JPH09227649A - 高導電性ポリウレタン樹脂、および該樹脂を用いた成形材料 - Google Patents

高導電性ポリウレタン樹脂、および該樹脂を用いた成形材料

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JPH09227649A
JPH09227649A JP8060078A JP6007896A JPH09227649A JP H09227649 A JPH09227649 A JP H09227649A JP 8060078 A JP8060078 A JP 8060078A JP 6007896 A JP6007896 A JP 6007896A JP H09227649 A JPH09227649 A JP H09227649A
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JP
Japan
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polyurethane resin
polyol
diisocyanate
molding material
same
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JP8060078A
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Inventor
Shohei Tsunoda
正平 角田
Shin Konishi
伸 小西
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Nippon Polyurethane Industry Co Ltd
Original Assignee
Nippon Polyurethane Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリウレタン樹脂の導電性が、体積固有抵抗
値106 〜1010Ωcmである静電気特性、帯電性、潜像
印刷性等を改善したポリウレタン樹脂、および該樹脂を
用いた成形材料を提供する。 【解決手段】 ガラス転移温度が30℃以下で、かつ、
体積固有抵抗値が106 〜1010Ωcmを特徴とするポリ
ウレタン樹脂であり、ポリウレタン樹脂が長鎖ポリオー
ルと有機ポリイソシアネート、または、長鎖ポリオール
と有機ポリイソシアネートと鎖延長剤との反応から得ら
れるものであり、更にポリウレタン樹脂に用いられる長
鎖ポリオールの融解熱が、200kJ/mol 以下であるポ
リウレタン樹脂である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエラストマー、塗
料、接着剤,インキバインダー、磁気記録媒体用バイン
ダー等に用いられるポリウレタン樹脂に関するものであ
り、更に詳しくは、中程度の導電性(体積固有抵抗値が
106 〜1010Ωcm)を有する静電気特性、帯電性、潜
像印刷性等を改善するために用いられるポリウレタン樹
脂に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から静電気特性、帯電性、潜像印刷
性等の改善に関して過塩素酸金属、アンモニウム塩に代
表される各種フィラーの添加、ドーピングなどの手法が
用いられてきた。しかし、いずれの方法も樹脂マトリク
スに非相溶のものを添加し、表面に滲出させて必要な特
性を確保するものであり、必然的にブリードアウトによ
る表面汚染を生じ、しかもブリードアウトが終われば導
電特性も失われるという非恒久的なものであった。ま
た、カーボンブラックを配合する方法も種々行われてい
るが、カーボンブラックの強固なストラクチュアーによ
って、カーボンブラックが均一に分散されず、本願に示
す108 Ωcm程度の体積固有抵抗値を安定的に得ること
は困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、上記事
情に鑑み、添加剤類を加えることなく、ポリウレタンの
構成成分について鋭意検討を重ねた結果、本発明のポリ
ウレタン樹脂に至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、ガラス転
移温度が30℃以下で、かつ、体積固有抵抗値が106
〜1010Ωcmを特徴とするポリウレタン樹脂であり、ポ
リウレタン樹脂が長鎖ポリオールと有機ポリイソシアネ
ート、または、長鎖ポリオールと有機ポリイソシアネー
トと鎖延長剤との反応から得られるものであり、更にポ
リウレタン樹脂に用いられる長鎖ポリオールの融解熱
が、200kJ/mol 以下であるポリウレタン樹脂であ
る。また、該樹脂からなる成形材料も本発明である。
【0005】
【発明の実施の形態】まず、本発明のポリウレタン樹脂
を構成する成分について説明する。本発明に使用される
長鎖ポリオールは、分子量300〜20000のポリオ
ールである。この例として、ポリエステル系、ポリラク
トン系、ポリカーボネート系、ポリエーテル系ポリオー
ル、及びこれらのコポリオールがあり、また、これら長
鎖ポリオールを単独使用、または併用してもよい。これ
ら長鎖ポリオールは公知の方法で得られるものであり、
分子量としては300〜10000が好ましい。これら
ポリオールの融解熱は200kJ/mol 以下が望ましい。
一般にポリウレタン樹脂はその構成成分の大部分をポリ
オールが占めており、ポリオールの性質はポリウレタン
に強く反映される。ポリオールの融解熱が200kJ/mo
l 以上ではウレタン化反応後もポリオールの結晶化が発
生し易く、ポリウレタン樹脂のイオン伝導を阻害し、著
しく体積固有抵抗値が増大するため望ましくない。
【0006】ポリエステルポリオールとしては、公知の
コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、テ
レフタル酸、イソフタル酸、オルソフタル酸、ヘキサヒ
ドロテレフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸、ヘキサ
ヒドロオルソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸または
その酸エステル、酸無水物等のジカルボン酸・酸エステ
ル、酸無水物と、エチレングリコール、1,3-プロピレン
グリコール、1,2-プロピレングリコール、1,3-ブタンジ
オール、1,4-ブタンジオール(以下1,4-BGと略称す
る)、1,5-ペンタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、
3-メチル-1,5-ペンタンジオール(以下3−MPDと略
称する)、ネオペンチルグリコール、1,8-オクタンジオ
ール、1,9-ノナンジオール、ジエチレングリコール、1,
4-シクロヘキサンジメタノール、あるいはビスフェノー
ルAのエチレオキサイド、または、プロピレオキサイド
付加物等のグリコール、ヘキサメチレンジアミン、キシ
レンジアミン、イソホロンジアミン(以下IPDAと略
称する)、モノエタノールアミン(以下MEAと略称す
る)等のジアミンまたはアミノアルコール等単独または
これらの混合物との脱水縮合反応で得られるポリエステ
ルポリオール、ポリエステルアミドポリオール、または
ε−カプロラクトン等の環状エステル(ラクトン)モノ
マーの開環重合で得られるラクトン系ポリエステルポリ
オールが挙げられ、各成分の選択、重合度の調節で融解
熱を200kJ/mol 以下に設計することが望ましい。
【0007】ポリカーボネートポリオールとしては一般
には多価アルコールとジエチレンカーボネート、ジメチ
ルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジフェニルカ
ーボネート等との脱アルコール反応などで得られ、この
多価アルコールとしてはエチレングリコール、1,3-プロ
ピレングリコール、1,2-プロピレングリコール、1,3-ブ
タンジオール、1,4-BG、1,5-ペンタンジオール、1,6-
ヘキサンジオール、3-MPD、ネオペンチルグリコー
ル、1,8-オクタンジオール、1,9-ノナンジオール、ジエ
チレングリコール、1,4-シクロヘキサンジメタノール等
の単独またはこれらの複数使用からなるポリカーボネー
トポリオールが挙げられ、各成分の選択、重合度の調節
で融解熱を200kJ/mol 以下に設計することが望まし
い。
【0008】ポリエーテルポリオールとしては、エチレ
ンオキサイド、プロピレンオキサイド、テトラヒドロフ
ランなどを開環重合させたポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール、ポリテトラメチレンエーテル
グリコール等、及びこれらを共重合したコポリエーテ
ル、更に前記のポリエステル、ポリカーボネートポリオ
ールを開始剤としたエステルエーテルが挙げられ、各成
分の選択、重合度の調節で融解熱を200kJ/mol 以下
に設計することが望ましい。
【0009】本発明で使用される鎖延長剤としては一般
に分子量300以下の分子内に2個以上の活性水素を含
有する物質であり、公知のアルコール、アミン、アミノ
アルコール等が用いられる。例えば、エチレングリコー
ル、1,3-プロピレングリコール、1,2-プロピレングリコ
ール、1,3-ブタンジオール、1,4-BG、1,5-ペンタンジ
オール、1,6-ヘキサンジオール、3-MPD、ネオペンチ
ルグリコール、1,8-オクタンジオール、1,9-ノナンジオ
ール、トリメチロールプロパン、グリセリン、ジエチレ
ングリコール、1,4-シクロヘキサンジメタノール、ビス
ヒドロキシエトキシベンゼン、あるいはビスフェノール
Aのエチレンオキサイド、または、プロピレンオキサイ
ド付加物等のグリコール、ヘキサメチレンジアミン、キ
シレンジアミン、IPDA、メチレンビス(オルソクロ
ロアニリン)、MEA等のジアミンまたはアミノアルコ
ール等が挙げられ、他に水、尿素も鎖延長剤として使う
ことができる。上記の化合物は単独または混合物の形で
使うことができる。また、鎖延長剤の配合モル数の合計
は、ポリオールのモル数以下、より好ましくはポリオー
ルのモル数の1/2以下が好ましい。鎖延長剤の配合モ
ル数の合計が、ポリオールのモル数を越える場合、凝集
力の強いウレタン結合量が増し、強靱な物性が得られる
が、イオン伝導を阻害し、抵抗値が増してしまう。
【0010】本発明で使用されるポリイソシアネートモ
ノマーとしては、具体的には例えば、公知の2,4−ト
リレンジイソシアネート(以下TDIと略称する)、2
−6−トリレンジイソシアネート、キシレン−1,4−
ジイソシアネート、キシレン−1,3−ジイソシアネー
ト、4,4′−ジフェルメタンジイソシアネート(以下
MDIと略称する)、2,4′−ジフェルメタンジイソ
シアネート(以下2,4′MDIと略称する),4,
4′−ジフェニルエーテルジイソシアネート、2−ニト
ロジフェニル−4,4′−ジイソシアネート、2,2′
−ジフェニルプロパン−4,4′−ジイソシアネート、
3,3′−ジメチルジフェニルメタン−4,4′−ジイ
ソシアネート、4,4′−ジフェニルプロパンジイソシ
アネート、m−フェニレンジイソシアネート、p−フェ
ニレンジイソシアネート、ナフチレン−1,4−ジイソ
シアネート、ナフチレ−1,5−ジイソシアネート、
3,3′−ジメトキシジフェニル−4,4′−ジイソシ
アネート等の芳香族ジイソシアネート、テトラメチレン
ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート
(以下HDIと略称する)、3−メチル−1,5ペンタ
ンジイソシアネート,リジンジイソシアネート等の脂肪
族ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水
添化トリレンジイソシアネート、水添化キシレンジイソ
シアネート、水添化ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、テトラメチルキシレンジイソシアネート等の脂環族
ジイソシアネート等のジイソシアネート及び/又はこれ
らの重合体、ポリメリック体が挙げられる。
【0011】前記ポリウレタン樹脂の製造において、線
状の場合は活性水素化合物とイソシアネート化合物のN
CO/OHモル比は0.6/1.0〜1.15/1.0
が好ましい。更に、得られた熱可塑性ポリウレタン樹脂
に必要に応じて通常のポリイソシアネート硬化剤を添加
することもできる。ポリイソシアネート硬化剤として
は、イソシアネート基を2個以上有する低分子量ポリイ
ソシアネートを反応させた分子末端をイソシアネート基
とした化合物等が挙げられ、例えば、日本ポリウレタン
工業製のコロネートL、コロネート2030、コロネー
トHL、コロネートHX等が挙げられる。
【0012】ポリウレタン樹脂を熱硬化性樹脂とする場
合は、前記の線状ポリウレタン成分を分割し、適宜選択
したイソシアネート成分と、前記のポリオール、鎖延長
剤から選択された活性水素化合物との反応物であるイソ
シアネート末端プレポリマーを合成し、このイソシアネ
ート末端プレポリマーと、前記のポリオール、鎖延長剤
から選択された架橋剤としての活性水素化合物とを使用
時に混合、架橋させる方法をとってもかまわない。この
際のイソシアネート末端プレポリマーと架橋剤のNCO
/OHモル比は0.6/1.0〜1.15/1.0が好
ましい。この場合も、イソシアネート末端プレポリマー
に必要に応じて通常のポリイソシアネート硬化剤を添加
することもできる。ポリイソシアネート硬化剤として
は、前記熱可塑性ポリウレタンの場合に用いたものと同
じものを用いることができる。
【0013】更に、前記ポリウレタン樹脂の製造には、
必要に応じて触媒、安定剤等を用いることができる。こ
のような触媒としては、トリエチルアミン、トリエチレ
ンジアミン等の第3アミン、酢酸カリウム、ステアリン
酸亜鉛等の金属塩、ジブチル錫ラウレート、ジブチル錫
オキサイド等の有機金属化合物等が挙げられる。安定剤
としては、置換ベンゾトリアゾール類等の紫外線に対す
る安定剤、フェノール誘導体などの熱酸化に対する安定
剤を配合することによってポリウレタン樹脂の諸性能を
安定化させることができる。
【0014】また、前記ポリウレタン樹脂を製造するに
あたっては、従来公知のいずれの方法もとることがで
き、トルエン、キシレン、ベンゼン、ジオキサン、シク
ロヘキサノン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル等の単一または混合溶
剤系で反応させる溶液反応法、無溶剤下で反応剤を十分
に混合、反応させる方法等、通常の製造方法を用いるこ
とができる。
【0015】
【発明の効果】本発明のポリウレタン樹脂を用いること
により、導電性を付与でき、静電気特性を向上させるこ
とが可能となり、樹脂への種々の添加剤、ドーパント等
の添加量の削減もしくは未添加が可能となり、エラスト
マー、塗料、接着剤、インキバインダー、磁気記録媒体
用バインダー等の生産性、物性の向上を図ることができ
る。更に本発明のポリウレタン樹脂は、フィルムラミネ
ート用接着剤、エラストマー、インキバインダー、プラ
スチック等の表面処理剤、アスファルト、コンクリート
の改質剤、その他の接着剤、コーティング剤として応用
することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例にてさらに詳しく述べ
るが、本発明は実施例のみに限定されるものではない。
なお、合成例、実施例及び比較例における「部」及び
「%」は特に断りのないかぎり、「重量部」及び「重量
%」を示す。
【0017】〔ポリオールの合成〕 合成例1 撹拌機、温度計および部分還流式冷却器を備えた反応器
にアジピン酸664.1部、1,4-BG499.7部、テ
トラブチルチタネート0.01部を仕込み、140〜2
20℃で10時間反応させた後、180〜220℃で5
時間かけて20mmHgまで減圧し、さらに5〜20mmHg、
200〜220℃で10時間重縮合反応を行なった。得
られたポリオールの1分子当たりの平均水酸基数は2.
0、水酸基価は112、数平均分子量2000、DSC
測定よる融解熱は71kJ/mol であった。これをポリオ
ールAとする。これらをまとめて表1に示す。
【0018】合成例2〜12 ポリオールの合成例1と同様の手法で、ポリオールB〜
Rを合成した。これらの組成、物性をまとめて表1〜表
3に示す。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】
【表3】
【0022】表1〜表3の注 融解熱はセイコー電子製、DSC−200,昇温温度;
5℃/min,測定温度範囲;−100〜150℃
【0023】実施例1 撹拌機、温度計および冷却管を備えた反応器にポリエス
テルポリオールA(表1に示す)240.0部、メチル
エチルケトン/トルエン=3/1の混合溶媒300部を
仕込み、50℃で溶解混合した後、ウレタン化触媒とし
てジオクチル錫ジラウレート0.06部を加え、次い
で、4,4′−MDI60.0部を加え、75℃にて反
応させた。反応が進行するにつれて、粘度が上昇するの
で、適時、メチルエチルケトン/トルエン=3/1の混
合溶媒にて希釈し、赤外スペクトルでイソシアネート基
の吸収ピークが消滅したのを確認して、均一透明な溶液
を得た。この様にして得られたポリウレタン樹脂溶液
は、固形分30%であり、GPC測定によるポリスチレ
ン換算での数平均分子量は約25000であった。得ら
れたポリウレタンをPU−A1とする。これらをまとめ
て表4に示す。得られたポリウレタン樹脂溶液に硬化剤
としてコロネートLを混合(固形分換算100部/10
部)し、離型紙上に乾燥後、120℃×2時間キュアさ
せ、約100μmの透明キャストフィルムを作成した。
このフィルムの表面をメタノールで十分にふき取り、乾
燥後、抵抗測定器(横河ヒューレットパッカード製1606
8A、4329A)にて温度25℃、湿度50%RH 、印加電圧100V
にて測定した。体積固有抵抗値は109.5 Ωcmであっ
た。また、得られたフィルムをオリエンテック社製Rheo
vibron DDV-2EP(H/R=2℃/min, f=35Hz)で測定し、損
失弾性率のピーク温度をガラス転移点(Tg)と定義し
た。PU−A1のTgは−31℃であった。表6にPU
樹脂組成と評価結果を示す。
【0024】実施例2〜11 撹拌機、温度計および冷却管を備えた反応器に表4に示
すポリエステルポリオール、鎖延長剤、イソシアネート
を選択しポリウレタン樹脂の合成例1と同様にポリウレ
タン樹脂溶液を得た。実施例1と同様にフィルムを作成
し、抵抗を測定した。表6にPU樹脂組成と評価結果を
示す。
【0025】
【表4】
【0026】実施例12 撹拌機、温度計および冷却管を備えた反応器にポリエス
テルポリオールA(表1参照)502.3部を仕込み、
50℃で溶解混合した後、4,4′−MDI251.4部
を加え、75℃にて反応させ、イソシアネート末端のプ
レポリマーを得た。架橋剤としてのポリオールA22
6.0部とトリメチロールプロパン20.2部の混合物
と、このプレポリマーとをそれぞれ75℃に調整し、均
一混合後130℃に予備加熱した2mm厚のモールドに
そそぎ込み、続いて130℃で10時間硬化反応を行
い、約2mm厚のシートを得た。これらをまとめて表5
に示す。このシートの表面をメタノールで十分にふき取
り、乾燥後、実施例1と同様の測定法で測定した体積固
有抵抗値は109.8 Ωcmであった。結果を表6に示す。
【0027】実施例13〜17 実施例12と同様に表5に示す組成のポリウレタン樹脂
を合成し、同様の手順でシートを作成し、抵抗値を測定
した。結果を表6に示す。
【0028】
【表5】
【0029】実施例18 50℃に加熱溶融させたポリオールJの734.3部に
コロネートHXの265.7部を仕込み、均一混合後、
130℃に予備加熱した2mm厚のモールドに1そぎ込
み、続いて、130℃で10時間硬化反応を行い、約2
mm厚のシートを得た。これらをまとめて表5に示す。
このシートの表面をメタノールで十分にふき取り、乾燥
後、実施例1と同様の測定法で測定した体積固有抵抗値
は108.7 Ωcmであった。結果を表6に示す。
【0030】
【表6】
【0031】比較例1〜9 撹拌機、温度計および冷却管を備えた反応器に表4に示
すポリエステルポリオール、鎖延長剤、イソシアネート
を選択しポリウレタン樹脂の合成例1と同様にポリウレ
タン樹脂溶液を得た。実施例1と同様にフィルムを作成
し、抵抗を測定した。結果を表7に示す。
【0032】比較例10〜14 実施例12と同様に表5に示す組成のポリウレタン樹脂
を合成し、同様の手順でシートを作成し、抵抗値を測定
した。結果を表7に示す。
【0033】
【表7】
【0034】表6〜表7の注 Tg:Rheovibron DDV-2EP,H/R=2℃/min,f=35Hzで測
定した場合の損失弾性率のピーク温度

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス転移温度が30℃以下で、かつ、
    体積固有抵抗値が106 〜1010Ωcmを特徴とするポリ
    ウレタン樹脂。
  2. 【請求項2】 ポリウレタン樹脂が長鎖ポリオールと有
    機ポリイソシアネート、または、長鎖ポリオールと有機
    ポリイソシアネートと鎖延長剤との反応から得られるも
    のである請求項1に記載のポリウレタン樹脂。
  3. 【請求項3】 ポリウレタン樹脂に用いられる長鎖ポリ
    オールの融解熱が200kJ/mol 以下である請求項1ま
    たは請求項2記載のポリウレタン樹脂。
  4. 【請求項4】 請求項1、請求項2または請求項3に記
    載のポリウレタン樹脂を用いること、を特徴とする成形
    材料。
JP8060078A 1996-02-22 1996-02-22 高導電性ポリウレタン樹脂、および該樹脂を用いた成形材料 Pending JPH09227649A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10108165C1 (de) * 2001-02-20 2003-01-30 Contitech Antriebssysteme Gmbh Zusammensetzung für eine antistatische Schicht auf der Oberfläche von Produkten aus Gummi

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