JP3013281B2 - ごみ分離貯留装置 - Google Patents

ごみ分離貯留装置

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JP3013281B2 JP6038485A JP3848594A JP3013281B2 JP 3013281 B2 JP3013281 B2 JP 3013281B2 JP 6038485 A JP6038485 A JP 6038485A JP 3848594 A JP3848594 A JP 3848594A JP 3013281 B2 JP3013281 B2 JP 3013281B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物等のごみ投入口に
投入されたごみを輸送管により空気輸送し、収集センタ
ーに収集するごみ空気輸送プラントにおいて、輸送管内
を空気輸送されてきたごみと空気とを分離するに好適な
ごみ分離貯留装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、輸送管内を空気輸送されてき
たごみと空気とを分離して貯留するごみ分離貯留装置は
知られている。図23はこのような従来のごみ分離貯留
装置を説明するためのごみ空気輸送プラントの系統図、
図24はその要部を拡大して示す説明図である。
【0003】ごみ空気輸送プラントは、建物に設置され
た貯留筒式のごみ貯留排出装置1や回転ドラム式のごみ
貯留排出装置11より排出されたごみを輸送管6によっ
て空気輸送し、収集センター20に収集するようになっ
ている。貯留筒式のごみ貯留排出装置1は、建物のごみ
投入口2に上部が接続され、投入されたごみを一旦貯留
するごみ貯留筒3と、ごみ貯留筒3の下端に設けられた
排出弁4と、排出弁4と輸送管6側の分岐管6aとを接
続する輸送支管5とから構成されている。また、分岐管
6aの排出弁4よりも下流側には遮断弁7が設けられる
とともに、分岐管6aの最上流端には吸気弁8が設置さ
れている。回転ドラム式のごみ貯留排出装置11は、建
物のごみ投入口2に上部が接続された投入シュート12
と、内面に螺旋羽根を有しかつ一端が投入シュート12
の下端に接続され、図示しない駆動源により回転させら
れて、一旦貯留したごみを螺旋羽根の押し出し作用によ
り他端側に搬送し排出する回転ドラム13と、回転ドラ
ム13から排出されたごみを受け取る排出シュート14
と、排出シュート14の下端に設けられた排出弁4と、
排出弁4と輸送管6側の分岐管6bとを接続する輸送支
管5とから構成されている。また、分岐管6bの排出弁
4よりも下流側には遮断弁7が設けられるとともに、分
岐管6bの最上流端には吸気弁8が設置されている。収
集センター20には、ごみと空気とを分離するサイクロ
ン集塵機からなる分離機21と、分離機21で分離され
たごみを貯留排出するごみ排出装置22と、分離機21
で分離されない微細なダストを濾布等を透過させること
により捕集するバグフィルタ23と、バグフィルタ23
で捕集したダストをごみ排出装置22側に搬送するスク
リュコンベヤ等からなる搬送装置24と、輸送管6内の
空気を分離機21およびバグフィルタ23を経由して吸
引することにより輸送管6内に空気流を発生させるブロ
ワ25と、ブロワ25の吸引側と排出側にそれぞれ配置
されてブロワ25から発生する騒音を減衰させる一対の
消音器26と、排出側の消音器26よりも下流側に配置
され、ブロワ25の圧縮により昇温した空気を冷却する
冷却器27と、冷却器27よりも下流側に配置され、空
気に含まれるごみのにおいを除く脱臭装置28と、脱臭
された空気を大気に放出するための排気ダクト29と、
ブロワ25や搬送装置24の駆動系を制御するととも
に、各排出弁4や各遮断弁7及び各吸気弁8の開閉タイ
ミング制御等を行う制御装置30とが設置されている。
そして、ごみ排出装置22に貯留されたごみは、例えば
コンテナ輸送方式によってごみ焼却場31に二次輸送さ
れるようになっている。
【0004】図24は分離機とごみ排出装置の詳細を示
すものである。分離機21は、その内部に後段のバグフ
ィルタ23への空気排出通路21aを遮るようにエリミ
ネータ32が設けられている。エリミネータ32は、か
ご形に形成された多数のフィン32aを有し、このかご
形のフィン32aが図示しない駆動装置により高速で回
転させられることによりフィルタとして機能するように
なっている。ごみ排出装置22は、3つの方式に大別で
きる。1つはコンテナ・コンパクタ22Aである。コン
テナ・コンパクタ22Aは、分離機21で分離されたご
みを真空圧下で連続的にコンテナ33に圧縮充填するも
のであり、ごみが圧縮充填されたコンテナ33はコンテ
ナ・コンパクタ22Aから分離されて車両34に積載さ
れ、焼却場や埋め立て地に二次輸送される。他の1つは
貯留排出装置22Bである。貯留排出装置22Bは、分
離機21で分離されたごみを、内面に螺旋羽根を有する
回転ドラム35内に真空圧下で連続的に圧縮貯留するも
ので、図23で示した回転ドラム13と基本的に同様の
構成を有するものである。回転ドラム35内に貯留され
たごみは、既存のごみ運搬車で焼却場や埋め立て地に二
次輸送される。更に他の1つは連続排出装置22Cであ
る。連続排出装置22Cは、分離機21で分離されたご
みを連続的に焼却場やパイプラインに直接排出するもの
である。
【0005】また、後段のバグフィルタ23には、濾布
により捕集されて下方に堆積したダストを掻き集めて搬
送装置24に排出するための図示しない回転掻き羽根や
その駆動装置が設けられている。
【0006】このようなものにおいて、輸送管6内を空
気輸送されてきたごみは分離機21内で空気と分離され
下方へ落下する。またエリミネータ32を通過してバグ
フィルタ23で捕集された微細なダストは搬送装置24
によりごみ排出装置22側に搬送され、分離機21内で
分離されたごみと共にごみ排出装置22内に運ばれ、排
出装置22すなわちコンテナ・コンパクタ22Aや貯留
排出装置22Bまたは連続排出装置22Cから二次輸送
手段を介して焼却場等に輸送され、廃棄処分される。一
方、分離機21内でごみと分離され、更にバグフィルタ
23で微細なダストとも分離された空気は、ブロワ25
により吸引されて吸引側の消音器26からブロワ25内
を通過し、圧縮されて排出側の消音器26から冷却器2
7を経て脱臭装置28に導入され、脱臭された後、排気
ダクト29から大気に放出される。
【0007】上記以外にごみを空気輸送して分離貯留す
るものとしては、特開昭55ー145906号公報に示
されるものがある。この公報のものは、図24で示した
貯留排出装置22Bの回転ドラム35と基本的に同様の
構成を有する貯留排出用回転ドラム、すなわち内面に螺
旋羽根を有する回転ドラムの入口部の外部の基台上にエ
アフィルタを摺動自在に固定設置するとともに、建物等
のごみ投入口に連なる輸送管をエアフィルタを貫通させ
てドラム内に引き込み、エアフィルタの外面側を小容積
のエアチャンバで覆い、エアチャンバとブロワとを吸気
管により接続するようにしている。
【0008】この特開昭55−145906号公報のも
のにおいて、輸送管内を空気輸送されてきたごみは回転
ドラム内で空気と分離されて輸送管の排出口近傍の下方
へ落下する。落下したごみは回転ドラムの回転による螺
旋羽根の回転により前方に押し進められ、回転ドラムの
排出口部の外部の基台上に設置された蓋の開放により回
転ドラムから押し出され、排出口下方のコンベヤ上に移
載される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、輸送管
6内を空気輸送されてきたごみを分離機21で分離する
とともに、微細なダストを分離機21内のエリミネータ
32と後段のバグフィルタ23により2段階で捕集し、
このようにして空気から分離されたごみとダストとを排
出装置22内に貯留しかつ圧縮、排出するようにした前
者のものにあっては、ごみの分離、ダストの捕集、分離
された空気からの脱臭、分離・捕集されたごみやダスト
の貯留、圧縮、排出が、それぞれ別々の機器にて行われ
ているので、装置が大掛かりとなり、それに合せて収集
センター20のスぺース(従来は700m3 )も大きく
ならざるを得ない。更に、分離機21のエリミネータ3
2駆動用の電動機やバグフィルタ23の回転掻き羽根駆
動用の電動機、更にコンテナ・コンパクタ22A用の油
圧装置や連続排出装置22C用の油圧装置、貯留排出装
置22B用の螺旋羽根等の設備が必要となり、設備費も
高く付いてしまう。更にまた、脱臭装置28をブロワ2
5よりも下流側(排出側)に配置しているので、脱臭装
置28の脱臭能率の低下を防ぐためには、脱臭装置28
の手前に冷却器27を設置し、ブロワ25により圧縮さ
れて昇温した空気を冷却する必要があった。したがっ
て、脱臭装置28をブロワ25の吸引側に配置すれば冷
却器27を不要にできる。しかし、この場合には、脱臭
装置28の容器をブロワ25の吸引能力分の耐圧容器に
構成する必要がある。すなわち、脱臭装置28をブロワ
25の排出側に配置した場合は100mmH2 Oの圧力
に耐える比較的安価な容器ですむのに対し、脱臭装置2
8をブロワ25の吸引側に配置した場合には6000m
mH2 Oもの圧力(排出側の60倍の圧力)に耐える高
価な高耐圧容器が必要になる。このため、従来は脱臭装
置28をブロワ25の排出側に配置し、ブロワ25によ
って圧縮され昇温した空気を脱臭装置28の手前で冷却
器27によって冷却することにより、脱臭装置28の脱
臭能率が低下するのを防ぐようにしているのが実情であ
った。
【0010】また、内面に螺旋羽根を有する貯留排出用
回転ドラムの入口部の外部の基台上にエアフィルタを摺
動自在に固定設置するとともに、輸送管をエアフィルタ
を貫通させ、エアフィルタの外面側を小容積のエアチャ
ンバを介してブロワ側の吸気管と接続するようにした後
者のものは以下のような問題があった。イ)エアフィル
タの面積を大きくすることができず、このためブロワの
吸引力を上げながらエアフィルタ部における空気通過速
度を小さくすることが困難で、風量の大きい(ごみ輸送
管径の大きい)プラントには適用できない。ロ)基台上
に固定設置されたエアフィルタや排出口部の蓋と回転体
である貯留排出用回転ドラムとの間の気密を保つため
に、シール部の構造が複雑となり、装置が高価となって
しまうのみならず、エアフィルタの面積を大きくすれば
するほど特殊な構造のシール部を大きくしなければなら
い。ハ)エアフィルタの面積を大きくできずかつエアチ
ャンバの容積が小さいため、ブロワの吸引力を上げる
と、エアフィルタ部における空気通過速度が増大し、搬
送されてきたごみのエアフィルタ部への吸引付着を招く
ので、ブロワの吸引圧力ならびに風量とも通常の空気輸
送よりかなり小さく抑えざるを得ない。ニ)上記ハ)の
理由から輸送管内を空気輸送されてきたごみの慣性力が
小さく、空気輸送されてきたごみを遠方へ飛ばして圧縮
することができないため、回転ドラム内に螺旋羽根から
なるごみ圧縮装置およびその駆動装置を設ける必要があ
り、装置が複雑で高価にならざるを得ないばかりでな
く、ごみ貯留部(貯留排出用回転ドラム)そのものが回
転するので、一旦降下したごみが舞い上がり、エアフィ
ルタ部への吸引付着を招き易くなる。ホ)貯留排出用回
転ドラム、入口部のエアフィルタ、排出口部の蓋のいず
れも基台上に設置されているため、ごみ貯留部(エアフ
ィルタや蓋を含む貯留排出用回転ドラム部)そのものを
コンテナ車にて搬出することが不可能である。ヘ)空気
輸送されるごみが袋に収容されたごみである場合、回転
ドラム内の螺旋羽根に当り破けてしまい、上記ニ)のよ
うな問題が発生する。
【0011】本発明は、叙上の点に鑑み、収集センター
内の設備の統合、共有化が図れ、収集センターのスぺー
スを圧縮できるとともに、ごみ空気輸送時の慣性力を利
用してごみの圧縮、貯留を行えるごみ分離貯留装置を提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のごみ分離貯留装
置は、耐圧容器内を高強度フィルタにより2室に画成し
て、一方に建物のごみ投入口に連なる輸送管を、他方に
ブロワの吸引側に連なる風管を、それぞれ接続して、輸
送管側の室を貯留室に、ブロワ側の室を排気室に、それ
ぞれ形成し、かつ貯留室にはごみ排出用の排出弁を設け
るとともに、空気輸送時の慣性力とブロワの吸引圧力を
利用して、貯留室内に空気輸送されてきたごみをその重
力により該貯留室底面まで降下する前に該貯留室の最奥
部の壁面に衝突させるように制御する制御装置を設けた
ものである。
【0013】また、輸送管内の風速を13m/sec 〜3
5m/sec 、ごみ輸送速度を、比重0.15t/m3
上の重量物の場合で5m/sec 以上、比重0.15t/
3以下の軽量物の場合で10m/sec 以上に設定した
ものである。
【0014】また、高強度フィルタの面積を、高強度フ
ィルタ部での空気通過速度が一般ごみの場合で2m/se
c 以下、袋ごみの場合で5m/sec 以下、瓶・缶の場合
で10m/sec 以下となる面積に設定したものである。
【0015】また、輸送管の貯留室との接続部に、輸送
管直径の2倍以上の直管部を設けたものである。
【0016】また、輸送管と風管との内部圧力の差の変
動をみて貯留室内のごみの満杯を検出するごみ満杯検出
手段を設けたものである。
【0017】また、貯留室内の底部に、貯留室内に空気
輸送時の慣性力とブロワの吸引圧力を利用して圧縮貯留
したごみを、排出するための排出装置を設置したもので
ある。
【0018】また、貯留室内に、空気輸送されてきた軽
量ごみの高強度フィルタ側への飛翔を規制する通気性を
備えたじゃま板を設けたものである。
【0019】また、排気室内の空気流通経路の途中に脱
臭フィルタを設置したものである。
【0020】また、排気室に、高強度フィルタ洗浄用の
外気導入弁を設けたものである。
【0021】また、輸送管の貯留室接続部の近傍に遮断
弁を設けるとともに、風管の排気室接続部の近傍に、ブ
ロワへの流路を排気室と外気との間で切り換える切換弁
を設けたものである。
【0022】また、耐圧容器を輸送管および風管から分
離可能に構成したものである。
【0023】
【作用】本発明において、輸送管内を空気輸送されてき
たごみやダストは、耐圧容器内を大きく2室に画成して
いる高強度フィルタによって貯留室内で空気と分離さ
れ、貯留室内に全て貯留される。その際、ごみやダスト
は、空気輸送時の慣性力とブロワの吸引圧力を利用して
貯留室内の最奥部より圧縮貯留される。つまり、空気輸
送時の慣性力とブロワの吸引圧力を利用して、貯留室内
に空気輸送されてきたごみがその重力により該貯留室底
面まで降下する前に該貯留室の最奥部の壁面に衝突する
ように、制御装置により制御される。そして貯留室内に
貯留されたごみやダストは、満杯時にごみ空気輸送プラ
ントの運転を停止させてから排出弁より外部に排出され
る。このように、耐圧容器内を高強度フィルタにより画
成し、輸送管側の貯留室内にてごみやダストを全て空気
から分離させ、空気輸送時の慣性力とブロワの吸引圧力
を利用して貯留室内の最奥部より圧縮貯留することによ
り、耐圧容器部で、ごみの分離、ダストの捕集、分離・
捕集されたごみやダストの圧縮、貯留、排出を全て行う
ことができ、従来の分離機、エリミネータ、バグフィル
タ、コンテナ・コンパクタなどのごみ圧縮装置、コンテ
ナや回転ドラムなどの貯留、排出装置等の統合、共有化
を図ることができる。このため、分離機のエリミネータ
駆動用の電動機やバグフィルタの回転掻き羽根駆動用の
電動機、コンテナ・コンパクタ用の油圧装置や回転ドラ
ム用の螺旋羽根等の設備が不要となり、設備費を安価に
できるとともに、収集センターのスぺースを圧縮するこ
とができる。
【0024】更に、輸送管内の風速を13m/sec 〜3
5m/sec 、ごみ輸送速度を、比重0.15t/m3
上の重量物の場合で5m/sec 以上、比重0.15t/
3以下の軽量物の場合で10m/sec 以上に設定する
ことにより、本装置が設置される地域のごみの特性に合
わせて、貯留室内に空気輸送されてきたごみがその重力
により貯留室底面まで降下する前に貯留室の最奥部の壁
面に衝突させることができ、空気輸送時の慣性力を利用
して貯留室の最奥部より順次ごみを圧縮貯留することが
できる。このため、コンテナ・コンパクタ用の油圧装置
や連続排出装置用の油圧装置、貯留排出装置用の螺旋羽
根等の設備が不要となり、設備費を更に安価にすること
ができる。
【0025】更にまた、高強度フィルタの面積を、高強
度フィルタ部での空気通過速度が一般ごみの場合で2m
/sec 以下、袋ごみの場合で5m/sec 以下、瓶・缶の
場合で10m/sec 以下となる面積に設定することによ
り、ブロワの吸引力を上げながらフィルタ部における空
気通過速度を小さくすることができ、微細なダストのフ
ィルタ部への吸引付着を抑えることができる。
【0026】更に、輸送管の貯留室との接続部に、輸送
管直径の2倍以上の直管部を設けることにより、貯留室
に投入されるごみの進入速度を安定させることができ、
ごみ輸送速度の調整を容易にすることができる。
【0027】更に、輸送管と風管との内部圧力の差の変
動をみて貯留室内のごみの満杯を検出するごみ満杯検出
手段を設けることにより、ごみの満杯を自動的に検出さ
せることができ、これによりブロワが過負荷状態に至る
のを防ぐことができる。
【0028】更にまた、貯留室内の底部に、貯留室内に
空気輸送時の慣性力とブロワの吸引圧力を利用して圧縮
貯留したごみを排出するための排出装置を設置すること
により、空気輸送によって貯留室内に圧縮貯留されたご
みを排出時に排出弁まで搬送でき、外部へのごみの排出
を容易に行うことができる。
【0029】更に、貯留室内に、空気輸送されてきた軽
量ごみの高強度フィルタ側への自由飛翔を規制する通気
性を備えたじゃま板を設けることにより、紙片や微細な
ダストの高強度フィルタ側への自由飛翔を規制でき、フ
ィルタ部への紙片や微細なダストの吸引付着を確実に抑
えることができるとともに、耐圧容器内におけるごみと
空気との分離および分離されたごみの貯留をスムーズな
らしめることができる。
【0030】更にまた、排気室内の空気流通経路の途中
に脱臭フィルタを設置することにより、排気室すなわち
耐圧容器に脱臭装置の容器を兼用させて脱臭フィルタを
ブロワの吸引側に配置することができ、従来必要として
いた脱臭装置の容器と冷却器を不要のものとすることが
できる。
【0031】更に、排気室に高強度フィルタ洗浄用の外
気導入弁を設けることにより、排気室内に外気を導入す
ることが可能となって、ブロワの運転を止めなくても、
排気室の内圧を貯留室の内圧よりも高くすることができ
る。このため、高強度フィルタ部に、排気室から貯留室
への空気の流れ(定常運転時とは逆の流れ)を発生させ
ることができ、これにより高強度フィルタに付着してい
る微細なダスト等を吹き飛ばし除去することができ、高
強度フィルタを洗浄することができる。
【0032】更にまた、輸送管の貯留室接続部の近傍に
遮断弁を設けるとともに、風管の排気室接続部の近傍
に、ブロワへの流路を排気室と外気との間で切り換える
切換弁を設けることにより、ブロワの運転を止めること
なく、貯留室と排気室とを真空状態のまま配管系から遮
断することができる。そしてこの状態で外気導入弁によ
って排気室内に外気を導入することにより、高強度フィ
ルタ部を排気室から貯留室へ流れる空気の速度を速くす
ることができ、高強度フィルタの洗浄効果を高めること
ができる。
【0033】更に、耐圧容器を輸送管および風管から分
離可能に構成することにより、耐圧容器にコンテナ機能
を持たせることができ、そのまま車両にて搬出すること
ができる。
【0034】
【実施例】実施例1. 以下、図示実施例により本発明を説明する。図1は本発
明の第1の実施例に係るごみ分離貯留装置を説明するた
めのごみ空気輸送プラントの系統図、図2はその運転条
件を説明するための要部拡大斜視図であり、各図中、従
来に相当する部分には同一符号を付してある。
【0035】本実施例のごみ分離貯留装置は、収集セン
ター20内に耐圧容器40を設置し、耐圧容器40内を
高強度フィルタ41により上下2室に画成して、一方に
建物のごみ投入口2に連なる輸送管6を、他方にブロワ
25の吸引側に連なる風管42を、それぞれ接続して、
輸送管6側の室を貯留室43に、ブロワ25側の室を排
気室44に、それぞれ形成し、かつ貯留室43にはごみ
排出用の排出弁45を設けて構成したものである。
【0036】本実施例のごみ分離貯留装置において、耐
圧容器40の形状は特に限定するものでなく、例えば円
錐でも、又は断面が多角形でも良く、更に建物の一室や
その一部(壁、床など)を利用しても良い。要するに必
要な耐圧強度が得られて、内部を2室に画成する高強度
フィルタ41の面積を大きくできるものであれば如何様
な形状をも採用することができる。また、高強度フィル
タ41の材質も特に限定するものでなく、例えばプラス
チックフィルタ、パンチングメタル等、必要な強度が得
られかつ通気性が良いものであれば如何様な材質をも採
用することができる。したがって、比較的強度の確保が
容易なプラスチックフィルタやパンチングメタル等をベ
ースにするならば、これらに金網やテトロンフェルト等
を組み合わせてフィルタを構成しても良い。更に、高強
度フィルタ41の周縁部の取付け位置は、耐圧容器40
内の上面、側面、底面のどの部分に設けても良い。
【0037】なお、収集センター20内には制御装置4
6が設置されている。制御装置46は、ブロワ25を後
述の運転条件下で制御するとともに、建物側の各排出弁
4や各遮断弁7及び各吸気弁8の開閉タイミングを制御
する。
【0038】上述の構成を有する本実施例のごみ分離貯
留装置において、輸送管6内を空気輸送されてきたごみ
やダストは、耐圧容器40内を大きく2室に画成してい
る高強度フィルタ41によって貯留室43内で空気と分
離され、貯留室43内に全て貯留される。そして貯留室
43内に貯留されたごみやダストは、排出弁45より外
部に排出される。このように、本実施例のごみ分離貯留
装置は、耐圧容器40内を高強度フィルタ41により画
成し、輸送管6側の貯留室43内にてごみやダストを全
て空気から分離させ、貯留した後、外部に排出するよう
にしているので、従来の分離機、エリミネータ、バグフ
ィルタ、排出装置の機能であるごみの分離、ダストの捕
集、分離・捕集されたごみやダストの貯留、排出の機能
を、単一の耐圧容器40部に全て持たせることができ
る。このため、分離機のエリミネータ駆動用の電動機や
バグフィルタの回転掻き羽根駆動用の電動機等の設備も
不要となり、設備費を安価にできるとともに、収集セン
ター20のスぺースを従来の1/2まで圧縮することが
できる。つまり、収集センター20のスぺースとして従
来700m3 必要であったものを350m3 まで圧縮す
ることができる。
【0039】また、本実施例のごみ分離貯留装置におい
て、運転条件は以下のように設定した。即ち、輸送管6
内の風速を13m/sec 〜35m/sec 、ごみ輸送速度
を、比重0.15t/m3 以上の重量物の場合で5m/
sec 以上、比重0.15t/m3 以下の軽量物(例えば
紙や布、ビニールなど)の場合で10m/sec 以上に設
定した。この運転条件は、本装置が設置される地域で発
生するごみの特性(ごみの重量)をみて、事前に設定し
た。ここで、風速の下限値を13m/sec としたことの
理由は、軽量ごみでも安定した空気輸送を確保できるよ
うにするためである。また風速の上限値を35m/sec
としたことの理由は、厨芥でも空気輸送できるようにす
るためである。この風速の上限値35m/sec は、言い
換えれば厨芥の空気輸送を可能とするための下限値であ
る。このように風速の上限値35m/sec を低く抑える
のは、風速が上がると圧力損失が風速に2乗して大きく
なり、そのために動力(ブロワ)を大きくしなければな
らないからであり、それ以上風速を上げるとデメリット
が大きくなるからである。これにより、貯留室43内に
空気輸送されてきたごみを、その重力により貯留室43
底面まで降下する前に貯留室43の最奥部の壁面に衝突
させることができて、空気輸送時の慣性力を利用して貯
留室43の最奥部より順次ごみを圧縮貯留することがで
きた。このため、従来必要であったコンテナ・コンパク
タ用の油圧装置や連続排出装置用の油圧装置、貯留排出
装置用の螺旋羽根等の設備が不要となり、設備費を更に
安価にできた。また、空気輸送されるごみが袋に収容さ
れたごみである場合、本実施例の装置では空気輸送時の
慣性力を利用してごみを圧縮貯留するため、この袋の破
損が防止される。このため、一端降下したごみが舞い上
がることがなくなり、軽量ごみのフィルタ部への吸引付
着を抑えることができる。
【0040】また、本実施例のごみ分離貯留装置におい
て、高強度フィルタ41の面積は以下のように設定し
た。即ち、フィルタ部での空気通過速度が一般ごみの場
合で2m/sec 以下、袋ごみの場合で5m/sec 以下、
瓶・缶の場合で10m/sec 以下となる面積に設定し
た。これにより、ブロワ25の吸引力を上げながらフィ
ルタ部における空気通過速度を小さくすることができ
て、微細なダストのフィルタ部への吸引付着を抑えるこ
とができた。
【0041】上記運転条件およびフィルタ面積について
図2に基づき具体的数値を挙げて説明する。図に示す如
く、耐圧容器40は直方体の箱体からなり、高強度フィ
ルタ41はその縦寸法が2m、その横寸法が4mで、輸
送管6は400A(直径約400mm)の管を使用し、
一般ごみの収集を行う場合、輸送管6内の風速を20m
/sec とすると、風量Qは Q=0.4×0.4×π÷4×20=2.5m3 /sec フィルタ面積Aは A=4×2=8m2 従ってフィルタ部における空気通過速度Vは V=Q÷A=2.5÷8=0.3m/sec となり 0.3m/sec <2m/sec の範囲内に収まる。
【0042】ところで、従来のコンテナ・コンパクタ
は、ごみをコンテナ(10m3 )内に油圧(約25ton
)で押し込み、一般ごみの場合、コンテナ内に1/
2.5に圧縮貯留している。本実施例装置はこの圧縮貯
留をブロワ25の吸引力を利用して行っている。これを
具体的数値を挙げて説明する。ブロワ25の吸引圧力
(又は貯留室と排気室との差圧)を−0.3kg/cm2
Gとすると、図2におけるフィルタ部に発生する荷重P
は P=400cm×200cm×0.3kg/cm2 =24000kg=24ton となる。即ち、フィルタの強度を大きくすることによ
り、ブロワ25の吸引力のみで貯留室43内のごみに対
し、24ton の荷重を加えて押し込むことができる。
【0043】また、本実施例のごみ分離貯留装置におい
て、輸送管6の貯留室43との接続部は、図3に示すよ
うに輸送管6の直径の2倍以上の長さL(直径400m
mの配管ならLは800mm以上に設定)を有する直管
部6Aから構成した。これにより、貯留室43内に投入
されるごみの進入速度が安定し、ごみ輸送速度の調整が
容易となった。
【0044】実施例2. 図4は本発明の第2の実施例に係るごみ分離貯留装置の
要部の構成を概略的に示す断面図であり、図中、上述の
実施例1に相当する部分には同一符号を付してある。
【0045】この実施例のごみ分離貯留装置は、耐圧容
器40内を高強度フィルタ41により左右2室に画成し
て、左側の室に建物のごみ投入口に連なる輸送管6を高
強度フィルタ41を貫通させて接続するとともに、右側
の室にはブロワの吸引側に連なる風管42を接続して、
左側の室を貯留室43に、右側の室を排気室44に、そ
れぞれ形成したものであり、それ以外の構成は上述の実
施例1と同様である。
【0046】この実施例においては、耐圧容器40の図
に直交する方向の奥行を高強度フィルタ41の必要とす
る面積を確保できる分広く設定している。これにより、
耐圧容器40の高さ寸法を圧縮することができて、収集
センター20のスぺースを高さ方向で圧縮することがで
きる。なお、この実施例においても収集センター20の
スぺースを従来に比し幅方向にも圧縮できることは言う
までもない。
【0047】実施例3. 図5は本発明の第3の実施例に係るごみ分離貯留装置の
要部を示す構成図であり、図中、上述の実施例1に相当
する部分には同一符号を付してある。
【0048】この実施例のごみ分離貯留装置は、輸送管
6と風管42との間に導圧管51a,51bを介して差
圧計52を設けて、輸送管6と風管42との内部圧力の
差を検出し、検出された内部圧力の差に基づきごみ圧縮
度制御手段53がブロワ25の吸引力を制御することに
より貯留室43内に貯留されるごみの圧縮度を制御する
ようにしたものである。
【0049】これを図5に基づき更に詳述すると、ごみ
圧縮度制御手段53は、本装置が設置される地域で発生
するごみの特性に合わせて所定のごみ圧縮度が得られる
ような内部圧力の差の値を事前に検出してこれを設定値
とし、この設定値と差圧計52により検出された内部圧
力の差の値とを比較してその結果を出力する比較器54
と、比較器54の比較結果に基づきごみの圧縮度を判定
し、判定結果に基づき制御量を算出してドライバ55に
出力する圧縮度判定部56とから構成されている。ドラ
イバ55は圧縮度判定部56から入力した制御量に基づ
きブロワ25の吸引力を調整する。これにより、空気輸
送時の慣性力を利用して貯留室43の最奥部より順次圧
縮貯留されるごみの圧縮度が調整される。それ以外の構
成は上述の実施例1と同様である。
【0050】したがって、この実施例においては、本装
置が設置される地域で発生するごみの特性に合わせてオ
ペレータが設定値(内部圧力の差の値)を入力すれば、
ごみの圧縮度が自動的に調整される。このため、ごみ圧
縮度の調整が容易となり、更に高強度フィルタ41にそ
の強度以上の差圧による荷重が加わるのを防ぐこともで
きる。
【0051】実施例4. 図6は本発明の第4の実施例に係るごみ分離貯留装置の
要部を示す構成図であり、図中、上述の実施例3に相当
する部分には同一符号を付してある。
【0052】この実施例のごみ分離貯留装置は、輸送管
6と風管42との間に導圧管51a,51bを介して差
圧計52を設けて、輸送管6と風管42との内部圧力の
差を検出し、検出された内部圧力の差の変動からごみ満
杯検出手段61が貯留室43内のごみの満杯を検出する
ようにしたものである。
【0053】これを図6に基づき更に詳述すると、ごみ
満杯検出手段61は、貯留室43内にごみが満杯になっ
た時の輸送管6と風管42との内部圧力の差の値を事前
に検出してこれを設定値とし、この設定値と差圧計52
により検出された内部圧力の差の値とを比較してその結
果を出力する比較器62と、比較器62の比較結果に基
づきごみの満杯を判定し、内部圧力の差の値が設定値と
なればドライバ55とアラーム63に対しごみが満杯と
なったことを知らせるごみ満杯判定部64とから構成さ
れている。ドライバ55はごみ満杯判定部64からごみ
が満杯となったことが知らせられるとブロワ25を停止
させる。またアラーム63はごみ満杯判定部64からご
みが満杯となったことが知らせられると警報を発し、オ
ペレータに貯留室43内にごみが満杯になったことを知
らせる。それ以外の構成は上述の実施例3と同様であ
る。
【0054】したがって、この実施例においては、オペ
レータが設定値(ごみ満杯時の内部圧力の差の値)を入
力すれば、ごみの満杯が自動的に検出される。このた
め、ブロワ25が過負荷状態に至るのを防ぐことができ
る。
【0055】実施例5. 図7は本発明の第5の実施例に係るごみ分離貯留装置の
要部の構成を概略的に示す断面図であり、図中、上述の
各実施例に相当する部分には同一符号を付してある。
【0056】この実施例のごみ分離貯留装置は、貯留室
43における反輸送管6側の底部にごみ排出用の排出弁
45を設けるとともに、空気輸送時の慣性力を利用して
貯留室43内に圧縮貯留したごみを排出時に排出弁45
まで搬送するベルトコンベヤからなる排出装置71を設
置したものであるが、排出装置71としてはその他に例
えばスクリューコンベヤやプッシャー等、他の方式のも
のも採用可能である。それ以外の構成は上述の各実施例
と同様である。
【0057】この実施例においては、空気輸送時の慣性
力を利用して貯留室43内に圧縮貯留したごみを排出時
に排出装置71によって排出弁45まで搬送できるの
で、外部へのごみの排出が容易となる。
【0058】実施例6. 図8は本発明の第6の実施例に係るごみ分離貯留装置の
要部の構成を概略的に示す断面図、図9は図8のAーA
線矢視断面図であり、各図中、上述の各実施例に相当す
る部分には同一符号を付してある。
【0059】この実施例のごみ分離貯留装置は、耐圧容
器40が建物の一室からなり、またごみを排出するため
の排出弁としてエアタイトドア81を使用し、かつ貯留
室43内に、空気輸送されてきた軽量ごみの高強度フィ
ルタ41側への自由飛翔を規制する通気性を備えたじゃ
ま板82を設けたものである。
【0060】この実施例のごみ分離貯留装置において、
じゃま板82は、多数の孔82aを有するパンチングメ
タルから形成した。また、風管42の排気室44との接
続部の末端にレデューサ42aを設けた。レデューサ4
2aの拡径側の周縁部は排気室44の断面形状に合わせ
て矩形状に形成し、レデューサ42aが排気室44内の
高強度フィルタ41よりも下流側における空気流路の途
中に配置されるようにした。このように風管42の排気
室44との接続部の末端にレデューサ42aを設けるこ
との意味は、この実施例では耐圧容器40が建物の一室
からなり容積が大きいため、配管系に対する開口比が大
きく、空気圧力損失が高くなるからであり、レデューサ
42aを設けることによりこの空気圧力損失を低減でき
るからである。それ以外の構成は上述の各実施例と同様
である。
【0061】この実施例においては、空気輸送されてき
た軽量ごみの高強度フィルタ41側への自由飛翔をじゃ
ま板82により規制できるので、フィルタ部への紙片や
微細なダスト等の軽量ごみの吸引付着を確実に抑えるこ
とができる。
【0062】実施例7. 図10は本発明の第7の実施例に係るごみ分離貯留装置
の要部の構成を概略的に示す断面図、図11は図10の
BーB線矢視断面図であり、各図中、上述の実施例6に
相当する部分には同一符号を付してある。
【0063】この実施例のごみ分離貯留装置は、上述の
実施例6のものに更に脱臭フィルタ91を付加したもの
である。
【0064】これを図10及び図11に基づき更に詳述
すると、脱臭フィルタ91は排気室44内の高強度フィ
ルタ41よりも下流側における空気流路の途中に位置を
異ならせて直列に2つ配置されており、高強度フィルタ
41を通過した空気はこれら脱臭フィルタ91a,91
bにより2段階に脱臭されてから、レデューサ42aよ
り風管42内に吸引されるようになっている。それ以外
の構成は上述の実施例6と同様である。
【0065】この実施例においては、排気室44内に脱
臭フィルタ91を設置しているので、排気室44すなわ
ち耐圧容器40に脱臭装置の容器を兼用させることがで
きて、脱臭フィルタ91をブロワの吸引側に配置するこ
とができるので、従来必要としていた脱臭装置の容器と
冷却器を不要のものとすることができ、その分、収集セ
ンターのスぺースを更に圧縮することができる。
【0066】実施例8. 図12は本発明の第8の実施例に係るごみ分離貯留装置
の要部の構成を概略的に示す断面図、図13はその動作
を説明するための説明図であり、各図中、上述の各実施
例に相当する部分には同一符号を付してある。
【0067】この実施例のごみ分離貯留装置は、耐圧容
器40の排気室44頂壁を形成する部位に、高強度フィ
ルタ41洗浄用の外気導入弁101を設置するととも
に、その外側に、外気導入時の排気室44内に引き込ま
れる外気による弁配管部の振動により引き起こされる騒
音やブロワ側から伝わってくる騒音を低減させるための
消音器102を設けたものである。それ以外の構成は上
述の各実施例と同様である。
【0068】この実施例において、外気導入弁101を
開くと、排気室44内に外気が導入され、排気室44の
内圧が貯留室43の内圧よりも高くなり、図13に矢印
で示すように排気室44から高強度フィルタ41を通過
して貯留室43へ空気の流れが発生する。このような空
気の流れは、ブロワの運転を止めなくても、外気導入弁
101を開くことにより発生する。そして、このような
定常運転時とは逆方向の空気の流れにより、高強度フィ
ルタ41の貯留室43側の下面に付着している微細なダ
スト等が吹き飛ばされて除去され、高強度フィルタ41
が洗浄される。
【0069】実施例9. 図14は本発明の第9の実施例に係るごみ分離貯留装置
の要部の構成を概略的に示す断面図であり、図中、上述
の実施例8に相当する部分には同一符号を付してある。
【0070】この実施例のごみ分離貯留装置は、上述の
実施例8で示した外気導入弁101と消音器102の組
付体を、耐圧容器40の排気室44頂壁を形成する部位
に位置を異ならせて複数組(この実施例では2組)設置
したものである。それ以外の構成は上述の実施例8と同
様である。
【0071】この実施例においては、排気室44内に複
数個所より外気を導入することができるため、高強度フ
ィルタ41の洗浄をムラなく行うことができる。
【0072】実施例10. 図15は本発明の第10の実施例に係るごみ分離貯留装
置の要部の構成を概略的に示す断面図、図16は図15
のCーC線矢視断面図であり、各図中、上述の実施例8
及び実施例9に相当する部分には同一符号を付してあ
る。
【0073】この実施例のごみ分離貯留装置は、排気室
44内の上部に高強度フィルタ41と平行な複数本(こ
の実施例では3本)のブローチューブ111,112,
113を並設するとともに、各ブローチューブ111,
112,113の各一端側を排気室44の側壁を貫通さ
せて開口させ、かつ各ブローチューブ111,112,
113の排気室44からの突出部の途中にはそれぞれ外
気導入弁114,115,116を設置し、一方のブロ
ーチューブ111側の外気導入弁114から他方のブロ
ーチューブ113側の外気導入弁116にかけて順次時
間をずらせて間歇的に開閉させることにより、排気室4
4内に外気を導入できるようにしている。また、各ブロ
ーチューブ111,112,113の高強度フィルタ4
1と対向する側の面には、それぞれ軸方向に位置をずら
せて複数の空気吹出口(図示せず)が設けられ、更に各
ブローチューブ111,112,113と高強度フィル
タ41との間の空間部には、各空気吹出口に対応させて
複数のベンチュリ117が配置されている。それ以外の
構成は上述の実施例8及び実施例9と同様である。
【0074】この実施例においては、排気室44内に外
気を導入するための空気吹出口を多数設けることができ
るため、高強度フィルタ41の洗浄をよりムラなく行う
ことができる。また、各空気吹出口に対応させてベンチ
ュリ117を設けているので、外気導入時に排気室44
内に存在する低圧空気をも引き込ませて利用することが
でき、これによって排気室44内に導入する外気の量を
少なくすることができる。
【0075】実施例11. 図17は本発明の第11の実施例に係るごみ分離貯留装
置の要部の構成を概略的に示す断面図、図18は図17
のDーD線矢視断面図であり、各図中、上述の実施例1
0に相当する部分には同一符号を付してある。
【0076】この実施例のごみ分離貯留装置は、上述の
実施例10のものの各ブローチューブ111,112,
113の排気室44からの突出部の各末端をヘッダ12
1を介してコンプレッサ122の吐出側に接続したもの
である。それ以外の構成は上述の実施例10と同様であ
る。
【0077】この実施例においては、各ブローチューブ
111,112,113にコンプレッサ122からの圧
縮空気を供給するようにしているので、ブロワの停止中
(ごみ空気輸送プラントの停止中)でも高強度フィルタ
41の洗浄を行うことができる。また、このようにブロ
ワの停止中に高強度フィルタ41の洗浄を行う場合に
は、各外気導入弁114,115,116を同時に開閉
させてもよい。
【0078】実施例12. 図19は本発明の第12の実施例に係るごみ分離貯留装
置の要部の構成を概略的に示す断面図であり、図中、上
述の実施例8に相当する部分には同一符号を付してあ
る。
【0079】この実施例のごみ分離貯留装置は、排気室
44内を脱臭フィルタ131により上下2室に画成し
て、上方の室、つまり脱臭フィルタ131よりも下流側
の室に風管42を接続するとともに、上述の実施例8で
示した外気導入弁101および消音器102を取付ける
ための配管132を排気室44内に延出させ、かつその
延出端を脱臭フィルタ131を貫通させて、排気室44
内における脱臭フィルタ131よりも上流側の室内に開
口させ、脱臭フィルタ131と高強度フィルタ41との
間の空間部に外気を導入できるようにしたものである。
それ以外の構成は上述の実施例8と同様である。
【0080】この実施例においては、脱臭フィルタ13
1がブロワ側に流れる導入外気の抵抗となるため、高強
度フィルタ41の洗浄効果が高まる。
【0081】実施例13. 図20は本発明の第13の実施例に係るごみ分離貯留装
置の要部の構成を概略的に示す断面図、図21はその動
作を説明するための説明図であり、各図中、上述の実施
例8に相当する部分には同一符号を付してある。
【0082】この実施例のごみ分離貯留装置は、輸送管
6の貯留室43接続部の近傍に遮断弁141を設けると
ともに、風管42の排気室44接続部の近傍に、ブロワ
への流路を排気室44と外気との間で切り換える切換弁
142を設け、遮断弁141と切換弁142とによって
貯留室43と排気室44とを真空状態のまま配管系から
遮断できるようにし、この状態で外気導入弁101を開
くことにより排気室44内に外気を導入して、排気室4
4から貯留室43側への空気の流れを発生させるように
したものである。それ以外の構成は上述の実施例8と同
様である。
【0083】これを図20及び図21に基づき更に詳述
すると、高強度フィルタ41の洗浄に当たっては、まず
ブロワの運転中に輸送管6側の遮断弁141を閉じ、こ
の状態で所定時間、耐圧容器40内の真空引きを行わせ
て、貯留室43と排気室44の内部を真空状態にする。
貯留室43と排気室44の内部が真空状態になると、排
気室44側の切換弁142を外気側に切換えて、ブロワ
に外気が直接導入されるようにして、ブロワの負荷を軽
減する。次いで、外気導入弁101を開き、排気室44
内に外気を導入し、排気室44から貯留室43側への空
気の流れを発生させ、高強度フィルタ41を洗浄する。
【0084】このように、この実施例のごみ分離貯留装
置は、ブロワの運転を止めることなく、貯留室43と排
気室44とを真空状態のまま配管系から遮断できるの
で、外気導入弁101より排気室44内に導入された外
気を真空力によって貯留室43側へ勢いよく流すことが
できる。このため、高強度フィルタ41部を排気室44
から貯留室43へ流れる空気の速度を速くすることがで
き、高強度フィルタ41の洗浄効果を更に高めることが
できる。
【0085】実施例14. 図22は本発明の第14の実施例に係るごみ分離貯留装
置を説明するためのごみ空気輸送プラントの系統図であ
り、図中、上述の実施例1に相当する部分には同一符号
を付してある。
【0086】この実施例のごみ分離貯留装置は、輸送管
6と風管42とをカップリング151,152により耐
圧容器40に接続するようにして、耐圧容器40を配管
系から分離可能に構成したものである。
【0087】この実施例においては、耐圧容器40を配
管系から分離できるため、耐圧容器40にコンテナ機能
を持たせることができ、そのまま車両34にて搬出する
ことができる。
【0088】なお、上述の各実施例においては、いずれ
も貯留室43に設けられるごみ排出用の排出弁45を開
いた状態に図示して説明したが、これは各実施例の構成
の理解を容易にするためであり、ごみ空気輸送プラント
の運転中は閉じていることは言うまでもない。また、上
述の各実施例の要部を単一の装置内に組み込んで構成で
きることも言うまでもない。
【0089】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、耐
圧容器内を高強度フィルタにより2室に画成して、一方
に建物のごみ投入口に連なる輸送管を、他方にブロワの
吸引側に連なる風管を、それぞれ接続して、輸送管側の
室を貯留室に、ブロワ側の室を排気室に、それぞれ形成
し、かつ貯留室にはごみ排出用の排出弁を設けるととも
に、空気輸送時の慣性力とブロワの吸引圧力を利用し
、貯留室内に空気輸送されてきたごみをその重力によ
り該貯留室底面まで降下する前に該貯留室の最奥部の壁
面に衝突させるように制御する制御装置を設けたので、
空気輸送時の慣性力を利用して貯留室の最奥部より順次
ごみを圧縮貯留することができて、耐圧容器部で、ごみ
の分離、ダストの捕集、分離・捕集されたごみやダスト
の圧縮、貯留、排出を全て行うことができ、従来の分離
機、エリミネータ、バグフィルタ、コンテナ・コンパク
タなどのごみ圧縮装置、コンテナや回転ドラムなどの貯
留、排出装置等の統合、共有化を図ることができる。こ
のため、分離機のエリミネータ駆動用の電動機やバグフ
ィルタの回転掻き羽根駆動用の電動機、コンテナ・コン
パクタ用の油圧装置や回転ドラム用の螺旋羽根等の設備
が不要となり、設備費を安価にできるとともに、収集セ
ンターのスぺースを圧縮することができる。
【0090】また、本発明によれば、輸送管内の風速を
13m/sec 〜35m/sec 、ごみ輸送速度を、比重
0.15t/m3 以上の重量物の場合で5m/sec 以
上、比重0.15t/m3 以下の軽量物の場合で10m
/sec 以上に設定するようにしたので、本装置が設置さ
れる地域のごみの特性に合わせて、貯留室内に空気輸送
されてきたごみがその重力により貯留室底面まで降下す
る前に貯留室の最奥部の壁面に衝突させることができ、
空気輸送時の慣性力を利用して貯留室の最奥部より順次
ごみを圧縮貯留することができる。このため、コンテナ
・コンパクタ用の油圧装置や連続排出装置用の油圧装
置、貯留排出装置用の螺旋羽根等の設備が不要となり、
設備費を更に安価にすることができる。
【0091】また、本発明によれば、高強度フィルタの
面積を、高強度フィルタ部での空気通過速度が一般ごみ
の場合で2m/sec 以下、袋ごみの場合で5m/sec 以
下、瓶・缶の場合で10m/sec 以下となる面積に設定
するようにしたので、ブロワの吸引力を上げながらフィ
ルタ部における空気通過速度を小さくすることができ、
微細なダストのフィルタ部への吸引付着を抑えることが
できる。
【0092】また、本発明によれば、輸送管の貯留室と
の接続部に、輸送管直径の2倍以上の直管部を設けたの
で、貯留室に投入されるごみの進入速度を安定させるこ
とができ、ごみ輸送速度の調整を容易にすることができ
る。
【0093】また、本発明によれば、輸送管と風管との
内部圧力の差の変動をみて貯留室内のごみの満杯を検出
するごみ満杯検出手段を設けたので、ごみの満杯を自動
的に検出させることができ、これによりブロワが過負荷
状態に至るのを防ぐことができる。
【0094】また、本発明によれば、貯留室内の底部
に、貯留室内に空気輸送時の慣性力とブロワの吸引圧力
を利用して圧縮貯留したごみを、排出するための排出装
置を設置したので、空気輸送によって貯留室内に圧縮貯
留されたごみを排出時に排出弁まで搬送でき、外部への
ごみの排出を容易に行うことができる。
【0095】また、本発明によれば、貯留室内に、空気
輸送されてきた軽量ごみの高強度フィルタ側への自由飛
翔を規制する通気性を備えたじゃま板を設けたので、紙
片や微細なダストの高強度フィルタ側への自由飛翔を規
制でき、フィルタ部への紙片や微細なダストの吸引付着
を確実に抑えることができるとともに、耐圧容器内にお
けるごみと空気との分離および分離されたごみの貯留を
スムーズならしめることができる。
【0096】また、本発明によれば、排気室内の空気流
通経路の途中に脱臭フィルタを設置したので、排気室す
なわち耐圧容器に脱臭装置の容器を兼用させて脱臭フィ
ルタをブロワの吸引側に配置することができ、従来必要
としていた脱臭装置の容器と冷却器を不要のものとする
ことができる。
【0097】また、本発明によれば、排気室に高強度フ
ィルタ洗浄用の外気導入弁を設けたので、排気室内に外
気を導入することが可能となって、ブロワの運転を止め
なくても、排気室の内圧を貯留室の内圧よりも高くする
ことができる。このため、高強度フィルタ部に、排気室
から貯留室への空気の流れ(定常運転時とは逆の流れ)
を発生させることができ、これにより高強度フィルタに
付着している微細なダスト等を吹き飛ばし除去すること
ができ、高強度フィルタを洗浄することができる。
【0098】また、本発明によれば、輸送管の貯留室接
続部の近傍に遮断弁を設けるとともに、風管の排気室接
続部の近傍に、ブロワへの流路を排気室と外気との間で
切り換える切換弁を設けたので、ブロワの運転を止める
ことなく、貯留室と排気室とを真空状態のまま配管系か
ら遮断することができ、この状態で外気導入弁によって
排気室内に外気を導入することにより、高強度フィルタ
部を排気室から貯留室へ流れる空気の速度を速くするこ
とができる。このため、高強度フィルタの洗浄効果を高
めることができる。
【0099】また、本発明によれば、耐圧容器を輸送管
および風管から分離可能に構成したので、耐圧容器にコ
ンテナ機能を持たせることができ、そのまま車両にて搬
出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るごみ分離貯留装置
を説明するためのごみ空気輸送プラントの系統図であ
る。
【図2】第1の実施例に係るごみ分離貯留装置の運転条
件を説明するための要部拡大斜視図である。
【図3】第1の実施例に係るごみ分離貯留装置の配管系
の説明図である。
【図4】本発明の第2の実施例に係るごみ分離貯留装置
の要部の構成を概略的に示す断面図である。
【図5】本発明の第3の実施例に係るごみ分離貯留装置
の要部を示す構成図である。
【図6】本発明の第4の実施例に係るごみ分離貯留装置
の要部を示す構成図である。
【図7】本発明の第5の実施例に係るごみ分離貯留装置
の要部の構成を概略的に示す断面図である。
【図8】本発明の第6の実施例に係るごみ分離貯留装置
の要部の構成を概略的に示す断面図である。
【図9】図8のAーA線矢視断面図である。
【図10】本発明の第7の実施例に係るごみ分離貯留装
置の要部の構成を概略的に示す断面図である。
【図11】図10のBーB線矢視断面図である。
【図12】本発明の第8の実施例に係るごみ分離貯留装
置の要部の構成を概略的に示す断面図である。
【図13】第8の実施例に係るごみ分離貯留装置の動作
を説明するための説明図である。
【図14】本発明の第9の実施例に係るごみ分離貯留装
置の要部の構成を概略的に示す断面図である。
【図15】本発明の第10の実施例に係るごみ分離貯留
装置の要部の構成を概略的に示す断面図である。
【図16】図15のCーC線矢視断面図である。
【図17】本発明の第11の実施例に係るごみ分離貯留
装置の要部の構成を概略的に示す断面図である。
【図18】図17のDーD線矢視断面図である。
【図19】本発明の第12の実施例に係るごみ分離貯留
装置の要部の構成を概略的に示す断面図である。
【図20】本発明の第13の実施例に係るごみ分離貯留
装置の要部の構成を概略的に示す断面図である。
【図21】第13の実施例に係るごみ分離貯留装置の動
作を説明するための説明図である。
【図22】本発明の第14の実施例に係るごみ分離貯留
装置を説明するためのごみ空気輸送プラントの系統図で
ある。
【図23】従来のごみ分離貯留装置を説明するためのご
み空気輸送プラントの系統図である。
【図24】従来のごみ分離貯留装置の要部を拡大して示
す説明図である。
【符号の説明】
2 ごみ投入口 6 輸送管 6A 直管部 25 ブロワ 40 耐圧容器 41 高強度フィルタ 42 風管 43 貯留室 44 排気室 45 排出弁46 制御装置 52 差圧計 61 ごみ満杯検出手段 71 排出装置 82 じゃま板 82a 孔 91,131 脱臭フィルタ 101,114,115,116 外気導入弁 141 遮断弁 142 切換弁 151,152 カップリング
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−132107(JP,A) 特開 平5−162810(JP,A) 特開 平6−16205(JP,A) 特開 平2−263109(JP,A) 特開 平3−279101(JP,A) 特開 昭57−85702(JP,A) 特開 昭60−77002(JP,A) 特開 昭55−74915(JP,A) 実開 平5−82908(JP,U) 実開 昭63−139208(JP,U)

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐圧容器内を高強度フィルタにより2室
    に画成して、一方に建物のごみ投入口に連なる輸送管
    を、他方にブロワの吸引側に連なる風管を、それぞれ接
    続して、輸送管側の室を貯留室に、ブロワ側の室を排気
    室に、それぞれ形成し、かつ該貯留室にはごみ排出用の
    排出弁を設けるとともに、空気輸送時の慣性力とブロワ
    の吸引圧力を利用して、貯留室内に空気輸送されてきた
    ごみをその重力により該貯留室底面まで降下する前に該
    貯留室の最奥部の壁面に衝突させるように制御する制御
    装置を設けてなるごみ分離貯留装置。
  2. 【請求項2】 輸送管内の風速を13m/sec 〜35m
    /sec 、ごみ輸送速度を、比重0.15t/m3 以上の
    重量物の場合で5m/sec 以上、比重0.15t/m3
    以下の軽量物の場合で10m/sec 以上に設定してなる
    請求項1記載のごみ分離貯留装置。
  3. 【請求項3】 高強度フィルタの面積を、該高強度フィ
    ルタ部での空気通過速度が一般ごみの場合で2m/sec
    以下、袋ごみの場合で5m/sec 以下、瓶・缶の場合で
    10m/sec 以下となる面積に設定してなる請求項1又
    は請求項2記載のごみ分離貯留装置。
  4. 【請求項4】 輸送管の貯留室との接続部に、該輸送管
    直径の2倍以上の直管部を設けてなる請求項1乃至請求
    項3のいずれかに記載のごみ分離貯留装置。
  5. 【請求項5】 輸送管と風管との内部圧力の差の変動を
    みて貯留室内のごみの満杯を検出するごみ満杯検出手段
    を設けてなる請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の
    ごみ分離貯留装置。
  6. 【請求項6】 貯留室内の底部に、該貯留室内に空気輸
    送時の慣性力とブロワの吸引圧力を利用して圧縮貯留し
    たごみを、排出するための排出装置を設置してなる請求
    項1乃至請求項5のいずれかに記載のごみ分離貯留装
    置。
  7. 【請求項7】 貯留室内に、空気輸送されてきた軽量ご
    みの高強度フィルタ側への飛翔を規制する通気性を備え
    たじゃま板を設けてなる請求項1乃至請求項6のいずれ
    かに記載のごみ分離貯留装置。
  8. 【請求項8】 排気室内の空気流通経路の途中に脱臭フ
    ィルタを設置してなる請求項1乃至請求項7のいずれか
    に記載のごみ分離貯留装置。
  9. 【請求項9】 排気室に、高強度フィルタ洗浄用の外気
    導入弁を設けてなる請求項1乃至請求項8のいずれかに
    記載のごみ分離貯留装置。
  10. 【請求項10】 輸送管の貯留室接続部の近傍に遮断弁
    を設けるとともに、風管の排気室接続部の近傍に、ブロ
    ワへの流路を排気室と外気との間で切り換える切換弁を
    設けてなる請求項9記載のごみ分離貯留装置。
  11. 【請求項11】 耐圧容器を輸送管および風管から分離
    可能に構成してなる請求項1乃至請求項10のいずれか
    に記載のごみ分離貯留装置。
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