形成し
た。
【0020】次に、第2基板上に、樹脂膜である接着層
97をスピナー法により塗布した。樹脂膜としてフォト
レジストである東京応化(株)製のゴム系レジストOM
R−83(商品名)を用いた。塗布する際の樹脂を溶解
した溶液中に含まれる溶媒の含有量を調節しないと接着
層と第3基板との間に気泡が残る場合がある。硬化しな
い程度の低温にて前処理加熱を施し樹脂膜中に含まれる
溶媒の含有量を調節することで界面に気泡が残ることを
防止できる。接着層97を、50℃にて15分間の前処
理加熱を行った(図9(b)参照)。次に、塗布した後
に、図9(a)の第3基板91と図9(b)の第2基板
95を裏面より圧力をかけて押し当てた後に、150℃
に加熱処理することにより接着層を硬化させ、図9
(c)に示すように接着した。第3基板91に結晶シリ
コン膜93にビームパターン94を形成したことで、溝
ができ、接着層を加熱処理し硬化する際に発生する有機
溶媒の蒸気を前記溝を通じて逃がすことができ、気泡が
残ることを防止できた。硬化後の接着層の膜厚は2μm
であった。この後、図9(c)の接着した基板に対し
て、80℃、30wt%のKOH水溶液中で第3基板9
1をエッチング除去し、さらにHF水溶液にて絶縁層9
2をエッチング除去した。次に、Ptターゲットを用い
てスパッタ法によりPtを50nm成膜し、フォトリソ
グラフィプロセスによりフォトレジストをパターニング
し、該フォトレジストをマスクとしてArイオンにより
イオンミーリング(Ion Milling)し、接合
層78を形成した。
【0021】この後、酸素ガスを用いた反応性イオンエ
ッチングにより、接着層97の一部をエッチングした。
このようにして形成したビームパターン及び接合層上に
支持層となるAl膜を真空蒸着法の一つであるAlター
ゲットを用いたイオンビームスパッタリング法により1
μm成膜した。Al膜上にフォトリソグラフィプロセス
によりフォトレジストを塗布、露光、現像し、Al膜を
りん酸、硝酸及び酢酸からなるAlエッチャントを用い
てパターニングし図8の支持部83、84のパターンを
ねじり梁82上に形成した(図9(d)に点線で表
示)。さらに、酸素ガスを用いた反応性イオンエッチン
グにより、フォトレジストを除去した。次に、実施例1
と同様の方法により、第1基板71上に剥離層75およ
び探針80を形成する。探針80はAuを1μm成膜し
た探針材料層からなる。次に、第1基板71の探針80
と接合層78とを位置合わせし、接合を行った(図9
(d)参照)。接合は第1基板71と第2基板95の裏
面に圧力を加えて圧着する方法を用いている。これによ
りAuとPtとの結合がなされ、探針材料層77と接合
層78が接合し、第1基板71と第2基板95を当接後
に離すことにより剥離層上のAuのみが接合層78上に
微小探針80を転写できた。次に第2基板95上にフォ
トレジスト112を塗布し、水酸化カリウム水溶液を用
いた結晶軸異方性エッチングにより第2基板95の裏面
側からシリコン基板95の一部をエッチングしシリコン
ブロック104を形成し、さらに裏面側から薄膜平板下
部の窒化シリコン膜100をCF4ガスを用いた反応性
イオンエッチングにより除去した(図9(e)参照)。
最後に、酸素プラズマによりフォトレジスト112及び
薄膜平板下部の樹脂膜よりなる接着層97をアッシング
し空隙102を形成した。
【0022】以上の形成法を用いて空隙102を持つ、
結晶シリコンからなるねじり梁82と薄膜平板81、及
び接合層上に形成された微小探針80を有する、Alの
支持部83、84で支持された図8に示す静電アクチュ
エータの機能を持つプローブを形成した。本実施例のプ
ローブにより、探針が試料に対して常に1つの頂点で接
触するために常に高解像度の得られるカンチレバー型プ
ローブを得ることができた。また、本実施例のプローブ
は実施例2と同様に、第2基板に形成されたそれぞれの
開口部に対して、向かい合った2組のプローブチップ
(マルチプローブチップを含む)を形成することができ
るため、生産性を向上させることができた。
【0023】
【発明の効果】本発明は、以上のように、探針をその一
方の頂点が該弾性体の表面を基準として他方の頂点より
も高く、かつ、該2つの頂点を結ぶ線分の方向が該弾性
体の長さ方向とほば直交するように構成できるため、探
針を試料に対して常に1つの頂点で接触させることが可
能となり、それによって高解像度が得られ、また、単位
面積当たりのプローブ本数を多くすることにより、生産
性を向上させることのできるプローブを実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1によるプローブの探針部分図である。
【図2】実施例1によるプローブの探針部分の斜視図で
ある。
【図3】実施例1によるプローブの全体図である。
【図4】実施例1によるプローブの製造方法を示す図で
ある。
【図5】実施例1によるプローブを用いたAFM/ST
M装置のブロック図である。
【図6】実施例2によるプローブを示す図である。
【図7】実施例2によるプローブの途中工程を示す図で
ある。
【図8】実施例3によるプローブを示す図である。
【図9】実施例3によるプローブの製造工程を示す図で
ある。
【図10】従来例のプローブの製造工程断面図である。
【図11】従来例のプローブの探針部分を示す図であ
る。
【図12】従来例のプローブを示す図である。
【図13】従来例のプローブの途中工程を示す図であ
る。
【図14】従来例のプローブと試料との位置関係を示す
図である。
【符号の説明】
1:第1基板 2:保護層 3:凹部 4:剥離層 5:探針 7:接合層 8:第2基板 9:弾性体(カンチレバー) 10:配線 11:試料 13:二酸化シリコン 14:窒化シリコン 16:第2基板開口部 61:レーザー光 62:レンズ 63:ポジションセンサ 64:試料 65:XYZ軸駆動ピエゾ素子 66:変位検出回路 67:XYZ駆動用ドライバー 68:電圧印加回路 69:電流検出回路 78:接合層 80:微小探針 81:薄膜平板 82:ねじり梁 83、84:支持部 85、86:固定電極 91:シリコン基板 92:絶縁層 93:結晶シリコン膜 94:ビームパターン 95:シリコン基板 97:接着層 98:Al膜 100、101:窒化シリコン膜 102:空隙 104:シリコンブロック 112:フォトレジスト 510、512:二酸化シリコン 514:シリコンウエハ 518:ピット 520、521:窒化シリコン 522:ピラミッド状ピット 532:Cr層 534:ソウカット 540:マウンティングブロック 542:金属膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G12B 21/08 G12B 1/00 601D (56)参考文献 特開 昭63−55845(JP,A) 特開 平9−105755(JP,A) 特開 平8−64644(JP,A) 特開 平8−285868(JP,A) 特開 平8−222174(JP,A) 特開 平6−150807(JP,A) 特開 平6−102007(JP,A) 特開 平5−18744(JP,A) 特開 平5−10753(JP,A) 特開 平4−36946(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 13/10 - 13/24 G11B 5/00 G11B 9/00 G12B 21/00 - 21/24 JICSTファイル(JOIS)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板に支持された弾性体の自由端部に探針
    を搭載した微小力または微小電流検出用のプローブであ
    って、該探針が2つの頂点を有し、その一方の頂点が該
    弾性体の表面を基準として他方の頂点よりも高く、か
    つ、該2つの頂点を結ぶ線分の方向が該弾性体の長さ方
    向とほぼ直交していることを特徴とするプローブ。
  2. 【請求項2】前記探針が、前記弾性体上に形成された接
    合層上に接合されていることを特徴とする請求項1に記
    載のプローブ。
  3. 【請求項3】前記弾性体上が、片持ち梁であることを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載のプローブ。
  4. 【請求項4】前記弾性体上が、薄膜平板を2つのねじり
    梁で支持したトーションレバーであることを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載のプローブ。
  5. 【請求項5】プローブを基板上に複数有するマルチプロ
    ーブにおいて、該プローブが請求項1〜請求項4のいず
    れか1項に記載のプローブであることを特徴とするマル
    チプローブ。
  6. 【請求項6】微小力または微小電流検出用のプローブの
    製造方法であって、面方位(100)から(111)方
    向に30°以内の角度で傾いた方位を主面とするシリコ
    ン単結晶基板からなる第1基板の表面に結晶異方性エッ
    チングにより2つの頂点を有する凹部を形成し、該第1
    基板の該凹部を含む基板上に剥離層を介して形成された
    探針を、第2基板上に形成された弾性体上の接合層に、
    前記2つの頂点を結ぶ線分の方向が前記弾性体の長さ方
    向とほぼ直交するように転写することを特徴とする微小
    電流または微小力検出用のプローブの製造方法。
  7. 【請求項7】微小電流または微小力検出用のプローブの
    製造方法であって、(a)第1基板として面方位(10
    0)から(111)方向に30°以内の角度で傾いた方
    位を主面とするシリコン単結晶基板を用意し、該第1基
    板の表面に結晶異方性エッチングにより2つの頂点を有
    する凹部を形成する工程と、(b)前記第1基板の凹部
    を含む基板上に、剥離層を形成する工程と、(c)前記
    凹部を含む剥離層上に、探針を形成する工程と、(d)
    第2基板上に弾性体材料を形成し、弾性体形状にパター
    ニングする工程と、(e)前記弾性体材料上に接合層を
    形成する工程と、(f)前記2つの頂点を結ぶ線分の方
    向と前記弾性体の長さ方向とが互いにほぼ直交するよう
    に前記第1基板と前記第2基板とを位置合わせし、前記
    凹部を含む剥離層上の探針を、前記第2基板の弾性体材
    料上の接合層に接合する工程と、(g)前記剥離層と探
    針の界面で剥離を行い、前記接合層上に探針を転写する
    工程と、(h)第2基板の一部を除去して第2基板に支
    持された弾性体を形成する工程と、を少なくとも有する
    ことを特徴とするプローブの製造方法。
  8. 【請求項8】微小力または微小電流検出用のプローブで
    あって、第1基板の表面に高さの異なる2つの頂点を有
    する凹部を形成し、該第1基板の該凹部を含む基板上に
    剥離層を介して形成された探針を、第2基板上に形成さ
    れた弾性体上の接合層に、前記2つの頂点を結ぶ線分の
    方向が前記弾性体の長さ方向とほぼ直交するように転写
    してなることを特徴とする微小電流または微小力検出用
    のプローブ。
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