JPH09221225A - ごみ分離貯留装置 - Google Patents

ごみ分離貯留装置

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JPH09221225A
JPH09221225A JP3195996A JP3195996A JPH09221225A JP H09221225 A JPH09221225 A JP H09221225A JP 3195996 A JP3195996 A JP 3195996A JP 3195996 A JP3195996 A JP 3195996A JP H09221225 A JPH09221225 A JP H09221225A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機器の削減、コストの低減、収集センターの
スぺースの圧縮化、及び設計的自由度の拡大を図ること
ができるごみ分離貯留装置を得ること。 【解決手段】 耐圧容器31内を高強度フィルタにより
2室に画成して、一方に建物のごみ投入口に連なる輸送
管1を、他方にブロワの吸引側に連なる風管33を、そ
れぞれ接続して、輸送管側の室を貯留室に、ブロワ側の
室を排気室に、それぞれ形成し、かつ貯留室内の底部に
は、貯留室内に貯留したごみの排出装置をそのごみ搬送
方向を可逆可能に設置するとともに、貯留室の排出装置
両端側に、それぞれごみ排出用の出口を設けたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、輸送管内を空気輸
送されてきたごみを空気から分離して貯留するととも
に、ごみの種類に応じて振り分けて排出することのでき
るごみ分離貯留装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、輸送管内を空気輸送されてき
たごみを収集センターで空気から分離して貯留するごみ
分離貯留装置は知られている。図9はこのような従来の
ごみ分離貯留装置を説明するための収集センターの平面
図、図10は図9のAーA線矢視方向より見た側面図で
ある。
【0003】収集センターには、輸送管1内を空気輸送
されてきたごみと空気とを分離するサイクロン集塵機か
らなる分離機2と、分離機2で分離されたごみを貯留排
出する貯留排出ドラム3と、輸送管1内の空気を分離機
2を経由して吸引することにより輸送管1内に空気流を
発生させる直列配置された3台のブロワ4と、これらブ
ロワ4よりも下流側に配置され、分離機2で分離されな
い微細なダストを濾布等を透過させることにより捕集す
るパネルフィルタ5と、パネルフィルタ5よりも下流側
に配置され、ブロワ4の圧縮により昇温した空気を冷却
する冷却器6と、冷却器6よりも下流側に配置され、空
気に含まれるごみの臭いを除く脱臭装置7と、脱臭装置
7よりも下流側に配置され、ブロワ4から発生する騒音
を減衰させる消音器8と、脱臭され消音された空気を大
気に放出するための排気ダクト9と、分離機2とブロワ
4との間の吸引経路内に配置されてブロワ4により吸引
される風量を計測するベンチュリ計11と、吸引経路内
に設置されている各種のバルブ(排出弁や遮断弁および
吸気弁)を駆動するためのコンプレッサ12と、ベンチ
ュリ計11で計測した風量に基づいてブロワ4やコンプ
レッサ12等の駆動系を制御するとともに、各バルブの
開閉タイミング制御等を行う制御装置13とが設置され
ている。
【0004】また、輸送管1は、収集センター内にて2
つに分岐され、これら分岐管14,15への切換が切換
装置16により行われるようになっている。分岐管1
4,15の先には、それぞれ遮断弁17,17を介して
分離機2,2が接続され、これら分離機2,2の出口1
8,18(図10に一方のみ示す)に、コンベア19,
19からなる連続排出装置を介して貯留排出ドラム3,
3が接続されている。
【0005】貯留排出ドラム3,3は、内面に図示しな
い螺旋羽根を有し、それぞれモータ21,21により回
転させられて、一旦貯留したごみを螺旋羽根の押し出し
作用により他端側に搬送し、二次輸送手段であるパッカ
ー車22側へ排出する機能を持っている。
【0006】ブロワ4から遠い側の分離機2とブロワ4
との間、及びブロワ4から近い側の分離機2とブロワ4
との間の吸引経路内には2台の遮断弁23,23が設け
られており、これら遮断弁23,23を相対的に開閉制
御することによって、分離機2,2のいずれか一方への
ごみの空気輸送を選択できるようになっている。また、
吸引経路内のブロワ4の手前にはコントロール弁24が
配置され、風量調整を行えるようになっている。
【0007】このようなものにおいて、輸送管1内を空
気輸送されてきたごみは、切換装置16により選択され
た分岐管14又は15を通り、対応する分離機2内で空
気と分離され下方へ落下する。一方、分離機2内でごみ
と分離された空気は、ブロワ4により吸引されてこれを
通過し、圧縮されて排出側のパネルフィルタ5で微細な
ダストが捕集され、冷却器6で冷却されてから脱臭装置
7でごみの臭いが除かれ、消音器8を経て排気ダクト9
から大気に放出される。分離機2の底部で受けたごみ
は、出口18から連続排出装置すなわちコンベア19に
排出され、コンベア19によって貯留排出ドラム3に運
ばれ、一旦貯留される。貯留排出ドラム3内の貯留ごみ
は、ごみ収集日に収集にきたパッカー車22に、ドラム
回転による螺旋羽根の押し出し作用と、貯留排出ドラム
3の排出口外部に設置されているベルトコンベア25に
より排出され、焼却場等に輸送されて廃棄処分される。
【0008】収集センター内にて輸送管1を2つに分岐
して2系統の設備を構築するのは、収集日の異なる可燃
ごみと不燃ごみを分離して貯留できるようにするためで
ある。
【0009】前記以外にごみを空気輸送して分離貯留す
るものとしては、本出願人により既に提案されている特
願平6ー38485号(特開平7−247005号公
報)に示されるもの(以下、第2従来例という)があ
る。この第2従来例のものは、耐圧容器内を高強度フィ
ルタにより2室に画成して、一方に建物のごみ投入口に
連なる輸送管を、他方にブロワの吸引側に連なる風管
を、それぞれ接続して、輸送管側の室を貯留室に、ブロ
ワ側の室を排気室に、それぞれ形成し、貯留室の一端に
ごみ排出用の排出弁を設けたものである。また、貯留室
内の底部に、この貯留室内に貯留したごみを前記排出弁
側に搬送する排出装置を設置したものである。また、排
気室内の空気流通経路の途中に脱臭フィルタを設置した
ものである。
【0010】この第2従来例のものにおいては、ブロワ
の吸引側に配置された耐圧容器部で、ごみの分離、ダス
トの捕集、分離・捕集されたごみやダストの貯留、排
出、ごみから分離された空気の脱臭を全て行うことがで
きるので、前述の第1従来例(図9,図10)のものの
分離機、貯留排出ドラム、パネルフィルタ、脱臭装置等
の統合、共有化を図ることができ、その分収集センター
のスぺースを圧縮することができる。
【0011】しかしながら、この第2従来例のものにお
いても、可燃ごみと不燃ごみを分離して貯留するため
に、収集センター内にて輸送管を2つに分岐して2系統
の設備を構築しているのが実情である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のご
み分離貯留装置は、可燃ごみと不燃ごみを分離して貯留
するために、いずれも収集センター内にて輸送管を2つ
に分岐して2系統の設備を構築している。このため、以
下のような問題があった。 輸送管に接続する分岐管を選択するための切換装置が
必要である。 輸送管から分離機に至る系路内(分岐管)に遮断弁
(2台)が必要である。 分離機が2台必要である。 各分離機とブロワとの間の吸引経路内に遮断弁(2
台)が必要である。 前記〜の理由から、コスト(メンテナンスコスト
を含む)が高く、収集センターのスぺースの圧縮化にも
限界がある。 輸送管は配置計画の制限が大きいため、本数(配管系
統)はできるだけ少なく、かつ配置の自由度を大きくで
きるようにすることが望まれるが、2系統になるとそれ
ができない。
【0013】本発明は、叙上の点に鑑み、機器の削減、
コストの低減、収集センターのスぺースの圧縮化、及び
設計的自由度の拡大を図ることができるごみ分離貯留装
置を得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の発明
に係るごみ分離貯留装置は、耐圧容器内を高強度フィル
タにより2室に画成して、一方に建物のごみ投入口に連
なる輸送管を、他方にブロワの吸引側に連なる風管を、
それぞれ接続して、輸送管側の室を貯留室に、ブロワ側
の室を排気室に、それぞれ形成し、かつ貯留室内の底部
には、貯留室内に貯留したごみの排出装置をそのごみ搬
送方向を可逆可能に設置するとともに、貯留室の排出装
置両端側に、それぞれごみ排出用の出口を設けたもので
ある。この請求項1の発明において、輸送管内を空気輸
送されてきたごみやダストは、耐圧容器内を大きく2室
に画成している高強度フィルタによって貯留室内で空気
と分離され、貯留室内に全て貯留される。そして貯留室
内に一旦貯留されたごみやダストは、可燃ごみや不燃ご
み等の貯留ごみの種類に応じて決められた出口側へ排出
装置により搬送され、出口より外部に排出される。ごみ
の種類の判定は、日によって収集されるごみの種類が決
まっているので、収集日によって判定する。また建物等
のごみ投入口設備側にごみの種類に応じた複数の投入口
が設置されている場合は、これら投入口のそれぞれに排
出弁を設けて、これら排出弁の開閉を、日あるいは時間
をずらせて行うことにより、ごみの種類の判定を行う。
このように、耐圧容器内にてごみの分離、ダストの捕
集、分離・捕集されたごみやダストの貯留、ごみの種類
に応じた振り分け、排出を全て行うことができ、従来必
要であった分岐管、切換装置、収集センター内の配管系
に設けられていた遮断弁(2台+2台=4台)を不要に
できる。また、ごみと空気を分離する分離機が従来は2
台必要であったものが耐圧容器1台で済み、機器の大幅
な削減が図れ、建設費が安く、収集センターのスぺース
の圧縮化が可能となり、建設費を安く抑えることができ
る。また、配管系統が1系統となり、配管本数が減っ
て、その分、設置スペースにゆとりが生じ、設計的自由
度が拡大する。また、構成機器がシンプルとなった分、
トラブルの発生が少なくなり、かつメンテナンスに要す
る時間も短くて済み、メンテナンスコストを削減するこ
とができる。
【0015】また、本発明の請求項2の発明に係るごみ
分離貯留装置は、少なくとも一方の出口を、気密機能を
有するコンベアに接続したものである。この請求項2の
発明においては、装置出口を、気密機能を有するコンベ
アに接続したので、出口に排出弁を設ける必要がなくな
って、ごみの連続排出が可能となる。
【0016】また、本発明の請求項3の発明に係るごみ
分離貯留装置は、少なくとも一方の出口に、排出弁を設
けたものである。この請求項3の発明においては、出口
に、排出弁を設けたので、装置を高位置に配置すれば、
自然落下を利用してごみを貯留排出ドラムや二次輸送手
段であるパッカー車等に直接排出することが可能とな
り、また装置を低位置に配置した場合には、排出したご
みを貯留排出ドラムやパッカー車等に移送する手段に通
常のコンベアを利用することができ、その分、設計的自
由度が拡大する。
【0017】また、本発明の請求項4の発明に係るごみ
分離貯留装置は、少なくとも一方の出口に、気密機能を
有するコンベアまたは排出弁を設け、コンベアまたは排
出弁を貯留ドラムに接続したものである。この請求項4
の発明においては、比較的に収集量の多いあるいは二次
輸送手段であるパッカー車が収集にくるまでの時間的間
隔の長い特定種類のごみを、優先的に貯留ドラム移送す
ることにより、ごみの振り分け貯留を効率的に行うこと
ができ、かつ貯留室の容量を実質的に拡大することがで
きる。
【0018】また、本発明の請求項5の発明に係るごみ
分離貯留装置は、貯留室の底部エリアを、平面的に見て
貯留室上部エリアとほぼ同じかあるいはそれよりも若干
大きくなるように設定したものである。この請求項5の
発明において、ブロワの吸引圧力、換言すれば空気輸送
時の慣性力を利用して貯留室内で圧縮されるごみは、排
出装置の上部で貯留室周側壁により拘束されて身動きで
きない状態(以下、この状態を棚吊りという)に置かれ
る傾向にあるが、貯留室の底部エリアを上部エリアとほ
ぼ同じかあるいはそれよりも若干大きくなるように設定
することにより、重力によるごみの下方への移動をスム
ーズに行わせることができ、ごみの棚吊りによる閉塞を
未然に防ぐことができる。
【0019】また、本発明の請求項6の発明に係るごみ
分離貯留装置は、ごみの排出装置を、そのエリア内に平
面的に見て貯留室上部エリアがほぼ納まる大きさに設定
したものである。この請求項6の発明においては、排出
装置へごみを案内するガイドが不要となり、その分貯留
室が本来持っている容積を十分に活用することができ
る。このため、貯留室外郭の高さ、幅、長さが同一で
も、従来に比しごみ貯留スペースの大幅な増加が可能と
なり、貯留容量を約2倍に高めることができる。
【0020】また、本発明の請求項7の発明に係るごみ
分離貯留装置は、貯留室の底部または側部に、外部より
空気を導入するための空気導入弁を設置したものであ
る。この請求項7の発明においては、空気輸送時の慣性
力を利用して貯留室内で圧縮されているごみの塊の外側
より外部空気が導入されて、貯留室内の圧力が変動する
ので、棚吊り状態や排出装置を押し付けている状態(以
下、これらをまとめて閉塞状態という)にあるごみが揺
り動かされて隙間が発生し、この隙間を通じて導入外部
空気の排気室側への流れが発生し、これが突破口となっ
て閉塞が解除される。このため、ごみを案内するガイド
などにより、底部エリアが上部エリアよりも小さくなっ
ている貯留室であってもごみの閉塞を防止でき、ごみの
排出が可能となる。
【0021】また、本発明の請求項8の発明に係るごみ
分離貯留装置は、ごみ排出時にブロワを断続的に運転す
ることにより、空気導入弁より空気を導入するようにし
たものである。この請求項8の発明においては、ブロワ
の断続運転に伴って空気導入弁より貯留室内に空気が導
入されるので、貯留室内の圧力が変動を繰り返し、この
圧力変動の度にごみが揺り動かされる。このため、隙間
が発生し易くなり、閉塞の解除をより確実に行わせるこ
とができる。
【0022】また、本発明の請求項9の発明に係るごみ
分離貯留装置は、ごみの排出装置を、ベルトコンベアか
ら構成するとともに、コンベアベルトのスリップを検出
するスリップ検出器を設け、スリップ検出器の検出信号
に基づき空気導入弁より空気を導入するようにしたもの
である。この請求項9の発明においては、ごみの閉塞状
態をコンベアベルトのスリップを検出するスリップ検出
器により自動的に検出できるとともに、コンベアベルト
のスリップ時に空気導入弁から空気を導入することによ
り閉塞を解除でき、コンベアへのごみ荷重を軽減するこ
とができる。このため、ごみの排出をスムーズに行わせ
ることができる。
【0023】また、本発明の請求項10の発明に係るご
み分離貯留装置は、貯留室内のベルトコンベア両端側の
少なくとも一方に、当該部位のごみ排出用出口からのご
み排出を規制可能な揺動板を設けたものである。この請
求項10の発明においては、揺動板によって一方のごみ
排出用出口部へのごみの落ち込みを規制できるので、ご
みの排出装置がワンウェイ方式のベルトコンベアからな
る従来システムへの適用が可能となるばかりでなく、従
来システムへ組み込んだ場合には従来システムにはなか
ったごみ閉塞解除機能を付加することができ、更に従来
システムをごみ振り分け方式のシステムへと拡張する際
にもそのまま利用することができ、汎用性を持たせるこ
とができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
実施形態1.以下、図示実施形態により本発明を説明す
る。図1は本発明の請求項1,2,4の発明に係るごみ
分離貯留装置を説明するための収集センターの平面図、
図2は図1のBーB線矢視方向より見た側面図であり、
各図中、前述の従来例(図9,図10)に相当する部分
には同一符号を付してある。
【0025】本実施形態のごみ分離貯留装置は、収集セ
ンター内に耐圧容器31を設置し、耐圧容器31内を高
強度フィルタ32により上下2室に画成して、一方に建
物のごみ投入口に連なる輸送管1を、他方にブロワ4の
吸引側に連なる風管33を、それぞれ接続して、輸送管
1側の室を貯留室34に、ブロワ4側の室を排気室35
に、それぞれ形成し、かつ貯留室34内の底部には、貯
留室内に貯留したごみの排出装置すなわちスクリューコ
ンベア36を正逆回転可能に設置するとともに、貯留室
34のスクリューコンベア36の両端側に、それぞれご
み排出用の出口37,38を設け、一方の出口37を、
排出ごみをパッカー車22に直接搬送するための気密機
能を有するコンベア39からなる連続排出装置に接続す
るとともに、他方の出口38を、同じく気密機能を有す
るコンベア41からなる連続排出装置を介して貯留排出
ドラム3に接続している。気密機能を有するコンベア3
9は、図2に示すように水平部とこれに連続する傾斜部
とを有する管体39aと、管体39aの水平部内に回転
自在に設置されたスクリュー39bとから構成され、か
つ傾斜部は先端が末広がり状にその断面積が拡大するよ
うに形成され、この傾斜部内にスクリュー39bによっ
て搬送されたごみを押し込むことにより、先端からごみ
を連続的に排出できるようになっている。すなわちコン
ベア39は、ブロワ4による吸引力を受けながらスクリ
ュー39bによって傾斜部に押し込まれるごみにより、
気密が保たれるようになっているとともに、傾斜部を末
広がり状に形成することにより、ごみ詰まりが防止され
るようになっている。コンベア41もコンベア39と同
様に構成された管体41aとスクリュー41bを備えて
いる。また、排気室35内には脱臭フィルタ42が設置
されている。なお、43はスクリューコンベア36の駆
動モータ、44はコンベア39の駆動モータである。そ
れ以外の構成は前述の従来例のものと同様である。
【0026】本実施形態のごみ分離貯留装置において、
輸送管1内を空気輸送されてきたごみやダストは、耐圧
容器31内を大きく2室に画成している高強度フィルタ
32によって貯留室34内で空気と分離され、貯留室3
4内に全て貯留される。そして、この時に捕獲したごみ
やダストが可燃ごみの場合は、この可燃ごみを貯留排出
ドラム3に通ずる出口38側にスクリューコンベア36
により搬送し、出口38よりコンベア41上に排出し、
コンベア41により貯留排出ドラム3に移送して一時貯
留する。
【0027】不燃ごみの収集日には、貯留室34内の可
燃ごみを貯留排出ドラム3に全て移し、貯留室34内を
空にしてから不燃ごみを収集し、収集した不燃ごみを自
治体のパッカー車22がくるまで貯留室34内に一時貯
留しておく。パッカー車22が収集にきたら、貯留室3
4内の不燃ごみをコンベア39に通ずる出口37側にス
クリューコンベア36により搬送し、出口37よりコン
ベア39上に排出し、コンベア39によりパッカー車2
2に搬送する。貯留室34内より不燃ごみを全て排出し
たら、可燃ごみの収集を再開する。なお、可燃ごみのパ
ッカー車22への排出は貯留排出ドラム3より行う。
【0028】貯留室34内へのごみ収集時に高強度フィ
ルタ32によってごみから分離された空気は、排気室3
5内の脱臭フィルタ42によって臭気が除かれ、ブロワ
4により吸引されてこれを通過し、圧縮されて消音器8
を経て排気ダクト9から大気に放出される。
【0029】このように、本実施形態のごみ分離貯留装
置においては、耐圧容器31内にてごみの分離、ダスト
の捕集、分離・捕集されたごみやダストの貯留、ごみの
種類に応じた振り分け、排出、分離された空気の脱臭を
全て行うことができ、従来必要であった分岐管、切換装
置、収集センター内の配管系に設けられていた遮断弁
(2台+2台=4台)を不要にできる。
【0030】また、ごみと空気を分離する分離機が従来
は2台必要であったものが耐圧容器31の1台で済み、
機器の大幅な削減が図れ、建設費が安く、収集センター
のスぺースの圧縮化が可能となり、建設費を20〜25
%安く抑えることができる。
【0031】また、配管系統が1系統となり、配管本数
が減って、その分、設置スペースにゆとりが生じ、設計
的自由度が拡大する、あるいは収集センターのスぺース
を圧縮することができる。つまり、収集センターのスぺ
ースとして従来192m2 必要であったものを144m
2 まで約25%削減することができる。
【0032】また、構成機器がシンプルとなった分、ト
ラブルの発生が少なくなり、かつメンテナンスに要する
時間も短くて済み、メンテナンスコストを削減すること
ができる。つまり、メンテナンスコストとして従来50
0万円必要であったものを400万円まで削減すること
ができる。
【0033】また、貯留室34の出口37,38を、そ
れぞれ気密機能を有するコンベア39,41に接続する
ようにしたので、出口37,38に排出弁を設ける必要
がなくなって、ごみの連続排出が可能となる。
【0034】実施形態2.図3は本発明の請求項1,
3,4の発明に係るごみ分離貯留装置を説明するための
収集センターの平面図、図4は図3のCーC線矢視方向
より見た側面図、図5は図3のDーD線矢視方向より見
た正面図であり、各図中、前述の第1の実施形態(図
1,図2)に相当する部分には同一符号を付してある。
【0035】この実施形態のごみ分離貯留装置は、脱臭
装置7を従来同様に外部配置するとともに、耐圧容器3
1Aの貯留室34底部の各ごみ排出用出口に、それぞれ
排出弁37A,38Aを設け、これら排出弁37A,3
8Aをそれぞれ通常の(気密機能を持たない)コンベア
39A,41Aを介して貯留排出ドラム3,3に接続し
たものである。それ以外の構成は前述の第1の実施形態
のものと同様である。
【0036】この実施形態のごみ分離貯留装置において
は、不燃ごみの量が多くなり、耐圧容器31Aの貯留室
34の容量が不足するようなことがあっても、不燃ごみ
を可燃ごみと同様に専用の貯留排出ドラム3に一時貯留
することができるので、貯留室34の容量を実質的に拡
大することができる。
【0037】なお、この実施形態においては耐圧容器3
1Aを貯留排出ドラム3,3とをほぼ同一高さ位置に設
置したものを例に挙げて説明したが、耐圧容器の各ごみ
排出用出口には、それぞれ排出弁37A,38Aが設け
られているので、耐圧容器31Aを貯留排出ドラム3,
3よりも高位置に設置するようにすれば、自然落下を利
用してごみを直接貯留排出ドラム3,3に排出すること
ができ、これによって耐圧容器31Aと貯留排出ドラム
3,3とを接続するために用いていたコンベア39A,
41Aを不要にすることができる。更に貯留排出ドラム
を介さずにパッカー車へ排出する場合でも、自然落下を
利用することにより直接パッカー車へ排出することがで
き、これによって耐圧容器31Aとパッカー車との間の
搬送手段を全て不要にすることができる。
【0038】ところで、前述の第1の実施形態では耐圧
容器の各ごみ排出用出口のそれぞれを気密機能を有する
コンベアに接続したものを、前述の第2の実施形態では
耐圧容器の各ごみ排出用出口のそれぞれに排出弁を設け
たものを、それぞれ例に挙げて説明したが、ごみ排出用
出口の一方を気密機能を有するコンベアに接続し、他方
に排出弁を設けるようにしてもよく、このような形態を
とらせることにより収集センターのスペースに応じた設
置が容易となる。
【0039】実施形態3.図6は本発明の請求項1,
5,6の発明に係るごみ分離貯留装置の要部である耐圧
容器を概略的に示す側面断面図、正面図、及び上面図で
あり、各図中、前述の第1の実施形態(図1,図2)に
相当する部分には同一符号を付してある。
【0040】この実施形態のごみ分離貯留装置は、耐圧
容器31Bの貯留室34の底部エリアを、平面的に見て
貯留室上部エリアとほぼ同じかあるいはそれよりも若干
大きくなるように設定するとともに、貯留室34底部に
設置されるごみの排出装置36を、並設された一対の大
型のスクリューコンベア36A,36Bから構成し、こ
れらスクリューコンベア36A,36Bのエリア内に、
平面的に見て貯留室上部エリアがほぼ納まるように設定
したものである。
【0041】また、耐圧容器31B内上部に高強度フィ
ルタ32により画成される排気室35を、アングル状の
2つの高強度フィルタ32A,32Bによって左右に分
割して形成し、これら分割した排気室35A,35B
に、ブロワの吸引側に連なる風管33A,33Bをそれ
ぞれ接続するとともに、耐圧容器31Bの排気室35
A,35Bの間に形成される空隙部(貯留室の一部)の
エリア内に輸送管1を接続したものである。それ以外の
構成は前述の第1の実施形態のものと同様である。
【0042】この実施形態のごみ分離貯留装置におい
て、ブロワの吸引圧力、換言すれば空気輸送時の慣性力
を利用して貯留室34内で圧縮されるごみは、スクリュ
ーコンベア36A,36Bの上部で棚吊り状態に置かれ
る傾向にあるが、貯留室34の底部エリアを上部エリア
とほぼ同じかあるいはそれよりも若干大きくなるように
設定することにより、重力によるごみの下方への移動を
スムーズに行わせることができ、ごみの棚吊りによる閉
塞を未然に防ぐことができる。
【0043】また、貯留室34底部に設置されるごみの
排出装置36を一対の大型のスクリューコンベア36
A,36Bから構成して、これらスクリューコンベア3
6A,36Bのエリア内に貯留室上部エリアが納まるよ
うに設定しているので、スクリューコンベア36A,3
6Bへごみを案内するガイドが不要となり、その分貯留
室34が本来持っている容積を十分に活用することがで
きる。更に貯留室34上部に形成される排気室を、アン
グル状の2つの高強度フィルタ32A,32Bによって
左右に分割し、分割した排気室35A,35Bの間に形
成される空隙部を貯留室34の一部として利用している
ので、一対の大型のスクリューコンベア36A,36B
の採用によってごみ貯留スペースから失われる空間分も
確保することができる。このため、貯留室外郭の高さ、
幅、長さが同一でも、従来に比しごみ貯留スペースの大
幅な増加が可能となり、貯留容量を約2倍に高めること
ができる。
【0044】実施形態4.図7は本発明の請求項1,
7,8の発明に係るごみ分離貯留装置の要部である耐圧
容器を概略的に示す側面断面図、及び正面図であり、各
図中、前述の第1の実施形態(図1,図2)に相当する
部分には同一符号を付してある。
【0045】この実施形態のごみ分離貯留装置は、耐圧
容器31Cの貯留室34の底部を樋状に形成して、その
中央に排出装置であるスクリューコンベア36を配置
し、樋状部の両側傾斜壁をごみをスクリューコンベア3
6に案内するガイド34a,34bとして構成するとと
もに、貯留室34の両側垂直壁部34c,34dとガイ
ド34a,34bとに、外部より空気を導入するための
空気導入弁51を長手方向に複数設置し、ごみ排出時に
ブロワを断続的に運転することにより、これら空気導入
弁51より空気を貯留室34内に導入するようにしたも
のである。それ以外の構成は前述の第1の実施形態のも
のと同様である。
【0046】この実施形態のごみ分離貯留装置におい
て、ごみ排出時に、各空気導入弁51を開き、ブロワを
断続的に運転すると、貯留室34内で圧縮されているご
みの塊の外側から外部空気が断続的に導入され、貯留室
34内の圧力が変動を繰り返す。この時、ごみが閉塞状
態にあれば、この閉塞ごみが貯留室34内の圧力変動の
度に揺り動かされ、ごみの塊の一部に隙間が発生する。
すると、この隙間を通じて導入外部空気の排気室35側
への流れが発生し、これが突破口となって閉塞が解除さ
れる。このため、ガイド部34a,34bにより、底部
エリアが上部エリアよりも小さくなっている貯留室34
であってもごみの閉塞が防止され、ごみの排出が可能と
なる。
【0047】特に、ここではブロワの断続運転に伴って
各空気導入弁51より貯留室34内に空気を導入して、
貯留室34内の圧力変動を繰り返させ、ごみを揺り動か
すようにしているので、隙間が発生し易くなり、閉塞の
解除をより確実に行わせることができる。
【0048】実施形態5.図8は本発明の請求項1,
7,9,10の発明に係るごみ分離貯留装置の要部であ
る耐圧容器を概略的に示す側面断面図、及び正面図であ
り、各図中、前述の第4の実施形態(図7)に相当する
部分には同一符号を付してある。
【0049】この実施形態のごみ分離貯留装置は、耐圧
容器31Dの貯留室34の底部に設置されるごみの排出
装置をベルトコンベア61から構成して、貯留室34内
のベルトコンベア61の両側に、ごみをベルトコンベア
61上に案内する傾斜ガイド板62a,62bを設ける
とともに、貯留室34の両端壁34e,34fに、それ
ぞれ対応する部位のごみ排出用出口37,38からのご
み排出を規制可能な揺動板63a,63bの上端を枢着
し、揺動板63a,63bの各駆動モータとベルトコン
ベア61の駆動モータ(いずれも図示せず)を耐圧容器
31Dの外部に配置したものである。
【0050】また、傾斜ガイド板62a,62bに、外
部より空気を導入するための空気導入弁51を長手方向
に複数設置するとともに、コンベアベルトのスリップを
検出するスリップ検出器64を設け、スリップ検出器6
4の検出信号に基づき空気導入弁51より空気を導入す
るようにしたものである。それ以外の構成は前述の第4
の実施形態のものと同様である。
【0051】この実施形態のごみ分離貯留装置において
も、収集するごみの種類に応じて排出時の出口37,3
8が決定される。そして、輸送管1の投入口から近い側
の出口37から排出する必要のあるごみの収集に当たっ
ては、出口37側の揺動板63aの自由端を図中実線で
示す位置、つまり出口37部分に収集ごみの落下を許容
する角度位置に固定するとともに、輸送管1の投入口か
ら遠い側の揺動板63bの自由端を図中実線で示す位
置、つまり出口38部分に収集ごみが落下するのを防止
できる角度位置に固定し、ごみの収集を行う。貯留室3
4内のごみ貯留量が規定量になると、ベルトコンベア6
1を駆動して貯留ごみを出口37側に搬送し、出口37
より排出する。この時、ごみが閉塞状態にあってベルト
コンベア61が閉塞ごみにより強く押圧されていると、
コンベアの駆動モータを作動させてもコンベアベルトが
スリップし、ごみの搬送が不可能な状態となる。このよ
うな状態はスリップ検出器64により検出され、その検
出信号に基づき空気導入弁51が開かれて貯留室34内
に空気が導入され、閉塞が解除される。
【0052】また、輸送管1の投入口から遠い側の出口
38から排出する必要のあるごみの収集に当たっては、
前述とは逆に出口38側の揺動板63b自由端を図中想
像線で示す位置、つまり出口38部分に収集ごみの落下
を許容する角度位置に固定するとともに、輸送管1の投
入口から近い側の揺動板63aの自由端を図中想像線で
示す位置、つまり出口37部分に収集ごみが落下するの
を防止できる角度位置に固定し、ごみの収集を行う。貯
留室34内のごみ貯留量が規定量になると、ベルトコン
ベア61を前記とは逆方向に駆動して貯留ごみを出口3
8側に搬送し、出口38より排出する。この時に、閉塞
ごみによってコンベアベルトがスリップが発生すると、
スリップ検出器64からの検出信号により空気導入弁5
1が開かれて貯留室34内に空気が導入され、閉塞が解
除される。
【0053】このように、この実施形態のごみ分離貯留
装置においては、ごみの閉塞状態をコンベアベルトのス
リップを検出するスリップ検出器64により自動的に検
出できるとともに、コンベアベルトのスリップ時に空気
導入弁51から空気を導入することにより閉塞を解除で
き、ベルトコンベア61へのごみ荷重を軽減することが
できる。このため、ごみの排出をスムーズに行わせるこ
とができる。
【0054】また、揺動板によってその設置部位のごみ
排出用出口部へのごみの落ち込みを規制できるので、ご
みの排出装置がワンウェイ方式のベルトコンベアからな
る従来システムへの適用が可能となるばかりでなく、従
来システムへ組み込んだ場合には従来システムにはなか
ったごみ閉塞解除機能を付加することができ、更に従来
システムをごみ振り分け方式のシステムへと拡張する際
にもそのまま利用することができ、汎用性を持たせるこ
とができる。
【0055】なお、この実施形態では貯留室34内のベ
ルトコンベア61の両端側にそれぞれに揺動板63a,
63bを設置したものを例に挙げて説明したが、満杯時
の設定を排出すべきでない側の出口部分(特に輸送管1
の投入口から近い側の出口部分)への収集ごみの落下が
起こらない程度に設定して運営するのであれば、揺動板
は輸送管1の投入口から遠い側の1箇所のみの設置とし
ても支障はない。
【0056】ところで、前述の第3、第4及び第5の実
施形態ではいずれも貯留室34底部の排出装置の両端側
に排出用の出口37,38のみを示し説明したが、排出
用の出口37,38から先の構成、つまり気密機能を有
するコンベアへの接続あるいは排出弁を設ける等は、こ
れらが採用されるシステムの形態に応じて決定すれば良
いことは言うまでもない。
【0057】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の請求項1の
発明によれば、耐圧容器内にてごみの分離、ダストの捕
集、分離・捕集されたごみやダストの貯留、ごみの種類
に応じた振り分け、排出を全て行うことができ、従来必
要であった分岐管、切換装置、収集センター内の配管系
に設けられていた遮断弁(2台+2台=4台)を不要に
できる。また、ごみと空気を分離する分離機が従来は2
台必要であったものが耐圧容器1台で済み、機器の大幅
な削減が図れ、建設費が安く、収集センターのスぺース
の圧縮化が可能となり、建設費を安く抑えることができ
る。また、配管系統が1系統となり、配管本数が減っ
て、その分、設置スペースにゆとりが生じ、設計的自由
度が拡大する。また、構成機器がシンプルとなった分、
トラブルの発生が少なくなり、かつメンテナンスに要す
る時間も短くて済み、メンテナンスコストを削減するこ
とができる。
【0058】また、本発明の請求項2の発明によれば、
貯留室底部の少なくとも一方の出口を、気密機能を有す
るコンベアに接続したので、出口に排出弁を設ける必要
がなくなって、ごみの連続排出が可能となる。
【0059】また、本発明の請求項3の発明によれば、
貯留室底部の少なくとも一方の出口に、排出弁を設けた
ので、装置を高位置に配置すれば、自然落下を利用して
ごみを貯留排出ドラムや二次輸送手段であるパッカー車
等に直接排出することが可能となり、また装置を低位置
に配置した場合には、排出したごみを貯留排出ドラムや
パッカー車等に移送する手段に通常のコンベアを利用す
ることができ、その分、設計的自由度が拡大する。
【0060】また、本発明の請求項4の発明によれば、
貯留室底部の少なくとも一方の出口に、気密機能を有す
るコンベアまたは排出弁を設け、コンベアまたは排出弁
を貯留ドラムに接続したので、比較的に収集量の多いあ
るいは二次輸送手段であるパッカー車が収集にくるまで
の時間的間隔の長い特定種類のごみを、優先的に貯留ド
ラムに移送することにより、ごみの振り分け貯留を効率
的に行うことができ、かつ貯留室の容量を実質的に拡大
することができる。
【0061】また、本発明の請求項5の発明によれば、
貯留室の底部エリアを、平面的に見て貯留室上部エリア
とほぼ同じかあるいはそれよりも若干大きくなるように
設定したので、重力によるごみの下方への移動をスムー
ズに行わせることができ、ごみの棚吊りによる閉塞を未
然に防ぐことができる。
【0062】また、本発明の請求項6の発明によれば、
ごみの排出装置を、そのエリア内に平面的に見て貯留室
上部エリアがほぼ納まる大きさに設定したので、排出装
置へごみを案内するガイドが不要となり、その分貯留室
が本来持っている容積を十分に活用することができる。
このため、貯留室外郭の高さ、幅、長さが同一でも、従
来に比しごみ貯留スペースの大幅な増加が可能となり、
貯留容量を約2倍に高めることができる。
【0063】また、本発明の請求項7の発明によれば、
貯留室の底部または側部に、外部より空気を導入するた
めの空気導入弁を設置したので、空気輸送時の慣性力を
利用して貯留室内で圧縮されているごみの塊の外側より
外部空気を導入することができて、ごみの閉塞を解除す
ることができる。このため、ごみを案内するガイドなど
により、底部エリアが上部エリアよりも小さくなってい
る貯留室であってもごみの閉塞を防止でき、ごみの排出
が可能となる。
【0064】また、本発明の請求項8の発明によれば、
ごみ排出時にブロワを断続的に運転することにより、空
気導入弁より空気を導入するようにしたので、ごみ排出
時には貯留室内に圧力変動を繰り返し起こさせることが
でき、この圧力変動の度にごみを揺り動かすことができ
る。このため、隙間が発生し易くなり、閉塞の解除をよ
り確実に行わせることができる。
【0065】また、本発明の請求項9の発明によれば、
ごみの排出装置を、ベルトコンベアから構成するととも
に、コンベアベルトのスリップを検出するスリップ検出
器を設け、スリップ検出器の検出信号に基づき空気導入
弁より空気を導入するようにしたので、ごみの閉塞状態
をコンベアベルトのスリップを検出するスリップ検出器
により自動的に検出できるとともに、コンベアベルトの
スリップ時に空気導入弁から空気を導入することにより
閉塞を解除でき、コンベアへのごみ荷重を軽減すること
ができる。このため、ごみの排出をスムーズに行わせる
ことができる。
【0066】また、本発明の請求項10の発明によれ
ば、貯留室内のベルトコンベア両端側の少なくとも一方
に、当該部位のごみ排出用出口からのごみ排出を規制可
能な揺動板を設けたので、ごみの排出装置がワンウェイ
方式のベルトコンベアからなる従来システムへの適用が
可能となるばかりでなく、従来システムへ組み込んだ場
合には従来システムにはなかったごみ閉塞解除機能を付
加することができ、更に従来システムをごみ振り分け方
式のシステムへと拡張する際にもそのまま利用すること
ができ、汎用性を持たせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るごみ分離貯留装
置を説明するための収集センターの平面図である。
【図2】図1のBーB線矢視方向より見た側面図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施形態に係るごみ分離貯留装
置を説明するための収集センターの平面図である。
【図4】図3の図3のCーC線矢視方向より見た側面図
である。
【図5】図3のDーD線矢視方向より見た正面図であ
る。
【図6】本発明の第3の実施形態に係るごみ分離貯留装
置の要部である耐圧容器を概略的に示す側面断面図、正
面図、及び上面図である。
【図7】本発明の第4の実施形態に係るごみ分離貯留装
置の要部である耐圧容器を概略的に示す側面断面図、及
び正面図である。
【図8】本発明の第5の実施形態に係るごみ分離貯留装
置の要部である耐圧容器を概略的に示す側面断面図、及
び正面図である。
【図9】従来のごみ分離貯留装置を説明するための収集
センターの平面図である。
【図10】図9のAーA線矢視方向より見た側面図であ
る。
【符号の説明】
1 輸送管 3 貯留排出ドラム(貯留ドラム) 4 ブロワ 31,31A,31B,31C,31D 耐圧容器 32,32A,32B 高強度フィルタ 33,33A,33B 風管 34 貯留室 35,35A,35B 排気室 36,36A,36B スクリューコンベア(排出装
置) 37,38 ごみ排出用の出口 37A,38A 排出弁 39,41 コンベア 51 空気導入弁 61 ベルトコンベア(排出装置) 63a,63b 揺動板 64 スリップ検出器

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐圧容器内を高強度フィルタにより2室
    に画成して、一方に建物のごみ投入口に連なる輸送管
    を、他方にブロワの吸引側に連なる風管を、それぞれ接
    続して、輸送管側の室を貯留室に、ブロワ側の室を排気
    室に、それぞれ形成し、かつ該貯留室内の底部には、該
    貯留室内に貯留したごみの排出装置をそのごみ搬送方向
    を可逆可能に設置するとともに、前記貯留室の前記排出
    装置両端側に、それぞれごみ排出用の出口を設けたこと
    を特徴とするごみ分離貯留装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも一方の出口を、気密機能を有
    するコンベアに接続したことを特徴とする請求項1記載
    のごみ分離貯留装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも一方の出口に、排出弁を設け
    たことを特徴とする請求項1記載のごみ分離貯留装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも一方の出口に、気密機能を有
    するコンベアまたは排出弁を設け、前記コンベアまたは
    排出弁を貯留ドラムに接続したことを特徴とする請求項
    1記載のごみ分離貯留装置。
  5. 【請求項5】 貯留室は、その底部エリアが平面的に見
    て該貯留室の上部エリアとほぼ同じかあるいはそれより
    も若干大きくなるように設定したことを特徴とする請求
    項1記載のごみ分離貯留装置。
  6. 【請求項6】 ごみの排出装置を、そのエリア内に平面
    的に見て貯留室上部エリアがほぼ納まる大きさに設定し
    たことを特徴とする請求項5記載のごみ分離貯留装置。
  7. 【請求項7】 貯留室の底部または側部に、外部より空
    気を導入するための空気導入弁を設置したことを特徴と
    する請求項1記載のごみ分離貯留装置。
  8. 【請求項8】 ごみ排出時にブロワを断続的に運転し、
    空気導入弁より空気を導入することを特徴とする請求項
    7記載のごみ分離貯留装置。
  9. 【請求項9】 ごみの排出装置を、ベルトコンベアから
    構成するとともに、コンベアベルトのスリップを検出す
    るスリップ検出器を設け、該スリップ検出器の検出信号
    に基づき空気導入弁より空気を導入することを特徴とす
    る請求項7記載のごみ分離貯留装置。
  10. 【請求項10】 貯留室内のベルトコンベア両端側の少
    なくとも一方に、当該部位のごみ排出用出口からのごみ
    排出を規制可能な揺動板を設けたことを特徴とする請求
    項9記載のごみ分離貯留装置。
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