JPH09227589A - 新規n−アルキルアスパルチルジペプチド誘導体及び甘味剤 - Google Patents

新規n−アルキルアスパルチルジペプチド誘導体及び甘味剤

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JPH09227589A
JPH09227589A JP8030355A JP3035596A JPH09227589A JP H09227589 A JPH09227589 A JP H09227589A JP 8030355 A JP8030355 A JP 8030355A JP 3035596 A JP3035596 A JP 3035596A JP H09227589 A JPH09227589 A JP H09227589A
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JP
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dimethylbutyl
carbon
valine
residue
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JP8030355A
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Tadashi Takemoto
正 竹本
Yuusuke Amino
裕右 網野
Ryoichiro Nakamura
良一郎 中村
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Ajinomoto Co Inc
Original Assignee
Ajinomoto Co Inc
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Publication date
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定性が高く、安全性、甘味に優れた低カロ
リー甘味剤を提供する。 【解決手段】 N−3,3−ジメチルブチル−α−L−
アスパルチル−D−バリン(S)−α−エチルベンジル
アミド等の新規N−アルキルアスパルチルジペプチド誘
導体及び該誘導体またはその塩を有効成分として含有す
る甘味剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規N−アルキルア
スパルチルジペプチド誘導体及びその塩並びにこれを有
効成分として含有する甘味剤に関する。
【0002】
【発明の背景】近年、食生活の高度化に伴い特に糖分の
摂取過多による肥満及びこれに伴う各種の疾病が問題と
なっており、砂糖に替わる低カロリー甘味剤の開発が望
まれている。現在、広汎に使用されている甘味剤とし
て、安全性と甘味の質の面で優れているアスパルテーム
があるが安定性に問題があった。そこで安定性を改善し
甘味強度を向上させる試みの1つとして、エステル結合
を持たないアスパルチル−D−アミノ酸のアミド誘導体
が研究され、例えば米国特許4411925、或いは5
286509に記載の化合物が見いだされた。一方、ア
スパルチルジペプチド誘導体のアミノ基にアルキル基を
導入したものの甘味倍率が著しく向上する事がフランス
特許2697844に記載されているが、これらは安定
性の点で満足できるものではない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】発明の課題は、安定性
が高く、安全性に優れ、容易に入手可能なアミノ酸成分
及びアミン成分を用いた、新規N−アルキルアスパルチ
ルジペプチドアミド誘導体及びその塩並びにこれらを有
効成分として含有してなる低カロリー甘味剤を提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく、安定性の点で満足できる種々のアスパル
チルジペプチドアミドのアスパラギン酸アミノ基にアル
キル基を導入した結果、甘味倍率の点でアスパルチルジ
ペプチドアミドをはるかに上回るものがあることを見い
だし、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0005】
【化2】 式中、R1は炭素数1〜13までの飽和、不飽和、直
鎖、環状叉はその混合の炭化水素を、R2は炭素数1〜
6のアルキル基或いは炭素数2〜7のアルコキシアルキ
ル基を、R3はフェニル基、ベンジル基、シクロヘキシ
ル基、シクロヘキシルメチル基、或いは2、3叉は4位
にF、Cl、Br、I、ヒドロキシ基、炭素数1〜6の
アルコキシ基、シアノ基、ニトロ基、アセチル基、アミ
ノ基、アセチルアミノ基から選ばれる置換基を有するフ
ェニル基、或いは2、3叉は3、4位にメチレンジオキ
シ基、トリメチレン基叉はテトラメチレン基を有するフ
ェニル基、或いは2、3叉は4−ピリジル基、或いは2
叉は3−フリル基、或いは2叉は3−チエニル基を、*
位の炭素を含むアスパラギン酸の構造は(S)を、**
位の炭素を含む構造は、R2がアルキル基の場合(S)
を、R2がアルコキシアルキル基の場合は(R)叉は
(S)を表す。XはD−アラニン、D−α−アミノ酪
酸、D−ノルバリン、D−バリン、D−ノルロイシン、
D−ロイシン、D−イソロイシン、D−アロイソロイシ
ン、D−t−ロイシン、D−セリン、D−O−メチルセ
リン、D−トレオニン、D−O−メチルトレオニン、D
−アロトレオニン、D−O−メチルアロトレオニン、D
−フェニルグリシン、D−或いはDL−フリルグリシン
等のD−α−アミノ酸残基或いはDL−α−アミノ酸残
基、炭素数が3〜6の環状或いは非環状α,α−ジアル
キルアミノ酸残基を表す。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の新規N−アルキルアスパ
ルチルジペプチド誘導体は上記一般式(I)で表される
化合物及びその塩である。
【0007】本発明の化合物の塩としては例えばナトリ
ウム、カリウム等のアルカリ金属との塩、カルシウム、
マグネシウム等のアルカリ土類金属との塩,モノエタノ
ールアミン等のアミン塩,塩酸,硫酸等の無機酸との塩
あるいはクエン酸、酢酸等の有機酸との塩があげられ
る。
【0008】本発明のN−アルキルアスパルチルジペプ
チド誘導体は通常のペプチド合成法(泉屋ら ペプチド
合成の基礎と実験:丸善 1985.1.20 発行)に従って保
護ペプチドを得、その後、N−保護基を選択的に除去し
た後、アルデヒドと還元アミノ化(A.F.Abdel-Magidら
Tetrahedoron Letters,31,5595(1990))し、さらに残
りの保護基を除去する事によって得ることができる。即
ち、先ずアミノ基を保護したα−アミノ酸を対応するア
ミンと縮合、しかるのち保護基を除去し、得られたアミ
ノ酸アミドとβ位のカルボン酸及びアミノ基を保護した
L−アスパラギン酸とを縮合し保護されたジペプチドア
ミドを得るか、あるいは先ずβ位のカルボン酸及びアミ
ノ基を保護したL−アスパラギン酸を活性エステル化
し、α−アミノ酸と反応、しかるのち対応するアミンと
縮合し保護されたジペプチドアミドを得る。この保護ジ
ペプチドアミドのN−保護基を選択的に除去し、アルデ
ヒドと還元剤(例えばNaB(OAc)3H)とで還元
アミノ化し、しかる後に残りの保護基を除去することに
より目的とするN−アルキル−α−L−アスパルチル−
α−アミノ酸アミドを得ることができるが、本発明の化
合物の合成法はこれらに限るものではない。
【0009】本発明の化合物及びその塩は官能試験の結
果、砂糖に類似した甘味質で強い甘味を持つことが解っ
た。例えばN−3,3−ジメチルブチル−α−L−アス
パルチル−D−α−アミノ酪酸(S)−α−エチルベン
ジルアミドの甘味度は約3000倍(対砂糖)、N−
3,3−ジメチルブチル−α−L−アスパルチル−D−
α−アミノ酪酸(R)−α−メトキシメチルベンジルア
ミドの甘味度は約2500倍(対砂糖)、N−3,3−
ジメチルブチル−α−L−アスパルチル−D−α−アミ
ノ酪酸(S)−α−エチル−p−ヒドロキシベンジルア
ミドの甘味度は約2500倍(対砂糖)、N−3,3−
ジメチルブチル−α−L−アスパルチル−D−トレオニ
ン(S)−α−エチルベンジルアミドの甘味度は約30
00倍(対砂糖)、N−3,3−ジメチルブチル−α−
L−アスパルチル−DL−2−フリルグリシン(S)−
α−メトキシメチルベンジルアミドの甘味度は約250
0倍(対砂糖)、N−3,3−ジメチルブチル−α−L
−アスパルチル−D−バリン(S)−α−エチルベンジ
ルアミドの甘味度は約3000倍(対砂糖)、N−3,
3−ジメチルブチル−α−L−アスパルチル−D−バリ
ン(R)−α−メトキシメチルベンジルアミドの甘味度
は約2500倍(対砂糖)、N−3,3−ジメチルブチ
ル−α−L−アスパルチル−D−バリン(S)−α−エ
チル−p−ヒドロキシベンジルアミドの甘味度は約25
00倍(対砂糖)、N−3,3−ジメチルブチル−α−
L−アスパルチル−D−バリン(R)−α−メトキシメ
チル−p−ヒドロキシベンジルアミドの甘味度は約25
00倍(対砂糖)、であった。また、N−3,3−ジメ
チルブチル−α−L−アスパルチル−D−バリン(S)
−α−エチルベンジルアミドの酸性水溶液中での半減期
(pH=3のリン酸バッファー中、70°Cで加熱しH
PLCにより残存率を測定)は257時間であり、アス
パルテーム(同24時間)に比べてはるかに安定であっ
た。合成したいくつかのアスパルチルジペプチド誘導体
について構造と官能試験の結果を表1に示す。
【0010】
【化3】
【0011】
【表1】
【0012】なお、本発明の化合物またはその塩を甘味
剤として使用する場合、特別の支障のない限り、他の甘
味剤と併用してもよいことはもちろんである。
【0013】(実施例1) N−3,3−ジメチルブチル−α−L−アスパルチル−
D−バリン(S)−α−エチルベンジルアミドの合成 N−t−ブトキシカルボニル−D−バリン978mg
(4.5ミリモル)と(S)−α−エチルベンジルアミ
ン608mg(4.5ミリモル)を塩化メチレン30m
lに溶解し、冷却下に水溶性カルボジイミド塩酸塩94
9mg(4.95ミリモル)とHOBt668mg
(4.95ミリモル)を加え冷却下に1時間、その後室
温で1夜攪拌した。反応混合物を減圧下に濃縮した後、
残渣に5%クエン酸水溶液50mlを加え、酢酸エチル
50mlで2回抽出し、水20ml、5%炭酸水素ナト
リウム水溶液25ml及び飽和食塩水20mlで洗浄し
た。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過し、
濾液を減圧下に濃縮し、N−t−ブトキシカルボニル−
D−バリン(S)−α−エチルベンジルアミド1.51
g(4.5ミリモル)を固体として得た。
【0014】N−t−ブトキシカルボニル−D−バリン
(S)−α−エチルベンジルアミド1.51g(4.5
ミリモル)に4N−HCl/ジオキサン溶液23mlを
加え、室温で1時間攪拌した。反応液を減圧下に濃縮し
残渣にエーテル30mlを加え更に濃縮した。残渣に塩
化メチレン35ml及びトリエチルアミン0.69ml
(4.95ミリモル)を加えて溶解後、N−t−ブトキ
シカルボニル−L−アスパラギン酸−β−ベンジルエス
テル1.46g(4.5ミリモル)を加えた。冷却下に
水溶性カルボジイミド塩酸塩949mg(4.95ミリ
モル)とHOBt668mg(4.95ミリモル)を加
え冷却下に1時間、その後室温で1夜攪拌した。反応混
合物を減圧下に濃縮した後、残渣に5%クエン酸水溶液
50mlを加え、酢酸エチル50mlで2回抽出し、水
20ml、5%炭酸水素ナトリウム水溶液25ml及び
飽和食塩水20mlで洗浄した。有機層を無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、濾過し、濾液を減圧下に濃縮してN
−t−ブトキシカルボニル−β−O−ベンジル−L−ア
スパルチル−D−バリン(S)−α−エチルベンジルア
ミド2.35g(4.35ミリモル)を固体として得
た。
【0015】N−t−ブトキシカルボニル−β−O−ベ
ンジル−L−アスパルチル−D−バリン(S)−α−エ
チルベンジルアミド2.35g(4.35ミリモル)に
4N−HCl/ジオキサン溶液20mlを加え、室温で
1時間攪拌した。反応液を減圧下に濃縮し、残渣に5%
炭酸水素ナトリウム水溶液50mlを加え、酢酸エチル
50mlで2回抽出した。有機層を飽和食塩水で洗い無
水硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過し、濾液を減圧下に
濃縮してβ−O−ベンジル−L−アスパルチル−D−バ
リン(S)−α−エチルベンジルアミド1.91g
(4.35ミリモル)を固体として得た。
【0016】β−O−ベンジル−L−アスパルチル−D
−バリン(S)−α−エチルベンジルアミド1.91g
(4.35ミリモル)をTHF30mlに溶解し0°C
に保った。これに酢酸0.25ml(4.35ミリモ
ル)、3,3−ジメチルブチルアルデヒド0.55ml
(4.35ミリモル)及びNaB(OAc)3H1.3
8g(6.53ミリモル)を加え0°Cで1時間更に室
温で1夜攪拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液30mlを加え酢酸エチル50mlで2回抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗い無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残渣をPT
LCで精製してN−3,3−ジメチルブチル−β−O−
ベンジル−L−アスパルチル−D−バリン(S)−α−
エチルベンジルアミド1.31g(2.50ミリモル)
を固体として得た。
【0017】N−3,3−ジメチルブチル−β−O−ベ
ンジル−L−アスパルチル−D−バリン(S)−α−エ
チルベンジルアミド1.31g(2.50ミリモル)を
メタノール50mlと水5mlの混合溶媒に溶解し、含
水率50%の5%Pd−炭素500mgを加え水素気流
下に4時間還元した。水10mlを加えた後、触媒を濾
過により除き、濾液を減圧下に濃縮した。残渣を減圧乾
燥してN−3,3−ジメチルブチル−α−L−アスパル
チル−D−バリン(S)−α−エチルベンジルアミド
1.01g(2.33ミリモル)を固体として得た。1 HNMR(DMSO−d6) δ:0.76(s,9
H),0.80−0.92(t and 2d,9
H),1.26−1.48(m,2H),1.62−
1.74(m,2H),1.96−2.60(m,1
H),2.54−2.70(m,4H),3.84−
3.91(dd,1H),4.22−4.28(dd,
1H),4.70(q,1H),7.16−7.32
(m,5H),8.44(d,1H),8.47(d,
1H). ESI−MS 434.3(MH+
【0018】甘味度(対砂糖) 3000倍
【0019】(実施例2) N−3,3−ジメチルブチル−α−L−アスパルチル−
D−アラニン(S)−α−エチルベンジルアミドの合成 N−t−ブトキシカルボニル−D−バリンの替わりにN
−t−ブトキシカルボニル−D−アラニンを用いる以外
は実施例1と同様にしてN−3,3−ジメチルブチル−
α−L−アスパルチル−D−アラニン(S)−α−エチ
ルベンジルアミドを総収率69.8%で固体として得
た。1 HNMR(DMSO−d6) δ:0.88(s,9
H),0.82−0.92(m,3H),1.19−
1.77(m,4H),1.29(d,3H),2.8
0(dd,1H),2.81(t,2H),2.29
(dd,1H),4.06(dd,1H),4.31−
4.41(m,1H),4.65−4.73(m,1
H),7.18(7.34(m,5H),8.47
(d,1H),8.83(d,1H). ESI−MS 406.4(MH+
【0020】甘味度(対砂糖) 1500倍
【0021】(実施例3) N−エチル−α−L−アスパルチル−D−α−アミノ酪
酸(S)−α−エチルベンジルアミドの合成 3,3−ジメチルブチルアルデヒドの替わりにアセトア
ルデヒドを、N−t−ブトキシカルボニル−D−バリン
の替わりにN−t−ブトキシカルボニル−D−α−アミ
ノ酪酸を用いる以外は実施例1と同様にしてN−エチル
−α−L−アスパルチル−D−α−アミノ酪酸(S)−
α−エチルベンジルアミドを総収率44.8%で固体と
して得た。1 HNMR(DMSO−d6) δ:0.84(t,3
H),0.88(t,3H),1.43(t,3H),
1.55−1.80(m,4H),2.75−2.97
(m,4H),4.10(dd,1H),4.28
(q,1H),4.69(q,1H),7.18−7.
35(m,5H),8.49(d,1H),8.76
(d,1H). ESI−MS 364.4(MH+
【0022】甘味度(対砂糖) 100倍
【0023】(実施例4) N−シクロヘキシルメチル−α−L−アスパルチル−D
−α−アミノ酪酸(S)−α−エチルベンジルアミドの
合成 3,3−ジメチルブチルアルデヒドの替わりにシクロヘ
キサンカルボキシアルデヒドを、N−t−ブトキシカル
ボニル−D−バリンの替わりにN−t−ブトキシカルボ
ニル−D−α−アミノ酪酸を用いる以外は実施例1と同
様にしてN−シクロヘキシルメチル−α−L−アスパル
チル−D−α−アミノ酪酸(S)−α−エチルベンジル
アミドを総収率69.3%で固体として得た。1 HNMR(DMSO−d6) δ:0.84−0.90
(m,6H),1.08−1.24(m,4H),1.
36−1.51(m,1H),1.55−1.77
(m,10H),2.34−2.48(2dd,2
H),2.38(d,2H),3.59(dd,1
H),4.30(dd,1H),4.71(dd,1
H),7.19−7.32(m,5H),8.37
(d,1H),8.41(d,1H). ESI−MS 432.4(MH+
【0024】甘味度(対砂糖) 1000倍
【0025】(実施例5) N−2−エチルブチル−α−L−アスパルチル−D−α
−アミノ酪酸(S)−α−エチルベンジルアミドの合成 3,3−ジメチルブチルアルデヒドの替わりに2−エチ
ルブチルアルデヒドを、N−t−ブトキシカルボニル−
D−バリンの替わりにN−t−ブトキシカルボニル−D
−α−アミノ酪酸を用いる以外は実施例1と同様にして
N−2−エチルブチル−α−L−アスパルチル−D−α
−アミノ酪酸(S)−α−エチルベンジルアミドを総収
率72.0%で固体として得た。1 HNMR(DMSO−d6) δ:0.74(dd,6
H),0.83(t,3H),0.87(t,3H),
1.15−1.76(m,9H),2.53−2.72
(m,4H),3.89(t,1H),4.25−4.
32(m,1H),4.65−4.72(m,1H),
7.18−7.30(m,5H),8.45(d,1
H),8.57(d,1H). ESI−MS 420.4(MH+
【0026】甘味度(対砂糖) 1000倍
【0027】(実施例6) N−3,3−ジメチルブチル−α−L−アスパルチル−
D−α−アミノ酪酸(S)−α−エチルベンジルアミド
の合成 N−t−ブトキシカルボニル−D−バリンの替わりにN
−t−ブトキシカルボニル−D−α−アミノ酪酸を用い
る以外は実施例1と同様にしてN−3,3−ジメチルブ
チル−α−L−アスパルチル−D−α−アミノ酪酸
(S)−α−エチルベンジルアミドを総収率67.9%
で固体として得た。1 HNMR(DMSO−d6) δ:0.79(s,9
H),0.83−0.92(m,6H),1.33−
1.81(m,6H),2.67−2.81(m,3
H),2.88(dd,1H),4.05(dd,1
H),4.26−4.33(m,1H),4.66−
4.74(m,1H),7.18−7.31(m,5
H),8.50(d,1H),8.72(d,1H). ESI−MS 420.3(MH+
【0028】甘味度(対砂糖) 3000倍
【0029】(実施例7) N−3,3−ジメチルブチル−α−L−アスパルチル−
D−α−アミノ酪酸(R)−α−メトキシメチルベンジ
ルアミドの合成 N−t−ブトキシカルボニル−D−バリンの替わりにN
−t−ブトキシカルボニル−D−α−アミノ酪酸を、
(S)−α−エチルベンジルアミンの替わりに(R)−
α−メトキシメチルベンジルアミンを用いる以外は実施
例1と同様にしてN−3,3−ジメチルブチル−α−L
−アスパルチル−D−α−アミノ酪酸(R)−α−メト
キシメチルベンジルアミドを総収率24.9%で固体と
して得た。1 HNMR(DMSO−d6) δ:0.80(s,9
H),0.93(t,3H),1.34−1.82
(m,4H),2.73−2.89(m,3H),2.
98(dd,1H),3.27(s,3H),3.46
−3.57(m,1H),3.67−3.76(m,1
H),4.11(dd,1H),4.28−4.35
(m,1H),5.05(dd,1H),7.22−
7.38(m,5H),8.64(d,1H),8.8
0(d,1H). ESI−MS 436.4(MH+
【0030】甘味度(対砂糖) 2500倍
【0031】(実施例8) N−エチル−α−L−アスパルチル−D−バリン(S)
−α−エチルベンジルアミドの合成 3,3−ジメチルブチルアルデヒドの替わりにアセトア
ルデヒドを用いる以外は実施例1と同様にしてN−エチ
ル−α−L−アスパルチル−D−バリン(S)−α−エ
チルベンジルアミドを総収率26.5%で固体として得
た。1 HNMR(DMSO−d6) δ:0.81−0.89
(t and 2d,9H),0.98(t,3H),
1.60−1.72(m,2H),1.94−2.20
(m,1H),2.24(dd,1H),2.39(d
d,1H),2.46−2.54(m,2H),3.5
3−3.58(dd,1H),4.20−4.26(d
d,1H),4.68(q,1H),7.40−7.6
5(m,5H),8.23(d,1H),8.39
(d,1H). ESI−MS 378.5(MH+
【0032】甘味度(対砂糖) 700倍
【0033】(実施例9) N−n−プロピル−α−L−アスパルチル−D−バリン
(S)−α−エチルベンジルアミドの合成 3,3−ジメチルブチルアルデヒドの替わりにプロピオ
ンアルデヒドを用いる以外は実施例1と同様にしてN−
n−プロピル−α−L−アスパルチル−D−バリン
(S)−α−エチルベンジルアミドを総収率55.8%
で固体として得た。1 HNMR(DMSO−d6) δ:0.76−0.85
(2t and 2d,12H),1.33−1.47
(m,2H),1.60−1.73(m,2H),1.
73−2.50(m,1H),2.27(dd,1
H),2.43(dd,1H),2.41−2.48
(m,2H),3.54−3.59(dd,1H),
4.21−4.26(dd,1H),4.65−4.7
3(q,1H),7.18−7.33(m,5H),
8.23(d,1H),8.39(d,1H). ESI−MS 392.4(MH+
【0034】甘味度(対砂糖) 100倍
【0035】(実施例10) N−3,3−ジメチルブチル−α−L−アスパルチル−
D−バリン(S)−α−メチルベンジルアミドの合成 (S)−α−エチルベンジルアミンの替わりに(S)−
α−メチルベンジルアミンを用いる以外は実施例1と同
様にしてN−3,3−ジメチルブチル−α−L−アスパ
ルチル−D−バリン(S)−α−メチルベンジルアミド
を総収率73.3%で固体として得た。1 HNMR(DMSO−d6) δ:0.76(s,9
H),0.87(d,3H),0.88(d,3H),
1.33−1.58(d and m,5H),1.9
4−2.05(m,1h),2.62−2.84(m,
3H),2.91(dd,1H),4.10−4.20
(m,2H),4.89−4.98(m,1H),7.
18−7.33(m,5H),8.57(d,1H),
8.68(d,1H). ESI−MS 420.4(MH+
【0036】甘味度(対砂糖) 1000倍
【0037】(実施例11) N−3,3−ジメチルブチル−α−L−アスパルチル−
D−バリン(R)−α−メトキシメチルベンジルアミド
の合成 (S)−α−エチルベンジルアミンの替わりに(R)−
α−メトキシメチルベンジルアミンを用いる以外は実施
例1と同様にしてN−3,3−ジメチルブチル−α−L
−アスパルチル−D−バリン(R)−α−メトキシメチ
ルベンジルアミドを総収率26.4%で固体として得
た。1 HNMR(DMSO−d6) δ:0.76(s,9
H),0.92(d,3H),0.94(d,3H),
1.32−1.62(m,2H),1.97−2.12
(m,1H),2.65−2.89(m,3H),3.
01(dd,1H),3.26(s,3H),3.46
−3.57(m,1H),3.66−3.78(m,1
H),4.18−4.22(m,1H),4.28
(t,1H),5.08(dd,1H),7.23−
7.38(m,5H),8.65(d,1H),8.7
2(d,1H). ESI−MS 450.4(MH+
【0038】甘味度(対砂糖) 2500倍
【0039】(実施例12) N−3,3−ジメチルブチル−α−L−アスパルチル−
α−アミノシクロペンタンカルボン酸(S)−α−エチ
ルベンジルアミドの合成 N−t−ブトキシカルボニル−D−バリンの替わりにN
−t−ブトキシカルボニル−α−アミノシクロペンタン
カルボン酸を用いる以外は実施例1と同様にしてN−
3,3−ジメチルブチル−α−L−アスパルチル−α−
アミノシクロペンタンカルボン酸(R)−α−エチルベ
ンジルアミドを総収率46.4%で固体として得た。1 HNMR(DMSO−d6) δ:0.82(t,3
H),0.85(s,9H),1.28−1.42
(m,2H),1.56−1.72(m,6H),1.
88−2.07(m,4H),2.31(dd,1
H),2.44−2.61(m,3H),3.47(b
rt,1H),4.63(dd,1H),7.14−
7.26(m,5H),8.00(d,1H),8.3
4(brs,1H). ESI−MS 446.4(MH+
【0040】甘味度(対砂糖) 500倍
【0041】(実施例13) N−3,3−ジメチルブチル−α−L−アスパルチル−
D−バリン(S)−α−エチル−p−ヒドロキシベンジ
ルアミドの合成 N−t−ブトキシカルボニル−D−バリン1.06g
(4.9ミリモル)と(S)−α−エチル−p−ベンジ
ルオキシベンジルアミン1.18g(4.9ミリモル)
を塩化メチレン35mlに溶解し、冷却下に水溶性カル
ボジイミド塩酸塩1.04g(5.4ミリモル)とHO
Bt730mg(5.4ミリモル)を加え冷却下に1時
間、その後室温で1夜攪拌した。反応混合物を減圧下に
濃縮した後、残渣に5%クエン酸水溶液50mlを加
え、酢酸エチル50mlで2回抽出し、水20ml、5
%炭酸水素ナトリウム水溶液25ml及び飽和食塩水2
0mlで洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾
燥後、濾過し、濾液を減圧下に濃縮し、N−t−ブトキ
シカルボニル−D−バリン(S)−α−エチル−p−ベ
ンジルオキシベンジルアミド2.11g(4.79ミリ
モル)を固体として得た。
【0042】N−t−ブトキシカルボニル−D−バリン
(S)−α−エチル−p−ベンジルオキシベンジルアミ
ド2.11g(4.79ミリモル)に4N−HCl/ジ
オキサン溶液20mlを加え、室温で1時間攪拌した。
反応液を減圧下に濃縮し残渣にエーテル30mlを加え
更に濃縮した。残渣に塩化メチレン40ml及びトリエ
チルアミン0.74ml(5.27ミリモル)を加えて
溶解後、N−t−ブトキシカルボニル−L−アスパラギ
ン酸−β−ベンジルエステル1.55g(4.79ミリ
モル)を加えた。冷却下に水溶性カルボジイミド塩酸塩
1.01g(5.27ミリモル)とHOBt712mg
(5.27ミリモル)を加え冷却下に1時間、その後室
温で1夜攪拌した。反応混合物を減圧下に濃縮した後、
残渣に5%クエン酸水溶液50mlを加え、酢酸エチル
50mlで2回抽出し、水20ml、5%炭酸水素ナト
リウム水溶液25ml及び飽和食塩水20mlで洗浄し
た。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過し、
濾液を減圧下に濃縮してN−t−ブトキシカルボニル−
β−O−ベンジル−L−アスパルチル−D−バリン
(S)−α−エチル−p−ベンジルオキシベンジルアミ
ド3.10g(4.79ミリモル)を固体として得た。
【0043】N−t−ブトキシカルボニル−β−O−ベ
ンジル−L−アスパルチル−D−バリン(S)−α−エ
チル−p−ベンジルオキシベンジルアミド3.10g
(4.79ミリモル)に4N−HCl/ジオキサン溶液
20mlを加え、室温で1時間攪拌した。反応液を減圧
下に濃縮し、残渣に5%炭酸水素ナトリウム水溶液50
mlを加え、酢酸エチル50mlで2回抽出した。有機
層を飽和食塩水で洗い無水硫酸マグネシウムで乾燥後、
濾過し、濾液を減圧下に濃縮してβ−O−ベンジル−L
−アスパルチル−D−バリン(S)−α−エチル−p−
ベンジルオキシベンジルアミド2.52g(4.63ミ
リモル)を固体として得た。
【0044】β−O−ベンジル−L−アスパルチル−D
−バリン(S)−α−エチル−p−ベンジルオキシベン
ジルアミド2.52g(4.63ミリモル)をTHF3
5mlに溶解し0°Cに保った。これに酢酸0.27m
l(4.63ミリモル)、3,3−ジメチルブチルアル
デヒド0.58ml(4.63ミリモル)及びNaB
(OAc)3H1.47g(6.95ミリモル)を加え
0°Cで1時間更に室温で1夜攪拌した。反応液に飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液30mlを加え酢酸エチル5
0mlで2回抽出した。有機層を飽和食塩水で洗い無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過し、濾液を減圧下に濃
縮した。残渣をPTLCで精製してN−3,3−ジメチ
ルブチル−β−O−ベンジル−L−アスパルチル−D−
バリン(S)−α−エチル−p−ベンジルオキシベンジ
ルアミド2.59g(4.11ミリモル)を固体として
得た。
【0045】N−3,3−ジメチルブチル−β−O−ベ
ンジル−L−アスパルチル−D−バリン(S)−α−エ
チル−p−ベンジルオキシベンジルアミド2.59g
(4.11ミリモル)をメタノール50mlと水5ml
の混合溶媒に溶解し、含水率50%の5%Pd−炭素8
00mgと酢酸0.24ml(4.1ミリモル)を加え
水素気流下に50°Cで5時間還元した。水10mlを
加えた後、触媒を濾過により除き、濾液を減圧下に濃縮
した。残渣を減圧乾燥してN−3,3−ジメチルブチル
−α−L−アスパルチル−D−バリン(S)−α−エチ
ル−p−ヒドロキシベンジルアミド1.63g(3.6
5ミリモル)を固体として得た。1 HNMR(DMSO−d6) δ:0.80(s,9
H),0.75−0.89(t and 2d,9
H),1.30−1.48(m,2H),1.57−
1.70(m,2H),1.93−2.05(m,1
H),2.44−2.66(m,4H),3.79−
3.83(dd,1H),4.20−4.26(dd,
1H),4.58(q,1H),6.68(d,2
H),7.08(d,2H),8.32(d,1H),
8.39(d,1H). ESI−MS 450.3(MH+
【0046】甘味度(対砂糖) 2500倍
【0047】(実施例14) N−3,3−ジメチルブチル−α−L−アスパルチル−
D−α−アミノ酪酸(S)−α−エチル−p−ヒドロキ
シベンジルアミドの合成 N−t−ブトキシカルボニル−D−バリンの替わりにN
−t−ブトキシカルボニル−D−α−アミノ酪酸を用い
る以外は実施例13と同様にしてN−3,3−ジメチル
ブチル−α−L−アスパルチル−D−α−アミノ酪酸
(S)−α−エチル−p−ヒドロキシベンジルアミドを
総収率82.0%で固体として得た。1 HNMR(DMSO−d6) δ:0.81(s,9
H),0.88(t,6H),1.35−1.75
(m,4H),2.75−2.90(m,3H),2.
97(dd,1H),4.12(brs,1H),4.
25(q,1H),4.59(q,1H),6.68
(d,2H),7.08(d,2H),8.37(d,
1H),8.76(d,1H). ESI−MS 436.3(MH+
【0048】甘味度(対砂糖) 2500倍
【0049】(実施例15) N−3,3−ジメチルブチル−α−L−アスパルチル−
D−バリン(R)−α−メトキシメチル−p−ヒドロキ
シベンジルアミドの合成 (S)−α−エチル−p−ベンジルオキシベンジルアミ
ンの替わりに(R)−α−メトキシメチル−p−ベンジ
ルオキシベンジルアミンを用いる以外は実施例13と同
様にしてN−3,3−ジメチルブチル−α−L−アスパ
ルチル−D−バリン(R)−α−メトキシメチル−p−
ヒドロキシベンジルアミドを総収率61.0%で固体と
して得た。1 HNMR(DMSO−d6) δ:0.81(s,9
H),0.82(d,3H),0.87(d,3H),
1.30−1.40(m,2H),1.92−2.02
(m,1H),2.35(dd,1H),2.44−
2.58(m,3H),3.22(s,3H),3.3
8−3.47(m,2H),3.63−3.68(d
d,1H),4.21−4.27(dd,1H),4.
94(q,1H),6.68(d,2H),7.11
(d,2H),8.29(d,1H),8.34(d,
1H). ESI−MS 466.6(MH+
【0050】甘味度(対砂糖) 2500倍
【0051】(実施例16) N−3,3−ジメチルブチル−α−L−アスパルチル−
D−トレオニン(S)−α−エチルベンジルアミドの合
成 N−t−ブトキシカルボニル−D−バリンの替わりにN
−t−ブトキシカルボニル−O−ベンジル−D−トレオ
ニンを用い、(S)−α−エチル−p−ベンジルオキシ
ベンジルアミンの替わりに(S)−α−エチルベンジル
アミドを用いる以外は実施例13と同様にしてN−3,
3−ジメチルブチル−α−L−アスパルチル−D−トレ
オニン(S)−α−エチルベンジルアミドを総収率4
3.1%で固体として得た。1 HNMR(DMSO−d6) δ:0.83(s,9
H),0.84(t,3H),1.06(d,2H),
1.33−1.39(m,2H),1.61−1.75
(m,2H),2.36(dd,1H),2.48−
2.57(m,3H),3.59(dd,1H),4.
00−4.07(m,1H),4.18−4.22
(m,1H),4.70(dd,1H),7.18−
7.34(m,5H),8.09(d,1H),8.2
3(d,1H). ESI−MS 436.4(MH+
【0052】甘味度(対砂糖) 3000倍
【0053】(実施例17) N−3,3ジメチルブチルーα−L−アスパルチル−D
L−フリルグリシン(R)−α−メトキシメチルベンジ
ルアミドの合成 N−ベンジルオキシカルボニル−DL−フリルグリシン
1.65g(6.0ミリモル)と(R)−α−メトキシ
メチルベンジルアミン907mg(6.0ミリモル)を
塩化メチレン35mlに溶解し、冷却下に水溶性カルボ
ジイミド塩酸塩1.27g(6.6ミリモル)、HOB
t892mg(6.6ミリモル)を加え冷却下に1時
間、その後室温で1夜攪拌した。反応混合物を減圧下に
濃縮した後、残渣に酢酸エチル100mlを加え、5%
クエン酸水溶液50mlで2回、水50ml、5%炭酸
水素ナトリウム水溶液50mlで2回及び飽和食塩水5
0mlで洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾
燥後、硫酸マグネシウムを濾過により除き、濾液を減圧
下に濃縮し、得られた残渣を酢酸エチル−ヘキサンから
再結晶してN−ベンジルオキシカルボニル−DL−フリ
ルグリシン(S)−α−エチルベンジルアミド2.10
g(5.14ミリモル)を得た。
【0054】N−ベンジルオキシカルボニル−DL−フ
リルグリシン(S)−α−エチルベンジルアミド2.1
0g(5.14ミリモル)をメタノール50mlに懸濁
し、含水率50%の5%Pd−炭素480mgとキノリ
ン20mgを加えて水素気流下に室温で1.5時間還元
した。触媒を濾過により除き、濾液を減圧下で濃縮した
後、得られた残渣を塩化メチレン100mlに溶解し
た。有機層を5%炭酸水素ナトリウム水溶液50ml、
飽和食塩水50mlで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した後、硫酸マグネシウムを濾過により除き、濾液
を減圧下に濃縮した。残渣に塩化メチレン50mlを加
えて溶解後、N−t−ブトキシカルボニル−L−アスパ
ラギン酸−β−ベンジルエステル1.60g(5.0ミ
リモル)を加えた。冷却下に水溶性カルボジイミド塩酸
塩1.05g(5.5ミリモル)及びHOBt738m
g(5.5ミリモル)を加え、冷却下に1時間、室温で
1夜攪拌した。反応混合物を減圧下に濃縮した後、残渣
に酢酸エチル150mlを加え、5%クエン酸水溶液5
0mlで2回、水50ml、5%炭酸水素ナトリウム水
溶液50mlで2回及び飽和食塩水50mlで洗浄し
た。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、硫酸マグネシ
ウムを濾過により除き、濾液を減圧下に濃縮してN−t
−ブトキシカルボニル−β−O−ベンジル−L−アスパ
ルチル−DL−フリルグリシン(S)−α−エチルベン
ジルアミド2.83g(4.88ミリモル)を粘ちょう
な油状物として得た。
【0055】N−t−ブトキシカルボニル−β−O−ベ
ンジル−L−アスパルチル−DL−−フリルグリシン
(R)−α−メトキシメチルベンジルアミド2.83g
(4.88ミリモル)に4N−HCl/ジオキサン溶液
20mlを加え、室温で1時間攪拌した。反応液を減圧
下に濃縮し、残渣に5%炭酸水素ナトリウム水溶液50
mlを加え、酢酸エチル50mlで2回抽出した。有機
層を飽和食塩水で洗い無水硫酸マグネシウムで乾燥後、
濾過し、濾液を減圧下に濃縮してβ−O−ベンジル−L
−アスパルチル−DL−フリルグリシン(R)−α−メ
トキシメチルベンジルアミド2.36g(4.69ミリ
モル)を粘ちょうな油状物として得た。
【0056】β−O−ベンジル−L−アスパルチル−D
L−フリルグリシン(R)−α−メトキシメチルベンジ
ルアミド2.36g(4.69ミリモル)をTHF30
mlに溶解し0°Cに保った。これに酢酸0.27ml
(4.69ミリモル)、3,3−ジメチルブチルアルデ
ヒド0.59ml(4.69ミリモル)及びNaB(O
Ac)3H1.49g(7.04ミリモル)を加え0°
Cで1時間更に室温で1夜攪拌した。反応液に飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液30mlを加え酢酸エチル50m
lで2回抽出した。有機層を飽和食塩水で洗い無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、濾過し、濾液を減圧下に濃縮し
た。残渣をPTLCで精製してN−3,3−ジメチルブ
チル−β−O−ベンジル−L−アスパルチル−DL−フ
リルグリシン(R)−α−メトキシメチルベンジルアミ
ド2.26g(4.01ミリモル)を固体として得た。
【0057】N−3,3−ジメチルブチル−β−O−ベ
ンジル−L−アスパルチル−DL−フリルグリシン
(R)−α−メトキシメチルベンジルアミド2.26g
(4.01ミリモル)をメタノール50mlに懸濁し、
含水率50%の5%Pd−炭素450mgとキノリン2
0mgを加え水素気流下に室温で1.5時間還元した。
触媒を濾過により除き、メタノールを減圧下で除去し
た。水200mlを加えた後、結晶と母液を濾過により
分離し、それぞれをジエチルエーテルでよく洗浄した。
結晶をメタノール100mlに溶解し母液と合わせ、減
圧下に約1/10まで濃縮して析出した結晶を濾取し、
乾燥してN−3,3−ジメチルブチル−α−L−アスパ
ルチル−DL−フリルグリシン(R)−α−メトキシメ
チルベンジルアミド803mg(1.70ミリモル)を
固体としてを得た。1 HNMR(DMSO−d6) δ:0.79(s,4.
5H),0.84(s,4.5H),1.30−1.4
2(m,2H),2.43−2.63(m,4H),
3.22(s,3H),3.26(s,3H),3.4
6−3.55(m,2H),3.78(q,1H),
4.98−5.08(m,1H),5.68(d,0.
5H),5.73(d,0.5H),6.22−6.4
6(m,2H),7.18−7.37(m,5H),
7.57(s,0.5H),7.66(s,0.5
H),8.80−8.97(m,2H). ESI−MS 474.4(MH+
【0058】甘味度(対砂糖) 2500倍
【0059】(実施例18) N−メチル−α−L−アスパルチル−D−バリン(S)
−α−エチルベンジルアミドの合成 D−バリン(S)−α−エチルベンジルアミド322m
g(1.38ミリモル)を塩化メチレン30mlに溶解
後、N−ベンジルオキシカルボニル−N−メチルL−ア
スパラギン酸−β−ベンジルエステル513mg(1.
38ミリモル)を加えた。冷却下に水溶性カルボジイミ
ド塩酸塩290mg(1.51ミリモル)とHOBt2
05mg(1.51ミリモル)を加え冷却下に1時間、
その後室温で1夜攪拌した。反応混合物を減圧下に濃縮
した後、残渣に5%クエン酸水溶液50mlを加え、酢
酸エチル50mlで2回抽出し、水20ml、5%炭酸
水素ナトリウム水溶液25ml及び飽和食塩水20ml
で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、
濾過し、濾液を減圧下に濃縮してN−ベンジルオキシカ
ルボニル−N−メチル−β−O−ベンジル−L−アスパ
ルチル−D−バリン(S)−α−エチルベンジルアミド
525mg(0.89ミリモル)を粘ちょうな油状物と
して得た。
【0060】N−ベンジルオキシカルボニル−N−メチ
ル−β−O−ベンジル−L−アスパルチル−D−バリン
(S)−α−エチルベンジルアミド525mg(0.8
9ミリモル)をメタノール30mlと水5mlの混合溶
媒に溶解し、含水率50%の5%Pd−炭素230mg
を加え水素気流下に4時間還元した。水10mlを加え
た後、触媒を濾過により除き、濾液を減圧下に濃縮し
た。残渣を減圧乾燥してN−メチル−α−L−アスパル
チル−D−バリン(S)−α−エチルベンジルアミド3
00mg(0.83ミリモル)を固体として得た。1 HNMR(DMSO−d6) δ:0.80−0.92
(t and 2d,9H),1.64−1.73
(m,2H),2.00−2.14(m,1H),2.
42(s,1.5H),2.49(s,1.5H),
2.80−3.00(m,2H),4.10−4.32
(m,2H),4.65−4.75(m,1H),7.
20−7.35(m,5H),8.30−8.75
(m,2H). ESI−MS 364.3(MH+
【0061】甘味度(対砂糖) 300倍

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で表される新規N−ア
    ルキルアスパルチルジペプチド誘導体及びその塩。 【化1】 式中、R1は炭素数1〜13までの飽和、不飽和、直
    鎖、環状叉はその混合の炭化水素を、R2は炭素数1〜
    6のアルキル基或いは炭素数2〜7のアルコキシアルキ
    ル基を、R3はフェニル基、ベンジル基、シクロヘキシ
    ル基、シクロヘキシルメチル基、或いは2、3叉は4位
    にF、Cl、Br、I、ヒドロキシ基、炭素数1〜6の
    アルコキシ基、シアノ基、ニトロ基、アセチル基、アミ
    ノ基、アセチルアミノ基から選ばれる置換基を有するフ
    ェニル基、或いは2、3叉は3、4位にメチレンジオキ
    シ基、トリメチレン基叉はテトラメチレン基を有するフ
    ェニル基、或いは2、3叉は4−ピリジル基、或いは2
    叉は3−フリル基、或いは2叉は3−チエニル基を、*
    位の炭素を含むアスパラギン酸の構造は(S)を、**
    位の炭素を含む構造は、R2がアルキル基の場合(S)
    を、R2がアルコキシアルキル基の場合は(R)叉は
    (S)を表す。XはD−アラニン、D−α−アミノ酪
    酸、D−ノルバリン、D−バリン、D−ノルロイシン、
    D−ロイシン、D−イソロイシン、D−アロイソロイシ
    ン、D−t−ロイシン、D−セリン、D−O−メチルセ
    リン、D−トレオニン、D−O−メチルトレオニン、D
    −アロトレオニン、D−O−メチルアロトレオニン、D
    −フェニルグリシン、D−或いはDL−フリルグリシン
    等のD−α−アミノ酸残基或いはDL−α−アミノ酸残
    基、炭素数が3〜6の環状或いは非環状α,α−ジアル
    キルアミノ酸残基を表す。
  2. 【請求項2】 R1が3,3−ジメチルブチル、XがD
    −アラニン残基であってR2がエチル基、R3 がフェニ
    ル基、**位の炭素を含む構造が(S)である請求項1
    記載の化合物。
  3. 【請求項3】 R1がシクロヘキシルメチル、XがD−
    α−アミノ酪酸残基であって、R2がエチル基、R3
    フェニル基、**位の炭素を含む構造が(S)である請
    求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】 R1が2−エチルブチル、XがDあるい
    はD−α−アミノ酪酸残基であって、R2がエチル基、
    3 がフェニル基、**位の炭素を含む構造が(S)で
    ある請求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】 R1が3,3−ジメチルブチル、XがD
    −α−アミ酪酸残基であってR2がエチル基、R3がフェ
    ニル基、**位の炭素を含む構造が(S)である請求項
    1記載の化合物。
  6. 【請求項6】 R1が3,3−ジメチルブチル、XがD
    −α−アミノ酪酸残基であってR2がメトキシメチル
    基、R3がフェニル基、**位の炭素を含む構造が
    (R)である請求項1記載の化合物。
  7. 【請求項7】 R1が3,3−ジメチルブチル、XがD
    −α−アミノ酪酸残基であってR2がメトキシメチル
    基、R3がp−ヒドロキシフェニル基、**位の炭素を
    含む構造が(R)である請求項1記載の化合物。
  8. 【請求項8】 R1が3,3−ジメチルブチル、XがD
    −トレオニン残基であってR2がエチル基、R3がフェニ
    ル基、**位の炭素を含む構造が(S)である請求項1
    記載の化合物。
  9. 【請求項9】 R1が3,3−ジメチルブチル、XがD
    L−2−フリルグリシン残基であってR2がメトキシメ
    チル基、R3がフェニル基、**位の炭素を含む構造が
    (R)である請求項1記載の化合物。
  10. 【請求項10】 R1がエチル、XがD−バリン残基で
    あって、R2がエチル基、R3 がフェニル基、**位の
    炭素を含む構造が(S)である請求項1記載の化合物。
  11. 【請求項11】 R1が3,3−ジメチルブチル、Xが
    D−バリン残基であってR2がエチル基、R3がフェニル
    基、**位の炭素を含む構造が(S)である請求項1記
    載の化合物。
  12. 【請求項12】 R1が3,3−ジメチルブチル、Xが
    D−バリン残基であってR2がメチル基、R3がフェニル
    基、*位の炭素を含む構造が(S)である請求項1記載
    の化合物。
  13. 【請求項13】 R1が3,3−ジメチルブチル、Xが
    D−バリン残基であってR2がメトキシメチル基、R3
    フェニル基、**位の炭素を含む構造が(R)である請
    求項1記載の化合物。
  14. 【請求項14】 R1が3,3−ジメチルブチル、Xが
    D−バリン残基であって、R2がエチル基、R3 がp−
    ヒドロキシフェニル基、**位の炭素を含む構造が
    (S)である請求項1記載の化合物。
  15. 【請求項15】 R1が3,3−ジメチルブチル、Xが
    D−バリン残基であって、R2がメトキシメチル基、R3
    がp−ヒドロキシフェニル基、**位の炭素を含む構
    造が(R)である請求項1記載の化合物。
  16. 【請求項16】 R1が3,3−ジメチルブチル、Xが
    α−アミノシクロペンタンカルボン酸残基であって、R
    2がエチル基、R3 がフェニル基、**位の炭素を含む
    構造が(S)である請求項1記載の化合物。
  17. 【請求項17】 上記一般式(I)で表される新規N−
    アルキルアスパルチルジペプチド誘導体またはその塩を
    有効成分として含有する甘味剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2093208A2 (en) 1999-07-02 2009-08-26 The Nutrasweet Company Process for the preparation of 3,3-dimethylbutanal

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