JPH0737991A - 半導体集積回路とその製造方法 - Google Patents

半導体集積回路とその製造方法

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JPH0737991A
JPH0737991A JP5202987A JP20298793A JPH0737991A JP H0737991 A JPH0737991 A JP H0737991A JP 5202987 A JP5202987 A JP 5202987A JP 20298793 A JP20298793 A JP 20298793A JP H0737991 A JPH0737991 A JP H0737991A
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mos transistor
voltage mos
breakdown voltage
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semiconductor integrated
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JP5202987A
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Hiroyuki Yamada
浩之 山田
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Sony Corp
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  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 異なる電源電圧で動作する高耐圧MOSトラ
ンジスタと低耐圧MOSトランジスタとを有し、少なく
とも上記高耐圧MOSトランジスタがLDD構造を有す
る半導体集積回路において、ゲート酸化膜4を低耐圧M
OSトランジスタ及び高耐圧MOSトランジスタとで同
様の薄さで同時に形成すること、即ちゲート酸化膜厚の
共通化を図る。 【構成】 少なくとも上記高耐圧MOSトランジスタの
ドレイン側オフセット部分9の表面部にはVth調整用
不純物10aが添加されないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路、特に
異なる電源電圧で動作する高耐圧MOSトランジスタと
低耐圧MOSトランジスタとを有し、少なくとも上記高
耐圧MOSトランジスタがLDD構造を有する半導体集
積回路と、その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】MOSICとして、異なる電源電圧で動
作するMOSトランジスタを有するもの、例えば5Vの
電源電圧で動作するnチャンネル低耐圧MOSトランジ
スタ及びpチヤンネル低耐圧MOSトランジスタと、1
2Vの電源電圧で動作するnチャンネル高耐圧MOSト
ランジスタを備えたものがある。図6はそのようなMO
SICの従来例を示す断面図である。
【0003】図面において、1はn型半導体基板、2は
nチャンネル高耐圧MOSトランジスタが形成されるp
型ウェル、3はnチャンネル低耐圧MOSトランジスタ
が形成されるp型ウェル、4a、4b、4cはnチャン
ネル高耐圧MOSトランジスタ、nチャンネル低耐圧M
OSトランジスタ及びpチャンネル低耐圧MOSトラン
ジスタのゲート酸化膜、5a、5b、5cはnチャンネ
ル高耐圧MOSトランジスタ、nチャンネル低耐圧MO
Sトランジスタ及びpチャンネル低耐圧MOSトランジ
スタのゲート電極、6は各ゲート電極5a、5b、5c
に形成されたサイドウォール、7a、7b、7cはnチ
ャンネル高耐圧MOSトランジスタ、nチャンネル低耐
圧MOSトランジスタ及びpチャンネル低耐圧MOSト
ランジスタのソース領域、8a、8b、8cはnチャン
ネル高耐圧MOSトランジスタ、nチャンネル低耐圧M
OSトランジスタ及びpチャンネル低耐圧MOSトラン
ジスタのドレイン領域である。
【0004】9は高耐圧MOSトランジスタのドレイン
側オフセット部分で、耐圧を高めるために該オフセツト
部分9はきわめて長くされている。10a、10b、1
0cはnチャンネル高耐圧MOSトランジスタ、nチャ
ンネル低耐圧MOSトランジスタ及びpチャンネル低耐
圧MOSトランジスタのチャンネル部分にイオン打込み
により添加されたVth調整用不純物、11a、11
b、11cはnチャンネル低耐圧MOSトランジスタ及
びpチャンネル低耐圧MOSトランジスタのショートチ
ャンネル効果防止用不純物イオン打込み層である。12
は選択酸化により形成されたフィールド絶縁膜である。
各MOSトランジスタの表面部にVth調整用不純物1
0a、10b、10cをイオン打込みするのは、ゲート
酸化膜を薄くするためである。即ち、MOSICの高集
積化を高めるにはゲート酸化膜を薄くする必要がある
が、ゲート酸化膜を薄くすると必然的にゲート電極に同
じゲート電圧が加わった場合の電界効果が異なり、延い
てはしきい値電圧Vthが狂ってしまうことになる。そ
こで、しきい値電圧Vthを調整するためにVth調整
用不純物を半導体基板1の表面部に打込むのである。そ
の打込み量はゲート酸化膜の膜厚にもよるが例えばnチ
ャンネル高耐圧MOSトランジスタ及び低耐圧MOSト
ランジスタの場合、ホウ素Bが1×1012cm-2以上必
要となる。一方、高耐圧MOSトランジスタがドレイン
に長いオフセット部分9を有したLDD構造を持つのは
耐圧を高くするためであること前述のとおりであるが、
このオフセット部分9の不純物(例えばリンP)濃度は
例えば1〜10×1012cm-2とされ(Vth調整用不
純物を添加しないとして)、低耐圧MOSトランジスタ
のソース、ドレインのオフセット部分のそれよりも低く
設定される。そのため、ゲート酸化膜厚を共通化した場
合、高耐圧MOSトランジスタのVth調整用不純物の
イオン打込み濃度も1〜10×1212cm-2以上にしな
ければならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来におい
てはVth調整用不純物が高耐圧MOSトランジスタ及
び低耐圧MOSトランジスタ形成領域の表面部に対して
全面的に形成されていたので、その分オフセット部分9
にイオン打込みする例えばホウ素Bの不純物濃度を高く
する必要があったのでVth調整用不純物とpチャンネ
ル低耐圧MOSトランジスタ用LDDとがコンペンセイ
トされるためpチャンネル低耐圧MOSトランジスタの
オフセット部分の不純物ドーズ量を多くせざるを得なく
なり、その結果、ショートチャンネル効果が強くなり、
トランジスタの短寿命化、Idsの減少を招くという問
題があった。
【0006】かといって、pチャンネル低耐圧MOSト
ランジスタのオフセット部分の不純物ドーズ量について
コンペンセイト分増やすことをしなかった場合、即ちオ
フセット部分のドーズ量を低いままにした場合にしたI
dsが変動する等特性劣化が生じる。このように、従来
においては、Vth調整用不純物が高耐圧MOSトラン
ジスタのオフセット部分9に入るためにゲート酸化膜を
低耐圧MOSトランジスタ及び高耐圧MOSトランジス
タに同様の薄さで同時に形成すること、即ちゲート酸化
膜厚の共通化が難しかった。
【0007】本発明はこのような問題点を解決すべく為
されたものであり、ゲート酸化膜を低耐圧MOSトラン
ジスタ及び高耐圧MOSトランジスタに同様の薄さで同
時に形成すること、即ちゲート酸化膜厚の共通化を可能
にすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の半導体集積回
路は、少なくとも高耐圧MOSトランジスタのドレイン
側オフセット部分の表面部にはVth調整用不純物が添
加されていないことを特徴とする。請求項2の半導体集
積回路の製造方法は、請求項1の半導体集積回路の製造
方法において、高耐圧MOSトランジスタと低耐圧MO
Sトランジスタのゲート電極を形成した後、半導体基板
表面側からVth調整用不純物を上記ゲート電極越しで
チャンネル部に達するエネルギーでイオン打込みするこ
とを特徴とする。
【0009】請求項3の半導体集積回路の製造方法は、
請求項1の半導体集積回路の製造方法において、高耐圧
MOSトランジスタと低耐圧MOSトランジスタのゲー
ト電極形成前に、上記高耐圧MOSトランジスタの少な
くともドレイン側オフセット部分をマスクした状態で高
耐圧MOSトランジスタと低耐圧MOSトランジスタを
形成すべき領域の表面部にVth調整用不純物をイオン
打込みすることを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1の半導体集積回路によれば、Vth調
整用不純物が高耐圧MOSトランジスタのドレイン側オ
フセット部分に添加されないので、高耐圧MOSトラン
ジスタに特性劣化が生じない。従って、高耐圧MOSト
ランジスタの特性劣化の防止のためにオフセット部分の
不純物ドープ量を変える必要がなく、延いては高耐圧M
OSトランジスタとチャネルの導電型が異なる低耐圧M
OSトランジスタの特性が劣化する虞れがない。請求項
2の半導体集積回路の製造方法によれば、高耐圧MOS
トランジスタと低耐圧MOSトランジスタのゲート電極
を形成した後、半導体基板表面側からVth調整用不純
物を上記ゲート電極越しでチャンネル部に達するエネル
ギーでイオン打込みするので、低耐圧MOSトランジス
タはゲート電極のない部分では半導体基板表面部よりも
深いところにドープされる。従って、高耐圧MOSトラ
ンジスタのオフセット部分の表面部にはVth調整用不
純物が添加されず、Vth調整用不純物によって高耐圧
MOSトランジスタの特性が劣化する虞れのない請求項
1の半導体集積回路を得ることができる。
【0011】請求項3の半導体集積回路の製造方法によ
れば、高耐圧MOSトランジスタと低耐圧MOSトラン
ジスタのゲート電極形成前に、上記高耐圧MOSトラン
ジスタの少なくともドレイン側オフセット部分をマスク
した状態で高耐圧MOSトランジスタと低耐圧MOSト
ランジスタを形成すべき領域の表面部にVth調整用不
純物をイオン打込みするので、高耐圧MOSトランジス
タのオフセット部分には深い浅いを問わずVth調整用
不純物が全く添加されず、Vth調整用不純物によって
高耐圧MOSトランジスタの特性が劣化する虞れの全く
ない請求項1の半導体集積回路を得ることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明半導体集積回路とその製造方法
を図示実施例に従って詳細に説明する。図1は本発明半
導体集積回路の一つの実施例を示す断面図である。本半
導体集積回路は図6に示す従来の半導体集積回路とは、
nチャンネル高耐圧MOSトランジスタ、nチャンネル
低耐圧MOSトランジスタにイオン打込みされたVth
調整用不純物のチャンネル以外の部分における深さにお
いて異なるが、それ以外の点ではほとんど共通し、共通
点については既に説明済みなので説明を省略し、相違す
る点についてのみ説明する。また、全図を通して共通す
る部分に共通の符号を使用した。
【0013】本半導体集積回路において、高耐圧MOS
トランジスタ、低耐圧MOSトランジスタのVth調整
用不純物10a、10bは、チャンネル(ゲート電極
下)においては半導体基板の表面部に添加されている
が、ゲート電極から逸れた部分においてはソース7a、
7b、ドレイン8a、8bよりも深いところに添加され
ている。従って、高耐圧MOSトランジスタのオフセッ
ト部分9にはVth調整用不純物が全く添加されず、高
耐圧MOSトランジスタの特性がVth調整用不純物1
0aによって劣化する虞れが全くない。
【0014】勿論、オフセット部分9にはVth調整用
不純物10aが入らないのでVth調整用不純物10a
によるコンペンセイトを見越して不純物を高めに設定し
ておく必要もない。従って、各MOSトランジスタのゲ
ート酸化膜厚を共通化でき、延いては各MOSトランジ
スタのゲート酸化膜を同時に同じ工程で形成することが
できる。依って、ゲート酸化膜エッチング用レジスト膜
のパターニングのための写真処理工程を削減できる。
【0015】図2(A)乃至(E)及び図3(A)乃至
(E)は図1に示した半導体集積回路の製造方法を工程
順に示すもので、図2(A)乃至(E)は前半を、図3
(A)乃至(E)は後半を示す。まず図2(A)乃至
(E)に従って前半について説明する。 (A)先ず、図2(A)に示すように、半導体基板1の
表面部に選択酸化膜(フィールド絶縁膜)12を形成す
る。
【0016】(B)次に、図2(B)に示すように、半
導体基板1の表面部にゲート酸化膜4を加熱酸化により
形成する。 (C)次に、pチャンネル低耐圧MOSトランジスタを
形成すべき部分以外の部分をフォトレジスト膜13でマ
スクし、その状態で半導体基板1の深い部分へのショー
トチャンネル効果防止用不純物11cのイオン打込みを
行い、次いで半導体基板1の表面部へのVth調整用不
純物10cのイオン打込みを行う。図2(C)はかかる
不純物のイオン打込み後の状態を示す。
【0017】(D)次に、フォトレジスト膜13を除去
し、ゲート電極5a、5b、5cを同時に形成し、マス
クレスの状態でnチャンネル高耐圧MOSトランジスタ
のオフセット用n型不純物のイオン打込みを行う。図2
(D)はそのイオン打込み後の状態を示す。9はオフセ
ット部分である。 (E)次に、nチャンネル低耐圧MOSトランジスタ及
びnチャンネル高耐圧MOSトランジスタを形成すべき
領域以外をフォトレジスト膜14でマスクし、その状態
でp型不純物をイオン打込みすることによりp型のウェ
ル2、3を形成し、しかる後、n型のVth調整用不純
物10a、10bをイオン打込みする。図2(E)はそ
のVth調整用不純物イオン10a、10b打込み後の
状態を示す。
【0018】次に、図3(A)乃至(E)に従って本実
施例の後半について説明する。 (A)次に、フォトレジスト膜14を除去し、その後、
nチャンネル低耐圧MOSトランジスタ以外の部分をマ
スクするフォトレジスト膜15を形成し、その状態でn
チャンネル低耐圧MOSトランジスタ用のショートチャ
ンネル効果防止用不純物のイオン打込みを行い、次いで
LDD用のイオン打込みを行う。図3(A)はLDD用
のイオン打込み後の状態を示す。図3(A)における7
b、8bはソース領域、ドレイン領域のライトドープト
領域である。 (B)次に、フォトレジスト膜15を除去し、その後p
チャンネル低耐圧MOSトランジスタ以外の部分をマス
クするフォトレジスト膜16を形成し、p型LDD用不
純物のイオン打込みをする。図3(B)はそのイオン打
込みの終了後の状態を示す。
【0019】(C)次に、上記フォトレジスト膜16を
除去し、図3(C)に示すように各ゲート電極5a、5
b、5cにサイドウォール6を形成する。 (D)次に、nチャンネル低耐圧MOSトランジスタ及
び高耐圧MOSトランジスタのソース、ドレインを形成
するためのフォトレジスト膜17を形成する。具体的に
は該フォトレジスト膜17はpチャンネル低耐圧MOS
トランジスタ上と、nチャンネル高耐圧MOSトランジ
スタのドレイン側のオフセット部分9上を覆い、それ以
外の部分、即ち、nチャンネル低耐圧MOSトランジス
タ上と、nチャンネル高耐圧MOSトランジスタのドレ
イン(ドレイン本体部分)を形成すべき部分は覆わな
い。
【0020】そして、フォトレジスト膜17をマスクと
してn型不純物をイオン打込みすることによりnチャン
ネル高耐圧MOSトランジスタのソース7a、7b、ド
レイン8a、8bを形成する。図3(D)はソース7
a、7b、ドレイン8a、8b形成後の状態を示す。 (E)その後、フォトレジスト膜17を除去し、しかる
後、pチャンネル低耐圧MOSトランジスタ以外をマス
クするフォトレジスト膜18を形成し、該フォトレジス
ト膜18をマスクとしてp型不純物をイオン打込みをす
ることによりpチャンネル低耐圧MOSトランジスタの
ソース7c、ドレイン8cを形成する。図3(E)はソ
ース7c、ドレイン8c形成後の状態を示す。
【0021】図2、図3により示した本半導体集積回路
の製造方法は高耐圧MOSトランジスタと低耐圧MOS
トランジスタのゲート電極を形成した後、半導体基板表
面側からVth調整用不純物を上記ゲート電極越しでチ
ャンネル部に達するエネルギーでイオン打込みするの
で、低耐圧MOSトランジスタはゲート電極のない部分
では半導体基板表面部よりも深いところにドープされ
る。従って、高耐圧MOSトランジスタのオフセット部
分の表面部にはVth調整用不純物が添加されず、Vt
h調整用不純物によって高耐圧MOSトランジスタの特
性が劣化する虞れのない図1に示す半導体集積回路を得
ることができる。
【0022】図4は本発明半導体集積回路の実施例のL
DD用のn型不純物のイオン打込後の状態を示す断面図
である。本半導体集積回路は図1に示した半導体集積回
路とは、Vth調整用不純物が高耐圧MOSトランジス
タのドレイン側には一切添加されていない点で異なって
いる。即ち、図1に示した半導体集積回路はVth調整
用不純物が高耐圧MOSトランジスタのドレイン側にも
添加されていたが、ドレインよりも深いところに添加さ
れているので高耐圧MOSトランジスタの特性劣化がほ
とんど生じないものであったが、本半導体集積回路は深
い浅いを問わず高耐圧MOSトランジスタのドレイン側
にはVth調整用不純物が全く添加されていないのであ
る。
【0023】従って、高耐圧MOSトランジスタに特性
劣化が生ぜず、高耐圧MOSトランジスタの特性劣化の
防止のためにオフセット部分の不純物ドープ量を変える
必要がなく、延いては高耐圧MOSトランジスタとチャ
ネルの導電型が異なる低耐圧MOSトランジスタの特性
が劣化する虞れがないこと図1に示す半導体集積回路と
全く同じである。特に、耐圧の面では図1に示すものよ
りも優れている。
【0024】図5(A)乃至(G)は図4に示した半導
体集積回路の製造方法を工程順に示す断面図である。 (A)図2(A)、(B)に示す工程と全く同じ工程に
より各MOSトランジスタ形成領域間に選択酸化膜12
を形成した後、pチャンネル低耐圧MOSトランジスタ
及びpチャンネル高耐圧MOSトランジスタを形成すべ
き領域以外をマスクし、その状態でp型不純物をイオン
打込みすることによりp型ウェル2、3を形成する。図
5(A)はp型ウェル2、3形成後の状態を示す。
【0025】(B)次に、フォトレジスト膜19を除去
し、その後pチャンネル低耐圧MOSトランジスタ上
と、nチャンネル高耐圧MOSトランジスタのドレイン
となる部分上を覆うフォトレジスト膜20を形成し、そ
の状態で深いところにショートチャンネル効果防止用不
純物をイオン打込みし、浅いところ、即ち半導体基板1
表面部にVth調整用不純物イオン打込みをする。図5
(B)はVth調整用不純物イオン打込み後の状態を示
す。 (C)次にフォトレジスト膜20を除去し、pチャンネ
ル低耐圧MOSトランジスタ以外を覆うフォトレジスト
膜21を形成し、pチャンネル低耐圧MOSトランジス
タに対してショートチャンネル効果防止用不純物のイオ
ン打込みと、Vth調整用不純物のイオン打込みを行
う。図5(C)はVth調整用不純物イオン打込み後の
状態を示す。
【0026】(D)次に、図5(D)に示すように各M
OSトランジスタのゲート電極5a、5b、5cを形成
する。 (E)次に、図5(E)に示すように、マスクレスの状
態でnチャンネル高耐圧MOSトランジスタのオフセッ
ト部分9を形成するイオン打込みを行う。
【0027】(F)次に、図5(F)に示すように、n
チャンネル低耐圧MOSトランジスタを除く部分を覆う
フォトレジスト膜22を形成し、その状態でLDD用の
n型不純物をイオン打込みする。 (G)次に、図5(G)に示すように、フォトレジスト
膜22を除去し、pチャンネル低耐圧MOSトランジス
タを除く部分を覆うフォトレジスト膜23を形成し、そ
の状態でLDD用のn型不純物をイオン打込みする。
【0028】その後は図示しないが一般のLDDタイプ
のMOSICの場合と同じように各ゲート電極の側面に
サイドウォールを形成し、次に、nチャンネル高耐圧M
OSトランジスタ、nチャンネル低耐圧MOSトランジ
スタのソース、ドレインを形成するn型不純物のイオン
打込みを行い、次いでpチャンネル高耐圧MOSトラン
ジスタのソース、ドレイン形成するp型不純物のイオン
打込みを行い、層間絶縁膜の形成、コンタクトホールの
形成、アルミニウム膜の形成を行う。
【0029】図5に示した本半導体集積回路の製造方法
によれば、高耐圧MOSトランジスタと低耐圧MOSト
ランジスタのゲート電極形成前に、上記高耐圧MOSト
ランジスタの少なくともドレイン側オフセット部分をマ
スクした状態で高耐圧MOSトランジスタと低耐圧MO
Sトランジスタを形成すべき領域の表面部にVth調整
用不純物をイオン打込みするので、高耐圧MOSトラン
ジスタのオフセット部分にはVth調整用不純物が添加
されず、Vth調整用不純物によって高耐圧MOSトラ
ンジスタの特性が劣化する虞れのない図4に示した半導
体集積回路を得ることができる。
【0030】
【発明の効果】請求項1の半導体集積回路は、少なくと
も上記高耐圧MOSトランジスタのドレイン側オフセッ
ト部分の表面部にはVth調整用不純物が添加されてい
ないことを特徴とするものである。従って、請求項1の
半導体集積回路によれば、Vth調整用不純物が高耐圧
MOSトランジスタのドレイン側オフセット部分に添加
されないので、高耐圧MOSトランジスタに特性劣化が
生じない。従って、高耐圧MOSトランジスタの特性劣
化の防止のためにオフセット部分の不純物ドープ量を変
える必要がなく、延いては高耐圧MOSトランジスタと
チャネルの導電型が異なる低耐圧MOSトランジスタの
特性が劣化する虞れもない。そして、各MOSトランジ
スタのゲート酸化膜厚を共通化でき、延いては各MOS
トランジスタのゲート酸化膜を同時に同じ工程で形成す
ることができる。依って、ゲート酸化膜エッチング用レ
ジスト膜のパターニングのための写真処理工程を削減で
きる
【0031】請求項2の半導体集積回路の製造方法は、
高耐圧MOSトランジスタと低耐圧MOSトランジスタ
のゲート電極を形成した後、半導体基板表面側からVt
h調整用不純物を上記ゲート電極越しでチャンネル部に
達するエネルギーでイオン打込みすることを特徴とする
ものである。従って、請求項2の半導体集積回路の製造
方法によれば、高耐圧MOSトランジスタと低耐圧MO
Sトランジスタのゲート電極を形成した後、半導体基板
表面側からVth調整用不純物を上記ゲート電極越しで
チャンネル部に達するエネルギーでイオン打込みするの
で、低耐圧MOSトランジスタはゲート電極のない部分
では半導体基板表面部よりも深いところにドープされ
る。従って、高耐圧MOSトランジスタのオフセット部
分の表面部にはVth調整用不純物が添加されず、Vt
h調整用不純物によって高耐圧MOSトランジスタの特
性が劣化する虞れのない請求項1の半導体集積回路を得
ることができる。
【0032】請求項3の半導体集積回路の製造方法は、
高耐圧MOSトランジスタと低耐圧MOSトランジスタ
のゲート電極形成前に、上記高耐圧MOSトランジスタ
の少なくともドレイン側オフセット部分をマスクした状
態で高耐圧MOSトランジスタと低耐圧MOSトランジ
スタを形成すべき領域の表面部にVth調整用不純物を
イオン打込みすることを特徴とするものである。従っ
て、請求項3の半導体集積回路の製造方法によれば、高
耐圧MOSトランジスタと低耐圧MOSトランジスタの
ゲート電極形成前に、上記高耐圧MOSトランジスタの
少なくともドレイン側オフセット部分をマスクした状態
で高耐圧MOSトランジスタと低耐圧MOSトランジス
タを形成すべき領域の表面部にVth調整用不純物をイ
オン打込みするので、高耐圧MOSトランジスタのオフ
セット部分にはVth調整用不純物が深い浅いを問わず
全く添加されず、Vth調整用不純物によって高耐圧M
OSトランジスタの特性が劣化する虞れの全くない請求
項1の半導体集積回路を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明半導体集積回路の一つの実施例を示す断
面図である。
【図2】(A)乃至(E)は図1に示した半導体集積回
路の製造方法の前半を工程順に示す断面図である。
【図3】(A)乃至(E)は図1に示した半導体集積回
路の製造方法の後半を工程順に示す断面図である。
【図4】本発明半導体集積回路の他の実施例を示す断面
図である。
【図5】(A)乃至(G)は図4に示した半導体集積回
路の製造方法を工程順に示す断面図である。
【図6】半導体集積回路の従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2、3 ウェル 4 ゲート酸化膜 5 ゲート電極 6 サイドウォール 7 ソース 8 ドレイン 9 高耐圧MOSトランジスタのドレイン側オフセット
部分 10 Vth調整用不純物

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる電源電圧で動作する高耐圧MOS
    トランジスタと低耐圧MOSトランジスタとを有し、少
    なくとも上記高耐圧MOSトランジスタがLDD構造を
    有する半導体集積回路において、 少なくとも上記高耐圧MOSトランジスタのドレイン側
    オフセット部分の表面部にはVth調整用不純物が添加
    されず、 上記低耐圧MOSトランジスタ及び高耐圧MOSトラン
    ジスタのチャンネルの表面部にはVth調整用不純物が
    添加されたことを特徴とする半導体集積回路
  2. 【請求項2】 異なる電源電圧で動作する高耐圧MOS
    トランジスタと低耐圧MOSトランジスタのゲート電極
    を形成した後、半導体基板表面側からVth調整用不純
    物を上記ゲート電極越しでチャンネル部に達するエネル
    ギーでイオン打込みする工程を有することを特徴とする
    請求項1記載の半導体集積回路の製造方法
  3. 【請求項3】 異なる電源電圧で動作する高耐圧MOS
    トランジスタと低耐圧MOSトランジスタのゲート電極
    形成前に、上記高耐圧MOSトランジスタの少なくとも
    ドレイン側オフセット部分をマスクした状態で高耐圧M
    OSトランジスタと低耐圧MOSトランジスタを形成す
    べき領域の表面部にVth調整用不純物をイオン打込み
    する工程を有することを特徴とする請求項1記載の半導
    体集積回路の製造方法
JP5202987A 1993-07-23 1993-07-23 半導体集積回路とその製造方法 Pending JPH0737991A (ja)

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