JPH10226298A - ステアリングホイール - Google Patents

ステアリングホイール

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Publication number
JPH10226298A
JPH10226298A JP9029145A JP2914597A JPH10226298A JP H10226298 A JPH10226298 A JP H10226298A JP 9029145 A JP9029145 A JP 9029145A JP 2914597 A JP2914597 A JP 2914597A JP H10226298 A JPH10226298 A JP H10226298A
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JP
Japan
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boss
steering wheel
bolt
bag holder
airbag
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Pending
Application number
JP9029145A
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English (en)
Inventor
Atsushi Nagata
篤 永田
Noriya Nagata
典也 永田
Kazumi Shiga
一三 志賀
Katsunobu Sakane
勝信 坂根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エアバッグ装置を備えたステアリングホイール
において、部品点数の低減及び組付に際しての作業性の
向上を図る。 【解決手段】ボス8を、ボスプレート33と、筒状部3
4及びヨーク部35よりなるボス本体36とから構成す
るとともに、スポーク部芯金と一体的に連結する。ボス
8には、透孔42,48を有する複数の固定部43,4
9を設ける。インフレータ15、エアバッグ14、バッ
グホルダ16には、それぞれ複数の透孔を形成し、各透
孔にはインフレータ15に固定されたボルト51,52
を挿通する。ボルト51,52をさらに固定部43,4
5,46,49の透孔42,44,48に挿通し、その
雄ねじ部53にナット56を螺着する。ステアリングホ
イール本体1の組付けに際しては、ボルト51,52及
びナット56の数が従来に比して少ないものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステアリングホイ
ールに係り、詳しくは、エアバッグ装置を備えたステア
リングホイールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ステアリングホイールは、円環状のリン
グ部と、リング部のほぼ中央に配設されるパッド部と、
リング部から延びるスポーク部とを有し、前記リング部
にはリング部芯金が埋設されると共に、スポーク部には
スポーク部芯金が埋設されている。この場合、リング部
芯金及びスポーク部芯金は、例えば発泡ポリウレタンか
らなる被覆体にて被覆されている。また、前記パッド部
下方において、スポーク部芯金の先端部分は、ボスプレ
ート(ボス)に連結されている。このボスは、通常ステ
アリングシャフトの先端に対し、ナット締めにより取付
けられている。
【0003】このように構成されたステアリングホイー
ルにおいては、スポーク部芯金、ひいてはステアリング
ホイール本体の一体となったボスが、ステアリングシャ
フトに対し、ナット締めにより取付けられた上で、エア
バッグ装置等が装着され、その上から、パッド部が取付
けられる。
【0004】このようなステアリングホイールの取付構
造として、例えば、特開平3−169764号公報に開
示された技術が知られている。この技術では、インフレ
ータ、エアバッグ、リングリテーナ及びバッグホルダが
ボルトによって相互に固定され、これにより、エアバッ
グ装置が構成されている。そして、パッドから下方に延
びるブラケットと、エアバッグ装置のバッグホルダとが
ボルトにて固定される。また、そのバッグホルダが、さ
らに別のボルトによってスポーク部芯金に対して固定さ
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、個々の部材を取付ける際に、それぞれ別の
締結具(ボルト)を用いて固定することとしていた。こ
のため、取付作業が煩雑となり、作業性の悪化を招来し
ていた。また、部品点数の増大をも招いていた。
【0006】この発明は、上記問題に着目してなされた
ものであって、その目的は、エアバッグ装置を備えたス
テアリングホイールにおいて、部品点数の低減及び組付
に際しての作業性の向上を図ることのできるステアリン
グホイールを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明においては、ステアリングシ
ャフトに対し固定されるボスと、円環状のリング部芯金
及びこのリング部芯金を被覆する被覆体よりなり、前記
ステアリングシャフトを回動せしめるべく運転者により
回動操作されるリング部と、前記リング部芯金からその
中心方向に向かって延び、前記ボスに対して連結された
スポーク部芯金及びこのスポーク部芯金を被覆する被覆
体よりなるスポーク部と、前記リング部の略中央部にお
いて、前記ボスのほぼ上方に設けられたパッド部と、前
記パッド部及び前記ボス間に配設され、ガスを発生させ
るためのインフレータ、エアバッグ、及び少なくともこ
れらを前記ボス又はスポーク部芯金に固定するためのバ
ッグホルダを有してなるエアバッグ装置とを備えたステ
アリングホイールであって、少なくとも前記インフレー
タ及びエアバッグを前記バッグホルダに固定するための
締結具を用いて、前記バッグホルダを前記ボス又はスポ
ーク部芯金に固定するようにしたことをその要旨として
いる。
【0008】また、請求項2に記載の発明では、請求項
1に記載のステアリングホイールにおいて、前記締結具
は、頭部及び雄ねじ部を有するとともに、前記頭部が前
記インフレータに固定されたボルトと、該ボルトの雄ね
じ部に螺着されるナットとから構成されていることをそ
の要旨としている。
【0009】さらに、請求項3に記載の発明では、請求
項1に記載のステアリングホイールにおいて、前記エア
バッグ装置は、さらに、前記インフレータ及びエアバッ
グを前記バッグホルダに固定するための円環状のリング
リテーナを有し、かつ、前記締結具は、頭部及び雄ねじ
部を有し、前記頭部が前記リングリテーナに固定された
ボルトと、該ボルトの雄ねじ部に螺着されるナットとか
ら構成されていることをその要旨としている。
【0010】併せて、請求項4に記載の発明では、請求
項1から3のいずれかに記載のステアリングホイールに
おいて、前記ステアリングシャフトは、外周に複数の歯
よりなるセレーションを有し、前記ボスは、前記セレー
ションに対応したセレーションを有する筒状部と、該筒
状部に一体的に設けられ、略先端にはボルト孔が形成さ
れているとともに、そのボルト孔にボルトが締結される
ことにより前記ステアリングシャフトにボスを固定する
ためのヨーク部とを有していることをその要旨としてい
る。
【0011】(作用)上記請求項1に記載の発明によれ
ば、ボスは、ステアリングシャフトに対し固定される。
また、円環状のリング部芯金及びこのリング部芯金を被
覆する被覆体よりなるリング部が運転者により回動操作
されることにより、その回動応力がスポーク部、ボスを
介してステアリングシャフトに伝達され、ステアリング
シャフトが回動させられる。さらに、リング部の略中央
部において、ボスのほぼ上方に設けられたパッド部と、
ボスとの間にエアバッグ装置が配設される。このエアバ
ッグ装置は、バッグホルダがボス又はスポーク部芯金に
固定されることにより固定される。エアバッグ装置は、
車両に所定の加速度が加わった場合に、インフレータか
らガスが発生し、エアバッグを膨張せしめる。
【0012】本発明では、少なくとも前記インフレータ
及びエアバッグは、締結具によりバッグホルダに固定さ
れる。さらに、該バッグホルダは、その同じ締結具によ
ってボス又はスポーク部芯金に固定される。
【0013】このため、組付けに際しては、従来に比し
て必要とされる締結具の数の低減が図られる。また、組
付けの工数もその分だけ減ることになる。また、請求項
2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の作用
に加えて、前記締結具は、ボルト及びナットにより構成
され、ボルトの頭部が前記インフレータに固定されてい
る。このため、組付けに際しては、ボルトの脱落等を懸
念する必要がなく、さらなる作業性の向上が図られる。
【0014】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
請求項1に記載の発明の作用に加えて、エアバッグ装置
は、円環状のリングリテーナを有し、該リングリテーナ
により、インフレータ及びエアバッグが前記バッグホル
ダに固定される。このため、エアバッグ等の取付状態の
安定化が図られる。また、前記締結具は、ボルト及びナ
ットにより構成され、ボルトの頭部がリングリテーナに
固定されている。従って、上記同様、組付けに際して
は、ボルトの脱落等を懸念する必要がなく、さらなる作
業性の向上が図られる。
【0015】併せて、請求項4に記載の発明によれば、
請求項1から3に記載の発明の作用に加えて、外周に複
数の歯よりなるセレーションを有するステアリングシャ
フトに対し、ボスが、その筒状部の内周のセレーション
が前記セレーショーンに噛み合うようにして嵌め込まれ
る。そして、ヨーク部のボルト孔にボルトが締結される
ことにより、セレーション同士がより一層噛み合い、か
つ、ヨーク部が締付けられる。これにより、ステアリン
グホイールがステアリングシャフトに対し固定される。
【0016】従って、バッグホルダが前記締結具によっ
てボス又はスポーク部芯金に固定された後に、ボスを、
ステアリングシャフトへ取付けることができる。
【0017】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のステアリ
ングホイールによれば、エアバッグ装置を備えたステア
リングホイールにおいて、部品点数の低減及び組付に際
しての作業性の向上を図ることができるという優れた効
果を奏する。
【0018】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、本発明を具体化した第1の
実施の形態について図1〜図6に従って説明する。図3
は、本実施の形態におけるステアリングホイールWの裏
面図を示し、図1は図3のA−A線断面図をそれぞれ示
す。
【0019】これらの図に示すように、ステアリングホ
イールWのステアリングホイール本体1は、円環状のリ
ング部2と、リング部2の中央に配置されたパッド部3
と、リング部2から延びる3本のスポーク部4とを備え
ている。また、リング部2は、例えば鋼管からなるリン
グ部芯金5と、それを被覆する被覆体7aとにより構成
される。さらに、スポーク部4は、ダイカストアルミか
らなるスポーク部芯金6A,6B,6Cとそれらを被覆
する被覆体7bとにより構成されている。本実施の形態
において、被覆体7a,7b及びパッド部3は、軟質合
成樹脂材(例えば発泡ポリウレタン)により一体的に形
成されている。上記のステアリングホイール本体1は、
ボス8に対し連結固定されている。この構造について
は、後に詳述することとする。
【0020】一方、前記パッド部3の下方には、被覆体
7bにて囲まれた収納凹部11が形成されている。収納
凹部11には、図示しないメンブレンスイッチ及びスイ
ッチプレート12、並びに、エアバッグ装置13が配設
されている。メンブレンスイッチは、樹脂製のスイッチ
プレート12上に載置固定され、図示しないホーンスイ
ッチ回路の一部をなす上下の薄板を有している。そし
て、パッド部3が押圧されることにより、薄板同士が接
触し、その接触に伴いホーンが鳴るようになっている。
【0021】また、エアバッグ装置13は、折り畳まれ
て収納された袋状のエアバッグ14と、同エアバッグ1
4に膨張用のガスを供給するためのインフレータ15
と、エアバッグ14及びインフレータ15を保持固定す
るバッグホルダ16とから構成されている。
【0022】前記ボス8は、ステアリングホイール本体
1に対し、より詳しくは、スポーク部芯金6A〜6Cに
対し一体的に構成されている。すなわち、図2に示すよ
うに、ボス8は、連結部21を介して左右両側のスポー
ク部芯金6B,6Cに対し連結されている。但し、ボス
8は、前記リング部芯金5及びスポーク部芯金6B,6
Cよりも下側に位置している。
【0023】また、前記各スポーク部芯金6B,6C
は、残りの(運転者側の)スポーク部芯金6Aに対し、
副連結部22によって連結されている。これによって、
各スポーク部芯金6A〜6C、リング部芯金5及びボス
8は強固に連結されることとなるとともに、ボス8、連
結部21及び副連結部22によって、ボス8の運転席側
には比較的大きな開口部23が形成されることとなる。
また、各スポーク部芯金6B,6C同士は、支持バー2
4によって連結されており、エアバッグ14拡開時にお
ける安定性を担保するようになっている。なお、支持バ
ー24には、下方に延びるブラケット24aが一体的に
形成されている。また、本実施の形態において、前記ボ
ス8は、鋼鉄により構成されるとともに、連結部21、
副連結部22及び支持バー24は、スポーク部芯金6A
〜6Cと同様ダイカストアルミにより構成されている。
なお、本実施の形態においては、ステアリングホイール
本体1の下側部において、ステアリングシャフト30を
囲むようにして樹脂製のロアカバーが配設されている。
【0024】次に、ステアリングホイールWの取付構造
の詳細について説明する。図6に示すように、ステアリ
ングシャフト30の最先端部には、所定数(一般には、
約30個)の歯31aを有するセレーション31が形成
され、その上下方向中央部分には、環状溝32が形成さ
れている。また、図2,4,6に示すように、ボス8
は、板状のボスプレート33と、該プレート33の中央
部の透孔内周に溶接固定された鋼鉄製の筒状部34及び
その上部において平面略C字状に形成されたヨーク部3
5よりなるボス本体36とを備えている。当該C字状と
なったヨーク部35の略先端部分には、それぞれボルト
孔37A,37Bが形成されている。また、そのうち一
方のボルト孔37Aには雌ねじが形成されている。
【0025】さらに、筒状部34の内周面には、前記ス
テアリングシャフト30のセレーション31に対応する
セレーション38が形成されている。そして、ステアリ
ングシャフト30の先端には、セレーション31,38
同士が噛み合うようにして筒状部34が嵌め込まれてい
る。さらに、前記ボルト孔37A,37Bには、ボルト
39が挿通され、特に前記ボルト孔37Aに対し螺着さ
れている。
【0026】次に、本実施の形態の特徴部分について説
明する。図1,2に示すように、本実施の形態では、前
記ボスプレート33からスポーク部芯金6Aの方に向か
って延びる突片41が一体的に形成されている。この突
片41の先端部分は、透孔42の形成された固定部43
となっている。また、前記連結部21の途中にも、透孔
44の形成されてなる固定部45,46が一体的に設け
られている。さらに、前記支持バー24とボスプレート
33とを連結するようにして連結片47が設けられてい
るとともに、該連結片47の途中にも、透孔48の形成
されてなる固定部49が設けられている。
【0027】連結部21に設けられた固定部45,46
及び連結片47の途中に設けられた固定部49は、共に
同一面上に位置しているとともに、残りの固定部43
は、前記開口部23の開口面積を確保するべく、それよ
りも下方に位置している。
【0028】また、本実施の形態では、前記インフレー
タ15、エアバッグ14、バッグホルダ16には、それ
ぞれ複数の(4個の)透孔が形成されているとともに、
それらの透孔には締結具としてのボルト51,52が挿
通されている。ボルト51,52は、頭部53及び雄ね
じ部54を備えるとともに、頭部53において前記イン
フレータ15に溶接固定されている。これらのボルト5
1,52は、その取付後においては、前記固定部43,
45,46,49の透孔42,44,48に挿通されて
いる。さらに、前記突片41の固定部43に対応するボ
ルト51は、雄ねじ部54が他のボルト52よりも長く
形成されているとともに、その周囲には、バッグホルダ
16及び固定部43間の距離を確保するための円筒状の
カラー55が螺着固定されている。なお、該カラー55
は前記バッグホルダ16の下面に対し溶接固定されてい
てもよい。
【0029】そして、前記バッグホルダ16は、前記各
固定部45,46,49上に当接しているとともに、カ
ラー55の下端面は、前記固定部43上に当接してい
る。さらに、各透孔42,44,48から突出した各ボ
ルト51,52の雄ねじ部54には、締結具を構成する
ナット56が螺着されている。
【0030】なお、前記スイッチプレート12は、その
下端部において、前記バッグホルダ16のリテーナに対
して係止されている。さらに、該スイッチプレート12
は、前記支持バー24に形成されたブラケット24aに
支持されており、バッグホルダ16及びスイッチプレー
ト12の取付状態の安定化が図られている。
【0031】次に、ステアリングホイールWをステアリ
ングシャフト30に取り付けるまでの手順を説明する。
先ず、ステアリングホイール本体1を用意するととも
に、図5に示すように、前記ボス8、連結部21及び副
連結部22によって形成された開口部23から、メンブ
レンスイッチ及びスイッチプレート12、並びにエアバ
ッグ装置13を挿入する。このとき、エアバッグ14、
バッグホルダ16の各透孔を重ね合わせるとともに、そ
の上からインフレータ15に固定されたボルト51,5
2を各透孔に挿通させておく。なお、このとき、バッグ
ホルダ16の各透孔の外周にはスピードナットの如き突
起が形成されており、上記ボルト51,52の挿通によ
りボルト51,52の雄ねじ部54が突起に係合され
る。従って、ボルト51,52の挿通により、エアバッ
グ14、バッグホルダ16及びインフレータ15は一体
化される。また、ボルト51の雄ねじ部53に対しては
カラー55を螺着固定しておく。
【0032】そして、その状態で、開口部23からエア
バッグ装置13を挿入するのである。このとき、開口部
23は、比較的大きく形成されているため、エアバッグ
装置13を容易にステアリングホイール本体1の内部に
挿入することができる。
【0033】さらに、エアバッグ装置13のバッグホル
ダ16(一部はカラー55)を、前記各固定部43,4
5,46,49に対し当接させるべく、各透孔42,4
4,48にボルト51,52を挿通せしめる。そして、
各透孔42,44,48から突出した各ボルト51,5
2の雄ねじ部53に、ナット56を螺着する。
【0034】さらに、このとき、前記スイッチプレート
12を前記バッグホルダ16のリテーナに対して係止せ
しめるとともに、そのスイッチプレート12を支持バー
24のブラケット24aに支持せしめる。このように、
一連の組付操作を行うことにより、エアバッグ装置13
等が一体となったステアリングホイール本体1が得られ
る。
【0035】続いて、ステアリングホイール本体1にロ
アカバーを装着する。さらに、図6に示すように、ステ
アリングシャフト30の先端に、ステアリングホイール
本体1が一体となったボス8(筒状部34)を挿通す
る。このとき、ステアリングシャフト30のセレーショ
ン31と、ボス8の筒状部34に形成されたセレーショ
ン38とを噛み合わせるようにして挿通する。
【0036】そして、その状態でヨーク部35のボルト
孔37A,37Bに対し、前記ボルト39を挿通させる
とともに、特に、雌ねじの形成されたボルト孔37Aに
対しボルト41の雄ねじを螺着させる。当該螺着によ
り、セレーション31,38同士がより一層噛み合い
(セレーション31,38同士が面で当接しあい)、か
つ、ヨーク部35が締付けられることとなる。そのた
め、ボス8ひいてはステアリングホイールWのステアリ
ングシャフト30に対する回転方向への動きが規制され
る。また、ステアリングシャフト30の環状溝32にボ
ルト41が挿通される(嵌め込まれる)こととなり、ボ
ス8ひいてはステアリングホイールWの上下方向への動
きが規制される。これらの規制により、ステアリングホ
イールWはステアリングシャフト30に対し固定される
こととなる。
【0037】次に、本実施の形態の作用及び効果につい
て説明する。 ・上述したように、本実施の形態では、インフレータ1
5に設けられ、該インフレータ15及びエアバッグ14
をバッグホルダ16に固定するためのボルト51,52
を用いて、前記バッグホルダ16をボス8(固定部4
3,45,46,49)に固定することとした。このた
め、ステアリングホイール本体1の組付けに際しては、
ボルト51,52及びナット56の数が従来に比して少
ないものとなる。その結果、部品点数の低減を図ること
ができる。また、組付けの工数もその分だけ減ることか
ら、組付に際しての作業性の飛躍的な向上を図ることが
できる。
【0038】・また、本実施の形態では、締結具を、ボ
ルト51,52及びナット56により構成するととも
に、ボルト51,52の頭部53をインフレータ15に
予め固定することとした。このため、組付けに際して
は、ボルト51,52の脱落等を懸念する必要がなく、
さらなる作業性の向上を図ることができる。
【0039】・併せて、本実施の形態によれば、ステア
リングホイール本体1(ボス8)をステアリングシャフ
ト30に取付けるに際して、セレーション31,38同
士を噛合させて嵌め込むとともに、ヨーク部35を有す
るボス8を用いることとした。そのため、バッグホルダ
16が、前記ボルト51,52及びナット56によって
ボス8に固定された後に、該ボス8を、ステアリングシ
ャフト30に対し容易に取付けることができる。
【0040】特に、本実施の形態では、パッド3が被覆
体7a,7bに対し一体的に形成されているのである
が、このようなステアリングホイールWであっても、ス
テアリングシャフト30に対し比較的容易に取付を行う
ことができる。
【0041】・併せて、本実施の形態によれば、スイッ
チプレート12を、バッグホルダ16のリテーナに対し
て係止せしめるとともに、そのスイッチプレート12を
支持バー24のブラケット24aに支持せしめることと
した。そのため、エアバッグ14の膨張時におけるスイ
ッチプレート12の取付状態の安定性を担保することが
できる。
【0042】・加えて、本実施の形態によれば、突片4
1の固定部42を他の固定部45,46,49よりも低
い位置に設定することで、開口部23の開口面積を確保
することとした。このため、エアバッグ装置13の挿入
作業を円滑かつ容易に行うことができる。また、挿入後
においては、カラー55の存在により、バッグホルダ1
6及び固定部42間に一定の距離を設けることができ
る。そのため、ボルト51の雄ねじ53へのナット56
の螺着を確実に行うことができる。
【0043】(第2の実施の形態)次に、本発明を具体
化した第2の実施の形態について、図7,8に基づいて
説明する。但し、本実施の形態の構成等において、上述
した第1の実施の形態と同等の部材等については同一の
符号を付してその説明を省略する。そして、以下には、
第1の実施の形態との相違点を中心として説明すること
とする。
【0044】これらの図に示すように、本実施の形態で
は、パッド部61が、前記被覆体7a,7bとは別体で
構成されている点で上記第1の実施の形態とは大きく異
なっている。このパッド部61は、下方に延びるブラケ
ット62を有するとともに、該ブラケット62には、係
止穴62a,62bが形成されている。
【0045】また、本実施の形態では、第1の実施の形
態の突片41の代わりに、スポーク部芯金6Aとボスプ
レート33とを連結するための連結部63が、前記連結
部21と同様に設けられており、その途中に透孔64を
有する固定部65が形成されている。この固定部65
は、第1の実施の形態と異なり、残りの固定部45,4
6,49と同一面上に形成されている。
【0046】さらに、上記第1の実施の形態の副連結部
22の代わりに、本実施の形態では、連結部63と、前
記各連結部21とを連結するようにして連結片66が設
けられているとともに、これら連結片66には、パッド
部61のブラケット62を係止するべく、前記係止穴6
2aに対応する係止爪66aが形成されている。また、
同様に、前記支持バー24のブラケット24aにも、係
止穴62bに対応する係止爪66bが形成されている。
【0047】併せて、固定部65近傍の前記連結部63
には、上方に突出する支持突起67が一体的に形成され
ており、パッド部61のブラケット62は、該支持突起
67によっても支持されている。
【0048】次に、本実施の形態におけるステアリング
ホイールWをステアリングシャフト30に取り付けるま
での手順を説明する。先ず、エアバッグ14、バッグホ
ルダ16の各透孔を重ね合わせるとともに、その上から
インフレータ15に固定されたボルト52(本実施の形
態では4本共通)を各透孔に挿通させておく。そして、
その状態で、ボス8の上方からエアバッグ装置13を設
置する。すなわち、エアバッグ装置13のバッグホルダ
16を、前記各固定部45,46,49,65に対し当
接させるべく、各透孔44,48,64にボルト52を
挿通せしめる。そして、各透孔44,48,64から突
出した各ボルト52の雄ねじ部53に、ナット56を螺
着する。
【0049】さらに、このとき、前記スイッチプレート
12を前記バッグホルダ16のリテーナに対して係止せ
しめるとともに、そのスイッチプレート12を支持バー
24のブラケット24aに支持せしめる。
【0050】続いて、その上方から、さらに、パッド部
61を設置する。すなわち、パッド部61のブラケット
62を、バッグホルダ16及び支持突起67間の隙間、
並びに、スイッチプレート12及び支持バー24のブラ
ケット24a間の隙間に嵌め込む。この嵌め込みによ
り、ブラケット62の係止穴62a,62bに、各係止
爪66a,66bが係止され、これにより、パッド部6
1が取付固定される。
【0051】続いて、ステアリングホイール本体1にロ
アカバーを装着する。さらに、ステアリングシャフト3
0の先端に、ステアリングホイール本体1が一体となっ
たボス8(筒状部34)を挿通する。このとき、ステア
リングシャフト30のセレーション31と、ボス8の筒
状部34に形成されたセレーション38とを噛み合わせ
るようにして挿通する。
【0052】そして、その状態でヨーク部35のボルト
孔37A,37Bに対し、前記ボルト39を挿通させる
とともに、特に、雌ねじの形成されたボルト孔37Aに
対しボルト41の雄ねじを螺着させる。当該螺着によ
り、セレーション31,38同士がより一層噛み合い、
かつ、ヨーク部35が締付けられることとなる。そのた
め、ボス8ひいてはステアリングホイールWのステアリ
ングシャフト30に対する回転方向への動きが規制され
る。また、ステアリングシャフト30の環状溝32にボ
ルト41が挿通されることとなり、ボス8ひいてはステ
アリングホイールWの上下方向への動きが規制される。
これらの規制により、ステアリングホイールWはステア
リングシャフト30に対し固定されることとなる。
【0053】次に、本実施の形態の作用及び効果につい
て説明する。 ・本実施の形態においても、基本的には、上記第1の実
施の形態と同等の作用効果が奏される。
【0054】・また、本実施の形態では、パッド部61
が、被覆体7a,7bとは別体で設けられている。ここ
で、従来であれば、エアバッグの膨張時におけるパッド
の飛散等を防止するべく、パッド部のブラケットの外側
に金具を別途配設する必要があった。これに対し、本実
施の形態では、パッド部61のブラケット62を、バッ
グホルダ16及び支持突起67間の隙間、並びに、スイ
ッチプレート12及び支持バー24のブラケット24a
間の隙間に嵌め込むこととした。また、この嵌め込みに
より、ブラケット62の係止穴62a,62bに、各係
止爪66a,66bを係止せしめ、これにより、パッド
部61を固定することとした。さらには、連結部63に
は、支持突起67を一体形成することにより、ブラケッ
ト62を外側から支持することとした。従って、従来設
けられていた金具等がなくとも、パッド部61の取付状
態の安定化を図ることができるとともに、エアバッグ1
4膨張実施の形態におけるパッド部61の安定性を確保
することができる。
【0055】尚、本発明は上記各実施の形態の他に次の
ように具体化することもできる。 (1)上記各実施の形態では、インフレータ15にボル
ト51,52を予め固定した場合に具体化した。これに
代えて、例えば図9に示すように、円環状のリングリテ
ーナ71をエアバッグ14及びインフレータ15上に設
け、エアバッグ14及びインフレータ15をバッグホル
ダ16に支持固定せしめるようにしてもよい。この場合
には、インフレータ15の代わりに、リングリテーナ7
1にボルト51,52を固定するようにしてもよい。
【0056】(2)上記各実施の形態では、ヨークタイ
プのボス8を採用することとしたが、取付が可能な構造
であれば、従来と同様、先端に雄ねじ部を有するステア
リングシャフトに対し、ボスを挿通せしめた後、ナット
を締め込むようにしてもよい。
【0057】(3)上記各実施の形態では、エアバッグ
装置13をボス8(ボスプレート33に設けられた固定
部43,45,46,49)に固定するようにしたが、
スポーク部芯金6A〜6Cに固定するようにしてもよ
い。
【0058】(4)上記各実施の形態では、3本のスポ
ーク部4を有するステアリングホイールWに具体化した
が、2本、或いは4本以上のスポーク部を有するステア
リングホイールに具体化することもできる。
【0059】(5)上記第1の実施の形態では、ボス8
とスポーク部芯金6B,6Cとを連結部21を介して一
体的に連結するように構成し、第2の実施の形態では、
ボス8とスポーク部芯金6A,6B,6Cとを連結部2
1,63を介して一体的に連結するように構成したが、
ボス8とスポーク部芯金6A〜6Cとをボルト等の締結
具を用いて連結するようにしてもよい。
【0060】(6)上記各実施の形態では、締結具とし
て、ボルト51,52及びナット56を用いたが、その
他にも例えばリベット、クリップ等の締結具を用いても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態におけるステアリングホイー
ルを示す図であって、図3のA−A線断面図である。
【図2】ステアリングホイールの芯金構造を示す斜視図
である。
【図3】ステアリングホイールの裏面図である。
【図4】ステアリングホイールのボス等を示す平断面図
である。
【図5】エアバッグ装置等を配設する際の状態を示すス
テアリングホイール本体等の断面図である。
【図6】ステアリングホイールをステアリングシャフト
に取付ける際の状態を示す断面図である。
【図7】第2の実施の形態におけるステアリングホイー
ルを示す断面図である。
【図8】ステアリングホイールの芯金構造を示す斜視図
である。
【図9】他の実施の形態のステアリングホイールを示す
断面図である。
【符号の説明】
1…ステアリングホイール本体、2…リング部、3,6
1…パッド部、5…リング部芯金、6A,6B,6C…
スポーク部芯金、7a,7b…被覆体、8…ボス、13
…エアバッグ装置、14…エアバッグ、15…インフレ
ータ、16…バッグホルダ、30…ステアリングシャフ
ト、31…セレーション、32…環状溝、34…筒状
部、35…ヨーク部、38…セレーション、41…ボル
ト、51,52…締結具を構成するボルト、56…締結
具を構成するナット、71…リングリテーナ。
フロントページの続き (72)発明者 志賀 一三 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成 株式会社内 (72)発明者 坂根 勝信 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成 株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングシャフトに対し固定される
    ボスと、 円環状のリング部芯金及びこのリング部芯金を被覆する
    被覆体よりなるリング部と、 前記リング部芯金からその中心方向に向かって延び、前
    記ボスに対して連結されたスポーク部芯金を有するスポ
    ーク部と、 前記リング部の略中央部において、前記ボスのほぼ上方
    に設けられたパッド部と、 前記パッド部及び前記ボス間に配設され、ガスを発生さ
    せるためのインフレータ、エアバッグ、及び少なくとも
    これらを前記ボス又はスポーク部芯金に固定するための
    バッグホルダを有してなるエアバッグ装置とを備えたス
    テアリングホイールであって、 少なくとも前記インフレータ及びエアバッグを前記バッ
    グホルダに固定するための締結具を用いて、前記バッグ
    ホルダを前記ボス又はスポーク部芯金に固定するように
    したことを特徴とするステアリングホイール。
  2. 【請求項2】 前記締結具は、頭部及び雄ねじ部を有す
    るとともに前記頭部が前記インフレータに固定されたボ
    ルトと、該ボルトの雄ねじ部に螺着されるナットとから
    構成されていることを特徴とする請求項1に記載のステ
    アリングホイール。
  3. 【請求項3】 前記エアバッグ装置は、さらに、前記イ
    ンフレータ及びエアバッグを前記バッグホルダに固定す
    るための円環状のリングリテーナを有し、かつ、前記締
    結具は、頭部及び雄ねじ部を有し、前記頭部が前記リン
    グリテーナに固定されたボルトと、該ボルトの雄ねじ部
    に螺着されるナットとから構成されていることを特徴と
    する請求項1に記載のステアリングホイール。
  4. 【請求項4】 前記ステアリングシャフトは、外周に複
    数の歯よりなるセレーションを有し、 前記ボスは、前記セレーションに対応したセレーション
    を有する筒状部と、該筒状部に一体的に設けられ、略先
    端にはボルト孔が形成されているとともに、そのボルト
    孔にボルトが締結されることにより前記ステアリングシ
    ャフトにボスを固定するためのヨーク部とを有している
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のス
    テアリングホイール。
JP9029145A 1997-02-13 1997-02-13 ステアリングホイール Pending JPH10226298A (ja)

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JP9029145A JPH10226298A (ja) 1997-02-13 1997-02-13 ステアリングホイール
US09/023,075 US6109646A (en) 1997-02-13 1998-02-13 Steering wheel

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107054274A (zh) * 2016-02-01 2017-08-18 通用汽车环球科技运作有限责任公司 用于车辆的转向盘装置以及带有转向盘装置的车辆

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107054274A (zh) * 2016-02-01 2017-08-18 通用汽车环球科技运作有限责任公司 用于车辆的转向盘装置以及带有转向盘装置的车辆

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