JPH09226600A - ステアリングホイールの取付構造 - Google Patents

ステアリングホイールの取付構造

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JPH09226600A
JPH09226600A JP3824196A JP3824196A JPH09226600A JP H09226600 A JPH09226600 A JP H09226600A JP 3824196 A JP3824196 A JP 3824196A JP 3824196 A JP3824196 A JP 3824196A JP H09226600 A JPH09226600 A JP H09226600A
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bolt
boss
collar
shaft
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章生 細井
Atsushi Nagata
篤 永田
Katsunobu Sakane
勝信 坂根
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被覆体とパッド部とが一体形成されたステアリ
ングホイールにおいて、組付作業性の向上を図り、取付
状態の安定性を確保する。 【解決手段】ステアリングホイール本体は、リング部芯
金及びスポーク部芯金を被覆する被覆体並びに同被覆体
に一体形成されたパッド部を有する。ボス8はスポーク
部芯金と一体となっている。ステアリングシャフト30
の最先端部にはセレーション31及び環状溝32が形成
される。ボス8はボスプレート33、セレーション38
を有する筒状部34及びボルト孔36,37を有するヨ
ーク部35を備える。ステアリングシャフト30の先端
にセレーション31,38同士が噛み合うようにして筒
状部34が嵌め込まれ、ボルト孔36,37にはボルト
41が挿通、螺着される。ボルト41にはカラー47が
外嵌され、そのカラー47が環状溝32に嵌め込まれ
る。歪み応力が直接ボルト41に伝達されない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ステアリングホ
イールの取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ステアリングホイールは、円環状のリン
グ部と、リング部の中央に配設されるパッド部と、リン
グ部から延びるスポーク部とを有し、前記リング部には
リング部芯金が埋設されると共に、スポーク部にはスポ
ーク部芯金が埋設されている。この場合、リング部芯金
及びスポーク部芯金は、例えば発泡ポリウレタンからな
る被覆体にて被覆されている。また、前記パッド部下方
において、スポーク部芯金の先端部分は、ボスプレート
(ボス)に連結されている。このボスは、挿通孔内周に
セレーションを有し、同様のセレーションを有するステ
アリングシャフトの先端に対し嵌め込まれ、その後ナッ
ト締めにより取付けられている。
【0003】このように構成されたステアリングホイー
ルにおいては、スポーク部芯金、ひいては、ステアリン
グホイール本体の一体となったボスがステアリングシャ
フトに対し、ナット締めにより取付けられた上で、エア
バッグ装置等が装着され、その上から、パッド部が取付
けられる。
【0004】一方、近年では、前記被覆体と前記パッド
部とを一体形成することで同被覆体とパッド部との境界
線を無くしたステアリングホイールが提案されている
(例えば、実開平2−133955号公報)。かかる技
術によれば、被覆体とパッド部とが一体的なものとな
り、意匠性の向上が図られうる。
【0005】しかしながら、上記技術では、ステアリン
グホイール本体をステアリングシャフトの先端に嵌め込
んだ後、ナットで締めつけるという作業は非常に困難な
ものとなる。これは、パッド部が被覆体と一体となって
いるため、ステアリングホイール本体の上部が開口して
いないためである。
【0006】これに対し、ヨークタイプのボスを採用
し、ステアリングホイールを横方向からボルトで締結す
ることが考えられる。すなわち、このヨークタイプのボ
スというのは、内周にステアリングシャフトのセレーシ
ョンに対応したセレーションを有する筒状部と、この筒
状部に一体的に設けられたヨーク部とを備えている。こ
のヨーク部は、平面略C字状をなし、略先端にはボルト
孔が形成されている。また、そのボルト孔の少なくとも
一方には雌ねじが形成されている。一方、ステアリング
シャフトの一部の前記ボルト孔に対応する位置には、括
れ部が形成されている。
【0007】そして、前記ボルト孔に、ボルトを螺着さ
せることにより、セレーション同士が噛み合うとともに
ヨーク部が締めつけられる。このため、ステアリングホ
イールの回動方向の動きが規制される。また、これとと
もに、ボルトの軸部が前記括れ部に嵌め込まれる。この
ため、ステアリングホイールの上下方向の動きも規制さ
れることとなる。従って、かかる技術によれば、パッド
部を被覆体と一体化させたステアリングホイールにおい
ても比較的容易に取付作業を行うことが可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来技
術では、ステアリングシャフトの括れ部に対し、ステア
リングホイールとステアリングシャフトとを連結するボ
ルトの軸部が直接嵌め込まれる構成となっている。この
ため、外部からの応力がステアリングホイールに加えら
れた場合、ステアリングホイールとステアリングシャフ
ト間の応力歪みが、直接的にボルトに伝達されてしま
う。その結果、ステアリングホイール組付け後におい
て、ボルトの締結箇所が緩んでしまったり、ねじ部(雄
ねじ又は雌ねじ)が損傷を受けてしまうおそれがあっ
た。
【0009】この発明は、上記問題に着目してなされた
ものであって、その目的は、リング部芯金及びスポーク
部芯金を被覆する被覆体とパッド部とが一体形成された
ステアリングホイールにおいて、組付に際しての作業性
の向上を図るとともに、取付状態の安定性を確保するこ
とのできるステアリングホイールの取付構造を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明においては、外周に複数の歯
よりなるセレーションを有するとともに括れ部を有する
ステアリングシャフトに対し嵌め込まれ、内周には前記
セレーションに対応したセレーションを有する筒状部、
及び該筒状部に一体的に設けられ、略先端にはボルト孔
が形成されているとともにそのボルト孔の少なくとも一
方には雌ねじが形成されたヨーク部を備えてなるボス
と、リング部芯金、スポーク部芯金及びこれら芯金を被
覆する被覆体並びにリング部の略中央上部に位置し、前
記被覆体に一体形成されたパッド部を有し、前記スポー
ク部芯金の一部が前記ボスに連結されたステアリングホ
イール本体とを備えたステアリングホイールにおいて、
前記ボルト孔に、少なくとも略先端に雄ねじを有するボ
ルトを螺着させることにより、前記ステアリングホイー
ルを前記ステアリングシャフトに固定するステアリング
ホイールの取付構造であって、前記ボルトの外周に、筒
状のカラーを設けるとともに、該カラーを前記ステアリ
ングシャフトの括れ部に嵌め込むようにしたことをその
要旨としている。
【0011】また、請求項2に記載の発明では、請求項
1に記載のステアリングホイールの取付構造において、
前記カラーは、前記ボルトの雄ねじと、軸部の一部に設
けられた拡径部との間において移動不能に設けられてい
ることをその要旨としている。
【0012】さらに、請求項3に記載の発明では、請求
項1又は2に記載のステアリングホイールの取付構造に
おいて、前記カラーは、前記ボルト及び前記ボスと同等
或いはそれ以上の強度を有する素材により構成されてい
ることをその要旨としている。
【0013】併せて、請求項4に記載の発明では、請求
項1〜3のいずれかに記載のステアリングホイールの取
付構造において、前記ボルトは、螺着操作を容易にする
べく、前記拡径部及び頭部間において延長軸部を有して
いることをその要旨としている。
【0014】なお、本明細書の記載におけるステアリン
グホイールの上下方向とは、ステアリングシャフトの軸
方向に沿う方向をいい、かならずしもステアリングホイ
ールを車両に装着した状態での上下方向をいうものでは
ない。
【0015】(作用)上記請求項1に記載の発明によれ
ば、外周に複数の歯よりなるセレーションを有するとと
もに括れ部を有するステアリングシャフトに対し、ステ
アリングホイール本体と連結されたボス部が、その筒状
部の内周のセレーションが前記セレーショーンに噛み合
うようにして嵌め込まれる。そして、ヨーク部のボルト
孔にボルトが螺着される。この螺着により、セレーショ
ン同士がより一層噛み合い、かつヨーク部が締付けられ
ることとなり、ステアリングホイールのステアリングシ
ャフトに対する回転方向への動きが規制される。また、
基本的には、ステアリングシャフトの括れ部にボルトが
挿通されることにより上下方向への動きが規制される。
これらの規制により、ステアリングホイールはステアリ
ングシャフトに対し固定されることとなる。
【0016】さて、本発明では、ボルトの外周に、筒状
のカラーが設けられているとともに、該カラーがステア
リングシャフトの括れ部に嵌め込まれる。このため、外
部からの応力がステアリングホイールに加えられ、ステ
アリングホイール及びステアリングシャフト間に歪み応
力が生じたとしても、その応力は、まずカラーに伝達さ
れる。このため、ボルトに前記歪み応力が直接的に伝達
されることによる不具合が回避される。
【0017】また、請求項2に記載の発明によれば、上
記請求項1に記載の発明の作用に加えて、前記カラー
は、前記ボルトの雄ねじと、軸部の一部に設けられた拡
径部との間において移動不能に設けられている。このた
め、カラー及びボルト間にガタが生じることはなく、取
付状態がより一層安定したものとなる。
【0018】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
請求項1及び2に記載の発明の作用に加えて、前記カラ
ーは、前記ボルト及び前記ボスと同等或いはそれ以上の
強度を有する素材により構成されている。このため、前
記歪み応力によりカラー自身が変形したり損傷を受けた
りしにくいものとなる。
【0019】併せて、請求項4に記載の発明によれば、
請求項1〜3に記載の発明の作用に加えて、前記ボルト
は、前記拡径部及び頭部間において延長軸部を有してい
る。このため、ボルトが比較的長いものとなり、螺着操
作が容易に行われうる。
【0020】
【発明の効果】従って、本発明によれば、リング部芯金
及びスポーク部芯金を被覆する被覆体とパッド部とが一
体形成されたステアリングホイールにおいて、組付に際
しての作業性の向上を図ることができるとともに、取付
状態の安定性を確保することができるという優れた効果
を発揮する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態について図面に従って説明する。図3は、本実施
の形態におけるステアリングホイールWの裏面図を示
し、図2は図3のA−A線断面図を示す。
【0022】これらの図に示すように、ステアリングホ
イールWのステアリングホイール本体1は、円環状のリ
ング部2と、リング部2の中央に配置されたパッド部3
と、リング部2から延びる3本のスポーク部4とを備え
ている。また、リング部2は、例えば鋼管からなるリン
グ部芯金5とそれを被覆する被覆体7aとにより構成さ
れ、スポーク部4は、アルミニウム合金等の軽量なダイ
カスト金属からなるスポーク部芯金6A,6B,6Cと
それらを被覆する被覆体7bとにより構成されている。
被覆体7a,7b及びパッド部3は、軟質合成樹脂材
(例えば発泡ポリウレタン)により一体的に形成されて
いる。上記のステアリングホイール本体1は、ボス8に
対し組付固定されている。この組付構造については、後
に詳述することとする。
【0023】一方、前記パッド部3の下方には、被覆体
7bにて囲まれた収納凹部11が形成されている。収納
凹部11には、図示しないメンブレンスイッチ及びエア
バッグ装置13が配設されている。メンブレンスイッチ
は、図示しないホーンスイッチ回路の一部をなす上下の
薄板を有し、パッド部3が押圧されることにより薄板同
士が接触し、その接触に伴いホーンが鳴るようになって
いる。
【0024】エアバッグ装置13は折り畳まれて収納さ
れた袋状のエアバッグ14と、同エアバッグ14に膨張
用のガスを供給するためのインフレータ15と、エアバ
ッグ14及びインフレータ15を保持固定するバッグホ
ルダ16とから構成されている。バッグホルダ16は、
例えば図2に示すように、ねじ17によりスポーク部芯
金6A等に対し固定されている。
【0025】前記ボス8は、ステアリングホイール本体
1に対し、一体的に構成されている。すなわち、ボス8
は、連結部21を介して左右両側のスポーク部芯金6
B,6Cに対し連結されている。但し、ボス8は、前記
リング部芯金5及びスポーク部芯金6B,6Cよりも下
側に位置している。
【0026】また、前記各スポーク部芯金6B,6C
は、残りの(運転者側の)スポーク部芯金6Aに対し、
副連結部22によって連結されている。これによって、
各スポーク部芯金6A〜6C、リング部芯金5及びボス
8は強固に連結されることとなるとともに、ボス8、連
結部21及び副連結部22によって、ボス8の運転席側
には比較的大きな開口部23が形成されることとなる。
また、各スポーク部芯金6B,6C同士は、支持バー2
4(図2参照)によって連結されており、エアバッグ1
4拡開時における安定性を担保するようになっている。
【0027】なお、本実施の形態においては、ステアリ
ングホイール本体1の下側を囲むようにして樹脂製の図
示しないロアカバーが配設されている。次に、ステアリ
ングホイールWの取付構造の詳細(本実施の形態の特徴
部分)について説明する。
【0028】図1,2,5,7に示すように、ステアリ
ングシャフト30の最先端部には、所定数(一般には、
約30個)の歯31aを有するセレーション31が形成
され、その上下方向中央部分には、括れ部としての環状
溝32が形成されている。また、ボス8は、板状のボス
プレート33、該プレート33の中央部の透孔内周に溶
接固定された鋼鉄製の筒状部34、及びその上部におい
て平面略C字状に形成されたヨーク部35とを備えてい
る。当該C字状となったヨーク部35の略先端部分に
は、それぞれ内径の異なるボルト孔36,37が形成さ
れている。また、そのうち小径のボルト孔36には雌ね
じが形成されている。さらに、筒状部34の内周面に
は、前記ステアリングシャフト30のセレーション31
に対応するセレーション38が形成されている。そし
て、ステアリングシャフト30の先端には、セレーショ
ン31,38同士が噛み合うようにして筒状部34が嵌
め込まれている。さらに、前記ボルト孔36,37に
は、ボルト41が挿通され、特に小径のボルト孔38に
対し螺着されている。
【0029】より詳しく説明すると、図6に示すよう
に、ボルト41は、軸部42及び頭部43を有している
とともに、軸部42の一旦側には雄ねじが形成されてい
る。軸部42は、雄ねじ側に位置する一般軸部44と延
長軸部45とから構成され、その中間には拡径部46が
一体形成されている。
【0030】また、本実施の形態において、一般軸部4
4における雄ねじと拡径部46との間には、ボルト41
と同様鋼鉄よりなる円筒状のカラー47が外嵌されてい
る。さらに、カラー47と拡径部46との間にはワッシ
ャ48が介在されている。このため、カラー47は、拡
径部46(ワッシャ48)と、雄ねじとの間において、
移動不能に固定された状態となっている。
【0031】そして、本実施の形態では、図1に示すよ
うに、ボルト41の一般軸部44ではなく、カラー47
が前記ステアリングシャフト30の環状溝32に嵌め込
まれている。このように、上記ボルト41によって、ボ
ス8がステアリングシャフト30の先端に強固に固定さ
れ、結果としてステアリングホイールWがステアリング
シャフト30に取付けられている。
【0032】次に、ステアリングホイールWをステアリ
ングシャフト30に取り付ける手順を説明する。先ず、
図4に示すように、前記ボス8、連結部21及び副連結
部22によって形成された開口部23から、メンブレン
スイッチ及びエアバッグ装置13を挿入する。そして、
エアバッグ装置13のバッグホルダ16を、スポーク部
芯金6A等に対し、ねじ17によって固定する。このと
き、当該開口部23は、比較的大きく形成されているた
め、エアバッグ装置13を容易にステアリングホイール
本体1の内部に装着することができる。
【0033】次いで、図5に示すように、ステアリング
シャフト30の先端に、ステアリングホイール本体1が
一体となったボス8を挿通する。このとき、ステアリン
グシャフト30のセレーション31と、ボス8の筒状部
34に形成されたセレーション38とを噛み合わせるよ
うにして挿通する。
【0034】そして、図8に示すように、その状態でヨ
ーク部35のボルト孔37,36に、前記カラー47と
一体となったボルト41を挿通させるとともに、特に、
雌ねじの形成されたボルト孔36に対しボルト41の雄
ねじを螺着させる。この螺着により、図1,9に示すよ
うに、セレーション31,38同士がより一層噛み合い
(セレーション31,38同士が面で当接しあい)、か
つヨーク部35が締付けられることとなり、ボス8ひい
てはステアリングホイールWのステアリングシャフト3
0に対する回転方向への動きが規制される。また、ステ
アリングシャフト30の環状溝32にボルト41外周の
カラー47が挿通される(嵌め込まれる)こととなり、
ボス8ひいてはステアリングホイールWの上下方向への
動きが規制される。これらの規制により、ステアリング
ホイールWはステアリングシャフト30に対し固定され
ることとなる。
【0035】次に、本実施の形態の作用及び効果につい
て説明する。 (イ)上述したように、本実施の形態では、ボルト41
の外周に、筒状のカラー47を設けるようにするととも
に、該カラー47を、ステアリングシャフト30の環状
溝32に嵌め込むようにした。このため、組付け後にお
いて、外部からの応力がステアリングホイールWに加え
られ、ステアリングホイールW及びステアリングシャフ
ト30間に歪み応力が生じることがあるが、かかる場合
でも、その応力は、まずカラー47に伝達される。この
ため、ボルト41に対し、歪み応力が直接的に伝達され
ることがない。従って、ボルト41の締結箇所が緩んで
しまったり、ねじ部(雄ねじ又は雌ねじ)が損傷を受け
てしまったりするおそれを防止することができる。
【0036】(ロ)また、本実施の形態によれば、前記
カラー47は、ボルト41の雄ねじと、拡径部46(ワ
ッシャ48)との間において移動不能に設けられてい
る。このため、カラー47及びボルト41間にガタが生
じることはなく、取付状態をより一層安定したものとす
ることができる。
【0037】(ハ)さらに、前記カラー47は、前記ボ
ルト41と同等の素材により構成されている。従って、
前記歪み応力によってカラー47自身が変形したり損傷
を受けたりしにくいものとなる。
【0038】(ニ)併せて、本実施の形態によれば、ボ
ルト41に対し、延長軸部45を設けるようにして、ボ
ルト41全体の長さを長くするようにした。従って、ス
テアリングホイールWの横方向からのボルト41の螺着
操作を容易に行うことができる。その結果、取付に際し
ての作業性の向上を図ることができる。
【0039】なお、本発明は上記実施の形態の他に次の
ように具体化することもできる。 (1)上記実施の形態では、カラー47は、大径のボル
ト孔37にのみ挿通される構成としたが、さらにカラー
47を長くして一部他のボルト孔36内に挿通される構
成としてもよい。但し、この場合には突起等を設ける等
してねじ代を十分に確保する必要がある。
【0040】(2)上記実施の形態では、3本のスポー
ク部4(スポーク部芯金6A〜6C)を有するタイプの
ステアリングホイールWに具体化したが、4本以上、或
いは2本のスポーク部芯金を有するものにも具体化する
ことができる。
【0041】(3)上記実施の形態では、エアバッグ装
置13を有するステアリングホイールWに具体化した
が、エアバッグ装置13に代えて、衝撃吸収部材を有す
るタイプのステアリングホイールに具体化することもで
きる。
【0042】(4)上記実施の形態におけるワッシャ4
8を省略する構成としてもよい。また、延長軸部45、
拡径部46等を省略する構成としてもよい。 (5)上記実施の形態では、括れ部としてステアリング
シャフト30の全周に環状溝32を設ける構成とした
が、全周ではなく、部分的に括れを設ける構成としても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態におけるステアリングホイールの
取付構造を示す要部断面図である。
【図2】図3のA−A線断面図である。
【図3】ステアリングホイールの裏面図である。
【図4】エアバッグ装置等を配設する際の状態を示すス
テアリングホイール本体等の断面図である。
【図5】ステアリングホイールをステアリングシャフト
に取付ける際の作用を説明する断面図である。
【図6】ボルト等を示す断面図である。
【図7】ボス等の構成を示す縦断面図である。
【図8】ボルト螺着時の状態を示すボス等の断面図であ
る。
【図9】ステアリングホイールの取付構造を示す要部縦
断面図である。
【符号の説明】
1…ステアリングホイール本体、2…リング部、3…パ
ッド部、5…リング部芯金、6A,6B,6C…スポー
ク部芯金、7a,7b…被覆体、8…ボス、30…ステ
アリングシャフト、31…セレーション、32…括れ部
としての環状溝、34…筒状部、35…ヨーク部、3
6,37…ボルト孔、38…セレーション、41…ボル
ト、42…軸部、43…頭部、45…延長軸部、46…
拡径部、47…カラー、W…ステアリングホイール。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周に複数の歯(31a)よりなるセレ
    ーション(31)を有するとともに括れ部(32)を有
    するステアリングシャフト(30)に対し嵌め込まれ、
    内周には前記セレーション(31)に対応したセレーシ
    ョン(38)を有する筒状部(34)、及び該筒状部
    (34)に一体的に設けられ、略先端にはボルト孔(3
    6,37)が形成されているとともにそのボルト孔の少
    なくとも一方(36)には雌ねじが形成されたヨーク部
    (35)を備えてなるボス(8)と、 リング部芯金(5)、スポーク部芯金(6A,6B,6
    C)及びこれら芯金(5,6A,6B,6C)を被覆す
    る被覆体(7a,7b)並びにリング部(2)の略中央
    上部に位置し、前記被覆体(7a,7b)に一体形成さ
    れたパッド部(3)を有し、前記スポーク部芯金(6
    A,6B,6C)の一部が前記ボス(8)に連結された
    ステアリングホイール本体(1)とを備えたステアリン
    グホイール(W)において、前記ボルト孔(36,3
    7)に、少なくとも略先端に雄ねじを有するボルト(4
    1)を、螺着させることにより、前記ステアリングホイ
    ール(W)を前記ステアリングシャフト(30)に固定
    するステアリングホイールの取付構造であって、 前記ボルト(41)の外周に、筒状のカラー(47)を
    設けるとともに、該カラー(47)を前記ステアリング
    シャフト(30)の括れ部(32)に嵌め込むようにし
    たことを特徴とするステアリングホイールの取付構造。
  2. 【請求項2】 前記カラー(47)は、前記ボルト(4
    1)の雄ねじと、軸部(42)の一部に設けられた拡径
    部(46)との間において移動不能に設けられているこ
    とを特徴とする請求項1に記載のステアリングホイール
    の取付構造。
  3. 【請求項3】 前記カラー(47)は、前記ボルト(4
    1)及び前記ボス(8)と同等或いはそれ以上の強度を
    有する素材により構成されていることを特徴とする請求
    項1又は2に記載のステアリングホイールの取付構造。
  4. 【請求項4】 前記ボルト(41)は、螺着操作を容易
    にするべく、前記拡径部(46)及び頭部(43)間に
    おいて延長軸部(45)を有していることを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに記載のステアリングホイール
    の取付構造。
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