JPS6022919B2 - N―ベンジルオキシカルボニル‐l‐アスパチル‐l‐フエニルアラニンメチルエステルとフエニルアラニンメチルエステルとの付加化合物の製造方法 - Google Patents

N―ベンジルオキシカルボニル‐l‐アスパチル‐l‐フエニルアラニンメチルエステルとフエニルアラニンメチルエステルとの付加化合物の製造方法

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JPS6022919B2
JPS6022919B2 JP53091835A JP9183578A JPS6022919B2 JP S6022919 B2 JPS6022919 B2 JP S6022919B2 JP 53091835 A JP53091835 A JP 53091835A JP 9183578 A JP9183578 A JP 9183578A JP S6022919 B2 JPS6022919 B2 JP S6022919B2
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宗樹 大森
馨 森
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悠次 野中
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清孝 小山
平次郎 佐藤
滋哲 西村
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Sagami Chemical Research Institute
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Ajinomoto Co Inc
Sagami Chemical Research Institute
Toyo Soda Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はN−ペンジルオキシカルボニル−L−アス/ぐ
ルチルーLーフエニルアラニンメチルエステル(以下Z
−L−Asp−L−Phe−OMeと略記する)とフヱ
ニルアラニンメチルェステル(以下Phe−OMeと略
記する)との付加化合物(以下単に付加化合物と云う)
を製造する方法に関するものである。
更に詳しくはNーベンジルオキシカルボニルーアスパラ
ギン酸(以下Z−Aspと略記する)とPhe−OMe
を蛋白分解酵素の存在下に反応させてジベプチドエステ
ルのZ一L一Asp一L−Phe−OMeを生成させ、
さらにこのジベブチドェステルとPhe−OMeとを反
応させて付加化合物を製造する方法に関するものである
。バパィンやキモトリプシンの様な蛋白分解酵素が蛋白
分解(ベプチド結合の切断)の逆反応であるべプチド結
合の生成反応に関与し得ることは古くから知られている
例えば技rgmanらはパパィンを用いてアニリドの合
成を行なっている。またFr虻onはアミノ基をペンゾ
ィル基等で保護したロィシン等のモノアミノカルボン酸
とカルボキシル基をアミド又はアニリドとして保護した
ロィシンやグリシンを、パパインやキモトリプシンを用
いてべプチド結合させ得ることを明らかにしている(“
AdvancesinProにinChemistry
,第5巻,33頁(1949),Academic P
iess Inc.NewYork.N.Y.)。磯和
らはアミノ基をペンジルオキシカルボニル基で保護した
アミノ酸とカルボキシル基をェステル化したアミノ酸と
をパパィン、プロリシン、スブチリシンBPN′等の酵
素を用いてべプチド合成反応を行なったことを報告して
いる(日本化学会第35秋期大会予橋集、482頁及び
486頁(1976)、日本化学会)。
また磯和ら及び本発明者らは、アミノ基を保護したアス
パラギン酸又はグルタミン酸と、カルポキシル基を低級
アルコキシ基等で保護してェステルとした他に官能基を
持たないモノアミノモノカルボン酸とを蛋白分解酵素の
存在下で反応させ、更に反応生成物とこのカルボキシル
基をェステル化した他に官能基を持たないモノアミノモ
ノカルボン酸との付加化合物を形成させ、これを分離採
取する方法を提案した(袴鹿昭52一7279号)。本
発明者らはこの方法のうちZ−AspとPhe−OMe
との反応に関してさらに詳しく研究したところ、反応が
進行して反応媒体中のL−Phe一OMeの濃度が低く
なると触媒である酵素の失活が著しく進むことを発見し
た。
本発明者らはこの現象についてなお深く研究した結果、
反応媒体中のPhe−OMeの濃度を少くとも約10‐
1モル/夕、好ましくは1.5×10‐1モル/そ以上
に保つことで酵素の活性を保持あるいは失活を抑制し得
ることを発見して本発明を完成した。
即ち本発はZ−AspとPhe−OMeを水性媒体中で
金属プロテアーゼの存在下に反応させて、Z−偽pとP
he−OMeとのジベプチドェステルを生成させ、さら
にこのジベプチドヱステルとPhe−OMeとの付加化
合物を形成させ、その際反応媒体中のPhe−OMeの
濃度が少なくとも約10‐1モル/〆となる様維持し、
ジベプチドェステルとPhe−OMeとの付加化合物を
分離採取することを特徴とするZ−L−Asp−L−P
he−OMeとPhe−OMeとの付加化合物の製造方
法を提供するものである。
第2発明はZ−AspとPhe−OMeを水性媒体中で
金属プロテアーゼの存在下に反応させて、Z−船pとP
he−OMeとのジベプチドェステルを生成させ、さら
にこのジベプチドエステルとPhe−OMeとの付加化
合物を形成させ、その際反応媒体中のPhe−OMeの
濃度が少なくとも約10‐1モル/〆となる様維持しジ
ベプチドェステルとPhe−OMeとの付加化合物を分
離採取し、液相中にZ−船pおよびPhe−OMeを加
え、さらに必要に応じて金属プロテアーゼを追加してZ
−AspとPhe−OMeとの反応をくり返すことを特
徴とするジベブチドェステルとPhe−OMeとの付加
化合物の製造方法を提供するものである。
本発明の一方の出発物質であるZ−Aspはアミ/基を
ペンジルオキシカルボニル基で保護したL−又はDL−
アスパラギン酸である。
DL体を用いるとそのD体は反応せず反応媒体中に残る
。本発明の他方の出発物質であるPhe−OMeはカル
ボキシル基をメチルェステルとしたL−又はDLーフェ
ニルアラニンである。DL体を用いる場合そのD体はジ
ベプチドェステル中には入らないが、L体同様に生成し
たジベプチドェステルと付加化合物を形成することがで
きる。従ってDL体を使用するとべプチドェステル生成
によって溶液中のL−Phe−Meが消費され、ジベプ
チドェステルとの付加反応には、より○一体に富むPh
e−OMeが関与することになる。この場合後述する様
に、LLージベプチドヱステルとL−Phe−OMeと
の付加化合物と、LL−ジベプチドェステルとD−Ph
e−OMeとの付加化合物の間には水に対する溶解度に
差があり、D一Phe−OMeとの付加化合物が優先的
に折出するので、得られる付加化合物はD−Phe−O
Meとの間のものがほとんど、又は大部分となる。本発
明の両出発物質はそれぞれ遊離の形で用いてもよいし、
水に可溶な塩の形で用いてもよい。
従って本明細書では両出発物質についての記載は、実施
例および特記ある場合を徐き、それぞれの水に可溶な塩
を含むものである。本発明の方法の両出発物質の使用濃
度にはPhe−OMeの濃度が常に少なくとも約10‐
1モル/ど、好ましくは1.5×10‐1モル/〆以上
であること以外格別の限定はないが、本発明の方法が本
質的に生成物を折出させることに依存するものであるの
で、この濃度は比較的高い方が望ましい。
しかし生成物の付加化合物は水に対する溶解度が4・ご
し、ので(Z−L一Asp−L一Phe一〇MとL−P
he−OMeの付加化合物の場合、20qoでの溶解度
0.3タノ100タ水程度、また同じくD−Phe−O
Meとの付加化合物の場合、2ぴ0で0.2夕/100
タ水程度)、可成り小さい濃度でも実施が可能である。
具体的にはZ−Aspについては約0.001モル/と
ないし7モルノそ程度、好ましくは0.1モル/Zない
し4モル/そである。またPhe−OMeについては0
.2モル/夕ないし7モル/〆、好ましくは0.3モル
/そないし4モル/そである。この両成分の使用比率も
限定的でない。
しかし、本発明の方法が結局はZ−L−心pl分子とP
he−OMe2分子とを結合させることにあるので、こ
の両原料はZ−L‐偽pに対するL−Phe−OMe又
はDL一Phe−OMe基準で化学量論上1:2のモル
比で、実際上は5:1ないし1:5、最も好ましくは2
:1なし、し1:4のモル比で用いるもものである。本
発明の反応は水性媒体中、使用する金属プロテアーゼが
酵素活性を示すpH条件のもとで反応させるものである
水性媒体としては通常水溶液を使用する。
その際水に可溶の有機溶剤を併用してもよい。本発明の
方法で用いる金属プロテアーゼは活性の中心に金属イオ
ンを有する蛋白分解酵素である。
その例として微生物起源のもの、たとえば放線菌起源の
中性プロテアーゼ、プロリシン、サーモライシン、コラ
ゲナーゼ、クロタルスアストロックスプロテアーゼ等を
挙げることができる。粗製の酵素、たとえばサーモアー
ゼ(商標)なども使用できる。これらのうちサーモライ
シンおよびサーモアーゼ(商標)が最も好ましい。これ
らの酵素の使用は限定的でない。
使用濃度が高ければ反応が短時間で完了するが、濃度が
低いとそれだけ反応時間が長くなる。しかし一般的には
両出発物質(基質)1ミリモルに対して2乃至400の
c(5×10‐5乃至1×10‐2ミリモル)程度、好
ましくは5乃至100の9(1×10‐4乃至3×10
‐2ミリモル)程度である。酵素濃度が高いと反応後酵
素が付加化合物中に包蔵される傾向がある。本発明で使
用する金属プロテアーゼが酵素活性を示すpH範囲は約
pH約4なし、し9である。
一方本発明のジベプチドェステルとPMとの付加化合物
形成反応もpH依存性があり、結局本発明の方法はpH
約5なし、し約8、最も好ましくはpH約6ないし約7
で行うのが望ましい。本発明の方法では副反応としてP
he−OMeの加水分解反応が起り得る。
この副反応はPHの低い方が著しくない。前述した様に
出発原料であるZ−Asp及びPhe−OMeは遊離型
でも塩でもよいが、この両成分を水性媒体中に溶解した
とき、このPH条件に調整する必要がある。
pH調節剤としては塩酸、硫酸、酢酸の様な慣用の無機
酸又は有機酸及び水酸化ナトリウム、水酸化カリウムの
様な水酸化アルカリ、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリ
ウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウムの様なアルカリ
炭酸塩、アンモニア「トリメチルアミン、トリェチルア
ミン、エタノールアミンの様な有機又は無機のアミン等
の慣用の無機又は有機の塩機を用いることができる。遊
離のZ−Asp又はPhe−OMeもこの目的で酸又は
塩基として使用することがでる。また適当な緩衝剤を使
用してもよい。工業的にはpH検出機構と連動するpH
調節機構を設けて制御するのが便利である。本発明の方
法は温度loo0乃至9000、酵素活性を維持する観
点から好ましくは2000乃至50ooで行うものであ
る。
本発明の方法の反応時間は、反応温度および触媒である
酵素の使用量によって変るので、一義的に限定すること
はできないが、通常30分ないし50時間が望ましい。
本発明の方法は反応の際にPhe−OMeの濃度を少な
くとも約10‐1モル/〆、好ましくは1.5×10‐
1モル/そ以上に維持するものである。Phe−OMe
の濃度をこの値以上に保つためにはあらかじめ又は反応
の途中で、必要な過剰量のPhe−OMeを添加するか
、或は反応の進行中この濃度条件が満足されている間に
固液分離を行なって付加化合物を分離し、液相を冷却す
る等の手段で反応の進行を事実上停止させるか、若しく
は更にPhe−OMeを加えることで液相中の金属プロ
テアーゼの失活を抑制することができる。第1図はPh
e−OMeの残存濃度と金属プロテアーゼの残存活性を
プロツトした図である。
上記の操作のうちあらかじめ必要過剰量のPhe−OM
eを加える方法はPhe−OMeの加水分解の量が多く
なる恐れがあり慎重に行なう必要があるので、反応の進
行途中で固液分離する後者の操作が特に望ましい。
なお上述の濃度を維持するためのPhe−OMeはL体
でもD体でもよい。
本発明の方法で反応進行途中で分離された反応媒体は、
活性を残した酵素を含有しているので、これから慣用の
酵素精製回収法により金属プロテァーゼを回収すること
ができる。
またこれに原料のZ−AspおよびPhe−OMeを追
加することによって、再びジベプチドェステルを生成さ
せ、さらに付加化合物を形成させることができる。また
さらに必要に応じて酵素を追加してZ−AspとPhe
一OMeの反応をくり返すことができる。第2発明はこ
の様にして反応をくり返し酵素を反復使用するものであ
る。本発明の方法によれば、反応媒体中の酵素の活性を
損うことなく化合物を製造することができる。
従って付加化合物分離後の母液から酵素を回収再使用す
ることができ、酵素コストを低減させることができる。
また第2発明の方法によれば付加化合物分離後の母液を
酵素液として直ちに次の反応に使用することができるの
で、酵素コストを低減させることができるとともに、付
加化合物製造の工程を短縮することができる。
本発明の方法で得られる付加化合物はZ−APM酸等に
よりZ−Asp−Phe−OMeとして分離したのち、
水素化分解等の方法で、低カロリー甘味剤として期待さ
れているLーアスパルチルーLーフェニルアラニンメチ
ルェステルにすることができる。
本発明の方法で原料としてDL体のZ−Aspを用いる
とD体は反応せず水性媒体中に残るので、これよりD体
を回収すれば、Z−Aspの光学分割を同時に行なうこ
とができる。
また同様にDL体のPhe−OMeを用いるとジベブチ
ドェステルとD−Phe−OMeとの付加化合物が優先
的に得られるので、この付加化合物を酸分解してD−P
he−OMeを回収することにより、Phe−OMeの
光学分割を同時に行うことができる。以下本発明を実施
例について更に詳細に説明する。
実施例 1 Z‐L−幣p53,45夕(0,2モル)、L−Phe
‐OMe塩酸塩(以下L−Phe−OMe・HCIと略
記する)118.62夕(0.55モル)ならびにIN
水酸化ナトリウム水溶液550の‘および水150泌を
1その反応器に仕込んだ。
このとき溶液のpHは6.71であった。これにサーモ
アーゼ(商標、大和化成株式会社製)力価160万PU
/夕 2夕、ポテトィンヒビター1.2夕および酢酸カ
ルシウム・1水塩1.76夕を加えて、38なし、し4
0ooで1独特間かきまぜてた。得られたスラリーをグ
ラスフィルターを用いて吸引炉遇し炉液610の‘を得
た。炉液中のPhe一OMeは0.170モル/そで、
残存酵素活性は0.80であった。ただし残存酵素活性
は反応初期の酵素量に対する炉液中の酵素量の比を以つ
て表示した。
炉液中の酵素量はカゼイン消化法で酵素活性を測定し換
算して求めた。以下の実施例でもこの表示法によつた。
一方分離採取したケークはZ−L−Asp一L−Phe
−OMeとL一Phe−OMeとの付加化合物であり、
高速液体クロマトグラフ分析から比率は78.1%であ
った。
このケークがZ一L−ASp−L−Phe−OMeとL
−Phe一OMeとの1:1付加化合物からなることを
以下のことから確認した。このケークを水でよく洗った
のち、酢酸エチル−nーヘキサン混合溶媒から再結晶し
て得た物の物性及び元素分析結晶は融点:120〜12
400 〔Q〕客:十7‐1(C=1,メタノール)元素分析値
:C32日37N302とし 実測値隊)ての計算
値■C 63.24 63.32日
6.13 6.20N
6.97 7.00赤外吸収ス
ブクトル及び核磁気共鳴スペクトルは特腰昭52−72
7計弐こ添付されたZ−L−偽p−L−Phe−OMe
とL−Phe−OMeとの1:1付加化合物のそれらと
実質的に一致した。
即ち赤外吸収スペクトルについては3,260肌‐1,
3,000〜3,200伽‐1,1,740弧‐1,1
,720肌‐1,1,660仇‐1,1,630肌‐1
,1,540肌‐1,1,430伽‐1,1,450肌
‐1,1,390肌‐1,1,220〜1,290肌‐
1,1,050伽‐1,740仇‐1及び695肌‐1
に特徴があり、核磁気共鳴スペクトルについては6値で
2.75p血,3.02仰臥 3.61匹肌 3.7脚
皿,4.4〜4.8p風,5.0母肌 5.82血及び
7.教肌こ特徴があった。実施例 2IN水酸化ナトリ
ウム水溶液および水の使用量をそれぞれ513Mおよび
190泌としたほかは実施例1と同機に行なった。
溶液のpHは6.5であった。1母時間反応を行ったの
ち炉過し、炉液570の‘を得た。
炉液中のL−Phe−OMeの濃度は0.225モルノ
そで、残存酵素活性は0.74であった。付加化合物の
収率は72.0%であった。比較例 1 反応を1曲時間行ったほかは実施例1と全く同様に行っ
た。
炉液600の‘を得た。残存L一Phe−OMeの濃度
は0.085モル/そで、残存酵素活性は0.35であ
った。実施例 3 L一Phe−OMe・HCIに代えてDL−Phe−O
Me・HCII18.62夕(0.55モル)を用い反
応時間を1曲時間としたほかは、実施例1と全く同機に
行った。
炉液530の‘を得た。残存Phe−OMeの濃度は0
.256モル/そで、残存酵素活性は0.75であった
。付加化合物の収率は57.9%であった。この付加化
合物がZ−L−偽p−L‐Phe‐OMeとD−Phe
−OMeとの1:1付加化合物であることを以下のこと
から確認した。分離採取したケークを水でよく洗ったの
ち、酢酸エチル−n−へキサン混合溶媒から再結晶して
得た物の物性及び元素分析結果は融点:128〜13か
○ 〔Q〕客:−6‐5(C=1,メタノール)元素分析値
C32日37N302と 実測値係)しての計算値協 C 63.24 63.43日
6.13 6.17N 6.97
6.94赤外吸収スプクトル及び核磁
気共鳴スペクトルは実施例1に示したZ−L−松p−L
‐Phe‐OMeとL−Phe−OMeとの付加化合物
と実質的に同一であった。
付加化合物を塩酸水溶液と混和しスラリーとしてから炉
過分離した。ケークは乾燥後比旋光度を測定した。〔Q
〕客:−14.4(c=1,MeoH)で、標品Nーベ
ンジルオキシカルボニルーLーアス/ぐルチル−Lーフ
エニルアラニンメチルェステルと一致した。一方、炉液
は炭酸水素ナトリウムでアルカリ性にしてジクロロメタ
ンで抽出し、ジクロロメタン層を乾燥後ジクロロメタン
を蒸発させた。
残さにメタノールを加え、塩化水素ガスを吹き込んでか
ら濃縮しエーテルを加えてPhe−OMe・HCIを得
た。このものは〔Q〕奪三一16.0(c=1,Meo
H)でD−体であることを示した。実施例 4 反応時間を4餌時間としたほかは、実施例3と全く同様
にした。
炉液510の‘を得た。残存Phe−OMeの濃度は0
.166モルノそで、残存酵素活性は0.71であった
。付加化合物の収率は61.7%であった。実施例 5 DL−Phe−OMe・HCII18.62夕に代えて
DL−Phe−OMe132.6夕(0.74モル)を
用い、サーモアーゼ(商標)、ポテトィンヒビタ−、酢
酸カルシウム・1水塩および水の使用量をそれぞれ4.
0夕,2.4夕,3.52夕および700の‘としたほ
かは、実施例3と全く同様にして反応を行なった。
反応初期のpHは6.6であった。炉液500泌を得た
。残存Phe−OMeの量は0.152モル/そで残存
酵素活性は0.74であった。付加化合物の収率は77
.1%であつた。比較例 2 DL−Phe−OMe・HCI18.62夕に代えてD
L−Phe−OMe140.19夕(0.65モル)を
用い、サーモアーゼ(商標)、ポテトィンヒビター、酢
酸カルシウム・1水塩および水の使用量をそれぞれ3.
09,1.8夕,2.64夕および700の‘としたほ
かは、実施例3と全く同様にして反応を行なった。
反応初期のpHは6.8であった。炉液440の‘を得
た。残存Phe−OMeの量は0.099モル/そであ
った。残存酵素活性は0.33であった。実施例 6 Z一L一ASp64.1夕(0.24モル)、DL一P
he一OMe.HCI174.7夕(0.81モル)、
サーモアーゼ(商標)2.4夕、酢酸カルシウム・1水
塩2.1夕,1皿水酸化ナトリウム水溶液81泌および
水600の‘を1その反応器に仕込んだ。
pH6.65,40ooで20時間かきまぜてから遠心
炉過(G=1000)で分離した。炉液を515凧【得
た。炉液中の残存Phe−OMe濃度は0.188モル
ノそで、残存酵素活性は0.71であった。付加化合物
の収率は83.8%であった。比較例 34餌時間かき
まぜたほかは、実施例6と全く同様に行って、炉液44
5の‘を得た。
炉液中の残存Phe−OMeの濃度は0.095モルノ
そで、酵素活性は全く残っていなかった。実施例 7 Z−L一ASp53.45夕(0.2モル)、DL−P
he−OMe・HCI140.19夕(0.65モル)
ならびにIN水酸化ナトリウム水溶液650の【および
水50私を1その反応器に仕込んだ。
これにサーモアーゼ(商標)2.0夕および酢酸カルシ
ウム・1水塩1.76夕を加えて40℃で2餌時間かき
まぜた。遠心炉過で炉液を分離し、これにはじめの仕込
みと同じ量の原料および0.65モルの水酸化ナトリウ
ムを含む水溶液を炉液との合計が700の‘になるよう
に加え、さらにサーモアーゼ(商標)と酢酸カルシウム
を追加して、反応をくり返した。同様な操作を5回くり
返した。結果を第1表に示した。第1表 反応 追加サ−モ*塚機姿葱奪2空;亡2必ア残存酵素
活性 収率像)**日数 アーゼ(夕)1
− 550 0.164
0.73 80.22 0.
8 520 0.264 0.8
4 85.93 0.8 5
10 0.290 0.89
91.64 0.72 490 0
.286 0.81 94.45
0.72 535 0.302
0.83 88.46 0.
72 505 0.324 0.
78 94.4* 酢酸カルシウム・1水塩は
サーモアーゼ(商標)に対して0.8鶴重量比加えた。
**新らたに加えたZ−L−$pに対する付加化合物の
収率実施例 8 Z−L一郎p5.35夕(20ミリモル)、L−Phe
−OMe・HCIII.862(55ミIJモル)を1
00の‘のフラスコに仕込み、水酸化ナトリウム水溶液
を約50叫(NaOH約55ミリモル)加えてpH6.
7とした。
これにサーモラィシン50雌および酢酸カルシウム・1
水塩20の夕を加え、40qoで1幼時間かきまぜた。
得られたスラリーを吸引炉過し炉液59叫を得た。炉液
中の残存Phe−OMe濃度は0.21モル/そで、残
存酵素活性は0.79であった。付加化合物の収率は8
3.7%であった。比較例 4 サーモライシンおよび酢酸カルシウム・1水塩の使用量
をそれぞれ70の9および30の9とし、反応時間を1
母時間としたほかは、実施例10と同様にして反応およ
び分離を行ない、炉液54の‘を得た。
炉液中の残存Phe−OMeの濃度は0.092モル/
そで、残存酵素活性は0.11であった。
【図面の簡単な説明】
第1図はPhe−OMeと金属プロテアーゼとの関係を
示した図表である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 N−ベンジルオキシカルボニル−アスパラギン酸と
    フエニルアラニンメチルエステルを水性媒体中で金属プ
    ロテアーゼの存在下で反応させて、N−ベンジルオキシ
    カルボニル−アスパラギン酸とフエニルアラニンメチル
    エステルとのジペプチドエステルを生成させ、さらにこ
    のジペプチドエステルとフエニルアラニンメチルエステ
    ルとの付加化合物を形成させ、その際反応媒体中のフエ
    ニルアラニンメチルエステルの濃度が少なくとも約10
    ^−^1モル/lとなる様維持し、ジプペチドエステル
    とフエニルアラニンメチルエステルとの付加化合物を分
    離採取することを特徴とするN−ベンジルオキシカルボ
    ニル−L−アスパルチル−L−フエニルアラニンメチル
    エステルとフエニルアラニンメチルエステルとの付加化
    合物の製造方法、2 水性媒体が水溶液である特許請求
    の範囲第1項記載の製造方法。 3 反応をpH6ないし7で行う特許請求の範囲第1項
    記載又は第2項記載の製造方法。 4 L体又はDL体のN−ベンジルオキシカルボニル−
    アスパラギン酸およびL体のフエニルアラニンメチルエ
    ステルを用いてLL体のジペプチドエステルとL体のフ
    エニルアラニンメチルエステルとの付加化合物を形成さ
    せる特許請求の範囲第1項から第3項までのいずれか1
    項記載の製造方法。 5 L体又はDL体のN−ベンジルオキシカルボニル−
    アスパラギン酸およびDL体のフエニルアラニンメチル
    エステルを用いてLL体のジペプチドエステルとD体又
    はD体に富むフエニルアラニンメチルエステルとの付加
    化合物を形成させる特許請求の範囲第1項から第3項ま
    でのいずれか1項記載の製造方法。 6 N−ベンジルオキシカルボニル−アスパラギン酸と
    フエニルアラーンメチルエステルを水性媒体中で金属プ
    ロチアーゼの存在下で反応させて、N−ベンジルオキシ
    カルボニル−アスパラギン酸とフエニルアラニンメチル
    エステルとのジペプチドエステルを生成させ、さらにジ
    ペプチドエステルとフエニルアラニンメチルエステルと
    の付加化合物を形成させ、その際反応媒体中のフエニル
    アラニンメチルエステルの濃度が少なくとも約10^−
    ^1モル/lとなる様維持し、ジペプチドエステルとフ
    エニルアラニンメチルエステルとの付加化合物を分離採
    取し、液相にN−ベンジルオキシカルボニル−アスパラ
    ギン酸およびフエニルアラニンメチルエステルを加え、
    さらに必要に応じて金属プロテアーゼを追加してN−ベ
    ンジルオキシカルボニル−アスパラギン酸とフエニルア
    ラニンメチルエステルとの反応および付加化合物の分離
    採取を繰り返すことを特徴とするN−ベンジルオキシカ
    ルボニル−L−アスパルチル−L−フエニルアラニンメ
    チルエステルとフエニルアラニンメチルエステルとの付
    加化合物の製造方法。 7 水性媒体が水溶液である特許請求の範囲第6項記載
    の製造方法。 8 反応をpH6ないし7で行う特許請求の範囲第6項
    又は第7項記載の製造方法。 9 L体又はDL体のN−ベンジルオキシカルボニル−
    アスパラギン酸およびL体のフエニルアラニンメチルエ
    ステルを用いてLL体のジペプチドエステルとL体のフ
    エニルアラニンメチルエステルとの付加化合物を形成さ
    せる特許請求の範囲第6項から第8項までのいずれか1
    項記載の製造方法。 10 L体又はDL体のN−ベンジルオキシカルボニル
    −アスパラギン酸およびDL体のフエニルアラニンメチ
    ルエステルを用いてLL体のジペプチドエステルとD体
    又はD体に富むフエニルアラニンメチルエステルとの付
    加化合物を形成させる特許請求の範囲第6項から第8項
    までのいずれか1項記載の製造方法。
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