JPH0922340A - 情報処理装置の表示方法および情報処理装置 - Google Patents

情報処理装置の表示方法および情報処理装置

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JPH0922340A
JPH0922340A JP7172532A JP17253295A JPH0922340A JP H0922340 A JPH0922340 A JP H0922340A JP 7172532 A JP7172532 A JP 7172532A JP 17253295 A JP17253295 A JP 17253295A JP H0922340 A JPH0922340 A JP H0922340A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重ねられた複数のウィンドウを容易に切換え
る。 【解決手段】 入力手段2からウィンドウシステム管理
手段3にウィンドウの生成、消滅、切換え、および移動
などのイベントが与えられる。管理手段3は、イベント
に基づいてウィンドウを生成して出力手段5に目視表示
し、または出力手段5に目視表示されていたウィンドウ
の画像を消去して消滅させる。また、新たなウィンドウ
を生成した場合には、予め表示されていたウィンドウの
画像を、画像加工手段4において縮小して表示する。縮
小して表示される画像はその表示色を白っぽくしたり、
縮小した画像と同一の縮小率で縮小した表示画面の表示
領域を枠線を用いてともに表示させるなどの加工が加え
られる。重ねられた複数のウィンドウは、マウスを前後
させるなどして発生させたイベントにしたがって、重な
った順に順次、表示画面の最も手前に切換え移動されて
表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示画面に複数の
表示領域であるウィンドウを表示する情報処理装置の表
示方法および情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ワークステーションやパーソナル
コンピュータなどの情報処理装置において、ウィンドウ
システムを用いて情報処理装置に複数の処理動作を並列
して実行させることが一般的に行われている。
【0003】ウィンドウシステムとは、表示装置の表示
画面に矩形の表示領域であるウィンドウを複数生成し、
各ウィンドウにそれぞれ処理動作を対応させ、その処理
結果を対応するウィンドウ内に表示させるシステムであ
る。ウィンドウシステムには、表示画面を分割してウィ
ンドウを配置するタイリングウィンドウシステムと、ウ
ィンドウを少なくともその一部分を重ねて表示画面内に
表示するオーバーラップウィンドウシステムとがある。
【0004】使用者が複数の処理動作の中から1つの処
理動作を選択し、実行させようとするときには、操作対
象となる処理動作に対応しその処理結果を表示するウィ
ンドウを、表示画面に重ねられて表示されている複数の
ウィンドウの、重なりの最も上の位置に配置して、他の
ウィンドウによってウィンドウの一部が隠されない状態
とした後に、当該処理動作を実行させるための操作を行
う。
【0005】ウィンドウシステムでは、表示画面に多数
のウィンドウを生成して、それぞれのウィンドウに対応
する処理動作を、順次または並列して行う。生成された
ウィンドウの数が増加すると、生成された順序が時間的
に古かったり、操作が長い間行われていないようなウィ
ンドウの上に、多数の他のウィンドウが重ねられて表示
される。
【0006】目的のウィンドウを複数の重ねられたウィ
ンドウのうちの一番上の位置に移動して表示させるウィ
ンドウの移動動作においては、たとえば目的のウィンド
ウの一部分に、マウスを用いて表示画面内を移動させる
所定の矢符を重ねた後に、マウスボタンを操作するなど
の選択動作を実行することによって、当該装置にウィン
ドウの切換を行わせる。したがって、ウィンドウを切換
えるときには、目的のウィンドウの少なくとも一部が、
表示画面に表示されている必要がある。
【0007】目的のウィンドウの上に多数の他のウィン
ドウが重ねられて表示され、目的のウィンドウが全く表
示画面に表示されていない場合には、目的のウィンドウ
に重なり隠している他のウィンドウを、目的のウィンド
ウの上から移動させる必要がある。このために、ウィン
ドウの画像を縮小したり、またはアイコンと呼ばれる所
定のキャラクタに表示を置換えることもある。このよう
に、目的のウィンドウを表示画面内に表示するために他
のウィンドウの位置や大きさなどを変更した場合には、
ウィンドウの重なる順序や位置が変更される。
【0008】このため、続いて別のウィンドウを選択し
たいときに、再び多数のウィンドウを移動させて目的の
ウィンドウを捜さなければならない。このようなウィン
ドウの選択動作のために、重ねられたウィンドウのうち
で、一番手前に表示されているウィンドウを重ねられた
ウィンドウの一番奥に移動させる手段を用意しているウ
ィンドウシステムが存在する。
【0009】このように予め生成されているウィンドウ
の上に新しく生成されたウィンドウが重なって表示され
ることを防止するための従来技術として、特開平4−5
6993号公報が挙げられる。本公報では、表示画面に
予めウィンドウが表示されている状態から、さらに新し
いウィンドウを生成する際に、新しいウィンドウを生成
する位置を、予め表示されている古いウィンドウが生成
されている位置を避け、重ならないように決定する。ま
た、表示画面の表示領域に、新しいウィンドウを古いウ
ィンドウと重ならないように生成するだけの空白の領域
が存在しない場合には、古いウィンドウのサイズを小さ
くして、新しいウィンドウを生成する空白の領域を形成
した後に、新しいウィンドウをその空白の領域に形成す
る。
【0010】また、重ねられて表示される複数のウィン
ドウを見やすく表示するための技術が特開平5−134
834号公報に開示されている。本公報では、たとえば
プログラムのメニュー表示などに用いられるように、複
数のウィンドウを階層的に重ねて表示する場合に、その
メニューの数などから生成しなければならないウィンド
ウの数を予め求め、この数から各ウィンドウの生成する
位置を決定する。その位置は、全てのウィンドウが表示
画面に生成されたときに、視覚的にバランスよく感じら
れ、表示画面内に収まるように決定される。さらに、一
番新しく生成されたウィンドウは、他の重ねられている
古いウィンドウと同一方向の辺の間をあけて距離をあけ
て表示し、一番新しく生成されたウィンドウを容易に判
別できるような技術も開示されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前述した特開平4−5
6993号公報の技術では、生成されたウィンドウの数
が少ない場合には、ウィンドウが重ならないように配置
してゆくことができるけれども、生成されたウィンドウ
の数が増えると、古いウィンドウの大きさを最小として
も、次に新しく生成するウィンドウを他のウィンドウと
重ならないだけの空白の領域を形成することができなく
なるので、新しいウィンドウを古い他のウィンドウに重
ねて表示しなければならなくなるという問題がある。ま
た、特開平5−134834号公報の技術は、予め開か
れるウィンドウの数が判明している場合にだけ有効であ
り、生成されるウィンドウの数に制限がない場合には適
用することが難しいという問題がある。
【0012】前述したように、予め開かれているウィン
ドウの中から任意のウィンドウを選択し、操作対象とし
て重ねられたウィンドウの一番上に表示するには、ウィ
ンドウの少なくとも一部に表示画面に表示されている必
要がある。従来用いられるウィンドウシステムでは、表
示画面内に生成されたウィンドウの数が多くなればなる
ほど、目的のウィンドウを捜し出すのに時間がかかると
いう問題がある。
【0013】また、目的のウィンドウを捜し出すため
に、重ねられたウィンドウを無秩序に移動すると、次に
他のウィンドウを目的のウィンドウとして捜し出すとき
に、ウィンドウの重合せの状態がさらに複雑になってい
るので、再び多数のウィンドウを移動させて目的のウィ
ンドウを捜す必要がある。したがって、目的のウィンド
ウを捜出すのに多くの手間がかかり、かつ時間も多く必
要となるという問題がある。
【0014】本発明の目的は、表示画面内に予め複数の
ウィンドウが生成されているときに、そのウィンドウの
中から容易に目的のウィンドウを選択し、ウィンドウを
切換えることができる情報処理装置の表示方法および情
報処理装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数のウィン
ドウ毎の表示すべき内容をそれぞれストアするメモリか
らストア内容を読出して、表示手段の共通の表示画面
に、少なくとも部分的に重ねて表示する情報処理装置の
表示方法において、各ウィンドウを、その大きさが表示
手段の表示画面の奥行き方向の位置が手前になるほど大
きく、奥になるほど小さくなるように表示することを特
徴とする情報処理装置の表示方法である。
【0016】また本発明は、表示画面を有する表示手段
と、前記表示画面内に表示される複数のウィンドウ毎に
対応して設けられ、各ウィンドウの表示内容をストアす
るメモリと、前記表示画面に表示されるウィンドウの奥
行き方向の位置を設定する奥行き方向位置設定手段と、
奥行き方向位置検出手段の出力に応答し、各ウィンドウ
の大きさを、奥行き方向の位置が奥になるほど、当該ウ
ィンドウの画像の縮小倍率が小さくなるように設定する
大きさ設定手段と、大きさ設定手段の出力に応答し、そ
のウィンドウに対応する前記メモリにストアされるスト
ア内容を読出して、大きさ設定手段で設定された大きさ
を有するウィンドウで、ストア内容を表示させるよう
に、ストア内容を演算するストア内容演算手段と、前記
表示画面内で、重なっているウィンドウの各ウィンドウ
の重なり部分の画像のうち、奥行き方向の最も手前にあ
る画像を表示させ、それよりも奥行き方向奥にある画像
を表示しないようにする重なり部分制御手段とを含むこ
とを特徴とする。本発明に従えば、情報処理装置は、複
数の処理を並列して実施し、各処理の処理結果を表示手
段の表示画面に設定されたウィンドウに表示する。ウィ
ンドウは同一の表示画面に各処理に対応して複数形成さ
れ、その一部分が互いに重なり合っている。各ウィンド
ウには、それぞれウィンドウに表示すべき内容をストア
するメモリが設けられている。当該情報処理装置では、
互いに重なり合うウィンドウを表示するときに、重なり
合うウィンドウの大きさを、その重なる順序に応じて変
更する。たとえば、2次元座標を有する表示画面に、2
次元座標と直交する疑似的な座標軸である奥行き方向を
設定する。ウィンドウは、表示画面に表示される位置で
ある2次元の座標の他に、奥行き方向の位置座標を有
し、疑似的に3次元表示される。奥行き方向の位置は、
ウィンドウが順次重ねられてゆく順序に対応し、そのウ
ィンドウの上に重ねられているウィンドウの数が多いほ
ど、すなわち相対的な重なり位置が古いほど、表示画面
の奥行き方向の位置は奥方向に設定される。情報処理装
置において、ウィンドウの重なり順序である奥行き方向
の位置は、奥行き方向位置検設定手段において設定され
る。表示画面に表示されるウィンドウの画像は、設定さ
れた奥行き方向の位置に応じて、そのウィンドウが単独
で表示される時の画像を縮小した画像が表示される。そ
の大きさは、奥行き方向の位置が奥方向であるほど、単
独の画像を縮小する縮小倍率が小さく、表示される画像
が相似形で小さくなるように設定される。当該ウィンド
ウ内に表示される表示内容は、ストア内容演算手段にお
いて、縮小されたウィンドウ内で表示できるように演算
され、ウィンドウと同様に縮小されて表示される。さら
に、各ウィンドウの互いに重なり合う部分の画像は、奥
行き位置が最も手前であるウィンドウ、すなわち重なり
位置が最も若いウィンドウの画像だけが表示され、ほか
のウィンドウの画像は表示されない。これによって、ウ
ィンドウの重なり順序を、ウィンドウが重なり順序に応
じて表示画面から遠ざかっていくように、疑似的に奥行
きを持たせて表示することができる。したがって、前記
情報処理装置を用いる使用者は、複数のウィンドウの重
なり順序を、表示画面を目視することによって視覚的に
明確に確認することができる。
【0017】さらにまた本発明は、前記奥行き位置設定
手段は、ウィンドウの表示されるべき奥行き方向の等間
隔の位置を示す信号を導出して、大きさ設定手段に与え
ることを特徴とする。 本発明に従えば、各ウィンドウの奥行き位置は、そのウ
ィンドウの上に他のウィンドウを重ねてゆく毎に、所定
の距離だけ奥行き位置が奥に後退するように設定され
る。したがって、表示画面に複数のウィンドウが表示さ
れているとき、前後に隣接する2つのウィンドウの奥行
き方向の間隔は、常に等間隔に保たれる。奥行き位置設
定手段は、この奥行き方向の等間隔の位置を表す信号を
導出して、大きさ設定手段に与える。奥行き方向の最も
手前の位置からウィンドウが配置される奥行き方向の位
置までの距離とそのウィンドウの縮小倍率とは、一次直
線または正比例の関係を有する。これによって、ウィン
ドウはその上に新たなウィンドウが重ねられる度に、表
示画面表面から規則的に遠ざかるように表示される。し
たがって、ウィンドウの重なり順序は、基準位置となる
表示画面表面からの奥行き方向の疑似的な距離に比例し
て表される。ゆえに各ウィンドウの相対的な重なり位置
を、視覚的により明確に表示することができる。
【0018】また本発明は、ストア内容演算手段は、奥
行き方向位置検出手段の出力に応答し、ウィンドウの奥
行き方向の各位置に対応するウィンドウ毎に、色相、彩
度、および明度の内の少なくとも1つを変化させて表示
手段に表示させる表示色変更手段を含むことを特徴とす
る。 本発明に従えば、各ウィンドウの画像は、奥行き方向の
位置に応じて、画像の色を変化させて表示する。たとえ
ば、表示手段がカラー表示を行うカラーディスプレイで
ある場合、奥行き方向の位置が奥になるほど、ウィンド
ウの画像を構成する線の色の彩度を低下させて表示す
る。表示手段が白黒表示を行う白黒ディスプレイである
場合は線を薄い色で表示する。このように、ウィンドウ
が奥行き方向の位置が表示画面表面から遠ざかるときに
は、当該ウィンドウの画像の表示色のうち色相、彩度、
および明度のうちのいずれか1つを変化させて表示す
る。これによって、ウィンドウの相対的な重なり位置が
古いものほど画像が霞んで見え、そのウィンドウの疑似
的な距離が遠いことを視覚的に強調する事ができる。
【0019】さらにまた本発明は、前記表示手段の表示
画面に表示されている各ウィンドウの有する奥行き方向
の位置に対応する縮小倍率を有する表示画面の縮小され
た表示領域を演算して求める領域演算手段と、領域演算
手段の出力に応答し、表示画面の縮小された表示領域
を、前記表示手段によって表示させる領域表示制御手段
とを含むことを特徴とする。 本発明に従えば、ウィンドウをその奥行き方向の位置に
比例した縮小倍率で縮小して表示するのと同時に、表示
手段の表示画面のウィンドウが表示されていない表示領
域を同じ縮小倍率で縮小して表示した上に、新たなウィ
ンドウを生成して表示する。これによって、いわゆる背
景である表示領域に表示される画像が、ウィンドウが重
ねられる度に、そのとき表示画面に表示されているウィ
ンドウとともに、表示画面表面から遠ざかるように表示
する事ができる。したがって、ウィンドウを新たに重ね
たことによって、今まで表示されていたウィンドウの奥
行き方向の位置がさらに奥行き方向奥に移動し、全体の
奥行き方向の深さが深まったことを視覚的に強調して表
示することができる。
【0020】また本発明は、表示画面の正面から見た形
状は矩形であり、前記領域表示制御手段は、表示画面の
縮小された表示領域を、枠状に細線で表示することを特
徴とする。 本発明に従えば、表示画面の縮小された前記表示領域
は、その輪郭が細線で表される。
【0021】さらにまた本発明は、前記領域表示制御手
段は、表示画面の縮小された表示領域を、奥行き方向の
各位置に対応する領域毎に、色相、彩度、および明度の
うちの少なくとも1つを変化させて表示することを特徴
とする。 本発明に従えば、表示画面の縮小された前記表示領域
は、奥行き方向の各位置に対応する領域毎に、領域に付
される表示色の色相、彩度、および明度のうちの少なく
ともいずれか1つが変化されて表示される。これによっ
て、たとえばその表示領域の奥行き方向の位置を、視覚
的に強調して表示することができる。
【0022】また本発明は、前記重なり部分制御手段
は、表示画面の縮小された表示領域およびウィンドウの
画像における、前記表示領域とウィンドウとが重なった
部分では、奥行き方向の位置が最も手前であるウィンド
ウの画像だけを表示画面の表示させ、他の画像を表示し
ないように制御することを特徴とする。 本発明に従えば、前述した表示領域の上にウィンドウが
重ねられたときには、表示画面にはウィンドウの画像を
表示し、重なった部分の表示領域の画像は消去する。こ
れによって、表示領域とウィンドウとの位置関係を明確
に表示することができる。
【0023】さらにまた本発明は、表示手段の表示画面
に表示される複数の各ウィンドウを、斜視図の態様で予
め定める方向に沿って間隔を開けて表示手段に表示させ
る表示方向変更手段とを含むことを特徴とする。 本発明に従えば、表示画面に表示される複数のウィンド
ウの表示態様を、表示画面に表示されるウィンドウが重
なり合う方向と、表示画面に垂直に設定される方向とが
交わるような、いわゆる斜視図の態様で、予め定める方
向に沿って間隔を開けて表示することができる。ウィン
ドウの態様を変更する前には、ウィンドウの表示様態は
いわゆる1点透視法であり、ウィンドウが重なり合う方
向と表示画面に直交している。このような表示の様態で
は、使用者はウィンドウを常に正面から見ることにな
り、ウィンドウの奥行き方向の位置が変更されたときに
は、ウィンドウの大きさだけが変更される。すなわち、
この表示態様を用いたときには、使用者はウィンドウの
大きさからそのウィンドウの奥行き方向の位置を推測す
る。ウィンドウをいわゆる斜視図の様態に変更すると、
表示画面の2次元の座標軸から成る表示画面の中に、新
たに奥行き方向の座標軸を設定することができる。これ
によって使用者は、各ウィンドウの奥行き方向の位置を
直接目視して確認することができる。また、変更前の表
示様態では重なり位置が若いウィンドウに完全に隠され
ていたウィンドウを、変更後の表示画面では直接目視す
ることができる。したがって、ウィンドウが重なってい
る状態を、容易に確認することができる。
【0024】さらにまた本発明は、全てのウィンドウの
奥行き方向の位置の移動を指示する信号を発生する移動
方向指示発生手段と、移動方向指示発生手段からの信号
に応答し、奥行き方向位置検出手段から大きさ設定手段
に与えられる各ウィンドウの奥行き方向の位置を示す信
号を変更させる表示位置変更手段と、表示位置変更手段
の出力に応答し、奥行き方向の最も手前にあるウィンド
ウに対し、その奥行き方向の位置を、次の奥行き方向手
前の位置への移動を指示する信号が移動方向指示発生手
段から与えられたときに、当該ウィンドウの表示を消去
する画像消去手段とを含むことを特徴とする。 本発明に従えば、情報処理装置では、複数のウィンドウ
毎に個別的に設けられるメモリから、各ウィンドウの表
示内容を読出し、ウィンドウを奥行き方向の位置に比例
した大きさで作成して、表示画面に表示する。また、当
該装置では、表示画面に複数のウィンドウが表示されて
いる場合、表示された全てのウィンドウの絶対的な奥行
き方向の位置を移動させることができる。移動方向指示
発生手段から、奥行き方向の位置の移動が指示される
と、表示位置変更手段において、奥行き位置設定手段で
検出された奥行き方向の位置を変更して、大きさ設定手
段に与える。大きさ設定手段は、変更された奥行き方向
の位置に対応する縮小倍率を設定し、ウィンドウはこの
縮小倍率で縮小された大きさで、表示画面に相似形で表
示される。たとえば、奥行き方向の位置を手前方向に移
動させる場合には、全てのウィンドウの奥行き方向の位
置が同時に同じだけ手前に移動する。このとき、奥行き
方向の位置が最も手前、たとえば表示画面表面と同一の
位置に達し、さらに奥行き方向手前に移動するように指
示されたときには、画像消去手段によって、当該ウィン
ドウの画像を消去する。消去されたウィンドウが重なっ
ていた重なり位置が1つ古いウィンドウの画像が、奥行
き方向の最も手前の位置に表示される。当該ウィンドウ
の画像の大きさは、最大の大きさであるウィンドウが単
独で表示されるときの画像と等しい。これによって、ウ
ィンドウを閉じたり移動させることなく、ウィンドウの
画像を順次消去し、重ねられていたウィンドウを表示画
面表面に移動させる事ができる。
【0025】また本発明は、全てのウィンドウの奥行き
方向の位置の移動を指示する信号を発生する移動方向指
示発生手段と、移動方向指示発生手段からの信号に応答
し、奥行き方向位置検出手段から大きさ設定手段に与え
られる各ウィンドウの奥行き方向の位置を示す信号を変
更させる表示位置変更手段と、表示位置変更手段の出力
に応答し、奥行き方向の最も奥にあるウィンドウが、表
示画面内の奥行き方向の最も奥の位置に達したときに
は、以後移動方向指示発生手段からの信号が与えられる
ことにかかわらず、全てのウィンドウの奥行き方向の位
置の移動を停止する画像移動停止手段とを含むことを特
徴とする。 本発明に従えば、ウィンドウの絶対的な奥行き方向の位
置を奥方向へ移動させるときに、相対的な重なり位置が
最奥であるウィンドウの絶対的な奥行き方向の位置が、
表示画面に設定されている奥行き方向の最奥の位置に達
したときには、以後、移動方向指示発生手段から移動が
指示されても、それ以上ウィンドウの位置を変更しな
い。これによって、複数のウィンドウが生成されて開か
れている状態で、かつ重なり位置が若いウィンドウの画
像が表示画面上から消去されているときにウィンドウの
位置を奥方向に移動させると、消去されていたウィンド
ウが再び表示される。さらにウィンドウを奥方向に移動
させるときは、たとえば重なり位置が最も若いウィンド
ウの画像が表示画面上に表示されると、それ以上にウィ
ンドウは奥方向に移動しない。したがって、際限なくウ
ィンドウが奥方向に移動し、ウィンドウの画像の大きさ
が不必要に小さくなることを防止することができる。
【0026】さらにまた本発明は、前記移動方向指示発
生手段は、基体と、基体に設けられる回転体と、回転体
の回転角を検出する回転角検出手段と、回転体の回転方
向を検出する回転方向検出手段と、回転角検出手段と回
転方向検出手段との出力に応答し、回転体の回転方向の
一方向をウィンドウの奥行き方向の位置の移動方向のう
ち手前方向として回転角に応じた信号を発生し、回転体
の回転方向の他方向をウィンドウの奥行き方向の位置の
移動方向のうち奥方向として回転角に応じた信号を発生
する信号生成手段とを含むことを特徴とする。 本発明に従えば、ウィンドウの移動を指示する移動方向
指示発生手段は、回転体が設けられた基体を有する。回
転体は、たとえば基体の下部に設けられ、使用者が回転
体を机などの平面に押し付けつつ基体を移動させること
によって、回転体を回転させる。または、回転体が基体
の上部に設けられ、使用者が直接回転体に触れて回転さ
せる。またその他の方法を用いて、回転体を回転させ
る。移動方向指示発生手段には、当該回転体の回転角を
検出する回転角検出手段と、回転体の回転方向を検出す
る回転方向検出手段とが備えられる。移動方向指示発生
手段の信号生成手段では、前記回転角検出手段で検出さ
れた回転体の回転量の出力に応答して、ウィンドウの奥
行き方向の位置の移動量を示す信号を生成する。 また、信号生成手段では、前記回転方向検出手段で検出
された回転体の回転方向が、予め定められた一方向であ
るときには、ウィンドウの奥行き方向の位置の移動方向
を手前方向であると判断して、信号を生成する。逆に回
転体の回転方向が、前記一方向とは逆の他方向であると
きには、ウィンドウの奥行き方向の位置の移動方向を奥
方向であると判断して信号を生成する。これによって、
たとえばマウス等で実現される移動方向指示発生手段を
手前に引く、または奥に押すなどの動作に応じて、ウィ
ンドウの移動を容易に実行することができる。
【0027】また本発明は、前記メモリは、複数のウィ
ンドウに対し、相対的な奥行き方向の位置をストアする
位置メモリを含み、ウィンドウの相対的な奥行き方向の
位置の変更を指示する信号を発生する位置変更信号発生
手段と、位置変更信号発生手段の出力に応答し、位置メ
モリのストア内容を変更させる相対位置変更手段とをさ
らに含み、大きさ設定手段は、奥行き方向位置検出手段
の出力に応答し、かつ位置メモリにストアされた相対的
な奥行き方向の位置に応じて、各ウィンドウの大きさを
設定することを特徴とする。 本発明に従えば、情報処理装置のウィンドウの表示内容
をストアするメモリは、当該ウィンドウが他の複数のウ
ィンドウとの相対的な奥行き方向の位置、すなわち重な
り位置をストアする位置メモリを有している。さらに当
該装置は、位置変更指示発生手段から任意のウィンドウ
に対してそのウィンドウの重なり位置の変更が指示され
ると、相対位置変更手段によって、位置メモリのメモリ
内容を変更された重なり位置を示すように変更する。ウ
ィンドウは、たとえば最初に生成され開かれたウィンド
ウから順に、生成した順序で重ねられている。この重ね
られた順序が、相対的な奥行き方向の位置として位置メ
モリにそれぞれストアされる。相対位置変更手段では、
前記指示発生手段からの信号に応じて、この重ねられた
順序を変更する。ウィンドウの移動は、この相対的な奥
行き方向の位置を保ったまま、絶対的な奥行き方向の位
置を変更する。表示画面表面にウィンドウが表示される
順番は、重ねられた順序に等しい。この順序を使用者は
任意に変更することができる。
【0028】さらにまた本発明は、前記位置変更信号発
生手段は、表示手段の表示画面に表示されるウィンドウ
の相対的な奥行き方向の位置を、他のウィンドウの奥行
き方向の位置と同一の位置に変更させることを指示する
信号を発生することを特徴とする。 本発明に従えば、位置変更信号発生手段は、任意の複数
のウィンドウの相対的な奥行き方向の位置を同一にする
信号を出力する。これによって、使用者が選択した複数
のウィンドウを同時に表示画面表面に表示し、また同時
に表示画面から消去し復活させることができる。したが
って、関連性の高い処理を行う複数のウィンドウを、同
時に表示画面表面に表示したり表面から消去したりする
ことができる。
【0029】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の第1の形
態である情報処理装置の概略的な電気的ブロック図であ
る。図2は、図1の情報処理装置の具体的な電気的ブロ
ック図である。以後、図1と図2を併せて説明する。
【0030】図1に示すように、情報処理装置1は、入
力手段2、ウィンドウシステム管理手段3、画像加工手
段4、および出力手段5を備えている。ウィンドウシス
テム管理手段3は、入力手段2から入力されたデータに
基づいて、情報処理装置1の使用者からの指示のうちウ
ィンドウに関する指示に対応する処理を実行し、出力手
段5に処理結果を出力させる。また、出力手段5に出力
されるウィンドウの画像に関する処理は画像加工手段4
において行われる。ウィンドウシステム管理手段3は、
画像加工手段4の出力に応答して、出力手段5にウィン
ドウの画像を出力させる。
【0031】図2に示すように、情報処理装置1は、中
央処理装置7、メモリ9〜12、外部記憶制御手段1
3、外部記憶手段14、キーボード制御手段15、キー
ボード16、マウス制御手段17、マウス18、ペン制
御手段19、ペン入力手段20、表示制御手段21、表
示手段22、印刷制御手段23、印刷手段24、音響制
御手段25、およびスピーカ26を含んで構成される。
【0032】中央処理装置7は、バス8を介し、メモリ
9,10にストアされているプログラムを読出して、そ
のプログラムを実行する。
【0033】メモリ9〜12、各制御手段13,15,
17,19,21,23,25および中央処理装置7な
どの間では、バス8を介し、データおよびアドレスの受
渡しを相互に行う。メモリ11は、情報処理装置1で表
示および印刷可能なキャラクタのビットマップおよびア
ウトラインフォントデータなど、キャラクタや図形を出
力手段5において目視表示するためのデータがストアさ
れている。メモリ12は、出力手段5の表示画面上に設
定される座標に1対1で対応するアドレス構成を有し、
表示される画像をたとえばビットマップなどの形式で保
持している。メモリ9,11は、たとえばリードオンリ
メモリで実現される。メモリ10,12は、たとえばラ
ンダムアクセスメモリで実現される。
【0034】さらに、情報処理装置1は、外部記憶手段
14を有し、バス8および外部記憶制御手段13を介し
て、外部記憶手段14にデータを書込み、または外部記
憶手段14からデータを読出す。外部記憶手段14は、
たとえばディスクドライブなどで実現される。キーボー
ド制御手段15は、キーボード16から入力されたキー
コードをバス8を介して中央処理装置7に与える。マウ
ス制御手段17は、マウス18から与えられる後述する
回転体の回転角および回転方向などのデータをバス8を
介して中央処理装置7に与える。ペン制御手段19は、
ペン入力手段20から与えられる入力されたペンの状態
やペン入力手段20によって画面に接触したときの座標
などをバス8を介して中央処理装置7に与える。入力手
段2は、キーボード16、マウス18、ペン入力手段2
0、および各制御手段15,17,19を含んで構成さ
れる。
【0035】表示制御手段21には、メモリ12にスト
アされている1画面分の表示データが、バス8を介して
与えられる。表示制御手段21は、そのデータを表示手
段22に与えて目視表示させる。表示制御手段21の出
力は、バス8を介して中央処理装置7に与えられる。印
刷制御手段23は、たとえば、中央処理装置7によっ
て、メモリ10にストアされるデータをバス8を介して
与えられ、そのデータを印刷手段24によって、記録紙
上に印刷して目視表示する。印刷手段24からの出力
は、印刷制御手段23およびバス8を介し、メモリ1
0,12などに与えられる。音響制御手段25は、中央
処理装置7からバス8を介して与えられたデータを音響
に変換し、スピーカ26から音響として出力する。出力
手段5は、表示手段22、印刷手段24、スピーカ26
および各制御手段21,23,25を含んで構成され
る。
【0036】各制御手段13,15,17,19,2
1,23,25は、バス8を介し中央処理装置7によっ
てそれぞれ制御されている。
【0037】図3は、図1の処理装置において、出力手
段5に出力されるウィンドウを生成/消滅させる動作を
説明するためのフローチャートである。
【0038】たとえば、表示手段22の表示画面には、
図4に示す矩形の表示領域であるウィンドウAの画像3
2を含む表示画像31が表示されている。ウィンドウA
は予め定められた大きさを有し、タイトルバー33と領
域34を有する。ウィンドウAには後述するように予め
定める処理動作が対応して設定され、その結果が領域3
4に表示される。
【0039】図5は、図4の2点鎖線で示す表示領域の
画面描画を説明するための概念図である。たとえば、表
示手段22の表示画面は、多数の微細な矩形の領域であ
るドット37に分割される。各ドット37は、表示画面
に設定されたXY座標によって指定される。表示画面2
2の表示がモノクロである場合、各ドット37は白色表
示および黒色表示のいずれか1つの表示状態を有する。
メモリ12は、XY座標によって指定された各ドット3
7の表示状態を、たとえば白色表示であれば「0」、黒
色表示であれば「1」とする2値データとしてストアす
る。メモリ12では、各ドット37の表示状態を、XY
座標に対応して、1対1でストアしている。
【0040】表示画像31のウィンドウAの画像32に
おいて、ウィンドウAの輪郭線など、黒色表示が行われ
ている部分のドットの表示状態は「1」である。領域3
4内部や表示画像31の画像32が表示されていない部
分などの白色表示が行われているドットの表示状態は
「0」である。このように、表示画像31は微細な複数
のドット37に分割されて表示され記憶される。図5に
おいて、斜線が付されているドット37は、黒色表示を
行っているドットであることを示す。
【0041】表示画像31に設定されるXY座標は、図
4に示す表示画像31の、たとえば左上の角隅部に設定
される原点38に基づいて決定される。X軸39は、原
点38を通る表示画像31の水平方向の軸であり、たと
えば図4において、原点38から右方向に行くほど値が
大きくなるように設定される。Y軸40は、原点38を
通る表示画像31の垂直方向の軸であり、図4において
原点から下方に行くほど値が大きくなるように設定され
る。
【0042】図3のフローチャートを用い、図1の情報
処理装置1において、出力手段5に出力されるウィンド
ウを生成/消滅させる動作を説明する。
【0043】イベントが発生すると、ステップa1から
ステップa2に進む。イベントは、入力手段2の出力が
中央処理装置7に与えられたり、中央処理装置1内部に
おいてデータのやりとりが行われたりすると発生する。
ステップa2では、発生したイベントがウィンドウの出
力に関するイベントであるか否かが判断される。発生し
たイベントがウィンドウに関するイベントである場合
は、ステップa3に進む。イベントがウィンドウに関す
るイベントでないときには、ステップa4に進み、当該
イベントに基づいてそのイベントに関する処理動作を実
行する。ステップa4で処理が終了すると、処理におい
てイベントが発生するとステップa2に進む。そうでな
いときには、ステップa5に進んで本フローチャートの
動作を終了する。
【0044】生成されたイベントがウィンドウに関する
イベントである場合は、ステップa3でそのイベントが
ウィンドウの生成を指示するイベントであるか否かが判
断される。イベントがウィンドウ生成を指示している場
合はステップa6に進む。ステップa6では、現在出力
手段5の表示手段22の表示画面に表示されている表示
画像を、倍率である縮小率αに基づいて縮小する。
【0045】表示画像を縮小するとステップa6からス
テップa7に進む。ステップa7では、イベントによっ
て指示された新しいウィンドウを生成し、表示画面に、
そのウィンドウの画像を、縮小された表示画像に重なる
ように表示する。ステップa7で生成される新しいウィ
ンドウの画像は、そのウィンドウに対し予め定められた
大きさで描画される。新しく生成され描画されたウィン
ドウの画像と、ステップa1で既に表示されていたウィ
ンドウを含む表示画像との重なる部分は、最も新しく生
成されたウィンドウの画像だけを表示し、他の画像は表
示しない。これによって、表示画面を目視した使用者
に、最も新しく生成されたウィンドウがそれまでに表示
されたウィンドウに重ねられて配置されたと視覚的に感
じさせるようにすることができる。ステップa7でウィ
ンドウの生成および描画が終了すると、ステップa7か
らステップa2に戻る。
【0046】ステップa1において図4の表示画像31
が表示されていた場合、ステップa1〜ステップa7の
処理によって、表示画面には、図6に示す表示画像46
が表示される。表示画像46では、ウィンドウAの画像
47に重なるようにしてウィンドウBの画像48が描画
されている。ウィンドウAの画像47は、図4の表示画
像31のウィンドウAの画像32を、予め定める縮小率
αに基づいて相似形で縮小した画像である。ウィンドウ
Bの画像48は、ウィンドウBに対して予め定められて
いる大きさを有する画像である。
【0047】縮小率αは、たとえば予め表示手段22の
表示画面に表示されているウィンドウの画像のX軸およ
びY軸に平行な長さと、ステップa6において縮小され
たウィンドウの画像のX軸およびY軸に平行な方向の長
さとの比で表される。縮小率αを求める式を以下に示
す。
【0048】 α = Lx2/Lx1 = Ly2/Ly1 …(1) たとえばLx1は、予め表示画面に表示される画像であ
る図4のウィンドウAの画像32のX軸方向の長さであ
る。Lx2は、縮小された画像である図6のウィンドウ
Aの画像47のX軸方向の長さである。Ly1は、図4
のウィンドウAの画像32のY軸方向の長さである。L
y2は、図6のウィンドウAの画像47のY軸方向の長
さである。すなわち、縮小率αは、疑似的に設定される
奥行き方向の座標が1単位分奥行き方向奥に移動した場
合に、そのとき表示される表示画像を縮小する縮小率で
ある。また、縮小率と奥行き方向の位置とは正比例して
いる。本発明の実施のこの形態では、たとえば縮小率α
を90%に設定する。
【0049】また、表示画像46が表示画面に表示され
た状態から、さらにステップa1〜ステップa7の処理
を実行し、新たなウィンドウCをウィンドウAおよびウ
ィンドウBに重ねて生成したときに、表示画面に表示さ
れる表示画像51を図7に示す。表示画像51は、図6
の表示画像46を縮小率90%で縮小した相似形の画像
の上に、重ねて予め定められた大きさのウィンドウCの
画像52が描画されている。ウィンドウBの画像53
は、図6のウィンドウBの画像48を縮小率90%で縮
小した相似形の画像である。ウィンドウAの画像54
は、図6のウィンドウAの画像47を縮小率90%で縮
小した相似形の画像である。
【0050】このように、ウィンドウの画像は、そのウ
ィンドウの画像に別のウィンドウの画像が重ねられて表
示される度に、所定の縮小率αで縮小される。したがっ
て、新たなウィンドウが生成される度に、ウィンドウの
画像は相似形で小さくなる。情報処理装置1の使用者に
は、ウィンドウの画像が小さいことは、そのウィンドウ
に対して表示画面に直交して疑似的に設定される奥行き
方向の座標が後ろにあるように感じられる。
【0051】これによって、表示手段22の表示画面
に、新しいウィンドウを生成し表示する度に、既に生成
され表示されている古いウィンドウが奥行き方向の座標
軸に沿って、所定の間隔で後退していくように、視覚的
に感じさせることができる。また、表示画像内のウィン
ドウの画像は、本発明の実施のこの形態では図形の縦横
比が一定のままで相似形で縮小されるけれども、縦横比
は変更されても良い。
【0052】ステップa6において、表示手段22の表
示画面に表示される表示画像を縮小して描画する方法を
以下に説明する。第1の描画方法は、表示手段22の表
示画面に新たに表示される表示画像のデータを、メモリ
12に書込む際に既に表示画面に表示されている表示画
像のデータを、順次2×2ドットの合計4ドットを新た
な画像の1ドットとしてデータを変換する方法である。
【0053】たとえば、4ドット中2ドット以上黒色表
示が行われていれば、メモリ12の対応するアドレスの
領域に「1」をストアする。4ドット中2ドット未満の
ドットが黒色表示を行っている場合は、メモリ12の対
応するアドレスの領域に「0」をストアする。これによ
って、メモリ12には、縮小対象となる表示画像のX軸
方向およびY軸方向それぞれに、ドット数が1/2であ
る表示データがストアされる。このデータを用いて、新
たに表示される表示画像を構成する。
【0054】また、表示画面の描画方法の第2の例とし
ては、たとえば縮小率を90%とする場合、マトリクス
状に配置されるドットのデータを、基準位置から9ドッ
ト分のデータを順次対応する座標に対応させてストア
し、続いて第10番目のドットのデータをとばしてスト
アしないで、続けて11番目のドットのデータを9番目
のドットのデータと連続してストアする方法である。た
とえば、メモリ12にX軸方向のドットのデータを書込
むときに、10ドット分のデータのうち1ドットをとば
してストアする。同様に、Y軸方向のドットデータに関
しても、10ライン分のデータのうち1ライン分のデー
タをとばしてストアする。このような方法を用いること
によって、縮小対象となる表示画像のデータから、縮小
率90%で縮小された表示画像のデータを得ることがで
きる。また、縮小された表示画面の描画方法は、前述し
た方法以外の方法を用いてもよい。
【0055】図3のフローチャートにおいて、ステップ
a3で発生したイベントがウィンドウ生成を指示するイ
ベントでない場合には、ステップa8に進む。ステップ
a8では、発生したイベントが、既に表示手段22の表
示画面に生成され表示されているウィンドウの消滅を指
示するイベントであるか否かが判断される。そうである
ときにはステップa9に進み、そうでないときはステッ
プa2に戻る。
【0056】ステップa9では、表示手段22の表示画
面において、疑似的に設定される奥行き方向の一番手前
の位置に配置されるウィンドウの画像を消去する。同時
に画像が消去されたウィンドウに対応する処理動作を中
断または終了させて、ステップa10に進む。ステップ
a10では、一番手前のウィンドウが消去された表示画
像を倍率(1/α)で拡大して表示する。すなわち、消
滅されたウィンドウが生成される以前の表示画像を再び
表示画面に表示する。
【0057】たとえば、図7の表示画像51の表示画面
に表示されていた状態から、ウィンドウの消滅が指示さ
れて、ステップa8〜ステップa10の処理が実行され
ると、表示手段22の表示画面には、図6の表示画像4
6が表示される。予め図6の表示画像46が表示画面に
表示されていたならば、当該動作が終了すると、図4の
表示画像31が表示画面に表示される。表示画像の拡大
処理が終了すると、ステップa10からステップa2に
戻る。
【0058】表示画像内に複数表示されているウィンド
ウが互いに重なり合っている場合には、ステップa9に
おいて、最も手前に表示されるウィンドウの画像を消去
した後に、消去されたウィンドウが重なり、表示画像か
ら消去されていた他のウィンドウの画像を再び表示画像
した後に、画像全体を拡大する。
【0059】これによって、ウィンドウの生成および消
滅をさせる度に、それまでに表示画面に表示されている
ウィンドウの画像が縮小または拡大されて、視覚的にウ
ィンドウが奥行き方向に沿って前後に移動しているよう
に感じさせることができる。したがって、ウィンドウの
重なる順序や数をウィンドウの奥行き方向の位置として
疑似的に表現することができる。
【0060】本発明の実施の第2の形態を以下に説明す
る。発明の実施の第2の形態の情報処理装置は、発明の
実施の第1の形態の情報処理装置と類似の電気的構成を
有する。発明の実施の第2の形態においては、ウィンド
ウを生成/消滅させて、それまでに表示画面内に表示さ
れているウィンドウの画像を縮小また拡大するときに、
縮小した画像の色相、彩度、明度のうちの少なくとも1
つを変更して表示させる。
【0061】たとえば表示手段22が白黒表示を行う表
示手段である場合、縮小されたウィンドウの画像を白っ
ぽくなるように加工する。画像を加工する方法として
は、たとえば、メモリ12に縮小されたウィンドウの画
像のデータをストアするときに、ドットの表示状態のデ
ータを、予め描画された画像のデータとは無関係に1ド
ットおきに「0」に変更してストアすることが考えられ
る。また、表示手段22がたとえばカラー表示を行う表
示手段であるときには、縮小されたウィンドウの画像全
体の彩度を低下させる。
【0062】図8は、ウィンドウAが生成された状態か
ら続いてウィンドウBを生成した状態において、表示手
段の表示画面に表示される表示画像56である。表示画
像56は、図6の表示画像46と類似の形状を有する。
表示画像56のウィンドウAの画像57は、図6の表示
画像46のウィンドウAの画像47と比較して、ウィン
ドウの輪郭線など黒色表示されている部分が白っぽく明
度を向上させて表示されている。ウィンドウAの画像5
7に重なるように表示されるウィンドウBの画像48
は、ウィンドウBの予め定める大きさで表示されるとと
もに、予め定める表示色で表示されている。
【0063】図9は、図8の表示画像56が表示手段2
2の表示画像に表示されている状態から、新たにウィン
ドウCを生成したときの表示画像61である。図9の表
示画像61は、図7の表示画像51と類似の形状を有す
る。表示画像61のウィンドウBの画像62は、図7の
表示画像51のウィンドウの画像53と比較して、その
輪郭線など黒色表示されている部分が、全体として明度
を向上させて表示される。ウィンドウAの画像63は、
ウィンドウBの画像が重なるように表示される。かつ画
像63は、図7の表示画像51のウィンドウAの画像5
4と比較して、その輪郭線など黒色表示されている部分
の明度が向上されて表示されている。さらに表示画像6
1のウィンドウBの画像62と比較しても、その黒色表
示されている部分全体の明度が向上されて表示されてい
る。ウィンドウCの画像52は、ウィンドウA,Bの画
像63,62に重なるように、予め定める大きさおよび
表示色で表示される。
【0064】発明の実施の第3の形態の情報処理装置を
以下に説明する。発明の実施の第3の形態の情報処理装
置は、発明の実施の第1の形態の情報処理装置1と同様
の電気的構成を有する。本発明の実施のこの形態例で
は、ウィンドウが生成され、表示画面の表示画像にその
ウィンドウの画像が表示されている状態から新たにウィ
ンドウを生成すると、予め表示されていたウィンドウの
画像を縮小し、表示画面のウィンドウが表示されていな
い部分の表示領域の画像をウィンドウと同じ縮小率で縮
小し、表示画面にともに表示する。
【0065】図10は、本発明の実施のこの形態におい
て、ウィンドウAが予め表示されているときに、ウィン
ドウBの生成が指示されることによって、表示手段の表
示画面に表示される表示画像67である。表示画像67
は、図6の表示画像46と類似の画像である。表示画像
67には、縮小されたウィンドウAの画像47と重なる
ように、ウィンドウBの画像48が描画される。さらに
ウィンドウAおよびBの画像47,48が重なるように
枠線68が描画される。枠線68は、ウィンドウAだけ
が表示された表示画像31の全体を、ウィンドウAの画
像の縮小率と同じ縮小率αで縮小したときの外枠66に
対応するものである。また、表示画像67には、表示画
像67の表示領域の範囲を示す外枠70の各隅部と、枠
線68の各隅部との間に補助線69が描画されている。
【0066】このように、縮小されたウィンドウの画像
と対応する表示領域を枠線で示すことによって、視覚的
にウィンドウが元の表示位置から奥行き方向に後退した
ことを強調することができる。
【0067】図11は、表示手段22の表示画面にウィ
ンドウAおよびBが生成され表示されている状態から新
たにウィンドウCを生成し表示した状態を示す表示画像
71である。表示画像71は、図7の表示画像51と類
似の形状を有する。
【0068】表示画像71には、縮小されたウィンドウ
Aの画像54に重ねられて縮小されたBの画像53が表
示される。さらに、縮小されたウィンドウA,Bの画像
54,53に重ねられて、ウィンドウの画像52が表示
される。さらに表示画像71には、矩形の枠線72が描
画されて表示され、枠線72の内側に矩形の枠線73が
描画されて表示される。外枠74の4隅からはそれぞれ
補助線75が枠線72の角隅部を通り、枠線73の角隅
部に達するように描画されている。補助線69,75
は、たとえば破線で描画される。
【0069】このように、本発明の実施のこの形態で
は、生成されたウィンドウが重なるウィンドウの画像を
縮小して表示するとともに、縮小されたウィンドウが縮
小される前に表示されていた表示画面の表示領域をウィ
ンドウと同じ縮小率で縮小し、その縮小された表示領域
をたとえば枠線で表示する。これによって、重ねられ縮
小されたウィンドウが、新たに生成されたウィンドウよ
りも、疑似的に設定された奥行き方向の位置が奥にな
り、新たなウィンドウが生成される前の位置よりも表示
画面表面から遠ざかったことを視覚的に強調することが
できる。
【0070】また、表示手段22がカラー表示を行う表
示手段である場合、縮小された表示領域を縮小される前
の表示と色相、彩度、明度のうちのいずれか1つを変更
して表示するようにしてもよい。たとえば、図11の表
示画像71では、枠線72,73を描画しないで、表示
領域77〜79をそれぞれ異なる色相、彩度、および明
度のうちの少なくとも1つが異なる表示色で表示する。
【0071】表示領域77は、ウィンドウAの画像54
と縮小率が等しい領域であり、枠線73の内側の矩形の
領域である。表示領域78は、ウィンドウBの画像53
と縮小率の等しい矩形の領域であり、かつ表示領域77
を除いた領域である。表示領域78は、枠線73より外
側であり、枠線72よりも内側である。表示領域79
は、表示手段の表示画面の全体の矩形の表示領域であ
り、表示領域77,78を除いた領域である。
【0072】このように、ウィンドウの画像を縮小する
のに加えて、背景に縮小された表示領域を描画すること
によって、たとえば表示されるウィンドウの予め設定さ
れる大きさがそれぞれ異なる場合において、ウィンドウ
の疑似的な奥行き方向の位置関係、すなわちウィンドウ
の重なる生成順および重なる順を視覚的に明確に表示す
ることができる。
【0073】図10および図11の表示画像67,71
において、ウィンドウの画像47,48,52〜54と
枠線68,72,73とが重なる場合は、重なる部分の
枠線68,72,73を消去し、ウィンドウの画像を表
示する。これによって、ウィンドウ自体の表示に影響す
ることがなく、ウィンドウが奥行き方向に遠ざかったこ
とを視覚的に強調することができる。
【0074】本発明の実施の第4の形態の情報処理装置
を以下に説明する。発明の実施の第4の形態の情報処理
装置は、発明の実施の第1の形態の情報処理装置と同様
の構成を有する。本発明の実施のこの形態では、ウィン
ドウの配置を、疑似的な奥行き方向であるZ軸を含むX
YZ座標系で配置されているものとみなす。このような
ウィンドウの全体像を、Z軸が表示手段の表示画面と直
交する方向から見た正面図で示す表示画像と、Z軸が表
示画面と斜めに交わる方向から見た斜視図で示す表示画
像とを切換えて表示する。
【0075】図7に示す表示画像51には、ウィンドウ
A〜Cの画像52〜54が互いに重ねられて表示されて
いる。ウィンドウB,Aの画像53,54は、ウィンド
ウCの画像52よりも疑似的に設定される奥行き方向の
位置が奥にあるものとして、縮小されて表示されてい
る。このような表示画像51では、矩形の表示画像の左
上隅に原点81が設定され、原点81を通る紙面水平方
向に、図面12では右側にいくほど大きくなるX軸82
が設定される。同時に原点81を通り、紙面垂直方向下
方に向かって大きくなるY軸83が設定される。
【0076】図12は、表示画像51に設定されるXY
座標軸を示す図である。疑似的に設定される奥行き方向
であるZ軸は、X軸82およびY軸83に直交し、図1
2においては紙面に垂直に交わるように設定される。
【0077】表示手段の表示画面に、ウィンドウA〜C
が表示された表示画像51が表示されている状態で、予
め定められた入力手段のキーを操作したり、表示画面に
新たに表示されるメニュー画面のメニューを選択した場
合に、図13(1)に示す表示画像86を表示画面に表
示する。表示画像86では、ウィンドウA〜Cが疑似的
な奥行き方向であるZ軸座標を有し、立体的に重ねられ
ているように表示される。
【0078】図14は、たとえばメモリ10にストアさ
れるウィンドウ情報メモリのメモリ構成を示す図であ
る。ウィンドウ情報メモリ89には、総数記録領域9
0、およびウィンドウ記録領域91〜93が設定され
る。ウィンドウ記録領域には、番号領域94、名前領域
95、x座標領域96、y座標領域97、幅領域98、
高さ領域99、および処理手段領域100が設けられ
る。
【0079】ウィンドウ記録領域91〜93には、それ
ぞれウィンドウA、ウィンドウB、およびウィンドウC
の各データがストアされる。たとえば、ウィンドウAの
データをストアするウィンドウ記録領域91では、名前
領域95にウィンドウに付された名前である「A」がス
トアされる。x座標領域96およびy座標領域97に
は、表示画面に表示される矩形の画像の基準位置、たと
えば矩形の画像の左上隅の点のx座標である「220」
およびy座標「150」が、それぞれストアされる。
【0080】幅領域98には、ウィンドウの矩形の画像
のX軸方向の長さである「120」がストアされる。高
さ領域99には、ウィンドウの矩形の画像のY軸方向の
長さである「100」がストアされる。処理手段領域1
00には、ウィンドウAに対応して設定され、ウィンド
ウA内に処理結果が表示される処理動作を特定するデー
タ、たとえば処理動作の名称である「ABC」がストア
される。領域96〜99にストアされる数値は、そのウ
ィンドウが単独で表示画面に表示された場合において、
矩形のウィンドウを描画するのに用いられる数値であ
る。
【0081】番号領域94には、ウィンドウ番号である
「1」がストアされている。ウィンドウ番号とは、ウィ
ンドウの重なり順を示すものである。ウィンドウ番号が
大きいほど、複数のウィンドウが重ねられた状態で、そ
のウィンドウが重なりの上の方に配置されていることを
示す。たとえば、ウィンドウAには、ウィンドウ番号
「1」が与えられる。ウィンドウBは、「2」が与えら
れる。ウィンドウCには、番号「3」が与えられる。こ
のように、ウィンドウA,B,Cに付されたウィンドウ
番号は、ウィンドウAの上にウィンドウBが重なり、ウ
ィンドウBの上にウィンドウCが重なる状態を示してい
る。
【0082】複数のウィンドウの重なり状態を示すウィ
ンドウの全体像の斜視図である表示画像86には、ウィ
ンドウA,B,Cの斜視図である画像101〜103が
奥行き方向に所定の間隔をあけて配置される。また、表
示画像86には、画像101〜103と同じ視点から見
た場合のXYZ座標軸104が描画されている。XYZ
座標軸104は、X座標軸104a、Y座標軸104
b、およびZ座標軸104cからなる。X座標軸104
aおよびY座標軸104bは、画像101〜103の座
標軸104a,104bに平行な辺が、図7の表示画像
51の画像52〜54において座標軸82,83に平行
な辺に対応する辺であることを強調して示す。Z座標軸
104cは、ウィンドウが重なり合う重なり方向に等し
く、このウィンドウの全体像における奥行き方向を表
す。この奥行き方向は、図7において奥行き方向であっ
た表示画面に直行する方向、図13では参照符105で
示す紙面に直行する方向と交差する。
【0083】これによって、各画像が菱形で描画され、
かつ、それぞれ重なりを有して描画されている画像10
1〜103が、ウィンドウが奥行き方向に間隔をもって
立体的に配置されている状態を示す斜視図であることを
強調することができる。
【0084】ウィンドウ情報メモリ89には、ウィンド
ウを正面から見た状態を示すデータがストアされてい
る。このようなデータから、表示画像86に示されるよ
うな、ウィンドウの斜視図のデータを演算し、描画する
方法を以下に説明する。
【0085】最初に、表示画像86内に描画されている
複数のウィンドウの、各ウィンドウの奥行き方向の座標
であるz座標を求める。z座標は、ウィンドウ総数およ
び各ウィンドウのウィンドウ番号とに基づき、次式にし
たがって演算され決定される。
【0086】 Z =((Window Count)−(Window No.))×(定数) …(2) Window Countとは、ウィンドウ総数を示す。Window No.
とは、ウィンドウ番号を示す。定数とは、ディスプレイ
画面の大きさに基づき、予め決定された値である。すな
わち、定数は、Z軸方向全部を隣接して配置されるウィ
ンドウ間の間隔を示す。定数は、表示画面内に生成され
ているウィンドウの画像が斜視図にした場合に、全ての
ウィンドウの画像が表示画面内に表示されるような値に
設定される。
【0087】たとえば、表示画像86では、生成された
ウィンドウの数であるウィンドウ総数が3であるときに
は、ウィンドウ番号が「3」である。このときには、ウ
ィンドウCのz座標は「0」に決定される。ウィンドウ
番号が「2」のウィンドウBのz座標は、「100」に
設定される。ウィンドウ番号が「1」であるウィンドウ
Aのz座標は、「200」に設定される。すなわち、最
も新しく生成され、複数のウィンドウのうち最も上に重
ねられているウィンドウのz座標を0として、ウィンド
ウ番号が若くなり、ウィンドウがその上に多く重ねられ
ているウィンドウのz座標ほど値が大きくなり、最も奥
行き方向手前のウィンドウに対して、奥行き方向である
Z軸方向に遠くなる位置に配置されるように決定され
る。
【0088】表示画像86には、たとえば画像の左上隅
の点106を原点として、水平方向にX軸107が設定
される。同様に、原点を通り、画像86の垂直方向にY
軸108が設定される。さらに、原点を通り、X軸10
7およびY軸108と所定の角度をなして交差するZ軸
109が設定される。図13(2)は、表示画像86に
設定されるx,y座標を示す図である。
【0089】表示画像86の各ウィンドウの画像101
〜103を描画する場合には、X軸107を奥行き方向
の座標軸として設定し、式2から求められたz座標をあ
てはめる。また、Z軸109を画像101〜103の幅
方向であるX軸座標をあてはめる。すなわち、X軸10
7を奥行き方向であるZ軸、Z軸109を幅方向である
X軸とみなして画像101〜103を描画する。これに
よって、X軸方向の平行線と、Y軸方向の平行線とが直
交しないで交わるような菱形の図形を描画することがで
きる。
【0090】ウィンドウA,Bの画像101,102、
すなわちz座標が0以外のウィンドウの画像は、そのウ
ィンドウがz座標が0である位置に配置されたときに描
画される画像の大きさと比較して、縮小されて表示され
る。ウィンドウの画像の幅W1および高さH1は、それ
ぞれウインドウメモリ89にストアされる幅 width、高
さ height 、ウィンドウ総数およびウィンドウ番号に基
づき、次式にしたがって演算され、決定される。
【0091】 W1 =(width)×(0.9)(Window Count)-(Window No.) …(3) H1 =(height)×(0.9)(Window Count)-(Window No.) …(4) (0.9)はウィンドウの縮小率αであり、本発明の実
施のこの形態では90%に設定されている。
【0092】以上のように、求められたz座標や、幅W
1および高さH1の値およびウィンドウの名称や処理動
作の名称などのデータは、表示手段22の表示画像のデ
ータをストアする、たとえばメモリ12に設定されるバ
ッファにストアされる。
【0093】図15は、バッファ111のメモリ構成を
示す図である。バッファ111は、番号領域112、名
前領域113、x座標領域114、y座標領域115が
備えられ、それぞれウィンドウ番号、ウィンドウの名
称、およびウィンドウの画像の基準位置のx座標および
y座標がストアされる。また、バッファ111は、幅領
域116、高さ領域117を備え、式3および式4に基
づいて演算され、決定されたウィンドウの画像の縮小さ
れた幅W1および高さH1の値をそれぞれストアする。
処理手段領域118には、そのウィンドウに対応する処
理動作のプログラムの名称などがストアされる。さら
に、バッファ111はz座標領域119を備え、式2に
基づいて演算され決定されたz座標をストアする。
【0094】たとえば、幅領域116には、ウィンドウ
Aの画像の基準となる幅の値「120」を、(0.9)
2倍に縮小した幅の値である「97」がストアされる。
高さ領域117には、ウィンドウAの基準となる高さの
値「100」を、(0.9)2倍に縮小した値である
「81」がストアされる。中央処理装置7は、バッファ
111にストアされた値を用いて、表示手段22の表示
画面にウィンドウの斜視図の画像を描画する。
【0095】このように、ウィンドウの全体像を斜視図
として表すことによって、疑似的に設定された奥行き方
向の配置をより視覚的に明確に表示することができる。
また、ウィンドウを正面から見た状態の全体像と比較し
て、斜め方向から見た全体像は、疑似的に設定された奥
行き方向の位置を、ウィンドウの大きさだけで表示する
のではなく、奥行き方向の位置を示すz座標をともに表
示するので、奥行き方向の位置が視覚的により判りやす
くなる。さらに、ウィンドウを正面から見た場合の全体
図と比較して、その上に重なるウィンドウによって完全
に隠されていたウィンドウなども、その一部が前後のウ
ィンドウに重ならないで表れるように表示することがで
きる。
【0096】本発明の実施の第5の形態の情報処理装置
を以下に説明する。本発明の実施のこの形態の情報処理
装置は、発明の実施の第1の形態の情報処理装置と同様
の電気的構成を有する。本発明の実施のこの形態では、
ウィンドウの画像を正面から見た状態で表示するのとと
もに、ウィンドウの重なり状態を示す斜視図をともに表
示する。
【0097】図16は、本発明の実施のこの形態の情報
処理装置において、ウィンドウAが生成された状態にお
いて、表示手段の表示画面に表示される表示画像121
である。表示画像121は、図4の表示画像31と類似
の画像である。表示画像121には、ウィンドウAの画
像32が描画される。さらにウィンドウAの斜視図の画
像122が表示された斜視図123が描画されている。
斜視図123は、たとえば表示画像121の右下隅に描
画されている。
【0098】図17は、ウィンドウAが生成されている
状態から新たにウィンドウBが生成された状態におい
て、表示手段の表示画面に表示されるの表示画像126
である。表示画像126は、図6の表示画像46と類似
の画像である。表示画像126には、ウィンドウAの縮
小された画像47、およびウィンドウBの画像48が重
ねられて表示される。さらに、ウィンドウAの斜視図の
画像127およびウィンドウBの斜視図の画像128が
描画された斜視図129が描画される。
【0099】図18は、ウィンドウAおよびウィンドウ
Bが生成され状態から新たにウィンドウCが生成された
状態において、表示手段の表示画面に表示される表示画
像131である。表示画像131は、図7の表示画像5
1と類似の画像である。表示画像131には、ウィンド
ウCの画像52、ウィンドウBの縮小された画像53、
およびウィンドウAの縮小された画像54が重なりあっ
て描画される。さらに、表示画像131のたとえば右下
隅に、ウィンドウA〜Cの斜視図の画像132,13
3,134が描画された斜視図135がともに描画され
る。
【0100】このようにウィンドウA〜Cが生成された
状態から、ウィンドウCを消滅させると、表示手段の表
示画面に表示される表示画像は、図18の表示画像13
1から図17の表示画像126に変更される。同様に、
ウィンドウA,Bが生成された状態から、ウィンドウB
を消滅させると、表示手段の表示画面に表示される表示
画像は、図17の表示画像126から図16の表示画像
121に変更される。
【0101】このように、ウィンドウを生成したり、消
滅させたりするたびに、発明の実施の第4の形態で示し
たようなウィンドウの斜め方向からの全体像を示す斜視
図を、同一の表示画像内に常に表示することによって、
そのときに表示画像内に生成され、表示されている複数
のウィンドウの重なり状態を常に立体的に確認すること
ができる。これによって、ウィンドウの重なり状態がよ
り明確に視覚的に判りやすく表現される。
【0102】本発明の実施の第6の形態の情報処理装置
を、以下に説明する。本発明の実施のこの形態の情報処
理装置は、発明の実施の第1の形態の情報処理装置と同
様の電気的構成を有する。本発明の実施のこの形態で
は、表示画面の1番手前、すなわち疑似的な奥行き方向
の位置であるz座標が0である位置に表示されるウィン
ドウを、複数のウィンドウの相対的な位置を移動させる
ことなく変更し、切換える。
【0103】図19は、本発明の実施のこの形態のウィ
ンドウの切換え動作を説明するためのフロチャートであ
る。たとえば、ステップb1においては、ウィンドウ
A,B,Cの3つのウィンドウが生成されていて、か
つ、表示手段の表示画面には図6の表示画像46が表示
されているとする。すなわち、ウィンドウCは生成され
ているにも拘わらず、その画像が消去されている。この
状態からイベントが発生すると、ステップb1からステ
ップb2に進む。ステップb2では、イベントがウィン
ドウの切換え動作を指示するイベントであるか否かが判
断される。そうであるときは、ステップb3に進む。イ
ベントが別の動作を指示するためのイベントである場合
には、ステップb2からステップb4に進む。ステップ
b4では、イベントに対応するウィンドウの切換え以外
のその他の処理動作を実行して、ステップb5に進み、
処理を終了する。また、ステップb4で行われた処理動
作によってイベントが発生した場合には、ステップb4
からステップb2に戻り、発生したイベントについて判
断を行う。
【0104】イベントがウィンドウの切換えを指示する
ものである場合には、ステップb3において、当該イベ
ントが、表示手段の表示画面において、Z座標が0であ
るウィンドウを、現在配置されているウィンドウよりも
ウィンドウ番号が大きい新しいウィンドウに切換えるこ
とを指示するイベントであったか否かが判断される。そ
うであるときは、ステップb6に進み、そうでないとき
はステップb7に進む。
【0105】当該イベントが、新しいウィンドウに切換
えることを指示するものであるときには、ステップb6
において、現在、表示画面に表示されている表示画像を
所定の縮小率αで縮小してステップb8に進む。これ
は、現在表示されているウィンドウが、現在の奥行き位
置から1単位だけ奥へ移動すると設定され、各ウィンド
ウの画像をウィンドウの新たな奥行き位置に応じた縮小
率で縮小したことと等価である。
【0106】ステップb8では、縮小された表示画像に
重なるように切換えた新しいウィンドウを描画する。同
時に、縮小した表示画像の、新しいウィンドウの画像と
重なり合う部分の画像をして、新しいウィンドウを切換
えて表示する。これによって、たとえば表示画面に表示
される表示画像は表示画像46から表示画像51に切換
えられる。ウィンドウの切換えおよび表示動作が終了す
ると、ステップb8からステップb2に戻る。
【0107】ステップb3で入力されたウィンドウのイ
ベントが、新しいウィンドウに切換えることを指示する
ものではないと判断されたときには、ステップb3から
ステップb7に進む。ステップb7では、入力されたイ
ベントが、Z座標が0であるウィンドウを、現在配置さ
れているものよりもウィンドウの奥行き方向の位置が奥
にあるウィンドウに切換えることを指示するものである
か否かが判断される。そうであるときにはステップb9
に進み、そうでないときにはステップb7からステップ
b2に戻って切換え処理をやり直す。
【0108】当該イベントが古いウィンドウに切換える
ことを指示するものであるときには、ステップb9にお
いて、現在生成されているウィンドウの中で、z座標が
0または0に近い位置に配置されているウィンドウの画
像を消去する。このとき、ウィンドウは生成されたまま
である。さらに、最も手前のウィンドウを消去すると同
時に、表示画像の中で、その消去されたウィンドウによ
って今まで隠されており、表示画面から消去されていた
部分の画像を描画する。
【0109】1番手前の奥行き位置のウィンドウの画像
を消去するとステップb10に進み、現在表示画面に表
示される表示画像を所定の拡大率で拡大する。このとき
の拡大率は、ウィンドウを新しく生成したときに表示画
面を縮小する縮小率の逆数1/αで設定される。これに
よって、たとえば表示画面に表示される表示画像は、表
示画像46から、図4の表示画像31に切換えられる。
画面全体の拡大が終了すると、ステップb10からステ
ップb2に戻る。
【0110】このように、本発明の実施のこの形態で
は、ウィンドウの重なり順や配置位置などを変更しない
で、ウィンドウの画像を奥行き方向奥から奥行き方向手
前に移動させ、または逆に奥行き方向手前から奥行き方
向奥に移動させ、任意の重なり順序の位置のウィンドウ
の画像を、z座標が0となる表示画像内の1番手前の位
置に配置することができる。これによって、表示画面に
多数のウィンドウが生成されている場合において、ウィ
ンドウを容易に切換えることができる。
【0111】したがって、切換えたいウィンドウの画像
が画面内に必ず描写されていなくても、そのウィンドウ
を表示画面の1番手前に移動させ、切換えることができ
る。ウィンドウを選択するには、前述した切換え動作を
行って、たとえば奥行き方向の位置が最も手前に変更さ
れたウィンドウの画像の、タイトルバーにマウスのカー
ソルを一致させてクリックするなどして選択する。ゆえ
に多数のウィンドウの中から目的のウィンドウを選択す
ることが容易となる。
【0112】ウィンドウの切換えを指示するイベント
は、たとえば、表示画面内においてウィンドウの画像が
描画されていない領域に、所定のカーソルを移動させて
クリックしながら、マウスを手前方向または奥方向に移
動させることによって発生するようにしてもよい。マウ
スをクリックするとは、たとえば図20に示すマウス1
8を用い、マウスの移動に対応して移動するカーソルを
所定位置に配置し、使用者が筺体143をつかみ、右ボ
タン144aおよび左ボタン144b(総称するときは
「ボタン144」と称する)のいずれか一方をを押下し
た状態を示す。これによって、容易な操作でウィンドウ
をその重なり順に基づいて順次切換えることができる。
【0113】マウス18の筺体143を前後移動させる
と、筺体143内部に設置されている回転体145が回
転させられる。この回転体145の回転角および回転方
向は、センサ146によって検出される。ボタン144
が押下されたことによって発生するパルス出力およびセ
ンサ146の検出結果は、それぞれマウス制御手段17
に与えられる。また、センサ146の出力は、方向検出
手段147にも与えられる。方向検出手段147は、回
転体の回転方向を検出する。方向検出手段147は、予
め設定されている回転体の回転方向に応じてウィンドウ
を順次切換える方向を検出する。
【0114】たとえば、筺体143が矢符148方向に
動かされると、回転体145は矢符149方向に回転す
る。この回転方向が、予め定める回転方向と一致する場
合には、方向検出手段147は、ウィンドウの切換えが
設定されたと判断して、マウス制御手段17に出力を導
出する。
【0115】図21(1)は、ボタン144からマウス
制御手段17に与えられる出力を示す波形図である。図
21(2)は、センサ146からマウス制御手段17に
与えられる出力を示す波形図である。マウス18の押ボ
タン144が押下されると、所定のパルス150がマウ
ス制御手段17に与えられる。センサ146は、回転体
145が所定角度回転するたびに、矩形のパルス15
3,154,155を順次出力する。ボタン144を押
下したことを示すパルス151がマウス制御手段17に
与えられ、かつ、回転体145が所定角度回転したこと
を示すパルス153〜155が入力されると、中央処理
装置7はウィンドウの切換え動作を指示するイベントが
発生したものと判断して、ウィンドウの切換えを行う。
【0116】図22は、図20のマウス18を用いて入
力されるイベントから、ウィンドウの切換えのタイミン
グを検出する動作を説明するためのフロチャートであ
る。ステップc1からステップc2に進み、マウス18
のボタン144が操作されたか否かが判断される。操作
されない場合には、ステップc2に戻る。ボタン144
が操作され、所定のパルス信号151が入力されたこと
を検知すると、ステップc2からステップc3に進む。
ステップc3では、センサ146から回転体145の回
転角を示すパルス153が検出されたか否かが判断され
る。検出された場合には、前述した図19のフローチャ
ートに基づいて、表示手段の表示画面に表示する表示画
像を演算して、ステップc5に進む。ステップc5で
は、演算された表示画像を表示画面に表示して、ステッ
プc6に進む。
【0117】ステップc6では、パルス153に続く次
のパルス154が検出されたか否かが判断される。検出
されないときはステップc5に戻り、ステップc4で演
算された表示画像の表示を続行する。パルス154が検
出されたときには、ステップc6からステップc7に進
み、ウィンドウが切換えられた状態を示す表示画像を演
算して決定して、ステップc8に進む。ステップc8で
は、演算された表示画像を表示手段の表示画面に表示し
てステップc6に戻り、次のパルス155が入力される
ことを待つ。
【0118】以上の動作によって、マウス18を手前方
向または奥方向に移動させるだけで、重なっているウィ
ンドウを1つずつ、順次表示画面の1番手前に表示され
るように切換えることができる。すなわち、ウィンドウ
A,B,Cの3つのウィンドウが生成されている状態に
おいて、表示画面に表示される表示画像を、図4の表示
画像31、図6の表示画像46、図7の表示画像51の
順、またはこの逆の順で順次切換えることができる。
【0119】また、ウィンドウの切換え動作を行ってい
るときに、生成されているウィンドウの全体像を把握す
るために、表示画面を切換えて斜視図を表示させたり、
表示画面の一部に斜視図を常に表示させることもでき
る。この場合には、表示画像31,46が表示されてい
る状態においても、図13の(1)の表示画像86また
は図18の表示画像131の斜視図135のように、ウ
ィンドウA,B,Cの3つが表示されていることを示す
画像が表示される。これによって、表示画面に複数のウ
ィンドウが生成されている状態で、表示画面にそのうち
の一部のウィンドウだけが表示されている場合において
も、斜視図など確認のための表示画像を表示させること
によって、生成されている複数のウィンドウの重なり状
態および表示画面から画像が消去されているウィンドウ
の数や位置などのデータなどを得ることができる。
【0120】本発明の実施の第7の形態の情報処理装置
を、以下に説明する。本発明の実施のこの形態の情報処
理装置は、図1の情報処理装置と類似の構成を有する。
本発明の実施のこの形態では、ウィンドウ番号によって
管理され、生成順によって番号が付されているウィンド
ウ番号を切換え、ウィンドウの重なり順を変更する。
【0121】たとえば、ウィンドウA,B,Cが生成さ
れ、表示手段の表示画面に表示画像51が表示されてい
る状態から、イベントが発生すると図23のステップd
1からステップd2に進む。ウィンドウの移動を指示す
るイベントは、たとえば移動したいウィンドウの画像の
一部であるタイトルバーをマウスでクリックした状態
で、マウスを前後左右に移動させることによって発生さ
せる。
【0122】ステップd2では、発生したイベントがウ
ィンドウの移動を指示するイベントであるか否かが判断
される。そうであるときは、ステップd3に進み、そう
でないときはステップd4に進む。ステップd4では、
発生したイベントに基づいて、ウィンドウの移動以外の
処理動作が実行される。その他の処理動作においてイベ
ントが発生した場合には、ステップd2に戻る。イベン
トが発生しない場合には、ステップd5に進んで本フロ
ーチャートの処理を終了する。
【0123】発生したイベントがウィンドウの移動を指
示するイベントであるときには、ステップd3で、当該
イベントが指定したウィンドウを−Z方向に増加させる
ことを指示しているものであるか否かが判断される。す
なわち表示画面の奥行き方向手前方向に移動させること
を指示するイベントであるか否かが判断される。このイ
ベントは、たとえばウィンドウの画像のタイトルバーを
マウスの右ボタンを押下してクリックすることによって
発生させる。
【0124】発生したイベントが、指定したウィンドウ
を奥行き方向手前に移動させることを指示している場合
には、ステップd3からステップd6に進む。そうでな
い場合には、ステップd7に進む。ステップd6では、
移動対象となっいるウィンドウの現在、表示画面に表示
されている画像を消去する。ステップd6からステップ
d8に進み、指定されたウィンドウの画像を、消去され
た画像と比較して、イベントによって指定された位置の
奥行き方向の座標に応じた大きさに拡大して描画して表
示し、ステップd9に進む。ステップd9では、図14
のウィンドウ情報メモリ89の番号領域にストアされて
いるウィンドウ番号を、変更された奥行き位置に応じて
変更し、ステップd2に戻る。
【0125】発生したイベントが指定されたウィンドウ
を奥行き方向手前方向に移動することを指示するもので
はない場合には、ステップd3からステップd7に進
み、当該イベントが、指定されたウィンドウのz座標を
+Z方向に増加させることを指示するものであるか否か
が判断される。すなわち表示画面の奥行き方向奥に当該
ウィンドウを移動させることを指示するイベントである
か否かを判断する。奥行き方向奥に移動する場合にはス
テップd10に進み、そうでない場合にはステップd1
1に進む。ステップd10では、現在、表示画面に表示
されているウィンドウの画像を消去してステップd12
に進む。ステップd12では、指定されたウィンドウの
画像をイベントによって指定された奥行き位置に対応す
る大きさに縮小して描画して表示し、ステップd13に
進む。ステップd13では、ウィンドウを情報メモリの
番号領域のウィンドウ番号を、変更した奥行き方向の配
置位置に応じて変更し、ステップd2に戻る。これによ
って、ウィンドウの配置位置を奥行き方向前後に移動さ
せ、ウィンドウの重なり順序を変更することができる。
【0126】図24は、本発明の実施のこの形態におい
て、図7に示す表示画像51に表示された状態から、ウ
ィンドウAの画像54が表示されている位置の奥行き位
置よりも奥行き方向奥に移動させた状態を示す表示画像
156である。表示画像156は、図7の表示画像51
と類似の画像であり、同一の部分には同一の符号を付
し、説明は省略する。表示画像156のウィンドウBの
画像157は、図7の表示画像51のウィンドウBの画
像53よりも縮小されて表示されている。ウィンドウB
の画像157の縮小率は、ウィンドウAの画像54の縮
小率よりも小さい。
【0127】このように、ウィンドウの重なり順を変更
した場合には、ウィンドウ情報メモリにおいて管理され
ているウィンドウ番号が変更される。発明の実施の第6
の形態で説明された、ウィンドウの切換え動作において
は、その切換え順序は、ウィンドウ番号に基づいて決定
される。本発明の実施のこの形態に基づいてウィンドウ
を移動させた後に、発明の実施の第6の形態のウィンド
ウの切換え動作を実行した場合、ウィンドウの画像は、
たとえばウィンドウCの画像、ウィンドウAの画像に続
いてウィンドウBの画像が、この順序で、表示画面の最
も手前の位置に切換え移動される。
【0128】したがってウィンドウの移動を行うことに
よって、ウィンドウを生成した順に付されていたウィン
ドウ番号を変更することができる。すなわち、ウィンド
ウの生成順序とは関係なく、使用者が使いやすい順序と
なるように、ウィンドウの切換え順を変更することがで
きる。
【0129】また本発明の実施のこの形態では、ウィン
ドウの位置は、奥行き方向奥または手前に移動すること
ができるだけでなく、同一の奥行き位置において、X軸
方向またはY軸方向にウィンドウを移動させることもで
きる。
【0130】前述した図23のフローチャートにおい
て、ステップd7でイベントが指定したウィンドウを表
示画面奥行き方向奥に移動することを示すウィンドウで
はないと判断した場合、ステップd7からステップd1
1に進む。ステップd11では、イベントが指定したウ
ィンドウをXY方向に移動させることを指示するもので
あるか否かが判断される。そうであるときにはステップ
d14に進み、そうでないときにはステップd2に戻
る。
【0131】ステップd14では、現在、表示画面に表
示されているウィンドウの画像を消去してステップd1
5に進む。ステップd15では、ウィンドウの画像の基
準位置となるx座標およびy座標の値をイベントによっ
て指定された位置に変更する。さらに、変更されたx座
標、y座標をもとにして、消去したウィンドウの画像と
同一の大きさでウィンドウの画像を描画する。たとえ
ば、図24の表示画像156が表示手段の表示画面に表
示されている状態から、ウィンドウAの画像54に対
し、図23のフローチャートのステップd11,d1
4,d15の処理を実行して、ウィンドウをXY方向に
移動させることによって、図25に示す表示画像159
を得る。
【0132】表示画像159は、図24の表示画像15
6に類似の画像であり、同一の部分には同一の符号を付
け、説明は省略する。ウィンドウAの画像160の表示
されているXY方向の位置は、図24の表示画像156
のウィンドウAの画像54の表示されている位置よりも
x座標が増加する方向に移動されている。このように、
本発明の実施のこの形態の情報処理装置では、ウィンド
ウをXY方向に移動させることもできる。
【0133】本発明の実施の第8の形態の情報処理装置
を、以下に説明する。本発明の実施のこの形態の情報処
理装置は、発明の実施の第1の形態の情報処理装置1と
同様の電気的構成を有する。本発明の実施のこの形態で
は、ウィンドウを奥行き方向前後手前または奥に移動さ
せる際に、任意の2つのウィンドウの奥行き方向の位置
を同一位置に配置する。
【0134】ウィンドウの重なり順序を示す奥行き方向
の位置は、図14のウィンドウ情報メモリにおいて番号
領域94にストアするウィンドウ番号によって記録さ
れ、管理されている。ウィンドウ番号は、相対的な奥行
き方向の位置を示す。前述した発明の実施の第7の形態
において、ウィンドウの奥行き方向の位置を手前または
奥に移動させる際に、指定した移動させるウィンドウの
奥行き位置を、他のウィンドウの奥行き位置と同一の位
置に配置する。このときに、同一の奥行き方向の位置に
配置されるウィンドウの画像は、互いに重なり合わない
ように配置される。たとえば、図25の表示画像159
のウィンドウAの画像160と、ウィンドウCの画像5
2とのように、互いに重なり合っていないことが必要と
される。
【0135】たとえば、ウィンドウAを移動させる対象
として指定したウィンドウとして、ウィンドウAの奥行
き方向の位置を、ウィンドウCの奥行き方向の位置と同
一位置に設定して移動させる。このときに、ウィンドウ
Cのウィンドウ番号と、ウィンドウAのウィンドウ番号
とは同一のウィンドウ番号に設定される。これによっ
て、図26に示すように同一の奥行き方向の位置に、任
意の複数のウィンドウを配置することができる。
【0136】同一の奥行き位置に配置された複数のウィ
ンドウは、発明の実施の第6の形態で示したウィンドウ
の切換えにおいて、同時に奥行き方向奥または手前に移
動する。たとえば、任意の複数のウィンドウの画像が、
表示画面の奥行き方向の最も手前の位置に配置された次
に、さらに奥行き方向手前に移動されることが指示され
たときには、前記複数のウィンドウの画像は同時に消去
される。
【0137】このように、たとえば関連した処理動作の
処理結果が表示される複数のウィンドウを同一の奥行き
方向の位置に配置した場合には、関連したウィンドウを
切換える度にウィンドウの大きさが変更されることを防
止することができる。また、関連した動作の処理結果を
表示するウィンドウが、同時に表示画面の最も奥行き方
向手前の位置に切換え移動させることができるので、よ
り操作がしやすくなる。
【0138】発明の実施の第6〜第8の形態に示したウ
ィンドウの切換え動作や移動動作において、順次切換え
られる表示手段の表示画面に表示される表示画像は、ウ
ィンドウが切換えられる度に演算し、決定されるように
してもよい。また、各表示画面の画像のデータを予め演
算し、それぞれの表示画像をもとにメモリにストアする
ようにしてもよい。
【0139】また、発明の実施の第6〜第8の形態にお
いて、表示手段の表示画面に表示される画像は、発明の
実施の第2,第3,および第5の形態で説明された画像
であっても良い。
【0140】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、情報処理
装置は、表示画面に複数のウィンドウを生成し表示す
る。複数のウィンドウはその一部が互いに重なり合って
設定され、重なる順序に応じて奥行き方向の位置が設定
される。奥行き方向の位置を示す仮想的な座標軸は、表
示画面表面に設定される2次元の座標軸と直交するよう
に設定される。各ウィンドウの奥行き方向の位置は、ウ
ィンドウの重なる重なり位置が若いほど手前に設定さ
れ、古いほど奥に設定される。
【0141】表示画面に表示されるウィンドウの画像
は、奥行き方向の位置に応じて、手前にあるほど大き
く、奥にあるほど小さく設定される。これによって、ウ
ィンドウの重なる順序を、疑似的な3次元表示の奥行き
に対応させて表示することができる。したがって、表示
画面を目視しただけで、ウィンドウの重なり順序を明確
に確認することができる。
【0142】また本発明によれば、ウィンドウの奥行き
方向の位置は、等間隔に設定される。奥行き方向の位置
とウィンドウの画像の縮小倍率とは比例している。した
がって、ウィンドウの奥行き方向の深さと重なり順序と
が比例するので、任意のウィンドウの重なり位置を、ウ
ィンドウの縮小された大きさから明確に判断することが
できる。
【0143】さらにまた本発明によれば、表示手段に表
示されるウィンドウの画像は、奥行き方向の位置が奥で
あるほど、その表示色がたとえば彩度を低下させて表示
される。これによって、ウィンドウの重なり位置を、表
示画面を目視するだけでより明確に表示することができ
る。たとえば、表示される複数のウィンドウがそれぞれ
独自の大きさを有する場合などに、ウィンドウの重なり
位置をより明確にすることができる。
【0144】さらにまた本発明によれば、情報処理装置
では、現在表示されるウィンドウの上に新たなウィンド
ウが生成されると、ウィンドウが表示されていない表示
画面の矩形の表示領域を、縮小されるウィンドウの縮小
倍率に応じて縮小して、細線などを用いて表示する。ま
た縮小された表示領域は表示色の色相、彩度および明度
などを変更して表示する。これによって、元々表示され
ていたウィンドウが縮小されて表示されることを、視覚
的に強調して表示することができる。したがって、ウィ
ンドウの奥行き位置をより明確に表示する事ができる。
【0145】さらにまた本発明によれば、表示画面にウ
ィンドウの全体像の正面図の様態で表示されるウィンド
ウを、全体像の斜視図の様態に変更して表示する。これ
によって、重ね合わされたウィンドウの全体の重なりの
様子を、表示画面を目視して容易に判断することができ
る。また変更された表示様態の画像を、常に表示画面の
一部に表示しておき、ウィンドウの重なりの様子を常に
確認することができる。
【0146】また本発明によれば、情報処理装置は、表
示画面に設定される複数のウィンドウの画像を、その重
なり順序を保ったまま奥行き方向前後に移動させ、重な
り位置の若いものから順次的に消去することができる。
また奥行き方向の移動は、たとえばマウスのような回転
体の回転角と回転方向とによって、容易に指定すること
ができる。したがって、ウィンドウを閉じたりウィンド
ウの画像を移動したり変形させたりすることなく、任意
のウィンドウの画像を表示画面に表示される全てのウィ
ンドウの画像の中で、奥行き方向の位置が最も手前の位
置に移動させることができる。かつ、ウィンドウの画像
の移動をウィンドウを前後に移動させる感覚で、容易に
実施することができる。ゆえに、複数のウィンドウの中
から処理対象となるウィンドウを選択し、その画像に別
のウィンドウの画像が重ならない位置に配置する操作を
容易にすることができる。
【0147】さらにまた本発明によれば、ウィンドウの
重なり順序は使用者が任意に変更することができる。ウ
ィンドウの重なり順序は、最初の変更前にはウィンドウ
の生成順序に等しい。この重なり順序はウィンドウの移
動順序と等しく、重なり順序を変更することによって、
ウィンドウの移動順序を生成順とは無関係に、使用者が
設定することができる。したがって、当該装置のウィン
ドウの切換えの操作性をさらに向上させることができ
る。
【0148】さらにまた本発明によれば、本情報処理装
置では任意の複数のウィンドウの奥行き方向の位置を同
一位置に設定することができる。ウィンドウの移動順序
は奥行き方向の位置によって設定され、同一位置に設定
されたウィンドウの画像は同時に移動され消去される。
したがって、たとえば関連した処理の処理結果を表示す
るウィンドウを同時に移動させるので、より見易い表示
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態である情報処理装置
1の概略的な電気的構成を示すブロック図である。
【図2】図1の情報処理装置1の具体的な電気的構成を
示すブロック図である。
【図3】図1の情報処理装置において、出力手段5に出
力されるウィンドウを生成および消滅させる動作を説明
するためのフローチャートである。
【図4】ウィンドウAが単独で表示された表示手段22
の表示画面の表示画像31である。
【図5】図4の表示画像31のうち、ウィンドウAの画
像32が表示された領域36の画面描画を説明するため
の概念図である。
【図6】表示手段22の表示画面に表示される、ウィン
ドウAの画像47とウィンドウBの画像48とが描画さ
れた表示画像46である。
【図7】表示手段22の表示画面に表示される、ウィン
ドウAの画像54、ウィンドウBの画像53、およびウ
ィンドウCの画像52とが描画された表示画像51であ
る。
【図8】本発明の実施の第2の形態の情報処理装置にお
いて表示手段の表示画面に表示される、ウィンドウAの
画像57とウィンドウBの画像48とが描画された表示
画像56である。
【図9】本発明の実施の第2の形態の情報処理装置にお
いて表示手段の表示画面に表示される、ウィンドウAの
画像63、ウィンドウBの画像62、およびウィンドウ
Cの画像52とが描画された表示画像61である。
【図10】本発明の実施の第3の形態の情報処理装置に
おいて表示手段の表示画面に表示される、ウィンドウA
の画像47とウィンドウBの画像48とが描画された表
示画像67である。
【図11】本発明の実施の第3の形態の情報処理装置に
おいて表示手段の表示画面に表示される、ウィンドウA
の画像54、ウィンドウBの画像53、およびウィンド
ウCの画像52とが描画された表示画像71である。
【図12】本発明の実施の第4の形態の情報処理装置に
おいて、図4の表示画像31に設定されるX軸およびY
軸を示す図である。
【図13】本発明の実施の第4の形態の情報処理装置に
おいて表示手段の表示画面に表示される、ウィンドウ
A,B,Cの画像101,102,103が、ウィンド
ウの全体像を斜め上方から見るように描画された斜視図
を示す表示画像86、および表示画像86に設定される
X,Y,Z座標軸を示す図である。
【図14】メモリのウィンドウ情報メモリ89のメモリ
構成を示す図である。
【図15】メモリ12の斜視図の画像の情報をストアす
るバッファ111のメモリ構成を示す図である。
【図16】本発明の実施の第5の形態の情報処理装置に
おいて表示手段の表示画面に表示される、ウィンドウA
の画像32と斜視図123とが描画された表示画像12
1である。
【図17】本発明の実施の第5の形態の情報処理装置に
おいて表示手段の表示画面に表示される、ウィンドウ
A,Bの画像47,48と、斜視図129とが描画され
た表示画像126である。
【図18】本発明の実施の第5の形態の情報処理装置に
おいて表示手段の表示画面に表示される、ウィンドウ
A,B,Cの画像154,153,152と、斜視図1
35とが描画された表示画像131である。
【図19】本発明の実施の第6の形態の情報処理装置に
おいて、ウィンドウの切換え動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図20】マウス18の構造を説明するための簡略化さ
れた斜視図である。
【図21】マウス18から出力される信号を説明するた
めの波形図である。
【図22】本発明の実施の第6の形態の情報処理装置に
おいて、ウィンドウの切換えタイミングを検出する動作
を説明するためのフローチャートである。
【図23】本発明の実施の第7の形態の情報処理装置に
おいて、ウィンドウの移動動作を説明するためのフロー
チャートである。
【図24】本発明の実施の第7の形態の情報処理装置に
おいて表示手段の表示画面に表示される、ウィンドウ
A,B,Cの画像54,157,52が描画された表示
画像156である。
【図25】本発明の実施の第7の形態の情報処理装置に
おいて表示手段の表示画面に表示される、ウィンドウ
A,B,Cの画像160,157,52が描画された表
示画像159である。
【図26】本発明の実施の第8の形態の情報処理装置に
おいて表示手段の表示画面に表示される、ウィンドウ
A,B,Cの画像163,157,52が描画された表
示画像162である。
【符号の説明】
1 情報処理装置 2 入力手段 3 ウィンドウシステム管理手段 4 画像加工手段 5 出力手段 7 中央処理装置 9,10,11,12 メモリ 17 マウス制御手段 18 マウス 22 表示手段 31,46,51,56,61,67,71,86,1
21,126,131,156,159,162 表示
画像 123,129,135 斜視図 144 ボタン 145 回転体 146 センサ 147 方向検出手段

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のウィンドウ毎の表示すべき内容を
    それぞれストアするメモリからストア内容を読出して、
    表示手段の共通の表示画面に、少なくとも部分的に重ね
    て表示する情報処理装置の表示方法において、 各ウィンドウを、その大きさが表示手段の表示画面の奥
    行き方向の位置が手前になるほど大きく、奥になるほど
    小さくなるように表示することを特徴とする情報処理装
    置の表示方法。
  2. 【請求項2】 表示画面を有する表示手段と、 前記表示画面内に表示される複数のウィンドウ毎に対応
    して設けられ、各ウィンドウの表示内容をストアするメ
    モリと、 前記表示画面に表示されるウィンドウの奥行き方向の位
    置を設定する奥行き方向位置設定手段と、 奥行き方向位置検出手段の出力に応答し、各ウィンドウ
    の大きさを、奥行き方向の位置が奥になるほど、当該ウ
    ィンドウの画像の縮小倍率が小さくなるように設定する
    大きさ設定手段と、 大きさ設定手段の出力に応答し、そのウィンドウに対応
    する前記メモリにストアされるストア内容を読出して、
    大きさ設定手段で設定された大きさを有するウィンドウ
    で、ストア内容を表示させるように、ストア内容を演算
    するストア内容演算手段と、 前記表示画面内で、重なっているウィンドウの各ウィン
    ドウの重なり部分の画像のうち、奥行き方向の最も手前
    にある画像を表示させ、それよりも奥行き方向奥にある
    画像を表示しないようにする重なり部分制御手段とを含
    むことを特徴とする情報処理装置。
  3. 【請求項3】 前記奥行き位置設定手段は、ウィンドウ
    の表示されるべき奥行き方向の等間隔の位置を示す信号
    を導出して、大きさ設定手段に与えることを特徴とする
    請求項2記載の情報処理装置。
  4. 【請求項4】 ストア内容演算手段は、奥行き方向位置
    検出手段の出力に応答し、ウィンドウの奥行き方向の各
    位置に対応するウィンドウ毎に、色相、彩度、および明
    度の内の少なくとも1つを変化させて表示手段に表示さ
    せる表示色変更手段を含むことを特徴とする請求項2記
    載の情報処理装置。
  5. 【請求項5】 前記表示手段の表示画面に表示されてい
    る各ウィンドウの有する奥行き方向の位置に対応する縮
    小倍率を有する表示画面の縮小された表示領域を演算し
    て求める領域演算手段と、 領域演算手段の出力に応答し、表示画面の縮小された表
    示領域を、前記表示手段によって表示させる領域表示制
    御手段とを含むことを特徴とする請求項2記載の情報処
    理装置。
  6. 【請求項6】 表示画面の正面から見た形状は矩形であ
    り、 前記領域表示制御手段は、表示画面の縮小された表示領
    域を、枠状に細線で表示することを特徴とする請求項5
    記載の情報処理装置。
  7. 【請求項7】 前記領域表示制御手段は、表示画面の縮
    小された表示領域を、奥行き方向の各位置に対応する領
    域毎に、色相、彩度、および明度のうちの少なくとも1
    つを変化させて表示することを特徴とする請求項5記載
    の情報処理装置。
  8. 【請求項8】 前記重なり部分制御手段は、表示画面の
    縮小された表示領域およびウィンドウの画像における、
    前記表示領域とウィンドウとが重なった部分では、奥行
    き方向の位置が最も手前であるウィンドウの画像だけを
    表示画面の表示させ、他の画像を表示しないように制御
    することを特徴とする請求項5記載の情報処理装置。
  9. 【請求項9】 表示手段の表示画面に表示される複数の
    各ウィンドウを、斜視図の態様で予め定める方向に沿っ
    て間隔を開けて表示手段に表示させる表示方向変更手段
    とを含むことを特徴とする請求項2記載の情報処理装
    置。
  10. 【請求項10】 全てのウィンドウの奥行き方向の位置
    の移動を指示する信号を発生する移動方向指示発生手段
    と、 移動方向指示発生手段からの信号に応答し、奥行き方向
    位置検出手段から大きさ設定手段に与えられる各ウィン
    ドウの奥行き方向の位置を示す信号を変更させる表示位
    置変更手段と、 表示位置変更手段の出力に応答し、奥行き方向の最も手
    前にあるウィンドウに対し、その奥行き方向の位置を、
    次の奥行き方向手前の位置への移動を指示する信号が移
    動方向指示発生手段から与えられたときに、当該ウィン
    ドウの表示を消去する画像消去手段とを含むことを特徴
    とする請求項2記載の情報処理装置。
  11. 【請求項11】 全てのウィンドウの奥行き方向の位置
    の移動を指示する信号を発生する移動方向指示発生手段
    と、 移動方向指示発生手段からの信号に応答し、奥行き方向
    位置検出手段から大きさ設定手段に与えられる各ウィン
    ドウの奥行き方向の位置を示す信号を変更させる表示位
    置変更手段と、 表示位置変更手段の出力に応答し、奥行き方向の最も奥
    にあるウィンドウが、表示画面内の奥行き方向の最も奥
    の位置に達したときには、以後移動方向指示発生手段か
    らの信号が与えられることにかかわらず、全てのウィン
    ドウの奥行き方向の位置の移動を停止する画像移動停止
    手段とを含むことを特徴とする請求項2記載の情報処理
    装置。
  12. 【請求項12】 前記移動方向指示発生手段は、 基体と、 基体に設けられる回転体と、 回転体の回転角を検出する回転角検出手段と、 回転体の回転方向を検出する回転方向検出手段と、 回転角検出手段と回転方向検出手段との出力に応答し、
    回転体の回転方向の一方向をウィンドウの奥行き方向の
    位置の移動方向のうち手前方向として回転角に応じた信
    号を発生し、回転体の回転方向の他方向をウィンドウの
    奥行き方向の位置の移動方向のうち奥方向として回転角
    に応じた信号を発生する信号生成手段とを含むことを特
    徴とする請求項10または11に記載の情報処理装置。
  13. 【請求項13】 前記メモリは、複数のウィンドウに対
    し、相対的な奥行き方向の位置をストアする位置メモリ
    を含み、 ウィンドウの相対的な奥行き方向の位置の変更を指示す
    る信号を発生する位置変更信号発生手段と、 位置変更信号発生手段の出力に応答し、位置メモリのス
    トア内容を変更させる相対位置変更手段とをさらに含
    み、 大きさ設定手段は、奥行き方向位置検出手段の出力に応
    答し、かつ位置メモリにストアされた相対的な奥行き方
    向の位置に応じて、各ウィンドウの大きさを設定するこ
    とを特徴とする請求項10または11に記載の情報処理
    装置。
  14. 【請求項14】 前記位置変更信号発生手段は、表示手
    段の表示画面に表示されるウィンドウの相対的な奥行き
    方向の位置を、他のウィンドウの奥行き方向の位置と同
    一の位置に変更させることを指示する信号を発生するこ
    とを特徴とする請求項13記載の情報処理装置。
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