JPH09226987A - 基板搬送装置 - Google Patents

基板搬送装置

Info

Publication number
JPH09226987A
JPH09226987A JP8038254A JP3825496A JPH09226987A JP H09226987 A JPH09226987 A JP H09226987A JP 8038254 A JP8038254 A JP 8038254A JP 3825496 A JP3825496 A JP 3825496A JP H09226987 A JPH09226987 A JP H09226987A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
glass substrate
claw
claws
magazine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8038254A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Kojima
純一 小嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP8038254A priority Critical patent/JPH09226987A/ja
Publication of JPH09226987A publication Critical patent/JPH09226987A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マガジンに収納された基板を、マガジンから
取出して位置のばらつき少なく次行程部に引き渡すし得
るようにする。 【解決手段】 マガジンに段積みして収納された複数の
基板を、1枚ずつ下方より真空吸着して取出し次工程部
に搬出するものにおいて、その搬出途中部で真空吸着を
解除した状態の基板に対し、その両側から同期して移動
する、第1の爪32と、基板の辺部の形状に応じて動く
第2の爪33とで基板を対向する両辺部又は対向する両
角部にて挟むことにより、基板を挟んだ方向の中心位置
に寄せるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶ディスプレイ等
の基板を位置決めして搬送する基板搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば液晶ディスプレイの電極と
TAB(テープキャリア方式)パッケージのアウターリ
ードとを接続するために、液晶ディスプレイ基板に自動
的にACF(異方性導電フィルム)テープを装着する部
品実装装置が供されている。この種の部品実装装置は全
体的には図20に示すごとくで、その図中左側端部にマ
ガジン1が設けられている。
【0003】マガジン1は、詳細には図21に示すよう
に、一定ピッチで多段の収納溝を有するもので、その各
溝に液晶ディスプレイのガラス基板2が複数枚人手によ
り収納される。操作者はこのマガジン1を上述の部品実
装装置にセットする。この状態で、装置は作動が開始さ
れると、マガジン1を図22に示すマガジン移動手段3
により所定の位置まで上昇させる。上昇後、マガジン1
内の最下段のガラス基板2の下方にセルハンドラ4が進
入する。
【0004】セルハンドラ4はマガジン1に対し接離す
るX方向及び上下のZ方向に移動可能なロボットハンド
で、先端部にガラス吸着用の真空パッド5を複数有して
いる。このセルハンドラ4をX方向に移動させる手段6
は例えば1軸ロボットであり、Z方向に移動させる手段
7は例えばエアシリンダである。又、真空パッド5はそ
れぞれ図示しない真空発生機に接続されている。
【0005】上述のようにマガジン1内の最下段のガラ
ス基板2の下方に進入したセルハンドラ4は、その後、
Z方向移動手段7により微小距離ΔZ上昇せられて、最
下段のガラス基板2をマガジン1内の収納溝から押し上
げ浮かせる。そして、そのガラス基板2を真空パッド5
により真空吸着して保持し、X方向移動手段6によりマ
ガジン1から離間する方向に移動せられて、マガジン1
内から1枚のガラス基板2を取出し、次工程部に搬送す
る。次工程部では図23に示すXYθステージ8が待機
している。
【0006】XYθステージ8はX方向、及びこれと直
交するY方向、並びに回転のθ方向に独立して移動可能
なステージであり、ガラス吸着用の真空パッド9を複数
有している。真空パッド9はそれぞれ図示しない真空発
生機に接続されている。セルハンドラ4は上記XYθス
テージ8の上方に達した後、先の上昇距離ΔZだけ下降
される。この結果、XYθステージ8の上面にガラス基
板2が載せられる。この後、セルハンドラ4は真空パッ
ド5によるガラス基板2の真空吸着を解除し、代わって
XYθステージ8が真空パッド9によりガラス基板2を
真空吸着して保持する。かくして、ガラス基板2はセル
ハンドラ4からXYθステージ8に引き渡される。
【0007】そしてその後、XYθステージ8はY方向
に移動してセルハンドラ4から離間する。セルハンドラ
4は再度X方向への移動を開始し、マガジン1から次の
ガラス基板2を搬出する作業にとりかかる。この作業に
先立って、マガジン1はマガジン移動手段3により一段
ピッチ下降している。一方、ガラス基板2を受け取った
XYθステージ8は、その後、マーク認識カメラ10上
に達する。マーク認識カメラ10は固定配置されてお
り、鉛直下方よりガラス基板2を撮像するものである。
又、その近傍にはガラス基板2に対して均一な光を照射
する照明装置11が配置されている。
【0008】そこで、ガラス基板2にあらかじめ設けら
れている位置認識用のマーク12の画像をとらえて位
置、傾きを計測し、位置補正をすることで、高精度にA
CFテープの装着を実行することができる。この場合、
具体的には、2か所のマーク12を認識し、その重心位
置を算出することで、ガラス基板2の位置、傾きを計測
する。
【0009】このようなロボットハンドによる搬送方法
を採るのは、ガラス基板2が衝撃荷重により容易に割
れ,欠けを起こすから、プリント基板では一般的である
ベルトコンベアによる搬送が採用できないためである。
又、ベルトコンベアの駆動では摺動によりごみが発生し
やすいため、クリーン度を要求される液晶ディスプレイ
等には適さないという背景事情もある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述のものの場合、大
きく分けて3つの問題を有している。第1に、認識装置
の費用の増大である。マガジン1の収納溝の幅は、ガラ
ス基板1を収納するため、図24に示すようにガラス基
板2の幅より若干大きい。つまり、その間には隙間Gが
ある。これはガラス基板2に寸法のばらつきがあるため
で、収納溝の幅は仕様上最大のガラス基板2の幅寸法に
余裕を見込んだものである。隙間Gの大きさは、ガラス
基板2の大きさにもよるが、数ミリの値である。従っ
て、前述のセルハンドラ4から取出す際に、ガラス基板
2の位置がその隙間Gの分だけばらつくことになる。
【0011】一方、前述のように、高精度のテープ装着
をするためには、マーク12の位置を高精度に測定しな
ければならない。このためには、高解像度の画像情報を
得なければならないが、マーク12の大きさは、通常、
0.6〜1.5[mm]平方と小さく、又、画像を投射
するCCD素子の数は一定であるため、認識カメラ10
の視野を狭くする必要がある。これは例えば3〜5[m
m]平方といった値である。しかし、XYθステージ8
に引き渡されたガラス基板2が認識カメラ10上に達し
たときに、上述の位置のばらつきがあるため、認識カメ
ラ10の視野からマーク12が外れて認識できないとい
う不具合が発生する。
【0012】この認識エラーを防ぐためには、認識カメ
ラ10に大きな視野で高解像度(CCD素子が多数)の
ものを使用しなければならず、コストの増大を招く要因
となっていた。又、これらの画像情報を取り込む記憶装
置(半導体メモリ)も大容量となり、コスト高になって
いた。更に、認識用の照明も大きな視野で安定した均一
なものに保つ必要があり、このため照明の数の増大を招
き、コストを更に増大させる要因となっていた。
【0013】第2に、認識処理時間の増大である。上述
のように広い認識視野の中から特定のマーク12の位置
を認識するものでは、狭い視野の場合より、当然、処理
時間の増大が発生する。すなわち、装置の稼働率の低下
が起きる。これを防止するためには、画像処理装置をよ
り高速のものに変えなければならず、コストの増大を招
く。
【0014】第3に、段取り替え性の悪化である。上記
第1及び第2の問題点を解決するために、図25に示す
ように、ガラス基板2をマガジン1に収納された状態で
プッシャ13により一括して側方より突き、反対側に押
し当てて位置決めするものが供されている。しかし、こ
のものでは、ガラス基板2のサイズが変わると、プッシ
ャ13の押し出し量を変える段取り替えがいちいち必要
で、効率が悪かった。段取り替えをなくそうとすると、
ガラス基板2のすべてのサイズに対応し得る長ストロー
クのプッシャ13が必要しなり、コスト高となる。
【0015】又、図26に示すように、プッシャ13で
片押しすると、ガラス基板2の大きさが変わると、その
中心位置Oも変わるため、ガラス基板2の吸着位置をそ
の都度変更しなければならない。これは、前述のセルハ
ンドラ4の位置をY方向に変更させることであり、その
変更時間が必要となるため、稼働率の低下を招く。更
に、マガジン1には側面にプッシャ13用の口14を有
する専用のものが必要であり、マガジン1は通常多数製
作するため、コストの増大を招く。
【0016】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、従ってその目的は、マガジンから取出した基板
を位置のばらつき少なく引き渡すことができて、費用や
処理時間の増大化を抑制でき、段取り替え等の必要もな
くし得る基板搬送装置を提供するにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の基板搬送装置においては、第1に、マガジ
ンに段積みして収納された複数の基板を、1枚ずつ下方
より真空吸着して取出し次工程部に搬出するものにあっ
て、その搬出途中部で真空吸着を解除した状態の基板に
対し、その両側から同期して移動する、第1の爪と、基
板の辺部の形状に応じて動く第2の爪とで基板を対向す
る両辺部にて挟むことにより、基板を挟んだ方向の中心
位置に寄せることを特徴とする。
【0018】このものによれば、マガジンから取出され
た基板が、解放状態で第1の爪と第2の爪とにより対向
する両辺部にて挟まれ、その中心位置に寄せられて位置
決めされる。又、そのときに第2の爪は基板の辺部の形
状に応じて動き、基板を誤った方向に傾かせることが避
けられるから、基板の位置決めがより正確になされる。
【0019】本発明の基板搬送装置においては、第2
に、第1及び第2の両爪により寄せた後又は寄せる前の
基板を、真空吸着を解除した状態でストッパに押し当て
ることにより、第1及び第2の両爪による寄せ方向と直
交する方向にも位置決めするようにしたことを特徴とす
る。このものによれば、基板の位置決めが第1及び第2
の両爪による寄せ方向のみならず、それと直交する方向
にもなされるもので、一段と正確に位置決めがなされ
る。
【0020】本発明の基板搬送装置においては、第3
に、第1及び第2の両爪により寄せた後又は寄せる前の
基板を、真空吸着を解除した状態で第1及び第2の両爪
に押し当てることにより、第1及び第2の両爪による寄
せ方向と直交する方向にも位置決めするようにしたこと
を特徴とする。このものでも、基板の位置決めが第1及
び第2の両爪による寄せ方向のみならず、それと直交す
る方向にもなされるもので、一段と正確に位置決めがな
される。又、その直交方向の位置決めを、別途ストッパ
を要さず、第1及び第2の両爪でできるから、コストの
増大を抑制するのに効果がある。
【0021】本発明の基板搬送装置においては、第4
に、マガジンに段積みして収納された複数の基板を、1
枚ずつ下方より真空吸着して取出し次工程部に搬出する
ものにおいて、その搬出途中部で真空吸着を解除した状
態の基板に対し、その両側から同期して移動する、第1
の爪と、基板の辺部の形状に応じて動く第2の爪とで基
板を対向する両角部にて挟むことにより、基板をその両
角部でそれぞれ接する両辺部の各対向方向の中心位置に
寄せることを特徴とする。
【0022】このものによれば、マガジンから取出され
た基板が、解放状態で第1の爪と第2の爪とにより対向
する両角部にて挟まれ、その中心位置に寄せられて位置
決めされる。又、そのときに第2の爪は基板の辺部の形
状に応じて動き、基板を誤った方向に傾かせることが避
けられるから、基板の位置決めがより正確になされる。
更に、この場合、基板の位置決めは第1及び第2の両爪
による寄せ方向のみならず、それと直交する方向にも同
時になされるもので、一段と正確に位置決めがなされ
る。又、その直交方向の位置決めを、別途ストッパを要
さず、第1及び第2の両爪でできるから、コストの増大
を抑制するのに効果がある。更に、基板の両方向の位置
決めが同時にできるので、動作時間の一層の短縮もでき
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明をACFテープを装
着する前段として液晶ディスプレイのガラス基板を搬送
する装置に適用した第1実施例につき、図1ないし図1
1を参照して説明する。まず部品実装装置の全体と、こ
れにセットされたマガジン1、このマガジン1からガラ
ス基板2を取出す機構、取出したガラス基板2を受けて
その位置を認識する認識装置は従来と同様であるので説
明を省略し、異なる部分についてのみ述べる。
【0024】図1及び図2には上記マガジン1と認識装
置との間の、セルハンドラ4が通過するところに設けた
天板21を示しており、これの下面に以下の部品を設け
ている。そのうちのピニオン22は天板21の中央部に
設けている。このピニオン22は図3に示す支軸23に
よりベアリング24を介して支持したものであり、この
ピニオン22を抜け止めするナット25を支軸23の下
端部に装着している。
【0025】ピニオン22の両側にはラック26,27
をピニオン22に噛合させて配置している。ラック26
はテーブル28と一体で、ラック27はテーブル29と
一体であり、これらのテーブル28,29はそれぞれ直
線ガイド30,31によりラック26,27の長手方向
(Y方向)の摺動以外はその動きを拘束されている。テ
ーブル28には第1の爪32を、テーブル29には第2
の爪33を、それぞれねじ34,35によって、互いに
向き合うように取付けている。第1の爪32の内部には
図4に示す基板検出センサ36を配設しており、これは
一定以上の力で押しつけられたときガラス基板2の存在
を検知する圧力センサから成っている。又、第2の爪3
3は、図5及び図6に示すように、ホルダ37と、この
ホルダ37の下端部に中央の枢支ピン38及び両側のス
プリング39によって揺動自在に弾性支持された爪主体
40から成っている。
【0026】一方、前記ラック26,27の各外側には
それそれローラ41,42を設けて、ラック26,27
とピニオン22とのがたを抑制している。ローラ41,
42は、図7にそのうちのローラ41を代表して示すよ
うに、それぞれ支軸43,44によりベアリング45,
46を介して支持したものであり、このローラ41,4
2を抜け止めするナット47,48を支軸43,44の
各下端部に装着している。
【0027】更に、ローラ41の外側にはエアシリンダ
49を取付けており、これのピストンロッド50をフロ
ーティングジョイント51を介して前記テーブル28に
連結している。図8はエアシリンダ49の駆動系路を示
しており、この駆動系路には、電磁バルブ52と、レギ
ュレータ53、スピードコントローラ54,55が存
し、これらを配管56でつないでいる。
【0028】次に、上記構成のものの作用を述べる。ガ
ラス基板2は前述のようにセルハンドラ4に真空吸着さ
れてマガジン1から1枚取出され、図2に示すように天
板21の下方(第1の爪32と第2の爪33との間)に
至ったところで一旦停止する。このとき、エアシリンダ
49はピストンロッド50を押し出して第1の爪32と
第2の爪33とを開いた状態にあり、これら第1及び第
2の爪32,33がガラス基板2の進入を妨げることは
ない。
【0029】この後、セルハンドラ4はガラス基板2の
真空吸着を解除する。そして、電磁バルブ52の切り替
えにより、エアシリンダ49はピストンロッド50を引
っ込める動作を開始する。すると、テーブル28が引か
れて第1の爪32をラック26と共に第2の爪33側に
移動させ、同時に、ラック26の移動に伴うピニオン2
2の回転によってラック27が第1の爪32側に移動さ
れ、テーブル29及び第2の爪33も第1の爪32側に
移動される。
【0030】すなわち、第1の爪32と第2の爪33は
同期して互いに相手側へ移動するもので、これにより、
図9に示すように、ガラス基板2の両側からガラス基板
2に近付き、そして、図10に示すようにガラス基板2
を対向する両辺部2a,2bにて挟む。このとき、セル
ハンドラ4によるガラス基板2の真空吸着は既に解除さ
れているので、ガラス基板2は真空パッド5上をすべ
り、挟まれた方向の中心位置に寄せられて停止、つま
り、位置決めされる。
【0031】又、第2の爪33は爪主体40が揺動自在
であるから、ガラス基板2の両辺部2a,2bが平行で
なくても、接する辺部2bの形状(傾き)に応じて動
き、この状態で、位置決めを完了する。かくして、ガラ
ス基板2を誤った方向に傾かせることが避けられるもの
であり、ガラス基板2の位置決めをより正確に行なうこ
とができる。このようにして、マガジン1の収納溝の幅
の余裕によるガラス基板2の位置のばらつきが補正され
る。
【0032】なお、このときの第1の爪32と第2の爪
33がガラス基板2を挟む力は、レギュレータ53によ
り破損を起こさない強さにあらかじめ調整されている。
たゞし、第2の爪33が揺動しないでガラス基板2の辺
部2bに当たった場合、図10に示すように、第2の爪
33がガラス基板2に点接触し、ガラス基板2に過大な
応力集中が生じる。ガラス基板2は脆性材料であるガラ
スでできているため、上述のような過大な応力集中が生
じると、この部分で割れ,欠けを発生し、製品上好まし
くない。これに対して、第2の爪33が揺動自在な上記
構成のものでは、第2の爪33がガラス基板2に点接触
することが避けられるので、ガラス基板2に過大な応力
集中が生じることもなく、割れ,欠けの発生を防止する
ことができる。
【0033】しかして、その後、第1の爪32内の基板
検出センサ36がガラス基板2の押しつけによりガラス
基板2の存在を検知すれば、ガラス基板2の寄せは完了
したとシステムが判断し、セルハンドラ4によるガラス
基板2の真空吸着を再び行なう。そして、電磁バルブ5
2を元に戻して、エアシリンダ49のピストンロッド5
0を押し出すことにより、第1の爪32と第2の爪33
とを開き、セルハンドラ4の移動を進めてXYθステー
ジ8に引き渡す。
【0034】この後、ガラス基板2のマーク認識が行な
われるが、ガラス基板2の位置のばらつきは補正されて
いるので、マーク認識ができないような不具合が発生す
ることはない。
【0035】このように本構成のものでは、ガラス基板
2の位置のばらつきを補正した状態で、ガラス基板2の
マーク認識を行ない得るので、認識エラーを生じること
はなく、信頼性を向上できる。又、その結果、マーク位
置検出範囲を小さく設定できるので、従来必要とされた
大きな視野の高解像度カメラや、大容量メモリ、多数の
照明装置を不要ならしめ得、コストの低減を達成するこ
とができる。
【0036】更に、マーク位置検出範囲を小さく設定で
きることにより、システムがマーク位置を検出するため
の処理時間を減少でき、且つ、マーク位置検出の精度も
高くできて、性能の向上を達成することができる。
【0037】そして、ガラス基板2の大きさが変わって
も、従来のもののようなプッシャを必要とせず、そのス
トロークを変える必要もないため、段取り替え作業や長
ストロークのプッシャを不要にできる。又、ガラス基板
2の大きさが変わっても、これを片押しすることがない
ので、ガラス基板2の中心位置が変わらず、セルハンド
ラ4がマガジン1よりガラス基板2を搬出するスポット
を変える必要がなくて、こちらの変更も不要であり、変
更時間を要しない。加えて、マガジン1の側面にプッシ
ャ13用の口14を有する専用のものを必要とすること
もないので、コストの低減を達成することができる。
【0038】以上に対して、図12は本発明の第2実施
例を示す。このものでは、第1の爪32と第2の爪33
との各待機位置を、ガラス基板2を挟む方向に可変とし
ており、図は第1の爪32側のみを代表して示してい
る。具体的には、テーブル28,29にそれぞれ第2の
直線ガイド61,62を設け、これらにガイド溝63,
64を形成した第1の爪32と第2の爪33とをそれぞ
れ摺動可能に嵌合して、そのガイド溝63,64に通し
たロックねじ65,66により締め付け固定するように
している。
【0039】この結果、セルハンドラ4がガラス基板2
を搬送してくるときの第1の爪32及び第2の爪33の
各待機位置を、ガラス基板2の進入を妨げない最小限の
間隔で設定できる。これにより、ガラス基板2を挟むと
きの第1の爪32及び第2の爪33の移動量を最小にで
きるもので、動作時間を短縮できる。又、エアシリンダ
49にはピストンロッド50のストロークの小さいもの
が使用できるようになるので、コストの低減ができる。
【0040】図13は本発明の第3実施例を示す。この
ものでは、第1及び第2の両爪32,33を駆動する機
構を、搬出途中のガラス基板2より下側に位置するよう
にしている。具体的には、天板21に代わるベースプレ
ート67の上面にすべての部品を設けており、ガラス基
板2はその上方に至るようになっている。この結果、各
部の動作時に発生する塵,ほこりをガラス基板2の上側
リード面に落下させることがなく、液晶ディスプレイな
どクリーン度を要求されるものに適する。
【0041】図14は本発明の第4実施例を示す。この
ものでは、ガラス基板2を第1及び第2の両爪32,3
3による寄せ方向と直交する方向にも位置決めするよう
にしている。具体的には、上記ベースプレート67の上
面又は前記天板21の下面に、ガラス基板2の進入先に
位置させて、ストッパ68,69をストッパ上下移動手
段70,71と共に設けている。
【0042】図24に示すように、マガジン1内には隙
間GがY方向に存在するだけでなく、X方向にも隙間g
が存在する。この隙間gもガラス基板2の位置のばらつ
きを起こす要因である。これに対して、本実施例のもの
では、ガラス基板2が第1及び第2の両爪32,33に
よる寄せを終了した後で移動を進めたとき、ストッパ6
8,69はセルハンドラ4の通過を妨げないものの、ス
トッパ上下移動手段70,71により上昇せられてお
り、このため、ガラス基板2が比較的遅い速度でストッ
パ68,69に当たってセルハンドラ4と共に停止す
る。又、このとき、セルハンドラ4によるガラス基板2
の真空吸着は解除されており、従って、ガラス基板2は
真空パッド5上をすべって進入方向とは反対側にずれた
位置で停止し、つまり、位置決めされる。
【0043】この後、セルハンドラ4によるガラス基板
2の真空吸着を再び行なう。このときにはストッパ6
8,69はストッパ上下移動手段70,71により下降
されるものとし、よって、その後、セルハンドラ4が更
に移動を進めたときには、ガラス基板2はストッパ6
8,69の上方を通過し、そして、XYθステージ8に
引き渡される。このものによれば、ガラス基板2の位置
決めが一段と正確にできる。なお、このストッパ68,
69によるガラス基板2のX方向の位置決めは、ガラス
基板2が第1及び第2の両爪32,33により寄せられ
る前に行なうようにしても良い。
【0044】図15及び図16は本発明の第5実施例を
示す。このものでは、第1及び第2の両爪32,33に
より、ガラス基板2を第1及び第2の両爪32,33に
よる寄せ方向と直交する方向にも位置決めするようにし
ている。
【0045】具体的には、第1及び第2の両爪32,3
3のガラス基板2の進入元方向側の端部32a,33b
を曲面状に形成して、ガラス基板2が進入する前にこれ
ら両爪32,33をガラス基板2の幅より小さい間隔ま
で閉じさせ、これによって、ガラス基板2を両爪32,
33の端部32a,33bに当てさせて上述同様のX方
向の位置決めをするようにしている(図15)。
【0046】この位置決め後、両爪32,33はガラス
基板2の幅より大きい間隔まで開いてガラス基板2を移
動させ、両爪32,33間に至ったところで、両爪3
2,33を閉じてガラス基板2をその対向する両辺部2
a,2bで挟みY方向の位置決めをする(図16)。こ
のものでも、ガラス基板2の位置決めが一段と正確にで
きる。又、X方向の位置決めを、第4実施例のストッパ
68,69を別途要さず、第1及び第2の両爪32,3
3でできるから、コストの増大を抑制するのに効果があ
る。
【0047】図17は本発明の第6実施例を示す。この
ものでは、ガラス基板2を対向する両角部2e,2fに
て挟むことにより、ガラス基板2をその両角部2e,2
fでそれぞれ接する両辺部2a,2c、2b,2dの各
対向方向(Y,X両方向)の中心位置に同時に寄せるよ
うにしている。 具体的には、この場合の第1及び第2
の両爪72,73はともにガラス基板2の角部2e,2
fで辺部2a,2c、2b,2dにそれぞれ接するL字
形に形成しており、ガラス基板2の角部2e,2fの対
向方向すなわち対角方向に移動するようにしている。
又、第2の爪73は、爪主体74をホルダ75に中央の
枢支ピン76及び両側のスプリング77によって揺動自
在に弾性支持している。
【0048】このものによれば、第5実施例同様の効果
が得られると共に、更にガラス基板2のY,X両方向の
位置決めが同時にできるので、動作時間の一層の短縮が
できる。
【0049】図18及び図19は本発明の第7実施例を
示す。このものでは、第2の爪78を、ケース79と、
これにスプリング80と共に基部81aを収納したポス
ト81、ケース79に装着されてポスト81を導出させ
た長孔82を有するプレート83で構成して、ホルダ3
7に2組設けている。
【0050】この構成で、ガラス基板2を挟む際は、ポ
スト81がガラス基板2の辺部2bの形状に応じてスプ
リング80を圧縮しながら後退移動し、ガラス基板2の
辺部2bの形状に応じた位置で位置決めを完了する。従
って、このものでも、ガラス基板2の位置決めをより正
確に行なうことができると共に、ガラス基板2の割れ,
欠けも防止できる。
【0051】なお、本発明は上記し且つ図面に示した実
施例にのみ限定されるものではなく、特に各部の形状
や、配置、駆動方式などは適宜選定できるものであり、
又、基板も液晶ディスプレイのガラス基板には限られ
ず、回路基板用のセラミック基板や、ICチップ用のシ
リコンウェーハ等であっても良いもので、更に、第1の
爪と第2の爪は駆動,従動の関係が前述とは逆であって
も良く、ともに専用の駆動装置により駆動されるもので
あっても良いなど、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更
して実施し得る。
【0052】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおりのもので、
下記の効果を奏する。請求項1の基板搬送装置によれ
ば、マガジンから取出された基板を第1の爪と第2の爪
とで挟んでより正確に位置決めできるので、基板を位置
のばらつき少なく引き渡すことができて、費用や処理時
間の削減を達成でき、段取り替え等の必要もなくすこと
ができる。
【0053】請求項2の基板搬送装置によれば、ガラス
基板を挟むときの第1の爪及び第2の爪の移動量を最小
にできて、動作時間を短縮できる。又、第1の爪及び第
2の爪の移動駆動源に移動量の小さいものが使用できる
ようになるので、コストの低減ができる。
【0054】請求項3の基板搬送装置によれば、各部の
動作時に発生する塵,ほこりを基板の上面に落下させる
ことがなく、クリーン度を要求されるものに適する。請
求項4の基板搬送装置によれば、基板の位置決めを第1
及び第2の両爪による挟み方向のみならず、それと直交
する方向にもできるので、更に正確に位置決めできる。
【0055】請求項5の基板搬送装置によれば、基板の
位置決めを、上述同様に第1及び第2の両爪による挟み
方向のみならず、それと直交する方向にもできて、更に
正確に位置決めできるのに加えて、その直交方向の位置
決めを、別途ストッパを要さず、第1及び第2の両爪で
できるから、コストの増大を抑制できる。請求項6の基
板搬送装置によれば、請求項5同様の効果が得られるほ
かに、基板の上記両方向の位置決めが同時にできるの
で、動作時間の一層の短縮ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す位置決め装置全体の
下方からの斜視図
【図2】位置決め装置全体の上方からの斜視図
【図3】ピニオン部分の拡大破断斜視図
【図4】第1の爪部分の拡大側面図
【図5】第2の爪部分の拡大破断側面図
【図6】第2の爪部分の拡大下面図
【図7】ローラ部分の拡大破断斜視図
【図8】エアシリンダの駆動系路図
【図9】基板の位置決めをするときの動作説明図その1
【図10】基板の位置決めをするときの動作説明図その
【図11】基板の位置決めをするときの異なる動作説明
【図12】本発明の第2実施例を示す第1の爪部分の拡
大斜視図
【図13】本発明の第3実施例を示す位置決め装置全体
の上方からの斜視図
【図14】本発明の第4実施例を示すストッパ部分の拡
大斜視図
【図15】本発明の第5実施例を示す第1及び第2の爪
部分の平面図
【図16】第1及び第2の爪部分の異なる動作状態の平
面図
【図17】本発明の第6実施例を示す第1及び第2の爪
部分の下面図
【図18】本発明の第7実施例を示す第1及び第2の爪
部分の破断側面図
【図19】第1及び第2の爪部分の下面図
【図20】従来例を示す部品実装装置全体の斜視図
【図21】基板を収納したマガジンの拡大斜視図
【図22】マガジンから基板を取出す部分の拡大斜視図
【図23】基板のマーク認識をする部分の拡大斜視図
【図24】基板を収納したマガジンの拡大横断面図
【図25】マガジンに収納した基板を片押しする部分の
拡大斜視図
【図26】基板の片押しを基板の大きさの大小で示す説
明図
【符号の説明】
1はマガジン、2はガラス基板、4はセルハンドラ、5
は真空パッド、8はXYθステージ、10はマーク認識
カメラ、12は位置認識用のマーク、21は天板、22
はピニオン、26,27はラック、30,31は直線ガ
イド、32は第1の爪、33は第2の爪、37はホル
ダ、38は枢支ピン、39はスプリング、40は爪主
体、49はエアシリンダ、61,62は第2の直線ガイ
ド、63,64はガイド溝、65,66はロックねじ、
67はベースプレート、68,69はストッパ、70,
71はストッパ上下移動手段、72は第1の爪、73は
第2の爪、74は爪主体、76は枢支ピン、77はスプ
リング、78は第2の爪、79はケース、80はスプリ
ング、81はポスト、83はプレートを示す。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マガジンに段積みして収納された複数の
    基板を、1枚ずつ下方より真空吸着して取出し次工程部
    に搬出するものにおいて、その搬出途中部で真空吸着を
    解除した状態の基板に対し、その両側から同期して移動
    する、第1の爪と、基板の辺部の形状に応じて動く第2
    の爪とで基板を対向する両辺部にて挟むことにより、基
    板を挟んだ方向の中心位置に寄せることを特徴とする基
    板搬送装置。
  2. 【請求項2】 第1及び第2の両爪の待機位置を、基板
    を挟む方向に可変としたことを特徴とする請求項1記載
    の基板搬送装置。
  3. 【請求項3】 第1及び第2の両爪を駆動する機構を、
    搬出途中の基板より下側に位置するようにしたことを特
    徴とする請求項1記載の基板搬送装置。
  4. 【請求項4】 第1及び第2の両爪により寄せた後又は
    寄せる前の基板を、真空吸着を解除した状態でストッパ
    に押し当てることにより、第1及び第2の両爪による寄
    せ方向と直交する方向にも位置決めするようにしたこと
    を特徴とする請求項1記載の基板搬送装置。
  5. 【請求項5】 第1及び第2の両爪により寄せた後又は
    寄せる前の基板を、真空吸着を解除した状態で第1及び
    第2の両爪に押し当てることにより、第1及び第2の両
    爪による寄せ方向と直交する方向にも位置決めするよう
    にしたことを特徴とする請求項1記載の基板搬送装置。
  6. 【請求項6】 マガジンに段積みして収納された複数の
    基板を、1枚ずつ下方より真空吸着して取出し次工程部
    に搬出するものにおいて、その搬出途中部で真空吸着を
    解除した状態の基板に対し、その両側から同期して移動
    する、第1の爪と、基板の辺部の形状に応じて動く第2
    の爪とで基板を対向する両角部にて挟むことにより、基
    板をその両角部でそれぞれ接する両辺部の各対向方向の
    中心位置に寄せることを特徴とする基板搬送装置。
JP8038254A 1996-02-26 1996-02-26 基板搬送装置 Pending JPH09226987A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8038254A JPH09226987A (ja) 1996-02-26 1996-02-26 基板搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8038254A JPH09226987A (ja) 1996-02-26 1996-02-26 基板搬送装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09226987A true JPH09226987A (ja) 1997-09-02

Family

ID=12520186

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8038254A Pending JPH09226987A (ja) 1996-02-26 1996-02-26 基板搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09226987A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007294920A (ja) * 2006-03-31 2007-11-08 Ebara Corp 基板保持回転機構、基板処理装置
JP2010074108A (ja) * 2008-09-22 2010-04-02 Tokyo Electron Ltd ウエハ位置合わせ装置
US7938130B2 (en) 2006-03-31 2011-05-10 Ebara Corporation Substrate holding rotating mechanism, and substrate processing apparatus
KR20190003734A (ko) * 2016-05-24 2019-01-09 봅스트 맥스 에스에이 레지스터, 가공 기계 및 판형 요소들을 배치하기 위한 방법

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007294920A (ja) * 2006-03-31 2007-11-08 Ebara Corp 基板保持回転機構、基板処理装置
US7938130B2 (en) 2006-03-31 2011-05-10 Ebara Corporation Substrate holding rotating mechanism, and substrate processing apparatus
US8087419B2 (en) 2006-03-31 2012-01-03 Ebara Corporation Substrate holding rotating mechanism, and substrate processing apparatus
JP2010074108A (ja) * 2008-09-22 2010-04-02 Tokyo Electron Ltd ウエハ位置合わせ装置
KR20190003734A (ko) * 2016-05-24 2019-01-09 봅스트 맥스 에스에이 레지스터, 가공 기계 및 판형 요소들을 배치하기 위한 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3295529B2 (ja) Ic部品実装方法及び装置
US6739208B2 (en) Method of delivering target object to be processed, table mechanism of target object and probe apparatus
WO2019080342A1 (zh) 一种电子器件检测装置
JP2002068471A (ja) チップ部品の搬送装置
JP5189370B2 (ja) 基板交換装置及び基板処理装置並びに基板検査装置
WO2021164343A1 (zh) 一种取片和装片装置以及装片机
KR100244688B1 (ko) 웨이퍼 반송장치
JP2011029456A (ja) 半導体検査用ウエハプローバ及び検査方法
US5151651A (en) Apparatus for testing IC elements
KR20070109934A (ko) 처리장치
JP3144672B2 (ja) プローブ装置及びプローブ針の研磨方法
JPH09226987A (ja) 基板搬送装置
JP2000200810A (ja) プロ―バ
JP3099235B2 (ja) ウエハ検査装置
JP3233011B2 (ja) 基板の位置決め装置
JPH08262091A (ja) 検査装置
JP3400338B2 (ja) バンプボンディング装置
US4776743A (en) Lead-frame separating apparatus
JP3303968B2 (ja) ウエハと接触子の位置合わせ装置
JPS61142039A (ja) 基板位置決め装置
JP4282379B2 (ja) ウエハ検査装置
JP3264428B2 (ja) プローブ装置
JP3178240B2 (ja) デバイスのボンディング装置
JP2002261144A (ja) 基板の受け渡し方法及び装置
WO2022202405A1 (ja) 処理装置及び位置決め方法