JPH09218207A - トンネル電流検出用の微小ティップとその製造方法、およびトンネル電流または微小力検出用のプローブとその製造方法 - Google Patents

トンネル電流検出用の微小ティップとその製造方法、およびトンネル電流または微小力検出用のプローブとその製造方法

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JPH09218207A
JPH09218207A JP5105296A JP5105296A JPH09218207A JP H09218207 A JPH09218207 A JP H09218207A JP 5105296 A JP5105296 A JP 5105296A JP 5105296 A JP5105296 A JP 5105296A JP H09218207 A JPH09218207 A JP H09218207A
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tip
microtip
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probe
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Yasuhiro Shimada
康弘 島田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】微小ティップ製造用の雌型の再利用を可能と
し、微小ティップの材料または形状の劣化や、エッチン
グ液からの汚染がなく、ティップ材料として金属を用い
ることが可能なため導電性材料の被覆の必要がなく、テ
ィップのみをカンチレバー等の弾性体の先端に形成する
ことができ、反射膜をプローブの裏面に形成する必要が
なく、再現性の良い均一な形状が得られ、かつ先端を鋭
利に形成でき、チップの複数化(マルチ化)が容易で、
重量の軽減を目的としている。 【解決手段】微小ティップは、基板上に金属よりなる接
合層を介して形成されたトンネル電流検出用の微小ティ
ップにおいて、該微小ティップが接合層に接合する複数
の脚部と該脚部により支持される先端部とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走査型トンネル電
流顕微鏡、あるいは微小な力を検出する原子間力顕微鏡
等に用いられる微小ティップ(探針)、及び該ティップ
を有するプローブ及びこれらの製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年において、導体の表面原子の電子構
造を直接観察できる走査型トンネル顕微鏡(以下、ST
Mと略す)が開発され(G.Binnig et a
l.,Phys.Rev.Lett,49,57(19
82))、単結晶、非晶質を問わず実空間像を高い分解
能をもって測定することができるようになった。しかも
試料に電流による損傷を与えずに低電力で観測できる利
点も有し、更に大気中でも動作し、種々の材料に対して
用いることができるので、今後広範囲な応用が期待され
ている。かかるSTMは金属のティップと導電性物質間
に電圧を加えて1nm程度の距離まで近づけるとトンネ
ル電流が流れることを利用している。この電流は両者の
距離変化に非常に敏感であり、かつ指数関数的に変化す
るので、トンネル電流を一定に保つようにティップを走
査することにより実空間の表面構造を原子オーダーの分
解能で観察することができる。このSTMを用いた解析
の対象物は導電性材料に限られていたが、導電性材料の
表面に薄く形成された絶縁層の構造解析にも応用され始
めている。更に、上述の装置、手段は微小電流を検知す
る方法を用いているため、媒体に損傷を与えず、かつ低
電力で観測できる利点をも有する。
【0003】また、大気中での作動も可能であるため、
STMの手法を用いて、半導体あるいは高分子材料等の
原子オーダー、分子オーダーの観察評価、微細加工
(E.E.Ehrichs,Proceedings
of 4th International Conf
erence on Scanning tunnel
ing Microscopy/Spectrosco
py.”89,S13−3)、及び情報記録再生装置等
のさまざまな分野への応用が研究されている。例えば、
情報記録再生装置への応用を考えると、高い記録密度を
達成するためにSTMのティップの先端部の曲率半径が
小さいことが要求されている。また同時に、記録再生シ
ステムの機能向上、特に高速化の観点から、多数のプロ
ーブを同時に駆動すること(ティップのマルチ化)が提
案されているが、このために同一の基板上に特性のそろ
ったティップを作製することが必要となる。また、原子
間力顕微鏡(以下、AFMと略す)によれば物質の表面
に働く斥力、引力を検知するため導体、絶縁体を問わず
試料表面の凹凸像が測定できる。このAFMには片持ち
梁(カンチレバー)の自由端に微小ティップを形成した
ものが用いられておりSTMと同様にティップの先端部
の曲率半径が小さいことが要求されている。
【0004】従来、上記のような微小ティップの形成方
法として、半導体製造プロセス技術を使い単結晶シリコ
ンを用いて異方性エッチングにより形成した微小ティッ
プが知られている(United States Pa
tent NO.5,221,415)。この微小ティ
ップの形成方法は、図13に示すように、まず二酸化シ
リコン510、512のマスクを被覆したシリコンウエ
ハ514に異方性エッチングによりピット518を設
け、二酸化シリコン510・512を除去し、次に全面
に窒化シリコン層520、521を被覆してカンチレバ
ー(片持ち梁)及び微小ティップとなるピラミッド状ピ
ット522を形成し、カンチレバー形状にパターニング
した後、裏面の窒化シリコン521を除去し、ソウカッ
ト534とCr層532を設けたガラス板530と窒化
シリコン520を接合し、シリコンウエハ514をエッ
チング除去することによりマウンティングブロック54
0に転写された窒化シリコンからなるティップとプロー
ブを作製するものである。最後に、裏面に光てこ式AF
M用の反射膜となる金属膜542を形成する。
【0005】また、図14(a)に示されるように、た
とえば基板201上の薄膜層202を円形にパターニン
グし、それをマスクにして基板201をエッチングし、
サイドエッチングを利用してティップ203を形成する
方法(O.Wolter,et al.,”Micro
machined silicon sensorsf
or scanning force microsc
opy”,J.Vac.Sci.Technol.B9
(2),Mar/Apr,1991,pp1353−1
357)さらには図14(b)に示されるように、逆テ
−パーをつけたレジスト205のレジスト開口部206
に基板204を回転させながら導電性材料207を斜め
から蒸着し、リフトオフすることによりティップ208
を形成するスピント(Spindt)等により提案され
た方法(C.A.Spindt,et al.,”ph
ysical properties of thin
film field emission catho
de with molybdenume cone
s”J.Appl.Phys.,47.1976,pp
5248−5263)等がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
従来における微小ティップの形成方法は以下のような問
題を有していた。例えば、図13に示したような従来例
の微小ティップの形成方法ではつぎのような問題点があ
る。 (1)ティップの雌型となったシリコン基板は、後工程
でエッチング除去されてしまうため再利用ができず、生
産性が低くなり製造コストが高くなる。 (2)ティップの雌型となったシリコン基板をエッチン
グするため、プローブ表面のエッチング液によるティッ
プ部の材料劣化、形状劣化、及びエッチング液からの汚
染等が生じる可能性がある。 (3)ティップ表面上に導電性材料を被覆してSTMの
ティップとする場合には、ティップの先端部は鋭利に形
成されているが、このために導電性材料が被覆されにく
く、被覆した場合に成膜した導電体膜の粒塊が現れ、再
現性良く粒塊の制御をすることが困難である。 (4)さらに、薄膜カンチレバー等の弾性体上に微小テ
ィップを形成する場合には、AFMでは反射膜をプロー
ブの裏面の全面に形成するため、弾性体が反射膜の膜応
力により反ってしまう。また、図14に示したような従
来例の微小ティップの製造方法ではつぎのような問題点
がある。 (5)ティップを形成する際のシリコンのエッチング条
件やレジストのパターニング条件及び導電性材料の蒸着
条件等を一定にするには厳しいプロセス管理が必要とな
り、形成される複数の微小ティップの高さや先端曲率半
径等の正確な形状を維持するのが難しい。 (6)弾性体上にティップを形成する場合、ティップ全
体が材料で充填されているため、ティップの重量により
共振周波数が低下する。
【0007】そこで、本発明は、上記した従来技術にお
ける課題を解決し、微小ティップ製造用の雌型の再利用
を可能とし、微小ティップの材料または形状の劣化や、
エッチング液からの汚染がなく、ティップ材料として金
属を用いることが可能なため導電性材料の被覆の必要が
なく、ティップのみをカンチレバー等の弾性体の先端に
形成することができ、反射膜をプローブの裏面に形成す
る必要がなく、再現性の良い均一な形状が得られ、かつ
先端を鋭利に形成でき、チップの複数化(マルチ化)が
容易で、重量の軽減できる、トンネル電流検出用の微小
ティップとその製造方法、およびトンネル電流または微
小力検出用のプローブとその製造方法を提供することを
目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためトンネル電流検出用の微小ティップとその製
造方法、およびトンネル電流または微小力検出用のプロ
ーブとその製造方法につき、つぎのように構成したもの
である。すなわち、本発明の微小ティップは、基板上に
金属よりなる接合層を介して形成されたトンネル電流検
出用の微小ティップにおいて、該微小ティップが接合層
に接合する複数の脚部と該脚部により支持される先端部
とからなることを特徴としている。そして、本発明の上
記微小ティップは、金属材料により形成することがで
き、その金属材料としては、貴金属または貴金属合金を
用いることが好ましい。また、本発明の微小ティップの
製造方法は、トンネル電流検出用の微小ティップの製造
方法において、一方の基板の剥離層上に複数の脚部と該
脚部により支持される先端部を有する微小ティップを形
成し、他方の基板上の接合層へ前記剥離層上の微小ティ
ップを転写して微小ティップを製造することを特徴とし
ている。そして、本発明の上記微小ティップの製造方法
は、少なくとも、シリコンよりなる第1基板の表面に少
なくとも1つ以上の凹部を形成する工程と、第1基板の
凹部を含む基板上に剥離層を形成する工程と、前記第1
基板の剥離層上に微小ティップ材料を形成する工程と、
前記微小ティップ材料上にレジストを塗布する工程と、
前記レジストをフォトリソグラフィーの手法により加工
し、これをマスクとして微小ティップ材料をエッチング
し、複数の脚部と該脚部により支持される先端部を有す
る微小ティップ構造を形成する工程と、第2基板上に接
合層を形成する工程と、前記第1基板における凹部を含
む剥離層上の微小ティップ材料を、前記第2基板上の接
合層に接合する工程と、前記第1基板における剥離層と
微小ティップ材料の界面で剥離を行い、前記第2基板上
の接合層上に微小ティップ材料を転写する工程とにより
構成することができる。また、本発明の微小ティップの
製造方法においては、前記ティップと前記接合層との接
合を、金属同士の圧着による金属結合により接合する構
成を採ることができる。また、本発明の微小ティップの
製造方法においては、前記剥離層を前記第1基板の表面
を熱酸化してなる二酸化シリコンにより形成し、また、
前記ティップまたは前記接合層のうち少なくとも一方の
材料として、Auを含む材料を用いることが好ましい。
また、本発明のプローブは、基板上に形成された弾性体
上に、金属よりなる接合層を介して形成された微小ティ
ップを有するトンネル電流または微小力検出用のプロー
ブにおいて、該微小ティップが接合層に接合する複数の
脚部と該脚部により支持される先端部とからなることを
特徴としている。この場合にも、前記微小ティップを、
金属材料により形成し、その金属材料として、貴金属ま
たは貴金属合金を用いることが好ましい。また、本発明
のトンネル電流または微小力検出用プローブの製造方法
は、シリコンよりなる第1基板の表面に少なくとも1つ
以上の凹部を形成する工程と、前記第1基板の凹部を含
む基板上に剥離層を形成する工程と、前記第1基板の剥
離層上に微小ティップ材料を形成する工程と、前記微小
ティップ材料上にレジストを塗布する工程と、前記レジ
ストをフォトリソグラフィーの手法により加工し、これ
をマスクとして微小ティップ材料をエッチングし、複数
の脚部と該脚部により支持される先端部を有する微小テ
ィップ構造を形成する工程と、第2基板上に弾性体材料
を形成する工程と、前記第2基板における弾性体材料上
に接合層を形成する工程と、前記第1基板における凹部
を含む剥離層上の微小ティップ材料を、前記第2基板に
おける接合層に接合する工程と、前記第1基板における
剥離層と微小ティップ材料の界面で剥離を行い、前記第
2基板における接合層上に微小ティップ材料を転写する
工程と、前記第2基板の一部を除去して弾性体材料から
弾性体を形成する工程と、を少なくとも有することを特
徴としている。この場合にも、前記ティップ材料層と前
記接合層との接合を、金属同士の圧着による金属結合す
る構成を採ることができる。また、前記剥離層を、前記
第1基板の表面を熱酸化してなる二酸化シリコンで形成
し、また、前記ティップ材料または前記接合層のうち少
なくとも一方の材料が、Auを含む材料を用いることが
好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、上記構成により、ティ
ップの雌型を後工程でエッチング除去することなくティ
ップを形成でき、雌型は再利用できることにより、生産
性を向上すると同時に、製造コストを低減できる。ま
た、エッチング液によるティップ部の材料劣化、形状劣
化、及びエッチング液からの汚染がなくティップ形成が
可能となる。また、ティップの材料として金属を用いる
ことができ、導電性材で被覆する必要をなくすことがで
きる。また、ティップのみをカンチレバー等の弾性体の
先端に形成することができ、反射膜をプローブの裏面に
形成する必要をなくすことができる。また、ティップと
して再現性の良い均一な形状が得られ、かつ先端を鋭利
に形成でき、ティップの複数化(マルチ化)が容易とな
る。さらに、ティップの重量を軽減できる微小ティップ
の製造方法を提供することができる。
【0010】以下に、本発明の詳細な内容について、図
に基づいて説明する。図1は、本発明によるプローブの
基本構成を示すものであり、基板あるいはレバー上に形
成された接合層、該接合層上に形成された微小ティッ
プ、を有するトンネル電流あるいは微小力検出用のプロ
ーブにおいて、該微小ティップが接合層に接合する複数
の脚部と該脚部により支持される先端部とからなる。図
2はその製造工程を示す断面図である。つぎに、この図
に従い製造方法を説明する。第一に、シリコンよりなる
第1基板1の表面に凹部3を形成する。これには、まず
第1基板1に保護層2を形成し、次に、保護層2の所望
の箇所を、フォトリソグラフィとエッチングによりパタ
ーニングしてシリコンの一部を露出させ、次に、結晶軸
異方性エッチング等を用いてシリコンをエッチングして
凹部3を形成する方法が用いられる。保護層2としては
二酸化シリコンや窒化シリコンを用いることができる。
シリコンのエッチングにはティップ先端部を鋭利に形成
できる結晶軸異方性エッチングを用いることが好まし
い。エッチング液に水酸化カリウム水溶液等を用いるこ
とにより(111)面と等価な4つの面で囲まれた逆ピ
ラミッド状の凹部3を形成することができる(図2
(a)参照)。
【0011】第二に、上記凹部3を含む第1基板1上に
酸化物よりなる剥離層4を形成する。この剥離層4形成
後の工程で、剥離層4上に微小ティップ5材料を成膜し
た後、微小ティップ5を剥離層4から剥離するため、微
小ティップ5材料が剥離しやすい剥離層4材料を選択す
る必要がある。すなわち、剥離層4の材料はティップ5
材料との反応性・密着性が小さいことが必要である。こ
のような材料としては、金属元素、半金属元素、半導体
元素のそれぞれの酸化物あるいは窒化物、たとえばB
N、AlN、Al2O3、Si3N4、SiO2、TiN、
TiO2、VO2、Cr2O3、ZrO2、Ta2O5、WO3
等が使用できる。これらの材料はスパッタリング法や真
空蒸着法により形成することができる。さらに、第1基
板1にシリコンを用いる場合は基板表面を酸化すること
により容易に二酸化シリコン(SiO2)を得ることが
できる。この酸化による二酸化シリコンの形成方法は、
放置(自然酸化)する方法、硫酸+過酸化水素水を利用
する方法、沸騰水を用いる方法、熱酸化炉を用いる方法
等があり、特に、熱酸化炉をもちいてシリコン表面を熱
酸化する方法が再現性・制御性・成膜速度の点で優れて
いる。また、この酸化膜を厚くすることにより、シリコ
ン基板表面の凹凸を吸収し表面を平滑にすることができ
る。このため形成されるティップの表面も平滑となり、
形成されたティップの強度を向上させることが可能であ
る。また、ティップと剥離層との界面が平滑であるた
め、ティップを剥離層から剥離することが容易となる。
また、シリコン基板を熱酸化して酸化膜を形成すること
によりティップを構成する側壁面を中空の領域に向かっ
て凸の形状とすることができる(図2(b)参照)。こ
れは、シリコンの形状により、熱酸化した時の二酸化シ
リコンの厚みに差が生じることを利用している。これに
より、ティップ先端に加わる力に対して変形しにくい構
造にすることができ、また先端曲率半径を小さくするこ
とができて、先鋭化の形状は全体の熱酸化膜の厚さを変
えることにより制御することが可能であるという効果が
得られる。
【0012】第三に、前記凹部を含む剥離層上に微小テ
ィップ5を形成する。微小ティップ5の材料としては導
電性の高い金属系材料が必要であり、より好ましくは貴
金属または貴金属合金が良い。微小ティップ5材料の成
膜には既知の薄膜作製技術である真空蒸着法、スパッタ
リング法等が用いられる。特に、真空蒸着法は成膜時の
粒子のエネルギーが小さいため、剥離層4との密着性が
小さく、剥離性に優れている。
【0013】第四に、前記微小ティップ材料をフォトリ
ソグラフィの手法によりパターニングする。すなわち、
まず前記微小ティップ材料上にレジスト6を塗布し、次
に、所望のパターンを有するフォトマスクを用いて露光
した後にレジスト6を現像してレジストパターンを形成
し、このレジストをマスクとして微小ティップ材料をエ
ッチングすることにより所望のパターンを有する微小テ
ィップ部を得ることができる(図2(c)参照)。たと
えば、スピンコーターを用いて微小ティップ5材料上に
レジスト6を塗布した後、図3(a)に斜線で示したパ
ターンを有するフォトマスクを用いて露光・現像を行
う。この際、現像時間を制限することにより、図3
(b)のドットで示す部分のレジスト6を残すことがで
きる。これは後工程で微小ティップを転写した際に脚部
及び先端部となる部分である。この図においてはレジス
ト6の現像時間を制御することにより四脚構造とした
が、あらかじめ図3(b)のような四脚構造のパターン
が形成されたフォトマスクを用いて形成してももちろん
良い。
【0014】第五に、第2基板8または第2基板8上に
形成されたカンチレバー等の弾性体9上に接合層7を形
成する。第2基板8および弾性体9は接合層7を介して
微小ティップ5を支持する部材である。接合層7は圧力
によりティップを接合するためのものであり、微小ティ
ップ5と接合層7に金属を用いれば、圧力で互いに変形
することにより金属結合を得ることができる。そこで、
材料としては金属、特にAu、Ptのような延性・展性
に富んだ金属が望ましい。なお、トンネル電流を取り出
すための配線10は、接合層7と同一材料で同一層に形
成しても良い。
【0015】第六に、前記凹部3を含む剥離層4上の微
小ティップ5材料を接合層7に接合する。これには、そ
れぞれの基板を真空チャック等により保持できるアライ
メント装置を用い、第1基板1上の微小ティップ5と第
2基板8上の接合層7とを位置合わせして対向・接触さ
せ、更に荷重を加えることにより微小ティップ5と接合
層7の接合(圧着)を行う(図2(d)参照)。
【0016】第七に、前記剥離層4と微小ティップ5材
料の界面で剥離を行い接合層7上に微小ティップ5材料
を転写する。すなわち、第1基板1と第2基板8を引き
離すことにより、剥離層4と微小ティップ5との界面で
剥離させる(図2(e)参照)。
【0017】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。 [実施例1]本実施例は本発明の第一態様であるSTM
用プローブ及びその製造方法である。図1にプローブの
構成を示す。基板上に形成された接合層7上に微小ティ
ップ5が接合されている。また、トンネル電流用配線1
0が接合層7に接続されている。図2は本実施例のプロ
ーブの製造工程を示す断面図である。以下、この図に従
い製造方法を説明する。まず、面方位(100)の単結
晶シリコンウエハを第1基板1として用意した。次に、
保護層2としてシリコン熱酸化膜を100nm形成し
た。次に、保護層2の所望の箇所を、フォトリソグラフ
ィとエッチングによりパターニングし、10μm平方の
シリコンを露出した。次に、水酸化カリウム水溶液を用
いた結晶軸異方性エッチングによりパターニング部のシ
リコンをエッチングした。なお、エッチング条件は、濃
度30%の水酸化カリウム水溶液を用い、液温90℃、
エッチング時間は10分とした。このとき(111)面
と等価な4つの面で囲まれた深さ約7μmの逆ピラミッ
ド状の凹部3が形成された(図2(a)参照)。
【0018】次に、保護層2である熱酸化膜をフッ酸と
フッ化アンモニウムの混合水溶液(HF:NH4F=
1:5)で除去した。次に、120℃に加熱した硫酸と
過酸化水素水の混合液、及び、2%フッ酸水溶液を用い
て第1基板1の洗浄を行った。次に、酸化炉をもちいて
第1基板1を酸素及び水素雰囲気中で1000℃に加熱
し、剥離層4である二酸化シリコンを500nm堆積し
た(図2(b)参照)。
【0019】次に微小ティップ5材料として金Auを真
空蒸着法により成膜した。このときのAuの膜厚は1.
0μmとした。次に、スピンコーターを用いて微小ティ
ップ5材料上にポジ型レジスト6(ヘキスト社製Az1
370SF)を塗布した後、図3(a)に斜線で示した
パターンを有するフォトマスクを用いて露光・現像を行
った。この際、現像時間を制限することにより、図3
(b)のドットで示す部分のレジスト6を残した。
【0020】次に、ヨウ素とヨウ化カリウムの混合水溶
液により微小ティップ5材料をエッチングした後レジス
ト6を除去し、四本の脚部とこれにより支持される先端
部を有する微小ティップ構造とした(図2(c)参
照)。次に第2基板8として表面酸化膜を形成したシリ
コン基板を用意し、この表面にクロムCrを5nm、A
uを300nm真空蒸着法により、成膜しフォトリソグ
ラフィとエッチングによりパターン形成を行い、接合層
7及び配線10とした。次に、第1基板1上の微小ティ
ップ5と第2基板8上の接合層7とを位置合わせして対
向・接触させ、更に荷重を加えることにより微小ティッ
プ5と接合層7の接合(圧着)を行った(図2(d)参
照)。次に、第1基板1と第2基板8を引き離すことに
より、剥離層4と微小ティップ5との界面で剥離させた
(図2(e)参照)。このとき、基板表面からのティッ
プの高さは約8μmであった。また、ティップ先端の曲
率半径は約100nmであった。
【0021】図4は本実施例の微小ティップを適用した
STM装置のブロック図を示す。図4において、微小テ
ィップ5と試料11との間にバイアス電圧を印加し、こ
の間を流れるトンネル電流Itを検出し、Itが一定と
なるようにフィードバックをかけ、XYZ駆動ピエゾ素
子12のZ方向を駆動しティップ5と試料11との間隔
を一定に保っている。更に、XYZ駆動ピエゾ素子12
のXYを駆動することにより試料の2次元像であるST
M像が観察される。この装置で試料としてHOPG(高
配向熱分解グラファイト)基板の劈開面をバイアス電流
1nAで観察したところ、良好な原子像を得ることがで
きた。
【0022】[実施例2]本実施例は、本発明による微
小ティップの製造方法のまた別の方法であり、その工程
を図5に示す。まず、面方位(100)の単結晶シリコ
ンウエハを第1基板1として用意し、実施例1と同様の
方法にて逆ピラミッド状の凹部3を形成した(図5
(a)参照)。次に、スパッタリング法を用いて凹部3
を含む第1基板1に剥離層4として酸化アルミニウム
(Al2O3)を100nm堆積した(図5(b)参
照)。次に微小ティップ5材料として白金Ptをスパッ
タリング法により0.1μm成膜し、続けて金Auを真
空蒸着法により0.7μm成膜した。
【0023】次に、スピンコーターを用いて微小ティッ
プ5材料上にポジ型のレジスト6(ヘキスト社製Az1
370SF)を塗布した後、図3(b)にドットで示し
たパターンを有するフォトマスクを用いて露光・現像を
行った。次に、ヨウ素とヨウ化カリウムの混合水溶液に
より金Auをエッチングし、CF4ガスをもちいたドラ
イエッチングにより白金Ptをエッチングした後レジス
ト6を除去し、四本の脚部とこれにより支持される先端
部を有する微小ティップ構造とした(図5(c)参
照)。
【0024】次に第2基板8として表面酸化膜を形成し
たシリコン基板を用意し、この表面にクロムCrを5n
m、Auを300nm真空蒸着法により、成膜しフォト
リソグラフィとエッチングによりパターン形成を行い、
接合層7及び配線10とした。次に、第1基板1上の微
小ティップと第2基板8上の接合層とを位置合わせして
対向・接触させ、更に荷重を加えることにより微小ティ
ップ5と接合層7の接合(圧着)を行った(図5(d)
参照)。
【0025】次に、第1基板1と第2基板8を引き離す
ことに、剥離層4と微小ティップ5との界面で剥離させ
た(図5(e)参照)。このとき、基板表面からのティ
ップの高さは約8μmであった。本実施例を用いたST
M装置において、実施例1と同様にHOPG(高配向熱
分解グラファイト)基板の劈開面をバイアス電流1nA
で観察したところ、良好な原子像を得ることができた。
本実施例においては剥離層4として酸化アルミニウム
(Al2O3)を用いたが、酸化クロム(Cr2O3)
をスパッタリング法により堆積しても同様の効果が得ら
れる。
【0026】[実施例3]本実施例は本発明による第2
態様であるAFM用カンチレバー型プローブ及びその製
造方法である。図6にプローブの構成を示す。カンチレ
バー9上に形成された接合層7上に微小ティップ5が接
合されている。図7は本実施例のプローブの製造工程を
示す断面図である。以下、この図に従い製造方法を説明
する。まず、面方位(100)の単結晶シリコンウエハ
を第1基板1として用意した。次に、保護層2としてシ
リコン熱酸化膜を100nm形成した。次に、保護層2
の所望の箇所を、フォトリソグラフィとエッチングによ
りパターニングし、10μm平方のシリコンを露出し
た。次に、水酸化カリウム水溶液を用いた結晶軸異方性
エッチングによりパターニング部のシリコンをエッチン
グした。なお、エッチング条件は、濃度30%の水酸化
カリウム水溶液を用い、液温90℃、エッチング時間は
10分とした。このとき(111)面と等価な4つの面
で囲まれた深さ約7μmの逆ピラミッド状の凹部3が形
成された(図7(a)参照)。
【0027】次に、保護層2である熱酸化膜をフッ酸と
フッ化アンモニウムの混合水溶液(HF:NH4F=
1:5)で除去した。次に、120℃に加熱した硫酸と
過酸化水素水の混合液、及び、2%フッ酸水溶液を用い
て第1基板1の洗浄を行った。次に、熱酸化炉をもちい
て第1基板1を酸素及び水素雰囲気中で1000℃に加
熱し、剥離層4である二酸化シリコンを500nm堆積
した(図7(b)参照)。次に微小ティップ5材料とし
て金Auを真空蒸着法により成膜した。このときのAu
の膜厚は1.0μmとした。次に、スピンコーターを用
いて微小ティップ5材料上にポジ型のレジスト6(ヘキ
スト社製Az1370SF)を塗布した後、図3(a)
に斜線で示したパターンを有するフォトマスクを用いて
露光・現像を行った。この際、現像時間を制限すること
により図3(b)のドットで示す部分のレジスト6を残
した。次に、ヨウ素とヨウ化カリウムの混合水溶液によ
り微小ティップ材料をエッチングした後レジスト6を除
去し、四本の脚部とこれにより支持される先端部を有す
る微小ティップ構造とした(図7(c)参照)。
【0028】次に第2基板8として単結晶シリコン基板
を用意し、第2基板8両面に二酸化シリコン13を0.
3μm、窒化シリコン14を0.5μm成膜した。次に
表面の窒化シリコン14をフォトリソグラフィとエッチ
ングによりカンチレバー9(片持ち梁)の形状にパター
ニングした。このとき、カンチレバーの寸法は幅50μ
m、長さ300μmとした。次に、裏面の窒化シリコン
14及び二酸化シリコン13を同様にエッチングマスク
形状にパターニングした。次に、チタンTiを3nm、
金Auを50nm成膜し、フォトリソグラフィとエッチ
ングによりパターン形成を行い、カンチレバー上に接合
層7を形成した。次に、第1基板1上の微小ティップ5
と第2基板8上の接合層7とを位置合わせして対向・接
触させ、更に荷重を加えることにより微小ティップ5と
接合層7の接合(圧着)を行った(図7(d)参照)。
次に、第1基板1と第2基板8を引き離すことに、剥離
層4と微小ティップ5との界面で剥離させた(図7
(e)参照)。次に、表面保護層15としてポリイミド
層をスピンコートにより塗布し、ベークして形成した。
次に、裏面の窒化シリコン14をエッチングマスクにし
て、90℃に加熱した30%水酸化カリウム水溶液によ
り裏面からシリコン基板8のエッチングを行った。次
に、フッ酸とフッ化アンモニウム混合水溶液により二酸
化シリコン層13を除去した。最後に、酸素プラズマを
用いて表面保護層を除去してカンチレバー型プローブを
形成した(図7(f)参照)。
【0029】上記、本実施例のプローブを用いた光てこ
方式のAFM装置を作製した。本実施例により作製した
AFM用のプローブでは、変位測定のためのレーザーの
反射をカンチレバー先端に設けた接合層7の裏面にて行
うことができ、反射膜の代用となる。これにより、カン
チレバーの裏面の全面に反射膜をコーティングする必要
がなく、その膜応力により反ることがなくなった。本A
FM装置のブロック図を図8に示す。AFM装置はカン
チレバー51と接合層48と接合層48に接合した微小
ティップ50からなるプローブと、レーザー光61と、
カンチレバー自由端の接合層裏面にレーザー光を集光す
るためのレンズ62とカンチレバーのたわみ変位による
光の反射角の変化を検出するポジションセンサー63
と、ポジションセンサーからの信号により変位検出を行
う変位検出回路66と、XYZ軸駆動ピエゾ素子65
と、XYZ軸駆動ピエゾ素子をXYZ方向に駆動するた
めのXYZ駆動用ドライバー67とからなる。このAF
M装置を用い、マイカからなる試料64にプローブを接
近させた後に、XYZ軸駆動ピエゾ素子65のXY方向
を駆動することにより試料表面のAFM像を観察したと
ころ、マイカ表面のステップ像を観察することができ
た。
【0030】[実施例4]本実施例は本発明の第三態様
であるAFM/STM用プローブ及びその製造方法であ
る。本実施例にて、本発明の実施例2で作製された第1
基板の微小ティップを結晶シリコンからなる薄膜平板上
に転写したAFMまたはSTM用のプローブを作製し
た。作製したプローブの斜視図を図9(a)に、A−A
断面図を図9(b)に示す。本発明のプローブは図9よ
り以下の構造を持つ。104は固定電極85及び86を
有する窒化シリコン膜100、101を形成したシリコ
ンブロック、81は導電性を有するn型の結晶シリコン
からなる薄膜平板であり、ねじり梁82を側面に有し、
空隙102を介して支持部83、84によりねじり梁8
2の上面で吊り下げ支持されている。薄膜平板81は、
平板電極部88と、一端に接合層78及び接合層上に形
成した微小ティップ80を有する開口部87を設けた可
橈梁89を有する。固定電極86は平板電極部88に対
向するように窒化シリコン膜100上に配置して形成し
てある。支持部83、84は、Al膜の電気導電体より
なり、接合層はPt、微小ティップは実施例1と同様の
行程により形成したAuよりなる。支持部83は、薄膜
平板81と固定電極85、及び薄膜平板81と接合層7
8を通じて微小ティップ80とも電気的に接続してい
る。これにより支持部はねじり梁82を介して薄膜平板
81をエアブリッジ(AirBridge)構造にて機
械的かつ電気的に接続する。
【0031】本発明のプローブは、固定電極86と固定
電極85に電圧を印加することにより、固定電極86と
平板電極部88との間に静電引力が生じ、ねじり梁がね
じり回転し、平板電極部がシリコンブロック側に変位
し、微小探針が逆側に変位する、すなはち、薄膜平板8
1がねじり梁の回転軸回りに回転変位する静電アクチュ
エータの機能を有している。本発明の静電アクチュエー
タを有するプローブでは、可橈梁の自由端に微小ティッ
プを有することでAFM用プローブとして用いると共
に、微小ティップ及び薄膜平板が電気導電性を有するこ
とによりSTM用プローブとしても用いることが可能で
あり、さらに複合型STM/AFM用プローブとして利
用できる。また、図4で示したSTM装置に本発明のプ
ローブを用いることで、固定電極85と固定電極86に
電圧を印加し微小ティップを変位させ、XYZ軸駆動ピ
エゾ素子のZ方向の駆動を換わりに行うことができる。
図10及び図11は本発明のプローブの製造方法を説明
するための作製工程図である。
【0032】図10、11を用いて図9に示すプローブ
のA−A断面図における本発明の製造方法について説明
する。第3基板として、シリコン基板91上に二酸化シ
リコン膜の絶縁層92を介して後工程で薄膜平板81と
なるn型の結晶シリコン膜93(30Ω/□、厚さlμ
m)が形成してなるSOI(Si on Insula
tor)基板を用いた(図10(a))。前記基板上に
フォトレジストを塗布し露光、現像を行うフォトリソグ
ラフィプロセスを用いてフォトレジストのパターニング
を施し、該フォトレジストをマスクとして結晶シリコン
膜93をCF4ガスを用いて反応性イオンエッチング
(RIE)によりエッチングし、後工程にて薄膜平板と
なる開口部87を有するビームパターン84を形成し、
フォトレジストをレジスト剥離液を用いて剥離し図10
(b)に示すビームパターンを有する第3基板を作製し
た。第3基板と接着する第2基板として、シリコン基板
95を用意し、シリコン基板95を裏面から結晶軸異方
性エッチングする際のマスクとなる窒化シリコン膜を低
圧CVD(Low Pressure Chemica
l Vapour Deposition)にて0.5
μm形成した。窒化シリコン膜の成膜条件は成膜温度8
48℃、流量比NH3:SiH2Cl2=10ccm:
20ccm、成膜圧力0.2Torrである。さらに後
工程にて第2基板上に空隙を介して薄膜平板81が形成
される場所の裏面の窒化シリコン膜101の一部をフォ
トリソグラフィプロセスとCF4を用いた反応性イオン
エッチングにより図10(c)に示すようにパターニン
グした。固定電極85(不図示)、86は、Ptターゲ
ットを用いてスパッタ法によりPtを100nm成膜
し、フォトリソグラフィプロセスによりフォトレジスト
をパターニングし、該フォトレジストをマスクとしてA
rイオンによりイオンミーリング(Ion Milli
ng)し、フォトレジストを除去し図9に示すようにパ
ターニングし形成した。次に、第2基板上に、樹脂膜で
ある接着層97をスピナー法により塗布した。樹脂膜と
してフォトレジストである東京応化(株)製のゴム系レ
ジストOMR−83(商品名)を用いた(図10
(c))。塗布する際の樹脂を溶解した溶液中に含まれ
る溶媒の含有量を調節しないと接着層と第3基板との間
に気泡が残る場合がある。硬化しない程度の低温にて前
処理加熱を施し樹脂膜中に含まれる溶媒の含有量を調節
することで界面に気泡が残ることを防止できる。接着層
97を、50℃にて15分間の前処理加熱を行った。
【0033】他の接着層を形成する工程としては、デイ
ッピング法、スプレー法等により塗布する方法等の樹脂
膜形成法を用いて行うことが可能である。塗布方法では
樹脂膜は基板上の表面凹凸が存在しても、平坦性良く塗
布することが可能であり、これにより第3基板と接着す
る工程にて基板表面粗さ及び固定電極の段差に依存せず
に良好な面接着を得ることが可能となる。樹脂材料とし
ては、回路を集積化したSi基板上に樹脂膜を形成する
場合ナトリウムイオン等の不純物の少ないフォトレジス
トが好ましい。さらに好ましくは、密着力及び機械的な
強度に優れたゴムを有するゴム系フォトレジスト(例え
ば「微細加工とレジスト」、野々垣三郎著、高分子学会
編集、共立出版発行、1990年、11頁第3行のゴム
系フォトレジスト)である。このため本実施例では、O
MR−83を使用した。接着層46を塗布した後に、図
10(b)の第2基板と図10(c)の第1基板を裏面
より圧力をかけて押し当てた後に、150℃に加熱処理
することにより接着層を硬化させ、図10(d)に示す
ように接着した。第3基板に結晶シリコン膜93にビー
ムパターン94を形成したことで、溝ができ、接着層を
加熱処理し硬化する際に発生する有機溶媒の蒸気を前記
溝を通じて逃がすことができ、気泡が残ることを防止で
きた。硬化後の接着層の膜厚は2μmであった。
【0034】この後、図10(d)の接着した基板に対
して、80℃、30wt%のKOH水溶液中で第3基板
のシリコン基板91をエッチング除去し、さらにHF水
溶液にて絶縁層92をエッチング除去した(図10
(e))。次に、Ptターゲットを用いてスパッタ法に
よりPtを50nm成膜し、フォトリソグラフィプロセ
スによりフォトレジストをパターニングし、該フォトレ
ジスト110をマスクとしてArイオンによりイオンミ
ーリング(Ion Milling)し、フォトレジス
ト、図10(f)に示すように接合層78を形成した。
この後、酸素ガスを用いた反応性イオンエッチングによ
り、図10(g)に示すようにフォトレジスト110及
び接着層97の一部をエッチングした。このようにして
形成したビームパターン及び接合層上に支持層となるA
l膜98を真空蒸着法の一つであるAlターゲットを用
いたイオンビームスパッタリング法により1μm成膜し
た。Al膜98上にフォトリソグラフィプロセスにより
フォトレジスト111を塗布、露光、現像し(図11
(h))、Al膜98をりん酸、硝酸及び酢酸からなる
Alエッチャントを用いてパターニングし図9の支持部
83、84のパターンをねじり梁82上に形成した。さ
らに、酸素ガスを用いた反応性イオンエッチングによ
り、フォトレジスト111を除去した(図11
(i))。
【0035】第1基板71は、実施例1に図2(a)か
ら図2(c)に示したティップ材料層を形成するまでの
工程と同様であり、密着層76と剥離層75上に微小テ
ィップ材料となるAuを1μm成膜したティップ材料層
77からなる。第1基板71のティップ材料層77と接
合層78とを位置合わせし、接合を行った(図11
(j))。接合は第1基板と第2基板の裏面に圧力を加
えて圧着する方法を用いている。これによりAuとPt
との結合がなされ、ティップ材料層77と接合層78が
接合し、第1基板と第2基板を当接後に離すことにより
剥離層上のAuのみが接合層78上に転写され、微小テ
ィップ80を形成できた。次に第2基板上にフォトレジ
スト112を塗布し(図11(k))、水酸化カリウム
水溶液を用いた結晶軸異方性エッチングにより第2基板
の裏面側からシリコン基板95の一部をエッチングしシ
リコンブロック104を形成し、さらに裏面側から薄膜
平板下部の窒化シリコン膜100をCF4ガスを用いた
反応性イオンエッチングにより除去した(図11
(l))。最後に、酸素プラズマによりフォトレジス卜
111及び薄膜平板下部の樹脂膜よりなる接着層97を
アッシングし空隙102を形成した。以上の形成法を用
いて図11(m)の空隙102を持つ、結晶シリコンか
らなるねじり梁82と薄膜平板81、及び接合層上に形
成された微小ティップ80を有する、Alの支持部8
3、84で支持された図8に示す静電アクチュエータの
機能を持つプローブを形成した。酸素プラズマによるア
ッシングにより各電極がエッチングされることはなく、
かつウエットエッチングによる犠牲層除去の際に問題と
なるStickingを回避することができた。
【0036】本発明の形成法では、結晶シリコンにより
薄膜平板を作製したことにより、本質的に内部応力を持
たない反りのないプローブを作製することができた。ま
た、固定電極85と固定電極86の間に電圧を印加する
ことにより平板電極部の自由端はシリコンブロック方向
に、可橈梁の自由端は平板電極部の自由端とは逆方向に
ねじり梁の捩り回転に応じて変位した。また、本発明の
製造方法により作製したプローブでは、AFM変位測定
の為のレーザーの反射を可橈梁の先端に設けた接合層の
裏面にて行う事ができ、反射膜の代用となる。これによ
り、可橈梁の裏面の全面に形成する必要がなく、薄膜平
板は反射膜の膜応力により反ることがなかった。本実施
例では、接着層を第2基板上に形成し第3基板と接着し
たが、第3基板上、または第2基板及び第3基板の両面
に形成した後に接着しても同様のプローブの形成が可能
であった。
【0037】[実施例5]本実施例では実施例4で示し
た本発明の静電アクチュエータの機能を有するプローブ
を1つの基板上に複数形成したマルチプローブの例につ
いて説明する。図12は、窒化シリコン膜150、15
1が形成されたシリコンブロック154上に、図9に示
したプローブを複数形成したマルチプローブを説明する
斜視図である。本発明のマルチプローブは図12より以
下の構造を持つ。121、131、141は薄膜平板で
あり、夫々ねじり梁122、132、142を側面に有
し、夫々支持部123と124、133と134、及び
143と144により各ねじり梁の上面で吊り下げ支持
されている。また、薄膜平板121、131、141は
夫々接合層128、138、148、及び微小ティップ
120、130、140を有している。また、夫々のプ
ローブは対となる固定電極125と126、135と1
36、145と146を有し、対となる固定電極間に電
圧を印加することにより、各プローブのねじり梁の回転
軸回りに回転変位させ、夫々のプローブを独立に変位さ
せることが可能である。結晶シリコンにより薄膜平板を
作製したことにより、本質的に内部応力を持たない反り
のないプローブを作製することができ、また本発明の微
小ティップの製造法にて形成した形状の揃った微小ティ
ップを用いることにより、マルチ化する際に問題となる
カンチレバー等の反りやティップの高さばらつきによ
る、シリコンブロックとティップとの高さばらつき、ま
た、複数のティップのそれぞれの先端曲率半径のばらつ
きを抑えることが可能となり、作製再現性の高いマルチ
プローブを提供することができた。
【0038】
【発明の効果】本発明は、以上の構成によって、製造工
程におけるティップ材料層のエッチングを行うことなく
プロセスでの工程を簡略化することが可能となり、ま
た、凹部を形成した第1基板、すなわち微小ティップの
雌型は繰り返し使用ができるため、生産性の向上、製造
コストの低減を図ることが可能となる。また、本発明に
おいては、微小ティップの形成を第1基板のエッチング
によらず、第2基板上の接合層に転写するため、エッチ
ング液によるティップ材料の劣化、汚染等を防ぐことが
でき、これにより微小ティップとして再現性の良い安定
な特性を確保することができる。また、本発明において
は、金属からなる微小ティップ材料を用いるため、ST
M用微小ティップとして再現性の良い安定な特性を確保
することができる。また、本発明においては、第2基板
上に接合層を有する弾性体をあらかじめ形成させておく
ことによりティップを有する弾性体からなるAFM用の
プローブを作製することが容易になり、反射膜を形成す
る必要がなくなり、かつ反射膜を形成したことに伴う薄
膜カンチレバーのそりを回避することが可能となる。ま
た、本発明においては、先端を鋭利に形成でき、AFM
やSTM用の微小ティップとして優れた特性を示す微小
ティップを製造することができ、複数の微小ティップを
形成した場合においても微小ティップの先端曲率半径が
揃っており、チップの複数化(マルチ化)を容易に実現
することができる。さらに、本発明においては、ティッ
プを脚部とこれに支持された先端部により構成すること
により、ティップの重量を軽減でき、弾性体上に形成す
る際の共振周波数の低下を押さえることがでる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1によるプローブを示す図である。
【図2】実施例1によるプローブの製造方法を示す図で
ある。
【図3】実施例1によるプローブの製造工程におけるパ
ターンを示す図である。
【図4】実施例1によるプローブを用いたSTM装置の
ブロック図である。
【図5】実施例2によるプローブの製造方法を示す図で
ある。
【図6】実施例3によるプローブを示す図である。
【図7】実施例3によるプローブの製造方法を示す図で
ある。
【図8】実施例3によるプローブを用いたAFM装置の
ブロック図である。
【図9】実施例4で示したプローブを説明する斜視図
(a)及びA−A断面図(b)である。
【図10】実施例4のプローブの製造方法の作製工程を
示す断面図である。
【図11】実施例4のプローブの製造方法の作製工程を
示す断面図である。
【図12】実施例5で示したマルチプローブを説明する
斜視図である。
【図13】従来例の微小ティップの製造工程断面図であ
る。
【図14】従来例の微小ティップの製造方法の主要工程
を示す断面図である。
【符号の説明】
1:第1基板 2:保護層 3:凹部 4:剥離層 5:微小ティップ 6:レジスト 7:接合層 8:第2基板 9:弾性体(カンチレバー) 10:配線 11:試料 12:XYZ軸駆動ピエゾ素子 13:二酸化シリコン 14:窒化シリコン 15:表面保護層 71:第1基板 75:剥離層 76:密着層 77:探針材料層 78、128、138、148:接合層 80、120、130、140:微小探針 81、121、131、141:薄膜平板 82、122、132、142:ねじり梁 83、84、123、124、133、134、14
3、144:支持部 85、86、125、126、135、136、14
5、146:固定電極 87:開口部 88:平板電極部 89:可橈梁 91:シリコン基板 92:絶縁層 93:結晶シリコン膜 94:ビームパターン 95:シリコン基板 97:接着層 98:Al膜 100、101、150、151:窒化シリコン膜 102:空隙 104、154:シリコンブロック 110、111、112:フォトレジスト 201:基板 202:薄膜層 203:ティップ 204:基板 205:レジスト 206:レジスト開口部 207:導電性材料 208:ティップ 510、512:二酸化シリコン 514:シリコンウエハ 518:ピット 520、521:窒化シリコン 522:ピラミッド状ピット 532:Cr層 534:ソウカット 540:マウンティングブロック 542:金属膜

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に金属よりなる接合層を介して形成
    されたトンネル電流検出用の微小ティップにおいて、該
    微小ティップが接合層に接合する複数の脚部と該脚部に
    より支持される先端部とからなることを特徴とする微小
    ティップ。
  2. 【請求項2】前記微小ティップが、金属材料により形成
    されていることを特徴とする請求項1に記載の微小ティ
    ップ。
  3. 【請求項3】前記微小ティップを形成する金属材料が、
    貴金属または貴金属合金であることを特徴とする請求項
    2に記載の微小ティップ。
  4. 【請求項4】トンネル電流検出用の微小ティップの製造
    方法において、一方の基板の剥離層上に複数の脚部と該
    脚部により支持される先端部を有する微小ティップを形
    成し、他方の基板上の接合層へ前記剥離層上の微小ティ
    ップを転写して微小ティップを製造することを特徴とす
    る微小ティップの製造方法。
  5. 【請求項5】前記微小ティップの製造方法は、 シリコンよりなる第1基板の表面に少なくとも1つ以上
    の凹部を形成する工程と、 第1基板の凹部を含む基板上に剥離層を形成する工程
    と、 前記第1基板の剥離層上に微小ティップ材料を形成する
    工程と、 前記微小ティップ材料上にレジストを塗布する工程と、 前記レジストをフォトリソグラフィーの手法により加工
    し、これをマスクとして微小ティップ材料をエッチング
    し、複数の脚部と該脚部により支持される先端部を有す
    る微小ティップ構造を形成する工程と、 第2基板上に接合層を形成する工程と、 前記第1基板における凹部を含む剥離層上の微小ティッ
    プ材料を、前記第2基板上の接合層に接合する工程と、 前記第1基板における剥離層と微小ティップ材料の界面
    で剥離を行い、前記第2基板上の接合層上に微小ティッ
    プ材料を転写する工程と、 を少なくとも有することを特徴とする微小ティップの製
    造方法。
  6. 【請求項6】前記ティップと前記接合層との接合が、金
    属同士の圧着による金属結合であることを特徴とする請
    求項4または請求項5に記載の微小ティップの製造方
    法。
  7. 【請求項7】前記剥離層が、前記第1基板の表面を熱酸
    化してなる二酸化シリコンであることを特徴とする請求
    項4〜請求項6のいずれか1項に記載の微小ティップの
    製造方法。
  8. 【請求項8】前記ティップまたは前記接合層のうち少な
    くとも一方の材料が、Auを含むことを特徴とする請求
    項4〜請求項7のいずれか1項に記載の微小ティップの
    製造方法。
  9. 【請求項9】基板上に形成された弾性体上に、金属より
    なる接合層を介して形成された微小ティップを有するト
    ンネル電流または微小力検出用のプローブにおいて、該
    微小ティップが接合層に接合する複数の脚部と該脚部に
    より支持される先端部とからなることを特徴とするプロ
    ーブ。
  10. 【請求項10】前記微小ティップが、金属材料により形
    成されていることを特徴とする請求項9に記載のプロー
    ブ。
  11. 【請求項11】前記微小ティップを形成する金属材料
    が、貴金属または貴金属合金であることを特徴とする請
    求項10に記載の微小ティップ。
  12. 【請求項12】トンネル電流または微小力検出用プロー
    ブの製造方法において、 シリコンよりなる第1基板の表面に少なくとも1つ以上
    の凹部を形成する工程と、 前記第1基板の凹部を含む基板上に剥離層を形成する工
    程と、 前記第1基板の剥離層上に微小ティップ材料を形成する
    工程と、 前記微小ティップ材料上にレジストを塗布する工程と、 前記レジストをフォトリソグラフィーの手法により加工
    し、これをマスクとして微小ティップ材料をエッチング
    し、複数の脚部と該脚部により支持される先端部を有す
    る微小ティップ構造を形成する工程と、 第2基板上に弾性体材料を形成する工程と、 前記第2基板における弾性体材料上に接合層を形成する
    工程と、 前記第1基板における凹部を含む剥離層上の微小ティッ
    プ材料を、前記第2基板における接合層に接合する工程
    と、 前記第1基板における剥離層と微小ティップ材料の界面
    で剥離を行い、前記第2基板における接合層上に微小テ
    ィップ材料を転写する工程と、 前記第2基板の一部を除去して弾性体材料から弾性体を
    形成する工程と、 を少なくとも有することを特徴とするプローブの製造方
    法。
  13. 【請求項13】前記ティップ材料層と前記接合層との接
    合が、金属同士の圧着による金属結合であることを特徴
    とする請求項12に記載のプローブの製造方法。
  14. 【請求項14】前記剥離層が、前記第1基板の表面を熱
    酸化してなる二酸化シリコンであることを特徴とする請
    求項12または13に記載のプローブの製造方法。
  15. 【請求項15】前記ティップ材料または前記接合層のう
    ち少なくとも一方の材料が、Auを含むことを特徴とす
    る請求項12〜請求項14のいずれか1項に記載のプロ
    ーブの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101173250B1 (ko) * 2010-06-08 2012-08-10 전남대학교산학협력단 폴리머 마이크로 탐침장치 및 그 제작방법
CN106018884A (zh) * 2015-03-24 2016-10-12 华亚科技股份有限公司 测试机台的探针组件及其制作方法

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