JP2008089404A - 表面特性解析装置、表面特性解析方法およびプローブユニット - Google Patents
表面特性解析装置、表面特性解析方法およびプローブユニット Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】特性計測用プローブ12aが形成されたカンチレバー12を励振部5により共振させ、カンチレバー12の振動を振動検出部6で検出し、その検出結果に基づいて試料のAFM観察を制御・演算部9で求める。そして、そのAFM観察に基づいて、4端子プローブユニット1を試料の計測位置に位置決めし、プローブ11a〜14aを試料に接触させて電気特性を計測する。AFM観察に基づいて位置決めされた位置で計測できるので、位置決め精度の向上を図ることができる。
【選択図】図1
Description
請求項2の発明は、請求項1に記載の表面特性解析装置において、複数のプローブを移動する移動手段をさらに備えるようにしたものである。
請求項3の発明は、請求項2に記載の表面特性解析装置において、観察手段による試料観察モードおよび検出手段による表面特性検出モードのいずれかを選択する選択操作部材と、試料観察モードが選択されると、振動子を駆動し、表面特性検出モードが選択されると、複数のプローブを試料に接触させる駆動制御手段とを備えたものである。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の表面特性解析装置に用いるプローブユニットであって、試料表面の観察に用いるプローブを支持するカンチレバーの共振周波数を所定周波数とし、他のカンチレバーの共振周波数を所定周波数で共振しない値としたことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4に記載のプローブユニットにおいて、複数のプローブの断面形状が、試料側に稜線を有する三角形のウェッジ型プローブである。
請求項6の発明は、請求項4または5に記載のプローブユニットにおいて、複数のカンチレバーの各々を、シリコン基板の同一シリコン層を加工して形成したものである。
請求項7の発明による表面特性解析装置は、試料に接触させて試料の特性を計測する複数のプローブと、複数のプローブのうち、所定周波数で共振するプローブで試料を観察する観察装置と、複数のプローブで試料の表面特性を検出する検出手段とを備えることを特徴とする。
請求項8の発明による表面特性解析方法は、試料の特性を計測する複数のプローブを本体に支持するカンチレバーを所定周波数で振動させ、複数のカンチレバーのうち所定周波数で共振するカンチレバーの振動を検出し、検出された振動に基づいて試料の観察像を形成してモニタに表示し、モニタで試料の観察像を観察しつつ複数のプローブを移動し、複数のプローブの移動を終了した後に、複数のプローブで試料の表面特性を検出することを特徴とする。
次に、図5〜8を参照しながら4端子プローブユニット1の製造方法について説明する。本実施の形態の4端子プローブユニット1は、SOI(Silicon on Insulator)ウエハから一体に形成される。図5(a)に示す第1の工程では、SOIウエハ100をアンモニア過水(アンモニアと過酸化水素水と水との混合溶液)で洗浄して、ウエハ表面に付着している有機物やパーティクル等を除去する。
(1)本実施の形態では、複数のプローブをそれぞれ支持する複数のカンチレバーに所定周波数の振動を付加し、所定周波数で共振するカンチレバーの振動を検出して試料表面を観察する観察手段を備え、さらに、それらのプローブで試料の表面特性を検出するようにした。そのため、従来のように、AFM観察用探針による試料位置の確認後に、プローブユニット全体をオフセット移動して計測用探針を試料位置に移動するような動作を必要とせず、試料表面を観察しながらプローブの位置決めをすることができる。その結果、位置決め精度の向上を図ることができる。
(2)また、試料観察モードで試料形状を把握した後に、試料表面を観察しながらプローブの位置決めを行えるので、ナノ物質のように微小な試料であっても正確に位置決めできる。なお、表面観察に利用しない他のカンチレバーは所定振動数では共振しないので、観察の阻害要因とならない。
(3)プローブはウェッジ型プローブであって、その稜線を試料に接触させることで針状プローブに比べて接触可能部が大きくとることができ、カーボンナノチューブのようなナノ物質であっても電気的コンタクトを確実に行わせることができる。例えば、カーボンナノチューブのような直線上のナノ物質の場合、針状プローブの場合には正確に一直線上に配置されていないと、全ての針状プローブを接触させるのが難しい。
(4)また、カンチレバーの各々は、基板上の同一シリコン層を加工して形成されるので、同一平面上に正確に配置されたプローブを容易に形成することができる。抵抗の測定は、図4に示したように内側のプローブ12a,13aの間隔で決まる。本実施の形態では、SOIウエハ100を半導体製造プロセスのフォトリソグラフィー技術を用いて加工しているので、このプローブ間隔をリソグラフィの精度程度(例えば、0.1μm程度)まで小さくすることができ、より局所的な計測が可能となる。
(5)プローブをそれぞれ支持する複数のカンチレバーを所定周波数で振動させ、共振するカンチレバーの振動に基づいて試料の観察像をモニタに表示し、モニタに表示された観察像を観察しつつ表面特性を検出するプローブを移動することができるので、プローブの位置決めを正確に行うことができる。
Claims (8)
- 試料に接触させて当該試料の特性を計測する複数のプローブと、
前記複数のプローブをそれぞれ本体から支持する複数のカンチレバーと、
前記複数のカンチレバーに所定周波数の振動を付加する振動子と、
前記複数のカンチレバーのうち前記所定周波数で共振するカンチレバーの振動を検出して試料表面を観察する観察手段と、
前記複数のプローブで前記試料の表面特性を検出する検出手段とを備えることを特徴とする表面特性解析装置。 - 請求項1に記載の表面特性解析装置において、
前記複数のプローブを移動する移動手段をさらに備えることを特徴とする表面特性解析装置。 - 請求項2に記載の表面特性解析装置において、
前記観察手段による試料観察モードおよび前記検出手段による表面特性検出モードのいずれかを選択する選択操作部材と、
前記試料観察モードが選択されると、前記振動子を駆動し、前記表面特性検出モードが選択されると、前記複数のプローブを前記試料に接触させる駆動制御手段とを備えることを特徴とする表面特性解析装置。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の表面特性解析装置に用いるプローブユニットであって、
前記試料表面の観察に用いるプローブを支持するカンチレバーの共振周波数を前記所定周波数とし、他のカンチレバーの共振周波数を前記所定周波数で共振しない値としたことを特徴とするプローブユニット。 - 請求項4に記載のプローブユニットにおいて、
前記複数のプローブの断面形状は、前記試料側に稜線を有する三角形のウェッジ型プローブであることを特徴とするプローブユニット。 - 請求項4または5に記載のプローブユニットにおいて、
前記複数のカンチレバーの各々は、シリコン基板の同一シリコン層を加工して形成されることを特徴とするプローブユニット。 - 試料に接触させて前記試料の特性を計測する複数のプローブと、
前記複数のプローブのうち、所定周波数で共振するプローブで試料を観察する観察装置と、
前記複数のプローブで前記試料の表面特性を検出する検出手段とを備えることを特徴とする表面特性解析装置。 - 試料の特性を計測する複数のプローブを本体に支持するカンチレバーを所定周波数で振動させ、
前記複数のカンチレバーのうち前記所定周波数で共振するカンチレバーの振動を検出し、
前記検出された振動に基づいて前記試料の観察像を形成してモニタに表示し、
前記モニタで前記試料の観察像を観察しつつ前記複数のプローブを移動し、
前記複数のプローブの移動を終了した後に、前記複数のプローブで前記試料の表面特性を検出することを特徴とする表面特性解析方法。
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