JPH10250592A - ステアリングホイール - Google Patents

ステアリングホイール

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JPH10250592A
JPH10250592A JP9054925A JP5492597A JPH10250592A JP H10250592 A JPH10250592 A JP H10250592A JP 9054925 A JP9054925 A JP 9054925A JP 5492597 A JP5492597 A JP 5492597A JP H10250592 A JPH10250592 A JP H10250592A
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JP
Japan
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core
boss
steering wheel
spoke
screw
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Application number
JP9054925A
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English (en)
Inventor
Akio Hosoi
章生 細井
Atsushi Nagata
篤 永田
Katsunobu Sakane
勝信 坂根
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パッド部が被覆体と一体的に形成されたステア
リングホイールにおいて、芯金全体の剛性を確保し、ス
ペース上の不利を招くことなくエアバッグ装置の容易な
配設を可能とし、エアバッグの円滑な拡開を図る。 【解決手段】スポーク部芯金はその下方において連結部
11で連結され、被覆体と一体的に形成されたパッド部
3と連結部11との間の収納凹部9には、開口部から挿
入されたエアバッグ装置13等が設けられる。隣接しあ
うスポーク部芯金同士は連結芯金10A,10D等によ
り連結され、エアバッグ装置13のバッグホルダ16
は、連結芯金10Aのねじ用ボス10aにねじ18で固
定される。連結芯金10A,10Dは平面ほぼ直線状に
形成されるとともに、ねじ用ボス10aは連結芯金10
Aの外側に設けられる。エアバッグ14の拡開に際し、
ねじ用ボス10aが妨げとなることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステアリングホイ
ールに係り、詳しくは、パッド部が被覆体と一体的に形
成され、かつ、エアバッグ装置を備えたステアリングホ
イールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ステアリングホイールは、円環
状のリング部と、同リング部の中央に配設されるパッド
部と、リング部からステアリングホイールの中央に向か
って延びる複数本のスポーク部とを有する。前記リング
部は、リング部芯金及びそれを被覆する被覆体を有する
とともに、スポーク部は、スポーク部芯金及びそれを被
覆する被覆体を有する。また、前記パッド部下方におい
て、スポーク部芯金の先端部分は、ボスプレート(ボ
ス)に連結されている。このボスは、通常ステアリング
シャフトの先端に対し、ナット締めにより取付けられて
いる。
【0003】このように構成されたステアリングホイー
ルにおいては、スポーク部芯金、ひいてはステアリング
ホイール本体の一体となったボスが、ステアリングシャ
フトに対し、ナット締めにより取付けられた上で、エア
バッグ装置等が装着され、その上から、パッド部が取付
けられる。
【0004】一方、近年では、前記被覆体と前記パッド
部とを一体形成することで同被覆体とパッド部との境界
線を無くしたステアリングホイールが提案されている
(例えば、実開平2−133955号公報)。かかる技
術によれば、被覆体とパッド部とが一体的なものとな
り、意匠性の向上が図られうる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の如く
被覆体とパッド部とを一体形成したステアリングホイー
ルでは、意匠性の向上が図られ、これと同時に外観形状
が多用化する傾向にあるものの、ステアリングホイール
の組付け時において、以下に示す問題が生ずる。つま
り、上記ステアリングホイールでは、パッド部が被覆体
と一体的に形成されているため、ボスの上方には開口部
が存在しない。そのため、ボスの上方からエアバッグ装
置等を配設できないという問題がある。
【0006】これに対し、相対する一対のスポーク部芯
金同士をその下方において連結することも考えられる。
この場合には、芯金全体の強度、剛性を確保するため、
隣接しあうスポーク部芯金同士を、図8に示すように、
連結芯金81にて連結するのが望ましい。そして、ステ
アリングホイールの組付け時においては、パッド部82
の上方からでなく、前記連結部及び連結芯金81等によ
り形成される開口部からエアバッグ装置等を挿入する。
このとき、エアバッグ装置のボスプレート83は、連結
芯金81等に形成されたねじ用ボス84に対しねじ85
で固定される。これにより、ステアリングホイール本体
が形成される。その後、エアバッグ装置等が一体となっ
た本体を、予めステアリングシャフトに対し固定された
ボスに対し固定するのである。
【0007】しかしながら、図に示すような技術におい
ては、ねじ用ボス84が連結芯金81の内側に存在する
ため、次に記す問題が生じるおそれがあった。まず第1
に、エアバッグ装置は連結芯金81の内側に設けられる
のであるが、このとき、ねじ用ボス84が存在するた
め、エアバッグの円滑な拡開が阻害されるおそれがあっ
た。
【0008】第2に、パッド部82内には、パッド部及
びエアバッグの安定した拡開を担保するため、補強用の
ネットインサートが設けられる。このとき、ネットイン
サートの端部を剛性のある連結芯金81に貼着するのが
望ましいのであるが、ねじ用ボス84が連結芯金81の
内側にあると、該ねじ用ボス84が邪魔になり、貼着作
業が著しく困難になるとともに、貼着状態の悪化を将来
するおそれがあった。
【0009】第3に、ねじ用ボス84が連結芯金81の
内側に存在することにより、収納空間が狭められ、エア
バッグ装置の配置自体が妨げられる(スペース上の不利
を招く)おそれがあった。
【0010】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、パッド部が被覆体と一
体的に形成され、かつ、エアバッグ装置を備えたステア
リングホイールにおいて、芯金全体の剛性を確保した上
で、スペース上の不利を招くことなくエアバッグ装置を
容易に配設することができ、しかも、エアバッグの円滑
な拡開を図ることのできるステアリングホイールを提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明においては、ステアリングシ
ャフトに対し固定されるボスと、円環状のリング部芯金
及びこのリング部芯金を被覆する被覆体よりなるリング
部と、前記リング部芯金からその中心方向に向かって延
びるとともに、その下方において少なくとも2本が連結
された連結部を有し、該連結部が前記ボスに対して連結
された複数本のスポーク部芯金及び該スポーク部芯金を
被覆する被覆体よりなるスポーク部と、隣接しあう前記
スポーク部芯金同士を、該芯金とほぼ同一高さにおいて
連結するための連結芯金と、前記リング部の略中央部に
おいて、前記ボスのほぼ上方に設けられ、前記被覆体と
一体的に形成されたパッド部と、前記パッド部及び前記
ボス間に配設され、ガスを発生させるためのインフレー
タ、エアバッグ、及びこれらを少なくとも前記連結芯金
に一体的に形成されたねじ用ボスにねじで固定するため
のバッグホルダを有してなるエアバッグ装置とを備えた
ステアリングホイールであって、前記ねじ用ボスを、連
結芯金の外側に配置せしめたことをその要旨としてい
る。
【0012】また、請求項2に記載の発明では、請求項
1に記載のステアリングホイールにおいて、少なくとも
前記ねじ用ボスの設けられている連結芯金は、略直線状
に形成されていることをその要旨としている。
【0013】さらに、請求項3に記載の発明では、請求
項1又は2に記載のステアリングホイールにおいて、前
記連結芯金には、前記パッド部内に埋設されるネットイ
ンサートの端部が固着されていることをその要旨として
いる。
【0014】併せて、請求項4に記載の発明では、請求
項1から3のいずれかに記載のステアリングホイールに
おいて、少なくとも前記ねじ用ボスの設けられている連
結芯金は、前記エアバッグ拡開時の前記パッド部の支持
部に対応していることをその要旨としている。
【0015】(作用)上記請求項1に記載の発明によれ
ば、ボスはステアリングシャフトに対し固定される。リ
ング部芯金からその中心方向に向かって延びる複数本の
スポーク部芯金の、その下方において連結された連結部
がボスに対して連結される。隣接しあうスポーク部芯金
同士は連結芯金により連結され、これにより、芯金全体
の剛性が確保される。
【0016】本発明では、スポーク部芯金等がステアリ
ングシャフトに固定される以前にエアバッグ装置がパッ
ド部及びボス間に配設される。このとき、パッド部は被
覆体と一体的に形成されているため、パッド部の上方か
らエアバッグ装置を配設することはできない。これに対
し、本発明では、連結部及び連結芯金等によって形成さ
れる開口部からエアバッグ装置が挿入され、配設され
る。
【0017】また、エアバッグ装置は、そのボスプレー
トが、少なくとも連結芯金に一体的に形成されたねじ用
ボスにねじで固定されることにより固定される。本発明
では、このねじ用ボスが、連結芯金の外側に配置させら
れている。このため、連結芯金の内側に存在するエアバ
ッグが拡開する際に、該エアバッグがねじ用ボスに当た
ることがない。
【0018】また、ねじ用ボスが連結芯金の外側に存在
することから、ねじ用ボスによってエアバッグ装置等の
収納空間が狭められることがなく、そのため、エアバッ
グ装置の配置自体が妨げられることがない。
【0019】さらに、請求項2に記載の発明によれば、
請求項1に記載の発明の作用に加えて、少なくともねじ
用ボスの設けられている連結芯金は、略直線状に形成さ
れている。このため、エアバッグ拡開時に、エアバッグ
が連結芯金に当たったとしても、それによって円滑な拡
開が妨げられることがない。
【0020】併せて、請求項3に記載の発明では、請求
項1,2に記載の発明の作用に加えて、前記連結芯金に
は、パッド部内に埋設されるネットインサートの端部が
固着される。このため、ネットインサートの固着作業が
ねじ用ボスによって妨げられることがない。特に、前記
連結芯金が略直線状に形成されている場合には、ネット
インサートにしわが発生しにくく、より一層固着作業が
円滑に行われうる。また、エアバッグ拡開時のネットイ
ンサート及びパッド部の拡開も円滑に行われる。
【0021】加えて、請求項4に記載の発明によれば、
請求項1から3に記載の発明の作用に加えて、少なくと
も前記ねじ用ボスの設けられている連結芯金は、前記エ
アバッグ拡開時の前記パッド部の支持部に対応してい
る。従って、エアバッグ拡開時において、パッド部の拡
開もより円滑に行われることとなる。また、特に、連結
芯金が略直線状に形成されている場合には、上記作用が
より一層確実に奏されることとなる。
【0022】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
パッド部が被覆体と一体的に形成され、かつ、エアバッ
グ装置を備えたステアリングホイールにおいて、芯金全
体の剛性を確保した上で、スペース上の不利を招くこと
なくエアバッグ装置を容易に配設することができ、しか
も、エアバッグの円滑な拡開を図ることができるという
優れた効果を奏する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態について図面に従って説明する。図2は本実施の
形態におけるステアリングホイールWの平面図であり、
図3は図2のJ−J線断面図を、図1は図2のK−K線
断面図をそれぞれ示す。
【0024】図2に示すように、ステアリングホイール
Wのステアリングホイール本体1は、円環状のリング部
2と、リング部2の中央に配置されたパッド部3と、リ
ング部2及びパッド部3を接続する4本のスポーク部4
とから構成されている。また、図1,3に示すように、
リング部2は、例えば鋼管からなるリング部芯金5とそ
れを被覆する被覆体7aとにより構成され、スポーク部
4は、アルミニウム合金等の軽量なダイカスト金属から
なるスポーク部芯金6とそれを被覆する被覆体7bとに
より構成されている。被覆体7a,7b及びパッド部3
は、軟質合成樹脂材(例えば発泡ポリウレタン)により
一体的に形成されている。本実施の形態では、上記4本
のスポーク部芯金6のうち、隣接しあうスポーク部芯金
6同士を相互に連結する連結芯金10A,10B,10
C,10Dが設けられている(図4参照)。
【0025】一方、前記パッド部3の下方には収納凹部
9が形成されており、この収納凹部9には、図示しない
スイッチプレート及びメンブレンスイッチ、並びにエア
バッグ装置13が配設されている。メンブレンスイッチ
は、スイッチプレート上に載置固定されているととも
に、図示しないホーンスイッチ回路の一部をなす上下の
薄板を有し、パッド部3が押圧されることにより薄板同
士が接触し、その接触に伴いホーンが鳴るようになって
いる。
【0026】エアバッグ装置13は、折り畳まれて収納
された袋状のエアバッグ14と、同エアバッグ14に膨
張用のガスを供給するためのインフレータ15と、エア
バッグ14及びインフレータ15を保持固定するための
バッグホルダ16とから構成されている。該バッグホル
ダ16は、図1及び4に示すように、スポーク部芯金6
のねじ用ボス6aに形成されたねじ穴に対し、また、連
結芯金10Aのねじ用ボス10aに形成されたねじ穴1
7Bに対し、それぞれねじ18にて固定されている。な
お、前記パッド部3内には、エアバッグ14拡開時のに
おけるパッド部3の安定した拡開を図るべく、図示しな
い布製のネットインサートが埋設されている。このネッ
トインサートの端部は、前記連結芯金10A,10Dに
固着されている。
【0027】図1,3,4に示すように、スポーク部芯
金6は、前記リング部芯金5からステアリングホイール
中心方向に延び前記被覆体7bにて被覆される部分を有
している。また、これとともに、相対している左右のス
ポーク部芯金6は、その途中から下方に延びるとともに
パッド部3の下方で一体的に連結される部分(以下、連
結部11という)を有している。該連結部11の中央に
は、後述するボスプレート8とステアリングシャフト3
0とを締結するためのナット34用の貫通孔11aが設
けられている。この貫通孔11aの両側には、スポーク
部芯金5とボスプレート8とを組付ける際に使用する通
しボルト41が挿入される一対の挟着部42が形成され
ている。各挟着部42は、ボルト挿入孔43が水平方向
に形成された円筒形状をなしており、互いに平行に配設
されている。
【0028】さらに、スポーク部芯金6の下には、ステ
アリングシャフト30に取り付けられてなるボスとして
のボスプレート8が配設されている。ボスプレート8
は、ステアリングシャフト30に固定される円筒部8a
と、前記連結部11を固定するために円筒部8aの頂上
に設けられた天板部8bとから構成されている。天板部
8bには互いに向かい合った一対の挟着用リブ44が平
行に立設されている。一対の挟着用リブ44には、それ
ぞれ前記ボルト挿通孔43に対応するボルト挿入孔45
(図5参照)が設けられている。
【0029】次に、ボスプレート8とステアリングシャ
フト30との組付構造について説明する。ステアリング
シャフト30の先端部には雄ねじ部31(図7参照)が
設けられており、その下方にはセレーション32及びテ
ーパ面33が設けられている。ステアリングシャフト3
0のセレーション32には、所定数(一般には、約30
個)の歯が形成されている。また、ボスプレート8の円
筒部8aの内周面には、ステアリングシャフト30のセ
レーション32及びテーパ面33に対応するセレーショ
ン及びテーパ面が形成されている。そして、ステアリン
グシャフト30の先端には前記ボスプレート8が挿通さ
れる。ボスプレート8は、ステアリングシャフト30の
先端部の前記雄ねじ部31にナット34が螺着されるこ
とにより、ステアリングシャフト30に締結固定されて
いる。なお、ステアリングシャフト30の外周には、エ
アバッグ装置13等への継電用のスパイラルケーブル3
5が配設されている。また、ボスプレート8の周りに
は、樹脂製のロアカバー36が配設されている。該ロア
カバー36は、前記ボスプレートの天板部8bに対し、
ねじ37で固定されている。
【0030】次に、スポーク部芯金6とボスプレート8
との組付構造について説明する。図5はスポーク部芯金
6とボスプレート8の組み付け時における挟着部42と
挟着用リブ44を締結したボルト締結部を示す断面図で
ある。
【0031】ボルト挿入孔43の内周には、カラー46
が固定されている。当該カラー46は、円筒形状をなし
た鉄系金属からなり、その長さは挟着部42の厚みと同
じ寸法に形成されている。また、一対の挟着用リブ44
の間には、ボルト挿入孔43,45がそれぞれ同軸線上
に重なるように連結部11の挟着部42が嵌め込まれて
いる。さらに、スポーク部芯金6の連結部11の底面に
は突起11bが一体的に形成されている。スポーク部芯
金6は、当該突起11bにより、ボスプレート8の天板
部8bの上面で支えられている。
【0032】前記挟着用リブ44のボルト挿入孔45に
は、その外側よりそれぞれブッシュ47,48が嵌め込
まれている。各ブッシュ47,48も、カラー46と同
様、鉄系金属からなり、それぞれ円筒部47a,48a
と鍔部47b,48bとを有している。円筒部47a,
48aの長さは挟着用リブ44の厚みと同じ寸法に形成
されている。そして、ブッシュ47がボルト挿入孔45
に嵌め込まれた状態においては、鍔部47b,48bは
挟着用リブ44の外壁に係止され、円筒部47a,48
aが挟着用リブ44の厚みより深く入り込むのが規制さ
れている。また、一方のブッシュ47の円筒部47aの
内周には雌ねじ部が形成されている。
【0033】前記通しボルト41には、雄ねじ部41a
が形成されている。その通しボルト41は、ブッシュ4
8及びカラー46内に挿入されているとともに、通しボ
ルト41の雄ねじ部41aは、ブッシュ47の雄ねじ部
に螺着されている。この螺着により、挟着部42の両端
面は、各挟着用リブ44の内面間で加圧挟持されて締結
されている。また、この締結により、連結部11、ひい
てはステアリングホイール本体1は、ボスプレート8に
対し取付けられている。
【0034】次に、本実施の形態のさらなる特徴的部分
について説明する。図1,4に示すように、本実施の形
態において、前記ねじ用ボス10aは、連結芯金10A
の外側に一体形成されている。また、連結芯金10A,
10Dは、ほぼ直線状に形成されている。さらには、連
結芯金10A,10Dは、前記エアバッグ14の拡開に
際し、パッド部3の支持部に対応している。つまり、エ
アバッグ14の拡開時において、パッド部3は、連結芯
金10A,10Dを基部(ヒンジ部)として拡開するよ
うに構成されている。
【0035】次に、ステアリングホイールWをステアリ
ングシャフト30に組付ける手順について説明する。先
ずは、図7に示すように、ステアリングシャフト30の
先端にボスプレート8を挿通する。このとき、ステアリ
ングシャフト30のセレーション32と、ボスプレート
8の円筒部8aの内周に形成されたセレーションとを噛
み合わせる。そして、その状態でステアリングシャフト
30の雄ねじ部31にナット34を螺着し、ボスプレー
ト8をステアリングシャフト30に固定する。
【0036】また、これとともに、ボスプレート8の周
囲を覆うようにしてロアカバー36を配設する。一方
で、ステアリングホイール本体1を予め組付けておく。
すなわち、エアバッグ14、インフレータ15及びバッ
グホルダ16を一体化させてエアバッグ装置13とする
とともに、そのうちのバッグホルダ16に対し、前記ス
イッチプレ及びメンブレンスイッチを固定する。そし
て、図6に示すように、エアバッグ装置13等(スイッ
チプレート及びメンブレンスイッチの一体となったも
の)を、スポーク部芯金6の手前側に存在し、前記連結
部11及び連結芯金10B,10C,10Dによって形
成された開口部50から収納凹部9内に挿入する。そし
て、収納凹部9内において、バッグホルダ16を、上記
ねじ18等を用いて固定する。
【0037】次いで、このように組付けたステアリング
ホイール本体1(エアバッグ装置13等をも含む)を前
記ボスプレート8上に載置する。すなわち、この段階で
はボルト挿通孔43にはカラー46が予め設けられてい
るとともに、挟持用リブ44にはブッシュ47,48が
設けられている。そして、図7(同図ではエアバッグ装
置13等は便宜上省略してある)に示すように、スポー
ク部芯金6の連結部11と、ボスプレート8の天板部8
bとが位置合わせされるようにしてステアリングホイー
ル本体1を載置する。つまり、前記各ボルト挿通孔4
3,45が同軸線上に位置するようにして挟着部42
を、挟持用リブ44に嵌め込むのである。
【0038】その後、その通しボルト41を、ブッシュ
48及びカラー46内に挿通せしめ、通しボルト41の
雄ねじ部41aを、ブッシュ47の雄ねじ部に螺着せし
める。この螺着により、挟着部42の両端面は、各挟着
用リブ44の内面間で加圧挟持されて強固に固定され
る。そして、この固定により、連結部11、ひいてはス
テアリングホイール本体1は、ボスプレート8に取付け
られることとなり、ステアリングホイールWの組付けが
完了する。
【0039】次に、本実施の形態の作用及び効果につい
て説明する。 (イ)本実施の形態では、スポーク部芯金6等のステア
リングホイール本体1がステアリングシャフト30に固
定される以前にエアバッグ装置13等がパッド部3下部
の収納空間9に配設される。ここで、パッド部3は被覆
体7a,7bと一体的に形成されているため、パッド部
3の上方からエアバッグ装置13等を配設することはで
きない。これに対し、本実施の形態では、連結部11及
び連結芯金10B,10C,10Dによって形成された
開口部50からエアバッグ装置13等が挿入されうる。
その結果、パッド部3が被覆体7a,7bと一体的に形
成されているステアリングホイールWにおいても、エア
バッグ装置13等を容易に配設することができる。
【0040】(ロ)また、本実施の形態では、パッド部
3の端縁形状に沿うようにして隣接しあうスポーク部芯
金6同士を連結する連結芯金10A〜10Dを設けるこ
ととした。このため、当該連結芯金10A〜10Dによ
り、芯金全体の剛性を確保することができる。
【0041】(ハ)さらに、バッグホルダ16は、スポ
ーク部芯金6のねじ用ボス6aに形成されたねじ穴に対
し、また、連結芯金10Aのねじ用ボス10aに形成さ
れたねじ穴17Bに対し、ねじ18にて固定される。こ
こで、本実施の形態では、連結芯金10Aのねじ用ボス
10aは、連結芯金10Aの外側に一体形成されてい
る。このため、連結芯金10Aの内側に存在するエアバ
ッグ14が拡開する際に、該エアバッグ14がねじ用ボ
ス10aに当たることがない。その結果、エアバッグ1
4の円滑な拡開を図ることができる。
【0042】(ニ)併せて、ねじ用ボス10aが連結芯
金10Aの外側に存在することから、ねじ用ボス10a
によってエアバッグ装置13等の収納凹部9が狭められ
ることがなく、そのため、エアバッグ装置13の配置自
体が妨げられることがない。すなわち、スペース上の不
利を回避することができる。
【0043】(ホ)加えて、本実施の形態では、ねじ用
ボス10aが連結芯金10Aの外側に設けられていると
いう構成に加えて、連結芯金10A,10Dは、ほぼ直
線状に形成されている。このため、エアバッグ14拡開
時に、該エアバッグ14が連結芯金10A,10Dに当
たったとしても、それによって円滑な拡開が妨げられる
ことがない。その結果、上記(ハ)に記載の作用効果を
より確実なものとすることができる。
【0044】(ヘ)また、連結芯金10A,10Dに
は、パッド部3内に埋設されるネットインサートの端部
が固着されるが、本実施の形態では、ねじ用ボス10a
が連結芯金10Aの外側に設けられているため、ネット
インサートの固着作業がねじ用ボス10aによって妨げ
られることがない。特に、本実施の形態では、連結芯金
10A,10Dが略直線状に形成されているので、ネッ
トインサートにしわが発生しにくく、より一層固着作業
を円滑に行うことができる。また、これとともに、エア
バッグ14拡開時のネットインサート及びパッド部3の
拡開も円滑に行われる。
【0045】(ト)さらに、連結芯金10A,10D
は、前記エアバッグ14の拡開に際し、パッド部3の支
持部に対応している。つまり、エアバッグ14の拡開時
において、パッド部3は、連結芯金10A,10Dを基
部(ヒンジ部)として拡開するように構成されている。
従って、エアバッグ14の拡開時において、パッド部3
の拡開もより円滑に行われることとなる。また、特に、
連結芯金10Aが略直線状に形成されているので、上記
作用効果をより一層確実に奏せしめることができる。
【0046】尚、本発明は前記実施の形態に限定される
ものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の一
部を適宜に変更して次のように実施することもできる。 (1)前記実施の形態では、4本のスポーク部4を有す
るステアリングホイールWに具体化した事例を記載した
が、2本、3本或いは5本以上のスポーク部を有するタ
イプに具体化してもよい。
【0047】(2)上記実施の形態では、4本のスポー
ク部芯金6のうち2本を連結させることにより連結部1
1を設けるとともに、該連結部11に対応させてボスプ
レート8を形成し、該ボスプレート8の上から前記連結
部11及びボスプレート8の位置が合うようにステアリ
ングホイール本体1を載置し、連結部11及びボスプレ
ート8を締結するべく通しボルト41を螺入することと
した。これに対し、ボルトを側方から螺入することとし
てもよい。また、組付け構造自体は、上記実施の形態に
何ら限定されるものではなく、ヨークタイプのボスを採
用する等いかなる構成を採用してもよい。
【0048】さらに、上記実施の形態では、ボスプレー
ト8とスポーク部芯金6の連結部11とを別体で構成す
るようにしたが、一体的に形成してもよい。 (3)前記実施の形態では、スポーク部芯金6を構成す
る素材としてアルミニウム合金(アルミダイカスト)を
用いたが、他の軽金属を用いてもよい。例えばマグネシ
ウムを用いて構成してもよい。また、本明細書でいう鉄
系金属(カラー42等)の具体例としては、熱間圧延軟
鋼板(JIS G3131)、冷間圧延鋼板(JIS
G3141)、電気亜鉛メッキ鋼板(JIS G331
3)等が挙げられる。
【0049】(4)前記実施の形態では、隣接しあうス
ポーク部芯金6同士を全て連結芯金10A〜10Dにて
連結するようにしたが、一部のみを連結芯金にて連結す
るようにしてもよい。
【0050】(5)前記実施の形態では、連結芯金10
Aに対し、1つのねじ用ボス10aを設ける構成とした
が、複数のねじ用ボスを設ける構成としてもよい。 (6)また、他の連結芯金10B,10C,10Dにも
ねじ用ボスを設ける構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態におけるステアリングホイールを
示す図であって、図2のK−K線断面図である。
【図2】ステアリングホイールの平面図である。
【図3】図2のJ−J線断面図である。
【図4】ステアリングホイールの芯金部分を示す斜視図
である。
【図5】連結部の挟着部とボスプレートの挟持用リブと
の組付け状態を示す拡大断面図である。
【図6】ステアリングホイール本体に対するエアバッグ
装置等の組付け状態を示す分解断面図である。
【図7】ステアリングシャフト、ボスプレート及びステ
アリングホイール本体等の組付け状態を示す分解斜視図
である。
【図8】ねじ用ボスが連結芯金の内側に位置するステア
リングホイールの一部を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1…ステアリングホイール本体、2…リング部、3…パ
ッド部、4…スポーク部、5…リング部芯金、6…スポ
ーク部芯金、7a,7b…被覆体、8…ボスプレート、
10a…ねじ用ボス、10A,10B,10C,10D
…連結芯金、11…連結部、13…エアバッグ装置、1
4…エアバッグ、15…インフレータ、16…バッグホ
ルダ、30…ステアリングシャフト、50…開口部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングシャフトに対し固定される
    ボスと、 円環状のリング部芯金及びこのリング部芯金を被覆する
    被覆体よりなるリング部と、 前記リング部芯金からその中心方向に向かって延びると
    ともに、その下方において少なくとも2本が連結された
    連結部を有し、該連結部が前記ボスに対して連結された
    複数本のスポーク部芯金及び該スポーク部芯金を被覆す
    る被覆体よりなるスポーク部と、 隣接しあう前記スポーク部芯金同士を、該芯金とほぼ同
    一高さにおいて連結するための連結芯金と、 前記リング部の略中央部において、前記ボスのほぼ上方
    に設けられ、前記被覆体と一体的に形成されたパッド部
    と、 前記パッド部及び前記ボス間に配設され、ガスを発生さ
    せるためのインフレータ、エアバッグ、及びこれらを少
    なくとも前記連結芯金に一体的に形成されたねじ用ボス
    にねじで固定するためのバッグホルダを有してなるエア
    バッグ装置とを備えたステアリングホイールであって、 前記ねじ用ボスを、連結芯金の外側に配置せしめたこと
    を特徴とするステアリングホイール。
  2. 【請求項2】 少なくとも前記ねじ用ボスの設けられて
    いる連結芯金は、略直線状に形成されていることを特徴
    とする請求項1に記載のステアリングホイール。
  3. 【請求項3】 前記連結芯金には、前記パッド部内に埋
    設されるネットインサートの端部が固着されていること
    を特徴とする請求項1又は2に記載のステアリングホイ
    ール。
  4. 【請求項4】 少なくとも前記ねじ用ボスの設けられて
    いる連結芯金は、前記エアバッグ拡開時の前記パッド部
    の支持部に対応していることを特徴とする請求項1から
    3のいずれかに記載のステアリングホイール。
JP9054925A 1997-02-20 1997-03-10 ステアリングホイール Pending JPH10250592A (ja)

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DE19806982A DE19806982B4 (de) 1997-02-20 1998-02-19 Lenkrad
CN98103896A CN1191190A (zh) 1997-02-20 1998-02-19 转向盘
US09/025,846 US6095552A (en) 1997-02-20 1998-02-19 Steering wheel with an integral pad portion

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000064711A1 (fr) 1999-04-27 2000-11-02 Ashimori Industry Co., Ltd. Retracteur de ceintures de securite
JP2007153227A (ja) * 2005-12-07 2007-06-21 Nippon Plast Co Ltd ステアリングホイールの芯金構造

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WO2000064711A1 (fr) 1999-04-27 2000-11-02 Ashimori Industry Co., Ltd. Retracteur de ceintures de securite
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