JP2009058991A - ウィンドウ表示システム、方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】ウィンドウを表示する際の操作性や視認性を向上することを目的とする。
【解決手段】ウィンドウを表示するウィンドウ表示システムにおいて、表示情報の所定領域を拡大表示する場合(図2(b)参照)に、ウィンドウ44、46ごとに拡大率j1、j2を設定して表示する。このようにすることで、仮想3次元空間領域にある3次元ウィンドウの奥行き方向に関する情報に対して拡大率を設定することによって2次元および3次元ウィンドウが混在して表示されている場合であっても、拡大領域におけるウィンドウの視認性を向上させることができる。
【選択図】 図2

Description

本発明はパーソナルコンピュータなどの情報機器におけるディスプレイの画面表示に関し、特に仮想3次元表示を行なうウィンドウ表示システムなどに関する。
従来より、コンピュータなどの情報機器におけるディスプレイの表示画面には、複数のウィンドウを表示させて使用する形態が一般的である。表示画面領域は有限であるため、そこに多くのウィンドウ情報を表示させるためには、基本的にはディスプレイの解像度を上げる必要がある。しかしながら、ハード的な制約やコスト的な見地、また、表示される文字などの内容の大きさが小さくなるなどの問題から、実現困難である場合が多い。
そこで、同じ解像度であっても、仮想的に表示画面領域を拡大させて表示させる方法が提案されている。例えば、仮想デスクトップと呼ばれ、仮想的に表示可能な領域を増やし、実際に表示できる領域として参照する方法がこれにあたる。
この方法は、ウィンドウの重なりを少なくできるが、1画面に同時表示できるウィンドウは限られているので、本質的な解決策とはなっていない。
また、半透明ウィンドウや一時的に脇に避けるウィンドウなどがソフトウェアで実現されているが、これらの方法も本質的な解決策になっているとは言い難い。
一方、表示効率という側面では、仮想的に表示画面領域を3次元領域として、画面領域を仮想的に奥行き方向に拡げて、ウィンドウを表示させる方法が提案されている。例えば、ウィンドウシステムにおいて、その表示に3次元的な背景および3次元的なウィンドウを用い3次元的なウィンドウの配置、操作を行なえるようにしたことによって、ウィンドウの収納効率が高まり、心理的に画面を広く感じさせる。
また、情報相互間の識別性およびウィンドウ操作の自由度を向上させるという提案がなされている(特許文献1参照)。
また、特許文献1に開示された技術にウィンドウ分析手段を加えて、ウィンドウの配置位置を3次元空間内で決定し、ウィンドウが3次元空間において奥行き方向に傾けて配置させて表示させるという提案がなされている(特許文献2参照)。
一方で、ディスプレイ画面上の小さなオブジェクトを選択することのできる入力イベントの発生方法に関して、処理開始の動作に応答して、表示画面の所定領域を拡大して表示する拡大表示ウィンドウを表示する。そして、拡大表示ウィンドウにおいて入力操作が検出されたときに、該ウィンドウに対応する所定領域での入力イベントを実行するという提案がなされている(特許文献3参照)。
特公平7−21752号公報 特許第3504467号公報 特開2003−50653号公報
3次元空間にウィンドウを配置した場合には、画面の奥行き方向に画面から離れて配置されたウィンドウは、画面から仮想的な距離が長くなるので、ウィンドウの表示内容が縮小して表示されることになる。したがって、表示する情報量は増やすことができるが、一方で、奥行き方向の仮想的距離によっては、表示する画像の大きさが小さくなるため、視認性が低下する。
また2次元の空間に配置されたウィンドウにおいて、画面の一部分だけを拡大して表示させるアプリケーションとして、画面の特定領域を拡大表示するいわゆる「拡大鏡」というアプリケーションがある。この「拡大鏡」は、操作者が指定した領域(矩形などの任意の形状)を所定の倍率で拡大した表示画像を任意の画面内の位置に表示するものである。しかしながら、3次元空間に配置されたウィンドウに、「拡大鏡」のアプリケーションを適用するのみでは、表示内容に対して拡大率が一定のため、視認性を向上させることができない。
また特許文献3に関しても、3次元空間に配置されたウィンドウについては、全く考慮されていない。このため、複数のウィンドウが拡大領域に表示された場合に、各々の3次元空間内での奥行き方向の距離や回転方向などが異なっている場合には、操作性や視認性が低下するという課題があった。
本発明は係る実情に鑑みてなされたものであり、上述した課題を解消して視認性を向上させたウィンドウ表示システムを提供することを目的とする。
本発明のウィンドウ表示システムは、ディスプレイの画面上に複数のウィンドウを表示するウィンドウ表示システムにおいて、前記画面上に座標情報を入力する入力手段と、前記入力手段により、指示された領域をキャプチャするキャプチャ手段と、前記指示された領域に複数のウィンドウの少なくとも一部が含まれる場合に、前記複数のウィンドウそれぞれに対して独立した拡大率を設定する拡大率設定手段と、前記キャプチャした画像に対して、前記拡大率を適用し、拡大表示する拡大表示手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明のウィンドウ表示方法は、ディスプレイの画面上に複数のウィンドウを表示するウィンドウ表示方法において、前記画面上に座標情報を入力する入力工程と、前記入力工程により、指示された領域をキャプチャするキャプチャ工程と、前記指示された領域に複数のウィンドウの少なくとも一部が含まれる場合に、前記複数のウィンドウそれぞれに対して独立した拡大率を設定する拡大率設定工程と、前記キャプチャした画像に対して、前記拡大率を適用し、拡大表示する拡大表示工程と、を有することを特徴とする。
また、本発明のプログラムは、ディスプレイの画面上に複数のウィンドウを表示するウィンドウ表示をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記画面上に座標情報を入力する入力ステップと、前記入力ステップにより、指示された領域をキャプチャするキャプチャステップと、前記指示された領域に複数のウィンドウの少なくとも一部が含まれる場合に、前記複数のウィンドウそれぞれに対して独立した拡大率を設定する拡大率設定ステップと、前記キャプチャした画像に対して、前記拡大率を適用し、拡大表示する拡大表示ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明では、3次元空間領域にウィンドウを配置した場合において、画面の奥行き方向で表示内容が縮小された状態であっても、各ウィンドウに独立した拡大率を適用して拡大表示させるようにした。これにより、視認性が向上したウィンドウ表示システムを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
<システム構成の概略説明>
まず、図1を用いて、本発明のウィンドウ表示システムの概略構成を説明する。
図1において、1は、液晶ディスプレイ装置などで構成される表示部である。2は、表示部1の表示を制御する表示制御部である。3は、本システム全体を制御するCPUである。4は、マウスなどで構成される入力部である。5は、プログラムや表示データを保存するメモリである。6は、後述する3次元ウィンドウ画像に表示する画像を貼り付けるテクスチャマッピング部である。7は、2次元空間領域に表示する2次元ウィンドウ画像を生成する2次元ウィンドウ画像生成部である。8は、3次元空間領域に表示する3次元ウィンドウ画像を生成する3次元ウィンドウ画像生成部である。9は、2次元ウィンドウおよび3次元ウィンドウの表示する位置を変更するウィンドウ画像位置変更部である。10は、3次元ウィンドウの表示する方向を変更するウィンドウ画像方向変更部である。
11は、ウィンドウの表示情報をコントロールするためのコントロール領域判定部である。コントロール領域判定部11は、メニュー画像である、例えば、ウィンドウタイトルバー(ウィンドウ最大化、最小化、閉じるなどのアイコン)、メニューバー、スクロールバーなどの表示領域(以下、コントロール領域とよぶ)を表示情報から判断する。12は、コントロール領域に関する部品の属性などのデータを管理するコントロール部品データ管理部である。13は、コントロール領域に関する部品のイメージを管理するコントロール部品イメージ管理部である。14は、コントロール領域の表示する位置(座標情報)を決定するコントロール部品位置決定部である。15は、コントロール領域をウィンドウ画像に付加するコントロール部品付加部である。16は、指定された領域をキャプチャするキャプチャ部である。
以上のような構成において、仮想3次元表示領域に3次元ウィンドウや2次元ウィンドウを表示し、3次元空間の奥行き方向にある表示画像が小さく視認性が低下した場合に、ウィンドウの表示内容を所定領域に含まれるウィンドウごとに拡大率設定を適宜行う。本発明によるウィンドウ表示システムは、このように拡大して表示することで、視認性を向上させるものであり、後述する構成および処理にしたがって動作する。
<2次元ウィンドウおよび3次元ウィンドウの表示に関する説明>
図2(a)、(b)は、本装置を用いたディスプレイ装置が表示するウィンドウ表示の一例である。
図2(a)の図中、21は、ディスプレイ装置が表示する画面である。22は、2次元平面に表示する2次元ウィンドウである。23および24は、仮想3次元空間領域に表示する3次元ウィンドウである。
図2(b)は、画面内にウィンドウを表示するための座標軸であり、仮想3次元空間領域を表すX,Y,Z軸から構成され、例えば画面の左下を原点(0,0,0)として、各ウィンドウが表示される。
3次元ウィンドウは、画面の奥行き方向、すなわちZ軸方向の空間を利用して配置される。例えば、図2(a)に示す3次元ウィンドウ23は、2次元ウィンドウ22をZ軸方向に移動させて、さらにX軸方向およびY軸方向に所定値移動させてコピーした場合を示している。また、3次元ウィンドウ24は、2次元ウィンドウ22の左端の辺(Y軸方向)を軸としてX軸からZ軸方向へ回転させ、さらにX軸方向およびY軸方向に所定値移動させてコピーした場合を示している。
2次元ウィンドウの表示画像は、2次元ウィンドウ画像生成部7で生成され、3次元ウィンドウの表示画像は、3次元ウィンドウ画像生成部8で生成される。そして、生成された各々のウィンドウは、ウィンドウ画像位置変更部9で表示位置を決定し、画面に表示することになる。
なお、3次元ウィンドウに関してはZ軸方向およびX軸またはY軸の回転方向が、ウィンドウ画像方向変更部10によって決定される。
図2(a)の図中、25および26は、ウィンドウの表示情報をコントロールするメニュー画像のコントロール領域である。このコントロール領域に表示するコントロール部品のデータ管理および選択は、コントロール部品データ管理部12で行われる。また、コントロール部品のイメージをあらかじめ設定された所定の大きさおよび形状に変換する動作が、コントロール部品イメージ管理部13で行なわれる。
そして、イメージ変換されたコントロール部品を画面上のどこに配置するか位置を決定する処理が、コントロール部品位置決定部14で行なわれる。そして、決定した位置に、イメージ変換したコントロール部品を表示領域に付加する処理が、コントロール部品付加部15で行なわれる。
図2(a)において、2次元ウィンドウ22と3次元ウィンドウ23および24を比較すると、3次元ウィンドウ23は、ウィンドウ全体が縮小されたように表示される。したがって、3次元ウィンドウ23のコントロール領域も縮小されて表示されている。一方で、3次元ウィンドウ24は、ウィンドウの右側がZ軸方向へ傾いたために右側に行くにしたがって画像が縮小されて表示される。
このように、仮想3次元空間に3次元ウィンドウを表示した場合には、Z軸方向(奥行き方向)に配置された表示内容が縮小されるので、ウィンドウの表示内容の視認性が低下するという問題がある。
また、従来においては、図6に示すように、カーソル66近傍の拡大指定領域65に対して、キャプチャした表示内容を一定の拡大率でレンダリングした表示内容を別の拡大ウィンドウ領域67に拡大して表示するように動作する。しかしながら、例えば、2次元ウィンドウ63と3次元ウィンドウ62が隣接して表示されている場合に、拡大指定領域65の領域を別のウィンドウにて拡大表示する際、ウィンドウの属性にかかわらず、拡大率が一定に設定されている。このため、3次元ウィンドウ62の表示内容が、拡大ウィンドウ領域67においても、視認性が悪いままであることがわかる。以上のような状態を改善するために、本発明は以下のように、拡大表示する動作を行う。
<指示領域の拡大表示に関する説明>
図3および図4は、本システムにおける指示領域の拡大表示方法に関して説明するための図であり、ウィンドウ表示の一例である。まず、図3を用いて、3次元ウィンドウと2次元ウィンドウが表示されている場合について説明する。
いま、図3(a)に示すように、3次元ウィンドウ31と2次元ウィンドウ32が表示されていて、操作者により、33の領域が拡大する領域として指定された場合、本システムは以下のように動作する。
まず、拡大指示領域33に含まれる各ウィンドウの属性について判断される。この場合、拡大指示領域33には、3次元ウィンドウ31と32が含まれるので、各ウィンドウの部分領域について、2次元ウィンドウであるか3次元ウィンドウであるかが判定される。よって、3次元ウィンドウの場合は、拡大指示領域33に含まれる領域について概略のZ軸方向の距離が判定される。
なお、この距離は、3次元ウィンドウ31の属性情報から、Y軸またはX軸についての回転角度およびウィンドウ内の位置により概略のZの値、つまり仮想的な奥行き方向の位置を算出することになる。いま、3次元ウィンドウ31における拡大指示領域33に含まれる領域の概略Z軸の距離Z=l1であるとする。なお、2次元ウィンドウである場合には、Z=0である。つまり、Zについて、3次元ウィンドウ31と32の拡大指示領域33における関係は、l1>0となる。
したがって、あらかじめ設定されているZに対する拡大係数のテーブルを参照して、例えば、図3(b)に示すように、拡大領域36において、3次元ウィンドウ31に対応する拡大領域34に対しては、拡大係数k1が独立して適用される。同様に2次元ウィンドウ32に対応する拡大領域35に対しては、拡大係数k2が独立して適用される。
なお、Z軸上の距離Zの値が大きいほど、拡大係数は大きくなるので、k1>k2の関係が成り立つ。
つぎに、図4を用いて、3次元ウィンドウが複数表示されている場合について説明する。いま、図4(a)に示すように、3次元ウィンドウ41と42が表示されていて、操作者により、43の領域が拡大する領域として指定された場合、本システムは以下のように動作する。
まず、拡大指示領域43に含まれる各ウィンドウの属性について判断される。この場合、拡大指示領域43には、3次元ウィンドウ41と42が含まれるので、各ウィンドウの部分領域について、2次元ウィンドウであるか3次元ウィンドウであるかが判定される。この場合3次元ウィンドウであるので、拡大指示領域43に含まれる領域について概略のZ軸方向の距離がそれぞれのウィンドウについて判定される。
なお、この距離は、先述したように、3次元ウィンドウ41の場合は、その属性情報から、Y軸についての回転角度から算出され、同様にウィンドウ42の場合は、その属性情報から、X軸についての回転角度から算出されることになる。
いま、3次元ウィンドウ41における指示領域43に含まれる領域の概略Z軸の距離がZ=m1であるとする。また、ウィンドウ42における指示領域43に含まれる領域の概略Z軸の距離はZ=m2であるとする。このとき、m1<m2の関係にあるとき、図4(b)に示すように、拡大領域46において、3次元ウィンドウ41に対応する拡大領域44に対しては、拡大係数j1が適用される。同様にウィンドウ42に対応する拡大領域45に対しては、拡大係数j2が適用され、Zが大きいほど、拡大係数は大きくなるので、j1<j2の関係が成り立つ。
なお、Z軸の距離ZのXY平面における位置は、所定領域内における各ウィンドウの中心位置、端部、重心位置、領域内の平均値から選択することが可能で、必要なZ値の精度によって適宜選択することができる。
そして、Z値によって決定する拡大係数は、メモリ5にテーブルとして保存されており、CPU3によって、適宜読み出されて使用される。ここで、拡大指示領域内におけるウィンドウ属性の判断に関して補足すると、ウィンドウの属性が、3次元ウィンドウであっても表示される画面は2次元の実空間であり、入力部4は2次元の空間に対して座標の指示が行なわれる。
したがって、指示領域ウィンドウに対して拡大率を決定するためには、指示位置に対して、対象となるウィンドウが2次元ウィンドウであるのか、または3次元ウィンドウであるのかの属性を判断する必要がある。
そして、対象となるウィンドウが、3次元ウィンドウである場合は、そのウィンドウが3次元空間でどのような位置に配置しているかを判断する必要があるため、先述したように、指示位置に対するZ軸の距離を判定して、拡大率を決定する必要がある。
<指示領域の拡大表示の動作に関する説明>
図5は、入力部4で指示された領域を拡大表示する動作を説明するためのフローチャートである。なお、この動作は、CPU3で制御されて実行される。
ステップS101で、プログラムが開始すると、ステップS102で、CPU3は、拡大表示アプリケーションを実行するためのコマンドがあるかどうかを確認する。
拡大表示を行うモードはアプリケーションメニューとして画面上に表示され、操作者が入力手段により該アプリケーションのメニューを指示することによってコマンドが送信される。
ステップS102でコマンドを受信した場合には、ステップS103に進み、CPU3は、操作者が拡大表示する領域を指定するときのアプリケーションから発行される領域指定コマンドを受信する。そして、同時に指定された領域の座標データを取得する。
次に、ステップS103で得られた座標データにしたがって、ステップS104で、CPU3は、指定された領域をキャプチャ部16でキャプチャし、メモリ5に保存する。
次に、ステップS105で、CPU3は、ステップS104で獲得したキャプチャ画像に対して、ウィンドウが含まれているかどうかを検出し、含まれている場合には該ウィンドウが、2次元表示か、または3次元表示かどうかを判定する。
3次元表示であれば、仮想3次元空間領域での空間位置(回転軸、回転角度、Z軸上の距離情報)を判定してウィンドウの属性パラメータ(変換パラメータ)として、メモリ5に保存される。
そして、ステップS106で、CPU3は、ステップS105で判定された各パラメータにしたがって、各ウィンドウに対して拡大率が設定される。
次に、ステップS107で、CPU3は、キャプチャした画像に対して、ウィンドウ領域を切り出して、ウィンドウごとに設定された拡大率を適用し、レンダリングした画像を合成して、メモリ5に再保存する。
そして、ステップS108で、CPU3は、拡大表示アプリケーションにおいて、拡大した結果を表示する拡大表示ウィンドウ領域にステップS107で得られた再構成したレンダリング画像を表示する。
以上のようにして、操作者が指示した所定領域を拡大表示することができるが、指示する領域(拡大しようとする領域)と拡大した結果を表示する領域は、画面上の別ウィンドウに表示してもよい。また、あらかじめ所定領域を拡大した領域がカーソルと同期して移動するように構成してもよい。
すなわち、従来の動作に対して、本願の構成を付加するかたちで動作させることが可能である。すなわち、拡大する所定領域に属性の異なるウィンドウが存在する場合に各ウィンドウに対して拡大率を設定することで動作するアプリケーションは本願の内容に包含される。
また、拡大表示するだけでなく、特許文献3にあるような拡大表示領域においてコントロール可能な構成であっても同様である。
ところで、ウィンドウの属性パラメータは、先述したような仮想3次元空間領域における位置だけでなく、2次元ウィンドウそのものの拡大率に関するパラメータを判定する。
これにより、複数の2次元ウィンドウが指示領域に含まれている場合は、各ウィンドウの拡大率に対応した新たな拡大率を設定して、レンダリングすることによって、同様の効果を得ることができる。
また、各ウィンドウの属性パラメータを判定して設定する拡大率は、拡大表示領域に含まれるウィンドウの相互関係によって設定してもよい。例えば、2次元ウィンドウの倍率がiとすると3次元ウィンドウの属性パラメータで判定したZ値をhとしたとき、3次元ウィンドウの拡大率をh/2*iとするように関連付けて設定してもよい。
以上説明したように、本発明を適用すれば2次元および3次元ウィンドウが混在して表示されている場合であっても、拡大領域におけるウィンドウの視認性を向上させることができる。
なお、本発明を実現するために、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコード(コンピュータプログラム)を記録した記憶媒体を用いても良い。この場合には記憶媒体をシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによって本発明の目的が達成される。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(基本システム或いはオペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行う場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれてもよい。この場合には、書き込まれたプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行ってもよい。
本発明の実施形態の概略構成を説明するためのブロック図である。 本発明の実施形態のウィンドウ表示を説明するための図である。 本発明の実施形態のウィンドウの部分拡大に関する説明をするための図である。 本発明の実施形態のウィンドウの部分拡大に関する説明をするための図である。 本発明の実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。 従来システムの課題を説明するための図である。
符号の説明
1 表示部
2 表示制御部
3 CPU
4 入力部
5 メモリ
6 テクスチャマッピング部
7 2次元ウィンドウ画像生成部
8 3次元ウィンドウ画像生成部
9 ウィンドウ画像位置変更部
10 ウィンドウ画像方向変更部
11 コントロール領域判定部
12 コントロール部品データ管理部
13 コントロール部品イメージ管理部
14 コントロール部品位置決定部
15 コントロール部品付加部
16 キャプチャ部

Claims (7)

  1. ディスプレイの画面上に複数のウィンドウを表示するウィンドウ表示システムにおいて、
    前記画面上に座標情報を入力する入力手段と、
    前記入力手段により、指示された領域をキャプチャするキャプチャ手段と、
    前記指示された領域に複数のウィンドウの少なくとも一部が含まれる場合に、前記複数のウィンドウそれぞれに対して独立した拡大率を設定する拡大率設定手段と、
    前記キャプチャした画像に対して、前記拡大率を適用し、拡大表示する拡大表示手段と、を備えることを特徴とするウィンドウ表示システム。
  2. 前記ウィンドウが前記画面の仮想3次元表示領域に表示されるウィンドウであることを特徴とする請求項1に記載のウィンドウ表示システム。
  3. 前記拡大率設定手段は、前記ウィンドウが前記仮想3次元表示領域に3次元で表示される場合に、前記入力手段の座標情報と、前記画面の仮想的な奥行き方向の位置とから、前記複数のウィンドウそれぞれに対して拡大率を設定することを特徴とする請求項2に記載のウィンドウ表示システム。
  4. 前記拡大率設定手段は、3次元で表示されたウィンドウと該ウィンドウを2次元表示した場合の変換パラメータによって、前記複数のウィンドウそれぞれに対して拡大率を設定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のウィンドウ表示システム。
  5. 前記拡大率設定手段は、指示された領域に含まれるウィンドウの属性パラメータを相互に関連付けることにより、前記複数のウィンドウそれぞれに対して拡大率を設定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のウィンドウ表示システム。
  6. ディスプレイの画面上に複数のウィンドウを表示するウィンドウ表示方法において、
    前記画面上に座標情報を入力する入力工程と、
    前記入力工程により、指示された領域をキャプチャするキャプチャ工程と、
    前記指示された領域に複数のウィンドウの少なくとも一部が含まれる場合に、前記複数のウィンドウそれぞれに対して独立した拡大率を設定する拡大率設定工程と、
    前記キャプチャした画像に対して、前記拡大率を適用し、拡大表示する拡大表示工程と、を有することを特徴とするウィンドウ表示方法。
  7. ディスプレイの画面上に複数のウィンドウを表示するウィンドウ表示をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記画面上に座標情報を入力する入力ステップと、
    前記入力ステップにより、指示された領域をキャプチャするキャプチャステップと、
    前記指示された領域に複数のウィンドウの少なくとも一部が含まれる場合に、前記複数のウィンドウそれぞれに対して独立した拡大率を設定する拡大率設定ステップと、
    前記キャプチャした画像に対して、前記拡大率を適用し、拡大表示する拡大表示ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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