JPH09223793A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH09223793A
JPH09223793A JP5412596A JP5412596A JPH09223793A JP H09223793 A JPH09223793 A JP H09223793A JP 5412596 A JP5412596 A JP 5412596A JP 5412596 A JP5412596 A JP 5412596A JP H09223793 A JPH09223793 A JP H09223793A
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JP
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region
impurity
drain region
channel region
semiconductor device
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JP5412596A
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Takeshi Ogishi
毅 大岸
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高耐圧トランジスタのドレイン耐圧が高くて
信頼性が高く且つ電流駆動能力も高い半導体装置を提供
する。 【解決手段】 チャネル領域23における不純物領域2
6の不純物で、オフセットドレイン領域である不純物領
域25の不純物を補償して、不純物領域25のうちでチ
ャネル領域23側の部分の不純物濃度を低くする。この
ため、不純物領域25のうちで不純物濃度が低い部分で
空乏層を伸ばし且つ不純物濃度が高い部分で寄生抵抗を
低減させることができる。また、ドレイン領域と同一導
電型の不純物をチャネル領域23の表面に導入して、閾
値電圧を所望の値に調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願の発明は、オフセットド
レイン構造の高耐圧トランジスタを含む半導体装置及び
その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、LOCOSオフセット法によっ
て高耐圧MOSトランジスタを製作する本願の発明の第
1従来例を示している。この第1従来例では、図6
(a)に示す様に、P型のSi基板11またはPウェル
が形成されているSi基板11の表面にSiO2 膜12
を熱酸化で形成し、SiO2 膜12上にSiN膜13を
CVD法で堆積させる。
【0003】次に、図6(b)に示す様に、素子分離領
域にすべき部分及びオフセットドレイン領域を形成すべ
き部分のSiN膜13を、フォトリソグラフィ及びエッ
チングで除去する。そして、オフセットドレイン領域を
形成すべき部分以外の部分を覆うフォトレジスト(図示
せず)をフォトリソグラフィで形成し、このフォトレジ
スト及びSiN膜13をマスクにした不純物のイオン注
入で、比較的低濃度のN型の不純物領域14をオフセッ
トドレイン領域として形成する。
【0004】次に、図6(c)に示す様に、SiN膜1
3を耐酸化マスクとする熱酸化及び熱拡散を行って、膜
厚が500nm程度である素子分離用のSiO2 膜15
をSi基板11の表面に形成し、且つ不純物領域14を
拡散させる。その後、エッチングによってSiN膜13
を除去する。
【0005】次に、図6(d)に示す様に、SiO2
15をマスクにして閾値電圧調整用のP型の不純物16
をSi基板11にイオン注入し、ゲート酸化膜としての
SiO2 膜17をSi基板11の表面に形成する。そし
て、多結晶Si膜21をCVD法で堆積させ、フォトリ
ソグラフィ及びエッチングによって多結晶Si膜21を
ゲート電極のパターンに加工する。
【0006】次に、図6(e)に示す様に、多結晶Si
膜21やSiO2 膜15等をマスクにした不純物のイオ
ン注入で、高濃度のN型の不純物領域22をソース/ド
レイン領域として形成する。この結果、不純物領域1
4、22間の領域をチャネル領域23とする高耐圧MO
Sトランジスタ24が製作される。
【0007】図7〜9は、LOCOSオフセット法によ
る高耐圧MOSトランジスタと5V程度の通常電圧で動
作するCMOSトランジスタとを混載させる本願の発明
の第2従来例を示している。この第2従来例では、図7
(a)に示す様に、P型のSi基板31の表面にSiO
2 膜32を熱酸化で形成し、SiO2 膜32上にSiN
膜33をCVD法で堆積させる。
【0008】次に、図7(b)に示す様に、高耐圧MO
Sトランジスタの素子分離領域にすべき部分、オフセッ
トドレイン領域を形成すべき部分及びPMOSトランジ
スタ用のNウェルを形成すべき部分のSiN膜33を、
フォトリソグラフィ及びエッチングで除去する。
【0009】そして、オフセットドレイン領域を形成す
べき部分以外の部分を覆うフォトレジスト(図示せず)
をフォトリソグラフィで形成し、このフォトレジスト及
びSiN膜33をマスクにした不純物のイオン注入で、
比較的低濃度のN型の不純物領域34をオフセットドレ
イン領域として形成する。
【0010】また、PMOSトランジスタ用のNウェル
を形成すべき部分以外の部分を覆うフォトレジスト(図
示せず)をフォトリソグラフィで形成し、このフォトレ
ジスト及びSiN膜33をマスクにした不純物のイオン
注入で、Nウェルを形成するためのN型の不純物領域3
5を形成する。
【0011】次に、図8(a)に示す様に、SiN膜3
3を耐酸化マスクとする熱酸化及び熱拡散を行って、膜
厚が500nm程度である素子分離用のSiO2 膜36
をSi基板31の表面に形成し、且つ不純物領域34、
35を拡散させて、不純物領域35からNウェル37を
形成する。この時、1100℃、10時間程度の熱処理
が必要である。その後、エッチングによってSiN膜3
3を除去する。
【0012】次に、図8(b)に示す様に、高耐圧MO
Sトランジスタを形成すべき部分を覆うフォトレジスト
38をフォトリソグラフィでパターニングし、このフォ
トレジスト38をマスクにしたエッチングで、Nウェル
37上のSiO2 膜36を除去する。
【0013】次に、図9に示す様に、CMOSトランジ
スタを形成すべき部分に通常の工程によって素子分離用
のSiO2 膜41を形成し、ゲート酸化膜としてのSi
2膜42をSi基板31の表面に形成する。そして、
多結晶Si膜43をCVD法で堆積させ、フォトリソグ
ラフィ及びエッチングによって多結晶Si膜43をゲー
ト電極のパターンに加工する。
【0014】その後、多結晶Si膜43やSiO2 膜3
6、41等をマスクにした不純物のイオン注入で、高濃
度のN型の不純物領域44及び高濃度のP型の不純物領
域45をソース/ドレイン領域として形成する。この結
果、不純物領域34、44の間の領域をチャネル領域4
6とする高耐圧MOSトランジスタ47が製作される。
【0015】また、不純物領域44同士の間の領域をチ
ャネル領域51とするNMOSトランジスタ52と、不
純物領域45同士の間の領域をチャネル領域53とする
PMOSトランジスタ54とが製作され、NMOSトラ
ンジスタ52とPMOSトランジスタ54とでCMOS
トランジスタ55が製作される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図6に示し
た第1従来例の高耐圧MOSトランジスタ24におい
て、チャネル領域23のドレイン領域側端部における電
界強度を緩和しドレイン耐圧を高めて信頼性を高めるた
めには、オフセットドレイン領域である不純物領域14
の不純物濃度を低くして空乏層を伸ばす必要がある。
【0017】一方、高耐圧MOSトランジスタ24の電
流駆動能力を高めるためには、オフセットドレイン領域
である不純物領域14の不純物濃度を高くしてその寄生
抵抗を低減させる必要がある。つまり、図6に示した第
1従来例の高耐圧MOSトランジスタ24では、高い信
頼性と高い電流駆動能力との両方を同時に得ることが困
難であった。
【0018】これに対して、図7〜9に示した第2従来
例の高耐圧MOSトランジスタ47では、オフセットド
レイン領域である不純物領域34を1100℃、10時
間程度の熱処理で拡散させているので、オフセットドレ
イン領域である不純物領域34の不純物濃度がその周辺
に向かって低くなっておりチャネル領域46に向かって
も低くなっている。
【0019】このため、不純物領域34のうちでチャネ
ル領域46から遠くて不純物濃度が高い部分は寄生抵抗
が低いので、高い電流駆動能を得ることができ、また、
不純物領域34のうちでチャネル領域46に近くて不純
物濃度が低い部分では空乏層が伸び易いので、高い信頼
性を得ることができる。
【0020】しかしながら、図7〜9に示した第2従来
例では、不純物領域34を拡散させるために高温、長時
間の熱処理を行っているので、図7(b)と図8(a)
との比較からも明らかな様に、Nウェル37の横方向へ
の拡散が大きい。例えば、Nウェル37を形成するため
の不純物としてリンを用い、上述の様に1100℃、1
0時間程度の熱処理を行うと、Nウェル37の横方向へ
の拡散距離は4μm程度にもなる。
【0021】このため、図9に示した様に、NMOSト
ランジスタ52とPMOSトランジスタ54との素子分
離幅Dを拡散距離程度以下には狭くすることができなく
て、CMOSトランジスタ55の集積度ひいては半導体
装置全体の集積度を高めることが困難であった。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1の半導体装置
は、ドレイン領域よりも不純物濃度が低いオフセットド
レイン領域が前記ドレイン領域とチャネル領域との間に
設けられている高耐圧トランジスタを含む半導体装置に
おいて、前記ドレイン領域とは反対導電型の不純物領域
が前記チャネル領域に設けられており、前記オフセット
ドレイン領域の不純物が前記不純物領域の不純物に補償
されて前記オフセットドレイン領域のうちで前記チャネ
ル領域側の部分の不純物濃度が前記チャネル領域に向か
って低くなっており、前記ドレイン領域と同一導電型の
不純物が前記チャネル領域の表面に導入されていること
を特徴としている。
【0023】請求項2の半導体装置の製造方法は、ドレ
イン領域よりも不純物濃度が低いオフセットドレイン領
域が前記ドレイン領域とチャネル領域との間に設けられ
ている高耐圧トランジスタを含む半導体装置の製造方法
において、前記ドレイン領域とは反対導電型の不純物領
域を前記チャネル領域に形成する工程と、前記オフセッ
トドレイン領域の不純物を前記不純物領域の不純物で補
償することによって、前記オフセットドレイン領域のう
ちで前記チャネル領域側の部分の不純物濃度を前記チャ
ネル領域に向かって低くする工程と、前記ドレイン領域
と同一導電型の不純物を前記チャネル領域の表面に導入
する工程とを具備することを特徴としている。
【0024】請求項3の半導体装置の製造方法は、ドレ
イン領域よりも不純物濃度が低いオフセットドレイン領
域が前記ドレイン領域とチャネル領域との間に設けられ
ている高耐圧トランジスタと、相補型トランジスタとを
含む半導体装置の製造方法において、前記オフセットド
レイン領域を形成するための不純物を半導体基板に導入
する工程と、前記不純物を熱拡散させて前記オフセット
ドレイン領域の不純物濃度をこのオフセットドレイン領
域の周辺に向かって低くする工程と、前記熱拡散の後
に、前記相補型トランジスタ同士を分離するためのウェ
ルを形成する工程とを具備することを特徴としている。
【0025】請求項4の半導体装置の製造方法は、請求
項3の半導体装置の製造方法において、前記半導体基板
の表面を選択的に熱酸化して素子分離用の酸化膜を形成
した後に、前記酸化膜を貫通する不純物のイオン注入に
よって前記ウェルを形成することを特徴としている。
【0026】請求項1、2の半導体装置及びその製造方
法では、チャネル領域における不純物領域の不純物でオ
フセットドレイン領域の不純物を補償することによっ
て、オフセットドレイン領域のうちでチャネル領域側の
部分の不純物濃度をチャネル領域に向かって低くしてい
るので、オフセットドレイン領域のうちで不純物濃度が
相対的に低い部分で空乏層を伸ばすことができ、且つ不
純物濃度が相対的に高い部分で寄生抵抗を低減させるこ
とができる。
【0027】しかも、ドレイン領域と同一導電型の不純
物をチャネル領域の表面に導入しているので、ドレイン
領域とは反対導電型の不純物領域をチャネル領域に設け
ていても、閾値電圧を所望の値に調整することができ
る。
【0028】請求項3の半導体装置の製造方法では、オ
フセットドレイン領域の不純物を熱拡散させて、このオ
フセットドレイン領域の不純物濃度をその周辺に向かっ
て低くした後に、相補型トランジスタ同士を分離するた
めのウェルを形成しているので、寄生抵抗が低く且つ空
乏層を伸ばし易いオフセットドレイン領域を高耐圧トラ
ンジスタに形成することができるにも拘らず相補型トラ
ンジスタのウェルの拡散が少ない。
【0029】請求項4の半導体装置の製造方法では、素
子分離用の酸化膜を半導体基板の表面に熱酸化で形成し
た後に、酸化膜を貫通する不純物のイオン注入によっ
て、相補型トランジスタ同士を分離するためのウェルを
形成しているので、素子分離用の酸化膜を形成するため
の熱酸化の影響をウェルが受けなくてウェルの拡散が更
に少ない。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本願の発明の第1及び第2
実施形態を、図1〜5を参照しながら説明する。図1、
2が、LOCOSオフセット法によって高耐圧MOSト
ランジスタを製作する第1実施形態を示している。この
第1実施形態でも、図1(a)(b)に示す様に、素子
分離領域にすべき部分及びオフセットドレイン領域を形
成すべき部分のSiN膜13をフォトリソグラフィ及び
エッチングで除去するまでは、図6に示した第1従来例
と実質的に同様の工程を実行する。
【0031】しかし、この第1実施形態では、その後、
図1(c)に示す様に、オフセットドレイン領域を形成
すべき部分以外の部分を覆うフォトレジスト(図示せ
ず)をフォトリソグラフィで形成し、このフォトレジス
ト及びSiN膜13をマスクにした不純物のイオン注入
で、比較的高濃度のN型の不純物領域25をオフセット
ドレイン領域として形成する。
【0032】次に、再び、上述の第1従来例と実質的に
同様の工程によって、図1(d)に示す様に、素子分離
用のSiO2 膜15の形成とSiN膜13の除去とを行
う。そして、ソース領域及びチャネル領域を形成すべき
部分以外の部分を覆うフォトレジスト(図示せず)をフ
ォトリソグラフィで形成し、このフォトレジスト及びS
iO2 膜15をマスクにした不純物のイオン注入で、図
2(a)に示す様に、基板不純物濃度調整用のP型の不
純物領域26を形成する。
【0033】この時のイオン注入のエネルギーは、Si
2 膜15がマスクになる様に、例えばボロンをイオン
注入する場合は、100keV程度にする。また、ドー
ズ量は、不純物領域25の不純物濃度と不純物領域26
の不純物濃度とが同程度になる様に調節する。
【0034】次に、図2(b)に示す様に、熱処理によ
って不純物領域25、26を拡散させる。この結果、不
純物領域25のN型不純物が不純物領域26のP型不純
物に補償されて、不純物領域25のうちで不純物領域2
6側の部分の不純物濃度が、不純物領域26に向かって
低い傾斜型になる。
【0035】その後、SiO2 膜15をマスクにして閾
値電圧調整用のN型の不純物(図示せず)をSi基板1
1にイオン注入する。そして、再び、上述の第1従来例
と実質的に同様の工程を実行して、図2(c)に示す様
に、不純物領域22、25間の領域をチャネル領域23
とする高耐圧MOSトランジスタ24を製作する。
【0036】図3〜5は、LOCOSオフセット法によ
る高耐圧MOSトランジスタと5V程度の通常電圧で動
作するCMOSトランジスタとを混載させる本願の発明
の第2実施形態を示している。この第2実施形態でも、
図3(a)に示す様に、Si基板31上にSiN膜33
を堆積させるまでは、図7〜9に示した第2従来例と実
質的に同様の工程を実行する。
【0037】しかし、この第2実施形態では、その後、
図3(b)に示す様に、素子分離領域にすべき部分及び
高耐圧MOSトランジスタのオフセットドレイン領域を
形成すべき部分のSiN膜33を、フォトリソグラフィ
及びエッチングで除去する。
【0038】そして、オフセットドレイン領域を形成す
べき部分以外の部分を覆うフォトレジスト(図示せず)
をフォトリソグラフィで形成し、このフォトレジスト及
びSiO2 膜36をマスクにした不純物のイオン注入
で、比較的低濃度のN型の不純物領域34をオフセット
ドレイン領域として形成する。
【0039】次に、図4(a)に示す様に、不純物領域
34を熱拡散させる。そして、図4(b)に示す様に、
SiN膜33を耐酸化マスクとする熱酸化を行って、膜
厚が500nm程度である素子分離用のSiO2 膜36
をSi基板31の表面に形成する。
【0040】次に、図5(a)に示す様に、PMOSト
ランジスタ用のNウェルを形成すべき部分に開口56a
を有するフォトレジスト56をフォトリソグラフィでパ
ターニングし、このフォトレジスト56をマスクにした
不純物のイオン注入でNウェル57を形成する。
【0041】この時、SiO2 膜36下にも十分な不純
物濃度のNウェル57を形成するために、イオン注入エ
ネルギーを大きくして不純物イオンの到達飛程を大きく
する必要がある。例えば、上述の様にSiO2 膜36の
膜厚が500nm程度であり、イオン注入する不純物と
してリンを用いると、500keV程度のエネルギーが
必要である。
【0042】次に、図5(b)に示す様に、通常の工程
によって、ゲート酸化膜としてのSiO2 膜42をSi
基板31の表面に形成し、多結晶Si膜43をCVD法
で堆積させた後、フォトリソグラフィ及びエッチングに
よって多結晶Si膜43をゲート電極のパターンに加工
する。
【0043】その後、多結晶Si膜43やSiO2 膜3
6等をマスクにした不純物のイオン注入で、高濃度のN
型の不純物領域44及び高濃度のP型の不純物領域45
をソース/ドレイン領域として形成する。この結果、不
純物領域34、44の間の領域をチャネル領域46とす
る高耐圧MOSトランジスタ47が製作される。
【0044】また、不純物領域44同士の間の領域をチ
ャネル領域51とするNMOSトランジスタ52と、不
純物領域45同士の間の領域をチャネル領域53とする
PMOSトランジスタ54とが製作され、NMOSトラ
ンジスタ52とPMOSトランジスタ54とでCMOS
トランジスタ55が製作される。
【0045】以上の様な第2実施形態で製造した半導体
装置では、図5(a)に示したフォトレジスト56の開
口56aの端部から横方向へのNウェル57の拡散は
0.2μm程度以下であるので、図5(b)に示した様
に、NMOSトランジスタ52とPMOSトランジスタ
54との素子分離幅dを十分に狭くすることができて、
CMOSトランジスタ55の集積度ひいては半導体装置
全体の集積度を高めることができる。
【0046】なお、以上の第2実施形態では、PMOS
トランジスタ54用にNウェル57を形成しているが、
NMOSトランジスタ52用にPウェルを形成する半導
体装置の製造にも本願の発明を適用することができる。
【0047】
【発明の効果】請求項1、2の半導体装置及びその製造
方法では、オフセットドレイン領域のうちで不純物濃度
が相対的に低い部分で空乏層を伸ばすことができ、且つ
不純物濃度が相対的に高い部分で寄生抵抗を低減させる
ことができるので、高耐圧トランジスタのドレイン耐圧
が高くて信頼性が高く且つ電流駆動能力も高い半導体装
置を提供することができる。
【0048】請求項3の半導体装置の製造方法では、寄
生抵抗が低く且つ空乏層を伸ばし易いオフセットドレイ
ン領域を高耐圧トランジスタに形成することができるに
も拘らず相補型トランジスタのウェルの拡散が少ないの
で、高耐圧トランジスタのドレイン耐圧が高くて信頼性
が高く且つ電流駆動能力も高いにも拘らず相補型トラン
ジスタの素子分離幅が狭くて集積度が高い半導体装置を
提供することができる。
【0049】請求項4の半導体装置の製造方法では、素
子分離用の酸化膜を形成するための熱酸化の影響を相補
型トランジスタのウェルが受けなくてウェルの拡散が更
に少ないので、相補型トランジスタの素子分離幅が更に
狭くて集積度が更に高い半導体装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の発明の第1実施形態の前半の工程を順次
に示す側断面図である。
【図2】第1実施形態の後半の工程を順次に示す側断面
図である。
【図3】本願の発明の第2実施形態の初期の工程を順次
に示す側断面図である。
【図4】第2実施形態の中期の工程を順次に示す側断面
図である。
【図5】第2実施形態の終期の工程を順次に示す側断面
図である。
【図6】本願の発明の第1従来例の工程を順次に示す側
断面図である。
【図7】本願の発明の第2従来例の初期の工程を順次に
示す側断面図である。
【図8】第2従来例の中期の工程を順次に示す側断面図
である。
【図9】第2従来例の終期の工程を示す側断面図であ
る。
【符号の説明】
22 不純物領域 23 チャネル領域 24 高耐圧MOSトランジスタ 25 不純物領域 26 不純物領域 31 Si基板 34 不純物領域 36 SiO2 膜 44 不純物領域 46 チャネル領域 47 高耐圧MOSトランジスタ 52 NMOSトランジスタ 54 PMOSトランジスタ 55 CMOSトランジスタ 57 Nウェル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドレイン領域よりも不純物濃度が低いオ
    フセットドレイン領域が前記ドレイン領域とチャネル領
    域との間に設けられている高耐圧トランジスタを含む半
    導体装置において、 前記ドレイン領域とは反対導電型の不純物領域が前記チ
    ャネル領域に設けられており、 前記オフセットドレイン領域の不純物が前記不純物領域
    の不純物に補償されて前記オフセットドレイン領域のう
    ちで前記チャネル領域側の部分の不純物濃度が前記チャ
    ネル領域に向かって低くなっており、 前記ドレイン領域と同一導電型の不純物が前記チャネル
    領域の表面に導入されていることを特徴とする半導体装
    置。
  2. 【請求項2】 ドレイン領域よりも不純物濃度が低いオ
    フセットドレイン領域が前記ドレイン領域とチャネル領
    域との間に設けられている高耐圧トランジスタを含む半
    導体装置の製造方法において、 前記ドレイン領域とは反対導電型の不純物領域を前記チ
    ャネル領域に形成する工程と、 前記オフセットドレイン領域の不純物を前記不純物領域
    の不純物で補償することによって、前記オフセットドレ
    イン領域のうちで前記チャネル領域側の部分の不純物濃
    度を前記チャネル領域に向かって低くする工程と、 前記ドレイン領域と同一導電型の不純物を前記チャネル
    領域の表面に導入する工程とを具備することを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 ドレイン領域よりも不純物濃度が低いオ
    フセットドレイン領域が前記ドレイン領域とチャネル領
    域との間に設けられている高耐圧トランジスタと、相補
    型トランジスタとを含む半導体装置の製造方法におい
    て、 前記オフセットドレイン領域を形成するための不純物を
    半導体基板に導入する工程と、 前記不純物を熱拡散させて前記オフセットドレイン領域
    の不純物濃度をこのオフセットドレイン領域の周辺に向
    かって低くする工程と、 前記熱拡散の後に、前記相補型トランジスタ同士を分離
    するためのウェルを形成する工程とを具備することを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記半導体基板の表面を選択的に熱酸化
    して素子分離用の酸化膜を形成した後に、前記酸化膜を
    貫通する不純物のイオン注入によって前記ウェルを形成
    することを特徴とする請求項3記載の半導体装置の製造
    方法。
JP5412596A 1996-02-16 1996-02-16 半導体装置及びその製造方法 Pending JPH09223793A (ja)

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