JP2004058267A - シリコン微小細線からなる3次元構造体、その製造方法及びそれを利用した装置 - Google Patents

シリコン微小細線からなる3次元構造体、その製造方法及びそれを利用した装置 Download PDF

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Abstract

【課題】信頼性の高い極微小なシリコン微小細線からなる、3次元構造体、その3次元構造体の製造方法及びそれを利用した装置を提供する。
【解決手段】シリコン微小細線からなる3次元構造体であって、単結晶材料の結晶性を用いたウェットエッチングにより、ナノ乃至ミクロンオーダのワイヤ2を形成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シリコン微小細線からなる3次元構造体に関するものである。特に、シリコン等の結晶性を用いたエッチングにより、ナノメートル(ナノと言う)乃至ミクロンのワイヤを実現し、それを要素に用いる3次元構造体、その製造方法及びそれを利用した装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来は、シリコンを用いた板状の構造体や、ブロック状の構造体、金属導線を折り曲げて作製した構造体により、振動子、コイル等が実現されていた。
【0003】
また、従来は、探針をコバルト、鉄などで磁化し、それを原子間力顕微鏡の探針として用いて磁場の検出を行っていた。
【0004】
更に、本願発明者らは、微小3次元構造体からなるカンチレバーなどを下記の特許文献1で既に提案している。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−91441号公報(第7頁−第8頁,図4)
【特許文献2】
特開2001−289768号公報(第3頁−第4頁,図1)
【特許文献3】
特開2003−114182号公報(第5頁−第6頁,図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の微小探針では磁力のインプロセスでの制御は不可能であった。
【0007】
また、走査型温度顕微鏡では、温度検出部となるループは手作り、もしくは単品のナノファブリケーションによっており、追試、多点計測が困難であった。
【0008】
更に、従来の走査型電子顕微鏡内走査型力顕微鏡は、カンチレバーが板状であるため、試料法線方向から走査型電子顕微鏡による観察を行う場合、カンチレバーが観察点を遮蔽してしまい、観察が困難な上、どこを観察しているかが分かり難いといった問題があった。
【0009】
また、シリコンを用いた細線からなる3次元構造体によってカンチレバーを微小化すると、質量分析や力検出の感度が向上することが期待できるが、表面付近に存在する結晶欠陥などのダメージが、機械的振動子としてのQ値に対して与える影響が大きくなるので、表面付近のダメージを減らす工夫が必要である。特に、反応性イオンエッチング(異方性エッチング)によって形成するシリコン微小細線からなる3次元構造体の場合には、その結晶欠陥などのダメージが大きくなるので、エッチング手法の検討が重要である。
【0010】
本発明は、上記状況に鑑みて、信頼性の高い極微小なシリコン微小細線からなる3次元構造体、その製造方法及びそれを利用した装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、
〔1〕シリコン微小細線からなる3次元構造体において、単結晶材料の結晶性を用いたウェットエッチングにより得られるナノ乃至ミクロンオーダのワイヤから形成されることを特徴とする。
【0012】
〔2〕上記〔1〕記載のシリコン微小細線からなる3次元構造体であって、前記ワイヤを複数本用いて作製される微小コイルであることを特徴とする。
【0013】
〔3〕シリコン微小細線からなる3次元構造体を利用した装置において、単結晶材料の結晶性を用いたウェットエッチングにより、ナノ乃至ミクロンオーダのワイヤを形成し、このワイヤを複数本用いて作製される微小コイルにより、磁場の発生又は磁場の検出を行うことを特徴とする。
【0014】
〔4〕シリコン微小細線からなる3次元構造体を利用した装置において、単結晶材料の結晶性を用いたウェットエッチングにより、ナノ乃至ミクロンオーダのワイヤを形成し、このワイヤを複数本用いて微小コイルを作製し、この微小コイルの抵抗が温度により変化することを利用して微小領域の温度計測を行うことを特徴とする。
【0015】
〔5〕上記〔4〕記載のシリコン微小細線からなる3次元構造体を利用した装置において、前記微小コイルを、平面試料の温度分布、生体試料の温度分布と代謝の可視化、電子デバイスの温度分布のマッピングに用いることを特徴とする。
【0016】
〔6〕シリコン微小細線からなる3次元構造体を利用した装置において、単結晶材料の結晶性を用いたウェットエッチングにより、ナノ乃至ミクロンオーダのワイヤを形成し、このワイヤを複数本用いて振動子を作製し、この振動子の振幅変化、位相変化、自励周波数変化を用いて原子レベルの相互作用、力、質量の変化を検出することを特徴とする。
【0017】
〔7〕シリコン微小細線からなる3次元構造体を利用した装置において、単結晶材料の結晶性を用いたウェットエッチングにより、ナノ乃至ミクロンオーダのワイヤを形成し、このワイヤを複数本用いて作製される網目状の構造体により特定の粒度の試料の捕捉を行うことを特徴とする。
【0018】
〔8〕上記〔7〕記載のシリコン微小細線からなる3次元構造体を利用した装置において、前記網目状の構造体の表面を修飾することにより、特定の物質を吸着するフィルタを構成することを特徴とする。
【0019】
〔9〕上記〔7〕記載のシリコン微小細線からなる3次元構造体を利用した装置において、前記網目状の構造体を全体として弾性体として振る舞うようになし、前記網目状の構造体により、弾性的な構造体を構成することを特徴とする。
【0020】
〔10〕上記〔7〕記載のシリコン微小細線からなる3次元構造体を利用した装置において、前記網目状の構造体を3次元光学フィルタ、グレーティング、又は遮蔽窓として構成することを特徴とする。
【0021】
〔11〕上記〔7〕記載のシリコン微小細線からなる3次元構造体を利用した装置において、前記網目状の構造体を抵抗体のあみだ型構造とし、回路網を実現することを特徴とする。
【0022】
〔12〕シリコン微小細線からなる3次元構造体を利用した装置において、単結晶材料の結晶性を用いたウェットエッチングにより、ナノ乃至ミクロンオーダのワイヤを形成し、このワイヤを複数本用いて3次元構造体を構成し、前記ワイヤの交点にウェットエッチングにより作製される探針やブロックをプローブや質量として用い、所定の振動特性を有する構造体とすることを特徴とする。
【0023】
〔13〕シリコン微小細線からなる3次元構造体を利用した装置において、単結晶材料の結晶性を用いたウェットエッチングにより、ナノ乃至ミクロンオーダのワイヤを形成し、このワイヤを複数本用いて作製される観察部位を観察しやすい顕微鏡の探針を有することを特徴とする。
【0024】
〔14〕シリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法において、シリコン単結晶の{100}面を表面に持つSOI基板を用意し、このSOI基板のSOI層の一部にシリコン酸化薄膜を形成し、このシリコン酸化薄膜及び一部のSOI層上にシリコン窒化薄膜を形成し、このシリコン窒化薄膜の一部を除去して、前記SOI層を〈110〉方位に平行な細長い形状が繰り返し配列するように露出させ、この露出したSOI層の部分をウェットエッチングして除去し、このウェットエッチングによって露出した{111}面を熱酸化して熱酸化膜を形成し、残っている前記シリコン窒化薄膜の一部を再び除去して新たに露出したSOI膜をウェットエッチングして、シリコン細線の配列を形成し、前記SOI基板の埋め込み酸化膜を除去し、独立して振動できるシリコン細線を形成することを特徴とする。
【0025】
〔15〕上記〔14〕記載のシリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法において、前記シリコン細線の基部をこのシリコン細線の幅の両側で異なるように形成することを特徴とする。
【0026】
〔16〕上記〔14〕記載のシリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法において、前記シリコン細線の長さが一定になるように加工することを特徴とする。
【0027】
〔17〕上記〔14〕記載のシリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法において、前記シリコン細線の長さを変化させるように加工することを特徴とする。
【0028】
〔18〕シリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法において、シリコン単結晶の{100}面を表面に持つSOI基板を用意し、このSOI基板のSOI層の上にシリコン窒化薄膜を形成し、このシリコン窒化薄膜の一部を除去して、前記SOI層を〈110〉方位に平行な細長い形状が繰り返し配列するように露出させ、この露出したSOI層の部分をウェットエッチングして除去し、このウェットエッチングによって露出した{111}面を熱酸化して熱酸化膜を形成し、残っている前記シリコン窒化薄膜の一部を再び除去して新たに露出したSOI膜をウェットエッチングして、シリコン細線の配列を形成し、前記SOI基板の埋め込み酸化膜を除去し、独立して振動できるシリコン細線を形成することを特徴とする。
【0029】
〔19〕上記〔18〕記載のシリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法において、前記シリコン細線の基部をこのシリコン細線の幅の両側で異なるように形成することを特徴とする。
【0030】
〔20〕上記〔18〕記載のシリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法において、前記シリコン細線の長さが一定になるように加工することを特徴とする。
【0031】
〔21〕上記〔18〕記載のシリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法において、前記シリコン細線の長さを変化させるように加工することを特徴とする。
【0032】
〔22〕上記〔14〕記載のシリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法において、前記3次元構造体がプローブであることを特徴とする。
【0033】
〔23〕上記〔22〕記載のシリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法において、前記プローブが片持ち梁であることを特徴とする。
【0034】
〔24〕上記〔23〕記載のシリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法において、前記片持ち梁が原子間力顕微鏡用カンチレバーであることを特徴とする。
【0035】
〔25〕上記〔22〕記載のシリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法において、前記プローブが両持ち梁であることを特徴とする。
【0036】
〔26〕上記〔18〕記載のシリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法において、前記3次元構造体がプローブであることを特徴とする。
【0037】
〔27〕上記〔26〕記載のシリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法において、前記プローブが片持ち梁であることを特徴とする。
【0038】
〔28〕上記〔27〕記載のシリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法において、前記片持ち梁が原子間力顕微鏡用カンチレバーであることを特徴とする。
【0039】
〔29〕上記〔26〕記載のシリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法において、前記プローブが両持ち梁であることを特徴とする。
【0040】
〔30〕シリコン微小細線からなる3次元構造体において、上記〔14〕記載のシリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法を用いて得られる。
【0041】
〔31〕シリコン微小細線からなる3次元構造体において、上記〔18〕記載のシリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法を用いて得られる。
【0042】
すなわち、
(1)シリコン微小細線を複数本用いてコイルを作製し、それを微小コイルとして用い、磁場の発生、磁場の検出を行う。
【0043】
(2)シリコン微小細線を複数本用いてコイルを作製し、その抵抗が温度により変化することを利用して微小領域の温度計測を行う。また、このコイルを平面試料の温度分布、生体試料の温度分布と代謝の可視化、電子デバイスの温度分布等のマッピングに用いる。
【0044】
(3)シリコン微小細線を複数本用いて振動子を作製し、その振幅変化、移相変化、自励周波数変化を用いて原子レベルの相互作用、力、質量の変化を検出する。
【0045】
(4)シリコン微小細線を複数本用いて網目状の構造体を構成し、それにより特定の粒度の試料の捕捉を行う。
【0046】
(5)シリコン微小細線を複数本用いて網目状の構造体を構成し、その表面を修飾することにより、特定の物質を吸着するフィルタを実現する。
【0047】
(6)シリコン微小細線を複数本用いて網目状の構造体を構成し、全体として弾性体として振る舞うようにし、その構造体により、ダメージの少ない弾性体の構造体を実現する。
【0048】
(7)シリコン微小細線を複数本用いて網目状の構造体を構成し、3次元光学フィルタ、グレーティング、遮蔽窓を実現する。
【0049】
(8)シリコン微小細線を複数本用いて網目状の構造体を構成し、それを抵抗体のあみだ型構造とし、回路網を実現する。
【0050】
(9)シリコン微小細線を複数本用いて3次元までの構造体を構成し、シリコン微小細線の交点にウェットエッチングにより作製した探針やブロックを作製する。これをプローブや質量として用い、所定の振動特性を有する構造体とする。
【0051】
(10)シリコンの結晶性を生かした結晶欠陥などのダメージがないシリコン微小細線からなる片持ち梁とする。
【0052】
(11)プローブとしての微小細線の基部がその細線の幅の両側で異なる形状を有し、シリコン酸化薄膜を省略した簡易なプロセスを採用することができ、安価に製造することができる。また、片持ち梁の基部が揃っていないために堅牢な構造の片持ち梁とする。
【0053】
(12)プローブ特性が良好な長さの等しい片持ち梁とする。
【0054】
(13)プローブ特性が良好な長さの異なる片持ち梁とする。
【0055】
(14)シリコンの結晶性を生かした結晶欠陥などのダメージがないシリコン微小細線からなる両持ち梁とする。
【0056】
(15)プローブ特性が良好な長さの等しい両持ち梁とする。
【0057】
(16)プローブ特性が良好な長さの異なる両持ち梁とする。
【0058】
(17)プローブ特性が良好なシリコン微小細線からなる片持ち又は両持ち梁を有する3次元構造体を得る。
【0059】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図を参照しながら説明する。
【0060】
図1は本発明の実施例を示す複数の微小ワイヤで支持される探針を有する装置の模式図である。
【0061】
この図において、1はカンチレバーベース、2は複数の微小ワイヤ、3は探針、4は試料である。
【0062】
このように、探針3の支持機構が複数の微小ワイヤ〔ナノメートル(以下、ナノと略す)〕乃至ミクロンオーダ〕であるため試料4の観察部位を遮蔽することがなく、探針3による観察部位を光学顕微鏡や走査型顕微鏡で観察することが容易である。
【0063】
なお、本願発明者は、半導体材料を用いて形成される、微小な機械的振動子、その製造方法及びそれを用いた測定装置を、既に、上記特許文献1として提案している。
【0064】
図2は本発明の実施例を示す複数の微小ワイヤで支持される探針を有する振動子(装置)の斜視図である。
【0065】
この図において、100は振動子のベース、101,102は2本の微小ワイヤ、103はその2本の微小ワイヤ101,102の交点に形成される探針である。
【0066】
図3は本発明の実施例を示す複数の微小ワイヤからなる微小コイル(装置)の斜視図である。
【0067】
この図において、200は微小コイルのベース、201はV字形状の微小ワイヤからなる微小コイルである。
【0068】
図4は本発明の実施例を示す両持ちダブル微小ワイヤで支持される探針を有する振動子(装置)の斜視図である。
【0069】
この図において、300は両側に配置される振動子のベース、301,302は両側に配置される振動子のベース300からそれぞれ延びる2本の微小ワイヤ、303はそのそれぞれの2本の微小ワイヤ301,302の交点に形成される探針である。
【0070】
なお、図4に見られる探針303を設けないようにすることにより、両持ちダブル微小ワイヤからなるダブルコイルを構成するようにしてもよい。
【0071】
図5は本発明の実施例を示す微小ワイヤによるあみだ型構造の微小コイル(装置)の斜視図である。
【0072】
この図において、400は微小コイルのベース、401は微小ワイヤによるあみだ型構造の微小コイルである。なお、この装置は3次元化も可能である。
【0073】
図6は本発明の実施例を示す温度による抵抗変化を検出するための複数の微小ワイヤで支持される探針を有する振動子(装置)の斜視図、図7はその抵抗ブリッジを示す図である。
【0074】
この図において、500はカンチレバー支持部、501は複数の微小ワイヤ、502は探針である。
【0075】
この実施例では、微小ワイヤ501で構成される各カンチレバーにボロンドーピングを行い、導電性を与え、カンチレバー支持部500に、図7に示すような抵抗ブリッジを構成することにより、カンチレバーの温度による抵抗変化を検出することができる。熱容量が極めて小さいため、高い感度と応答周波数を得ることができる。なお、図7において、r1 は複数の微小ワイヤ部の抵抗、r2 ,r3 はカンチレバー支持部500の抵抗である。
【0076】
上記した図2〜図6に示した装置の製造方法によれば、例えば、単結晶シリコンをKOHでエッチングすることにより、複数の結晶面からなる微小ワイヤを得ることができる。例として、シリコン{111}面2面と、シリコン{100}面1面からなる微小ワイヤがある。
【0077】
また、単結晶シリコンには、シリコン{111}面および、それに相当する面が複数方向にあるため、その組み合わせにより、異なる軸方向を有する微小ワイヤを単結晶シリコン中からエッチングで得ることが可能である。
【0078】
更に、方位の異なる微小ワイヤや、互いに平行な微小ワイヤの組み合わせにより、1次元の線や、2次元から3次元までの、コイル構造、あみだ型構造、編み目構造、振動子構造等を実現することが可能となる。3次元の構造を実現する場合は、シリコンと酸化シリコン等の多層構造を用い、エッチングされる部分とされない部分を適宜マスクする。
【0079】
ここで、本発明により得られた構造体は、梁、V字型コイル、V字型抵抗体、あみだ型構造体、3次元リンク構造と見なし、使用することが可能である。いずれの場合も、従来は手作りや、板状のものの組み合わせに依っていたものを、本発明によれば、微小化、多数化、均一化、3次元化、高周波化、低損失化することによる利点が得られる。
【0080】
この梁は針や片持ち梁、プローブとして用いられ、V字型コイルは微小コイルとして用いられる。
【0081】
また、V字型抵抗体は、その抵抗値が温度により変化することを利用して微小領域の温度マッピングのためのプローブとして用いられる。
【0082】
あみだ型構造体は、物理的濾過器、もしくは、その表面を修飾することにより、物理・化学的濾過器として用いることができる。また、このあみだ型構造体は、一種のスポンジ構造で、所定の弾性が実現でき、光を方向や波長により選択できるフィルタとして機能する。また、構造体に振動を与えると、光の変調素子として機能する。そして、特定の物質の濾過器としての構造体と、振動子としての構造体の機能を合わせることにより、特定の物質の吸着を、構造体の振動特性の変化として検出可能とする。
【0083】
また、微小ワイヤから構成される構造体の、微小ワイヤ内を光や振動の導波路として用い、光や振動の伝搬の制御を可能とする。
【0084】
以上のように、シリコン等の結晶性を用いたウェットエッチングにより、ナノ乃至ミクロンの微小ワイヤを実現し、それを要素に用いる3次元構造体を実現することができる。これにより、振動子、網、コイル、発熱ループ、フィルタ、磁気検出素子をミクロンからサブミクロンの大きさで実現することが可能となる。
【0085】
したがって、振動子による力や質量の検出、網による特定の粒度の試料の捕捉、コイルによる微小磁場の発生と磁場の検出、発熱ループによる試料の温度分布の計測等が可能となる。
【0086】
この作製方法は、数百万、数億の微小ワイヤにより構成される3次元構造体の大量生産に適応している。
【0087】
図8は本発明の実施例を示す変調機能を付加することができる微小コイル(装置)の模式図である。
【0088】
この図において、600は微小コイルの支持部、601は微小ワイヤで構成される微小コイル、602は試料である。
【0089】
この実施例では、微小ワイヤで構成される微小コイル601に電流を流し、その微小コイル601が試料602の磁場から受けるローレンツ力やその勾配を振動方向の力として検出することができる。
【0090】
これにより、磁性探針の特性を用いずに磁気分布計測が可能になる。また、電流を変調するなど、従来の磁性探針では可能でなかった変調機能を付加することができる。
【0091】
本発明は、走査型プローブ顕微鏡、振動計測、表面界面特性、電気回路、質量検出器、回路網、物質捕捉フィルタ、弾性材料や、温度計測、電子デバイス温度分布計測、生体試料温度分布、代謝計測に適用可能である。
【0092】
以下の発明において、一般に、カンチレバーとは、原子間力顕微鏡用カンチレバーを意味し、プローブとは、原子間力顕微鏡用カンチレバーに限定されることなく、質量検出や磁場検出等の多様な用途に用いられるものを意味する。
【0093】
図9は本発明の実施例を示すシリコン微小細線からなるプローブとしてのカンチレバーの構成図であり、図9(a)はその斜視図、図9(b)はその平面図、図9(c)は図9(b)のL−L線断面図である。
【0094】
ここで、701はハンドリングウエハ、702は埋め込み酸化膜、703はSOI層、707はSOI層703の結晶性を生かして形成されるシリコン微小細線(片持ち梁からなるカンチレバー)である。
【0095】
以下、このカンチレバー(微小ワイヤの片持ち梁タイプ)の製造方法について、図10〜14を参照しながら説明する。
【0096】
(1)まず、図10(a−1)は平面図、図10(a−2)は斜視図であり、これらの図に示すように、ステップS1において、ハンドリングウエハ701上に埋め込み酸化膜702、その上にSOI層703を形成する。ここで、矢印Aは<100>方位、矢印Bは<110>方位を示している。
【0097】
(2)次に、図10(b−1)は平面図、図10(b−2)は斜視図であり、これらの図に示すように、ステップS2において、SOI層703上の一部にシリコン酸化(SiO2 )薄膜704を形成する。
【0098】
(3)次いで、図10(c−1)は平面図、図10(c−2)は斜視図であり、これらの図に示すように、ステップS3において、その上にシリコン窒化(Si3 4 )薄膜705を堆積する。
【0099】
(4)次に、図11(d−1)は平面図、図11(d−2)は図11(d−1)のA−A線断面図、図11(d−3)は図11(d−1)のB−B線断面図であり、これらの図に示すように、ステップS4において、シリコン窒化(Si3 4 )薄膜705をパターニングして、シリコン窒化(Si3 4 )薄膜705に細長く平行な長方形形状の窓をあける。その窓からはシリコン酸化(SiO2 )薄膜704のエッジ704Aが見えるようにする。長方形形状の窓の辺は<110>方位に平行になるように形成する。
【0100】
なお、ここで、窓は図11(d−4)に示すように、一方端を開口してもよいし、図11(d−5)に示すように、両端を開口するようにしてもよいし、図11(d−6)に示すように、他方端を開口するようにしてもよい。
【0101】
(5)次に、図12(e−1)は平面図、図12(e−2)は図12(e−1)のC−C線断面図、図12(e−3)は図12(e−1)のD−D線断面図であり、これらの図に示すように、ステップS5において、シリコン窒化(Si3 4 )薄膜705をマスクとして、窓から露出しているSOI層703をアルカリ性溶液でウェットエッチングする。すると、<111>面703Aで囲まれた凹みができる。
【0102】
(6)次に、図12(f−1)は平面図、図12(f−2)は図12(f−1)のE−E線断面図、図12(f−3)は図12(f−1)のF−F線断面図であり、これらの図に示すように、ステップS6において、熱酸化する。すると、シリコンが露出している<111>面703Aが熱酸化膜706で保護される。
【0103】
(7)次に、図13(g−1)は平面図、図13(g−2)は図13(g−1)のG−G線断面図、図13(g−3)は図13(g−1)のH−H線断面図であり、これらの図に示すように、ステップS7において、シリコン窒化(Si3 4 )薄膜705の一部を除去する。なお、ここではシリコン窒化(Si3 4 )薄膜705を部分的に残した場合を示しているが、全部除去するようにしてもよい。
【0104】
(8)次に、図13(h−1)は平面図、図13(h−2)は図13(h−1)のI−I線断面図であり、これらの図に示すように、ステップS8において、熱酸化膜706をマスクとして、2回目のウェットエッチングを施す。すると、図13(h−2)から明らかなように埋め込み酸化膜702上に片面が熱酸化膜706で保護された、断面がほぼ三角形状のSOI層703′が形成される。
【0105】
(9)次に、図14(i−1)は平面図、図14(i−2)は図14(i−1)のJ−J線断面図であり、これらの図に示すように、ステップS9において、ステップS6で生成した熱酸化膜706とステップS7で部分的に残したシリコン窒化(Si3 4 )薄膜705及びシリコン酸化(SiO2 )薄膜704を除去する。するとワイヤ状の断面がほぼ三角形状のSOI層703′が形成される。
【0106】
(10)次に、図14(j−1)は平面図、図14(j−2)は図14(j−1)のK−K線断面図であり、これらの図に示すように、ステップS10において、ワイヤ状の断面がほぼ三角形状のSOI層703′〔カンチレバー(片持ち梁)〕を所定の長さに加工する(RIE加工などを用いることができる)。
【0107】
(11)最後に、図14(k−1)は平面図、図14(k−2)は図14(k−1)のL−L線断面図であり、これらの図に示すように、ステップS11において、ワイヤ状の断面がほぼ三角形状のSOI層703′の下部の埋め込み酸化膜702を除去して分離することにより断面がほぼ三角形状のSOI層703′から長さが等しい単結晶材料の結晶性を生かしたシリコン微小細線〔カンチレバー(片持ち梁)〕707を形成することができる。
【0108】
このように、シリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法において、シリコン単結晶の{100}面を表面に持つSOI基板を用意し、このSOI基板のSOI層703の一部にシリコン酸化薄膜704を形成し、このSOI層703及びシリコン酸化薄膜704上にシリコン窒化薄膜705を形成し、このシリコン窒化薄膜705の一部を除去して、前記SOI層703を〈110〉方位に平行な細長い形状が繰り返し配列するように露出させ、この露出したSOI層703の部分をアルカリ性溶液によってウェットエッチングして除去し、このウェットエッチングによって露出した{111}面703Aを熱酸化して熱酸化膜706を形成し、残っている前記シリコン窒化薄膜705の一部を再び除去して新たに露出したSOI層703をアルカリ性溶液によってウェットエッチングして、得られた断面がほぼ三角形状のSOI層703′の熱酸化膜706、残っているシリコン窒化膜705、シリコン酸化膜704を除去し、シリコン微小細線の配列を形成した後に所定の長さに加工し、前記SOI基板の埋め込み酸化膜702を除去し、独立して振動できるシリコン微小細線〔カンチレバー(微小ワイヤの片持ち梁)〕707を形成する。
【0109】
図15は本発明の実施例を示すシリコン微小細線からなるプローブとしてのカンチレバーの第1の変形例を示す構成図であり、図15(a)はその斜視図、図15(b)はその平面図、図15(c)は図15(b)のM−M線断面図である。
【0110】
この実施例では、シリコン微小細線〔カンチレバー(微小ワイヤの片持ち梁タイプ)〕708はその基部は一定であるが、その長さが順次異なるように形成したものであり、その他の構造は上記したものと同一である。
【0111】
図16は本発明の実施例を示すシリコン微小細線からなるプローブとしてのカンチレバーの第2の変形例を示す構成図であり、図16(a)はその斜視図、図16(b)はその平面図、図16(c)は図16(b)のN−N線断面図である。
【0112】
この実施例では、シリコン微小細線〔カンチレバー(微小ワイヤの片持ち梁タイプ)〕709はその先端位置は同じ位置であるがその基部が傾斜しているため、長さが順次異なる形状をしている。その他の構造は上記したものと同一である。
【0113】
上記のように構成したので、カンチレバーをシリコンの結晶性に関係なく、異方性エッチング(RIEなど)により形成する従来例に対して、本発明によれば、シリコンの結晶性を生かした、結晶欠陥などのダメージがないシリコン微小細線からなる片持ち梁を形成することができる。
【0114】
図17は本発明の実施例を示すシリコン微小細線からなるプローブとしてのカンチレバーの構成図であり、図17(a)はその斜視図、図17(b)はその平面図、図17(c)は図17(b)のH−H線断面図である。
【0115】
ここで、801はハンドリングウエハ、802は埋め込み酸化膜、803はSOI層、806はSOI層803の結晶性を生かして形成されるシリコン微小細線(片持ち梁からなるカンチレバー)である。
【0116】
以下、このカンチレバー(微小細線の基部がその細線の幅の両側で異なる形状を有する片持ち梁)の製造方法を図18〜図20を参照しながら説明する。
【0117】
(1)まず、図18(a−1)は平面図、図18(a−2)は斜視図であり、これらの図に示すように、ステップS1において、ハンドリングウエハ801上に埋め込み酸化膜802、その上にSOI層803を形成する。ここで、矢印Aは<100>方位、矢印Bは<110>方位を示している。
【0118】
(2)次に、図18(b−1)は平面図、図18(b−2)は斜視図であり、これらの図に示すように、ステップS2において、SOI層803上にシリコン窒化(Si3 4 )薄膜804を形成する。
【0119】
(3)次に、図18(c−1)は平面図、図18(c−2)は図18(c−1)のA−A線断面図であり、これらの図に示すように、ステップS3において、シリコン窒化(Si3 4 )薄膜804をパターニングして、シリコン窒化(Si3 4 )薄膜804に細長く平行な長方形形状の窓をあける。その窓からはSOI層803が見えるようにする。長方形形状の窓の辺は<110>方位に平行になるように形成する。
【0120】
(4)次に、図18(d−1)は平面図、図18(d−2)は図18(d−1)のB−B線断面図であり、これらの図に示すように、ステップS4において、シリコン窒化(Si3 4 )薄膜804をマスクとして、アルカリ性溶液でウェットエッチングする。すると、<111>面803Aで囲まれた凹みができる。
【0121】
(5)次に、図19(e−1)は平面図、図19(e−2)は図19(e−1)のC−C線断面図であり、これらの図に示すように、ステップS5において、熱酸化する。すると、シリコンが露出している<111>面803Aが熱酸化膜805で保護される。
【0122】
(6)次に、図19(f−1)は平面図、図19(f−2)は図19(f−1)のD−D線断面図であり、これらの図に示すように、ステップS6において、長方形形状の窓の両端部を残してシリコン窒化(Si3 4 )薄膜804を部分的に除去する。
【0123】
(7)次に、図19(g−1)は平面図、図19(g−2)は図19(g−1)のE−E線断面図であり、これらの図に示すように、ステップS7において、熱酸化膜805をマスクとして、2回目のウェットエッチングを施す。すると、埋め込み酸化膜802上に片面が熱酸化膜805で保護された断面がほぼ三角形状のSOI層803′〔プローブとしての微小細線の基部がその細線の幅の両側で異なる形状を有する片持ち梁〕が形成される。
【0124】
(8)次いで、図20(h−1)は平面図、図20(h−2)は図20(h−1)のF−F線断面図であり、これらの図に示すように、ステップS8において、ステップS5で生成した熱酸化膜805と残っている両端のシリコン窒化(Si3 4 )薄膜804を除去する。するとワイヤ状の断面がほぼ三角形状のSOI層803′〔微小細線の基部がその細線の幅の両側で異なる形状を有する片持ち梁〕が形成される。
【0125】
(9)次に、図20(i−1)は平面図、図20(i−2)は図20(i−1)のG−G線断面図であり、これらの図に示すように、ステップS9において、ワイヤ状の断面がほぼ三角形状のSOI層803′を所定の長さにRIEなどで加工する。
【0126】
(10)最後に、図20(j−1)は平面図、図20(j−2)は図20(j−1)のH−H線断面図であり、これらの図に示すように、ステップS10において、ワイヤ状の断面がほぼ三角形状のSOI層803′の下部の埋め込み酸化膜802を除去する。すると、ワイヤ状のほぼ三角形状のSOI層803′はハンドリングウエハ801と分離され、微小細線の基部がその細線の幅の両側で異なる形状を有する片持ち梁806が形成される。
【0127】
図21は本発明の実施例を示すシリコン微小細線からなるプローブとしてのカンチレバーの変形例を示す構成図であり、図21(a)はその斜視図、図21(b)はその平面図、図21(c)は図21(b)のI−I線断面図である。
【0128】
この実施例においては、シリコン微小細線〔カンチレバー(微小ワイヤの片持ち梁)〕807の基部がその細線の幅の両側で異なる形状を有し、さらに、シリコン微小細線〔カンチレバー(微小ワイヤの片持ち梁)〕807の長さが順次異なるように形成したものであり、その他の構造は上記したものと同一である。
【0129】
このように、プローブとしての微小細線の基部がその細線の幅の両側で異なる形状を有する片持ち梁806,807は、シリコン酸化薄膜を省略した簡易なプロセスを採用することができ、安価に製造することができる。また、片持ち梁の基部が揃っていないために堅牢な構造の片持ち梁となり、経時変化にも耐久性があり折損することがないシリコンの結晶性を生かした片持ち梁を形成することができる。
【0130】
図22は本発明の実施例を示すシリコン微小細線からなるプローブとしての両持ち梁の構成図であり、図22(a)はその斜視図、図22(b)はその平面図、図22(c)は図22(b)のK−K線断面図である。
【0131】
ここで、901はハンドリングウエハ、902は埋め込み酸化膜、903はSOI層、907はSOI層903の結晶性を生かして形成されるシリコン微小細線(両持ち梁)である。
【0132】
以下、この微小ワイヤの両持ち梁の製造方法について、図23〜26を参照しながら説明する。
【0133】
(1)まず、図23(a−1)は平面図、図23(a−2)は斜視図であり、これらの図に示すように、ステップS1において、ハンドリングウエハ901上に埋め込み酸化膜902、その上にSOI層903を形成する。ここで、矢印Aは<100>方位、矢印Bは<110>方位を示している。
【0134】
(2)次に、図23(b−1)は平面図、図23(b−2)は斜視図であり、これらの図に示すように、ステップS2において、SOI層903上の両端にパターニングしてシリコン酸化(SiO2 )薄膜904を形成する。
【0135】
(3)次いで、図23(c−1)は平面図、図23(c−2)は図23(c−1)の斜視図であり、これらの図に示すように、ステップS3において、その全面にシリコン窒化(Si3 4 )薄膜905を堆積する。
【0136】
(4)次に、図24(d−1)は平面図、図24(d−2)は図24(d−1)のA−A線断面図、図24(d−3)は図24(d−1)のB−B線断面図であり、これらの図に示すように、ステップS4において、シリコン窒化(Si3 4 )薄膜905をパターニングして、両端がシリコン酸化(SiO2 )薄膜904にかかる長方形形状の窓をあける。なお、ここで、その窓の形状は図24(d−4)に示すようにその両端を開口するようにしてもよいし、図24(d−5)に示すようにその下端のみを開口するようにしてもよい。
【0137】
(5)次に、図24(e−1)は平面図、図24(e−2)は図24(e−1)のC−C線断面図、図24(e−3)は図24(e−1)のD−D線断面図であり、これらの図に示すように、ステップS5において、シリコン窒化(Si3 4 )薄膜905をマスクとして、アルカリ性溶液でウェットエッチングする。すると、<111>面903Aで囲まれた凹みができる。
【0138】
(6)次に、図25(f−1)は平面図、図25(f−2)は図25(f−1)のE−E線断面図、図25(f−3)は図25(f−1)のF−F線断面図であり、これらの図に示すように、ステップS6において、シリコン窒化(Si3 4 )薄膜905をマスクとして熱酸化する。すると、シリコンが露出している<111>面903Aが熱酸化膜906で保護される。
【0139】
(7)次に、図25(g−1)は平面図、図25(g−2)は図25(g−1)のG−G線断面図、図25(g−3)は図25(g−1)のH−H線断面図であり、これらの図に示すように、ステップS7において、シリコン窒化(Si3 4 )薄膜905を除去する。
【0140】
(8)次に、図26(h−1)は平面図、図26(h−2)は図26(h−1)のI−I線断面図であり、これらの図に示すように、ステップS8において、熱酸化膜906をマスクとして、2回目のウェットエッチングを施す。すると、埋め込み酸化膜902上に片面が熱酸化膜906で保護された断面がほぼ三角形状のSOI層903′(プローブとしての両持ち梁)が形成される。
【0141】
(9)次に、図26(i−1)は平面図、図26(i−2)は図26(i−1)のJ−J線断面図であり、これらの図に示すように、ステップS9において、ステップS6で生成した熱酸化膜906を除去する。するとワイヤ状の断面がほぼ三角形状のSOI層903′(プローブとしての両持ち梁)が形成される。
【0142】
(10)次に、図26(j−1)は平面図、図26(j−2)は図26(j−1)のK−K線断面図であり、これらの図に示すように、ステップS10において、ワイヤ状の断面がほぼ三角形状のSOI層903′の下部の埋め込み酸化膜902を除去する。すると、ワイヤ状の断面がほぼ三角形状のSOI層903′はハンドリングウエア901と分離され、SOI層903の結晶性を生かしたシリコン微小ワイヤからなる両持ち梁タイプのプローブ907が形成される。
【0143】
このように、シリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法において、シリコン単結晶の{100}面を表面に持つSOI基板を用意し、このSOI基板のSOI層903の上の両端部にシリコン酸化薄膜904を形成し、そのシリコン酸化薄膜904の上にシリコン窒化薄膜905を形成し、このシリコン窒化薄膜905の一部を除去して、前記SOI層903を〈110〉方位に平行な細長い形状が繰り返し配列するように露出させ、この露出したSOI層903の部分をアルカリ性溶液によってウェットエッチングして除去し、このウェットエッチングによって露出した{111}面903Aを熱酸化し、残っているシリコン窒化薄膜905の全部を再び除去して新たに露出したSOI膜903をアルカリ性溶液によってウェットエッチングして、シリコン微小細線の配列を形成し、SOI基板の埋め込み酸化膜902を除去し、独立して振動できるシリコン微小細線907を形成する。
【0144】
図27は本発明の実施例を示すシリコン微小細線からなるプローブとしての微小ワイヤの両持ち梁の変形例を示す構成図であり、図27(a)はその斜視図、図27(b)はその平面図、図27(c)は図27(b)のL−L線断面図である。
【0145】
この実施例では、微小ワイヤの両持ち梁908の長さが順次異なるように形成したものであり、その他の構造は上記したものと同一である。
【0146】
このように構成したので、両持ち梁をシリコンの結晶性に関係なく、異方性エッチング(RIEなど)により形成する従来法に対して、本発明ではシリコンの結晶性を生かした結晶欠陥などのダメージがないシリコン微小細線からなる両持ち梁を形成することができる。
【0147】
図28は本発明の実施例を示すシリコン微小細線からなるプローブとしての両持ち梁(微小細線の基部がその細線の幅の両側で異なる形状を有する)の構成図であり、図28(a)はその斜視図、図28(b)はその平面図、図28(c)は図28(b)のG−G線断面図である。
【0148】
ここで、1001はハンドリングウエハ、1002は埋め込み酸化膜、1003はSOI層、1006はSOI層1003の結晶性を生かして形成され、その基部がその細線の幅の両側で異なる形状を有するシリコン微小細線(両持ち梁)である。
【0149】
以下、この微小ワイヤの両持ち梁の製造方法について、図29〜31を参照しながら説明する。
【0150】
(1)まず、図29(a−1)は平面図、図29(a−2)は斜視図であり、これらの図に示すように、ステップS1において、ハンドリングウエハ1001上に埋め込み酸化膜1002、その上にSOI層1003を形成する。矢印Aは<100>方位、矢印Bは<110>方位を示している。
【0151】
(2)次に、図29(b−1)は平面図、図29(b−2)は斜視図であり、これらの図に示すように、ステップS2において、SOI層1003上の全面にシリコン窒化(Si3 4 )薄膜1004を形成する。
【0152】
(3)次いで、図29(c−1)は平面図、図29(c−2)は図29(c−1)のA−A線断面図であり、これらの図に示すように、ステップS3において、シリコン窒化(Si3 4 )薄膜1004をパターニングして、長方形形状の窓をあける。
【0153】
(4)次に、図30(d−1)は平面図、図30(d−2)は図30(d−1)のB−B線断面図であり、これらの図に示すように、ステップS4において、シリコン窒化(Si3 4 )薄膜1004をマスクとして、アルカリ性溶液でウェットエッチングする。すると、<111>面1003Aで囲まれた凹みができる。
【0154】
(5)次に、図30(e−1)は平面図、図30(e−2)は図30(e−1)のC−C線断面図であり、これらの図に示すように、ステップS5において、シリコン窒化(Si3 4 )薄膜1004をマスクとして熱酸化する。すると、シリコンが露出している<111>面1003Aが熱酸化膜1005で保護される。
【0155】
(6)次に、図30(f−1)は平面図、図30(f−2)は図30(f−1)のD−D線断面図であり、これらの図に示すように、ステップS6において、シリコン窒化(Si3 4 )薄膜1004を部分的に除去する。このシリコン窒化(Si3 4 )薄膜1004を除去する部分は長方形形状の窓の長さより短い領域に止める。
【0156】
(7)次に、図31(g−1)は平面図、図31(g−2)は図31(g−1)のE−E線断面図であり、これらの図に示すように、ステップS7において、熱酸化膜1004をマスクとして、2回目のウェットエッチングを施す。すると、埋め込み酸化膜1002上に片面が熱酸化膜1005で保護された断面がほぼ三角形状のSOI層1003′(プローブとしての両持ち梁)が形成される。
【0157】
(8)次に、図31(h−1)は平面図、図31(h−2)は図31(h−1)のF−F線断面図であり、これらの図に示すように、ステップS8において、ステップS5で生成した熱酸化膜1005とシリコン窒化(Si3 4 )薄膜1004を除去する。するとワイヤ状の断面がほぼ三角形状のSOI層1003′(両持ち梁)が形成される。
【0158】
(9)次に、図31(i−1)は平面図、図31(i−2)は図31(i−1)のG−G線断面図であり、これらの図に示すように、ステップS9において、ワイヤ状の断面がほぼ三角形状のSOI層1003′の下部の埋め込み酸化膜1002を除去する。すると、SOI層1003の結晶性を生かした微小細線の幅の両側で異なる形状を有するシリコン微小細線(両持ち梁)1006が形成される。
【0159】
このように、微小細線の幅の両側で異なる形状を有するシリコン微小細線(両持ち梁)1006は、シリコン酸化薄膜を省略した簡易なプロセスを採用することができ、安価に製造することができる。また、両持ち梁の基部が揃っていないために堅牢な構造の両持ち梁となり、経時変化にも耐久性があり折損することがないシリコンの結晶性を生かした両持ち梁を形成することができる。
【0160】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0161】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、以下のような効果を奏することができる。
【0162】
(A)微小ワイヤによる振動子を実現することにより、微小ワイヤの組み合わせによって振動の方向を限定することができ、かつ、微小ワイヤが平滑な結晶面を有するため、表面による振動のロスを低減することができる。結果として、振動のQ値の高い振動子を実現することができる。
【0163】
(B)微小ワイヤによる振動子を実現することにより、液中でも固有振動数の低下や、Q値の低下の少ない振動子を実現することができる。それにより、より高感度で、高速検出に適した振動子を実現することができる。
【0164】
(C)微小ワイヤによる振動子を実現することにより、それをコイルとして用い、電流の通電により、磁場の発生や、磁場をローレンツ力として検出することが可能となる。
【0165】
(D)微小ワイヤによるコイルを実現することにより、コイルが試料に接する部分の温度変化による抵抗の変化を検出し、試料の微小領域の温度計測を可能とする。これによって電子デバイスの温度分布、生体試料の温度と代謝の分布のマッピングを可能とする。しかも、微小なコイルが高い均質性で多数作製できるので、追試性と多点計測を可能とする。
【0166】
(E)微小ワイヤを複数本用いて網目状の構造体を構成し、それにより特定の粒度の試料の捕捉を可能とする。
【0167】
(F)微小ワイヤを複数本用いて網目状の構造体を構成し、その表面を修飾することにより、特定の物質を吸着するフィルタを実現する。これは、化学的・物理的選択性を有するフィルタとなる。
【0168】
(G)微小ワイヤを複数本用いて網目状の構造体を構成し、全体として弾性体として振る舞うようにする。
【0169】
(H)微小ワイヤを複数本用いて網目状の構造体を構成し、3次元光学フィルタ、グレーティング、遮蔽窓を実現することができる。規則正しい3次元構造体を実現し、それによる方向、波長による選択性を得る。構造体に振動を与え、変調光学素子を実現することができる。
【0170】
(I)微小ワイヤを複数本用いて網目状の構造体を構成し、それを抵抗体のあみだ型構造とし、回路網を実現することができる。網構造の回路網を実現し、3次元的なセンシングの可能な微小3次元物体を実現することができる。
【0171】
(J)微小ワイヤを複数本用いて3次元までの構造体を構成し、微小ワイヤの交点にウェットエッチングにより作製した探針やブロックを作製することができる。これをプローブや質量として用い、所定の振動特性を有する構造体とする。これにより、従来はマクロスコピックな構造体や手作りの3次元構造体でのみ可能であった振動特性の制御を行い、かつ、高い振動のQ値や設計の自由度を得ることができる。
【0172】
(K)微小ワイヤと探針からなる走査型プローブ顕微鏡用カンチレバーを作製すると、試料の法線方向から光学顕微鏡や走査型電子顕微鏡等で観察を行う場合、探針の極近傍までを直接観察することが可能となる。それにより、各顕微鏡の像の相対位置関係を把握することが可能となり、各顕微鏡の観察がより容易になる。
【0173】
すなわち、(1)微小なコイルの実現による磁場の発生と磁場の検出、コイルに流す電流の変調による検出感度の向上、(2)微小な抵抗体の実現による温度計測とマッピング、(3)微小な振動子の実現による原子レベルの質量や力の検出、(4)微小な振動子の実現による、液中での振動損失や周波数低下の少ない振動子の実現、それによる高感度化、高周波化、(5)微小な3次元構造体による物理・化学的濾過機能、(6)微小な3次元構造体による光学素子の実現、(7)光学顕微鏡や走査型電子顕微鏡から視野を遮蔽しにくい走査型プローブ顕微鏡、(8)上記各種構造体や検出素子で、構造が同一のものを多数作製することによる追試性の向上、多点計測の実現などができる。
【0174】
(L)シリコンの結晶性に関係なく、異方性エッチング(RIEなど)により形成した従来法に対して、本発明では、シリコンの結晶性を生かした結晶欠陥などのダメージがないシリコン微小細線からなる片持ち梁を形成することができる。
【0175】
(M)プローブとしての微小細線の基部がその細線の幅の両側で異なる形状を有し、、シリコン酸化薄膜を省略した簡易なプロセスを採用することができ、安価に製造することができる。また、片持ち梁の基部が揃っていないために堅牢な構造の片持ち梁となり、経時変化にも耐久性があり折損することがない、シリコンの結晶性を生かした片持ち梁を形成することができる。
【0176】
(N)プローブ特性が良好な長さの等しい片持ち梁を容易に形成することができる。
【0177】
(O)プローブ特性が良好な長さの異なる片持ち梁を容易に形成することができる。
【0178】
(P)シリコンの結晶性に関係なく、異方性エッチング(RIEなど)により形成した従来法に対して、シリコンの結晶性を生かした、結晶欠陥などのダメージがないシリコン微小細線からなる両持ち梁を形成することができる。
【0179】
(Q)プローブとしての微小細線の基部がその細線の幅の両側で異なる形状を有し、両持ち梁の基部が揃っていないために堅牢な構造の両持ち梁となり、経時変化にも耐久性があり折損することがない、シリコンの結晶性を生かした両持ち梁を形成することができる。
【0180】
(R)プローブ特性が良好な長さの等しい両持ち梁を容易に形成することができる。
【0181】
(S)プローブ特性が良好な長さの異なる両持ち梁を容易に形成することができる。
【0182】
(T)プローブ特性が良好なシリコン微小細線からなる片持ち又は両持ち梁を有する3次元構造体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す複数の微小ワイヤで支持される探針を有する装置の模式図である。
【図2】本発明の実施例を示す複数の微小ワイヤで支持される探針を有する振動子(装置)の斜視図である。
【図3】本発明の実施例を示す複数の微小ワイヤからなる微小コイル(装置)の斜視図である。
【図4】本発明の実施例を示す両持ちダブル微小ワイヤで支持される探針を有する振動子(装置)の斜視図である。
【図5】本発明の実施例を示す微小ワイヤによるあみだ型構造の微小コイル(装置)の斜視図である。
【図6】本発明の実施例を示す温度による抵抗変化を検出するための複数の微小ワイヤで支持される探針を有する振動子(装置)の斜視図である。
【図7】図6における抵抗ブリッジを示す図である。
【図8】本発明の実施例を示す変調機能を付加することができる微小コイル(装置)の模式図である。
【図9】本発明の実施例を示すシリコン微小細線からなるプローブとしてのカンチレバーの構成図である。
【図10】図9に示すカンチレバー(微小ワイヤの片持ち梁タイプ)の製造工程(その1)図である。
【図11】図9に示すカンチレバー(微小ワイヤの片持ち梁タイプ)の製造工程(その2)図である。
【図12】図9に示すカンチレバー(微小ワイヤの片持ち梁タイプ)の製造工程(その3)図である。
【図13】図9に示すカンチレバー(微小ワイヤの片持ち梁タイプ)の製造工程(その4)図である。
【図14】図9に示すカンチレバー(微小ワイヤの片持ち梁タイプ)の製造工程(その5)図である。
【図15】本発明の実施例を示すシリコン微小細線からなるプローブとしてのカンチレバーの第1の変形例を示す構成図である。
【図16】本発明の実施例を示すシリコン微小細線からなるプローブとしてのカンチレバーの第2の変形例を示す構成図である。
【図17】本発明の実施例を示すシリコン微小細線からなるプローブとしてのカンチレバーの構成図である。
【図18】図17に示すシリコン微小細線からなるプローブとしてのカンチレバーの製造工程図(その1)である。
【図19】図17に示すシリコン微小細線からなるプローブとしてのカンチレバーの製造工程図(その2)である。
【図20】図17に示すシリコン微小細線からなるプローブとしてのカンチレバーの製造工程図(その3)である。
【図21】本発明の実施例を示すシリコン微小細線からなるプローブとしてのカンチレバーの変形例を示す構成図である。
【図22】本発明の実施例を示すシリコン微小細線からなるプローブとしての両持ち梁の構成図である。
【図23】図22に示すシリコン微小細線からなるプローブとしての両持ち梁の製造工程図(その1)である。
【図24】図22に示すシリコン微小細線からなるプローブとしての両持ち梁の製造工程図(その2)である。
【図25】図22に示すシリコン微小細線からなるプローブとしての両持ち梁の製造工程図(その3)である。
【図26】図22に示すシリコン微小細線からなるプローブとしての両持ち梁の製造工程図(その4)である。
【図27】本発明の実施例を示すシリコン微小細線からなるプローブとしての微小ワイヤの両持ち梁の変形例を示す構成図である。
【図28】本発明の実施例を示すシリコン微小細線からなるプローブとしての両持ち梁(微小細線の基部がその細線の幅の両側で異なる形状を有する)の構成図である。
【図29】図28に示すシリコン微小細線からなるプローブとしての両持ち梁(微小細線の基部がその細線の幅の両側で異なる形状を有する)の製造工程図(その1)である。
【図30】図28に示すシリコン微小細線からなるプローブとしての両持ち梁(微小細線の基部がその細線の幅の両側で異なる形状を有する)の製造工程図(その2)である。
【図31】図28に示すシリコン微小細線からなるプローブとしての両持ち梁(微小細線の基部がその細線の幅の両側で異なる形状を有する)の製造工程図(その3)である。
【符号の説明】
1  カンチレバーベース
2,501  複数の微小ワイヤ
3,502  探針
4,602  試料
100  振動子のベース
101,102  2本の微小ワイヤ
103  2本の微小ワイヤの交点に形成される探針
200,400  微小コイルのベース
201  V字形状の微小ワイヤからなる微小コイル
300  両側に配置される振動子のベース
301,302  それぞれの振動子のベースからそれぞれ延びる2本の微小ワイヤ
303  それぞれの2本の微小ワイヤの交点に形成される探針
401  微小ワイヤによるあみだ型構造の微小コイル
500  カンチレバー支持部
600  微小コイルの支持部
601  微小ワイヤで構成される微小コイル
701,801,901,1001  ハンドリングウエハ
702,802,902,1002  埋め込み酸化膜
703,803,903,1003  SOI層
703′,803′,903′,1003′  断面がほぼ三角形状のSOI層
703A,803A,903A,1003A  <111>面
704,904  シリコン酸化(SiO2 )薄膜
704A  シリコン酸化(SiO2 )薄膜のエッジ
705,804,905,1004  シリコン窒化(Si3 4 )薄膜
706,805,906,1005  熱酸化膜
707,708,709,806,807  シリコン微小細線(片持ち梁からなるカンチレバー)
907,908,1006   プローブとしてのシリコン微小細線からなる両持ち梁

Claims (31)

  1. 単結晶材料の結晶性を用いたウェットエッチングにより得られる微小なナノ乃至ミクロンオーダのワイヤから形成されることを特徴とするシリコン微小細線からなる3次元構造体。
  2. 請求項1記載のシリコン微小細線からなる3次元構造体であって、前記ワイヤを複数本用いて作製される微小コイルであることを特徴とするシリコン微小細線からなる3次元構造体。
  3. 単結晶材料の結晶性を用いたウェットエッチングにより、微小なナノ乃至ミクロンオーダのワイヤを形成し、該ワイヤを複数本用いて作製される微小コイルにより、磁場の発生又は磁場の検出を行うことを特徴とするシリコン微小細線からなる3次元構造体を利用した装置。
  4. 単結晶材料の結晶性を用いたウェットエッチングにより、微小なナノ乃至ミクロンオーダのワイヤを形成し、該ワイヤを複数本用いて微小コイルを作製し、該微小コイルの抵抗が温度により変化することを利用して微小領域の温度計測を行うことを特徴とするシリコン微小細線からなる3次元構造体を利用した装置。
  5. 請求項4記載のシリコン微小細線からなる3次元構造体を利用した装置において、前記微小コイルを、平面試料の温度分布、生体試料の温度分布と代謝の可視化、電子デバイスの温度分布のマッピングに用いることを特徴とするシリコン微小細線からなる3次元構造体を利用した装置。
  6. 単結晶材料の結晶性を用いたウェットエッチングにより、微小なナノ乃至ミクロンオーダのワイヤを形成し、該ワイヤを複数本用いて振動子を作製し、該振動子の振幅変化、位相変化、自励周波数変化を用いて原子レベルの相互作用、力、質量の変化を検出することを特徴とするシリコン微小細線からなる3次元構造体を利用した装置。
  7. 単結晶材料の結晶性を用いたウェットエッチングにより、微小なナノ乃至ミクロンオーダのワイヤを形成し、該ワイヤを複数本用いて作製される網目状の構造体により特定の粒度の試料の捕捉を行うことを特徴とするシリコン微小細線からなる3次元構造体を利用した装置。
  8. 請求項7記載のシリコン微小細線からなる3次元構造体を利用した装置において、前記網目状の構造体の表面を修飾することにより、特定の物質を吸着するフィルタを構成することを特徴とするシリコン微小細線からなる3次元構造体を利用した装置。
  9. 請求項7記載のシリコン微小細線からなる3次元構造体を利用した装置において、前記網目状の構造体を全体として弾性体として振る舞うようになし、前記網目状の構造体により、弾性的な構造体を構成することを特徴とするシリコン微小細線からなる3次元構造体を利用した装置。
  10. 請求項7記載のシリコン微小細線からなる3次元構造体を利用した装置において、前記網目状の構造体を3次元光学フィルタ、グレーティング、又は遮蔽窓として構成することを特徴とするシリコン微小細線からなる3次元構造体を利用した装置。
  11. 請求項7記載のシリコン微小細線からなる3次元構造体を利用した装置において、前記網目状の構造体を抵抗体のあみだ型構造とし、回路網を実現することを特徴とするシリコン微小細線からなる3次元構造体を利用した装置。
  12. 単結晶材料の結晶性を用いたウェットエッチングにより、微小なナノ乃至ミクロンオーダのワイヤを形成し、該ワイヤを複数本用いて3次元構造体を構成し、前記ワイヤの交点にウェットエッチングにより作製される探針やブロックをプローブや質量として用い、所定の振動特性を有する構造体とすることを特徴とするシリコン微小細線からなる3次元構造体を利用した装置。
  13. 単結晶材料の結晶性を用いたウェットエッチングにより、微小なナノ乃至ミクロンオーダのワイヤを形成し、該ワイヤを複数本用いて作製される観察部位を観察しやすい顕微鏡の探針を有することを特徴とするシリコン微小細線からなる3次元構造体を利用した装置。
  14. シリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法において、
    (a)シリコン単結晶の{100}面を表面に持つSOI基板を用意し、
    (b)該SOI基板のSOI層の一部にシリコン酸化薄膜を形成し、
    (c)該シリコン酸化薄膜及び一部のSOI層上にシリコン窒化薄膜を形成し、
    (d)該シリコン窒化薄膜の一部を除去して、前記SOI層を〈110〉方位に平行な細長い形状が繰り返し配列するように露出させ、
    (e)該露出したSOI層の部分をウェットエッチングして除去し、
    (f)該ウェットエッチングによって露出した{111}面を熱酸化して熱酸化膜を形成し、
    (g)残っている前記シリコン窒化薄膜の一部を再び除去して新たに露出したSOI膜をウェットエッチングして、シリコン細線の配列を形成し、
    (h)前記SOI基板の埋め込み酸化膜を除去し、独立して振動できるシリコン細線を形成することを特徴とするシリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法。
  15. 請求項14記載のシリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法において、前記シリコン細線の基部を該シリコン細線の幅の両側で異なるように形成することを特徴とするシリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法。
  16. 請求項14記載のシリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法において、前記シリコン細線の長さが一定になるように加工することを特徴とするシリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法。
  17. 請求項14記載のシリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法において、前記シリコン細線の長さを変化させるように加工することを特徴とするシリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法。
  18. シリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法において、
    (a)シリコン単結晶の{100}面を表面に持つSOI基板を用意し、
    (b)該SOI基板のSOI層の上にシリコン窒化薄膜を形成し、
    (c)該シリコン窒化薄膜の一部を除去して、前記SOI層を〈110〉方位に平行な細長い形状が繰り返し配列するように露出させ、
    (d)該露出したSOI層の部分をウェットエッチングして除去し、
    (e)該ウェットエッチングによって露出した{111}面を熱酸化して熱酸化膜を形成し、
    (f)残っている前記シリコン窒化薄膜の一部を再び除去して新たに露出したSOI膜をウェットエッチングして、シリコン細線の配列を形成し、
    (g)前記SOI基板の埋め込み酸化膜を除去し、独立して振動できるシリコン細線を形成することを特徴とするシリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法。
  19. 請求項18記載のシリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法において、前記シリコン細線の基部を該シリコン細線の幅の両側で異なるように形成することを特徴とするシリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法。
  20. 請求項18記載のシリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法において、前記シリコン細線の長さが一定になるように加工することを特徴とするシリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法。
  21. 請求項18記載のシリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法において、前記シリコン細線の長さを変化させるように加工することを特徴とするシリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法。
  22. 請求項14記載のシリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法において、前記3次元構造体がプローブであることを特徴とするシリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法。
  23. 請求項22記載のシリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法において、前記プローブが片持ち梁であることを特徴とするシリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法。
  24. 請求項23記載のシリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法において、前記片持ち梁が原子間力顕微鏡用カンチレバーであることを特徴とするシリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法。
  25. 請求項22記載のシリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法において、前記プローブが両持ち梁であることを特徴とするシリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法。
  26. 請求項18記載のシリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法において、前記3次元構造体がプローブであることを特徴とするシリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法。
  27. 請求項26記載のシリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法において、前記プローブが片持ち梁であることを特徴とするシリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法。
  28. 請求項27記載のシリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法において、前記片持ち梁が原子間力顕微鏡用カンチレバーであることを特徴とするシリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法。
  29. 請求項26記載のシリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法において、前記プローブが両持ち梁であることを特徴とするシリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法。
  30. 請求項14記載のシリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法を用いて得られるシリコン微小細線からなる3次元構造体。
  31. 請求項18記載のシリコン微小細線からなる3次元構造体の製造方法を用いて得られるシリコン微小細線からなる3次元構造体。
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